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移動型空気流式隔離装置
この発明は、外部汚染物質侵入の影響を受け易い区域を保護するための空気流拡散器を備えた換気装置の技術分野に属する。この発明は、空気隔離型の流動ガス浄化装置、すなわち、室内空間の特定部分に対して被浄化空気流の導入あるいは汚染空気流の排出を行う装置に関する。特に、この発明は、以下のような空気隔離装置の技術分野に関する。
−運搬されているときに、運搬面(特に床面)上を広範囲に移動できるようにするための、運搬用車台を備えている。
−形状可変式のマルチブロック空気拡散チャンバ、すなわち、少なくとも2台の固定式空気拡散用通気手段(拡散部分)を有し、互いに可動となるように機械的に相互接続された空気拡散器(すなわち空気拡散チャンバ)を備えている。
−使用状態で固定されているときに、空気拡散チャンバの一方の通気手段を、他方の通気手段または車台の少なくとも一方に対して相対的に作動させるための、補助手段が備えつけられている。
施設内の空気は、人や環境からもたらされる微生物(細菌、ウイルス、酵母菌、黴等)によって恒常的に汚染されている。つまり人間の体は、非常に多くの微生物に取り囲まれている。空気中の微生物等の細菌(germ:ゲルム)には、環境とヒトという2つの発生源がある。
ヒト由来の空気中生物汚染媒介物には、フロイゲ(Pfluegge)飛沫と呼ばれる(会話、咳、くしゃみなどの際に排出される)鼻咽頭飛沫が含まれ、その直径は一般に5〜100ミクロンである。これらの飛沫は、付着すると水分を失って、0.5ミクロンまでその直径を縮小させ、飛沫核を形成する。飛沫核は、細菌を凝集することによって、空気中に長時間浮遊したり呼吸気道に侵入したりする恐れが生じて、さらに危険性を増す。
病院環境では、ヒト由来の空気伝搬細菌叢(Flora)は、外科手術班、医療班および患者からのバクテリアを含んでおり、場合によっては消化器に共生する植物からの細菌を含んでいる。
環境性空気中生物汚染媒介物は、特に微生物で覆われた埃や繊維の粒子を含んでいる。外気の空気伝搬細菌叢は、ほとんどが桿菌、単球菌、ブドウ球菌で構成される。グラム陰性桿菌や嫌気性菌もみられる。酵母菌や真菌も、この環境性細菌叢に属する(例えば、アルペルギスフミガーツス:aspergillus fumigatus)。最後に、汚染水媒体の障害により、汚染された液体粒子(レジオネラ病(Legionellosis)等)も空気中にみられる。
空気中では、細菌の生存期間は充分長く、潜在的感染媒体とみなされる。病院内汚染の媒介物として、空気は、微生物を運ぶ粒子を、距離の大小に関わらず、散布し、病院環境の汚染を徐々に潜伏的に進行させている。いくつかの要因が、病院内に微生物をひろめている。第1の要因は、近代的空気処理技術(空調設備)であり、これは、その有益な効果があるにも関わらず、配管内に危険な細菌貯蔵所を構築している。第2の要因は、抗生物質、殺菌剤、消毒剤の使用の増加であり、これにより、ますます耐性の強い菌が生き残ることになる。同時に、病院内では医療技術が発展しているが、進歩すればするほど、患者は、免疫力が低下して感染の危険性が高まるので、甚大な攻撃を受けることになる。これが、病院環境内における細菌(通常、本来的には毒性が低い)が免疫力の低下した患者に影響を及ぼして院内感染の発生が増加する原因である。
1970年に開催された院内感染に関する国際会議で、ブラックマン(Brachman)は地方固有の院内感染の10〜20%が空気感染であると推定した。
これらの微生物の一部は患者の呼吸器官に住み着き、弱った患者の場合にとっては呼吸器系院内感染の原因となる恐れがある。
また、感染に対して抵抗力の弱い患者を保護するためには、侵襲性検査(すなわち、皮膚、粘膜、身体の自然腔に侵入して行う検査または治療)は、微生物がコントロールされた空気環境内でしか行えない。
病院内における院内感染症の予防には、感染媒体の伝播連鎖、とくに空気汚染の連鎖を断つ必要がある。
これを達成するためには、細菌性もしくはウイルス性感染症を保有している患者細菌に感染している患者明確に区別して、感染症の拡散を防ぐための伝染保護隔離を行う。特に、肺結核のような伝染性呼吸気感染症にかかっている、またはかかっていると疑われる患者の場合がこれにあたる。一方、患者は、環境や他の患者または訪問者によって感染しやすい危険にさらされている。このような患者には無菌保護隔離が施されなければならない。こうした事例は、通常、火傷治療、血液科、腫瘍科、移植部門などにみられる。感染のおそれは、特に、病気、好中球減少症または先天性骨髄不全によって免疫低下した患者について懸念される。無菌保護隔離の目的は、人と病原性媒体の接触を避けることである。これらの微生物は、常に病原性菌である(結核菌)か、あるいは免疫反応が低下した人に感染した場合潜在的に病原性菌である(緑膿菌、アスペルギルス等)。無菌保護隔離は、環境もしくはヒト(環境、職員、他の患者、訪問者等)由来のすべての汚染に対して免疫低下患者を保護することを目指している。
従来、感染敏感領域周辺の空気伝搬微生物の換気による汚染除去としては、
−いわゆる「無菌室」もしくは「隔離室」と呼ばれる部屋全体について室内全域の汚染除去を行う方法と、
−大部屋内の「隔離領域」と呼ばれる狭く限定的な領域内の汚染除去を行う方法と、
があった。
病院部門における2種類の無菌室または隔離室は、明確に区別されており、
−伝染(感染)隔離室は、隣接する施設に対して一般に負圧に維持されて、室内の患者からもたらされる感染性微生物の漏出を防ぎ、
−保護隔離室もしくは無菌隔離室は、隣接する施設に対して一般に正圧に維持されて、感染性微生物の浸入を回避し、室内の感染しやすい患者を保護している
この発明は、無菌隔離用正圧と、伝染隔離用負圧の両方を備えた隔離装置に関する。
室内に置かれた隔離装置すなわち「安全地帯(bubbles) 」は、一般に覆いすなわち囲いで構成され、その覆いは、
−伝染隔離装置の伝染病患者
−または無菌隔離装置(または簡易壁無菌室)の感染しやすい患者
のいずれかを取り囲む。
従来の汚染除去方法では、非常に大量の空気或いは隔離に有効な量の空気を、隔離室に流入させる。このような量の空気を供給することにより、
−乱流すなわち「非一方向性」システムにおいて、汚染空気が外部に排出される前に希薄化するという効果、あるいは
−層流すなわち「一方向性」システムにおいて、汚染を外部へ撃退して寄せ付けない「ピストン効果」を確保するという効果が得られる。
空気は、無菌室または隔離装置内ではその流れの上流で濾過され、伝染病室または隔離室内ではその流れの下流で濾過される。
形状が可変の拡散器を備えた隔離装置は、局所的な空気処理用として頻繁に使用されている。
以下の説明において、「拡散器」と「空気拡散チャンバ」とは、同義語として区別なく使用される。また、「空気拡散部」と「空気拡散用通気手段」とも、区別なく使用される。
先行技術の大多数の装置では、拡散器は、単一ブロック形式のものであって(つまり、空気拡散部を1つだけ備えており)、調節可能である。
第1カテゴリーの移動型空流式隔離装置は、その基体(base)(空気清浄システムを含む)に空気を通過させる柔軟性のある送気管で接続された単一ブロック式拡散器を備えている。
ワトソン(Watson)らは、汚染除去手段(イオン化装置と電子フィルターで構成される)とファンとを搭載した車輪付き移動キャビネットを有する床移動式装置を提案している(例えば特許文献1参照。)。ホースはキャビネットに接続され、円錐形拡散器に繋がっている。
ゴールドマン(Goldman)は、柔軟な空気吸込管で排気口に接続された空気処理装置を備えた局所的ガス(fumes) 収集装置を提案している(例えば特許文献2参照。)。
チャン(Chan)らは、空気中のアレルゲン濃度を局部的に軽減する携帯装置について提案している(例えば特許文献3参照。)。このシステムは、ファンを取り付けた基体、前置フィルター、およびフィルターを取り付けた円錐形空気拡散ヘッドに繋がっている柔軟性空気送気管を備えている。
レイ(Ray)らは、ガス(fumes) を吸引して濾過するための空気清浄機について提案している(例えば特許文献4参照。)。これは、車輪付きキャビネットで形成されており、フィルターとファンを備えている。円錐形のデフレクターは、吸引された空気を処理キャビネットに送る関節送気管に接続されている。
マイル(Miles)らは、局所的領域に配置され、柔軟性空気管で換気装置と汚染除去システムに接続された、汚染除去空気散布用円筒形ヘッドについて提案している(例えば特許文献5参照。)。
この第1カテゴリーの隔離装置は、関節式もしくは柔軟性送気管に接続された単一ブロック拡散器を有するが、送気管は大型拡散器を収容するのが機械的に無理であることから、狭い領域の空気を処理する場合にのみ使用可能である。
クレイアンバーグ・カール・ハインツ(Kreyenberg Karl Heinz)は、第1カテゴリーの隔離装置を変形したものであって、空気拡散孔が設けられた半円環体形状の単一ブロック式拡散器で形成されており、汚染除去手段と空気加圧手段とを含む箱型ユニットに柔軟性パイプで接続され、床移動式土台フレームに設置された隔離装置について提案している(例えば特許文献6参照。)。空気拡散円環体(torus:トーラス)は、患者の上を覆うようにアーチを描いて、半円筒形の保護空気幕(air curtain:エアーカーテン)をつくりだす。
