JP2005535134A - 超電導量子干渉装置 - Google Patents

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Abstract

超電導磁界検出素子は、共通の可撓性基板上に形成された少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループを備え、共通の可撓性基板は、非平面位置にあり、それにより、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループは、異なった配向の磁界を検出するように動作可能である。

Description

本発明は、3次元に位置付けられた素子を有する超電導装置に関し、特に、3次元に位置付けられた素子を有する高温超電導装置に関する。本発明は、特に、可撓性の超電導テープ上の転換体ループ構造をエッチングすることにより形成される傾度測定用ピックアップ・ループを用いた高温超電導軸方向グラジオメータに関する。ピックアップ・ループは、超電導量子干渉装置(SQUID)の磁気計に誘導的に結合されるのが好ましい。グラジオメータの軸と交差する方向における磁界に対する感度が疑わしい場合の応用において、均一な背景磁界は、遮蔽の状態を創設するよう、フラックス転換体の二次ループと、磁気計との間の相互インダクタンスを整合させることにより、減少され得る。
超電導量子干渉装置(SQUID)は、しばしば、高感度磁界センサとして用いられる。このようなSQUIDセンサは、人間の脳または人間の他の臓器からの磁界放射のような生物学的な磁界検出及び物理探鉱のような領域において高感度の感知能力のためにますます普及してきている。
YBaCu(YBCO)のような高臨界温度超電導(HTS)材料の出現で、HTS−SQUIDは、77K(−196℃)以上で動作することができ、それ故、4K(−269℃)での動作のための冷却材として必要な液体ヘリウムの代わりに、比較的安価な液体窒素によって冷却され得る。液体窒素は、また、液体ヘリウムよりも使用するのに便利であり、全体としてのシステムがコンパクトな形態で作られるのを許容する。
SQUIDをベースにした磁気計及びグラジオメータの製造のために高温超電導(HTS)材料を用いることは、今やかなり良く確立されている。(例えば、W.Eidelloth,B.Oh,R.P.Robertazzi,W.J.Gallagher,R.H.Koch,のAppl.Phys.Lett.,59,3473(1991);S.Knappe,D.Drung,T.Schurig,H.Koch,M.Klinger,J.Hinker,のCryogenics 32,881,(1992);M.N.Keene,S.W.Goodyear,N.G.Humphreys,J.S.Satchell,J.A.Edwards,K.Lander,のAppl.Phys.Lett.64,366(1994);G.M.Daalmans,のAppl.Supercond.3,399,(1995);M.I.Faley,U.Poppe,K.Urban,H.J.Krause,H.Soltner,R.Hohmann,D.Lomparski,R.Kutzner,R.Wordenweber,H.Bousack,A.I.Braginski,V.Y.Slobodchikov,A.V.Gapelyuk,V.V.Khanin,Y.V.Maslennikov,のIEEE Trans.Appl.Supercond.,7,3702(1997))。液体窒素の温度で動作することができることから生じる相当の利点にもかかわらず、HTS材料は、代替的な低温超電導よりも使用するのに一層困難なままであり、低温ヘリウムで冷却された超電導(LTS)における多くの設計手法はHTS材料で履行されることができない。特に、HTS超電導ワイヤがないこと及びHTS材料における超電導接続を形成することが困難なことは、超電導ワイヤからグラジオメータ・コイルを形成することの標準のLTS設計手法が、HTS材料において適用可能でないということを意味する。
対角線上の成分(軸方向グラジオメータ)
Figure 2005535134
に対して感度を有するHTSグラジオメータのための設計が記載されてきたが(例えば、R.H.Koch,J.R.Rozen,J.Z.Sun,W.J.Gallagher,のAppl.Phys.Lett.,63,403,(1993);H.J.M.ter Brake,N.Janssen,J.Flokstra,D.Veldehuis,H.Rogalla,のIEEE Trans.Appl.Supercond.,7,2545,(1997);J.Borgmann,P.David,G.Ockenfuss,R.Otto,J.Schubert,W.Zander,A.J.Braginski,のRev.Sci.Instrum.68,2730,(1997))、しかし、これらは、共通の垂直軸上で互いから固定の距離で概して位置付けられている一対のSQUID磁気計の出力の、電子的またはソフトウェア的な引き算によってのみ履行されてきた。これらの設計は、双方の磁気計が全周囲磁界(しばしば地球の磁界)において線形に動作しなければならないという不利益を蒙る。ほとんどの履行において約10−3程度に概して制限される良好な共通モードの排除(均一磁界の排除)を達成することが困難である。さらに、達成可能なノイズ性能は、均一な背景磁界の大きさに依存し得、2つのSQUIDの対称軸のランダムに変化する不整列を生じる振動から生じるマイクロホニックスによって決定される。
これらの問題の幾つかは、本来的のグラジオメータの構造の使用によって改善される。HTSフィルムを用いる本来の磁気グラジオメータのための幾つかの設計は文献に記載されてきたけれども、これらの設計は一次勾配テンソルの非対角成分(横断グラジオメータ)
Figure 2005535134
に対してのみ感度を有する。これらの設計は概して2つの型の一方に分類される。第1のものは、傾度測定用ピックアップ・ループの構造が、直流(DC)SQUIDによって遮断される共通の導体を有した一対の超電導ループからなるという「数字8」トポロジーを用いる。SQUIDは、2つのポートのデバイス(SQUID増幅器)として動作し、その理由は、SQUIDにおけるフラックスが、一対の入力端子に直接注入された電流から導出されるからである。グラジオメータ入力ループの等価な磁気領域及びインダクタンスの整合に依存して,SQUIDにおける電流は、外部の磁界勾配に応答してピックアップ・ループに誘起された遮蔽電流における差に比例する。2つのピックアップ・ループは電気的に並列であり、それ故、このトポロジーの欠点は、均一な磁界においてさえ、大きな全体遮蔽電流が、超電導フィルムにおける多くの数のアブリコソフの渦の関連の生成によりノイズ性能を劣化させるという可能性を有してピックアップ・ループ構造の外周に誘起されるということである。
HTS横断グラジオメータの開発に対するもう1つの方法は、平面ピックアップ・ループ構造を用い、該平面ピックアップ・ループ構造は、それが誘導的に結合されるSQUID磁気計とフリップチップされる。一次設計において、フラックス転換体(flux transformer)は、一対のピックアップ・ループからなり、その一方はSQUID磁気計に結合される。SQUIDとループ間の相互インダクタンスを整合させることにより、SQUID/ループ結合の全有効磁気領域は、フラックス転換体の他方のループのものと正確に対向させられ得る。これらの条件下で、均一磁界に対する感度は消滅するが、磁界勾配に関してはゼロでないままである。二次横断グラジオメータもこの方法を用いて履行されてきた。
