JP2000261573A - 衛星携帯電話 - Google Patents

衛星携帯電話

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JP2000261573A
JP2000261573A JP11059789A JP5978999A JP2000261573A JP 2000261573 A JP2000261573 A JP 2000261573A JP 11059789 A JP11059789 A JP 11059789A JP 5978999 A JP5978999 A JP 5978999A JP 2000261573 A JP2000261573 A JP 2000261573A
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satellite
different
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JP11059789A
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English (en)
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Kleopa Musuya Job
ジョブ・クレオパ・ムスヤ
Katsuaki Abe
克明 安倍
Masayuki Orihashi
雅之 折橋
Makoto Hasegawa
誠 長谷川
Shinichiro Miyashita
新一郎 宮下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星携帯電話において、使用者が世界のどこ
に行っても登録されている電話番号やフレーズを自動的
に現地に合わせて変換できるようにすることで、自国に
いる感覚で使用することが出来る衛星携帯電話の提供を
目的とする。 【解決手段】 制御装置１０２は、現在位置を交換局と
交信して検出する位置決定部１１５と、特定電話番号を
その位置により変換する電話番号変換部１０８と、時計
の時間帯を現地時間帯に変換する時間帯変換部１０９
と、国際電話コードをその位置により変換する国際電話
コード変換部１１０と、緊急メッセージをその位置によ
る言語に変換する緊急メッセージ変換部１１１と、旅行
用会話文をその位置の言語に変換する旅行用会話文変換
部１１２とを備え、使用者のいる現在位置に対応させ
て、特定電話番号等を自動的にその位置に対応する電話
番号等に変換することで、自国にいる感覚で使用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は衛星携帯電話に関
し、特に、予め記憶させている特定電話番号や緊急メッ
セージを使用者がいる現地に合わせて自動変換すること
が可能な衛星携帯電話に関する。ここで、特定電話番号
とは、警察、旅行時の医療サービス、クレジットカード
紛失、レストラン情報サービス、病院情報サービス、自
動車修理情報サービスなど緊急時や日常生活上の各種の
サービスに対応した特定の電話番号である。また、緊急
メッセージは、緊急状態を通報する各種のメッセージや
外国旅行時の現地語による旅行会話文などをいう。
【０００２】
【従来の技術】衛星携帯電話は地上系のセルラ電話やＰ
ＳＴＮ電話の電話網に接続されあるいは接続されていな
い複数の通信衛星により世界的に通話領域がカバーされ
る電話体系である。衛星携帯電話の使用者は世界中のど
こからでも電話をかけたり電話を受信することが出来
る。衛星携帯電話は通常の有線電話や地上系セルラ電話
に比較して電話を送受信するときの使用者に対する移動
の自由度やアクセス可能性が大きくなる。たとえば、使
用者は世界中のどこからでも、異なった携帯電話体系で
あっても送受信することが出来る。
【０００３】ところで、緊急事態が生じたときに、衛星
携帯電話は緊急通報手段として有効である。たとえば、
衛星携帯電話の使用者が異郷地などで暴漢に襲われた
り、荷物や財布、クレジットカードなどを紛失したり、
事故に巻き込まれたり、病気に罹ったりすることがあ
る。また、衛星携帯電話の使用者がその地での言葉を話
せなかったりすると、現地の人とコミュニケーションを
とることや、緊急時のサービスや助けを得ることが困難
なことがしばしばある。このことは緊急時のサービスを
受けたい場合には極めて重大な事態になり、その他のサ
ービスを受ける場合には不便である。
【０００４】また、旅行支援サービスの電話番号などの
緊急時の特定電話番号は世界各所で同一ではない。した