第2カテゴリーの移動型空気流式隔離装置は、移動式基体フレームに関節式に連結された単一ブロック拡散器を備えている。
ウッド(Wood)は、拡散器付き無菌隔離装置であって、移動式基体フレームに接合され、ベッド頭部または側部の縁に位置し、マットレスに対して平行の気流を生成する無菌隔離装置について提案している(例えば特許文献7参照。)。ベッド頭部に取り付け可能なタイプでは、拡散器はマットレスの最上部に固定され、マットレスとともに旋回可能である。この装置は、拡散器が感染敏感区域(ゾーン)(患者の頭部および身体)に接近しすぎており、水平に流れる気流が枕と患者の身体に干渉して乱気流を起こすので、満足のいく使用を提供できない。
ウェッブ(Webb)は、フィルター付き円錐形拡散器内臓隔離装置であって、移動フレームに取り付けられた位置決めアーム端に設置され、柔軟性パイプでフレームと一体化したファンに接続された隔離装置について提案している(例えば特許文献8参照。)。拡散器は単一ブロックにあり、傾斜可能である。
アンズパック、ジュニア(Anspach, Jr)ら、エクスタイン(Eckstein)ら、及びラフロウ・ラインラウムテクニク(Laflow Reinraumtechnik)は、各々、床移動フレームに取り付けられた連結箱型ユニットで形成され、汚染除去手段と空気加圧手段とを備え、角度調節可能な単一ブロック式拡散器に繋がっている隔離装置について提案している(例えば特許文献9、特許文献10及び特許文献11参照。)。
ハスルベイチャー(Haslebacher)は、床移動フレームに設置された汚染除去手段と空気加圧手段とを含む箱型ユニットで形成され、単一ブロック式拡散器に柔軟性関節式パイプで接続された隔離装置について提案している(例えば特許文献12及び特許文献13参照。)。したがって、単一ブロック式拡散器は、角度調節可能である。
リュウタ(Riutta)は、汚染除去手段と空気加圧手段とを備えた箱型ユニットで形成された隔離装置であって、床移動フレームに設置され、末端で拡散器に装着された、膨張可能な袋で構成されたプレナムに接続された当該隔離装置について提案している(例えば特許文献14参照。)。拡散器は、単一ブロック式で、角度調節可能である。
マーリン・R・ヴァニエール(Merlin R. Vannier)は、床移動フレームで形成された隔離装置を提案している(例えば特許文献15参照。)。床移動フレーム上には、水平集気用フードを備える箱形ユニットが載置されている。この水平集気用フードは、汚染除去手段と空気加圧手段とを有する。さらに、床移動フレーム上には、垂直下方への空気拡散が可能な水平単一ブロック拡散器が載置されている。拡散器は、高さ調節可能な空気パイプで箱型ユニットに接続されるので、拡散器の垂直位置は調節可能である。
この第2カテゴリーの隔離装置は、移動車台に連結された単一ブロック式拡散器を備えているが、大きいサイズの感染敏感領域(例えば病院のベッドサイズ、つまり約2.2m×1mより大きい区画)を水平にカバーするような十分大きい空気拡散面が設けられる。これに対して、部屋の出入り口のサイズは、感染敏感領域より小さい(約0.8m幅)。したがって、この隔離装置に出入り口を通過させることは、不可能である。
第3カテゴリーの移動型空気流式隔離装置は、内部一体構造式の拡散器付テントで形成された装置を備えている。固定棒フレームを備えたこのタイプの装置は、バニヤン・ジョン(Bunyan John)により提案されている(例えば特許文献16参照。)。膨張可能なチューブに固定フレームを備えたこのタイプの別の装置は、ヤマハ・イサオら(Yamaha Isao)により提案されている(例えば特許文献17参照。)。
この第3カテゴリーの一体構造式拡散器を備えたテント隔離装置には欠点があり、第1に中にいる者、特に患者をつらい気分にさせ、第2にこれらのテントが患者の隔離に使用される場合、介護者にとって出入りが面倒であり、最後に時間のかかる設置手順を必要とする。
第4カテゴリーの移動型空気流式隔離装置は、マルチブロックタイプの形状可変式拡散器を備えており、すなわち、数個(少なくとも2つ)の通気手段空気拡散部)を備えている。これは本発明に最も近い先行技術である。このタイプの装置は、ルイス・ブッシュ(Louis Bush)により提案されている(例えば特許文献18参照。)。これは、感染敏感区域(ベッド)を空気中エアロゾルの汚染から保護するための移動型空気流式隔離装置であって、さらにこの拡散器に形状の変形(すなわち、一方の通気部分の他方に対する相対的可動性)をもたらすツインブロック式拡散器(もしくは空気拡散室、すなわち2つの接続された通気部分を備えたもの)を備えている。
この隔離装置は、2つの硬質空気拡散通気手段からなるコンソール式拡散器を備えており、これらの通気手段は、機械的に互いに接続され、相互に可動であり、通気性のある多数の孔を有する、すなわち、多孔質、下側の平坦な空気拡散面をそれぞれ有する。相対運動手段は、水平軸と水平もしくは垂直位置に固定する固定手段とによって形成されていて、一端に置かれた、下流の可動な第2硬質空気拡散通気手段(第2下流可動硬質空気拡散通気手段)が、もう一方の通気手段、すなわち上流の固定の第1硬質空気拡散通気手段(固定上流硬質空気拡散通気手段)に対して、独自に回転する。さらに、相対運動手段は、この第2可動硬質通気手段を、2つの異なる位置関係において、車台に対して傾斜可能とする。同文献の図1に示されているように、固定された使用姿勢と呼ぶ第1状態において、第2可動下流通気手段の第2可動空気拡散面は水平で、車台に接続された第1固定上流硬質通気手段の第1空気拡散面の延長上にある。これら2つの空気拡散面は、ただ1つの面を形成し、かつ床から離れて水平に床に面している。空気の流れは2つの空気拡散面を通ってほぼ垂直方向に進み、感染敏感区域、すなわちベッドを覆う。運転使用モードでは、第2可動下流空気拡散面の床投影面は最大で、ベッドを覆う。この第1上流通気手段の第1空気拡散面と、当該第1上流通気手段は、車台に対して固定されている。
もう一方の状態は、同文献の図2に示されているが、我々は床移動状態と呼ぶこととする。この場合、下流通気手段は垂直に折りたたまれている。第2可動下流空気拡散面の床投影面は最小である。上述の固定上流通気手段の第1上流空気拡散面の床投影面は変わらない。
この装置は、さらに垂直車台キャビネットを備えており、その幅はベッドの幅とほぼ同じで、移動している空気を汚染除去するフィルターで形成された物理的手段と、ファンで形成された空気加圧手段とを含む。
空気流接続兼空気循環手段(この車台キャビネットで形成される)は、ファンと、フィルターと、拡散器の2つの硬質空気拡散通気手段とを空気的に連結し、空気がその空気拡散多孔質表面を通り抜けるように強いる
移動支持車台キャビネットは、機械的にかつ堅固に第1固定上流通気手段に接続され、しかも間接的に拡散器の第2可動下流通気手段に接続されている。この車台キャビネットは、空気汚染除去フィルター、空気加圧用ファン、および空気流接続組立品を収容するキャビネットを堅固に支持する。車台は、キャスターで形成され、車台を床に対して水平移動させるための手段が取り付けられる。
この先行技術の可動式ツインブロック空気流式隔離装置は、形状可変型拡散器を備えており、濾過された空気をベッドの上部表面全体にわたって散布可能であるという利点を持ち、折りたたみ収納可能である。
米国特許第4163650号明細書 米国特許第4512245号明細書 米国特許第5129928号明細書 米国特許第5281246号明細書 米国特許第5290331号明細書 独国特許第3639708号明細書 米国特許第3724172号明細書 米国特許第3385036号明細書 米国特許第3820536号明細書 米国特許第4045192号明細書 独国実用新案登録第20018765号明細書 米国特許第427299号明細書 米国特許第6099607号明細書 米国特許第5312465号明細書 米国特許第5487766号明細書 英国特許第1066145号明細書 米国特許第 5832929号明細書 米国特許第3935803号明細書
この先行技術装置の第1の重要な特徴は、一方の通気手段だけがその移動支持車台キャビネットに対して可動であり、もう一方の通気手段は固定されているという点である。
しかし、病院ベッドには2種類の主要なサイズがある。
−タイプ1は、ヨーロッパおよびインドのサイズであり、幅80〜90cm、長さ190〜200cmである。
−タイプ2は、米国およびヨーロッパのサイズであり、幅91〜110cm、長さ214〜227cmである。
システムの形状の帰結として、この説明において明らかであるが、病院ベッドを保護する先行技術のこのシステムの最小サイズは以下のとおりである。
−開放使用状態:
・高さ:76インチ、すなわち193cm
・長さ:118インチ、すなわち300cm、内30インチ、すなわち76.2cmは車台キャビネットの厚み、また88インチ、すなわち223cmは通気手段の長さ。
・幅:47インチ、すなわち120cm.