本明細書に含まれている文献、文書、資料、図案、論文等に関するいずれの議論も、本発明のための文脈を提供する目的のためだけにある。これらの事項のいずれかまたはすべてが、従来技術の基礎の部分を形成するという、もしくは本件出願の特許請求の範囲の各々の優先日前に存在したという理由で、本発明に関連する分野において一般的な共通知識であったという、承認として取られるべきでない。
この明細書全体を通して、用語「備える」または「備えた」は、ここで説明する要素、完全体またはステップ(段階)、もしくは要素、完全体またはステップ(段階)のグループを含むことを意味するものであるが、何等かの他の要素、完全体またはステップ(段階)、もしくは要素、完全体またはステップ(段階)のグループの排除を意味すると解されるものではない。
この明細書全体を通して、用語「超電導材料もしくは物質」及び「超電導装置もしくはデバイス」等は、或る状態において及び或る温度において超電導性を示すことができる材料(物質)または装置(デバイス)に言及するために用いられている。このような用語の使用は、該材料(物質)または装置(デバイス)が、すべての状態またはすべての温度で超電導性を示すということを意味するものではない。
本発明の第1の態様によれば、共通の可撓性基板上に形成された少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループを備え、共通の可撓性基板は、非平面位置にあり、それにより、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループは、異なった配向の磁界を検出するように動作可能である超電導磁界検出素子が提供される。
本発明の第2の態様によれば、磁界を検出するための超電導デバイスの素子を形成する方法であって、
共通の可撓性基板上に少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループを形成する段階と、
少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが異なった配向の磁界を検出するよう動作可能であるように、非平面形態に共通の可撓性基板を位置付ける段階と、
を含む方法が提供される。
本発明の幾つかの実施形態において、共通の可撓性基板は、第1の平面内に部分的に延び得、第1の平面と実質的に直角の第2の平面内に部分的に延び得、それにより、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループは、第1の平面及び第2の平面の双方に位置付けられる。本発明のこのような実施形態は、第1の平面に対する垂線が第2の平面に対する垂線と交わる位置に、未知のランダムな配向の磁気ダイポールが置かれる場合に長所的であることを示す。2つの直角の平面内における少なくとも1つのピックアップ・ループの位置づけは、磁気ダイポールの磁界が少なくとも幾つかのピックアップ・ループを通して通過する可能性を増し、従って、ピックアップ・ループ内に電流を誘起して、磁気ダイポールの検出を可能とする。
代替的には、共通の可撓性基板は、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが、弧を描くように、例えば、公称焦点の回りに90°の角度に対する弧を描くように位置付けられ得る。このような実施形態においては、ピックアップ・ループの弧の公称焦点に、もしくはその近辺に、ランダムに配向された磁気ダイポールを位置付けることは、ピックアップ・ループが単一の平面内に位置付けられる場合において存在するであろうよりも、磁気ダイポールの検出の一層高い可能性を提供する。本発明のこのような実施形態は、ランダムに配向されて埋設された磁気物体の検出のために物質または物品をふるい分けるに際し特定の応用を有し得る。
本発明のさらなる実施形態において、共通の可撓性基板上に複数個の超電導ピックアップ・ループが形成され得る。かかる実施形態においては、共通の可撓性基板は、別のピックアップ・ループが位置付けられる任意の平面とは同平面ではない独自の平面内に複数個のピックアップ・ループの各々を位置付けるように配列され得る。例えば、2つの超電導ピックアップ・ループが設けられて、それぞれの第1及び第2の平面内に位置づけられ得、第1及び第2の平面は、互いに実質的に直角である。代替的には、2つの超電導ピックアップ・ループが設けられ得て、それぞれの第1及び第2の平面内に位置付けられ得、それぞれの第1及び第2の平面は、互いに平行で離間されている。
さらに、共通の可撓性基板上に形成された2つの超電導ピックアップ・ループを有する装置が設けられた本発明の実施形態において、臨界電流及び有効面積のような、2つの超電導ピックアップ・ループの固有の特性は、離れた基板上に形成されたピックアップ・ループまたは装置の特性に対する場合であるよりも、整合されるために相当に近接しているように思われる。従って、このような装置の誤差マージンは、相当に小さいことが予想され得、事実、地球の磁界よりも低い10までの磁界が、本発明の幾つかの実施形態によって検出され得る。さらに、共通の可撓性基板上に2つの超電導ピックアップ・ループを提供する本発明の実施形態は、単一のSQUIDだけを備えた軸方向グラジオメータのような磁界検出装置の構成を可能とする。このような回路は、物理的な装置の製造及び装置の電気的特性の双方に関して、複数個のSQUIDを提供する余分の複雑さを必要とする回路よりも相当の利点を提供する。
超電導テープは、主に、電力伝送の適用のために開発されてきた。初期の開発においては、このようなテープは、種々のセラミックHTS材料の1つで満たされた銀のチューブ内の粉末を用いて形成されたが、テープ技術における一層最近の開発では、介在するバッファ層を有する金属及び絶縁基板の双方上にYBCOフィルムを形成する能力がもたらされた。
本発明の好適な実施形態においては、共通の可撓性基板は、好ましくは50から200μmの厚さのハステロイ・テープを含み得る。本発明による共通の可撓性基板を提供することに加えて、ハステロイ・テープは、また、MgO,SrTiO,LaAl等のような非可撓性の結晶基板と比較した場合、相当大きい面積のピックアップ・ループが相当の低価格で形成され得るという点で長所的である。本発明の代替的な実施形態においては、共通の可撓性基板は、例えば、米国98368、WA,Port Townsend,4750Magnolia St.のMarke Tech InternatioalによるCeraflexという名称のもとで提供されるような非常に薄い可撓性のシートの形態における部分的もしくは完全な安定化ジルコニア基板を含み得る。Ceraflexは、ハステロイ・テープよりも改善されたノイズ特性を有することが発見されており、Ceraflex基板上に形成された超電導装置のSNRは、ハステロイ・テープに対して多分30%だけ改善されることが可能である。
