JP2018084209A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主一次コイルへの通電時間を長くすることなく安定した高電流期間を確保して、好適な燃焼を維持でき、しかも、点火コイルの大型化および大幅なコスト増を抑制できる内燃機関用点火装置を提供する。【解決手段】通電を開始した後に電流を遮断することで正方向に増加した通電磁束が急減する主一次コイル111aと、通電によって通電磁束とは逆方向の重畳磁束を生じさせる副一次コイル111bと、一次側の磁束変化が作用して放電エネルギが発生する二次コイル112とで小型・低コストの点火コイル11を構成し、副一次コイル111bへの通電・遮断を切り替える副一次コイルスイッチユニット5への動作指示と、一次コイル111aへの通電・遮断制御を点火制御手段31が行うことで、二次電流I2の高電流期間を必要十分な長さ継続させ、内燃機関の安定した燃焼を維持できるようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車両に搭載される内燃機関用の点火装置に関し、点火コイルの二次側に発生させる放電エネルギを重畳的に増大させて、良好な放電特性を得るものである。
車両搭載の内燃機関として、燃費改善のために直噴エンジンや高EGRエンジンが採用されているが、これらのエンジンは着火性があまり良くないため、点火装置には高エネルギ型のものが必要になる。そこで、古典的な電流遮断原理により発生する点火コイル二次側出力に、さらにもう一つの点火コイルの出力を加算的に重畳する位相放電型の点火装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1に記載の点火装置によれば、主点火コイルの一次電流を遮断することでその二次側に発生する数kVの高電圧により、点火プラグの放電間隙に絶縁破壊を起こして点火コイルの二次側から放電電流を流し始めた後に、主点火コイルと並列に接続された副点火コイルの一次電流を遮断し、その二次側に発生する数kVの直流電圧を加算的に重畳することで、比較的長い時間に亙って点火プラグに大きな放電エネルギを与えることができるため、燃料への着火性が向上し、延いては燃費も向上する。
しかしながら、特許文献1に記載された点火装置のような方式では、点火プラグの放電電流は各コイルから出力される三角波電流の組み合わせであるため、高電流期間を拡大するためには、2つの点火コイルの点火位相を大きくしたうえで、2つの点火コイルに十分なエネルギを蓄積する時間を長くしなければ、高電流期間を拡大することができない。
また、一次コイルへの通電時間を長くすることなく、コイルに蓄積するエネルギを多くする方法として、点火コイルの体格を大きくして蓄積エネルギを増やす方法、複数の点火コイルを用いる方法が考えられる。しかしながら、大型の点火コイルを用いたり、複数の点火コイルを用いたりすれば、搭載スペースの確保が問題となってしまう。
さらに、点火コイルの外部あるいは内部で電源電圧を昇圧してコイルの二次側に直接的に高電圧を印加したりすることで、一次コイルへの通電時間を長くすることなく、二次側の放電エネルギを高める方法も考えられる。しかしながら、このような方法では、電源電圧を数kV程度に昇圧させなければならないので、搭載する昇圧回路の高耐圧化および高電圧での接続耐性が必要となり、相当なコストアップとなってしまう。
そこで、本発明は、主一次コイルへの通電時間を長くすることなく安定した高電流期間を確保して、好適な燃焼を維持することができ、しかも、点火コイルの大型化および大幅なコスト増を抑制できる内燃機関用点火装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る内燃機関用点火装置は、通電により正方向の磁束が増加し、電流を遮断することにより正方向の磁束が減ぜられる主一次コイルと、通電により逆方向の追加磁束が生じる副一次コイルと、一端側が点火プラグと接続され、前記主一次コイルと副一次コイルの磁束が作用して放電エネルギが発生する二次コイルと、を有する点火コイルと、
前記点火コイルの主一次コイルへの通電・遮断を切り替える主スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電許可・拒否を切り替える副一次コイル通電許可スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電・遮断を切り替える副一次コイル通電スイッチ手段と、
