JP4348068B2 - 撮像装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮像するための画像検出用センサと、その画像検出用センサの受光面上に前記被写体の像を結像するためのレンズと、前記被写体,前記画像検出用センサ及び前記レンズ間の相対的な位置関係を変化させる焦点調整用の位置調整装置と、前記画像検出用センサの検出情報に基づいて、撮影画像の合焦状態を検出する合焦状態検出装置とが設けられた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる撮像装置は、イメージセンサあるいはラインセンサ等の画像検出用センサにて被写体を撮像する場合において、画像検出用センサによる検出画像データ自体によって、撮像した画像の合焦状態すなわちピントの状態を検出してピント合わせのための情報の得る形式の撮像装置である。
画像検出用センサにて検出した2次元画像データから、前記合焦状態についての情報を得るための手法としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載のように画像のコントラストに着目する手法が考えられている。
具体的には、レンズ等の相対的な位置関係を変化させてピントの調整動作をしたときの、隣接する画素の画像データの差分の絶対値の積算値の変動を求めることによって(特許文献1)、あるいは、隣接する画素の画像データの差分の二乗値の積算値の変動を求めることによって(特許文献2)、前記合焦状態を検出する手法である。
又、特許文献2には、更に、画像データのヒストグラムの変動から前記合焦状態を検出する手法を併用する技術の記載もある。
【特許文献1】
特開2000−278490号公報
【特許文献2】
特開2000−292687号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の隣接画素にのみ着目したコントラストによって前記合焦状態を検出する手法では、被写体の状態やノイズによって誤差が生じ易く、正確な合焦状態の検出が困難な場合もある。
又、画像データのヒストグラムによって合焦状態を検出する手法では、合焦状態を検出するための演算処理量が増大してしまう不都合がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、処理の複雑化を可及的に回避しながら、正確に合焦状態を検出できるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、被写体を撮像するための画像検出用センサと、その画像検出用センサの受光面上に前記被写体の像を結像するためのレンズと、前記被写体,前記画像検出用センサ及び前記レンズ間の相対的な位置関係を変化させる焦点調整用の位置調整装置と、前記画像検出用センサの検出情報に基づいて撮影画像の合焦状態を検出する合焦状態検出装置とが設けられた撮像装置において、前記合焦状態検出装置は、前記画像検出用センサにて検出された画像において、起点とする画素位置における画像データの変化量と、前記起点とする画素位置からの距離が異なる複数の比較対象画素位置の夫々における画像データの変化量との差に基づいて前記合焦状態を検出するように構成され、前記合焦状態検出装置は、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に、各絶対値毎に個別に設定した設定係数を乗じた値の総和値に基づいて前記合焦状態を検出するように構成されている。
【0005】
すなわち、被写体を画像検出用センサにて撮像した画像データのデータ値は、1つの画像中の個々の被撮影物の存在によって上下に変動し、その上下の変動の間隔は様々である。
そこで、撮像された画像の画像データにおいて、起点とする画素位置とその起点とする画素からの距離が異なる複数の比較対象画素位置とを定めて、それら各画素位置について画像データの変化量を求め、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差に基づいて合焦状態を検出するのである。
【0006】
画像上での距離と画像データの関係を示す図3によって具体的に説明する。
ある方向での距離と画像データとの関係が曲線Pである場合において、前記起点とする画素位置が点Aであり、比較対象画素位置とする点のうちの一つが点Bであるときに、点Aの画素についての画像データの変化量をa(図3では正の値となる)で表し、点Bの画素についての周辺の画素との画像データの変化量をb(図3では負の値となる)で表す。点A,B共に、間隔「Δd」に対する変化量をとっており、「a/Δd」,「b/Δd」は、夫々、点A,Bにおける曲線Pの接線の傾きに相当している。
画像上での距離と画像データとの関係が、焦点が合っていくにつれて曲線Pから破線で示す曲線Qのように変化してコントラストが大となると、点A,Bにおける変化量は、夫々「a’」,「b’」に変化して、これらの変化量の差も「a−b」から「a’−b’」へ大きく変化する。
