JP2006007595A - 印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期にわたって信頼性を低下させることなく、くわえクランプ装置にくわえられた刷版を、版胴に正確に巻付けるよう案内し、かつ正確に排版方向に誘導し得る印刷機の提供。
【解決手段】 刷版案内板31と傾動板97をリンク機構からなる切替手段47で連結し、刷版案内板31の給版姿勢C2において、誘導ローラ88を第一誘導姿勢F1とし、刷版案内板31の刷版設置姿勢(排版姿勢)C1において誘導ブロック89を第二誘導姿勢F2に切替えるようにした印刷機。
【選択図】 図9

Description

本発明は印刷機に関し、特に、給紙部と排紙部との間に配置されて、刷版を版胴に設けたくわえクランプ装置に向けて供給して版胴に巻付けるようにした印刷部の構造に関する。
一般に枚葉印刷機は、給紙部と排紙部との間に印刷部を有している。この印刷部は、本体カバーに内装された版胴に刷版を巻付けて印刷を行う部分である。このような印刷部は、版胴に刷版を巻付けるために、版胴に設けたくわえクランプ装置に手動で挿入した刷版を自動で巻付ける版巻付け装置を備えるのが一般的である。しかし近年では、作業者が刷版(新版)を所定位置にセットした後は、その刷版をくわえクランプ装置に自動的に給版する給版装置を備えた印刷機も提案されている。
また、印刷終了後に、くわえクランプ装置から離脱した刷版を排版装置に向けて誘導案内するための給版・排版兼用の案内装置を有する印刷機も提案されている。このような案内装置として、給版ローラと排版ローラとを支軸に偏心させて対で設け、給版装置の使用時である給版時には給版ローラが給版路を形成するよう給版ローラを支軸回りに回動させ、排版装置の使用時である排版時には排版路を形成するよう排版ローラを支軸回りに回動させるようにした技術がある(例えば特許文献1参照)。
給排版時で使用するローラを切替える理由は、印刷時はインキや溶剤が使用されることに起因する。すなわち、給版ローラと排版ローラとを給排版時に兼用させた場合では、排版時にインキが付着したローラを用いて刷版を給版案内することになるといった不都合があるからである。
上記印刷機において、刷版の誘導のために給版ローラを用いるか排版ローラを用いるかの切替えは、給版ローラ、排版ローラとは別に設けた摩擦ローラを版胴に接触させ、この摩擦ローラの回転量に応じて行って、給版時には給版ローラをくわえクランプ装置に接近させ、排版時には排版ローラをくわえクランプ装置に接近させるようにしている。
特開平7−290690号公報
上記従来の印刷機の案内装置において、摩擦ローラを版胴に接触させて用いるローラを選択する場合では、版胴に対する摩擦ローラのすべりが懸念され、排版装置の使用に伴い信頼性が低下するといったことが考えられる。
そこで本発明は、長期にわたって信頼性を低下させることなく、くわえクランプ装置にくわえられた刷版を、版胴に正確に巻付けるよう案内し、かつ正確に排版方向に誘導し得る印刷機の提供を課題とする。
本発明の印刷機は、刷版を版胴のくわえクランプ装置に向けて給版するための刷版案内板が、刷版をくわえクランプ装置に向けて供給する給版姿勢と、刷版を排版方向に排版する排版姿勢との間で切替え自在に設けられ、くわえ側端部がくわえクランプ装置に挿入された刷版を版胴に巻付ける際に刷版を案内し、かつ刷版の排版時に排版方向に誘導するための誘導体が設けられ、誘導体は、その先端の誘導部材が刷版案内板とくわえクランプ装置との間の給版路に位置するとともに基準面に対して所定の傾斜角度で刷版に当接可能な第一誘導姿勢と、誘導部材がくわえクランプ装置に対する版胴の径方向外方の排版路に位置するとともに基準面に対して前記傾斜角度とは異なる傾斜角度で刷版に当接可能な第二誘導姿勢との間で切替え自在とされ、刷版案内板と誘導体とは、刷版案内板の給版姿勢に連動して誘導部材を第一誘導姿勢とし、刷版案内板の排版姿勢に連動して誘導部材を第二誘導姿勢とする切替手段を介して連結されたことを特徴としている。
上記構成において、刷版案内板を給版姿勢とすると、誘導体は切替手段によって、誘導部材が給版路に位置する第一誘導姿勢となるから、くわえ側端部がくわえクランプ装置にくわえられた刷版は、誘導部材によって版胴に巻付けられるよう案内される。刷版案内板を排版姿勢にすると、誘導体は、刷版案内板の動作に連動する切替手段によって、誘導部材が排版路に位置する第二誘導姿勢となるから、刷版の版面を誘導部材に接触させてくわえクランプ装置から誘導しながら排版させることができる。