前記主スイッチ手段、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作を制御することで、燃焼サイクルの所定のタイミングで点火プラグに放電火花を発生させる点火制御手段と、
前記点火コイルの二次側に流れる二次電流を検出する二次電流検出手段と、
を備え、
前記点火制御手段は、主一次コイルへの通電を遮断することにより二次側に発生した二次電流が前記二次電流検出手段に検出された以降、二次電流の状態が予め定めた重畳開始条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルに通電することで、二次コイルに発生する放電エネルギを重畳的に増加させ、予め定めた重畳終了条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルへの通電を遮断するようにしたことを特徴とする。
前記点火コイルの主一次コイルへの通電・遮断を切り替える主スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電許可・拒否を切り替える副一次コイル通電許可スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電・遮断を切り替える副一次コイル通電スイッチ手段と、
前記主スイッチ手段、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作を制御することで、燃焼サイクルの所定のタイミングで点火プラグに放電火花を発生させる点火制御手段と、
前記点火コイルの二次側に流れる二次電流を検出する二次電流検出手段と、
を備え、
前記点火制御手段は、主一次コイルへの通電を遮断することにより二次側に発生した二次電流が前記二次電流検出手段に検出された以降、二次電流の状態が予め定めた重畳開始条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルに通電することで、二次コイルに発生する放電エネルギを重畳的に増加させ、予め定めた重畳終了条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルへの通電を遮断するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に係る内燃機関用点火装置において、前記点火制御手段は、二次電流検出手段により検出された二次電流値が、好適な気筒内燃焼の維持を困難にすると想定される指標電流値に達することを重畳開始条件として用いることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1又は請求項2に係る内燃機関用点火装置において、前記点火制御手段は、二次電流検出手段によって二次電流が検出されてから、安定燃焼に必要十分な高電流期間が経過することを重畳終了条件として用いることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関用点火装置によれば、点火制御手段が、二次電流検出手段により検出された二次電流の状態に基づいて、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作を制御して、好適な気筒内燃焼に必要十分な放電エネルギを副一次コイルから二次コイルへ重畳できるので、主一次コイルへの通電時間を長くすることなく安定した高電流期間を確保して、好適な燃焼を実現できる。しかも、点火コイルには副一次コイルを追加するだけで良く、この副一次コイルへの通電制御のためには、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段を設ければ良いので、装置自体の大型化および大幅なコスト増を抑制できる。
次に、本発明に係る内燃機関用点火装置の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すのは、本発明の実施形態に係る内燃機関用点火装置1であり、内燃機関の気筒毎に設けられる1つの点火プラグ2に放電火花を発生させる点火コイルユニット10と、この点火コイルユニット10の動作タイミングを指示する主一次コイル点火信号Sa等を適宜なタイミングで出力する点火制御手段31を備えた内燃機関駆動制御装置3、車両バッテリ等の直流電源4、副一次コイルスイッチユニット5等で構成される。
