JPH09152540A - 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法 - Google Patents

画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法

Info

Publication number
JPH09152540A
JPH09152540A JP31098595A JP31098595A JPH09152540A JP H09152540 A JPH09152540 A JP H09152540A JP 31098595 A JP31098595 A JP 31098595A JP 31098595 A JP31098595 A JP 31098595A JP H09152540 A JPH09152540 A JP H09152540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
image
lens group
film
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31098595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3545522B2 (ja
Inventor
Yasunobu Sakaguchi
口 恭 伸 阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP31098595A priority Critical patent/JP3545522B2/ja
Publication of JPH09152540A publication Critical patent/JPH09152540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545522B2 publication Critical patent/JP3545522B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多種多様のフィルム原稿の種類、形状や状態等
の違いおよび温度変化による焦点距離の変動があって
も、常に最良のピント位置に合焦することができる画像
入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法を提供
する。 【解決手段】読取倍率に従って移動するズームレンズ群
と、ズーム用モータと、フィルム原稿の担持画像をイメ
ージセンサに合焦するフォーカスレンズ群と、フォーカ
ス用モータと、フォーカスレンズ群を自動的に合焦位置
に移動させるようにフォーカス用モータを自動制御する
自動焦点調整手段と、これらのレンズ群の温度を検出す
る温度センサと、基準温度データ、フォーカスレンズ群
の基準温度における合焦位置までの移動量データおよび
温度変化に対する移動補正量データを記憶する手段と、
この記憶手段からこれらのデータを読み出し、予測合焦
位置を演算し、これを中心にして自動合焦位置決定のた
めのフォーカスレンズ群の移動範囲を設定する手段とを
有することにより、上記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真焼付装置、画
像記録装置等の画像入力装置に利用される、フィルム原
稿を支持する支持体を設置する原稿設置位置とフィルム
原稿画像を光電的に読み取るイメージセンサの取付位置
とが一定距離に固定された結像光学系に用いられる画像
入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム原稿(以下、フィルム原稿または単
にフィルムという)に撮影された画像の印画紙等の感光
材料への焼き付けは、フィルム原稿の画像を感光材料に
投影して感光材料を面露光する、いわゆる直接露光によ
って行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
情報を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル
信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情
報とし、この画像情報に応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、複数画像の
合成や画像の分割等の編集や文字と画像との編集等のプ
リント画像の編集レイアウトや、色/濃度調整、変倍
率、輪郭強調等の各種の画像処理も自由に行うことがで
き、用途に応じて自由に編集および画像処理した仕上り
プリントを出力することができる。また、従来の直接露
光によるプリントでは、濃度分解能、空間分解能、色/
濃度再現性等の点で、フィルム等に記録されている画像
濃度情報をすべて再生することはできないが、デジタル
フォトプリンタによればフィルムに記録されている画像
濃度情報をほぼ100%再生したプリントが出力可能で
ある。さらに、デジタルフォトプリンタによれば、各フ
ィルムに記録された画像の画像情報やそれに対する画像
処理条件を、装置が有するメモリやフロッピーディスク
等の外部メモリに記憶(保存)しておくことが可能であ
るので、焼き増し等を行う際に、原画となるフィルムが
不要であり、また、再度処理条件を設定する必要がない
ので、迅速かつ効率良く焼き増し等の作業を行うことが
できる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルム等の原稿に記録された画像を読み取る
画像入力装置、読み取った画像を画像処理して画像記録
の露光条件を決定するセットアップ装置、および決定さ
れた露光条件に従って感光材料を走査露光して現像処理
を施す画像記録装置より構成される。また、本出願人
は、このようなデジタルフォトプリンタを実現するため
の画像読取装置や方法を特開平6−217091号、同
6−233052号、同6−245062号の各公報に
提案し、また、同公報においてデジタルフォトプリンタ
の装置の概要を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像入力装置においては、フィルム原稿をキャリア等の
支持体に装填して所定位置に取り付け、裏面側から光源
で照明し、フィルム原稿を透過した原稿画像を担持する
透過光をレンズ装置によってCCD等のイメージセンサ
に結像させて、原稿画像を光電的に読み取っている。こ
のようなフィルム原稿画像を入力する画像入力装置は、
高精細でかつ色再現が優れていることが要求されるとと
もに、多様なフィルムサイズに対応したり、トリミング
等の用途にも対応することが要求される。
【0007】このような要求を満たすために、レンズ装
置としてズームレンズを使うことが考えられる。しか
し、上述した画像入力装置では、フィルム原稿を装着し
たキャリアの取付位置とイメージセンサとの取付位置は
固定されており、フィルム原稿とレンズ装置との間の距
離およびレンズ装置と結像面であるCCDとの間の距離
は限定されている。このような画像入力装置に用いられ
るレンズ装置には、厳格な色収差補正も含め、かなり高
い結像性能が要求される。これらの要求を満たすため、
レンズに蛍石や高屈折率低分散ガラス等の特殊光学材料
を用いるのがよい。しかしながら、このような光学材料
は温度による屈折率変動が他の光学材料に比べて大き
く、フォーカス位置(合焦位置)変動が大きくなるとい
う問題がある。
【0008】一方、このような画像入力装置において対
象とされるフィルム原稿にも多種多様の形態のものがあ
る。例えば、フィルムの形態としては、通常の135の
ネガフィルムやリバーサルフィルムなどの、いわゆるス
トリップス(スリーブ)と呼ばれる多数の画像が撮影さ
れた長尺のフィルムと、フィルム(時にリバーサルフィ
ルム)を一枚毎にスライドマウントに固定してなるスラ
イドとがある。そこで、ストリップスは、フィルムホル
ダやフィルムキャリアなどに挟持され、取付位置に設置
され、スライドはスライドホルダやスライドキャリアな
どに装填されて、取付位置に設置される。ところが、ス
ライドでは、フィルムの支持体となるマウントの厚み
が、一定ではなく、マウントの種類、例えば紙やプラス
チックなどの素材やフィルムの製造会社あるいは現像所
などによって異なるため、原稿設置位置に設置されたフ
ィルム原稿面の位置が変動し、スライドの種類に応じて
焦点調整をする必要があるという問題があった。また、
ストリップスでは通常カールと呼ばれる巻き癖を有して
