以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施の形態]
図1〜図3を参照して、本発明に係る携帯通信端末の一態様である携帯電話1について説明する。図1〜図3は、携帯電話1の概観図である。特に、図1は、筐体を開いた状態を示す図である。図2は、筐体の一部を回転させた状態を示す図である。図3は、筐体を折り畳んだ状態を示す図である。
図1に示すように、携帯電話1は、第1の筐体2と、第2の筐体3とから構成されている。第1の筐体2と、第2の筐体とは、ヒンジによって接続されており、主たる操作面および表示面を互いに内側にして折り畳むことが可能である(図3参照)。
第1の筐体2は、表示部4およびスピーカ6が設けられた第1分割体2Aと、第2の筐体3に対して開閉可能に接続される第2分割体2Bとから構成されている。第1分割体2Aと第2分割体2Bとは、ヒンジによって第1分割体2Aが第2分割体2Bに対して180度回転可能に接続されている。図2には、第1分割体2Aを第2分割体2Bに対して略90度回転させた状態が示されている。
このように、携帯電話1は、ダブルヒンジ構造を採用することによって、表示部4を備える筐体部分が回転するスイーベル(swivel)機構を実現している。図3は、表示部4が内面に配置された状態で折り畳まれた状態を示しているが、スイーベル機構を利用するこによって、表示部4を外側に向けた状態で携帯電話1を折り畳むことも可能である。
第2の筐体3には、アンテナ7が設けられている。さらに、第2の筐体3の内面側には、各種の操作キーおよび操作ボタンを含むメイン操作部10と、マイクロフォン5とが設けられている。メイン操作部10は、12キー11、移動キー12、ファンクションキー13、電源ボタン14、メールボタン15、通話ボタン16、カメラボタン17、クリアボタン18を含む。
また、第2の筐体3の側面には、サブ操作部20が設けられている。サブ操作部20は、サイドキー21を含む。ユーザは、サイドキー21を一定時間(たとえば1秒)以上連続して押圧操作したときに起動する機能を予め選択して設定することができる。以下、一定時間(たとえば1秒)以上連続して押圧操作することを“長押し操作”という。たとえば、サイドキー21の長押し操作に割り当てることができる機能として、ボイスレコーダ機能とクイックメール機能とが用意されている。
ボイスレコーダ機能は、携帯電話1を録音機として機能させる機能である。この機能を利用することによって、突然のインタビューの機会に対応できる。クイックメール機能は、予め登録しておいたメッセージを簡単な操作をすることによって相手先へ送信できる機能である。たとえば、携帯電話1では、サイドキー21を操作することによって、予め登録しておいたメッセージ特定の相手先へ送信できる。この機能を利用することによって、たとえば、仕事先から帰宅する時間になる毎に、自宅の家族に帰宅を告げる定型的なメッセージを送信することができる。
携帯電話1は、メールをメール形式1で作成するか、メール形式2で作成するか、ユーザが選択できる機能を備える。メール形式1は、送信先の携帯電話の電話番号が送信アドレスとして規定されており、携帯電話でのみ受信可能であって、かつ、本文の最大入力可能文字数が比較的短い形式である。一方、メール形式2は、通信相手が携帯電話に限定されておらずインターネットを介して送信される一般的な電子メールの形式である。以下、メール形式1で作成されたメールを特殊メール、メール形式2で作成されたメールを一般メールという。クイックメールは、定型的なメッセージを送信するものであるために、本実施の形態に関わる携帯電話1では、メール形式1でクイックメールを相手先に送信する。
なお、これに限らず、メール形式2でクイックメールを送信するものであってもよく、メール形式1とメール形式2とのうちからユーザがメール形式を選択できるようにしてもよい。なお、この実施の形態では、携帯電話1が折り畳まれ、かつ待ち受け状態のときにのみ、サイドキー21の長押し操作が有効となる。なお、「待ち受け状態」とは、通話やブラウジング、メール表示などが行なわれておらず、携帯電話1が着信を待つ状態を意味する。
図4は、携帯電話1の構成を示すブロック図である。携帯電話1は、プログラムおよび各種のデータが予め格納されたROM(Read Only Memory)38と、ROM38からプログラムを読出して実行する制御部30と、制御部30がデータの書込みおよび読み出しを行なうためのメモリ32と、制御部30の指令に応じて各種演算をし、演算結果を制御部30に返信する演算回路部33とを含む。
制御部30には、メイン操作部10およびサブ操作部20からの操作信号が入力される。制御部30は、入力された操作信号に対して予め定められた処理を実行する。なお、ユーザによる指示は、たとえばカーソルを移動する指示、カーソルによる項目の選択を確定して実行する指示その他の指示を含む。
また、メイン操作部10は、表示部4に表示される複数の画像の中から、特定の画像(選択候補となる画像)を強調して表示させるための指示を受け付ける。また、メイン操作部10は、選択された画像に対する選択の確定の指示を受け付ける。これにより、ユーザが選択した画像が特定される。
ユーザがマイクロフォン5に対して発話すると、その発話に応じた音声信号がマイクロフォン5から音声信号処理部39に入力される。音声信号処理部39は、予め定められた信号処理を実行して制御部30に出力する。この処理には、たとえば音声信号の出力レベルの調整が含まれる。制御部30は、この信号を通信制御部35に出力し、変調/復調機能を備える無線部40と、アンテナ7とを介して無線送信する。
アンテナ7で受信された信号は、無線部40を介して通信制御部35に入力される。通信制御部35は、入力信号に対して予め定められた処理を実行して出力する。通信制御部35から出力される信号は、制御部30に入力される。制御部30は再生回路36を介して音声信号をスピーカ6から出力させる。
ROM38は、携帯電話1が有するアプリケーションプログラム(たとえばクイックメールのプログラム、メール編集プログラム、画像処理プログラム、音声再生プログラム、その他のプログラム)を記憶する。これらのプログラムは、制御部30により読み出されて、予め定められた処理が実行された後、各処理に対応したデータがメモリ32に書き込まれる。
制御部30は、表示ドライバ部34に表示信号を与える。表示ドライバ部34は、表示信号に基づいた画像を表示部4に表示させる。なお、表示部4は、液晶ディスプレイであるが、その他の表示装置であってもよい。
開閉検出部37は、携帯電話1が折り畳まれた状態であるか否かを検出する検出スイッチである。制御部30は、開閉検出部37から出力される検出信号に基づいて、携帯電話1が折り畳まれた状態であるか否かを判別する。
バイブレータ31は、電話の着信、メールの受信その他の状態を機械的な振動によってユーザに報知するための手段である。制御部30は、予め定められた振動周波数に基づいてバイブレータ31を発振させる。制御部30は、バイブレータ31を駆動させる状態になれば、ROM38に記憶されているパターンデータの中から状態に対応するパターンデータを選択し、その選択したパターンデータに基づいたパターンでバイブレータ31を振動させる。なお、発振手段はバイブレータ31に限られない。
図5〜図8は、クイックメール機能を説明するための画面遷移図である。特に、図5は、クイックメールの設定操作を示す図であり、図6は、位置情報を付加する際の設定操作を示す図であり、図7は、クイックメールの送信動作を示す図であり、図8は、クイックメールの送信予約動作を示す図である。なお、図5〜図8において、(1)〜(8)は、表示部4の画面図を示す。
以下、図5〜図8を参照して、ユーザの操作とクイックメール機能との関係を説明する。
クイックメールの設定
