JP2005533246A - Serrs活性粒子群 - Google Patents

Serrs活性粒子群 Download PDF

Info

Publication number
JP2005533246A
JP2005533246A JP2004520851A JP2004520851A JP2005533246A JP 2005533246 A JP2005533246 A JP 2005533246A JP 2004520851 A JP2004520851 A JP 2004520851A JP 2004520851 A JP2004520851 A JP 2004520851A JP 2005533246 A JP2005533246 A JP 2005533246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
serrs
beads
bead
active
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004520851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005533246A5 (ja
JP4754213B2 (ja
Inventor
スミス・ウィリアム・イーウェン
グレアム・ダンカン
コーマック・ペーター
マッケーブ・アイリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Strathclyde
Original Assignee
University of Strathclyde
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Strathclyde filed Critical University of Strathclyde
Publication of JP2005533246A publication Critical patent/JP2005533246A/ja
Publication of JP2005533246A5 publication Critical patent/JP2005533246A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4754213B2 publication Critical patent/JP4754213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/585Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances with a particulate label, e.g. coloured latex
    • G01N33/587Nanoparticles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6816Hybridisation assays characterised by the detection means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C40COMBINATORIAL TECHNOLOGY
    • C40BCOMBINATORIAL CHEMISTRY; LIBRARIES, e.g. CHEMICAL LIBRARIES
    • C40B20/00Methods specially adapted for identifying library members
    • C40B20/04Identifying library members by means of a tag, label, or other readable or detectable entity associated with the library members, e.g. decoding processes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/65Raman scattering
    • G01N21/658Raman scattering enhancement Raman, e.g. surface plasmons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/11Compounds covalently bound to a solid support

Abstract

本発明は、SERRS活性ポリマービーズ群、標的分子群の検出用のSERRS活性ポリマービーズ群の製造方法および標的分子群の検出方法に関する。

Description

本発明は、SERRS活性ポリマービーズ群および標的分子検出方法ならびに標的分子の検出に使用するそれらの生産方法の提供に関する。
現代分子生物学における最近の開発は、同時にその場で起こる非常に多数の生物検体の認識の必要性に注目している。それらの分野の中で要求があるものとして、DNA検出、蛋白質科学、細胞および抗体認識ならびに創薬がある。
SERRS以外の検出技術を使用し粒子群を含む関連の技術は、“量子点(quantum dots)”の利用と金粒子群の関与によって達成することができる表面プラズモン共鳴の変化の利用とを含む。量子点は、よく知られた色素、カドミウムスルフィド/セレニドのナノスケール粒子群から成り、これらは生物検体が付くように修飾することができる。この技術の有利な点は、単一の粒子が単一の分子と比較して強い放射を与えその粒子群の性質がセレニドに対するスルフィドの割合を変更することによって広範囲の放射周波数を得ることができるようなものであるということである。
表面プラズモン共鳴法では、Storhoff, J.J., Elghanian, R., Mucic, R.C., Mirkin, C.A., Letsinger, R.L., J. Am. Chem. Soc 1998, 120, 1959-1964(非特許文献1)に述べられているように、その表面が特異的なオリゴヌクレオチドで修飾された2個の金ナノ粒子を使用している。両粒子は検体である特異的なDNA鎖を認識しハイブリダイズする。これは、それらの金粒子を極めて近接させ、表面プラズモン共鳴の周波数の変化を検出する。しかしながら、そのような技術は、望まれるような総合された、多重化、強固性および単純性(simplicity)を提供しない。
Storhoff, J.J., Elghanian, R., Mucic, R.C., Mirkin, C.A., Letsinger, R.L., J. Am. Chem. Soc 1998, 120, 1959-1964.
SERRSによれば、選択的な標識(labelling)化学が提供でき、要求されている新しいタイプの分析法(assays)を開発することができる。それは蛍光に等しいかまたはこれよりよい感度を持つが、有利さの鍵となるのはラベルとして用いる各SERRS染料がある特有の指紋を与え、分離ぜずに染料混合物中で認識できるということである。現在SERRS用に具体的に設計された染料が約50あり、そのいずれもが特有のスペクトルを与える。この潜在的な能力を利用する有効な方法が知られているけれども、その開発は2つの問題によって制限されている。第一に、染料被覆銀粒子群と、標識化する分析試薬または他の試薬との間に反応の可能性があること、第二に、安定した強度を有するSERRSを得るためには銀粒子群間の凝集を特異的な割合に維持し再生することが好ましいことである。すなわち、分析中に操作のバランスがすぐに崩れてしまうことである。
本発明の目的の一つは、前述の不利な点の少なくとも一つを除くこと、および/または軽減することである。
大まかに言えば、本発明は、SERRS活性染料をポリマー被覆内にカプセル化することができ、その染料に安定性を付与し、SERRS活性染料を環境から保護し、そして2以上のSERRS信号を検出することができるように2以上の染料をカプセル化できるという本発明者らによる知見に基づいている。
したがって、本発明は、第一の態様において、標的分子の同定(identification)に使用する表面増強共鳴ラマン散乱(SERRS)活性ビーズであって、ポリマー・シェル内にカプセル化された凝集金属コロイド及び少なくとも一つのSERRS活性染料を含むSERRS活性ビーズを提供する。
SERRSとは表面増強共鳴ラマン散乱を言う。SERRSについては既に記載がある。例えば、Rodger, C.H., Smith, W.E., Dent, G., Edmonson, M., J. Chem. Soc. Dalton Trans., 1996, 5, 791、およびそこに記載されている背景情報に関する文献を参照されたい。驚くべきことに、銀表面上では広範囲に及ぶ蛍光消光メカニズムが存在する。このことは、殆ど全ての染料が、蛍光によって可能となるより一層広範囲でかつ単純な誘導化学(derivatisation chemistry)を利用できるSERRSを与えることを意味する。さらに、SERRS活性粒子群によって提供される染料の特異的な機能強化は、分析対象物を含む生物学的試料および工業的試料で通常観測されるバックグランド・シグナルから染料を同定するのに充分なものである。これにより、分析物の同定を成功させる前に多くの手法で必要とされた複雑で時間がかかる分離操作が不要となる。
本明細書におけるSERRSの用語は限定的に解釈されるべきでなく、本発明は表面増強ラマン散乱(SERS)に対しても適用されるが、SERRSが好ましい。
驚くべきことに、ポリマー被覆内にSERRS活性金属ナノ粒子群およびSERRS活性染料をカプセル化することにより、SERRS信号が妨げられずに容易に検出されることが見出された。さらに、状況によってはビーズ群から10mまでの距離でSERRS信号を検出することができる。
ポリマー・シェルは、凝集コロイドおよびSERRS活性染料をカプセル化したビーズを形成することが可能な連鎖成長メカニズムおよび段階的成長メカニズムにより重合するモノマーを含む広範な種類のモノマーおよび架橋剤から形成される。凝集コロイドの一部もビーズ(群)表面に付着し、そして/または埋め込んでもよい。ポリマー・シェルは二層以上を含んでよい。例えば、表面に凝集したコロイドを含むビーズ群が形成されてもよい。次いで、任意の金属コロイドを加えて、ビーズ作成工程を経てそのようなビーズ群を復帰させることが可能である。このやり方で、ビーズ表面に金属コロイド粒子群を含まない追加のポリマーの被覆または層が創出される。それにもかかわらず、ある場合には、ビーズ表面に金属を有することが望ましいが、これは、金属コロイドを使用して、または金属被覆によって、または金属をビーズ表面にリソグラフィー的に堆積させて達成される。また、表面に金属を含むビーズ群の有利な点は、追加的に内部でラベル(標識化)されているビーズの表面でSERRS検出が実行できることである。
好ましいモノマーの種類および特異的モノマーは、限定されないが、次の種類のものおよびそれらの誘導体が挙げられる:アクリル酸およびその誘導体類(例えば、2−ブロモアクリル酸、アクリロイルクロライド、N−アクリロイルチロシン、N−アクリロイルピロリジノン)、アクリル酸エステル類(例えば、アクリル酸アルキルエステル類、アクリル酸アリルエステル類、アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル)、メタクリル酸およびその誘導体類(例えば、イタコン酸、2−(トリフルオロメチル)プロペン酸)、メタクリル酸エステル類(例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸ヒドロキシエチルエステル、メタクリル酸3−スルホプロピルエステルナトリウム塩)、スチレン類(例えば、(2、3、および4)−アミノスチレン、スチレン−4−スルホン酸、3−ニトロスチレン)、ビニル類(例えば、ビニルクロロホルメート、4−ビニル安息香酸、4−ビニルベンズアルデヒド、ビニルイミダゾール、4−ビニルフェノール、4−ビニルアミン、アクロレイン)、ビニルピリジン類(例えば、(2、3、および4)−ビニルピリジン、3−ブテン1,2−ジオール)、ボロン酸類(例えば、4−ビニルボロン酸)、スルホン酸類(例えば、4−ビニルスルホン酸)、金属キレーター類(例えば、スチレンイミノ二酢酸)、アクリルアミド類およびその誘導体類(例えば、N−メチルアクリルアミド)、メタクリルアミド類およびその誘導体類(例えば、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、アルケン類(例えば、4−ペンテン酸、3−クロロ−1−フェニル−1−プロペン)、無水(メタ)アクリル酸およびその誘導体類(例えば、無水メタクリル酸)、シリコン含有モノマー類(例えば、(3−メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、テトラメチルジシロキサン)、ポリエン類(例えば、イソプレン、3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン)、アジド類(例えば、4−アジド−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸)、チオール類(例えば、アリルメルカプタン)。
本発明では、また、アクリル酸エステル末端を有するかまたは不飽和の、ウレタン類、炭酸エステル類およびエポキシ類、またはシリコン−ベースモノマー類を使用することができる。対象ポリマー化合物に堅さを与える架橋剤が当業者に知られており、その例として、ジ−、トリ−、テトラ−、およびペンタ−官能性アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、ビニル類、アリル類、およびスチレン類が挙げられるがこれらに限られない。
銀、金または銅−コロイド表面、特に銀が本発明で使用するのにとりわけ好ましい。しかしながら、金属合金も使用することができる。
表面は、露出金属を含んでよいし、または金属表面に金属酸化物層を含んでもよい。その吸収吸着容量(sorptive capacity)を増やすめにクエン酸塩またはポリリジンもしくはポリフェノール等適当なポリマーである有機の被覆を含んでもよい。ポリマー上には共有結合で結合する染料を含むことができる。
コロイド粒子群は、好ましくは、均一でかつ所望の大きさと形状となるように、および自己凝集しないで可能な限り安定となるように制御した方法で凝集させる。そのような非凝集的コロイドを調製する方法は既に知られている。例えば、クエン酸塩などの還元剤で金属塩(例えば、硝酸銀)を還元して安定な微結晶懸濁液を形成する方法が挙げられる(P. C. Lee & D. Meisel, J. Phys, Chem. (1982), 86, P.3.391)。次に、この懸濁液の“ストック(stock)”を使用の直前に凝集させる。好適な凝集剤としては、酸類(例えばHNO3 またはアスコルビン酸)、ポリアミン(例えば、ポリリジン、スペルミン、スペルミジン、1,4−ジアミノピペラジン、ジエチレントリアミン、アミノエチル−1,3−プロパンジアミン、トリエチレンテトラミンおよびテトラエチレンペンタミン)およびCl-,I-,Na+,Mg2+のような無機活性イオンが挙げられる。工程中の制御を強化するためには、使用する全装置を念入りに洗浄し、高品質の試薬を用いるべきである。
コロイド粒子群は、SERRS効果を起こす限り任意の大きさとすることができる。一般には、金属の種類に依るが、断面が約4〜50nm、好ましくは25〜36nmである。
本発明のビーズ群は極めて小さく、典型的には直径が1μm未満である。好ましくは、ビーズ群は断面が約10nmから1mmであり、より好ましくは、約10nmから1μmであるが、カプセル化する染料で被覆されたコロイド粒子群より小さくないものであることは明白である。
本発明のビーズ群は、多数のSERRS活性ナノ粒子群(凝集金属コロイドおよび吸収されたSERRS活性染料または染料群を含む)を含有してもよく、その各粒子群は同一に標識化されていてもよいし、または多重化能力を増大させるために異なって標識化されていてもよい。すなわち、単一のビーズは1または2以上のSERRS活性染料群を含んでよい。仮に2以上の染料がビーズ内に組込まれている場合には、得られるSERRS信号は、使用した種々の染料から得られる信号の組合せとなり、ビーズ内の染料群および/または染料群の相対濃度を変更することにより、識別できるSERRS信号を有するビーズ群の“ライブラリー(library) ”が形成される。
ビーズ群の形成における銀ナノ粒子群のポリマーによる作用は、粒子群のサイズを減少することである。これにより、ビーズ化学上の追加的な制御と、広範囲のサイズが形成できる手段とがもたらされる。このように、一旦ポリマーが形成されると、SERRSビーズの構造(arrangement)は、選択された凝集状態が維持されるような状態に固定される。さらに、ポリマーは銀ナノ粒子群を環境から保護する。