おり、フィルムのカールの状態に応じて焦点調整を行う
必要があった。
【0009】ところで、上述したような光学材料を用い
る結像レンズの合焦位置の温度補償を行う一般カメラ用
自動焦点決定装置が、特開昭58−111005号公報
に開示され、製版用カメラに用いられる合焦位置の温度
補償装置が特開平3−87801号公報に開示されてい
る。しかしながら、特開昭58−111005号公報に
開示された自動焦点決定装置は、一般カメラ用であるた
め被写体と結像レンズの距離が大きく変化するものを対
象としており、結像レンズの焦点深度内にあれば合焦位
置であるとするものであるので、合焦精度は粗く、フィ
ルム原稿のストリップスのカールの状態やスライドの支
持体の厚み等が問題となる高解像度、高精度の画像読取
には全く適用できないという問題があった。また、特開
平3−87801号公報に開示された合焦位置の温度補
償装置は、製版カメラに用いられるもので、結像レンズ
の温度変化によるピント位置ずれは調整できるが、元々
倍率および結像レンズの焦点距離から被写体、結像レン
ズ、結像面相互の距離関係を所定の演算式に従って演算
し、演算結果に基づいて結像レンズを最良のピント位置
に調整するものであるので、フィルム原稿のストリップ
スのカールの状態やスライドの支持体の厚みの違いなど
を調整することはできないという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、多種多様のフィルム原稿に対応して高精度の画
像読取を可能にするために、フィルム原稿の種類、形状
や状態、例えばフィルムのカール、特に、ストリップス
のカールやスライドの支持体の厚みの変動によるピント
位置ずれ、および温度変化による焦点距離の変動に伴う
ピント位置ずれを自動調整し、常に最良のピント位置に
合焦することができる画像入力用レンズ装置およびその
合焦位置の補正方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、フィルム原稿を保持する原
稿設置位置から所定距離離れた位置に固定されたイメー
ジセンサによって前記フィルム原稿の担持画像を光電的
に読み取る結像光学系に用いられる画像入力用レンズ装
置であって、前記フィルム原稿の担持画像に応じた読取
倍率に従って移動するズームレンズ群と、このズームレ
ンズ群を駆動するズーム用モータと、前記読取倍率に応
じて前記ズームレンズ群によって変倍された前記フィル
ム原稿の担持画像を前記イメージセンサに合焦するフォ
ーカスレンズ群と、このフォーカスレンズ群を駆動する
フォーカス用モータと、前記フィルム原稿に応じてフォ
ーカスレンズ群を自動的に合焦位置に移動させるように
前記フォーカス用モータを自動制御する自動焦点調整手
段と、前記ズームレンズ群およびフォーカスレンズ群の
少なくとも一方の温度を検出する温度センサと、前記原
稿設置位置に設置された基準原稿に対して基準温度にお
いて複数の倍率に対して計測された合焦位置までの前記
フォーカスレンズ群の移動量データ、前記基準温度デー
タおよびこの基準温度からの温度変化に伴う、予め計測
された前記フォーカスレンズ群の移動補正量データを記
憶する手段と、この記憶手段から、前記読取倍率に応じ
た移動量データおよび前記温度センサによって検出され
た温度と前記基準温度との差に基づく移動補正量データ
を読み出し、これらを加算して得られる前記フォーカス
レンズ群の演算合焦位置を中心にして前記フィルム原稿
に応じて前記自動合焦手段による自動合焦位置決定のた
めの前記フォーカスレンズ群の移動範囲を設定する手段
とを有することを特徴とする画像入力用レンズ装置を提
供するものである。
【0012】また、本発明の第2の態様は、フィルム原
稿を保持する原稿設置位置から所定距離離れた位置に固
定されたイメージセンサによって前記フィルム原稿の担
持画像を光電的に読み取る結像光学系に用いられる、ズ
ームレンズ群とフォーカスレンズ群とを有するレンズ装
置を合焦位置に自動設定するに際し、前記原稿設置位置
に設置された基準原稿に対して基準温度において複数の
倍率に対して計測された合焦位置までの前記フォーカス
レンズ群の移動量データ、前記基準温度データおよびこ
の基準温度からの温度変化に伴う、予め計測された前記
フォーカスレンズ群の移動補正量データを予め記憶する
ように記憶しておき、前記原稿設置位置にフィルム原稿
を設置し、読取倍率に応じた基準位置にフォーカスレン
ズ群とともに前記ズームレンズ群を移動するとともに温
度センサにより温度を計測し、前記記憶手段から前記読
取倍率に応じた前記フォーカスレンズ群の移動量データ
と、測定温度と基準温度との差に基づいて移動補正量デ
ータとを読み出すとともに前記計測温度から基準温度に
対する移動補正量データとを読み出し、加算して演算合
焦位置を演算するとともに、この演算合焦位置を中心と
してフォーカスレンズ群の移動範囲を設定し、前記フォ
ーカスレンズ群を前記演算合焦位置に移動するととも
に、この位置を中心として前記移動範囲内において自動
合焦手段による合焦位置の設定を行うことを特徴とする
画像入力用レンズ装置の合焦位置の補正方法を提供する
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像入力用レンズ装
置およびその合焦位置の補正方法を添付の図面に示す好
適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の合焦位置の補正方法を実
施する画像入力用レンズ装置を適用する画像入力装置の
一実施例の概略斜視図(制御部21はブロック図にて示
す)である。図1に示す画像入力装置(以下、入力装置
とする)10は、長尺なネガフィルムもしくはリバーサ
ルフィルムであり多数の画像が撮影されているストリッ
プスA、通常は1枚のリバーサルフィルムを枠体(マウ
ント)に固定してなるスライドBをフィルム原稿とし
て、これらのフィルム原稿に撮影された画像を光電的に
読み取る装置であって、基本的に、光学フレーム12、
光源部14、キャリアベース16、本発明のレンズ装置
が組み込まれた結像部18、エリアセンサであるイメー
ジセンサ20、本発明のレンズ装置の制御手段を含む制
御部21、およびキャリアベース16に装着自在にされ
るフィルムキャリア22とを有する。
【0015】この入力装置10においては、キャリアベ
ース16に装着されたフィルムキャリア22によって、
図中矢印xにストリップスAを搬送して読取位置Zで停
止し、光源部14からの光をフィルム原稿画像に照射し
て、フィルム原稿に撮影された画像を担持する投影光を
得、結像部18において投影光をイメージセンサ20に
結像し、イメージセンサ20において光電変換して画像
信号を得、この出力画像信号を制御部21において画像
処理することにより、フィルム原稿に撮影された画像を
画像信号として二次元的に読み取る。
【0016】光源部14は、イメージセンサ20でフィ
ルム原稿画像をR,G,Bの3原色に分解して高精度に
読み取ることができるようにフィルム原稿(ストリップ
スA)を照射するための均一拡散した十分な光量を持つ
各色光を作り出すものである。図2に光源部14の概略
図を示す。図示例の入力装置10において、光源部14
はストリップスAを下方から照射して投影光を得てお
り、光学フレーム12のキャリアベース16の下に位置
し、光源25、リフレクタ25a、絞り26、色フィル
タ板28、および拡散ボックス30を有する。また、光
源部14には、これ以外にも光源25等の各種の部材を
冷却する冷却ファン等が配置されている。
【0017】光源25としては、イメージセンサ20に
よる画像読取に十分な光量の読取光を射出できる各種の
公知の光源が利用可能であり、例えば、ハロゲンラン
プ、キセノンランプ、水銀灯などが例示される。絞り2
6は、光源25からの光量を調節するものであり、図示
例においては、遮光部分で対数曲線が描かれた、光軸L
に直交する図中矢印a方向で通過光量の異なる2枚のN
Dフィルタ26aおよび26bを用い、このNDフィル
タ26aおよび26bを矢印a方向に互いに接離するこ
とにより、光源25からフィルムに至る光量を調節す
る。
【0018】色フィルタ板28は、R(赤)フィルタ2
8R、G(緑)フィルタ28G、およびB(青)フィル
タ28Bの3枚の色フィルタを有する円盤状の部材で、
軸28aを中心にして、図示しない回転手段によって回
転可能に構成される。画像読取時には、Rフィルタ28
R、Gフィルタ28G、およびBフィルタ28Bは、順
次光路Lに挿入され、これにより、フィルムに撮影され
た画像がR、GおよびBの3原色に分解されて読み取ら
れる。
【0019】拡散ボックス30は、光源25から射出さ