−垂直な床移動用閉鎖状態
・高さ:76インチ、すなわち193cm
・長さ:68インチ、すなわち173cm
・幅:47インチ、すなわち120cm
−90度旋回した床移動用閉鎖状態
・高さ:68インチ、すなわち173cm
・長さ:76インチ、すなわち193cm
・幅:47インチ、すなわち120cm
これによって、折りたたみ状態では、先行技術のこの装置の最小の寸法が幅(通気手段の幅)であることは明らかである。よって、長手方向すなわち通気手段の軸に沿った方向については、部屋の出入り口を比較的簡単に通過することができる。したがって、折りたたみ状態では、装置を通過させることができる最小ドア幅は、装置が保護するベッドの幅(すなわち47インチすなわち120cm)より大きく、その通気手段の幅に等しい。
しかし、病院(または産業)環境以外では、家庭で最も頻繁にみられるドアサイズは、高さ205cm、幅80cm、すなわち81インチ×31インチである。
したがって、単一動作型通気手段を有する先行技術のこのシステムの第1の欠点は、この装置は、その形状のため標準の出入り口を通過できないので、自宅入院状態の患者、特に免疫低下した患者の自宅での治療には当該システムの使用が不可能なことである。
この先行技術システムの第2の欠点は、この装置の使用可能な通気手段の実効幅(すなわち有効幅)が、ドア幅によって制限されることである。したがって、患者周辺の保護容積自体が制限される。これは患者の快適性と保護にとっては不利である。
この先行技術装置の第2の重要な特徴は、空気汚染除去の物理的手段が、主に車台(chassis:シャーシ)キャビネットの本体(body:ボディー)に配置されており、かつフィルターで形成されているという点である。この構成のため、車台キャビネットは場所を取り、幅はベッドの幅とほぼ等しく、47インチすなわち120cm、また深さは30インチすなわち76cmである。したがって、車台キャビネットがベッドの足元に設置される場合、患者にとってこの車台キャビネット方向の視界を完全に遮り、牢屋に入ったような気分にさせ、患者の快適性にとっては好ましくない。また、この装置は患者を世話する医療職員の視界も遮断する。さらに、そのサイズが大きいことで、この構成はほとんどの部屋で使用不可能である。あるいは、同文献の図1に示すように、車台キャビネットはベッド頭部に設置される。しかし、キャビネットはこの装置の中で、もっとも垂直空間を必要とする部分である。
したがって、形状可変式ツインブロック拡散器と(上述のような)単一可動通気手段とを備えた移動型空気流式隔離装置の第3の欠点は、隔離装置が、最も感染敏感な領域であるベッドを保護するのに使用される場合、ベッド頭部は、装置の中で最も密閉された、容積が最も大きい部分に垂直方向に隣接する点にある。この装置は、医療職員がベッド頭部(チューブ差込み、静脈点滴、消毒、衛生等、ほとんどの場合看護職員による取り扱いを必要とするベッドの部分)を経由して感染敏感領域に接近するのに、著しい妨害となる。したがって、これらの隔離装置は、病院職員の仕事を妨げる。
さらに、ベッド頭部は、床やその垂直方向の空間を最も利用し難い場所である。ベッド頭部は感染敏感区域の後部空間を形成するが、処理キャビネットは該後部空間を全て使用する。そしてベッドの頭部は、まさに、慣習的に病室の技術装置(モニター装置、蘇生装置、ガス注入口等)の多くが配置される所である。したがってこれらの隔離装置は、技術装置の機能を混乱させ、妨害する。
形状可変式ツインブロック拡散器上記単一可動通気手段を備えた移動型空気流式隔離装置の第4の欠点は、移動型支持台車が固定形状である点である。スペースの理由から、この台車のフレーム部分の長さは、開いた状態で運転使用中に受け材で支えた場合、拡散器全長よりはるかに短い。このため、先行技術の当該装置は、使用のために開いた場合、バランスが非常に不安定になる。
形状可変式ツインブロック拡散器上記単一可動通気手段(上述)とを備えた移動型空気流式隔離装置の第5の欠点は、受け材で支えられた拡散器が開いた運転状態にあるときには、異なる大重量部分(mass parts)が釣り合い用重り(counterwight)となって拡散器の転倒を防いでいるものの、これらの大重部分が、支持の多角形の中心に対して固定されている点である。このため、可動通気手段が使用のため開かれるとき、当該装置の自由端に向かう重心のずれを相殺する手段がない。このため、先行技術の当該装置の平衡は、使用のために開いた場合、さらに不安定になる。
形状可変式ツインブロック拡散器(上述)を備えた移動型空気流式隔離装置の第6の欠点は、この側面空気幕では、会話や咳、くしゃみをするときに訪問者や看護職員から排出される飛沫が、感染敏感ベッド部位内部への侵入するのを防ぐには不十分な点である。これらの飛沫は、一般に直径5〜100μmで、非常に高速(時には音速に近い速度で)で排出される。したがって、それらの高い運動エネルギーのため、空気幕ではこれらの通過を制止できない。これにより、当該装置が免疫反応が非常に低い患者の保護に使用される場合、患者の保護が当該装置の主機能であるにも関わらず、訪問者や看護職員は当該装置付近でのマスクの着用を要求される。
形状可変式ツインブロック拡散器(上述)を備えた移動型空気流式隔離装置の第7の欠点は、側面空気幕方式は一般に非常に騒音が大きく、エネルギーを消費することである。
形状可変式ツインブロック拡散器(上述)を備えた移動型空気流式隔離装置の第8の欠点は、上述の第1の特定の特徴に関係している。移動状態にあるこの装置に必要な最小側面空間は、通気手段による保護部分の幅に等しい。このため、通気手段の下の保護面域内に、訪問者や看護職員および/または患者にとって生活をより快適にするための設備(テーブル、談話用椅子、読書用椅子等)を収容できる十分な幅を、これらの通気手段に提供することは不可能である。さもなければ、当該装置は出入り口を通行できないであろう。
この発明は、ベッドのような感染敏感領域を汚染空中エアロゾル(aerosols)から保護するためのブロックを複数個有するブロック形状可変式空気拡散室を備えた、移動型で空気流式の隔離装置に関する。
この発明の隔離装置は、互いに可動となるよう機械的に相互接続された少なくとも2つの硬質空気拡散通気手段で形成される空気拡散チャンバ(すなわち拡散器)を備えるタイプの隔離装置である。2つの硬質通気手段は、各々、ほぼ長方形断面を持つほぼ平行六面体形状(任意の二平面を有する)の外側の容器すなわち外囲容器によって区切られおり、この容器は、ほぼ平坦で通気性のある、多孔質の(porous:ポーラス)空気拡散下面を有し、その空気拡散面を通して空気拡散する。各通気手段の外側容器は、少なくとも1つの第1接触端部に、対応する空気拡散面に対しほぼ直角の第1自由端接触面(開放)が設けられている。この第1自由端接触面は、両方の硬質通気手段に寸法と形状がほぼ同じ中間環状結合平面と呼ばれるもので取り囲まれている。
この発明は、特に可動通気手段を備えた空気流式の隔離装置に関するもので、すなわち少なくとも一方の第1可動通気手段が他方の第2可動通気手段に対し相対的に動作する手段を備えており、相対開姿勢及び相対閉姿勢とそれぞれ称する状態を含む、少なくとも2つの全く異なる位置関係での相互の相対的位置決めを可能にしている。
相対開放位置では、第1可動通気手段の第1空気拡散面は、第2可動通気手段の第2空気拡散面とほぼ同一平面上にあり、実質的に延長上で隣接している。これら可動通気手段の中間結合平面すなわち中間封止平面はそれぞれ直接、すなわち密着して隣接し、これら可動通気手段は密封連結される。
相対閉鎖位置と呼ぶ他の状態では、第1可動通気手段の第1空気拡散面は、第2可動通気手段空気拡散面延長上にはない。また、これら可動通気手段の中間結合(封止)平面は、互いに離れており、連結されていない。
この発明による可動通気手段を備えた空気流式隔離装置は、通過する空気の汚染を除去する少なくとも1つの物理的手段と、少なくとも1つの空気加圧手段(air pressurizing means)とを備えたタイプの隔離装置である。この装置は空気流式接続空気循環手段を装備しており、これは空気加圧手段と、物理的空気汚染除去手段と、空気拡散室の2つの、硬質通気手段の内少なくとも1つの第2自由吸気口表面とを空気流で接続し、通気手段が開放密封連結位置にあるとき、強制的に、空気の流れ多孔質空気拡散面を通過させる。
