JP2005520015A - テキスタイル用インクジェットインク - Google Patents

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Abstract

本発明は、可溶性着色剤およびポリプロピレングリコールを含有し、特にテキスタイルの印刷に適する水性インクジェットインクに関する。

Description

本発明は、可溶性着色剤を含有し、特にテキスタイルの印刷に適する水性インクジェットインクに関する。
インクジェット印刷などのデジタル印刷法はテキスタイルの印刷のためにますます重要になってきており、スクリーン印刷などの従来の印刷法よりも多数の潜在的利益を提供する。デジタル印刷はスクリーンの作製に関連するセットアップ費用を排除し、潜在的に、費用効果の高いショートラン生産を可能にすることができる。インクジェット印刷は、更に、色調のグラジエントおよび無限のパターン反復サイズなどの視覚的効果を可能にし、これは事実上、スクリーン印刷プロセスでは達成することができない。
しかしながら、現在存在するようなインクジェット印刷は、比較的速度が遅いのが難点である。スクリーン印刷に対抗するためには、ショートランを考慮しても、インクジェットプリンタの速度を増大することが必要である。速度を増大するための1つの手段は、水性インクと適合性である多数のノズルを有する大型の「工業用」プリントヘッドを開発することである。このようなヘッドは、最近、スペクトラ社(Spectra Inc.)(米国ニューハンプシャー州ハノーバー(Hanover,NH USA))および日立工機イメージングソリューションズ(Hitachi Koki Imaging Solutions)(米国カリフォルニア州シミバレー(Simi Valley,CA USA))などの会社から入手できるようになった。以前は、この種類のヘッドは、溶剤インクのためだけに利用可能であり、水性インクを噴出するためには適さなかった。
これらの水性インク適合性の工業用プリントヘッドを使用するように適合されたプリンタが開発されており、市販されるようになってきている。
一般に工業用ヘッドは、一般に約5cpsの粘度上限を有する軽量ヘッドとは対照的に、より高い粘度、例えば25℃で8〜20cpsの範囲の粘度のインクを必要とする。
染料などの可溶性着色剤を含有する水性インクジェットインク調合物は、本来低粘度の傾向にある。インクの粘度をより高くするために、よく考えた対策をとらなければならない。しかしながら、より高い粘度を達成する手段は、インク調合物の成功における重要な因子である。
米国特許公報(特許文献1)は、反応染料と、チオジグリコールと、エチレングリコールまたはプロピレングリコールの二量体、三量体および四量体から選択される少なくとも1つの溶剤とを含むテキスタイル用水性インクジェットインクを開示する。
米国特許公報(特許文献2)は、特定の反応染料と、プロピレングリコールまたはn−メチルピロリドンとを含むテキスタイル用水性インクジェットインクを開示する。
(特許文献3)は、反応染料と、水と、界面活性剤と、少なくとも1つのエトキシ化またはプロポキシ化グリセリンとを含むテキスタイル用インクジェットインクを開示する。
上記公報は全て、全ての目的で完全に記載されたかのように本明細書中に参照によって援用される。
米国特許第5250121号明細書 米国特許第6015454号明細書 EP−A−1010802号明細書 米国特許第4373954号明細書 米国特許第5262054号明細書
テキスタイルと共に使用するのに適し、より高い粘度が必要とされる印刷システムでの使用に適合でき、可溶性着色剤を含有する水性インクジェットインクが当該技術分野では依然として必要とされている。本発明の目的は、このような組成物を提供することである。
ポリプロピレングリコールは、驚くことに、水性インクジェットインク、特に可溶性染料を含むテキスタイル用インクのための粘度調節剤として有効であることが分かった。その他の一般的な粘度調節剤は、噴出および/または発色に有害な影響を与えた。
これらの発見に従って、25℃で約30cpsまでの所望の粘度を有するインクジェットインク組成物であって、該インクジェットインクが、可溶性着色剤と、少なくとも約40%の水(インクの全重量を基準とする)と、約425から2000未満の範囲の数平均分子量(Mn)のポリプロピレングリコールとを含み、前記インクジェットインク中の前記ポリプロピレングリコールは、前記所望の粘度を付与するのに有効であるインクジェットインク組成物を提供する。
「所望の粘度」は、調合されたインクの粘度を示す。「前記所望の粘度を付与するのに有効な」ポリプロピレングリコールの量は、調合されたインクの粘度を所望の粘度に上昇させるためにインク調合物へ添加されることが必要なポリプロピレングリコールの量を示す。
着色剤は、好ましくは1つまたは複数の染料であり、更に好ましくは1つまたは複数の反応染料である。
また、インクジェットプリンタによりテキスタイル基材上に1つまたは複数のインクジェットインクを噴出することによって、前記インクジェットプリンタで前記テキスタイル基材を印刷する工程を含むインクジェット印刷方法も提供され、前記1つまたは複数のインクジェットインクのうちの少なくとも1つは上記の本発明のインクである。
