JP2005522351A - 胴用、特に印刷機の版型胴およびゴムブランケット胴用の吸い取りおよびクリーニング装置 - Google Patents

Abstract

クリーニング布搬送手段（１、２、３）がクリーニング布と共に独立ケース（４）内で組み立てられ、この形で交換可能であり、側壁（８、９）を有する位置決め部材（５）は、ケース（４）用の駆動装置を備えた運転機構の形で印刷機内に配設されることにより、動作位置へ、および別の位置へ接近するための位置決め部材（５）と駆動装置と共に駆動する、クリーニング布搬送手段（１、２、３）を用いて移動可能なクリーニング布を用いた、特に印刷機の版型胴およびゴムブランケット胴の胴表面用の吸い取りおよびクリーニング装置で、特にこれが印刷装置内で紙軌道が引っ張られ、印刷装置が作動している場合にも、クリーニング布の交換を容易にし、この交換にかかる時間を短縮するために、印刷機内に位置決め部材（５）のために、空気式または油圧式手段（２２、２５）を用いて、クリーニングされる胴表面へ横方向に可動で、再びそれから離れることができるキャリッジ（６）の形の、および位置決め部材（５）からケース（４）を横側で交換するための決められた停止位置（ＩＩＩ）へ接近するための側面ガイドが印刷機の側面部に設けられ、連結および連結解除するためと、位置決め部材（５）の側壁（８、９）の１つの、ケース（４）との形状および力による連結を取り除くための少なくとも１つの連結モジュール（３０）が、前記キャリッジ（６）に組み込まれることが提案される。

Description

本発明は、請求項１の前文による一般的なタイプの吸い取りおよびクリーニング装置に関するものであり、該装置は吸い取りステーションとも呼ばれ、印刷機内の版型胴およびゴムブランケット胴の胴表面を、クリーニング布搬送手段を用いて搬送可能な、ケース内で予め組み立てられたクリーニング布を用いてクリーニングするためのものである。

そのような吸い取りおよびクリーニング装置は、従来技術文献からよく知られている（例えば、特許文献１参照）。
独国特許第１０００８２１４号公開公報

クリーニング装置は、主に新布ローラと、クリーニング布を受け入れる汚布ローラとを含み、該クリーニング布は洗浄液に浸され、新布ローラから汚布ローラへ引っ張られる。その際にクリーニング布は、洗浄ローラの形の当接手段によって、常に引っ張り応力下で保持される。クリーニング装置は、さらに挿入方式として形成され、組み込まれた状態では、例えばゴムブランケット胴として仕上げられる胴本体に組み込まれる。位置決め部材を介して、予め組み立てられたクリーニング布は、ゴムブランケット胴または印刷機械の任意の胴と接触または接触解除される。洗浄液の供給は、機械的に確実にクリーニング装置に組み込まれている。２つの互いに平行に配設された側面部内に、新布ローラ、洗浄ローラおよび汚布ローラが回転可能に装着される。洗浄ローラは弾性被膜を有する表面を有し、クリーニング布を胴本体へ押し付けると同時にクリーニング布を運ぶ当接部材として利用される。挿入方式の側面部（則ち位置決め部材）は、横梁を介して互いにつながっている。クリーニング布は、新布ローラから、できる限り大きい巻き付け角度で、洗浄ローラを介して汚布ローラの引っ張り方向に運ばれる。このクリーニング布は洗浄液に浸される。汚布ローラ上へ、回転軸と歯車を介して駆動装置が導入される。この汚布ローラは周期的に動き、新布ローラからクリーニング布を、クリーニング布をクリーニングされる胴本体に接触させる洗浄ローラを介して引っ張り方向に引っ張り、該クリーニング布を回転軸に受け入れる。

独立したケース内で全てのクリーニング布搬送手段をクリーニング布と共に組み立て、モジュール式の位置決め部材を印刷機内へ固定配設することによって、各々任意の胴用印刷機内で、ケースを総括的に使用することができるようになり、その場合には位置決め部材を配設するだけでよい。クリーニング装置は全てをまとめて交換する必要はなく、独立ケースのみ位置決め部材から取り出せばよい。

クリーニング布の取り替えないしクリーニングケースの交換は、これまでは、動いている印刷機で、さらに印刷機械内で引っ張られている用紙軌道を用いて行われるという意味でいくらか厄介であった。

本発明の課題は、一般的なタイプの吸い取りおよびクリーニング装置に関して、特に印刷機械内で用紙ウェブが引っ張られていて、印刷機が動いている場合にも実行可能なクリーニング布の交換を容易にし、この交換を時間的に短縮することである。

