JP2002221133A - 車両用始動装置 - Google Patents

車両用始動装置

Info

Publication number
JP2002221133A
JP2002221133A JP2001017360A JP2001017360A JP2002221133A JP 2002221133 A JP2002221133 A JP 2002221133A JP 2001017360 A JP2001017360 A JP 2001017360A JP 2001017360 A JP2001017360 A JP 2001017360A JP 2002221133 A JP2002221133 A JP 2002221133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
ring gear
engine
magnet switch
starter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001017360A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Saito
幹男 斎藤
Masahiko Osada
正彦 長田
Toshihisa Ishihara
稔久 石原
Kenji Takeda
武田  憲司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001017360A priority Critical patent/JP2002221133A/ja
Publication of JP2002221133A publication Critical patent/JP2002221133A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0851Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear
    • F02N11/0855Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear during engine shutdown or after engine stop before start command, e.g. pre-engagement of pinion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/087Details of the switching means in starting circuits, e.g. relays or electronic switches

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時間の短縮を図るためにアイドルストッ
プ中にマグネットスイッチ2をONしただけでは、ピニオ
ンがリングギヤに当接した状態であり、ドライブスプリ
ングが変形した状態であってマグネットスイッチ2がピ
ニオンをリングギヤに向けて押し出す負荷が大きいた
め、消費電力が大きくなってしまう。 【解決手段】 アイドルストップのためにエンジンを停
止したら、マグネットスイッチコイル2bを通電してピ
ニオンをリングギヤに向けて押し出す。次に、スタータ
モータ1を短時間だけ通電してピニオンをリングギヤに
噛合させる。この状態では、ドライブスプリングが元の
形状に戻り、マグネットスイッチ2がピニオンをリング
ギヤに向けて押し出す負荷が小さくなる。この結果、ホ
ールディングコイル2dに流れる電流を抵抗体Rで抑制
して通常の1/6以下に抑えることができるとともに、
マグネットスイッチ2の発熱量も1/36以下に抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタータを用いた
車両用エンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の燃費向上、排気ガス低減等
の目的のために、停車中にはエンジンを停止するエコラ
ンシステム(別名、アイドルストップシステム)が実施
されている。このエコランシステムは、車速、アクセル
開度、ブレーキ状態等を監視して、車両の停車時にエン
ジンを停止させるとともに、ブレーキが外されてからア
クセルを踏み込むまでにスタータを始動させてエンジン
を始動し、車両を発進させるシステムである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エコランシステムの場
合、信号待ちから発進までの間にエンジン始動時間が必
要になるが、信号待ちから発進までの時間がかかると、
車両台数が多い都市部では渋滞が予測されるという警察
庁の研究結果が報告されている。そこで、少しでもエン
ジン始動時間を短縮させるために、エンジンの停止中に
マグネットスイッチをONさせておくことが考えられる。
しかし、マグネットスイッチをONしただけの状態では、
ピニオンがリングギヤに向けて押し出された状態である
ため、ピニオンがリングギヤに当接して噛み合わない。
【0004】この状態ではピニオンを駆動するマグネッ
トスイッチの負荷が大きいため、マグネットスイッチの
消費電力が大きい状態となってしまう。このため、バッ
テリの充電がなされないアイドルストップ中に、マグネ
ットスイッチが常時大きな電力を消費することになり、
停車時間が長引いたり、渋滞によって停車の頻度が高く
なると、バッテリの消費が多くなりすぎる不具合があ
る。また、信号待ちから発進をする際は、多数の車両が
ほぼ同時期にスタータを起動するため、リングギヤにピ
ニオンが噛合する際に発生する噛合騒音等が集中的に発
生して始動騒音が大きくなってしまう。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、アイドルストップからのエン
