JP2006003666A - フォーカス調整装置及びフォーカス調整プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ズームレンズ14にて撮像倍率が可変に構成された写真フィルム読取り装置FSで、フォーカス調整用チャートを用いて、フォーカス調整行う場合において、前記撮像倍率が、写真フィルムの読取り画像にて写真プリントを作製する写真プリント装置のプリント解像度とプリントサイズとに応じて、1種類のフィルムサイズに対して複数段階に設定された前記写真フィルム読取り装置に対して、前記複数段階の1段階毎に、前記フィルム画像検出用センサの出力データにおけるフォーカス調整用エリアの像の存在位置を特定する処理と、存在位置が特定されたフォーカス調整用エリアの読取りデータに基づいて前記ズームレンズの合焦点を特定する処理とを実行する。
【選択図】図1
Description
より具体的には、下記特許文献1及び下記特許文献2にも記載されているように、写真フィルム読取り装置は、所定位置に位置する写真フィルムの駒画像をズームレンズにてフィルム画像検出用センサの受光面上に結像させて、フィルム画像検出用センサの検出信号から前記駒画像の画像データを取込むものであり、フォーカス調整用チャートを用いて、このズームレンズのフォーカス調整を行う。
フォーカス調整用チャートは、他の種類の調整を行うための機能をも併せ持っている等の理由により、実際にフォーカス調整に利用されるフォーカス調整用エリアは、フォーカス調整用チャートの一部に形成される場合が多い。
従って、前記ズームレンズのフォーカス調整も、複数の写真フィルムの種類夫々に対して行う必要がある。
このように複数種類の写真フィルムに対して夫々フォーカス調整を行う場合、調整対象の写真フィルムの種類を変更しても、フォーカス調整用チャートのフォーカス調整用エリアの像がフィルム画像検出用センサの受光面上の同一位置に結像されるという保証はない。
このため、下記特許文献1及び下記特許文献2においても、フィルム画像検出用センサの検出信号からフォーカス調整用のデータ領域(フォーカス調整用エリアの像のデータが存在する領域)を手動操作で探し出す機能が備えられている。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、フォーカス調整の作業負担を可及的に低減しながら、的確なフォーカス調整を可能とする点にある。
しかしながら、写真プリント装置にて写真プリントを作製する場合のことまで含めて考慮すると、種々のプリントサイズに幅広く対応した写真プリント装置では、同じプリント解像度に対して必要となる画素数が、大きいプリントサイズと小さいプリントサイズとで大きく異なり、これら各種のプリントサイズに対して一律に同一解像度のフィルム読取り画像を供給したのでは、小さいプリントサイズの写真プリントを作製するときに、不必要に高解像度の画像データを供給し、無意味に画像処理負担等を増大させてしまうことになる。
このため、ズームレンズにより設定する撮像倍率を、写真フィルムの読取り画像にて写真プリントを作製する写真プリント装置のプリント解像度とプリントサイズとに応じて、1種類のフィルムサイズに対して複数段階に設定して、写真フィルムの駒画像を読取るという手法が考えられるようになった。
これは、ズームレンズの撮像倍率を変化させると微妙な光軸ずれが発生して、フォーカス調整用エリアの結像位置を変動させているものと推測される。
これは、フィルムサイズ毎に上記処理を複数回繰り返すことを意味しており、作業負荷の多大な増大を意味することになるが、フォーカス調整用のデータ領域を探し出す処理もその探し出したデータ領域から合焦点を特定する処理も、フィルム画像検出用センサの検出データ自体を利用して自動的に処理させることができるので、調整作業担当者には負担とはならない。
すなわち、フィルム画像検出用センサをラインセンサにて構成することで、イメージセンサとして構成する場合に比べて検出画素数を大きくすることが容易であり、上述のように1種類のフィルムサイズに対してズームレンズの撮像倍率を変化させたときに、小さいプリントサイズのために撮像倍率を小さくしたときでも十分な撮像解像度を確保し易いものとなる。
更に、フィルム画像検出用センサをラインセンサとすることとの関係で、フォーカス調整用エリアを縞模様を形成するだけのシンプルな構成とすることができる。