この課題を解決するために、本発明によって、特許請求の範囲の請求項１の特徴部分に記載の特徴を有する胴用吸い取りおよびクリーニング装置の形成が提案される。

本発明を、以下に図に基づいて詳しく説明する。

図１に従って、本発明の胴表面用の吸い取りおよびクリーニング装置の実施形態のクリーニング布搬送手段は、新布ローラ１、洗浄ローラ３の形の当接手段、および汚布ローラ２を含み、これらは全て独立ケース４内に組み立てられている。連続クリーニング布（図示せず）は、独国特許第１０００８２１４１号公開公報に示されるように、新布ローラ１から巻き取られ、洗浄ローラ３を介して汚布ローラ２へ搬送可能である。

ケース４は、交換可能なユニットとして構想されている。則ちクリーニング布の交換が、ケース４の形のそのような独立ユニットを取り替えることによって実現される。

図２は、本発明の吸い取りおよびクリーニング装置の位置決め部材５内に挿入された状態の、先に記述したケース４を示す。該位置決め部材５はよく知られているように、印刷機内に固定配設され、挿入されたケース４と共に作用する。則ち、位置決め部材５内に挿入された状態のケース４は、帰属する運転機構内のビデオカセットなどのように、これと形状および力によって連結可能であり、その場合によく知られた方法で、クリーニング布搬送手段１〜３用の駆動装置を位置決め部材５に止めることができるので、位置決め部材５と本願明細書には示していない駆動装置はモジュラー構造を構成する。

少なくとも１つの駆動原動機は、クリーニング布を動かすために利用され、計算機プログラムによって制御される。この計算機プログラムは、クリーニング布の段階的な送りと、各クリーニング行程後の場合による部分的な戻しと、最後に使用済みのクリーニング布の、汚布ローラ２から新布ローラ１への巻き戻しを可能にする。

位置決め部材５は、印刷機の側面部に配設され、空気式または油圧式手段を用いて、クリーニングされる胴表面へ横方向に可動で、再びこのものから離れることができるキャリッジ６を有し、該キャリッジ上に構造７が配設され、該構造７は、横梁１０を介して連結している２つの側壁８、９の形のケース４を受け入れる。ここでは示していない閂部によって、作動位置のケース４は構造７ないし横梁１０に固定される。さらにケース４の作動位置では布ストックは、新布ローラ１上で、ケース４を機能位置へ挿入する場合に用いられる走査手段（独国特許第１９５４３５１８号公開公報参照）によって制御可能である。

クリーニング布は、受け入れ体３を用いて、胴幅で胴被覆面と接触し、その場合にすでに述べたように、駆動可能な駆動装置から摩擦力を得るために力が及ぼされる。

横梁１０内には、よく知られた方法で洗浄剤を供給するノズルヘッドが統合され、これは、可動ケーブル引き込み口１１（洗浄剤補給用）と連結し、よく知られた方法で横梁１０に沿って胴表面と平行に走行可能である。

図２と図３は、挿入ケース４を含む位置決め部材５を、同じ参照番号で示す。図３ではさらに、キャリッジ６が、構造７の両側でケース４を受け入れるために配設され、これに沿って位置決め部材５が、空気式または油圧式手段２２を用いてクリーニングされる胴表面へ横方向に動くことができるレール２０、２１と、同じく印刷機内の構造７の両側に堅固に固定され、各々１つの車２７（図６）を用いて望遠鏡のように繰り出し可能な二重レールを形成するために、上に前記可動レール２０、２１が載せられる２つの別のレール２３、２４とを用いて実現されることが明らかである。可動レール２０、２１と堅固に連結する車２７の上を、および該車２７を制御する別の空気式または油圧式手段２５を用いて、レール２０、２１は不動レール２３、２４上を走行可能であり、一方位置決め部材５はそれに依存せずに可動レール２０、２１上を動くことができる。

特に好ましい方法では、位置決め部材５は、複数の異なる、しかし少なくとも３つの異なる連結部を用いた、クリーニングされる胴表面に対するケース４ないしクリーニング布の位置決めを可能にする。特に位置決め部材５は、クリーニングされる胴表面の形状変動性を考慮した配達運動の自動調整を可能にする。

これは、位置決め部材５が各々定義された作動位置Ｉ、待機位置ＩＩおよび停止位置ＩＩＩ（図６）に運ばれ、クリーニングされる胴表面の形状変動性を考慮することが、様々に接近できる作動位置Iを生み出すことを含む。印刷に係わっている作動位置Ｉは、例えば伸張測定帯状物を用いて感知および追加制御することができる。印刷動作中は、吸い取りおよびクリーニング装置は待機位置ＩＩに運ばれる。