ジン始動時間の短縮を図るとともに、アイドルストップ
時における電力消費を抑えることのできる車両用始動装
置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕請求
項1の手段を採用することにより、アイドルストップの
ためにエンジンが停止すると、マグネットスイッチが作
動してピニオンがリングギヤに向けて押し出され、マグ
ネットスイッチがONしてスタータモータがピニオンを回
転させる。この時のスタータモータの通電は、所定の短
時間(ピニオンがリングギヤに噛合するための回転時
間)に制限される。このピニオンの回転によって、ピニ
オンがリングギヤに噛合する。
【0007】このようにピニオンがリングギヤに噛合し
た状態では、この噛合状態を保つためのマグネットスイ
ッチの負荷が小さくなるため、マグネットスイッチの消
費電力を抑えることができる。つまり、バッテリの充電
がなされないアイドルストップ中に、マグネットスイッ
チの消費電力を小さく抑えることができる。この結果、
アイドルストップによって停車時間が長引いたり、渋滞
によって停車の頻度が高くなっても、バッテリの消費が
抑えられる。
【0008】アイドルストップ中に、所定の始動条件が
満たされると、コントローラがスタータモータを通電す
る。この時、既にピニオンはリングギヤに噛合している
ため、短時間でエンジンを始動することができ、渋滞等
の発生を未然に防ぐことができる。また、アイドルスト
ップから発進をする際は、既にピニオンはリングギヤに
噛合しているため、リングギヤにピニオンが噛合する際
に発生する噛合騒音が発生せず、始動騒音を抑えること
ができる。
【0009】〔請求項2の手段〕請求項2の手段を採用
し、エンジンの停止後にマグネットスイッチを通電する
際に、その通電電流を徐々に増大させることにより、ピ
ニオンがリングギヤに衝突する際に発生する衝突音を抑
えることができるとともに、ピニオンおよびリングギヤ
のギヤ面の摩耗を抑えることができ、耐久性を向上でき
る。
【0010】〔請求項3の手段〕請求項3の手段を採用
し、アイドルストップの状態からエンジンを始動させる
ためにスタータモータを通電する際に、その通電電流を
徐々に増大させることにより、スタータおよびエンジン
が徐々に回転速度を増すため、始動騒音を抑えることが
できるとともに、ピニオンおよびリングギヤのギヤ面の
摩耗を抑えることができ、耐久性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は車両用始動装置の通電回路図を
示す。エンジンを始動させるためのスタータは、基本構
造は周知の構造のものであり、エンジンのリングギヤに
係脱可能に設けられたピニオンと、このピニオンを回転
駆動するスタータモータ1と、ピニオンをリングギヤに
向けて押し出してからスタータモータ1を通電するマグ
ネットスイッチ2とを具備する。このマグネットスイッ
チ2には、ピニオンをリングギヤから離反させるととも
に、マグネットスイッチ2を常開させるためのリターン
スプリングが設けられている。
【0012】スタータは、マグネットスイッチ2の発生
する力(ピニオンをリングギヤに向けて押し出す力)を
ピニオンに伝える手段として、ドライブレバーとドライ
ブスプリングが用いられている。このドライブスプリン
グは、マグネットスイッチ2によって直接駆動されるも
のであり、ドライブスプリングが駆動されることによっ
てドライブレバーが駆動されて、ピニオンがリングギヤ
に向けて押し出される。ピニオンがリングギヤに向けて
押し出されてピニオンがリングギヤに当接すると、ドラ
イブスプリングが変形してマグネットスイッチ2がONす
る。マグネットスイッチ2がONすることによりスタータ
モータ1が回転してピニオンがリングギヤに噛み合う。
すると、ドライブスプリングが元の形状に戻り、マグネ
ットスイッチ2にかかる負荷が低減される。
【0013】上述したスタータモータ1は、通電される
とピニオンを回転駆動するためのトルクを発生する周知
なものであり、フィールドコイルと、電機子コイルを搭
載したアーマチャとから構成される。
【0014】マグネットスイッチ2は、スタータモータ
1の通電を断続するためのマグネットスイッチ常開接点
2aと、通電によって発生する磁力によってピニオンを
リングギヤに向けて押し出すためのトルクを発生すると
ともに、マグネットスイッチ常開接点2aを閉成(ON)
させるマグネットコイル2bとからなる。このマグネッ
トコイル2bは、プルインコイル2cとホールディング
コイル2dとからなる周知なものである。なお、このプ
ルインコイル2cは、マグネットスイッチ常開接点2a
が閉成すると両端の電位差が無くなるものであり、ホー
ルディングコイル2dは後述するスタータリレー3がON
している間中通電を受けてマグネットスイッチ常開接点
2aの閉成を保つものである。
【0015】マグネットスイッチ2のマグネットコイル
2bは、スタータリレー3を介して車載バッテリ4に接
続されるものであり、このスタータリレー3は、マグネ
ットコイル2bの通電を断続するためのスタータリレー
常開接点3aと、通電によって発生する磁力によってス
タータリレー常開接点3aを閉成させるスタータリレー
コイル3bとから構成される。
【0016】スタータリレーコイル3bを通電させる回
路として、この実施形態では2つの通電回路を備える。
1つ目の通電回路は、スタータリレーコイル3bをキー
スイッチ5を介して直接的にバッテリ4に接続するもの
であり、キースイッチ5がスタータ端子5aに接続され
ると、スタータリレーコイル3bが通電されて磁力を発
生し、スタータリレー常開接点3aが閉成するものであ
る。2つ目の通電回路は、キースイッチ5がON端子5b
に接続された状態の時に始動用コントローラ(以下、始
動用ECU)6の制御によってスタータリレーコイル3