これによって、フィルムサイズ毎にフォーカス調整用エリアの探索処理と合焦点特定処理とを複数回繰り返すことになるが、これらをフィルム画像検出用センサの検出データ自体を利用して自動的に処理させて、調整作業担当者には負担とはならないようにしている。
又、上記第2の発明によれば、イメージセンサに比較して画素数を大きくし易いラインセンサを用いて、小さいプリントサイズに対応するズームレンズの撮像倍率でも十分高品質な読取り画像データを供給することができ、しかも、フォーカス調整用チャートをシンプルに構成することができ、それに伴って、フォーカス調整用チャートを読取った検出データに対する自動処理もシンプルにすることができる。
又、上記第3の発明によれば、1種類のフィルムサイズに対してズームレンズの撮像倍率を変化させる場合であっても、撮像倍率の各段階毎に、フィルム画像検出用センサの検出信号からフォーカス調整用のデータ領域(フォーカス調整用エリアの像のデータが存在する領域)を探し出す処理と、探し出したデータ領域のデータを利用して合焦点を特定する処理とを自動的に実行して、フォーカス調整の作業負担を可及的に低減しながら、的確なフォーカス調整を行うことができる。
写真プリントシステムDPは、いわゆるデジタルミニラボと称されるシステムを構成するものであり、図1のブロック図及び図2の斜視図に示すように、現像処理済みの写真フィルム1(以下、単に「フィルム1」と略称する)の駒画像を読み取る写真フィルム読取り装置FSと、写真フィルム読取り装置FSにて読み取った駒画像を印画紙2に露光し且つ現像処理して写真プリントを作製する写真プリント装置EPとから構成されている。
写真フィルム読取り装置FSは、キャスターCTを備えて容易に搬送移動できるように構成されており、その筐体内には、図1に概略的に示すように、ハロゲンランプ10と、光ファイバー束にて構成されるライトガイド11と、フィルム1の駒画像を光電変換により読取るためのフィルム画像検出用センサ13と、フィルム1の駒画像をフィルム画像検出用センサ13の受光面上に結像させるためのズームレンズ14と、光路を90度屈曲させるためのミラー15と、フィルム画像検出用センサ13の出力信号を増幅及びA/D変換等する信号処理回路16と、パーソナルコンピュータにて構成されて写真フィルム読取り装置FS全体の動作を制御する制御装置17とが設けられている。
ズームレンズ14は、ズーム倍率を変化させることで、フィルム1の駒画像の、フィルム画像検出用センサ13の受光面上への撮像倍率を可変とする。
写真フィルム読取り装置FSの筐体外部には、ライトガイド11の光出射端の下部に位置する状態で、図示を省略するフィルム搬送機構等が備えられてフィルム1を所定の読取り位置に位置させるフィルムキャリア12が着脱自在に備えられている。
フィルムキャリア12は、原則としてフィルム1の種類毎に、すなわち、フィルムサイズ毎に備えられ、読取り対象のフィルム1の種類に応じて適宜に交換される。
従って、写真プリント装置EPのプリント解像度が400DPI程度の高解像度のプリント解像度を有するものであって、CCDラインセンサの長手方向(主走査方向)に対応する方向では約300mm程度の大きなプリントサイズにまで対応できる読取り解像度を有する。
次に、写真フィルム読取り装置FSのフォーカス調整について説明する。
本実施の形態の写真フィルム読取り装置FSは、上述のように、フィルムキャリア12を交換することで複数種類のフィルム1の駒画像を読取り可能であり、フィルムサイズ毎にズームレンズ14の撮像倍率が設定変更される。
更に、1種類のフィルムサイズに対しても、ズームレンズ14の撮像倍率が複数段階に設定変更される。
これは、写真プリント装置EPのプリント解像度とプリントサイズとによって決まる必要画素数に対して、写真フィルム読取り装置FSから供給する画像データが過度に高解像度の画像データとならないようにするためであり、1種類のフィルムサイズに対する複数段階の撮像倍率は、写真プリント装置EPのプリント解像度と使用を想定している複数のプリントサイズとの組み合わせに応じて設定している。
従って、信号処理回路16で特段の処理を行わないときは、プリントサイズが小さいほどズームレンズ14の撮像倍率が小さくなるように設定される。
