JP2006005014A - 積層型冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減を図ることができる積層型冷却器を提供すること。
【解決手段】電子部品4を両面から冷却するための積層型冷却器1。積層型冷却器1は、冷却媒体5を流通させる冷媒流路を設けた扁平形状の複数の冷却管2を、電子部品4を両面から挟持できるように積層配置してなると共に、各冷媒流路21に冷却媒体5を供給する供給ヘッダ部11と、各冷媒流路から冷却媒体5を排出する排出ヘッダ部12とを有する。冷却管2は、積層方向に開口すると共に突出した突出管部22を設けてなる。隣合う冷却管2は、突出管部22同士を嵌合させると共に突出管部22の側壁同士を接合することにより、互いの冷媒流路を連通させて、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品を両面から冷却するための積層型冷却器に関する。
従来より、図17に示すごとく、電子部品4を両面から挟持するように、複数の冷却管92を積層配置してなり、上記電子部品4を両面から冷却する積層型冷却器9がある(特許文献1参照)。
該積層型冷却器9は、上記冷却管92に冷却媒体を供給する供給ヘッダ94と、上記冷却管92から冷却媒体を排出する排出ヘッダ95とを有する。積層配置された上記複数の冷却管92は、その一端において上記供給ヘッダ94に接続され、他端において上記排出ヘッダ95に接続されている。
しかしながら、上記従来の積層型冷却器9においては、上記冷却管92とは別部材の上記供給ヘッダ94及び排出ヘッダ95に、上記冷却管2が接続されている。そのため、上記積層型冷却器9を製造するに当り、部材点数が多く、製造コストが高くなるおそれがある。
また、上記積層型冷却器9においては、複数の冷却管92が供給ヘッダ94及び排出ヘッダ95に固定されているため、上記複数の冷却管92の間の間隔を変更することが困難である。それ故、電子部品4を冷却管92の間に挿入して、該冷却管92を上記電子部品4の両主面に確実に密着させることが困難となる。
また、図18に示すごとく、電子部品4を両面から挟持するように複数の冷却管92を配設してなると共に、該複数の冷却管92を連通部材93によって連通して、冷却媒体が各冷却管92に流通するよう構成した積層型冷却器90がある(特許文献2参照)。
しかしながら、この積層型冷却器90においても、冷却管92とは別部材である連通部材93を冷却管92に接合して、積層型冷却器90を組み立てる必要がある。そのため、製造コストが高くなると共に生産性の向上が困難となるという問題がある。
特開2001−320005号公報 特開2002−26215号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図ることができる積層型冷却器を提供しようとするものである。
本発明は、電子部品を両面から冷却するための積層型冷却器であって、
該積層型冷却器は、冷却媒体を流通させる冷媒流路を設けた扁平形状の複数の冷却管を、上記電子部品を両面から挟持できるように積層配置してなると共に、上記各冷媒流路に上記冷却媒体を供給する供給ヘッダ部と、上記各冷媒流路から上記冷却媒体を排出する排出ヘッダ部とを有し、
上記冷却管は、積層方向に開口すると共に突出した突出管部を設けてなり、
隣合う上記冷却管は、上記突出管部同士を嵌合させると共に該突出管部の側壁同士を接合することにより、互いの上記冷媒流路を連通させて、上記供給ヘッダ部及び上記排出ヘッダ部を形成していることを特徴とする積層型冷却器にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記積層型冷却器においては、冷却管に形成された上記突出管部同士を嵌合させることにより、隣合う冷却管における互いの冷媒流路を連通させている。そのため、複数の冷却管は、特に別部材を介して接続する必要がなく、部品点数を少なくすることができると共に、製造が容易である。
また、隣合う冷却管における上記突出管部は、該突出管部の側壁同士を接合することにより接続されている。そのため、上記供給ヘッダ部及び排出ヘッダ部は、突出管部の内径と略同等の流路径を確保することができる。これにより、供給ヘッダ部及び排出ヘッダ部における通水抵抗を低減すると共に、圧力損失を抑制することができる。それ故、複数の冷却管へ冷却媒体を均等に流通させることができ、ひいては、電子部品を均等に冷却することができる。
以上のごとく、本発明によれば、製造コストの低減を図ることができる積層型冷却器を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記電子部品は、例えば、IGBT等の半導体素子とダイオードとを内蔵した半導体モジュールとすることができる。そして、該半導体モジュールは、自動車用インバータ、産業機器のモータ駆動インバータ、ビル空調用のエアコンインバータ等に用いるものとすることができる。
また、上記電子部品として、上記半導体モジュール以外にも、例えば、パワートランジスタ、パワーFET、IGBT等を用いることもできる。
また、上記冷却媒体としては、例えば、エチレングリコール系の不凍液が混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒などを用いることができる。
また、上記冷却管は、積層方向に変形するダイヤフラム部を、上記突出管部の周囲に形成してなることが好ましい(請求項2)。
この場合には、隣合う冷却管の間の間隔を容易に調整することができ、上記電子部品を隣合う上記冷却管の間に容易かつ確実に配設することができる。そして、上記電子部品を上記冷却管に確実に密着させ、或いは両者の間に介在させる伝熱部材等に、電子部品及び冷却管を確実に密着させることができる。
なお、上記積層型冷却器に電子部品を配設するに当っては、例えば、上記ダイヤフラム部を冷却管の内側に向かって変形させることにより、冷却管の間に電子部品を挟持させることができる。また、一旦、上記ダイヤフラム部を冷却管の外側に向かって変形させることにより隣合う冷却管の間の間隔を拡げて、その間に電子部品を挿入した後、冷却管の間の間隔を狭めることにより、電子部品を挟持させてもよい。
また、上記冷却管は、対向配置された一対の上記突出管部のうちの一方の周囲に上記ダイヤフラム部を形成してなり、他方の周囲には形成していないことが好ましい(請求項3)。
この場合には、電子部品を挟持させた状態において一定の形状となるように積層型冷却器を製造することが容易となる。
即ち、双方の上記突出管部の周囲にダイヤフラム部を設けて変形させると、それぞれの変形量にばらつきが生ずるおそれがある。そして、この場合に、ダイヤフラム部の変形量を調整しようとすると、冷却管のプレス成形の絞り率や板厚など、種々の条件を正確に管理する必要が生ずる。
そこで、上記のごとくダイヤフラム部を一方にのみ設けることにより、冷却管によって電子部品を挟持させる際の変形を、略設計どおりに行うことが容易となる。
また、上記冷却管は、上記一対の突出管部のうち、上記供給ヘッダ部における下流側に形成された突出管部の周囲に、上記ダイヤフラム部を形成してなることが好ましい(請求項4)。
この場合には、供給ヘッダ部から冷却管への冷却媒体の円滑な供給が上記ダイヤフラム部によって妨げられることを防ぐことができる。
また、上記冷却管は、上記冷媒流路の入口部において、上記冷媒流路の幅を狭める絞り部を設けてなることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記複数の冷媒流路における最小流路断面積の均一化が容易となり、各冷媒流路への冷却媒体の流量を均一化することができる。
また、上記冷却管は、一対の外殻プレートと、該一対の外殻プレートの間に配された中間プレートと、該中間プレートと上記外殻プレートとの間に配された波形状のインナフィンとを有することが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記外殻プレートと中間プレートとインナフィンとをそれぞれ別個にプレス成形等した後、これらを接合することにより、いわゆるドロンカップ構造の冷却管を得ることができる。それ故、上記冷却管を容易に製造することができる。
また、上記インナフィンを所望の部分に形成することが容易となる。これによって、例えば、供給ヘッダ部や排出ヘッダ部となる部分にはインナフィンを配置しないようにして、供給ヘッダ部や排出ヘッダ部の加工を容易にすることができる。
また、この場合には、上記冷媒流路が、冷却管の積層方向に2段形成されることとなる。そのため、冷却管の両側に配設される電子部品の間における熱の移動を抑制することができる。これにより、例えば、一方の電子部品の急激な温度上昇による他方の電子部品への影響を抑制することができる。
また、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配したろう材とを有するブレージングシートからなり、上記中間プレート及び上記インナフィンは、上記外殻プレートの上記芯材よりも卑な金属を含む金属板からなり、かつ、上記一対の外殻プレートは、端部における内側面を互いに接合してなることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記インナフィン及び上記中間プレートを、上記外殻プレートに対して優先的に腐食させ、外殻プレートの腐食を防ぐことができる。これにより、冷却管からの冷却媒体の漏れを防止することができる。
また、一対の外殻プレートの接合面に上記ろう材が配されることとなるため、一対の外殻プレートを容易にろう付け接合することができ、冷却管の作製を容易に行うことができる。
なお、「芯材よりも卑な金属」とは、芯材とする金属よりも腐食電位が低い金属をいう。例えば、上記芯材及びろう材としてアルミニウム(Al)を用いた場合、上記中間プレート及びインナフィンに用いる金属板として、アルミニウムに亜鉛(Zn)を添加した金属材料を用いることができる。
また、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配した犠牲陽極材と、該犠牲陽極材の内側面に配した上記ろう材とを有するブレージングシートからなることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記外殻プレート内においても芯材に対して犠牲陽極材を優先的に腐食させ、芯材の腐食を防ぐことができる。これにより、該外殻プレートの厚み方向に腐食が進むことがなく、上記冷却管に孔が開くことを防ぐことができる。