さらに人間工学上の受け入れの可能性、則ちこのケース４の交換は本発明によれば、印刷機内の位置決め部材５の、決められた第３の位置を必要とする。詳しく言うと停止位置ＩＩＩ、則ちクリーニング布の交換が行われる位置である。この停止位置ＩＩＩでは、位置決め部材５の構造７の側壁８または９をケース４から取り出すことができ、一方ケース４は構造７の別の側壁９または８に移動性で装着されたままであるので、ケース４を横側で位置決め部材５から、および印刷機から取り出し、新しいケース４を装着することができる。

それに関して（図４と図５に従って）取り外し可能な側壁８または９には、連結モジュール３０が設けられ、該連結モジュールは一方では取り外し可能な側壁８または９を用いて横方向に可動のレール２０または２１に、他方ではジャーナル１′、２′、３′に止められ、該ジャーナルを用いて、ケース４のクリーニング布搬送手段１、２、３との形状および力による連結が形成される。このジャーナル１′、２′、３′は、連結モジュール３０のハウジング３１内に、バネ負荷をかけて装着され、横方向に可動のカム部材３２のカム３４を用いて、バネ力に対して固定される。このカム部材３２は、止められた空気式または油圧式胴３３を用いて、当たる際にカム部材３２の横方向運動が起こり、該カム部材３２のカム３４が共に移動し、そのことからバネ負荷がかかったジャーナル１′、２′、３′へのバネ力の反力が伝えられるように当たることができるので、これがバネ力によって連結モジュール３０のハウジング３１内へ移され、クリーニング布搬送手段１〜３から外される。側壁８または９を取り外す場合に、相当するレール２０または２１の動きによって、この側面でケース４が交換のために露出され、側面で位置決め部材５から、したがって側面で印刷機から取り出し可能ないし交換可能となる。

別のクリーニング布搬送手段のために、これに類似で別のカム部材３５とバネ負荷がかけられたジャーナル３６、３７を用いて行うことができる。

そのためには、図６で説明されるように、両レール２０、２１が停止位置ＩＩＩへ走行し、則ち位置決め部材５が印刷機の、外側から到達可能な領域へ運ばれ、側面で接近される。この位置ＩＩＩでは連結モジュール３０は上述のように動かされ、則ち側壁８または９が露出され、レール２０、２１が位置決め部材５から外れたこの側壁８または９に固定され、再び引っ込められるので、構造７内に移動性に装着されたケースに横側から到達可能であり、容易に取り出すことができ、新しいケース４を再び横側から位置決め部材５へ挿入することができる。

図６では、様々な位置が再度具体的に説明される。位置Ａ及びＢは、クリーニングされる胴の形状変動性を考慮するために、様々に接近できる作動位置Ｉを示す。位置Ａは小さい胴用で、位置Ｂは大きい胴用に設けられる。位置Ｃは、印刷機の側壁の内側の縁を、および位置Ｄは、固定レール２３、２４を受け入れる、印刷機の側壁の外側の縁を表す。作動位置Ｉと待機位置ＩＩ間の位置決め部材５の走行に関しては、その場合に位置決め部材５は常に内側の縁Ｃと外側の縁Ｄの間に存在するが、第１空気式または油圧式手段２２のみが第１レール対２０、２１に対して必要となり、その場合にクリーニング布の横側での交換のためには、停止位置ＩＩＩが接近可能とならなければならず、そこで位置決め部材５を、側壁の外側の縁Dを通って横方向に走行させるために第２空気式または油圧式手段２５が必要となることは明らかである。

したがって、本発明の特別な利点は、入子式に互いに移動可能な二重レール対２０、２３および２１、２４として形成された形と、位置決め部材５の側壁８または９の１つを取り外すための連結モジュール３０の形を組み合わせて印刷機内の位置決め部材５を横側搬送することによって、吸い取りおよびクリーニング装置のクリーニング布を、印刷機を停止または紙軌道の張力を解除することなく人間工学上の運動経過で交換することを可能にすることに見いだされる。

吸い取りおよびクリーニング装置は一般に、印刷機の内側と外側の胴表面を、モジュール式布搬送部材を用いてクリーニングするのに適しているが、石版法で、版型を解体することなく図版を素早く交換させられるシステムをクリーニングするためにも好ましく使用することができる。ここでは例としてプリンティングオンデマンド方式とコンピュータトゥープレート方式が挙げられるであろう。

交換可能なケース内に入れられた主なクリーニング布搬送手段を示す図である。 印刷機内に固定された位置決め部材が中に挿入されている図１のケースを示す図である。 図２の本発明の吸い取りおよびクリーニング装置の位置決め部材を９０°回転した遠近図である。 ケースを受け入れる位置決め部材用の本発明の連結部材の遠近図である。 図４を１８０°回転した図である。 印刷機内のクリーニング布用位置決め部材の異なる位置決めの可能性の略図である。

符号の説明

１ 新布ローラ
２ 汚布ローラ
３ 洗浄ローラ
４ ケース
５ 位置決め部材
６ キャリッジ
７ 構造
８、９ 側壁
１０ 横梁
１１ ケーブル引き込み口
２０、２１ 可動レール
２２ 第１空気式または油圧式手段
２３、２４ 固定レール
２５ 第２空気式または油圧式手段
２７ 車
３０ 連結モジュール
３１ ハウジング
３２ カム部材
３３ 空気式または油圧式胴
３４ カム
３５ 別のカム部材
３６、３７ バネ負荷がかけられたジャーナル
１′〜３′ クリーニング布搬送手段１、２、３のバネ負荷がかけられたジャーナル

Claims (6)

1. クリーニング布搬送手段（１、２、３）がクリーニング布と共に独立ケース（４）内で組み立てられ、この形で交換可能であり、
   側壁（８、９）を有する位置決め部材（５）がケース（４）用の駆動装置を備えた運転機構の形で印刷機内に配設されることにより、動作位置へ、および別の位置へ接近するための位置決め部材（５）および駆動装置と共に駆動する、クリーニング布搬送手段（１、２、３）を用いて移動可能なクリーニング布を用いた、特に印刷機の版型胴およびゴムブランケット胴の胴表面用の吸い取りおよびクリーニング装置において、
   印刷機内に位置決め部材（５）のために、空気式または油圧式手段（２２、２５）を用いて、クリーニングされる胴表面へ横方向に可動で、再びそれから離れることができるキャリッジ（６）の形の、位置決め部材（５）からケース（４）を横側で交換するための決められた停止位置（ＩＩＩ）へ接近するための側面ガイドが印刷機の側面部に設けられ、連結および連結解除するため、ならびに位置決め部材（５）の側壁（８、９）の１つの、ケース（４）との形状および力による連結を取り除くための少なくとも１つの連結モジュール（３０）が、前記キャリッジ（６）に組み込まれることを特徴とする吸い取りおよびクリーニング装置。
2. 位置決め部材（５）のキャリッジ（６）が、入子式に互いに移動可能な二重レール対（２０、２３および２１、２４）の形で、印刷機の側面部に取り付けられて形成され、その上に、横梁（１０）を介して連結している２つの側壁（８、９）の形のケース（４）受け入れ用構造（７）が配設されることを特徴とする、請求項１に記載の吸い取りおよびクリーニング装置。
3. 空気式または油圧式手段（２２）を用いて、位置決め部材（５）を横方向に動くように導く二重レール対（２０、２３および２１、２４）が、印刷機内の構造（７）の両側に堅固に固定され、車（２７）を用いて可動レール（２０、２１）が上に載せられたレール（２３、２４）の形で実現され、該可動レール（２０、２１）と確実に連結している車（２７）が、別の空気式または油圧式手段（２５）を用いて制御可能であるので、不動レール（２３、２４）上を前記レール（２０、２１）が進行でき、一方位置決め部材（５）は、それに依存せずに可動レール（２０、２１）上を動くことができることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の吸い取りおよびクリーニング装置。
4. 取り外し可能な側壁（８または９）が、連結モジュール（３０）と共に作用し、該連結モジュールは、一方では取り外し可能な側壁（８または９）を用いて横方向に可動のレール（２０または２１）に、他方ではジャーナル（１′、２′、３′）に止められ、該ジャーナルを用いて、ケース（４）のクリーニング布搬送手段（１、２、３）との形状および力による連結が形成され、その際に前記ジャーナル（１′、２′、３′）は、連結モジュール（３０）のハウジング（３１）内にバネ負荷をかけて装着され、横方向に可動のカム部材（３２）のカム（３４）を用いて、バネ力に対して固定されることを特徴とする、請求項３に記載の吸い取りおよびクリーニング装置。
5. カム部材（３２）が、止められた空気式または油圧式胴（３３）を用いて、当たる際にカム部材（３２）の横方向運動が起こり、該カム部材（３２）のカム（３４）が共に移動し、そのことからバネ負荷がかかったジャーナル（１′、２′、、３′）へのバネ力の反力が伝えられるように当たることができるので、これがバネ力によって連結モジュール（３０）のハウジング（３１）内へ移され、クリーニング布搬送手段（１〜３）から外され、その際に側壁（８または９）を取り外す場合に、相当するレール（２０または２１）の動きによって、この側面でケース（４）が交換のために露出され、側面で位置決め部材（５）から、したがって側面で印刷機から取り出し可能ないし交換可能となることを特徴とする、請求項３または請求項４に記載の吸い取りおよびクリーニング装置。
6. 別のクリーニング布搬送手段のために、これに類似で（３５）とバネ負荷がかけられたジャーナル（３６、３７）が設けられることを特徴とする、請求項３から請求項５までのいずれか１項に記載の吸い取りおよびクリーニング装置。
   

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