JP2004120148A - マルチメディアコンテンツ送信装置およびマルチメディアコンテンツ受信装置 - Google Patents

マルチメディアコンテンツ送信装置およびマルチメディアコンテンツ受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ネットワーク伝送途中で生じた誤りによる情報欠落の影響が少なく、パケット損失からの回復までの時間が早いリアルタイムマルチメディアコンテンツ送信装置/受信装置を提供する。
【解決手段】本発明は、符号化されたコンテンツデータ信号をパケット化するパケット化手段102と、前記パケット化されたコンテンツデータ信号を複製する複製手段103と、前記パケット化手段から出力されたコンテンツデータ信号と前記複製手段により複製されたデータ信号とを切り替えて出力する切り替え手段104と、前記コンテンツデータ信号と前記複製されたデータ信号とを送信する送信手段105とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は符号化された動画像/静止画像をISDNやインターネット等の有線通信網、あるいは携帯電話や無線LAN等の無線通信網を用いて伝送する情報伝送方式およびその方法が適用される情報伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像をはじめとする各種情報のディジタル符号化技術および広帯域ネットワーク技術の進展により、これらを利用したアプリケーションの開発が盛んになっており、圧縮符号化した画像などを、通信網を利用して伝送するシステムが開発されている。
【0003】
特に近年、インターネット・イントラネットの普及により、データをパケット化して送受信するアプリケーションやシステムが増加してきている。パケット化は通信路の帯域を効率よく複数のユーザで共有するための非常に有効な手段となっている。インターネット・イントラネットでパケットデータを送受信するプロトコルとしてTCP/IPやUDP/IPなどが存在する。TCP/IPは再送などの枠組みが組み込まれていることから誤りなどに強く、多少時間がかかっても正しくデータを受信したいダウンロード型のアプリケーションで有効である。これに対し、UDP/IPは再送の枠組みがない反面、再送などにかかる遅延がなく、リアルタイム性を求められるアプリケーションには非常に有効である。
【0004】
通常の動画像通信の場合、画像データは非常に膨大なデータ量であり、ネットワークの帯域に収まらない場合がほとんどである。その場合、画像データを符号化し、データ量を小さくしてから伝送するという手法が用いられる。動画像信号の圧縮符号化技術としては動き補償、離散コサイン変換(DCT)、サブバンド符号化、ピラミッド符号化、可変長符号化等の技術やこれらを組み合わせた方式が開発されている。動画像符号化の国際標準方式としてはISO MPEG−1, MPEG−2, ITU−T H.261, H.262, H.263が存在し、また動画像、音声・オーディオ信号を圧縮した符号列や他のデータを多重化する国際標準方式としてはISO MPEGシステム、ITU−T H.221, H.223が存在する(非特許文献3参照)。
【0005】
インターネット等は無数のネットワークを介して繋がっており、どのネットワークがどういう状況になっているかわからないのが普通である。また、そこに流れているデータ量が時々刻々と変動するため、どのくらいのデータがリアルタイムで通信できるかを判定する仕組みが必要である。そこで、UDP/IPを利用したリアルタイムアプリケーションからさらに一歩進み、パケットに時間情報等を付加して伝送するRTP(Real−time Transport Protocol)というパケットフォーマット(非特許文献1参照)を使用するアプリケーションが増えてきている。RTPを利用することで、パケットに時間情報およびパケット番号が付加され、受信側では正しい時間情報を用いて音声や画像を表示することが出来たり、ネットワークで順番が入れ替わったパケットなどを判定したり、パケット番号を見ることでパケットが損失していることを検出すること等が出来るようになった。しかも、RTPには送信側や受信側から補足情報としてジッタやパケット損失率などを通知する仕組み(RTCP:RTP Control Protocol)も備わっている。さらに、RTPパケットの再送を行う仕組み等も現在議論されている(非特許文献2参照)。この提案の中では、パケットの再送方式を提案している他、パケットに優先順位等を付加し、全てを再送しないようトラフィックの制御ができるような機能が加えられている。但し、この利用法についても特に規定がなされているわけではない。
【0006】
このような状況の中、画像をインターネット・イントラネットで伝送する場合、ネットワークの帯域では生の画像伝送分の帯域を確保できないことから、前述のように画像信号をMPEGなどの符号化方式で圧縮をして送る必要がある。これはデータ量の減少には効果があるが、逆に不安定なインターネットにデータを流すことでのパケット損失や誤りの混入に対して非常にもろくなる。これは動画像符号化方式が前のフレームとの差分のみを送信することから、データの一部が欠落することが非常に大きな問題になる。特にUDPやRTPを使った場合、基本的にデータの再送は行われないことからこの問題に対する対策が必要であった。
【0007】
【非特許文献1】
Schulzrinne, H., Casner, S., Frederick, R. and V. Jacobson ”RTP: A Transport Protocol for Real Time Applications”, RFC 1889, January 1996.