ところで、この種の印刷機では、印刷を終了した刷版にはインキや溶剤が付着している。誘導部材は第一誘導姿勢および第二誘導姿勢の双方で刷版に接触してこれを誘導するが、第一誘導姿勢と第二誘導姿勢とで基準面に対する傾斜角度がことなるから、第一誘導姿勢および第二誘導姿勢の双方で同じ誘導部材を用いたとしても誘導部材が接触する部分を異ならせることができるから、特に給版時において誘導部材に刷版(新版)が接触して誘導されたとしても、その刷版の版面に刷版(旧版)のインキや溶剤が付着するのを、また、誘導部材上のインキが乾燥した場合での新版に傷がはいるのを効果的に抑制することができる。そしてこの場合、誘導体は刷版案内板の動作に連動させる切替手段を介して刷版案内板に連結されているから、誘導体の姿勢を電気的に制御して変更する制御装置やその制御装置によって駆動する電動機構などの複雑な装置を特別に設ける必要がない。
特に、誘導体はその先端部に、第一誘導姿勢でのみ刷版に当接可能な第一誘導部材と、第二誘導姿勢でのみ刷版に当接可能な第二誘導部材とから構成されることが好ましい。このように構成することで、誘導体の第一誘導姿勢と第二誘導姿勢とで刷版には異なる誘導部材が接触することになるから、給版時にインキや溶剤が刷版に付着するのを、いっそう効果的に抑制することができる。
特に、刷版案内板は、本体カバーに支軸を介して傾動自在に取付けられ、刷版案内板が本体カバーに形成された刷版挿入用の開口部を開放するよう版胴側に傾動した給版姿勢で、誘導体は開口部と版胴との間に配置される第一誘導姿勢に切替えられることが好ましい。この構成によれば、刷版案内板が給版姿勢となって本体カバーの開口部が開放されたときに、誘導体は第一誘導姿勢として、開口部と版胴との間に配置されるから、版胴やくわえクランプ装置などの駆動部品が覆われ、作業者に対する安全性を向上させることができる。
本発明の印刷機によれば、くわえ側端部がくわえクランプ装置に挿入された刷版を版胴に巻付ける際に刷版を案内し、かつ刷版の排版時に排版方向に誘導するための誘導体を、刷版案内板の給版姿勢と排版姿勢に連動して第一誘導姿勢と第二誘導姿勢とに切替える切替手段を設けたから、電気的な制御を行う装置を設けることなく簡単な構成で給版時あるいは排版時に刷版を版胴に巻付けることができ、かつ排版方向へ誘導し得る。
また、誘導体の姿勢を切替えることにより、誘導部材が刷版に接触する部分を異ならせることができるから、誘導部材に刷版(新版)が接触して誘導案内されるときでも、版面に刷版(旧版)のインキや溶剤が付着するのを防止し、また、誘導部材上のインキが乾燥した場合での新版に傷がはいるのを効果的に抑制することができる。さらに、刷版案内板が給版姿勢となって本体カバーの開口部が開放されたときに、誘導体は第一誘導姿勢として、開口部と版胴との間に配置されるから、版胴やくわえクランプ装置などの駆動部品が覆われ、作業者に対する安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る印刷機を、枚葉印刷機を例に図面に基づいて説明する。図1および図2は枚葉印刷機の印刷部の概略側面断面図、図3は給版装置の構造を示す刷版案内板の背面図、図4は下流側前板の正面図、図5は給版装置の構造を示す側面断面図、図6は図3の一部破断拡大図、図7〜図11は切替手段の構成および動作の説明図である。
一般に、枚葉印刷機は、上流側に給紙部を有し、下流側に排紙部を有し、その中間に印刷部(印刷ユニットとも呼ばれる)を配置している。これらの図は、何れも当該印刷部1の構造を示す図である。この実施形態では、一個の印刷部1を代表して記載しているが、印刷部1は、印刷に使用するインキの色の数に応じた数だけ給紙部と排紙部との間に並べて配置されている。
図1および図2に示すように、印刷部1は、本体カバー2と、この本体カバー2に内装され刷版3を巻付けるための版胴4と、版胴4にインキを供給する複数のインキローラ6を含むインキ装置と、刷版3を版胴4側に供給するための給版装置Aとを有している。なお、版胴4は両側板8,9に支軸4aを介して回転自在に支持されている。符号5は、版胴4に転接可能なゴム胴(ブランケット胴)を示す。本体カバー2は、両側板8,9と、これら両側板8,9間の下流側B1に配置される下流側前板10とを備え、下流側前板10は、両側板8,9間に上下動可能に取付けられることで、両側板8,9間の下流側B1を開閉可能に構成されている。
版胴4は、刷版3をくわえるための公知のくわえクランプ装置15を有し、このくわえクランプ装置15は、刷版3のくわえ側端部20をくわえるくわえ側版締部21と、版胴4の尻側端部22をくわえる尻側版締部23とを周方向に対で有している。具体的に、尻側版締部23は、くわえ側版締部21に対して、刷版3を版胴4に巻付ける際に回転する周方向に隣合うよう配置されており、刷版3を版胴4のくわえ側版締部21に刷版3のくわえ側端部20を挿入するときは、尻側版締部23は、くわえ側版締部21に比べて下方に位置している。
図3に示すように、くわえ側版締部21は、位置決め部として、版胴4の軸心方向B(以下「幅方向B」という)に互いに所定距離だけ離間した円柱状で一対の突起25,26を備える。刷版3のくわえ側端部20に、被位置決め部として、突起25,26にそれぞれ係止させる切欠27,28が形成されている。これら切欠27,28の少なくとも一方は、突起25,26の外周面25a,26aの曲率に実質的に等しい曲率を有する半円状に形成された底面27b,28bと、底面27b,28bの両側から直線状に延長される側壁面27a,28aを有する。
