JP2006009782A - 多重放電点火システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 エネルギ蓄積コイルを大型化せずにその発熱を抑制でき、しかもエネルギ蓄積コイルへの通電を断続するスイッチング素子の制御信号の異常時でもその発熱を抑制できる多重放電点火システムを提供することを課題とする。
【解決手段】 多重放電点火システムは、所定抵抗値を持つエネルギ蓄積コイル15と、エネルギ蓄積コイルからエネルギを供給されるコンデンサ30と、エネルギ蓄積コイルへの通電を断続可能なスイッチング素子20と、コンデンサからエネルギを供給され点火プラグに高電圧を印加する点火コイル35と、を備える。この多重放電点火システムにおいて、エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値を、エネルギ蓄積コイル内の第1抵抗値Reを持つ巻線部16と、エネルギ蓄積コイルとスイッチング素子との間の第2抵抗値Roを持つ抵抗体45とに分割した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関において点火プラグに点火するために使用される多重放電点火システムに関する。
多重放電点火とは、点火効率を上げるために所定の気筒への点火を複数回に分けて行う点火方式である。図5に従来の多重放電点火システムの回路図が示されている。この多重放電点火システム100は、エネルギ蓄積コイル102、第1パワートランジスタ(以下、「第1トランジスタ」という)103、コンデンサ105、点火コイル106、第2パワートランジスタ(以下、「第2トランジスタ」という)107及び多重制御回路108を備えている。なお、実際には点火コイル106及び第2トランジスタ107は気筒数と同数だけ配置されており、その一つのみ(n番目)を図5に示している。
多重制御回路108は入力される点火信号IGt(n)及び放電区間信号IGWにより各気筒の第1トランジスタ103及び第2トランジスタ107を断続制御している。第1トランジスタ103がオンするとバッテリ101からエネルギ蓄積コイル102にエネルギが供給され、オフするとこのエネルギがコンデンサ105に充電される。第2トランジスタ107がオンするとコンデンサ105の放電電荷により1次コイル106の1次側(低圧側)に1次電圧が印加される。第2トランジスタ107がオフすると1次電圧が点火コイル106により昇圧され、2次側(高電圧側)に2次電圧が形成され、点火コイル106から点火プラグ(不図示)に印加される。
特開平1−232165号公報 特開平3−15659号公報
上述したように点火コイルは気筒数(n)と同じ数nだけ配置されており、エネルギ蓄積コイル102には、全気筒分の1次電流を確保すべく大きな電流が流れる。その結果、抵抗値と電流値の2乗との積(R×i2)で決まるエネルギ蓄積コイル102の発熱量が大きくなる。エネルギ蓄積コイル102での発熱を抑制するために、その抵抗値を小さくすることが考えられる。
しかし、その場合はn番目の気筒の点火信号IGt(n)が異常で、トランジスタ103がオンしたままになると、エネルギ蓄積コイル102での発熱量が小さい分、第1トランジスタ103での発熱量が大きくなり、システムとして成立しない虞がある。さりとて、各気筒の点火コイルの正常な作動を確保する必要があるので、発熱量を抑制するために電流値を小さくすることはできない。
こうした事情を考慮して、従来例はエネルギ蓄積コイル102を放熱特性を向上させていた。即ち、エネルギ蓄積コイル102の外径を大きくすれば内部に空間やすきまが形成され、この空間などに空気が進入することにより放熱特性が向上する。しかし、外径の増加によりエネルギ蓄積コイル102が大型化し、大きな配置スペースが必要になっていた。
本発明の多重放電点火システムは上記課題に鑑みてなされたもので、エネルギ蓄積コイルを大型化せずにその発熱を抑制でき、しかも、点火信号異常時におけるスイッチング素子の発熱を抑制できる多重放電点火システムを提供することを目的とする。