クイックメール機能は、携帯電話1の側面に設けられたサイドキー21の長押し操作によって起動する。図5には、クイックメール機能を起動させる操作をサイドキー21に割り当てるとともにクイックメールを登録するための操作を示す画面図が示されている。
携帯電話1では、メイン操作部10を操作することによって、(1)に示すサイドキー設定画面を表示させることが可能である。サイドキー設定画面において、割り当て可能な3つの機能のうちの「クイックメール」を選択状態にすると、(1)のように「クイックメール」が反転表示される。この状態で、携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いた決定操作をすることによって、(2)に示されるようにクイックメールの入力画面が表示される。
入力画面には、送信アドレスを入力する「宛先」欄およびメール本文を入力する「本文」欄の他、オプション設定の選択選択欄が表示される。「宛先」および「本文」には、ユーザがメイン操作部10を操作して、「宛先」および「本文」を適宜入力する。
オプションとして、メールの送信確認に関する「配信確認」と、位置情報の付加に関する「位置情報付加」とが設定できる。いずれも、メイン操作部10を操作して、オプション有(ON)、またはオプション無(OFF)を選択する。
サイドキー21にクイックメール起動操作を割り当て、クイックメールの内容を登録した後、メイン操作部10により、設定を確定させる操作をすれば、その設定内容が保存される。これにより、以降、携帯電話1が折り畳まれ、かつ待ち受け状態となっているときにサイドキー21を長押し操作する毎に、クイックメール機能が起動する。これにより、登録された本文が登録された送信先へ自動的に送信される。
位置情報付加の設定
クイックメールのオプション設定の1つである「位置情報付加」について説明する。位置情報は、携帯電話1を携えたユーザの地理的位置を特定するための情報である。携帯電話1は、たとえば、基地局のエリア情報を元にして位置情報を取得している。なお、基地局のエリア情報を利用することに代えて、GPS(Global Positioning System)を利用して、より高精度な位置情報を取得するようにしてもよい。
クイックメールのオプション設定として、「位置情報付加」をONにすると、予め登録した本文の最後に位置情報と、その位置情報が取得された時刻情報とが付加されて送信される。以下の説明では、時刻情報を含めて、「位置情報」という。付加される位置情報は、クイックメールが送信される時点で携帯電話1が取得している最新の情報であり、たとえば、都道府県名及び市町村などからなるテキストデータである。
図6を参照して、(1)には、クイックメールの設定画面が示されている。この設定画面では、すでに、宛先および本文が入力されている。この画面で、「位置情報付加」を選択し、確定操作をすることによって、画面がON/OFFの選択画面に切り替わる。ユーザは、切り替わった後の画面でONまたはOFFを選択できる。
(2)は、ONを選択状態にしたときの画面であり、(3)は、OFFを選択状態にしたときの画面である。携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いてOFFを選択する操作をした後、携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いた決定操作をすれば、(4)に示すように画面が切り替わる。この画面で確定操作をすることによって、位置情報付加のオプションがOFFに設定される。
(2)に示されるように、ONを選択状態にしたときの画面には、本文への入力可能文字数が減少する旨の注意を促すメッセージが表示されている。位置情報は、登録するメッセージに付加されるために、登録するメッセージが長いと、位置情報を付加したときの本文の合計データ長が最大データ長を超えることがあるためである。
なお、位置情報はテキストデータであるために、そのデータ長は、取得場所によってまちまちである。この実施の形態では、一律に本文データ長のうちの一定データ長が位置情報用データとして確保される。たとえば、そのデータ長は45バイトである。
(2)の画面において、決定操作をしたときに、位置情報と登録されているメッセージとの合計が最大データ長を超えたときには、(5)に示す画面に切り替わる。この画面では、送信可能文字数を超過したために本文を削除する旨が表示される。その後、2秒が経過するか若しくはメイン操作部10のいずれかのボタンを操作することによって、一部を自動的に削除した後の本文のメッセージが表示される。
メッセージを確認後、決定操作をすれば、(7)に示す画面に切り替わる。この画面が表示されているときに、確定操作をすれば、「位置情報付加有」に設定されるとともに、削除後のメッセージが本文として登録される。
なお、クイックメールの本文データは、「今から帰宅します」などの定型的な文章が想定されるが、本文が無く、位置情報付加のみが「ON」に設定されている場合には、位置情報のみがクイックメールとして送信される。
クイックメールの送信動作
図7を参照して、クイックメールの送信動作を説明する。なお、ここでは、表示部4が外側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれているときを想定して説明する。
(1)に示されるように、待ち受け状態において、サイドキー21の長押し操作が検出されると、クイックメール機能が起動する。これにより、(1)の画面がクイックメールの起動中を示す画面(2)に切り替わる。
また、クイックメール機能が起動することに応じて、特定のパターンでバイブレータ31が0.5秒間駆動し、クイックメール機能の起動をユーザに報知する。これにより、ユーザは、クイックメール機能が起動したことを、画面を確認することなく把握できる。
たとえば、ユーザが携帯電話1をポケットに入れて手探りでサイドキー21を操作したときに、クイックメール機能が起動したことをユーザに確実に報知できる。また、ポケットに入れている携帯電話1のサイドキー21が何かと接触することで長押し状態となったときには、誤動作によってクイックメール機能が起動したことをユーザに速やかに報知できる。
クイックメール機能が起動してから5秒間は、クイックメールの送信処理が待機状態となる。この5秒の間に、電源ボタン14を押圧するなどのキャンセル操作をすれば、起動したクイックメール機能が停止する。これにより、クイックメールの送信がキャンセルされる。
なお待機時間を5秒としたのは、折り畳まれた携帯電話1を開いてからキャンセル操作をするまでの時間的余裕を考慮したものである。特に、表示部4を内側にして折り畳んでいる場合には、折り畳まれた携帯電話1を開いてから(2)の画面が表示されるまでの間に多少の時間を要するために、この時間の経過後に、ユーザが起動している機能を確認した上でキャンセル操作をするための時間を考慮している。
待機時間が経過した後、(3)の送信画面に切り替わり、予め登録したクイックメールが送信される。送信が完了すれば、(4)の送信完了画面に切り替わる。その後、(5)に示されるように、元の待ち受け画面に切り替わる。
一方、予め登録した送信アドレスに誤りがあるなどして、加入電話網(Public Switched Telephone Networks)側からエラーデータが返信されたときには、(6)に示されるように、宛先の確認を促すメッセージ画面が表示される。その後、自動的に画面が送信の失敗を通知する(7)の画面に切り替わり、所定時間経過後に(8)に示されるような待ち受け画面に戻る。このとき、特定のパターンでバイブレータ31が1秒間駆動し、クイックメールの送信失敗がユーザに報知される。これにより、ユーザは、クイックメールの送信が失敗したことを、画面を確認することなく把握できる。