図3および図4に示すように、下流側前板10の下部に、刷版3挿入用の矩形の開口部30が形成されている。前記給版装置Aは、開口部30を開閉するための刷版案内板31を有する。刷版案内板31(開口部30)の幅方向長さL1は、刷版3の幅方向長さL2に比べて長く設定されている。刷版案内板31は、下流側前板10の裏面側の上部両側に設けた支軸31aを介して傾動自在に取付けられている。下流側前板10の側部35に、刷版案内板31を、開口部30を覆う刷版設置姿勢C1と、くわえクランプ装置15側に向けて傾動した給版姿勢C2とに切替えるためのシリンダ装置36が回動自在に組付けられている。このシリンダ装置36のロッド36aの先端部は、刷版案内板31の姿勢を操作するための、幅方向Bに平行な操作軸部材31bに取付けられている。この操作軸部材31bは、刷版案内板31の回動中心となる幅方向に平行な支軸31aに連結部材31cを介して連結されている。支軸31aは下流側前板10の側部35に回動自在に組付けられている。そして、シリンダ装置36を駆動してロッド36aを伸縮させることで操作軸部材31bを操作すると、刷版案内板31は、連結部材31cを介して支軸31aと一体に回動し、前記刷版設置姿勢C1と、給版姿勢C2とに切替えられる。刷版案内板31の板面に、刷版案内板31の板面に沿って幅方向Bと直交する方向(以下、上下方向という)に長い長孔40が幅方向Bに並べて複数個形成されている。
給版装置Aは、下流側前板10の表面側に、開口部30の下縁に対して下流側に重なって刷版案内板31と同等の幅方向長さに形成された受け枠部材42を有する。受け枠部材42の刷版案内板31側には、一対の位置決め部(突起42a,42b)が設けられており、刷版3の被位置決め部(切欠27,28)と係止できるようになっている。刷版案内板31で開口部30を閉じた状態で、刷版案内板31の下部と受け枠部材42との間に、刷版3のくわえ側端部20が挿入可能な隙間が設けられている。下流側前板10の表面側上部に、刷版3に比べて幅方向Bに長い上下一対の刷版案内杆45,46がブラケット45c,46cを介して互いに平行、かつ回転可能に掛渡されている。これら刷版案内杆45,46は、上下に所定の離間幅を有し、それぞれ下流側前板10の表面から刷版3が通過可能な距離δの隙間を有して配置されている。各刷版案内杆45,46の幅方向途中には、杆本体45a,46aよりわずかに大径の環状大径部45b,46bが複数個設けられている。
給版装置Aは、刷版3の版裏面を吸引吸着するための吸引装置(「サッカー」ともいう)50を有する。吸引装置50は、刷版案内板31の裏面側に設けられている。吸引装置50は、刷版案内板31に比べて小さい幅方向長さを有する吸引パイプ51と、この吸引パイプ51の前面に突出するよう設けられて、前記長孔40それぞれに挿入される複数個の吸引器52とを備える。この吸引装置50は、吸引器52が長孔40の上方に位置して刷版3を吸引する吸引位置E1と、刷版3を吸引した状態で長孔40の下方、すなわちくわえクランプ装置15側に位置する給版位置E2とに切替え自在とされている。なお、吸引パイプ51はその途中に接続される吸引継手53を介して不図示の吸引ポンプに接続され、吸引パイプ51の両側は閉塞されている。
図5に示すように、吸引器52それぞれは、その吸引口部54が刷版案内板31の前面からわずかに突出するよう吸引パイプ51に組付けられ、吸引器52それぞれの中心に吸引パイプ51に連通する吸引孔52aが形成されている。図6に示すように、長孔40の幅b1は、吸引器52の吸引口部54の最大径b2に比べて大きく設定され、これにより、長孔40の両側周壁面40bと吸引口部54との間に、幅b3を有する隙間40aが設けられている。吸引パイプ51を上下方向に往復移動可能に支持するとともに、吸引パイプ51を刷版案内板31の板面に沿って幅方向Bに往復移動可能に支持する支持装置55が設けられている。この支持装置55は、刷版案内板31の裏面側で吸引装置50の幅方向B両側に一対で配置され、それぞれ同様の構成を有している。したがって、ここでは一方の支持装置55の構成を説明する。支持装置55は、刷版案内板31の側部に折曲して形成した折曲板部56にボルト・ナット57によって固定されたブラケット60と、このブラケット60の上板部61に固定されたシリンダ装置(エアシリンダ装置)37と、このシリンダ装置37のロッド62の先端部に固定された支持ブロック体65と、この支持ブロック体65とブラケット60の上板部61とに設けられたブロック位置決め機構72とを有する。
ブラケット60は、折曲板部56に前記ボルト・ナット57を介して固定される取付け部66と、この取付け部66の上部に折曲形成された前記上板部61と、取付け部66の下部に形成されて後述のストッパ70を有する下板部71とから正面視してコ字形に形成されている。シリンダ装置37は、そのシリンダ部73が上下方向に沿って上板部61に固定されることで、ロッド62が上下方向に往復移動可能に構成されている。シリンダ部73の長手方向両側の側部に、給気継手74,75が接続されている。
