JP7278144B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、差動伝送路を用いる通信装置に関するものである。
車載イーサネット(「イーサネット」は登録商標、以下では登録商標の記載を省略する。)通信規格(100BASE-T1)では、物理(PHY)層及びデータリンク(MAC:Media Access Control)層に、信号品質が低下してパケットエラーが発生した場合のACK応答及び再送要求の仕組みがない。そのため、上位のトランスポート(TCP:Transmission Control Protocol)層又はアプリケーション層においてエラー検出及び再送要求を行う必要がある。その場合、通信装置は、相手側の通信装置との間でACK応答及び再送要求のパケットをやり取りすることになるため、再送パケットが到着するまでに時間がかかるという問題があった。したがって、例えばストリーミング映像伝送においては、通信装置が相手側の通信装置との間で上記のような再送処理を行うと遅延が発生し、映像乱れが生じることがあった。
特許文献1には、受信側の通信装置がパケットエラーを検出すると、差動伝送路を短絡する構成が記載されている。送信側の通信装置は、パケット送信後に差動伝送路の短絡を検出すると、受信側の通信装置からパケット再送要求があったと判定する。これにより、送信側の通信装置と受信側の通信装置は、上記のような再送処理を行う必要がない。
特開2011-61650号公報
上記車載イーサネットは、送信信号と受信信号とを一対のツイストペアケーブルで同時に送受信することで、全二重通信を行う仕様である。しかしながら、特許文献1のように、差動伝送路(ツイストペアケーブル)を短絡すると、短絡中に通信ができず遅延が生じるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、差動伝送路の信号品質が低い場合でも低遅延の通信を実現することを目的とする。
この発明に係る通信装置は、パケットを生成するアプリケーション部と、アプリケーション部により生成されたパケットを差動伝送路を介して送信する通信部と、差動伝送路の信号品質を検出する信号品質検出部と、信号品質検出部により検出された信号品質を予め定められた基準値と比較し、信号品質が基準値より低いか否かを判断する判断部とを備え、判断部が、信号品質が基準値より低いと判断すると、アプリケーション部はパケットを複製し、通信部はアプリケーション部により複製されたパケットを送信するものである。
この発明によれば、送信側の通信装置が、差動伝送路の信号品質が低いか否かを判断し、信号品質が低い場合に同一パケットを複数回送信するようにしたので、差動伝送路の信号品質が低い場合でも低遅延の通信を実現することができる。
実施の形態1に係る通信装置が用いられる場面例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る通信装置の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態1に係る通信装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る通信装置の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態3に係る通信装置の動作例を示すフローチャートである。 各実施の形態に係る通信装置のハードウェア構成例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る通信装置10が用いられる場面例を示す図である。図1の例では、通信装置10,10aが車両1に搭載されている。通信装置10は、差動伝送路2を介して、他の通信装置10aと通信を行う。上述したように、車載イーサネットの場合、差動伝送路2は、一対のツイストペアケーブルで構成される。そして、通信装置10と通信装置10aとは、一対のツイストペアケーブルで全二重通信を行う。
図2は、実施の形態1に係る通信装置10の構成例を示すブロック図である。通信装置10は、通信部11、判断部13、及びアプリケーション部14を備える。
なお、通信装置10aも、通信装置10と同じ構成であるものとする。
通信部11は、物理層とデータリンク層にあたる機能を実行する通信チップ12を備えており、車載イーサネットの送受信を行う。この通信部11は、アプリケーション部14により生成されたパケットを、差動伝送路2を介して通信装置10aに送信する。また、通信部11は、通信装置10aが送信したパケットを、差動伝送路2を介して受信し、受信したパケットをアプリケーション部14へ出力する。