なお、本実施形態に示す内燃機関用点火装置1においては、点火制御手段31が、自動車の内燃機関を統括的に制御する内燃機関駆動制御装置3に含まれるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、通常の内燃機関駆動制御装置3が有している点火信号生成機能によって生成された点火信号を受けて、適宜な制御信号を点火コイルユニット10および副一次コイルスイッチユニット5へ出力する点火制御手段を別途設けるようにしても構わない。
上記点火コイルユニット10は、例えば、点火コイル11、主スイッチ12、主スイッチ12と並列に設けるバイパス線路13、このバイパス線路13に設ける整流手段14、二次電流検出手段15を所要形状のケース16に収納して一体構造としたユニットである。このケース16の適所には、高圧端子161とコネクタ162を設けてあり、高圧端子161を介して点火プラグ2を接続すると共に、コネクタ162を介して内燃機関駆動制御装置3、車両バッテリ等の直流電源4および副一次コイルスイッチユニット5と接続する。
上記点火コイル11は、主一次コイル111a(例えば、90ターン)と副一次コイル111b(例えば、60ターン)に生ずる磁束を二次コイル112(例えば、9000ターン)に作用させるもので、例えば、センターコア113を取り巻くように主一次コイル111aおよび副一次コイル111bを配置し、更にその外側に二次コイル112を配置した構造である。上記主スイッチ12は、主一次コイル111aへの通電・遮断を行うための主スイッチ手段であり、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を用いて構成する。すなわち、点火コイルユニット10は、イグニッションコイルとイグナイタをケース16内に封止したユニット構造である。
主一次コイル111aの一方端である第1端111a1は、コネクタ162を介して直流電源4と接続され、電源電圧VB+(例えば、12V)が印加される。主一次コイル111aの他方端である第2端111a2は主スイッチ12のコレクタに接続され、主スイッチ12のエミッタはコネクタ162を介して接地点GNDに接続される。すなわち、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31より出力される主一次コイル点火信号Saが主スイッチ12のゲートに入力されると(主一次コイル点火信号Saの信号レベルがLからHに変わると)、主スイッチ12がオンになって主点火コイル111aの第2端111a2が接地点GNDに接続され、主一次コイル111aには第1端111a1から第2端111a2に向かう主一次電流I1aが流れる。これにより、主一次コイル111aには、順方向の通電磁束が発生する。
副一次コイル111bの一方端である第1端111b1は、副一次コイルスイッチユニット5(後に詳述する)を介して直流電源4と接続され、副一次コイル111bの他方端である第2端111b2は、副一次コイルスイッチユニット5を介して接地点GNDと接続される。そして、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31により副一次コイルスイッチユニット5が制御されて、副一次コイル111bの第1端111b1側が直流電源4に、第2端111b2側が接地点GNDにそれぞれ接続され、副一次コイル111bには第1端111b1から第2端111b2に向かう重畳電流I1bが流れる。
副一次コイル111bに重畳電流I1bが流れると、上記通電磁束とは逆方向の重畳磁束が発生し、この重畳磁束は、主一次コイル111aへの通電遮断時に二次側に誘起される磁界の向きと同じである。すなわち、主一次コイル111aへの通電遮断タイミング以降に、重畳電流I1bを副一次コイル111bに流すと、二次コイル112に発生する放電エネルギを重畳的に増加させることができる。なお、通電磁束と重畳磁束の向きを逆にするためには、主一次コイル111aと副一次コイル111bの巻回方向を逆にするか、主一次コイル111aへの給電方向と副一次コイル111bへの給電方向を逆にしておけば良い。
上記のように、副一次コイル111bへの通電で逆方向の重畳磁束が生じる構成にすると、副一次コイル111bへの通電が遮断されたとき、その逆起電力が主一次コイル111aに作用するため、通常の一次電流とは逆向きの電流を流そうとする逆方向の電圧が主スイッチ12のコレクタ−エミッタ間に印加されることとなり、主スイッチ12が故障したり、主スイッチ12の劣化を早めたりする危険性がある。そこで、主スイッチ12と並列にバイパス線路13を設けると共に、このバイパス線路13の接地点側から点火コイル11側に向かって順方向となる整流手段14(例えば、主スイッチ12のコレクタ側にカソードを、主スイッチ12のエミッタ側にアノードをそれぞれ接続したダイオード)を設けておく。
上記二次電流検出手段15は、例えば、二次コイル112から接地点GNDに至る接地線に介挿した電流検出用抵抗151と、該電流検出用抵抗151による電圧変化を検知する二次側電圧検出ライン152とで構成し、この二次電流検出手段15より得られる二次電流検出信号は、内燃機関駆動制御装置3へ供給される。そして、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31は、二次電流検出手段15より得られる二次電流検出信号に基づいて、副一次コイルスイッチユニット5への制御タイミングを判断し、副一次コイル111bへの通電・遮断を制御する。
また、点火コイルユニット10には、副一次コイル111bに流れる重畳電流I1bを検出するための重畳電流検出手段17(重畳電流検出用抵抗171と副一次電圧検出ライン172より構成)を設けてあり、この重畳電流検出手段17より得られる重畳電流検出信号も、内燃機関駆動制御装置3へ供給される。
一方、上述した点火コイルユニット10とは別体として設けた副一次コイルスイッチユニット5は、副一次コイル111bへの通電・遮断を制御するためのスイッチ機能をユニット化したものである。具体的には、副一次コイル111bへの通電許可・拒否を切り替える副一次コイル通電許可スイッチ手段としての副一次コイル通電許可スイッチ51、および副一次コイルへ111bの通電・遮断を切り替える副一次コイル通電スイッチ手段としての副一次コイル通電スイッチ52を同一ケース内に設けたものである。
副一次コイル通電許可スイッチ51は、高速スイッチング特性を備えるパワーMOS−FETで構成し、副一次コイル通電許可スイッチ51のドレインが副一次コイル111bの第2端111b2側に、副一次コイル通電許可スイッチ51のソースが接地点GND側に接続され、副一次コイル通電許可スイッチ51のゲートには副一次コイル通電許可信号Sb1が入力される。したがって、副一次コイル通電許可信号Sb1がオン(例えば、信号レベルがLからH)になると、副一次コイル通電許可スイッチ51がオンになり、副一次コイル111bの第2端111b2が接地点GNDに接続されることとなる。
また、副一次コイル通電スイッチ52もパワーMOS−FETで構成し、副一次コイル通電スイッチ52のドレインが直流電源4側に、副一次コイル通電スイッチ52のソースが副一次コイル111bの第1端111b1側に接続され、副一次コイル通電スイッチ52のゲートには副一次コイル通電信号Sb2が入力される。したがって、副一次コイル通電信号Sb2がオン(例えば、信号レベルがLからH)になると、副一次コイル通電スイッチ52がオンになり、副一次コイル111bの第1端111b1に直流電源4から電源電圧VB+が印加されることとなる。なお、副一次コイルスイッチユニット5内に昇圧電源回路53(図1中、二点鎖線で示す)を設け、直流電源4からの電源電圧VB+を昇圧して副一次コイル111bへ供給できるようにしても良い。斯くすれば、副一次コイル111bに印加する電圧を高くして、副一次コイル111bに流す重畳電流I1bを大きくできるので、副一次コイル111bから二次コイル112へ、より大きなエネルギを重畳することが可能となる。
しかして、本実施形態に係る内燃機関用点火装置1では、点火制御手段31が、二次電流検出手段15により検出された二次電流の状態に基づいて、副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52の切り替え動作を制御して、重畳磁束を発生させるタイミング、重畳磁束の大きさ、重畳磁束を消失させるタイミングを調整する。これにより、点火プラグ2の放電電流を高電流に維持して気筒内燃焼を好適な状態に保つ上で必要な放電エネルギを、副一次コイル111bから二次コイル112へ重畳できるので、主一次コイルへ111aの通電時間を長くすることなく、二次電流I2に十分な長さの高電流期間を確保して、好適な燃焼を維持できるようにする。
