JP2005526847A - 細菌性髄膜炎に関する粘膜組合せワクチン - Google Patents

細菌性髄膜炎に関する粘膜組合せワクチン Download PDF

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Abstract

本出願は、粘膜送達のための組成物を開示する。この組成物は、以下:(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原、のうちの2つ以上を含む。この組成物は、一般的な疾患(すなわち、細菌性髄膜炎)の3つの別々の原因に対して免疫するための、単回投与を可能にする。

Description

本明細書中に引用される全ての文書は、その全体が参考として本明細書中に援用される。
(発明の分野)
本願は、粘膜性髄膜炎ワクチン(特に、鼻内ワクチン)に関する。
(発明の背景)
髄膜炎は、脳および脊髄に及ぶ組織の炎症である。髄膜炎は、細菌性の原因またはウイルス性の原因を有し得、一般的には、細菌性髄膜炎が、より重篤である。
細菌性の原因である主要な病原体は、Neisseria meningitidis(meningococcus)であるが、他の関連する病原体としては、Streptococcus pneumoniae(pneumococcus)、Haemophilus influenzae(Hib)、およびStreptococcus agalactiae(GBS)が挙げられる。N.meningitidisはまた、髄膜炎菌性敗血症(これは、生命の危険がある主要な感染局面である)の原因でもある。
Hib感染に対して防御するためのワクチンは、長年にわたって利用可能である。血清群C髄膜炎菌(「MenC」)に対して防御するワクチンが、1999〜2000年においてヨーロッパのいくつかの国において導入された。肺炎ワクチンが、2000年に米国において慣用的使用に入った。
これらの3つの病原体に対するワクチンは、抗原性莢膜多糖に基づき、キャリアタンパク質への結合体化が、その多糖の免疫原性を増強するために使用されている。これらのワクチンは、注射によって投与されるが、粘膜送達への調査が、マウスについて記載されている。例えば、参考文献1は、Hib結合体ワクチンの鼻内投与を記載し、参考文献2は、MenC結合体ワクチンの鼻内投与を記載する(参考文献3もまた、参照のこと)。ワクチンの粘膜送達は、若年幼児に投与される多数回注射という問題を克服するための魅力的なアプローチを示す。さらに、ほとんどの病原体は、まず、粘膜表面に感染するので、感染部位で粘膜免疫を誘導すると、最適な防御免疫に寄与する可能性がある。
血清群B髄膜炎菌(「MenB」)に対する小胞ベースのワクチンの鼻内送達および口腔咽頭送達もまた、記載されており[例えば、参考文献4]、N.meningitidisトランスフェリン結合タンパク質Bを発現するB.pertussis細菌の鼻内送達も同様に、記載されている[5]。参考文献6は、肺炎球菌結合体ワクチンの鼻内送達を記載する[参考文献7および8もまた参照のこと]。
髄膜炎ワクチンの粘膜送達の改良を提供することが、本発明の一目的である。
(発明の開示)
本発明は、粘膜送達のための組成物を提供し、この組成物は、以下:
(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;
(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および
(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原、
のうちの2つ以上を含む。
異なる抗原を組み合わせると、複数の病原体に対して免疫するために投与される必要がある別個の投与の数が減少する。このことは、代表的には、注射可能なワクチンについての利点として観察され、その場合、有痛性の注射の数が減少する。しかし、このことは、粘膜ワクチン(例えば、鼻内ワクチン)においては、送達に関連する不快レベルが、注射可能なワクチンよりも低いので、それ程重要ではない。しかし、組合せ抗原組成物は、粘膜送達についてさえも有利である。なぜなら、患者のコンプライアンスが改善され、そして医薬の輸送/貯蔵が容易になるからである。
複数の抗原を単回投与に組み合わせることは魅力的である[例えば、参考文献9〜12]が、一旦組み合わせた後の種々の成分間の相互作用に起因して、特に液体処方物においては、これは困難である[13]。生じる問題としては、抗原干渉、抗原競合[14、15]、抗原分解、エピトープ抑制、およびアジュバント適合性が挙げられる。混合物の品質管理もまた、より困難である。さらに、抗原を組み合わせることに関する既存の知識は、粘膜ワクチンではなく、注射可能なワクチンに焦点を合わせている。