支持ブロック体65は、ブラケット60の取付け部66の長手方向高さに比べて小さく形成されるとともに上板部61と下板部71との間に配置される。この支持ブロック体65は、ロッド62の先端部に固定される本体部80と、この本体部80の長手方向(上下方向)両側にそれぞれ上板部61、下板部71に略平行に配置される支持片81,82とから正面視してコ字形に形成される。前記ストッパ70は、支持ブロック体65の本体部80に長手方向で対向する位置に、ブラケット60の下板部71から支持ブロック体65の本体部80側に突出するよう設けられている。ブロック位置決め機構72は、ブラケット60の上板部61に取付けられた突起85と、支持ブロック体65の支持片81,82に渡すように組付けられた遊動部材86と、支持片81,82に形成されて遊動部材86の胴部86aを幅方向Bに遊動可能に挿通する長孔41とを有する。
突起85はその基端部85aがブラケット60の上板部61に挿入して組付けられ、突起85の先端部85bは順次縮小された円錐形状に形成されている。遊動部材86の頭部86bは、長孔41に比べて大径に形成されて、その中心に、前記突起85の先端部85bが嵌合離脱可能な凹部86cを有する。遊動部材86の端部に、遊動部材86の胴部86aが長孔41から抜けるのを防止する抜止め具86dが組付けられている。前記吸引パイプ51の端部は、支持ブロック体65の支持片81,82間に配置され、胴部86aを外嵌し吸引パイプ51の端部を閉塞する閉塞部材87が一体化されている。
給版装置Aは、給版、排版時に、刷版3を遊動案内する補助案内装置96を有する。補助案内装置96は、下流側前板10に支軸96aを介して回動自在に支持された誘導体としての傾動板97と、この傾動板97の先端部に配置された杆部材98の途中に軸方向に並べて複数個配置された誘導部材を有する。誘導部材は、給版方向G1に移動してくわえ側端部20がくわえクランプ装置15のくわえ側版締部21にくわえられた刷版3を、版胴4に巻付けるよう誘導案内するものであり、また刷版3の排版時に刷版3を排版方向G2に誘導する機能を兼用する。
傾動板97の幅方向B長さは、刷版案内板31とぼほ等しく形成されている。図7および図8に示すように、誘導部材を詳述すると、給版時にのみ刷版3の表面に当接可能な第一誘導部材としての誘導ローラ88と、杆部材98の途中で、これら誘導ローラ88の間に配置されて、排版時にのみ刷版3の表面に当接可能な第二誘導部材としての誘導ブロック89とから構成されている。誘導ローラ88と誘導ブロック89とは別体に設けられている。誘導ローラ88は杆部材98に回転自在に遊嵌され、外周に形成された溝88aにゴムリング88bが組込まれている。ゴムリング88bは、溝88aに組込んだ状態でその外周面が誘導ローラ88の外周面から突出する断面円形に形成されている。誘導ブロック89は、杆部材98に挿通されて傾動板97にねじ97a止めされている。誘導ブロック89の、少なくともその先端上部89aの外周面は曲面に形成されており、誘導ブロック89の上部89bは誘導ローラ88の外周面よりも上方に突出した位置にある。
図1および図2に示すように、印刷部1は、下流側前板10に、版胴4に巻付いた刷版3を下流側前板10の上部から排出するための排版装置90を有する。この排版装置90は、下流側前板10の裏面側上部に配置された前後一対の排版案内板91,92と、刷版3を前後両側から挟持する挟持ローラ93,94とを有する。挟持ローラ93,94は、不図示の共通のエアシリンダ装置によって排版案内板91,92に沿って上下動可能に設けられ、他方の挟持ローラ94は、排版案内板91,92に沿って上下動可能に設けられるとともに、その動作に伴って一方の挟持ローラ93に接近離間自在に構成されている。すなわち、他方の挟持ローラ94は、不図示のばねにより一方の挟持ローラ93に向けて弾発付勢され、下流側前板10に、他方の挟持ローラ94が下方にある際にこれを一方の挟持ローラ93に対して離間させその位置を保持させるためのステー95が設けられている。
刷版案内板31の給版姿勢C2において、刷版案内板31とくわえクランプ装置15、特にくわえ側版締部21との間に刷版3を版胴4に巻付ける給版路38が形成される。刷版案内板31の刷版設置姿勢C1において、くわえクランプ装置15、特に尻側版締部23の径方向外方に排版路39が形成される。傾動板97は、給版時と排版時とで水平面Pに対する傾斜角度が異なるよう構成されている。具体的には、排版時の傾動板97は水平面Pに略平行、あるいは支軸96a回りにわずかに下傾斜した姿勢であり、給版時には水平面Pに対して傾斜角度θだけ上方向に傾斜するよう構成されている。図9〜図11に示すように、給版時に、誘導ローラ88を給版路38に位置させて刷版3に当接可能となるよう傾動板97を第一誘導姿勢F1とし、排版時に誘導ブロック89を排版路39に位置させて刷版3に当接可能となるよう傾動板97を第二誘導姿勢F2に切替えるよう、傾動板97の傾斜角度を切替える切替手段47が設けられている。この切替手段47として、刷版案内板31と傾動板97とを連結するリンク機構が用いられている。
