JP2005514501A5 - 安定化した水性架橋剤組成物 - Google Patents

Description

本発明の架橋剤組成物の成分A）は、脂肪族的、脂環式的、芳香脂肪族的および／または芳香族的に結合したイソシアネート基を有する少なくとも1つの有機ポリイソシアネートA1）、イオン性または潜在的イオン性および／または非イオン性化合物A2）、およびブロッキング剤A3）の反応生成物である。本発明の範囲における潜在的イオン性とは、化合物がイオン基を形成しうる基を有することを意味する。

熱可塑性ポリマーおよび硬質ポリマーの両方を、マトリックスポリマーとして使用することができる。
本発明は、本発明の架橋剤組成物を含有する被覆剤で被覆したガラス繊維も提供する。

本発明および好ましい実施態様は以下のとおりである。
（１）
A） 親水性にされた少なくとも1つのブロックトポリイソシアネート；
B） 下記成分：
a） ヒドラジド基を含有しない一般式（I）の構造単位を有する少なくとも1つのアミン：

b） 一般式（II）の構造単位を有する少なくとも1つの化合物：
−CO−NH−NH− （II）
c） 任意に、a）およびb）以外の安定化成分
を含有する少なくとも1つの安定剤；
および
C） 任意に、有機溶剤
を含む水分散性架橋剤組成物。
（２）成分A）が、脂肪族的、脂環式的、芳香脂肪族的および／または芳香族的に結合したイソシアネート基を有する少なくとも1つの有機ポリイソシアネートA1）、イオン性または潜在的イオン性および／または非イオン性化合物A2）、およびブロッキング剤A3）の反応生成物であることを特徴とする前記（１）項に記載の水分散性架橋剤組成物。
（３）成分A）が、5.0〜27.0wt％の（非ブロックトおよびブロックト）イソシアネート基を含むことを特徴とする前記（１）または（２）に記載の水分散性架橋剤組成物。
（４）成分A）のイソシアネート基の少なくとも50％が、ブロックト形態で存在することを特徴とする前記（１）〜（３）のいずれかに記載の水分散性架橋剤組成物。
（５）該水分散性架橋剤組成物の全固形分に基づいて、0.1〜11.0wt％の式（I）の構造単位を有するアミン（a）、0.1〜11.0wt％の式（II）の構造単位を有する化合物（b）、および任意に、0〜5.0wt％のa）およびb）以外の安定剤c）を含有することを特徴とする前記（１）〜（４）のいずれかに記載の水分散性架橋剤組成物。
（６）アミンa）が、式（III）：

で示される化合物であることを特徴とする前記（１）項〜5のいずれかに記載の水分散性架橋剤組成物。
（７）化合物b）が、式（IV）：

で示される化合物であることを特徴とする前記（１）〜（６）のいずれかに記載の水分散性架橋剤組成物。
（８）前記1に記載の架橋剤組成物を含有する水溶液または水性分散液であって、10〜70wt％の固形分を有することを特徴とする水溶液または水性分散液。
（９）溶液または分散液におけるC）の割合が、全組成物の15wt％未満であることを特徴とする前記（８）に記載の水溶液または水性分散液。
（１０）前記（１）に記載の架橋剤組成物を使用することを特徴とする被覆剤の製造法。
（１１）ポリウレタンおよび／またはポリアクリレート分散液またはポリウレタン−ポリアクリレートハイブリッド分散液を結合剤として使用することを特徴とする前記（１０）に記載の方法。
（１２）ガラス繊維サイズ剤における、前記（１）に記載の架橋剤組成物の使用。
（１３）前記（１）に記載の架橋剤組成物を含有する被覆剤。
（１４）前記（１）に記載の架橋剤組成物を含有する被覆剤で被覆したガラス繊維。

Claims (1)

1. A） 親水性にされた少なくとも1つのブロックトポリイソシアネート；
   B） 下記成分：
   a） ヒドラジド基を含有しない一般式（I）の構造単位を有する少なくとも1つのアミン：
   

   

   b） 一般式（II）の構造単位を有する少なくとも1つの化合物：
   −CO−NH−NH− （II）
   c） 任意に、a）およびb）以外の安定化成分
   を含有する少なくとも1つの安定剤；
   および
   C） 任意に、有機溶剤
   を含む水分散性架橋剤組成物。