つまり、このように変化量の差をとることによって、起点とする画素位置と比較対象画素位置とが被写体中の被撮影物の輪郭部分に位置したときに、大きな状態変化として検出することができ、S/N比を向上できることになる。
【0007】
この点Aと点Bとの間隔は、被写体中の被撮影物に依存するので、点Bを複数点設定して上記変化量の差を評価するのである。
もって、基本的にはコントラストの変動による合焦状態の評価手法をとって処理の複雑化の回避を図りながら、被写体中の被撮影物を合焦状態の評価に積極的に利用して、正確に合焦状態を検出できるものとなった。
尚、前記変化量を求める際の方向性は、起点とする画素位置についてのものと前記比較対象画素位置についてのものとが同一直線上に乗る必要は必ずしもなく、それらの変化量の差が合焦状態の変化に伴って変化する方向性であれば足りる。
更に、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差に基づいて前記合焦状態を評価するについては、前記変化量の差の変動を各比較対象画素位置毎に個別に監視することも考えられるが、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に、各絶対値に対して個別に設定した設定係数を乗じた値の総和値に基づいて前記合焦状態を検出することで、前記総和値のみで合焦状態の検出を行えるので、処理が一層簡素化されるものとなる。
しかも、前記各絶対値に対して個別の重み付けを設定係数にて設定することで、被写体の実状を前記総和値に反映させることが可能となり、より的確な合焦状態の評価が可能となる。
【0009】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記合焦状態検出装置は、前記複数の比較対象画素位置を、前記起点とする画素位置を含む設定直線上に設定するように構成されている。
すなわち、前記起点とする画素位置に対して複数の前記比較対象画素位置を設定するについては、前記起点とする画素位置を含む任意の曲線上に設定することも可能であるが、上記のように前記起点とする画素位置を含む設定直線上に設定することで、被写体中の被撮影物による画像データの変化を、前記起点とする画素位置に対して的確に捉えることができる。
【0010】
又、上記請求項3記載の構成を備えることにより、前記合焦状態検出装置は、前記起点とする画素位置を複数個設定するように構成されている。
すなわち、前記起点とする画素位置のとりかたによっては、焦点調整時に前記変化量の差の変動が十分ではなく合焦状態の変化を的確に検出できない場合もあり得る。
そこで、前記起点とする画素位置を複数個設定することで、より一層確実に合焦状態を検出できるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の撮像装置を写真フィルム読取装置に備えた場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態で例示する写真フィルム読取装置FSは、図1に示すように露光・現像装置EPと共に、いわゆるデジタルミニラボ機として知られている写真プリントシステムDPを構成するものである。
この写真プリントシステムDPは、現像処理済みの写真フィルム1(以下、単に「フィルム1」と略称する)の駒画像を写真フィルム読取装置FSにて読取り、写真フィルム読取装置FSにて読み取った駒画像を露光・現像装置EPにおいて印画紙2に露光し且つ現像処理する。
【0012】
〔写真フィルム読取装置FSの概略構成〕
写真フィルム読取装置FSは、フィルム1を被写体とする撮像装置として構成されており、写真フィルム読取装置FSの筐体内には、図1に概略的に示すように、ハロゲンランプ10と、光ファイバー束にて構成されるライトガイド11と、フィルム1の駒画像を撮像するための画像検出用センサISとしてのCCDラインセンサユニット13と、フィルム1の画像をCCDラインセンサユニット13の受光面上に結像させるためのレンズ14と、光路を90度屈曲させるためのミラー15と、CCDラインセンサユニット13の出力信号を増幅及びA/D変換等する信号処理回路16と、レンズ14のピント調整用のモータ17と、CCDラインセンサユニット13の検出情報に基づいて撮影画像の合焦状態(ピント状態)を検出すると共にモータ17を制御してピント調整する合焦状態検出装置18とが設けられ、更に、ハロゲンランプ10とライトガイド11の光入射端との間には、装置調整用のセットアップフィルタ19が光路に対して出退可能に配置され、このセットアップフィルタ19を出退駆動するためにモータ20が備えられている。
【0013】
レンズ14に取付けられたモータ17は、前記被写体,前記CCDラインセンサユニット13及びレンズ14間の相対的な位置関係を変化させる焦点調整用の位置調整装置PCとして機能する。