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことにより当業者に更に容易に理解されるであろう。明確にするために別個の実施形態と関連して上記および下記に説明される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことは認識されるべきである。反対に、単一の実施形態と関連して簡潔に説明される本発明の種々の特徴は別々に提供されてもよいし、または一部を組み合わせて提供されてもよい。
本発明の水性インクは、主として、水を含む。従って、本発明のインクは、少なくとも約40重量%、好ましくは少なくとも約45重量%、更により好ましくは少なくとも約50重量%の水を含む。
本発明のインクは、更に、可溶性着色剤、好ましくは可溶性染料、より好ましくはテキスタイルでの使用に適した可溶性染料を含む。好ましい染料には、反応染料、特に反応染料のモノクロロトリアジン類、ジクロロトリアジン類、およびビニルスルホン類が含まれる。
染料は、入手時、かなりの量の塩を含有するのが一般的である。噴出性能の観点からすると、塩の含量を低レベルに減少させることが有利である。膜によるろ過(限外ろ過および/またはナノろ過)などの塩を除去するための技法はインクジェットインクではよく知られており、例えば、米国特許公報(特許文献4)および米国特許公報(特許文献5)を参照されたい(これらは、全ての目的で完全に記載されたかのように参照によって本明細書中に援用される)。
本発明のインクは、更に、粘度を調節(増大)するためにポリプロピレングリコール(PPG)を含む。PPGは、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)のオリゴマー縮合生成物である。好ましくは、PPGの数平均分子量(Mn)は約425(約7個のプロピレングリコール単位)〜約1000(約17個のプロピレングリコール単位)の範囲である。より低分子量のPPGでは粘度の増大が不十分であり、より高分子量のPPG(例えば、2000以上のMn)では相分離が生じる。
PPGは、所望の粘度を達成するために必要とされる(前記所望の粘度を付与するために有効な)量で存在することができる。すなわち、目標の粘度(所望の粘度)に基づいて当業者は、直接的な方法によって、過度の実験を行わなくても、その目標の粘度を達成するために(所与のインク調合物中に)必要とされるPPGの量を容易に決定することができる。
好ましくは、全インク重量に基づいてPPGがインク中に約5重量%以上、好ましくは少なくとも約8重量%、最も好ましくは少なくとも約10重量%存在するような粘度を有するように、インクは調合される。当業者は、高粘度は、高レベルおよび/または高分子量のPPGの使用によって達成されることを認識するであろう。本明細書中の教示を仮定すると、当たり前の最適化によって、所与の状況に対する重量%および分子量の最良の組み合わせが明らかにされるであろう。
25℃におけるインク粘度は、一般に、約30cpsまでであり、好ましくは約5cps〜約30cpsの範囲であり、更に一般的には約8cps〜約20cpsの範囲でよい。現在利用可能な工業用プリントヘッドの噴出性能の見地から、特に好ましい粘度範囲は、約10cps〜約16cpsである。
任意で、共溶媒が添加されてもよい。共溶媒は、インク成分の適合性/溶解性を改良するのに役立ち、噴出性能を改良することができる。有用な共溶媒としては、モノ−、ジ−およびトリ−エチレングリコール、モノ−、ジ−およびトリ−プロピレングリコール、上記グリコールのモノ−およびジ−C〜C−アルキルエーテル、グリセロール、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、芳香族および脂肪族アルコール、ならびにエステルが挙げられる。
またインクは、当該技術分野において良く知られる他の成分を含有してもよい。例えば、アニオン、非イオン性または両性界面活性剤が使用されてもよい。水性インクでは、界面活性剤は、インクの全重量を基準として、通常は約0.01〜5%、好ましくは約0.2〜2%の量で存在する。
微生物の成長を阻害するために、プロキセル(Proxel)GXLなどの殺生剤が使用されてもよい。
また、重金属不純物の悪影響を排除するために、EDTAなどの金属イオン封鎖剤も含有させることができる。
また、インク組成物の様々な特性を所望されるように改良するために、その他の既知の添加剤も添加することができる。
しかしながら、好ましくは、インクはポリエチレングリコール(PEG)を実質的に含有しない。何故なら、以下の実施例に示されるように、これらは色合いの濃さ(shade depth)に悪影響を与えると思われるからである。
本発明のインクは、テキスタイルを印刷するために使用するのが有利である。テキスタイルには、綿、ウール、シルク、ナイロン、およびポリエステルなど、ならびにこれらのブレンドが含まれるがこれらに限定されない。テキスタイルの仕上がり形態には、生地、衣類、カーペットおよび室内装飾用生地などの備品が含まれるがこれらに限定されない。
より良い発色および/または定着を提供するために、印刷の前にテキスタイルを前処理することが一般的であるが、必ずしも必要とは限らない。このような技法はテキスタイルの着色分野においてよく知られている。
また、一般に、印刷されたテキスタイルがインクをテキスタイルに定着させるために後処理を受けることができるが、必ずではない。後処理には、加熱または蒸気処理が含まれる。この場合もやはり、このような技法はよく知られている。
以下の実施例は、本発明をより十分に説明するためのものであり、限定するものではない。
(成分)
