JP2002257014A - 車両用始動装置 - Google Patents

車両用始動装置

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JP2002257014A
JP2002257014A JP2001062015A JP2001062015A JP2002257014A JP 2002257014 A JP2002257014 A JP 2002257014A JP 2001062015 A JP2001062015 A JP 2001062015A JP 2001062015 A JP2001062015 A JP 2001062015A JP 2002257014 A JP2002257014 A JP 2002257014A
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pinion
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Mikio Saito
幹男 斎藤
Masahiko Osada
正彦 長田
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Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0851Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear
    • F02N11/0855Circuits or control means specially adapted for starting of engines characterised by means for controlling the engagement or disengagement between engine and starter, e.g. meshing of pinion and engine gear during engine shutdown or after engine stop before start command, e.g. pre-engagement of pinion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/10Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to driver demands or status
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02N2300/20Control related aspects of engine starting characterised by the control method
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドルストップシステム以外の通常の車両
システムにおいて、電気的にピニオンプリセットを行う
ことで、スタータのエンジン搭載スペースの拡大もな
く、マグネットスイッチ3への通電発熱による焼損を未
然に防ぐ。 【解決手段】 ドライバーが車両に乗り込んだら、キー
操作する前に予めピニオンギヤをリングギヤに噛み合わ
せて、ドライバーが車両に乗り込んでキー操作するまで
の間に、ピニオンギヤとリングギヤとの噛合を完了させ
る。それによって、車両を発進させるためにキー操作す
る際には、既にピニオンギヤがリングギヤに噛合してい
るため、リングギヤにピニオンギヤが噛合する際に発生
する噛合騒音が発生せず、始動騒音を抑えることができ
る。したがって、エンジンを始動する際には、操作上の
時間ロスもなく、ドライバーに違和感を与えることもな
く、スムーズに短時間でエンジン始動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
エンジンを始動する車両用始動装置に関するもので、特
にドライバー等のユーザがイグニッションキーをエンジ
ンキーシリンダに差し込んで回すキー操作する以前に、
予めピニオンギヤとリングギヤとの噛合を完了しておく
ピニオンプリセット機能を備えた車両用始動装置に係わ
る。
【0002】
【先行の技術】近年、信号待ち等の車両が停止している
時にアイドリングをストップして燃費向上と排気ガス排
出でのCO2 削減を狙った車両システム、所謂アイドル