れ、絞り26によって光量を調整されて、色フィルタを
通過した読取光を拡散して、フィルムに入射する読取光
の光量等をフィルム面方向すなわち光軸Lと直交する面
でムラなく均一にするためのものである。図示例におい
て、拡散ボックス30は、内面が鏡面である四角柱の上
下面に拡散板を配置した構成を有するものであるが、こ
れ以外にも公知の光拡散手段が各種利用可能である。な
お、光源部14には、必要に応じて、光源部14から射
出する光を遮蔽するためのシャッタを設けてもよい。
【0020】図1に示すように、光源部14の上方に
は、キャリアベース16が配置される。キャリアベース
16は、その上面にフィルムキャリア22を載置して、
所定の位置に保持する部位であり、光学フレーム12に
対して垂直に固定されている。キャリアベース16に
は、光軸Lに対応する部分に、光源部14からの光が通
過するための開口(図示せず)が形成されている。な
お、この開口の大きさは、入力装置10によって読み取
るフィルムの最大サイズに応じて、光源部14からの光
によって、入力装置10で読み取る画像の最大サイズの
全面を十分に照射できる大きさとすればよい。
【0021】キャリアベース16の上面には、図中手前
側から光学フレーム12に向かう方向、すなわち前記搬
送方向となる矢印x方向と直交する矢印y方向に、案内
レール34および36が形成されている。また、フィル
ムキャリア22の底面には、案内レール34および36
に対応して溝38および40が形成されている。すなわ
ち、キャリアベース16の上面に載置されたフィルムキ
ャリア22は、案内レール34および36と、それぞれ
それに対応する溝38および40とによって、矢印x方
向の位置を規定され、また、光学フレーム12と図中奥
側の端面とが当接することにより、矢印y方向の位置を
規定され、キャリアベース16上の所定位置に位置決め
されて載置される。
【0022】このような構成を有する本発明の入力装置
10によれば、フィルムキャリア22を、矢印y方向に
押し込むあるいは引き出すことことにより、容易に両者
を交換して、キャリアベース16上の所定の位置に装着
することができる。従って、ストリップスAの両者に好
適に対応して、それぞれに撮影されている画像を読み取
ることが可能である。なお、キャリアベース16上の所
定位置にフィルムキャリア22等を装着する手段は、こ
のような案内レールとこれに係合する溝等を用いる方法
には限定されず、突起とこれに係合する孔部、互いに係
合する当接部材、各種のクランプ部材、磁石による吸着
等を用いるものであってもよい。
【0023】前述のように、図示例の入力装置10のキ
ャリアベース16には、フィルムキャリア22が装着自
在に構成される。フィルムキャリア22は、多数の画像
が撮影された長尺のネガフィルムもしくはリバーサルフ
ィルム、いわゆるストリップス(スリーブ)Aをその長
手方向に搬送して、ストリップスAに撮影された各画像
を光軸L上の所定位置、すなわち図示しないキャリアベ
ース16の開口に対応する読取位置Zに順次搬送して、
読み取りに供するものである。
【0024】フィルムキャリア22の本体46の底面に
は、前述のように、キャリアベース16の案内レール3
4に対応する溝38、ならびに案内レール34に対応す
る溝40が形成されている。また、本体46の上面に
は、矢印xで示される搬送方向でかつ光軸Lと交わる位
置に端部から端部まで延在して案内溝48が形成されて
いる。案内溝48は、ストリップスAとほぼ同じ幅を有
する溝であって、ストリップスAは、案内溝48に挿入
された状態で、長手方向をx方向と一致して搬送され、
各画像が順次、光軸L上の読取位置Zに搬送される。従
って、この案内溝48の深さは、ストリップスAの画像
面(すなわち乳剤面)が光軸L方向(焦点深度方向)の
所定位置になるようにされる。
【0025】さらに、フィルムキャリア22の本体46
の読取位置Zには、光源部14からの読取光が通過する
ための開口が形成されている。この開口は、ストリップ
スAの画像に入力する光を規制するマスクも兼ねてお
り、例えば、ストリップスAが135サイズであれば、
開口はそれに対応するサイズおよび形状となっている。
なお、読取位置Zは、フィルムキャリア22がキャリア
ベース16上の所定位置に配置された際に、光軸L上の
所定位置すなわちキャリアベース16の開口に対応する
位置となるのは当然のことである。また、フィルムキャ
リア22の本体46に形成する開口をキャリアベース1
6の開口に対応するサイズとして、各種サイズのフィル
ムに対応するマスクを交換してフィルムキャリア22に
装着可能な構成としてもよい。
【0026】案内溝48には、x方向の上流から下流に
向かって、ストリップスAの搬送手段50、フィルム圧
着ユニット52および画面検出センサ54が配置され
る。搬送手段50は、モータ56と搬送ローラ58とか
ら構成され、画面検出センサ54による検出結果に応じ
てストリップスAを矢印x方向に搬送して画像が読取位
置Zに来たら停止し、制御部21から読み取り終了の信
号を受けたら再度搬送を開始し、次の画像を読取位置Z
に搬送する。フィルム圧着ユニット52は、画像読取時
に読取位置ZにおいてストリップスAを案内溝48に圧
着することにより、ストリップスAのカール等を矯正し
て画像全面を光軸L方向の所定位置、すなわち原稿設置
位置に保持するものである。このようなフィルム圧着ユ
ニット52は、圧着部材60と、この圧着部材60を軸
62を中心に矢印b方向に回動させる回動手段64とか
ら構成され、圧着部材60は、ストリップスAの搬送時
には回動手段64によって上方に回動され、読取時には
下方に回動して、読取位置ZでストリップスAを押圧す
る。また、圧着部材60の読取位置Zに対応する位置に
は、ストリップスAの投影光が通過するための開口60
aが形成されている。画面検出センサ54は、公知の光
学的なセンサであって、ストリップスAの読取位置Zよ
りx方向上流側に撮影されている画像やDXコードを検
出することによって、読取位置Zにおける画像の位置を
規定するものである。図示例のフィルムキャリア22に
おいては、画面検出センサ54による検出結果に応じ
て、搬送手段50によるストリップスAの搬送を制御し
て各画像を順次読取位置Zに停止させ、また、フィルム
圧着ユニット52によるストリップスAの保持および開
放を行う。
【0027】なお、フィルムキャリア22におけるスト
リップスAの搬送およびフィルム圧着ユニット52の作
動は、上述の例のように画面検出センサ54等を用いて
自動で制御するものに限定はされず、半自動的あるいは
オペレータが手動で圧着部材60の回動および/または
搬送手段50の停止・駆動を行ってもよい。
【0028】なお、図示例の入力装置10は、ストリッ
プスAやスライドBを読取位置Zに自動(半自動)搬送
するフィルムキャリア22およびスライドキャリア24
を光学フレーム12のキャリアベース16上に装填して
いるが、これに限定されるわけではなく、フィルムキャ
リア22の代わりに、例えば、図3に示すように、キャ
リアベース16の案内レール34および36に係合する
溝42および44が形成されたキャリア本体66を有
し、スライドBを読取位置に自動もしくは半自動搬送す
るスライドキャリア24を装填するものであってもよ
い。また、フィルム原稿のキャリアとしては、フィルム
キャリア22およびスライドキャリア24の他、読取位
置Zに光源部14からの光が通過するための開口が形成
され、かつ案内レール34および36に係合する溝が形
成された本体を有するフィルム原稿のキャリアであれ
ば、オペレータがストリップスやスライドを所定の位置
に固定するマニュアルキャリアであってもオペレータが
任意の位置にフィルムやスライドを配置して読み取りを
行うトリミングキャリア等であってもよい。
【0029】図3に示すスライドキャリア24は、画像
が撮影されたフィルムを枠体で保持してなる、いわゆる
スライドBを矢印x方向に搬送して撮影位置Zに停止し
て画像読取に供し、かつ読み取りを終了したスライドB
を収集するものである。
【0030】前述のように、スライドキャリア24の本
体66の底面には、キャリアベース16の案内レール3
4に対応する溝42、ならびに案内レール34に対応す
る溝44が形成されている。スライドキャリア24は、
図4紙面奥手側が光学フレーム12に当接するように、
フィルムキャリア22と同様にしてキャリアベース16
に装着される。また、本体66の上面には、矢印xで示
されるスライドBの搬送方向でかつ光軸Lと交わる位置
に端部から端部まで延在して、スライドBを案内する案
内溝68が形成される。この案内溝68の深さは、スラ