次の材料は、アルドリッチ(Aldrich)(ウィスコンシン州ミルウォ−キー(Milwaukee,WI))から入手した。PPG425(ポリプロピレングリコール、Mn425)、PPG1000(ポリプロピレングリコール、Mn1000)、PEG4600(ポリエチレングリコール、Mn4600)、PEG900(ポリエチレングリコール、Mn900)、PEG600(ポリエチレングリコール、Mn600)、PEG/PPGコポリマーMw8400(ポリエチレングリコール−ブロック−ポリプロピレングリコール−ブロック−ポリエチレングリコール、Mn8400)、PEG/PPGコポリマーMw12000(ポリエチレングリコール−ランダム−プロピレングリコール、Mn12000)。
次の材料は、ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Co.)(ミシガン州ミッドランド(Midland,MI))から入手した。ダウアノール(Dowanol)TMDPW(ジプロピレングリコールモノメチルエーテル)、ダウアノールTMTPM(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル)、ダウアノールTMDMM(ジプロピレングリコールジメチルエーテル)、およびダウアノールTMPnP(ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル)。
プロシオン(Procion(登録商標))およびジェットテックス(Jettex(登録商標))染料は、ダイスター(Dystar)(ドイツ、フランクフルト(Frankfurt,Germany))からである。チバクロン(Cibacron(登録商標))染料は、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)(スイス、バーゼル(Basel,Switzerland))からである。ブラックGRは、アビシア(Avecia)(米国デラウエア州ウィルミントン(Wilmington,DE USA))からである。フォーリアクティブ・ブルー(Foureactive Blue)P−BRは、フォー・カラー社(Four Color,Inc.)(米国ジョージア州ダルトン(Dalton,GA USA))からである。
(インクの調製)
成分をプラスチック容器中で均一になるまで攪拌することによって、インクを製造した。塩化物、硫酸塩およびリン酸塩を低減するために、噴出されるインクを膜によるろ過(限外ろ過および/またはナノろ過)で精製し、ろ過(1ミクロンのポリプロピレンフィルタ)した。全てのサンプルで、粘度は、25℃で10〜16cpsの範囲(ブルックフィールド(Brookfield)粘度計)であった。
(サンプルの調製および色測定)
全てのサンプルついて使用した織物は、後で本明細書中に説明されるように前処理および後処理した100%綿(ペンシルバニア州ウェストピッツトンのテストファブリックス社(Testfabrics Inc.,West Pittston,PA)からのスタイル419)であった。機器による色測定のためのAATCC手順6(ISO手順#105−J01に相当)に従って、色座標を測定した。
ミノルタ(Minolta)分光光度計モデルCM3600Dを、D65光源および10度オブザーバーと共に使用した(反射を含む)。サンプルを折畳んで印刷表面の不透明度を確認した。L、a、b、c、およびh値は、製造業者により供給されるソフトウェアを用いて分光光度計によって直接読み取った。色強度(K/S、色合いの濃さとも呼ばれる)値も、ソフトウェアにより計算されて、分光光度計から直接得られた。
(織物の前処理)
ジアルギン(Dialgin)HV(B.F.グッドリッチ(Goodrich)からのアルギン酸ナトリウムタイプの増粘剤)2%と、尿素8%と、塩化ナトリウム6%と、重炭酸ナトリウム6%と、炭酸ナトリウム1%と、水(バランス)とを(重量パーセントで)含む溶液により、綿織物を前処理した。前処理溶液の粘度は、25℃で約620cps(ブルックフィールド粘度計)であり、pHは8.7であった。
前処理溶液をパッドで織物に施した。パッダーからの湿潤ピックアップは75〜80%であり、これは、織物の重量で、乾燥ピックアップ18〜20%に相当し得る。前処理した織物をステンター・フレーム(Stenter Frame)により75〜80℃、15ヤード/分の速度で乾燥させた。
(後処理手順)
インクを塗布した後、室温で織物を乾燥させ、102℃で8分間蒸気に当てて染料を定着させた。次に、以下のように、軟水と、多数の洗浄タンクを有する洗浄装置とを用いて、未反応染料を除去するために織物を洗浄した。5g/lのバーコ・クエスト(Burco Quest)FCA(バーリントン・ケミカル(Burlington Chemical)からのアニオンキレート剤)および10g/lの炭酸ナトリウムをタンクに添加し、織物を冷やして(20℃)5分間洗浄した。次に温度を75〜80℃に調整して、織物を更に5分間洗浄した。暗色の場合には、高温洗浄中に5g/lのバーコ・スカウア(Burco Scour)SBO300(バーリントン・ケミカルからのアニオン洗浄剤)を添加した。次に織物を冷して洗い流し、ステンター・フレームで乾燥させた。
(実施例1〜15)
以下の表に示されるように、PPG1000を含有する本発明の実施例は、粘度調節剤としてPEG4600を含有する対応の比較例(番号の後に「−C」をつけて示した)に対して、優れた色合いの濃さを実証した。前処理した綿織物上にインクを手で被覆させた。織物を平滑なガラス板上に置き、8ミクロンの巻線ロッドを用いて1グラムのインクを塗布した。