なお、副一次コイル111bによって放電エネルギを二次側へ重畳する制御は、主一次コイル111aへの通電を遮断することにより二次側に発生した二次電流I2が二次電流検出手段15に検出された以降であれば良く、検出された二次電流I2の状態から判断可能な諸条件を適宜に設定すれば良い。例えば、二次電流の状態が予め定めた重畳開始条件を満たすと判断した点火制御手段3が、副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52の切り替え動作制御により副一次コイル111bに通電させ、二次コイル112に発生する放電エネルギを重畳的に増加させる。その後、二次電流の状態が予め定めた重畳終了条件を満たすと判断した点火制御手段3が、副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52の切り替え動作制御により副一次コイル111bへの通電を遮断し、重畳磁束による二次側への放電エネルギ重畳を中止する。
上述したように、本実施形態に係る内燃機関用点火装置1においては、点火制御手段31が用いる重畳開始条件と終了開始条件を適切に設定しておけば、実際に取得される二次電流I2の状態に応じた効率の良い点火制御を行う事ができる。例えば、点火プラグ2に放電電流が安定して流れるための高電流期間を長くしたい場合、従来は、二次側に与える放電エネルギを高くして、二次電流I2が減衰しても高電流期間が長くなるような制御を行わなければならないが、主一次コイル111aへの通電時間を長くすると、それだけ主スイッチ12と主一次コイル111aの昇温が問題となり、発熱によるダメージを受けて誤動作する危険性もある。これに対して、本実施形態に係る内燃機関用点火装置1においては、副一次コイル111bへの通電制御によって、副一次コイル111bに生ずる重畳磁束で二次側の放電エネルギを増加させ、二次電流I2を高い値に保つ、あるいは二次電流I2の減衰を緩やかにすることができるので、主一次コイル111aへの通電時間を長くすることなく、安定した気筒内燃焼に好適な高電流期間を維持できる。
次に、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31より出力される主一次コイル点火信号Sa、副一次コイル通電許可信号Sb1および副一次コイル通電信号Sb2による副一次コイルスイッチユニット5および点火コイルユニット10の動作を、図2の波形図に基づいて説明する。
重畳磁束によって二次側へ放電エネルギを追加するまでもなく、主一次コイル111aのみで適切な放電特性を得られている運転状況の場合、内燃機関駆動制御装置3は通常放電制御を行うので、点火制御手段31より主一次コイル点火信号Saが出力され、点火コイルユニット10に入力される。
まず、放電サイクルの適宜なタイミングで主一次コイル点火信号Saの信号レベルをLからHに変化させて、主スイッチ12をオンにし、一次電流I1aを流し始める。主一次コイル通電期間Taが経過したタイミングで主一次コイル点火信号Saの信号レベルをHからLに変化させて、主スイッチ12をオフにし、一次電流I1aを遮断すると、二次コイル112側に二次電流I2が流れる。なお、図1に示した二次電流I2と逆極性のため、図2の二次電流波形ではマイナス側に増加するものとして記載してある。
一次側の電流遮断により二次側の電圧は急激に増加してゆき、二次電流I2は急激に増加する。そして、点火プラグ2への印加電圧が放電電圧に達すると、電極間のギャップに絶縁破壊が生じ、放電火花が生じると共に放電電流が流れ始め、二次電流I2は急速に減少してゆくが、ある程度下がったところで減衰が緩やかになり、二次電流I2は徐々に零へ近づいてゆく。二次電流I2の流れ始めの急激な上昇と急激な減少は、二次コイル112に蓄えられた静電容量による容量放電と考えられ、以下では、二次電流I2の減衰が緩やかになるまでの期間を容量放電期間という。また、二次電流I2が緩やかになって帰零するまでは、主一次コイル111aの電流遮断によって二次コイル112に与えられた電磁誘導エネルギの放出による誘導放電と考えられ、以下では、二次電流I2の減衰が緩やかになってから帰零するまでの期間を誘導放電期間という。
容量放電期間及び誘導放電期間が経過するまで、副一次コイル通電許可信号Sb1および副一次コイル通電信号Sb2の信号レベルは共にLを保持しているので、副一次コイル111bに重畳電流I1bが流れることはない。したがって、二次コイル112のエネルギ放出に伴って点火プラグ2の放電電流が低下してゆくことを、二次電流I2の減衰状態から判断できる。