写真プリントシステムDPの実稼働時には、読取り対象のフィルム1の種類が変更される毎に、又、プリントサイズが設定変更される毎に、それらの組み合わせに対応して記憶している前記フォーカス調整値を読み出して、ズームレンズ14の撮像倍率の設定と、フォーカスの設定とを行う。
このため、このフォーカス調整作業を極力自動化する機能が制御装置17に組み込まれている。
この機能は、制御装置17が図5に示す「フォーカス調整プログラム」を実行することによって実現される。
この「フォーカス調整プログラム」は、制御装置17に備えられる不揮発性メモリあるいはハードディスク装置等に記憶させておき、写真フィルム読取り装置FSのレンズ光学系の修理を行った場合等の何らかの事情によりフォーカス調整をやり直す必要が生じたときに随時に実行できるように構成しているが、写真フィルム読取り装置FSには常駐させず、必要が生じた時点で各種の記録媒体からプログラムをロードして実行するようにしても良い。
フォーカス調整用チャートFCは、本実施の形態では、極めて薄い金属板に、図4の下側の図に拡大して示す形状の開口が形成されている。
同拡大図において黒塗りで示す幅狭スリットエリア41は、副走査方向(フィルム1の搬送方向)に延びる極めて細いスリット状開口を主走査方向(CCDラインセンサの長手方向)に一定ピッチで高密度に並べて形成したエリアである。従って、この幅狭スリットエリア41によってフィルム画像検出用センサ13の受光面上に形成される像は、前記副走査方向に延びる直線を一定ピッチで主走査方向(CCDラインセンサの長手方向)に並べた縞模様の像となる。
この幅狭スリットエリア41には、比較的幅の広い幅広スリット状開口42を3個隣接させている。更に、幅広スリット状開口42の間に、直角3角形の開口43を配設している。
このフォーカス調整用チャートFCをフィルムキャリア12にセットしたときの、フィルム画像読取り用開口12bの位置を、図4の下段側のチャート拡大図において1点鎖線CLにて示している。
制御装置17は、図5の「フォーカス調整プログラム」を実行することによって、フィルム画像検出用センサ13によるフォーカス調整用エリアFAの読取りデータに基づいてレンズ14のフォーカス調整を行うフォーカス調整装置として働く。
図5の処理が起動すると、先ず、フォーカス用モータ19を、同機種の写真フィルム読取り装置FSの過去の組み立て情報等から予め求められているフォーカス調整値によって作動させる(ステップ#1)。
このフォーカス調整値は、例えば、物理的な基準位置からのフォーカス用モータ19の回転作動量(例えばパルスモータであればパルス数)として管理すれば良い。
次に、ズームレンズ14の撮像倍率を、そのフィルム1のフィルムサイズに対して想定されている撮像倍率のいずれかに設定するように、ズーム用モータ18を作動させる(ステップ#2)。
この対応付けの処理を、信号処理回路16からは図4の上段側に例示するデータが入力されるとして、簡単に説明する。
図4の上段側に示すデータでは、フォーカス調整用チャートFCの各区間(「A’」〜「I’」)に対応する区間を、区間A〜区間Iとして示しており、上記対応付けは、各区間(「A」〜「I」)の開始位置と終了位置とを特定する処理になる。
尚、フォーカス調整用チャートFCの開口寸法とズームレンズ14の撮像倍率とから、信号処理回路16から受け取るデータ上での、各区間(「A’」〜「I’」)の幅や幅広スリット状開口42と幅狭スリットエリア41との間の間隔等を予め計算によって求めており、以下において、これらを「チャートからの推定による長さ」に類する表現で説明する。
更にデータを検索し、前記しきい値より小さい値で連続する部分がある程度連続し、且つ、先に検出した区間Aの開始位置から現在位置までの長さが、チャートからの推定による区間Aの長さよりも長くなったときに、その前記しきい値より小さい値で連続する部分の始点を区間Aの終了位置(区間Bの開始位置)の候補とする。
更にデータを検索して、前記しきい値を超えて立ち上がった位置を、区間Bの終了位置(区間Cの開始位置)として検出する。
先に区間Bの開始位置の候補とした位置と検出した区間Bの終了位置との間隔が、チャートから推定した区間Bの長さと比較して妥当なものであれば、その区間Bの開始位置の候補と検出した区間Bの終了位置により区間Bの位置を確定する。これは、区間Aが確定されたことも意味する。
この操作を同様に適用して、区間C〜区間Iの開始位置と終了位置を確定する。