この発明の可動通気手段を備えた空気流式隔離装置は、移動型支持車台上に設置され、空気拡散チャンバの2つの硬質通気手段と、1つ以上の物理的空気汚染除去手段と、空気加圧手段と、空気流式接続手段とに機械的に接続されたタイプの隔離装置である。この移動型支持車台には、車台の床に対する水平移動用手段が装備されている。
さらに、この発明の移動型空気流式隔離装置を先行技術の移動型通気システムと比較した場合の第1の特徴は、2つの硬質通気手段を含む、硬質通気手段群の移動型支持車台に対して、独立動作させるための補助手段を少なくとも1つ備えていることである。したがって、この発明の可動通気手段を備えた移動型空気流式隔離装置が、空気拡散用の第1硬質通気手段と第2硬質通気手段が、双方とも、相互に可動であり且つ車台に対しても可動であることが、容易に認められる。
この発明に係る、形状可変式拡散器と2つの可動通気手段を備えた移動型空気流式隔離装置の第1の利点は、移動可能な完全無菌状態の部屋の形成に使用可能である点である。この装置は、患者の室内に一時的に設置可能で、また標準出入り口、およそ高さ205cm、および幅80cm、すなわち約81インチ×31インチを通行可能なサイズに折りたたみ可能である。つまりこの発明の装置は、家庭医療介護にも使用可能で、特に免疫抑制患者の自宅治療に使用できる。
この発明の装置の第2の利点は、この装置が使用する通気手段の実効幅は、この装置が通行できるドア幅に制限されないという点である。それによって、患者を囲む保護対象の容積自体も制限されない。このことは、患者の快適性と保護にとって有益である。
この発明の装置の第3の利点は、患者のベッドの頭部を完全に自由に空けておき、ベッドの頭部に設置された医療機器(モニター装置、蘇生装置、ガス注出口等)の配置の妨げとならないという点である。
装置の第4の利点は、使用時に、より優れた安定性を提供するという点である。
装置の第5の利点は、2つの通気手段使用姿勢で結合されているとき、その可動形状は、装置の自由端側への重心の移動を相殺できるようにして、安定性を向上させることが可能であるという点である。
装置の第6の利点は、その可動付属カーテン手段により、ベッド上の空気圧を改善し、寄生汚染物質の排出を加速できるという点である。この装置は、会話、咳、くしゃみ等の際に訪問者や看護職員によって排出されるフロイゲ飛沫の感染敏感ベッド領域への侵入を制止し、高度に免疫抑制された患者のベッド脇への訪問者や人の出入りを容易にする。
装置の第7の利点は、その空気流式設計、騒音を減少させ、エネルギー消費を低減するという点である。
装置の第8の利点は、如何なる出入り口や窓の通行も可能にし、したがって一つの病院の病室から別の入院患者の家へ、および/またはそこからまた別のところへの優れた適応性を可能にするという点である。それによって、より大きな使用の許容範囲と、より優れた運営費用の償却を確保する。
この発明の装置の第9の主要な利点は、閉じた状態で床を移動させるときに、この装置の寸法ベッドを覆って保護できる先行技術の装置よりずっと小さい、という点である。このことにより、より優れた移動性が提供される。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態に係る3つの異なる態様について説明するが、それらは:
−第2下流可動通気手段に対する第1上流可動通気手段用の相対運動手段と、
2つの硬質通気手段の複合体を、移動型支持車台に対して絶対的に動作させる補助手段と
組合せた運動の原理が異なっている。
図1〜10aは、この発明の実施形態に係る移動型空気流式隔離装置1aの第1態様を示しており、この装置は、
引き出し式に互いに滑らせることによって通気手段5、6を相対動作させる手段10と、
移動型支持車台12の上部と上流可動通気手段5とに接続された、絶対的に動作する水平回転軸を用いて2つの硬質通気手段群5、6の複合体を絶対的に移動させるタイプの、補助手段13と
備えている。
図1は、この発明の第1態様に係る移動型空気流式隔離装置1aの全体を閉じた状態すなわち床移動姿勢Mを示しており、図2は、全体を開いた状態すなわち病院ベッド191を覆うための固定使用姿勢Uを示している。移動型空気流式隔離装置1aは、固定使用姿勢Uにおいて、特に病院ベッド191で形成される感染敏感領域2を、患者の病室内の汚染空気中エアロゾル(図示せず)から保護することを目的としている。後の説明から解るように、装置1aの優れた移動性により、ベッド191を病院または家庭のいずれでも保護することができる。さらに、この発明の移動型空気流式隔離装置1aは、医療分野のみならず、特定の産業分野における何らかの局所的敏感領域の保護に使用できることが解る。
移動型空気流式隔離装置1aは、形状可変型のツインブロック空気拡散チェンバ(もしくは拡散器)4を装備していることに留意されたい。図7及び図8を参照すると、隔離装置1aの空気拡散チェンバ4は、2つの硬質空気拡散通気手段で形成されており、一方は上流5、もう一方は下流6であり、これらは、機械的に相互に結合され、かつ、相対的に動作することがわかる。2つの硬質通気手段5、6は、各々、長方形断面5b、6bを持つほぼ平行六面体形状の外囲容器(envelope)5a、6aで区切られていて、この外囲容器で中空の内部容積を作り出している。図7に示すように、通気手段5、6の各外囲容器5a、6aは、ほぼ平坦で、空気を通過させて拡散を可能にする通気性のある多孔質の空気拡散下面7、8を有する。図8に示すとおり、各外囲容器5a、6aは、少なくとも1つのすなわち第1接触端5c、6c、対応する空気拡散面7、8に対しほぼ直交する第1自由端接触面5e、6eを備えている。この第1自由端接触面は、寸法、形状とも硬質通気手段5、6両方にほぼ一致するいわゆる中間の長方形の環状の結合平面すなわち封止平面5d、6dによって囲まれている。
図9e〜9hを参照すると、移動型空気流式隔離装置1aは、第1上流可動通気手段5を第2可動下流通気手段6に対して相対動作させる相対動作手段10を備えていることがわかる。このことから、通気手段5と6とを互いに相対的に動かし、少なくとも2つの異なる位置関係に配置することが可能になる。
いわゆる相対開放状態(OP)では、図2、7、9g、9hに示したように、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2下流可動通気手段6の第2空気拡散面8と実質的に同一平面上にあり、かつ第2空気拡散面の延長上で実質的に隣接している。また、可動通気手段の中間結合平面5d及び6d(図では隠れている)は、直接すなわち密着して隣接し、それによって可動通気手段5及び6は密閉結合される。
もう一方の相対閉鎖状態(CL)では、図1、5、9a〜9eに示したように、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2下流通気手段6の空気拡散面8の延長上にはない。可動通気手段の中間結合平面5d及び6d(図では隠れている)は、互いに離れており、結合されていない。
図8の分解図に示すように、移動型空気流式隔離装置1aが、空気を動かして通過させる物理的汚染除去手段20、21、22、23と、空気加圧手段25、特にファン330、を装備している。中空平行六面体支柱331とそれに結合された上方分配函(distribution caisson)332とによって形成される空気流式接続および空気循環手段30は、空気加圧手段25と、物理的汚染除去手段20、21、22、23と、空気拡散チェンバ4の2つの硬質通気手段5、6のうちの第1上流通気手段5の第2自由吸気面5fとを、空気流的に接続する。第2下流可動通気手段6は、第2閉鎖端面6fを有する。
それによって、図2に示すとおり、2つの通気手段5、6が開放状態OPにあって密閉結合されており、空気加圧手段25が稼動しているとき、空気流多孔質の空気拡散面7、8強制的に通過させる。
図8に詳しく示したように、移動型空気流式隔離装置1aは、移動型支持車台12を備えており、この支持車台が、空気拡散チェンバ4の2つの硬質通気手段5、6と、物理的汚染除去手段20、21、22、23と、空気加圧手段25と、中空平行六面体支柱331及び上方分配函332によって形成される空気流式接続30とに機械的に接続されている。移動型支持車台12は、(以下に述べる)車台12の床15に対する水平移動手段40を装備している。