共通の可撓性基板がハステロイまたはCeraflexのような多結晶基板である本発明の実施形態においては、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)のような双軸方向に配列されたバッファ層は、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが形成される超電導材料の双軸方向配列を改善するために、共通の可撓性基板上に形成されるのが好ましい。バッファ層は、本願と同時係属中の国際特許出願第PCT/AU02/00696号に述べられたような(この内容は参照によりここに組み込まれる)、イオン・ビーム・アシスト蒸着(IBAD)によって、または重複イオン・ビーム・アシスト蒸着(DIBAD)によって沈積され得る。
本発明の実施形態において、少なくとも1つのピックアップ・ループに電流を誘起する、少なくとも1つのピックアップ・ループを通って通過する磁界は、SQUIDを用いることによって検出され得る。SQUIDは、共通の可撓性基板上に形成され得る。代替的には、SQUIDは、共通の可撓性基板上に形成されるフラックス転換体を介して、及びフラックス転換体及びSQUID間の結合を許容するようにSQUIDを位置付けることによって、少なくとも1つのピックアップ・ループに磁気的に結合され得る。例えば、SQUIDは、“フリップ・チップ”配列でフラックス転換体に対して装着され得る。
本発明者は、双軸方向に配列されたバッファ層を支持するために、従って、バッファ層を覆って形成される可撓性超電導回路を支持するために、ハステロイ・テープまたはCeraflexのような可撓性基板を用いることが可能であるということを認識した。例えば、このような基板は、磁気計のための大きい面積のピックアップ・ループのような可撓性の超電導回路を支持するために用いられ得る。従って、本発明は、グラジオメータのピックアップ・ループ、及び超電導ストリップラインのための可撓性接地平面を含む可撓性の超電導回路を製造するための可撓性超電導媒体としての使用を含むよう、このような可撓性基板を用いた超電導テープの応用を拡張する。さらに、このような応用は、可撓性の超電導の導波路の形成を含む。本発明によって予想されるこのような多くの応用において、数百ミリメートル程度の比較的短い長さのテープでさえ充分であるであろう。
従って、本発明の第3の態様によれば、可撓性の多結晶基板と、双軸方向に配列されたバッファ層と、該双軸方向に配列されたバッファ層を覆って形成される少なくとも1つの超電導成分と、を備えた可撓性の超電導デバイスが提供される。
同様に、本発明の第4の態様によれば、可撓性の超電導デバイスを形成する方法であって、
可撓性の多結晶基板を提供する段階と、
該可撓性の多結晶基板を覆って、双軸方向に配列されたバッファ層を形成する段階と、
該双軸方向に配列されたバッファ層上に少なくとも1つの超電導成分を形成する段階と、を含む方法が提供される。
本発明の第3及び第4の態様の実施形態によれば、可撓性の超電導デバイスは、超電導デバイスの以下の非制限リスト:
ピックアップ・ループ;
接地平面;
ストリップライン・コネクタ;
導波路;
フラックス転換体;
ジョフセソン接合;及び
SQUID
の1つまたは2つ以上を備え得る。
共通の可撓性基板の最小の曲率半径が制御されるべきである。これは、多結晶の可撓性基板、双軸方向に配列されたバッファ層、結晶性の超電導層または上にある銀の不動態化層のような任意の他の層に起因して損傷を生じる装置の過度にきつい曲率の可能性に起因している。共通の可撓性基板、バッファ層、超電導ピックアップ・ループ及び不動態化層のような任意の他の層が形成される材料に依存して、装置の最小の許容し得る曲率半径が変わり得る。
テープは、また、例えば、第3の平面に回路素子を提供するためにねじられ得、3つの直交平面に素子を提供する。再度、最小の曲率半径またはねじれは、装置に対する損傷を避けるように制御されるのが好ましい。
本発明の第5の態様によれば、
第1の公称平面を定義し、かつ該第1の公称平面内に実質的に存する第1のピックアップ・ループと、
第2の公称平面を定義し、かつ該第2の公称平面内に実質的に存する第2のピックアップ・ループと、
を備え、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループは、共通の可撓性基板上に形成され、第1の公称平面及び第2の公称平面は、実質的に平行であり、そして第1の公称平面及び第2の公称平面は、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループが、背景磁界から局部磁界を識別するために動作するのを許容するよう、充分に離間されている超電導グラジオメータが提供される。
共通の可撓性基板上に形成される第1及び第2のピックアップ・ループを提供することによって、本発明の第5の態様は、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループ間に別々に形成される接続を必要とすることなく、グラジオメータが構成されるのを許容する。
本発明の第5の態様による可撓性基板の使用は、平面蒸着技術によるような、単一平面に超電導グラジオメータを形成することを許容する。ピックアップ・ループが可撓性基板上に形成されてしまった後、可撓性基板の変形または曲げは、第1及び第2のピックアップ・ループが、それぞれ第1及び第2の公称平面に位置付けられるのを許容する。
本発明の第5の態様により第1及び第2のピックアップ・ループを位置付けることは、超電導の軸方向グラジオメータの構成を可能とする。本発明の第5の態様の幾つかの実施形態において、このような軸方向グラジオメータは、共通の可撓性基板上にパターン化された超電導フラックス転換体ピックアップ・ループ構造の使用により履行され得、該フラックス転換体ピックアップ・ループは、SQUID磁気計に誘導的に結合される。
このような実施形態において、軸方向グラジオメータは、例えば可撓性基板の双軸方向に配列されたバッファ層を覆って形成されたYBCO層であって良い、テープの超電導層上に、通常のレジスト技術を用いて、適切な回路をパターン化することにより形成されるフラックス転換体を含む。このような実施形態において、フラックス転換体は、一対の可撓性のストリップライン導体を介して、中央に配置された二次ループと直列に接続された2つの外部ピックアップ・ループを備える。SQUID磁気計は、次に、二次ループ上に“フリップチップ化”され、絶縁スペーサにより二次ループから離間される。このような実施形態において、可撓性の超電導テープの2つの追加の長さが、各外部ピックアップ・ループ及び二次ループ間のストリップライン・コネクタを覆うために用いられるのが好ましい。ストリップライン・コネクタに対し、可撓性の超電導テープの追加の長さは、接地平面を形成する。可撓性超電導テープのこれらの追加の長さは、3つの目的を行なうように構成されるのが好ましい。第1に、超電導テープのこのような追加の長さは、もしそうでなければストリップライン・コネクタからループ構造内に誘起されるかも知れない、望まれない遮蔽電流を減少するように働き得、そして第2に、ストリップライン・コネクタのインダクタンスを減少するように働き得る。グラジオメータの性能への、ストリップライン・インダクタンスの影響は、以下に一層詳細に考察される。最後に、追加の超電導テープの接地平面は、必要ならば、主ピックアップ・ループの等価面積の平衡または整合を容易にするために用いられ得、これは例えば、2つの外部のピックアップ・ループの等価面積を平衡する態様で、ストリップラインの適切な面積を外部磁界に露出させるように、接地テープを覆う追加の超電導をスライドさせることにより行なわれる。