以上のようにして各区間を特定すると、区間Eの中央の幅狭のスリットが密集した状態のデータ部分の位置を、フォーカス調整用エリアFAの像の位置として特定する(ステップ#5)。
解像度の算出は、例えば、データの山の部分の値と谷の部分の値との差を幅広スリット状開口42に相当する部分(山の部分)の値で除算することによって求められる。
この処理を繰り返して、フォーカス位置を所定の範囲で移動させ(ステップ#9)、その範囲内で解像度が最大となるところのフォーカス調整値を、その撮像倍率での合焦点のフォーカス調整値として特定して記憶する(ステップ#10)。
この操作を全ての撮像倍率について繰り返し(ステップ#11)、全ての撮像倍率について完了すると、各撮像倍率についての合焦点のフォーカス調整値をフィルムサイズの情報と共に不揮発性メモリ等に書込んで、写真プリントシステムDPの実稼働時に制御装置17が参照可能な状態とする。
写真プリント装置EPは、図1及び図2に示すように、写真フィルム読取り装置FSとは別体で構成されており、筐体内部には、印画紙2に露光画像を形成する露光ヘッド21と、露光形成する画像の画像データに基づいて露光ヘッド21を制御する露光制御装置22と、露光ヘッド21にて露光された印画紙2を現像処理する現像処理装置23と、印画紙マガジン8から引き出された印画紙2を多数の搬送ローラ31にて現像処理装置23へ搬送する印画紙搬送系PTとが設けられ、筐体外部には、現像処理装置23にて現像された印画紙2をオーダ毎に一時的に保存するための一時保存用コンベア25と、現像処理装置23から排出された印画紙2を一時保存用コンベア25へ搬送する排出コンベア26とが設けられ、更に、これら各部を制御する主制御装置27が筐体内に設けられている。
印画紙搬送系PTの搬送経路の途中には、印画紙マガジン8から引き出された長尺の印画紙2を主制御装置27から指示されたプリントサイズに切断するカッタ32と、印画紙2の搬送列を振分ける振分け装置33とが備えられている。
露光ヘッド21は、画像データに基づいて強度変調されたレーザビームを印画紙2の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向で繰り返し走査し、前記主走査方向に延びるライン状の露光を繰り返して、搬送駆動される印画紙2上に画像を露光形成するように構成されている。
次に、写真プリントシステムDPの全体動作について、フィルム1の読取り画像に基づいて写真プリントを作製する場合を例示して、概略的に説明する。
写真フィルム読取り装置FSに、読取り対象のフィルム1のフィルムサイズに適合したフィルムキャリア12がセットされている状態で、プリントサイズを特定する情報及びプリント解像度を特定する情報と共に、フィルム1の読取り指令が写真プリント装置EPの主制御装置27から送られて来ると、写真フィルム読取り装置FSの制御装置17は、フィルムキャリア12から入力されるフィルムサイズの情報、前記プリントサイズを特定する情報及び前記プリント解像度を特定する情報の組み合わせに対して予め設定されている撮像倍率となるようにズームレンズ14のズーム用モータ18を作動させ、更に、その撮像倍率について上述のようにして求められている合焦点のフォーカス調整値でフォーカス用モータ19を作動させる。
このフィルム1の搬送駆動によって、読取り位置(フィルム画像読取り用開口12bの形成位置)を通過するフィルム1の駒画像がフィルム画像検出用センサ13にて読取られ、信号処理回路16にて所定の処理が施された後、画像の存在部分だけが切り出されてデジタル画像データとして写真プリント装置EPの主制御装置27へ順次に送られる。
オペレータは、モニタ27aに表示されたシミュレート画像を観察して、適宜露光条件の補正入力を操作卓27bから行う。
主制御装置27は、操作卓27bから補正入力があると、その指示に基づいて露光条件を補正演算して露光用の画像データを生成し、その画像データを露光制御装置22へ送る。
露光制御装置22は、印画紙2の搬送駆動と連動して、受け取った露光用の画像データに基づいて露光ヘッド21を駆動し、露光位置を搬送される印画紙2に対して潜像として画像を露光形成する。
露光ヘッド21にて露光処理された印画紙2は、現像処理装置23にて現像処理及び乾燥処理された後、排出口23aから排出コンベア26上に排出され、写真プリントとして仕上げられる。