【0008】
【非特許文献2】
Miyazaki. et al., ”RTP Payload Formats to Enable Multiple Selective Retransmissions”, IETF Internet Draft, draft−ietf−avt−rtp−selret−04.txt, work in progress, July 2002.
【0009】
【非特許文献3】
安田 浩編著,”MPEG/マルチメディア符号化の国際標準”, 丸善株式会社, June 1994.
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、ネットワークのプロトコルとして、RTPのフィードバック情報(RTCP)や、再送制御(RTP Retransmission)等が提案され規格化されてきたが、RTCPや再送をどのように使用すべきかが提示されてこなかった。また、リアルタイムで表示再生すべきコンテンツに対し、クライアントからのフィードバック情報を受信してから、これを通知し、送信側で対応することが行なわれていた。すなわち図6に示すように、N番目のパケット欠落が生じると、受信側から送信側にパケットの再送を要求し、これに応える形で送信側からN番目のパケットが再送されていた。これでは対応までに遅延が生じしてしまい、誤り等による影響が顕在化したり、再送されたパケットが再生すべき時刻までに到着しなかったりという問題があった。
【0011】
本発明では、これらの既存のプロトコルを利用し、誤りが混入する可能性のあるネットワークでマルチメディアコンテンツを効率よく伝送する方式を提案する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、符号化されたコンテンツデータ信号をパケット化するパケット化手段と、前記パケット化されたコンテンツデータ信号を複製する複製手段と、前記パケット化手段から出力されたコンテンツデータ信号と前記複製手段により複製されたデータ信号とを切り替えて出力する切り替え手段と、前記コンテンツデータ信号と前記複製されたデータ信号とを送信する送信手段とを具備することを特徴とするマルチメディアコンテンツ送信装置を提供する。
【0013】
また本発明においては、符号化されたコンテンツデータ信号またはそのコンテンツデータが複製されたデータ信号を受信する受信手段と、受信したデータ信号が複製されたものかどうか判定する判定手段と、判定手段の判定結果に従い前記受信部で受信したデータ信号を選択的に出力する選択手段と、選択手段から出力されたデータ信号を復号する復号手段とを具備することを特徴とするマルチメディアコンテンツ受信装置を提供する。
【0014】
また本発明のマルチメディアコンテンツ送信装置において、複製手段は、パケット化されたコンテンツデータ信号を遅延させて出力することを特徴とする。
【0015】
また本発明のマルチメディアコンテンツ送信装置において、複製手段は、パケット化されたコンテンツデータ信号からヘッダ情報を生成し、生成されたヘッダ情報を当該コンテンツデータ信号に合成する手段を具備することを特徴とする。
【0016】
また本発明のマルチメディアコンテンツ送信装置において、パケット化手段から出力されたコンテンツデータ信号と前記複製手段により複製されたデータ信号にパケットの優先度を設定する設定手段を具備することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るマルチメディアコンテンツ送信装置の基本構成図である。
【0018】
マルチメディアコンテンツ格納部101からマルチメディアコンテンツデータ131が読み出され、パケット化部102に入力される。パケット化部102では入力されたマルチメディアコンテンツデータ131をパケット化し基本パケットデータ132として出力する。パケット化された基本パケットデータ132は切り替え部104と複製部103に入力される。複製部103に入力された基本パケットデータ132は一旦格納され複製処理を行い複製パケットデータ133として切り替え部104に出力される。切り替え部104では基本パケットデータ132と複製パケットデータ133の入力を切り替えて選択し、混合パケットデータ134として送信部105に出力する。送信部105に入力された混合パケットデータ134は送信部105によりネットワークに送信される。この際、パケット化された基本パケットデータ132と最終的に出力される送信データ135では、単純に複製化する場合では2倍のデータ量になるため、リアルタイムで送信する必要がある場合には、通常よりも2倍の速度で出力する必要がある。