これらの困難性にも関わらず、驚くべきことに、本発明者らは、Haemophilus influenzae、Neisseria meningitidisおよび/またはStreptococcus pneumoniaeに由来する抗原が、予期されていた負の結果を伴わずに、粘膜送達のために組合され得ることを、見出した。これらの3つの生物由来の抗原を組み合わせることはまた、有利である。なぜなら、これにより、一般的疾患(すなわち、細菌性髄膜炎)の3つの別個の原因を単回投与で処理することが可能になるからである。この型の組合せ型髄膜炎ワクチンは、以前に報告された[16]が、粘膜投与は、報告されていない。
(粘膜送達)
本発明の組成物は、粘膜送達用である。
利用可能な種々の粘膜送達の選択肢のうち、鼻内経路が、最も実用的である。なぜなら、鼻内経路は、既に大量生産されている比較的単純なデバイスを用いて容易に接近することを提供するからである。さらに、鼻内免疫は、別の経路よりも強力であるようである。従って、粘膜送達のために好ましい経路は、鼻内経路であり、本発明の組成物は、好ましくは、鼻内投与(例えば、鼻スプレーによるか、鼻ドロップ(nasal drop)によるか、ゲルによるか、または粉末による)のために適合されている[例えば、参考文献17および18]。
このワクチンの粘膜送達のための別の経路は、経口経路、胃内経路、肺経路、腸内経路、直腸経路、眼経路、および膣経路である。
((a)Haemophilus influenzae抗原)
この組成物中のH.influenzae抗原は、代表的には、莢膜糖抗原である。H.influenzae b由来の糖抗原は、周知である。
有利なことに、このHib糖は、その免疫原性を特に小児において増強するために、キャリアタンパク質に共有結合体化される。一般的な多糖結合体の調製、特に、Hib莢膜多糖の調製は、十分に記載されている。[例えば、参考文献19〜27など]。本発明は、任意の適切なHib結合体を使用し得る。
その結合体の糖部分は、多糖(例えば、全長ポリリボシルリビトールホスフェート(PRP))であるが、多糖を(例えば、酸加水分解により)加水分解してオリゴ糖(例えば、分子量約1〜約5kDa)を形成することが、好ましい。加水分解が実施される場合、その加水分解産物は、サイズで分類されて、短すぎて有効に免疫原性ではないオリゴ糖が除去され得る。サイズ分離されたオリゴ糖は、好ましい糖抗原である。
好ましいキャリアタンパク質は、細菌毒素またはトキソイド(例えば、ジフテリアトキソイドまたは破傷風トキソイド)である。これらは、一般的に、結合体ワクチンの状態で使用される。CRM197ジフテリアトキソイドは、特に好ましい[28]。他の適切なキャリアタンパク質としては、N.meningitidis外膜タンパク質[29]、合成ペプチド[30、31]、熱ショックタンパク質[32、33]、百日咳タンパク質[34、35]、H.influenzae由来のタンパク質D[36]、サイトカイン[37]、リンホカイン[37]、ホルモン[37]、増殖因子[37]、C.difficile由来の毒素Aまたは毒素B[38]、鉄取込みタンパク質[39]などが挙げられる。キャリアタンパク質の混合物を使用することが、可能である。
その糖部分は、キャリアタンパク質に、直接かまたはリンカーを介して、結合体化され得る。直接的結合は、その多糖の酸化、その後のそのタンパク質との還元的アミノ化によって、例えば、参考文献40および41に記載されるようにして、達成され得る。リンカー基を介する結合は、任意の公知手順(例えば、参考文献42および43に記載される手順)を使用して、なされ得る。適切なリンカーとしては、カルボニル、アジピン酸、B−プロピオンアミド[44]、ニトロフェニル−エチルアミン[45]、ハロアシルハライド[46]、グリコシド結合[47]、6−アミノカプロン酸[48]、ADH[49]、C〜C12部分[50]などが挙げられる。
この糖は、代表的には、結合体化前に、活性化または官能化される。活性化は、例えば、シアニル化試薬(例えば、CDAP(例えば、1−シアノ−4−ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート[51、52]))を含み得る。他の適切な技術は、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p−ニトロ安息香酸、N−ヒドロキシスクシンイミド、S−NHS、EDC、TSTUを使用する;参考文献53に対する序論も参照のこと。還元的アミノ化が、好ましい技術である。
好ましい結合体は、アジピン酸コハク酸ジエステルを介してCRM197に共有結合された、Hib糖を含む[54,55]。
本発明の組成物は、1種より多くのHib抗原を含み得る。
((b)Neisseria meningitidis 抗原)
この組成物におけるN.meningitidis抗原は、代表的には、莢膜糖抗原(例えば、血清群A、C、W135またはY由来)である。N.meningitidis由来の糖抗原が、周知である。しかし、その抗原が血清群B由来である場合、その抗原は、タンパク質抗原であることが、好ましい。これは、MenBのネイティブ莢膜多糖が自己抗原を含むからである。血清群B由来の糖抗原が使用される場合、改変糖抗原(例えば、N−プロピオニル化により改変された抗原)を使用することが、好ましい[例えば、参考文献56、57、58]。他の血清群由来の糖の化学的改変もまた、可能である。