本発明の好適な実施形態において、可撓性の基板は、ハステロイのような圧延された金属合金から作られた可撓性のテープを備える。長所的には、Ceraflexテープが代替的には用いられ得る。過去においては、Ceraflexテープは、HTS応用に対しては用いられてこなかったが、しかしながら、Ceraflexテープは、ハステロイ・テープのような従来のテープよりも改善されたノイズ性能を提供し、ハステロイテープに対しおそらく30%だけテープ上に形成された超電導装置のSNRを改善するということが、本発明者により認識された。
バッファ層は、基板及びピックアップ・ループ間に位置付けられ得、例えば、ピックアップ・ループが形成される超電導材料に双軸方向の結晶配列を促進するか、及び/または超電導材料を基板から隔離する。バッファ層は、双軸方向に配列されたイットリア安定化ジルコニア(YSZ)層を備え得る。超電導材料は、YBaCu(略語YBCO)またはBi1.6Pb0.4SrCaCu10(略語BSCCO)であって良い。Ag層のような保護層は、ピックアップ・ループが形成される超電導材料を覆って提供され得る。
本発明の第5の態様の好適な実施形態において、フラックス転換体は、該フラックス転換体に近接したSQUIDに、検出されたフラックスを結合するために、第1及び第2のピックアップ・ループ間に設けられる。例えば、SQUIDは、離れた基板上に通常の手段によって形成されて、先に説明したように“フリップ・チップ”配列でフラックス転換体に対してサンドイッチ状に装着される。
代替的には、SQUIDは、例えば基板にエッチングされた段状エッジ上に、ジョセフソン結合の形成により、可撓性の基板自体上に形成され得る。
本発明の第6の態様によれば、超電導グラジオメータを製造する方法であって、
単一の公称平面内に実質的に位置付けられる共通の可撓性基板上に第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループを形成する段階と、
第1の公称平面に実質的に第1のピックアップ・ループを位置付け、第2の公称平面に実質的に第2のピックアップ・ループを位置付けるよう、可撓性基板を引き続き変形する段階と、
を含み、第1の公称平面及び第2の公称平面は、実質的に平行であり、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループが、背景磁界から局部磁界を識別するように動作するのを許容するよう充分に離間されている方法が提供される。
本発明の第6の態様の方法は、
可撓性基板上にフラックス転換体を形成する段階と、
該フラックス転換体に対してSQUIDをサンドイッチ状に装着する段階と、
の追加の段階を含み得る。
フラックス転換体を形成する段階は、最も便宜的には、第1及び第2のピックアップ・ループを形成する段階と同時に行なわれ得ることが理解されるであろう。
代替的には、本発明の第6の態様の方法は、
可撓性基板上に段状のエッジを形成する段階と、
可撓性基板上に、前記段状エッジを覆って形成されるジョセフソン接合を有するSQUIDを形成する段階と、
の追加の段階を含み得る。
本発明の第6の態様の方法は、
前記ピックアップ・ループの形成に先立って可撓性基板上にバッファ層を形成する段階と、及び/または
第1及び第2のピックアップ・ループ上に保護膜を形成する段階と、
の追加の段階を含み得る。
バッファ層は、双軸方向に配列されたYSZであって良く、ピックアップ・ループが形成される超電導材料の双軸方向の成長を促進するように働き得、そして可撓性基板からピックアップ・ループを隔離するように働き得る。保護被膜は、銀の被膜であって良い。
今日まで、HTS可撓性テープは、主に、電力伝送の目的に対して考慮されてきた。従って、より厚い電力搬送超電導層とは対照的に、本発明では、おそらく50−500nmの比較的薄い超電導層が用いられ得るということが予想される。
例示としてのみ、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1及び第5の双方の態様の実施形態に従った高温超電導(HTS)軸方向グラジオメータ10を示す。軸方向グラジオメータは、該グラジオメータの超電導素子のための基板を提供する、可撓性のハステロイ・テープ11を備える。ハステロイ・テープの表面上には、YSZのバッファ層が成長されており、YSZに渡って形成されたYBCOの双軸配列を高める。YBCOから形成された第1のピックアップ・ループ12がテープ11の一端に近接して設けられ、同様にYBCOから形成された第2のピックアップ・ループ13は、テープ11の反対側の単に近接して設けられる。ピックアップ・ループは、地球磁界のような共通モードの磁界を実質的に相殺する態様で、ストリップライン・コネクタ14及びフラックス転換体(flux transformer)15を介して互いに接続され、それにより、第1及び第2のピックアップ・ループ間の勾配を有する磁界だけが、超電導YBCO素子11、12、13、14、15内に電流を流させる。
図示から分かるように、グラジオメータ10のすべての超電導素子は、テープ11の単一の表面上に製造され得、平面配置技術を用いて、単一平面に位置付けられている間に形成され得る(図1B参照)。さらに、ハステロイ・テープの柔軟性に起因して、一度製造されると、第1及び第2のピックアップ・ループ12、13は、軸方向に整列されて、距離dだけ離れた実質的に平行な平面内に位置付けられる。
図示しないSQUIDが、次に、フラックス転換体15に近接して、SQUIDとフラック転換体15との間の磁気結合を最大にするように、ハステロイ・テープ11にサンドウィッチ状に装着され得る。従って、第1及び第2のピックアップ・ループ12、13間の勾配を有する磁界によってフラックス転換体15に電流が誘起されるとき、転換体15内を循環する電流は、もう1つの磁界を誘起し、これがSQUIDに結合されて検出される。
単一のSQUIDだけを用いることによって、本発明は、異なった固有の特性を有する2つの異なったSQUIDによって得られる測定に依存した測定と関連した欠陥をこうむらないHTSグラジオメータを構成することが可能である。さらに、柔軟なハステロイ・テープ等を用いることにより、本発明は、柔軟なHTS回路がこのような基板上に形成され得るので、単一のSQUIDのHTSグラジオメータを構成することが可能である。
図2は、本発明の第1の態様の実施形態による磁界検出素子20を示す。磁界検出素子20は、第1のピックアップ・ループ21、フラックス転換体22及び第2のピックアップ・ループ23を備える。第2のピックアップ・ループ23は見えないが、ピックアップ・ループ21と等しい寸法を有する。ピックアップ・ループ21及び23並びにフラックス転換体22は、セラフレックス(Ceraflex)・テープ25を備える柔軟な基板上に形成される。YSZのバッファ層(図示せず)がテープ25を渡って形成され、ピックアップ・ループ21、23及びフラックス転換体22は、バッファ層を覆って沈積されるYBCOで形成される。トラック24は、ピックアップ・ループ21、23をフラックス転換体22に接続する。
本発明によれば、柔軟な基板もしくは可撓性の基板25は、第2のピックアップ・ループ23が位置付けられている第2の平面と実質的に直角である第1の平面内に、ピックアップ・ループ21が位置付けられるように、配列される。26、27で示すように、ピックアップ・ループ21、23が位置付けられている平面に対する垂線が、実質的に90度で交わる。
従って、垂線26、27が交わるランダムな配向で磁気ダイポールが位置付けられる場合、磁気検出素子20は、ピックアップ・ループが1つの平面だけに設けられる従来技術の配列よりも一層磁気ダイポールを検出し易そうである。例えば、磁気ダイポールが軸27に沿って配列される場合、ダイポールの磁界は、ピックアップ・ループ23を通して強力に結合するが、ピックアップ・ループ21には強力には結合しない。磁気ダイポールが軸26に沿って配列される場合、ダイポールの磁界は、ピックアップ・ループ21には強力に結合するが、ピックアップ・ループ23には強力に結合しない。ダイポールが各軸26、27に対して45度で配列されるならば、ダイポールの磁界は、各ピックアップ・ループに等しい強度で結合するであろう。
磁界がピックアップ・ループ21、23の一方または双方に結合する場合、電流が誘起される。この電流はフラックス転換体22を通過され、該フラックス転換体22は、テープ25にサンドウィッチ状に装着されているはずのSQUID(図示せず)への磁気結合を最大にするように設計されているのが好ましい。ダイポールの磁界の検出は、次に、SQUIDによって高感度で行われ得る。
図3は、本発明の第1の態様のもう1つの実施形態による磁界検出素子30を示す。素子30は、第1のピックアップ・ループ31、フラックス転換体32及び第2のピックアップ・ループ33を備える。ピックアップ・ループ31は、90度よりも大きい角度θを延びる。従って、角度θ内のどこかの軸に沿って配列された磁気ダイポールは、ピックアップ・ループ31を通して比較的強力に結合するであろう。同様に、ピックアップ・ループ33が延びる角度(図示せず)内のどこかに配列された軸を有する磁気ダイポールは、ピックアップ・ループ33を通して比較的強力に結合するであろう。より強力な結合は、ピックアップ・ループ内に一層大きい電流を誘起し、従って、フラックス転換体32を覆ってサンドウィッチ状に装着されたSQUIDによる検出のための一層強力な信号を提供するであろう。
さらなる実施形態によれば、HTSグラジオメータ40が図4(a)乃至(c)に示されている。図4(a)は、第1のピックアップ・ループ42、第2のピックアップ・ループ44及びフラックス転換体46を示す。ピックアップ・ループ42、44の各々は、それぞれのストリップ導体/コネクタ48及び50を介してフラックス転換体46の二次ループに直接連結される。ピックアップ・ループ42、44の各々及びフラックス転換体46の二次ループは、各々、YBCO材料で形成され得る。それらは、各々、図4(b)及び図4(c)に斜線で示されている可撓性のハステロイ・テープ52上に製造される。図4(b)は、ストリップ導体セクション48及び50を曲げる前に組み立てられるグラジオメータ40を示す。図4(c)は、完全な軸方向グラジオメータの平面図及び側面図を示す。超電導接地面56がストリップ導体48及び50の各々を覆う。図4(c)におけるグラジオメータの側面図において、接地面56及びストリップ導体48、50は、半径rで曲率をもって示されている。
第1のピックアップ・ループ42は、内部寸法dp1、dp2及び外部寸法Dp1、Dp2を有する。第2のピックアップ・ループ44は、第1のピックアップ・ループ42と同様の寸法を有し、フラックス転換体46の二次ループは、内部長さd及び外部長さDを有する。SQUIDは、フラックス転換体46の二次ループに近接しているピックアップ・ループ54が示されたハステロイ・テープ52にサンドウィッチ状に装着され得て、両者間に磁気結合を確率している。磁気計ピックアップ・ループ54は、インダクタンスL及び面積Aを有し、フラックス転換体の二次ループは、インダクタンスL及び有効面積Aを有する。ピックアップ・ループ42及び44の各々は、それぞれインダクタンスL、Lを有し、それぞれ等価面積A及びAを有する。
図4(c)には、距離dだけ離された平行な平面内のピックアップ・ループ42及び44の各々を、曲率半径rで曲げられたストリップライン・コネクタ48、50と共に有するグラジオメータが示される。磁界BZは、SQUID及びフラックス転換体46と垂直に示されており、他方、第1のピックアップ・ループ42に作用する磁界は、BX1−B+(d/2)gXXであり、第2のピックアップ・ループ44に作用する磁界は、BX2−B−(d/2)gXXである。従って、第1及び第2のピックアップ・ループ42、44間の勾配を有する磁界によってフラックス転換体46の二次ループに電流が誘起されるとき、二次ループ内を循環する電流は、さらなる磁界を誘起し、該磁界はSQUIDのピックアップ・ループ54と結合し、それにより、SQUIDにより検出されるさらなる電流を誘起する。
軸方向グラジオメータの設計に関して、ストリップラインは、U形状を形成するように折りたたまれて、一次ピックアップ・ループは、SQUIDの軸と直角の共通軸上に配列される。SQUIDは、勾配ピックアップ・ループと直角に配向されて、その向きを取るので、この装置は、一次軸方向勾配
Figure 2005535134
及び磁界の横断成分
Figure 2005535134
の双方に対して感度を有する。
Figure 2005535134
に対する感度が減少されなければならない応用に対して、これは、二次ピックアップ・ループに誘起された電流によって磁気計の遮蔽を確実にするために、二次ループ及びSQUIDの適切な設計によって達成され得る。そのように形成されたピックアップ構造は、シリーズ型である。これは、SQUID軸と直角の平面における任意の外部の均一な磁界の成分から帰結する遮蔽電流の大きさを減少する。ピックアップ・ループにおける電流は、
Figure 2005535134
の方向における磁界勾配、一次ループの磁気等価面積間の不整合、外部磁界に対するスリップラインの直接露出によってのみ、または二次ループ及びSQUID間の不正確な相互インダクタンスによって誘起される。
軸方向グラジオメータは、また、グラジオメータ装置の有用性に対するさらなる改善を達成するために、SQUID及びピックアップ・ループのいずれかを一緒にグラジオメータ装置を回転させるか、または静止したSQUIDを有するピックアップ・ループを回転させることが可能であるように装着され得る。これらの改善は、
− 勾配磁界及び磁界の本当の値であり、
− 均一磁界の大いに高められた共通モード拒絶であり、
− SQUID動作の状態の実時間情報であり、
− 3つの軸方向グラジオメータが直角近辺でまたは直交するように装着される場合、結合して、それらは、一次勾配テンソルの5つの独特の成分の全て及び全磁界の3つの成分を提供し、
− これらの改善は、柔軟なもしくは可撓性のテープのピックアップ・ループの物理的な配列によって通常達成される完全な平衡を得る必要なく達成され得る。
ここで説明したHTS軸方向グラジオメータ及びLTS軸方向グラジオメータの双方の軸方向グラジオメータの回転は、上述の向上を提供する。
動作の理論
フラックス転換体の二次ループ及び磁気計間の相互インダクタンス
Figure 2005535134
以外に無視し得るものとみなされる全ての相互インダクタンスを有する集中インダクタンス・モデルを仮定する。以下に続くものにおいて、用いられる磁気計は、SQUIDをベースにした直接結合される磁気計であると仮定する。この型の磁気計において、超電導ピックアップ・ループは、外部の磁界を感知するために用いられる。磁気計ピックアップ・ループのインダクタンス及び等価面積は、それぞれ、