がって、ある国から他の国へ旅行している人が電話で情
報サービスを受ける場合、どの電話番号に電話すれば良
いかわからなくなる場合がある。このようなケースは、
使用者が国境近くにいるような場合や使用者がよく知ら
ない場所にいるときに発生する。
【０００５】さらに、電話するときの国番号が場所によ
って異なる問題もある。衛星携帯電話は世界のどこでも
使用できるので、使用者は国際電話をするのにどの番号
で電話をすればよいのかわからなくなる。
【０００６】従来の携帯電話で使用者のいる場所を比較
できるものもあるが、特殊回路系や動作プロセスを必要
としている。特殊回路系は電池の電力を消耗させるばか
りでなく、重量も増えて携帯性に問題がある。
【０００７】米国特許５７４２６６６号に緊急時に特別
の電話番号に自動ダイヤルする携帯電話が記載されてい
る。この携帯電話では、所定の緊急電話番号にダイヤル
した後、緊急事態が発生し使用者が困っている旨の予め
記録されているメッセージを送信する。しかし、衛星携
帯電話では全世界で使用されるので、予め記録されてい
るメッセージが受信者の理解できない外国語で記録され
ている場合には正確に理解されない問題がある。
【０００８】米国特許５７１９９２９号には緊急事態、
旅行者情報などの複数の特定電話番号の中の１つを表示
するとともに、現地の番号に変換するものが示されてい
る。この装置は表示された番号が特定電話番号であるか
どうかをテストするスイッチが必要であり、また、デー
タ変換装置が必要である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】衛星携帯電話において
は、上記従来の技術に記載した問題点が、課題として挙
げられる。
【００１０】本発明は、現在位置を特定し、予め記録さ
れた電話番号やメッセージをその位置に対応した電話番
号や言語に自動的に変換することにより上記の問題点を
解決することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、衛星携帯電話の使用者のいる現在位置に対
応させて、特定電話番号を自動的にその位置に対応する
電話番号に変換するようにしたものである。すなわち、
使用者の衛星携帯電話が交換局と通信を交わして現在地
点の絶対的位置を検出し、衛星携帯電話に登録されてい
る特定電話番号をその位置に合わせて変換する。
【００１２】本発明の他の態様では、衛星携帯電話がそ
の絶対位置を検出したとき、予め記録されている緊急メ
ッセージと旅行フレーズの言語をその地点で使用されて
いる言語に変換する。
【００１３】本発明のさらに他の態様では、衛星携帯電
話がその絶対位置を検出したとき、国際電話コードをそ
こで使用されてる国際電話コードに変換する。本発明の
さらに他の態様では、衛星携帯電話がその絶対位置を検
出したとき、時計の現実の時間を現地時間に変換する。
【００１４】衛星携帯電話が予め定められた緊急電話番
号をダイアルすると、衛星携帯電話は予め記録されてい
る緊急事態メッセージにより衛星携帯電話使用者が災難
に遭っているとのメッセージを送信し、それに引き続い
て使用者は通話をすることが出来る。
【００１５】さらに他の実施の態様では、衛星携帯電話
が予め規定した緊急電話番号をダイヤルし、記録されて
いる緊急時のメッセージを送信後、当局者を速やかに現
地に行かせ緊急コールに対応させるために衛星携帯電話
機が現在地を送信する。
【００１６】
【発明の実施の形態】請求項１に記載の本発明は、衛星
無線通信の送信部および受信部を備えたトランシーバ
と、このトランシーバに接続され、電話番号変更手段、
緊急メッセージ変更手段、旅行用会話文変更手段、国際
電話コード変換手段および時間帯変更手段の中の少なく
とも１つと現在位置を特定する位置決定手段とを有する
制御装置と、この制御装置に接続され、世界の異なる地
域での特定電話番号を記憶する第１の領域、世界の異な
る地域での国際電話コードを記憶する第２の領域、異な
る言語で記録された緊急メッセージを記憶するの第３の
領域および異なる言語で記録された旅行用会話文を記憶
する第４の領域の少なくとも１つを有する蓄積手段と、
制御装置に結合されたユーザインターフェースとを具備
したものである。
【００１７】この構成によれば、制御装置の位置決定手
段により現在位置を検出し、その位置に対応させて電話
機に蓄積されている各種情報を変更できるので、世界中
のどの場所にいても、現地に合った情報を入手したり、
情報を発信することが出来る。
【００１８】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、ユーザインターフェースが使用者の要