ストップシステムにてエンジン始動時の時間短縮と騒音
低減を行う目的で、エンジンを停止した直後にピニオン
プリセットする方法(特願2001−20346(出願
日 平成12年1月28日))を出願したが、アイドル
ストップシステム以外の通常の車両システムにおいて、
高級車では高品位化の目的で始動音の静粛化が求められ
ており、通常の車両システムにおいてもピニオンプリセ
ット機能を搭載することで、エンジンを始動する時に、
リングギヤにピニオンギヤが噛合する際に発生する噛合
騒音を無くして始動騒音を小さくしたいという要望があ
る。
【0003】そこで、アイドルストップシステム以外の
通常の車両システムにおいてピニオンプリセットを機械
式に行う従来の技術として、特開2000−45920
号公報に記載の技術がある。これは、スタータのスイッ
チプランジャを機械的に保持することで、ピニオンプリ
セットを機械式で行うようにしている。また、特開平1
1−30139号公報に記載の技術では、アイドルスト
ップシステムにおいて電気式のピニオンプリセット、つ
まりスタータのマグネットスイッチに通電してピニオン
プリセットするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常の車両
システムにおいてピニオンプリセットを機械式で行う特
開2000−45920号公報に記載の構造では、スタ
ータのエンジン搭載スペースが限られている中(エンジ
ンの低燃費化でインテークマニホールド大型化等でスタ
ータ搭載スペース減少)では困難であるため、機械式の
ピニオンプリセットでは、実現が難しく部品点数も増え
るのでコストアップにもつながる。また、アイドルスト
ップシステムにおいてピニオンプリセットを電気式に行
う特開平11−30139号公報に記載の構造では、従
来のスタータの体格でピニオンプリセット作動が可能で
あるが、通常車両停止状態(保管状態)では車両停止時
間が長いため、マグネットスイッチへの通電発熱でコイ
ル等が焼損してしまうという問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、アイドルストップシス
テム以外の通常の車両システムにおいて、ユーザに違和
感を与えることなく、電気式にピニオンプリセットを行
うことで、スタータのエンジン搭載スペースの拡大もな
く、マグネットスイッチへの通電発熱による焼損等の不
具合を解消することのできる車両用始動装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1および請求項2
に記載の発明によれば、ユーザが車両に乗り込もうとす
ると、あるいはユーザが車両に乗り込むと、マグネット
スイッチが作動してピニオンギヤがリングギヤに向けて
押し出され、スタータモータが所定時間通電されてピニ
オンギヤが回転する。このピニオンギヤの回転によって
ピニオンギヤがリングギヤに噛み込む。つまり、電気的
にピニオンプリセットされ、このピニオンプリセット状
態が保持される。次に、ユーザがキー操作すると、スタ
ータモータを通電する。このとき、既にピニオンギヤは
リングギヤと噛み合っているため、噛合騒音が発生する
ことなく、エンジンを始動させることができる。
【0007】したがって、アイドルストップシステム以
外の通常の車両においても、ユーザが車両に乗り込んで
キー操作してエンジンを始動するまでの間に、予めピニ
オンギヤをリングギヤに噛み合わせておき、エンジン始
動時にスタータモータを通電してエンジンを駆動始動さ
せることができるので、操作上の時間ロスもなく、ユー
ザに違和感を与えることはない。また、電気式のピニオ
ンプリセットであるので、スタータの体格は従来のもの
と変わらないので、スタータのエンジン搭載スペースの
拡大もない。そして、ピニオンプリセット動作している
時間は、ユーザが乗り込んでからキー操作するまでの短
時間であるので、マグネットスイッチへの通電時間は短
く、マグネットスイッチへの通電発熱による焼損を未然
に防止することができる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、ユーザが
車両に乗り込もうとしている時、あるいはユーザが乗り
込んだ時とは、ユーザがキーをドアキーシリンダに差し
込んだ時、ユーザがドアの施錠状態を解除した時、ユー
ザがドアを開いた時、ユーザが座席に着座した時、ユー
ザが座席に足を入れた時、ユーザがキーをエンジンキー
シリンダに差し込んだ時、ユーザがシートベルトを装着