切替手段47は、幅方向B両側に設けられている。切替手段47は対称構成であるので、図7〜図11に片側の構成のみ示す。これらの図において切替手段47は、刷版案内板31の側面に基端部がピン48aを介して連結された第一リンク部材58と、下流側前板10に取付けた支持ブラケット76に基端部がピン48bを介して連結された第二リンク部材59とを備えている。第一リンク部材58と第二リンク部材59の長手方向先端側に、長手方向に沿って長い第一長孔58a、第二長孔59aがそれぞれ形成されている。傾動板97の側面に、第一リンク部材58および第二リンク部材59の動きを操作する操作ピン48cが設けられている。操作ピン48cが第一長孔58a、第二長孔59aに回動かつ摺動自在に嵌合されている。なおピン48bは、支持ブラケット76の長孔76aに遊嵌され、ピン48bの端部は、側板8,9側に固定した受け部材77の凹部77aに上方から係合している。
上記構成を有する印刷部1において、図11に示すように、下流側前板10を本体カバー2に未装着(上方に移動している)の場合、補助案内装置96の傾動板97は支軸96a回りに回動して下方に垂下した状態にあり、下流側前板10を本体カバー2に装着すると、支軸96a回りに図11の反時計方向に回動する。すなわち、刷版案内板31で開口部30を閉じた状態で下流側前板10を本体カバー2に上方から装着すると、受け部材77の凹部77aの底面77bにピン48bの端部が当接し、さらに下流側前板10を下げると、ピン48bが凹部77aの底面77bに押圧されて第二リンク部材59が支持ブラケット76に相対的に持上げられる。ここで、第一リンク部材58と第二リンク部材59の先端部どうしを下流側前板10に対して版胴4側に突となるよう予め組付けおくことで、ピン48bが凹部77aの底面77bに押圧されることにより、操作ピン48cが第二長孔59aの周面に係止して押され、これにより傾動板97が、その先端部が版胴4に接近するよう支軸96a回りに反時計方向に回動し、図9に示すように、傾動板97が水平面Pに略並行に起立する。
次に、上記のようにして下流側前板10を本体カバー2に装着した状態で、版胴4に刷版3を巻付ける動作を、図9および図10に基づいて説明する。この場合作業者は、刷版案内板31を、開口部30を閉じて刷版設置姿勢C1とした状態で、刷版3を下流側前板10の表面と刷版案内杆45との隙間に挿入する。続いて、さらに刷版3を降ろして下流側前板10の表面と下方の刷版案内杆46との隙間に送り、刷版3のくわえ側端部20を刷版案内板31と、受け枠部材42との間に挿入する。受け枠部材42には位置決め部(突起42a,42b)が設けられており、刷版3のくわえ側端部20に形成された被位置決め部(切欠27,28)を係止させることで刷版3の位置決めを行う。刷版案内板31が刷版設置姿勢C1にあるとき、補助案内装置96において、傾動板97は、水平面Pに略平行な姿勢である第二誘導姿勢F2にあり、したがって誘導部材としての誘導ブロック89は排版路39に位置している。ところで傾動板97が第二誘導姿勢F2で誘導ブロック89が排版路39にあるとき、第二リンク部材59は、図10の実線で示すように版胴4側に傾斜しており、操作ピン48cが第二長孔59aの下方に係止していることで、傾動板97がそれ以上時計方向に回動しないように規制している。
次に、作業者が不図示の吸引スイッチを操作すると、吸引装置50の吸引ポンプが駆動し、吸引ポンプの吸引力が吸引パイプ51を介して各吸引器52に伝わり、これらが刷版3の版裏面を吸引し、刷版3のくわえ側端部20側が刷版案内板31に沿った状態となる。この場合、吸引パイプ51は長孔40に対してその上部領域に位置付けられており、したがって各吸引器52も長孔40に対してその上部領域に位置付けられた吸引位置E1にある。
次に、作業者が不図示の給版スイッチを操作すると、版胴4のくわえ側版締部21が刷版3のくわえ側端部20を挿入する位置で停止した後、刷版3のくわえ側端部20領域を刷版案内板31に沿わせた状態で、続いてシリンダ装置36が駆動すると、それまで開口部30を塞いでいた刷版案内板31が支軸31a回りに、版胴4側に傾動(図1の反時計方向)し、給版姿勢C2となる。この動作により、刷版3のくわえ側端部20が版胴4のくわえクランプ装置15、特にくわえ側版締部21に接近することになる。