求を制御装置に通知する手段を有するもので、使用者の
現在の状況に合わせて適切な情報を送受信することが出
来る。
【００１９】請求項３に記載の本発明は、請求項１に記
載の発明において、ユーザインターフェースが旅行用会
話文を出力する手段または入力する手段を有するもの
で、旅行中に予め記録しておいた旅行用のフレーズを取
出したり、新しいフレーズを登録させることが出来る。
【００２０】請求項４に記載の本発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置はユーザインターフェース
から災難信号が出されているか否かを検知する手段と、
災難信号が出されたことを検知して異なるカテゴリに分
類された特定電話番号の複数のメニューを表示する手段
と、選択された特定電話番号を検知して選択された特定
電話番号に従ってダイアルする手段と、選択された特定
電話番号のダイアル後、通信リンクを形成し、予め記録
された緊急メッセージの送信、使用者の通話への参加ま
たは現在位置の通知の少なくとも１つを手動または自動
で実行する手段を有するもので、使用者が災難に遭った
ときそれに対する対応策を通知して使用者を支援するこ
とが出来る。
【００２１】請求項５に記載の発明は、請求項４に記載
の発明において、特定電話番号の複数のメニューは警
察、救急および旅行サービスのいずれかを含むもので、
旅行先での緊急時の電話番号をただちに知ることが出来
る。
【００２２】請求項６に記載の発明は、請求項５に記載
の発明において、旅行サービスメニューは、クレジット
カードサービス、旅行用会話文、自動車サービスおよび
旅行者情報サービスのいずれかを含むもので、旅行中に
おける種々の問題に対して的確な情報を売ることが出来
る。
【００２３】請求項７に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、蓄積手段が世界の異なる地域で使用さ
れている複数の特定電話番号を新たに追加、更新、もし
くは削除する特定電話番号編集手段を有するもので、世
界のどこでも現地における特定電話番号を知ることが出
来る。
【００２４】請求項８に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、蓄積手段が世界の異なる地域で使用さ
れている異なる言語により記録された複数の緊急メッセ
ージを新たに追加、更新、もしくは削除する緊急メッセ
ージ編集手段を有するもので、世界のどこでも現地語で
緊急メッセージを発することが出来る。
【００２５】請求項９に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、蓄積手段が世界の異なる地域で使用さ
れている異なる言語により記録された複数の旅行フレー
ズを新たに追加、更新、もしくは削除する旅行フレーズ
編集手段を有するもので、世界のどこでも現地語で旅行
用語、フレーズを発することが出来る。
【００２６】請求項１０に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、蓄積手段が世界の異なる地域で使用
されている複数の国際電話コードを新たに追加、更新、
もしくは削除する国際電話コード編集手段を有するもの
で、世界のどこでも現地の国際電話コードを知ることが
出来る。
【００２７】請求項１１に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置は、位置決定手段において
決定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
特定電話番号が前記現在位置において使用されるべき特
定電話番号と異なっているかどうかをテストし、異なっ
ている場合には、前記選択されている特定電話番号を、
前記現在位置において使用されるべき特定電話番号に変
更する手段とを有するようにしたもので、使用者が移動
したときに特定電話番号を現地で使用されている電話番
号に自動的に修正することが出来る。
【００２８】請求項１２に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置は、位置決定手段において
決定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
緊急メッセージの言語が前記現在位置において使用され
るべき言語と異なっているかどうかをテストし、異なっ
ている場合には、前記選択されている緊急メッセージ
を、前記現在位置において使用されるべき言語に変更す
る手段とを有するようにしたもので、使用者が移動した