特に、クイックメール機能が起動したときのバイブレータの駆動時間と、クイックメールの送信が失敗したときのバイブレータの駆動時間とが異なるために、報知する事象が時間的に連続するものの、各事象の発生を明確にユーザに伝えることができる。さらに、本実施の形態では、駆動時間のみならず、駆動パターンをも両報知事象で異ならせているために、より一層、明確に、各事象の発生をユーザに報知できる。なお、ここでは、駆動時間および駆動パターンを異ならせたが、これに限ることなく、駆動時間および駆動パターンを共通にしてもよい。あるいは、駆動時間と駆動パターンとのうちのいずれか一方のみを異ならせてもよい。
(7)の失敗画面を確認したユーザが携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いて所定の確認操作をすることによって、(8)に示されるような待ち受け画面に切り替わる。
なお、クイックメールの送信が成功したときには、バイブレータ31は駆動されない。しかしながら、この場合にも、バイブレータ31を駆動させてもよい。ただし、クイックメールの送信が成功したときにもバイブレータ31を駆動させる場合には、その駆動パターンまたは駆動時間を、クイックメールの送信が失敗したときのバイブレータ31の駆動パターンまたは駆動時間と異ならせる必要がある。
また、クイックメールの送信に成功したときにバイブレータ31を駆動させ、クイックメールの送信に失敗したときにはバイブレータ31を駆動させないようにしてもよい。
さらに、バイブレータ31の駆動時間は、上記したものに限られることなく、報知する対象によってバイブレータ31の駆動時間が異なるものであればよい。
以上の図7の説明は、表示部4が外側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれていることを想定したものである。しかしながら、表示部4が内側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれているときにも、表示部4に画面表示されない点を除き、同様の手順でクイックメール機能が起動してクイックメールが送信され、かつ、状況に応じてバイブレータ31が駆動する。特に、表示部4が内側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれているときには、クイックメール機能が起動したことおよびメールの送信状況をユーザが画面で把握することができない。しかしながら、本実施の形態によれば、表示部4の状態に関わらず、バイブレータ31の駆動によって、クイックメール機能が起動したことおよび送信状況をユーザが把握できるという効果が奏される。なお、クイックメール機能が起動した後は、表示部4が外側に向けられているか内側に向けられているかに関わらず、折り畳まれている携帯電話1を開けば、表示部4には図7に示した各種の画面が通信状態に応じて表示される。
クイックメールの予約
図8を参照して、クイックメールの予約動作を説明する。携帯電話1は、通信圏外でクイックメール機能を起動させたとき、以下に説明するような予約動作をする。なお、ここでは、表示部4が外側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれているときを想定して説明する。
(1)および(2)に示されるように、待ち受け状態において、サイドキー21の長押し操作が検出されると、クイックメール機能が起動し、画面が切り替わる。なお、(2)の画面に切り替わったときには、前述したように、バイブレータ31が駆動される。
クイックメール機能が起動したときに、通信圏外であれば、送信対象のクイックメールが送信予約メールとして、予約メールの格納領域に格納される。そして、(3)に示されるように、予約メールとして登録され、かつ、自動的に送信される旨のメッセージが表示された画面に切り替わる。予約メールとして登録されたクイックメールは、たとえば、通信圏内に入ったときに、自動的に送信される。(3)のメッセージ画面が表示されてから5秒が経過すると、(4)に示すように、待ち受け画面に切り替わる。
一方、予約メールの格納領域に空きが無いか、または予約設定がOFFになっているときには、(2)の起動画面からクイックメールの送信失敗を通知する(5)の画面に切り替わる。このとき、バイブレータ31が1秒間駆動されて、クイックメールの送信が失敗したことがユーザに報知される。このときのバイブレータ31の駆動パターンは、図7の画面(7)に切り替わったときのバイブレータ31の駆動パターンと同一である。なお、これに代えて、駆動パターンを図7の画面(7)に切り替わったときの駆動パターンと異ならせてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、通信圏外でクイックメール機能を起動したときでも、予約設定をONに設定しておけば、通信圏内になったときにクイックメールが自動送信されるために、ユーザに手間をかけることなく確実にクイックメールを送信できる。
なお、以上の図8の説明は、表示部4が外側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれていることを想定したものである。しかしながら、表示部4が内側に向けられた状態で携帯電話1が折り畳まれているときにも、表示部4に画面表示されない点を除き、同様の手順でクイックメール機能が起動してクイックメールの予約動作が実行され、あるいは予約できないときにはバイブレータ31が駆動する。また、クイックメール機能が起動した後は、表示部4が外側に向けられているか内側に向けられているかに関わらず、折り畳まれている携帯電話1を開けば、表示部4には図8に示した各種の画面が通信状態に応じて表示される。
図9は、バイブレータ31の駆動パターンデータを示す図である。図10は、クイックメール情報の格納領域および予約メールの格納領域を説明するための概念図である。図11〜図16は、制御部30が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図9〜図16を参照して、クイックメール機能に関して制御部30が実行する制御内容を説明する。
携帯電話1のROM38には、図9に示される駆動パターンデータが格納されている。たとえば、駆動パターンデータとして、着信時の駆動パターンや、電子メールを受信したときの駆動パターン、クイックメール起動時の駆動パターン、クイックメールの送信に失敗したときの駆動パターンターンなどが1つのテーブル内に記憶されている。制御部30は、携帯電話1の状態に応じて、予め定めた駆動パターンを選択して、選択した駆動パターンでバイブレータ31を駆動する。
携帯電話1のメモリ32には、クイックメール情報の格納領域と、予約メールの格納領域とが設けられている。図10(A)には、クイックメール情報の格納領域の概念図が示され、図10(B)には予約メールの格納領域の概念図が示されている。
クイックメール情報の格納領域は、メール形式1で作成された、クイックメール以外の特殊メール、およびメール形式2で作成された一般メールの送信メールボックスの格納領域とは別に設けられている。図10(A)に示すように、クイックメールの格納領域は、クイックメール機能の設定値データを格納する設定値データ領域101と、送信アドレスを格納する送信アドレス領域102と、本文を格納する本文領域103と、位置情報を格納する位置情報領域104とを含む。
設定値データ領域101には、サイドキー21にクイックメール機能が割り当てられているか否かを示すデータや、クイックメールのオプション設定の選択データなどが格納される。オプション設定の選択データとは、前述した位置情報の付加のON/OFFなどのデータである。