bが通電されるものであり、始動用ECU6によってス
タータリレーコイル3bが通電されると、スタータリレ
ーコイル3bが通電されて磁力を発生し、スタータリレ
ー常開接点3aが閉成するものである。
【0017】この始動用ECU6は、キースイッチ5が
ON端子5bに接続されている状態で、エンジン制御手段
(図示しないものであり、以下エンジン用ECU)から
「自動停止信号」を受けると、エンジン用ECUから
「始動完了信号」を受けるまでの間、ピニオンをリング
ギヤに噛合させるために、スタータリレーコイル3bを
通電してマグネットスイッチ2をONさせるように設けら
れている。なお、始動用ECU6とエンジン用ECUに
よって、本発明のコントローラをなすものである。
【0018】図示しないエンジン用ECUは、所定の停
止条件が満たされた時(例えば、アクセルが外され、ブ
レーキが踏まれ、車両が停車した時)にエンジンを自動
停止させて始動用ECU6に「自動停止信号」を出力
し、所定の始動条件が満たされた時(例えば、ブレーキ
が外されてアクセルが所定量踏み込まれた時)に始動用
ECU6に「自動始動信号」を出力して、エンジンを始
動させるように設けられており、エンジンが始動してエ
ンジンの回転速度が所定の回転速度(完爆後の回転速
度)に達したら、始動用ECU6に「始動完了信号」を
出力するように設けられている。
【0019】一方、スタータモータ1の通電回路には、
マグネットスイッチ2がONされた状態であっても、スタ
ータモータ1の通電を断続制御するための補助スイッチ
7が設けられている。この補助スイッチ7は、スタータ
モータ1の通電を断続するための補助スイッチ常閉接点
7aと、通電によって発生する磁力によって補助スイッ
チ常閉接点7aを開成(OFF )させるための補助コイル
7bとから構成される。
【0020】この補助コイル7bも、始動用ECU6に
よって通電が制御される。具体的にこの補助コイル7b
は、アイドルストップ中にピニオンをリングギヤに噛合
させるためにスタータモータ1を所定の短時間(ピニオ
ンがリングギヤに噛合するために必要な時間)だけ通電
させるために用いられるものであり、アイドルストップ
中にマグネットスイッチ2がONしてスタータモータ1の
通電時間が上記所定の短時間に達したら、始動用ECU
6は補助コイル7bを通電して、スタータモータ1の通
電を停止するように設けられている。
【0021】そして、エンジン用ECUから始動用EC
U6に「自動始動信号」が入力されると、始動用ECU
6は補助コイル7bの通電を停止し、スタータモータ1
を通電してエンジンを始動するように設けられている。
その後、エンジンが始動して、エンジンの回転速度が所
定の回転速度(完爆後の回転速度)に達し、エンジン用
ECUから始動用ECU6に「始動完了信号」が入力さ
れると、始動用ECU6はスタータリレーコイル3bの
通電も停止して、スタータの作動を停止するように設け
られている。
【0022】ホールディングコイル2dの通電回路に
は、スタータリレー3がONされた状態であっても、ホー
ルディングコイル2dに流れる電流を抵抗体Rによって
制限するための電流抑制スイッチ8が設けられている。
この電流抑制スイッチ8は、抵抗体Rのバイパス回路を
断続するための電流抑制常閉接点8aと、通電によって
発生する磁力によって電流抑制常閉接点8aを開成させ
るための電流抑制コイル8bとから構成される。
【0023】この電流抑制コイル8bも、始動用ECU
6によって通電が制御される。具体的には、アイドルス
トップ中においてピニオンをリングギヤに始動させるた
めにマグネットスイッチ2を所定の短時間通電した後、
つまりピニオンがリングギヤに噛合した後に始動用EC
U6によって通電される。その後エンジン用ECUから
始動用ECU6に「始動完了信号」が入力されると、始
動用ECU6による通電が停止されるものである。つま
り、電流抑制コイル8bは、ピニオンがリングギヤに噛
合してから、エンジンが始動するまでの間、始動用EC
U6によって通電され、マグネットスイッチ2の消費電
流を抑えるものである。
【0024】次に、始動用ECU6によるスタータモー
タ1の制御、およびエコランシステムの作動を、図2に
示すフローチャートに基づいて説明する。エンジン用E
CUから始動用ECU6に「自動停止信号」が入力され
ると(ステップS1 )、始動用ECU6はスタータリレ
ーコイル3bを通電し、それによってスタータリレー3
がONする。それによって、マグネットコイル2bが通電
される(ステップS2 )。すると、ピニオンがリングギ
ヤに向けて押し出され、ピニオンギヤがリングギヤの端
面に当接する(ステップS3 )。続いてドライブスプリ
ングが変形してマグネットスイッチ2によるプランジャ
の吸引が完了すると(ステップS4 )、マグネットスイ
ッチ常開接点2aが閉成する(ステップS5)。
【0025】すると、スタータのメイン回路、つまりス
タータモータ1の通電回路が通電され(ステップS6
)、スタータモータ1が回転する(ステップS7 )。
すると、ピニオンが回転してリングギヤにピニオンギヤ
が噛み込み(ステップS8 )、ピニオンギヤが完全に押
し出されて噛合が完了し、ドライブスプリングが元の形
状に戻る(ステップS9 )。
【0026】一方、エンジン用ECUは、スタータモー
タ1の通電時間が所定の短時間(ピニオンとリングギヤ
との噛合が完了するのに必要な時間)が経過すると、補
助コイル7bを通電して補助スイッチ7を開成し、スタ
ータのメイン回路、つまりスタータモータ1の通電回路
の通電を停止させるとともに(ステップS10)、電流抑
制コイル8bを通電してホールディングコイル2dに流
れる電流を抑制し、リターンスプリングの荷重吸引力に
抗する値まで低減する(ステップS11)。
【0027】この状態では、ピニオンとリングギヤとが
完全に噛合してドライブスプリングが元の形状に戻って
いるため、マグネットコイル2bによるプランジャの吸
引負荷が減り、マグネットコイル2bの吸引電流を噛合
完了前の1/6以下に低減することができる。これは、
リターンスプリング荷重と、ドライブスプリング荷重の
比が概ね1:6によるものである。以上の状態で、車両
が停止している。つまり、ピニオンがリングギヤに噛合
した状態であり、且つマグネットスイッチ2の消費する
電流値が低く抑えられた状態で車両がアイドルストップ
している。
【0028】エンジン用ECUから始動用ECU6に
「自動始動信号」が入力されると(ステップS12)、始
動用ECU6は補助コイル7bの通電を停止して補助ス
イッチ7をONし、スタータのメイン回路、つまりスター
タモータ1の通電回路を通電させる(ステップS13)。
すると、ピニオン、リングギヤを介してエンジンが駆動
され(ステップS14)、エンジンが始動する(ステップ
S15)。エンジンが始動してエンジン用ECUから始動
用ECU6に「始動完了信号」が入力されると、始動用
ECU6はスタータリレーコイル3bおよび電流抑制用
コイル8bの通電を停止して、マグネットスイッチ2を
OFF し、スタータのメイン回路の電流をOFF する(ステ
ップS16)。つまり、エンジンの始動の確認によって、
スタータの作動が停止する。
【0029】(実施形態の効果)上述したように、アイ
ドルストップのためにエンジンが停止すると、マグネッ
トスイッチ2が通電されてピニオンがリングギヤに向け
て押し出される。すると、マグネットスイッチ2がONし
てスタータモータ1がピニオンを回転させる。この時の
スタータモータ1の通電は、コントローラによって所定
の短時間(ピニオンがリングギヤに噛合するための回転
時間)に制限されており、ピニオンの回転によって、ピ
ニオンがリングギヤに噛合して、スタータモータ1の通
電が停止される。
【0030】このようにピニオンがリングギヤに噛合し
た状態では、この噛合状態を保つためのマグネットスイ
ッチ2の負荷が小さく、ホールディングコイル2dに流
れる電流は通常の1/6以下に抑えられる。また、これ
によって、マグネットスイッチ2の発熱量も1/36以
下に抑えられる。このように、バッテリ4の充電がなさ
れないアイドルストップ中に、マグネットスイッチ2の
消費電力を小さく抑えることができるため、アイドルス
トップによって停車時間が長引いたり、渋滞によって停
車の頻度が高くなっても、バッテリ4の消費が抑えられ
る。また、スタータを大型化することなく、アイドルス
トップの時間(ピニオンのプリセット時間)も長く設定
できる。
【0031】また、アイドルストップ中に、所定の始動
条件が満たされると、コントローラによりスタータモー
タ1が通電されてエンジンが始動される。この時、既に
ピニオンはリングギヤに噛合しているため、短時間でエ
ンジンを始動させることができ、渋滞等の発生を未然に
防ぐことができるとともに、乗員にタイムラグによる不
快感を与えにくい。さらに、アイドルストップから発進
をする際は、既にピニオンはリングギヤに噛合している
ため、リングギヤにピニオンが噛合する際に発生する噛
合騒音が発生せず、始動騒音を抑えることができる。
【0032】(他の実施形態)アイドルストップ時にマ
グネットスイッチ2を通電する際に、マグネットスイッ
チ2への通電電流を徐々に増大させるピニオン押出速度
増加手段をマグネットコイル2bの通電回路に設けても
良い。すると、ピニオンがリングギヤに衝突する際に発
生する衝突音を抑えることができるとともに、ピニオン
およびリングギヤのギヤ面の摩耗を抑えることができ、
耐久性を向上できる。なお、ピニオン押出速度増加手段
としては、電流を一時的に蓄えるコンデンサ、抵抗体R
の切替え、インダクタンスの切替等によって実現しても
良い。
【0033】また、アイドルストップ状態からスタータ
モータ1を通電する際に、この通電電流を徐々に増大さ
せるモータ速度増加手段をスタータモータ1の通電回路
に設けても良い。すると、スタータモータ1およびエン
ジンが徐々に回転速度を増すため、始動騒音を抑えるこ
とができるとともに、ピニオンおよびリングギヤのギヤ
面の摩耗を抑えることができ、耐久性を向上できる。な
お、モータ速度増加手段としては、電流を一時的に蓄え
るコンデンサ、抵抗体Rの切替え、インダクタンスの切
替等によって実現しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用始動装置の通電回路図である。
【図2】車両用始動装置の制御を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 スタータモータ 2 マグネットスイッチ 6 始動用ECU(コントローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 正彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 石原 稔久 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 武田 憲司 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)エンジンのリングギヤに係脱可能に設
    けられたピニオン、このピニオンを回転駆動するスター
    タモータ、前記ピニオンを前記リングギヤから離脱する
    側に付勢するリターンスプリング、およびこのリターン
    スプリングの付勢力に抗して前記ピニオンを前記リング
    ギヤに向けて押し出して前記スタータモータを通電する
    マグネットスイッチを具備するスタータと、 b)所定の停止条件が満たされた時に車両走行用のエン
    ジンを自動停止させるとともに、所定の始動条件が満た
    された時に前記スタータを制御して前記エンジンを自動
    始動させるコントローラと、を具備する車両用始動装置