ときに緊急メッセージの言語を自動的に現地語に修正す
ることが出来る。
【００２９】請求項１３に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置は、位置決定手段において
決定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
旅行用会話文の言語が前記現在位置において使用される
べき言語と異なっているかどうかをテストし、異なって
いる場合には、前記選択されている旅行用会話文を、前
記現在位置において使用されるべき言語に変更する手段
とを有するようにしたもので、使用者が移動したときに
旅行用会話文の言語を自動的に現地語に修正することが
出来る。
【００３０】請求項１４に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置は、位置決定手段において
決定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
国際電話コードが前記現在位置において使用されるべき
コードと異なっているかどうかをテストし、異なってい
る場合には、前記選択されている国際電話のコードを、
前記現在位置において使用されるべきコードに変更する
手段とを有するようにしたもので、使用者が移動したと
きに国際電話コードを自動的に現地の国際電話コードに
修正することが出来る。
【００３１】請求項１５に記載の発明は、請求項１に記
載の発明において、制御装置は、位置決定手段において
決定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
タイムゾーンが前記現在位置において使用されるべきゾ
ーンと異なっているかどうかをテストし、異なっている
場合には、前記選択されているタイムゾーンを、前記現
在位置において使用されるべきゾーンに変更する手段と
を有するようにしたもので、使用者が移動したときにタ
イムゾーンを自動的に現地の時間帯に修正することが出
来る。
【００３２】（実施の形態）以下、本発明の具体的な実
施の形態について図面とともに説明する。
【００３３】本発明における衛星携帯電話は、宇宙空間
に複数の衛星が配された衛星通信ネットワークに接続さ
れており、また、地上系携帯電話およびＰＳＴＮネット
ワークに接続されまたは接続されていない構成である。
【００３４】衛星携帯電話機がネットワークに登録され
ると、その電話機は最寄りの交換局と交信して位置座標
が与えられるものとする。また、この位置座標は所定の
時間間隔で確認されているものとする。
【００３５】図１（ａ）は、本発明による衛星携帯電話
のブロック構成図である。衛星携帯電話１００はトラン
シーバ１０１、制御装置１０２、ユーザインターフェー
ス１０３およびメモリ１０４とを有している。ユーザイ
ンターフェース１０３はイヤフォンとマイクロフォン、
表示装置およびキーパッドを備えている。制御装置１０
２はユーザインターフェース１０３からの入力を受けて
トランシーバ１０１から送信するデータメッセージ出力
を発生する。メモリ１０４は複数の蓄積領域を有してお
り、緊急事態などが発生したときの連絡先である特定電
話番号、国際電話をかけるときの国コード番号、緊急事
態における連絡用の緊急メッセージ、旅行中における現
地語による日常会話文などを蓄積している。ユーザイン
ターフェースはさらに、緊急事態が発生したり使用者が
災難に遭ったことを知らせる手段を備えている。
【００３６】衛星携帯電話は全世界どこでも使用可能で
あり、使用者は世界各地で使用することが出来る。しか
しながら、特定電話番号、たとえば緊急事態発生時の連
絡先や旅行支援部署の電話番号は世界各国で同一ではな
い。したがって、使用者が世界のどこかで、例えば国境
付近で特定電話番号に電話をかけようとしたときどの電
話番号にかけたらよいのかわらないことがしばしばあ
る。
【００３７】本発明はこのため、メモリ１０４および制
御装置１０２を以下のように構成する。
【００３８】図１（ｂ）はメモリ１０４の詳細を示すブ
ロック図である。メモリ１０４は複数の記憶領域を有し
ており、世界の各地域に対応した緊急時連絡先である特
定電話番号を記憶した特定電話番号領域１０５、異なる
言語による複数の緊急メッセージを記憶する緊急メッセ
ージ領域１０６、世界の各地域に対応した国際電話コー
ドを記憶した国際電話コード領域１０７、使用者が海外
旅行などをしたときに現地で種々の用事をたすための各
言語による旅行会話文や日常会話文を記憶した旅行用会
話文領域１１３などが含まれている。
【００３９】図１（ｃ）は制御装置１０２の詳細を示す