した時、ユーザがセレクトレバーを触った時、あるいは
ユーザがドアミラーを動かした時であることを特徴とし
ている。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、マグネッ
トスイッチを作動させてピニオンギヤをリングギヤに向
けて押し出してスタータモータを所定時間だけ通電した
後に、スタータモータの通電を停止させ、マグネットス
イッチに流れる電流を抑制し、リターンスプリングの荷
重吸引力に抗する値まで低減することにより、バッテリ
の充電がなされないピニオンプリセット中に、マグネッ
トスイッチの消費電力を抑えることができる。また、ス
タータを大型化することなく、ピニオンプリセットの時
間も長く設定できる。そして、請求項5に記載の発明に
よれば、マグネットスイッチに流れる電流をリターンス
プリングの荷重吸引力に抗する値まで低減している際
に、マグネットスイッチの発熱による焼損等に対する安
全率を持った条件を満足したら、ユーザのキー操作前に
ピニオンギヤをリングギヤに噛合させるピニオンプリセ
ットを解除することにより、いつまでもユーザがキー操
作しない場合のマグネットスイッチの発熱による焼損等
の問題を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施例の構成]発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1はスタータのメイン回路を示した回路図である。
【0011】本実施例の車両用始動装置は、車両に搭載
されたエンジンを始動させるためのスタータ(後述す
る)と、このスタータを制御する始動用コントローラ
(以下始動用ECUと言う)1と、この始動用ECU1
に制御信号を出力するエンジン制御装置(以下エンジン
用ECUと言う)とを備えている。そのスタータは、周
知の構造を有するもので、エンジンのリングギヤに係脱
可能に設けられたピニオンギヤと、このピニオンギヤを
回転駆動するスタータモータ2と、ピニオンギヤをリン
グギヤに向けて押し出してからスタータモータ2を通電
するマグネットスイッチ3とを備えている。このマグネ
ットスイッチ3には、ピニオンギヤをリングギヤから離
反させると共に、マグネットスイッチ3を常開させるた
めのリターンスプリングが設けられている。
【0012】スタータは、マグネットスイッチ3の発生
する力(ピニオンギヤをリングギヤに向けて押し出す
力)をピニオンギヤに伝える手段として、ドライブレバ
ーとドライブスプリングが用いられている。このドライ
ブスプリングは、マグネットスイッチ3によって直接駆
動されるものであり、ドライブスプリングが駆動される
ことによってドライブレバーが駆動されて、ピニオンギ
ヤがリングギヤに向けて押し出される。ピニオンギヤが
リングギヤに向けて押し出されてピニオンギヤがリング
ギヤに当接すると、ドライブスプリングが弾性変形して
マグネットスイッチ3がONする。
【0013】そして、マグネットスイッチ3がONする
ことによりスタータモータ2が回転してピニオンギヤが
リングギヤに噛み合う。すると、ドライブスプリングが
元の形状に戻り、マグネットスイッチ3にかかる負荷が
低減される。上述したスタータモータ2は、通電される
とピニオンギヤを回転駆動するためのトルクを発生する
周知なものであり、フィールドコイルと電機子コイルを
搭載したアーマチャとから構成されている。このマグネ
ットスイッチ3は、スタータモータ2の通電を断続する
ためのマグネットスイッチ常開接点4と、通電によって
発生する起磁力によってピニオンギヤをリングギヤに向
けて押し出すためのトルクを発生すると共に、マグネッ
トスイッチ常開接点4を閉成(ON)させるマグネット
コイル(スタータマグネットスイッチコイル)5とから
構成されている。
【0014】このマグネットコイル5は、プルインコイ
ル6とホールディングコイル7とからなる周知のもので
ある。なお、このプルインコイル6は、マグネットスイ
ッチ常開接点4が閉成すると両端の電位差が無くなるも
のであり、ホールディングコイル7は後述するスタータ
リレー10がONしている間中通電を受けてマグネット
スイッチ常開接点4の閉成を保つものである。そして、
マグネットコイル5は、スタータリレー10を介してバ
ッテリ(車載電源)9に接続されるものであり、このス
タータリレー10は、マグネットコイル5の通電を断続
するためのスタータリレー常開接点11と、通電によっ