    であって、 前記エンジンの停止後に前記マグネットスイッチを作動
    させて前記ピニオンを前記リングギヤに向けて押し出し
    て前記スタータモータを所定の短時間だけ通電し、 その後、前記所定の始動条件が満たされるまで、前記マ
    グネットスイッチによって前記ピニオンを前記リングギ
    ヤに押し出した状態に保持し、 前記所定の始動条件が満たされた際に、前記スタータモ
    ータを通電して前記エンジンを始動させることを特徴と
    する車両用始動装置。
  2. 【請求項2】請求項1の車両用始動装置は、 前記エンジンの停止後に前記マグネットスイッチを通電
    する際に、この通電電流を徐々に増大させるピニオン押
    出速度増加手段を備えることを特徴とする車両用始動装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の車両用始動装置
    は、 前記所定の始動条件が満たされて前記スタータモータを
    通電する際に、この通電電流を徐々に増大させるモータ
    速度増加手段を備えることを特徴とする車両用始動装
    置。
JP2001017360A 2001-01-25 2001-01-25 車両用始動装置 Withdrawn JP2002221133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017360A JP2002221133A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 車両用始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017360A JP2002221133A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 車両用始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002221133A true JP2002221133A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18883582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001017360A Withdrawn JP2002221133A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 車両用始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002221133A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7100589B2 (en) 2004-05-28 2006-09-05 Denso Corporation Multi-spark type ignition system
WO2007039643A1 (de) * 2005-10-06 2007-04-12 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung zum andrehen von brennkraftmaschinen
WO2007039642A1 (de) * 2005-10-06 2007-04-12 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung zum andrehen von brennkraftmaschinen
JP2008121648A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Hitachi Ltd 内燃機関の制御装置
WO2010079153A1 (de) * 2009-01-07 2010-07-15 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum betreiben einer startvorrichtung und startvorrichtung zum starten einer brennkraftmaschine
JP2010185460A (ja) * 2010-06-02 2010-08-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置
JP2011196389A (ja) * 2011-06-10 2011-10-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置
DE102011089809A1 (de) 2011-06-15 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp. Fahrzeugmotorstartsteuervorrichtung
JP2014080923A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Denso Corp エンジン始動装置
JP2015129519A (ja) * 2015-04-13 2015-07-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 制御装置
CN114257127A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7100589B2 (en) 2004-05-28 2006-09-05 Denso Corporation Multi-spark type ignition system
KR101110096B1 (ko) 2005-10-06 2012-03-08 로베르트 보쉬 게엠베하 내연 기관을 시동시키는 시동 장치