【0019】
図2は本発明の第1の実施形態に係るマルチメディアコンテンツ受信装置の基本構成図である。送信側から送信されてきた送信データ231は受信部201で受信される。受信データ232は基本・複製判定部202に入力され、基本パケットデータか複製パケットデータかの判定が行われ判定結果233が出力される。受信データ232は基本・複製判定部202での判定結果233と共にパケット選択部203にも入力される。パケット選択部203では、基本パケットデータが失われていて、かつ複製パケットデータが受信できている場合には、複製パケットデータで基本パケットデータの損失分を補完する。パケット選択部で補完されたパケット補完データ234が出力され、該データに適した表示方法が行われることになる。
【0020】
図14に基本パケットと複製パケットをパケット選択部203でどのように選択するかのフローチャートを示す。手順1201で基本パケットかどうか判定を行い、基本パケットであれば、手順1203でそのパケットを出力し終了する。手順1201で基本パケットでなく複製パケットと判定された場合は、手順1202において複製元になる基本パケットが既に受信されているかどうか判定する。複製元の基本パケットが受信されていた場合、手順1204でその複製パケットを破棄し、なにも出力しないで終了する。複製元の基本パケットが受信されていない場合には、手順1205でその複製パケットを出力して終了する。
(第1の実施形態の効果)
本実施形態を用いることで、パケットを複製し二重化して送信することが可能となる。これにより、伝送路の途中で誤りにより一方のパケットが消失した場合でも、他方のパケットが正しく受信できれば、受信側はデータを正しく復号することが可能となる。パケットの損失確率をe%、データの総パケット数をN個とすると、二重化しない場合の完全に正しく復号できる確率rは、
【0021】
【数1】
Figure 2004120148
【0022】
となる。このことから、各パケットの誤り率を見かけ上eにまで小さくすることができる。
【0023】
さらに、本発明により二重化を利用してパケットを保護することで、図7に示すように従来のRTCPレポートを使った帯域制御や再送制御で発生していた回復までの遅延を少なくすることが可能になる。これは、受信側からの誤り発生の報告を受ける前に、送信側が自発的に二重化パケット送信することが可能になるためである。二重化を行うかどうかの判断は、直前のRTCPレポート等を利用し、現在ネットワークが誤りの発生している環境かどうか判定を行う。もし、誤りが発生していれば、それから伝送するパケットを二重化して送り出すようにし、誤りが発生していなければ、それ以降は二重化を行わないといった制御で行うことが可能である。これは、二重化の制御の一例であり、この他の方法でも、本方式を利用することが可能である。
【0024】
(第1の実施形態の変形例)
複製部103では、入力基本パケットデータ132を複製するだけでなく、遅延して出力したり、複製パケット用のヘッダ情報を付加したりすることも可能である。図3に複製パケットを遅延する機能を複製部103に含む場合のブロック図を、図4に複製パケット用ヘッダを付加する際の複製部103のブロック図を示す。このヘッダ生成部401で付加されたヘッダ情報431を利用することで、受信部での基本・複製の判断を容易に行うことが可能になる。また、遅延部301で複製パケットを基本パケットに比べある程度遅延させ間隔をあけて送信することで、バースト誤り等により連続してパケットが消失するような誤りにも対応することが可能となる。この場合の例を図8に示す。複製パケットを2パケット分だけ遅延させ、出力することで最長3パケットが連続して消失してしまう場合でも復元可能となる。
【0025】