写真フィルム読取装置FSの筐体外部には、ライトガイド11の光出射端の下部に位置する状態で、図示を省略するフィルム搬送機構やフィルムマスク等が備えられてフィルム1を所定の読取り位置に位置させるフィルムマスクユニット12が着脱自在に備えられている。
CCDラインセンサユニット13は、約5000個のCCD素子をフィルム1の幅方向に配列したCCDラインセンサを3列に並べて備えており、各CCDラインセンサの受光面には夫々赤色、緑色、青色のカラーフィルタが形成されて、フィルム1の駒画像を色分解して検出する。
写真フィルム読取装置FSでは、フィルムマスクユニット12にフィルム1がセットされると、フィルムマスクユニット12内に内蔵されたフィルム搬送機構にてフィルム1の搬送が開始され、駒画像が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎のデジタル画像データとして露光・現像装置EPに出力されると共に、レンズ14のピント調整のために、読み取られたフィルム1の駒画像の画像データが信号処理回路16から合焦状態検出装置18へ出力される。
【0014】
〔写真フィルム読取装置FSにおけるピント調整〕
次に、写真フィルム読取装置FSにおけるピント調整について説明する。
このピント調整は、上述のように合焦状態検出装置18の制御によって実行され、例えば毎日の装置稼働開始時等に定期的に実行される他、フィルムマスクユニット12を交換したとき、すなわち、スライド用等の各種の寸法のフレームにマウント処理されたフィルムの画像を読み取るためのユニットに交換した時やサイズの異なるフィルムを読み取るためのユニットに交換した時等にも実行される。
【0015】
ピント調整動作を、合焦状態検出装置18が実行する図2のフローチャートに基づいて説明する。
合焦状態検出装置18は、露光・現像装置EP側からピント調整動作の開始を指示されると、図示を省略するフィルムマスクユニット12の制御装置に対してフィルム1の搬送移動の開始を指示すると共に、それに伴って信号処理回路16から入力される画像データを取り込み、更に、その取り込んだ画像データに基づいてコントラスト演算を実行する(ステップ#1)。
【0016】
このコントラスト演算は、取り込んだ画像データから合焦状態を示すデータを抽出する処理であり、その基本的な処理は、CCDラインセンサユニット13にて検出された画像において、起点とする画素位置における画像データの変化量と、前記起点とする画素位置からの距離が異なる複数の比較対象画素位置の夫々における画像データの変化量との差に基づいて前記合焦状態を検出する処理である。
この起点とする画素位置としては、複数の画素位置を設定することが望ましく、例えば、信号処理回路16から入力される全ての画素をこの起点とする画素位置に設定しても良いが、本実施の形態では、演算処理の簡略化のために画像の縦方向略中央位置における水平方向1ライン分の画素に、前記起点とする画素位置を複数個設定すると共に、それらの起点とする画素位置の夫々に対する複数の比較対象画素位置も前記1ライン分の画素に設定した場合を例示して説明する。
従って、合焦状態検出装置18は、前記複数の比較対象画素位置を、前記起点とする画素位置を含む設定直線上に設定することになる。
【0017】
前記水平方向1ライン分の画素の画像データが信号処理回路16から入力されたとき、それらの画素の画像データを画素の並び順に、X1,X2,X3,X4………とすると、先ず「X1」の画素を起点とする画素位置とし、「X2,X3,X4………」の各画素を前記比較対象画素位置とする。つまり、各比較対象画素位置を、起点とする画素位置に対して画素単位で連続的に位置するように設定している。
このとき前記起点とする画素位置での画像データの変化量ΔX1を、ΔX1=X1−X2、又、各比較対象画素位置での画像データの変化量ΔX2,ΔX3,ΔX4………を、ΔX2=X2−X3,ΔX3=X3−X4,ΔX4=X4−X5………として求め、更に、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に設定係数を乗じた値の総和値S1を求める。この設定係数(p,q,r,………)は、各絶対値に対して個別に設定したものである。
すなわち、前記総和値S1は、S1=p×|ΔX1−ΔX2|+q×|ΔX1−ΔX3|+r×|ΔX1−ΔX4|+………、となる。
同様にして、「X2」の画素を起点とする画素位置としたときの前記総和値S2を、S2=p×|ΔX2−ΔX3|+q×|ΔX2−ΔX4|+r×|ΔX2−ΔX5|+………として求め、更に、「X3」,「X4」………の画素についても、それらの画素位置を起点とする画素位置に設定して前記総和値を求める。
【0018】
上述のようにコントラスト演算を行った後、レンズ14を設定量移動させる動作と移動後の画像データによる上記コントラスト演算とを、前記総和値S1,S2,S3,………が増加傾向から減少傾向に移行してピークが存在することを確認するまで繰り返す(ステップ#2,#3,#4)。
前記前記総和値S1,S2,S3,………のピーク位置が合焦点であるので、レンズ14の位置をそのピークの現れた位置に戻すべく、レンズの最終的な位置調節を行って(ステップ#5)、処理を終了する。