ブロック図である。制御装置１０２は衛星携帯電話の現
在位置、すなわち、当該衛星携帯電話を携えている使用
者の現在位置を交換局と交信することにより検出決定す
る位置決定部１１５、位置決定部１１５により決定した
位置に従って特定電話番号領域１０５に記憶されている
特定電話番号をその位置の特定電話番号に対応した特定
電話番号に変換する電話番号変換部１０８、位置決定部
１１５により決定した位置に従って時計の時間帯をその
位置における現地時間帯に変換する時間帯変換部１０
９、位置決定部１１５により決定した位置に従って国際
電話コード領域１０７に記憶されている国際電話コード
をその位置における国際電話コードに変換する国際電話
コード変換部１１０、位置決定部１１５により決定した
位置に従って緊急メッセージ領域１０６に記憶されてい
る緊急メッセージをその位置の言語による緊急メッセー
ジに変換する緊急メッセージ変換部１１１および位置決
定部１１５により決定した位置に従って旅行用会話文領
域１１３に記憶されている旅行用会話文をその位置の言
語による旅行用会話文に変換する旅行用会話文変換部１
１２を備えている。
【００４０】次に動作を説明する。図２は本発明の衛星
携帯電話において、位置検出して特定電話番号、国際電
話コード、緊急メッセージおよび旅行用会話文の言語を
現地に合わせて自動変換する場合のフローチャートであ
る。位置決定部１１５が現在地の位置を決定してステッ
プ２００で現在地情報を受けると、ステップ２０１でメ
モリ１０４の特定電話番号領域１０５において選択され
ている特定電話番号が現在地点における特定電話番号と
異なるか否かを比較する。異なっているときはステップ
２０２において、電話番号変換部１０８が特定電話番号
領域１０５において選択されている特定電話番号を現在
地点における特定電話番号に変換する。
【００４１】次に、ステップ２０３で、メモリ１０４の
緊急メッセージ領域１０６および旅行用会話文領域１１
３で使用されている言語が現在地における言語と異なる
か否かを比較し、異なっているときはステップ２０４に
おいて、緊急メッセージ変換部１１１が緊急メッセージ
領域１０６に記憶されている緊急メッセージを、旅行用
会話文変換部１１２が旅行用会話文領域１１３に記憶さ
れている旅行用会話文を現在地の言語によるものに変換
する。
【００４２】次に、ステップ２０５で、メモリ１０４の
国際電話コード領域１０７において選択されている国際
電話コードが現在地における国際電話コードと異なるか
否かを比較し、異なっているときはステップ２０６にお
いて、国際電話コード変換部１１０が国際電話コード領
域１０７に記録されている国際電話コードを現在地の国
際電話コードに変換する。国際電話は通常キーパッドの
＃などの特定のキーを押すことによりかけることが出来
る。
【００４３】次に、ステップ２０７で、携帯電話機に内
臓された時計の時間が現在地における現地時間と異なる
か否かを比較し、異なっているときはステップ２０８に
おいて、時間帯変換部１０９が時計の時間を現在地の時
間に調整する。この場合、ユーザインターフェース１０
３により現地時間とユーザの自宅での時間の両方を表示
させることも可能である。
【００４４】ステップ２００、ステップ２０１、ステッ
プ２０３、ステップ２０５およびステップ２０７の各ス
テップにおいて、比較結果が異ならない場合にはそれぞ
れ変換、調整は行わないことはもちろんである。
【００４５】図３は特定電話番号メニューが表示された
ときの制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。衛星携帯電話機のスイッチをオンにすると、電話機
はスタンバイ状態になり、所定の時間間隔で位置検索情
報を受信し、位置決定部１１５で位置決定がなされる。
【００４６】ステップ３００において、ユーザインター
フェース１０３からの入力を判定して緊急事態が発生し
たことが入力されたか否かをテストする。緊急事態発生
が入力された場合は、ステップ３０１で緊急事態に対応
するための特定電話番号と、警察、救急、旅行サービス
等に関連したサービスメニューが表示される。使用者は
表示されたメニューから緊急連絡したい相手先を選択す
る。
【００４７】ステップ３０２において、警察が選択され
たか否かを判定し、警察が選択された場合はステップ３
０５で警察に電話される。電話されると、ステップ３０
８で接続が確認され、接続されていると、衛星携帯電話
１００に予め記録されている緊急メッセージが送信され
るか使用者の選択により使用者自身による通報が開始さ
れる。この場合の使用者の選択は衛星携帯電話１００の
所定のキーを押すことにより達成される。警察に緊急メ