一方で、刷版案内板31が版胴4側に傾動する動作に伴い、それまで第二誘導姿勢F2であった補助案内装置96の傾動板97が、仮想線で示すように水平面Pに対して上方に傾斜し、傾動板97が第一誘導姿勢F1になって、誘導ローラ88が、刷版3のくわえ側端部20に接近するよう給版路38に位置する。すなわち、刷版案内板31が版胴4側に傾動する動作に伴い開口部30が開放され、刷版案内板31の傾動動作に伴いピン48aによって、第一リンク部材58が斜め上方に引かれるとともに、操作ピン48c回りに回動する。このとき第一リンク部材58の移動とともに第一長孔58aも斜め上方に移動し、第一長孔58aの下端部に操作ピン48cが位置して第一長孔58aの下部周面に操作ピン48cが係止する。さらに第一リンク部材58が斜め上方に引かれると、操作ピン48cと第一長孔58aとが係止しているから、傾動板97が支軸96a回りに図10の反時計方向に回動し、傾動板97が第一誘導姿勢F1になり、上記したように誘導部材のうち誘導ローラ88が給版路38に位置する。第二リンク部材59は、第一リンク部材58および傾動板97の上記動作に伴う操作ピン48cの移動動作によって、これが第二長孔59aに係止して、図10の実線の姿勢から仮想線で示すように反時計方向に回動することになる。
上記のように、第二誘導姿勢F2であった傾動板97は、刷版案内板31が版胴4側に傾動する動作に伴い上方に傾動して、第二誘導姿勢F2に対して傾斜角度θに傾斜した第一誘導姿勢F1になる。傾動板97が第二誘導姿勢F2から第一誘導姿勢F1になるとき、その先端部は第二誘導姿勢F2に比べて刷版案内板31の先端に近付くよう、第二誘導姿勢F2から傾斜する。ところで、刷版案内板31を版胴4に向けて傾斜させると、開口部31が開放されることになる。しかし、刷版案内板31を版胴4に向けて傾斜させると、上記のように傾動板97の傾斜角度が変更されて版胴4およびくわえクランプ装置15は、その前側を刷版案内板31と傾動板97とによって覆われるようになる。したがって、刷版案内板31が傾動して開口部31が開放されたとしても、作業者にとって、安全な作業環境を確保することができる。
シリンダ装置37が駆動し、そのロッド62が伸長すると、支持ブロック体65は、その本体部80がロッド62に取付けられているので、支持ブロック体65が刷版案内板31に沿って、ストッパ70側に移動する。一方で、それまで互いに嵌合していた突起85と遊動部材86の頭部86bとが嵌合を離脱し、吸引装置50は、各吸引器52が長孔40の下方領域に位置する給版位置E2に移動する。すなわち、吸引パイプ51は、遊動部材86および閉塞部材87を介して支持ブロック体65に取付けられており、各吸引器52は吸引パイプ51に組付けられているので、支持ブロック体65が刷版案内板31に沿ってストッパ70側に移動すると、各吸引器52は、刷版3を吸着したまま長孔40に沿ってくわえクランプ装置15のくわえ側版締部21に移動する。
吸引装置50が給版位置E2に移動すると、刷版3と版胴4の幅方向B位置が正しく位置合わせされている場合では、刷版3のくわえ側端部20に形成した切欠27,28が、それぞれくわえ側版締部21に設けた突起25,26に係止する。このように、刷版3のくわえ側端部20の切欠27,28が、それぞれくわえ側版締部21の突起25,26に係止すると、シリンダ装置37に対してその係止力(嵌合力)による負荷が働き、これによりロッド62が伸長を停止し、くわえ側版締部21が駆動して刷版3のくわえ側端部20をくわえる。
このように、刷版3の切欠27,28がくわえ側版締部21の突起25,26に係止すれば、支持ブロック体65が刷版案内板31に沿って、ストッパ70側に移動しても、支持ブロック体65がストッパ70に当接する前にシリンダ装置37が停止し、吸引装置50は所定の給版位置E2に移動して停止することになる。しかし、例えば刷版3が下流側前板10の表面と受け枠部材42との隙間に挿入されていない状態で作業者が吸引スイッチを誤操作したような場合では、刷版3の切欠27,28がくわえ側版締部21の突起25,26に係止することはないから、シリンダ装置37に負荷が働かずロッド62が伸長し続ける。しかし、支持ブロック体65がストッパ70に当接することでシリンダ装置37に負荷が働くから、これによりシリンダ装置37のロッド62の伸長が停止される。
次に、仮に刷版3と版胴4の幅方向B位置が正しく位置合わせされていない場合を説明する。この場合、切欠27,28と突起25,26とは幅方向Bにずれ、両者が係止しない場合が発生することになる。しかし、ブロック位置決め機構72では、遊動部材86の胴部86aを幅方向Bに遊動可能に挿通する長孔41を支持片81,82に有し、吸引装置50の給版位置E2では、突起85と遊動部材86の頭部86bとは嵌合を離脱しているから、遊動部材86は長孔41に沿って遊動可能な状態となっている。
したがって、刷版案内板31が開口部30を開放するようにくわえクランプ装置15側に傾動した給版姿勢C2において、刷版3のくわえ側端部20がくわえ側版締部21に向けて移動したときに、切欠27,28と突起25,26とが幅方向Bにずれていたとすると、切欠27,28と突起25,26との掛かりがあれば、円柱状の突起25,26の外周面25a,26aでもって切欠27,28の側壁面27a,28aが、刷版3と版胴4とが幅方向Bで正しい位置に矯正される方向に押圧されることになる。