この糖は、好ましくは、オリゴ糖(すなわち、莢膜多糖のフラグメント)である。多糖は、より短い糖を生じるように操作され得、そしてこれらは、ネイティブ多糖の(例えば、軽度の酸における加水分解、加熱、サイズ分別クロマトグラフィーなどによる)精製および/またはサイズ分別によって得られ得る。好ましいMenCオリゴ糖が、参考文献59および60に開示される。
この糖は、好ましくは、上記のようにキャリアタンパク質に結合体化されている。
本発明の組成物は、1種より多くの髄膜炎菌抗原を含み得る。N.meningitidisの血清群A、C、W135およびYのうちの少なくとも2つ(すなわち、2つ、3つ、または4つ)由来の莢膜糖抗原[61]を含むことが、好ましくあり得る。
混合物が、血清群AおよびCの両方に由来する莢膜糖を含む場合、MenA糖:MenC糖の比率(重量/重量)は1より大きい(例えば、2:1、3:1、4:1、5:1、10:1以上)ことが、好ましい。驚くべきことに、MenA成分の免疫原性の改善が、MenA成分がMenC成分に対して過剰(質量/用量)に存在する場合に観察されている[61]。
混合物が、血清群W135と、血清群A、CおよびYのうちの少なくとも1つとに由来する莢膜糖を含む場合、驚くべきことに、MenW135糖の免疫原性は、単独で投与される場合よりも、他の血清群由来の糖と組合せて投与される場合の方が大きい(同じ投薬量などで)ことが、見出された[61]。従って、MenW135抗原が免疫応答を惹起する能力は、他の血清群由来の抗原と組み合わせないで送達された場合に等量の同じ抗原によって惹起される免疫応答よりも大きい。そのような免疫原性の増強は、コントロール動物にMenW135抗原を投与し、試験動物にその混合物を投与すること、ならびに標準アッセイ(例えば、殺菌力価、ラジオイムノアッセイおよびELISAなど)を使用して、それら2種に対する抗体力価を比較することによって、決定され得る。血清群W135由来の糖と他の血清群由来の糖との相乗的組合せを含むワクチンが、免疫学的に有利である。なぜなら、それらは、抗W135応答の増強および/またはより低用量のW135を可能にするからである。
血清群B由来のタンパク質抗原が使用される場合、参考文献62〜71に開示されるタンパク質のうちの1つを使用することが、好ましい。好ましいタンパク質抗原は、「287」タンパク質または誘導体(例えば、ΔG287)を含む。
血清群Bについての外膜小胞(OMV)抗原[例えば、72、73]を使用することもまた、可能である。
本発明の組成物は、1種より多くの髄膜炎菌抗原を含み得る。
((c)Streptococcus pneumoniae抗原)
この組成物中のS.pneumoniae抗原は、代表的には、好ましくは上記のようにキャリアタンパク質に結合体化している、莢膜糖抗原である[例えば、74、75、76]。
1つより多くの血清型のS.pneumoniae由来の糖を含むことが、好ましい。例えば、23種の異なる血清型由来の多糖の混合物が、広範に使用されており、同様に、5種と11種との間の種類の異なる血清型由来の多糖を含む結合体ワクチンも、広範に使用されている[77]。例えば、PrevNarTMは、7つの血清型(4、6B、9V、14、18C、19F、および23F)に由来する抗原を含み、その各々の糖は、還元的アミノ化によってCRM197に個別に結合体化されている。
従って、本発明の組成物は、1種より多くの肺炎球菌抗原を含み得る。
(さらなる成分−アジュバント)
本発明の組成物は、通常は、粘膜アジュバントを含む。粘膜アジュバントとしては、(A)E.coli易熱性エンテロトキシン(「LT」)またはその無毒化変異体(例えば、K63変異体もしくはR72変異体)[例えば、参考文献78の第5章];(B)コレラ毒素(「CT」)またはその無毒化変異体[例えば、参考文献78の第5章];あるいは(C)生分解性かつ非毒性の物質(例えば、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリカプロラクトンなど)から形成された微粒子(すなわち、直径約100nm〜約150μm、より好ましくは直径約200nm〜約30μm、および最も好ましくは直径約500nm〜10μm);(D)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル[79];(E)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤[80]、または少なくとも1種のさらなる非イオン性界面活性剤(例えば、オクトキシノール[81])と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルエステル界面活性剤;(F)キトサン[例えば、82];(G)免疫刺激オリゴヌクレオチド(例えば、CpGオリゴヌクレオチド);(H)二本鎖RNA;(I)サポニン[83];(J)モノホスホリル脂質A模倣物(例えば、アミノアルキルグルコサミニドホスフェート誘導体(例えば、RC−529[84]);あるいは(K)ポリホスファゼン(PCPP)が挙げられるが、これらに限定されない。他の粘膜アジュバントもまた、利用可能である[例えば、参考文献85の第7章を参照のこと]。