この発明の特徴のうち第1の本質的意義は、図1及び図2より明らかである。移動型空気流式隔離装置1aは、2つの硬質通気手段5、6の複合体を支持車台12に対して絶対的に移動させるための補助手段13を備えていることがわかる。図9a〜9hは、硬質通気手段5、6を開く処理を示している。図9a〜図9hは、可動通気手段5、6を相対的に動作させるために相対動作手段10が行う動作と、2つの通気手段5及び6からなる群を絶対的に移動させるために補助手段13が行う動作とが組み合わされている様子を示しているとともに、空気拡散用の第1硬質通気手段5および第2硬質通気手段6が、互いに相対動作するとともに、車台12に対しても相対動作する様子を示している。
この発明の特徴のうち第2の本質的意義は、相対動作手段10と絶対的移動手段13とを連動させて移動型空気流式隔離装置1aを開く動作により、可動通気手段5、6に、全体として少なくとも二種類の姿勢を取らせることが可能になる点にある。
感染敏感領域2における、いわゆる固定使用姿勢Uの全貌を、図2および図9hに示す。2つの通気手段5、6は、相対動作手段10によって、相対開姿勢OPに置かれる。したがって、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2下流可動通気手段6の第2空気拡散面8と実質的に同一平面上にあり、かつこの第2空気拡散面と実質的な延長面上で隣接している。可動通気手段内部に位置する中間結合平面5d、6dは、当接している。可動通気手段5、6は連結されている。これは図では隠れている。図9g、9hに示すとおり、相対開姿勢OPでは、2つの通気手段5、6の複合体は、絶対移動手段13によって、車台12から離れた既定の水平状態(図2中、AV)に置かれる。この場合、第1上流可動通気手段5の第1可動空気拡散面8および第2下流可動通気手段6の第2可動空気拡散面7は、水平で、床15に面しているが、床から離れて配置されている。図2に示すとおり、その結果、空気拡散面7、8を通過した清浄空気流Fは、ほぼ垂直な方向zz’に拡散して、感染敏感領域2を覆う。尚、第1可動空気拡散面7の床15への投影面PU1と第2可動空気拡散面8の床15への投影面PU2は、それぞれ最大寸法LU2、LU1と一致する
他方の全体姿勢すなわち床移動姿勢Mでは、図1、4、5及び9aに示したように、2つの通気手段5、6は、相対動作手段10によって相対閉姿勢CLに置かれる。この姿勢では、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2下流可動通気手段6の空気拡散面8の延長上にはない。また、可動通気手段5、6の中間結合平面5d、6dは、互いに離れており、連結されていない。この状態は、図では隠されている。相対閉姿勢CLにある2つの通気手段の複合体は、共に絶対移動手段13によって、車台12に組み込まれた既定の垂直状態REに置かれる。この場合、第1上流可動通気手段5の第1可動空気拡散面7の床投影面PM1と第2下流可動通気手段6の第2可動空気拡散面8の床投影面PM2は、最小寸法LM1、LM2(ここではゼロとなる)となり、両方とも上記最大寸法LU2、LU1よりはるかに小さくなる。
図1、2を参照すると、硬質通気手段5、6のために移動型空気流式隔離装置1aに設けられた相対動作手段10は、少なくとも二種類の全く異なる姿勢を2つの硬質通気手段5、6に取らせるための相対動作を保証していることがわかる。図2に示す相対開姿勢OPにおいて、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2下流可動通気手段6の第2空気拡散面8とほぼ同一平面上にあって、かつ隣接している。これに加えて、この発明の3番目の特徴は、図1に示す相対閉姿勢CLにおいて、第1上流可動通気手段5の第1空気拡散面7、第2下流可動通気手段6の第2空気拡散面8と実質的に対向している点にある。尚、第2下流通気手段6は、第1上流通気手段5内へとスライドしているので、当然ながらそれらの空気拡散面7、8が互いに向き合っていることわかる。さらに、通気手段5、6用の相対動作手段10は、2つの硬質通気手段5、6の複合体のための助絶対移動手段13を用いて既定の組み込み姿勢REと離れた姿勢AVとの間の既定の動作を行うことにより、車台12に対して相対的に動くことができる。
この発明の移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における特徴の4番目の意義は、図6a、7により詳細に示されているように、通気手段5、6用の相対動作手段10が、引き出し式スライド手段11cで構成されているという点にある。これは、側面スライドレール334によって達成され、このスライドレールによって、第1上流可動通気手段5の外囲容器5a内に第2下流可動通気手段6の外囲容器6aを、確実にスライドさせることができる。この引き出し状に納めること(drawer-like recessing) によって、相対閉姿勢CLにおいては、第1上流可動通気手段に設けられた第1空気拡散面7の外側表面7aおよび内側表面7bと、第2下流可動通気手段に設けられた第2空気拡散面8の外側表面8aおよび内側表面8bとは、互いに重なる。
この発明の移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における5番目の意義は、相対閉状態CLにおいて補助的に密閉を行う手段300を備える点にある。これらは、図6aに、開姿勢OPで示されている。しかしながら、2つの硬質通気手段5、6が相対閉姿勢CLにあり、かつ可動通気手段5、6の中間結合平面5d、6d(この図では見えない)が互いに離れていて連結していないときには、これら補助密閉手段300は、第1硬質上流通気手段5の第1接触端5cにある第1自由接触面5eと密着することが理解できよう。第1硬質通気手段に設けられた第1接触端5c第1自由接触面5e補助的に密閉するための手段300は、第2可動通気手段に設けられた第2封鎖端面6fを囲む第2矩形環状接合封鎖平面6gによって形成される。後者6gは、2つの可動通気手段5、6が相対閉状態CLにあるとき、第1硬質通気手段5の外囲容器5aの第1接触端5cにある第1自由端接触面5eを外側で囲む第2矩形環状接合封鎖平面5gに対して密接される。この5番目の特徴上の意義によれば、移動型空気流式隔離装置1aを、空気拡散チャンバおよび床表面の二種類の寸法形状に応じて使用することや、感染敏感領域2の異なる面に対して使用することが、可能になる。例えば、成人患者用ベッドを保護するには開姿勢OPの通気手段を長手方向に配置すればよく、また、簡ベッドを保護するには閉姿勢CLの通気手段を横方向に配置すればよい。
この発明の移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における6番目の意義を、図10に示す。この意義は、重力効果補償手段301(例えばジャッキ)を装備して、車台12に対して可動通気手段5、6を動作させたときの重量を相殺することにある。これは、既定の組み込み姿勢REから既定の離れた姿勢AVに開く操作を容易にする。これら重力効果補償手段301は、一方の端部301aおよび他方の端部301bを用いて、上流可動通気手段5と支持車台12とを結合している。
この発明の移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における7番目の意義を、図8に示す。この意義は、移動型空気流式隔離装置1aに物理的汚染除去手段20、21、22、23を設けるに際して、2つの硬質通気手段5、6のうちの少なくとも1つと対向する位置、特に第1上流通気手段5の第2自由吸気面5fと対向する位置に配列することにある。上述の移動型空気流式隔離装置1aの実施態様では、物理的汚染除去手段20、21、22、23は、第1硬質通気手段5の第2自由吸気面5fと対向して設置された汚染除去函302の中に配置される。この汚染除去函302は、この対応する第1上流通気手段5の外囲容器5aの第2自由吸気面5fと、機械的に一体化され、かつ密封して接続されている。したがって、物理的汚染除去手段20、21、22、23は、一群の2つの通気手段5、6用の絶対移動補助手段13を介して、車台12に対して可動である。汚染除去手段20、21、22、23は、その後部面を介して、通気孔が開けられている支持板336に対して留められて固定されている。この支持板336は、そのエッジ周辺で汚染除去函302に固定されている。