例えば、上記芯材としてアルミニウム(Al)を用いた場合、上記犠牲陽極材としてアルミニウムに亜鉛(Zn)を添加した金属材料を用いることができる。
また、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配した犠牲陽極材とを有するブレージングシートからなり、上記中間プレートは、芯材と、該芯材の両面に配したろう材とを有するブレージングシートからなり、上記インナフィンは、上記外殻プレートの上記芯材よりも卑な金属を含む金属板からなり、かつ、上記一対の外殻プレートは、端部における内側面を、上記中間プレートの端部における両面に接合してなることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記冷却管の内面を全て犠牲陽極材により覆うことが可能となり、外殻プレートの芯材の腐食を防いで、冷却管に孔が開くことを防ぐことができる。
また、両面にろう材を配した中間プレートの両面の端部に、上記一対の外殻プレートを接合している。そのため、一対の外殻プレートを中間プレートに容易にろう付け接合することができ、冷却管の作製を容易に行うことができる。
また、上記複数の冷却管のうち積層方向の一端に配された第1冷却管は、上記冷却媒体を上記供給ヘッダ部に導入するための冷媒導入口と、上記冷却媒体を上記排出ヘッダ部から排出するための冷媒排出口とを有すると共に、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口は、上記第1冷却管の外側に突出した突出開口部を設けてなり、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口における上記突出開口部に、それぞれ冷媒導入パイプ及び冷媒排出パイプを嵌合していることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記冷媒導入パイプ或いは冷媒排出パイプによって、供給ヘッダ部或いは排出ヘッダ部と冷媒流路との間の流路を遮蔽しないようにすることができる。これにより、上記第1冷却管についても、他の冷却管と同様の流路断面積を確保することができ、電子部品を均等に冷却することが可能となる。
上記突出開口部は、例えば、バーリング加工により、冷却管の主面から略垂直に立ち上げて形成することができる。また、上記突出開口部は、例えば2mm突出させることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる積層型冷却器につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例の積層型冷却器1は、図1に示すごとく、大電力を制御するパワー素子などを収容し板状に形成された電子部品4をその両面から冷却する。電子部品4は扁平な直方体形状に形成され、その一方の長辺側外周面から電力用電極が延び出し、その他方の長辺側外周面から制御用電極が延びだしている。
電子部品4の一方の主平面に接して冷却管2を配置するとともに、電子部品4の他の主平面にも接して冷却管2が配置される。これら冷却管2は、冷却管2の両端に設けられる供給ヘッダ部11および排出ヘッダ部12に接続されている。この実施例では、複数の電子部品4を両面から冷却する。そのため、複数の電子部品4と、複数の冷却管2とが、交互に配置される。複数の電子部品4と複数の冷却管2とを積層配置した組み立て体における積層方向の両端には冷却管2が配置される。
積層型冷却器1は、冷却媒体5を流通させる冷媒流路21を設けた扁平形状の複数の冷却管2を、上記電子部品4を両面から挟持できるように積層配置してなる。積層型冷却器1は、各冷媒流路21に冷却媒体5を供給する供給ヘッダ部11と、各冷媒流路21から冷却媒体5を排出する排出ヘッダ部12とを有する。
図1、図2に示すごとく、上記冷却管2は、積層方向に開口すると共に突出した突出管部22を設けてなる。冷却管2は、図4に示すごとく、アルミあるいは銅などの高い熱伝導性をもつ金属板製のプレートを積層し、これらプレートをろう付けなどの接合技術により接合して構成されている。プレートは、全体がほぼ長方形状である。冷却管2の外殻を構成する外殻プレート27は、電子部品4と接して熱を奪うための扁平管を構成する部分と、供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12とを構成する部分とを有する。この供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12とを構成する部分は、外殻プレート27の両端部に形成される。
外殻プレート27における、供給ヘッダ部11と排出ヘッダ部12とを構成する部分は、外殻プレート27の板状面から垂直方向に突出する突出管部22と、この突出管部22の付け根部周辺に所定の径方向幅をもって環状に形成されたダイヤフラム部23とにより特徴づけられる。突出管部22は、隣接する冷却管2の間を積層方向に連結し、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12を構成し、積層方向に関して坐屈しない程度の強度を提供する。