好ましい粘膜アジュバントは、細菌性ADP−リボシル化毒素またはその変異体である。例えば、コレラ毒素(CT)またはE.coli易熱性毒素(LT)は、強力な粘膜アジュバントであり、同様に、その無毒化対応物も強力な粘膜アジュバントである[86]。CTおよびLTは、相同性であり、代表的には、互換可能である。
CTまたはLTの無毒化は、化学的手段によって、または好ましくは遺伝的手段によってであり得る。適切な例としては、アミノ酸63にリジン残基を有するLT[「LT−K63」−参考文献87]、およびアミノ酸72にアルギニン残基を有するLT[「LT−R72」−参考文献88]が挙げられる。他の適切な変異体としては、残基63にチロシンを有するLT[「Y63」−参考文献89]および参考文献90に開示される種々の変異体(すなわち、D53、K97、K104およびS106)、ならびにそれらの組合せ(例えば、D53変異およびK63変異を有するLT)。
その組成物は、生体接着物[91、92](例えば、エステル化ヒアルロン酸微小球[93]または好ましい実施形態において、ポリ(アクリル酸)の架橋誘導体、ポリビニルアルコールの架橋誘導体、ポリビニルピロリドンの架橋誘導体、多糖の架橋誘導体、およびカルボキシメチルセルロースの架橋誘導体からなる群から選択される、粘膜接着剤)を含み得る。
本発明の組成物は、1種より多くの粘膜アジュバントを含み得る。
(さらなる成分−抗原)
H.influenzaeに由来する抗原、N.meningitidisに由来する抗原およびS.pneumoniaeに由来する抗原の組合せは、有利である。なぜなら、これらはすべて、細菌性髄膜炎を引き起こすからである。さらなる生物に対する免疫応答を誘導する抗原もまた、本発明の組成物中に含まれ得る。そのような抗原は、例えば、以下である:
−Helicobacter pylori由来の抗原(例えば、CagA[94〜97]、VacA[98、99]、NAP[100、101、102]、HopX[例えば、103]、HopY[例えば、103]および/またはウレアーゼ)
−A型肝炎ウイルス(例えば、不活化ウイルス)由来の抗原[例えば、104、105]
−B型肝炎ウイルス由来の抗原(例えば、表面抗原および/またはコア抗原[例えば、105、106]
−C型肝炎ウイルス由来の抗原[例えば、107]
−Bordetella pertussis由来の抗原(例えば、B.pertussis由来の百日咳ホロ毒素(PT)および線維状赤血球凝集素(FHA))(必要に応じて、ペルタクチン(pertactin)ならびに/またはアグルチノーゲン(agglutinogen)2および3[例えば、参考文献108および109]と組み合わせる)。
−ジフテリア抗原(例えば、ジフテリアトキソイド[例えば、参考文献117の第3章](例えば、CRMl97変異体[例えば、83])
−破傷風抗原,(例えば、破傷風トキソイド[例えば、参考文献114の第4章]
−N.gonorrhoeae由来の抗原[例えば、62〜65]
−Chlamydia pneumoniae由来の抗原[例えば、110、111、112、113、114、115、116]
−Chlamydia trachomatis由来の抗原[例えば、117]
−Porphyromonas gingivalis由来の抗原[例えば、118]
−ポリオ抗原[例えば、119、120](例えば、IPVまたはOPV)
−狂犬病抗原[例えば、121](例えば、凍結乾燥不活化ウイルス[例えば、122、RabAvertTM])
− 麻疹抗原、流行性耳下腺炎抗原および/または風疹抗原[例えば、参考文献123の第9章、第10章および第11章]
−インフルエンザ抗原[例えば、参考文献123の第19章]、(例えば、赤血球凝集素タンパク質および/またはノイラミダーゼ表面タンパク質)
−パラミクソウイルス由来の抗原(例えば、RSウイルス由来の抗原(RSV[124、125])および/またはパラインフルエンザウイルス由来の抗原(PIV3[126])
−Moraxella catarrhalis由来の抗原[例えば、127]
−Streptococcus agalactiae(B群連鎖球菌)由来の抗原[例えば、128,129]
−Streptococcus pyogenes(A群連鎖球菌)由来の抗原[例えば、129、130、131]
−Staphylococcus aureus由来の抗原[例えば、132]。
本組成物は、これらのさらなる抗原を1種以上含み得る。
結合体が存在する場合、この組成物はまた、遊離キャリアタンパク質[133]を含み得る。
この組成物が細菌全体を(インタクトな細菌であろうと、溶解細菌であろうと)含まないことが、好ましい。