イドBの画像面が、ほぼ光軸L方向(焦点深度方向)の
所定位置になるようにされる。さらに、スライドキャリ
ア24の本体66には、光源部14からの光が通過する
ための、前記フィルムキャリア22と同様のマスクを兼
ねる開口が読取位置Zに形成されている。なお、フィル
ムキャリア22と同様、マスクを別体として、スライド
Bのサイズに応じて交換可能に構成してもよい。
【0031】本体66上面の読取位置Zの近傍にはカバ
ー70が配置されている。カバー70は、上面にスライ
ドBの投影光が通過する通過孔72が形成された底面が
開放する筐体で、通常の読取時には読取位置Zを覆って
いるが、図中手側の下端辺を軸にして矢印c方向に回動
可能に構成されており、必要に応じて、読取位置Zを開
放できる。
【0032】図4に、カバー70を開放した状態の読取
位置Z近傍の概略平面図を示す。読取位置Z近傍では、
案内溝68は若干幅広になっており、その入り口近傍に
スライドBを検出するセンサS1、および読取位置Zに
搬送されたスライドBの矢印x方向先端を検出するセン
サS2が配置され、さらに、案内溝68幅広部の両側に
は、スライドBを搬送するためのローラが、それぞれ6
個ずつ配置されている。図中上方側のローラは、スライ
ドBの搬送ローラ74,74……であって、図示しない
駆動源によって、所定速度で回転される。下方のローラ
は、従動ローラ76,76……である。従動ローラ76
は、支点78で回動自在にされるアーム80の先端に回
転自在に軸支されており、アーム80はスプリング82
によって搬送ローラ74側に付勢されている。従って、
スライドBは、従動ローラ76によって搬送ローラ74
に押し付けられて両者に好適に挟持されて確実に搬送さ
れ、また、従動ローラ76を支持するアーム80の回動
によってスライドBのサイズ差を吸収することができ
る。さらに、読取位置Zには、必要に応じてスライド押
さえ84が配置される。スライド押さえ84は、図示し
ない駆動原による軸86の回転によって回動可能に構成
され、読取時に、その先端部(軸86と逆側の先端)で
スライドBを案内溝68に押圧し、スライドB(その枠
体)の歪や浮き上がり等を矯正する。
【0033】カバー70の矢印x方向下流には、読み取
りを終了したスライドBを回収するためのスライド回収
箱88が配置される。図示例のスライド回収箱88は、
既に回収されたスライドBの下に潜り込ませるようにス
ライドBを収納するように構成されており、読み取りを
終了したスライドBは、順次下方から積層されて回収さ
れる。なお、本発明においては、スライド回収箱88
は、これ以外にも、後から搬送されるスライドBの押動
により落下したスライドBを収容する箱等であってもよ
い。
【0034】図示例のスライドキャリア24において
は、オペレータがセンサS1の位置まで、案内溝68に
沿って手でスライドBを供給する。センサS1によって
スライドBが検出されると、搬送ローラ74,74……
が回転して、読取位置ZすなわちセンサS2によって検
出される位置までスライドBを搬送して停止する。この
位置で画像読取が行われ、制御部21から読み取りを終
了した旨の信号を受けると、再度搬送ローラ74,74
……が再度搬送を開始して、スライドBをスライド回収
箱88に収納する。
【0035】光学フレーム12の上部には、本発明のレ
ンズ装置を構成する結像部18が配置される。結像部1
8は、光学フレーム12に固定される定盤90に垂設さ
れるレンズユニット92、ズーム用モータ93、フォー
カス用(焦点調整)モータ94および温度センサ95を
有するものであり、ストリップスAおよびスライドBの
投影光をイメージセンサ20に結像させる。レンズユニ
ット92は、ストリップスAやスライドBのサイズに応
じて倍率を変更して、投影光のサイズをイメージセンサ
20で受光可能な最大サイズ(すなわち、必要な画像領
域の最長手部がイメージセンサ20の受光面に内接する
サイズ)に調整してイメージセンサ20に結像するため
の、公知のズームレンズが組み込まれたズームレンズ群
96と、その上方(光軸L方向下流側)に位置する、投
影光の焦点をイメージセンサ20の受光面上に調整する
公知の焦点調整レンズが組み込まれたフォーカスレンズ
群98とを有して構成される。また、ズームレンズ群9
6の調整ギア96aは、ズーム用モータ93によって回
転される駆動ギア93aに噛合しており、ズームレンズ
群96は倍率に応じたイメージセンサ20上の画像サイ
ズとなるように光軸L方向に移動調整される。さらに、
フォーカスレンズ群98の調整ギヤ98aは、焦点調整
モータ94によって回転されるギヤ94aに噛合してお
り、フォーカスレンズ群98は焦点調整モータ94によ
って焦点を調整され、すなわち合焦位置に移動調整され
る。モータ93および94の駆動は、制御部21の自動
焦点調整手段104によって制御されており、図示例の
入力装置10は、TTL(Through The Lens)方式によ
り、イメージセンサ20によって読み取られた得られた
画像およびそのコントラストを用いて自動焦点調整(オ
ートフォーカス:AF)を行い、本発明の合焦位置の補
正方法を実施する。この点については、後に詳述する。
温度センサ95は、レンズユニット92の各レンズ群9
6および98の温度を検出するためのもので、例えばサ
ーミスタなどの温度検出器がレンズユニット92の鏡胴
部のレンズ硝材近傍に取り付けられる。この温度センサ
95によって測定されたレンズユニット92の温度測定
値は、レンズ温度の変動によるレンズユニット92のフ
ォーカスレンズ群98の焦点位置、すなわち合焦位置の
変動を補正するために制御部21の自動焦点調整手段1
04に伝送される。
【0036】ストリップスAおよびスライドBの投影光
は、レンズユニット92によってイメージセンサ20に
結像され、光電的に読み取られる。なお、レンズユニッ
ト92とイメージセンサ20との間には、暗電流補正等
に用いられる公知のシャッタが配置されていてもよい。
2次元的な画像読取を行う入力装置10において、イメ
ージセンサ20はエリアセンサであって、例えば、13
80×920画素のCCDセンサである。また、図示例
の装置では、イメージセンサ20は半画素に対応する量
だけx方向およびy方向に移動可能に構成されており、
これにより、読取画素数を見掛け上で4倍まで増やすこ
とができる。
【0037】イメージセンサ20からの信号は、制御部
21に出力される。制御部21は、イメージセンサ20
からの出力信号を受け、所定の画像処理を施して画像情
報として出力する画像処理装置100と、画像処理装置
100の画像処理演算の制御のみならず、画像入力装置
10の各部および全体の制御を行うとともに、本発明の
レンズ装置の合焦位置決定のためのサーチエリアの設定
演算などを行うCPU102と、読取倍率に応じた各ズ
ーム位置、すなわちズームレンズ群98の各位置におけ
る基準温度でのフォーカスレンズ群96のホームポジシ
ョン(HP)から基準合焦位置までの移動量データ(フ
ォーカス用モータ94に与える基準パルス(数))およ
び基準温度データとこの基準温度からの温度変化に応じ
たフォーカスレンズ群96の移動補正量データ(フォー
カス用モータ94に与える温度補正パルス(数))なら
びに読取倍率に応じたズームレンズ群98のホームポジ
ション(HP)からの移動量データ(ズーム用モータ9
3に与えるパルス(数))などを記憶するメモリ103
と、イメージセンサ20によって読み取られた得られた
画像を用いて自動焦点調整を行う自動焦点調整手段10
4とを有する。また、制御部21には、入力装置10の
操作や読取倍率などの読取(出力)条件の設定入力を行
うキーボード106およびマウス108、イメージセン
サ20で読み取った画像を表示するディスプレイ110
等が接続される。
【0038】図5に、制御部21の一実施例の詳細なブ
ロック図を示す。制御部21において、CCD20は読
取画素数を見掛け上増加させる画素ずらしを行うための
x−y方向の移動制御回路20aを介してCPUバスに
接続される。CCD20で読み取られた画像情報は、画
像処理装置100に入力される。画像処理装置100に
おいて、CCD20で読み取られたアナログ画像データ
は、A/D変換器111でディジタル画像データに変換
され、オフセット補正回路112でDCオフセットが補
正され、次いで暗時補正回路113で暗時補正がかけら
れる。この後、LOG変換回路114でLOG変換さ
れ、シェーディング補正回路115でシェーディング補
正された後、フレームメモリ116に記憶され、画像記
録装置P等に出力するものである。
【0039】暗時補正回路113で暗時補正された画像
