JP2005529230A - エチレン重合用固体触媒成分、その製造、及びそれを含有する触媒 - Google Patents

エチレン重合用固体触媒成分、その製造、及びそれを含有する触媒 Download PDF

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Abstract

本発明は、マグネシウム及びチタンを含有する組成物上に担持された少なくとも一種類の適当な電子供与体化合物を含む、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、脂環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されており、マグネシウム及びチタンを含有する組成物が、マグネシウム化合物を溶媒系へ溶解して均質な溶液を形成し、次にその溶液を、沈殿助剤の存在下にチタン化合物と接触させ、前記組成物を沈殿させることにより製造されている、上記触媒成分を提供する。本発明は、前記触媒成分及びそれを含む触媒を製造するための方法、及びエチレンの単独重合、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとの共重合でその触媒を使用することにも関する。

Description

本発明は、オレフィン、特にエチレンの重合に用いられる固体触媒成分、その製造、それを含む触媒、及びその使用に関する。
関連出願の相互参照
本発明は、2002年6月6日に出願されたCN 02120861.1に基づく優先権を主張するものであり、その開示の全体を実質的に参照することにより、本明細書の記載の一部とする。
主成分としてマグネシウム、チタン、ハロゲン、及び電子供与体を含む触媒成分は、オレフィンの重合、特にエチレンの重合、又はエチレンとα−オレフィン(一種又は多種)の共重合に広く用いることができることはよく知られている。そのような触媒成分を、気相流動床重合法で用いる場合、その触媒成分はシリカ等のようなキャリヤーに担持して、触媒粒子の形態及び粒径分布が流動状態の操作に適したものになることを確保するのが典型的である。例えば、US4,302,565、US4,379,759、及びCN 1064870A(EP 0499093に相当)に記載されている気相流動床法のための触媒は、チタン化合物、マグネシウム化合物、及び電子供与体化合物から形成された母成分を、シリカ等のようなキャリヤーに含浸し、その含浸した母成分を活性化用成分で処理することにより製造されている。US4,302,565及びUS4,379,759に用いられているシリカは、50〜150μの平均粒径、50m/gより大きい比表面積、及び80Åより大きい平均気孔孔径を有する。
上で述べた特許では、触媒をエチレン重合のための気相流動床法に適したものにするために、用いられるキャリヤー、即ちシリカの平均粒径、比表面積、及び気孔孔径に比較的厳密な要求条件がある。更に、キャリヤー材料は高価であり、シリカキャリヤーは、厳密に、使用する前に活性化する必要がある。従って、触媒のコストは高くなる。更に、含浸等のような方法により触媒活性成分がキャリヤー上に担持されるので、触媒効率は満足できるものではない。更に、前記触媒を使用して生成したポリエチレン粉末の微粉末含有量が比較的大きいので、150μより小さな粒径を有する粒子が、全粉末の約15重量%を占めるのが典型的であり、このことは商業的生産では非常に望ましくない。触媒を気相流動床エチレン重合のためプラントで用いる場合、それは通常固体の形で供給されるので、供給工程の安定性が悪く、パイプライン中で妨害物及びブリッジ形成のような現象が起き易い。
中国特許CN85100997(US4,784,983に相当)には、オレフィン重合のための触媒が記載されており、それは、ハロゲン化マグネシウムを有機エポキシ化合物及び有機燐化合物中へ溶解して均一な溶液を形成し、その溶液を、少なくとも一種類の沈殿助剤、カルボン酸エステル電子供与体、及びハロゲン化チタン又はその誘導体と反応させることにより製造されている。その触媒は、プロピレン重合に用いると、高い重合活性度及び良好な立体規則性を示す。しかし、それをエチレン重合に用いた場合、その触媒が示す重合活性度は低く、重合体の粒径分布は広く、水素応答性は良くない。
上で言及した中国特許CN85100997に基づき、CN1229092A(EP 1083187A1に相当)には、ハロゲン化マグネシウムを有機エポキシ化合物及び有機燐化合物中へ溶解し、そこに電子供与体活性化剤を添加して均質な溶液を形成し、その溶液を、少なくとも一種類の沈殿助剤及びハロゲン化チタン又はその誘導体と反応させることにより製造される、エチレン単独重合又は共重合のための触媒が記載されている。その触媒をエチレンのスラリー重合で用いた場合、その触媒は比較的大きな重合活性度を示し、得られる重合体の粒子形態が良好で、嵩密度が高い。しかし、アルコール型の活性化剤を含むその触媒成分を気相エチレン重合法、特に流動床エチレン重合法で用いると、その結果は満足できないものである。重合反応速度は比較的速く、特に初期段階で速いため、生成する重合体粒子が脆く、重合体粒子が比較的細かなものになる。一般に70〜150μの粒径を有する重合体粒子が、全粉末の50〜60重量%を占める。更に、重合体粒子の形態及び重合体粉末の流動性がよくない。
従って、微粉末の含有量が低い重合体を生成することができ、比較的狭い粒径分布及び適切な平均粒径を有し、触媒活性度が高く、エチレンのスラリー又は気相重合、特に触媒がスラリーの形で供給される気相流動床エチレン重合法に非常に適した高効率固体触媒成分を提供することに対する強い需要が存在する。
適当な平均粒径、比較的狭い粒径分布、良好な粒子形態を有し、重合反応中破壊しにくい粒子になっており、従って、エチレン単独重合、又は共重合、特に気相エチレン重合法に非常に適した触媒成分は、適当な電子供与体、及び任意選択的にチタン化合物を、キャリヤー成分としてマグネシウム及びチタンを含む組成物上に担持するか、又は適当な電子供与体及びチタン化合物を、マグネシウム化合物含有組成物上に担持し、任意選択的にマグネシウム、チタン、及び電子供与体を含有する生成物を活性化剤で、シリカ等をキャリヤーとして用いることなく、処理することにより得ることができることが判明した。本発明による触媒の触媒活性度も著しく改良されているので、触媒を不活性希釈剤で希釈し、ポンプで送ることによる液体状態での均質な供給を達成し、それにより上記触媒供給工程で起きる問題を解決することができる。
発明の要約
本発明の目的の一つは、マグネシウム及びチタンを含有する組成物上に担持された少なくとも一種類の電子供与体化合物を含む、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されており、マグネシウム及びチタンを含有する組成物が、マグネシウム化合物を溶媒系へ溶解して均質な溶液を形成し、次にその溶液を、沈殿剤の存在下にチタン化合物と接触させ、前記組成物を沈殿させることにより製造されている、上記触媒成分を提供することである。
