JP2008297926A - エンジンの始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グロープラグによる予熱効果の残時間や運転者のエンジン始動の意志の有無を考慮し、運転者の利便性の確保と始動性の確保とを両立させる。
【解決手段】エンジンの予熱が完了した場合、予熱中に運転者がクラッチペダルを離したか否かを調べ、予熱中にクラッチペダル4を離した場合、クラッチペダル4を再度踏み込んだか否かを調べる(S3)。そして、予熱中にクラッチペダルを離し、再度クラッチペダルを踏み込んだ場合には、クラッチペダル4を離してからの経過時間が第1の設定時間T1以内、且つグローオフしてから第2の設定時間T2以内のとき、スタータを駆動してエンジンを始動させる(S4〜S7)。これにより、グロープラグによる予熱効果の残時間や運転者のエンジン始動の意志の有無を考慮し、運転者の利便性の確保と始動性の確保とを両立させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転者の始動用スイッチの押下操作及びクラッチペダルの踏込操作に基づいて、エンジンを始動させるエンジンの始動制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、イグニッションキーによる回転操作に代えてプッシュスイッチの押下操作によってエンジン始動を行う、いわゆるプッシュスタート式の始動装置が普及しつつある。
このプッシュスタート式の始動装置は、プッシュスイッチを一回押すだけで始動できるシステムであるが、ディーゼルエンジン搭載車では、グロープラグに通電による予熱が完了した後にスタータを駆動するため、プッシュボタンを押下してから実際にエンジンがクランキングされるまでには、若干の時間待ちが生じる。
このため、特許文献1には、所定の始動条件成立時にブレーキペダルを踏み込んだ状態でプッシュスイッチを押下操作すると、予熱が開始され、予熱完了後、スタータを駆動する通常の始動に対して、予熱期間中に、再度プッシュスイッチを押下操作した場合、スタータの駆動を強制的に実行させる技術が開示されている。
特開2005−211217号公報
ところで、マニュアル変速機付きのエンジンでは、プッシュスタート式であっても、エンジン始動の際には、安全確保のためクラッチペダルの踏み込みを必要とする、いわゆるクラッチスタート式を採用するのが一般的である。
このため、マニュアル変速機付きのディーゼルエンジンでは、グロープラグによる予熱が完了するまでの間、クラッチを踏み続けなければならず、グロー待機中にクラッチを離してしまうと、再度クラッチを踏み込んでプッシュスイッチを押下しなければならない。特に、極低温状況で始動する場合等には、予熱完了までの待ち時間が長くなり、運転者としては、足が疲れる等の理由からクラッチペダルを離したくなる。
特許文献1の技術はマニュアル変速機にも適用可能とされているが、このような問題に対して、強制実行のためのプッシュスイッチが押下操作されると、直ちにスタータが回されてしまい、クラッチを離してから再度踏み込むまでの時間が長くなるとエンジンが冷えてしまい、始動が困難になる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、グロープラグによる予熱効果の残時間や運転者のエンジン始動の意志の有無を考慮し、運転者の利便性の確保と始動性の確保とを両立させることのできるエンジンの始動制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明によるエンジンの始動制御装置は、運転者の始動用スイッチの押下操作及びクラッチペダルの踏込操作に基づくエンジン始動時、グロープラグに通電して燃焼室の予熱を開始し、該予熱の完了後にスタータを駆動してエンジンを始動させるエンジンの始動制御装置において、上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記クラッチペダルを離してから再度踏み込むまでの経過時間と第1の設定時間とを比較し、エンジンの始動可否を判定する第1の判定手段と、上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記予熱の完了に伴うグローオフからの経過時間と第2の設定時間とを比較し、エンジンの始動可否を判定する第2の判定手段と、上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記第1の判定手段による判定及び上記第2の判定手段による判定が共に始動可のときに上記スタータを駆動するスタータ駆動手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、グロープラグによる予熱効果の残時間や運転者のエンジン始動の意志の有無を考慮し、運転者の利便性の確保と始動性の確保とを両立させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図7は本発明の実施の一形態に係り、図1はエンジン始動制御装置の回路ブロック図、図2はエンジン始動制御のフローチャート、図3は通常始動を示すタイムチャート、図4は予熱中にクラッチペダルを離し、エンジン始動不可となる場合を示すタイムチャート、図5は予熱中にクラッチペダルを離した後に第1の設定時間を超えて再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動不可となる場合を示すタイムチャート、図6は予熱中にクラッチペダルを離した後に第2の設定時間を超えて再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動不可となる場合を示すタイムチャート、図7は予熱中にクラッチペダルを離した後に再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動となる場合を示すタイムチャートである。
本発明によるエンジンの始動制御装置は、マニュアル変速機付きディーゼルエンジンのプッシュスタート式始動装置である。本実施の形態においては、図1に示すように、エンジン始動制御装置は、各部へ供給する電源を管理・制御する電源制御装置50、マニュアル変速機1を連設したディーセルエンジン(以下、単に「エンジン」と記載する)2を制御するエンジン制御装置60、エンジン2の気筒毎に備えられて燃焼室内の空気を加熱するためのグロープラグ3の通電制御を行うグロー制御装置70を主として構成されている。電源制御装置50,エンジン制御装置60,グロー制御装置70は、それぞれ、マイクロコンピュータ等から構成される電子制御装置(ECU;Electric Control Unit)であり、電源制御装置50、エンジン制御装置60、グロー制御装置70を、それぞれ、電源ECU50、エンジンECU60、グローECU70と記載する。
尚、符号80は、イモビライザ機能を有するセキュリティ装置であり、セキュリティロック用の識別コードをエンジンECU60に送信する。
エンジン2の始動系は、エンジン2に連設されるスタータ5を中心として、このスタータ5に接続され、電源ECU50やエンジンECU60によって制御されるリレー類や信号入力源となるスイッチ類によって構成されている。スタータ5は、その電源端子(マグネットスイッチの固定接点側端子)がバッテリ6に直接接続され、また、S端子(マグネットスイッチのコイル側端子)がスタータリレー7からスタータカットリレー8を経てイグニッションリレー9に至る各リレーの接点を介してバッテリ6に接続されている。
スタータリレー7及びイグニッションリレー9は、常開接点型のリレーであり、スタータカットリレー8は常閉接点型のリレーである。これらのリレー7,8,9のうち、スタータリレー7及びスタータカットリレー8は、エンジンECU60によって駆動されるよう結線され、イグニッションリレー9は、電源ECU50によって駆動されるよう結線されている。
すなわち、スタータリレー7のリレーコイルは、一方の端子がマニュアル変速機1のクラッチを断続するクラッチペダル4の踏み込みによってONするクラッチスタートスイッチ10を介してバッテリ6に接続され、他方の端子がエンジンECU60の出力端子に接続されている。スタータカットリレー8のリレーコイルは、一方の端子がイグニッションリレー9のリレー接点を介してバッテリ6に接続され、他方の端子がエンジンECU60の出力端子に接続されている。また、イグニッションリレー9のリレーコイルは、一方の端子が電源ECU50の出力端子に接続され、他方の端子が接地されている。
電源ECU50には、運転者による押下操作されるプッシュボタン式のスタートスイッチ11が接続されている。スタートスイッチ11は、押下された状態でのみONとなり、離すと元の位置に復帰してOFFするプッシュスイッチであり、運転者のスタートスイッチ11の押下操作が電源ECU50によって検知され、この操作状態に応じてイグニッションリレー9がON,OFFされると共に、スタートスイッチ11の押下操作によるスタート信号がエンジンECU60に送信される。
すなわち、電源ECU50は、運転者がクラッチペダル4を踏んでいない状態(マニュアル変速機1のクラッチ係合状態)では、スタートスイッチ11を短時間押下すると、電源OFFの状態で図示しないリレーを介してアクセサリ電源をONさせ、次にスタートスイッチ11が押下されると、イグニッションリレー9をONしてイグニッション電源をONする。このイグニッション電源がONの状態で、更に、スタートスイッチ11が押下操作されると、イグニッションリレー9をOFFしてイグニッション電源をOFFする。
一方、運転者がクラッチペダル4を踏み込んでいる状態(マニュアル変速機1のクラッチ開放状態)では、スタートスイッチ11を短時間押下すると、イグニッションリレー9がONされ、エンジンECU60は、スタータ5への通電待機状態となる。エンジンECU60の入力端子には、スタートスイッチ11の操作状態を出力する電源ECU50の出力端子が接続され、また、クラッチスタートスイッチ10,ニュートラルスイッチ12、スタータ5のS端子が接続されている。