冷却管2としては、扁平管部分と、ダイヤフラム部23と、積層方向へ延びる突出管部22とにより構成することができる。突出管部22は、別体の管状部材によって構成してもよい。
また、突出管部22は、インロー接続される。即ち、突出管部22としては、外側に配置される段付き大径突出管部223と、大径突出管部223の内側に挿入配置される小径突出管部222とがある。このため、積層型冷却器1は、少なくとも2種類の外殻プレート27を備える。ひとつの外殻プレート27は、大径突出管部223を有し、残るひとつの外殻プレート27は、小径突出管部222を有する。これら2種類の外殻プレート27は、交互に、かつ表裏に、積層される。
積層型冷却器1は、その両端に、さらに端部用の外殻プレート27を備える。即ち、一方の端部用の外殻プレート27は、突出管部22を形成せず、開口していない。他方の端部用の外殻プレート27は、後述する冷却管20用の外殻プレート27であり、突出管部22の代わりに、図5に示すごとく、冷媒導入パイプ31及び冷媒排出パイプ32を接続する突出開口部24を形成してなる。
大径突出管部223は、その内部に小径突出管部222を受け容れる。大径突出管部223内に形成された段部は、小径突出管部222の挿入長さを規制するための規制部分として機能する。小径突出管部222の先端は、段部に当接して、軸方向への挿入長さが規制される。規制部分は、小径突出管部222の外周面に突出して形成した膨出部又はバルジ部により形成することができる。大径突出管部223の内面と、小径突出管部222の外面との間には、その組み付け過程では挿入可能な程度の隙間があるが、両者はろう付けにより接合され、隙間は閉じられ、密封される。
接合後の突出管部22は、それらの軸方向、すなわち積層方向に関してダイヤフラム部23が塑性変形する程度の加圧力を受けても坐屈しない程度の剛性を提供する。
外殻プレート27の外側縁部には、図2、図3に示すごとく、積層方向に立ち上がる外周壁面274と、外周壁面から外側へ広がる細い幅のフランジ部275と、フランジ部275の先端から更に斜めに伸び出す縁部276とが形成されている。フランジ部275は、積層方向と垂直な方向に広がる平面を提供している。
一対の外殻プレート27は、それらのフランジ部275を平行に接触させて配置され、ろう付けにより接合されている。従って、外殻プレート27は、その外側縁部においては、フランジ部275によって積層方向と垂直な平面の間で積層され接合される。その一方で、外殻プレート27は、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12を構成する部分においては、突出管部22をインロー継ぎして、積層方向と平行な筒状面の間で積層され接合される。なお、対向して延びる突出管部22の先端にフランジ部を設けて積層方向と垂直な平面の間で積層し接合する構成を採用してもよい。
突出管部22のインロー継ぎを採用する構成は、積層方向と垂直な平面間での積層構造と比べて、軸方向長さ調節の自由度が大きいこと、外殻プレート27の加工工程における製造が容易であること、コストが低いことといった利点がある。
上述のごとく、隣合う上記冷却管2は、上記突出管部22同士を嵌合させると共に該突出管部22の側壁同士を接合することにより、互いの冷媒流路21を連通させている。これにより、上記供給ヘッダ部11及び上記排出ヘッダ部12を形成している。
また、図2に示すごとく、上記冷却管2は、積層方向に変形するダイヤフラム部23を、上記突出管部22の周囲に形成してなる。上記ダイヤフラム部23は、積層型冷却器1に電子部品4を配設するに当って、隣合う冷却管2の間の間隔を狭める際に、冷却管2の内側に向かって変形する。
即ち、電子部品4を挟持させる前においては、図3に示すごとく、上記積層型冷却器1は、電子部品4の厚みよりも若干広い間隔をもって複数の冷却管2を積層して、該冷却管2の突出管部22において接続されている。この状態にある積層型冷却器1の冷却管2の間に、複数の電子部品4を配置する。その後、積層型冷却器1を積層方向に挟圧する。これにより、突出管部22を通じてダイヤフラム部23に押圧力が加えられ、図2に示すごとく、該ダイヤフラム部23が冷却管2の内側に向かって変形する。これにより、隣合う冷却管2の間の間隔が狭められ、冷却管2と電子部品4とが密着して、該電子部品4が冷却管2によって挟持される状態となる。
また、図4に示すごとく、上記冷却管2は、一対の外殻プレート27と、該一対の外殻プレート27の間に配された中間プレート28と、該中間プレート28と上記外殻プレート27との間に配された波形状のインナーフィン29とを有する。
そして、中間プレート28と外殻プレート27との間に、冷媒流路21が形成されている。
また、上記外殻プレート27、中間プレート28、及びインナーフィン29は、互いにろう付け接合されることにより、冷却管2を構成している。
中間プレート28は、長方形の板状である。中間プレート28は、その両端部に供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12に対応して円形の開口部284を有する。また、中間プレート28の外側縁部は、外殻プレート27の間に挟持されていてもよい。
また、図1に示すごとく、上記複数の冷却管2のうち積層方向の一端に配された第1冷却管20は、冷却媒体5を供給ヘッダ部11に導入するための冷媒導入口13と、冷却媒体5を排出ヘッダ部12から排出するための冷媒排出口14とを有する。この冷媒導入口13及び冷媒排出口14は、図5に示すごとく、第1冷却管20の外側に突出した突出開口部24を設けてなる。そして、冷媒導入口13及び冷媒排出口14における突出開口部24に、それぞれ冷媒導入パイプ31及び冷媒排出パイプ32を嵌合している。
上記突出開口部24は、バーリング加工により、第1冷却管20の主面から略垂直に立ち上がると共に、約2mm突出している。
また、上記冷媒導入パイプ31及び冷媒排出パイプ32は、それぞれの開口先端部33の端面から約2mm後退した部分にツバ部34を設けてなる。
そして、冷媒導入パイプ31及び冷媒排出パイプ32の開口先端部33は、それぞれ突出開口部24の内側に嵌合すると共に、ツバ部34が、突出開口部24の先端に当接する。これにより、上記冷媒導入パイプ31あるいは冷媒排出パイプ32の開口先端部33が、冷却管2における外殻プレート27の内側にまで入り込むことがなく、冷媒流路21を遮蔽することがない。
上記電子部品4は、IGBT等の半導体素子とダイオードとを内蔵した半導体モジュールである。そして、該半導体モジュールは、自動車用インバータの一部を構成する。
また、上記冷却媒体5としてはエチレングリコール系の不凍液が混入した水を用いる。
また、上記電子部品4は、冷却管2に直接接触させた状態で配設することができる。ただし、場合によっては、電子部品4と冷却管2との間に、セラミック等の絶縁板や、熱伝導性グリス等を介在させることもできる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記積層型冷却器1においては、図1、図2に示すごとく、冷却管2に形成された上記突出管部22同士を嵌合させることにより、隣合う冷却管における互いの冷媒流路21を連通させている。そのため、複数の冷却管2は、特に別部材を介して接続する必要がなく、部品点数を少なくすることができると共に、製造が容易である。
また、隣合う冷却管2における上記突出管部22は、図2に示すごとく、該突出管部22の側壁同士を接合することにより接続されている。そのため、上記供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12は、突出管部22の内径と略同等の流路径を確保することができる。これにより、供給ヘッダ部11及び排出ヘッダ部12における通水抵抗を低減すると共に、圧力損失を抑制することができる。それ故、複数の冷却管2へ冷却媒体5を均等に流通させることができ、ひいては、複数の電子部品4を均等に冷却することができる。
また、図2に示すごとく、上記冷却管2は、上記ダイヤフラム部23を突出管部22の周囲に形成してなる。そのため、隣合う冷却管2の間の間隔を容易に調整することができ、電子部品4を隣合う冷却管2の間に容易かつ確実に配設することができる。そして、電子部品4を冷却管2に確実に密着させることができる。
また、上記冷却管2は、一対の外殻プレート27と、中間プレート28と、インナーフィン29とを有する。そのため、外殻プレート27と中間プレート28とインナーフィン29とをそれぞれ別個にプレス成形等した後、これらを接合することにより、いわゆるドロンカップ構造の冷却管2を得ることができる。それ故、冷却管2を容易に製造することができる。
また、インナーフィン29を所望の部分に形成することが容易となる。これによって、供給ヘッダ部11や排出ヘッダ部12となる部分にはインナーフィン29を配置しないようにして、供給ヘッダ部11や排出ヘッダ部12の加工を容易にすることができる。
また、この場合には、図4に示すごとく、上記冷媒流路21が、冷却管2の積層方向に2段形成されることとなる。そのため、冷却管2の両側に配設される電子部品4の間における熱の移動を抑制することができる。これにより、例えば、一方の電子部品4の急激な温度上昇による他方の電子部品4への影響を抑制することができる。
また、上記第1冷却管20における冷媒導入口13及び上記冷媒排出口14は、図5に示すごとく、上記突出開口部24を設けてなる。そのため、上記冷媒導入パイプ31或いは冷媒排出パイプ32によって、供給ヘッダ部11或いは排出ヘッダ部12と冷媒流路21との間の流路を遮蔽しないようにすることができる。これにより、第1冷却管20についても、他の冷却管2と同様の流路断面積を確保することができ、電子部品4を均等に冷却することが可能となる。
以上のごとく、本例によれば、製造コストの低減を図ることができると共に、複数の冷却管へ冷却媒体を均等に流通させることができる積層型冷却器を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図6〜図8に示すごとく、冷却管2が、対向配置された一対の突出管部22のうちの一方の周囲にダイヤフラム部23を形成してなり、他方の周囲には形成していない例である。
上記冷却管2は、上記一対の突出管部22のうち、供給ヘッダ部11における下流側に形成された突出管部22の周囲に、ダイヤフラム部23を形成してなる。
また、上記冷却管2の入口部には、中間プレート28の一部を供給ヘッダ部11の上流側に変形させた整流部25が設けてある。該整流部25は、中間プレート28を挟んだ2段の冷媒流路21の入口部における流路断面積が均等になるようにしている。
上記整流部25は、中間プレート28の開口部284の縁に形成されている。整流部25は、中間プレート28によって区画される上下の流路への冷媒流体の分配を調節する。冷却対象物である電子部品4の冷却要求などに応じて、冷媒流体の分配量は、整流部25の形状によって、均等または不均等に調節可能である。整流部25は、中間プレート28の開口部における縁部を、冷却管2の一方にのみ設けたダイヤフラム部23の変形方向と同方向へ所定量だけ変形させて形成される。
上記のごとく、一方の突出管部22の周囲にのみダイヤフラム部23を形成する方法、即ち一方のみを変形させる方法としては、例えば、図7、図8に示すごとく、他方の突出管部22の立ち上がり部を補強して、積層方向の押圧力に対して変形しないようにする方法がある。即ち、図7に示す方法は、他方の突出管部22の立ち上がり部において、外殻プレート27の曲率半径を大きくする方法である。また、図8に示す方法は、隣合う冷却管22の突出管部22とのろう付け接合により形成されるろう材のフィレット221を、上記他方の突出管部22の立上り部にかかるようにする方法である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、電子部品4を挟持させた状態において一定の形状となるように積層型冷却器1を製造することが容易となる。
即ち、実施例1の場合(図2参照)のように、双方の突出管部22の周囲にダイヤフラム部23を設けて変形させると、それぞれの変形量にばらつきが生ずるおそれがある。そして、この場合に、ダイヤフラム部23の変形量を調整しようとすると、冷却管2のプレス成形の絞り率や板厚など、種々の条件を正確に管理する必要が生ずる。
そこで、上記のごとく、ダイヤフラム部23を一方にのみ設けることにより、冷却管2によって電子部品4を挟持させる際の変形を、略設計どおりに行うことが容易となる。
また、上記冷却管2は、上記一対の突出管部22のうち、供給ヘッダ部11における下流側に形成された突出管部22の周囲に、ダイヤフラム部23を形成してなる。それ故、供給ヘッダ部11から冷却管2への冷却媒体5の円滑な供給がダイヤフラム部23によって妨げられることを防ぐことができる。
即ち、仮に図9に示すごとく、ダイヤフラム部23を、一対の突出管部22のうち、供給ヘッダ部11における上流側に形成された突出管部22の周囲に設けた場合、供給ヘッダ部11から冷却管2への冷却媒体5の円滑な供給が妨げられるおそれがある。即ち、供給ヘッダ部11から冷却管2へ冷却媒体5が供給される際に、ダイヤフラム部23付近で冷却媒体5の流れが剥離するおそれがある。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図10に示すごとく、冷却管2が、冷媒流路21の入口部において、冷媒流路21の幅を狭める絞り部26を設けてなる例である。
上記冷却管2においては、実施例2と同様にダイヤフラム部23及び整流部25が設けてある。
上記絞り部26は、外殻プレート27のプレス成形時に同時に形成される。
絞り部26は、外殻プレート27のうち、冷却管2の扁平部分を構成する部分の幅方向に渡って連続して延びる。絞り部26は、外殻プレート27に、外側から見て溝状に形成されている。絞り部26は、冷媒流路21の積層方向に関する高さを絞る。絞り部26は、断続的に配置された凹部として形成することができる。
絞り部26は、ダイヤフラム部23より下流側に配置され、冷却管2のうち電子部品4と接触する部位と、ダイヤフラム部23との間に配置される。また、絞り部26は、冷却管2のうち電子部品4と接触する部位より上流側に配置される。
絞り部26は、冷却管2のうち電子部品4と接触する部位より下流側に配置することもでき、冷却管2のうち電子部品4と接触する部位の上流側と、下流側との両側に配置されることができる。
また、絞り部26は、ダイヤフラム部23より高い剛性を有する。ダイヤフラム部23の範囲は、相対的に剛性が低く、積層方向に関して塑性変形しやすい部分として把握される。
また、絞り部26において、冷媒流路21の流路断面積が最小となるように絞り部26の形状を設定する。そして、この最小流路断面積が、全ての冷却管2において均等となるようにしている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、ダイヤフラム部23の変形によってヘッダ部と冷媒流路との間の連通面積が変化しても、冷媒流路への流量を絞り部26によって所望の値に調節できる。この構成は、複数のダイヤフラム部23の変形量がばらつく場合に有利な効果を発揮する。即ち、ダイヤフラム部23の変形量にばらつきがあっても、上記複数の冷媒流路21における最小流路断面積の均一化が容易となり、各冷媒流路21への冷却媒体5の流量を均一化することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図11、図12に示すごとく、冷却管2を構成する外殻プレート27、中間プレート28、及びインナーフィン29として、以下のような金属板を用いた例である。
即ち、外殻プレート27は、芯材271と、該芯材271の内側面に配したろう材272とを有するブレージングシートからなる。
中間プレート28及びインナフィン29は、外殻プレート27の芯材271よりも卑な金属(腐食電位が低い金属)を含む金属板からなる。
また、一対の外殻プレート27は、端部における内側面を互いに接合している。
また、本例の場合、図12に示すごとく、突出管部22は、内側面にろう材272が配された状態となる。そして、隣合う冷却管2の突出管部22同士が嵌合したとき、一方の突出管部22の内側面に配されたろう材272が、他方の突出管部22の芯材271の外側面に接触する状態となる。それ故、この状態において接触部を加熱することにより、上記ろう材272によって突出管部22同士が接合される。
外殻プレート27における芯材271及びろう材272としては、アルミニウム(Al)を用い、中間プレート28及びインナフィン29に用いる金属板としては、アルミニウムに亜鉛(Zn)を添加した金属材料を用いることができる。
その他は、実施例1と同様である。
なお、図12は、ダイヤフラム部23の変形前の状態を示している。後述する図14、図16についても同様である。
本例の場合には、インナフィン29及び中間プレート28を、外殻プレート27に対して優先的に腐食させ、外殻プレート27の腐食を防ぐことができる。これにより、冷却管2からの冷却媒体5の漏れを防止することができる。
また、一対の外殻プレート27の接合面にろう材272が配されることとなるため、一対の外殻プレート27を容易にろう付け接合することができ、冷却管2の作製を容易に行うことができる。
また、図12に示すごとく、突出管部22は、内側面にろう材272が配されるため、隣合う冷却管2の突出管部22同士が嵌合したとき、一方の突出管部22の内側面に配されたろう材272が、他方の突出管部22の芯材271の外側面に接触する。これにより、上記ろう材272により突出管部22同士を容易に接合することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図13、図14に示すごとく、外殻プレート27として、芯材271と、該芯材271の内側面に配した犠牲陽極材273と、該犠牲陽極材273の内側面に配したろう材272とを有するブレージングシートを用いた例である。
上記犠牲陽極材273としては、アルミニウム(Al)に亜鉛(Zn)を添加した金属材料を用いることができる。
その他は、実施例4と同様である。
本例の場合には、上記外殻プレート27内においても芯材271に対して犠牲陽極材273を優先的に腐食させ、芯材271の腐食を防ぐことができる。これにより、該外殻プレート27の厚み方向に腐食が進むことがなく、上記冷却管2に孔が開くことを防ぐことができる。
その他、実施例4と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図15、図16に示すごとく、外殻プレート27として、芯材271と、該芯材271の内側面に配した犠牲陽極材273とを有するブレージングシートを用いた例である。
また、中間プレート28は、芯材281と、該芯材281の両面に配したろう材282とを有するブレージングシートからなる。インナフィン29は、外殻プレート27の芯材271よりも卑な金属(腐食電位が低い金属)を含む金属板からなる。
上記インナフィン29を構成する金属板及び上記犠牲陽極材273としては、アルミニウム(Al)に亜鉛(Zn)を添加した金属材料を用いることができる。
また、一対の外殻プレート27は、端部における内側面を、中間プレート28の端部における両面に接合してなる。
また、図16に示すごとく、突出管部22は、ろう材が配されていない外殻プレート27によって構成される。そのため、隣合う冷却管2の突出管部22における接合は、新たにペーストろう材やリングろう材等を配置することにより行う(図示略)。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、上記冷却管2の内面を全て犠牲陽極材273により覆うことが可能となり、外殻プレート27の芯材271の腐食を防いで、冷却管2に孔が開くことを防ぐことができる。
また、両面にろう材282を配した中間プレート28の両面の端部に、上記一対の外殻プレート27を接合している。そのため、一対の外殻プレート27を中間プレート28に容易にろう付け接合することができ、冷却管2の作製を容易に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、積層型冷却器の平面図。 実施例1における、積層型冷却器の供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例1における、ダイヤフラム部を変形させる前の供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例1における、冷却管の断面斜視図。 実施例1における、冷媒導入パイプ(冷媒排出パイプ)と冷媒導入口(冷媒排出口)との接続部の断面図。 