(イ)本発明の多重放電点火システムは、エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値の一部を、エネルギ蓄積コイルの外部に抵抗体として分割して配置することを技術的特徴とする。本発明の多重放電点火システムは、請求項1に記載したように、所定抵抗値を持つエネルギ蓄積コイルと、エネルギ蓄積コイルからエネルギを供給されるコンデンサと、エネルギ蓄積コイルへの通電を断続可能なスイッチング素子と、コンデンサからエネルギを供給され点火プラグに高電圧を印加する点火コイルと、を備える。この多重放電点火システムにおいて、エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値を、エネルギ蓄積コイル内の第1抵抗値を持つ巻線部と、エネルギ蓄積コイルとスイッチング素子との間の第2抵抗値を持つ抵抗体とに分割した。
(ロ)なお、特許文献1、2に記載の多重放電点火システムには、エネルギ蓄積コイルとは別に電流検出用抵抗体が配置されている。しかし、この電流検出用抵抗体は、前記第1トランジスタ103に相当するトランジスタのエミッタ側(接地側)に配置され、このトランジスタを流れる電流を検出し、そのレベルや通電時間(閉角度)などをフィードバック制御している。このように、本発明の抵抗体と特許文献1、2に記載の電流検出用抵抗体とは、その目的及び配置場所が異なる。
(ハ) 以下、多重放電点火システムの構成要素の種々の態様を説明する。「多重放電」とは、各気筒の一サイクル内で混合気などへの点火を複数回即ち多重に行うことである。点火コイルの数、及び1次コイルの電流を遮断する第2スイッチング素子の数は気筒数と同じであれば良く、特に限定されない。バッテリの出力側にエネルギ蓄積コイルが接続され、エネルギ蓄積コイルの出力側の分岐点で第1分岐路と第2分岐路とに分岐している。
第1分岐路上にエネルギ蓄積コイルをオンオフするスイッチング素子及び抵抗体が配置されている。一方、第2分岐路上にコンデンサの高位側が接続され、1次コイルの1次電流をオンオフする第2スイッチング素子が配置されている。スイッチング素子はパワートランジスタでもFETでも良い。
エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値はその内部の第1抵抗値を持つ巻線部と、その外部の第2抵抗値を持つ抵抗体とに分割されている。抵抗体は第1分岐路上で分岐点と第1スイッチング素子との間に配置されることが望ましい。第1抵抗値と第2抵抗値とはその何れが大きくても良いが、放熱を促進するためには第2抵抗値が第1抵抗値よりも大きいことが望ましい。エネルギ蓄積コイルは金属製の筐体内に収容され、抵抗体は筐体とは別個独立の回路基板に配置されていることが望ましい。回路基板は熱抵抗が小さく、放熱性に優れたセラミック製であることが望ましい。
本発明の多重放電点火システムによれば、まず、エネルギ蓄積コイルの巻線部の第1抵抗値が抵抗体の第2抵抗値分だけ小さくなるので、抵抗値と電流値の2乗との積(R×i2)で決まるエネルギ蓄積コイルの発熱量が小さくなる。これに関連して、放熱特性を向上させるために外径を大きくする必要がないので、エネルギ蓄積コイルを小型化できる。
また、スイッチング素子のオフ時、エネルギ蓄積コイルを流れる電流が大きくなり、1次コイルに流れる1次電流を大きくでき、従って2次コイル流れる2次電流を大きくできる。なお、エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値を分割しても、エネルギ蓄積コイル、抵抗体及び第1スイッチング素子を含む電源線の全抵抗値は従来例と同じなので、点火信号の異常により第1スイッチング素子がオフしないときでも、スイッチング素子の発熱量が大きくなるおそれはない。
請求項2の多重放電点火システムによれば、スイッチ素子のオフ時即ちエネルギ蓄積コイルからコンデンサへのエネルギの供給時は抵抗体に電流が流れない。従って、エネルギ蓄積コイルを流れる電流の低下量が小さくなり、結果的に1次コイルに流れる1次電流が大きくできる。請求項3及び4の多重放電点火システムによれば、第2抵抗値を持つ抵抗体が放熱性に優れた回路基板に実装されているので、抵抗体で発生する熱が効率よく放熱され、その温度上昇が抑制される。請求項5の多重放電点火システムによれば、巻線部よりも多い抵抗体の発熱が積極的に放熱されるので、放熱上有利である。
以下、本発明の最良の形態による多重放電点火システムについて説明する。