送信アドレス領域102には、クイックメールの送信アドレスが格納される。本文領域103には、クイックメールの本文データ(位置情報を除く)が格納される。位置情報領域104には、携帯電話1が取得する位置情報が随時更新されて格納される。したがって、ユーザが位置情報を変化させる範囲(位置登録エリア)を移動する毎に位置情報領域104内の位置情報は更新されている。
制御部30は、図5および図6を用いて説明したユーザの操作に対応して、クイックメール情報の格納領域内のデータを更新する。これによって、クイックメールの機能およびクイックメールデータが携帯電話1内に登録されることになる。
一方、予約メールの格納領域は、メモリ32の送信トレイの記憶領域内に設けられている。図10(B)に示すように、予約メールの格納領域には、予約メールとして最大10件の電子メールを格納可能である。予約メールの格納領域には、通信圏外でクイックメール機能を起動させたときの送信対象であるクイックメールが格納される。さらに、この予約メールの格納領域には、通信圏外でユーザが作成し、送信予約をしたときの特殊メールや一般メールも格納される。
図10(C)には、図10(B)に示した予約メールの格納領域の構成が示されている。予約メール1〜10の各格納領域には、メール種別を示す種別データと、位置情報の付加の有無を示すデータと、送信アドレスと、本文データとが格納される。種別データは、格納されているメールがクイックメールであるのか、クイックメール以外の特殊メールであるのか、一般メールであるのかを示すデータである。
位置情報の有無を示すデータは、種別データがクイックメール以外の特殊メールまたは一般メールであるときには、常に、付加無を示す「0」である。一方、種別データがクイックメールのときには、位置情報の有無を示すデータは、付加無を示す「0」または付加有を示す「1」である。なお、クイックメールであるか否かを問わず、位置情報を本文に付加して送信するようにしてもよい。
制御部30は、通信圏外から通信圏内に入ったときに、予約メールの格納領域に格納されている予約メールを順次送信する。このとき、送信する予約メールがクイックメールであるか否かを判別し、クイックメールのときには、位置情報の付加有が設定されているか否かを予約メール格納領域に格納されている位置情報のデータで判別する。
位置情報の付加有が設定されているときには、付加するべき位置情報をクイックメール情報の格納領域中の位置情報領域104から読出す。そして、読出した位置情報を本文に付加した上で、電子メールを送信する。このため、送信予約された時点での携帯電話1の地理上の位置と、送信予約されたクイックメールが送信される時点での携帯電話1の地理上の位置とが異なっていても、送信相手先に、正確な位置情報を通知できるという効果が奏される。
なお、クイックメールを送信予約するときに、本文領域中に本文データの一部として予め位置情報を記憶させてもよい。このようにした場合には、送信予約された時点での携帯電話1の地理上の位置と、送信予約されたクイックメールが送信される時点での携帯電話1の地理上の位置とが異なっていると、送信相手先に正確な位置情報を通知できない。しかしながら、制御および記憶領域の簡略化を図ることができるというメリットを有する。
また、この実施の形態では、予約メールの格納領域をクイックメール以外の特殊メールや一般メールにも共用している。しかしながら、これに代えて、クイックメール専用の予約メール格納領域を設けてもよい。
次に、図11および図12を参照して、制御部30が実行するクイックメール送信処理を説明する。ステップ(以下、単にSと表記する)1では、サイドキー21の長押し操作が検出されたかが判別される。長押し操作が検出されないときには処理が終了する。長押し操作が検出されたときには、クイックメール機能を起動可能な状態であるか否かが判別される(S2)。
起動可能な状態とは、たとえば、携帯電話1が待ち受け状態で、かつ折り畳まれた状態にあることである。折り畳まれた状態か否かは、携帯電話1に内蔵されている開閉検出部37からの検出信号に基づいて判断される。起動可能な状態でなければ、処理が終了する。したがって、サイドキー21の操作は無効とされる。
一方、起動可能な状態であれば、クイックメール用のアプリケーションが立ち上がり、クイックメール機能が起動される(S3)。この実施の形態では、携帯電話1が表示部4を内側にして折り畳まれている場合のみならず、外側にして折り畳まれている場合にも、クイックメール機能が起動する。しかしながら、これに代えて、表示部4を内側にして折り畳まれている場合にのみ、サイドキー21の操作によってクイックメール機能が起動するようにしてもよい。
S3においてクイックメール機能が起動されるとともに、バイブレータ31が特定の駆動パターンA(図9参照)で0.5秒間駆動される(S4)。これにより、バイブレータ31がクイックメール機能の起動に固有の振動をする。ユーザは、この振動を感じることで、クイックメール機能が起動したことを認識する。なお、バイブレータ31を駆動することに加えて、さらに、スピーカ6から、クイックメール機能が起動したことを報知する起動音を発生させてもよい。
さらに、表示部4を外側にして携帯電話1が折り畳まれているときには、起動中画面が表示部4に表示される(S5)。この起動中画面は、図7(2)を用いて既に説明した。
なお、図11および図12に示されるステップのうち、破線で示すS5、S11、S14、S19、S21の各ステップは、表示部4の表示画面を切替えるステップである。ただし、各ステップに移行するタイミングで携帯電話1が表示部4を内側にして折り畳まれているときには、各ステップは実行されない。
たとえば、バイブレータ31が振動することでクイックメール機能の起動に気づいたユーザが、表示部4を内側にして折り畳まれていた携帯電話1を開いた場合には、その開いたタイミングでS5の処理が実行されて起動中画面が表示部4に表示される。以下では、折り畳まれていた携帯電話1が開かれた状態、若しくは表示部4を外側にして携帯電話1が折り畳まれて状態を想定して、S11、S14、S19、S21を説明する。
S5の後、送信待機時間タイマがセットされる(S6)。送信待機時間タイマは、クイックメール機能が起動してからの待機時間を計時するタイマであり、たとえば、5秒である。待機時間を5秒としたのは、前述したように、折り畳まれた携帯電話1を開いてからキャンセル操作をするまでの時間的余裕を考慮したものである。しかしながら、この時間は、5秒に限られるものではなく、操作のための時間的余裕を考慮して適宜、設定できる。また、ユーザの選択操作によって設定できるようにしてもよい。
送信待機時間タイマがセットされてから送信待機時間タイマがタイムアップするまで(S9)の間、キャンセル操作が検出されたか否かが判別される(S7)。キャンセル操作が検出されたときには、S12においてクイックメールが送信される前に、クイックメール機能が停止する(S8)。
キャンセル操作は、たとえば、電源ボタン14の操作である。しかしながら、これに代えて、あるいはこれに加えて、折り畳まれていた携帯電話1を一旦開いて再び折り畳む開閉操作、またはサイドキー21の長押し操作をキャンセル動作としてもよい。あるいは、電源ボタン14の操作、携帯電話1の開閉動作、サイドキー21の長押し操作のすべてをキャンセル操作としてもよい。さらには、複数の操作のうちのいずれをキャンセル操作に割り当てるのかをユーザが選択できるようにしてもよい。
開閉操作をキャンセル操作としたときには、開閉検出部37からの検出信号に基づいて制御部30が携帯電話1の開閉を検出してクイックメール機能を停止させる。また、サイドキー21の長押し操作をキャンセル操作としたときには、サイドキー21の長押し操作を制御部30が検出してクイックメール機能を停止させる。
S9で送信待機時間が経過したと判断されたときには、通信圏内であるか否かが判断される(S10)。通信圏内であれば、表示部4に送信中画面が表示される(S11)。送信中画面については、図7(3)を用いて既に説明した。さらに、登録されているクイックメールを送信する送信処理が実行される(S12)。送信処理の詳細は、図13を用いて後述する。
S12の送信処理の後、クイックメールを送信する処理が正常終了したか否かが判別される(S13)。正常終了したと判別されたときには、表示部4に送信完了画面が表示され(S14)、クイックメール送信処理が終了する。送信完了画面については、図7(4)を用いて既に説明した。
一方、S13において、正常終了しなかったと判断された場合には、S20に進む。制御部30は、クイックメールの送信アドレスに該当するものが存在しないために加入電話網からエラーが返ってきたときに、正常終了しなかったと判断する。
S20では、バイブレータ31が特定の駆動パターンB(図9参照)で1.0秒間駆動される。これにより、バイブレータ31がクイックメールの送信失敗に固有の振動をする。ユーザは、この振動を感じることで、クイックメールの送信に失敗したことを認識する。なお、バイブレータ31を駆動することに加えて、さらに、スピーカ6から、クイックメールの送信に失敗したことを報知する失敗報知音を発生させてもよい。
S20の処理に続いて、表示部4に送信失敗画面が表示される(S21)。この送信失敗画面は、図7(6)および(7)を用いて既に説明した。なお、送信失敗画面に、クイックメールの送信アドレスを表示し、その送信失敗画面でユーザが送信アドレスを確認できるようにしてもよい。さらに、その送信失敗画面から、送信アドレスを変更できるようにしてもよい。
S10で通信圏内ではないと判断されたときには、送信予約の設定がONになっているか否かが判断される(S15)。送信予約の設定は、たとえば、クイックメールを含む特殊メール、および一般メールに共通に反映される設定である。制御部30は、送信予約の設定メニューが呼び出されている状態で、送信予約をONにする設定操作が検出されたときに、送信予約の設定をONにする。
S15において、送信予約の設定がONになっていると判断されたときには、送信予約数がすでに上限数を超えているか否かが判断される(S16)。図10(B)を用いて説明したように、送信予約の上限数は、たとえば、10件である。
送信予約数が上限数を超えていない場合には、今回、送信できないクイックメールと同じメールが既に予約済みであるか否かが判断される(S17)。具体的には、予約メールの格納領域に格納されているデータの中に、今回、送信できないクイックメールのデータが含まれているか否かが判断される。今回、送信できないクイックメールと同じメールが予約メールの格納領域に格納されていると判断されたときには、クイックメール送信処理が終了する。同じメールについては、重複して予約メールの格納領域に格納されないために、予約メールの格納領域を無駄に使用することがない。また、同じメールが相手先に重複して送信されてしまうことも防止できる。
一方、S17において、今回、送信できないクイックメールと同じメールが既に予約済みではないと判断されたときには、送信予約登録処理が実行される(S18)。これにより、クイックメールが送信予約メールとして、予約メールの格納領域に格納される。送信予約メールは、たとえば、データが格納されていない格納領域のうち、図10(B)に示す格納領域の番号が最も若い番号の格納領域に格納される。
格納されるデータは、種別データ、位置情報の付加の有無を示すデータ、送信アドレス、および本文データである。ここで送信予約されたクイックメールは、図14を用いて説明する予約メッセージ送信処理によって自動送信される。
送信予約処理の後、表示部4に送信予約画面が表示される(S19)。送信予約画面は、図8(3)を用いて既に説明したとおりである。
S15において、送信予約の設定がONでないと判断されたとき、およびS16で送信予約メール数が上限数に達していると判断されたときには、S20およびS21に進み、バイブレータ31が駆動されるとともに送信失敗画面が表示される。これにより、ユーザに送信の失敗が通知される。このときの処理は、S13で正常終了しなかったと判断された場合の処理と同じである。しかしながら、これに代えて、S20とは異なる駆動パターンでバイブレータ31を駆動させてもよい。また、S21とは異なる画面を表示部4に表示させてもよい。
次に、図13を用いて送信処理を説明する。送信処理は、図12のS12で制御部30が実行するサブルーチンである。この送信処理によって、サイドキー21の操作に応答して、予め登録された送信先へクイックメールが送信される。
まず、クイックメール情報の格納領域からクイックメールデータが読出される(S101)。クイックメールデータは、図10(A)に示した設定値データ、送信アドレス、本文、および位置情報である。
次に、位置情報付加の設定がONになっているか否かが判断される(S102)。この判断は、S101で読み出した設定値データに基づいて行なわれる。位置情報付加の設定がONになっている場合には、本文に位置情報が付加される(S103)。
具体的には、S101で読出した本文の末尾に対して、改行コードを挿入した上で、S101で読出した位置情報のテキストデータが付加される。そして位置情報を付加した後の本文が、クイックメールの本文として設定される。
付加される位置情報は、携帯電話1の現在時点での地理上の位置が反映された最新のものである。そのため、クイックメールの送信予約時点と、送信時点とで地理上の位置が異なる場合でも、正確な位置情報を相手先に通知できる。なお、S101で読出した本文領域に本文が全く存在しないときには、位置情報のテキストデータのみがクイックメールの本文として設定される。
一方、S102において、位置情報付加の設定がONではないと判断されたときには、S101で読出した本文自体がクイックメールの本文として設定される。
S103の後、またはS102でNOと判断された後、S101で読み出した送信アドレスがクイックメールの送信アドレスとしてセットされる(S104)。続いて、クイックメールが送信され(S105)、処理が図12のS13に移行する。
次に、図14を参照して、予約メール送信処理を説明する。予約メール送信処理は、通信圏外から通信圏内に入ったときに、予約メールの格納領域に格納された予約メールを自動送信する処理である。この処理は、重複して実行することができない他のアプリケーションが起動していないことを条件にして、制御部30が実行する。
最初に、通信圏内に入っているか否かが判断される(S31)。通信圏内に入っていないときには処理が終了する。一方、通信圏内に入っているときには、予約メールの格納領域が検索され、予約メール1の格納領域にデータが格納されているか否かが判断される(S32)。
制御部30は、送信予約のメールを格納するときには、データが格納されていない格納領域のうち、最も若い番号の格納領域に格納する。そのため、予約メール1の格納領域にデータが格納されていないときには、予約メールが存在しないと判断できる。この場合には、S32でNOと判断されて処理が終了する。
一方、S32で予約メール1の格納領域にデータが格納されている場合には、そのメールデータがクイックメールであるか否かが判断される(S33)。具体的には、予約メール1のメールデータのうちの種別データ(図10(C)参照)を参照することによって、その判断を行なう。
S33において、クイックメールであると判断されたときには、位置情報付加の設定がONになっているか否かが判断される(S34)。具体的には、予約メール1のメールデータのうちの位置情報の有無を示すデータ(図10(C)参照)を参照することによって、その判断を行なう。
S34において、位置情報付加の設定がONになっていると判断されたときには、本文に位置情報が付加される(S35)。具体的には、クイックメール情報の格納領域(図10(A)参照)から位置情報が読出される。次に、予約メール1の本文データの末尾に対して、改行コードが挿入され、クイックメール情報の格納領域から読出された位置情報のテキストデータが付加される。そして位置情報を付加した後の本文が、クイックメールの本文として設定される。
次に、S36では、予約メール1の格納領域に格納されている予約メールが送信される。これにより、S35で位置情報を付加したクイックメールが送信先へ送信される。または、S34でNOと判断されているときには、予約メール1の格納領域に格納されているクイックメールが、位置情報が付加されることなく送信先へ送信される。あるいは、S33でNOと判断されているときには、クイックメール以外の特殊メールまたは一般メールが送信先へ送信される。
S36で予約メール1の格納領域に格納されている予約メールが送信された後、予約メールの格納領域内のデータをシフトする処理が実行される(S37)。具体的には、予約メール2の格納領域内のデータが予約メール1の格納領域へシフトされ、予約メール3の格納領域内のデータが予約メール2の格納領域へシフトされ、以下、同様にして、予約メールnの格納領域内のデータが予約メールn−1の格納領域へ順次シフトされ、最後に、予約メール10の格納領域内のデータが予約メール9の格納領域へシフトされる。
次に、処理がS31に戻り、以下、同様にして、予約メール1の格納領域を対象とした上述の処理が繰り返される。これにより、通信圏内であることが継続する限り、予約メールの格納領域に予約されているすべての予約メールが順次送信される。そして、すべての予約メールが送信されると、S32でNOと判断されて、処理が終了する。
次に、図15および図16を参照して、位置情報設定処理を説明する。位置情報設定処理は、図6を用いて説明したユーザの操作に応じて、制御部30が位置情報の設定をする処理である。この処理は、表示部4が図6(1)の画面から図6(2)の画面に切替えられたときに実行される。
最初に、位置情報の付加有(ON)に設定する選択操作が検出されたか否かが判断される(S41)。位置情報を付加有に設定する選択操作が検出されたときには、表示部4が本文への入力可能文字数が減少する旨を示す画面に切替えられる(S42)。この画面の具体例は、図6(2)に示されている。
S42の次に、携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いた確認操作が検出されたか否かが判断される(S43)。確認操作が検出されたときには、位置情報用の一定データ長(たとえば45バイト)と、本文領域103(図10(A)参照)に格納されている本文のデータ長とが加算される(S44)。
次に、位置情報を本文に付加することができるか否かが判断される(S45)。具体的には、S44の加算結果が、本文の最大データ長以下であるか否かが判断される。S44の加算結果が本文の最大データ長以下である場合には、設定値データ(図10(A)参照)のうち、位置情報付加の有無に関するデータが位置情報の付加有(ON)に設定される(S46)。
S45において、位置情報を本文に付加することができないと判断されたときには、表示部4が本文の一部を削除する旨を示す画面に切り替わる(S52)。この画面は、図6(5)を用いて既に説明した。その後、2秒が経過したか若しくはいずれかのキー(ボタン)操作が検出されると、S53でYESと判断され、一部を削除した後の本文の内容が表示部4に表示される。この画面は、図6(6)を用いて既に説明した。
削除される本文のデータ量は、位置情報の入力に必要な量である。たとえば、S44の加算結果が本文の最大データ長を10バイト上回るようであれば、10バイト相当の文字データが本文の文章の後ろから削除される。
S54の後、携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いた決定操作が検出されると(S55でYES)、一部を削除した後の本文で、本文領域(図10(A)参照)内の本文が更新される(S56)。次に、設定値データ(図10(A)参照)のうち、位置情報付加の有無に関するデータが位置情報の付加有(ON)に設定され(S46)、処理が終了する。
S55において、決定操作が検出されないときには、携帯電話1に設けられたボタンあるいはキーを用いたキャンセル操作が検出されたか否かが判断される(S57)。キャンセル操作が検出されない場合には、処理がS55に戻り、再び決定操作が検出されたか否かが判断される。キャンセル操作が検出された場合には、図6(2)の設定選択画面に復帰する(S58)。この場合、本文の一部が削除されて設定されてしまうことはない。その後、処理がS41に戻る。
S41で位置情報を付加有に設定する選択操作が検出されなかったときには、キャンセル操作が検出されたか否かが判断される(S47)。キャンセル操作が検出された場合には、表示部4がクイックメール設定の初期画面に復帰する(S48)。この初期画面は、図6(1)に示されている。
S47において、キャンセル操作が検出されなかった場合には、位置情報を付加無に設定する選択操作が検出されたか否かが判断される(S49)。その選択操作が検出されなかったときには、処理がS41に戻る。
S49において、位置情報を付加無に設定する選択操作が検出された場合には、図6(3)に示す画面に表示部4が切替えられ、さらに、決定操作が検出されたか否かが判断される(S50)。決定操作が検出されない場合には、処理がS41に戻る。
S50において、決定操作が検出されたときには、次に、設定値データ(図10(A)参照)のうち、位置情報付加の有無に関するデータが位置情報の付加無(OFF)に設定され(S51)、処理が終了する。
図15および図16を用いて説明した上記の手順により、制御部30は、位置情報の設定を付加有または付加無に更新する。
[第2実施の形態]
次に、図17および図18を参照して、第2実施の形態を説明する。第2実施の形態に関わる携帯電話1のハードウェア構成は、第1実施の形態と同様である。第2実施の形態は、端的にいえば、目的地に到着するまでの時間をクイックメール機能を利用して目的地のメール受信者に通知するものである。
第1実施の形態は、単に位置情報を相手先に電子メール本文に付加して送信するものであった。このため、クイックメールの受信者は、送信されてくる位置情報から相手の到着時間を割り出す必要がある。しかしながら、第2実施の形態によれば、到着時間が直接、メール本文に付加されて目的地に送信されるために、目的地で待っている者は、到着時間をその都度、割り出す必要がない。その結果、より一層、利便性が向上される。
図17には、クイックメール情報の格納領域、位置名称データベース、および到着時間管理テーブルの概念図が示されている。
第2実施の形態では、クイックメール情報の格納領域として、第1実施の形態には存在しない位置名称領域106と到着時間領域107とがさらに設けられている。位置名称領域106には、位置情報に対応させてユーザが登録した位置名称が格納される。到着時間領域107には、目的地までの到着時間が格納される。
また、第2実施の形態では、設定値データ領域101には、クイックメールのオプション設定の選択データとして、到着時間をクイックメールの送信先へ通知するか否かを示すデータが格納される。ユーザが到着時間の通知をON(通知有)またはOFF(通知無)に設定すれば、その設定が設定値データ領域101に格納される。この設定をONにしたときには、サイドキー21の操作に応じて、到着時間を示す情報が付加されたクイックメールが送信される。
さらに、第1実施の形態と、第2実施の形態とでは、クイックメール情報の格納領域のうちの本文領域の構成が異なる。第1実施の形態の本文領域103には、ユーザの操作によって直接に入力されたテキストデータのみが格納された。しかしながら、第2実施の形態の本文領域105には、ユーザの操作によって直接に入力されたテキストデータの他に、他の格納領域106、107内のデータが割り当てられる領域[L]、[T]が予め設定されている。
領域[L]には、位置名称データを格納する位置名称領域106内のデータが対応付けられている。一方。領域[T]には、到着時間データを格納する到着時間領域107が対応付けられている。
位置名称領域106には、図17(B)に示す位置名称データベースに含まれる位置名称データのいずれかが格納される。位置名称データベースは、位置情報に対して位置名称データとメールアドレスとの2種類のデータが対応付けられたテーブルである。制御部30は、ユーザの操作に応じて位置名称データベースを更新する。
その更新方法は、こうである。たとえば、ユーザが自宅に居るときに位置名称データベースの更新メニューを呼び出せば、自宅に対応する地理的位置を示す位置情報Aが表示部4に表示される。このとき、ユーザがその位置情報Aに対応する位置名称を入力すれば、制御部30は、その入力した名称を位置情報Aに対応する位置名称データとして登録する。このとき、さらに、自宅に対応するメールアドレスを入力すれば、制御部30は、その入力したメールアドレスを位置情報Aに対応するメールアドレス「×××」として登録する。
このようにして、登録したい場所で位置名称データベースの更新メニューを操作することで、その場所の位置情報に対応する位置名称データベースが作成される。位置名称データベースは、メモリ32に記憶されている。
到着時間領域107には、図17(C)に示す到着時間管理テーブル内の時間データのいずれかが格納される。到着時間管理テーブルは、位置名称データベースに登録されている一の場所から他の場所への到着時間を記憶するテーブルである。
図17(C)において、最左列および最上段の1〜5は、図17(B)の位置名称データベースのメモリアドレス1〜5に対応する。たとえば、T12は、自宅から会社までの到着時間を示す。また、T24は、会社から英会話教室までの到着時間を示す。到着時間は、たとえば、位置名称データベースに登録されている位置情報を元にして、演算回路部5により算出される。あるいは、ユーザが自身で入力する。到着時間管理テーブルは、メモリ32に記憶されている。
次に、図18を参照して、第2実施の形態に関わる送信処理2を説明する。この送信処理2は、図13の送信処理の代わりに、図12のS12において実行される処理である。すなわち、第2実施の形態に関わるクイックメール送信処理の制御手順は、S12のサブルーチンを除いて、図11および図12を用いて説明した第1実施の形態に関わるクイックメール送信処理の制御手順と共通である。したがって、第2実施の形態では、第1実施の形態と同じく、ユーザがサイドキー21を長押し操作したときに(S1)、クイックメール機能を起動可能な状態(S2)で、かつ、通信圏内にあれば(S10)、送信処理2が実行される。
送信処理2においては、最初に、クイックメール情報の格納領域からクイックメールデータが読出される(S201)。ここで読出されるデータは、設定値データ領域101、送信アドレス領域102、位置情報領域104、および本文領域105のデータである。
次に、読出された設定値データ領域101のデータが参照されて、到着時間を通知するオプション設定がONに設定されているか否かが判断される(S202)。このオプション設定がOFFのときには、第1実施の形態として説明した図10のS104以降と同じ処理が実行される。ここでは、その説明を省略する。
到着時間を通知するオプション設定がONに設定されているときにはS201で読出された位置情報領域104内の位置情報が参照される(S203)。ここで参照される位置情報は、現在時点のユーザの地理的位置を示す情報である。
たとえば、ユーザが図17(B)の位置名称データベースに登録してある「会社(勤務先)」に居るときには、位置情報領域104内には、位置情報Bが格納されている。したがって、ユーザが「会社(勤務先)」でクイックメール機能を起動したときには、S203では、位置情報Bが参照されることになる。
S203の後、位置名称データベースから、その位置情報に対応する位置名称データが検索される(S204)。そして、位置情報に対応する位置名称データが位置名称データベース内に存在するか否かが判断される(S205)。
たとえば、S203で位置情報Bが参照されたときには、S204およびS205では、位置情報Bに対応する位置名称データとして、位置名称データベース内に「会社(勤務先)」が存在すると判断される。
S205において、対応する位置名称データが存在すると判断されたときには、対応する位置名称データが位置名称領域106に格納される(S206)。たとえば、位置情報Bに対応する位置名称データとして、「会社(勤務先)」が位置名称領域106に格納される。続いて、S205で格納された位置名称データが格納されている位置名称データベースのメモリアドレスが、レジスタSに格納される(S207)。たとえば、S205で格納された位置名称データが「会社(勤務先)」の場合には、レジスタSに「2」が記憶される。レジスタSは、メモリ32内に設けられている。
次に、S201で読出された送信アドレス領域102内の送信アドレスが参照されて、その送信アドレスが格納されている位置名称データベースのメモリアドレスがレジスタEに格納される(S208)。たとえば、ユーザがクイックメールの送信先として、自宅のメールアドレスを予め登録しておいたときには、送信アドレス領域102内には、自宅のメールアドレスが格納されている。この場合、S208では、位置名称データベースのメモリアドレスのうち、自宅のメールアドレスの格納先を示すメモリアドレス「1」が、レジスタEに格納されることになる。レジスタEは、レジスタSと同様にメモリ32内に設けられている。
次に、レジスタS、レジスタE、および到着時間管理テーブルから、到着時間が選択されて、その到着時間が到着時間領域107に格納される(S209)。たとえば、レジスタSに「会社(勤務先)」に対応するメモリアドレス「2」が格納され、レジスタEに「自宅」に対応するメモリアドレス「1」が格納されているときには、到着時間T12が選択される。そして、選択された到着時間T12が到着時間領域107に格納される。
次に、位置名称領域106に格納されたデータが本文領域105の領域[L]に展開されるとともに、到着時間領域107に格納されたデータが本文領域105の領域[T]に展開される。たとえば、位置名称領域106に「会社(勤務先)」が格納され、到着時間領域107に「T12」が格納されているときには、本文は「今、会社(勤務先)に居ます。あとT12分で到着します。」というデータになる。
次に、送信アドレス領域102のデータに基づいて、クイックメールの送信先である送信アドレスがセットされる(S215)。その後、セットされた送信アドレスへクイックメールが送信される(S216)。たとえば、送信アドレス領域102に、図17(B)の「自宅」に対応するメールアドレスが格納されているときには、自宅へ向けて、「今、会社(勤務先)に居ます。あとT12分で到着します。」という内容のクイックメールが送信されることになる。
S205において、位置情報に対応する位置名称データが位置名称データベースに存在しないと判断された場合には、位置情報自体が位置名称領域106に格納される(S210)。たとえば、位置名称データベースに登録されていない地理的場所でユーザがサイドキー21を操作した場合には、その地理的場所に対応する位置情報X(××県××市××町など)が位置名称領域106に格納される。
次に、S210で格納された位置情報が、さらにレジスタSにも格納される(S211)。続いて、S201で読出された送信アドレス領域102内の送信アドレスが参照されて、その送信アドレスが格納されている位置名称データベースのメモリアドレスがレジスタEに格納される(S212)。たとえば、ユーザがクイックメールの送信先として、自宅のメールアドレスを予め登録しておいたときには、送信アドレス領域102内には、自宅のメールアドレスが格納されている。この場合、S212では、位置名称データベースのメモリアドレスのうち、自宅のメールアドレスの格納先を示すメモリアドレス「1」が、レジスタEに格納されることになる。レジスタEは、レジスタSと同様にメモリ32内に設けられている。
次に、レジスタS、レジスタE、および到着時間管理テーブルから、到着時間が演算されて、その到着時間が到着時間領域107に格納される(S213)。
たとえば、レジスタEに「自宅」に対応するメモリアドレス「1」が格納されているときには、メモリアドレス「1」に対応する位置情報Aが参照される。そして、この位置情報Aと、レジスタSに格納されている位置情報Xとに基づいて、到着時間が演算される。
この演算は、たとえば、携帯電話1と通信することによって携帯電話1に各種のサービスを提供する情報提供サーバからの地理情報を受けて行なうことが考えられる。あるいは、情報提供サーバに対して位置情報Aおよび位置情報Xを送信して、情報提供サーバにより到着時間を演算し、その演算結果を携帯電話1が受信するようにしてもよい。または、ユーザが直接、到着時間を入力するようにしてもよい。
S213で到着時間が到着時間領域107に格納された後、既に説明したS214〜216の処理が実行されることにより、クイックメールが相手先へ送信され、送信処理2が終了する。
以上、説明した第2実施の形態によれば、ユーザは、出発地および目的地を登録しておけば、サイドキー21を長押し操作することのみで、目的地に対して到着時間を通知できる。また、上記の説明では、送信アドレス領域102に、図17(B)の「自宅」に対応するメールアドレスが格納されている場合を例に挙げて説明した。しかしながら、送信アドレス領域102内のメールアドレスを変更することで、自宅以外の場所を出発地として、クイックメールを送信アドレス領域102内に格納しておけば、「自宅」から「会社(勤務先)」に出勤するときにサイドキー21を長押し操作することにより、勤め先に対して、所要時間を通知することができる。
次に、以上説明した第1および第2実施の形態の変形例を列挙する。
(1) サイドキー21の長押し操作に割り当てることができる機能として、ボイスレコーダ機能と、クイックメール機能とを例示した。しかしながら、これらの機能に加えてあるいはこれらの機能のいずれかに代えて、防犯ベルとしての機能を割り当てることができるようにしてもよい。
たとえば、防犯ベル機能が割り当てられている状態でサイドキー21が長押し操作されたときには、制御部30がスピーカ3から警報を発生させるとともにLEDをフラッシュさせるようにすることが考えられる。さらに、制御部30は、予め登録されている防犯会社へ非常事態を通知する電子メールを送信するようにしてもよい。
(2) クイックメール機能を起動させる操作手段は、サイドキー21に限定されるものではなく、第1の筐体2または第2の筐体3のいずれかの箇所に設けたボタン(キー)であればよい。さらに、サイドキー21に代えて、あるいはサイドキー21に加えて、クイックメール機能を起動させるための専用のボタンを携帯電話1に設けてもよい。また、クイックメール機能を起動させる操作は長押し操作に限られるものではない。たとえば、クイックメール機能を起動させる操作手段に対する同じ操作が一定時間内で繰り返し所定回数検出されたときに、クイックメール機能を起動させてもよい。
(3) メール本文に付加する情報として、位置情報を例に挙げて説明した。しかしながら、付加する情報は位置情報に限られるものではなく、その他の有用な情報を付加することも考えられる。たとえば、携帯電話1に設けられたデジタルカメラで撮影された画像、携帯電話1の地理的位置に対応する天気予報や電話の局番情報などを例示できる。
(4) クイックメールのメール本文の入力方法は、ユーザが直接入力する方法に限られない。たとえば、携帯電話1の記憶手段(ROM38あるいはメモリ31)内に、予め選択候補となる複数の本文を登録しておき、ユーザが所定操作をすることによってその中から選択できるようにしてもよい。あるいは、受信したメールまたは送信済みのメールをメールトレイ内から呼び出して、任意のメールの本文の全部または一部をコピーし、それをクイックメールの本文として用いることができるようにしてもよい。
(5) 上記の各実施の形態では、クイックメールは、特殊メールのメール形式1で送信される。しかしながら、これに代えて、一般メールのメール形式2で送信するようにしてもよい。あるいは、ユーザがその形式を選択できるようにしてもよい。
(6) 第2実施の形態においては、位置名称データベースによって、位置情報に関連付けて所定の付随情報が記憶される。ここで、付随情報は、たとえば、位置名称データである。しかしながら、付随情報は、位置名称データのようなテキストデータ(文字データ)に限られるものではなく、画像データであってもよい。たとえば、位置名称を文字で記憶するのではなく、位置名称に対応する地理的場所の写真画像を記憶するものでもよい。たとえば、ユーザが、携帯電話1のカメラ機能を用いて撮影した現地の画像を、その現地に対応する位置情報に関連付けて、データベース内に記憶するようにしてもよい。
(7) 携帯電話1は、スイーベル機構を備える。しかしながら、クイックメール機能に関する発明においては、スイーベル機構は必須ではなく、スイーベル機構を備えない携帯電話にも適用可能である。また、携帯電話1には、表示部4に加えて、さらに第2の表示部を設けてもよい。たとえば、第1の筐体2の背面側にさらに第2の表示部を設けることが考えられる。この場合には、スイーベル機構を採用しなくてもよい。さらに、携帯電話1は、折り畳み可能な構成でなくてもよい。この場合には、携帯電話1が待ち受け状態であるときにサイドキー21の操作が検出されれば、クイックメール機能を起動させればよい。
(8) 上記各実施の形態では、位置情報を取得した時刻情報も本文に含めてクイックメールとして送信されるが、時刻情報については送信しないようにしてもよい。
(9) 通信圏外であるためにクイックメールを送信できなかったときには、予約メールの格納領域にクイックメールを記憶させた。しかしながら、クイックメールそのものを格納領域に格納するのではなく、送信予約されていることを示すフラグデータを所定の格納領域に格納するようにしてもよい。この場合、通信圏外から通信圏内に移行したときに、フラグデータが格納されているか否かを判別し、格納されているときには、図10(A)のクイックメール情報から生成されるクイックメールを自動送信する。
(10) 各実施の形態に係る携帯電話1の機能は、各ハードウェアおよび制御部30により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリカード等の着脱可能な情報記録媒体に格納して流通させてもよい。
(11) 携帯通信端末は、図1あるいは図2に示した携帯電話1に限られず、その他の端末であってもよい。すなわち、図1あるいは図2に示される携帯電話1は、ユーザが片手で把持することができる大きさあるいは形状を有するが、このような態様に限られず、必ずしも片手で把持ができない端末であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯電話、2 第1の筐体、2A 第1分割体、2B 第2分割体、3 第2の筐体、4 表示部、7 アンテナ、10 メイン操作部、13 ファンクションキー、14 電源ボタン、18 クリアボタン、 20 サブ操作部、21 サイドキー、30 制御部、31 バイブレータ、32 メモリ、33 演算回路部、37 開閉検出部、38 ROM。