なお、ここでは、物理層とデータリンク層が1つの通信チップ12により構成された例が示されているが、この構成例に限定されない。例えば、物理層とデータリンク層が2つのチップに分かれていてもよい。また、物理層が1つのチップ(PHYチップ)で構成され、PHYチップとは別に、データリンク層がアプリケーション部14等とあわせて1つのチップ(SoC:System on a Chip)に統合されていてもよい。
車載環境では、エンジン点火ノイズ、無線機からの妨害波、サージ、及び静電気等により、差動伝送路2の信号品質が低下する場合がある。差動伝送路2の信号品質が低下すると、送信側の通信装置10が受信側の通信装置10aへ送信したパケットにエラーが生じる場合がある。従来、送信側の通信装置10ではこの通信エラーを検出できなかった。これに対し、実施の形態1では、送信側の通信装置10が、通信エラーが発生する可能性のある信号品質低下を検出する。
通信チップ12は、第1信号品質検出部12aを備える。第1信号品質検出部12aは、「信号品質検出部」に相当する。この第1信号品質検出部12aは、差動伝送路2の信号品質を検出し、検出した信号品質を判断部13へ出力する。信号品質は、例えば、SQI(Signal Quality Indicator)である。SQIは、通信チップ12における受信ブロックで検出する受信信号の品質指標値である。車載イーサネットでは送信信号の伝送路と受信信号の伝送路が共通であるため、差動伝送路2に重畳したノイズ等の影響は、通信装置10が受信する受信信号と通信装置10が送信する送信信号の双方の信号品質に表れる。つまり、第1信号品質検出部12aは、通信チップ12における受信ブロックで検出する受信信号の品質から、差動伝送路2の信号品質を検出できる。
なお、車載イーサネットでは、相手側の通信装置10aは、パケットを送信していない状態でも、リンクの維持のために常にアイドル信号を送信している。そのため、通信装置10において、通信部11がアイドル信号及びデータ信号を受信することで、第1信号品質検出部12aは通信データ量に依存せず常時SQIを検出可能である。
判断部13は、第1信号品質検出部12aにより検出された信号品質と基準値とを比較する。この基準値は、判断部13に対して予め与えられているものとする。判断部13は、信号品質が基準値より低いと判断した場合、アプリケーション部14に対してパケット複製処理を行うように指示する。
アプリケーション部14は、通信を用いた所定のアプリケーションを実行する。また、アプリケーション部14は、通信を用いた所定のアプリケーションを実行することにより、通信装置10aに送信するパケットを生成する。また、アプリケーション部14は、判断部13から指示を受けると、パケットを複製する。アプリケーション部14は、生成したパケット及び複製したパケットを通信部11の送信キューに格納する。送信キューに格納されたパケットは、通信部11から差動伝送路2を介して通信装置10aへ送信される。これにより、アプリケーション部14は、信号品質が低い場合に同一パケットを複数回送信することができる。
通信装置10aの通信部11、第1信号品質検出部12a、判断部13、及びアプリケーション部14も、通信装置10の通信部11、第1信号品質検出部12a、判断部13、及びアプリケーション部14と同様の動作を行う。そのため、通信装置10は、通信装置10aから送信された、複数の同一パケットを受信する場合がある。同様に、通信装置10aも、通信装置10から送信された、複数の同一パケットを受信する場合がある。通信装置10及び通信装置10aにおいて、通信部11は、複数の同一パケットを受信した場合、TCPプロトコルのシーケンスナンバーが同一の複数のパケットのうちの1つを残し、残りを破棄する。あるいは、アプリケーション部14が複数の同一パケットの破棄処理を行ってもよい。
図3は、実施の形態1に係る通信装置10の動作例を示すタイミング図である。図3の一番上のグラフは、第1信号品質検出部12aにより検出される信号品質を示す。図3の2番目のグラフは、アプリケーション部14によるパケット複製処理の有無を示す。図3の一番下のグラフは、アプリケーション部14により生成されたパケットP1~P7の送信タイミングを示す。パケットP1,P5は、通常のパケットである。パケットP2,P6は、複製対象パケットである。パケットP3は、パケットP2が複製された、パケットP2と同一の複製パケット、かつ、複製対象パケットである。パケットP4は、パケットP3が複製された、パケットP3と同一の複製パケットである。パケットP7は、パケットP6が複製された、パケットP6と同一の複製パケットである。