(イ)構成
図1に、本実施形態の多重放電点火システムの回路図を示す。多重放電点火システムは、エネルギ蓄積コイル15、第1パワートランジスタ(以下、「第1トランジスタ」という)20、コンデンサ30、点火コイル35、第2パワートランジスタ(以下、「第2トランジスタ」という)40、多重制御回路50及び抵抗体45等を備えている。なお、点火コイル35及び第2トランジスタ40は気筒数と同数(例えば4つ)配置されている。
車両のエンジンルームに搭載されたバッテリ(直流電源)10の高圧側にエネルギ蓄積コイル15が接続されている。エネルギ蓄積コイル15の出力側に抵抗体45の一端が接続され、他端は第1トランジスタ20のコレクタに接続されている。ここで、エネルギ蓄積コイル15の所定抵抗値Re’のうち、一部の抵抗値Reはコイルの内部に巻線部16として形成され、残りの抵抗値R0は抵抗体45として回路基板55に搭載されている。抵抗値Re及びR0と前記エネルギ蓄積コイル102の抵抗値Re’との間にはRe’=Re+R0の関係が成立する。つまり、エネルギ蓄積コイル15の巻線部16の抵抗値Reは、上記エネルギ蓄積コイル102の抵抗値Re’と比較して、抵抗値R0の分だけ小さくなっている。巻線部16の抵抗値Reを小さくするために、具体的にはエネルギ蓄積コイル15の線径を太くしている。
エネルギ蓄積コイル15の出力側の分岐点17で第1分岐路18と第2分岐路19とに分岐している。第1分岐路18に配置された第1トランジスタ20のエミッタは電流検出抵抗(不図示)を介して接地され、ECU(不図示)からn番目の気筒の点火信号IGt(n)が多重制御回路50を介してゲートに入力されている。多重放電回路50により第1トランジスタ20は断続制御される。分岐点17と第1トランジスタ20との間に抵抗値Roの抵抗体45が配置されている。
分岐点17で分岐した第2分岐路19に逆流防止ダイオード25が配置され、そのカソード側にコンデンサ30の高位側が接続されている。この逆流防止ダイオード25はコンデンサ30からエネルギ蓄積コイル15へのエネルギの逆流を防止している。また第2分岐路19に1次コイル36及び第2トランジスタ40が配置されている。
詳述すると、点火コイル35は低電圧の1次コイル部36と、高電圧の2次コイル部38とを備えている。1次コイル部36の一端はコンデンサ30の高電位側に接続され、他端は第2トランジスタ40のコレクタに接続されている。第2トランジスタ40のベースに多重制御回路50が接続され、エミッタは接地されている。多重制御回路50は放電区間信号IGWを受け、第2トランジスタ40を断続制御している。2次コイル部38の一端は点火プラグ(不図示)に接続され、他端は接地されている。
上記エネルギ蓄積コイル15は金属製の筐体(不図示)内に収容され、第1トランジスタ20,コンデンサ30、第2トランジスタ40及び抵抗体45はセラミック製の回路基板55に実装されている。
(ロ)作用
次に、本実施形態の多重放電点火システムの作用を、図2に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。図2(a)にa1で示すように、点火時期に放電区間信号IGWが立ち上がり、その後a2で示すように所定角度で立ち下がる。図2(b)に示す点火信号IGt(n)は、b1で示すように点火時期の所定角度前から高レベルに立ち上がり、b2で示すように点火時期で立ち下がる。点火信号IGt(n)が立ち上がると、図2(c)に第1トランジスタ20がオンし、図2(e)にDで示すようにエネルギ蓄積コイル15を流れる電流ieが漸増する。
点火時期になると、点火信号IGt(n)が立ち下がり、放電区間信号IGWが立ち上がり、多重制御回路50が第1トランジスタ20をオフさせ、所定気筒の第2トランジスタ40をオンさせる。その結果、始動時にコンデンサ30に蓄積された電荷(後述する)が、所定気筒の点火コイル35の1次コイル部36に供給され、図2(e)にBで示すようにエネルギ蓄積コイル15を流れる電流は減少する。
第2トランジスタ40のオンにより、1次コイル部36には図2(f)に示すような1次電流i1が供給される。第2トランジスタ40のオフにより1次電流i1が断続制御されると、1次コイル部36に所定の1次電圧が発生する。1次コイル部36と2次コイル部38との相互誘導作用により1次電圧が昇圧され、2次コイル部38には図2(g)に示すような2次電流i2が発生し、点火プラグに供給される。
以後多重放電が実行される。即ち、図2(e)にCで示すように、第2トランジスタ40がオフし、第1トランジスタ20がオンすると、バッテリ10からエネルギ蓄積コイル15へエネルギが蓄積される。第1トランジスタ20のオフ及び第2トランジスタ40のオンにより、エネルギ蓄積コイル15からコンデンサ30にエネルギが供給される。
放電区間信号IGWが高レベルを維持している間、図2(c)(d)に示すように、第1トランジスタ20と所定気筒の第2トランジスタ40とは交互に断続制御される。その結果、バッテリ10からエネルギ蓄積コイル15へのエネルギの蓄積、エネルギ蓄積コイル15からコンデンサ30へのエネルギの充電、及びコンデンサ30から1次コイル36へのエネルギの供給が周期的に繰り返される。
次に、多重放電点火システムの点火信号異常時の動きについて、図3のタイムチャートを参照しつつ説明する。「点火信号異常」とは、図3(a)に示すように、立ち上がった点火信号IGt(n)が高レベルのまま立ち下がらない場合である。この場合、過電流による第1トランジスタ20の破壊を防止するために電流を制御する。即ち、図3(b)、(c)にXで示すように、第1トランジスタ20のオン時、エネルギ蓄積コイル15を流れる電流ie及び第1トランジスタ20を流れる電流i0は電流検出抵抗によりモニタリングされ、所定の電流で制御される。
点火信号IGt(n)が立ち上がってから電流制御されるまでの間における第1トランジスタ20の消費電力Pは、バッテリ10の電圧をVBとすると、P=i0×(VB−ie×(Re+R0))で表される。これに対して、前記三つの抵抗Re、R0、Re’間にはRe’=Re+R0の関係が成立している。このため、i0×(VB−ie×(Re+R0))=i0×(VB−ie×Re’)となり、最良の形態と従来例とで消費電力Pは同等になる。
図2(a)においてa2で示すように、放電区間信号IGWが立ち下がると、図2(c)に示すように多重制御回路50の出力により第1トランジスタ20がオンし、図2(e)に示すようにエネルギ蓄積コイル15の電流ieが上昇する。この間にエネルギ蓄積コイル15にエネルギが蓄えられる。第1トランジスタ20のエミッタ側の電流i0は電流検出抵抗によりモニタリングされており、エネルギ蓄積コイル15に充分量のエネルギが蓄えられ、検出される電流i0が所定値になると、多重制御回路50の出力により第1トランジスタ20がオフする。第1トランジスタ20のオフ時に、エネルギ蓄積コイル15のエネルギがコンデンサ30に供給される。このコンデンサ30の電荷が、気筒の点火サイクルの初期に使用される。
(ハ)効果
次に、多重放電点火システムの効果について説明する。第1に、エネルギ蓄積コイル15の巻線部16の抵抗値Reが、抵抗体45の抵抗値R0の分小さくなり、その結果Re×i2で決まるエネルギ蓄積コイル15の発熱量が小さくなる。したがって、放熱特性を向上させるためにエネルギ蓄積コイルの外径を大きくすることは不要となり、エネルギ蓄積コイル15が小型化できる。
第2に、エネルギ蓄積コイル15の巻線部16の抵抗値Reが小さくなると、図2(e)に実線で示すように、破線で示す従来例と比較して、エネルギ蓄積コイル15を流れる電流ieが大きくなる。その理由を、図2の主要部拡大図である図4を参照しつつ説明する。図4中矢印で示すように、第1トランジスタ20がオフで第2トランジスタ40がオンの区間B、即ちエネルギ蓄積コイル15からコンデンサ30へのエネルギ供給時のエネルギ蓄積コイル15を流れる電流の傾きが小さくなる。熱のロスが発生するのは電流が流れるエネルギ蓄積コイル15のみであり、電流が流れない抵抗体45では熱のロスがないためである。区間Bの傾きが小さくなるので、電流ieの下降幅は小さくなる。
なお、第1トランジスタ20がオンで第2トランジスタ40がオフの区間C、即ちエネルギ蓄積コイル15へのエネルギの蓄積時のエネルギ蓄積コイル15を流れる電流の傾きは、エネルギ蓄積コイル15と抵抗体45と第1トランジスタ20とを結ぶ電源線の全抵抗に依存している。ここで、前述したように三つの抵抗Re’、Re及びR0間にはRe’=Re+R0の関係が成立し、該電源線の全抵抗が従来例と同じである。従って、区間Cにおける電流ieの上昇幅は従来例と同じである。