これらのビーズ群に用いられるポリマーは、さらに官能基類(例えば、カルボン酸類、カルボン酸類の活性エステル類、アルコール類、アミン類、エポキサイド類、クロロメチルスチリール基類、ビニル基類、チオール基類、マレイミドおよびサクシンイミド)を含んでよく、または標的分子群が反応して、粒子群の表面に結合するような連結基または連結基群によってさらに誘導化されていてもよい。これらの基の利点は、それらが共有結合または非共有結合で分子に結合する基点として働き、特異的な捕捉または分析を可能とすることである。ここで連結基とは、1以上またはそれ以上の標的分子と1またはそれ以上のSERRS活性粒子群との間の付着を促進させる任意の基を言う。付着には、任意の結合が含まれ、特に限定されないが、例えば共有結合、イオン結合、水素結合、ファンデルワールス力結合、または機械的結合が挙げられる。
他の態様において、本発明は次の工程を有するSERRS活性ビーズ群の調製方法が提供される:
1)吸収されたSERRS活性染料を含む凝集金属コロイドを形成する工程;
2)適当な溶媒中で凝集金属コロイドとモノマーを混合する工程;および
3)凝集金属コロイドをカプセル化するポリマービーズ群を形成するようモノマーを重合する工程。
他の手段としては、ビーズ群を、吸収されたSERRS活性染料を含む凝集コロイドを形成させずに作ってもよい。ビーズ群を、次いで加熱(例えば80℃に)して、多孔性とし、それに吸収されたSERRS活性染料を含む凝集コロイドを取得することができる。ビーズ群を冷却することにより、コロイド粒子群がビーズ内に捕捉される。染料/コロイドは温度を上げ、ビーズ群を適当な緩衝液中に浸すことにより除去することができる。
ポリマービーズ群を、さらにビーズの外側表面に官能性基または連結基群を付加するように反応させ、分子がビーズに付着するようにしてもよい。
適当な標的分子の例としては、核酸類、抗体類のような蛋白類、アルデヒド類、チオール類、アミン類、爆薬類、濫用薬物類、治療剤類、代謝物質類および環境汚染物質類が挙げられる。しかしながら、ビーズは非常にサイズが小さいので、例えばセキュリティ−・マーカーとして、単独で利用することもできる。従って、ビーズ群は、例えばエアゾルスプレー、ペイント、インク等の中に含有されるように表面を塗布してもよい。ビーズ類は一般に裸眼では見えないが、特異的なSERRS信号を検出できるように特定のSERRS活性染料またはその組合せが装填される。これは、特に模倣(couterfeiting)の防止/最小化のために応用できる。
DNA配列のような適当な生物種をポリマー表面に付けることで、分析/標識(ラベル)化の操作が実行される。このようにして、分析工程とSERRS工程が分離され、両者を最適化することができる。
本発明のビーズ群は、標識化技術として、より広い適用可能性を有する。例えば、蛋白および抗体の両者の検出に使用することができる。蛋白の場合の最も簡単な例は、対をなす蛋白の一方をSERRS活性表面に付け、他方の蛋白に蛍光の標識を付けることである。対をなす複合体の場合は、ビーズは蛍光およびラマン散乱の両方を示し、対をなす分離体の場合は、ラマンスペクトルのみがビーズ上に検出される。蛍光とラマン散乱を共に同時に供給できるように改造された分光計が存在する。
さらに、ビーズ群は、例えば使用時の分離を助けるように適応させることができる。ビーズ群は、その表面に明確に、例えば標的を認識しかつビオチン基を含むDNA分子をビーズ群の表面を誘導化することにより付着させて、ストレプトアビジン(streptavidin)表面上に運ぶことができる。他の手段として/追加的手段として、ビーズ群は、例えば重量ベースで粒子の分離を許容する材料を秤量し添加したビーズ群の表面内および/または表面上に磁性種を組み入れることによって磁化することができる。磁性ビーズ群は、次いで小磁石を用い、例えば粒子群を濃縮して分光計のビーム内に運ばれる。
適当な磁性種は、ビーズ内に組込まれる磁性ナノ粒子群の形態である。そのような磁性ナノ粒子群は、ナノ粒子の形態で、鉄、磁鉄鉱、フェライト類ならびにニッケルおよびコバルト等の他の金属類の化合物などの任意の磁性材料を含む。
磁性ナノ粒子群の組入れは、前記磁性ナノ粒子群を含む溶液をコロイド/染料混合物と混合することにより達成され、ついでSERRS活性ビーズを形成する。形成されたビーズ群は、その後先述のようにして機能が付与される。
抗体の場合には、蛍光体で標識化した抗原をSERRS活性ビーズ上に固定した抗体に添加する競合代替分析法が持つ不確定性が除去される非常に簡単な分析を展開することができる。ビーズ群を遠心分離または磁場により溶液から除去する時に、蛍光体を有するビーズ群に発信させ、ラマンコードを読み取り、どの標識が置換されているかを決定することができる。他の方法として、ビーズ群がサンドイッチ分析法において特異的標識として使用され、抗原がプレートまたは磁性ビーズのような表面の抗体上に捕捉され、SERRSで標識化された抗体で被覆された粒子が捕捉された抗原にくっつくことによって表面に付着する。抗原は、また最初に標識化された粒子上で抗体により捕捉してもよい。蛋白質の認識は、同様に、二つの蛋白質の各々に一つのビーズを付けるか、または一つの蛋白質に一つのビーズを付け、他の蛋白質に蛍光体のような他の標識を付けることによって検査される。
本発明のさらに他の態様として、分子刷込法(molecular imprinting methods)を適用して、テンプレート法(templating approaches)(例えば、WO00/41723参照)により、ポリマー・シェルに対し特異的分子認識性を与えることができる。この一般的なアプローチは、原理的に、ポリマー・シェルに親和力を与え、臨床、食物、法医学および環境関連の検体(analytes)を含む一連の検体に適用することができる。
SERRSスペクトルを得る方法は通常のものでよい。しかしながら、下記のものが分光器測定に利用される:
代表例として、本発明の方法は、可視スペクトルすなわち約380nm〜780nm、特に400nm〜650nmの間(実際に選ばれる周波数は、一般に、各ケースで使用される染料に依存する−可視スペクトルの赤領域の周波数は、全体として、より優れた表面増強効果を生じる傾向がある。)に周波数を有するレーザーの入射光を使用して実行される。しかしながら、他の周波数、例えば紫外(すなわち、200nm〜400nm)または近赤外領域(700nm〜1100nm)の周波数を使用することも可能である。このように、SERRS検出は約200nm〜1100nmの間で実施される。
適当な周波数および強度を有する適当な光源の選択および必要な場合に行う調整は、特にSERRS文献を入手し参照できる当業者の十分に能力内の事項である。SERRSを使用し、高感度の検出を達成するためには、染料の極大吸収またはそれに近い周波数を持つ干渉性光源(a coherent light source)が必要である。より低い感度が必要な場合には、光源は干渉性である必要も高強度である必要もなく、ランプ(lamps)をモノクロメーター回折格子またはプリズムと組み合わせて使用し、適当な励起周波数が選択される。
SERRS信号を収集するのに適当な機器がいくつかあり、波長選択性ミラー、散乱光検出用のホログラフィー光素子、および光ファイバー導波管が挙げられる。SERRS信号の強度は、例えば電荷結合素子(CCD)、シリコン光ダイオード、または信号のカスケード増幅用に単一または直列に配設された光電子増倍管(photomultiplier)を使用して測定することができる。光子計数電子機器が高感度検出のために使用できる。検出器の選択は、主に特定の分析を行うために必要な検出感度を考慮して行われる。
本発明の方法は、ある波長領域に亘って全SERRSスペクトルを得るか、または一つのピークを選択しそのピークの波長でのみ走査するか(すなわち、ラマンのイメージング(imaging))して実行されることに注目されたい。また、反射光を除去するフィルターのみ使用して、レイリー散乱等および光ダイオードのような検出器を使用して全ラマン散乱を検出することもできる。
SERRSスペクトルを得るための、および/または分析するための装置は、殆ど確実にコンピュータのようなデータ処理装置を含んでいる。
ラマン信号は、強度が異なる一連の不連続スペクトル線からなる。周波数および相対強度は検出されるSERRS活性染料に特異的であり、従ってラマン信号はその染料の指紋”である。SERRS分析計が染料混合物を選択的に検出するために使用される場合には、同定のためには“指紋”スペクトルを検出することが必要である。
SERRS信号が適当な検出器によって取り込まれると、その周波数および強度データは、通常、分析用のコンピュータに通される。指紋ラマンスペクトルを評価用スペクトルと比較して検出されたラマン活性化合物を同定するか、または測定された周波数の信号強度を使用して検出されたラマン活性化合物の量を計算する。
検体の多重標識用のSERRS活性粒子群を含むポリマー粒子群の開発についての要約を述べる。コロイド粒子群を染料で標識化し予備凝集し、ポリマー中に固定して、SERRS効果を永久的にスイッチ・オンし、分析事項は、別途例えば検出すべき分子をポリマー表面に共有結合で連結することにより実行される。主な利点は、粒子群が非常に強く安定したSERRSを与えることである。特定の粒子の簡単で感度のよい同定用として、懸濁液中で莫大な多重化標識能力があるが、これは他のいかなる技術にも負けないものであり、SERRS活性ナノ凝集体は環境から保護される。また、DNA配列またはペプチドのような特定の標的検体の同定および定量が複合体混合物中超低濃度の状態にある、その場所で可能である。
本発明の他の態様では、試料中の標的分子を検出する下記の工程を含む方法が提供される:
a)特異的に同定できるSERRS信号を持つようにビーズを生成させ、その表面を修飾してそこに前記標的分子を結合させることができる部分を付けるようにした本発明によるSERRS活性ビーズ(群)を供給する工程;
b)前記ビーズ(群)を前記試料と接触させ、試料中の前記標的分子を前記ビーズ(群)と結合させる工程;および
c)前記標的分子に結合したビーズまたはビーズ群から得られる特異的に同定できるSERRS信号を検出する前記標的分子を検出する工程。
典型的には、標的分子は抗体または抗原であり、その場合、SERRS活性ビーズはそのビーズ表面に対応する抗原または抗体が付くように修飾される。通常のサンドイッチ分析法を採用して、試料中に存在する特定の蛋白質に結合させるために第一の抗体を表面に付ける。ビーズは、これも前記蛋白に特異的である第二の抗体を含むように誘導化される。蛋白が試料中にあると、それは2つの抗体間に効果的にサンドイッチ状に挟まれて、ビーズ上で第二の抗体に付いたSERRSによって検出することができる。受容体またはリガンドの一方がビーズ表面に固定された受容体/リガンド複合体のように自然に会合している他の分子群もまた検出される。
好ましい実施態様では、本方法は試料中の特定の核酸配列を検出するために用いられる。この場合、ビーズは、ビーズ表面に付いた特定の核酸配列を含む核酸分子に特異的にハイブリダイズできる分子を持つように修飾される。特異的にハイブリダイズ可能な分子は、簡単にハイブリダイズとその後の検出が可能となるのに十分な長さを有するものである。別の場合として、標的核酸分子に特異的にハイブリダイズ可能な分子は、比較的短い分子、すなわち約50ヌクレオチド未満、例えば長さが25ヌクレオチド未満であって、前記核酸分子にハイブリダイズされ、そこから鎖が伸長するプライマーとして機能するよう設計される。この方法では、ビーズ表面に付ける分子は、3’末端で結合と鎖伸長開始が可能となるように、一般に5’末端を介して結合される。
典型例としては、プライマーが結合したビーズから、一定の距離、例えば100ヌクレオチドから2000ヌクレオチドの距離で標的核酸分子に結合するように設計された他のプライマーも利用される。これにより、当業者によく知られた、適当なDNAポリメラーゼおよび必要なdNTPs(デオキシヌクレオチドトリリン酸)を使用し、標的核酸配列が組み込まれた二重鎖分子が生成する。
実際には、増幅反応、例えばPCRを実行して検出すべき標的核酸量を効果的に増強することができる。また、特定の表面に結合できる部分を含むように適当な手段によって他のプライマーも修飾される。例えば、プライマーは、任意の増幅産物がストレプトアビジンで被覆された表面に結合できるように、プライマーの5’末端にビオチン分子を含んでよい。この方法で、1末端で表面に結合でき、フリーの末端で容易に検出できるSERRS活性ビーズが組み込まれた増幅産物を生成させることができる。
特定の異なったSERRS信号を持つSERRS活性ビーズ群を生成させ得る能力により、多数の異なる標識でラベルされ、各々が異なる固定化された結合部(例えばオリゴヌクレオチド)を持つビーズ群を用いる多重化反応として当技術分野で知られている反応を行うことが可能である。オリゴヌクレオチドの場合には、一つずつが、例えば、相補的結合が3’末端で生じる時にのみ鎖伸長を起こさせる3’末端の特異的な配列を組み込むことにより核酸分子中の特定の多形を同定するように設計される。すなわち、3’末端のヌクレオチドが標的にハイブリダイズしない時には、鎖伸長が起こることはできない。増幅産物を生成するように設計された他のプライマーを使用する増幅反応を実行することにより、標的核酸分子中に存在する多形を容易に検出することができる。
