JP2006003180A - 電子線照射装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】電子線源における電子加速電極板をシールド電極開口へ、従来より簡単に、精度よく取り付けることができる電子線照射装置を提供する。
【解決手段】熱電子放出用のフィラメント1と、これに臨設された電子引出し電極2と、これらを囲むとともに電子取り出し開口33を有するシールド電極3と、シールド電極開口33に取り付けられた電子加速電極板4とを有する電子線源10を減圧用容器20内に設置し、容器20には電子線照射窓201を形成した電子線照射装置A。加速電極板4は外縁部41が環状枠部材5に保持され、枠部材5がシールド電極開口内周部に沿って設けた部材35に電極3外側から当てがわれて電極3外側からネジS1で留められる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子線照射装置に関する。
電子線照射装置には幾つかのタイプのものがあるが、その中に、熱電子放出用のフィラメントと、該フィラメントに臨設された電子引出し電極と、該フィラメント及び電子引出し電極を囲むとともに該電子引出し電極に対向する位置に電子取り出し用の開口を有するシールド電極と、該シールド電極開口に取り付けられた電子加速電極板とを有する電子線源を減圧用容器内に設置し、該減圧用容器の、前記電子加速電極板に対向する部位に電子線照射窓を形成した電子線照射装置がある。
このタイプの電子線照射装置は例えば特開2002−243899号公報に開示されている。このタイプの装置例A’の概略構成を説明すると、図3に一部を示すように、熱電子放出用のフィラメント1に対し電子引出し電極2を対向配置し、これらをシールド電極3で囲み、シールド電極3の前記電極2に対向する位置にある電子取り出し開口33に電子加速電極板4を設けて電子線源10を構成し、さらにこの電子線源10を減圧用容器20に内蔵させ、電子線源10の電子加速電極板4に臨む容器部分に電子線照射窓201を形成し、そこに電子線照射用の窓箔Fを張設したものである。
図3に例示する装置A’では、フィラメント1は、図4に示すようにシールド電極3内にその奥行き方向に左右2列に配設されている。各列のフィラメント1は互い平行であるとともに両列のフィラメント1も互いに平行であり、且つ、両列のフィラメントは同じ面内に配設されている。電子引出し電極2も2列のフィラメント群に対応させて2枚設けてある。
図3に例示する装置A’では、シールド電極3は、電子加速電極板4を設けた部分が開口33となっている全体がボックス形状のもので、奥行き方向に延びるトンネル状部分31の両端を側板32、32で閉じた形態のものである。
電子引出し電極2、電子加速電極板4には、電子eを通過させる多数の貫通孔を形成してある。
なお、このタイプの電子線照射装置は以上の構成部材の他、図示を省略しているが、フィラメント1等へ通電する電源装置、容器20内を減圧する排気装置等も含んでいる。
この装置A’によると、フィラメント1から放出された電子eは引出し電極2で引き出され、加速電極板4で加速されて電子線源10から照射窓201へ向かい、窓箔Fから容器20外へ照射される。
特開2002−243899号公報
ところで、このタイプの電子線照射装置では、前記の電子加速電極板4のシールド電極3への取付けは、構造の簡素化等のために概ね次のように行われている。
すなわち、図3に示すように、通常板金加工により形成されるシールド電極3のトンネル状部分31の、前記開口33に対応する内周部331に沿って電極取付け部材34を設け、且つ、該内周部331と該部材34との間に隙間を設け、この隙間に電極板4の左右縁部を差し込み、次いで、シールド電極3の内側に作業者が腕を差し入れてネジSで該電極板4を取付け部材34へ固定するのである。シールド電極側板32はその後にトンネル状部分31に装着される。