図4は、実施の形態1に係る通信装置10の動作例を示すフローチャートである。
ここでは、図3に示されるように、信号品質が時間とともに変化している状態であるものとする。
アプリケーション部14がパケットP1を生成し、通信部11がパケットP1を送信する。判断部13は、パケットP1の送信が開始されると(ステップST11“YES”)、信号品質と基準値とを比較する(ステップST12)。図3に示されるように、パケットP1の送信中は信号品質が基準値以上であるため(ステップST12“NO”)、判断部13の処理はステップST11へ戻る。また、パケットP1の送信が終了すると(ステップST11“NO”)、判断部13の処理はステップST11へ戻る。
判断部13は、次のパケットP2の送信が開始されると(ステップST11“YES”)、信号品質と基準値とを比較する(ステップST12)。パケットP2の送信中、信号品質が基準値より低くなると(ステップST12“YES”)、判断部13は、アプリケーション部14に対してパケット複製処理を行うように指示する。この指示を受けたアプリケーション部14は、送信中のパケットP2をまだ複製していなければ(ステップST13“NO”)、送信中のパケットP2を複製したパケットP3を、送信キューに格納する(ステップST14)。アプリケーション部14がパケットP2を複製済みであれば(ステップST13“YES”)、通信装置10の処理はステップST11へ戻る。
判断部13は、複製されたパケットP3の送信が開始されると(ステップST11“YES”)、信号品質と基準値とを比較する(ステップST12)。パケットP3の送信中、信号品質が基準値より低いため(ステップST12“YES”)、判断部13は、アプリケーション部14に対してパケット複製処理を行うように指示する。この指示を受けたアプリケーション部14は、送信中のパケットP3をまだ複製していなければ(ステップST13“NO”)、送信中のパケットP3を複製したパケットP4を、送信キューに格納する(ステップST14)。アプリケーション部14がパケットP3を複製済みであれば(ステップST13“YES”)、通信装置10の処理はステップST11へ戻る。
パケットP3の送信中(ステップST11“YES”)、信号品質が基準値以上になるため(ステップST12“NO”)、判断部13の処理はステップST11へ戻る。その後、複製されたパケットP4の送信が開始され(ステップST11“YES”)、信号品質が基準値以上であるため(ステップST12“NO”)、判断部13の判断はステップST11へ戻る。そのため、アプリケーション部14は、通常のパケットP5を生成する。パケットP5以降も、通信装置10は、上記同様の動作を行う。
以上のように、実施の形態1に係る通信装置10は、アプリケーション部14と、通信部11と、第1信号品質検出部12aと、判断部13とを備える。アプリケーション部14は、パケットを生成する。通信部11は、アプリケーション部14により生成されたパケットを差動伝送路2を介して送信する。第1信号品質検出部12aは、差動伝送路2の信号品質を検出する。判断部13は、第1信号品質検出部12aにより検出された信号品質を予め定められた基準値と比較し、信号品質が基準値より低いか否かを判断する。この構成において、判断部13が、信号品質が基準値より低いと判断すると、アプリケーション部14はパケットを複製し、通信部11はアプリケーション部14により複製されたパケットを送信する。このように、送信側の通信装置10が、差動伝送路2の信号品質を判断し、信号品質が低い場合に同一パケットを複数回送信するので、従来のように差動伝送路2を短絡する場合に比べて、低遅延の通信を実現することができる。また、送信側の通信装置10が差動伝送路2の信号品質が低い場合に同一パケットを複数回送信するので、従来のように受信側の通信装置10aで通信エラーを検出して送信側の通信装置10に対して再送要求を行う場合に比べて、低遅延の通信を実現することができる。
また、送信側の通信装置10が、差動伝送路2の信号品質が低い場合に同一のパケットを複数回送信するので、通信装置10aにおける受信可能性を高めることができる。したがって、通信装置10は、信頼性の高い通信を実現することができる。
さらに、送信側の通信装置10が、差動伝送路2の信号品質が低い場合に同一パケットを複数回送信するので、信号品質の高低によらず常に同一パケットを複数回送信する場合に比べて、通信帯域を節約することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、信号品質検出方法として、第1信号品質検出部12aによるSQI検出に加えて、コモンモードノイズレベルを検出する方法を併用する。