て発生する起磁力によってスタータリレー常開接点11
を閉成させるスタータリレーコイル12とから構成され
ている。
【0015】スタータリレーコイル12を通電させる回
路として、本例では2つの第1、第2通電回路を有して
いる。第1通電回路は、スタータリレーコイル12をキ
ースイッチ8を介して直接的にバッテリ9に接続するも
のであり、キースイッチ8がスタータ端子13に接続さ
れると、スタータリレーコイル12が通電されて起磁力
を発生し、スタータリレー常開接点11が閉成するもの
である。また、第2通電回路は、キースイッチ8がON
端子14に接続された状態の時に始動用ECU1の制御
によってスタータリレーコイル12が通電されるもので
あり、始動用ECU1によってスタータリレーコイル1
2が通電されると、スタータリレーコイル12に起磁力
が発生し、スタータリレー常開接点11が閉成するもの
である。
【0016】この始動用ECU1は、キースイッチ8が
ON端子14に接続されている状態で、エンジン用EC
Uから「ピニオンプリセット信号」を受けると、エンジ
ン用ECUから「始動完了信号」を受けるまでの間、ピ
ニオンギヤをリングギヤに噛合させるために、スタータ
リレーコイル12を通電してマグネットスイッチ3をO
Nさせるように設けられている。なお、始動用ECU1
とエンジン用ECUとによって、本発明のスタータ制御
装置が構成される。エンジン用ECUは、ユーザが車両
に乗り込んだことを検出した時に始動用ECU1に「ピ
ニオンプリセット信号」を出力して、ピニオンプリセッ
トさせるように設けられており、またドライバーがイグ
ニッションキー操作した時に始動用ECU1に「エンジ
ン始動信号」を出力して、エンジンを始動させるように
設けられており、エンジンが始動してエンジンの回転速
度が所定の回転速度(完爆後の回転速度)に達したら、
始動用ECU1に「始動完了信号」を出力するように設
けられている。
【0017】一方、スタータモータ2の通電回路には、
マグネットスイッチ3がONされた状態であっても、ス
タータモータ2の通電を断続制御するための補助スイッ
チ15が設けられている。この補助スイッチ15は、ス
タータモータ2の通電を断続するための補助スイッチ常
閉接点16と、通電によって発生する起磁力によって補
助スイッチ常閉接点16を開成(OFF)させるための
補助コイル17とから構成されている。この補助コイル
17も、始動用ECU1によって通電が制御される。具
体的にこの補助コイル17は、ピニオンプリセット中に
ピニオンギヤをリングギヤに噛合させるためにスタータ
モータ2を所定時間(ピニオンギヤがリングギヤに噛み
合うために必要な時間)だけ通電させるために用いられ
るものであり、ピニオンプリセット中にマグネットスイ
ッチ3がONしてスタータモータ2の通電時間が上記所
定時間に達したら、始動用ECU1は補助コイル17を
通電して、スタータモータ2の通電を停止するように設
けられている。
【0018】そして、エンジン用ECUから始動用EC
U1に「ピニオンプリセット信号」が入力されると、始
動用ECU1は補助コイル17の通電を停止し、スター
タモータ2を通電してピニオンプリセット動作させるよ
うに設けられている。その後に、エンジンが始動して、
エンジンの回転速度が所定の回転速度(完爆後の回転速
度)に達し、エンジン用ECUから始動用ECU1に
「始動完了信号」が入力されると、始動用ECU1はス
タータリレーコイル12の通電も停止して、スタータの
作動を停止するように設けられている。
【0019】ホールディングコイル7の通電回路には、
スタータリレー10がONされた状態であっても、ホー
ルディングコイル7に流れる電流を抵抗体19によって
制限するための電流抑制スイッチ20が設けられてい
る。この電流抑制スイッチ20は、抵抗体19のバイパ
ス回路を断続するための電流抑制常閉接点21と、通電
によって発生する起磁力によって電流抑制常閉接点21
を開成させるための電流抑制コイル22とから構成され
ている。この電流抑制コイル22は、始動用ECU1に
よって通電が制御される。具体的には、ピニオンプリセ
ット中にピニオンギヤをリングギヤに噛合させるために
スタータモータ2を所定時間通電した後、つまりピニオ
ンギヤがリングギヤに噛合した後に始動用ECU1によ
って通電される。その後、エンジン用ECUから始動用
ECU1に「始動完了信号」が入力されると、始動用E
CU1によって通電が停止させるように設けられてい
る。すなわち、電流抑制コイル22は、ピニオンギヤが