WO2007039643A1 (de) * 2005-10-06 2007-04-12 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung zum andrehen von brennkraftmaschinen
WO2007039642A1 (de) * 2005-10-06 2007-04-12 Robert Bosch Gmbh Startvorrichtung zum andrehen von brennkraftmaschinen
US8439006B2 (en) 2005-10-06 2013-05-14 Robert Bosch Gmbh Starter device for starting internal combustion engines
US7934436B2 (en) 2005-10-06 2011-05-03 Robert Bosch Gmbh Starter device for starting internal combustion engines
JP2008121648A (ja) * 2006-11-16 2008-05-29 Hitachi Ltd 内燃機関の制御装置
WO2010079153A1 (de) * 2009-01-07 2010-07-15 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum betreiben einer startvorrichtung und startvorrichtung zum starten einer brennkraftmaschine
JP2010185460A (ja) * 2010-06-02 2010-08-26 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置
JP2011196389A (ja) * 2011-06-10 2011-10-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置
DE102011089809A1 (de) 2011-06-15 2012-12-20 Mitsubishi Electric Corp. Fahrzeugmotorstartsteuervorrichtung
US8833325B2 (en) 2011-06-15 2014-09-16 Mitsubishi Electric Corporation In-vehicle engine start control apparatus
DE102011089809B4 (de) 2011-06-15 2024-03-21 Mitsubishi Electric Co. Fahrzeugmotorstartsteuervorrichtung
JP2014080923A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Denso Corp エンジン始動装置
JP2015129519A (ja) * 2015-04-13 2015-07-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 制御装置
CN114257127A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法
CN114257127B (zh) * 2020-09-21 2024-04-02 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1211412B1 (en) Starting system for vehicle
JP4321796B2 (ja) スタータ制御方法
JP5471572B2 (ja) エンジン始動装置
US6651603B2 (en) Engine starting method in idling stop condition
US20020043947A1 (en) Starter control system for automotive vehicle
JP5105032B2 (ja) スタータの制御装置および制御方法、ならびに車両
EP1371844A2 (en) Internal combustion engine starting device and method for driving the same
JP2002221133A (ja) 車両用始動装置
JP5638690B2 (ja) エンジン始動装置
JP2003120481A (ja) エンジン始動装置
JP4239425B2 (ja) エンジン始動装置
WO2013088476A1 (ja) アイドリングストップ制御装置、車両、および、車両制御方法
JP2006348868A (ja) エンジン始動システム
JP3551783B2 (ja) 車両のスタータ装置
US6598574B2 (en) Current supply circuit for engine starters
JP2003139029A (ja) エンジン始動システム
JP6113329B1 (ja) スタータ及びスタータ制御方法
JP2002303232A (ja) エンジン始動装置
JP2004225649A (ja) 車両用始動装置
JP2002257014A (ja) 車両用始動装置
JP2005042572A (ja) アイドルストップ車のエンジン始動制御装置
JP2002089422A (ja) 車両用始動装置
JP2003262176A (ja) スタータおよびその制御方法
JP4050185B2 (ja) エンジン始動装置
JP5454402B2 (ja) スタータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401