Figure 2005535134
及び
Figure 2005535134
で示される。このループに誘起される電流は、最小のフラックス・ノイズに対して最適化された幾何学的形状を有するSQUID増幅器に注入される。この型の磁気計は、2つの理由で取られる。第1に、これらの装置は,HTSC SQUIDをベースにした磁気計からの可能な最高の感度を現在提供し、従って、実際の装置としておそらく有望である。第2に、以下に見られるように、フラックス焦点ウォッシャ(a flux-focussing washer)を有するDCまたはRF SQUIDの代替的な選択が、本件の理論の特別の場合としてみなされ得る。
磁気計は、短絡回路の超電導ループによって二次的に転換体に結合されるので、このループにおけるフラックスは、外部磁界における変化に対して保存される。磁気計ピックアップ・ループにおける全フラックスは、外部磁界、それ自体の遮蔽電流に起因するフラックス、及び転換体の二次ループにおける、電流
Figure 2005535134
から相互インダクタンス
Figure 2005535134
を介して結合されるフラックスの合計である。一般性の損失なく、装置がゼロ磁界冷却される(Z.F.C)と仮定すると、この合計は消滅し、すなわち、
Figure 2005535134
である。
フラックス転換体は、また、短絡された超電導ループであり、再度、Z.F.Cと仮定すると、
Figure 2005535134
であり、ここに、
Figure 2005535134
は転換体の全インダクタンスであり、すなわち、
Figure 2005535134
であり、
Figure 2005535134
は、一次ループ
Figure 2005535134
のインダクタンス及び等価面積を示し、
Figure 2005535134
は、ストリップラインの各々のインダクタンスであり、そして
Figure 2005535134
は、二次ループのインダクタンスである。
式を解くと、磁気計電流に対して、同時に
Figure 2005535134
を与え、ここに、
Figure 2005535134
及び
Figure 2005535134
である。これは、標準関係
Figure 2005535134
の使用によって、結合定数αについて書き直すことができ、
Figure 2005535134
をもたらし、ここに、
Figure 2005535134
である。
に対する感度を抑制するための遮蔽に対する条件
外部磁界が均一であるならば、
Figure 2005535134
であり、式は、
Figure 2005535134
となり、これは、
Figure 2005535134
である場合に消滅する。
最適化及び勾配感度
これが果たされると、式及び磁気計電流は、単に、
Figure 2005535134
となる。
式(1)の性質を研究するために、一般に、転換体の一次ループの等価面積
Figure 2005535134
及び
Figure 2005535134
の双方は、一次ループの寸法に依存するということに留意されたし。本件出願人が気づいている限りにおいて、これらの関係のための正確な形状は、正方形または長方形のいずれの超電導構造に対しても存在せず、実験または数値シミュレーションのいずれかによって動機付けされる実験式に頼ることが普通である。以下の実際的関係、
Figure 2005535134
及び
Figure 2005535134
が用いられ、ここに、
Figure 2005535134
は、ほぼ一定であり、
Figure 2005535134
とすれば、
Figure 2005535134
である。
上の式(2)[数33]は、正方形ウォッシャ(a square washer)[Ketchen 1]の等価面積に対する広く受け入れられる形態であり、それにおいて、矩形ループの内部及び外部寸法の平均値が用いられる。
上の式(1)[数29]におけるこれらの関係を用いれば、
Figure 2005535134
が与えられる。図5、6、7には、Lcの3つの異なった値、すなわち、20nH、5nH及び0.5nHに対し、dp及びαの関数としてプロットされたプロットが示されている。他のパラメータは以下のように設定される。Dp=0.01,γp=0.9,Lm=5nH,Ls=10nH
広範に説明された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示された本発明に対し、多くの変形及び/または変更が為され得るということが当業者には理解されるであろう。例えば、図3に示されたものと同様の装置は、ピックアップ・ループによって検出され得る磁気ダイポール配向の範囲を増加するために、弧に対する単一のピックアップ・ループだけを備え得る。さらに、このような装置は、フラックス転換体の代わりにそれ自身テープ上に製造されるSQUIDを備えていて良く、それにより、ピックアップ・ループ内の電流は、SQUID内に直接流れて検出される。さらに、本発明は、オーストラリア仮特許出願第2002950624号からの優先権を主張した同時係属中のPCT出願に述べられた発明と共に適用され得、その内容は、参照によりここに含まれる。従って、本実施形態は、全ての観点において、説明的なものであって制限的なものではないとみなされるべきものである。
本発明の第1の実施形態によるHTSグラジオメータを示す図である。 本発明の第1の実施形態によるHTSグラジオメータを示す図である。 本発明の第2の実施形態による磁界検出素子を示す図である。 本発明の第3の実施形態による磁界検出素子を示す図である。 (a)乃至(c)は、本発明の第4の実施形態によるHTSグラジオメータを示す図である。 20nHのストリップライン・インダクタンスを有する磁気計電流及び勾配感度の変形を示す図である。 5nHのストリップライン・インダクタンスを有する磁気計電流及び勾配感度の変形を示す図である。 0.5nHのストリップライン・インダクタンスを有する磁気計電流及び勾配感度の変形を示す図である。
符号の説明
10・・・高温超電導(HTS)軸方向グラジオメータ
11・・・可撓性のハステロイ・テープ
12・・・第1のピックアップ・ループ
13・・・第2のピックアップ・ループ
14・・・ストリップライン・コネクタ
15・・・フラックス転換体
20・・・磁界検出素子
21・・・第1のピックアップ・ループ
22・・・フラックス転換体
23・・・第2のピックアップ・ループ
24・・・トラック
25・・・セラフレックス(Ceraflex)・テープ
30・・・磁界検出素子
31・・・第1のピックアップ・ループ
32・・・フラックス転換体
33・・・第2のピックアップ・ループ
40・・・HTSグラジオメータ
42・・・第1のピックアップ・ループ
44・・・第2のピックアップ・ループ
46・・・フラックス転換体
48・・・ストリップ導体/コネクタ
50・・・ストリップ導体/コネクタ
52・・・可撓性のハステロイ・テープ
54・・・ピックアップ・ループ
56・・・超電導接地面

Claims (60)

  1. 共通の可撓性基板上に形成された少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループを備え、共通の可撓性基板は、非平面位置にあり、それにより、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループは、異なった配向の磁界を検出するように動作可能である超電導磁界検出素子。