そして、吸引器52は刷版3を吸引してこれに密着しているから、吸引装置50の吸引器52および吸引パイプ51が刷版3とともに幅方向Bに移動しながらくわえ側版締部21に向けて移動し、上記のように、刷版3のくわえ側端部20は、くわえ側版締部21の駆動によってくわえられる。ところで、一般に、刷版3と版胴4の幅方向B位置が正しく位置合わせされていない場合であってもそのずれ量はわずかであると考えられる。したがって、切欠27,28と突起25,26との掛かりであっても、突起25,26の外周面25a,26aでもって切欠27,28の側壁面27a,28aを押圧することができ、刷版3を幅方向Bに位置矯正することができる。
くわえ側版締部21が駆動して刷版3のくわえ側端部20をくわえて版胴4が図1の反時計方向に回転すると、刷版3は版胴4に巻取られる。このとき、傾動板97が水平面Pに対して角度θだけ上方向に傾斜していることで、傾動板97に設けた誘導ローラ88に沿って刷版3が案内される。誘導ローラ88にはゴムリング88bが組込まれて、ゴムリング88bは溝88aに組込んだ状態でその外周面が誘導ローラ88の外周面から突出する断面径に形成されているから、傾動板97の第一誘導姿勢F1で、刷版3には誘導ローラ88の硬度の低いゴムリング88bが専ら接触することになる。かつ、誘導ローラ88は、杆部材98に回転自在に遊嵌されており、刷版3の移動とともに誘導ローラ88が回転するから、給版時に、できるだけ刷版3の表面に損傷を与えないようにすることが可能になっている。くわえクランプ装置15の尻側版締部23が版胴4の尻側端部22をくわえ、刷版3は版胴4に密着し、印刷作業が可能な状態となる。一方で、刷版3の版胴4への巻取りが終了すると、シリンダ装置37はロッド62をシリンダ部73側に戻すよう再び駆動し、これにより吸引装置50全体が上動してその吸引器52が次に給版する刷版3を吸引する吸引位置E1に戻り、ブロック位置決め機構72の突起85と、遊動部材86の頭部86bとが嵌合し、吸引装置50全体が幅方向Bに移動不可能に固定される。
刷版3が版胴4に巻取られると、再びシリンダ装置36が駆動して刷版案内板31が開口部30を閉じるように復帰する。この刷版案内板31の復帰動作に伴い、刷版案内板31にピン48aを介して第一リンク部材58が押され傾動板97がその自重により支軸96a回りに図9,図10の時計方向に回動して、傾動板97は第二誘導姿勢F2に復帰するよう切替えられ、案内装置90の誘導ブロック89が再び排版路39に位置する。なお、傾動板97の復帰動作(時計方向への回動量)は、操作ピン48cが第二長孔59aの下部に係止することで制限される。ところで、シリンダ装置36が駆動して、刷版案内板31が開口部30を閉じるように復帰すると、刷版案内板31は刷版設置姿勢C1となるが、この姿勢は印刷が終了して刷版3を排版する際の刷版案内板31の排版姿勢でもある。すなわち排版時には刷版案内板31は開口部30を閉じた姿勢にある。
印刷が終了して刷版3を排版する場合、くわえクランプ装置15が所定の位置に来るよう版胴4を回転させ、尻側版締部23による版胴4の尻側端部22のくわえ状態を解除する。そうすると、版胴4の尻側端部22がその弾性によって版胴4から外れ、排版路39に位置した誘導ブロック89に当たる。次に、版胴4を時計方向に回転させると、刷版3の途中部分は順次版胴4から離れ、誘導ブロック89に摺動しながら刷版3の尻側端部22から順次排版案内板91,92間に送られる。ところで、印刷作業が終了した刷版3にはインキ、溶剤などがその表面に付着している。したがって、刷版3が誘導ブロック89に摺動すると、インキ等が誘導ブロック89に付着することがある。このようにして刷版3は誘導ブロック89に摺接しながら排版方向G2へ案内される。さらに、版胴4が時計方向に回転して、所定の位置でくわえ側版締部21を解除する。その後、挟持ローラ93,94で表裏面を挟持された状態で、シリンダ装置の駆動により挟持ローラ93,94の上動とともに下流側前板10の上部から本体カバー2の外部へ排版される。
ところで、さらに刷版3(新版)を給版する際の動作は既に示したとおりであり、また刷版3(旧版)を排版するにあたり、インキ等が誘導ブロック89に付着していることが考えられることは、既に述べた。しかし、刷版3を給版する場合では、上述したように、傾動板97は水平面Pに対して傾斜した第一誘導姿勢F1となっており、誘導ローラ88が給版路38にあって、誘導ブロック89は給版路38にないから、排版時に刷版3に付着したインキ等が刷版3(新版)に付着することを回避できる。
上記のように本発明の実施形態によれば、刷版案内板31の傾動動作に傾動板97の動作連動させる切替手段47をリンク機構として、刷版案内板31と傾動板97とを連結するように設けた。この構成により、従来のように、刷版3に接触して誘導する部材の選択を行うための制御装置や、あるいはそこからの信号により駆動するアクチュエータなどの装置を設ける必要がなく、刷版案内板31の回動動作に傾動板97連動させるといった簡単な構成の切替手段47でもって、誘導ローラ88を用いるか誘導ブロック89を用いるかを必要に応じて確実に、かつ自動的に選択させることができ、これら部材を給排版時に使い分けることで刷版3にインキ等が付着したり、傷がはいったりするのを防止することができる。