実施例2における、積層型冷却器の供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例2における、突出管部の立上り部の曲率半径を大きくした供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例2における、突出管部の立上り部をろう材のフィレットにより補強した供給ヘッダ部付近の断面図。 比較例における、積層型冷却器の供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例3における、積層型冷却器の供給ヘッダ部付近の断面図。 実施例4における、冷媒流路に直交する断面による冷却管の断面図。 実施例4における、供給ヘッダ部(排出ヘッダ部)の断面図。 実施例5における、冷媒流路に直交する断面による冷却管の断面図。 実施例5における、供給ヘッダ部(排出ヘッダ部)の断面図。 実施例6における、冷媒流路に直交する断面による冷却管の断面図。 実施例6における、供給ヘッダ部(排出ヘッダ部)の断面図。 従来例における、積層型冷却器の平面図。 他の従来例における、積層型冷却器の断面図。
符号の説明
1 積層型冷却器
11 供給ヘッダ部
12 排出ヘッダ部
2 冷却管
21 冷媒流路
22 突出管部
23 ダイヤフラム部
27 外殻プレート
28 中間プレート
29 インナーフィン
4 電子部品
5 冷却媒体

Claims (10)

  1. 電子部品を両面から冷却するための積層型冷却器であって、
    該積層型冷却器は、冷却媒体を流通させる冷媒流路を設けた扁平形状の複数の冷却管を、上記電子部品を両面から挟持できるように積層配置してなると共に、上記各冷媒流路に上記冷却媒体を供給する供給ヘッダ部と、上記各冷媒流路から上記冷却媒体を排出する排出ヘッダ部とを有し、
    上記冷却管は、積層方向に開口すると共に突出した突出管部を設けてなり、
    隣合う上記冷却管は、上記突出管部同士を嵌合させると共に該突出管部の側壁同士を接合することにより、互いの上記冷媒流路を連通させて、上記供給ヘッダ部及び上記排出ヘッダ部を形成していることを特徴とする積層型冷却器。
  2. 請求項1において、上記冷却管は、積層方向に変形するダイヤフラム部を、上記突出管部の周囲に形成してなることを特徴とする積層型冷却器。
  3. 請求項2において、上記冷却管は、対向配置された一対の上記突出管部のうちの一方の周囲に上記ダイヤフラム部を形成してなり、他方の周囲には形成していないことを特徴とする積層型冷却器。
  4. 請求項3において、上記冷却管は、上記一対の突出管部のうち、上記供給ヘッダ部における下流側に形成された突出管部の周囲に、上記ダイヤフラム部を形成してなることを特徴とする積層型冷却器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記冷却管は、上記冷媒流路の入口部において、上記冷媒流路の幅を狭める絞り部を設けてなることを特徴とする積層型冷却器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記冷却管は、一対の外殻プレートと、該一対の外殻プレートの間に配された中間プレートと、該中間プレートと上記外殻プレートとの間に配された波形状のインナフィンとを有することを特徴とする積層型冷却器。
  7. 請求項6において、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配したろう材とを有するブレージングシートからなり、上記中間プレート及び上記インナフィンは、上記外殻プレートの上記芯材よりも卑な金属を含む金属板からなり、かつ、上記一対の外殻プレートは、端部における内側面を互いに接合してなることを特徴とする積層型冷却器。
  8. 請求項7において、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配した犠牲陽極材と、該犠牲陽極材の内側面に配した上記ろう材とを有するブレージングシートからなることを特徴とする積層型冷却器。
  9. 請求項6において、上記外殻プレートは、芯材と、該芯材の内側面に配した犠牲陽極材とを有するブレージングシートからなり、上記中間プレートは、芯材と、該芯材の両面に配したろう材とを有するブレージングシートからなり、上記インナフィンは、上記外殻プレートの上記芯材よりも卑な金属を含む金属板からなり、かつ、上記一対の外殻プレートは、端部における内側面を、上記中間プレートの端部における両面に接合してなることを特徴とする積層型冷却器。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項において、上記複数の冷却管のうち積層方向の一端に配された第1冷却管は、上記冷却媒体を上記供給ヘッダ部に導入するための冷媒導入口と、上記冷却媒体を上記排出ヘッダ部から排出するための冷媒排出口とを有すると共に、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口は、上記第1冷却管の外側に突出した突出開口部を設けてなり、上記冷媒導入口及び上記冷媒排出口における上記突出開口部に、それぞれ冷媒導入パイプ及び冷媒排出パイプを嵌合していることを特徴とする積層型冷却器。
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