ネットワークで伝送する場合、パケットに優先度情報を付加し、途中のルータや、アプリケーションがパケットを処理する際、優先的に処理させるパケットを指定する枠組みが存在する。例えば、ネットワークトラフィックが増大し全てのパケットを伝送できない場合、優先度の低いパケットから伝送しないようにするルータや、計算機の能力以上のパケットを受信し全てを復号することが出来ない場合、優先度の低いパケットの復号を行わないアプリケーション等がある。この枠組みを利用したネットワークやアプリケーションに対し、本発明にも優先度情報を付加することで対応することが可能となる。基本的な考え方は、パケットに優先度情報を含むヘッダを付加することで、基本パケットと複製パケットの優先度を変えることである。
【0026】
このシステムの構成図を図5に示す。パケット化部102から出力された基本パケットデータ132は優先度設定部501に入力され、優先度が設定された優先度付基本パケットデータ531が生成される。また、複製部103で複製された複製パケットデータ133は優先度設定部502に入力され、優先度が設定された優先度付複製パケットデータ532が生成される。切り替え部104では優先度が付加された優先度付基本パケットデータ531と優先度付複製パケットデータ532を切り替えて送信部105に送り、受信側に送信される。本変形例を使用することで、複製パケットと基本パケットに優先度を設定することが可能となる。例えば、基本パケットを複製パケットよりも高い優先度に設定した場合、途中のルータ等は優先度の高いパケットを優先して通信するようになり、二重化によるネットワークの帯域への負荷を減らすことが可能になる。逆に、複製パケットの優先度を高く設定することで、最初の基本パケットが仮に消失してしまっても、もう一方の複製パケットが受信側に正しく送られる可能性を高くすることが可能となる。
【0027】
この優先度情報は、基本パケットか複製パケットかを判定する材料として利用することも可能である。優先度が高く設定してあるパケットを基本パケット、優先度を低く設定してあるパケットを複製パケットとすると、受信側では優先度を調べ、受信したパケットが基本なのか、複製なのかを判断することができるようになる。例えば、この基本・複製判別結果を利用して、RTCPで送信側に通知するパケットロス率や遅延量の計算の中に複製パケットに関する情報を含めないようにするなどの対応も考えられる。これにより、送信側でRTCPによる無駄なトラフィック制御を行わないように制御することが可能となる。
【0028】
図10に本発明の第1の実施形態に係るパケットフォーマットの例を示す。RTPのような通常のパケットフォーマットを図9とすると、本発明では図10の構成のようにヘッダ情報の後ろのメディア情報に拡張ヘッダ情報を付加することで実現する。拡張ヘッダには、基本・複製判別情報と基本パケットの番号を示す情報とが少なくとも含まれる。この基本・複製判別情報を格納する部分としてパケットの優先度情報部分を使用することが可能である。
【0029】
図11に具体的な例を示す。この例では、二重化されたパケットは連続して出力されているものを示している。元の基本パケットでは、RTPなどでパケット化されており、パケットのタイプとパケットの番号が少なくとも書かれている。これに対し、複製パケットを含むデータは、パケットヘッダのパケットタイプを二重化を使っていることを示す別の値に置き換え、パケット番号も複製パケットを含めた上で設定しなおされる。置き換えられた情報を後で元に戻すことが可能なように、拡張ヘッダ部分に保存する。ここには、元のパケットタイプと、基本か複製かを表す情報(例えば優先度情報を利用)、複製パケットの場合元になっている基本パケットの番号が少なくとも保存される。
【0030】
本発明の実施例では、パケットの二重化として説明しているが、誤り率が高い場合や、非常に重要なパケットに対しては、それ以上の三重化以上の複製を行うことも可能である。
【0031】
また、本発明の第1の実施形態で述べたように、全てのパケットを複製するのでは、データ量が2倍になり、元の伝送速度の2倍の速度で伝送する必要がある。これでは、ネットワークの帯域を2倍利用することにり、ネットワーク負荷が大きくなってしまう。そこで、一部の重要な情報のみを複製して伝送することで、ネットワークにかかる負荷を少なくしながら、効率的に複製パケットを利用することも可能である。例えば、動画像符号化されたデータの場合、画面内符号化モード(INTRA Picture Mode:I−Picture)で符号化されたフレームだけを複製し、画面間符号化モード(INTER Picture Mode:P−Picture)で符号化されたフレームや、双方向予測モード(Bi−directional Picture Mode:B−Picture)で符号化されたフレームは複製しないということが可能になる。これにより、帯域を圧迫することなく、パケット損失が発生した場合に影響が多いI−Pictureを保護することができる。また、I−Picture程ではないがP−Pictureも損失した場合影響が大きいため、P−Pictureも複製する等の変形例も考えられる。