尚、ステップ#1及びステップ#3でのコントラスト演算において、各絶対値の項(|ΔX1−ΔX2|等)にかかる係数p,q.r………の値は、多数の画像の画像データをフーリエ解析すること等によって、出現する確立の高い周波数成分ほど大きな値となるように予め設定しておくか、あるいは、各係数p,q.r………の値を変更しながら合焦調整を試行し、最も高速に合焦調整を行えた値を、実際の合焦調整に使用する値として予め設定しておくようにすれば良い。
又、各絶対値の項数(換言すると、比較対象画素位置の設定個数)は、ピント調整の処理時間について許容される範囲で、極力大きな項数に設定する。
【0019】
〔露光・現像装置EPの全体構成〕
露光・現像装置EPは、写真フィルム読取装置FSとは別体で構成されており、筐体内部には、印画紙2に対してレーザビームを走査することにより印画紙2上に露光画像を形成する画像露光ユニット30と、画像露光ユニット30にて露光された印画紙2を現像処理する現像処理部31と、印画紙マガジン32から引き出されてカッタ39にて切断された印画紙2を現像処理部31へ搬送する印画紙搬送系PTとが設けられ、筐体外部には、現像処理部31から排出された印画紙2をソータ(図示を省略)へ搬送する排出コンベア33が設けられ、更に、これら各部を制御する露光制御装置34が筐体内に設けられている。
【0020】
露光制御装置34には、プリント画像をシミュレートして表示するためのモニタ35と、操作者がそのモニタ35に表示されたシミュレート画像を観察して露光条件の補正量を指示入力するための操作卓36と、MOドライブ装置やCD−Rドライブ装置等の外部入出力装置37とが接続されている。外部入出力装置37を備えることによって、写真フィルム読取装置FSから入力されたフィルム1の画像データ以外に、CD−Rメディア等の各種の記録媒体に記録された画像データによって写真プリントを作製することができると共に、写真フィルム読取装置FSにて読み取った画像データをそれらの記録媒体に記録保存することができる。
【0021】
〔露光・現像装置EPの概略動作〕
上述のように合焦調整がなされた状態で写真フィルム読取装置FSにてフィルム1の駒画像が読み取られて、その画像データが露光制御装置34に入力されると、露光制御装置34は、その画像データに基づいて写真プリントを作製したときに得られるであろう画像をシミュレート演算により求めてモニタ35に表示する。
操作者は、モニタ35に表示されたシミュレート画像を観察して、適宜露光条件の補正入力を操作卓36から行う。
露光制御装置34は、操作卓36から補正入力があると、その指示に基づいて露光条件を補正演算して露光用の画像データを生成し、その画像データに基づいて画像露光ユニット30を駆動して、画像露光ユニット30の露光位置を搬送される印画紙2に対して露光作動させ潜像を形成する。
画像露光ユニット30にて露光処理された印画紙2は、現像処理部31にて現像処理及び乾燥処理された後、排出コンベア33上に排出される。
【0022】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、コントラスト演算において、前記起点とする画素位置及び前記比較対象画素位置を水平の1ライン上に設定する場合を例示しているが、前記起点とする画素位置及び前記比較対象画素位置が存在する直線の角度及び位置は随意に変更可能である。
(2)上記実施の形態では、コントラスト演算において、前記起点とする画素位置を多数設定する場合を例示しているが、例えば、信号処理回路16から受け取った画像データにおいて、画像データの変化量が設定値以上となる画素位置を特定し、その画像データの変化量が大きい位置を前記起点とする画素位置に設定することで、単一の起点とする画素位置のみによって上記コントラスト演算を行うようにしても良い。
【0023】
(3)上記実施の形態では、コントラスト演算において、前記総和値(「S1」等)を、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に設定係数を乗じたものの総和として求めているが、例えば、前記絶対値の2乗に前記設定係数を乗じたものの総和として求めても良い。
(4)上記実施の形態では、写真フィルムの画像を読み取る写真フィルム読取装置FSに本発明の撮像装置を適用した場合を例示しているが、例えば、一般のカメラにも本発明を適用できる。
【0024】
(5)上記実施の形態では、焦点調整用の位置調整装置PCとしてレンズ14の位置を移動調整するモータ17を例示し、焦点調整のためにレンズ14の位置を変更する場合を例示しているが、焦点調整のために画像検出用センサISの位置あるいはフィルムマスクユニット12の位置を変更調整するように構成しても良い。
(6)上記実施の形態では、合焦状態検出装置18がモータ17を制御することで、いわゆるオートフォーカスを構成しているが、焦点調整自体は手動操作にて行い、合焦状態検出装置18は検出した合焦状態をモニタ等に表示するように構成しても良い。