図2(a)に示す放電区間信号IGWが高レベルの間、第1トランジスタ20及び第2トランジスタ40の交互オンオフにより、区間Bと区間Cとは周期的に繰り返される。従って、区間Bの繰返し分だけ、従来例よりも電流ieが大きくなる。その結果、図2(f)に実線で示すように、破線で示す従来例と比較して1次電流i1を大きくでき、図2(g)に実線で示すように、破線で示す従来例と比較して2次電流i2を大きくできる。
第3に、前述したRe’=Re+R0の関係により、第1トランジスタ15の消費電力P(=i0×(VB−ie×(Re+R0)))と、前記第1トランジスタ103の消費電力P(=i0×(VB−ie×Re’))とは一致している。したがって、第1トランジスタ15での発熱量は、従来例と略同レベルに抑制できる。なお、第1トランジスタ20のオン時は抵抗体45が発熱するが、抵抗体45に電流が流れるのは第1トランジスタ20のオン時のみで、オフ時は流れない。このように抵抗体45の発熱時間が短いのでトータルの発熱量が少ない。
これに対して、従来例では第1トランジスタ103のオン時もオフ時もエネルギ蓄積コイル02内の抵抗に電流が流れるので、発熱時間が長く、発熱量が多くなる。また、抵抗体45での発熱に関連して、抵抗体45が実装された回路基板は55は放熱性に優れたセラミックから成り、しかもエネルギ蓄積コイル15などを収容した筐体から浮いている。その結果、回路基板55の周辺を流通する空気により抵抗体45が放熱され易く、換言すれば冷却され易く、この点からも抵抗体45の温度上昇が抑制される。
本発明の最良の形態による多重放電点火システムの回路図である。 上記最良の形態の作動を示すタイムチャートであり、(a)は放電区間信号のオンオフを、(b)は点火信号のオンオフを、(c)は第1トランジスタのオンオフを、(d)は第2トランジスタのオンオフを、(e)はエネルギ蓄積コイルを流れる電流の変化を、(f)は1次コイルの1次電流の変化を、そして(g)は2次コイルの2次電流の変化を示す。 上記最良の形態における点火信号異常時のタイムチャートであり、(a)は点火信号を、(b)はエネルギ蓄積コイルを流れる電流を、そして(c)は第1トランジスタを流れる電流を示す。 図2の要部(A部)の拡大図である。 従来の多重放電点火システムの回路図である。
符号の説明
10:バッテリ 15:エネルギ蓄積コイル
20:第1スイッチング素子 30:コンデンサ
35:点火コイル 36:1次コイル部
38:2次コイル部 40:第2スイッチング素子
45:抵抗体 50:多重制御回路

Claims (6)

  1. 所定抵抗値を持つエネルギ蓄積コイル(15)と、該エネルギ蓄積コイルからエネルギを供給されるコンデンサ(30)と、該エネルギ蓄積コイルへの通電を断続可能なスイッチング素子(20)と、該コンデンサからエネルギを供給され点火プラグに高電圧を印加する点火コイル(35)と、を備える多重放電点火システムであって、
    前記エネルギ蓄積コイルの所定抵抗値を、該エネルギ蓄積コイル内の第1抵抗値(Re)を持つ巻線部(16)と、該エネルギ蓄積コイルと前記スイッチング素子との間の第2抵抗値(Ro)を持つ抵抗体(45)とに分割したことを特徴とする多重放電点火システム。
  2. 前記エネルギ蓄積コイルの出力側の分岐点(17)で分岐した第1分岐路(18)に前記スイッチング素子が配置され該分岐点と該スイッチング素子との間に前記抵抗体が配置され、第2分岐路(19)に前記コンデンサが接続され前記点火コイルが配置されている請求項1に記載の多重放電点火システム。
  3. 前記エネルギ蓄積コイルは筐体に収容され、前記抵抗体は該筐体とは別個独立の回路基板(55)に実装されている請求項2に記載の多重放電点火システム。
  4. 前記回路基板はセラミック製である請求項3に記載の多重放電点火システム。
  5. 前記抵抗体の第2抵抗値(Ro)は前記巻線部の第1抵抗値(Re)よりも大きい請求項2に記載の多重放電点火システム。
  6. 前記コンデンサ(30)の高圧側が前記第2分岐路に接続されている請求項2に記載の多重放電点火システム。
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