なお、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン)では、点火プラグ2に生じた放電火花により気筒内の燃料に点火し、気筒内の燃焼が生ずるのであるが、点火プラグ2に流れる放電電流が十分でないと、燃焼に好適な大きさの火炎核が形成されず、必要な運動エネルギを得られない可能性がある。好適な気筒内燃焼に必要な放電電流の電流値や維持時間は、内燃機関の構造、混合気の状態、エンジンの回転数等によって様々であるから、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31では、当該内燃機関の運転状況に応じて、点火プラグ2に流す放電電流として望ましい電流値と維持期間を指標電流値および高電流期間として記憶し(あるいは、指標電流値や高電流期間の算出式、内燃機関の運転状況と指標電流値や高電流期間との対応表などから指標電流値および高電流期間を求め)、この指標電流値以上の高電流が高電流期間に亘って維持されるように、点火制御手段31が点火コイルユニット10および副一次コイルスイッチユニット5の動作制御を行うことで、好適な気筒内燃焼を実現する。
上述した通常放電制御は、点火制御手段31が、主一次コイル通電期間Taだけ主一次コイル111aへの通電を行うことで二次側に与える放電エネルギにより、指標電流値以上の二次電流I2を高電流期間に亘って維持でき、好適な気筒内燃焼を実現できると判断した場合に行うのである。なお、点火プラグ2に流れる実際の放電電流は、経過時間に応じて滑らかに減衰しているわけではなく、放電の強弱により変動していることから、指標電流値をギリギリまで低く設定してしまうと、高電流期間が途切れてしまい、好適な気筒内燃焼を実現できない可能性もある。そこで、指標電流値は、良好な火炎核形成に必要な電流値よりも若干高めに設定しておくことが望ましい。
一方、主一次コイル通電期間Taだけ主一次コイル111aへの通電を行ったときに二次側に与える放電エネルギでは足りず、放電開始から比較的長時間に亘る高電流期間が必要であったり、より高い指標電流値以上に保つ必要があったりする場合、内燃機関駆動制御装置3の点火制御手段31は、副一次コイル111bを用いた重畳放電制御を行う。すなわち、点火制御手段31は、主一次コイル111aへ通電する主一次コイル通電期間Taを長くすることなく、好適な気筒内燃焼を実現するために必要十分な高電流期間を実現できるように、重畳放電制御を行うのである。
なお、重畳放電制御を行うか否かの判断は、二次電流検出手段15からの二次電流検出信号に基づいて、点火制御手段31が行い、当該内燃機関の好適な運転状態を維持するために必要な高電流の維持期間を実現できる副一次コイル通電許可信号Sb1および副一次コイル通電信号Sb2を生成し、副一次コイルスイッチユニット53へ出力する。
重畳放電制御に際して、まず、放電サイクルの適宜なタイミングで主一次コイル点火信号Saの信号レベルをLからHに変化させて、主スイッチ12をオンにし、一次電流I1aを流し始める。主一次コイル通電期間Taが経過したタイミングで主一次コイル点火信号Saの信号レベルをHからLに変化させて、主スイッチ12をオフにし、一次電流I1aを遮断すると、二次コイル112側に二次電流I2が流れる。
この一次電流遮断タイミング以降に重畳放電を行うので、点火制御手段31は、例えば、主一次コイル点火信号Saをオフにするのと同時に副一次コイル通電許可信号Sb1をオンにし、副一次コイル通電許可期間Tb1が経過したタイミングで副一次コイル通電許可信号Sb1をオフにする。すなわち、副一次コイル通電許可信号Sb1がオンになることで、副一次コイルスイッチユニット5の副一次コイル通電許可スイッチ51がオンになっている期間は、副一次コイル111bの第2端111b2側が接地点GNDに接続されており、副一次コイル111bの第1端111b1側より電圧が印加されれば、いつでも副一次コイル111bに通電できる状態に保持される。
なお、副一次コイル通電許可期間Tb1は任意の時間に設定して構わないが、少なくとも、二次電流I2を指標電流値以上に維持する必要がある高電流期間よりも長くしておく必要がある。例えば、主一次コイル通電期間Taだけ主一次コイル111aへの通電を行って主一次電流を遮断したときに、二次電流I2が流れ始めて帰零するまでの期間(容量放電期間+誘導放電期間)を副一次コイル通電許可期間Tb1に設定しておけば十分である。