ッセージまたは使用者の通報がなされると、ステップ３
１２で使用者の現在位置が通報され、警察でその情報が
アドレス、地名、道路名、交差点名などに変換される。
【００４８】ステップ３０８で話中などにより接続でき
なかった場合にはステップ３０５に戻り、再度警察呼び
出しが繰り返される。
【００４９】ステップ３０２で警察が選択されていなか
った場合には、ステップ３０３で救急呼び出しがなされ
たのか否かが判定される。救急が選択された場合はステ
ップ３０６で救急センターなどの所轄部署にダイアルさ
れる。ダイアルされるとステップ３０９で接続が確認さ
れ、接続されていると、衛星携帯電話１００に予め記録
されている緊急メッセージが送信されるか使用者の選択
により使用者自身による通報が開始される。この場合の
使用者の選択は衛星携帯電話機１００の所定のキーを押
すことにより達成される。救急センターに緊急メッセー
ジまたは使用者の通報がなされると、ステップ３１３で
使用者の現在位置が通報され、救急センターでその情報
がアドレス、地名、道路名、交差点名などに変換され
る。
【００５０】ステップ３０９で話中などにより接続でき
なかった場合にはステップ３０６に戻り、再度救急セン
ター呼び出しが繰り返される。
【００５１】ステップ３０３で救急が選択されなかった
場合にはステップ３０４で旅行サービスが選択されたか
否かが判定される。旅行サービスが選択された場合に
は、ステップ３０７で旅行サービスのメニューが表示さ
れる。旅行サービスメニューが表示された場合は衛星携
帯電話１００の制御装置１０２により図４に示すフロー
チャートによりサービスが開始される。
【００５２】図４において、ステップ３０７で旅行サー
ビスメニューが表示されると、ステップ４００で、旅行
用会話文、たとえば、場所を尋ねるとき、レストランで
注文するとき、ホテルにチェックインするとき、その他
の会話文の呼び出しが選択されたか否かが判定される。
会話文呼び出しが選択された場合は、ステップ４０４で
旅行用会話文のメニューが表示される。使用者はステッ
プ４１０で表示されたいくつかの旅行用会話文の中から
所望のものを選択すると、ステップ４１１でその会話文
が表示または音声で発声される。
【００５３】ステップ４００で旅行用会話文の選択がさ
れなかったときは、ステップ４０１で自動車サービスが
選択されたか否かが判定される。自動車サービスが選択
された場合は、ステップ４０５で自動車修理などの自動
車サービスセンターへダイアルされる。ダイアルされる
とステップ４０８で接続が確認され、接続されている
と、ステップ４０９で使用者の現在位置が通報され、使
用者が状況について説明することが出来る。なお、この
時の説明文を予め衛星携帯電話１００に蓄積させてお
き、これをステップ４０４で表示させて選択することも
出来る。
【００５４】ステップ４０１で自動車サービスが選択さ
れなかったときは、ステップ４０２で旅行者情報サービ
スが選択されたか否かが選択される。旅行者情報サービ
スが選択された場合は、ステップ４０６で旅行者情報サ
ービスセンターの電話番号が表示される。
【００５５】ステップ４０２で旅行者情報サービスが選
択されなかったときは、ステップ４０３でクレジットカ
ードサービスが選択されたか否かが選択される。クレジ
ットカードサービスが選択された場合は、ステップ４０
７でクレジットサービス会社の電話番号が表示される。
【００５６】旅行サービスとしては、これらのサービス
に限らずその他種々のサービスが可能である。たとえ
ば、天気予報、道路状況、鉄道・航空ダイヤ、ホテル情
報、店舗情報、安全対策など多くの情報サービスが可能
である。
【００５７】
【発明の効果】以上のように本発明は、衛星携帯電話の
使用者のいる現在位置に対応させて、特定電話番号を自
動的にその位置に対応する電話番号に変換するようにし
たものである。すなわち、使用者の衛星携帯電話が交換
局と通信を交わして現在地点の絶対的位置を検出し、衛
星携帯電話に登録されている特定電話番号をその位置に
合わせて変換する。
【００５８】また、衛星携帯電話がその絶対位置を検出
したとき、予め記録されている緊急メッセージと旅行フ
レーズの言語をその地点で使用されている言語に変換
し、国際電話コードをそこで使用されてる国際電話コー
ドに変換し、さらに、時計の時間を現地時間に変換す
る。
【００５９】したがって、衛星携帯電話の使用者は世界
のどこに行っても登録されている電話番号やフレーズを
自動的に現地に合わせて変換できるので、自国にいる感
覚で使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態による衛星携帯電話のブロ