蒸気を当てた後、織物を1000グラムの水の中で洗浄し、UV−可視分光光度計を用いて洗浄溶液の光学濃度を決定した。洗浄溶液の光学濃度が低いほど、織物上の染料の定着度が高い。
Figure 2005520015
Figure 2005520015
Figure 2005520015
(実施例16)
以下の表は、粘度調節剤としてのPEG/PPGコポリマー対PPG1000の比較を提供する。PPGを用いる本発明の実施例は、この場合も、より良い色合いの濃さを提供する。
Figure 2005520015
(実施例17)
以下の表は、粘度調節剤としてのポリビニルピロリドンおよびポリアクリルアミド対PPG425の比較を提供する。PPGを用いる本発明の実施例は、この場合も、より良い色合いの濃さを提供する。
Figure 2005520015
(実施例18および19)
以下の表は、粘度調節剤としてPPG425およびPPG1000を含む本発明の実施例を提供する。どちらも、色合いの濃さについて同様の高い値を提供する。
Figure 2005520015
(実施例20)
これらの実施例を、スペクトラ・ノバ(Spectra Nova)AQプリントヘッド(米国ニューハンプシャー州ハノーバーのスペクトラ社(Spectra Inc.,Hanover,NH USA))(100%被覆率は、ウェット重量で約18グラム/m2)で、試験織物上に印刷した。
PPG425を含有するインクを、PEG4600、PEG900およびPEG600を含有するインクと比較する。この場合も結果は、本発明の実施例が、比較例に対して、同じ相対的な色合いの濃さの利点を有することを示す。
Figure 2005520015
(実施例21〜23)
これらの実施例を、スペクトラ・ノバAQプリントヘッド(100%被覆率は、ウェット重量で約18グラム/m2)で、試験織物上に印刷した。
PPG1000を有するインクを、PEG4600を有するインクと比較する。この場合も結果は、本発明の実施例が、比較例に対して、同じ相対的な色合いの濃さの利点を有することを示す。
Figure 2005520015

Claims (10)

  1. 25℃で約30cpsまでの所望の粘度を有するインクジェットインク組成物であって、前記インクジェットインクが、可溶性着色剤と、少なくとも40%の水(インクの全重量を基準とする)と、約425から2000未満の範囲の数平均分子量(Mn)のポリプロピレングリコールとを含み、前記インクジェットインク中の前記ポリプロピレングリコールの量が前記所望の粘度を付与するのに有効であることを特徴とするインクジェットインク組成物。
  2. 前記ポリプロピレングリコールが、全インク重量を基準として約5重量%以上でインク中に存在することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  3. 前記ポリプロピレングリコールが、約425〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  4. 1つまたは複数の共溶媒を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  5. 前記共溶媒が、モノ−、ジ−およびトリ−エチレングリコール、モノ−、ジ−およびトリ−プロピレングリコール、前記グリコールのモノ−およびジ−C〜C−アルキルエーテル、グリセロール、2−ピロリドン、N−メチルピロリドンから選択されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットインク組成物。
  6. 前記粘度が、25℃で約8〜約20cpsの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  7. 前記可溶性着色剤が、1つまたは複数の反応染料であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  8. 前記1つまたは複数の反応染料のうちの少なくとも1つが、モノクロロトリアジン、ジクロロトリアジンおよびビニルスルホンからなる群から選択されることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットインク組成物。
  9. 1つまたは複数の共溶媒を更に含み、前記ポリプロピレングリコールが約425〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)を有し、前記粘度が25℃で約8〜約20cpsの範囲であり、前記可溶性着色剤が1つまたは複数の反応染料であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットインク。
  10. インクジェットプリンタによりテキスタイル基材上に1つまたは複数のインクジェットインクを噴出することによって、前記インクジェットプリンタで前記テキスタイル基材を印刷する工程を含むインクジェット印刷方法であって、
    前記1つまたは複数のインクジェットインクのうちの少なくとも1つが、請求項1〜9のいずれか一項または全てに記載のインクジェットインク組成物であることを特徴とする方法。
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