  2. 共通の可撓性基板は、部分的に第1の平面内に延び、部分的に、第1の平面と実質的に直角の第2の平面内に延び、それにより、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループは、第1の平面及び第2の平面の双方に位置付けられる請求項1に記載の超電導磁界検出素子。
  3. 共通の可撓性基板は、少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが、公称焦点の回りの所定の角度に対する弧を描くように位置付けられる請求項1に記載の超電導磁界検出素子。
  4. 共通の可撓性基板上に形成された複数個の超電導ピックアップ・ループを備え、共通の可撓性基板は非平面位置にあり、それにより、複数個の超電導ピックアップ・ループは、異なった配向の磁界を検出するように動作可能である超電導磁界検出素子。
  5. 共通の可撓性基板は、別のピックアップ・ループが位置付けられているどの平面とも同平面でない独特の平面内に、複数個のピックアップ・ループの各々を位置付けるように配列されている請求項4に記載の超電導磁界検出素子。
  6. 第1の平面内に位置付けられた第1の超電導ピックアップ・ループと、該第1の平面と実質的に直角の第2の平面内に位置付けられた第2の超電導ピックアップ・ループとを備えた請求項5に記載の超電導磁界検出素子。
  7. 第1の平面内に位置付けられた第1の超電導ピックアップ・ループと、該第1の平面と実質的に平行でそれから離間された第2の平面内に位置付けられた第2の超電導ピックアップ・ループとを備えた請求項5に記載の超電導磁界検出素子。
  8. 第1の平面内に位置付けられた第1の超電導ピックアップ・ループと、第2の平面内に位置付けられた第2の超電導ピックアップ・ループとを備え、第1の超電導ピックアップ・ループ及び第2の超電導ピックアップ・ループは、公称焦点の回りの所定の角度に対する、共通の可撓性基板に沿った弧を描く請求項5に記載の超電導磁界検出素子。
  9. 共通の可撓性基板は、ハステロイ・テープを備える請求項1または6乃至8のいずれかに記載の超電導磁界検出素子。
  10. ハステロイ・テープは、50μmと200μmとの間の厚さを有する請求項9に記載の超電導磁界検出素子。
  11. 共通の可撓性基板は、部分的にもしくは全体的にCeraflexのような安定化ジルコニアの基板を備える請求項1または6乃至8のいずれかに記載の超電導磁界検出素子。
  12. 少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが形成されるかまたは複数個の超電導ピックアップ・ループが形成される超電導材料の双軸配列を改善するために、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)のような双軸的に整列されたバッファ層が、共通の可撓性基板を覆って形成される請求項9乃至11のいずれかに記載の超電導磁界検出素子。
  13. バッファ層は、イオン・ビーム・アシスト蒸着によって沈積される請求項12に記載の超電導磁界検出素子。
  14. バッファ層は、重複イオン・ビーム・アシスト蒸着により沈積される請求項12に記載の超電導磁界検出素子。
  15. YBCOのような超電導材料層がバッファ層を覆って形成される請求項12乃至14のいずれかに記載の超電導磁界検出素子。
  16. 少なくとも1つのまたは多数のピックアップ・ループを通して通過する磁界の結果として少なくとも1つのまたは多数のピックアップ・ループ内に誘起される電流を検出するためのSQUIDをさらに備えた請求項1または4に記載の超電導磁界検出素子。
  17. SQUIDは、共通の可撓性基板上に形成される請求項16に記載の超電導磁界検出素子。
  18. SQUIDは、共通の可撓性基板上に形成されるフラックス転換体を介して少なくとも1つまたは多数のピックアップ・ループに磁気的に結合される請求項16に記載の超電導磁界検出素子。
  19. SQUIDは、フラックス転換体及びSQUID間の結合を許容するよう位置付けられる請求項18に記載の超電導磁界検出素子。
  20. SQUIDは、フラックス転換体に対して装着される請求項19に記載の超電導磁界検出素子。
  21. 共通の可撓性基板の最小曲率またはねじれが、超電導磁界検出素子に対する損傷を避けるように制御される請求項1または4に記載の超電導磁界検出素子。
  22. 共通の可撓性基板は、超電導ピックアップ・ループのような回路素子を第3の平面内に提供するようにねじられる請求項6乃至8のいずれかに記載の超電導磁界検出素子。
  23. 磁界を検出するための超電導デバイスの素子を形成する方法であって、
    共通の可撓性基板上に少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループを形成する段階と、
    少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが異なった配向の磁界を検出するよう動作可能であるように、非平面形態に共通の可撓性基板を位置付ける段階と、
    を含む方法。
  24. 少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが第1の平面及び第2の平面の双方に位置付けられるように、第1の平面内に共通の可撓性基板を部分的に延長し、かつ第1の平面と実質的に直角の第2の平面内に共通の可撓性基板を部分的に延長する段階をさらに含む請求項23に記載の方法。
  25. 少なくとも1つの超電導ピックアップ・ループが、公称焦点の回りの所定の角度に対する弧を描くように、共通の可撓性基板を位置付ける段階をさらに含む請求項23に記載の方法。
  26. 磁界を検出するための超電導デバイスの素子を形成する方法であって、
    共通の可撓性基板上に複数個の超電導ピックアップ・ループを形成する段階と、
    複数個の超電導ピックアップ・ループが異なった配向の磁界を検出するよう動作可能であるように、非平面形態に共通の可撓性基板を位置付ける段階と、
    を含む方法。
  27. 別のピックアップ・ループが位置付けられているどの平面とも同平面でない独特の平面内に、複数個のピックアップ・ループの各々を位置付けるように、共通の可撓性基板を配列する段階をさらに含む請求項26に記載の方法。
  28. 第1の平面内に第1の超電導ピックアップ・ループを位置付け、該第1の平面と実質的に直角の第2の平面内に第2の超電導ピックアップ・ループを位置付ける段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
  29. 第1の平面内に第1の超電導ピックアップ・ループを位置付け、該第1の平面と実質的に平行でかつそれから離間された第2の平面内に第2の超電導ピックアップ・ループを位置付ける段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
  30. 第1の超電導ピックアップ・ループ及び第2の超電導ピックアップ・ループが、公称焦点の回りの所定の角度に対する、共通の可撓性基板に沿った弧を描くように、第1の平面内に第1の超電導ピックアップ・ループを位置付け、第2の平面内に第2の超電導ピックアップ・ループを位置付ける段階をさらに含む請求項27に記載の方法。
  31. 少なくとも1つのまたは多数のピックアップ・ループを通して通過する磁界の結果として、少なくとも1つのまたは多数のピックアップ・ループ内に誘起される電流を検出する段階をさらに含む請求項23または26に記載の方法。
  32. 可撓性の多結晶基板と、
    双軸方向に配列されたバッファ層と、
    該双軸方向に配列されたバッファ層を覆って形成される少なくとも1つの超電導成分と、
    を備えた可撓性の超電導デバイス。
  33. 超電導デバイスの以下の非制限リスト:
    ピックアップ・ループ;
    接地平面;
    ストリップライン・コネクタ;
    導波路;
    フラックス転換体;
    ジョフセソン接合;及び
    SQUID
    の1つまたは2つ以上をさらに備える請求項32に記載の可撓性の超電導デバイス。
  34. 可撓性の超電導デバイスを形成する方法であって、
    可撓性の多結晶基板を提供する段階と、
    該可撓性の多結晶基板を覆って、双軸方向に配列されたバッファ層を形成する段階と、
    該双軸方向に配列されたバッファ層上に少なくとも1つの超電導成分を形成する段階と、
    を含む方法。
  35. 可撓性の超電導デバイスは、超電導デバイスの以下の非制限リスト:
    ピックアップ・ループ;
    接地平面;
    ストリップライン・コネクタ;
    導波路;
    フラックス転換体;
    ジョフセソン接合;及び
    SQUID
    の1つまたは2つ以上を備える請求項33に記載の方法。
  36. 第1の公称平面を定義し、かつ該第1の公称平面内に実質的に存する第1のピックアップ・ループと、
    第2の公称平面を定義し、かつ該第2の公称平面内に実質的に存する第2のピックアップ・ループと、
    を備え、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループは、共通の可撓性基板上に形成され、第1の公称平面及び第2の公称平面は、実質的に平行であり、そして第1の公称平面及び第2の公称平面は、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループが、背景磁界から局部磁界を識別するために動作するのを許容するよう、充分に離間されている超電導グラジオメータ。
  37. 共通の可撓性基板上にパターン化された超電導フラックス転換体のピックアップ・ループ構造を使用することにより履行され、軸方向にある請求項36に記載の超電導グラジオメータ。
  38. フラックス転換体は、第1または第2のピックアップ・ループを通して通過する磁界の結果として第1または第2のピックアップ・ループのいずれか内に誘起される電流を検出するための検出手段に誘導的に結合される請求項37に記載の超電導グラジオメータ。
  39. 検出手段は、SQUID磁気計である請求項38に記載の超電導グラジオメータ。
  40. フラックス転換体は、該フランクス転換体に近接して配置されたSQUIDに検出されたフラックスを結合するために、第1及び第2のピックアップ・ループ間に位置付けられる請求項39に記載の超電導グラジオメータ。
  41. 第1及び第2のピックアップ・ループの各々をフラックス転換体に接続する可撓性のストリップライン導体をさらに備える請求項40に記載の超電導グラジオメータ。
  42. SQUIDは、フラックス転換体に対して装着される請求項41に記載の超電導グラジオメータ。
  43. SQUIDは、フリップチップ配列でフラックス転換体に対してサンドイッチ状に装着される請求項42に記載の超電導グラジオメータ。
  44. SQUIDは、ジョセフソン接合の形成によって共通の可撓性基板上に形成される請求項41に記載の超電導グラジオメータ。
  45. ジョセフソン接合は、基板にエッチングされた段状エッジ上に形成される請求項44に記載の超電導グラジオメータ。
  46. イットリア安定化ジルコニア(YSZ)のような双軸方向に配列されたバッファ層が、第1及び第2のピックアップ・ループが形成される超電導材料の双軸方向配列を改善するために、共通の可撓性基板を覆って形成される請求項36乃至45のいずれかに記載の超電導グラジオメータ。
  47. YBCOのような超電導材料層がバッファ層を覆って形成される請求項46に記載の超電導グラジオメータ。
  48. 保護層が超電導材料層を覆って与えられる請求項47に記載の超電導グラジオメータ。
  49. フラックス転換体は、超電導材料層を覆って回路をパターン化することによって形成される請求項47または48に記載の超電導グラジオメータ。
  50. 可撓性の超電導テープの追加の長さが、接地平面を形成するストリップライン導体の各々を覆う請求項41に記載の超電導グラジオメータ。
  51. 共通の可撓性基板は、ハステロイから作られる可撓性テープを備える請求項36乃至50のいずれかに記載の超電導グラジオメータ。
  52. 共通の可撓性基板は、Ceraflexテープを備える請求項36乃至50のいずれかに記載の超電導グラジオメータ。
  53. 超電導グラジオメータを製造する方法であって、
    単一の公称平面内に実質的に位置付けられる共通の可撓性基板上に第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループを形成する段階と、
    第1の公称平面に実質的に第1のピックアップ・ループを位置付け、第2の公称平面に実質的に第2のピックアップ・ループを位置付けるよう、可撓性基板を引き続き変形する段階と、
    を含み、第1の公称平面及び第2の公称平面は、実質的に平行であり、第1のピックアップ・ループ及び第2のピックアップ・ループが、背景磁界から局部磁界を識別するように動作するのを許容するよう充分に離間されている方法。
  54. 可撓性基板上にフラックス転換体を形成する段階と、
    該フラックス転換体に対してSQUIDをサンドイッチ状に装着する段階と、
    をさらに含む請求項53に記載の方法。
  55. フラックス転換体を形成し、第1及び第2のピックアップ・ループを形成する段階は、同時に行なわれる請求項54に記載の方法。
  56. 可撓性基板上に段状のエッジを形成する段階と、
    可撓性基板上に、前記段状エッジを覆って形成されるジョセフソン接合を有するSQUIDを形成する段階と、
    をさらに含む請求項53に記載の方法。
  57. 前記ピックアップ・ループの形成に先立って可撓性基板上にバッファ層を形成する段階と、
    第1及び第2のピックアップ・ループ上に保護膜を形成する段階と、
    をさらに含む請求項54または56に記載の方法。
  58. 第1及び第2のピックアップ・ループは、バッファ層を覆って超電導層の部分として形成される請求項57に記載の方法。
  59. バッファ層は、超電導層における超電導材料の双軸方向の成長を促進するための、及び共通の可撓性基板から第1及び第2のピックアップ・ループを隔離するための双軸方向に配列されたYSZである請求項58に記載の方法。
  60. 超電導層は、50nmと500nmとの間の厚さを有する請求項58または59に記載の方法。


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