増幅反応を行う場合には、Sybrグリーンのような染料が増幅産物が得られたことを示す初期インジケーターとして使用される。この産物は、その後SERRS検出を実行することにより同定することができる。このオプションである工程は、増幅産物を生成させることが確認されている反応のみがその後SERRS検出により分析されるように利用することができる。
要約すると、本発明の鍵となる利点は以下の通りである。
1)感度:
個々のビーズは、数百万個までのSERRS活性染料標識を収容可能な別個の感知単位である。利用できる銀表面全体を染料標識できっちりと包むことができる。例えば蛍光性を有する2つの標識の密接を妨げる分子内消光メカニズムはSERRSに適合しない。したがって、1個のビーズについての信号が、低濃度で、非常に強く、迅速に検出される。
2)強固性:SERRSからの最大信号を得るために必須の凝集工程は、ビーズの形成中に行われる。したがって、ビーズを前もって調整して、長寿命で、不変で、かつ生物学的事象による影響を受けない信号を形成するポリマーによって環境から保護される。さらに、特異的検体を見出すのに用いられる感知性種はポリマー表面に共有結合で付けられる。
3)多重検出性:ビーズ群は、多数のコロイド性懸濁液の各々の中に種類の異なる染料混合物を使用することにより、および2以上の懸濁液の凝集コロイドと染料とを特定のビーズに加えることにより、“書かれた(witten)”多数のコードを含むように製造される。これにより得られるSERRSの鋭いピーク群により、分離せずにビーズ群混合物中の各々のビーズの型を認識することができる。SERRS活性表面に強く付着する発色団は全て使用できることから、蛍光の利用に比べてより簡単で、かつよい広範囲の染料化学が可能である。例えば、アゾ等の染料からのSERRS信号群のパターンは、発色団の周囲の置換に対する感度が非常によく、蛍光の場合と比較してより容易に多重標識を創ることができる。
また、ビーズ群が金属を含むために、有意の質量がビーズに供給される。この重量も、ビーズ群を利用する検出および/または分離技術で使用される。例えば、図2のように、認識されるDNA断片が、石英微量天秤はかりのストレプトアビジンを被覆したプレート表面上に捕捉され、質量変化が検出される。ビーズが重いことが、通常の方法に比べて、この質量変化を扱い易くし、石英はかりの感度増加が検出できる。重量変化を検出した後に、その原因である特定粒子が重量変化により検出できる。
本発明の実施例を図面を参照しながらここでさらに詳しく述べる。
実施例1
[コロイドの調製]
LeeおよびMeiselの方法によりクエン酸塩還元コロイドを調製した(Rodger, C., Smith, W.E., Dent, G., Edmonson, M., J. Chem. Soc., Dalton Trans., 1996, 5, 716; Munro, C. H., Smith, W. E., Garner, M., Clarkson, J. and White, P. C., Langmuir, 1995, 11, 3712)。全てのガラス器具は王水(3:1,塩酸:硝酸)を使用して充分に洗浄し、次いで水で充分にすすぎ、蒸留水で洗浄した。硝酸銀(90mg)を40℃の温度でで蒸留水(500mL)に溶かした。次いで、ブンゼンバーナーを使用して溶液をすばやく加熱し98℃とした。この時点でクエン酸3ナトリウム塩の1%溶液10mLを加えた。次いで、90分間98℃の温度に一定に維持されるように注意深く温度を制御した。一定温度に保った後コロイド懸濁液を冷却し、そのUV吸収スペクトルを測定した。以下に詳細を述べる実施例では、403〜410nmの範囲内に最大UV吸収を持つコロイドを使用した。
12mLのクエン酸塩還元コロイド(λmax 406nm)を含む12本の管(チューブ)を3000rpmで20分間遠心分離機にかけて、重合で使用するペレット状の銀を調製した。各管の上澄液を除去し、残留した銀を1本の管に濃縮した。次いで、濃縮したペレットを超音波を使用してアセトニトリル中に再懸濁させ、その後3000rpmで40分間遠心分離した。上澄液をもう一度除去し、生じたペレットを超音波を使用してアセトニトリル(5mL)中に再懸濁させ、この懸濁液を重合に組み入れた。
クエン酸塩還元コロイドを含む12本の管に150μLのABTDMOPA(4(5’−アゾベンゾトリアゾイル)−3,5−ジメトキシフェニルアミン)の1×10-6M溶液を加えた以外は、上記と全く同じ方法で染料を装填した試料を調製した。
[ビーズの合成]
コントロールポリマーはコロイドを含まないが、ブランクポリマーはコロイドを含み染料を含まない。染料装填ポリマーはコロイドおよび染料を含む。
3つの重合(コントロール、ブランクおよび染料装填)を3つの別個の50mL壁厚ガラス管中で行った。コントロールポリマー用の反応容器にアセトニトリル(25mL)、ジビニルベンゼン80(0.5g)およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(0.005g)を充填し、ブランクポリマー用の反応容器にアセトニトリル(20mL)、染料を含まないコロイド懸濁アセトニトリル液(5mL)、ジビニルベンゼン80(0.5g)およびAIBN(0.005g)を充填し、そして染料装填ポリマー用の反応容器にアセトニトリル(20mL)、染料装填コロイド懸濁アセトニトリル液(5mL)、ジビニルベンゼン80(0.5g)およびAIBN(0.005g)を充填した。各反応容器を振盪し、モノマーおよびAIBNを溶解させ氷水浴で約10分間冷却し、次いで酸素を含まない窒素ガスを散布して溶存酸素を除去した。次いで、各管を密封し、偏平ローラー(low-profile roller)上2で60℃にて4時間加熱し重合させた。重合後、ポリマービーズをメンブランフィルター(0.2μm)でろ過して単離し、数倍容の新アセトニトリルで洗浄し、次いで40℃で真空乾燥した。
[ビーズの修飾]
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(500mg)をMES(25mL)に含有する0.1M MES緩衝液(pH4.5)をポリマービーズに加え、25℃で2時間培養してアミン表面活性種を形成した。図1に上述のようにして調製したビーズ(1)を示す。ビーズ(1)は、凝集コロイドおよびSERRS活性染料ビーズ群(5)をカプセル化しているポリマー・シェル(3)で形成される。ポリマー・シェル(3)の表面は、アミノ表面活性種群(7)を持つように官能化され、DNAと反応させることができる。ビーズ1g当たりオリゴ(oligo)3μgを含むりん酸ナトリウム緩衝液(PH7.2)25mLを活性ビーズ群に加え、25℃で一夜反応させた。遠心分離によってビーズ群を溶液から除去し、準備してあったりん酸緩衝液(PH7.2)に再懸濁させた。
上述のようにして調製したビーズ群(1)を使用する簡単な例(図2参照)では、オリゴヌクレオチド(12)がDNAの特定の配列を認識するように設計されている。標的配列(14)がDNA抽出物中に存在するときは、それはオリゴヌクレオチド(12)とハイブリダイズして、ビーズ(10)により捕捉される。例えば、ビオチン基(18)を含む第二のオリゴヌクレオチド(16)もハイブリダイズして、その系がストレプトアビジン(streptavidin)板またはビーズ(20)上に発現する(落とされる)。この分析法は、粒子(10)とビオチン化された配列(16)の両方とハイブリダイズした標的配列(14)を特異的に認識する。別の場合として、磁性粒子群をビーズに加えると、磁性粒子群とハイブリダイズした標的とがビオチン工程無しで適当な表面に落とされる。両方の方法において、組み込まれていないプローブ(probe)を除去するため種々の方法を使用することができる。最初の方法では、過剰のビオチンをストレプトアビジン板に加えても標識は落とされず、したがってそれは厳密に除去する必要が無い障害である。しかしながら、標識で創られた複合体のサイズが分離を容易とし、どちらの方法でもフローセルシステムまたは短いクロマトグラフィー工程を使用して、組み込まれていないプローブを除去することができる。他の場合としては、磁気を有するように被覆したストレプトアビジンビーズ群を使用して溶液から複合体を引き寄せることにより磁気的分離を行うことができる。
実施例2
次いで、12本の遠心分離管を使用してさらに一組のペレット状の銀を調製した。ブランクビーズ群は、1管につきコロイド9.6mLおよび水2.4mLを含んでいた。染料被覆ビーズ群は、1管につき染料2.4mL(1×10-6M)およびコロイド9.6mLを含んでいた。
染料を加えた後全ての管を一夜放置し、40分間遠心分離した。ペレットをアセトニトリル10mL中に再懸濁させ、さらに40分間再遠心分離した(超音波処理せず)。
次いで、ペレットをさらに5mLのアセトニトリル中に再懸濁させ、ポリマー反応混合物に加える前に2分間超音波処理した。
次いで、ジビニルベンゼン0.5gおよびAIBN0.005gを総容量25mLのアセトニトリル(5mLのコロイドを含む)中に溶解させた。試料群をN2を用いて10分間脱気した。次いで、試料群を37℃のローラー上に置き、60℃に加熱し24時間重合させた。
次いで、試料群を孔径0.2mmのろ紙を通してろ過し、アセトニトリルで洗浄し、真空乾燥機中で乾燥した。
次いで、少量のビーズ群(すなわち、コントロール、ブランク及び染料含有ビーズ)を約1mLのアセトニトリル中に分散させ、超音波処理し、顕微鏡スライド上に滴下し乾燥させた。次いで、図3および4に示されるスペクトルを、Renishaw微小プローブ(microprobe)ラマン分光計、x20対物レンズ、100%パワー(約8mW)ls,la システム100で記録した。
図3は、(a)として同定されるコントロールビーズ群のラマン(Raman)、および(b)として同定されるブランクビーズ群のSERRSを示す。
図4は、ビーズ試料を含む染料中の染料のSERRSを示す。
[SEM像]
次いで、超音波を使用してPVAの溶液中に少量のビーズ群を懸濁させた。次いで、ビズ群を乾燥し小さなガラスディスク中に入れ、分析前真空下で乾燥し貯蔵した。次いで、5kVの電子線を使用したCameca SX100電子マイクロプローブ・マイクロアナライザーで図5のSEM像を記録した。大きなビーズは約1.5μmであり、小さなビーズは約 0.5μmである。
[PVA中の染料混合物]
図6および図7は、PVA安定基質中の2つの混合物の2つの試料のラマンスペクトルである。
図6は、(a)ABT DMOPA(GMl9)、(b)8HQPK、および(c)両染料の割合が1:10である混合物のSERRSスペクトルを示す。Renishaw顕微鏡システム、514,5s,la,100%パワー(約3mW),×5対物レンズでスペクトルを採集した。
図6中、2つの染料(a)ABT DMOPAおよび(b)8HQPKの各々のメインピークを混合物(c)のスペクトル中で明確に同定することができる。標識化されたピーク(i-v)、(vii)および(viii)は全て8HQPK染料(すなわち、1−[4−(8−ヒドロキシ−キノリン−5イルアゾ)−フェニル]−エタノン)から生じ、一方標識化されたピーク(ix)はABT DMOPA染料からのものである。混合物スペクトル(c)中の約1360cm-1にあるピークは、両方の染料からのその位置にあるピークの組合せである。このピークの強度は、スペクトルの他のピークと比較して相対的に増加している。
図7は、(a)8HQPK、(b)ベンゾトリアゾールロダミンB、および(c)両染料の割合が3:1である混合物のSERRSスペクトルを示す。Renishaw顕微鏡システム、514nm,5s,3a,100%パワー(約3mW),×5対物レンズで採集した。図7中、2つの染料(a)8HQPKおよび(b)BTRBの各々のメインピークを混合物(c)のスペクトル中で明確に同定することができる。標識されたピーク(1-viii)は全て8HQPK染料(すなわち、ベンゾトリアゾールロダミンB−{9−[4−(ベンゾトリアゾール−5−イルスルファモイル)−2−メチル−フェニル]−6−ジエチルアミノ−キサンテン−3イリデン}ジエチル−アモニウム)から生じ、一方標識されたピーク(ix)はBTRB染料からのものである。
実施例3−磁性ビーズ群の使用
[ビーズの調製]
磁性ナノ粒子群の溶液50mLを、実施例1と同様の染料混合物で処理した銀コロイド50mLに加えた。次いで、ナノ粒子群の混合物を遠心分離し、実施例1と同様にビーズ工程を実行した。次いで、ビーズを実施例1と同様にオリゴヌクレオチドで官能化した。