主一次コイル111aへの通電遮断により、二次コイル1112に二次電流I2が急激に流れ、点火プラグ2に放電電流が流れ始めることで二次電流I2が急激に減衰してゆき、二次電流I2の急激な減衰が終わったタイミング(例えば、容量放電期間が経過したタイミング)で、点火制御手段31は、副一次コイル通電信号Sb2をオンにする。すなわち、点火制御手段31は、容量放電期間に等しい副一次コイル通電待機期間Tb0が経過したタイミングで、副一次コイルスイッチユニット5の副一次コイル通電スイッチ52をオンにすることで、副一次コイル111bの第1端111b1側を直流電源4に接続し、副一次コイル111bに重畳電流I1bを流すことで、副一次コイル通電期間Tb2が経過するまで二次電流I2を高電流に維持するのである。
なお、副一次コイル通電信号Sb2をオンにする副一次コイル通電期間Tb2は、必要とされる高電流期間から副一次コイル通電待機期間Tb0を引いた期間として求めることができる。また、点火制御手段3は、副一次コイル通電スイッチ52をPWM制御することにより、副一次コイル111bに与える電力を調整することができるので、過剰な重畳磁束が二次コイル112に作用して、必要以上に高い二次電流I2にしてしまうことを抑制し、高い燃費効率を実現できるようにした。
以上のように、本実施形態に係る内燃機関用点火装置1によれば、点火制御手段31が、二次電流検出手段15により検出された二次電流I2の状態に基づいて、副一次コイルスイッチユニット5の副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52を制御することで、副一次コイル111bに重畳磁束を発生させ、二次電流I2を必要十分な期間に亘って高電流に維持できる。したがって、好適な気筒内燃焼に必要十分な放電エネルギを副一次コイル111bから二次コイル112へ重畳すれば、主一次コイルへ111aの通電時間を長くすることなく安定した高電流期間を確保でき、好適な燃焼を実現できる。しかも、内燃機関用点火装置1の点火コイルユニット10に用いる点火コイル111は、既存の点火コイルに副一次コイル111bを追加するだけで良く、この副一次コイル111bへの通電制御のためには、副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52を設ければ良いので、装置自体の大型化および大幅なコスト増を抑制できる。
上述した内燃機関用点火装置1では、点火制御装置31が、容量放電期間の経過を重畳終了条件として用い、二次電流検出手段15によって二次電流が検出されてから、安定燃焼に必要十分な高電流期間が経過することを重畳終了条件として用いるものとしたが、これに限定されるものではない。また、点火制御装置31が、副一次コイル通電許可スイッチ51をオンにする副一次コイル通電許可期間Tb1も、適宜に設定して構わない。
図3に示すのは、二次電流検出手段15により検出された二次電流I2の値が、好適な気筒内燃焼の維持を困難にすると想定される指標電流値に達することを重畳開始条件として重畳放電制御を行う場合の波形図である。
例えば、点火制御手段31は、主一次コイル点火信号Saをオフにするのと同時に副一次コイル通電許可信号Sb1をオンにし、当該内燃機関の運転状況に応じて必要とされる高電流期間に等しい副一次コイル通電許可期間Tb1が経過したタイミングで副一次コイル通電許可信号Sb1をオフにする。これにより、副一次コイル111bの第2端111b2側が接地点GNDに接続されるので、高電流期間中はいつでも、副一次コイル111bの第1端111b1側より電圧が印加されれば副一次コイル111bに通電できる状態に保持される。
また、点火制御手段31は、二次電流検出手段15により検出された二次電流I2の値が指標電流値まで下がるタイミング(副一次コイル通電待機期間Tb0が経過したタイミング)で、副一次コイル通電信号Sb2をオンにして副一次コイル通電スイッチ52をオンにし、副一次コイル111bの第1端111b1側を直流電源4に接続し、副一次コイル111bに重畳電流I1bを流す。これにより、副一次コイル111bによる重畳磁束が二次コイル112に作用し、指標電流値まで低下した二次電流I2を増加させ、副一次コイル通電期間Tb2が経過するまで二次電流I2を高電流に維持するのである。