【0032】
RTPのフィードバック情報であるRTCP情報をパケットを複製するかどうかの判断を利用することで、ネットワーク状態の時間的変動に対応した制御を行うことも可能である。RTCPにより報告されたネットワークの遅延やパケットロス率を利用し、誤りが発生していない状況では複製パケットを生成しないようにし、誤りが発生している場合には複製パケットを生成するように複製部を制御する。さらに、誤り率の大きさなどにより、複製するパケットの数を増加させたり、多重複製を行ったりという対応も可能である。
【0033】
複製部103のヘッダ生成部401で付加されるヘッダの中に、自分自身のパケットが依存する重要度の高いパケットを指し示す情報を付加することができるプロトコルを利用する場合、複製パケットデータの該情報部分に基本パケットデータを指し示す情報、例えば何個前のパケットが対応する基本パケットであるかという情報、を付加することで、複製パケットと基本パケットの判別を容易に行うことが可能となる。また、複製パケットを受信した際、これに対応する基本パケットが受信されているかどうかをこの情報を利用して調べることが可能になる。仮に基本パケットが受信できていれば受信した複製パケットを廃棄し、基本パケットが受信できていなければこの複製パケットを利用するといった使い方ができる。
【0034】
図12は、複製部1001において、基本パケットデータ1031と複製パケットデータ1032双方を生成する場合の基本構成図である。これは、パケット化部102から出力されたパケット化データ132をそのまま基本パケットデータとして伝送するのではなく、複製パケットデータを区別するための情報を基本パケットにも付加し伝送することを示している。その際の複製部1001の例を図13に示す。入力されたパケット化データ132はヘッダ生成部1101に入力され、基本パケット用ヘッダデータ1131および複製パケット用ヘッダデータ1132が生成される。基本パケット合成部1102では、基本パケット用ヘッダ1131と入力されたパケット化データ132とを合成し、基本パケットデータ1031を生成し出力する。複製パケット合成部1103では、複製パケット用ヘッダ1132と入力されたパケット化データ132とを合成し、複製パケットデータ133を生成し出力する。
【0035】
複製パケットデータと基本パケットデータを切り替えながら出力し、一つの連続データとして伝送する方法以外に、複製パケットデータを別のチャネルを使い伝送することも可能である。この構成図を図15に示す。パケット化部102でパケット化された基本パケットデータ132は送信部1301から基本パケットデータ1331として受信側に送信され、複製部103で生成された複製パケットデータ133は送信部1302から複製パケットデータ1332として別途受信側に送信される。これにより、受信側で複製パケットの区別を伝送されてきたチャネルで区別することが出来るようになる。
【0036】
基本パケット、複製パケットが遅延されて送られてきたのを受信するための受信側の構成を図16に示す。送信側から送信されてきた送信データ231は受信部201で受信される。受信データ232は基本・複製版底部202に入力され、基本パケットデータか複製パケットデータかの判定され、判定結果233が出力される。受信部201で受信され、パケット選択部203で選択されたパケットを受信されたそのままの順序で復号部に入力すると、パケットの並び順は図17に示す如くとなり、復号部204で本来のパケットの順序等を考慮しながら復号することが必要になる。
【0037】
そこで、パケット選択部203で選択したパケットの順番を復号部204に入力する前にバッファ部を設け、順番の整形を行う。これにより、復号部204を従来のまま使用することが可能となる。バッファ部では2種類の方法で順番の整形を行うことが可能である。具体的には、図18に示すように、バッファ内に格納する段階で順番通りにパケットデータを保存していく方法である。もう一方は図17に示すように、バッファには入力された順番に記録し、復号部204に出力する段階でパケット番号順に並び替えて出力していく方法である。
