JP2006011611A - 自動販売機の商品収納ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】商品の収納位置が偏ることのない商品収納領域を画成し、かつ、画成した商品収納領域を常に再現する。
【解決手段】扉体16に設けた係合片162と、扉体16がラックケース11の内方に進入した閉塞位置を含む複数の閉塞位置にて当該扉体16を係止するように係合片162を係合する複数の係合溝173a,173bとからなる係止手段を備える。係止手段は、扉体16を移動させることで扉体16と第2規制部材152との間で商品Wの長さ方向をラックケース11のほぼ中央に位置させる態様で商品収納領域を画成する。また、選択した係合溝173a(あるいは173b)にのみ係合片162を係合するように他の係合溝173b(あるいは173a)への係合片162の係合を阻止する係合案内部191を有した設定手段を備える。設定手段は、選択した扉体16の閉塞位置を変えることがなく画成した商品収納領域を常に再現する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、紙パック、缶、ビンあるいはペットボトルなどの各種商品を収納する自動販売機の商品収納ラックに関するものである。
従来、自動販売機に関し、紙パック、缶、ビンあるいはペットボトルなどの各種商品を収納する商品収納ラックが知られている。商品収納ラックは、商品を上下方向に積み上げて収納するラックケースを有し、販売指令に応じて商品を下から1つずつ切り出して搬出するものである。ラックケースは、前方が前面扉によって開閉可能とされた断熱筐体をなす自動販売機の本体キャビネットに対して収容してあり、当該本体キャビネットの前方に引き出し可能に設けてある。そして、ラックケースは、本体キャビネットの前方に引き出された形態において、側部開口から商品を積み上げて収納される。このラックケースには、積み上げて収納された商品が側部開口から崩れ落ちる事態を防止するために側部開口を閉塞する扉体を設けてある。扉体は、上下に延在する回動軸をラックケースの上下位置に設けた軸受孔に挿通支持してあって側部開口を開閉する態様で揺動するものである。また、ラックケースには、収納された各種商品の大きさに合わせて商品の商品収納領域を画成する規制部材を設けてある。この規制部材は、ラックケース内に配置されてあり、小型の商品を収納する場合に閉塞位置にある扉体側に商品を寄せることで小型の商品に合わせて商品収納領域の大きさを画成するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−183822号公報
従来の自動販売機の商品収納ラックでは、規制部材が扉体との間で商品収納領域を画成している。このため、小型の商品においては、扉体側に偏った状態でラックケースに収納されることになる。この結果、販売指令に応じて商品を搬出するときに、当該商品が扉体側に偏ったまま搬出されることになるので搬出不良が生じるおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品の大きさに合わせた商品収納領域を画成する際に、当該商品の収納位置が偏ることなく収納することができ、かつ、画成した商品収納領域を常に再現することができる自動販売機の商品収納ラックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品収納ラックは、側部開口から商品を積み上げて収納されるラックケースと、前記ラックケースに収納した商品を支持する態様で前記側部開口を閉塞する閉塞位置に移動可能に設けた扉体と、前記扉体との間で商品の大きさに合わせた商品収納領域を前記ラックケース内に画成する規制部材とを有した自動販売機の商品収納ラックにおいて、前記ラックケースの内方に進入した閉塞位置を含む複数の閉塞位置にて前記扉体を係止する係止手段と、前記係止手段によって係止される前記扉体の閉塞位置を選択的に設定する設定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る自動販売機の商品収納ラックは、上記請求項1において、前記係止手段は、前記扉体に設けた係合片と、前記ラックケースに設けてあって前記扉体の複数の閉塞位置に対応して前記係合片を挿入係止する複数の係合溝とを有してなり、前記設定手段は、選択した係合溝にのみ前記係合片を係合する態様で他の係合溝への前記係合片の係合を阻止する係合案内部を有してなることを特徴とする。
本発明に係る自動販売機の商品収納ラックは、係止手段によってラックケースの内方に進入した閉塞位置を含む複数の閉塞位置にて扉体を係止することにより、扉体と規制部材との間で商品をラックケースのほぼ中央に位置させる態様で商品収納領域を画成する。この結果、ラックケースの内部に商品の収納位置が偏ることなく収納することが可能になり、商品を搬出するときに当該商品が偏って搬出されることがなく搬出不良を生じない。さらに、設定手段によって、係止手段によって係止される前記扉体の閉塞位置を選択的に設定することにより、選択した扉体の閉塞位置を変えることがないので、搬出不良を生じないように画成した商品収納領域を常に再現することができ、ラックケースへの商品補充後に扉体を閉じる際、扉体を誤った閉塞位置に係止してしまう誤設定による搬出不良を無くすことが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品収納ラックの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る商品収納ラックを備えた自動販売機の一例を示す斜視図、図2は本発明に係る商品収納ラックを示す斜視図、図3はベンド機構の動作を示す側面図、図4は本発明に係る商品収納ラックにおける規制部材を示す平面図、図5は本発明の商品収納ラックにおける扉体の構成を示す分解斜視図、図6は扉体の第1閉塞位置および第2閉塞位置を示す平面図、図7は扉体の第1閉塞位置を示す側面図、図8は扉体の第2閉塞位置を示す側面図、図9は扉体の開放状態を示す側面図である。
ここで例示する自動販売機は、紙パック、缶、ビンあるいはペットボトルなどの各種商品を販売するためのもので、図1に示すように本体キャビネット1、外扉2および断熱扉3を備えている。
本体キャビネット1は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって構成したもので、前面が開口した直方状を成している。この本体キャビネット1の内部(機内)には、商品収納庫4を設けてある。商品収納庫4は、複数(本実施例では2つ)の独立した収納庫4a,4bを並設してある。
商品収納庫4は、商品Wを所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、前面に開口を有している。商品収納庫4内のそれぞれの上方部には、後述する商品収納ラック10を複数配設してある。商品収納ラック10は、本実施例では各収納庫4a,4bにそれぞれ2つずつ収容してあり計4つ設けてある。各商品収納ラック10の下側には、当該商品収納ラック10から切り出した商品Wを商品収納庫4の前方に搬出するシュータ5を設けてある。
商品収納庫4内のシュータ5によって区画される下方部には、熱交換器を配設してある。例えば正面向かって左側に位置する収納庫4aが冷却専用としてある場合には、図には明示しないが熱交換器として冷却ユニットの蒸発器、並びに庫内ファンや庫内ファン用モータを備える。これに対して例えば右側に位置する収納庫4bが冷却/加温切り換え可能としてある場合には、図には明示しないが熱交換器として冷却ユニットの蒸発器、並びに庫内ファンや庫内ファン用モータに加えて加熱ヒータを備える。
上記商品収納庫4(4a,4b)の下方となる位置には、機械室6を設けてある。機械室6は、上述した収納庫4a,4bで共通に使用する機械部品を収容するためのものである。図には明示しないが機械室6には、圧縮機、凝縮器および膨張器といった冷却ユニットの構成部品、並びに庫外ファンや庫外ファン用モータを配設してある。膨張器から各収納庫4a,4bに配設した蒸発器に至る冷媒供給管には、駆動する蒸発器を選択するための電磁バルブを個別に設けてある。
外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を覆うに十分な大きさを有したもので、鋼材により堅牢に構成してあり、本体キャビネット1の一側縁部に支承してある。この外扉2には、商品取出口2aを設けてある。外扉2の前面(外面)には、図には明示しないが商品見本などを視認させるディスプレイウィンドや、商品を販売するための硬貨投入口、紙幣挿入口、表示器、硬貨返却口および商品選択ボタンなどを設けてある。一方、外扉2の背面(内面)側には、図には明示しないが硬貨処理機、硬貨回収箱および紙幣処理機などを設けてある。
自動販売機の断熱扉3は、本体キャビネット1に設けた商品収納庫4(4a,4b)の前面の開口を覆うに十分な大きさを有したもので、鋼材によって断熱性を備えて構成してある。断熱扉3は、商品収納庫4の前面開口を密閉状態に閉塞することによって商品収納庫4内を外部から断熱する。この断熱扉3には、シュータ5から導かれた商品Wを外扉2の商品取出口2aに搬出する搬出扉3aを設けてある。
以下、商品収納ラック10について説明する。図1に示すように商品収納ラック10は、上述した自動販売機における本体キャビネット1の内部に吊り下げて設けてあり、図には明示しないレールなどによって前面開口から前方に引き出し可能に配設してある。図2示すように商品収納ラック10には、商品Wを収納する複数のラックケース11を設けてある。ラックケース11は、商品収納ラック10の引き出し方向に複数並設してある。本実施例におけるラックケース11は、商品収納ラック10の引き出し方向に対向する前板12aおよび後板12bを有し、前板12aと後板12bとの間の一側を閉塞する側板12cを有して他側に側部開口12dをなす平面視で略コ字状のフレーム12を形成してある。そして、前板12aと後板12bとの間を仕切部13で仕切ることによって商品収納ラック10の引き出し方向に並ぶ2つのラックケース11,11を一体に構成してある。仕切部13の下端部には、ベンド機構14を設けてある。そして、ラックケース11には、側部開口12dより商品W(例えば紙パック商品あるいは缶商品など)が積み上げて収納される。
図2および図3に示すようにベンド機構14は、下フラッパ14aと上フラッパ14bとを有している。下フラッパ14aおよび上フラッパ14bは、それぞれラックケース11の内部に突出する突出位置と、ラックケース11の内部から退避する退避位置とに移動可能に設けてある。下フラッパ14aおよび上フラッパ14bは、モータやソレノイドなどの駆動部(図示せず)によって突出位置と退避位置とに移動する。
商品Wをラックケース11に収納している販売待機状態では、図2および図3(a)に示すようにベンド機構14は、下フラッパ14aが突出位置にあって、上フラッパ14bが退避位置にある。この販売待機状態のときベンド機構14は、図3(a)に示すように突出位置にある下フラッパ14aによって最下の商品Wを保持することによってその上の全ての商品Wを保持している。ここで、自動販売機に貨幣が投入されて商品選択ボタンが選択されて販売指令が入力されると、ベンド機構14は、販売状態になる。この販売状態のときベンド機構14は、図3(b)に示すように、まず上フラッパ14bが突出位置になって下から2番目の商品Wを保持し、次に下フラッパ14aが退避位置になって最下の商品Wのみを落下させる。その後、下フラッパ14aを突出位置に戻してから上フラッパ14bを退避位置に戻して再び販売待機状態に至る。このように、ベンド機構14は、販売指令に応じて最下の商品Wのみを搬出する。ラックケース11から落下した商品Wは、図1に示すシュータ5で滑落して断熱扉3の搬出扉3aを経て外扉2の商品取出口2aに至る。なお、図3では、商品Wの一例として紙パック商品Wを図示している。販売状態のとき、紙パック商品Wを上フラッパ14bで保持する場合は、当該紙パック商品Wの側部を押す態様で保持する。その他、販売状態のとき、例えば図2で示す缶商品Wを上フラッパ14bで保持する場合は、当該缶商品Wを下側から支える態様で保持する。
また、図4に示すように、ラックケース11には、大きさの異なる各種商品に対応するための規制部材15を備えている。規制部材15は、第1規制部材151と第2規制部材152とを有している。
第1規制部材151は、ラックケース11におけるフレーム12の前板12aから仕切部13の間隔や、後板12bから仕切部13の間隔を変えて商品収納領域の大きさを可変することで当該商品収納領域を商品Wの幅方向に合わせるものである。この第1規制部材151は、前板12aや後板12bに沿って上下方向に長手状に延在してなり、前板12aや後板12bに設けたリンク機構(図示せず)によって仕切部13に向けて商品Wの幅方向に移動するように構成してある。第1規制部材151の移動は、商品Wの幅方向に多段階に調節可能である。例えば、図4に示す左側のラックケース11に大型の商品Wを収納する場合には、第1規制部材151を仕切部13から離間して前板12a側に寄せた位置に移動させて、商品収納領域を大型の商品Wの幅に合わせる。一方、図4に示す右側のラックケース11に小型の商品Wを収納する場合には、第1規制部材151を仕切部13に近接して後板12bから遠ざけた位置に移動させて、商品収納領域を小型の商品Wの幅に合わせる。
第2規制部材152は、ラックケース11におけるフレーム12の側板12cから側部開口12dの間隔を変えて商品収納領域の大きさを可変することで当該商品収納領域を商品Wの長さ方向に合わせるものである。この第2規制部材152は、側板12cに沿って上下方向に長手状に延在してなり、フック状の係止部152aを有している。係止部152aは、仕切部13や第1規制部材151にて商品Wの長さ方向に複数設けた係止孔(図示せず)に係止する。すなわち、第2規制部材152は、商品Wの長さ方向に多段階に調節可能に移動できる。例えば、図4に示す左側のラックケース11に大型の商品Wを収納する場合には、第2規制部材152を側部開口12dから離間して側板12c側に寄せた位置で仕切部13に係止して、商品収納領域を大型の商品Wの長さに合わせる。一方、図4に示す右側のラックケース11に小型の商品Wを収納する場合には、第2規制部材152を側部開口12dに近接して側板12cから遠ざけた位置で第1規制部材151に係止して、商品収納領域を小型の商品Wの長さに合わせる。
図1、図4および図5に示すように上記ラックケース11には、側部開口12dから積み上げて収納された商品Wが、側部開口12dから崩れ落ちる事態を防止するために当該側部開口12dを閉塞する扉体16を設けてある。なお、図5では、1つのラックケース11の側部開口12dに対応する1つの扉体16を示してある。
図5に示すように扉体16は、ほぼ板状を呈してあり、その側端部に上下に延在する回動軸161を設けてある。本実施例における回動軸161は、扉体16の上側に延在して設けた上回動軸161aと、扉体16の下側に延在して設けた下回動軸161bとからなる。各回動軸161a,161bは、上下方向に延在する同じ軸線上に配設してある。なお、図5に示す回動軸161(161a,161b)は、板金を円筒状に湾曲形成してなるものであるが、棒状に形成してあってもよい。
また、扉体16には、板状の上端から上方に延在した板片状の係合片162を設けてある。この係合片162は、扉体16の上端から上方に延在する幅狭の挿通部162aと、当該挿通部162aから上方に延在して上回動軸161aから離間する方向に幅広の係合部162bとを有してなる。また、扉体16の板状の下端部であって下回動軸161bの近傍位置には、略水平な下端縁部163を設けてある。
上記扉体16は、回動軸161(161a,161b)が、ラックケース11の上下位置に対向して設けた1対の軸受孔(上軸受孔171,下軸受孔181)にそれぞれ挿通支持されて、側部開口12dを開閉する態様で揺動可能に配設される。
上軸受孔171は、ラックケース11をなすフレーム12の上側の開口を閉塞する板状の上板17に穿設してある。上軸受孔171は、上回動軸161aを挿通し得る円孔をなしている。
下軸受孔181は、ラックケース11をなすフレーム12の下端部において側部開口12dを跨ぐ態様で設けた下端フレーム18に設けてある。下端フレーム18は、上方に延在する板状の基板(図示せず)の上端をほぼ水平方向に折曲形成した部分である。下軸受孔181は、この水平部分に穿設してある。下軸受孔181は下回動軸161bを挿通し得る矩形状をなしている。なお、下軸受孔181を設けてある下端フレーム18には、上向きに折曲形成した案内規制片182を設けてある。この案内規制片182は、閉塞位置にある扉体16の下端縁部163に当接する第1当接部182aと、第1当接部182aの上縁をなし開放中の扉体16の下端縁部163を載せて扉体16の開放を案内する案内縁部182bと、第1当接部182aよりも上方に延在してなり所定の開放位置にある扉体16の下端縁部163に当接する第2当接部182cとを設けてある。
ところで、上軸受孔171を設けてある上板17には、挿通溝172を設けてある。挿通溝172は、上軸受孔171を中心とした円弧状をなし、側部開口12dの開口方向に開口して形成してある。この挿通溝172は、扉体16の揺動にともなって移動する係合片162の挿通部162aを挿通する。さらに、上板17には、複数(本実施例では2つ)の係合溝(第1係合溝173aおよび第2係合溝173b)を設けてある。第1係合溝173aおよび第2係合溝173bは、上軸受孔171の径外方向であって挿通溝172の円弧状の放射方向に延在して、当該挿通溝172に連続して形成してある。第1係合溝173aと第2係合溝173bとは、扉体16の揺動にともなって移動する係合片162の係合部162bを係合して扉体16を第1閉塞位置と第2閉塞位置とに係止する。
ここで、扉体16の第1閉塞位置は、図4および図6(a)に示すように係合部162bが第1係合溝173aに係合した場合に、扉体16が側部開口12dとほぼ平行になる閉塞位置である。第1閉塞位置にある扉体16は、図4に示す左側のラックケース11に収納した大型の商品Wに適用されて、側板12c(あるいは第2規制部材152)との間で商品収納領域を画成し、当該商品Wが側部開口12dから崩れ落ちる事態を防止する。
また、扉体16の第2閉塞位置は、図4および図6(b)に示すように係合部162bが第2係合溝173bに係合した場合に、扉体16が側部開口12dからラックケース11の内方に進入する閉塞位置である。第2閉塞位置にある扉体16は、図4に示す右側のラックケース11に収納した小型の商品Wに適用されて、第2規制部材152との間で小型の商品Wの長さ方向をラックケース11のほぼ中央に位置させる態様で商品収納領域を画成し、当該商品Wが側部開口12dから崩れ落ちる事態を防止する。
このように、扉体16に設けた係合片162の係合部162b、および各係合溝173a,173bは、扉体16の第2規制部材152に対する間隔を可変して、扉体16と第2規制部材152との間で画成する商品収納領域を可変する態様で扉体16を複数の閉塞位置(第1閉塞位置または第2閉塞位置)に係止する係止手段をなす。
また、図5および図6に示すように上板17には、設定手段を配置してある。設定手段は、上記係止手段による扉体16の各閉塞位置を選択的に設定するものである。設定手段は、摺動部材19に係合案内部191を設けてなる。
摺動部材19は、上板17の上側に設けてある。この摺動部材19は、板体を略Z字状に折曲することによって、上板17の上面に摺接して配置された脚部192と、上板17の上面から間隔をおいて平行に配置された腕部193とを一体に有してなる。脚部192には、上板17に設けた長孔174に当該上板17の下面から貫通した手動ネジ194が螺着してある。長孔174は、ラックケース11の前後方向に延在して設けてある。一方、腕部193には、ラックケース11の前後方向に延在した長孔195を設けてある。この長孔195には、腕部193と上板17との間隔を維持する段付ネジ196が係合してある。すなわち、摺動部材19は、手動ネジ194を緩めることによって各長孔174,195に案内されてラックケース11の前後方向に移動可能になる。そして、手動ネジ194を締めることによって移動した位置で固定される。
係合案内部191は、腕部193に設けてあり、側部開口12dの開口方向に開口して切り欠いて形成してある。この係合案内部191は、当接片191aと、遮蔽片191bと、連通溝191cとを有してなる。当接片191aは、図6(a)に示すように上板17に設けた挿通溝172における第2係合溝173b側を上方から覆い、かつ、第1係合溝173aの上方を覆うことのないように形成してある。遮蔽片191bは、図6(b)に示すように第1係合溝173aの上方を覆い、かつ、当接片191aとの間に挿通溝172の上方を覆うことのない間隔を有するように形成してある。連通溝191cは、図6(b)に示すように当接片191aと遮蔽片191bとの間の間隔から連続して第2係合溝173bに対して上下方向に連通するように当該第2係合溝173bを象る形状に形成してある。
上記係合案内部191は、摺動部材19の移動にともなって作用する。具体的には、図6(a)に示すように摺動部材19をラックケース11の前方(図6(a)の矢印A方向)に移動した場合、当接片191aが挿通溝172の第2係合溝173b側を上方から覆い、遮蔽片191bが第1係合溝173aの上方から退き、さらに、連通溝191cが第2係合溝173bの上方から退く位置になる。
このとき、図6(a)および図7に示すように、当接片191aが挿通溝172の第2係合溝173b側を覆っているので、扉体16における係合片162の挿通部162aは、当接片191aに当接して第2係合溝173b側に至らない。さらに、遮蔽片191bが第1係合溝173aの上方から退いているので、扉体16における係合片162の係合部162bは、第1係合溝173aに係合可能になる。すなわち、設定手段は、係合片162を第1係合溝173aに係合させて扉体16を第1閉塞位置で係止させる一方、係合片162が第2係合溝173bに係合することを阻止して扉体16を第2閉塞位置で係止しないようにする。この結果、扉体16は、第1閉塞位置のみに係止されることになる。
また、上記係合案内部191は、図6(b)に示すように摺動部材19をラックケース11の後方(図6(b)の矢印B方向)に移動した場合、当接片191aが挿通溝172の上方から退き、遮蔽片191bが第1係合溝173aの上方を覆い、さらに、連通溝191cが第2係合溝173bに連通する位置になる。
このとき、図6(b)および図8に示すように、当接片191aが挿通溝172の上方から退いているので、扉体16における係合片162の挿通部162aは、第2係合溝173b側に挿通可能になる。さらに、遮蔽片191bが第1係合溝173aの上方を覆って、連通溝191cが第2係合溝173bに連通する位置にあるので、扉体16における係合片162の係合部162bは、第2係合溝173bに係合可能になる。すなわち、設定手段は、係合片162を第2係合溝173bに係合させて扉体16を第2閉塞位置で係止させる一方、係合片162が第1係合溝173aに係合することを阻止して扉体16を第1閉塞位置で係止しないようにする。この結果、扉体16は、第2閉塞位置のみに係止されることになる。
なお、上記第1閉塞位置あるいは第2閉塞位置から扉体16を開放状態にするには、図9に示すように扉体16全体を上方に持ち上げる。すると、係合片162の係合部162bが第1係合溝173aあるいは第2係合溝173bの係合から離脱し、挿通部162aが挿通溝172を通過する形態となる。すなわち、挿通部162aが挿通溝172から抜けて扉体16が開放状態になる。このとき、扉体16の回動軸161は、上板17と摺動部材19の腕部193との間隔によって上回動軸161aの上方への移動を許容され、かつ、上回動軸161aが腕部193に当接することによって下回動軸161bが下軸受孔181から抜け出ることがない。そして、扉体16を開放方向に揺動すると、下端縁部163が案内規制片182の案内縁部182bの上に載ることによって、扉体16は、全体を上方に持ち上げられた形態で開放を案内される。さらに開放方向に扉体16を揺動すると下端縁部163が第2当接部182cに当接して扉体16が全開放状態になる。この扉体16の開放状態のときに、ラックケース11への商品Wの補充が行われる。
一方、開放状態から扉体16を閉塞方向に揺動すると、下端縁部163が案内縁部182bの上に載っているので、その揺動が案内される。そして、扉体16が閉塞位置に至るとき、下端縁部163が案内縁部182bの上から第1当接部182aの側部開口12d側に落ちる。このとき、扉体16は、設定手段で設定した第1閉塞位置あるいは第2閉塞位置に係止されて、当該閉塞位置を維持されることになる。