ック構成図 （ａ）全体構成図 （ｂ）メモリ部の構成図 （ｃ）制御装置部の構成図
【図２】本発明の実施の形態の衛星携帯電話における、
特定電話番号、国際電話コード、緊急メッセージおよび
旅行用会話文の言語を自動変換する場合のフローチャー
ト
【図３】本発明の実施の形態の衛星携帯電話における、
特定電話番号メニューが表示されたときの制御装置の動
作を説明するフローチャート
【図４】本発明の実施の形態の衛星携帯電話における、
旅行サービスメニューが表示されたときの制御装置の動
作を説明するフローチャート
【符号の説明】
１００ 衛星携帯電話 １０１ トランシーバ １０２ 制御装置 １０３ ユーザインターフェース １０４ メモリ １０５ 特定電話番号領域 １０６ 緊急メッセージ領域 １０７ 国際電話コード領域 １０８ 特定電話番号変換部 １０９ 時間帯変換部 １１０ 国際電話コード変換部 １１１ 緊急メッセージ変換部 １１２ 旅行用会話文変換部 １１３ 旅行用会話文領域 １１５ 位置決定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 15/00 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｑ ５Ｋ１０１ Ｈ０４Ｑ 7/34 Ｈ０４Ｑ 7/04 Ｃ ９Ａ００１ (72)発明者 折橋 雅之 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 長谷川 誠 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 宮下 新一郎 神奈川県横浜市港北区綱島東４丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 Ｆターム(参考） 5K024 CC11 GG01 GG10 5K025 EE04 HH09 5K027 AA11 BB01 CC08 HH27 5K067 BB04 DD16 DD51 EE02 EE07 FF07 FF23 FF31 HH07 HH13 5K072 AA21 BB13 BB22 FF03 5K101 KK14 LL12 9A001 CC05 DD11 DZ10 HZ33 HZ34 JJ18 JZ08 JZ09 JZ10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 衛星無線通信の送信部および受信部を備
    えたトランシーバと、前記トランシーバに接続され、電
    話番号変更手段、緊急メッセージ変更手段、旅行用会話
    文変更手段、国際電話コード変換手段および時間帯（タ
    イムゾーン）変更手段の中の少なくとも１つと現在位置
    を特定する位置決定手段とを有する制御装置と、前記制
    御装置に接続され、世界の異なる地域での特定電話番号
    を記憶する第１の領域、世界の異なる地域での国際電話
    コードを記憶する第２の領域、異なる言語で記録された
    緊急メッセージを記憶するの第３の領域および異なる言
    語で記録された旅行用会話文を記憶する第４の領域の少
    なくとも１つを有する蓄積手段、および前記制御装置に
    結合されたユーザインターフェースとを具備したことを
    特徴とする衛星携帯電話。
  2. 【請求項２】 ユーザインターフェースは使用者の要求
    を制御装置に通知する手段を有する請求項１に記載の衛
    星携帯電話。
  3. 【請求項３】 ユーザインターフェースは旅行用会話文
    を出力する手段または入力する手段を有する請求項１に
    記載の衛星携帯電話。
  4. 【請求項４】 制御装置はユーザインターフェースから
    災難信号が出されているか否かを検知する手段と、災難
    信号が出されたことを検知して異なるカテゴリに分類さ
    れた特定電話番号の複数のメニューを表示する手段と、
    選択された特定電話番号を検知して選択された特定電話
    番号に従ってダイアルする手段と、選択された特定電話
    番号のダイアル後、通信リンクを形成し、予め記録され
    た緊急メッセージの送信、使用者の通話への参加または
    現在位置の通知の少なくとも１つを手動または自動で実
    行する手段を有する請求項１に記載の衛星携帯電話。
  5. 【請求項５】 特定電話番号の複数のメニューは警察、
    救急および旅行サービスのいずれかを含む請求項４に記
    載の衛星携帯電話。
  6. 【請求項６】 旅行サービスメニューは、クレジットカ
    ードサービス、旅行用会話文、自動車サービスおよび旅