【0025】
(7)上記実施の形態では、コントラスト演算において、前記起点とする画素位置等の各位置での画像データの変化量を求める際に、隣接する画素の画像データとの差分を求めているが、例えば、画像データの変化量を求める対象としている画素位置及び両隣の画素位置の計3点の画像データを直線近似することによって画像データの変化量を求める等しても良く、各画素位置での画像データの変化量の算出手法は種々変更可能である。
(8)上記実施の形態では、コントラスト演算において、各比較対象画素位置を、起点とする画素位置に対して画素単位で連続的に位置するように設定しているが、各比較対象画素位置が互いに離間するように設定しても良い。
【0026】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、撮像された画像の画像データにおいて、起点とする画素位置とその起点とする画素からの距離が異なる複数の比較対象画素位置とを定めて、それら各画素位置について画像データの変化量を求め、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差に基づいて前記合焦状態を検出することで、起点とする画素位置と比較対象画素位置とが被写体中の被撮影物の輪郭部分に位置したときに、大きな状態変化として検出することができ、S/N比を向上できることになると共に、前記比較対象画素位置を複数とすることで被写体中の被撮影物の大きさに柔軟に対応することができる。
もって、基本的にはコントラストの変動による合焦状態の評価手法をとって処理の複雑化の回避を図りながら、被写体中の被撮影物を合焦状態の評価に積極的に利用して、正確に合焦状態を検出できるものとなった。
【0027】
又、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に、各絶対値に対して個別に設定した設定係数を乗じた値の総和値に基づいて前記合焦状態を検出することで、前記総和値のみで合焦状態の検出を行えるので、処理が一層簡素化されるものとなる。
しかも、前記各絶対値に対して個別の重み付けを設定係数にて設定することで、被写体の実状を前記総和値に反映させることが可能となり、より的確な合焦状態の評価が可能となる。
【0028】
又、上記請求項2記載の構成によれば、前記起点とする画素位置に対して複数の前記比較対象画素位置を設定するについては、前記起点とする画素位置を含む任意の曲線上に設定することも可能であるが、上記のように前記起点とする画素位置を含む設定直線上に設定することで、被写体中の被撮影物による画像データの変化を前記起点とする画素位置に対して的確に捉えることができる。
又、上記請求項3記載の構成によれば、前記起点とする画素位置のとりかたによっては、焦点調整時に前記変化量の差の変動が十分ではなく合焦状態の変化を的確に検出できない場合もあり得るが、前記起点とする画素位置を複数個設定することで、より一層確実に合焦状態を検出できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる写真プリントシステムの概略構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【図3】本発明の作用を説明するための図
【符号の説明】
IS 画像検出用センサ
PC 位置調整装置
14 レンズ
18 合焦状態検出装置

Claims (3)

  1. 被写体を撮像するための画像検出用センサと、その画像検出用センサの受光面上に前記被写体の像を結像するためのレンズと、前記被写体,前記画像検出用センサ及び前記レンズ間の相対的な位置関係を変化させる焦点調整用の位置調整装置と、前記画像検出用センサの検出情報に基づいて撮影画像の合焦状態を検出する合焦状態検出装置とが設けられた撮像装置であって、
    前記合焦状態検出装置は、前記画像検出用センサにて検出された画像において、起点とする画素位置における画像データの変化量と、前記起点とする画素位置からの距離が異なる複数の比較対象画素位置の夫々における画像データの変化量との差に基づいて前記合焦状態を検出するように構成され
    前記合焦状態検出装置は、前記起点とする画素位置についての前記変化量と前記比較対象画素位置についての前記変化量の夫々との差の絶対値に、各絶対値毎に個別に設定した設定係数を乗じた値の総和値に基づいて前記合焦状態を検出するように構成されている撮像装置。
  2. 前記合焦状態検出装置は、前記複数の比較対象画素位置を、前記起点とする画素位置を含む設定直線上に設定するように構成されている請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記合焦状態検出装置は、前記起点とする画素位置を複数個設定するように構成されている請求項1又は2記載の撮像装置。
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