従来では、版胴に直接接触させる部材を設けてこの部材の回転量に応じて回転する誘導部材を設けており、この場合、版胴と誘導部材どうしのすべりなどによる信頼性の低下が懸念された。しかし本発明の実施形態によれば、傾動板97の動作を刷版案内板31の動作に直接連動させ、版胴4の回転とは無関係に誘導ローラ88を用いるか誘導ブロック89を用いるかを選択するようにしたので、長期にわたって信頼性の高い印刷機となる。さらに、刷版案内板31を版胴4に向けて傾斜させて、開口部31が開放されても、傾動板97の傾斜角度が変更されて、これが版胴4およびくわえクランプ装置15の前側を傾動板97によって覆うようになるから、作業者にとって、安全な作業環境を確保することができる。
なお、上記実施形態では、誘導体として誘導ローラ88および誘導ブロック89の例を挙げたがこれに限定されない。上記実施形態では、誘導ブロック89の先端上部89aの外周面は曲面に形成されて、誘導ブロック89の上部89bは誘導ローラ88の外周面よりも上方に突出した位置にあるといった要件を有している。そこで、例えば誘導ブロック89を、このような要件を満たして傾動板97の第一誘導姿勢F1で刷版3に非接触となり、傾動板97の第二誘導姿勢F2で刷版3に当接可能な形状を有するローラとすることも可能である。この場合、当該ローラを杆部材98に挿通することで誘導ローラ88に対して偏心することが考えられるから、当該ローラは杆部材98に非回転に支持する必要がある。また、誘導ローラ88や誘導ブロック89の個数や、誘導ローラ88や誘導ブロック89が有する軸方向幅は特に制限されず、刷版3をできるだけ円滑に給排版可能であればよい。
本発明の実施形態を示す印刷機の給版時の動作を示す概略断面図。 同じく排版時の動作を示す概略断面図。 同じく給版装置を含めた刷版案内板の背面図。 同じく下流側前板の正面図。 同じく給版装置を含めた下流側前板の側面断面図。 同じく給版装置の一部破断拡大図。 同じく傾動板の先端部に取付けられた誘導部材の構成および姿勢を示す拡大側面図。 同じく誘導部材の構成を示す断面図。 同じく切替手段の動作を示す側面図。 同じく切替手段の動作を示す拡大側面図。 同じく本体カバーに装着する前の切替手段の側面図。
符号の説明
1…印刷部、2…本体カバー、3…刷版、4…版胴、10…下流側前板、15…くわえクランプ装置、20…刷版のくわえ側端部、21…くわえ側版締部、25,26…突起、27,28…切欠、30…開口部、31…刷版案内板、37…シリンダ装置、40,41…長孔、47…切替手段、50…吸引装置、52…吸引器、58…第一リンク部材、59…第二リンク部材、88…誘導ローラ、89…誘導ブロック、90…排版装置、91,92…排版案内板、93,94…挟持ローラ、96…補助案内装置、97…傾動板、A…給版装置

Claims (3)

  1. 刷版を版胴のくわえクランプ装置に向けて給版するための刷版案内板が、刷版をくわえクランプ装置に向けて供給する給版姿勢と、刷版を排版方向に排版する排版姿勢との間で切替え自在に設けられ、
    くわえ側端部がくわえクランプ装置に挿入された刷版を版胴に巻付ける際に刷版を案内し、かつ刷版の排版時に排版方向に誘導するための誘導体が設けられ、誘導体は、その先端の誘導部材が刷版案内板とくわえクランプ装置との間の給版路に位置するとともに基準面に対する所定の傾斜角度を有して刷版に当接可能な第一誘導姿勢と、誘導部材がくわえクランプ装置に対する版胴の径方向外方の排版路に位置するとともに基準面に対して前記傾斜角度とは異なる傾斜角度で刷版に当接可能な第二誘導姿勢との間で切替え自在とされ、
    刷版案内板と誘導体とは、刷版案内板の給版姿勢に連動して誘導部材を第一誘導姿勢とし、刷版案内板の排版姿勢に連動して誘導部材を第二誘導姿勢とする切替手段を介して連結されたことを特徴とする印刷機。
  2. 誘導体はその先端部に、第一誘導姿勢でのみ刷版に当接可能な第一誘導部材と、第二誘導姿勢でのみ刷版に当接可能な第二誘導部材とから構成されたことを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 刷版案内板は、本体カバーに支軸を介して傾動自在に取付けられ、刷版案内板が本体カバーに形成された刷版挿入用の開口部を開放するよう版胴側に傾動した給版姿勢で、誘導体は版胴を隠すよう開口部と版胴との間に傾斜して配置される第一誘導姿勢に切替えられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷機。
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