この発明の移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における8番目の意義も、図8に示す。図は、空気加圧手段25の下流に設けられていて、かつ、防音材製の複数のパネル316aで形成されている消音要素313bの下流群を示している。パネルは、フレーム12の中空支柱331の内部に間隔を置いて垂直に配列された状態で設置されている。支柱331は2つの密閉ドア332a、332bによって閉鎖される。
移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における9番目の意義を、図3a、4、5、8に示す。実施形態の第1態様によれば、移動型空気流式隔離装置1aは、車台12に固定された絶対回転固定軸13aで形成される、2つの硬質通気手段5、6の複合体用の絶対移動補助手段13を備えている。この構造によれば、硬質通気手段5、6が離れた状態の所定位置AVと両者が引っ込んだ状態の所定位置REとの間で絶対的に動作する間に、絶対回転軸13aの周りで、物理的汚染除去手段20、21、22、23とそれらの密閉容器302とを、支持車台12に対し前から後ろへと、確実に相対回転動作させることができる。この動作は、2つの硬質通気手段5、6の複合体用の絶対動作補助手段13によって行う。
移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における10番目の意義を、特に図3、4、6bを参照して説明する。移動型空気流式隔離装置1aの移動型支持車台12は、その基台に、下部移動用台車125を有している。この台車は、互いに水平でかつ平行で、しかも離間している少なくとも2つの支持アーム127、128を具えるフォーク形状部126を有している。車台12の支持アーム127、128は、数個の、同時に接続されかつ相互に可動な水平部材131、132、133、134、135、136を備えている。前述の解決方法では、可動部材133と136は、後部水平部材131と134に対して、水平軸aj1とaj2の周りをそれぞれ旋回する。部材132、135は、異なる部分を互いに固定するためのスライドスリーブである。
移動型移動台車125の下部フォーク部126の固定部分131、134は、水平回転軸I2を持つ車輪141、142、143、144を有する。可動部分133、136は、図6bに示したように、使用姿勢Uのとき装置1aの平衡状態を向上させるための支持用車輪止め335、336を備えている。
移動型空気流式隔離装置1aの好適な使用における11番目の意義を、特に図2を参照して説明する。移動型空気流式隔離装置1aは、使用姿勢Uにあるときに空気流路を形成する手段150を備えている。これらは、2つの透明プラスチックカーテン151、152で形成されている。これらカーテンは、空気拡散室4の通気手段5、6の空気拡散面7、8の外周部Pで該空気拡散面7、8の下部167と一体化した線形吊り下げ支持具310、311に固定されている。これら線形吊り下げ手段310、311は、第1上流通気手段5と一体化した線形支持部分310及び第2下流通気手段と一体化した線形支持部分311で形成される。その結果、2つの線形吊り下げ手段310、311は、相対動作手段10によって相対的に作動することができ、2つの通気手段5、6の複合体用の絶対移動補助手段13によって両方とも車台12に対して可動である。さらに、複数の可動吊り下げの4分の1回転型リング310a、311aが、線形支持部分310、311上に取り外し可能に取り付けられている。2つのカーテン151、152は、カーテンの上端に配置され1つずつ対応するリングが嵌められた複数且つ等間隔の金属製鳩目穴310b、311bを備えている。これにより、2つのカーテン151、152は、空気拡散面7、8の外周部P上での素早い取り付けと取り外しが可能となる。
移動型空気流式隔離装置1aの使用における12番目の有利な構成につき、図3aを参照して説明する。一部のカーテン、特にカーテン155(すなわち、使用時の開姿勢OPにあるときに車台12から離れている第2下流通気手段6に配置されたカーテン)のベッド頭部パネル155aは、多用途の入り口穴312を少なくとも1つ備えている。この入り口312は、ほぼ長円形の金属フレーム155bで形成されており、その縁を介してパネル155a上に位置し、かつ、PTFE製の柔軟な膜312aと結合している。この膜には、酸素、バキューム、空気のための多用途チューブ38を通す際に実質的に密閉するための、クロスカット312bが設けられている。
移動型空気流式隔離装置1aの使用における13番目の有利な構成は、2つのカーテン151、152の他方の側面のほぼ中間高さのところに、使わないときには閉じることができる開口340を、補助的に設けたことにある。この開口は、例えば、盆、器具といった看護に必要な小物を通すことができる。図3aに示す実施態様において、これらは「郵便受け跳ね上げ戸」型である。これにより、物の出し入れの際に、カーテンを開ける必要がなくなるので、感染敏感面2上の隔離空間を、相対的に気圧が高い状態に維持することができる。
移動型空気流式隔離装置1aの使用における14番目の有利な構成は、図8に示す空気流手段の構成に関する。空気加圧手段25と空気流式接続部30と空気循環手段は、車台12の垂直中空支柱331の内部に配置され、密閉ドア332a、332bによって塞がれる。装置1aの空気取り入れ口342は、車台12に設けられた空気流接続支柱331の下部198の下に、感染敏感領域2の面(すなわち床15)と対抗して、ほぼ水平に配置されている。
移動型空気流式隔離装置1aの使用における15番目の有利な条件は、図8に示されている。これは、移動型空気流式隔離装置1aに、空気加圧手段25によって主に生成される空気から伝わる騒音を消す手段313を装備することにある。これら消音手段313は、車台12の垂直支柱331の内部に配置される。
好ましくは、これら空気伝達騒音用消音手段313は、車台12の垂直支柱331の内部に配置された2組の消音要素313a、313bで構成され、その一方の要素313aは、空気加圧手段25の上流に配置され、他方の要素313bは、その下流に配置される。空気伝達騒音用消音手段313は、この発明によれば、好ましくは、吸音材のパネル316で形成される。この目的のため、微生物学的に中立な材料として、例えば、2つの表面と縁が保護用PTFEフィルムで被膜されたガラスウールパネル等を使用するのが有効である。この発明の望ましい構成例の一つでは、空気伝達騒音用消音手段313を、
−第1に、空気加圧手段25の上流に配置されていて、少なくとも1つの水平に配列された吸音材パネル316aで形成されている、消音要素上流群313aと、
−第2に、空気加圧手段25の下流に配置されていて、垂直に互いに間隔をおいて車台12の支柱331の内部に配列された、複数の吸音材製パネル316aで構成されている、消音要素下流群313bと
で構成する。
移動型空気流式隔離装置1aの使用にとって16番目の有利な構成は、図7を参照して既に説明した移動型空気流式隔離装置1aの2つの可動通気手段5、6の空気拡散下面7、8の実用レベルの実施形態に関する。この実施形態によれば、2つの可動通気手段5、6の空気拡散下面7、8の各々は、複数のパネル318(ほぼ長方形の)で形成されている。各パネル318は、プラスチック材(エポキシガラス、特にFR4と呼ばれる通常プリント回路に使用されるもの)で作成されていて、それぞれのパネルの表面318b全体を覆うように均一に分布させ複数の円柱状穴318aが開けられている。好ましくは、2つの通気手段5、6のプラスチック製の空気拡散下面7、8は、車台12に対して可動な2つのフレーム321、322の組合せで形成されている。これらフレームは、ほぼ長方形である。これらのフレームの外周部Pは、2つの通気手段5、6の外囲容器5a、6aの下部と、密閉されて、機械的に接続されている。さらに、これらフレームには、多数の交差補強材321a、321b、322a、322bと、均一に分布した複数の円柱状穴318aが開けられたプラスチック製(特にエポキシガラス)の複数のパネル318(ほぼ長方形)とが取り付けられている。パネル318は、端から端まで配置され、その周辺を交差補強材321a、321b、322a、322bにねじで留められている。
図2、3を参照すると、この発明の特に効果的な適用方法が理解できる。
この発明の空気流汚染除去型病院ベッド190は、次のような組合せで構成される。
−免疫抑制された患者のベッド191および上述のようなこの発明の移動型空気流式隔離装置1a。