【0038】
いずれの方法によっても、欠落した基本パケットデータを複製パケットデータで置き換えることにより、本来のパケットの順序にしたがってパケット群を構成することが可能となる(図19参照)。このような方法により、基本パケットの遅延、欠落があった場合にも、復号部204はパケットの受信順序を意識することなく、復号動作を行なうことができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明を用いることにより、パケットロスなどの誤り発生から復元までの時間差が少ない誤りに強いマルチメディアコンテンツ配信システムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のマルチメディアコンテンツ送信装置基本構成図
【図2】本発明の第1の実施例のマルチメディアコンテンツ受信装置基本構成図
【図3】本発明の第1の実施例の複製部構成図の例1を示す図
【図4】本発明の第1の実施例の複製部構成図の例2を示す図
【図5】本発明の第1の実施例に優先度付加機能を追加したマルチメディアコンテンツ送信装置の構成例
【図6】従来のパケットロス制御と遅延の関係図
【図7】本発明を利用したパケットロス制御と遅延の関係図
【図8】本発明を利用したパケットロス制御と遅延の関係図
【図9】従来のパケット構成を示した図
【図10】拡張ヘッダを付加したパケット構成を示した図
【図11】基本パケットデータと複製パケットデータの関係を示した図
【図12】第1の実施例の複製部出力を2系統にした変形例に関する構成図
【図13】基本パケットおよび複製パケットにヘッダを付加する複製部の構成例
【図14】パケット選択部におけるパケット選択方法例のフローチャート図
【図15】複数チャネルに送信する場合の構成図
【図16】バッファを利用してパケット順序を修正する機能を有する復号装置の構成図
【図17】バッファでパケット順序修正を行わない場合を示した例を示した図
【図18】バッファに入力する際にパケット順序を修正する場合の例を示した図
【図19】バッファから出力する際にパケット順序を修正する場合の例を示した図
【符号の説明】
101…マルチメディアコンテンツ格納部
102…パケット化部
103…複製部
104…切り替え部
105…送信部
201…受信部
202…基本・複製判定部
203…パケット選択部
204…復号部

Claims (5)

  1. 符号化されたコンテンツデータ信号をパケット化するパケット化手段と、前記パケット化されたコンテンツデータ信号を複製する複製手段と、前記パケット化手段から出力されたコンテンツデータ信号と前記複製手段により複製されたデータ信号とを切り替えて出力する切り替え手段と、前記コンテンツデータ信号と前記複製されたデータ信号とを送信する送信手段とを具備することを特徴とするマルチメディアコンテンツ送信装置。
  2. 符号化されたコンテンツデータ信号またはそのコンテンツデータが複製されたデータ信号を受信する受信手段と、受信したデータ信号が複製されたものかどうか判定する判定手段と、判定手段の判定結果に従い前記受信部で受信したデータ信号を選択的に出力する選択手段と、選択手段から出力されたデータ信号を復号する復号手段とを具備することを特徴とするマルチメディアコンテンツ受信装置。
  3. 前記複製手段は、パケット化されたコンテンツデータ信号を遅延させて出力することを特徴とする請求項1記載のマルチメディアコンテンツ送信装置。
  4. 前記複製手段は、パケット化されたコンテンツデータ信号からヘッダ情報を生成し、生成されたヘッダ情報を当該コンテンツデータ信号に合成する手段を具備することを特徴とする請求項1記載のマルチメディアコンテンツ送信装置。
  5. 前記パケット化手段から出力されたコンテンツデータ信号と前記複製手段により複製されたデータ信号にパケットの優先度を設定する設定手段を具備することを特徴とする請求項1記載のマルチメディアコンテンツ送信装置。
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