本発明の別の目的は、マグネシウム化合物含有組成物上に担持された少なくとも一種類の電子供与体化合物及び少なくとも一種類のチタン化合物を含む、エチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されている、触媒成分を提供することである。
本発明の更なる目的は、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分を製造するための方法であって、
有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含有する溶媒系中へマグネシウム化合物を溶解して均質な溶液を形成する工程、
前記溶液を、沈殿助剤の存在下にチタン化合物と接触させて固体を沈殿させる工程、
前記で得られた固体を電子供与体化合物、及び任意選択的にチタン化合物で処理して生成物を得る工程、及び
任意選択的に、前記で得られた生成物を活性化剤で活性化する工程、
を含む、上記方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、エチレンの単独重合又は共重合のための触媒であって、次の二つの成分:
(a) 上で定義した触媒成分、及び
(b) 共触媒成分としての有機アルミニウム化合物、
の反応生成物を含む、上記触媒を提供することである。
本発明の更なる目的は、エチレンの単独重合又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとの共重合における本発明の触媒の使用を提供することである。好ましい態様では、本発明は、気相法又はスラリー法でのエチレンの単独重合又は共重合における本発明による触媒の使用を提供する。
本発明の更なる目的は、エチレンを単独重合、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを共重合するための方法であって、エチレン、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを、重合条件下で本発明の触媒と接触させることを含む、上記方法を提供することである。好ましい態様では、本発明は、エチレンを単独重合、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを共重合するための方法であって、エチレン、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを、スラリー又は気相法において重合条件下で本発明の触媒と接触させることを含む、上記方法を提供する。
発明の詳細な説明
一つの態様として、本発明は、マグネシウム及びチタンを含有する組成物上に担持した少なくとも一種類の適当な電子供与体化合物を含む、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分を提供する。
マグネシウム及びチタンを含有する組成物は、広義には、当業者によく知られている極めて多くの種類のマグネシウム及びチタン含有チーグラー・ナッタ型触媒成分を用いることができる。それらの中で好ましいのは、マグネシウム化合物を溶媒系中に溶解し、均質な溶液を形成し、次にその溶液をチタン化合物、及び任意選択的に適当な沈殿助剤と接触させ、マグネシウム及びチタンを含有する組成物を沈殿させることにより製造されたものである。
マグネシウム化合物は、二ハロゲン化マグネシウム、二ハロゲン化マグネシウムの水和物又はアルコール付加物、二ハロゲン化マグネシウムの一つのハロゲン原子を、ヒドロカルビルオキシ基又はハロヒドロカルビルオキシ基、又はそれらの混合物で置換することにより形成した誘導体からなる群より選択することができる。
前記溶媒系は、マグネシウム化合物を溶解することができる、先行技術によって開示されてきた多数の種類の電子供与体化合物、例えば、有機アルコール、カルボン酸、アルデヒド、アミン、遷移金属アルコキシド等のような化合物のいずれでも含むことができる。そのような固体マグネシウム化合物を溶液へ転化することができる電子供与体化合物は、例えば、US6,111,038に記載されており、その記載は参照により本明細書の記載の一部とする。
前記溶媒系は、有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含むのが好ましく、もし適切ならば、それは、更に希釈剤としてアルカン又はアレーンを含む。すなわち、本発明の好ましい態様では、マグネシウム及びチタンを含有する組成物は、有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含有する溶媒系中へマグネシウム化合物を溶解して均質な溶液を形成し、その溶液を、沈殿助剤の存在下にハロゲン化チタン又はその誘導体と接触させ、固体を沈殿させることにより製造することができる。その製造方法は、中国特許CN85100997(US4,784,983に相当)に詳細に記載されており、その記載は参照により本明細書の記載の一部とする。アルコール、エーテル等のような活性度増大剤をマグネシウム含有溶液中へ、その溶液をハロゲン化チタン又はその誘導体と接触する前に、配合することも可能であり、関連する内容については、CN 1229092A(EP 1083187A1に相当)を参照することができ、その記載は参照により本明細書の記載の一部とする。
本発明の更に別の好ましい態様では、マグネシウム及びチタンを含有する組成物は、分岐鎖脂肪族アルコールを含有する溶媒系中にマグネシウム化合物を溶解して均質な溶液を形成し、次にその溶液を、沈殿助剤の存在下にハロゲン化チタン又はその誘導体と接触させ、固体を沈殿させることにより製造することができる。
本発明で有用な有機エポキシ化合物は、2〜8個の炭素原子を有する、脂肪族オレフィン、ジエンの酸化物、又はハロゲン化脂肪族オレフィン又はジエン、グリシジルエーテル及び環式エーテルからなる群より選択された少なくとも一種類とすることができる。それらの例には、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ブタジエンオキシド、ブタジエンジオキシド、エピクロロヒドリン、グリシジルメチルエーテル、及びグリシジルエーテルが含まれるが、それらに限定されるものではない。
本発明で用いられる有機燐化合物は、オルト燐酸又は亜燐酸のヒドロカルビルエステル又はハロヒドロカルビルエステルからなる群より選択された少なくとも一種類とすることができる。その例には、燐酸トリメチル、燐酸トリエチル、燐酸トリブチル、燐酸トリフェニル、亜燐酸トリメチル、亜燐酸トリエチル、亜燐酸トリブチル、及び亜燐酸トリフェニルが含まれるが、それらに限定されるものではない。
適当な分岐鎖脂肪族アルコールの一つの例は、2−エチルヘキサノールである。
一般に、溶媒系は、更に不活性炭化水素希釈剤を含み、それらには、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン及びエチルベンゼン;脂肪族炭化水素、例えばヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ケロセン、溶媒油及び白油が含まれるが、それらに限定されるものではない。