[方法(a)]
この方法は、粒子群の磁気的性質を用いる分離と精製を組み合わせたものである。
ビオチン片とビーズを標的DNAに対しハイブリダイズさせた実施例2の分析で意図したPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)産物試料を使用して、電磁石の小さく平らなチップをPCR産物を十分に含むマイクロ滴定プレート内に導入した。磁石にスイッチを入れ、全ての磁性粒子群を集めた。次いで磁石を溶液から除去し、第二のウェル(well)に浸漬してそれを洗浄し、次いで実施例2と同様ストレプトアビジン被覆域と共に第三のウェルに浸漬した。第三のウェル中で電磁石のスイッチを切り、ビーズ群を解放した。ビーズ群をストレプトアビジン域に付着させた2分後に、磁石に再びスイッチを入れた。これにより付着していない全てのビーズ群が除去された。
この方法で、最初のウェル中に残留した組込まれていない全てのビオチンプライマーおよび標的断片に付着していない全てのビーズ群が最初の段階で除去され、標的断片に付着していないビオチンで標識化されたDNAが第二段階で除去された。第二段階後ウェルの底部に残ったビーズ群に実施例2と同様に信号を送り、SERRSコードを使用してビーズおよび従って標的DNAが同定された。
[方法(b)]
この方法は、標識化されない銀粒子群を持つ磁性粒子群のみを含む誘導化されたビーズ(誘導ビーズ)使用時の選択性の利点を説明するものである。市販の誘導ビーズも使用することができる。
銀ナノ粒子群を加えないこと以外は実施例1に述べたようにして1バッチのビーズ群を調製し、特定のオリゴヌクレオチド配列を使用して特定の標的DNAを認識するように誘導化した。PCR混合物には、銀標識群がビーズ内に組込まれているが、磁性粒子群を含まない他のビーズ群も組込まれた。それらは、同じ標的DNAの異なった領域を認識するよう設計された第二のオリゴヌクレオチド配列を含んでいる。PCRに続いて、電磁石をウェルに加えスイッチを入れる。磁性ビーズ群含む試料だけがそのチップに付着する。次いで、そのチップにラマンマイクロプローブ下で信号が送られた。標識化されたビーズ群を含むチップのみが観測された。この方法は、全てのビーズ群を顕微鏡送信容量の中に濃縮するという理由で有効である。これは感度を増大させる。この方法は、二重ハイブリダイゼーション(混成)を含むという理由で信頼性および選択性がある。
[方法(c)]
この方法は、ラマン(Raman)および蛍光を磁性ビーズ群と組み合わせた使用を説明するものである。
Sybrグリーン(green)をDNAに加えた実施例4のPCR混合物を使用して、電磁石をPCR混合物に浸漬した。電磁石にスイッチを入れ、磁性粒子群を除去した。次いでラマン顕微鏡下でこの混合物に直接信号を送った。CCD検出器の分離技術で蛍光およびラマン信号が検出されるように周波数を選んだ。この方法は、感度がビーズを即時に検出できる小さな領域で採集することにより創り出されるという理由で有効である。Sybrグリーンからの蛍光は、通常のPCR機内でさえもハイブリダイゼーションを検出し、迅速な1段階同定分析用の配列(array)から単一のウェルを選択できる。
実施例4−DNA検出用SERRSビーズ群の使用
この実施例では、SERRSビーズ群が特定のDNA配列の検出のための標識として使用される。その構成は、SERRSビーズ群の高感度および多重化の増大した容量を示すPCR分析に基づいている。最初の蛍光スクリーン(screen)は、応答信号を生じたチューブまたはウェルを知らせることができる。このホットウェル群はSERRSによって検査され、ハイブリダイズしている実際のDNA配列または配列群が決定される。
修飾ビーズ群は、実施例1に従ってビーズの外側表面を修飾するように調製され、3’末端がビーズの外表面から離れた方向にオリゴヌクレオチドを固定される。これは、例えば、合成中にオリゴヌクレオチドの5’末端に基を付けて、5’末端の基がビーズ表面に付着するようにビーズ表面を修飾することにより容易に達成できる。
図8aは、そのようなビーズ50を図式化して示すものであり、多数の同一のオリゴヌクレオチド54がビーズ50の表面に付着して、ビーズ50内に見られる染料で標識化されたコロイド粒子群52に基づいて特定のSERRSの特徴(signature)を示す。
[標的のPCR増幅]
PCRは、試料から二本鎖DNAの特定の断片を増幅するために用いられる。これは、対立遺伝子に特異的な遺伝子型解析用オリゴヌクレオチドを使用してPCRに存在する特異性を利用する。最初に、プライマー配列を選び特定の疾患に見られるもっとも普通の突然変異の変異状態を検出することができる。DNA試料の遺伝子型を分析するために、多重化増幅無反応性変異システム(multiplexed amplification refractory mutation)ARMS)で、2つのフォワードプライマーが1つのリバースプライマーと共に使用される。フォワードプライマーが、特定のプライマー用の標識として作用する異なったSERRSビーズ群上に5’−末端リンカー(linker)を介して固定化される。リバースプライマーは、5’−末端にビオチンのタグを付される。PCRの進行と共に、生成物はSERRSビーズから離れたアンプリコン(amplicon)の末端に組込まれたビオチンを持つSERRSビーズ上に構築される。別の場合として、SERRSビーズ群上でPCRを実行することが課題の場合は、標的の通常のPCRを行い、続いてSERRSビーズ群を導入することが可能である。
例えば、5重反応(pentaplex reaction)の場合は、5つの異なるプライマーを5つの異なるSERRSビーズ群上に固定し、すべてのビーズ群を試料と共に混合してPCRを実行することができる。
図8bは、PCR反応に続いて得られた標識された産物60を示す。SERRSビーズ(図8a参照)に付いたプライマーとビオチン化されたプライマー62とを使用する増幅により、SERRS反応性ビーズを組込んだオチン化された産物を生ずる。
[PCRの初期スクリーニング(オプショナル)]
PCRの成功は、例えば、二本鎖DNAの量の増加に伴うSybrグリーン(図8c,64参照)の蛍光の増加によって判断することができる。PCR終了時の解離曲線を用いて、PCR産物の存在とプライマーダイマーの不存在を確認する。このように、もし増幅があれば蛍光がそれを示す。PCR時の蛍光の増加を測定するためにQPCR計器を使用することができるが、チューブを迅速に分析するために通常のプレートリーダーもPCR後に使用できる。テンプレートコントロールとナンセンスDNAを持つビーズ群との無いコントロールチューブが適当と考えられ使用することができる。
[SERRSビーズ群の表面への固定]
蛍光が増大したチューブがPCR産物を持つものとして、オプションで一旦同定されると、内容物がストレプトアビジン被覆スライド(図8dの66参照)上にスポットされる。これは、スライド表面のSERRSビーズ群によりビオチン化されたPCR産物を固定する。ビオチン化されたプライマーも固定される(しかし、特異的に検出できるSERRS信号を持たない)が、他の全ては一連の洗浄で除去される(これには、蛍光を発しSERRS信号と干渉する、挿入されたSybrグリーンを含む)。このようにして、ここに一連のSERRSビーズ群として、SERRSによる信号送信の準備ができたスライド表面上に固定される。
[固定化されたビーズ群のSERRS分析]
SERRSスペクトルが固定化されたSERRSビーズ群上で取られ、PCR産物を生成させるために使用された実際のプライマー配列が同定される。分離せずに混合物の成分を同定することができるSERRSの能力により、多重、例えば5重の特定のチューブからのSERRSビーズ群を眼によっても同定に使用できるが、統計学でも、多重化の程度を増大させる目的で非専門家がこれを確認することができる。
典型例では、構成全体は、標準のQPCR実験時間、すなわち解離曲線を使用する場合は約150分、またはサイクルを標準PCRサイクラーで使用する場合は約60分より多くの時間はかからない。PCRのセットアップは、ビーズ群上のプライマーの有効濃度および最終容量をスプレッドシート(spread sheet)に打ち込み、他の全ての値を自動的に表示させるように準備することができる。この方法は、PCRのセットアップを非常に簡単にし、計算のシステム的エラーを減らす。PCRの終了後、ストリップチューブの内容物を、読み取りプレート中に、またはロボット操作で同様に読み取るプレートためのマイクロタイタープレート中に、ピペットで秤りとる必要がある。他の手段としては、オプションとしてストレプトアビジンスライド上へ直接ピペットで秤りとることもある。
長い2重鎖DNA断片にSERRSビーズを組込む増幅に対立するものとして線形伸長(linear extension)を使用することができる。蛍光検出はこれをピックアップしそうにないが、SERRSビーズ群は、DNAの1片でも数百万でも、存在する酵素的伸長に関する情報を提供する。
実施例5−ビオチン−ストレプトアビジン結合親和力を利用するSERRSビーズDNA結合分析
SERRSビーズ群結合分析の一例をここに示す。本例では、110塩基長配列の突然変異体濾胞性肺腺維症(Cystic Fibrosis)遺伝子を分析する。
アゾ染料で標識化した、SERRSビーズの活性表面を、突然変異体濾胞性肺腺維症遺伝子上に見出されたDNA配列に対し相補的な、短いオリゴヌクレオチドプローブで誘導した。突然変異体CF鎖を、相補的プローブを合成した配列の反対側の末端でビオチン基に連結した。SERRS−DNAプローブがCF−ビオチン配列にハイブリダイズされ、ストレプトアビジンプレート上に固定された。
[方法]
SERRSビーズ群を、先に概要を記載した方法で、ジビニルベンゼン80およびメタクリル酸を用いて合成した。ビーズ群の表面が多数のカルボン酸基で覆われた。これらの活性酸基を使用してオリゴヌクレオチドおよび他の分子をビーズ表面に付けた。
[DNA配列]
迅速処理(Expedite)DNA合成機を使用して2つの配列を合成した。
アミンリンカーXを含む配列A:
配列A:−X−GTATCTATATTCATCATAGGAAACACCATT(配列番号1)
ビオチンBを含む配列B:
配列B:−B−GACTTCACTTCTAATGATGATTATGGGAGA(配列番号2)
(Xはアミノヘキサメチレンであり、Xを固相合成および精製後に、炭素鎖の末端に一級アミン基を持つオリゴヌクレオチドを製造するために添加する。)
配列A(400μL,0.6mg/mL)を精製し、これを、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC,37mg)およびN−ヒドロキシサクシンイミド(24mg)を含有する0.1M PBS(750μL)緩衝液およびアセトニトリル(100μL)を用いて、SERRS活性ビーズ群(70mg)に結合させた。
配列B(0.5μM)を、そのCF補体およびリバースプライマーと共にPCR増幅反応で使用した。産物を精製し、これを追加の配列Bと共にオリゴ誘導されたビーズ群に加え、95℃で10分間加熱した。
ついで、100μLの分散液をストレプトアビジンプレート上に点在させ、湿気のある室内に3時間放置した。DNA誘導されたビーズ群をコントロールとして使用した。プレートを1%SDS溶液、水、およびアセトニトリルで洗浄した。ビーズ群を乾燥し、ラマン光分光法により検査した。
本発明によるSERRS活性ビーズを示す。 本発明によるSERRS活性ビーズの使用可能性を示す。 実施例2におけるコントロール粒子群のラマンスペクトルおよびブランクのビーズ群のSERRSを示す。 染料で被覆したビーズ試料中の染料のSERRSを示す。 染料被覆ビーズ群のSEM像であり、測定バーの長さは10μm、ビーズ群の平均直径は約0.8μmである。 ABT DMOPA、8HQPKおよび両染料の1:10混合物のSERRSスペクトルを示す。 8HQPK、ベンゾトリアゾール ロダミン Bおよび両染料の3:1混合物のSERRSスペクトルを示す。 本発明によるSERRS活性ビーズが増幅反応を使用してどのように特定の核酸配列を同定するために使用されるかを示す説明図である。
符号の説明
1 ビーズ
3 ポリマー・シェル
5 凝集コロイドおよびSERRS活性染料ビーズ群
7 DNAと反応させることができるアミノ表面活性種群
10 ビーズ
12 オリゴヌクレオチド
14 標的配列
16 ビオチン化された配列
18 ビオチン基
20 ストレプトアビジン板またはビーズ
50 ビーズ
52 染料ラベルされたコロイド粒子群
54 オリゴヌクレオチド
60 ラベルされた産物
62 プライマーおよびビオチン化されたプライマー
64 Sybrグリーン
66 ストレプトアビジン被覆スライド

Claims (26)

  1. 標的分子の識別に使用する表面増強共鳴ラマン散乱(SERRS)活性ビーズであって、ポリマー・シェル内にカプセル化された凝集金属コロイドおよび少なくとも一つのSERRS活性染料を含むSERRS活性ビーズ。
  2. 凝集コロイドおよびSERRS活性染料をカプセル化したビーズを形成することが可能な連鎖成長メカニズムおよび段階的成長メカニズムを介して重合するモノマーを含む広範な種類のモノマーおよび架橋剤からポリマー・シェルが形成される請求項1に記載のSERRS活性ビーズ。
  3. 前記ポリマー・シェルまたはシェル群が次のいずれかおよびそれらの誘導体から形成される請求項1または2に記載のSERRS活性ビーズ:
    アクリル酸およびその誘導体類(例えば、2−ブロモアクリル酸、アクリロイルクロライド、N−アクリロイルチロシン、N−アクリロイルピロリジノン)、アクリル酸エステル類(例えば、アクリル酸アルキルエステル類、アクリル酸アリルエステル類、アクリル酸ヒドロキシプロピルエステル)、メタクリル酸およびその誘導体類(例えば、イタコン酸、2−(トリフルオロメチル)プロペン酸)、メタクリル酸エステル類(例えば、メタクリル酸メチルエステル、メタクリル酸ヒドロキシエチルエステル、メタクリル酸3−スルホプロピルエステルナトリウム塩)、スチレン類(例えば、(2、3、および4)−アミノスチレン、スチレン−4−スルホン酸、3−ニトロスチレン)、ビニル類(例えば、ビニルクロロホルメート、4−ビニル安息香酸、4−ビニルベンズアルデヒド、ビニルイミダゾール、4−ビニルフェノール、4−ビニルアミン、アクロレイン)、ビニルピリジン類(例えば、(2、3、および4)−ビニルピリジン、3−ブテン1,2−ジオール)、ボロン酸類(例えば、4−ビニルボロン酸)、スルホン酸類(例えば、4−ビニルスルホン酸)、金属キレーター類(例えば、スチレンイミノ二酢酸)、アクリルアミド類およびその誘導体類(例えば、N−メチルアクリルアミド)、メタクリルアミド類およびその誘導体類(例えば、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、アルケン類(例えば、4−ペンテン酸、3−クロロ−1−フェニル−1−プロペン)、無水(メタ)アクリル酸およびその誘導体類(例えば、無水メタクリル酸)、シリコン含有モノマー類(例えば、(3−メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、テトラメチルジシロキサン)、ポリエン類(例えば、イソプレン、3−ヒドロキシ−3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン)、アジド類(例えば、4−アジド−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸)、チオール類(例えば、アリルメルカプタン)。
  4. 前記ポリマー・シェル(群)がアクリル酸エステル末端を有するか、または不飽和の、ウレタン類、炭酸エステル類およびエポキシ類、またはシリコン−ベースモノマー類から形成される請求項1または2に記載のSERRS活性ビーズ。
  5. 前記ポリマー・シェル(群)が、ジ−、トリ−、テトラ−、およびペンタ−官能性アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、ビニル類、アリル類、およびスチレン類のような対象ポリマー化合物に堅さを与える架橋剤を含む先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  6. 凝集金属コロイドが、銀、金、銅または金属合金コロイド表面を含む先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  7. 凝集金属コロイドが、露出金属または金属表面に金属酸化物層を含む先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  8. 凝集金属コロイドが、その収着(吸収吸着)容量を増強するクエン酸塩またはポリリジンもしくはポリフェノールポリマーの有機被覆を含む先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  9. 凝集金属コロイドが、凝集金属コロイド粒子または粒子群の形態である先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  10. 凝集金属コロイド粒子群が約4〜50nm、または約25〜36nmの断面を有する請求項9に記載のSERRS活性ビーズ。
  11. SERRS活性ビーズが1μmより小さい断面を有する先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  12. SERRS活性ビーズが、多数のSERRS活性ナノ粒子群を含み、前記SERRS活性ナノ粒子群が凝集金属コロイドおよびそれに吸収されたSERRS活性染料または染料群を含んでいて、前記ナノ粒子群の各々が実質的に同一のSERRS信号を発生するか、または異なった染料群または染料の組合せ群を備え区別することができるSERRS信号群を発生する先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  13. 最も外側のポリマー・シェルが、さらにカルボン酸類、カルボン酸類の活性エステル類、アルコール類、アミン類、エポキサイド類、クロロメチルスチリール基類、ビニル基類、チオール基類、マレイミドおよびサクシンイミドのいずれかから選ばれる官能基を含むか、またはさらに連結基もしくは連結基群によって誘導化されていて、標的分子群が反応してビーズ(群)の表面に結合するかまたは一部が反応してビーズ(群)の表面(その部分に前記標的分子が結合できる)に結合する、先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  14. ビーズ群が、蛋白および抗体検出のための標識技術として使用される先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  15. 分子刷込法(molecular imprinting methods)が適用されて、鋳型手法によりポリマー・シェルに特異的な分子認識特性を付与する先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  16. SERRS活性ビーズに磁気性を与える、ポリマービーズ内にカプセル化された磁気性粒子または粒子群をさらに含む先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  17. 各ビーズが見分けることができるSERRS信号を含み、その見分けることができるSERRS信号がSERRS活性染料群および/または各ビーズ内の染料群の相対濃度を変えることにより得られる先行するいずれかの請求項に記載のSERRS活性ビーズ。
  18. 次の工程を含むSERRS活性ビーズ群の調製方法:
    1)吸収されたSERRS活性染料を含む凝集金属コロイドを形成する工程;
    2)適当な溶媒中で凝集金属コロイドとモノマーを混合する工程;および
    3)凝集金属コロイドをカプセル化するポリマービーズ群を形成するようモノマーを重合する工程。
  19. 次の工程を含むSERRS活性ビーズ群の調製方法:
    a)適当な溶媒中にモノマーを供給する工程;
    b)ポリマービーズ群を形成するようモノマーを重合する工程;
    c)ポリマービーズ群を含む溶液に凝集金属コロイドを加える工程;および
    d)凝集金属コロイドの取り込みが起こり、ポリマービーズ群によってカプセル化されるよう溶液を加熱する工程。
  20. ポリマービーズ群をさらに反応させて、ビーズの外側表面に官能性または連結性の基群が付加し、それによって分子をビーズに付着させる請求項18または19に記載の方法。
  21. 試料中の標的分子を検出する次の工程を含む方法:
    a)特異的に識別できるSERRS信号を持つようにビーズを生成させ、その表面を修飾してそこに前記標的分子を結合させることができる部分を付けるようにした請求項1〜16のいずれか1項に記載のSERRS活性ビーズ(群)を供給する工程;
    b)前記ビーズ(群)を前記試料と接触させ、試料中の前記標的分子を前記ビーズ(群)と結合させる工程;および
    c)前記標的分子に結合したビーズまたはビーズ群から得られる特異的に識別できるSERRS信号を検出する前記標的分子を検出する工程。
  22. 標的分子が、抗体、抗原、受容体、リガンド、またはDNA分子のような核酸分子である請求項21に記載の方法。
  23. 前記標的分子を結合させることができる部分が、それぞれ抗原、抗体、リガンド、受容体または相補的な核酸である請求項22に記載の方法。
  24. ビーズ(群)が磁気性であり、ビーズ(群)が工程b)後に容易に分離され、および/または濃縮されるものである請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 試料中の特異的核酸を検出する次の工程を含む方法:
    a)特異的に識別できるSERRS信号を持つようにビーズを生成させ、その表面を修飾し、そこに前記標的分子を結合させることができる部分を付けるようにし、前記部分が標的核酸と特異的にハイブリダイズ可能なオリゴヌクレオチドである請求項1〜16のいずれか1項に記載のSERRS活性ビーズ(群)を供給する工程;
    b)前記ビーズ(群)を試料と接触させ、試料中の前記標的核酸を前記ビーズ(群)と結合させる工程;
    c)前記標的結合ビーズをさらにラベルされた核酸と接触させ、前記さらにラベルされた核酸をそこに特異的にハイブリダイズする工程;
    d)所望により、増幅反応を遂行し、さらに所望により増幅反応が成功しているか否かを検出する工程;
    e)前記ラベルされハイブリダイズした核酸結合ビーズを前記ラベルされた部分を結合できる表面と接触させる工程;および
    f)前記基質に結合した前記ビーズ群から得られる特異的に識別できるSERRS信号を検出する前記標的分子の検出工程。
  26. 除去されるべき工程b、cおよび/またはeの未結合試薬類を除去する1または2以上の洗浄工程をさらに含む請求項25に記載の方法。

JP2004520851A 2002-07-12 2003-07-11 Serrs活性粒子群 Expired - Fee Related JP4754213B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0216197.4 2002-07-12
GBGB0216197.4A GB0216197D0 (en) 2002-07-12 2002-07-12 Serrs active particles
PCT/GB2003/003009 WO2004007767A2 (en) 2002-07-12 2003-07-11 Serrs reactive particles

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005533246A true JP2005533246A (ja) 2005-11-04
JP2005533246A5 JP2005533246A5 (ja) 2007-02-15
JP4754213B2 JP4754213B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=9940323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004520851A Expired - Fee Related JP4754213B2 (ja) 2002-07-12 2003-07-11 Serrs活性粒子群

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20050130163A1 (ja)
EP (1) EP1521846B1 (ja)
JP (1) JP4754213B2 (ja)
CN (2) CN101241078A (ja)
AU (1) AU2003281070B2 (ja)
CA (1) CA2492213C (ja)
GB (1) GB0216197D0 (ja)
HK (1) HK1072960A1 (ja)
WO (1) WO2004007767A2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249779A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Kochi Univ ラマンスペクトルの測定方法、該方法に使用する貴金属粒子および該貴金属粒子の製造方法
JP2007502716A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 エモリー ユニバーシティー 表面増強ラマン分光法(sers)活性複合体ナノ粒子、前記の製造の方法及び前記の使用の方法
JP2008524602A (ja) * 2004-12-17 2008-07-10 インテル・コーポレーション 表面増強ラマン分光法(sers)による増強された多重信号の検出
JP2009540270A (ja) * 2006-06-02 2009-11-19 ルミネックス・コーポレーション 磁性粒子を使用することと磁界を印加することを含む、1つ又は複数の材料の測定を実施するシステム及び方法
JP2010537155A (ja) * 2007-03-20 2010-12-02 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 表面増強ラマン分光法(sers)活性粒子を使用するアッセイ
JP2013515123A (ja) * 2009-12-22 2013-05-02 コミッサリア ア ロンネルジー アトミック エ オ ゾンネルジー ザルテルナティーフ 金属元素を含むポリマー球又はポリマービーズを作製する方法
JP2014511479A (ja) * 2011-02-18 2014-05-15 ヴァロリゼーション−ルシェルシュ,リミテッド・パートナーシップ ラマン散乱ナノプローブ
WO2014192937A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 公立大学法人大阪府立大学 被検出物質の検出装置および方法
JP2015515627A (ja) * 2012-04-05 2015-05-28 レニショウ ダイアグノスティクス リミテッド 表面増強共鳴ラマン分光法のための色素セット
US9797842B2 (en) 2010-12-08 2017-10-24 Osaka Prefecture University Public Corporation Device and method utilizing a metallic nanoparticle assembly structure for detecting a target substance
WO2021193589A1 (ja) * 2020-03-23 2021-09-30 積水化学工業株式会社 検査方法、検査キット及び検査システム

Families Citing this family (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19936059A1 (de) * 1999-07-30 2001-02-01 J Peter Guggenbichler Verfahren zur Herstellung von antimikrobiellen Kunststoffkörpern
US20080076119A9 (en) * 2003-12-29 2008-03-27 Lei Sun Composite organic inorganic nanoclusters
US20050147963A1 (en) * 2003-12-29 2005-07-07 Intel Corporation Composite organic-inorganic nanoparticles and methods for use thereof
US7361410B2 (en) * 2003-12-29 2008-04-22 Intel Corporation External modification of composite organic inorganic nanoclusters comprising raman active organic compound
US20050191665A1 (en) * 2003-12-29 2005-09-01 Xing Su Composite organic-inorganic nanoclusters
US20070048797A1 (en) * 2004-08-11 2007-03-01 Xing Su Composite organic inorganic nanoclusters as carriers and identifiers of tester molecules
US9494581B2 (en) 2004-08-24 2016-11-15 University Of Wyoming System and method for Raman spectroscopy assay using paramagnetic particles
US7776547B2 (en) * 2004-08-26 2010-08-17 Intel Corporation Cellular analysis using Raman surface scanning
US7285427B2 (en) 2004-10-06 2007-10-23 General Electric Company Raman-active particles and methods of making and using them
US20060147941A1 (en) * 2004-12-30 2006-07-06 Intel Corporation Methods and apparatus for SERS assay of biological analytes
US20060216835A1 (en) * 2005-03-24 2006-09-28 General Electric Company Method of separating unattached Raman-active tag from bioassay or other reaction mixture
US20060216697A1 (en) * 2005-03-24 2006-09-28 General Electric Company Method of separating unattached Raman-active tag from bioassay or other reaction mixture
US7410763B2 (en) * 2005-09-01 2008-08-12 Intel Corporation Multiplex data collection and analysis in bioanalyte detection
US7355703B2 (en) 2005-09-09 2008-04-08 Ge Homeland Protection, Inc. Raman-active lateral flow device and methods of detection and making
US7518721B2 (en) 2005-09-09 2009-04-14 Ge Homeland Protection, Inc. Raman-active lateral flow device and methods of detection
US20100041016A1 (en) 2005-10-17 2010-02-18 Sword Diagnostics, Inc. Methods for detecting organisms and enzymatic reactions using raman spectroscopy and aromatic compounds comprising phosphate
US7947437B2 (en) 2005-10-17 2011-05-24 Sword Diagnostics, Inc. Methods for detecting organisms and enzymatic reactions using raman spectroscopy
PL1946083T3 (pl) 2005-10-17 2012-04-30 Sword Diagnostics Inc Sposób wykrywania organizmów biologicznych wykorzystujący rozpraszanie ramanowskie
US20070155022A1 (en) * 2005-12-30 2007-07-05 Mineo Yamakawa Degenerate binding detection and protein identification using Raman spectroscopy nanoparticle labels
EP3241838A1 (en) * 2006-02-08 2017-11-08 Becton Dickinson and Company Sers nanotag assays
JP2009537816A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分析的検出方法におけるサンプルマトリクス効果の補正のためのサンプル制御
US20090311798A1 (en) * 2006-05-16 2009-12-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Se(r)rs displacement assay
RU2009101049A (ru) * 2006-06-15 2010-07-20 Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. (Nl) Повышенная специфичность детектирования анализируемого вещества путем измерения связанных и не связанных меток
DE102006043107A1 (de) * 2006-09-07 2008-03-20 Bundesdruckerei Gmbh Sicherheits- und/oder Wertdokument mit SERS-aktiven Partikeln
GB0621050D0 (en) * 2006-10-23 2006-11-29 Univ Strathclyde Functionalised polymers for labelling metal surfaces
US7833960B2 (en) * 2006-12-15 2010-11-16 International Flavors & Fragrances Inc. Encapsulated active material containing nanoscaled material
EP2040075A1 (en) 2007-09-24 2009-03-25 Julius-Maximilians-Universität Würzburg Compounds and markers for surface-enhanced raman scattering
EP2078757A1 (en) 2007-12-10 2009-07-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. New labels for surface-enhanced resonant Raman spectroscopy
EP2141246A1 (en) * 2008-07-01 2010-01-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Separation-free methods of PCR detection using SERRS
WO2010054385A2 (en) 2008-11-10 2010-05-14 Luminex Corporation Method and system for manufacture and use of macroporous beads in a multiplex assay
US7879625B1 (en) 2008-12-03 2011-02-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Preparation of SERS substrates on silica-coated magnetic microspheres
WO2010081076A2 (en) * 2009-01-12 2010-07-15 The Regents Of The University Of California Imprinted polymer nanoparticles
PT2433131T (pt) * 2009-05-18 2016-09-09 Sicpa Holding Sa Partículas e métodos para sers de comprimento de onda longo
JP5701896B2 (ja) * 2009-12-11 2015-04-15 コリア リサーチ インスティチュートオブ ケミカルテクノロジー ラマン活性分子がナノ粒子二量体の接合部に位置する二量体コア−シェルナノ粒子、その用途およびその製造方法
EP2534540B1 (en) * 2010-02-09 2019-05-22 Phase Holographic Imaging PHI AB Method using digital holographic microscopy and imaging on labelled cell samples
KR101207695B1 (ko) * 2010-08-11 2012-12-03 서울대학교산학협력단 형광 및 라만 신호 표적에 대한 형광 및 라만 신호 동시검출방법 및 이를 이용한 표적 동시검출용 의학영상장치
US9833145B2 (en) 2010-08-11 2017-12-05 Snu R&Db Foundation Method for simultaneously detecting fluorescence and raman signals for multiple fluorescence and raman signal targets, and medical imaging device for simultaneously detecting multiple targets using the method
WO2012075533A1 (en) * 2010-12-07 2012-06-14 The University Of Western Australia Multifunctional nanoparticles
CN102323412B (zh) * 2011-08-09 2014-01-01 中国科学院合肥物质科学研究院 一种拉曼编码微球的用途及利用拉曼编码微球检测肿瘤标志物的方法
WO2014116238A1 (en) * 2013-01-25 2014-07-31 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Chemical sensing device
CN104975279B (zh) * 2015-07-22 2018-04-20 中国工程物理研究院材料研究所 一种制备表面增强拉曼基底的溶胶及方法
CN106947018B (zh) * 2017-03-09 2019-02-05 江苏大学 一种高性能和高度可控的核壳型印迹传感器及制备方法和用途
WO2018162742A1 (en) 2017-03-10 2018-09-13 Universität Duisburg-Essen Efficient ligand exchange of a detergent bilayer on the surface of metal nanoparticles for molecular functionalization and assembly, corresponding functionalized nanoparticles and nanoparticle assemblies, and their use in plasmonic applications including surface-enhanced raman spectroscopy
CN110161243B (zh) * 2018-02-13 2021-05-04 北京化工大学 一种用于活细胞内肿瘤标志物实时成像的纳米人工抗体抑制剂及其制备方法
CN109342387B (zh) * 2018-10-19 2021-08-24 福建省林业科学研究院 一种基于纳米银胶表面拉曼增强检测酮康唑的方法
CN109307697B (zh) * 2018-11-05 2021-02-23 济南大学 一种检测吡喹酮的电致化学发光传感电极的制备方法及应用
CN109342392B (zh) * 2018-11-09 2021-09-17 中国科学院烟台海岸带研究所 一种以聚苯乙烯为包裹壳层材料的表面增强拉曼散射纳米探针及其制备方法
CN109540867B (zh) * 2018-11-30 2021-07-27 东南大学 一种基于分子印迹纳米纤维膜的塑化剂拉曼光谱检测方法
CN110376179B (zh) * 2019-07-25 2022-03-29 东南大学 一种分子印迹纳米纤维增强基底膜的制备方法、应用及检测方法
CN114295601B (zh) * 2021-12-31 2024-01-30 厦门大学 一种基于连续体束缚态的表面拉曼增强传感结构

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06510363A (ja) * 1990-10-29 1994-11-17 ディカルブ プラント ジェネティクス 磁気性粒子を使用する生物学的材料の単離
JPH11510836A (ja) * 1995-07-31 1999-09-21 ミューラー−シュルテ,デトレフ ポリビニルアルコールを主成分とする磁性ポリマー粒子及びその製造方法及び使用方法
WO2001025758A1 (en) * 1999-10-06 2001-04-12 Surromed, Inc. Surface enhanced spectroscopy-active composite nanoparticles
WO2001070831A1 (de) * 2000-03-22 2001-09-27 Chemagen Biopolymer-Technologie Aktiengesellschaft Magnetische, silanisierte trägermaterialien auf basis von polyvinylalkohol