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、写真フィルム読取り装置FSの制御装置17が「フォーカス調整プログラム」を実行して、フォーカス調整装置として機能する場合を例示しているが、写真フィルム読取り装置FSの組み立て作業時においてだけ、制御装置17とは別のコンピュータをズーム用モータ18,フォーカス用モータ19及び信号処理回路16に接続して、そのコンピュータに「フォーカス調整プログラム」を実行させ、その結果得られた各撮像倍率毎の合焦点を特定するデータを制御装置17へ出力するように構成しても良い。
(3)上記実施の形態では、フォーカス調整用エリアFAの読取りデータから解像度を求めて合焦点を特定しているが、例えば、スリット状開口の像の線幅を測定してその線幅が最小となった位置を合焦点として特定する等、合焦点の特定手法は種々に変更可能である。
(4)上記実施の形態では、フォーカス調整用チャートFCとして薄い金属板にスリット状の開口等を形成したものを例示しているが、例えば、ガラス板に金属を蒸着して、その蒸着膜に上記実施の形態のスリット状開口と同等の光通過部分を形成したり、あるいは、写真フィルムにフォーカス調整のための像を焼き付けたもの等をフォーカス調整用チャートFCとして使用しても良く、フォーカス調整用チャートFCの具体的な構成は種々に変更可能である。
13 フィルム画像検出用センサ
14 ズームレンズ
FA フォーカス調整用エリア
FC フォーカス調整用チャート
FS 写真フィルム読取り装置
Claims (3)
- 写真フィルムの画像を読取るためのフィルム画像検出用センサと、写真フィルムの駒画像を前記フィルム画像検出用センサの受光面上に結像するためのズームレンズとが備えられ、そのズームレンズにて前記駒画像の前記受光面上への撮像倍率が可変に構成された写真フィルム読取り装置において、前記受光面上にフォーカス調整用の像を形成するためのフォーカス調整用エリアが一部に形成されたフォーカス調整用チャートを用いて、前記フィルム画像検出用センサによる前記フォーカス調整用エリアの読取りデータに基づいて前記ズームレンズのフォーカス調整を行うフォーカス調整装置であって、
前記撮像倍率が、写真フィルムの読取り画像にて写真プリントを作製する写真プリント装置のプリント解像度とプリントサイズとに応じて、1種類のフィルムサイズに対して複数段階に設定された前記写真フィルム読取り装置に対して、
前記複数段階の1段階毎に、
前記フィルム画像検出用センサの出力データにおける前記フォーカス調整用エリアの像の存在位置を特定する処理と、
存在位置が特定されたフォーカス調整用エリアの読取りデータに基づいて前記ズームレンズの合焦点を特定する処理とを実行するように構成されているフォーカス調整装置。 - 前記フィルム画像検出用センサは、写真フィルムの搬送方向である副走査方向と直交する主走査方向に延びる姿勢で配置されたラインセンサにて構成され、
前記フォーカス調整用エリアは、前記副走査方向に延びる直線を一定ピッチで前記主走査方向に並べた縞模様の像を前記受光面上に形成するように構成されている請求項1記載のフォーカス調整装置。 - 写真フィルムの画像を読取るためのフィルム画像検出用センサと、写真フィルムの駒画像を前記フィルム画像検出用センサの受光面上に結像するためのズームレンズとが備えられ、そのズームレンズにて前記駒画像の前記受光面上への撮像倍率が可変に構成された写真フィルム読取り装置において、前記受光面上にフォーカス調整用の像を形成するためのフォーカス調整用エリアが一部に形成されたフォーカス調整用チャートを用いて、前記フィルム画像検出用センサによる前記フォーカス調整用エリアの読取りデータに基づいて前記ズームレンズのフォーカス調整を行うフォーカス調整プログラムであって、
前記撮像倍率が、写真フィルムの読取り画像にて写真プリントを作製する写真プリント装置のプリント解像度とプリントサイズとに応じて、1種類のフィルムサイズに対して複数段階に設定された前記写真フィルム読取り装置に対して、
前記複数段階の1段階毎に、
前記フィルム画像検出用センサの出力データにおける前記フォーカス調整用エリアの像の存在位置を特定する処理と、
存在位置が特定されたフォーカス調整用エリアの読取りデータに基づいて前記ズームレンズの合焦点を特定する処理とを実行するように構成されているフォーカス調整プログラム。
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