本発明で有用な沈殿助剤は、有機酸、有機酸無水物、エーテル、ケトン、及びそれらの混合物からなる群より選択することができる。その例には、無水酢酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゾフェノン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びジペンチルエーテルが含まれるが、それらに限定されるものではない。
本発明の触媒成分の一つの主たる特徴は、更に、少なくとも一種類の適当な電子供与体、及び任意選択的にハロゲン化チタン又はその誘導体を、例えば、マグネシウム及びチタンを含有する組成物上に担持することである。
本発明で有用な電子供与体化合物は、脂肪族エーテル、脂環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択することができる。好ましくは、電子供与体化合物は、合計2〜12個の炭素原子を有する脂肪族エーテル、3〜5個の炭素原子を有する環式エーテル、合計7〜8個の炭素原子を有する芳香族エーテル、3〜6個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂肪族ケトン、5〜10個の炭素原子を有する脂環式ケトンからなる群より選択することができる。それらの例には、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルフェニルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、ブタノン、イソブチルメチルケトン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン、ヘキサジオン、及びシクロヘキサノンが含まれるが、それらに限定されるものではない。これらの電子供与体は、単独又は組合せて用いることができる。
本発明で有用なチタン化合物は、好ましくは、一般式Ti(OR)(式中、Rは、C〜C14脂肪族ヒドロカルビル又は芳香族ヒドロカルビルであり、Xはハロゲンであり、aは0、1、又は2であり、bは1〜4の整数であり、a+bの合計は3又は4である)を有することができる。具体的には、用いられるチタン化合物は、四塩化チタン、四臭化チタン、四沃化チタン、チタン酸テトラブチル、チタン酸テトラエチル、一塩化チタントリエトキシド、二塩化チタンジエトキシド、三塩化チタンモノエトキシド、及び三塩化チタンからなる群より選択された一種類以上とすることができるが、好ましくは四塩化チタン、三塩化チタンモノエトキシド、及び三塩化チタンからなる群より選択された一種類以上とすることができる。
別の態様として、本発明は、少なくとも一種類の適当な電子供与体化合物及び少なくとも一種類のチタン化合物を、マグネシウム化合物含有組成物上に担持したものを含む、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、脂環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されている、上記触媒成分を提供する。用いられる電子供与体化合物及びチタン化合物は、上に記載したとおりである。マグネシウム化合物含有組成物は、例えば、二塩化マグネシウムとエタノールとの錯体である、当該技術分野でよく知られている所謂「球状キャリヤー」とすることができる。球状キャリヤーの製造方法の詳細については、EP395083を参照することができ、その記載は参照により本明細書の記載の一部とする。
本発明の触媒成分は、実際の適用中の触媒活性度に対する要求条件に基づき、少なくとも一種類の活性化剤で処理することができる。
用いることができる活性化剤は、一般式AlR’X’(式中、R′は、1〜14個の炭素原子を有する飽和ヒドロカルビルであり、X′はハロゲンであり、dは1又は2であり、eは0又は1であり、c+d+eの合計は3である)を有する。活性化剤の例には、AlEt、Al(n−C13、Al(n−Bu)、Al(i−Bu)、AlEtCl、Al(n−C17、AlEtHが含まれるが、それらに限定されるものではない。
好ましい態様では、本発明は、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分を製造するための方法であって、
(i) 有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含有する溶媒系中にマグネシウム化合物を溶解して均質な溶液を形成し、次にその溶液を沈殿助剤の存在下にチタン化合物と接触させて固体を沈殿させることにより、マグネシウム及びチタンを含有する組成物を調製する工程であって、個々の原料として、マグネシウム化合物1モル当たりを基準に、有機エポキシ化合物を0.2〜10モル、有機燐化合物を0.1〜3モル、沈殿助剤を0.03〜1.0モル、チタン化合物を0.5〜120モルの量で用いることのできる、上記工程、
(ii) 工程(i)で得られた固体を、電子供与体化合物、及び任意選択的にチタン化合物と接触させる工程であって、個々の原料として、マグネシウム化合物1モル当たりを基準に、チタン化合物を0〜30モル、好ましくは0.5〜10モル、電子供与体化合物を0.01〜10モル、好ましくは0.05〜1モルの量で用いることのできる、上記工程、及び
(iii) 任意選択的に、工程(ii)で得られた処理した生成物を、一般式AlR’X’(式中、R′は、1〜14個の炭素原子を有する飽和ヒドロカルビルであり、X′はハロゲンであり、dは1又は2であり、eは0又は1であり、c+d+eの合計は3である)を有する活性化剤で活性化する工程であって、前記活性化剤は、マグネシウム化合物1モル当たりを基準に、0.1〜10モルの量で用いることのできる、上記工程、
を含む、上記方法を提供する。
上に記載した方法において、用いられるチタン化合物は、好ましくは、一般式Ti(OR)(式中、Rは、C〜C14脂肪族ヒドロカルビル又は芳香族ヒドロカルビルであり、Xはハロゲンであり、aは0、1、又は2であり、bは1〜4の整数であり、a+bの合計は3又は4である)を有し、その例は上に列挙してある。
本発明の触媒成分は、一般に、触媒成分の全重量に基づき、5〜30重量%のマグネシウム、0.1〜10重量%のチタン、15〜65重量%のハロゲン、及び1〜60重量%の電子供与体を含有する。
本発明の触媒成分の平均粒径は、D50値として表して、典型的には5〜35μ、好ましくは10〜25μである。
本発明は、上に記載した触媒成分と、共触媒成分としての有機アルミニウム化合物との反応生成物を含む、エチレンの単独重合又は共重合のための触媒にも関する。共触媒としてオレフィン重合で用いられる有機アルミニウム化合物は当該技術分野でよく知られている。一つの態様では、用いられる有機アルミニウム化合物は、式AlR”(式中、R”は、互いに同じか又は異なり、1〜8個の炭素原子を有するアルキルを表すか、又はR”が同時に塩素ではないと言う条件で塩素を表す)を有するアルキルアルミニウム化合物である。アルキルアルミニウム化合物は、単独又は組合せて用いることができ、好ましくは、AlEt、Al(i−Pro)、Al(n−Bu)、Al(i−Bu)、Al(n−C13、Al(n−C17、AlEtClである。
触媒成分対有機アルミニウム化合物の比は、チタン:アルミニウムのモル比として計算して、1:5〜1:100、好ましくは1:8〜1:30とすることができる。
本発明の触媒は、エチレンの単独重合、又はエチレンと他のα−オレフィン(一種又は多種)との共重合で用いるのに適している。α−オレフィンは、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン及び4−メチル−1−ペンテンからなる群より選択された一種類以上とすることができる。重合法は、気相、スラリー又は溶液法を用いることができ、好ましくは気相流動床法、特に凝縮技術で操作される気相流動床法を用いることができる。本発明による触媒の触媒活性度は非常に高いので、鉱油のような不活性希釈剤で触媒を希釈し、ポンプ送液によるスラリー状での均質な触媒供給を達成し、その結果、操作を安定にすることができる。
発明の態様
以下の例は本発明を更に説明するものであり、本発明を何等限定するものではない。別に指示しない限り全ての操作は窒素雰囲気中で行われた。
試験方法:
1. メルトインデックス(MI):ASTM D1238−99に従い、190℃で2.16kgの荷重で測定した。
2. フローインデックス(FI):ASTM D1238−99に従い、190℃で21.6kgの荷重で測定した。
3. メルト・フロー比(MFR):上記手順により測定されたメルトインデックス対フローインデックスの比。
4. 重合体の密度:ASTM D1505−98に従って測定した。
5. 粒径分布:英国のマルバーン社(Malvern Co.)から入手することができるマルバーン装置(Malvern Instr.)2600を用いて、単色レーザーの回折に基づく方法に従って測定した。
例1
1. 触媒成分の製造
で完全にパージした反応器へ、連続的に4.8gの無水塩化マグネシウム、93mlのトルエン、4.0mlのエピクロロヒドリン、及び12.5mlの燐酸トリブチルを入れた。450rpmで撹拌しながら、混合物を60℃へ加熱し、その温度に2時間保持して反応させ、次に1.4gの無水フタル酸をそれに添加し、反応混合物をその温度で更に1時間保持して反応させた。反応混合物を−28℃へ冷却し、56mlのTiClをそこに1時間かけて滴加し、次に温度を4時間かけて85℃へゆっくり上昇させ、更に1時間維持した。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。濾過により母液を除去した後、濾滓をトルエン及びヘキサンで夫々2回洗浄し、次に乾燥してマグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。
で完全にパージした別の反応器へ、連続的に10gの固体A、90mlのイソペンタン、0.3gの三塩化チタン及び30mlのテトラヒドロフランを入れた。その混合物を室温で1時間反応させた。濾過により母液を除去した後、濾滓に90mlのイソペンタン、及びイソペンタン中にモノクロロジエチルアルミニウムを入れた26.43体積%の溶液3.5mlを添加し、その混合物を室温で1時間反応させ、次に蒸発により乾燥し、11.5gの粒状固体成分Bを得た。固体成分Bは、1.43重量%のチタン、12.8重量%のマグネシウム、及び49.1重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
2. エチレンのスラリー重合
充分真空にし、水素で置換しておいた2リットルステンレス鋼オートクレーブに、撹拌しながら、約0.5リットルのヘキサンを窒素加圧により添加し、ヘキサン中にAlEtを入れた1mM/ml溶液2mlを注射器を用いて添加し、約30mgの上記固体成分Bを添加した。次に反応器へ合計1リットルの量までヘキサンを補充した。完了した後、反応器を85℃へ加熱し、水素を導入してオートクレーブ中の水素分圧を0.28MPaにし、次にエチレンガスを導入してその分圧を0.75MPaにした。85℃の一定温度で2時間重合反応を継続し、その重合中前記エチレンの分圧を維持するようにエチレンを補充した。次にオートクレーブの温度を低下し、圧力を解放し、重合体スラリーを排出した。ヘキサンを除去した後、重合体を空気中赤外線ランプ下で乾燥し、ポリエチレン粉末を得た。エチレン重合の結果を表1に列挙する。得られた重合体及び触媒成分Bの粒径を夫々決定し、結果を表2及び3に列挙する。
例2
で完全にパージした反応器に、10gの例1で得られた固体A、及び90mlのイソペンタンを連続的に入れた。0.7mlの四塩化チタン、及び5mlのテトラヒドロフランを室温で滴加し、その混合物を室温で1時間反応させた。反応混合物に、更に、イソペンタン中にモノクロロジエチルアルミニウムを入れた26.43体積%の溶液2mlを添加し、その混合物を室温で1時間反応させ、次に蒸発により乾燥し、11.3gの固体成分Bを得た。それは、2.90重量%のチタン、12.0重量%のマグネシウム、及び20.6重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
例3
で完全にパージした反応器に、連続的に10gの例1で得られた固体A、60mlのトルエン、及び40mlの四塩化チタンを入れた。8.3mlのテトラヒドロフランを室温で滴加し、その混合物を120℃へ加熱し、その温度に維持して1時間反応させた。濾過により母液を除去した後、濾滓をヘキサンで3回洗浄し、次に真空中で乾燥して10.6gの固体成分Bを得た。それは、3.61重量%のチタン、13.5重量%のマグネシウム、及び24.1重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
例4
で完全にパージした反応器へ、連続的に4.8gの無水塩化マグネシウム、92mlのトルエン、4.0mlのエピクロロヒドリン、及び12.5mlの燐酸トリブチルを入れた。450rpmで撹拌しながら、その混合物を60℃へ加熱し、その温度に2時間保持して反応させ、次に1.4gの無水フタル酸をそれに添加し、反応を更に1時間継続した。反応混合物を−28℃へ冷却し、56mlのTiClをそこに1時間かけて滴加し、次に温度を4時間かけて85℃へゆっくり上昇させ、更に1時間保持して反応させた。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。吸引濾過により母液を除去した後、濾滓をヘキサンで2回洗浄し、マグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。固体Aの入った反応器へ60mlのヘキサンを添加し、2.4mlのテトラヒドロフランを撹拌しながら添加した。その混合物を室温で1時間反応させ、次にヘキサンで2回洗浄し、真空中で乾燥し、6.72gの粒状固体成分Bを得た。固体成分Bは、2.54重量%のチタン、17.3重量%のマグネシウム、及び16.9重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
例5
で完全にパージした反応器へ、連続的に4.8gの無水塩化マグネシウム、92mlのトルエン、4.0mlのエピクロロヒドリン、及び12.5mlの燐酸トリブチルを入れた。450rpmで撹拌しながら、その混合物を60℃へ加熱し、その温度に2時間保持して反応させ、次に1.4gの無水フタル酸をそれに添加し、反応を更に1時間継続した。反応混合物を−28℃へ冷却し、56mlのTiClをそれに1時間かけて滴加し、次に温度を4時間かけて85℃へゆっくり上昇させ、更に1時間保持して反応させた。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。吸引濾過により母液を除去した後、濾滓をヘキサンで2回洗浄し、マグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。固体Aの入った反応器へ90mlのヘキサンを添加し、10mlの四塩化チタンを撹拌しながら添加した。その混合物を60℃で0.5時間反応させた。吸引濾過した後、残渣へ60mlのヘキサンを添加し、1.5mlのテトラヒドロフランを撹拌しながら添加した。混合物を室温で1時間反応させ、次にヘキサンで2回洗浄し、真空中で乾燥し、7.68gの粒状固体成分Bを得た。固体成分Bは、8.32重量%のチタン、17.9重量%のマグネシウム、及び10.2重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
例6
で完全にパージした反応器へ、連続的に4.8gの無水塩化マグネシウム、93mlのトルエン、4.0mlのエピクロロヒドリン、及び12.5mlの燐酸トリブチルを入れた。450rpmで撹拌しながら、その混合物を60℃へ加熱し、その温度に2時間保持し、次に1.4gの無水フタル酸をそれに添加し、反応混合物をその温度で更に1時間保持した。反応混合物を−28℃へ冷却し、一定温度を維持しながら、56mlのTiClをそれへ1時間かけて滴加し、次に温度を4時間かけて85℃へゆっくり上昇させ、更に1時間維持した。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。吸引濾過により母液を除去した後、濾滓をヘキサンで2回洗浄し、吸引濾過してマグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。
前記固体Aの入った反応器へ60mlのヘキサンを添加し、次に1.5mlのテトラヒドロフランを撹拌しながら滴加し、その混合物を室温で1時間反応させた。吸引濾過した後、固体残滓をヘキサンで2回洗浄し、次に反応器へ60mlのヘキサンを添加し、温度を−10℃へ冷却した。次にヘキサン中にモノクロロジエチルアルミニウムを入れた26.43体積%の溶液1.5mlを、一定温度に維持しながら反応器へゆっくり添加した。その混合物を室温へゆっくり暖め、次に吸引濾過し、ヘキサンで2回洗浄した。真空中での乾燥により、7.58gの粒状固体成分Bを得た。それは、2.30重量%のチタン、17.6重量%のマグネシウム、及び12.2重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
比較例1
US4,302,565及びUS4,379,759に記載の手順に従って触媒成分を製造した。
シリカ活性化:米国グレース・ダビソン(Grace Davison)から入手できる948級球状シリカを600℃で4時間活性化した。
窒素雰囲気中で反応器へ100mlのTHF、0.74gの三塩化チタン、及び1.13gの無水塩化マグネシウムを入れた。その混合物を70℃へ加熱し、1時間反応させて、そのまま使用できる母ストックを得た。別の反応器に60mlのイソペンタン、10gの上記活性化シリカ、及び4.3mlのトリエチルアルミニウムを入れた。その混合物を室温で30分間反応させた。次に反応器中のイソペンタンを、反応器中に入っている材料中のアルミニウム含有量が1.65重量%になる程度迄、55℃で蒸発させた。然る後、上で調製した母ストックを反応器へ移し、温度を還流が起きるように上昇させた。一定温度を1時間維持した後、反応器中のTHFを、反応器中に入っていた材料中のTHF含有量が12.6重量%になる程度迄、蒸発させた。次に86mlのイソペンタン及び5.3mlのモノクロロジエチルアルミニウムをそれに添加し、反応を室温で30分間継続した。次に3.3mlのトリ−n−ヘキシルアルミニウムをそこに添加し、反応を室温で30分間継続した。真空中で乾燥することにより、粒状固体が得られた。最終的触媒成分は、0.78重量%のチタン、1.58重量%のマグネシウム、10.9重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。
比較例2
CN 1229092A(EP 1083187A1に相当)に記載の手順に従って触媒成分を製造した。
高純度Nで完全に置換した反応器へ、連続的に4gの無水塩化マグネシウム、60mlのトルエン、2.2mlのエピクロロヒドリン、4.6mlの燐酸トリブチル、及び1.0mlのエタノールを入れた。その混合物を撹拌しながら80℃へ加熱し、その温度に15分間保持し、固体を完全に溶解し、それにより均質な溶液を得た。次に1.1gの無水フタル酸をそれに添加し、温度を更に1時間維持した。溶液を−25℃へ冷却し、0.5モルのTiClを滴加した。次に温度を80℃へゆっくり上昇させ、3時間維持して反応させた。濾過した後、濾滓をトルエンで6回洗浄し、ヘキサンで6回洗浄し、真空乾燥して固体触媒成分を得た。
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表1に示した。得られた重合体及び触媒成分の粒径を夫々求め、結果を表2及び3に列挙した。
Figure 2005529230
Figure 2005529230
Figure 2005529230
例7
1mgTi/mlの触媒成分濃度を有するスラリー混合物を、例3で得られた固体触媒成分Bの1gを、白油、トリ−n−ヘキシルアルミニウム及びモノクロロジエチルアルミニウムと混合することにより調製した。この場合トリ−n−ヘキシルアルミニウム及びモノクロロジエチルアルミニウムは、トリ−n−ヘキシルアルミニウム対テトラヒドロフランのモル比が0.2に等しく、モノクロロジエチルアルミニウム対テトラヒドロフランのモル比が0.5に等しくなるような量で用いた。
エチレンと1−ブテンとの気相共重合
上で調製したスラリー混合物及び共触媒、即ち、トリエチルアルミニウムを用いて、エチレンと1−ブテンとの共重合を行なった。共重合実験は、バッチ式で操作されたφ150mmの流動床パイロットプラントで行なった。共重合条件及びいくつかの結果は、次の通りであった:
重合温度:88℃
触媒の量:上記スラリー混合物の1ml
共触媒の量:2.5g、トリエチルアルミニウム
全圧力:1700kPa
1−ブテン対エチレンのモル比:0.146
水素対エチレンのモル比:0.149
反応時間:3.0時間
ガスの流速:0.28m/秒
重合体の密度:0.922g/cm
重合体のメルトインデックス:0.75g/10分
重合体のフローインデックス:22.2g/10分
重合体のMFR:29.6
重合体収率:6999gPE/触媒1g
重合体粉末の嵩密度:0.31g/cm
例8
1.触媒成分の製造
で完全にパージした反応器へ、連続的に6.5kgの無水塩化マグネシウム、124.6リットルのトルエン、5.4リットルのエピクロロヒドリン、及び16.9リットルの燐酸トリブチルを入れた。130rpmで撹拌しながら、混合物を60℃へ加熱し、その温度に3.5時間保持し、次に1.89kgの無水フタル酸をそれに添加し、反応混合物をその温度で更に1時間維持した。反応混合物を−28℃へ冷却し、75.8リットルのTiClをそこに滴加し、次に温度を4時間かけて80℃へゆっくり上昇させ、更に1時間保持した。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。濾過により母液を除去した後、濾滓をトルエン及びヘキサンで夫々3〜5回洗浄し、次に乾燥してマグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。
溶解用反応器へ2リットルのチタン酸テトラブチル及び6.8リットルのTHFを入れた。撹拌して均質にした後、680gの三塩化チタンを添加し、200rpmの撹拌速度で溶解し、チタン化合物含有溶液を得た。
上で調製した固体Aを、Nで完全にパージした別の反応器へ移し、100リットルのヘキサンをそれに添加した。130rpmで撹拌しながら、上で調製したチタン化合物含有溶液8.26リットルを10℃で滴加した。その混合物を室温で1時間反応させた。濾過により母液を除去した後、固体残滓をヘキサンで2回洗浄し、80リットルのヘキサン、及びヘキサン中にモノクロロジエチルアルミニウムを入れた14体積%の溶液4.4リットルをそれに添加し、その混合物を1時間反応させ、次に真空中で乾燥し、16.0kgの粒状固体成分Bを得た。固体成分Bは、3.13重量%のチタン、17.1重量%のマグネシウム、0.73重量%のアルミニウム、及び30.2重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
2.スラリー重合
触媒成分を評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
3.エチレンと1−ブテンとの気相共重合
1mgTi/mlの触媒成分濃度を有するスラリー混合物を、上で調製した固体触媒成分Bの1gを、白油、トリ−n−ヘキシルアルミニウム及びモノクロロジエチルアルミニウムと混合することにより調製した。この場合トリ−n−ヘキシルアルミニウム及びモノクロロジエチルアルミニウムは、トリ−n−ヘキシルアルミニウム対テトラヒドロフランのモル比が0.2に等しく、モノクロロジエチルアルミニウム対テトラヒドロフランのモル比が0.5に等しくなるような量で用いた。
上で調製したスラリー混合物及び共触媒、即ち、トリエチルアルミニウムを用いて、エチレンと1−ブテンとの共重合を行なった。共重合実験は、バッチ式で操作されたφ150mmの流動床パイロットプラントで行なった。共重合条件及び幾つかの結果は、次の通りであった:
重合温度:88℃
触媒の量:上記スラリー混合物の1ml
共触媒の量:2.5g、トリエチルアルミニウム
全圧力:1700kPa
1−ブテン対エチレンのモル比:0.31
水素対エチレンのモル比:0.12
反応時間:3.0時間
ガスの流速:0.28m/秒
重合体の密度:0.919g/cm
メルトインデックス:1.84g/10分
MFR:30.2
収率:14100gPE/触媒1g
重合体粉末の嵩密度:0.32g/cm
例9
1.触媒成分の製造
で完全にパージした反応器へ、連続的に4.8gの無水塩化マグネシウム、93mlのトルエン、4.0mlのエピクロロヒドリン、及び12.5mlの燐酸トリブチルを入れた。450rpmで撹拌しながら、その混合物を60℃へ加熱し、その温度に2時間保持して反応させ、次に1.4gの無水フタル酸をそれに添加し、反応を更に1時間継続した。反応混合物を−28℃へ冷却し、56mlのTiClをそれに滴加し、次に温度を4時間かけて85℃へゆっくり上昇させ、更に1時間維持して反応させた。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。吸引濾過により母液を除去した後、濾滓をトルエン及びヘキサンで夫々2回洗浄し、次に乾燥してマグネシウム及びチタンを含有する固体Aを得た。固体Aの入った反応器へ100mlのヘキサンを添加し、次に1.5mlのシクロヘキサノンを撹拌しながら添加した。混合物を室温で1時間反応させ、次にヘキサンで3回洗浄し、真空中で乾燥し、5.2gの粒状固体成分Bを得た。固体成分Bは、2.0重量%のチタン、17.5重量%のマグネシウム、及び14.5重量%のシクロヘキサノンを含有することが判明した。
2.スラリー重合
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例10
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.7mlの4−メチル−3−ペンテン−2−オンを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、7.3gの粒状固体成分Bを得た。それは、3.44重量%のチタン、17.4重量%のマグネシウム、及び17.8重量%の4−メチル−3−ペンテン−2−オンを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例11
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.5mlのフェニルエチルエーテルを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、5.6gの粒状固体成分Bを得た。それは、1.46重量%のチタン、17.2重量%のマグネシウム、及び2.22重量%のフェニルエチルエーテルを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例12
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.5mlのジ−n−ブチルエーテルを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、6.3gの粒状固体成分Bを得た。それは、1.77重量%のチタン、18.1重量%のマグネシウム、及び2.71重量%のジ−n−ブチルエーテルを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例13
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.5mlのブタノンを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、7.3gの粒状固体成分Bを得た。それは、3.38重量%のチタン、17.7重量%のマグネシウム、及び15.8重量%のブタノンを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例14
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.5mlの2,5−ヘキサジオンを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、7.2gの粒状固体成分Bを得た。それは、1.79重量%のチタン、17.2重量%のマグネシウム、及び15.7重量%の2,5−ヘキサジオンを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例15
1.5mlのシクロヘキサノンの代わりに1.5mlのテトラヒドロピランを用いた以外は、例9の手順を繰り返し、10.5gの粒状固体成分Bを得た。それは、1.79重量%のチタン、17.6重量%のマグネシウム、及び13.4重量%のテトラヒドロピランを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例16
1. 触媒成分の製造
で完全にパージした反応器へ、連続的に9.6gの無水塩化マグネシウム、50mlのトルエン、46.8mlの2−エチルヘキサノールを入れた。450rpmで撹拌しながら、混合物を110℃へ加熱し、その温度に2時間保持し、次に2.22gの無水フタル酸をそれに添加し、反応を更に1時間継続して均質な溶液を得た。連続的に撹拌しながら50mlの前記均質な溶液を、200mlの四塩化チタンの入った反応器へゆっくり添加し、その添加中、反応器の温度を−20℃に維持した。添加が完了した時、反応混合物を約3時間かけて110℃へゆっくり加熱し、その温度に更に2時間維持した。加熱する間に徐々に固体が沈殿した。吸引濾過により母液を除去した後、固体成分Aが得られた。
固体成分Aの入った反応器へ200mlの四塩化チタンを添加した。温度を110℃へ上昇し、そこに2時間維持した。母液を除去した後、固体残渣を60℃でヘキサンで3回洗浄し、次に90mlのヘキサンをそれに添加し、次に3.0mlのTHFをゆっくり添加し、反応を1時間行なった。ヘキサンで2回洗浄した後、真空中で乾燥し、1.96重量%のチタン、17.7重量%のマグネシウム、及び29.9重量%のTHFを含有する6.1gの粒状固体成分Bが得られた。
2.スラリー重合
触媒成分Bをスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
例17
溶媒としてトルエンの代わりにデカンを用いた以外は、例16の手順を繰り返し、6.2gの粒状固体成分Bを得た。それは1.95重量%のチタン、17.9重量%のマグネシウム及び24.2重量%のTHFを含有することが判明した。
触媒成分をスラリー重合法で評価し、重合手順及び条件は例1で記載したものと同じであった。結果は表4に示した。
Figure 2005529230
例18
1.触媒成分の製造
塩化マグネシウムとアルコールとの付加物からなる球状キャリヤーを、EP395083に記載されている方法に従って製造した。95℃で熱処理することによりアルコールを部分的に除去し、アルコール対塩化マグネシウムのモル比が0.83になるようにした。反応器へ10gのキャリヤーと90mlのヘキサンを入れ、450prmで撹拌しながら、ヘキサン中にモノクロロジエチルアルミニウムを入れた26.43体積%の溶液6ml及び5mlの四塩化チタンを室温で添加した。その混合物を60℃に加熱し、その温度に2時間維持した。反応器中の母液を除去し、90mlのヘキサンを反応器へ添加した後、5mlのテトラヒドロフランを撹拌しながら滴加し、その混合物を室温で1時間反応させた。固体残渣をヘキサンで2回洗浄した後、真空中で乾燥し、10.2gの球状固体成分Bを得た。それは、1.96重量%のチタン、17.7重量%のマグネシウム、及び29.9重量%のテトラヒドロフランを含有することが判明した。
2.エチレンのスラリー重合
充分真空にし、水素で置換しておいた2リットルのステンレス鋼オートクレーブに、撹拌しながら、窒素加圧により約0.5リットルのヘキサンを入れ、ヘキサン中にAlEtを入れた1mM/mlの溶液2mlを注射器を用いて入れ、約30mgの上記球状固体成分Bを入れた。次に反応器へ、全量が約1リットルになるようにヘキサンを補充した。完了した後、反応器を85℃へ加熱し、水素を導入してオートクレーブ中の水素の分圧が0.28MPaになるようにし、次にエチレンガスを導入してその分圧が0.75MPaになるようにした。重合反応を85℃の一定温度で2時間継続し、重合中エチレンを補充してエチレンの前記分圧を維持した。次にオートクレーブの温度を低下し、圧力を解放し、重合体スラリーを排出した。ヘキサンを除去した後、重合体を空気中赤外線ランプ下で乾燥し、ポリエチレン粉末を得た。触媒の活性度は7053gPE/触媒1gであり、重合体粉末の嵩密度は0.348g/cmであり、150μmより小さい微粉末の含有量は1.1重量%であり、重合体のメルトインデックスは1.47g/10分であった。

Claims (25)

  1. マグネシウム及びチタンを含有する組成物上に担持された少なくとも一種類の電子供与体化合物を含む、エチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されており、マグネシウム及びチタンを含有する前記組成物が、マグネシウム化合物を溶媒系へ溶解して均質な溶液を形成し、次にその溶液を沈殿助剤の存在下にチタン化合物と接触させ、前記組成物を沈殿させることにより製造されている、上記触媒成分。
  2. マグネシウム化合物含有組成物上に担持された少なくとも一種類の電子供与体化合物及び少なくとも一種類のチタン化合物を含むエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分であって、前記電子供与体化合物が、脂肪族エーテル、環式エーテル、芳香族エーテル、脂肪族ケトン及び脂環式ケトンからなる群より選択されている、上記触媒成分。
  3. 触媒成分が、固体触媒成分の全重量に基づき、5〜30重量%のマグネシウム、0.1〜10重量%のチタン、15〜65重量%のハロゲン、及び1〜60重量%の電子供与体を含有し、前記触媒成分の平均粒径が、D50値として表して、5〜35μである、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  4. チタン化合物が、一般式Ti(OR)(式中、Rは、C〜C14脂肪族ヒドロカルビル又は芳香族ヒドロカルビルであり、Xはハロゲンであり、aは0、1又は2であり、bは1〜4の整数であり、a+bの合計は3又は4である)を有する、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  5. マグネシウム化合物が、二ハロゲン化マグネシウム、二ハロゲン化マグネシウムの水和物又はアルコール付加物、二ハロゲン化マグネシウムの一つのハロゲン原子を、ヒドロカルビルオキシ基又はハロ−ヒドロカルビルオキシ基、又はそれらの混合物で置換することにより形成された誘導体からなる群より選択されている、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  6. 溶媒系が、有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含有する、請求項1に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  7. 有機エポキシ化合物が、2〜8個の炭素原子を有する、脂肪族オレフィン、ジエンの酸化物、又はハロゲン化脂肪族オレフィン又はジエン、グリシジルエーテル及び環式エーテルからなる群より選択された少なくとも一種類を含む、請求項6に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  8. 有機燐化合物が、オルト燐酸又は亜燐酸のヒドロカルビルエステル又はハロヒドロカルビルエステルからなる群より選択された少なくとも一種類である、請求項6に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  9. 溶媒系が、分岐鎖脂肪族アルコール化合物を含む、請求項1に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  10. 溶媒系が、2−エチルヘキサノールを含む、請求項9に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  11. 沈殿助剤が、有機カルボン酸無水物、有機カルボン酸、エーテル及びケトンからなる群より選択された少なくとも一種類である、請求項1に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  12. 沈殿助剤が、無水酢酸、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリル酸、アセトン、メチルエチルケトン、ベンゾフェノン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びジペンチルエーテルからなる群より選択された少なくとも一種類である、請求項1に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  13. 電子供与体化合物が、合計2〜12個の炭素原子を有する脂肪族エーテル、3〜5個の炭素原子を有する環式エーテル、合計7〜8個の炭素原子を有する芳香族エーテル、3〜6個の炭素原子を有する飽和又は不飽和脂肪族ケトン、5〜10個の炭素原子を有する脂環式ケトンからなる群より選択された少なくとも一種類である、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  14. 電子供与体化合物が、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、ブタノン、イソブチルメチルケトン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン、ヘキサジオン、シクロヘキサノン、及び上記化合物のいずれかの任意の組合せからなる群より選択されている、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  15. 電子供与体化合物が、3〜5個の炭素原子を有する環式エーテルである、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  16. 電子供与体化合物がテトラヒドロフランである、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  17. 一般式AlR’X’(式中、R′は、1〜14個の炭素原子を有する飽和ヒドロカルビルであり、X′はハロゲンであり、dは1又は2であり、eは0又は1であり、c+d+eの合計は3である)を有する少なくとも一種類の活性化剤を更に含む、請求項1又は2に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  18. 活性化剤が、AlEt、Al(n−Bu)、Al(n−C13、Al(i−Bu)、AlEtCl、Al(n−C17、及びAlEtHからなる群より選択された一種類以上である、請求項17に記載のエチレンの単独重合又は共重合に用いられる触媒成分。
  19. 請求項1に記載のエチレンの単独重合又は共重合のために用いられる触媒成分を製造するための方法であって、
    有機エポキシ化合物及び有機燐化合物を含有する溶媒系中へマグネシウム化合物を溶解して均質な溶液を形成する工程、
    前記溶液を、沈殿助剤の存在下にチタン化合物と接触させて固体を沈殿させる工程、
    前記で得られた固体を電子供与体化合物、及び任意選択的にチタン化合物で処理して生成物を得る工程、及び
    任意選択的に、前記で得られた生成物を活性化剤で活性化する工程、
    を含む、上記方法。
  20. 個々の原料が、マグネシウム化合物1モル当たりを基準に、有機エポキシ化合物を0.2〜10モル、有機燐化合物を0.1〜3モル、沈殿助剤を0.03〜1.0モル、チタン化合物を合計0.5〜150モル、電子供与体化合物を0.01〜10モル、及び活性化剤を0.1〜10モルの量で用い得る、請求項19に記載の方法。
  21. エチレンの単独重合又は共重合のための触媒であって、次の二つの成分:
    (a) 請求項1〜18のいずれか1項に記載の触媒成分、及び
    (b) 共触媒成分としての有機アルミニウム、
    の反応生成物を含む、上記触媒。
  22. エチレンの単独重合又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとの共重合での、請求項21に記載の触媒の使用。
  23. 気相法又はスラリー法でエチレンを単独重合又は共重合する際の、請求項21に記載の触媒の使用。
  24. エチレンを単独重合、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを共重合するための方法であって、エチレン、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを、重合条件下で請求項21に記載の触媒と接触させることを含む、上記方法。
  25. エチレンを単独重合、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを共重合するための方法であって、エチレン、又はエチレンと少なくとも一種類のC〜Cα−オレフィンとを、スラリー又は気相法で重合条件下で請求項21に記載の触媒と接触させることを含む、上記方法。
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