−装置1aは、車台12の上に取り付けられる。拡散器4は、互いに機械的に接続された少なくとも2つの硬質可動空気拡散通気手段5、6を備えている。移動型空気流式隔離装置1aは、使用姿勢Uに置かれる通気手段5、6は、相対動作手段10を介して相対的に開いた状態OPにある。この場合には、第1可動通気手段5の第1空気拡散面7は、第2可動通気手段6の第2空気拡散面8とほぼ同一平面上にあって隣接し、しかも実質的に第2空気拡散面の延長上にある。また、通気手段5、6の複合体は、絶対移動手段13によって車台12に対して既定の離れた位置AVにあり、これによって2つの通気手段の投影面は、ベッドの表面をほぼ覆う
この発明の空気流汚染除去型病院ベッド190は、特に、硬質通気手段5、6が互いに可動であり、かつ両方の通気手段移動型空気流式隔離装置1a、1b、1cの車台12に対して可動であるという特徴的な構成によって認識できる。
空気流汚染除去型病院ベッド190用の、この発明による好ましい構成例の1つとして、移動型空気流式隔離装置1aの車台12とその汚染除去手段20、21、22、23とがベッド191の足元に配置されること、および車台12から最も離れた空気拡散用の第2硬質下流可動通気手段6が、ベッド191の頭部側上方に配置されることに注目すべき特色を有している。
図3aは、使用姿勢Uにある移動型空気流式隔離装置1aを示しており、そこでは通気手段の幅は保護すべきベッド191の幅にほぼ等しい。
移動型空気流式隔離装置1aの使用にとって17番目の有利な構成につき、図3bを参照して説明する。移動型空気流式隔離装置1aには、保護するベッド191の幅の1.5倍にほぼ等しい幅の通気手段が装備されている。
この条件によって、患者やベッドと共に、付属品、家具(椅子、収納棚、衛生器材、等)およびモニターあるいは治療装置といった感染敏感領域を保護することが可能となる。またこれにより、看護職員や訪問者も気流の下に含まれるので、これによってカーテンの開閉を制限し、さらに優れた保護を提供することが可能となる。
図11〜20は、この発明の移動型空気流式隔離装置1bの実施形態の第2態様を示している。この態様の装置は、
−両通気手段5、6に接続された相対動作用可動水平軸11aの周りを回転するタイプの、通気手段5、6用の相対動作手段10と、
移動型支持車台12の上部と上流可動通気手段5とに接続された水平回転軸13aを有するタイプの、2つの通気手段5、6の複合体用の絶対移動補助手段13と、
を備えている。
図11は、この発明のこの第2態様に係る移動型空気流式隔離装置1bの、全体的に閉じた姿勢、すなわち床移動姿勢Mを示しており、また、図12は、医療用ベッド191を覆うように全体的に開いた姿勢、すなわち固定使用姿勢Uを示している。
この第2態様移動型空気流式隔離装置1bは、大部分の特徴において、上述の第1態様に係る空気流式隔離装置1aと同様である。共通要素には、図11〜20において同じ参照番号を付して示してある。尚、これら共通要素に関しては、説明は繰り返さない。
移動型空気流式隔離装置1bの使用にとって18番目の有利な構成につき、図13、14、15、18を参照して説明する。通気手段5、6用の相対動作手段10は、通気手段5、6の外囲容器の2つの第1接触端5c、6cの各々にそれぞれ接続された、ヒンジの周りの相対回転軸11aによって形成される。
相対回転軸11aを形成するこのヒンジを、図20にさらに詳細を示す。この図から理解できるように、通気手段5、6の相対回転軸11aは、それ自体、2つの通気手段5、6の複合体用の絶対移動補助手段13によって、移動型支持車台12に対して回動することが可能である。
移動型空気流式隔離装置1bの使用にとって19番目の有利な構成を、図13、14、16、17を参照して説明する。移動型空気流式隔離装置1bは、相対動作において硬質通気手段5、6を相対的に連結するための、すなわち相対連結用の可動取り外し可能手段17、305、306を備えている。それらは、通気手段5、6と一体の連結要素305a、305b、306a、306bで形成されている。この構成により、第1に、相対的に開いた姿勢OPにおける固定を確保し、よって可動通気手段5、6堅固に密封して連結され、その第1および第2空気拡散面7、8は同一平面になる。また、第2に、相対的に閉じた姿勢CLに置く際の解除が確保される通気手段5、6に設けられた相対連結手段17が可動且つ解除自在であり、該手段17個々の連結要素305a、305b、306a、306bは、通気手段5、6と一体で、相対動作手段10と絶対移動補助手段13とによって移動型支持車台12に対して完全に可動である。
図17に示すように、装置1bは、車台12に対する第1上流通気手段5のための第2群の連結要素303、304を備えている。これらは、2つの通気手段5、6の複合体所定の前進姿勢AVに確実に固定するとともに、解除するときには、水平回転軸13aの周りを回転させて、所定の引込み姿勢REに確実に閉じることを意図している。
図21〜33aは、この実施形態の第3態様におけるこの発明の移動型空気流式隔離装置1cを示しており、
通気手段5、6用の相対動作手段10であって、両通気手段5、6に接続された相対動作用の作動水平軸11aの周りを回転するタイプのものと、
−2つの通気手段5、6の複合体用絶対移動補助手段13であって、相対動作用移動水平軸の水平平行運動を行うタイプのものと、
を備えている。
図21は、この第3態様の移動型空気流式隔離装置1cの、全体的に閉じた姿勢、すなわち床移動姿勢Mを示しており、図22は、全体的に開いて病院ベッド191を覆う姿勢、すなわち固定使用姿勢Uを示している。
この第3態様空気流式隔離装置1cは、大部分の特徴において、上述の第1態様に係る空気流式隔離装置1aと同様である。共通要素は、図21〜33aにおいて同じ参照番号で表示してある。従って、詳細な説明は不要と思われるので繰り返さない。
空気流式隔離装置1cは、通気手段用の相対動作手段10を備えている。この相対動作手段は、図25、29bに示すように、通気手段5、6の2つの隣接エッジと一体の2つのヒンジ9a、9bとピボット19a、19bとで形成される(この機能の詳細は後述する)。これらにより空気拡散用の第2硬質可動下流通気手段6を、拡散器4の第1硬質空気拡散上流通気手段5に対して折り曲げることが可能になる。したがって、第2硬質可動下流通気手段6を、少なくとも2つの異なる相対位置において、車台12に対して折り畳むことが可能である。すなわち、一方は、図22に示すいわゆる固定使用姿勢Uであり、もう一方は、図21に示すいわゆる床15上の移動姿勢Mである。
図26a、26bから理解できるように、2つの通気手段5、6は、側面51a/b/c/d、52a/b/c/d、53a/b/c/dで区切られた拡散容器71、72、73で形成されており、それら側面は独立しており(直接連通していない)、これにより、分離された通気手段5、6の2つの内容積68、69を制限している。特にここに示した構成例の場合、下流通気手段6自体が、2つの空気拡散容器で形成されている(後述)。これは、下流通気手段6の側面の数を増やすことになる。しかし、2つの空気拡散容器72、73で形成される下流通気手段6は完全に塞がれており空気拡散容器71で形成される上流通気手段5とは分離されて非導通となっている。この発明の好適な複数の空気拡散容器を備える構成は、空気流の均一性を増し、異なる領域間で気流調節を変更することが可能になる。
図示したようなこの発明の好適な態様において、空気を拡散する第1硬質上流通気手段5および第2硬質下流通気手段は、双方ともに可動であって、これら通気手段は、2つの、個別の相対的な配置位置において車台12に対して調節可能である。
ベッド191上の固定使用姿勢Uでは、図22に示すように、第1上流通気手段5の第1可動空気拡散面、および第2下流通気手段6の第2空気拡散面8は、水平であって、床に対向し、且つ、床面から離れて配置されている。この使用姿勢において、空気流Fは、2つの空気拡散面7、8をほぼ垂直方向zz’に通過し、感染敏感領域2の全体をカバーする。この使用姿勢においては、第1可動空気拡散面7床15を覆う投影面PU1と、第2可動空気拡散面8床15を覆う投影面PU2は、最大寸法LU1、LU2を有している。
もう一方の姿勢である床移動姿勢Mでは、図21、27bに示すように、第1可動空気拡散面7に対する第1可動通気手段5の床投影面PM1と、第2可動空気拡散面に対する第2可動通気手段6の投影面PM2はゼロ、すなわち最小寸法LM1、LM2となる。2つの空気拡散面7、8は垂直である。