しかしこのような電極板4の取付けでは、電極板4の前記隙間への差し込み挿入において、隙間各部の大きさの不均一等による差し込み挿入に対する抵抗や、電極板4の差し込み作業時の撓み等により電極板4の前記隙間への差し込み作業が困難であるとともに、差し込まれた電極板4が撓むなど変形したり、さらに、装置使用により電極板4へ電子が衝突することで電極板4が昇温すると、さらに変形が大きく、複雑化したりして、設計時の電子線引出し、加速性能を達成できないことがある。また、シールド電極3内へ腕を差し入れてのネジ留め作業も困難で煩わしい。
そこで本発明は、熱電子放出用のフィラメントと、該フィラメントに臨設された電子引出し電極と、該フィラメント及び電子引出し電極を囲むとともに該電子引出し電極に対向する位置に電子取り出し用の開口を有するシールド電極と、該シールド電極開口に取り付けられた電子加速電極板とを有する電子線源を減圧用容器内に設置し、該減圧用容器の、前記電子加速電極板に対向する部位に電子線照射窓を形成した電子線照射装置であって、電子線源における電子加速電極板をシールド電極開口へ、従来より簡単に、精度よく取り付けることができる電子線照射装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、
熱電子放出用のフィラメントと、該フィラメントに臨設された電子引出し電極と、該フィラメント及び電子引出し電極を囲むとともに該電子引出し電極に対向する位置に電子取り出し用の開口を有するシールド電極と、該シールド電極開口に取り付けられた電子加速電極板とを有する電子線源を減圧用容器内に設置し、該減圧用容器の、前記電子加速電極板に対向する部位に電子線照射窓を形成した電子線照射装置であって、前記電子加速電極板は、その外縁部が環状枠部材に保持され、該枠部材が前記シールド電極開口の内周部に沿って設けられた電極取付け用部材にシールド電極外側から当てがわれてシールド電極外側からネジ留めされることで該シールド電極開口に設置される電子線照射装置を提供する。
この電子線照射装置によると、電子線源における電子加速電極板は、シールド電極へ取り付けるに先立って環状枠部材に保持させることができる。電子加速電極板の環状枠部材による保持は、電子加速を妨げない電極板外縁部を利用して行うことができ、シールド電極に拘束されない余裕のある場所で、従来より簡単容易に、且つ、精度よく行うことができる。
このように加速電極板を保持した環状枠部材がシールド電極開口に設置されることで該加速電極板が該シールド開口に設置される。該設置は、環状枠部材を、シールド電極開口の内周部に沿って設けられた電極取付け用部材にシールド電極外側から当てがい、シールド電極外側からネジ留めすることで行えるので、シールド電極内に手腕を差し込む必要がなく、それだけ従来より簡単容易に行え、また、電子加速電極板は既に環状枠部材に保持されているので、電子加速電極板の異常変形やストレスを招くことなく、精度よく設置できる。
前記環状枠部材としては、これへの電子加速電極板の取付けを容易にできるものとして、片方の面の内周部に沿って電子加速電極板の外縁部を嵌め込む段差部を有するものを例示できる。この環状枠部材を採用する場合、電子加速電極板は、その外縁部を該段差部に嵌め込むとともに、例えば、該段差部に対向する押さえ部材を該加速電極板外縁部と枠部材とに跨がり配置して該枠部材にネジ留めすればよい。
以上説明したように本発明によると、熱電子放出用のフィラメントと、該フィラメントに臨設された電子引出し電極と、該フィラメント及び電子引出し電極を囲むとともに該電子引出し電極に対向する位置に電子取り出し用の開口を有するシールド電極と、該シールド電極開口に取り付けられた電子加速電極板とを有する電子線源を減圧用容器内に設置し、該減圧用容器の、前記電子加速電極板に対向する部位に電子線照射窓を形成した電子線照射装置であって、電子線源における電子加速電極板をシールド電極開口へ、従来より簡単に、精度よく取り付けることができる電子線照射装置を提供することができる。
図1は本発明に係る電子線照射装置Aの要部の構造を示す図である。この装置Aは図3に示す従来装置A’と電子加速電極板4の取付け構造の点を除けば同構造のものである。装置A’の図3に示された部分と実質上同じ部分には図3と同じ参照符号を付してある。
装置Aでは、矩形の電子加速電極板4はその外縁部41が環状枠部材5に保持されている。環状枠部材5は矩形を呈しており、図2に示すように上面の内周に沿って段差部51を有している。加速電極板4はその外縁部41がこの段差部51に上方から嵌められており、且つ、電子衝突時の昇温による板面方向への熱膨張に支障がないように段差部立ち上がり壁51aに対し若干の隙間をあけて嵌め込んである。
さらに、段差部51に対向する押さえ部材52を該加速電極板外縁部41と枠部材5とに跨がり配置して枠部材5にネジS2で固定してある。
このように加速電極板4を保持した枠部材5が、図1に示すように、シールド電極開口33の内周部に沿って設けられ、開口中へ若干突出した電極取付け用部材35にシールド電極外側から当てがわれてシールド電極外側からネジS1で留められ、かくして電極板4がシールド電極開口33に設置されている。
この電子線照射装置Aによると、電子線源11における電子加速電極板4は、シールド電極1へ取り付けるに先立って環状枠部材5に保持させることができる。電極板4の環状枠部材5による保持は、電子加速を妨げない電極板外縁部41を利用して行うことができ、シールド電極1に拘束されない余裕のある場所で、それだけ従来より簡単容易に、且つ、精度よく行うことができる。
そして、このように加速電極板4を保持した環状枠部材5がシールド電極開口33に設置されることで加速電極板4がシールド開口33に設置される。しかも、該設置は、環状枠部材5をシールド電極開口33の内周部に沿って設けられた電極取付け用部材35にシールド電極外側から当てがい、シールド電極外側からネジS1で留めることで行えるので、シールド電極内に手腕を差し込む必要がなく、それだけ従来より簡単容易に行える。また、加速電極板41は既に環状枠部材5に保持されているので、電極板4の異常変形やストレスを招くことなく、精度よく設置できる。
本発明に係る電子線照射装置は、電線被覆材料等の高分子材料の架橋、塗膜等のキュアング、医療品の殺菌等に利用できる。
本発明に係る電子線照射装置の1例の要部を示す図である。 電子加速電極板を保持する環状枠部材の平面図である。 従来の電子線照射装置例の一部を示す図である。 図4の電子線照射装置におけるシールド電極等の概略斜視図である。
符号の説明
A、A’ 電子線照射装置
10 電子線源
1 フィラメント
2 電子引出し電極
3 シールド電極
31 電極3のトンネル状部分
32 電極3の側板部
33 シールド電極開口部
34、35 加速電極板取り付け用部材
4 電子加速電極板
41 電極板4の外縁部
5 環状枠部材
51 段差部
51a 段差部の立ち上がり壁
S、S1、S2 ネジ
20 容器
201 照射窓
F 窓箔
e 電子

Claims (2)

  1. 熱電子放出用のフィラメントと、該フィラメントに臨設された電子引出し電極と、該フィラメント及び電子引出し電極を囲むとともに該電子引出し電極に対向する位置に電子取り出し用の開口を有するシールド電極と、該シールド電極開口に取り付けられた電子加速電極板とを有する電子線源を減圧用容器内に設置し、該減圧用容器の、前記電子加速電極板に対向する部位に電子線照射窓を形成した電子線照射装置であって、前記電子加速電極板は、その外縁部が環状枠部材に保持され、該枠部材が前記シールド電極開口の内周部に沿って設けられた電極取付け用部材にシールド電極外側から当てがわれてシールド電極外側からネジ留めされることで該シールド電極開口に設置されることを特徴とする電子線照射装置。
  2. 前記環状枠部材は片方の面の内周部に沿って前記電子加速電極板の外縁部を嵌め込む段差部を有しており、該電子加速電極板は、その外縁部が該段差部に嵌め込まれるとともに該段差部に対向する押さえ部材が該加速電極板外縁部と枠部材とに跨がり配置されて該枠部材にネジ留めされることで該枠部材に保持されている請求項1記載の電子線照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012195177A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Nissin Ion Equipment Co Ltd スリット電極及びこれを備えた荷電粒子ビーム発生装置
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