図5は、実施の形態2に係る通信装置10の構成例を示すブロック図である。実施の形態2の通信部11は、図2に示された実施の形態1の通信部11に対して、第2信号品質検出部15、コモンモードチョークコイル17、ACカップリングコンデンサ18、コモンモード終端抵抗19、及びコモンモード終端コンデンサ20が追加された構成である。図5において図1~図4と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。第2信号品質検出部15は、「信号品質検出部」に相当する。
図5において、通信チップ12と接続端子16との間は、一対の内部信号線により接続されている。接続端子16には、差動伝送路2である一対のツイストペアケーブルの各端部が接続されている。一対の内部信号線には、ノイズ除去のためのコモンモードチョークコイル17及びACカップリングコンデンサ18が接続されている。また、一対の内部信号線は、コモンモード終端抵抗19及びコモンモード終端コンデンサ20を介して接地されている。
差動伝送において、コモンモード成分は、送信信号及び受信信号に含まれず、ノイズ成分となる。コモンモードチョークコイル17の作用により、差動伝送路2から入力された信号に含まれるコモンモードノイズ成分は大きく減衰され、信号品質は向上する。
しかし、差動伝送路2又は回路のわずかなアンバランスにより、受信信号のコモンモード成分の一部がディファレンシャル成分に変換され、通信エラーが発生する可能性がある。例えば、差動伝送路2を構成する2本の電線の長さの違い、及びコネクタ直近の撚り解き部分による平衡度の低下は、上記アンバランスを招く。また、例えば、接続端子16から通信チップ12までの一対の内部信号線と、コモンモードチョークコイル17と、一対のACカップリングコンデンサ18とを含む回路において、一対の内部信号線の線路長の違い、及び一対のACカップリングコンデンサ18の容量許容差の違いは、上記アンバランスを招く。
特に、突発的に発生する、静電気等のノイズは、コモンモードチョークコイル17の周波数特性外となるため、コモンモードノイズ成分減衰効果が得られにくい。また、過大レベルのノイズに対しては、第1信号品質検出部12aによるSQI検出機能が正常に働かないこともある。
そこで、実施の形態2では、第2信号品質検出部15が、コモンモード終端抵抗19の中点におけるコモンモードノイズ成分を観測し、突発的なノイズ及び過大レベルのノイズ等を検出する。第2信号品質検出部15は、突発的なノイズ及び過大レベルのノイズ等をコモンモードノイズとして検出し、検出したコモンモードノイズレベルを判断部13へ出力する。
判断部13は、第2信号品質検出部15により検出されたコモンモードノイズレベルと、第1信号品質検出部12aにより検出されたSQIとを信号品質として用い、基準値との比較を行う。
例えば、判断部13は、第2信号品質検出部15により検出されたコモンモードノイズレベルと、予め定められたコモンモードノイズ用の基準値と比較する。このコモンモードノイズ用の基準値は、判断部13に対して予め与えられているものであり、コモンモードノイズレベルに合わせて予め定められた値である。また、判断部13は、第1信号品質検出部12aにより検出されたSQIと、予め定められたSQI用の基準値と比較する。このSQI用の基準値は、判断部13に対して予め与えられているものであり、SQIに合わせて予め定められた値である。
判断部13は、コモンモードノイズレベルがコモンモードノイズ用の基準値より低いと判断した場合、又はSQIがSQI用の基準値より低いと判断した場合の少なくとも一方において、アプリケーション部14に対してパケット複製処理を行うように指示する。
または、判断部13は、コモンモードノイズレベルがコモンモードノイズ用の基準値より低いと判断した場合、かつ、SQIがSQI用の基準値より低いと判断した場合において、アプリケーション部14に対してパケット複製処理を行うように指示してもよい。
以上のように、実施の形態2に係る通信装置10は、第2信号品質検出部15を備える。第2信号品質検出部15は、信号品質として、差動伝送路2のコモンモードノイズレベルを検出する。これにより、第2信号品質検出部15は、第1信号品質検出部12aでは検出しにくい突発的なノイズ及び過大レベルのノイズ等を検出することができる。したがって、判断部13における信号品質低下の検出精度、つまり通信エラー発生の検出可能性が向上する。
実施の形態3.