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1403198A (en) * 1971-09-30 1975-08-28 Bell & Howell Co Metal encapsulation
US5266498A (en) * 1989-10-27 1993-11-30 Abbott Laboratories Ligand binding assay for an analyte using surface-enhanced scattering (SERS) signal
US5993740A (en) * 1995-01-20 1999-11-30 Hitachi, Ltd. Immunoassay method and analyzer using magnetic particles
US5609907A (en) * 1995-02-09 1997-03-11 The Penn State Research Foundation Self-assembled metal colloid monolayers
GB9517955D0 (en) * 1995-07-25 1995-11-08 Univ Strathclyde Nucleotide sequence detection and analysis
US5814516A (en) * 1995-10-13 1998-09-29 Lockheed Martin Energy Systems, Inc. Surface enhanced Raman gene probe and methods thereof
GB9609793D0 (en) * 1996-05-10 1996-07-17 Ciba Geigy Ag Pigment compositions
US6750016B2 (en) * 1996-07-29 2004-06-15 Nanosphere, Inc. Nanoparticles having oligonucleotides attached thereto and uses therefor
US6149868A (en) * 1997-10-28 2000-11-21 The Penn State Research Foundation Surface enhanced raman scattering from metal nanoparticle-analyte-noble metal substrate sandwiches
US6337215B1 (en) * 1997-12-01 2002-01-08 International Business Machines Corporation Magnetic particles having two antiparallel ferromagnetic layers and attached affinity recognition molecules
WO1999044045A1 (en) * 1998-02-27 1999-09-02 Massachusetts Institute Of Technology Single molecule detection with surface-enhanced raman scattering and applications in dna or rna sequencing
US6699724B1 (en) * 1998-03-11 2004-03-02 Wm. Marsh Rice University Metal nanoshells for biosensing applications
GB9810865D0 (en) * 1998-05-20 1998-07-22 Zeneca Ltd Nucleic acid sequence identification
CA2341359A1 (en) * 1998-08-21 2000-03-02 Ian Walton Novel optical architectures for microvolume laser-scanning cytometers
US6219137B1 (en) * 1998-12-03 2001-04-17 Lockheed Martin Energy Research Corporation Nanoprobe for surface-enhanced Raman spectroscopy in medical diagnostic and drug screening
US6687395B1 (en) * 1999-07-21 2004-02-03 Surromed, Inc. System for microvolume laser scanning cytometry
US20030232388A1 (en) * 1999-09-27 2003-12-18 Kreimer David I. Beads having identifiable Raman markers
US6919009B2 (en) * 1999-10-01 2005-07-19 Nanoplex Technologies, Inc. Method of manufacture of colloidal rod particles as nanobarcodes
US6994971B1 (en) * 1999-10-08 2006-02-07 University Of Utah Research Foundation Particle analysis assay for biomolecular quantification
US6734420B2 (en) * 2000-04-06 2004-05-11 Quantum Dot Corporation Differentiable spectral bar code methods and systems
US6861263B2 (en) * 2001-01-26 2005-03-01 Surromed, Inc. Surface-enhanced spectroscopy-active sandwich nanoparticles
WO2002100444A1 (en) * 2001-06-08 2002-12-19 Biosphere Medical Inc. Colloidal metal labelled microparticles, their production and use

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06510363A (ja) * 1990-10-29 1994-11-17 ディカルブ プラント ジェネティクス 磁気性粒子を使用する生物学的材料の単離
JPH11510836A (ja) * 1995-07-31 1999-09-21 ミューラー−シュルテ,デトレフ ポリビニルアルコールを主成分とする磁性ポリマー粒子及びその製造方法及び使用方法
WO2001025758A1 (en) * 1999-10-06 2001-04-12 Surromed, Inc. Surface enhanced spectroscopy-active composite nanoparticles
WO2001070831A1 (de) * 2000-03-22 2001-09-27 Chemagen Biopolymer-Technologie Aktiengesellschaft Magnetische, silanisierte trägermaterialien auf basis von polyvinylalkohol

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502716A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 エモリー ユニバーシティー 表面増強ラマン分光法(sers)活性複合体ナノ粒子、前記の製造の方法及び前記の使用の方法
JP2012008144A (ja) * 2003-08-18 2012-01-12 Emory Univ 表面増強ラマン分光法(sers)活性複合体ナノ粒子、前記の製造の方法及び前記の使用の方法
JP2005249779A (ja) * 2004-02-06 2005-09-15 Kochi Univ ラマンスペクトルの測定方法、該方法に使用する貴金属粒子および該貴金属粒子の製造方法
JP4665161B2 (ja) * 2004-02-06 2011-04-06 国立大学法人高知大学 ラマンスペクトルの測定方法、該方法に使用する貴金属粒子および該貴金属粒子の製造方法
JP2008524602A (ja) * 2004-12-17 2008-07-10 インテル・コーポレーション 表面増強ラマン分光法(sers)による増強された多重信号の検出
JP2009540270A (ja) * 2006-06-02 2009-11-19 ルミネックス・コーポレーション 磁性粒子を使用することと磁界を印加することを含む、1つ又は複数の材料の測定を実施するシステム及び方法
JP2010537155A (ja) * 2007-03-20 2010-12-02 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 表面増強ラマン分光法(sers)活性粒子を使用するアッセイ
JP2013515123A (ja) * 2009-12-22 2013-05-02 コミッサリア ア ロンネルジー アトミック エ オ ゾンネルジー ザルテルナティーフ 金属元素を含むポリマー球又はポリマービーズを作製する方法
US9797842B2 (en) 2010-12-08 2017-10-24 Osaka Prefecture University Public Corporation Device and method utilizing a metallic nanoparticle assembly structure for detecting a target substance
US9395305B2 (en) 2011-02-18 2016-07-19 Valorisation-Recherche, Limited Partnership Raman scattering nanoprobes
JP2014511479A (ja) * 2011-02-18 2014-05-15 ヴァロリゼーション−ルシェルシュ,リミテッド・パートナーシップ ラマン散乱ナノプローブ
US10209194B2 (en) 2011-02-18 2019-02-19 Valorisation-Recherche, Limited Partnership Raman scattering nanoprobes
JP2015515627A (ja) * 2012-04-05 2015-05-28 レニショウ ダイアグノスティクス リミテッド 表面増強共鳴ラマン分光法のための色素セット
WO2014192937A1 (ja) 2013-05-30 2014-12-04 公立大学法人大阪府立大学 被検出物質の検出装置および方法
US9903861B2 (en) 2013-05-30 2018-02-27 Osaka Prefecture University Public Corporation Device and method for detecting an analyte
WO2021193589A1 (ja) * 2020-03-23 2021-09-30 積水化学工業株式会社 検査方法、検査キット及び検査システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004007767A3 (en) 2004-03-11
HK1072960A1 (en) 2005-09-16
CN100413977C (zh) 2008-08-27
US20050130163A1 (en) 2005-06-16
CA2492213A1 (en) 2004-01-22
AU2003281070B2 (en) 2008-01-24
CA2492213C (en) 2013-02-12
JP4754213B2 (ja) 2011-08-24
CN1668764A (zh) 2005-09-14
GB0216197D0 (en) 2002-08-21
WO2004007767A2 (en) 2004-01-22
EP1521846A2 (en) 2005-04-13
AU2003281070A1 (en) 2004-02-02
CN101241078A (zh) 2008-08-13
EP1521846B1 (en) 2013-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754213B2 (ja) Serrs活性粒子群
Caro et al. Silver nanoparticles: sensing and imaging applications
US7985539B2 (en) Nanoparticle probes with raman spectroscopic fingerprints for analyte detection
JP5701896B2 (ja) ラマン活性分子がナノ粒子二量体の接合部に位置する二量体コア−シェルナノ粒子、その用途およびその製造方法
JP4630345B2 (ja) 表面増強ラマン分光法(sers)による増強された多重信号の検出
Faulds et al. DNA detection by surface enhanced resonance Raman scattering (SERRS)
Mariani et al. A reusable optical biosensor for the ultrasensitive and selective detection of unamplified human genomic DNA with gold nanostars
WO2010087121A1 (ja) 核酸分析デバイス、及び核酸分析装置
JP2008000143A (ja) オリゴヌクレオチド修飾粒子をベースとするバイオバーコード
JP2011081001A (ja) 表面増強ラマン散乱を利用した生化学物質の検出方法
JP2007537450A (ja) バイオバーコードに基づく標的検体の検出
US20160266104A1 (en) Heterodimeric core-shell nanoparticle in which raman-active molecules are located at a binding portion of a nanoparticle heterodimer, use thereof, and method for preparing same
JP2007525651A (ja) ナノ粒子プローブ複合体のエバネセント照明および散乱を基礎とする検出に基づいて分析物を検出する方法
Thaxton et al. Optically and chemically encoded nanoparticle materials for DNA and protein detection
Mirski et al. Review of methods used for identification of biothreat agents in environmental protection and human health aspects
JP5822929B2 (ja) 核酸分析装置
Brady et al. Self-assembly approach to multiplexed surface-enhanced Raman spectral-encoder beads
Docherty et al. Simultaneous multianalyte identification of molecular species involved in terrorism using Raman spectroscopy
JP2006518183A (ja) コード核酸担体
JP5635130B2 (ja) 単分子プローブ核酸付き微粒子及びその製造方法、並びに核酸分析方法
JP2009085840A (ja) 単一プローブ分子素子及び単一プローブ分子素子の製造方法
JP5309092B2 (ja) 核酸分析用デバイス,核酸分析装置、及び核酸分析用デバイスの製造方法
US20200385790A1 (en) Heterodimeric core-shell nanoparticle in which raman-active molecules are located at a binding portion of a nanoparticle heterodimer, use thereof, and method for preparing same
Smith et al. Quantitative surface-enhanced resonance Raman spectroscopy for analysis
Faulds Multiplexed SERS for DNA detection

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090618

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090911

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090918

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091008

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091016

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091109

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101026

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20101117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110525

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees