JP6113329B1 - スタータ及びスタータ制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動機会の大半を占めるエンジン完全停止状態での始動において消費電力が増加することがなく稀に発生するエンジン惰性回転中であっても迅速にエンジンを始動するスタータを得る。【解決手段】ピニオンギヤを有するピニオン移動体、ピニオンギヤをリングギヤと噛み合う位置に移動させる押し出し機構、この押し出し機構を作動させる電磁装置、及びこの電磁装置と連繋し、押し出し機構の動作を一時的に規制し、ピニオンギヤをリングギヤと噛み合わさずにモータを回転駆動し、その後、この規制を解除してピニオンギヤをリングギヤと噛み合わせることができる押し出し規制機構を備えたものである。【選択図】図1A

Description

この発明は、車両のエンジンを始動させるスタータ及びスタータ制御方法に関するものである。
近年エンジンを搭載する車両においては、燃費向上等を目的として、エンジンの出力を必要としなくなった場合にエンジンを自動的に停止させ、エンジンの出力が必要になるとスタータでエンジンを自動的に再始動させるアイドリングストップシステムが採用されつつある。このアイドリングストップシステムは、例えば、交差点での信号停止や渋滞等により一時停止した際に、エンジンへの燃料供給をカットしてエンジンを自動的に停止させ、その後、運転者により発進操作(例えば、ブレーキペダルの解除操作、ドライブレンジへのシフト操作等)が行われて再始動条件が成立すると、スタータを自動的に起動してエンジンを再始動させるシステムである。
このアイドリングストップシステムでは、アイドリングストップが実施されてエンジンが自動停止した後、エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中(惰性回転中)であっても、交通状態等から運転者が判断して、迅速にエンジンを再始動することが必要となり、従来から、ピニオンギヤをリングギヤ側へ押し出すための力を発生する電磁ソレノイドと、モータ接点を開閉する電磁スイッチとを備えたスタータが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2010−248999号公報
特許文献1に記載されたスタータでは、電磁ソレノイドと電磁スイッチとを備え、スタータ作動には、たとえエンジンが完全に停止した状態であっても電磁ソレノイドと電磁スイッチのそれぞれを作動しなければならず、消費電力が大きくなってしまう。
また、特許文献1に記載されたスタータでは、電磁ソレノイドを作動させてピニオンをリングギヤに噛み合わせた後で、電磁スイッチを作動しモータの回転を開始させるため、電磁ソレノイドの作動と電磁スイッチの作動の間に所定の遅延時間を設定する必要があり、運転者のキー操作でエンジンを始動するキー始動時においても、スタータ駆動を制御するための制御装置が必要となる。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたものであり、稀に発生するリングギヤが惰性回転中の再始動要求に対しては、モータを先に回しはじめ、ピニオンギヤとリングギヤの回転数差が、安全かつ確実に噛み合うことができる回転数差になったところでピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせて滑らかにエンジンを再始動できるようにする一方、通常のエンジンが完全に停止した状態、あるいは停止する直前での始動要求に対して、消費電流が増大することなく、また特別な制御を必要とせずに始動できることを目的とするものである。
この発明に係わるスタータは、アイドリングストップ条件が成立するとアイドリングストップを行い、その後再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップシステムを採用した車両用のスタータであって、エンジンを始動するためのモータ、このモータの回転力が伝達されて回転する出力軸、この出力軸の外周上を軸方向に移動可能に設けられ、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するためのピニオンギヤを有するピニオン移動体、前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合う位置に移動させる押し出し機構、この押し出し機構を作動させる作動機構を有する電磁装置、及びこの電磁装置と連繋し、前記押し出し機構の動作を一時的に規制し、前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合わさずに前記モータを回転駆動し、その後この規制を解除して前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合わせることができる押し出し規制機構を備えたものである。
この発明のスタータによれば、稀に起こり得る、エンジンの惰性回転中に再始動することが必要となった場合に、予め押し出し規制機構が作動し、ピニオンギヤの動作を禁止した状態で電磁スイッチを作動させ、モータの回転を開始させた後、押し出し規制機構を解除することで、ピニオンギヤとリングギヤを噛み合わせるので、リングギヤが惰性回転中においても迅速にエンジンを再始動することができる。その一方、通常のエンジンが完全に停止した状態に再始動することが必要となった場合には、押し出し規制機構を作動することなく、従来のスタータと同様に、電磁スイッチを作動させることによりエンジンを始動することが可能であり、消費電力を増大することなく、また特別な制御も必要とせずにエンジンを始動できる効果がある。また、運転者の意志によって、キー操作でエンジンを始動する際においても、従来のスタータと同様に、電磁スイッチを作動させることによりエンジンを始動することが可能であり、ECU(スタータ制御装置)などの制御装置を介さず、スタータを駆動することが可能である。
この発明の実施の形態1におけるスタータの要部を断面で示した構成図である。 図1Aにおけるスタータの動作過程を説明するための構成図である。 同じく図1Aにおけるスタータの動作過程を説明するための構成図である。 この発明の実施の形態1によるスタータを含む、車両始動系電気回路の一例を示す回路図である。 この発明の実施の形態1によるスタータの動作を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2におけるスタータの要部を断面で示した構成図である。 この発明の実施の形態3におけるスタータの要部を断面で示した構成図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1.
この実施の形態1におけるスタータは、アイドリングストップシステムを採用した車両用のスタータにおいて、稀に起こり得るリングギヤ惰性回転中の再始動要求に対して、モータを先に回しはじめ、安全かつ確実に噛み合うことができる時点でピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせて滑らかにエンジンを再始動できるようにする一方、通常のエンジンが完全に停止した状態、あるいは停止する直前での始動要求に対して、特別な制御を必要とせずに始動できるものである。
以下、実施の形態1におけるスタータを図1A〜図3に基づき説明する。
図1Aはこの発明の実施の形態1におけるスタータの静止状態での要部を断面で示した構成図、図1Bは図1Aにおけるスタータの動作過程を説明するための構成図、図1Cは同じく図1Aにおけるスタータの動作過程を説明するための構成図、図2は実施の形態1におけるスタータを含む、車両始動系電気回路の一例を示す回路図、図3は実施の形態1によるスタータの動作を説明するための説明図である。
図1A、1B、1Cにおいて、スタータは、エンジンを始動するためのモータ2、このモータ2の回転力が伝達されて回転する出力軸2a、この出力軸2aの外周上を軸方向に移動可能に設けられ、モータ2の回転力をエンジンのリングギヤ6に伝達するためのピニオンギヤ41を有するピニオン移動体4、ピニオンギヤ41をリングギヤ6と噛み合う位置に移動させるシフトレバー3よりなる押し出し機構30、この押し出し機構30を作動させる作動機構を有する電磁装置1、この電磁装置1と連繋し、エンジン惰性回転中におけるエンジン再始動要求時に、押し出し機構30の動作を一時的に規制し、その後この規制を解除する押し出し規制機構(兼押し出し規制解除機構)50などで構成されている。
電磁装置1は、ピニオンギヤ41をリングギヤ6側へ押し出すための力を発生するアクチュエータ(以下「電磁ソレノイド10」という)と、モータ接点を開閉する電磁スイッチ20とで構成されている。
電磁ソレノイド10は、プランジャー駆動コイル11、固定鉄心12、プランジャー13、これらの外周を覆い、また磁気回路としても構成されるケース14などで構成され、プランジャー13は、プランジャフック131、噛み合いバネ132、及び復帰バネ135を備えている。
なお、プランジャー駆動コイル11は、後述するようにプランジャー13の駆動と電磁スイッチ20の作動の双方に働く共用の励磁コイルとして機能する。
また、噛み合いバネ132はプランジャー13とプランジャフック131の間に配置され、復帰バネ135はプランジャー13と固定鉄心12との間に配置されている。
電磁スイッチ20は、バッテリーBに接続されるバッテリー端子15、モータ2に接続されるモータ端子16、プランジャー13の移動に連動してバッテリー端子15とモータ端子16間の接続の開閉を行う可動接点17、及びこれらの端子、接点を保持する接点カバー18で構成されている。
押し出し規制機構50は、励磁コイル51と固定鉄心52と可動鉄心53を備えた電磁アクチュエータ50Aで構成され、可動鉄心53の一端はシフトレバー3を介してプランジャフック131にリンクされている。
この実施の形態1では、電磁装置1と押し出し規制機構50間の連繋部を構成する連繋機構は、可動鉄心53の端面から延びた延在部53a、この延在部53aの先端部に形成した鍔状押し出し規制部53b、延在部53aと係合し鍔状押し出し規制部53bと可動鉄心53の端面間を揺動するシフトレバー3の係合端部3a、プランジャフック131、このプランジャフック131から延出したシフトレバー3とのリンク部133、及びスタータ制御装置ECUなどで構成されている。
また、連繋機構は、スタータ制御装置ECUによって制御され、後述するように、エンジンの再始動要求時において、エンジン惰性回転数が高い場合に、押し出し規制機構50の作動によって押し出し機構30の動作を一時的に規制してピニオンギヤ41とリングギヤ6とを噛み合わせることなくピニオンギヤ41のみを回転駆動させ、その後エンジン惰性回転数が減少しピニオンギヤ41とリングギヤ6との噛み合わせが可能となった場合に、押し出し機構30の動作規制を解除しピニオンギヤ41をリングギヤ6に噛合させエンジンの再始動を可能とするものである。
図2は、車両の始動系電気回路の一部を示す回路図である。
図2において、電磁ソレノイド10のプランジャー駆動コイル11は、Pコイル(プルインコイル;吸引)11pとHコイル(ホールディングコイル;保持)11hとによって構成され、Pコイル11pは、車両の始動スイッチSw及びスタータ制御装置ECUに接続された端子Sとモータ端子16に接続され、Hコイル11hは、端子Sと固定鉄心12の表面に溶接等により固定されてアースされ、両コイルは電磁力が相加わる方向に巻かれ、更に両コイル11p、11hは同じ巻き数となっている。また、電磁アクチュエータ50Aの励磁コイル51は、スタータ制御装置ECUに接続されている。
プランジャー駆動コイル11の動作について説明する。
始動スイッチSwを閉じると、Pコイル11p、Hコイル11hに電流が流れ、プランジャー13の駆動と電磁スイッチ20の作動に働き、バッテリーBから可動接点17を通ってモータ2に電流が流れ、モータ2は回転する。可動接点17が閉じている時、Pコイル11pは、可動接点17により短絡状態となるので、Pコイル11pには電流は流れず、Hコイル11hの磁力だけで可動接点17は閉じている。両コイル11p、11hは電磁力が相加わる方向に巻いてあるため、プランジャー13は吸引され、可動接点17を閉じる方向に動く。始動が完了して始動スイッチSwを開くとこの瞬間には可動接点17はまだ閉じているので、Pコイル11pには始動時とは逆方向に電流が流れるが、両コイル11p、11hの巻き数が同じであるため、Hコイル11hの磁力が打ち消され、復帰バネ13
5の力でプランジャー13は元の位置に戻る。
上述のように、プランジャー駆動コイル11は、エンジン再始動要求に基づいて通電されると、プランジャー13の駆動と電磁スイッチ20の作動の双方に働く共用の励磁コイルとして機能し、プランジャー13を駆動して押し出し機構30に、ピニオンギヤ41をリングギヤ6と噛み合う位置に移動させる動作をさせると共に、電磁スイッチ20を作動させてモータ2にピニオンギヤ41を回転駆動する動作をさせる。
以下、図2に基づいてスタータの制御方法及び制御装置の動作を説明する。
まず、運転者の意志により完全停止のエンジン(停車中)を始動する際の通常の動作について説明する。
運転者の意志によって始動スイッチSwがONされると、電磁スイッチ20のプランジャー駆動コイル11に通電され起磁力によりプランジャー13が固定鉄心12の方向へ移動を開始する。
それによってシフトレバー3を介してピニオンギヤ41を含むピニオン移動体4がリングギヤ6の方向へ移動し、周知の動作を経てピニオンギヤ41とリングギヤ6が噛合する。一方、プランジャー13が固定鉄心12の方向へ移動を続けることにより、可動接点17がバッテリーに接続されるバッテリー端子15とモータに接続されたモータ端子16を短絡接続することにより、バッテリーの電力がモータ2へ供給されモータ2が回転駆動され、モータで発生した回転力がピニオンギヤ41及びこのピニオンギヤ41と噛合したリングギヤ6を介してエンジンへ伝達されエンジンを始動する。
次に実施の形態1である、アイドリングストップシステムによりエンジンの自動停止状態からの再始動する場合の動作について説明する。
アイドリングストップシステムによるエンジン自動停止状態からの再始動において、エンジンが完全に停止している時、あるいは、惰性回転中でも所定の回転速度よりも低い場合は、スタータ制御装置ECUからの信号により電磁スイッチ20が作動し、前述の運転者の意志で始動スイッチSwをONにした時と同様にエンジンを始動する。
これに対し、アイドリングストップシステムによるエンジン自動停止状態からの再始動において、エンジンが惰性回転中で、回転速度が所定の回転速度よりも高い時に再始動が必要となった場合には、スタータ制御装置ECUの判定結果により、まず押し出し規制機構50の電磁アクチュエータ50Aを作動させる。
以下、図3、図1Bに基づき電磁アクチュエータ50Aの作動について説明する。
エンジンが惰性回転中で、回転速度が所定の回転速度よりも高い時、更に詳しくは、第1の所定値(例えば200rpm)よりも高く、第2の所定値(例えば650rpm)よりも低い時に再始動が必要となった場合には、スタータ制御装置ECUが押し出し規制機構50の電磁アクチュエータ50Aに信号を出力し、電磁アクチュエータ50Aの励磁コイル51に通電される。これにより電磁アクチュエータ50Aの可動鉄心53は、固定鉄心52に吸着した状態で保持される。
このため、シフトレバー3の係合端部3aが鍔状押し出し規制部53bで係止され、それに伴ってシフトレバー3の動作が規制、拘束され、更に押し出し機構30の動作が規制されることにより、シフトレバー3に係合されたピニオン移動体4の移動も規制される。
また、この状態で電磁スイッチ20を作動すると、電磁ソレノイド10のプランジャフック131もシフトレバー3と同様にその移動が規制される。
次に、電磁ソレノイド10の作動について説明する。
電磁アクチュエータ50Aの作動と同時にプランジャー駆動コイル11が励磁されるので、プランジャフック131の移動が規制された状態でプランジャー13が、噛み合いバネ132と復帰バネ135を撓ませながら、電磁スイッチ20の固定鉄心12の方向へ移動を続け、固定鉄心12に吸着した時点で、電磁スイッチ20の可動接点17によってバッテリー端子15とモータ端子16が短絡接続される。この接続によってピニオンギヤ41がリングギヤ6に噛み合っていない状態でモータ2が回転し始め、エンジン惰性回転数の低減待ちの状態となる。この時、ピニオンギヤ41はリングギヤ6に噛み合っていない状態である(上述)。
その後、押し出し規制解除条件が成立すれば、電磁アクチュエータ5への通電を停止することにより、可動鉄心53の吸着が解かれ図1Cに示すように、噛み合いバネ132の反力(復帰バネ135は撓んだまま)でシフトレバー3のピニオン移動体側端部が移動し、このシフトレバー3を介してピニオン移動体4及びピニオンギヤ41がリングギヤ6の方向へ移動して両者の噛み合いが成立する。
ここで押し出し規制解除条件は、エンジンの回転速度とピニオンの回転速度の相対回転速度によって定められるものである。
その判断は、
(1)それぞれの回転速度検出手段によって回転速度を検出し、その検出結果に基づいて相対回転速度を演算し、その結果が予め定められた閾値を満足すれば押し出し解除条件が成立したと判断するものでも良いし、
(2)スタータの作動開始時のエンジン回転速度と、スタータ作動開始からの経過時間からピニオン回転速度、あるいは、エンジン回転速度とピニオン回転速度の相対速度を推定し、その結果が予め定められた閾値を満足すれば押し出し解除条件が成立したと判断するものでも良い。
(3)更には、スタータの作動開始時のエンジン回転速度に対し、押し出し規制解除とする、スタータ作動開始からの経過時間を予め定めておき、マップとして制御プログラムに設定しておくものでも良い。
(1)の方法であれば、より正確に相対速度を検出することが可能となり、スムーズにピニオンギヤ41とリングギヤ6を噛み合わせることができる。一方、(2)(3)の方法によれば、ピニオン回転速度判定手段を必要とせず、構成、及び制御方法がシンプルと
なる。
なお、エンジン再始動後、励磁コイル51の消磁状態における可動鉄心53の復帰(図1Cから図1Aの状態)は、シフトレバー3の揺動復帰により係合端部3aが可動鉄心53の端面に当接され、更にこの可動鉄心53がギャップGを有する位置まで固定鉄心52に向かって押し込むことによって行われる。
実施の形態2.
実施の形態2におけるスタータを図4に基づき説明する。
図4は、スタータの要部を断面で示した構成図である。
図1Aの実施の形態1では、電磁アクチュエータ50Aを、シフトレバー3を挟んで電磁スイッチ20とは反対側に配置しているが、実施の形態2のスタータは、図4に示すように、電磁アクチュエータ50Aを電磁スイッチ20と並列に配置したものである。
実施の形態1の構成であれば、モータ2の中心軸から外側への張り出しが少なくなり、車両へ搭載する際のレイアウト性に優れる。一方、後者の構成であれば、プランジャー駆動コイル11の接続端子と、励磁コイル51の接続端子の位置が近接し結線が容易となる効果がある。また、シフトレバー3の係合端部3a(腕)が長くなり、実施の形態1に比べて保持力を低く設定できる。
実施の形態3.
実施の形態3におけるスタータを図5に基づき説明する。
図5はスタータの要部を断面で示した構成図である。
図1A、4の実施の形態1、2では、電磁アクチュエータ50Aの可動鉄心53の移動方向と、プランジャー13の移動方向は、平行となるように配置されているが、実施の形態3では、図5に示すように、電磁アクチュエータ50Aの可動鉄心53の移動方向を、プランジャー13の移動方向と、直行するように電磁アクチュエータ50Aを配置したものである。
実施の形態1、2(図1A、図4)の平行となる配置では、電磁アクチュエータ50Aの可動鉄心53や可動鉄心53に設けられた鍔状押し出し規制部53bに、ラジアル方向の偏荷重がかかることなく、スムーズな移動ができ、また、実施の形態1では、車両へ搭載する際のレイアウト性が良くなり、実施の形態2では、結線の作業性が良くなる他シフトレバー3の係合端部3a(腕)が長くなり、実施の形態1に比べて保持力を低く設定できる効果がある。
更に、実施の形態3(図5)の直行となる配置では、電磁アクチュエータ50Aが押し出し規制を解除する時(押し出し規制機構50の動作をしない時に)、プランジャフック131やシフトレバー3の引っ掛かり分のみの可動鉄心53の移動で解除でき、シフトレバー3と鍔状押し出し規制部53bの干渉を回避するためのスペースを小さく抑えることが可能なため、可動鉄心53のストロークが短くでき、電磁アクチュエータ50Aを含む押し出し規制機構50の小型化に繋がる効果がある。
また、この実施の形態3(図5)では、電磁アクチュエータ50Aを含む押し出し規制機構50が、図5内の上側に配置されているため、鍔状押し出し規制部53bは、シフトレバー3の動きを規制するだけでよく、図5に記載されている配置より、紙面奥側もしくは手前側に角度を持って配置されていても、同様の効果が得られる。
また、これらの実施の形態では、押し出し規制機構50は、プランジャフック131の移動を規制する構成としたが、シフトレバー3、及びピニオン移動体4のいずれかの移動を規制するように構成しても良く、スタータ制御装置の形状・取り付けの状態や周辺レイアウトに応じて、電磁アクチュエータ50Aを配置することが可能で、これらの場合でも同様の効果が得られる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:電磁装置、 2:モータ、 3:シフトレバー、
3a:シフトレバー3の係合端部、 4:ピニオン移動体、 6:リングギヤ、
10:電磁ソレノイド、 11:プランジャー駆動コイル、
11p:Pコイル、 11h:Hコイル、 12:固定鉄心、 13:プランジャー、
131:プランジャフック、 132:噛み合いバネ、
133:シフトレバー3とのリンク部、 135:復帰バネ、
15:バッテリー端子、 16:モータ端子、 17:可動接点、
20:電磁スイッチ、 30:押し出し機構、
41:ピニオンギヤ、 50:押し出し規制機構(押し出し規制解除機構)、
50A:電磁アクチュエータ、 51:励磁コイル、 52:固定鉄心、
53:可動鉄心、 53a:規制機構用可動鉄心の延在部、
53b:鍔状押し出し規制部、 Sw:始動スィッチ、 S:端子S

Claims (5)

  1. アイドリングストップ条件が成立するとアイドリングストップを行い、その後再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップシステムを採用した車両用のスタータであって、
    エンジンを始動するためのモータ、このモータの回転力が伝達されて回転する出力軸、
    この出力軸の外周上を軸方向に移動可能に設けられ、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するためのピニオンギヤを有するピニオン移動体、前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合う位置に移動させる押し出し機構、この押し出し機構を作動させる作動機構を有する電磁装置、及びこの電磁装置と連繋し、前記押し出し機構の動作を一時的に規制し、前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合わさずに前記モータを回転駆動し、その後、この規制を解除して前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合わせることができる押し出し規制機構を備えたことを特徴とするスタータ。
  2. 前記押し出し規制機構は、励磁コイル、可動鉄心、及び固定鉄心を有する電磁アクチュエータで構成され、前記励磁コイルに通電することで押し出し規制機構が動作し、前記励磁コイルへの通電を停止することで、押し出し規制機構の動作が解除されることを特徴とする請求項1に記載のスタータ。
  3. エンジンの完全停止により前記押し出し規制機構の動作を必要としない場合は、前記電磁装置のスイッチにより、前記押し出し機構を作動させてピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせると共に前記モータがバッテリーに接続されエンジンを始動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスタータ。
  4. アイドリングストップ条件が成立するとアイドリングストップを行い、その後再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップシステムを採用した車両用のスタータであって、
    エンジンを始動するためのモータ、このモータの回転力が伝達されて回転する出力軸、この出力軸の外周上を軸方向に移動可能に設けられ、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するためのピニオンギヤを有するピニオン移動体、前記ピニオンギヤを前記リングギヤと噛み合う位置に移動させる押し出し機構、この押し出し機構を作動させる作動機構を有する電磁装置、及びこの電磁装置と連繋し、エンジン惰性回転中におけるエンジン再始動要求時に、前記押し出し機構の動作を一時的に規制し、その後この規制を解除する押し出し規制機構を備え、前記エンジンがアイドリングストップシステムによって自動的に停止した直後の惰性回転中に再始動要求が発生した場合に、エンジンの回転速度が所定値以上であれば、前記押し出し規制機構を作動させ、前記ピニオンギヤが前記リングギヤと噛み合わせずに前記モータを回転駆動したのち、所定条件が成立すれば前記押し出し規制機構の動作を解除して前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせてエンジンの再始動を可能とすることを特徴とするスタータ制御方法。
  5. 前記所定条件は、エンジンの回転速度、スタータの回転速度、スタータ作動開始からの経過時間の、少なくともいずれか1つの条件によって判定されることを特徴とする請求項4記載のスタータ制御方法。
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CN116398349A (zh) * 2023-03-07 2023-07-07 华能南京燃机发电有限公司 一种具备快插通电的电厂黑启动用柴油发动机

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