このように、二次電流検出手段15により検出された二次電流I2の値が指標電流値まで下がるタイミングで副一次コイル111bに重畳電流I1bを流して重畳磁束を二次コイル112に作用させる手法により重畳放電制御を行えば、高電流期間に亘って高電流を維持するために副一次コイル111bで消費する電力を必要最低限に抑えることができ、一層高い燃費効率を実現できる。
また、上述した内燃機関用点火装置1は、一つの気筒のみ示したが、複数の気筒で構成される内燃機関の場合、気筒毎に副一次コイスイッチユニット5を設けても良いし、各気筒に対応した副一次コイル通電許可スイッチ51および副一次コイル通電スイッチ52全てを単一ケースに収納した統括ユニットとし、この統括ユニットと各気筒の点火コイルユニット10とを接続するようにしても良い。
以上、本発明に係る内燃機関用点火装置の実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない範囲で、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
1 内燃機関用点火装置
10 点火コイルユニット
11 点火コイル
111a 主一次コイル
111b 副一次コイル
112 二次コイル
113 センターコア
12 主スイッチ
15 二次電流検出手段
16 ケース
2 点火プラグ
3 内燃機関駆動制御装置
31 点火制御手段
4 直流電源
5 副一次コイルスイッチユニット
51 副一次コイル通電許可スイッチ
52 副一次コイル通電スイッチ
10 点火コイルユニット
11 点火コイル
111a 主一次コイル
111b 副一次コイル
112 二次コイル
113 センターコア
12 主スイッチ
15 二次電流検出手段
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2 点火プラグ
3 内燃機関駆動制御装置
31 点火制御手段
4 直流電源
5 副一次コイルスイッチユニット
51 副一次コイル通電許可スイッチ
52 副一次コイル通電スイッチ
Claims (3)
- 通電により正方向の磁束が増加し、電流を遮断することにより正方向の磁束が減ぜられる主一次コイルと、通電により逆方向の追加磁束が生じる副一次コイルと、一端側が点火プラグと接続され、前記主一次コイルと副一次コイルの磁束が作用して放電エネルギが発生する二次コイルと、を有する点火コイルと、
前記点火コイルの主一次コイルへの通電・遮断を切り替える主スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電許可・拒否を切り替える副一次コイル通電許可スイッチ手段と、
前記点火コイルの副一次コイルへの通電・遮断を切り替える副一次コイル通電スイッチ手段と、
前記主スイッチ手段、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作を制御することで、燃焼サイクルの所定のタイミングで点火プラグに放電火花を発生させる点火制御手段と、
前記点火コイルの二次側に流れる二次電流を検出する二次電流検出手段と、
を備え、
前記点火制御手段は、主一次コイルへの通電を遮断することにより二次側に発生した二次電流が前記二次電流検出手段に検出された以降、二次電流の状態が予め定めた重畳開始条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルに通電することで、二次コイルに発生する放電エネルギを重畳的に増加させ、予め定めた重畳終了条件を満たすと、副一次コイル通電許可スイッチ手段および副一次コイル通電スイッチ手段の切り替え動作制御により副一次コイルへの通電を遮断するようにしたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 前記点火制御手段は、二次電流検出手段により検出された二次電流値が、好適な気筒内燃焼の維持を困難にすると想定される指標電流値に達することを重畳開始条件として用いることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
- 前記点火制御手段は、二次電流検出手段によって二次電流が検出されてから、安定燃焼に必要十分な高電流期間が経過することを重畳終了条件として用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用点火装置。
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