    行者情報サービスのいずれかを含む請求項５に記載の衛
    星携帯電話。
  7. 【請求項７】 蓄積手段が世界の異なる地域で使用され
    ている複数の特定電話番号を新たに追加、更新、もしく
    は削除する特定電話番号編集手段を有する請求項１に記
    載の衛星携帯電話。
  8. 【請求項８】 蓄積手段が世界の異なる地域で使用され
    ている異なる言語により記録された複数の緊急メッセー
    ジを新たに追加、更新、もしくは削除する緊急メッセー
    ジ編集手段を有する請求項１に記載の衛星携帯電話。
  9. 【請求項９】 蓄積手段が世界の異なる地域で使用され
    ている異なる言語により記録された複数の旅行フレーズ
    を新たに追加、更新、もしくは削除する旅行フレーズ編
    集手段を有する請求項１に記載の衛星携帯電話。
  10. 【請求項１０】 蓄積手段が世界の異なる地域で使用さ
    れている複数の国際電話コードを新たに追加、更新、も
    しくは削除する国際電話コード編集手段を有する請求項
    １に記載の衛星携帯電話。
  11. 【請求項１１】 制御装置は、位置決定手段において決
    定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
    と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
    特定電話番号が前記現在位置において使用されるべき特
    定電話番号と異なっているかどうかをテストし、異なっ
    ている場合には、前記選択されている特定電話番号を、
    前記現在位置において使用されるべき特定電話番号に変
    更する手段とを有することを特徴とする請求項１に記載
    の衛星携帯電話。
  12. 【請求項１２】 制御装置は、位置決定手段において決
    定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
    と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
    緊急メッセージの言語が前記現在位置において使用され
    るべき言語と異なっているかどうかをテストし、異なっ
    ている場合には、前記選択されている緊急メッセージ
    を、前記現在位置において使用されるべき言語に変更す
    る手段とを有することを特徴とする請求項１に記載の衛
    星携帯電話。
  13. 【請求項１３】 制御装置は、位置決定手段において決
    定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
    と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
    旅行用会話文の言語が前記現在位置において使用される
    べき言語と異なっているかどうかをテストし、異なって
    いる場合には、前記選択されている旅行用会話文を、前
    記現在位置において使用されるべき言語に変更する手段
    とを有することを特徴とする請求項１に記載の衛星携帯
    電話。
  14. 【請求項１４】 制御装置は、位置決定手段において決
    定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
    と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
    国際電話コードが前記現在位置において使用されるべき
    コードと異なっているかどうかをテストし、異なってい
    る場合には、前記選択されている国際電話のコードを、
    前記現在位置において使用されるべきコードに変更する
    手段とを有することを特徴とする請求項１に記載の衛星
    携帯電話。
  15. 【請求項１５】 制御装置は、位置決定手段において決
    定された現在位置が変化したかどうかを検出する手段
    と、前記現在位置が変化した場合には、選択されている
    タイムゾーンが前記現在位置において使用されるべきゾ
    ーンと異なっているかどうかをテストし、異なっている
    場合には、前記選択されているタイムゾーンを、前記現
    在位置において使用されるべきゾーンに変更する手段と
    を有することを特徴とする請求項１に記載の衛星携帯電
    話。
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