データは、自動焦点調整手段104に入力され、自動焦
点調整手段104において、まず合焦位置(ピント位
置)決定回路118において後述するように所定サーチ
エリア内の各点の画像コントラスト積算値が求められ、
これが最大となる位置が合焦位置とされる。そして、こ
の合焦位置の情報はこの合焦位置決定回路118からC
PUバスを介してレンズユニット92のモータ93,9
4を制御するモータ駆動制御回路119に伝送される。
一方、温度センサ95からは、温度測定値が、キャリア
種別判別手段120からはストリップスA用のフィルム
キャリア22かスライドB用のスライドキャリア24か
のいずれが装填されているかの情報およびキーボード1
06やマウス108を用いて読取倍率などの読取条件な
どの情報がCPUバスを介してCPU102、メモリ1
03、自動焦点調整手段104の合焦位置決定回路11
8やモータ駆動制御回路119に入力される。
【0040】なお、光源部14の光源25、絞り(アイ
リス絞り)26、色フィルタ板28は、それぞれCPU
102とCPUバスを介して接続される光源制御回路2
5b、絞り制御回路26c、色フィルタ制御回路28b
によって、光強度、開度、色フィルタの種類が制御され
る。ところで、制御部21には、画像処理装置100に
よって所定の画像処理が施された画像情報にポジ・ネガ
反転を行うポジ/ネガ変換回路117が設けられていて
もよい。ポジ/ネガ変換回路117は、ストリップスA
やスライドBがリバーサルフィルムであった場合に所定
の画像処理が施された画像情報を出力機Pに出力する前
に変換してネガ画像(あるいはその逆)として出力する
ものである。ポジ→ネガ変換あるいはネガ→ポジ変換の
方法には特に限定はなく、公知の変換方法(画像処理方
法)によればよい。なお、ストリップスAやスライドB
がネガフィルムであるかリバーサルフィルムであるかの
判別は、オペレータが入力するものであってもよく、読
み取った画像やフィルムの形態等から装置が判別しても
よく、また両者を選択可能に構成してもよい。
【0041】ところで、図1〜図5に示す画像入力装置
において、結像部18のズームレンズ群96とフォーカ
スレンズ群98とを有するレンズユニット92、ズーム
用モータ93、フォーカス用モータ94および温度セン
サ95、ならびに制御部21の自動焦点調整手段104
の合焦位置決定回路118とモータ駆動制御回路11
9、メモリ103および予測合焦位置を演算し、合焦の
ためのサーチエリアを設定するCPU102は、本発明
のレンズ装置を構成する。以上のように、本発明のレン
ズ装置を適用する画像入力装置は基本的に構成される。
【0042】周知のように、通常の入力装置では、出力
のための画像読取に先立ち、フィルムに撮影された画像
を粗(ラフ)に読み取って、主被写体の設定や読取条件
の決定等を行うためのプレスキャンが行われる。図示例
の入力装置10においても、上述したように、画像処理
装置100は、プレスキャンにおけるイメージセンサ2
0からの出力信号を受けて、画像処理条件の設定を行
い、出力画像のための本(ファイン)スキャンの際に
は、設定した画像処理条件に応じて、イメージセンサ2
0からの出力信号に所定の画像処理を施して画像情報と
して画像記録装置(出力機)P等に出力するものであ
り、画像処理条件の設定やこれらの各種の画像処理を行
う公知の画像処理回路を組み合わせてなるものである。
【0043】一方、自動焦点調整手段104は、上述し
たように、プレスキャンの前にフィルム原稿の種別およ
び読取倍率に応じてレンズユニット92のズームレンズ
群96を所定位置まで移動した後、本発明法に従って温
度センサ95によって測定されるレンズユニット92の
温度変化を考慮してCPU102によって設定された所
定サーチエリア内においてフォーカス用モータ94によ
ってフォーカスレンズ群98を移動調整し、サーチエリ
ア内の各位置においてフィルム原稿の画像を読み取り、
画像コントラストを演算し、合焦位置を決定し、フォー
カス用モータ94によってフォーカスレンズ群98を合
焦位置に移動することにより、自動焦点調整(オートフ
ォーカス)を行うものである。
【0044】図示例の入力装置10は、ストリップスA
とスライドBという全く異なる形状のフィルム原稿の画
像を読取可能な装置であり、従って、本発明のレンズ装
置はこれらのフィルム原稿の画像を正確かつ適切なサイ
ズでCCD20のエリアに結像可能な装置である。通常
のフィルムはカールを有しており、フィルム面は湾曲し
ているが、カールの状態は均一ではなくフィルムによっ
てまちまちである。また、スライドBは、製造メーカー
や仕様によって厚みが異なる場合が多く、さらにフレー
ムに保持された状態で若干のカールや歪を有している場
合もある。つまり、多様な原稿に対応するレンズ装置に
おいては、スライドBの種類や、ストリップスAやスラ
イドBのフィルムの状態によって、画像面が光軸L方向
に異なることになる。このため、本発明のレンズ装置に
おいては、ズームレンズ群96を用いるとともにフォー
カスレンズ群98をズームレンズ群96と独立に移動可
能とし、フォーカスレンズ群98に上述ような自動焦点
調整機能を付与することにより、画像面が光軸方向に変
動した場合であっても、常に同一の適切な読み取りサイ
ズでかつ安定して高精度な画像読取を行うために、自動
焦点調整を行うことができるので、オペレータの作業が
簡易化され、また迅速かつ高精度の画像読取を実現する
ことができる。
【0045】図6に、入力装置10における本発明のレ
ンズ装置の焦点調整の一例のフローチャートを示す。自
動焦点調整手段104は、まず、そのモータ駆動制御回
路119によって、読取倍率に応じてメモリ103から
ズームレンズ群96の移動量に相当するパルス数を読み
出し、パルスモータ93にその数のパルスを付与し、ズ
ームレンズ群96を読取倍率に応じた位置に移動する。
この位置は、フィルム原稿(ストリップスA、スライド
B)の所要の読取画像領域(所定設定領域)がCCD2
0の全センサエリアのほぼ全面に、正確には全センサエ
リアより少し小さい領域に結像するズーム位置である。
ここで、ネガティブフィルムやリバーサルフィルムなど
のストリップスAやスライドB等のフィルム原稿のプリ
ントにおいては、一般にフィルム原稿に記録(担持)さ
れている画像の全てを再現しているわけではなく、フィ
ルム原稿の担持画像サイズに対してプリント再現される
画像サイズは厳格に設定されている。このため、入力装
置10においては、ズーム機能を備えた本発明のレンズ
装置を用いてCCD20の全エリアに対して結像させる
フィルム原稿の画像サイズを所定設定サイズに厳格に一
致させているのである。
【0046】次に、自動焦点調整手段104は、キャリ
アベース16に装着されたキャリアの判別結果および温
度センサ95の温度測定結果を受け、後述する本発明の
レンズ装置の合焦位置の補正方法を実施して、読み取る
フィルム原稿がストリップスAかスライドBに応じて、
予測フォーカス位置(ベストピントであると予測される
位置)を算出し、この位置を中心とするサーチエリア
(ベストピント位置を検索する範囲)を設定する。サー
チエリアは、例えば、通常の焦点距離を中心とした所定
の焦点距離範囲とすればよく、フィルム原稿種(もしく
はキャリア)に対応して予め決定されている。なお、キ
ャリアベース16に装着されたキャリアの判別は、キャ
リアベース16へのキャリアの装着に応じてCPU10
2または自動焦点調整手段104が自動判別するように
構成してもよく、あるいは、オペレータがキーボード1
06またはマウス108を用いて入力するものであって
もよい。この本発明法によるサーチエリアの設定と平行
して、光源部14において、制御回路28bによって色
フィルタ板28のGフィルタ28Gが光路Lに挿入され
る。
【0047】本発明法によってサーチエリアが設定され
た後、自動焦点調整手段104のモータ制御回路119
は所定パルスを付与して焦点調整モータ94を駆動し
て、サーチを開始する初期位置、例えば、サーチエリア
内で最も焦点距離が短くなる位置にフォーカスレンズ群
98を移動させる。次いで、光源25から射出され、G
フィルタ28Gを通過して調光され、フィルム原稿を通
過した画像(G画像)を担持する投影光をイメージセン
サ20によって読み取り、フィルムの画像(G画像)を
読み取る。イメージセンサ20からの出力信号は、画像
処理装置100に送られて、A/D変換、オフセット補
正、暗時補正等の所定の画像処理を施されて画像情報と
して自動焦点調整手段104に送られる。この後、自動
焦点調整手段104の合焦位置決定回路118は得られ
た画像情報から画像コントラスト積算値を算出する、す
なわち、読み取った画像における所定の空間周波数領域
のMTF(Modulation Transfer Function)の積分値を算
出する。このような画像読取および画像コントラスト積
算値の算出の操作をサーチエリアの初期位置からサーチ
エリアの終了位置、すなわち、この場合にはサーチエリ
ア内で最も焦点距離が長くなる状態まで、自動焦点調整
手段104のモータ制御回路119によって焦点調整モ
ータ94を駆動しながら、フォーカスレンズ群98を所
定量だけ距離を移動(この場合には焦点距離を長く)す
る毎に、それぞれの位置で繰り返す。ここで、フォーカ
スレンズ群98の移動は、連続的であっても間欠的であ
ってもよい。
【0048】サーチエリア内の画像コントラスト積算値
が終了した後、焦点調整手段104の合焦位置決定回路
118は、最も画像コントラスト積算値が大きい位置を
合焦位置として検出し、モータ制御回路119は焦点調
整モータ94を駆動してフォーカスレンズ群98を合焦
位置に設定し、投影光の焦点を正確にイメージセンサ2
0の受光面に合わせる。
【0049】なお、本発明のレンズ装置において、焦点
の自動調整方法はこれに限定はされず、例えば、光電的
な方法や三角法等によってフィルム面とイメージセンサ
20との距離を測定し、焦点調整を行う方法等、公知の
焦点調整方法が各種利用可能である。
【0050】次に、図7および図8を参照して本発明の
レンズ装置の合焦位置の補正方法について説明する。図
7に示すように、本発明の合焦位置の補正方法を実施す
る本発明のレンズ装置は、上述したようにズームレンズ
群96およびフォーカスレンズ群98からなるレンズユ
ニット92と、ズーム用モータ93と、フォーカス用モ
ータ94と、温度センサ95と、CPU102と、メモ
リ103と、合焦位置決定回路118およびモータ駆動
制御回路119からなる自動焦点調整手段104とから
構成される。
【0051】まず、このようなレンズ装置が組み込まれ
た画像入力装置10の使用開始に先立って、例えば、工
場出荷時にフィルム原稿として基準ガラスチャートを用
い、基準温度において各読取倍率毎(すなわち各読取倍
率に応じたズームレンズ群98の移動位置毎)の合焦位
置を上述した自動焦点調整方法を行って検出し、CPU
102によってフォーカスレンズ群96のホームポジシ
ョン(HP)からの基準移動量(モータ94に付与する
基準パルス)を算出し、基準温度データとともにメモリ
103に記憶する。また、この時、基準温度から所定量
だけ温度を変化させ、同様にして同じ基準ガラスチャー
トを用いて合焦位置を求め、基準温度における合焦位置
との差、すなわち移動補正量(温度補正パルス)をCP
U102によって各読取倍率毎に求め、温度変化ととも
にメモリ103に記憶する。この工程を使用可能性のあ
る所定の温度範囲について所定の間隔で行い、メモリ1
03に各読取倍率毎に、基準移動量データおよび基準温
度データ、ならびに所要数の移動補正量データおよび温
度データを記憶させておく。
【0052】次に、入力装置10にフィルム原稿(スト
リップスAまたはスライドB)に応じてキャリア(フィ
ルムキャリア22またはスライドキャリア24)をキャ
リアベース16に装着し、画像を読み取るべきフィルム
原稿AまたはBをキャリア22または24に装填してフ
ィルム原稿AまたはBを所定の原稿設置位置に配置す
る。ここで、フィルム原稿AまたはBの画像読み取りの
ためのプレスキャンに先立って、本発明のレンズ装置の
合焦位置の補正方法は以下のように行われる。
【0053】まず始めに、本発明のレンズ装置のレン
ズユニット92のズームレンズ群96およびフォーカス
レンズ群98はホームポジション(以下、HPという)
にあり、読取倍率およびフィルム原稿(キャリア)種別
はCPU102に入力され、温度センサ95によるレン
ズユニット92の温度測定値も自動焦点調整手段104
を介してCPU102に入力されているものとする。
【0054】まず、CPU102は、メモリ103か
らフィルム原稿種別および読取倍率に応じたHPからの
ズームレンズ群96の移動量(ズーム用パルスモータ9
3に付与するパルス数)データを読み出す。 自動焦点調整手段104は、CPU102からこのデ
ータを受け取り、メモリ103から読み出されたパルス
数(移動量)だけズーム用モータ93を回転させて、ズ
ームレンズ群96を移動し、CCD20への原稿画像の
結像サイズをCCD20の読み取りサイズに正確に一致
させる。
【0055】次いで、CPU102は、キャリア種別
(フィルム原稿)種別に応じた設定読取倍率でのフォー
カスレンズ群98のHPからの移動量(フォーカス基準
パルス(数))データ(図8参照)をメモリ103から
読み出す。 この後、CPU102は、温度センサ95によって得
られた温度測定値とメモリ103に格納されている基準
温度との温度差を算出し、この温度差からフォーカスレ
ンズ群98の移動補正量(温度補正パルス(数))デー
タ(図8参照)をメモリ103から読み出し、図8に示
すように、基準パルスと温度補正パルスを加算し、サー
チエリアの中心となる予測合焦(フォーカス)位置まで
のHPからの移動量演算値(予測合焦パルス(数))デ
ータを算出する。 CPU102は、図8に示すように、フィルム原稿種
別および読取倍率に応じて、算出された予測フォーカス
位置を中心としてサーチエリアを設定する。
【0056】この後、CPU102は、図8に示すよ
うに、HPからサーチエリアの始点、すなわち初期位置
までの移動量(始点パルス(数))データを演算し、自
動焦点調整手段104に伝送する。 自動焦点調整手段104は、CPU102からこのデ
ータを受け取り、この始点パルス数(移動量)だけフォ
ーカス用モータ94を回転させて、フォーカスレンズ群
98をサーチエリアの始点まで移動する。
【0057】この後、自動焦点調整手段104および
CPU102は、上述したように、図6に示すフローチ
ャートに従って自動焦点調整を行って、合焦位置(ベス
トピント位置)を求め、この合焦位置にフォーカスレン
ズ群98を位置させる。 こうして、本発明のレンズ装置の合焦位置の補正方法が
終了する。
【0058】本発明のレンズ装置およびその合焦位置の
補正方法は、基本的に上記のように構成されるものであ
るが、以下に、本発明のレンズ装置を適用する入力装置
10の作用について詳細に説明する。まず、読み取る原
稿の形態、すなわち原稿がストリップスAかスライドB
かによって、それに応じたキャリアをキャリアベース1
6に装着する。ここでは、仮にストリップスAを読み取
るとして、図1に示されるように、フィルムキャリア2
2の溝38および40を、キャリアベース16の案内レ
ール34および36に係合してフィルムキャリア22を
載置し、フィルムキャリア22の奥側端面が光学フレー
ム12に当接する位置まで矢印y方向に押し込んで、キ
ャリアベース16上の所定位置に装着する。なお、光学
フレーム12およびフィルムキャリア22(スライドキ
ャリア24)のいずれか一方に、所定位置に装着された
フィルムキャリア22を保持する手段を設けてもよい。
さらに、ストリップスAがリバーサルフィルムである場
合には、キーボード106やマウス108を用いて、そ
の旨の指示を行ってもよい。
【0059】光源部14からの光量が所定値になってい
ることが確認された後、フィルム圧着ユニット52の圧
着部材60を上方に上げ、ストリップスAに撮影された
1枚目の画像が読取位置ZとなるようにストリップスA
をフィルムキャリア22に装填し、読取開始の指示が出
される。図示例の入力装置10においては、読取開始の
指示が出されると、まず、前述のように、本発明のレン
ズ装置の合焦位置の補正方法を実施して、焦点調整手段
104によって、得られた画像のコントラストから自動
焦点調整が行われ、焦点調整モータ94を駆動してフォ
ーカスレンズ群98を合焦位置に調整する。焦点調整が
終了すると、次いで、プレスキャンが開始される。前述
のように、焦点調整はGフィルタ28Gを挿入してG画
像を読み取ることで行われるので、プレスキャンは、そ
の状態で開始され、Gフィルタ28Gによって調光され
た光がストリップスAを透過して、画像を担持する投影
光がレンズユニット92によってイメージセンサ20に
結像され、原稿のG画像が読み取られ、制御部21に送
られる。G画像の読み取りが終了すると、色フィルタ板
28が回転して、例えば、Rフィルタ28Rが光路Lに
挿入されて、同様にR画像の読み取りが行われ、さら
に、同様にして、B画像が読み取られ、プレスキャンが
終了する。
【0060】制御部21においては、プレスキャンで得
られた画像がディスプレイ110に表示され、必要に応