リングギヤに噛合してから、エンジンが始動するまでの
間、始動用ECU1によって通電され、マグネットスイ
ッチ3の消費電流を抑えるものである。
【0020】[実施例の制御方法]次に、本実施例の車
両用始動装置の制御方法を図1および図2に基づいて簡
単に説明する。ここで、図2はピニオンプリセット作動
方法およびエンジン駆動始動方法を示したフローチャー
トである。
【0021】ステップS1で、車両停止状態(エンジン
停止中・車両保管(車両駐車中)・ドア施錠中)の時
に、ドライバーが車両を発進させる目的で、ドライバー
が車両に乗り込もうとしている時、あるいはドライバー
が車両に乗り込んだ時、具体的にはドライバーがイグニ
ッションキーをドアキーシリンダに差し込んだ時、ドラ
イバーがドアの施錠状態を解除した時(リモートキーや
キーレスエントリー等の遠隔操作を含む)、ドライバー
がドアを開いた時、ドライバーが座席に着座した時、ド
ライバーが座席に足を入れた時、ドライバーがイグニッ
ションキーをエンジンキーシリンダに差し込んだ時、ド
ライバーがシートベルトを装着した時、ドライバーがセ
レクトレバーを触った時、あるいはドライバーがドアミ
ラーを動かした時をセンサやスイッチ等で検出する(ス
テップS2)と、エンジン用ECUから始動用ECU1
に「ピニオンプリセット信号」が出力される。そして、
始動用ECU1が「ピニオンプリセット信号」を入力す
ると、始動用ECU1はスタータコイル12を通電す
る。これにより、スタータリレー10はONするので、
マグネットコイル(スタータマグネットスイッチコイ
ル)5が通電される(ステップS3)。
【0022】すると、ピニオンギヤがリングギヤに向け
て押し出され、ピニオンギヤがリングギヤの端面に当接
する(ステップS4)。続いて、ドライブスプリングが
弾性変形してマグネットスイッチ3によるプランジャの
吸引が完了する(ステップS5)と、マグネットスイッ
チ常開接点4が閉成、つまり閉じる(ステップS6)。
すると、スタータのメイン回路、つまりスタータモータ
2の通電回路が通電され(ステップS7)、スタータモ
ータ2が回転する(ステップS8)。すると、ピニオン
ギヤが回転してリングギヤに噛み込み(ステップS
9)、ピニオンギヤが完全に押し出されて噛合が完了
し、ドライブスプリングが元の形状に戻る(ステップS
10)。
【0023】一方、エンジン用ECUは、スタータモー
タ2の通電時間が所定時間(ピニオンギヤがリングギヤ
との噛み合いが完了するのに必要な時間)が経過する
と、補助コイル17を通電して補助スイッチ15を閉成
し、スタータのメイン回路、つまりスタータモータ2の
通電回路の通電を停止(OFF)させる(ステップS1
1)と共に、電流抑制コイル22を通電してホールディ
ングコイル7に流れる電流を抑制し、リターンスプリン
グの荷重吸引力に抗する値まで低減して保持する(ステ
ップS12)。
【0024】この状態では、ピニオンギヤとリングギヤ
とが完全に噛合してドライブスプリングが元の形状に戻
っているため、マグネットコイル5によるプランジャの
吸引負荷が減り、マグネットコイル5の吸引電流を噛合
完了前の1/6以下に低減することができる。これは、
リターンスプリング荷重とドライブスプリング荷重との
比が概ね1:6によるものである。以上の状態で、ピニ
オンプリセットしている。つまり、ピニオンギヤがリン
グギヤに噛合した状態であり、且つマグネットスイッチ
3の消費する電流値が低く抑えられた状態でエンジンが
待機している。
【0025】その後に、ドライバーが車両を発進させる
目的で、ドライバーがキー操作すると、エンジン用EC
Uから始動用ECU1に「エンジン始動信号」が出力さ
れる。そして、始動用ECU1が「エンジン始動信号」
を入力する(ステップS13)と、始動用ECU1は補
助コイル17の通電を停止して補助スイッチ15をON
し、スタータのメイン回路、つまりスタータモータ2の
通電回路を通電させる(ステップS14)。すると、ピ
ニオンギヤ、リングギヤを介してエンジンがクランキン
グ(駆動)され(ステップS15)、エンジンが始動す
る(ステップS16)。
【0026】エンジンが始動してエンジンの回転速度が
所定の回転速度(完爆後の回転速度)に達すると、エン
ジン用ECUから始動用ECU1に「始動完了信号」が
出力される。そして、始動用ECU1が「始動完了信
号」を入力すると、始動用ECU1はスタータリレーコ
イル12および電流抑制用コイル22の通電を停止(O
FF)して、マグネットスイッチ3の電流をOFFし、
スタータのメイン回路の電流をOFFする(ステップS
17)。つまり、エンジンの始動の確認によって、スタ
ータの作動が停止する。
【0027】[実施例の効果]以上のように、アイドル
ストップシステム以外の通常の車両において、車両停止
状態の時にドライバーが車両に乗り込んで、イグニッシ
ョンキーをエンジンキーシリンダに差し込んだ後にイグ
ニッションキーをONしてエンジン始動するまでの間
で、ドライバーが運転席側ドアの施錠状態を解除(遠隔
操作を含む)する、ドライバーが運転席側ドアを開く、
ドライバーが運転席に着座する、ドライバーが運転席に
足を入れる等から、ドライバーが車両を発進させようと
している意思を検知し、このドライバーの意思を検知し
てからキー操作する前に予めピニオンギヤをリングギヤ
に噛み合わせておき(ピニオンプリセット動作させてお
き)、エンジン始動時にスタータモータ2を通電してエ
ンジンを駆動始動するようにしている。
【0028】それによって、ドライバーが車両に乗り込
んでキー操作するまでの間に、ピニオンギヤとリングギ
ヤとの噛合(ピニオンプリセット)を完了させることが
できるので、車両を発進させる際には既にピニオンギヤ
がリングギヤに噛合しているため、リングギヤにピニオ
ンギヤが噛合する際に発生する噛合騒音が発生せず、始
動騒音を抑えることができる。また、ドライバーがキー
操作するエンジン始動時には、既にリングギヤとピニオ
ンギヤとの噛合が完了している。このため、エンジン始
動時にはリングギヤとピニオンギヤとの噛合動作がない
ので、エンジン駆動始動のタイムラグによる不快感を与
え難い。したがって、エンジンを始動する際には、操作
上の時間ロス(タイムラグ)もなく、ドライバーに違和
感を与えることもなく、スムーズに短時間でエンジン始
動できるので、車両システムの差別化ができ、高級感、
例えば高級車における高品位化をドライバーに与えるこ
とができる。
【0029】また、この車両システムでは、電気式のピ
ニオンプリセット機能を有しているので、スタータの体
格は従来のものと変わらず、非常に制限の大きいエンジ
ン搭載スペース上の問題がなく、例えばエンジンの低燃
費化でインテークマニホールドの大型化等によるスター
タ搭載スペースの減少にも対応可能となる。また、ドラ
イバーが車両に乗り込もうとした時、あるいはドライバ
ーが車両に乗り込んだ時に、ドライバーが車両を発進さ
せようとしている意思を検知し、このドライバーの意思
を検知してからピニオンプリセットしている時間は、ド
ライバーが乗り込んでからキー操作するまでの短時間で
あるので、マグネットスイッチ3への通電時間は短く、
マグネットスイッチ3への通電発熱による焼損等を未然
に防止することができる。
【0030】そして、マグネットスイッチ3を作動させ
てピニオンギヤをリングギヤに向けて押し出してスター
タモータ2を所定時間だけ通電した後に、スタータモー
タ2の通電回路の通電を停止させると共に、マグネット
スイッチ3の電流抑制コイル22を通電してホールディ
グコイル7に流れる電流を抑制し、リターンスプリング
の荷重吸引力に抗する値まで低減している。このように
ピニオンギヤがリングギヤに噛合した状態では、この噛
合状態を保持するためのマグネットスイッチ3の負荷が
小さく、ホールディグコイル7に流れる電流は通常の1
/6以下に抑えられる。これにより、マグネットスイッ
チ3の発熱量も1/6以下に抑えられる。このように、
バッテリ9の充電がなされないピニオンプリセット中
に、マグネットスイッチ3の消費電力を抑えることがで
きる。また、スタータを大型化することなく、ピニオン
プリセットの作動時間も長く設定できる。
【0031】[変形例]なお、マグネットスイッチ3に
流れる電流をリターンスプリングの荷重吸引力に抗する
値まで低減している際に、マグネットスイッチ3の通電
発熱による焼損等に対する安全率を持った時間(例えば
10分間)が経過したら、ドライバーのキー操作以前に
ピニオンギヤをリングギヤに噛合させるピニオンプリセ
ットを解除することにより、いつまでもドライバーがキ
ー操作しない場合のマグネットスイッチ3への通電発熱
による焼損等の問題を回避することができる。また、熱
感知センサ等でユーザがシートに着座しているか否かを
判定し、シートに着座していない場合に、ピニオンプリ
セットを解除するようにしても良い。あるいは、ドアロ
ックの施錠状態を解除した後に、車両の外側からドアロ
ックを施錠した場合に、ピニオンプリセットを解除する
ようにしても良い。
【0032】ここで、ユーザがドアロックの施錠状態を
解除(アンロック)する際には、ドアロックの作動音が
生ずる。このときに、ピニオンプリセット動作させるこ
とにより、リングギヤにピニオンギヤが噛合する際に発
生する噛合騒音が、ドアロックの作動音に消されるた
め、ユーザに気がつかない間にリングギヤにピニオンギ
ヤが噛合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータのメイン回路を示した回路図である
(実施例)。
【図2】ピニオンプリセット作動方法およびエンジン駆
動始動方法を示したフローチャートである(実施例)。
【符号の説明】
1 始動用ECU(スタータ制御装置) 2 スタータモータ 3 マグネットスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車両に搭載されたエンジンのリング
    ギヤに係脱可能に設けられたピニオンギヤ、 このピニオンギヤを回転駆動するスタータモータ、 前記ピニオンギヤを前記リングギヤから離脱する側に付
    勢するリターンスプリング、 およびこのリターンスプリングの付勢力に抗して前記ピ
    ニオンギヤを前記リングギヤに向けて押し出して前記ス
    タータモータを通電するマグネットスイッチを有するス
    タータと、 (b)ユーザが車両に乗り込もうとしている時、あるい
    はユーザが乗り込んだ時に、前記マグネットスイッチを
    作動させて前記ピニオンギヤを前記リングギヤに向けて
    押し出して前記スタータモータを所定時間だけ通電し、 その後に、ユーザがキー操作するまで、前記マグネット
    スイッチによって前記ピニオンギヤを前記リングギヤに
    押し出した状態で保持するスタータ制御装置とを備えた
    車両用始動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用始動装置におい
    て、 前記スタータ制御装置は、前記マグネットスイッチによ
    って前記ピニオンギヤを前記リングギヤに押し出した状
    態で保持した後、 ユーザがキー操作した際に、前記スタータモータを通電
    して前記エンジンを始動させることを特徴とする車両用
    始動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用始
    動装置において、 前記ユーザが車両に乗り込もうとしている時、あるいは
    ユーザが乗り込んだ時とは、ユーザがキーをドアキーシ
    リンダに差し込んだ時、ユーザがドアの施錠状態を解除
    した時、ユーザがドアを開いた時、ユーザが座席に着座
    した時、ユーザが座席に足を入れた時、ユーザがキーを
    エンジンキーシリンダに差し込んだ時、ユーザがシート
    ベルトを装着した時、ユーザがセレクトレバーを触った
    時、あるいはユーザがドアミラーを動かした時の事であ
    ることを特徴とする車両用始動装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のうちいずれかに
    記載の車両用始動装置において、 前記スタータ制御装置は、前記マグネットスイッチを作
    動させて前記ピニオンギヤを前記リングギヤに向けて押
    し出して前記スタータモータを所定時間だけ通電した後
    に、前記スタータモータの通電を停止させ、前記マグネ
    ットスイッチに流れる電流を抑制し、前記リターンスプ
    リングの荷重吸引力に抗する値まで低減する電流抑制手
    段を有していることを特徴とする車両用始動装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用始動装置におい
    て、 前記スタータ制御装置は、前記マグネットスイッチに流
    れる電流を前記リターンスプリングの荷重吸引力に抗す
    る値まで低減している際に、前記マグネットスイッチの
    発熱による焼損等に対する安全率を持った条件を満足し
    たら、ユーザのキー操作前に前記ピニオンギヤを前記リ
    ングギヤに噛合させるピニオンプリセットを解除するピ
    ニオンプリセット解除手段を有していることを特徴とす
    る車両用始動装置。
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