このように上述した自動販売機の商品収納ラックは、扉体16に設けた係合片162と、扉体16がラックケース11の内方に進入した閉塞位置を含む複数の閉塞位置にて当該扉体16を係止するように係合片162を係合する複数の係合溝173a,173bとからなる係止手段を備えている。すなわち、係止手段は、扉体16を移動させることで当該扉体16と規制部材15(第2規制部材152)との間隔を可変している。このため、扉体16と規制部材15(第2規制部材152)との間で商品Wの長さ方向をラックケース11のほぼ中央に位置させる態様で商品収納領域を画成する。この結果、ラックケース11の内部に商品Wの収納位置が偏ることなく収納することが可能になり、商品Wを搬出するときに当該商品Wが偏って搬出されることがなく搬出不良を生じない。
さらに、上述した自動販売機の商品収納ラックでは、選択した係合溝173a(あるいは173b)にのみ係合片162を係合するように他の係合溝173b(あるいは173a)への係合片162の係合を阻止する係合案内部191を有した設定手段を備えている。すなわち、設定手段は、係止手段による扉体16の閉塞位置を選択的に設定する。この結果、選択した扉体16の閉塞位置を変えることがないので、搬出不良を生じないように画成した商品収納領域を常に再現することが可能になる。
本発明に係る商品収納ラックを備えた自動販売機の一例を示す斜視図である。 本発明に係る商品収納ラックを示す斜視図である。 ベンド機構の動作を示す側面図である。 本発明に係る商品収納ラックにおける規制部材を示す平面図である。 本発明の商品収納ラックにおける扉体の構成を示す分解斜視図である。 扉体の第1閉塞位置および第2閉塞位置を示す平面図である。 扉体の第1閉塞位置を示す側面図である。 扉体の第2閉塞位置を示す側面図である。 扉体の開放状態を示す側面図である。
符号の説明
10 商品収納ラック
11 ラックケース
12 フレーム
12a 前板
12b 後板
12c 側板
12d 側部開口
13 仕切部
14 ベンド機構
14a 下フラッパ
14b 上フラッパ
15 規制部材
151 第1規制部材
152 第2規制部材
152a 係止部
16 扉体
161 回動軸
161a 上回動軸
161b 下回動軸
162 係合片
162a 挿通部
162b 係合部
163 下端縁部
17 上板
171 上軸受孔
172 挿通溝
173a 第1係合溝
173b 第2係合溝
174 長孔
18 下端フレーム
181 下軸受孔
182 案内規制片
182a 第1当接部
182b 案内縁部
182c 第2当接部
19 摺動部材
191 係合案内部
191a 当接片
191b 遮蔽片
191c 連通溝
192 脚部
193 腕部
194 手動ネジ
195 長孔
196 段付ネジ
W 商品

Claims (2)

  1. 側部開口から商品を積み上げて収納されるラックケースと、前記ラックケースに収納した商品を支持する態様で前記側部開口を閉塞する閉塞位置に移動可能に設けた扉体と、前記扉体との間で商品の大きさに合わせた商品収納領域を前記ラックケース内に画成する規制部材とを有した自動販売機の商品収納ラックにおいて、
    前記ラックケースの内方に進入した閉塞位置を含む複数の閉塞位置にて前記扉体を係止する係止手段と、
    前記係止手段によって係止される前記扉体の閉塞位置を選択的に設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする自動販売機の商品収納ラック。
  2. 前記係止手段は、前記扉体に設けた係合片と、前記ラックケースに設けてあって前記扉体の複数の閉塞位置に対応して前記係合片を挿入係止する複数の係合溝とを有してなり、
    前記設定手段は、選択した係合溝にのみ前記係合片を係合する態様で他の係合溝への前記係合片の係合を阻止する係合案内部を有してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品収納ラック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111727464A (zh) * 2017-12-07 2020-09-29 富士电机株式会社 自动售货机

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