実施の形態3では、送信側の通信装置10は、受信側の通信装置10aからエラー情報を取得し、取得したエラー情報に基づいて基準値を変更する。
図6は、実施の形態3に係る通信装置10の構成例を示すブロック図である。実施の形態3の通信チップ12は、図5に示された通信チップ12に対して、エラー検出部12bが追加された構成である。図6において図1~図5と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
ここでは、通信装置10aが差動伝送路2を介して通信装置10へ、パケットを送信したものとする。この場合、通信装置10のエラー検出部12bは、通信装置10の通信部11が受信した上記パケットのエラー有無を検出する。このエラー検出部12bは、CRC(Cyclic Redundancy Check)等の誤り検出を行い、エラー有無を示すエラー情報をアプリケーション部14へ出力する。
アプリケーション部14は、エラー検出部12bからのエラー情報を、通信部11へ出力する。通信部11は、アプリケーション部14からのエラー情報を、差動伝送路2を介して通信装置10aへ送信する。
通信装置10aは、通信装置10と同様の構成であり、通信装置10と同様の動作を行う。そのため、通信装置10が通信装置10aに対してパケットを送信した状況において、通信装置10aは、通信装置10から受信したパケットのエラー情報を差動伝送路2を介して通信装置10へ送信する。同様に、通信装置10の通信部11は、通信装置10aからのエラー情報を受信して判断部13へ出力する。
ここからは、通信装置10aが差動伝送路2を介して通信装置10へ、エラー情報を送信したものとする。この場合、通信装置10の判断部13は、通信装置10aの通信部11が受信した上記エラー情報に基づき、通信装置10から通信装置10aへ送信したパケットにエラー有りと判断した場合、基準値を変更する。
図7は、実施の形態3に係る通信装置10の動作例を示すタイミング図である。図7の一番上のグラフは、第1信号品質検出部12a又は第2信号品質検出部15により検出される信号品質を示す。図7の2番目のグラフは、アプリケーション部14によるパケット複製処理の有無を示す。図7の一番下のグラフは、アプリケーション部14により生成されたパケットP1~P5の送信タイミングを示す。パケットP1,P5は、通常のパケットである。パケットP2は、複製対象パケットである。パケットP3は、パケットP2が複製された、パケットP2と同一の複製パケット、かつ、複製対象パケットである。パケットP4は、パケットP3が複製された、パケットP3と同一の複製パケットである。
図8は、実施の形態3に係る通信装置10の動作例を示すフローチャートである。
ここでは、図7に示されるように、信号品質が時間とともに変化している状態であるものとする。また、通信装置10は、図8のフローチャートに示される動作と、図4のフローチャートに示される動作とを、並列に行うものとする。
通信装置10の判断部13は、通信装置10aからエラー有りというエラー情報を取得した場合(ステップST21“YES”)、通信装置10aにおいてエラーが検出されたパケットが通信装置10において複製対象となっていたか否かを判断する(ステップST22)。図7に示されるように、通信装置10の通信部11は、通信装置10aからエラー情報を受信する。このエラー情報が、パケットP5のエラーが検出されたことを示すものである場合(ステップST21“YES”)、判断部13は、このパケットP5が複製対象パケットでないと判断する(ステップST22“NO”)。エラーが検出されたパケットP5が複製対象となっていなかった場合、現在の基準値では、通信エラーが発生する可能性のある信号品質低下を検出できていなかったことになる。そのため、ステップST23において、判断部13は、基準値を、エラーが検出されたパケットP5の送信タイミングでの信号品質の値に変更する。
なお、通信装置10aから取得したエラー情報が、エラーが検出されなかったことを示すものである場合(ステップST21“NO”)、又は通信装置10aにおいてエラーが検出されたパケットが通信装置10において複製対象となっていた場合(ステップST22“YES”)、判断部13の処理はステップST21へ戻る。
以上のように、実施の形態3に係る通信装置10の判断部13は、パケットを受信した受信側の通信装置10aが送信する、このパケットのエラー情報に基づいて、基準値を変更する。これにより、判断部13は、通信装置10aから取得する実際のエラー情報に基づいて基準値を変更することができるので、基準値をより適切な値に補正することができる。
次に、通信装置10の変形例を説明する。
実施の形態1~3において、通信装置10の通信部11は、アプリケーション部14により複製されたパケットの優先度を上げて送信するようにしてもよい。この場合、例えば、通信部11は優先度別に複数の送信キューを持つ。通信部11は、アプリケーション部14により複製されたパケットを、より優先度の高い送信キューに格納する。通信部11が、優先度の高い送信キューに格納されたパケットを優先して送信することにより、複製されたパケットの送信の優先度が上がる。通信部11が、複製されたパケットを優先して送信することにより、より低遅延での通信を実現することができる。また、通信部11が、複製されたパケットを優先して送信することにより、ストリーミング映像伝送等で要求される所要遅延時間内でのパケット伝送の可能性を高めることができるため、信頼性の高い通信を実現することができる。
また、実施の形態1~3において、通信装置10の通信部11は、判断部13により信号品質が基準値より低いと判断された場合、アイドル信号のみを送信し、信号品質が基準値以上になるまで、複製されたパケットの送信を待機するようにしてもよい。これにより、通信部11は、通信エラー発生の可能性を下げることができるので、信頼性の高い通信を実現することができる。また、通信部11は、無駄にパケットの送信を繰り返すことがないため、省電力を実現することができるとともに、通信帯域の節約も可能である。
最後に、各実施の形態に係る通信装置10のハードウェア構成を説明する。
図9は、各実施の形態に係る通信装置10のハードウェア構成例を示す図である。通信装置10における通信チップ12を含む通信部11は、処理回路103により実現される。処理回路103は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。通信部11の機能は、複数の処理回路103で実現されてもよいし、1つの処理回路103で実現されてもよい。
通信装置10における判断部13及びアプリケーション部14の機能は、メモリ102に格納されるプログラムを実行するプロセッサ101により実現される。判断部13及びアプリケーション部14の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に格納されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。即ち、通信装置10は、プロセッサ101により実行されるときに、図4及び図8のフローチャートで示されるステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ102を備える。また、このプログラムは、判断部13及びアプリケーション部14の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
ここで、プロセッサ101とは、SoC、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、又はマイクロプロセッサ等のことである。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよい。
通信部11、判断部13、及びアプリケーション部14の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。上述のように、通信装置10は、PHYチップとSoCとで構成されてもよい。PHYチップは、通信部11のうちの物理層にあたる機能を実現する回路である。SoCは、通信部11のうちのデータリンク層にあたる機能を実現するMAC(Media Access Control)回路と、判断部13及びアプリケーション部14の機能を実現するプロセッサ101及びメモリ102とを含む。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上記では通信装置10,10aが車両1に用いられたが、これに限定されるものではなく、工場設備等に用いられてもよい。
1 車両、2 差動伝送路、10,10a 通信装置、11 通信部、12 通信チップ、12a 第1信号品質検出部(信号品質検出部)、12b エラー検出部、13 判断部、14 アプリケーション部、15 第2信号品質検出部(信号品質検出部)、16 接続端子、17 コモンモードチョークコイル、18 ACカップリングコンデンサ、19 コモンモード終端抵抗、20 コモンモード終端コンデンサ、101 プロセッサ、102 メモリ、103 処理回路、P1~P7 パケット。

Claims (6)

  1. パケットを生成するアプリケーション部と、
    前記アプリケーション部により生成された前記パケットを差動伝送路を介して送信する通信部と、
    前記差動伝送路の信号品質を検出する信号品質検出部と、
    前記信号品質検出部により検出された前記信号品質を予め定められた基準値と比較し、前記信号品質が前記基準値より低いか否かを判断する判断部とを備え、
    前記判断部が、前記信号品質が前記基準値より低いと判断すると、前記アプリケーション部は前記パケットを複製し、前記通信部は前記アプリケーション部により複製された前記パケットを送信することを特徴とする通信装置。
  2. 前記信号品質検出部は、前記信号品質として、前記差動伝送路のコモンモードノイズレベルを検出することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記判断部は、前記パケットを受信した受信側の通信装置が送信する、前記パケットのエラー情報に基づいて、前記基準値を変更することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記通信部は、前記アプリケーション部により複製された前記パケットの優先度を上げて送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 前記通信部は、前記判断部により前記信号品質が前記基準値より低いと判断された場合、前記信号品質が前記基準値以上になるまで送信を待機することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 車両に搭載されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の通信装置。
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