本発明の組成物は、糖抗原を模倣するタンパク質(例えば、ミモトープ(mimotope)[134])または抗イディオタイプ抗体を含み得る。これらは、個々の糖成分を置換し得るかまたは、個々の糖成分を補完し得る。例として、そのワクチンは、糖自体の代わりに、MenC[135]莢膜多糖またはMenA[136]莢膜多糖を含み得る。
本発明の組成物は、「遺伝子免疫」[例えば、137]のための核酸を含み得る。この核酸は、この組成物のタンパク質成分をコードする。そしてこの核酸は、個々のタンパク質成分(上記の段落の個々のタンパク質成分を含む)を置換し得るか、またはこの核酸は、個々のタンパク質成分を補完し得る。例として、このワクチンは、破傷風毒素をコードするDNAを含み得る。
(さらなる成分−処方物)
本発明の組成物は、好ましくは、薬学的に受容可能なキャリアを含む。
「薬学的に受容可能なキャリア」とは、この組成物を受容する個体に対して有害な抗体の生成をそれ自体は誘導しない、任意のキャリアを包含する。適切なキャリアは、代表的には、大きくゆっくり代謝される高分子(例えば、タンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマーアミノ酸、アミノ酸コポリマー、トレハロース[138]、脂質凝集体((例えば、油滴もしくはリポソーム)、および不活性ウイルス粒子)である。そのようなキャリアは、当業者に周知である。このワクチンはまた、希釈剤(例えば、水、生理食塩水、グリセロールなど)、を含み得る。さらに、補助物質(例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝化物質など)が、存在し得る。このキャリアは、粘膜投与に適合性である。薬学的に受容可能な賦形剤の考察は、Remington’s Pharmaceutical Sciencesにおいて入手可能である。
本発明の組成物は、好ましくは、滅菌されている。
本発明の組成物は、好ましくは、緩衝化されている。
本発明の組成物は、好ましくは、発熱物質を含まない。
本発明の組成物は、その成分(a)、(b)および/または(c)と混合してパッケージされ得るか、あるいはこれらの成分は、患者に投与されるまで別個のままで有り得、患者に投与される段階で混合される。別個である場合、それらの個々の成分は、凍結乾燥形態または溶液/懸濁物のいずれかの状態であり得る。混合される場合、それらの成分は、すべて凍結乾燥形態であるかまたはすべて溶液/懸濁物の状態であるかのいずれかである。凍結乾燥成分は、患者に投与される前に、(例えば、緩衝液中に)再懸濁される。成分(例えば、アジュバント)は、緩衝液または凍結乾燥物質中に存在し得る。
(免疫原性組成物)
本発明の組成物は、好ましくは、免疫原性組成物(例えば、ワクチン)である。糖または糖−タンパク質結合体に基づくワクチンの処方は、当該分野で周知である。
免疫原性組成物は、免疫学的に有効な量の抗原、ならびに必要な場合には、他の特定の成分のうちのいずれかを含む。「免疫学的に有効な量」によって、個体にその量を単回投与または一連の投与の一部としてのいずれかで投与すると、処置または予防のために有効であることが、意図される。この量は、処置されるべき個体の健康状態および身体状態、年齢、処置されるべき個体の分類学的群(例えば、非ヒト霊長類、霊長類など)、その個体の免疫系が抗体を合成する能力、望まれる防御の程度、そのワクチンの処方、その医学的状態を処置する医師の評価、ならびに他の関連する要因に依存して、変化する。その量は、慣用的試験を介して決定され得る比較的広い範囲にあることが、予期される。
(処置方法)
一旦処方されると、本発明の組成物は、患者に直接投与され得る。この患者は、一般的には、ヒトである。このヒトは、好ましくは、小児またはティーンエイジである。さらなる好ましい患者の種類は、成人の女性であり、好ましくは、子供を有する年齢の女性または妊娠している女性である。本発明の組成物は、母系経路を介して子供を受動免疫するために特に適切である。
本発明の組成物中の抗原は、特定の細菌に対する免疫応答を誘導する。これらの免疫応答は、好ましくは、防御的である(すなわち、患者を、その細菌が後に感染するのを防御する)。従って、本発明の組成物は、好ましくは、予防的に(すなわち、感染を予防するために)使用されるが、これらはまた、治療目的に(すなわち、感染後に疾患を処置するために)使用され得る。これらの免疫応答は、好ましくは、患者における殺菌性抗体の生成を含む。
本発明はまた、患者において免疫応答を惹起する方法を提供し、この方法は、患者に、本発明に従うワクチンを、粘膜経路を介して(例えば、鼻内に)投与する工程を包含する。
その免疫応答は、好ましくは、Haemophilus influenzae、Neisseria meningitidisおよび/またはStreptococcus pneumoniaeにより引き起こされる、細菌性髄膜炎および/または菌血症に対して防御的である。この組成物の個々の抗原性成分は、好ましくは、同時に、そして組み合わせて、投与される。しかし、他の好ましい実施形態において、これらは、別個に(同時または連続的のいずれかで)投与され得る。それらが別個に投与される場合、それらの成分は、好ましくは、同じ粘膜表面に送達される。
本発明はまた、医薬として使用するための本発明の組成物を提供する。
本発明はまた、患者に投与するための医薬の製造における、(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原の使用を提供する。
本発明のこれらの方法および使用は、初回刺激(prime)レジメン/ブーストレジメンを含み得る。本発明の方法および使用は、初回刺激(priming)投与と、その後に続くブースター投与であり得、このブースター投与は、粘膜経路または非経口経路によってであり得る。同様に、本発明の方法および使用は、既に免疫学的に初回刺激(prime)されている患者において、ブースター応答を惹起し得、その初回刺激投与は、粘膜経路によってでも、非経口経路によってでもよい。ブースター投与は、初回刺激投与よりも少ない抗原を含み得る(例えば、ブースター投与は、単一の抗原を使用し得る)。
初回刺激および/またはブーストにおける投与処置は、単一用量スケジュールまたは多用量スケジュールであり得る。本発明の組成物は、単位投与形態で提示され得る。
(製造方法)
本発明は、本発明の組成物を生成するための方法を提供し、この方法は、以下の:(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原の2つ以上を、混合する工程、ならびにその混合物を粘膜送達用に処方する工程、を包含する。
(発明を実行する様式)
(組合せHib/MenC組成物)
Neisseria meningitidis血清群C莢膜オリゴ糖を、サイズ分類したオリゴ糖の選択的末端還元基活性化によって生成した。同じ方法を、Haemophilus influenzae B型についても使用した。これらの糖を、炭化水素スペーサー[139](Chiron Siena,Italy)を介して、タンパク質キャリアCRM197に結合体化した。それらの結合体を、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中に希釈し、そして(i)変異体E.coli易熱性エンテロトキシンLTK63もしくはLTR72)、(ii)水酸化アルミニウム(Superfos Biosector a/s)または(iii)コレラ毒素(CT)(Sigmaから得た)と混合した。組合せ投与のために、これらの処方物を、使用前に混合した。
(本組成物の粘膜投与)
2つの同一の投与研究を、同時に実施した。10匹の雌BALB/Cマウス(6〜10週齢)群に、10μgのMenCもしくはHibを、単独でか、またはCT(1μg)もしくはLT変異体(1μgおよび10μg)と組み合わせて、鼻内免疫した。比較のために、さらなるマウス群に、ミョウバンに吸着した10μgのMenCまたはHibで筋肉内(IM)免疫した。これらの組成物は、免疫と同じ日に調製した。マウスには、0日目、21日目、および35日目に免疫した。50μlのこれらの組成物を、麻酔していないマウスの大腿または交互の外鼻孔に注入した。血液サンプルを、最後の鼻洗浄サンプル(NW)とともに、49日目に得た。
これらの結合体の免疫原性がこれらの2つを混合した時に損なわれるか否かを評価するために、第3の研究を、同時に実施した。この研究において、これらの2つのワクチンを、同じマウス群に、同じ用量および上記のレジメンで同時に投与した。
(本組成物に対する免疫学的応答)
MenC結合体に対する抗体応答を、以前に記載された改変手順[140]を使用するELISAによって、測定した。簡単に述べると、ELISAプレートを、アジピン酸二ヒドラジド誘導体化MenC糖を用いて、4℃にて一晩コートした。特異的抗体を、ヤギ抗マウスIgG−西洋ワサビペルオキシダーゼ結合体を用いて発色させた。試験サンプルについてのMenC IgG抗体力価と、内部コントロールについてのMenC IgG抗体力価とを、OD=1.0を生じる血清希釈の倍数として表した。各血清サンプルを、2連でアッセイした。平均値を使用して、幾何平均および1標準誤差内の標準偏差を計算した。Hib PRPに対する抗体応答を、MenC ELISAと同様にして決定したが、但し、プレートは、BSA結合体化PRP(PRP−BSA)でコートした。力価を、1:50希釈した血清についてのOD450nmとして表した。
鼻洗浄物を、バイオルミネッセンスアッセイ(BIA)[141]を使用して、IgA抗MenCについてアッセイした。簡単に述べると、MenCに対する血清IgGwo測定するのと同じ試薬およびコーティング手順を使用した。その後、ビオチニル化ヤギ抗マウスIgA特異的抗体を、1次抗体として添加した。力価は、平均バックグラウンドよりも少なくとも2標準偏差上であると計算されたカットオフ値におけるlog RLUデータから外挿した、対数希釈値を示す。
MenC細菌に対する補体媒介性殺菌活性を、以前に記載された[140]ように、プールした血清サンプルにおいて測定した。力価は、1時間のインキュベーション後にCFU数の50%減少を示す血清希釈を計算することによって、決定した。
図1Aは、単独(無地の柱)でかまたはHib抗原と組み合わせたか(影付きの柱)のいずれかの、MenCに対する幾何平均血清IgG抗体力価を示す。両方のLT変異体により惹起された血清抗体応答は、その抗原単独を用いて得られたものよりも有意に高かった。LTR72は、LTK63よりも低用量で高いアジュバント性を示した。最も顕著なことには、両方のLT変異体を用いる鼻内免疫により誘導された抗体応答は、野生型CTを用いて達成された抗体応答、またはミョウバンアジュバント化ワクチンを用いる筋肉内免疫により達成された抗体応答に、匹敵した。重要なことには、第2の結合体化糖抗原の添加によって、いずれかの抗原に対する抗体応答も、有害には影響されなかった。
図1Bは、Hib PRP糖に対する幾何平均血清IgG抗体力価を示す。MenCについてと同様に、いずれかのLT変異体により誘導された抗体応答は、その抗原単独を用いて達成されたものよりも大きかった。また、LTR72は、より良好なアジュバント性を示した。同等の力価が、LT変異体を用いて鼻内免疫されたマウス、および筋肉内免疫によりミョウバンアジュバント化ワクチンによって、誘導された。さらに、その2つの糖抗原結合体ワクチンを用いる組合せ鼻内免疫後に、競合する証拠は存在せず、MenCと組み合わせた場合にHibに対して誘導された応答は、Hib単独を用いる免疫により誘導される応答に匹敵した。
LT変異体を用いる鼻内免疫により誘導された殺菌性抗体のレベルは、ELISA血清IgG応答と密接に相関する。そのレベルはまた、CTにより誘導された応答、またはミョウバン吸着ワクチンを用いる筋肉内免疫により誘導された応答に、匹敵した(図2)。
MenCといずれかのLT変異体とを用いる鼻内免疫後に鼻洗浄から得られたサンプルは、アジュバントの非存在下で鼻内免疫により得られたものよりも高いIgA力価を示した(図3)。予期されたように、筋肉内免疫は、非常に低いIgA力価しか惹起しなかった。
(結論)
N.meningitidisに対する強力な血清抗体応答およびH.influenzaeに対する強力な血清抗体応答が、粘膜アジュバントと組み合わせた結合体化ワクチンを用いる鼻内免疫によって誘導され得る。さらに、MenC抗原について、鼻内により誘導された抗体は、強力な殺菌活性を有した。この活性は、防御免疫に相関することが公知である[142]。さらに、鼻腔におけるIgA応答が、鼻内経路を介して免疫した動物においてのみ誘導された。分泌免疫を誘導することは、重要である。なぜなら、気道上部は、いくつかの病原体(N.meningitidisおよびH.influenzaeを含む)についての侵入口であるからである。
単独および組み合わせて投与された結合体化ワクチンを用いて得られた抗体力価と、MenCに対して測定された殺菌活性とに基づいて、粘膜アジュバントとともに同時投与された2種のワクチンの組合せは、MenCに対する抗体応答にも、Hibに対する抗体応答にも、負には影響しなかった。従って、この結果は、鼻内免疫が、粘膜アジュバント(例えば、LT変異体)と組み合わせた糖−タンパク質結合体ワクチンについての有効な免疫経路であることを、示唆する。
同じ用量のLT変異体は、同時に投与された両方の結合体ワクチンの免疫原性を優位に増強するためには充分であった。このことは、特に重要である。なぜなら、このことは、必要なアジュバントの量と、強力な毒性に関連するリスクとを減らすからである。重要なことには、既に存在しているLTK63に対する免疫は、その変異体が第2の抗原についてのアジュバントとして作用する能力[2]には、影響しない。さらに、粘膜送達されるワクチンの効力は、生体接着剤(bioadhesive)送達系[91]においてそれらのワクチンを処方することによって、さらに改善され得る。
結論として、鼻内免疫のためのLT変異体と糖−タンパク質結合ワクチンとを組み合わせることは、小児への使用のための鼻内免疫のために有効なアプローチである。
本発明は、例示としてのみ上記に記載されており、本発明の範囲および趣旨内に残りつつ、改変がなされ得ることが、理解される。
(参考文献)
その内容は、完全に本明細書によって援用される。
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図1は、MenCに対する幾何平均血清IgG抗体力価を示す。X軸上の印は、使用したアジュバントを示す。各対の左側の無地の柱は、糖抗原自体の投与後に得られたデータを示し、一方、右側の影付きの柱は、組合せ糖抗原の投与後に得られたデータを示す。図1Aは、抗MenC応答を示し、図1Bは、抗Hib応答を示す。誤差バーは、1標準誤差内の標準偏差である。 図2は、MenCに対する殺菌性抗体力価を示す。図1に示されるように、影付きデータは、組合せ糖抗原を使用して得られた。 図3は、鼻洗浄物からのMenC IgA力価を示す。上記のように、影付きデータは、組合せ糖抗原を使用して得られた。

Claims (22)

  1. 粘膜送達のための組成物であって、該組成物は、以下:
    (a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;
    (b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および
    (c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原、
    のうちの2つ以上を含む、組成物。
  2. 請求項1に記載の組成物であって、鼻内投与のために適合されている、組成物。
  3. 請求項2に記載の組成物であって、鼻スプレー、鼻ドロップ、ゲル、または粉末の形態である、組成物。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、前記H.influenzae抗原は、キャリアタンパク質に結合体化している莢膜糖抗原である、組成物。
  5. 請求項4に記載の組成物であって、前記糖抗原は、オリゴ糖である、組成物。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、前記N.meningitidis抗原は、キャリアタンパク質に結合体化している、血清群A、C、W135またはY由来の莢膜糖抗原である、組成物。
  7. 請求項6に記載の組成物であって、前記糖抗原は、オリゴ糖である、組成物。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、血清群A、C、W135、およびYのうちの少なくとも2つに由来するN.meningitidis抗原を含む、組成物。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、前記S.penumoniae抗原は、キャリアタンパク質に結合体化している莢膜糖抗原である、組成物。
  10. 請求項4〜9のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、前記キャリアタンパク質は、ジフテリア毒素または破傷風毒素である、組成物。
  11. 請求項10に記載の組成物であって、前記キャリアタンパク質は、CRM197である、組成物。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、前記H.influenzae抗原、前記N.meningitidis抗原、および前記S.pneumoniae抗原は、キャリアタンパク質に結合体化している、前記莢膜多糖のオリゴ糖フラグメントである、組成物。
  13. 請求項12に記載の組成物であって、前記H.influenzae抗原は、第1キャリアタンパク質に結合体化しており、前記N.meningitidis抗原は、第2キャリアタンパク質に結合体化しており、そして前記S.pneumoniae抗原は、第3キャリアタンパク質に結合体化している、組成物。
  14. 請求項12に記載の組成物であって、前記H.influenzae抗原、前記N.meningitidis抗原、および前記S.pneumoniae抗原は、同じキャリアタンパク質に結合体化している、組成物。
  15. 請求項13に記載の組成物であって、前記第1キャリアタンパク質、第2キャリアタンパク質、および第3キャリアタンパク質は、各々別々にCRM197である、組成物。
  16. 請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の組成物であって、粘膜アジュバントをさらに含む、組成物。
  17. 請求項16に記載の組成物であって、前記粘膜アジュバントは、細菌ADP−リボシル化毒素の無毒化変異体である、組成物。
  18. 請求項17に記載の組成物であって、前記粘膜アジュバントは、LT−K63またはLT−R72である、組成物。
  19. 患者において免疫応答を惹起する方法であって、
    請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の組成物を、該患者に投与する工程、
    を包含する、方法。
  20. 医薬として使用するための、請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  21. 患者を免疫するための医薬の製造における、(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原の使用。
  22. 請求項1〜18のうちのいずれか1項に記載の組成物を生成するためのプロセスであって、
    (i)(a)Haemophilus influenzaeに対する免疫応答を誘導する抗原;(b)Neisseria meningitidisに対する免疫応答を誘導する抗原;および(c)Streptococcus pneumoniaeに対する免疫応答を誘導する抗原を混合する工程;ならびに
    (ii)該混合物を粘膜送達用に処方する工程、
    を包含する、プロセス。
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