尚、クラッチスタートスイッチ10は、電源ECU50の入力端子にも接続されている。また、ニュートラルスイッチ12は、マニュアル変速機1のギヤ位置がニュートラルのときにON(接点閉)する。
エンジンECU60は、クラッチスタートスイッチ10のONによるクラッチ踏み込みを認識している状態で、スタートスイッチ11の押下操作による電源ECU50からのスタート信号を受信し、その他、ニュートラルスイッチ12がONの条件等からエンジン始動を判断すると、グローECU70にグロープラグ3の通電開始を指示する制御指令を送信し、グロープラグ3の通電によるエンジン2の予熱が完了するまでスタータリレー7をOFFに保持して待機(グロー待機)する。
エンジンECU60からのグロープラグ通電開始指令を受けたグローECU70は、グロープラグ3への通電を開始すると共に、車両のインストルメントパネルに配設されたグローランプ13を点灯させる。そして、グローECU70は、グロープラグ3による予熱が完了したとき、グローランプ13を消灯すると共に、エンジンECU60に予熱完了を知らせる信号を送信し、引き続きアフターグローが完了するまでグロープラグ3の通電を継続する。
グロー待機中のエンジンECU60は、グローECU70からの予熱完了信号を受信すると、クラッチスタートスイッチ10がONである状態(クラッチペダル4が踏み込まれている状態)では、直ちにスタータリレー7をONしてリレー接点を閉成させ、スタータ5を回転させてエンジン2を始動させる。
一方、グロー待機中に運転者がクラッチペダル4を離し、グロー待機後に再度クラッチペダル4を踏み込んだ場合には、エンジンECU60は、運転者のエンジン始動の意思を判定すると共に、エンジンの暖機状態(エンジンが冷えて再度グロープラグ3を通電しなければいけないか否か)を判定し、どちらかの判定が不成立となった場合、スタータリレー7をOFFに保持してクラッチペダル4を踏み込むだけではエンジンを始動させないようにする。
このエンジンECU60によるエンジン始動制御の機能(第1の判定手段、第2の判定手段、スタータ駆動手段)は、具体的には、2つの時間パラメータを用いて実行される。一方の時間パラメータは、運転者のエンジン始動の意思を判定するためのパラメータであり、他方の時間パラメータは、予熱完了後のエンジンの暖機状態を判定するためのパラメータである。
エンジンECU60は、グロー予熱中にクラッチペダル4を離してからの経過時間を計時して第1の設定時間T1と比較し、グロー予熱中にクラッチペダル4を離しても第1の設定時間T1以内に再度クラッチペダル4を踏み込めば、エンジン始動の意思有りと判定する。第1の設定時間T1は、エンジン始動時の一般的な運転者の行動パターンを人間工学的な見地から考慮すると共に、安全確保を考慮して予め設定された時間(例えば、30sec)であり、予めエンジンECU60内のメモリに固定値として記憶しておく。
尚、第1の設定時間T1としては、エンジンCU60に予め記憶した上述の固定値を、外気温等の環境条件によって補正し、補正した値を第1の設定時間T1として用いるようにしても良い。更に、本実施の形態では、運転者が始動する意思が有るか無いかをクラッチペダル4を離してからの時間で判定しているが、運転席に着座センサ等を設け、この着座センサからの信号に基づいて、運転者が運転席から離れたら始動する意思が無いと判定することも可能である。
また、エンジンECU60は、グローオフ後の経過時間を第2の設定時間T2と比較し、グロー予熱中にクラッチペダル4を離しても第2の設定時間T2以内に再度クラッチペダル4を踏み込めば、エンジン始動可能と判定する。グローオフ後の経過時間は、グロープラグ3による予熱が完了した時点(グローランプ13が消灯した時点)をグローオフとして、その時点からの経過時間、或いは、グロープラグ3による予熱が完了した後のアフターグローが完了し、グロープラグ3の通電を終了した時点をグローオフとして、その時点からの経過時間を用いることができる。本実施の形態においては、グロープラグ3の通電を終了した時点をグローオフとしている。
第2の設定時間T2は、グロープラグ3の特性やエンジン特性による予熱効果の残時間を考慮して設定される時間であり、例えば、エンジン水温をパラメータとしてグローオフ後にエンジンを始動可能な時間を予めシミュレーション或いは実験等により求めてテーブル化しておき、そのときのエンジン水温によるテーブル参照によって設定する。
エンジンECU60は、グロー予熱中に運転者がクラッチペダル4を離し、再度クラッチペダル4を踏み込んだ場合、クラッチペダル4を離してから再度踏み込むまでの経過時間が第1の設定時間T1以内、且つ、グローオフ後の経過時間が第2の設定時間T2以内の2つの条件が成立するときには、直ちにスタータ5を回して運転者のエンジン始動の意志を反映させる。一方、2つの条件のうち何れか一方でも成立しない場合には、クラッチペダル4を踏み込んだだけでは直ぐにはスタータ5が回らないようにして、始動性の悪化を防止すると共に安全性を確保するようにしている。
次に、エンジン始動制御処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。尚、図2のフローチャートは、主としてエンジンECU60における始動制御処理を示しており、所定時間或いは所定周期で実行される。
先ず、最初のステップS1において、エンジンの始動条件が成立するか否かを判定する。この始動条件は、クラッチスタートスイッチ10がON状態(クラッチペダル4が踏み込まれている状態)且つスタートスイッチ11がONされた条件を最小限の条件として、ニュートラルスイッチ12がONの条件等を付加した設定される。
その結果、始動条件が成立しない場合には本処理を抜け、始動条件が成立した場合、ステップS2へ進んで、グローECU70にグロープラグ通電指令を出力し、予熱が完了したか否かを調べる。予熱完了は、例えばグロープラグ3の通電開始からの経過時間によって判定し、この経過時間が水温をパラメータとするテーブル参照によって得られる設定時間に達したとき、予熱完了と判定する。
予熱が完了していない場合には、本処理を抜け、予熱が完了した場合、ステップS3へ進んでクラッチスタートスイッチ10のON,OFF状態の履歴から予熱中に運転者がクラッチペダル4を離したか否かを調べる。運転者が予熱中にクラッチペダル4を踏み続けてクラッチペダル4を離していない場合は、ステップS3からステップS7へ進んで直ちにスタータリレー7をONしてリレー接点を閉じ、スタータ5にバッテリ6から電流を流してスタータ5を回転させる。
すなわち、図3に示すように、クラッチペダル4を踏み込んだ状態(クラッチスタートスイッチ10がONの状態)でスタートスイッチ11を短時間押下すると、グロープラグ3が通電されて予熱が開始されると共にグローランプ13が点灯される。このグロープラグ3の通電による予熱中に運転者がクラッチペダル4を離さずに踏み込んでいると、予熱が完了したとき、グローランプ13が消灯されると同時にスタータ5が通電されて通常始動となり、スタータ5の回転によりエンジンがクランキングされ、始動開始となる。
一方、運転者が予熱中にクラッチペダル4を離した場合には、ステップS3からステップS4へ進み、クラッチスタートスイッチ10の入力に基づいてクラッチペダル4を再度踏み込んだか否かを調べる。そして、予熱中にクラッチペダル4を離し、再度クラッチペダル4を踏み込んでいない場合には、運転者がエンジンを始動する意志が無いと判定し、スタータリレー7をOFFしたままスタータ5を駆動することなくステップS4から本処理を抜ける。
すなわち、図4に示すように、クラッチペダル4を踏み込んだ状態でのスタートスイッチ11の押下によるグロープラグ3の通電開始後、予熱が完了する前にクラッチペダル4を離し、その後、クラッチペダル4を再度踏み込まない場合には、予熱が完了してもスタータ5は駆動されず、エンジン始動不可となる。
一方、予熱中にクラッチペダル4を離し、再度クラッチペダル4を踏み込んだ場合には、ステップS4からステップS5へ進み、クラッチペダル4を離してからの経過時間が第1の設定時間T1以内であるか否かを調べる。この第1の設定時間T1は、前述したように、運転者がエンジンを始動する意志が有るか否かを判定するための時間であり、クラッチペダル4を離してから設定時間T1を超えている場合には、スタータリレー7をOFFしたままスタータ5を駆動せず、ステップS4から本処理を抜ける。
すなわち、図5に示すように、クラッチペダル4を踏み込んだ状態でのスタートスイッチ11の押下によるグロープラグ3の通電開始後、予熱が完了する前にクラッチペダル4を離し、その後、クラッチペダル4を再度踏み込んでも、このクラッチペダル4を再度踏み込んだタイミングがクラッチペダル4を離してから第1の設定時間T1を越えたタイミングである場合には、エンジンを始動する意志が無いものと判定してスタータ5を駆動せず、エンジンは始動しない。
一方、クラッチペダル4を離してから第1の設定時間T1以内にクラッチペダル4を再度踏み込んだ場合には、ステップS5からステップS6へ進み、グローオフしてから第2の設定時間T2以内か否かを調べる。そして、グローオフしてからの経過時間が第2の設定時間T2を超えている場合には、エンジンが冷えてしまい、再度グロープラグ3を通電しなければ始動は不可と判定して、スタータリレー7をOFFしたままスタータ5を駆動せず、ステップS6から本処理を抜ける。
例えば、グロープラグ3による予熱が完了した後のアフターグローが完了し、グロープラグ3の通電を終了した時点をグローオフとする場合、図6に示すように、予熱中にクラッチペダル4を離してから再度クラッチペダル4を踏み込むまでの時間が第1の設定時間T1以内であっても、グロープラグ3がOFFになってからの経過時間が第2の設定時間T2を超えている場合には、スタータ5を駆動せず、エンジンは始動しない。
一方、ステップS6において、グローオフしてからの経過時間が第2の設定時間T2以内である場合には、ステップS6からステップS7へ進み、スタータリレー7をONしてリレー接点を閉じ、スタータ5を回転させる。この場合には、図7に示すように、予熱中にクラッチペダル4を離した後、再度クラッチペダル4を踏み込んだときの経過時間が、クラッチペダル4を離した時点から第1の設定時間T1以内、且つグロープラグ3の通電を終了した時点から第2の設定時間T2以内となり、スタータ5が駆動されてエンジンがクランキングされ、始動開始となる。
以上のように本実施の形態においては、スタートスイッチ11を押してからグロー待機中にクラッチペダル4を離し、グロー待機後に再度クラッチペダル4を踏んだとき、始動不良や始動時間が長くなることが予想される場合はエンジンを始動させず、始動時の不快感やバッテリの無駄な電力消費を防止することができる。
また、運転者が始動するのを忘れた場合や始動する意思が無くなったと見做される場合には、スタータ5が回ってしまうことがなく、一方、グロープラグ待機中にクラッチペダル4を離しても、始動の意志が有り、グロー予熱効果に持続して円滑に始動可能と判定される時間以内(第1の設定時間T1以内、且つ第2の設定時間T2以内)にクラッチペダル4を再度踏み込めば、直ちにスタータ5を駆動してエンジンを始動させ、確実な始動性や安全性の確保と、運転者の意志を反映した使い易さとを両立させることができる。しかも、最初の始動時のみスタートスイッチ11を押せば、グロー予熱効果が残っている限り、二度押しする必要は無く、運転者の利便性を向上することができる。
エンジン始動制御装置の回路ブロック図 エンジン始動制御のフローチャート 通常始動を示すタイムチャート 予熱中にクラッチペダルを離し、エンジン始動不可となる場合を示すタイムチャート 予熱中にクラッチペダルを離した後に第1の設定時間を超えて再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動不可となる場合を示すタイムチャート 予熱中にクラッチペダルを離した後に第2の設定時間を超えて再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動不可となる場合のタイムチャート 予熱中にクラッチペダルを離した後に再度クラッチペダルを踏み込み、エンジン始動となる場合を示すタイムチャート
符号の説明
1 マニュアル変速機
2 エンジン
3 グロープラグ
4 クラッチペダル
10 クラッチスタートスイッチ
11 スタートスイッチ
13 グローランプ
50 電源制御装置
60 エンジン制御装置
70 グロー制御装置
T1 第1の設定時間
T2 第2の設定時間

Claims (3)

  1. 運転者の始動用スイッチの押下操作及びクラッチペダルの踏込操作に基づくエンジン始動時、グロープラグに通電して燃焼室の予熱を開始し、該予熱の完了後にスタータを駆動してエンジンを始動させるエンジンの始動制御装置において、
    上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記クラッチペダルを離してから再度踏み込むまでの経過時間と第1の設定時間とを比較し、エンジンの始動可否を判定する第1の判定手段と、
    上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記予熱の完了に伴うグローオフからの経過時間と第2の設定時間とを比較し、エンジンの始動可否を判定する第2の判定手段と、
    上記予熱の完了前に上記クラッチペダルを離して再度上記クラッチペダルを踏み込んだ場合、上記第1の判定手段による判定及び上記第2の判定手段による判定が共に始動可のときに上記スタータを駆動するスタータ駆動手段と
    を備えることを特徴とするエンジンの始動制御装置。
  2. 上記グローオフからの経過時間は、上記予熱の完了後に上記グロープラグの通電を終了した時点からの経過時間であることを特徴とする請求項1記載のエンジンの始動制御装置。
  3. 上記グローオフからの経過時間は、上記予熱の開始と共に点灯したグローランプを上記予熱の完了によって消灯した時点からの経過時間であることを特徴とする請求項1記載のエンジンの始動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011058452A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Honda Motor Co Ltd エンジン始動装置
JP2015209770A (ja) * 2014-04-24 2015-11-24 日本車輌製造株式会社 エンジン作業機の始動方法

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