じて主被写体の設定等が行われ、画像処理装置100に
おいては、得られた画像情報や主被写体等に応じて、光
源部14の絞り26による絞り量等の読取条件や画像処
理条件が決定される。
【0061】読取条件や画像処理条件が決定され、ま
た、焦点調整や絞り26の調整等が終了すると、本スキ
ャンが開始される。本スキャンが開始されると、プレス
キャンと同様に、Gフィルタ28Gが光路Lに挿入さ
れ、Gフィルタ28Gによって調光された光がストリッ
プスAを透過して、投影光がレンズユニット92によっ
てイメージセンサ20に結像され、原稿のG画像が読み
取られ、制御部21に送られ、以下、同様にして、R画
像およびB画像が読み取られ、制御部21に送られる。
制御部21の画像処理装置100は、イメージセンサ2
0からの出力信号にA/D変換等の所定の処理を施して
出力のための画像情報として画像記録装置Pに出力す
る。また、ストリップスAがリバーサルフィルムである
場合には画像処理装置100からの画像情報はポジ/ネ
ガ変換回路117に送られ、ポジ画像情報がネガ画像情
報に変換された後に画像記録装置Pに出力される。
【0062】このようにして最初の画像読取を終了する
と、その旨の信号が制御部21からフィルムキャリア2
2に出され、圧着部材60が上方に回動してストリップ
スAを開放し、次いで、搬送手段50が駆動してストリ
ップスAを矢印x方向に搬送し、画面検出センサ54に
よる検出結果に応じて搬送を停止し、次ぎの画像が読取
位置Zに搬送される。次いで、圧着部材60が下方に回
動してストリップスAを固定し、先と同様にして読み取
りが行われる。
【0063】ストリップスAの読み取りが終了して、次
いでスライドBの読み取りを行う場合には、図1に示す
フィルムキャリア22をキャリアベース16から取り外
して、図3および図4に示すスライドキャリア24をキ
ャリアベース16に装着する。ストリップスAと同様に
光量の確認等が終了したら、前述のように、案内溝68
に沿って手でスライドBを供給し、センサS1によって
スライドBが検出されると、搬送ローラ74,74……
によってセンサS2に検出される読取位置Zまでスライ
ドBが搬送され、先のストリップスAの読み取りと同様
にして本発明の合焦位置の補正方法が実施され焦点が調
整され、プレスキャンおよび本スキャンが行われ、スラ
イドBの画像が読み取られる。制御部21から読み取り
を終了した旨の信号を受けると、搬送ローラ74,74
……が再度搬送を開始して、スライドBをスライド回収
箱88に収納する。
【0064】以上、本発明の画像入力用レンズ装置およ
びその合焦位置の補正方法について詳細に説明したが、
本発明はこれに限定はされるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の変更および改良を
行ってもよいのはもちろんである。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ストリップスやスライド等のフィルム原稿の種
類、形状、形態、例えばフィルムストリップスやスライ
ドのカールやスライドの支持体の厚みの変動および温度
変化によるイメージセンサに結像する画像読み取りサイ
ズの変動を調整し、正確な画像サイズに結像させること
ができ、また、これらのフィルム原稿の形態の変動およ
び温度変化によるピント位置ずれを自動調整し、常に最
良のピント位置に合焦することできる。その結果本発明
のレンズ装置を用いる画像入力装置によれば、常に適切
な画像サイズで高精度の画像読取を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像入力用レンズ装置を適用す
る画像入力装置の制御部のブロック図を含む一実施例の
概略斜視図である。
【図2】 図1に示す画像入力装置の光源部の一実施例
の概略斜視図である。
【図3】 図1に示す画像入力装置のフィルムキャリア
の代わりに装着されるスライドキャリアの一実施例の概
略斜視図である。
【図4】 図4に示すスライドキャリアの読取位置近傍
の一実施例を示す概略平面図である。
【図5】 図1に示す画像入力装置の制御部の一実施例
のブロック図である。
【図6】 図1に示される画像入力装置における自動焦
点調整を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本発明に係るレンズ装置を説明する概略模式
図である。
【図8】 本発明に係るレンズ装置の合焦位置の補正方
法を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 画像入力装置 12 光学フレーム 14 光源部 16 キャリアベース 18 結像部 20 イメージセンサ 21 制御部 22 フィルムキャリア 24 スライドキャリア 25 光源 26 絞り 28 色フィルタ板 30 拡散ボックス 34,36 案内レール 38,40,42,44 溝 46,66 本体 48,68 案内溝 50 搬送手段 52 フィルム圧着ユニット 54 画面検出センサ 56 モータ 58,74 搬送ローラ 60 圧着部材 62,86 軸 64 回動手段 70 カバー 72 通過孔 76 アイドルローラ 78 支点 80 アーム 82 スプリング 84 スライド押さえ 88 スライド回収箱 90 定盤 92 レンズユニット 93 ズーム用モータ 94 フォーカス用モータ 95 温度センサ 96 ズームレンズ群 98 フォーカスレンズ群 100 画像処理装置 102 CPU 103 メモリ 104 自動焦点調整手段 106 キーボード 108 マウス 110 ディスプレイ 118 合焦位置決定回路 119 モータ駆動制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム原稿を保持する原稿設置位置から
    所定距離離れた位置に固定されたイメージセンサによっ
    て前記フィルム原稿の担持画像を光電的に読み取る結像
    光学系に用いられる画像入力用レンズ装置であって、 前記フィルム原稿の担持画像に応じた読取倍率に従って
    移動するズームレンズ群と、このズームレンズ群を駆動
    するズーム用モータと、 前記読取倍率に応じて前記ズームレンズ群によって変倍
    された前記フィルム原稿の担持画像を前記イメージセン
    サに合焦するフォーカスレンズ群と、このフォーカスレ
    ンズ群を駆動するフォーカス用モータと、 前記フィルム原稿に応じてフォーカスレンズ群を自動的
    に合焦位置に移動させるように前記フォーカス用モータ
    を自動制御する自動焦点調整手段と、 前記ズームレンズ群およびフォーカスレンズ群の少なく
    とも一方の温度を検出する温度センサと、 前記原稿設置位置に設置された基準原稿に対して基準温
    度において複数の倍率に対して計測された合焦位置まで
    の前記フォーカスレンズ群の移動量データ、前記基準温
    度データおよびこの基準温度からの温度変化に伴う、予
    め計測された前記フォーカスレンズ群の移動補正量デー
    タを記憶する手段と、 この記憶手段から、前記読取倍率に応じた移動量データ
    および前記温度センサによって検出された温度と前記基
    準温度との差に基づく移動補正量データを読み出し、こ
    れらを加算して得られる前記フォーカスレンズ群の演算
    合焦位置を中心にして前記フィルム原稿に応じて前記自
    動合焦手段による自動合焦位置決定のための前記フォー
    カスレンズ群の移動範囲を設定する手段とを有すること
    を特徴とする画像入力用レンズ装置。
  2. 【請求項2】フィルム原稿を保持する原稿設置位置から
    所定距離離れた位置に固定されたイメージセンサによっ
    て前記フィルム原稿の担持画像を光電的に読み取る結像
    光学系に用いられる、ズームレンズ群とフォーカスレン
    ズ群とを有するレンズ装置を合焦位置に自動設定するに
    際し、 前記原稿設置位置に設置された基準原稿に対して基準温
    度において複数の倍率に対して計測された合焦位置まで
    の前記フォーカスレンズ群の移動量データ、前記基準温
    度データおよびこの基準温度からの温度変化に伴う、予
    め計測された前記フォーカスレンズ群の移動補正量デー
    タを予め記憶するように記憶しておき、 前記原稿設置位置にフィルム原稿を設置し、読取倍率に
    応じた基準位置にフォーカスレンズ群とともに前記ズー
    ムレンズ群を移動するとともに温度センサにより温度を
    計測し、 前記記憶手段から前記読取倍率に応じた前記フォーカス
    レンズ群の移動量データと、測定温度と基準温度との差
    に基づいて移動補正量データとを読み出すとともに前記
    計測温度から基準温度に対する移動補正量データとを読
    み出し、加算して演算合焦位置を演算するとともに、こ
    の演算合焦位置を中心としてフォーカスレンズ群の移動
    範囲を設定し、 前記フォーカスレンズ群を前記演算合焦位置に移動する
    とともに、この位置を中心として前記移動範囲内におい
    て自動合焦手段による合焦位置の設定を行うことを特徴
    とする画像入力用レンズ装置の合焦位置の補正方法。
JP31098595A 1995-11-29 1995-11-29 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法 Expired - Fee Related JP3545522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31098595A JP3545522B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31098595A JP3545522B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09152540A true JPH09152540A (ja) 1997-06-10
JP3545522B2 JP3545522B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=18011768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31098595A Expired - Fee Related JP3545522B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3545522B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954292B2 (en) 2000-09-13 2005-10-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image scan apparatus and focus control method
JP2007048794A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Japan Steel Works Ltd:The レーザ投影装置
JP2011021999A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Kyodo Design & Planning Corp 基板検査装置
JP2012181362A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Nec Corp 赤外線カメラ及び焦点位置補正方法
CN103212815A (zh) * 2012-01-19 2013-07-24 昆山思拓机器有限公司 多光谱光电寻焦器
CN108646377A (zh) * 2018-07-17 2018-10-12 福州锐景达光电科技有限公司 提高高清变焦镜头装校效率和成像质量的装置及方法
CN109061897A (zh) * 2018-08-27 2018-12-21 东莞市泰诚光电有限公司 镜头锁附装置及方法
JP2021107934A (ja) * 2017-02-02 2021-07-29 キヤノン株式会社 フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6954292B2 (en) 2000-09-13 2005-10-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image scan apparatus and focus control method
JP2007048794A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Japan Steel Works Ltd:The レーザ投影装置
JP2011021999A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Kyodo Design & Planning Corp 基板検査装置
JP2012181362A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Nec Corp 赤外線カメラ及び焦点位置補正方法
CN103212815A (zh) * 2012-01-19 2013-07-24 昆山思拓机器有限公司 多光谱光电寻焦器
CN103212815B (zh) * 2012-01-19 2016-02-24 昆山思拓机器有限公司 多光谱光电寻焦器
JP2021107934A (ja) * 2017-02-02 2021-07-29 キヤノン株式会社 フォーカス制御装置、撮像装置およびフォーカス制御方法
CN108646377A (zh) * 2018-07-17 2018-10-12 福州锐景达光电科技有限公司 提高高清变焦镜头装校效率和成像质量的装置及方法
CN108646377B (zh) * 2018-07-17 2023-10-03 福州锐景达光电科技有限公司 提高高清变焦镜头装校效率和成像质量的装置及方法
CN109061897A (zh) * 2018-08-27 2018-12-21 东莞市泰诚光电有限公司 镜头锁附装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3545522B2 (ja) 2004-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3522918B2 (ja) 画像入力装置
JP3380754B2 (ja) 原稿キャリア及び画像読取装置
JP3545522B2 (ja) 画像入力用レンズ装置およびその合焦位置の補正方法
JPH10200693A (ja) デジタルプリント方法
JPH10173845A (ja) 画像形成装置
US5912724A (en) Illuminance setting method
US6771395B1 (en) Image reading and processing apparatus, digital printing apparatus using the image reading and processing apparatus, and image reading and processing method
JPH11215313A (ja) 画像読取方法
US6819799B1 (en) Image reading apparatus, original reading method and original conveyance apparatus
JPH09130557A (ja) 画像入力装置
JPH0998341A (ja) 画像入力装置
JP3764526B2 (ja) デジタルプリント方法および装置
JPH09211558A (ja) 結像装置および画像入力装置
JP3862232B2 (ja) 画像入力装置
US6704461B1 (en) Image reading apparatus
US6278512B1 (en) Original reading device and method
US7292376B2 (en) Device for digitally generating images
JP3719775B2 (ja) 画像入力装置
JP3712489B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3343093B2 (ja) 画像読取装置
JPH09186820A (ja) 画像入力装置
JP3708223B2 (ja) デジタルプリント方法および装置
JP3641738B2 (ja) フィルムキャリア、フィルムスキャナ及び投影焼付装置
JP2002218183A (ja) 画像読取装置
JPH10145554A (ja) 画像読取装置の投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040408

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees