JP2005527521A - Hivインテグラーゼ阻害剤として有用なn−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド - Google Patents

Hivインテグラーゼ阻害剤として有用なn−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド Download PDF

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Abstract

N−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドはHIVインテグラーゼの阻害剤であると共にHIV複製の阻害剤である。前記ナフチリジンカルボキサミドは式(I)で表され、式(I)中、R’、R’及びR’は本明細書に定義する通りである。前記化合物はHIV感染の予防及び治療とAIDSの予防、発症遅延及び治療に有用である。前記化合物は化合物自体として又は医薬的に許容可能な塩の形態でHIV感染とAIDSに対して使用される。前記化合物とその塩は医薬組成物の成分として使用することができ、場合により他の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質又はワクチンと併用してもよい。AIDSの予防、治療又は発症遅延方法と、HIV感染の予防又は治療方法も記載する。
【化109】

Description

本発明はN−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドと医薬的に許容可能なその塩、それらの合成、及びHIVインテグラーゼ酵素の阻害剤としてのそれらの使用に関する。本発明の化合物とその医薬的に許容可能な塩はHIV感染の予防又は治療とAIDSの治療、発症遅延、又は予防に有用である。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれるレトロウイルスは免疫系の進行性破壊(後天性免疫不全症候群;AIDS)と中枢及び末梢神経系の変性を伴う複雑な疾病の原因物質である。このウイルスは従来LAV、HTLV−III又はARVとして知られていた。レトロウイルス複製の共通特徴はヒトTリンパ球及び単球でのHIV複製に必要な段階として、プロウイルスDNAのウイルスによりコードされるインテグラーゼが宿主細胞ゲノムに挿入される点である。組込みは安定な核蛋白質複合体とウイルスDNA配列の結合、直鎖状プロウイルスDNAの3’末端から2個のヌクレオチドの切断、宿主標的部位に作製されたねじれ形切断部へのプロウイルスDNAの凹形3’OH末端の共有結合の3段階でインテグラーゼにより媒介されると考えられる。プロセスの第4段階として、形成されたギャップの修復合成が細胞酵素により行われる場合もある。
HIVのヌクレオチドシーケンシングによると、1個のオープンリーディングフレームにpol遺伝子が存在することが分かった[Ratnerら,Nature 1985,313:277]。アミノ酸配列ホモロジーによると、pol配列は逆転写酵素であるインテグラーゼとHIVプロテアーゼをコードすることが判明した[Tohら,EMBO J.1985,4:1267;Powerら,Science 1986,231:1567;Pearlら,Nature 1987,329:351]。全3種の酵素はHIVの複製に必須であることが示されている。
アジドチミジン(AZT)及びエファビレンツ等の逆転写酵素阻害剤やインジナビル及びネルフィナビル等のプロテアーゼ阻害剤のようにHIV複製の阻害剤として作用するある種の抗ウイルス化合物がAIDS及び類似疾患の治療に有効な物質であることは知られている。本発明の化合物はHIVインテグラーゼ阻害剤であると共にHIV複製の阻害剤である。インテグラーゼのin vitro阻害と細胞におけるHIV複製の阻害はHIV感染細胞で組換えインテグラーゼによりin vitro触媒される鎖転移反応を阻害する直接結果である。本発明はHIVインテグラーゼとHIV複製を高度に特異的に阻害する点が特に有利である。
以下の文献が発明の背景として重要である。
Chemical Abstracts No.33−2525は対応するメチルエステルからの5−クロロ−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸アミドの製造を開示している。
米国特許第5,294,620号はアンギオテンシンIIアンタゴニスト活性をもつ所定の1,6−ナフチリジン−2−オン誘導体を開示している。
米国(米国出願第09/973,853号、出願日2001年10月10日の公開)及びWO02/30930(国際出願公開第PCT/US01/31456号、出願日2001年10月9日)は特にHIV感染とAIDSの治療に有用なHIVインテグラーゼ阻害剤である所定の8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドを各々開示している。
本発明は所定のN−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドに関する。これらの化合物は化合物又はその医薬的に許容可能な塩として又は医薬組成物成分として単独又は他のHIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質もしくはワクチンと併用してHIVインテグラーゼの阻害、HIV感染の予防、HIV感染の治療、並びにAIDS及び/又はARCの予防、治療、及び発症遅延に有用である。本発明の化合物はベンジル環に1個以上の極性オルト置換基をもつ。これらの化合物はベンジル環上にオルト置換基をもたないか又は非極性もしくは低極性オルト置換基をもつ同様のN−(ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジンカルボキサミドに比較して細胞におけるHIV複製能を改善することができる。
本発明の種々の態様、側面及び特徴は以下の記載、実施例及び特許請求の範囲に更に記載するか又はそれらから自明である。
本発明は所定のN−(置換ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド化合物に関する。これらの化合物とその医薬的に許容可能な塩はHIVインテグラーゼ阻害剤である。本発明の化合物はベンジル環上に少なくとも1個のオルト極性置換基(例えば−C(=O)N(アルキル)、−C(=O)NH(アルキル)、−アルキレン−C(=O)N(アルキル)、又は−アルキレン−C(=O)NH(アルキル))をもつことを特徴とする。本発明の化合物は、オルト極性置換基をもたないか又は非極性もしくは低極性オルト置換基をもつ同様のN−(ベンジル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジンカルボキサミドに比較して特にヒト血清の存在下で改善された細胞力価(即ち例えばHIV複製の阻害を測定するためのアッセイにより測定した抗ウイルス力価)をもつことができる。
本発明は式(I):
Figure 2005527521
[式中、
’は−H又は−Fであり;
’は
(1)−C1−6アルキル−C(=O)N(R)、
(2)−C(=O)N(R)、
(3)
Figure 2005527521
(式中、
Figure 2005527521
はアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、又はモルホリノである)、
(4)トリアゾリルもしくはテトラゾリル、
(5)−N(R)−C(R)=O、
(6)
Figure 2005527521
(式中、xは0、1又は2の整数である)、又は
(7)−COであり;
’は
(1)−H、
(2)−C(=O)N(R)、
(3)−CH−C(=O)N(R)、
(4)−CHCH−C(=O)N(R)、
(5)−S−CH−C(=O)N(R)、
(6)−O−CH−C(=O)N(R)、
(7)−N(R)−C(R)=O、
(8)−N(SO)−CH−C(=O)N(R)、
(9)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
(10)−N(R)SO
(11)−CH=CH−C(=O)−N(R)、
(12)−N(R)−CH−C(=O)N(R)、
(13)−N(R)−C(=O)−N(R)、
(14)−HetC’、
(15)−(CH1−3アルキル−HetC’、
(16)−N(R)−(CH1−3−HetC’、
(17)−N(R)−SO−N(R)、
(18)−HetQ’、
(19)
Figure 2005527521
(式中、
Figure 2005527521
は上記R’に定義した通り(即ちアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、又はモルホリニル)である)、又は
(20)
Figure 2005527521
(式中、
Figure 2005527521
は上記R’に定義した通りである)であり;
HetC’はN、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員飽和複素環であり、前記飽和複素環は、各々独立してハロゲン、−C1−4アルキル、−C3−6シクロアルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4ハロアルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、オキソ、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、−(CH0−3C(=O)N(R)、−(CH0−3C(=O)R、−N(R)−C(=O)R、−N(R)−CO、−(CH1−3N(R)−C(=O)R、−N(R)、−(CH1−3N(R)、−SO、−(CH0−3C(=O)−HetD’、−HetD’、−N(R)−HetD’、及び−(CH1−3−HetD’である1〜4個の置換基で場合により置換されており;各HetD’は独立して1〜4個の窒素原子を含む5又は6員複素芳香族環であるかあるいは1〜4個の窒素原子を含む5又は6員飽和複素環であり、前記環は、各々独立してハロゲン、オキソ、−C1−4アルキル、又は−O−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で場合により置換されており;
HetQ’はC5−7アザビシクロアルキル環を含む7〜9員架橋アザビシクロアルキル飽和環系であり、環炭素の2個は1又は2個の炭素原子を含む架橋により結合されており、前記架橋アザビシクロアルキル環系は、各々独立してハロゲン、オキソ、又は−C1−4アルキルである1〜4個の置換基で場合により置換されており;
各Rは独立して−H、−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルであり;
各Rは独立して−H、−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルであり;
各Rは独立して−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルである]の化合物又は医薬的に許容可能なその塩に関する。
本発明の第1の側面はR’が(1)〜(3)群の1個に限定され、R’が(1)〜(17)群の1個に限定され、他の全変数が第1の態様に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第2の側面はR’が−(CH1−3−C(=O)N(R)、−C(=O)N(R)、
Figure 2005527521
トリアゾリル、又はテトラゾリルであり;他の全変数が第1の態様に最初に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第3の側面はR’が−(CH1−3−C(=O)N(R)又は−C(=O)N(R)であり;他の全変数が第1の態様の第1の側面に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第4の側面は、
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、−C(=O)N(Ra*b*)、
Figure 2005527521
トリアゾリル、又はテトラゾリルであり;
a*及びRb*が各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;
’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
’の各Rが独立して−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
他の全変数が第1の態様に最初に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
第1の態様の第4の側面の1形態では、Ra*及びRb*の一方が−Hであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;他の全変数が第4の側面に定義した通りである。
本発明の第5の側面は、
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)又は−C(=O)N(Ra*b*)であり;
a*及びRb*が各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;
’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
’の各Rが独立して−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
他の全変数が第1の態様の第1の側面に最初に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
第1の態様の第5の側面の1形態では、Ra*及びRb*の一方が−Hであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり、他の全変数が第5の側面に定義した通りである。
本発明の第6の側面は、
’の定義におけるHetC’がピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、チアジアゼパニル、ジチアゼパニル、ジアゼパニル及びチアジアジナニルから選択される飽和複素環であり、前記飽和複素環は置換されていないか又は各々独立して
(a)メチルもしくはエチル、
(b)=O、
(c)−C(=O)N(R)、
(d)−CHC(=O)N(R)、
(e)−C(=O)R、又は
(f)−SOであり;
である1〜4個の置換基で置換されており;
他の全変数が第1の態様に最初に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第7の側面はR’の定義におけるHetC’が第1の態様の第6の側面に定義した通りであり;他の全変数が第1の態様の第1の側面に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第8の側面はR’が−H、−C(=O)N(R)、−N(R)SO、−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;他の全変数が第1の態様に最初に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩に関する。
本発明の第9の側面はR’が−H、−C(=O)N(R)、−N(R)SO、又は1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イルであり;他の全変数が第1の態様の第1の側面に定義した通りである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩に関する。
本発明の第10の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、−C(=O)N(Ra*b*)、
Figure 2005527521
トリアゾリル、又はテトラゾリルであり;
a*及びRb*が各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;
’が−H、−C(=O)N(R)、−N(R)SO、−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジニル−2−イル、1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
及びRが各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しR及びRが同時に−Hとなることはなく;
が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第11の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)又は−C(=O)N(Ra*b*)であり;
a*及びRb*が各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;
’が−H、−C(=O)N(R)、−NHSO、−N(−C1−4アルキル)SO、又は1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イルであり;
及びRが各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しR及びRが同時に−Hとなることはなく;
が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩に関する。
第1の態様の第10又は第11の側面の1形態では、Ra*及びRb*が各々独立して−H、メチル、エチル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;R及びRが各々独立して−H、メチル、エチル、又はシクロプロピルであり、但しR及びRが同時に−Hとなることはなく;Rがメチル、エチル、又はシクロプロピルである。
本発明の第12の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、−C(=O)N(Ra*b*)、
Figure 2005527521
トリアゾリル、又はテトラゾリルであり;
a*及びRb*の一方が−Hであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
’が−H、−C(=O)N(R)、−N(R)SO、−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジニル−2−イル、1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
及びRが各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しR及びRが同時に−Hとなることはなく;
が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第13の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)又は−C(=O)N(Ra*b*)であり;
a*及びRb*の一方が−Hであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
’が−H、−C(=O)N(R)、−NHSO、−N(−C1−4アルキル)SO、又は1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イルであり;
及びRが各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しR及びRが同時に−Hとなることはなく;
が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
第12又は第13の側面の1形態において、Ra*及びRb*の一方は−Hであり、Ra*及びRb*の他方は−C1−4アルキル又はシクロプロピルである。第12又は第13の側面の別の形態において、Ra*及びRb*の一方は−Hであり、Ra*及びRb*の他方はメチル、エチル、イソプロピル、又はn−プロピルである。
本発明の第14の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が
(1)−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、
(2)−C(=O)N(Ra*b*)、
(3)−C(=O)NH
(4)
Figure 2005527521
(5)トリアゾリル、又は
(6)テトラゾリルであり;
’が
(1)−H、
(2)−C(=O)N(R″R″)、
(3)−CH−C(=O)N(R″R″)、
(4)−CHCH−C(=O)N(R″R″)、
(5)−N(R)−C(R)=O、
(6)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
(7)−N(R)SO
(8)−HetC’、又は
(9)−HetQ’であり;
HetC’がチアジナニル、イソチアゾリジニル及びチアジアジナニルから選択される飽和複素環であり、前記飽和複素環は、各々独立して−C1−4アルキル又はオキソである1〜4個の置換基で場合により置換されており;
HetQ’が、各々独立してオキソ又は−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で場合により置換されたアザビシクロ[2.2.1]ヘプチルであり;
a*及びRb*の一方が−H、−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
″及びR″の各々が独立して−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
及びRの各々が独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
第14の側面の1形態はR’及びR’が第14の側面に定義した通りであり;R及びRの一方が−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、R及びRの他方が−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;他の全変数が第14の側面に定義した通りであり:但し、
(i)R’が−C(=O)N(R″R″)、CH−C(=O)N(R″R″)、又は−CHCH−C(=O)N(R″R″)である場合にはR’は−C(=O)NH以外のものであり;
(ii)R’が−N(R)−C(R)=O又は−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)である場合にはR’は−C(=O)N(Ra*b*)又は−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)以外のものであり、Ra*及びRb*が同時にHとなることはない式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第15の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が
(1)−CHC(=O)N(Ra*b*)、
(2)−C(=O)N(Ra*b*)、
(3)−C(=O)NH
(4)
Figure 2005527521
(5)トリアゾリル、又は
(6)テトラゾリルであり;
’が
(1)−C(=O)N(R″R″)、
(2)−CH−C(=O)N(R″R″)、
(3)−CHCH−C(=O)N(R″R″)、
(4)−N(R)−C(R)=O、
(5)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
(6)−N(R)SO
(7)1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、
(8)1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、
(9)1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、
(10)6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は
(11)3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
a*及びRb*の一方が−H、−C1−3アルキル、又はシクロプロピルであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−3アルキルであり;
″及びR″の各々が独立して−C1−3アルキルであり;
及びRの各々が独立して−C1−3アルキルであり;
が−C1−3アルキルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第15の側面の1形態はR’及びR’が第15の側面に定義した通りであり;他の全変数が第15の側面に定義した通りであり:但し、
(i)R’が−C(=O)N(R″R″)、CH−C(=O)N(R″R″)、又は−CHCH−C(=O)N(R″R″)である場合にはR’は−C(=O)NH以外のものであり;
(ii)R’が−N(R)−C(R)=O又は−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)である場合にはR’は−C(=O)N(Ra*b*)又は−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)以外のものであり、Ra*及びRb*が同時にHとなることはない式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第16の側面は、
’が−H又は−Fであり;
’が
(1)−CHC(=O)NH(CH)、
(2)−CHC(=O)N(CH
(3)−C(=O)NH(CH)、
(4)−C(=O)N(CH
(5)−C(=O)NH(CHCH)、
(6)−C(=O)NH(CHCHCH)、
(7)−C(=O)NH(CH(CH)、
(8)−CHC(=O)NH(シクロプロピル)、
(9)−C(=O)NH
(10)
Figure 2005527521
(11)トリアゾリル、又は
(12)テトラゾリルであり;
’が
(1)−C(=O)N(CH
(2)−N(CH)−C(CH)=O、
(3)−N(CH)−C(=O)−C(=O)−N(CH
(4)−N(CH)SOCH
(5)−N(CH)SOCHCH
(6)−N(CHCH)SOCH
(7)1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、
(8)1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、
(9)6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は
(10)3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
但し、
(i)R’が−C(=O)N(CHである場合にはR’は−C(=O)NH以外のものであり;
(ii)R’が−N(CH)−C(CH)=O又は−N(CH)−C(=O)−C(=O)−N(CHである場合にはR’は−C(=O)N(CH又は−CHC(=O)N(CH以外のものである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の第16の側面の1形態は、
’が−C(=O)NH、−C(=O)NH(CH)、−C(=O)N(CH、又は−C(=O)NH(CHCH)であり;
’が−N(CH)SOCH、−N(CH)SOCHCH、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、又は6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イルである式(I)の化合物又は医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の付加側面は、R’、R’、R’、R、R、R及びHetC’が独立して上記側面又はその形態の1つにおける定義に従って定義される式(I)の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。式(I)におけるこれらの変数の可能な全任意組合せも本発明の付加側面である。
本発明の別の態様は、
N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド(本明細書では化合物Aとも言う):
Figure 2005527521
N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド:
Figure 2005527521
N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド:
Figure 2005527521
N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド:
Figure 2005527521
から構成される群から選択される化合物及び医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の前記態様の1側面は化合物A又は医薬的に許容可能なその塩(例えばカルウム塩又はナトリウム塩)である。化合物AはN−ベンジルアミドのフェニル環上にオルト極性置換基をもたない近縁のN−ベンジル−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジンカルボキサミドインテグラーゼ阻害剤に比較して改善された抗ウイルス特性を示した。これらの特性としてはヒト血清蛋白質の存在下における改善されたウイルス力価や、他のインテグラーゼ阻害剤に耐性の数種のHIV突然変異体に対する有意抗ウイルス活性の維持が挙げられる。
本発明の更に別の態様は、
N−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド:
Figure 2005527521
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−N−{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド:
Figure 2005527521
から構成される群から選択される化合物及び医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の更に別の態様は、
N−{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
N−{4−フルオロ−2−[(エチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
N−{4−フルオロ−2−[(アミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
から構成される群から選択される化合物及び医薬的に許容可能なその塩である。
本発明の他の態様を以下に挙げる。
(a)治療有効量の本発明の化合物(例えば式(I)の化合物又は上記特定化合物の任意のもの)と医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物。
(b)治療有効量の本発明の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーを併用する(例えば混合する)ことにより製造される製剤を含む医薬組成物。
(c)HIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、及び抗感染剤から構成される群から選択される治療有効量のHIV感染/AIDS治療剤を更に含有する(a)又は(b)に記載の医薬組成物。
(d)HIV感染/AIDS治療剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される抗ウイルス剤である(c)に記載の医薬組成物。
(e)HIVインテグラーゼを阻害するため、HIV感染を治療もしくは予防するため、又はAIDSを予防、治療もしくは発症遅延させるために有用であり、治療有効量の本発明の化合物とHIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、及び抗感染剤から構成される群から選択される治療有効量のHIV感染/AIDS治療剤の併用剤。
(f)HIV感染/AIDS治療剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される抗ウイルス剤である(e)に記載の併用剤。
(g)治療有効量の本発明の化合物を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるHTVインテグラーゼの阻害方法。
(h)治療有効量の本発明の化合物を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるHIV感染の予防又は治療方法。
(i)HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される治療有効量の少なくとも1種の抗ウイルス剤と本発明の化合物を併用投与する(h)に記載の方法。
(j)治療有効量の本発明の化合物を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるAIDSの予防、治療又は発症遅延方法。
(k)HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される治療有効量の少なくとも1種の抗ウイルス剤と本発明の化合物を併用投与する(j)に記載の方法。
(l)(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるHIVインテグラーゼの阻害方法。
(m)(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるHIV感染の予防又は治療方法。
(n)(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を処置を要する対象に投与する段階を含む、該対象におけるAIDSの予防、治療又は発症遅延方法。
本発明は更に(a)HIVプロテアーゼを阻害、(b)HIV感染を治療もしくは予防、又は(c)AIDSを予防、治療もしくは発症遅延させるのに(i)使用するため、(ii)そのための医薬として使用するため、又は(iii)そのための医薬の製造に使用するため本発明の化合物にも関する。これらの使用では本発明の化合物を場合によりHIV/AIDS抗ウイルス剤、抗感染剤、及び免疫調節剤から構成される群から選択される1種以上のHIV/AIDS治療剤と併用することができる。
本発明の付加態様は使用する本発明の化合物が上記態様、又はその側面もしくは形態もしくはサブ形態の1種の化合物である上記(a)〜(n)に記載の医薬組成物、併用剤及び方法と前の段落に記載の使用に関する。これらの全態様において、化合物は場合により医薬的に許容可能な塩として使用することができる。
本明細書で使用する「C1−6アルキル」(又は「C−Cアルキル」)なる用語は炭素原子数1〜6の直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味し、全ヘキシルアルキル及びペンチルアルキル異性体とn−、iso−、sec−及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル及びメチルを含む。「C1−4アルキル」はn−、iso−、sec−及びt−ブチル、n−及びイソプロピル、エチル及びメチルを意味する。
「−C1−6アルキル−」なる用語は2価の上記に定義したC〜C直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。あるいは、「C1−6アルキレン」又は「C1−6アルカンジイル」と言う場合もある。本発明に関して特に有用な類のアルキレンは−(CH1−6−であり、特に有利なサブクラスとしては−(CH1−4−、−(CH1−3−、−(CH1−2−、及び−CH−が挙げられる。
「C3−8シクロアルキル」(又は「C−Cシクロアルキル」)なる用語は合計炭素原子数3〜8の環状アルカン(即ちシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチル)を意味する。「C3−6シクロアルキル」等の類似用語も同様の意味である。
「ハロゲン」(又は「ハロ」)なる用語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素(あるいはフルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードと言う)を意味する。
「C1−6ハロアルキル」(「C−Cハロアルキル」又は「ハロゲン化C−Cアルキル」と言う場合もある)なる用語は1個以上のハロゲン置換基をもつ上記に定義したC〜C直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。「C1−4ハロアルキル」なる用語も同様の意味である。「C1−6フルオロアルキル」なる用語はハロゲン置換基がフルオロに限定される以外は同様の意味である。本発明に関して特に有用な類のフルオロアルキルは(CH0−4CF系列(即ちトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル等)である。
「飽和複素環」なる用語は炭素原子とN、O及びSから独立して選択される1個以上のヘテロ原子(例えば1〜4、又は1〜3、又は1〜2個のヘテロ原子;又は1個のヘテロ原子)から構成される4〜7員飽和単環を意味する。代表例としてはピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル(即ち
Figure 2005527521
)、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル(ないしモルホリノ)、チオモルホリニル(ないしチオモルホリノ)、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロフリル(ないしテトラヒドロフラニル)、チアジナニル(例えば、
Figure 2005527521
)、チアジアジナニル(例えば、
Figure 2005527521
)及びジオキサニルが挙げられる。
「架橋アザビシクロ飽和環系」なる用語はC5−7アザシクロアルキル環を含み、その環炭素の2個が1又は2個の炭素原子を含む架橋により結合されている7〜9員架橋アザビシクロアルキル飽和環系を意味する。架橋アザビシクロアルキル環系としてはアザビシクロ[2.1.1]ヘキシル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル(例えば2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)、及びアザビシクロ[2.2.2]オクチルが挙げられる。
「複素芳香環」なる用語は炭素原子とN、O及びSから独立して選択される1個以上のヘテロ原子(例えば1〜4、又は1〜3、又は1〜2個のヘテロ原子;又は1個のヘテロ原子)から構成される5〜6員芳香族単環を意味する。複素芳香環の代表例としてはピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル(ないしチオフェニル)、チアゾリル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、及びチアジアゾリルか挙げられる。
特に指定しない限り、本明細書に記載する全数値範囲は両端を含む。例えば複素環が「1〜4個のヘテロ原子」を含むと言う場合には複素環が1、2、3又は4個のヘテロ原子を含むことができるという意味である。
任意成分又は式I又は本発明の化合物を表す他の任意式に任意変数(例えばR,R,又はR)が2回以上出現する場合には、各出現毎のその定義は他の各出現におけるその定義から独立している。更に、このような組合せの結果として安定な化合物が得られるのであるならば、置換基及び/又は併用の組合せも許容可能である。
「置換された」なる用語(例えば「場合により1〜5個の置換基で置換された...」等)は化学的に許容されるまでの指定置換基による単及び多置換(同一部位の多重置換を含む)を意味する。
基の構造式で開放結合の先の記号「〜〜」はその基と分子の残余との結合点を示す。
本発明の化合物は不斉中心をもつことができ、特に指定しない限り、立体異性体の混合物又は個々のジアステレオマー、又はエナンチオマーとして存在することができ、全異性形が本発明に含まれる。
本発明の化合物はHIVインテグラーゼの阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の予防又は治療、及びその結果として生じるAIDS等の病態の予防、治療又は発症遅延に有用である。AIDSの予防、AIDSの治療、AIDSの発症遅延、又はHIV感染の予防もしくは治療は限定されないが、症候性と無症候性を含めたAIDS、ARC(AIDS関連症候群)、急性又は潜在的HIV接触等の広範なHIV感染状態の治療を含むものとして定義される。例えば、本発明の化合物は輸血、体液交換、咬傷、誤って注射針を刺した場合、又は手術中の患者血液との接触等による過去のHIV接触の疑いがあった後にHIV感染を治療するのに有用である。
本発明の化合物は抗ウイルス化合物のスクリーニングアッセイの準備と実施に有用である。例えば、本発明の化合物はより強力な抗ウイルス化合物の優れたスクリーニングツールである酵素突然変異体を単離するために有用である。更に、本発明の化合物は例えば競合阻害によりHIVインテグラーゼに対する他の抗ウイルス剤の結合部位を設定又は決定するのに有用である。従って、本発明の化合物はこれらの目的に販売される市販製剤である。
本発明の化合物は医薬的に許容可能な塩の形態で投与することができる。「医薬的に許容可能な塩」なる用語は親化合物の効力をもち、生物学的又は他の点で不都合のない(例えばそのレシピエントに非毒性又は他の点で無害である)塩を意味する。適切な塩としては例えば本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、又は安息香酸等の医薬的に許容可能な酸の溶液と混合することにより形成することができる酸付加塩が挙げられる。本発明の化合物が酸性部分をもつ場合には、適切なその医薬的に許容可能な塩としてはアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩又はカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩又はマグネシウム塩)、及び適切な有機リガンドと形成される塩(例えば第4級アンモニウム塩)が挙げられる。更に、酸(−COOH)又はアルコール基が存在する場合には、化合物の溶解度又は加水分解性を改変するために医薬的に許容可能なエステルを利用することもできる。
HIV感染を予防もしくは治療又はAIDSを予防、治療もしくは発症遅延させる目的では、本発明の化合物は治療有効量の化合物と医薬的に許容可能な慣用非毒性キャリヤー、アジュバント及び担体を含有する医薬組成物の単位用量の形態で経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は輸液技術を含む)、吸入スプレー、又は直腸投与することができる。
本発明の化合物に関して「投与」及びその変形(例えば化合物を「投与する」)なる用語は処置を要する個体に化合物を提供することを意味する。本発明の化合物を1種以上の他の活性剤(例えばHIV感染又はAIDSの治療に有用な抗ウイルス剤)と併用する場合には、「投与」とその変形は各々化合物と他の活性剤の同時及び順次提供を含むものとする。
本明細書で使用する「組成物」なる用語は特定量の特定成分を含有する製剤と、特定量の特定成分の併用により直接又は間接的に得られる任意製剤を意味する。
「医薬的に許容可能」とは医薬組成物の成分が相互に適合可能であり、そのレシピエントに無害であることを意味する。
本明細書で使用する「対象」(あるいは本明細書では「患者」と言う場合もある)なる用語は治療、観察又は実験の対象とした動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
本明細書で使用する「治療有効量」なる用語は研究者、獣医、医師又は他の臨床医が求める生物学的又は医学的応答(例えば治療する疾患の症状の緩和)を組織、系、動物又はヒトに誘発する活性化合物又は薬剤の量を意味する。この用語は疾患又は疾病の予防に適した予防有効量も意味する。活性化合物(即ち活性成分)を塩として投与する場合には、活性成分の量は化合物の遊離酸又は遊離塩基形態の量である。
医薬組成物は経口投与可能な懸濁液もしくは錠剤もしくはカプセル剤、鼻腔スプレー、例えば注射用滅菌水性もしくは油性懸濁液としての滅菌注射製剤又は座剤の形態とすることができる。これらの組成物は当分野で周知の方法により製造され、当分野で周知の賦形剤を含むことができる。適切な方法と賦形剤は参考資料としてその開示内容全体を本明細書に組込むRemington’s Pharmaceutical Sciences,18th edition,A.R.Gennaro編,Mack Publishing Co.,1990に記載されている。1態様では、医薬組成物は本発明の化合物(例えば化合物A又はその塩)と非イオン性界面活性剤(例えばポロキサマー)を含有する経口投与に適したカプセル剤又は錠剤である。
本発明の化合物は0.001〜1000mg/kg哺乳動物(例えばヒト)体重/日の用量範囲を1回又は数回に分けて経口投与することができる。1好適用量範囲は0.01〜500mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。別の好適用量範囲は0.1〜100mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。経口投与には、治療する患者の症状に合わせて用量を調節するように活性成分1.0〜500mg、特に活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、及び500mgを含有する錠剤又はカプセル剤の形態で組成物を提供することができる。任意特定患者の特定用量レベルと投与頻度は使用する特定化合物の活性、化合物の代謝安定性と作用時間、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与方法及び時間、排泄率、薬剤併用、特定疾病の重篤度、及び治療を受ける宿主等の種々の因子により異なる。化合物Aをヒトに投与するのに適切な用量範囲は約25mg〜約1000mg/日(患者1人当たり例えば約100mg〜約800mgを1日に1回)である。
上述のように、本発明は本発明のHIVインテグラーゼ阻害剤化合物とHIV感染又はAIDSの治療に有用な1種以上の薬剤との併用にも関する。例えば、本発明の化合物は接触前及び/又は接触後に関係なく有効量のHIV感染又はAIDSの治療に有用なHIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、又はワクチンの1種以上と有効に併用投与することができる。適切な薬剤として下表に記載する抗ウイルス剤が挙げられる。
Figure 2005527521
Figure 2005527521
Figure 2005527521
Figure 2005527521
Figure 2005527521
Figure 2005527521
当然のことながら、本発明の化合物とHIV/AIDS抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤又はワクチンの併用範囲は上記表に記載した抗ウイルス剤に限定されず、原則としてAIDSの治療に有用な任意医薬組成物との任意併用剤が挙げられる。HIV/AIDS抗ウイルス剤及び他の物質は一般に文献に報告されているようなその慣用用量範囲と投与計画でこれらの併用剤で使用され、例えば、参考資料としてその開示内容全体を本明細書に組込むPhysicians’Desk Reference,54th edition,Medical Economics Company,2000に記載されている用量が挙げられる。これらの併用剤における本発明の化合物の用量範囲は上記と同一である。
本明細書、特にスキームと実施例で使用する略語を以下に挙げる。
AIDS=後天性免疫不全症候群
APCI=大気圧化学イオン化質量分析
ARC=AIDS関連症候群
BOC又はBoc=t−ブチルオキシカルボニル
BOP=ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウム
t−Bu=tert−ブチル
n−BuLi=n−ブチルリチウム
DEAD=アゾジカルボン酸ジエチル
DIPA=ジイソプロピルアミン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMPU=1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン
DMSO=ジメチルスルホキシド
dppf=1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC又はEDAC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
EDTA=エチレンジアミン四酢酸
ES−MS=電子スプレー質量分析
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
HIV=ヒト免疫不全ウイルス
HOAT=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
HRMS=高解像度質量分析
KF=水のカールフィッシャー滴定
LC=液体クロマトグラフィー
Me=メチル
MeOH=メタノール
Ms=メシル又はメタンスルホニル
MS=質量分析
MTBE=メチルtert−ブチルエーテル
NBS=N−ブロモスクシンイミド
NIS=N−ヨードスクシンイミド
NMM=N−メチルモルホリン
NMR=核磁気共鳴
Ph=フェニル
PMBCl=塩化p−メトキシベンジル
Pr=プロピル
TEA=トリエチルアミン
TfO=無水トリフルオロメタンスルホン酸
TFA=トリフルオロ酢酸
TsCl=塩化トルエンスルホニル
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
UV=紫外線。
本発明の化合物は容易に入手可能な出発材料、試薬及び慣用合成手順を使用して以下の反応スキーム及び実施例又はその変形に従って容易に製造することができる。これらの反応では、詳細に記載しないが、それ自体当業者の公知の変形を使用することも可能である。更に、本発明の化合物の他の製造方法も以下の反応スキーム及び実施例から当業者に自明である。特に指定しない限り、全変数は上記に定義した通りである。
本発明の化合物は適切な1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(又はハロゲン化物もしくはエステル等の酸誘導体)と適当なベンジルアミンのカップリングにより製造することができる。スキーム1は式(I)の化合物を得るためのカップリング反応を示す。
Figure 2005527521
カルボン酸をアミンとカップリングしてカルボキサミドを形成する方法は当分野で周知である。適切な方法は例えばJerry March,Advanced Organic Chemistry,3rd edition,John Wiley & Sons,1985,pp.370−376、又はM.Bodanszky,The Practice of Peptide Synthesis,Springer−Verlag,1984に記載されている。式1−1のアミンは例えば適切なハロゲン化ベンジルをアンモニアと反応させ、適切なハロゲン化ベンジルをヘキサメチレンテトラアミンで変換し、ハロゲン化物をカリウムフタルイミドで処理し、生成物を加水分解し、ハロゲン化ベンジルをアジ化物に変換した後、アジ化物をアミンに還元することにより製造することができ、このような方法は例えばJerry March,Advanced Organic Chemistry,3d edition,John Wiley & Sons,1985,pp.364−365,366,377−378,380、及び1106に記載されている。式1−1のアミンは例えばRichard Larock,Comprehensive Organic Transformations,2nd edition,Wiley−VCH Publishers Inc,1999,pp 753−879に記載されている方法、又はその慣用変形により製造することもできる。式1−2のナフチリジンカルボン酸はOchiaiら,Chem.Ber.1937,70:2018,2023;及びAlbertら,J.Chem.Soc.1952,4985,4991に記載されている方法、又はその慣用変形を使用して製造することができる。下記スキームはスキーム1に示す化学反応の例証であり、その拡張である。
スキーム1Aはベンジル環上に少なくとも1個のオルト−アミノカルボニル基をもつベンジルアミン反応体の製造方法を示す。置換トルエン1A−1をラジカル臭素化によりメチル基で官能化し、臭化物A−2を得る。ラジカル臭素化は当分野で周知であり、例えばJ.March,Advanced Organic Chemistry,3rd edition,John Wiley & Sons,1985,p.625に記載されている。次に臭化物をアジドで置換することによりアジド1A−3を得ることができ(J.March,Advanced Organic Chemistry,3rd edition,John Wiley & Sons,1985,p.380参照)、次にトリフェニルホスフィンと水を使用してアジドを還元し、アミン1A−4を得る。同様の還元はTetrahedron 2000,56(52):10175−10184;J.Am.Chem.Soc.2001,123(5):875−885;及びZhou,Tett Lett.1999,40:2729に記載されている。BOCを使用して1A−4上のアミノ基を保護した後に、G.Ortar,Tett.Lett.1986,27:3931に記載されていると同様の方法で適切なアミンの存在下にパラジウム触媒カルボニル化反応によりヨウ化物をカルボキシアミド1A−6に変換することができる。BOC基を脱離後に、アミン1A−7を例えば適切な塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下に適切なナフチリジンカルボン酸(例えばEDCやHOAt)とカップリングすることができる。
Figure 2005527521
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スキーム2では、Ornsteinら,J.Med.Chem.1989,32:827−833に記載されている手順に従い、無水キノリン酸2−1をイソプロパノールで開環してモノ酸2−2を得、(例えば塩化チオニルを還流することにより)対応する塩化アシル2−3に変換することができる。塩化アシル2−3を次に(例えばNaBH又はLiBHで)対応するアルコール2−4に還元し、トリフェニルホスフィンの存在下に臭素の作用により対応する臭化物に変換することができる。極性非プロトン性溶媒(例えばDMF)中で臭化物をフェニルスルホンアミド2−5のナトリウムアニオンでアルキル化すると、スルホンアミド2−6が得られ、塩基(例えばナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド)で処理すると、Dieckmann環化により二環式エステル2−7が得られる。(例えば還流下にNaOH水溶液で)エステルを鹸化すると、酸2−8が得られる。酸2−8をトリホスゲンで活性化し、種々のベンジルアミンとカップリングすると、本発明の化合物2−9が得られる。
式2−1の出発無水酸はPhilipsら,Justus Liebigs Ann.Chem.1895,288:2535;Bernthsenら,Chem.Ber.1887;20:1209;Blyら,J.Org.Chem.1964,29:2128−2135;及びKrapchoら,J.Heterocycl.Chem.1993,30:1597−1606;又はその慣用変形により製造することができる。
Figure 2005527521
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スキーム3はアルコール2−4をグリシンメチルエステルのフェニルスルホンアミドとMitsunobu反応させて3−1を得る代替合成を示す。スルホンアミド3−1を更に処理すると酸2−8が得られ、標準試薬を使用して種々のアミンとカップリングすると、本発明の化合物2−9が得られる。
Figure 2005527521
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スキーム3Aはスキーム3に示した合成の変形を示し、酸3A−2をクロロギ酸エチルと反応させて混合無水酸3A−3を形成し、還元してアルコール3A−4とする。アルコール3A−4をメチルトシルグリシンとMitsunobu反応させてエステル3A−5を得、塩基処理により環化して1,6−ナフチリジン3A−6を形成する。次に臭素化によりブロモエステル3A−7を得、これを使用して本発明の化合物を製造することができる。
Figure 2005527521
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付加置換基をもつ化合物の製造はスキーム4に従って実施することができる。塩化メチレン等の不活性溶媒中でアルコール2−4を二酸化マンガンで酸化すると、アルデヒド4−1が得られる。グリニャール試薬(例えば臭化フェニルマグネシウム)をアルデヒド部分4−1にレジオ選択的に添加すると、アルコール4−2が得られ、更に処理すると本発明の化合物4−6が得られる。
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Figure 2005527521
5位にアミノ置換基をもつ本発明の化合物はスキーム5に示すように製造することができる。塩化メチレン等の不活性溶媒中でNBSで処理するとフェノール5−1がレジオ選択的に臭素化され、5−2が得られる。この臭化物をDMPU等の極性溶媒の存在下に高温でアミンと反応させると、本発明の化合物5−3が得られる。
Figure 2005527521
スルホンアミドで置換された本発明の化合物はスキーム6に従って製造することができる。製造は8−ヒドロキシ−ナフチリジンカルボン酸アルキル6−1をN−ブロモスクシンイミド等のハロゲン化剤でハロゲン化した後、銅触媒(例えば酸化銅(I))の存在下に5−ハロ−8−ヒドロキシ−ナフチリジンカルボン酸エステル6−2をスルホンアミド6−3と高温(例えば約120℃)で縮合すると、スルホンアミドナフチリジン6−4が得られる。次に、7位エステルを加水分解し、標準アミド結合形成法によりベンジルアミン部分を結合すると、所望生成物6−6が得られる。
Figure 2005527521
スキーム7はベンジルアミン部分がオルト置換アミノ−2−オキソエチル基又はオルト置換アミノカルボニル基をもつ本発明の化合物の製造方法を示す。本スキームでは、適切な塩基(例えばNMM)の存在下で標準EDC/HOAtカップリング条件下にアミン7−1を適切なナフチリジンカルボン酸とカップリングすると、アミド生成物7−2が得られる。得られたエステルを次に加水分解して酸とした後に、適切なアミンとカップリングすることができる。
Figure 2005527521
スキーム8はナフチリジン環の5位にアミノカルボキシ基をもつ化合物の製造を示す。本スキームでは、Ortar,Tett.Letters 1986,27(33):3931に記載されている条件と同様の条件を使用して1,1″−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンをリガンドとして使用してパラジウム触媒下に臭素化ナフチリジン8−1を一酸化炭素とメタノールで処理すると、アシル化ナフチリジン8−2が得られる。トシル保護基をアルコール溶媒(例えばトリフルオロエタノール)中にてナトリウムメトキシドで脱離すると、ジカルボン酸ジメチル8−3が得られ、(例えばJerry March,Advanced Organic Chemistry,3rd edition,John Wiley & Sons,1985,pp.334−338に記載されているように)水性塩基条件下で選択的に加水分解すると、カルボン酸塩8−4が得られる。次に、過剰のアミンの存在下にBOP又はEDC等の慣用アミドカップリング試薬を使用して8−4からアミド8−5を得ることができる。次に、7位エステルを水性塩基で加水分解すると、酸8−6が得られ、次にこれを適切なベンジルアミンとカップリングすると、8−7が得られる。
Figure 2005527521
Figure 2005527521
ナフチリジンの5位にアミド置換基をもつ本発明の化合物もスキーム9に示すように製造することができる。スキーム17に記載したように製造した臭素化ナフチリジンエステル9−1を加水分解すると酸が得られ、標準試薬を使用して適当な置換アミンとカップリングすると、9−3が得られる。フェノール酸素を標準条件下にトシル基で保護すると、臭化物9−4が得られ、次にスキーム19について記載したようにパラジウム触媒下に一酸化炭素とメタノールと反応させると、エステル9−5が得られる。この材料を次に塩基で処理して保護基を脱離し、標準条件に処理すると、本発明の化合物9−7が得られる。
Figure 2005527521
上記スキームに示したような本発明の化合物と中間体の製造方法では、種々の部分及び置換基の官能基は使用する反応条件下及び/又は使用する試薬の存在下で感受性又は反応性であり得る。このような感受性/反応性は所望反応の進行を妨げ、所望生成物の収率を低下させ、場合によってはその形成を妨げる恐れがある。従って、該当分子上の感受性又は反応性基を保護することが必要又は望ましい場合がある。保護はProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973及びT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991に記載されているような慣用保護基により実施することができる。保護基は適当な後暖段階に当分野で公知の方法を使用して脱離することができる。あるいは、妨害基を該当反応段階後に分子に導入することができる。例えばアミン1−1の置換基R’及びR’がスキーム1の反応体1−1及び1−2間のカップリング反応を妨害する場合には、カップリング後段階で置換基を分子に組込むことができる。上記スキーム7はベンジル環上にアミド含有置換基をカップリング後導入する方法を示す。
(直接又は慣用変更により)本発明の化合物の製造で使用するのに適した方法の更に詳細な記載については参考資料としてその開示内容全体を本明細書に組込むWO02/30930及び米国出願第09/973,853号(出願日2001年10月10日)を参照されたい。
以下の実施例は本発明とその実施を単に例証するものである。以下の実施例は本発明の範囲又は精神を制限するものではない。
(実施例1)
1,4−ブタンスルタムの製造
Figure 2005527521
Figure 2005527521
3−ブロモプロピルアミン−HBr塩(2)とTHF(43L)をN下の72L丸底フラスコに入れ、得られたスラリーを0℃まで冷却した。滴下漏斗2個をフラスコに装着した。一方にはTEAを加え、他方にはMsCl(1)とTHFの溶液(4L)を加えた。内部反応温度を10℃未満に維持しながら添加漏斗の内容物をほぼ同一速度で加えた(TEAをMsClよりも僅かに速い速度で加えた)。添加は2時間を要した。得られた白色懸濁液を23℃まで加温し、1時間エージングさせた。懸濁固体(TEA−HBrとTEA−HClの混合物)を乾燥フリットで濾別した。ケーキをTHF(8L)で洗浄した。濾液とケーキ洗浄液を合わせた3のTHF溶液をN下の100L丸底フラスコに集めた。3の溶液に1,10−フェナントロリンとDIPAを加え、得られた溶液を−30℃まで冷却した。次に内部温度を−20℃未満に維持しながらBuLiを約4時間かけて加えた。n−BuLi1.25当量を加えた後に、反応混合物は濃茶色になり、添加が完了する間色は維持された。反応混合物を3時間かけて0℃まで加温した。小アリコートを除去し、飽和NHClとEtOAcに分配した。EtOAcを蒸発させ、残渣をH NMRにより試験し、3が完全に消費されて4に変換されたことを確認した。反応混合物に0℃で飽和NHCl水溶液(12L,最初の1Lはゆっくり加え、6℃までの昇温が観察された)、次いでブライン(12L)を加えた。相分配し、水相をEtOAc(20L)で抽出した。有機相を合わせてブライン(4L)で洗浄した後、約12Lまで減圧濃縮した。容量を12Lに維持しながら溶媒をEtOAc(20L使用)に交換した。溶媒交換後に黄色スラリーが形成された。撹拌下にn−ヘプタン(20L)を加え、スラリーを5℃まで冷却した。1時間エージング後に固体をフリットに集め、冷(5℃)3:5EtOAc/n−ヘプタンで濯いだ。湿潤ケーキを24時間乾燥N流下に乾燥すると、1.44kg(2から53%)のスルタム4が結晶質黄色固体として得られた。
(実施例2)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステルの製造
ステップ1:5−ブロモ−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル
Figure 2005527521
温度を20〜50℃に維持しながらN−ブロモスクシンイミド(7.83g,44.0mmol)を8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(5,8.17g,40.0mmol)のクロロホルム(32mL)溶液に20分間かけて加え、混合物を30分間50℃でエージングさせた。混合物は粘稠で撹拌可能なスラリーとなり、HPLC分析によると<2%出発材料残留であった。混合物を15分間かけて30℃まで冷却した。MeOH(64mL)を30分間かけて加えた後、MeOH−水の1:1混合物(64mL)を30分間かけて加えた。混合物を30分間かけて−40℃まで冷却し、−40℃で30分間エージングさせた。冷混合物を濾過し、固体を10〜20℃にて1:1MeOH:水(100mL)で洗浄した。オフホワイト結晶質固体を窒素流下に乾燥すると、5−ブロモ−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(6)10.48g(93%収率)が得られた。
HPLC保持時間:5=2.2分,6=6.0分,HPLC条件:150x4.6mmACE3C18カラム,1mL/min,25℃で0.025%HPO水溶液中30%MeCNによるアイソクラチック溶離,254nmで検出;
HPLC保持時間:5=1.8分,6=3.1分,HPLC条件:150x4.6mmACE3C18カラム,1mL/min,25℃で0.025%HPO水溶液中46%MeCNによるアイソクラチック溶離,254nmで検出。
6の13C NMR(CDCl,100MHz):169.7,156.3,154.5,143.9,137.1,132.4,128.0,126.1,124.2,53.4。
ステップ2:5−ブロモ−8−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル
Figure 2005527521
温度を20〜50℃に維持しながら5−ブロモ−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(6,1.415g,5.000mmol)のクロロホルム(5mL)懸濁液にトリエチルアミン(0.759g,7.50mmol)を5分間かけて加えると、黄色懸濁液が得られた。温度を20〜40℃に維持しながら塩化p−トルエンスルホニル(1.15g,6.00mmol)を5分間かけて加えると、黄色溶液が得られた。混合物を40℃で2時間エージングさせると、この間に結晶質固体が混合物から析出し、退色した(HPLC分析によると<0.5%出発材料残留)。混合物を15分間かけて20℃まで冷却した。MeOH(10mL)を30分間かけて加えた後にMeOH:水の1:1混合物(10mL)を30分間かけて加えた、混合物を30分間かけて−40℃まで冷却し、−40℃で30分間エージングさせた。冷混合物を濾過し、固体をいずれも10〜20℃の1:1MeOH:水(10mL)、MeOH(5mL)、MTBE(10mL)及びヘキサン(10mL)で洗浄した。オフホワイト結晶質固体を窒素流下に乾燥すると、5−ブロモ−8−(p−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(7)2.112g(97%収率)が得られた。
HPLC保持時間:6=3.1分,7=12.4分,HPLC条件:150x4.6mmACE3C18カラム,1mL/min,25℃で0.025%HPO水溶液中46%MeCNによるアイソクラチック溶離,254nmで検出。
7の13C NMR(d6−DMSO,100MHz):163.2,157.0,146.5,145.8,141.9,141.3,139.2,137.2,132.3,130.4,129.0,127.6,127.1,53.3,21.7。
ステップ3:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−(4−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル
Figure 2005527521
5−ブロモ−8−(p−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(7,2.186g,5.000mmol)、1,4−ブタンスルタム(4,811mg,6.00mmol)、酸化銅(I)(858mg,6.00mmol,<5ミクロン)、2,2’−ビピリジル(937mg,6.00mmol)及びDMF(10mL)の混合物を窒素流下に1分間撹拌することにより脱気し、120℃まで4時間加熱した。茶色懸濁液は暗赤色溶液となり、少量の酸化銅(I)が溶解せずに残った(HPLC分析によると<0.5%出発材料残留)。混合物をクロロホルム(10mL)で希釈し、ソルカフロック(200mg)を加え、得られた混合物をソルカフロックプラグで濾過した。プラグをクロロホルム(10mL)で洗浄し、濾液を合わせて40分間ゆっくりと空気をバブリングしながら水(40mL)中EDTA2ナトリウム塩・2水和物(3.8g,10.2mmol)を加えて激しく撹拌した。上部水相はターコイズになり、下部有機相は黄色になった。有機相をEDTA2ナトリウム塩(1.9g,5.1mmol)の水(30mL)溶液と重硫酸ナトリウム・1水和物(0.87g,6.3mmol)の水(30mL)溶液で洗浄した。上記3種の水相の各々をクロロホルム(15mL)1部で順次抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。乾燥した有機抽出相を濃縮し、大気圧で合計30mLのMeOHを交換に使用して溶媒を最終容量15mLまでのMeOHに交換した。生成物は溶媒交換中に結晶化した。得られたスラリーを30分間かけて0℃まで冷却し、0℃で30分間エージングさせた。スラリーを冷濾過し、固体をMeOH(15mL)で洗浄した。オフホワイト固体を窒素流下に乾燥すると、5−(N−1,4−ブタンスルタム)−8−(p−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(8)1.910g(78%)が得られた。
HPLC保持時間:7=12.4分,8=10.3分,DMF=1.3分,Bipy=1.5分,HPLC条件:150x4.6mmACE3C18カラム,1mL/min,25℃で0.025%HPO水溶液中46%MeCNによるアイソクラチック溶離,254nmで検出。
8の13C NMR(CDCl,100MHz):164.2,155.3,151.9,146.7,145.4,141.2,137.8,135.3,133.6,129.6,128.9,125.4,124.3,53.4,52.9,48.7,24.2,22.0,21.7。
ステップ4:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル
Figure 2005527521
5−(N−1,4−ブタンスルタム)−8−(p−トルエンスルホニルオキシ)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(8,1.597g,3.250mmol)を40℃のDMF(3.25mL)に溶かし、20〜25℃で約1〜2分間かけて0.5M NaOMeのMeOH溶液(16.25mL,8.125mmol)に移した。得られた黄色い均質混合物を50℃まで加熱し、5分間エージングさせた(HPLC分析によると<0.5%出発材料残留)。混合物を15分間かけて25℃まで冷却し、25℃で15分間エージングさせると、この間に黄色い結晶質沈殿が析出した。酢酸(390mg,6.50mmol)を1分間かけて加え(黄色が退色)、その後、水(32.5mL)を25℃で15分間かけて加えた。スラリーを30分間25℃でエージングさせ、濾過した。フィルターケーキを1:1MeOH:水(32.5mL)、次いで1:1MTBE:ヘキサン(8mL)で洗浄した。フィルターケーキを窒素流下に乾燥すると、5−(N−1,4−ブタンスルタム)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチルエステル(9)1.064g(97%)がオフホワイト結晶質固体として得られた。
HPLC保持時間:8=10.3分,9=2.9分,HPLC条件:150x4.6mmACE3C18カラム,1mL/min,25℃で0.025%HPO水溶液中46%MeCNによるアイソクラチック溶離,254nmで検出。
9の13C NMR(d6−DMSO,100MHz):167.8,154.4,153.5,143.9,143.7,135.2,125.9,125.2,124.4,53.2,53.1,49.1,24.4,21.9。
(実施例3)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:1−(ブロモメチル)−4−フルオロ−2−ヨードベンゼン
Figure 2005527521
4−フルオロ−2−ヨードトルエン(14.3g,60.6mmol,Lancaster Synthesis)、N−ブロモスクシンイミド(16.2g,90.9mmol)、及び過酸化ベンゾイル(0.74g,3.0mmol)の四塩化炭素(500mL)懸濁液を3日間加熱還流した。この期間に必要に応じて付加NBS(0.5当量部)を加え、反応を完了させた。反応混合物を冷却し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。100%ヘキサンを溶離液として残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,110gシリカゲル)により精製すると、所望生成物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.79(1H,dt,J=8.4,1.3Hz),7.68(1H,m),7.31(1H,m),及び4.74(2H,s)ppm。
ステップ2:1−(アジドメチル)−4−フルオロ−2−ヨードベンゼン
Figure 2005527521
1−(ブロモメチル)−4−フルオロ−2−ヨードベンゼン(15.68g,47.8mmol)とアジ化ナトリウム(4.21g,64.7mmol)の無水DMF(30mL)懸濁液を50℃まで6時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を容量約10mLまで減圧濃縮した。100%ヘキサンを溶離液として粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,110gシリカゲル)により精製すると、所望生成物が透明油状物として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.83(1H,dd,J=8.3,2.7Hz),7.54(1H,dd,J=8.6,6.1Hz),7.33(1H,td,J=8.5,2.6Hz),及び4.52(2H,s)ppm。
ステップ3:1−(4−フルオロ−2−ヨードフェニル)メタンアミン
Figure 2005527521
0℃の無水DMF(20mL)に溶かした1−(アジドメチル)−4−フルオロ−2−ヨードベンゼン(9.31g,33.6mmol)にトリフェニルホスフィン(13.2g,50.4mmol)を加えた。1時間後に水(3.03mL,168mmol)を加え、溶液を55℃まで1時間加熱した。反応混合物を冷却し、溶液を約10mLまで減圧濃縮した。残渣を分取HPLC(Gilson半分取HPLCシステムでWaters Delta pakカラム(3(内径10x40mm)カートリッジ,C18,15μM孔径)を使用、溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速45mL/min)により2回精製すると、所望生成物が純度75%で得られた。Waters OASIS MCX Cartridge(6g,35cc注射器)を使用してメタノールに溶かした75%純度生成物の半量を水とメタノールの1:1溶液で予め平衡化しておいたカラムにロードした。カラムを1:1溶液で1回洗浄した後、メタノールで数回洗浄し、全UV活性材料を除去した。アンモニアガスで飽和したメタノールでカラムを洗浄することによりアミンを溶出させた。この操作を残りの75%純度生成物にも繰返した。2つのバッチを合わせて減圧濃縮すると、所望生成物の遊離塩基が黄色油状物として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.28(2H,bs),7.86(1H,dd,J=8.2,2.7Hz),7.53(1H,dd,J=8.6,5.9Hz),7.41(1H,td,J=8.5,2.6Hz),及び4.09(2H,s)ppm。
ステップ4:4−フルオロ−2−ヨードベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
1−(4−フルオロ−2−ヨードフェニル)メタンアミン(2.30g,9.16mmol)とジ−tert−ブチルジカーボネート(2.20g,10.1mmol)を無水塩化メチレン(60mL)に懸濁した0℃懸濁液にトリエチルアミン(1.41mL,10.1mmol)を加えた。均質溶液を0℃で5分間、次いで室温で2時間撹拌した。反応混合物を塩化メチレン(30mL)で希釈し、3回水洗し、ブラインで1回洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、透明油状物が得られた。10→25%酢酸エチル/ヘキサン勾配を溶離液として30分間かけて残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,110gシリカゲル)により精製すると、所望生成物が透明油状物として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.55(1H,dd,J=8.0,2.5Hz),7.34(1H,t,J=7.1Hz),7.05(1H,td,J=8.3,2.4Hz),5.02(1H,m)4.31(2H,d,J=6.0Hz)及び1.46(9H,s)ppm。
ES HRMS:C1215FINO+Naの計算値374.0024,実測値374.0022。
ステップ5:4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
溶液が飽和して過剰のメチルアミンが反応混合物中に凝縮される(メチルアミン約30当量)まで窒素でフラッシュした高圧ボンベ反応器のオーブン乾燥ガラスインサートで4−フルオロ−2−ヨードベンジルカルバミン酸tert−ブチル(1.00g,2.85mmol)の無水DMF(20mL)溶液にメチルアミンガスを0℃でバブリングした。ジイソプロピルエチルアミン(0.99mL,5.70mmol)、酢酸パラジウム(64mg,0.29mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(158mg,0.29mmol)を飽和溶液に加えた。次に、ガラスインサートを圧力容器に入れ、容器を一酸化炭素ガスで1回パージした。容器に一酸化炭素ガスを圧力300psiまで再充填し、油浴に入れ、90℃まで4時間加熱した。容器を冷却し、ガスをゆっくりと放出させ、得られた混合物を水と酢酸エチルに分配した。層を分離し、有機抽出層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、茶色液体が得られた。10→50%アセトン/ヘキサン勾配を溶離液として35分間かけて残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,110gシリカゲル)により精製すると、所望生成物が茶色結晶質固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.38(1H,d,J=4.0Hz),7.35−7.19(4H,m),4.20(2H,d,J=6.1Hz),2.75(3H,d,J=4.6Hz)及び1.39(9H,s)ppm。
ステップ6:塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウム
Figure 2005527521
4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(615mg,2.18mmol)の−78℃酢酸エチル(20mL)溶液に溶液が飽和するまで塩化水素ガスをバブリングした。次にフラスコを室温まで昇温させた。反応混合物を容量約5mLまで減圧濃縮し、フラスコを圧栓し、フリーザーに一晩入れた。翌朝、沈殿した固体を減圧濾取し、冷酢酸エチルで洗浄すると、所望生成物がオフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.81(1H,d,J=4.0Hz),8.25(3H,bs),7.62(1H,dd,J=8.3,5.7Hz),7.50−7.42(2H,m),4.04(2H,s),及び2.80(3H,d,J=3.7Hz)ppm。
ステップ7:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸
Figure 2005527521
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(1.00g,2.96mmol,上記実施例2に記載したように調製)のメタノール(18mL)懸濁液に水酸化リチウム水溶液(17.8mL,17.8mmol,1N溶液)を加えて一晩60℃で撹拌した。3NHCl(約6mL)を使用して懸濁液をpH=4まで酸性化し、得られた溶液を一晩室温で撹拌した。翌朝、溶液から沈殿した固体を減圧濾取すると、所望生成物が薄黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.21(1H,dd,J=4.3,1.6Hz),8.62(1H,dd,J=8.5,1.6Hz),7.92(1H,dd,J=8.5,4.3Hz),3.91−3.78(2H,m),3.55−3.45(2H,m),2.28(3H,m)及び.1.64(1H,m)ppm。
ステップ8:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(100mg,0.31mmol)、塩酸1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド(89mg,0.46mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(63mg,0.46mmol)、塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}−メタンアミニウム(101mg,0.46mmol)及びトリエチルアミン(65μL,0.46mmol)の無水DMF(2mL)溶液を室温で一晩撹拌した。翌朝、水2滴を加え、反応混合物をグラスファイバーフィルターで濾過した。濾液を分取HPLC(Gilson半分取HPLCシステムでWaters Nova pakカラム(内径10x40mm)カートリッジ,C18,6μM孔径)を使用、溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速35mL/min)により精製すると、生成物がTFA塩として得られた。粗固体をCHClに溶かし、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。水層をCHClで3回逆抽出し、有機抽出層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、所望生成物が薄黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.53(1H,s),9.19(1H,s),8.68(1H,s),8.58(1H,d,J=8.0Hz),7.89(1H,d,J=3.8Hz),7.53(1H,m),7.41−7.34(2H,m),4.64(2H,d,J=5.7Hz),3.92−3.47(4H,m),2.83(3H,d,J=3.8Hz),2.35(3H,m),及び1.64(1H,m)ppm。
ステップ8の標記化合物は次のようにしても得られた。
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(1.00g,3.09mmol)、塩酸1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド(0.77g,4.02mmol)、及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(0.55g,4.02mmol)の脱気無水DMF(20mL)溶液を30分間エージングさせて活性化エステルを予備形成した。トリエチルアミン(0.47mL,3.40mmol)と塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウム(0.74g,3.40mmol)を加えて反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を水に注入し、1NNaOHを使用してpHを〜10に調整し、得られた溶液をCHClで数回抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮乾涸した。残渣を塩基性水(1NNaOHを使用してpH=10)とエーテルに分配した。層を分離し、水層を更にエーテルで2回抽出した。次に1NHClを使用して水層をpH=4まで酸性化し、CHClで数回抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮すると、茶色油状物が得られた。メタノールをフラスコに加え、フラスコを5分間音波処理した。音波処理後に溶液から分離した固体を減圧濾取すると、標記化合物が白っぽい固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.53(1H,s),9.19(1H,s),8.68(1H,s),8.58(1H,d,J=8.0Hz),7.89(1H,d,J=3.8Hz),7.53(1H,m),7.41−7.34(2H,m),4.64(2H,d,J=5.7Hz),3.92−3.47(4H,m),2.83(3H,d,J=3.8Hz),2.35(3H,m)及び1.64(1H,m)ppm。
ステップ9:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
アセトン、アセトニトリル及び水の2mL混合物中の5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド(73mg,0.15mmol)の濁った溶液に水酸化ナトリウム(150μL,0.15mmol,1N溶液)を加えた。均質な薄黄色溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧除去し、一晩高減圧下に温和に加熱しながら撹拌すると、所望生成物が鮮黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.12(1H,s),8.78(1H,m),8.66(1H,d,J=4.6Hz),8.29(1H,d,J=6.8Hz),7.56(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.46(1H,dd,J=8.3,5.6Hz),7.26−7.19(2H,m),4.61(2H,d,J=5.9Hz),3.81(2H,m),3.51(1H,m),3.23(1H,m),2.81(3H,d,J=4.4Hz),2.43(1H,m),2.23(2H,m)及び1.64(1H,m)ppm。
ES HRMS:C2221FNNaOSの計算値510.1218,実測値510.1219。
(実施例3A)
塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウムの製造
ステップ1:2−(ブロモメチル)−5−フルオロ安息香酸メチル
Figure 2005527521
乾燥雰囲気を維持するように注意せずに5−フルオロ−2メチル安息香酸メチル(Maybridge,5g,29.7mmole)をCCl(50mL)に溶かした。Nブロモスクシンイミド(5.82g,32.7mmol)と過酸化ベンゾイル(0.36g,1.48mmole)を加えて反応混合物を一晩還流した。更にNBS0.3当量と過酸化ベンゾイル0.01当量を加え、反応混合物を4時間還流した後、冷却し、濾過し、濃縮した。0→10%EtOAc/ヘキサン勾配を溶離液として残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。フラクションを集めると、一臭素化物と二臭素化物の混合物である生成物が透明油状物として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz,主生成物ピーク)δ7.67(1H,dd,J=2.8,9Hz),7.45(1H,dd,J=5.4,9Hz),7.20(1H,m),4.93(2H,s),3.95(3H,s)ppm。
ステップ2:2−{[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−5−フルオロ安息香酸メチル
Figure 2005527521
窒素下の乾燥フラスコでイミノジカルボン酸ジ−tert−ブチル(Aldrich,3.86g,17.8mmol)を無水DMF(5mL)に溶かし、NaH(60%油分散液,0.71g,17.8mmol)を加えた。ガスの発生が停止してから、DMF(5mL)に溶かした2−(ブロモメチル)−5−フルオロ安息香酸メチル(4g,16.2mmole)を加えた。更にDMF5mLを加えて撹拌し易くした。反応混合物を2時間撹拌した後、水とEtOAcに分配した。有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、まずトルエン、次に0→5%MeOH/CHCl勾配を溶離液として残渣をシリカで精製した。こうして得られた不純生成物を0→30%EtOAc/ヘキサン勾配を溶離液としてシリカで再び精製した。生成物は透明油状物として得られた。
H NMR(DMSO,400MHz,主生成物ピーク)δ7.63(1H,dd,J=2.8,9.4Hz),7.52(1H,m),7.20(1H,dd,J=5.3,8.7Hz),4.98(2H,s),3.86(3H,s),1.38(s,18H)ppm。
ステップ3:4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)−カルボニル]ベンジルカルバミン酸tert−ブチルの製造
Figure 2005527521
2−{[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル}−5−フルオロ安息香酸メチル(5.0g,13.04mmol)のトルエン(40mL)溶液を溶液が飽和するまでメチルアミンガスで−78℃にて処理した。反応内容物を次に鋼ボンベに入れて70℃まで一晩加熱した。冷却後に、反応混合物を濃縮した後、固体にエーテルを加えて摩砕した。得られた固体を減圧濾取した。比較的過酷な条件の結果として、t−ブチルオキシカルボニル保護基の1個が分子から除去された。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.41(1H,dd,J=5.6,8.3Hz),7.14−7.06(2H,m),6.64(1H,BS),5.69(1H,BS),4.26(2H,d,J=6.3Hz),2.98(3H,d,J=4.8Hz),1.41(9H,s)ppm。
ステップ4:塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウムの製造
Figure 2005527521
4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]−ベンジルカルバミン酸tert−ブチル(2.59g,9.17mmol)のEtOAc(75mL)溶液を−78℃まで冷却した。冷却後に固体が溶液から沈殿した。反応混合物が均質になる飽和に達するまでHClガスを懸濁液に加えた。HClガスの添加後にドライアイス浴を氷水浴に交換し、反応混合物を10分間0℃で撹拌した。溶液をゆっくりと濃縮した後、EtOAcに再溶解し、これを更に2回繰返した。次に、得られた固体をEtOAcから摩砕し、綿毛状白色固体を減圧濾取した。
H NMR(DMSO,400MHz)δ8.82(1H,d,J=4.2Hz),8.34(3H,bs),7.64(1H,dd,J=5.6,8.5Hz),7.49−7.41(2H,m),4.04(2H,s),2.80(3H,d,J=4.5Hz)ppm。
(実施例3B)
塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウムの代替製造
ステップ1:ジ(tert−ブチル)4−フルオロ−2−ヨードベンジルイミドジカーボネート
Figure 2005527521
1−(ブロモメチル)−4−フルオロ−2−ヨードベンゼン(実施例3,ステップ1)(5g,15.9mmol)の無水DMF(50mL)溶液をアルゴン下に2℃まで冷却し、NaH(60%油分散液,0.4g,17.5mmol)で処理し、5分間撹拌すると、微細スラリーが得られた。イミノジカルボン酸ジ−tert−ブチル(Aldrich,3.8g,17.5mmol)の20ml無水DMF溶液を滴下し、温度を2〜7℃に維持した。1時間0℃で撹拌後、溶液を室温まで昇温させ、一晩撹拌した。反応混合物を重炭酸溶液に注入し、固体が完全に溶けるまで水を加えた。溶液をエーテルで抽出し、有機層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させ、まず0→5%EtOAc/ヘキサン勾配、次いで5→10%EtOAc/ヘキサン勾配を溶離液として粗生成物を120gシリカゲルISCOカートリッジで精製すると、生成物が透明油状物として得られ、白色固体まで凝固した。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.55(1H,bd,J=7.3Hz),7.03(2H,m),4.72(s,2H),1.44(18H,s)。
ステップ2:ジ(tert−ブチル)4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル−イミドジカーボネート
Figure 2005527521
Parr高圧装置からのガラス反応容器をオーブンで短時間乾燥し、ジ(tert−ブチル)4−フルオロ−2−ヨードベンジルイミドジカーボネート(5.17g,11.5mmol)を加え、撹拌下に無水DMF25mLに溶かした。0℃まで冷却しながら溶液にアルゴンをバブリングした。酢酸パラジウム(0.064g,0.29mmol)、DPPF(0.16g,0.29mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3g,23mmol)を加え、フラスコの自重を測定し、溶液をメチルアミンガス(メチルアミン10.5g,338.6mmol)で飽和させた。反応容器の外側に凝縮した水を拭い、容器をParr高圧装置に入れ、一酸化炭素ガスでフラッシュした後、密閉し、75psi一酸化炭素まで加圧し、70℃の内部温度まで4時間加熱した。容器を冷却し、脱気し、緑色溶液を水に注入し、エーテルで抽出した。エーテル層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させ、25→30%EtOAc/ヘキサン勾配を溶離液として残渣を120g ISCOシリカゲルカートリッジでクロマトグラフィーにかけると、生成物がモノ及びビス−tert−ブチルイミドカーボネート保護物質の混合物として得られ、次段階に送った。モノ及びビス−tert−ブチルイミドカーボネート保護物質の小部分は純粋で得られ、以下のNMRが得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)モノ保護生成物δ7.42(1H,dd,J=5.6,8.4Hz),7.1(2H,m),6.47(1H,bs),5.7(1H,bs),4.27(2H,d,J=6.4Hz),3.0(3H,d,J=4.9Hz),1.40(9H,s)ppm。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)ビス保護生成物δ8.4(1H,d,J=4.3Hz),7.35−7.2(2H,m),7.11(1H,dd,J=5.5,8.3Hz),4.81(2H,s),2.75(3H,d,J=4.5Hz),1.38(18H,s)。
ステップ3:塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル)メタンアミニウム
Figure 2005527521
前段階からのモノ及びビス保護中間体の混合物(4.58g,−19mmol)をEtOAc200mLに溶かし、アルゴン下に−60℃まで冷却した。溶液をHClガスで飽和した後にフラスコを氷浴に移し、出発材料が残留しなくなるまで反応をHPLCによりモニターした。反応容器をロータリーエバポレーターに載せ、まずフラスコを水浴の外に置き、次にフラスコを室温の水浴に入れて注意深く溶媒を減圧除去すると、白色固体が得られた。この材料をEtOAcに再懸濁し、溶媒を再び減圧除去した。残渣を高減圧下に一晩除去した後、エーテルに懸濁し、濾過すると、最終生成物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.8(1H,bs),8.22(3H,bs),7.61(1H,dd,J=5.6,8.4Hz),7.45(2H,m),4.04(2H,s),2.80(3H,d,J=4.5Hz)ppm。
(実施例3C)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)−カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸カリウム
ステップ1:2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチル
Figure 2005527521
Figure 2005527521
オーバーヘッドスターラー、熱電対、水冷凝縮器、及び窒素入口を取付けた72L丸底フラスコにメタノール(18L)を加えた。次に2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(4.00kg)、オルトギ酸トリメチル(3.876kg)を撹拌下に加えた後、96%硫酸(0.373kg)を加えた。得られた溶液を63℃で還流し、反応中に副生物(ギ酸メチル)を除去しながら10〜16時間エージングさせた。反応混合物をHPLCによりモニターした。反応混合物を濃縮した後、酢酸エチル(16L)で希釈し、20℃まで冷却した。次に2Mリン酸水素カリウム(4.82L)を加えてpHを6.5〜7に調整した。次に混合物を100L nalgene抽出器に移した。相分離後、有機層を10%NaHCO3(4L)、25%ブライン(4L)で洗浄した後、減圧濃縮した。残留油状物をトルエン(6L)に溶かし、濃縮した。この操作を更に1回行った。残留油状物をDMF(総容量9.2L)に溶かした。得られた溶液を次段階で使用した。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望モノエステルの保持時間:13.6分。
サンプルを蒸発乾涸すると、無色油状物が得られた。H NMR(400MHz,CDCl)δ:7.64(dd,J=8.8,5.0Hz,1H),7.53(dd,J=8.8,3.1Hz,1H),7.08(td,J=8.8,3.1Hz,1H),3.95(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:165.4,161.3(d,J=240.0Hz),135.9,133.4,120.0(d,J=20.0Hz),118.5(d,J=20.0Hz),116.1,52.7。
ステップ2:2−ニトリル−5−フルオロ安息香酸メチル
Figure 2005527521
Figure 2005527521
2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチル(18.26mol)のDMF(総容量9.2L)溶液にDMF(5L)スラリー中のシアン化銅(I)(1.603kg)を加えた後、DMFフラッシュした(4L)。脱気後、反応混合物を100℃に10〜16時間加熱した。反応混合物をHPLCによりモニターした。50℃〜60℃まで冷却後に酢酸エチル(20L)を加え、次に10%NHOH−20%NHCl(22L)を加えた。次に混合物を100L nalgene抽出器に移した。72L丸底フラスコをEtOAc15Lと水15Lで洗浄し、100L抽出器に移した。層分離後、水層をEtOAc(17L)で1回逆抽出した。有機層を合わせて10%NHOH/20%NH4Cl:水(1:1,3x10L)、16%ブライン(8L)で洗浄し、濃縮し、溶媒をMeOH(総容量22L,KF=152.6μg/mL)に交換した。得られた溶液を次段階で使用した。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8 250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望モノエステルの保持時間:11.7分。
サンプルを蒸発乾涸すると、薄黄色固体が得られた。H NMR(CDCl)δ:7.86−7.80(m,2H),7.37(td,J=8.5,2.6H,1H),4.02(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:164.3(d,J=260Hz),163.3,137.1(d,J=10.0Hz),135.2(d,J=10.0HZ),120.2(d,J=30.0Hz),118.8(d,J=20.0Hz),116.6,109.0,53.1。
ステップ3:2−アミノメチル−5−フルオロ安息香酸メチル,HCl塩
Figure 2005527521
Figure 2005527521
MeOH(総容量10.0L)中の2−ニトリル−5−フルオロ安息香酸メチル(10.6mol)、MeOH(7.10L)中の3.0MHCl及び10%Pd/C(0.475kg)の脱気混合物を40℃で45PSIにて48時間水素化した。反応混合物をHPLCによりモニターした。室温まで冷却後に反応混合物を短いソルカフロック(2.6kg)に通して濾過し、MeOH(3x10L)で洗浄した。濾液を合わせて濃縮し、溶媒をトルエン(総容量約18L,KF=154μg/mL)に交換した。結晶質固体を濾別し、トルエンで洗浄し、窒素スイープ下に減圧乾燥すると、標記化合物が得られた(>99A%純度,HPLC)。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望モノエステルの保持時間:5.78分。
H NMR(CDCl)δ:8.43(brs,3H),7.74−7.65(m,2H),7.55(td,J=8.4,2.8Hz,1H),4.26(q,J=5.5Hz),3.85(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:165.8,162.1(d,J=250Hz),134.8(d,J=10.0Hz),131.9(d,J=10.0Hz),131.7,120.1(d,J=20.0Hz),117.7(d,J=30.0Hz),53.2,40.3。
ステップ4:2−t−ブチルオキシカルボニルアミノメチル−5−フルオロ安息香酸メチル
Figure 2005527521
Figure 2005527521
トルエン(31L)中のアンモニウム塩4(3.42kg)を(Boc)O(3.73kg)に加えた後、NMM(1.73kg)を15℃〜20℃で1時間かけて加えた。反応混合物を室温で15〜24時間エージングさせた後に、更に40wt%メチルアミン水溶液(1.21kg)を5℃〜10℃で加え、その後、混合物を同一温度で2時間エージングさせて過剰の(Boc)Oをクエンチした。次に反応混合物に水(12L)を加えて処理した。相分離後、有機層を0.1M EDTAナトリウム溶液(6.2L)、25%ブライン(6.2L)で洗浄し、総容量(20L)まで濃縮し、2つのバッチでアミド化するために二等分した。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望のモノエステルの保持時間:14.5分。
サンプルを蒸発乾涸すると、無色油状物が得られた。H NMR(CDCl)δ:7.65(dd,J=9.4,2.4,1H),7.50(dd,J=8.0,5.7Hz,1H),7.18(dd,J=8.0,2.8Hz,1H),5.31(brs,1H),4.47(d,J=6.6Hz,1H),3.91(s,3H),1.41(s,9H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:166.5,1.61.5(d,J=250Hz),155.8,137.0,132.8(d,J=10.0Hz),130.2(d,J=10.0Hz),119.6(d,J=30.0Hz),117.7(d,J=20.0Hz),79.2,52.4,42.9,28.4(3C)。
ステップ5:N−メチル2−t−ブチルオキシカルボニルアミノメチル−5−フルオロベンゼンカルボキサミド
Figure 2005527521
Figure 2005527521
トルエン中の粗安息香酸メチル5(10L中7.77mol)を−20℃まで冷却し、メチルアミン(0.483kg)ガスを加えた。次に混合物をオートクレーブで80〜85℃にて48時間加熱した。反応をHPLCによりモニターした。約50℃まで冷却後、反応混合物をバッチ濃縮用大型丸底フラスコに移した。溶液を濃縮してスラリーとし、溶媒をトルエン(総容量12L)に交換した後、ヘプタン(50L)をスラリーにゆっくりと加えた。得られたスラリーを0℃で1時間エージングさせた。結晶質固体を濾別し、ヘプタン(25L)で濯ぎ、窒素スイープ下に減圧乾燥すると、メチルアミドが得られた。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望のモノエステルの保持時間:11.6分。
H NMR(CDCl)δ:7.43(dd,J=8.4,5.5Hz,1H),7.15−7.07(m,2H),6.52(brs,1H),5.66(brs,1H),4.28(d,J=6.4Hz,2H),3.10(d,J=4.8H,3H),1.42(s,9H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:169.0,161.5(d,J=250Hz),156.1,137.3,133.5,132.0(d,J=10.0Hz),117.2(d,J=20.0Hz),114.3(d,J=20.0Hz),79.4,42.2,26.7。
ステップ6:N−メチル2−アミノ−5−フルオロベンゼンカルボキサミド,HCl塩
Figure 2005527521
Figure 2005527521
酢酸エチルの溶液(21.4L)に−20℃でHClガス(3.25kg)をバブリングした。N−メチルアミド6(3.14kg)をHCl−EtOAc溶液に加え、反応混合物を約3時間で室温(17℃)まで昇温させ、2〜4時間エージングさせた。反応をHPLCによりモニターした。反応混合物をEtOAc(42.8L)で希釈し、得られたスラリーを0〜5℃で0.5時間エージングさせた。結晶質固体を濾別し、EtOAc(30L)、次いでヘプタン(40L)で洗浄した後、窒素スイープ下に減圧乾燥すると、塩が得られた。結晶質固体(2.434kg)を30℃でメタノール(10.5L)に溶かして再結晶させた。得られた溶液にEtOAc(64L)を加えてスラリーを形成し、0〜5℃で1時間エージングさせた。白色結晶質固体を濾別し、EtOAc(30L)で洗浄し、窒素スイープ下に所望生成物が得られた。
HPLC条件:カラム:Zorbax,Rx C8250x4.6mm;温度:30℃;210nmで検出;移動相:0.1%HPO水溶液(A)/MeCN(B);勾配:15分間90:10(A)/(B)→10:90,5分間10:90保持,10秒間10:90→90:10(A)/(B);流速:1mL/min;所望のモノエステルの保持時間:3.33分。
H NMR(CDCl)δ:8.84(brs,1H),8.05(brs,3H),7.55(dd,J=8.3,5.8Hz,1H),7.46−7.13(m,2H),4.01(s,3H),2.77(d,J=4.6Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl)δ:167.9,162.0(d,J=250Hz),157.9,138.5(d,J=10.0Hz),134.3(d,J=10.0Hz),129.2,117.6(d,J=20.0Hz),115.5(d,J=20.0Hz),40.7,26.7。
ステップ7:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸
Figure 2005527521
Figure 2005527521
メカニカルスターラー、温度プローブ、添加漏斗及び窒素入口を取付けた50Lフラスコに2−プロパノール(13.2L)とトシラート8(3.3kg)を加えた。次に水酸化リチウム・1水和物(0.93kg)を20〜25℃のGMP水(13.2L)溶液として加えた。得られた懸濁液を60℃まで昇温させると、均質黄色溶液が得られた。HPLCアッセイ(4〜16時間)により9への完全な変換に達したと判断されるまで反応混合物をエージングさせた。得られた黄色懸濁液を約20℃まで冷却し、2NHCl(8.7L)で0.5時間かけて希釈した。pHを20℃で1.3〜1.6にした後にHClを加えた。懸濁液を約20℃まで冷却し、濾過し、ケーキを交換洗浄液として水洗(4x4.3L)した。カールフィッシャー滴定による含水率が<6wt%になるまでケーキをフィルターポットで窒素及び室内減圧下に乾燥した。カルボン酸フェノール9の純度はHPLCアッセイによると>99.4A%であった。
ステップ8:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
Figure 2005527521
メカニカルスターラー、温度プローブ及び窒素入口を取付けた50Lフラスコに無水DMF(16.3L)、カルボン酸9(粗重量1.73kg,アッセイ重量1.63kg,KF=6.0wt%水)、無水HOBt(341g)、アミン7(1.32kg)及びNMM(456g,500mL)を加えた。均質溶液が得られるまで懸濁液を20℃で振盪した後に0〜5℃まで冷却した。EDC(1.45kg)を加え、HPLCにより9への完全な変換に達したと判断されるまで(<0.5%9,約16時間)反応混合物をエージングさせた。反応混合物を20℃の水(1.6L)で希釈し、播種し(11g)、0.5時間エージングさせた。バッチを水(14.7L)で希釈して1:1v/vの比の水:DMFとした後に0℃まで冷却した。次に、バッチを濾過し、ケーキを冷1:1水:DMF(4x2.5L)と冷水(4x5.5L)で交換洗浄液として希釈した。次にケーキを室温で窒素テント/ハウス真空下に乾燥すると、標記生成物が得られた(HPLCアッセイによる純度:>99.0A%)。
ステップ9:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸カリウム
Figure 2005527521
Figure 2005527521
メカニカルスターラー、温度プローブ、添加漏斗及び窒素入口を取付けた100Lシリンダーにカルボキサミド10とEtOH(84L)を加えた後、60℃まで加熱した。得られた黄色懸濁液にKOH水溶液を加えた。得られた黄色懸濁液を10μmラインフィルターを通して備え付けの100Lフラスコに濾過した。溶液を播種し、60℃に3時間加熱した後、一晩かけて室温まで放冷させた。得られたスラリーを3〜4℃まで冷却し、濾過し、冷EtOH4X2Lで洗浄した。フィルターポットをN流で減圧下におくと、標記塩が結晶質エタノール塩として得られた。塩の純度はHPLCアッセイによると>99.6A%であった。塩はGCによると6.8wt.%エタノールを含有しており、カールフィッシャー滴定によると0.5wt.%水を含有していた。
(実施例4)
7−[({2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
本化合物はメチルアミンの代わりにジメチルアミンを使用して実施例3に記載したと同様に製造し、薄茶色油状物として得られた。
H NMR(DMSO,400MHz)δ7.36(3H,m),7.08(1H,dd,J=8.8,2.6Hz),4.02(2H,m),2.99(3H,s),2.76(3H,s)及び1.39(9H,s)ppm。
ステップ2:塩化{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロフェニル}メタンアミニウム
Figure 2005527521
本化合物は実施例3に記載したと同様に製造し、薄いピンク色の固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.38(2H,bs),7.69(1H,dd,J=8.4,5.5Hz),7.39(1H,dt,J=8.5,1.8Hz),7.33(1H,dd,J=9.0,1.8Hz),3.91(2H,s),3.03(3H,s)及び2.86(3H,s)ppm。
ステップ3:N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例3に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.17(2H,m),8.45(1H,m),7.87(1H,m),7.52(1H,m),7.26(2H,m),4.54(2H,m),3.84(2H,m),3.65(lH,m),3.48(1H,m),3.02(3H,s),2.85(3H,s),2.30(3H,m)及び1.66(1H,m)ppm。
ステップ4:7−[({2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)−カルボニル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例3に記載したと同様の方法で標記化合物を黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.05(1H,bs),8.78(1H,m),8.28(1H,d,J=8.2Hz),7.55(1H,dd,J=8.2,4.3Hz),7.48(1H,m),7.21(1H,m),7.09(1H,m),4.49(2H,m),3.83(3H,m),3.44(2H,m),3.01(3H,s),2.78(3H,s),2.24(2H,m)及び1.51(1H,m)ppm。
ES HRMS:C2324FNS+Hの計算値502.1555,実測値502.1557。
(実施例5)
7−[({2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル
Figure 2005527521
窒素フラッシュした密閉可能な圧力チューブに5−ブロモ−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(500mg,1.14mmol,実施例2,ステップ2に記載したように製造)、N−メチルメタンスルホンアミド(168mg,1.54mmol,J.Chem.Soc.,Perkins Trans.1986,2(8):1211−16に記載されているように製造)、2,2’−ビピリジル(241mg,1.54mmol)、無水DMF(3mL)及び酸化銅(I)(221mg,1.54mmol)を加えた。チューブを圧栓し、85℃まで一晩加熱した。翌朝、反応混合物を冷却し、グラスファイバーフィルターで濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液をクロロホルム(総容量約100mL)で希釈し、EDTA溶液(水100mL中EDTA5g)を加えて2時間又は水層が水色になり、有機層が黄色になるまで撹拌した。層分離し、水層を更に2回クロロホルムで抽出した。有機抽出層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。0→5%MeOH/CHCl勾配を溶離液として35分間フラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,110gシリカ)により残渣を精製した。濃縮フラクションにメタノールを加えて摩砕すると、生成物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.04(1H,dd,J=4.2,1.5Hz),8.67(1H,dd,J=8.4,1.5Hz),7.87(1H,dd,J=8.6,4.2Hz),7.75(2H,d,J=8.2Hz),7.44(2H,d,J=8.6Hz),3.76(3H,s),3.36(3H,s),3.30(3H,s)及び2.43(3H,s)ppm。
ステップ2:8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル
Figure 2005527521
最少量のDMFに溶かした5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−,ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(420mg,0.90mmol)にナトリウムメトキシド(122mg,2.26mmol)の無水メタノール(5mL)溶液を加え、得られた溶液を50℃まで1時間加熱した。反応混合物を冷却し、氷酢酸(104μL,1.80mmol)を加え、反応混合物を減圧濃縮乾涸した。得られた残渣にエタノールを加えて摩砕し、固体を減圧濾取すると、所望生成物が黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.21(1H,dt,J=4.0,1.6Hz),8.61(1H,dt,J=8.4,1.6Hz),7.92(1H,m),3.94(3H,d,J=1.3Hz)及び3.28(6H,m)ppm。
ステップ3:8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸
Figure 2005527521
水酸化ナトリウム(2.31mL,2.31mmol,1N溶液)をTHF/メタノール(5mL)1:1溶液中の8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(240mg,0.77mmol)の懸濁液に加え、得られた混合物を一晩50℃に加熱した。翌朝、1NHCl溶液を使用して均質溶液をpH=4まで酸性化した。反応混合物を冷却し、溶液から沈殿した固体を減圧濾取すると、所望生成物がオフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.22(1H,dd,J=4.2,1.5Hz),8.64(1H,dd,J=8.5,1.4Hz),7.93(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),3.29(3H,s)及び3.28(3H,s)ppm。
ステップ4:N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例3に記載したと同様の方法で8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸を塩化{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロフェニル}メタンアミニウム(実施例4に記載したように製造)とカップリングすると、所望生成物がオフホワイト固体として得られ、放置するとナトリウム塩になった。
LC/MS:C2122FNSの計算値475.5,実測値MH+476.3。
ステップ5:7−[({2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例3に記載したと同様の方法で遊離塩基を変換すると、所望塩が黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.00(1H,bs),8.79(1H,m),8.28(1H,d,J=8.1Hz),7.57(1H,dd,J=8.0,3.8Hz),7.47(1H,dd,J=8.6,5.7Hz),7.28(1H,dt,J=8.7,2.8Hz),7.13(1H,dd,J=8.9,2.7Hz),4.42(2H,d,J=5.0Hz),3.28(3H,s),3.16(3H,s),3.01(3H,s)及び2.79(3H,s)ppm。
ES HRMS:C2121FNNaOSの計算値498.1218,実測値498.1218。
(実施例6)
7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−5−fメチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
実施例5に記載したと同様の方法で標記化合物が黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.79(1H,dd,J=4.2,1.8Hz),8.29(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),7.57(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.40(1H,dd,J=8.6,5.9Hz),7.20(1H,dd,J=9.7,2.8Hz),7.14(1H,dt,J=8.6,2.6Hz),4.63(2H,m),3.28(3H,s),3.16(3H,s)and 2.78(3H,s)ppm。
ES HRMS:C2020FNS+Hの計算値461.1242,実測値462.1242。
(実施例7)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)−カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
オーブン乾燥高圧ボンベ反応装置に無水トルエン(30mL)を加え、溶液に窒素をバブリングした。2−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−5−フルオロ安息香酸メチル(4.0g,14.1mmol,実施例3C,ステップ4に記載したように製造)とイソプロピルアミン(12.0mL,0.14mol)を容器に加えた。ボンベを密閉し、70℃まで一晩加熱した。容器を冷却し、反応混合物を減圧濃縮乾涸した。0→30%アセトン/ヘキサン勾配を溶離液として30分間かけてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,120gシリカ)により残渣を精製した。生成物フラクションを濃縮すると、標記化合物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.32(1H,d,J=7.7Hz),7.23−7.34(2H,m),7.14−7.20(2H,m),4.19(2H,d,J=6.0),4.02(1H,m),1.38(9H,s)及び1.15(6H,d,J=6.6Hz)ppm。
ステップ2:塩化{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウム
Figure 2005527521
本化合物は実施例3,ステップ6に記載したと同様に製造し、白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.66(1H,d,J=7.5Hz),8.33(3H,bs),7.63(1H,m),7.40−7.45(2H,m),4.07(1H,m),4.01(2H,s)及び1.17(6H,d,J=7.1Hz)ppm。
ステップ3:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(200mg,0.62mmol,実施例3,ステップ7に記載したように製造)、塩酸1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド(154mg,0.80mmol)、及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(109mg,0.80mmol)を無水DMF(15mL)に加え、30分間撹拌し、活性化エステルを予備形成した。塩化{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]フェニル}メタンアミニウム(168mg,0.68mmol)とトリエチルアミン(95μL,0.68mmol)を加え、反応混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物を水に注入し、1NNaOHを使用してpHを〜10に調整し、得られた溶液をCHClで数回抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過、減圧濃縮乾涸した。残渣を塩基性水とCHClに再溶解し、1NHClを使用してpH=4まで酸性化し、CHClで数回抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、白っぽい固体が得られるまで濃縮した。メタノールをフラスコに加え、フラスコを5分間音波処理した。得られた固体を減圧濾取すると、標記化合物がオフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.71(1H,s),9.51(1H,m),9.19(1H,m),8.58(2H,m),7.89(1H,m),7.52(1H,m),7.35(2H,m),4.63(2H,d,J=5.5Hz),4.10(1H,m),3.92(1H,m),3.76(1H,m),3.66(1H,m),3.46(1H,m),2.33(3H,m),1.65(1H,m)及び1.20(6H,dd,J=6.6,1.7Hz)ppm。
ステップ4:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド(203mg,0.39mmol)をアセトン(2mL)に懸濁し、水酸化ナトリウム(0.39mL,0.39mmol,1N水溶液)を加えた。フラスコを温和に加温して溶液を均質にした後、スラリーをグラスファイバーフィルターで濾過し、粉塵を除去した。固体が溶液から分離するまでスラリーを室温で撹拌した。固体を減圧濾取すると、標記化合物が黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.16(1H,bs),8.78(1H,dd,J=4.2,1.8Hz),8.68(1H,m),8.28(1H,d,J=8.2Hz),7.55(1H,dd,J=8.2,4.2Hz),7.45(1H,m),7.23(1H,dt,J=8.6,2.7Hz),7.17(1H,m),4.60(2H,d,J=5.7Hz),4.09(1H,m),3.85(2H,m),3.49(1H,m),3.22(1H,m),2.37(1H,m),2.22(2H,m),1.52(1H,m)及び1.18(6H,d,J=6.6Hz)ppm。
(実施例8)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({2−[(エチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:2−[(エチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
本化合物はイソプロピルアミンの代わりにエチルアミンを使用して実施例7,ステップ1に記載したと同様に製造した。反応混合物を濃縮乾涸し、それ以上精製せずに使用した。
ステップ2:塩化{2−[(エチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロフェニル}メタンアミニウム
Figure 2005527521
本化合物は実施例3,ステップ6に記載したと同様に製造し、オフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.86(1H,s),8.38(3H,bs),7.64(1H,m),7.41−7.47(2H,m),4.03(2H,d,J=5.0Hz),3.29(2H,m)及び1.15(3H,t,J=7.1Hz)ppm。
ステップ3:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−N−{2−[(エチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例7,ステップ3に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.71(1H,s),9.52(1H,t,J=6.4Hz),9.19(1H,d,J=4.2Hz),8.73(1H,t,J=5.2Hz),8.58,(1H,d,J=8.6Hz),7.89(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.53(1H,dd,J=8.4,5.6Hz),7.40(1H,dd,J=9.2,2.4Hz),7.33(1H,m),4.64(2H,d,J=6.4Hz),3.94(1H,m),3.66−3.76(2H,m),3.46(1H,m),3.33(2H,m),2.33(3H,m),1.64(1H,m)及び1.17(3H,t,J=7.2Hz)ppm。
ステップ4:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−7−[({2−[(エチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例7,ステップ4に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.11(1H,s),8.78(1H,d,J=4.0Hz),8.73(1H,t,J=5.0Hz),8.29(1H,d,J=8.2Hz),7.55,(1H,dd,J=8.2,4.1Hz),7.45(1H,dd,J=8.4,5.9Hz),7.03−7.25(2H,m),4.61(2H,d,J=6.0Hz),3.78−3.86(2H,m),3.51(1H,m),3.29(2H,m),3.22(1H,m),2.45(1H,m),2.23(2H,m),1.52(1H,m)及び1.15(3H,t,J=7.2Hz)ppm。
(実施例9)
7−({[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]アミノ}カルボニル)−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:2−{[(Tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−5−フルオロ安息香酸
Figure 2005527521
メチル2−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−5−フルオロ安息香酸(4.0g,14.1mmol,実施例3C,ステップ4に記載したように製造)をメタノールとTHFの1:1溶液(40mL)に溶かした。水酸化ナトリウム(15.5mL,15.5mmol,1N水溶液)を加え、反応混合物を2時間室温で撹拌した。3NHClを使用して反応混合物をpH=4まで酸性化し、減圧濃縮乾涸した。残渣を分取HPLC(Gilson半分取HPLCシステムでNova pakカラム(内径10x40mm)カートリッジ,C18,6μm孔径)を使用、溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速35mL/min)により3回精製した。生成物を含むフラクションを濃縮すると、標記化合物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)813.32(1H,bs),7.59(1H,dd,J=9.5,2.2Hz),7.41−7.44(2H,m),7.26(1H,t,J=6.1Hz),4.44(2H,d,J=6.1Hz)及び1.40(9H,s)ppm。
ステップ2:2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 2005527521
2−{[(Tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−5−フルオロ安息香酸(800mg,2.97mmol)、塩酸1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド(854mg,4.46mmol)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(607mg,4.46mmol)を無水DMF(10mL)に加え、30分間撹拌して活性化エステルを予備形成した。アンモニアガスを溶液に30秒間バブリングし、反応混合物を5分間撹拌した。溶媒を減圧除去し、0→40%アセトン/ヘキサン勾配を溶離液として35分間フラッシュカラムクロマトグラフィー(ISCOカラム,120gシリカ)により残渣を精製した。生成物フラクションを濃縮すると、標記化合物が白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.93(1H,s),7.56(1H,s),7.19−7.35(4H,m),4.25(2H,d,J=6.Hz)及び1.39(9H,s)ppm。
ステップ3:塩化[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロフェニル]メタンアミニウム
Figure 2005527521
本化合物は実施例3,ステップ6に記載したと同様に製造し、白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.29(4H,bs),7.89(1H,s),7.63(1H,dd,J=8.4,5.7Hz),7.52(1H,dd,J=9.4,2.6Hz),7.44(1H,dt,J=8.5,2.7Hz)及び4.07(2H,s)ppm。
ステップ4:N−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例7,ステップ3に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.68(1H,bs),9.47(1H,bs),9.18(1H,d,J=4.2Hz),8.58(1H,d,J=8.4Hz),8.21,(1H,s),7.88(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.77(1H,s),7.53(1H,dd,J=8.3,5.7Hz),7.45(1H,dd,J=9.3,2.2Hz),7.34(1H,dt,J=8.4,2.1Hz),4.68(2H,d,J=6.2Hz),3.94(1H,m),3.77(1H,m),3.58(1H,m),3.45(1H,m),2.30−2.37(3H,m)及び1.62(1H,m)ppm。
ステップ5:7−({[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]アミノ}カルボニル)−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例7,ステップ4に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.12(1H,bs),8.78(1H,d,J=2.6Hz),8.30(2H,m),7.57,(2H,m),7.46(1H,dd,J=9.2,5.7Hz),7.22(2H,m),4.66(2H,d,J=5.5Hz),3.75−3.86(2H,m),3.54(1H,m),3.23(1H,m),2.43(1H,m),2.23(2H,m)及び1.52(1H,m)ppm。
(実施例10)
7−({[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]アミノ}カルボニル)−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:N−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]−8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例7,ステップ3に記載したと同様の方法で塩化[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロフェニル]メタンアミニウム(実施例9,ステップ3)を8−ヒドロキシ−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(実施例5,ステップ3)とカップリングすると、標記化合物が得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.63(1H,bs),9.66(1H,bs),9.18(1H,d,J=2.8Hz),8.61(1H,d,J=8.4Hz),8.15(1H,s),7.88(1H,dd,J=8.5,4.1Hz),7.75(1H,s),7.49(1H,dd,J=8.5,5.5Hz),7.40(1H,dd,J=9.3,2.8Hz),7.30(1H,dt,J=8.5,2.6Hz),4.70(2H,d,J=6.4Hz),3.34(3H,s)及び3.21(3H,s)ppm。
ステップ2:7−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]アミノ}カルボニル)−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例7,ステップ4に記載したと同様の方法で標記化合物を薄黄色固体として製造した。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.02(1H,s),8.79(1H,d,J=4.2Hz),8.30(2H,m),7.58,(2H,m),7.45(1H,m),7.23(2H,m),4.65(2H,d,J=5.9Hz),3.27(3H,s)及び3.16(3H,s)ppm。
ES HRMS:C1918FNS+Hの計算値448.1085,実測値448.1077。
(実施例11)
5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−N−{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
ステップ1:2−(アミノメチル)−N−メチルベンズアミド
Figure 2005527521
4−クロロ−2−メチル安息香酸(15.0g,87.9mmol)、N−ブロモスクシンイミド(15.9g,89.3mmol)、及び過酸化ベンゾイル(1.07g,4.4mmol)の四塩化炭素(340mL)懸濁液を1時間加熱還流した。この時間にわたって付加NBS(9.0mmol)を加え、反応を完了させた。反応混合物を冷却し、濾過した。濾液を重炭酸ナトリウム水溶液で1回洗浄した後、2回水洗した。有機フラクションを硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過した。溶液が塩基性になるまでこれにトリエチルアミン(12.0mL,86.1mmol)を加え、一晩室温で撹拌した。その後、水を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。生成物をメタノールとジエチルエーテルの混合物から5−クロロ−2−ベンゾフラン−1(3H)−オンとして再結晶させた。メチルアミンガスを−78℃で密閉チューブに凝縮させ、5−クロロ−2−ベンゾフラン−1(3H)−オン(6.68g,39.8mmol)のメタノール(30mL)溶液を加えた。溶液を室温まで一晩ゆっくりと加温した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を水とクロロホルムに分配した。クロロホルムで3回抽出後、有機相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮すると、4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−N−メチルベンズアミドが得られた。4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−N−メチルベンズアミド(5.81g,29.2mmol)の塩化メチレン(200mL)溶液を氷浴で冷却し、トリエチルアミン(5.10mL,36.6mmol)と塩化メタンスルホニル(2.50mL,32.3mmol)を加えた。90分後に反応混合物をクロロホルムで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液とブラインに分配した。クロロホルムで3回抽出後、有機相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。この残渣に40℃3日間撹拌下にDMF(50mL)アジ化ナトリウム(0.35g,5.4mmol)とアジドトリメチルシラン(2.6mL,19.6mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を減圧濃縮し、クロロホルムと重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。クロロホルムで3回抽出後、有機相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。30−50%酢酸エチル/ヘキサン勾配を溶離液として残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。フラクションを減圧濃縮すると、2−(アジドメチル)−4−クロロ−N−メチルベンズアミドが得られた。
2−(アジドメチル)−4−クロロ−N−メチルベンズアミド(0.88g,3.94mmol)をエタノール(25mL)に溶かし、脱ガスし、炭素担持10%Pd(80mg)で処理し、水素1気圧下においた。1時間後に反応混合物をセライトで濾過し、減圧濃縮すると、2−(アミノメチル)−Nメチルベンズアミドが白色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ8.74(1H,br d,J=4.2Hz),8.40(2H,br s),7.56(4H,m),4.05(2H,s),及び2.80(3H,d,J=4.6Hz)。
ステップ2:5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−N−{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
実施例3に記載したと同様に、5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸を2−(アミノメチル)−N−メチルベンズアミドとカップリングすると所望生成物が白色固体として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ13.7(1H,br s),9.44(1H,t,J=6.5Hz),9.20(1H,dd,J=4.3,1.6Hz),8.71(1H,dd,J=8.5,1.6Hz),7.70(1H,dd,J=8.5,4.3Hz),7.62(1H,d,J=7.3Hz),7.49(2H,m),7.37(1H,dt,J=7.5,1.1Hz),6.13(1H,br d,J=4.2Hz),4.73(1H,dd,J=13.6,7.2Hz),4.64(1H,dd,J=13.6,6.2Hz),4.18(1H,t,J=13.0Hz),3.77(1H,m),3.63(1H,d,J=14.3Hz),3.23(1H,d,J=13.2Hz),3.03(3H,d,J=4.8Hz),2.70(1H,m),2.53(2H,m),1.70(1H,d,J=14.3Hz)。
ES HRMS:C2223S+Hの計算値470.1493,実測値470.1478。
(実施例12)
5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]−ベンジル}アミノ)カルボニル]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:N−メチルエタンスルホンアミド
Figure 2005527521
エタンスルホニルクロリド(10g,77.8mmol)を0℃まで冷却し、これに14重量%メチルアミン水溶液(100mL)を滴下した。反応混合物を90℃油浴中で1時間撹拌した後、冷却し、塩化メチレンで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、注意深く減圧蒸発させると、所望生成物が揮発性油状物として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ4.72(1H,bs),3.05(2H,q,J=7.5Hz),2.80(3H,dd,J=5.3,1.8Hz),1.37(3H,t,J=7.3Hz)ppm。
ステップ2:5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル
Figure 2005527521
アルゴンフラッシュ下の乾燥密閉圧力チューブに実施例2,ステップ2に記載したように製造した5−ブロモ−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(2.0g,4.57mmol)、N−メチルエタンスルホンアミド(1.13g,9.15mmol)、乾燥DMF(4mL)及び酸化銅(I)(785mg,5.49mmol)及び2,2’ビピリジル(857mg,5.49mmol)を加えた。チューブを圧栓し、118℃まで2時間加熱した。反応混合物を冷却し、グラスファイバーフィルターで濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液をクロロホルム(総容量約100mL)で希釈し、EDTA溶液(水100mL中EDTA5g)を加えて2時間又は水層が水色、有機層が黄色になるまで撹拌した。層分離し、水層をクロロホルムで2回抽出した。有機抽出層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をDMSO2mLに再溶解し、分取HPLC(Gilson半分取HPLCシステムでWaters Nova pakカラム((内径10x40mm)カートリッジ,C18,,6μM孔径)溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速35mL/min)により精製すると、生成物が黄色粉末として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.03(1H,dd,J=4.4,1.6Hz),8.65(1H,dd,J=8.6,1.6Hz),7.86(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.75(2H,d,J=8.2Hz),7.44(2H,d,J=8.2Hz),3.76(3H,s),3.55(2H,q,J=7.5Hz),3.39(3H,s),2.43(3H,s)及び1.3(3H,t,J=7.33Hz)ppm。
ステップ3:8−ヒドロキシ−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル
Figure 2005527521
ナトリウムメトキシド(479mg,8.86mmol)の無水メタノール(18mL)溶液を最少量のDMFに溶かした5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−8−{[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(1.7g,3.54mmol)に加え、得られた溶液を50℃まで5分間加熱した。反応混合物を冷却し、25℃で15分間かけて氷酢酸(0.433mL,7mmol)、次いで水(0.936mL)を加えた。得られた固体を濾取し、1:1水:メタノールで洗浄し、減圧乾燥すると、所望生成物が黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.55(1H,bs),9.22(1H,dt,J=4.1,2.8Hz),8.60(1H,d,J=8.4Hz),7.94(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),3.94(3H,d,J=1.3Hz),3.50(2H,q,J=7.2Hz),3.29(3H,bs),1.31(3H,t,J=7.3Hz)ppm。
ステップ4:8−ヒドロキシ−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸
Figure 2005527521
水酸化ナトリウム(6.73mL,6.73mmol,1N溶液)をジオキサン/水の2:1溶液(20mL)中の8−ヒドロキシ−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(730mg,2.24mmol)の懸濁液に加え、得られた混合物を55℃に一晩加熱した。1NHCl溶液を使用して不透明溶液をpH=7まで酸性化した。反応混合物を冷却し、溶液から沈殿した固体を減圧濾取すると、所望生成物がオフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.21(1H,dd,J=4.4,1.6Hz),8.62(1H,dd,J=8.4,1.5Hz),7.93(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),3.50(2H,q,J=7.5Hz),3.32(3H,s)及び1.30(3H,t,J=7.5Hz)ppm
ステップ5:5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)−カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
8−ヒドロキシ−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸を(実施例3に記載したように製造){2−[(メチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロフェニル}メタンアミニウムクロリドに加えた。8−ヒドロキシ−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(50mg,0.16mmol)の無水DMF(15mL)溶液を0℃で撹拌した。これに1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(40mg,0.21mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(28mg,0.21mmol)を加えた。混合物を35分間撹拌した後、塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}−メタンアミニウム(38mg,0.21mmol)とジイソプロピルエチルアミン(27mg,0.21mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をグラスファイバーフィルターで濾過した。濾液を減圧濃縮し、分取HPLC(Gilson半分取HPLCシステムでWaters Nova pakカラム((内径10x40mm)カートリッジ,C18,6μM孔径)溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速35mL/min)により精製した。所望フラクションを凍結乾燥すると、所望生成物が白色固体として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ9.37(1H,m),9.19(1H,m),8.74(1H,dd,J=8.5,1.3Hz),7.71(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.60(1H,m),7.18(1H,s),7.16(1H,s),6.65(1H,m),4.63(2H,d,J=6.5Hz),3.43(2H,q,J=7.4Hz),3.42(3H,s),3.04(3H,d,J=4.7Hz),及び1.44(3H,t,J=7.5Hz)ppm。
LC/MS:C2122FNSの計算値475.13,実測値MH+476.14。
ステップ6:7−[({2−[(メチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}アミノ)カルボニル]−5−[メチル(エチルスルホニル)アミノ]−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例3に記載したと同様に、遊離酸を所望塩に変換し、メタノールから結晶黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.26(1H,m),8.78(1H,m),8.73(1H,m),8.23(1H,dd,J=8.2,1.5Hz),7.52(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.45(1H,dd,J=8.4,5.7Hz),7.23(1H,dt,J=8.4,5.9Hz),7.18(1H,dd,J=9.3,2.9Hz),4.58(2H,d,J=5.9Hz),3.51(2H,q,J=7.3Hz),3.18(3H,s),2.81(3H,d,J=4.4Hz)及び1.30(3H,t,J=7.5Hz)ppm。
ES HRMS:C2121FNNaOSの計算値476.1388,実測値476.1414。
(実施例13)
7−[((4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)カルボニル]−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
Figure 2005527521
ステップ1:2−メチル−1,2,6−チアジアジナン1,1−ジオキシド
Figure 2005527521
乾燥フラスコ中でアルゴン下にN−メチル−1,3−プロパンジアミン(27.5g,312mmol)とスルファミド(10g,104mmol)を混合し、フラスコを一晩50℃まで加熱した。アミンを減圧除去すると、ゲルが得られ、ヘキサンとエーテルで洗浄した。50%酢酸エチルと塩化メチレンを溶離液として残渣をシリカゲル(1kg)クロマトグラフィーにかけた。最初に溶出する無色バンドを集めて濃縮すると、所望生成物が油状物として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ4.06(1H,bs),3.52(2H,m),3.30(2H,t,J=5.7Hz),2.76(3H,s)及び1.79(2H,m)。
ステップ2:8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル
Figure 2005527521
アルゴンフラッシュ下の乾燥密閉圧力チューブに実施例2,ステップ1に記載したように製造した5−ブロモ−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(0.6gms,2.12mmol)、2−メチル−1,2,6−チアジアジナン1,1−ジオキシド(955mg,6.36mmol)、無水ピリジン(2mL)及び酸化銅(I)(303mg,2.12mmol)を加えた。チューブを圧栓し、118℃まで一晩加熱した。反応混合物を冷却し、グラスファイバーフィルターで濾過し、クロロホルムで洗浄した。濾液をクロロホルム(総容量約300mL)で希釈し、EDTA溶液(水300mL中EDTA15g)を加えて2時間又は水層が水色、有機層が黄色になるまで撹拌した。層分離し、水層をクロロホルムで2回抽出した。有機抽出層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣を少量のメタノールから結晶させ、濾過し、メタノールで洗浄し、減圧乾燥すると、所望生成物が薄黄色固体として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ11.75(1H,s),9.18(1H,dt,J=4.2,1.6Hz),8.69(1H,dt,J=8.5,1.5Hz),7.70(1H,m),4.12(2H,m),4.08(3H,s),3.80(2H,m)and 2.95(3H,s),1.5(2H,buried)ppm。
ステップ3:8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸
Figure 2005527521
水酸化ナトリウム(3.85mL,3.85mmol,1N溶液)をジオキサン/水の2:1溶液(10mL)中の8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸メチル(452mg,1.28mmol)の懸濁液に加え、得られた混合物を55℃に一晩加熱した。1NHCl溶液を使用して不透明溶液をpH=7まで酸性化した。反応混合物を冷却し、溶液から沈殿した固体を減圧濾取すると、所望生成物がオフホワイト固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.19(1H,dd,J=4.2,1.5Hz),8.64(1H,dd,J=8.4,1.5Hz),7.91(1H,dd,J=8.6,4.2Hz),4.0(2H,m),3.70(2H,t,J=5.7Hz),2.97(3H,s),2.4−2.0(2H,m)ppm。
ステップ4:N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド
Figure 2005527521
8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸を(実施例3に記載したように製造した)塩化{2−[(メチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロフェニル}メタンアミニウムとカップリングした。8−ヒドロキシ−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−7−カルボン酸(200mg,0.59mmol)の無水DMF(2mL)溶液を0℃で撹拌した。これに1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(147mg,0.77mmol)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(181mg,1.18mmol)を加えた。混合物を35分間撹拌した後、塩化{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}−メタンアミニウム(194mg,0.89mmol)とジイソプロピルエチルアミン(124μL,0.7mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をグラスファイバーフィルターで濾過した。濾液を分取HPLCに直接注入した(Gilson半分取HPLCシステムでWaters Nova pakカラム((内径10x40mm)カートリッジ,C18,6μM孔径)溶離液95−5%水(0.025%TFA)/アセトニトリル(0.025%TFA)流速35mL/min)。所望フラクションを凍結乾燥すると、所望生成物が白色固体として得られた。
H NMR(CDCl,400MHz)δ13.4(1H,bs),9.15(2H,dd,J=4.2,1.5Hz),9.10(1H,m),8.60(1H,dd,J=8.6,1.6Hz),7.65(1H,dd,J=8.4,4.2Hz),7.60(1H,dd,J=7.9,5.5Hz),7.26(1H,m),6.18(1H,m),4.68(2H,d,J=6.6Hz),4.68(2H,d,J=6.6Hz),4.10(2H,bs),3.8(2H,bs),3.03(3H,dd,J=4.9,1.8Hz)及び2.95(3H,d,J=1.6)ppm。
LC/MS:C2223FNSの分子量計算値502.14,実測値MH+503.14。
ステップ5:7−[({4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}アミノ)−カルボニル]−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−1,6−ナフチリジン−8−オレイン酸ナトリウム
実施例3に記載したと同様に、遊離酸を所望塩に変換し、メタノールから結晶質黄色固体として得られた。
H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.40(1H,bs),8.77(2H,m),8.30(1H,d,J=8.1Hz),7.50(2H,m),7.20(2H,t,J=11.2Hz),4.58(2H,d,J=5.4Hz),3.91(1H,bs),3.72(1H,bs),3.60(2H,m),2.96(3H,s),2.81(3H,dd,J=4.4,1.8Hz),2.5(1H,buried)及び1.82(1H,m)ppm。
ESHRMS:C2222FNNaOSの計算値503.1507,実測値503.1510。
(実施例14)
経口組成物
本発明の化合物の経口組成物の特定態様として、実施例3の化合物50mgを十分微細なラクトースと配合して総量580〜590mgとし、サイズ0ハードゼラチンカプセルに充填した。実施例3C及び4〜13の化合物のいずれか1種を含有するカプセル封入経口組成物を同様に製造することができる。
(実施例15)
HIVインテグラーゼアッセイ:組換えインテグラーゼを触媒とする鎖転移
WO02/30930の実施例193に組換えインテグラーゼについて記載されている方法に従ってインテグラーゼの鎖転移活性のアッセイを実施した。本発明の代表的化合物はこのアッセイで鎖移動活性の阻害を示す。例えば、実施例3,3C及び4〜13で調製した化合物をインテグラーゼアッセイで試験した処、いずれもIC50が0.5マイクロモル未満であることが判明した。
予備結合した複合体のアッセイの実施に関する詳細な説明はWolfe,A.L.ら,J.Virol.1996,70:1424−1432,Hazudaら,J.Virol.1997,71:7005−7011;Hazudaら.,Drug Designand Discovery 1997,15:17−24;andHazudaら,Science 2000,287:646−650に記載されている。
(実施例16)
HIV複製の阻害のアッセイ
Vacca,J.P.ら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1994,91:4096に従ってT−リンパ球の急性HIV感染の阻害アッセイを実施した。本発明の代表的化合物はこのアッセイでHIV複製の阻害を示す。例えば、実施例3、3C及び4〜13で調製した化合物を本アッセイで試験した処、いずれもIC95が5マイクロモル未満であることが判明した。
以上の記載により本発明の原理を教示し、例証の目的で実施例を記載したが、本発明の実施は特許請求の範囲に含まれる通常の全変形、応用及び/又は変更を含む。

Claims (18)

  1. 式(I):
    Figure 2005527521
    [式中、
    ’は−H又は−Fであり;
    ’は
    (1)−C1−6アルキル−C(=O)N(R)、
    (2)−C(=O)N(R)、
    (3)
    Figure 2005527521
    (式中、
    Figure 2005527521
    はアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、又はモルホリノである)、
    (4)トリアゾリルもしくはテトラゾリル、
    (5)−N(R)−C(R)=O、
    (6)
    Figure 2005527521
    (式中、xは0、1又は2の整数である)、又は
    (7)−COであり;
    ’は
    (1)−H、
    (2)−C(=O)N(R)、
    (3)−CH−C(=O)N(R)、
    (4)−CHCH−C(=O)N(R)、
    (5)−S−CH−C(=O)N(R)、
    (6)−O−CH−C(=O)N(R)、
    (7)−N(R)−C(R)=O、
    (8)−N(SO)−CH−C(=O)N(R)、
    (9)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
    (10)−N(R)SO
    (11)−CH=CH−C(=O)−N(R)、
    (12)−N(R)−CH−C(=O)N(R)、
    (13)−N(R)−C(=O)−N(R)、
    (14)−HetC’、
    (15)−(CH1−3アルキル−HetC’、
    (16)−N(R)−(CH1−3−HetC’、
    (17)−N(R)−SO−N(R)、
    (18)−HetQ’、
    (19)
    Figure 2005527521
    (式中、
    Figure 2005527521
    は上記R’に定義した通りである)、又は
    (20)
    Figure 2005527521
    (式中、
    Figure 2005527521
    は上記R’に定義した通りである)であり;
    HetC’はN、O及びSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員飽和複素環であり、前記飽和複素環は、各々独立してハロゲン、−C1−4アルキル、−C3−6シクロアルキル、−O−C1−4アルキル、−C1−4ハロアルキル、−O−C1−4ハロアルキル、−CN、オキソ、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、−(CH0−3C(=O)N(R)、−(CH0−3C(=O)R、−N(R)−C(=O)R、−N(R)−CO、−(CH1−3N(R)−C(=O)R、−N(R)、−(CH1−3N(R)、−SO、−(CH0−3C(=O)−HetD’、−HetD’、−N(R)−HetD’、及び−(CH1−3−HetD’である1〜4個の置換基で場合により置換されており;各HetD’は独立して1〜4個の窒素原子を含む5又は6員複素芳香族環であるかあるいは1〜4個の窒素原子を含む5又は6員飽和複素環であり、前記環は、各々独立してハロゲン、オキソ、−C1−4アルキル、又は−O−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で場合により置換されており;
    HetQ’はC5−7アザビシクロアルキル環を含む7〜9員架橋アザビシクロアルキル飽和環系であり、環炭素の2個は1又は2個の炭素原子を含む架橋により結合されており、前記架橋アザビシクロアルキル環系は、各々独立してハロゲン、オキソ、又は−C1−4アルキルである1〜4個の置換基で場合により置換されており;
    各Rは独立して−H、−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルであり;
    各Rは独立して−H、−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルであり;
    各Rは独立して−C1−6アルキル、又は−C3−6シクロアルキルである]の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  2. ’が−(CH1−3−C(=O)N(R)、−C(=O)N(R)、
    Figure 2005527521
    トリアゾリル、又はテトラゾリルである請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  3. ’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、−C(=O)N(Ra*b*)、
    Figure 2005527521
    トリアゾリル、又はテトラゾリルであり;
    a*及びRb*が各々独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり、但しRa*及びRb*が同時に−Hとなることはなく;
    ’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
    ’の各Rが独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
    ’の各Rが独立して−C1−4アルキル又はシクロプロピルである請求項2に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  4. ’が−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)又は−C(=O)N(Ra*b*)であり;
    a*及びRb*の一方が−Hであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである請求項3に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  5. ’の定義におけるHetC’がピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、チアジアゼパニル、ジチアゼパニル、ジアゼパニル及びチアジアジナニルから選択される飽和複素環であり、前記飽和複素環が置換されていないかあるいは各々独立して
    (a)メチルもしくはエチル、
    (b)=O、
    (c)−C(=O)N(R)、
    (d)−CHC(=O)N(R)、
    (e)−C(=O)R、又は
    (f)−SOである1〜4個の置換基で置換されている請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  6. ’が−H、−C(=O)N(R)、−N(R)SO、−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルである請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  7. ’が−H又は−Fであり;
    ’が
    (1)−(CH1−3−C(=O)N(Ra*b*)、
    (2)−C(=O)N(Ra*b*)、
    (3)−C(=O)NH
    (4)
    Figure 2005527521
    (5)トリアゾリル、又は
    (6)テトラゾリルであり;
    ’が
    (1)−H、
    (2)−C(=O)N(R″R″)、
    (3)−CH−C(=O)N(R″R″)、
    (4)−CHCH−C(=O)N(R″R″)、
    (5)−N(R)−C(R)=O、
    (6)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
    (7)−N(R)SO
    (8)−HetC’、又は
    (9)−HetQ’であり;
    HetC’がチアジナニル、イソチアゾリジニル及びチアジアジナニルから選択される飽和複素環であり、前記飽和複素環が、各々独立して−C1−4アルキル又はオキソである1〜4個の置換基で場合により置換されており;
    HetQ’が、各々独立してオキソ又は−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で場合により置換されたアザビシクロ[2.2.1]ヘプチルであり;
    a*及びRb*の一方が−H、−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
    ″及びR″の各々が独立して−C1−4アルキル又はシクロプロピルであり;
    及びRの各々が独立して−H、−C1−4アルキル、又はシクロプロピルであり;
    が−C1−4アルキル又はシクロプロピルである請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  8. ’が−H又は−Fであり;
    ’が
    (1)−CHC(=O)N(Ra*b*)、
    (2)−C(=O)N(Ra*b*)、
    (3)−C(=O)NH
    (4)
    Figure 2005527521
    (5)トリアゾリル、又は
    (6)テトラゾリルであり;
    ’が
    (1)−C(=O)N(R″R″)、
    (2)−CH−C(=O)N(R″R″)、
    (3)−CHCH−C(=O)N(R″R″)、
    (4)−N(R)−C(R)=O、
    (5)−N(R)−C(=O)−C(=O)−N(R)、
    (6)−N(R)SO
    (7)1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、
    (8)1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、
    (9)1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、
    (10)6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は
    (11)3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
    a*及びRb*の一方が−H、−C1−3アルキル、又はシクロプロピルであり、Ra*及びRb*の他方が−C1−3アルキルであり;
    ″及びR″の各々が独立して−C1−3アルキルであり;
    及びRの各々が独立して−C1−3アルキルであり;
    が−C1−3アルキルである請求項7に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  9. ’が−H又は−Fであり;
    ’が
    (1)−CHC(=O)NH(CH)、
    (2)−CHC(=O)N(CH
    (3)−C(=O)NH(CH)、
    (4)−C(=O)N(CH
    (5)−C(=O)NH(CHCH)、
    (6)−C(=O)NH(CHCHCH)、
    (7)−C(=O)NH(CH(CH)、
    (8)−CHC(=O)NH(シクロプロピル)、
    (9)−C(=O)NH
    (10)
    Figure 2005527521
    (11)トリアゾリル、又は
    (12)テトラゾリルであり;
    ’が
    (1)−C(=O)N(CH
    (2)−N(CH)−C(CH)=O、
    (3)−N(CH)−C(=O)−C(=O)−N(CH
    (4)−N(CH)SOCH
    (5)−N(CH)SOCHCH
    (6)−N(CHCH)SOCH
    (7)1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、
    (8)1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、
    (9)6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、又は
    (10)3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルであり;
    但し、
    (i)R’が−C(=O)N(CHである場合にはR’は−C(=O)NH以外のものであり;
    (ii)R’が−N(CH)−C(CH)=O又は−N(CH)−C(=O)−C(=O)−N(CHである場合にはR’は−C(=O)N(CH又は−CHC(=O)N(CH以外のものである請求項8に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  10. ’が−C(=O)NH、−C(=O)NH(CH)、−C(=O)N(CH、又は−C(=O)NH(CHCH)であり;
    ’が−N(CH)SOCH、−N(CH)SOCHCH、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、又は6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イルである請求項9に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  11. N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(エチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(アミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−N−{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドからなる群から選択される化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  12. N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−4−フルオロベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(エチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−[2−(アミノカルボニル)−4−フルオロベンジル]−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(アミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−N−{2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミド;
    N−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドからなる群から選択される請求項11に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  13. 式:
    Figure 2005527521
    のN−{4−フルオロ−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ベンジル}−5−(1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル)−8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドである請求項12に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
  14. 治療有効量の請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩と医薬的に許容可能な担体を含有する医薬組成物。
  15. 治療有効量の請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を処置を要する対象に投与する段階を含む、前記対象におけるHIVインテグラーゼの阻害方法。
  16. 治療有効量の請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を処置を要する対象に投与する段階を含む、前記対象におけるHIV感染の予防もしくは治療又はAIDSの予防、治療もしくは発症遅延方法。
  17. 治療有効量の請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩と医薬的に許容可能なキャリヤーを併用することにより製造される製剤を含む医薬組成物。
  18. HIVインテグラーゼを阻害するため、HIV感染を治療もしくは予防するため、又はAIDSを予防、治療もしくは発症遅延させるために有用であり、治療有効量の請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩と、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される治療有効量のHIV感染/AIDS抗ウイルス剤の併用剤。
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