図25、29bに示したように、2つのヒンジ9a、9bとピボット19a、19bとで形成される相対動作手段10は、第1および第2硬質空気拡散通気手段5、6を、車台12に対して移動可能にするとともに、相互に対する動作も可能にする。
空気を通過させる物理的空気汚染除去手段20は、エアロゾルの汚染除去を確実なものにする。ここに示した態様では、図33bに示した空気加圧手段25はファン25で形成され、このファンは、各物理的汚染除去手段20に装備されている。
さらに、空気流式接続30および空気循環手段は、空気加圧手段25と、物理的空気汚染除去手段20と、拡散器4の2つの硬質空気拡散通気手段5、6とを空気流的に接続する。それらは空気流Fを、多孔質の空気拡散面7、8を通って通過させる。
図24は、移動型支持車台12が移動型空気流式隔離装置1c全体を支えている状態を示している。車台は、拡散器4の2つの硬質通気手段5、6と、物理的空気汚染除去手段20と、空気加圧手段25と空気流式接続手段30とに機械的に接続されている。車台には、車輪(141...148)で形成された、車台12用の床に対する水平動作手段40が設けられている。
図25を参照すると理解できるように、相対動作手段10、図29bに示す2つのピボット19a、19bと協同する2つのヒンジ9a、9bとで構成された2つの回転軸11a、11bで構成されている。ヒンジ9a、9bで支えられた通気手段回転軸11aは、硬質通気手段5、6を相対的に動かす。ピボット19a、19bに支えられたフレームに対する回転軸11bは、フレーム12に対する、両硬質通気手段5、6の回転を可能にする。
図21、25を参照するとわかるように、硬質通気手段5、6の2つの回転軸11a、11bは、床15に対して水平に配置されている。また、図21、25に示す、いわゆる床移動姿勢Mにおいて、両硬質通気手段5、6は、通気手段回転軸11aでちょうつがいのように折り曲げられ、それによって第1可動上流通気手段5の第1可動空気拡散面7は、第2可動下流通気手段6の第2可動空気拡散面8に対向する
通気手段5、6の回転軸11bをフレーム12に対して水平スライドさせる手段13が、装置1cに設けられている。水平スライド手段は、車台と一体の引き出しタイプの2つの伸張可能な水平スライドレール14a、14bで形成され、上部に設けられている。2つのピボット19a、19bは、2つのスライドレール14a、14bに沿ってその間をローラーに載って水平にスライドする。
図21、25に示す床移動姿勢(または閉じた姿勢)Mにおいて、2つの硬質通気手段5、6は、ヒンジ結合部すなわちちょうつがい9a、9bのところで折り曲げられ、それによって第1可動上流通気手段5の第1可動空気拡散面7は、第2可動下流通気手段6の第2可動空気拡散面8に逆側から向かい合う
図23、24を参照すると理解できるように、硬質通気手段5、6の回転軸11a、11bを互いに水平にスライドさせ且つ車台12に対しても水平にスライドさせる手段13は、2つの最終スライド位置を有する。図23に示す使用姿勢Uでは、第1上流通気手段5の第1可動空気拡散面7と第2下流通気手段6の第2可動空気拡散面8とは、水平である。硬質通気手段5、6の回転軸11a、11bは、前進位置と呼ばれる位置にある。それによって、通気手段5、6は、車台12のいわゆる後部16から離れ、感染敏感領域2の中心から最も遠くなる。図24に示す床移動姿勢Mでは、第1可動上流通気手段5の第1可動空気拡散面7は、第2可動下流通気手段6の第2可動空気拡散面8に逆側から向かい合っている。2つの空気拡散面7、8は垂直になっている。硬質通気手段5、6の回転軸11a、11bは、車台12のいわゆる後部16に近接した近接後部位置と呼ばれる位置にある。それによって通気手段5、6は、車台12のいわゆる後部に近接し、感染敏感領域2の中心から最も遠い位置になる。
図28d、29b、32から理解できるように、装置1cは、通気手段5、6の第1第2空気拡散面7、8同一平面になるように、硬質通気手段5、6を使用姿勢Uに配列するための、解除可能な移動型連結手段17を備えている。これら解除可能な移動型連結手段17は、2つの通気手段を支える2つのサイドフレーム部品31、32と一体で、したがって2つのスライドピボット19a、19bと一体である。それによって解除可能な移動型連結手段17は、硬質通気手段5、6の回転軸11bが車台12に対して水平スライドしている間、移動する。
図29aを参照すると理解できるように、装置1cは、フレーム部品31を台12に連結するための、取り外し可能な連結手段18を備えている。このフレーム部品は、使用姿勢Uに調整されたとき、車台12のいわゆる後部16に最も接近して設けられていて、可動通気手段5を支えている。それによって、使用姿勢Uにおいては、空気拡散面7は、車台12に対して水平に固定される。取り外し可能な可動連結手段17を先に作動させることにより、空気拡散面8は、車台12に対して水平位置に固定される
図21、24、25、26a、26b、27a、29b、31は、この発明の好適な通気手段5、6を広げるときの助手段210を示している。これらの手段は、引っ張り手段、特にばね、211a、211bで構成されている。これらの手段は、通気手段5、6の上に設けられていて、ケーシング212a、212bに収容され、その基体に固定され、通気手段5、6のフレーム31、32上のばね受け部材213によってその位置が維持されている。ばね211a、211bは、装置1cが床移動姿勢Mのときは引っ張られており、使用姿勢Uのときは解放されている
ヒンジ結合部10での折り曲げは、以下に述べる成形部品230a、230bにより案内されて行われる。ばね211a、211bの収縮は、通気手段5、6の重量を相殺するとともに、使用姿勢Uへの移行時に通気手段を広げて同一平面にする作業を補助する。
図30bは、この発明の好適な通気手段5、6の高さ調節手段220を示す透視図である。車台12の2つの垂直な側部支柱は、各々同様な構成である。図30b、31はかかる支柱221の好適な例を描いている。これらは、2つの伸縮自在の中空同軸直立材221a、221bで形成され、それらは垂直平行移動により互いに嵌め込まれる構成となっている。直立材221a、221b内部には、高さ調節部品の重量を相殺する圧力式ジャッキ22と、ジャッキ導入するときのサイズ調節を確実に行うための、上部直立材221bと一体化された楔ブロック223があり、ジャッキ22自身は下部直立材221aと一体となっている。直立材221a、221bは、位置止め部224を介して下部高さ調節を行うとともに、ジャッキのストローク222を介して上部調節を行う。一列に並んだ目釘226を装着した穴225で、通気手段5、6の高さ位置の維持と調節を確保できる。
図24、25、26a、26b、27aは、装置1cが床移動姿勢Mにあるときの、空気流式接続手段30のチューブおよびスプリング211a、211bの両方を折り曲げ手段を示している。これら折り曲げ手段は、通気手段5、6のフレーム31、32と一体の四半円状の成形部品230a、230bで構成され、折りたたみの際に上方に折り曲がる。これらの成形部品は、空気流式接続手段30のチューブを十分な半径で湾曲させるので、床移動姿勢Mのときに過剰な変形を起こさない。
図26a、26b、27a、32に示したように、空気拡散室71、72、73は、ピラミッドから先端を切り取ったような形状を有している。この形状は、通気手段5、6の間に成形部品230a、230bの設置を可能にする一方で、空気流Fの分散を改善する。図26a、26b、27a、32は、空気流式接続30と、複数の空気流ライン101、102、103を備えた空気循環手段とを示している。
図23、25、26b、27a、33Aを参照すると理解できるように、各空気流ラインが(直接的または間接的に)第1端104、105、106によって物理的空気汚染除去手段21、22、23の内の1つに接続されている。各空気流ライン101、102、103は、車台12に対する可動部分111、112、113を有する。また、各空気流ライン101、102、103は、第2端107、108、109を介して、可動通気手段5、6に接続される。
図26a、26bに示すように、第1および第2硬質空気拡散通気手段5、6は、それぞれ、空気を分配して拡散させるために閉塞された空気拡散室71、72、73を1個以上含むグループG1、G2によって構成されている。上流通気手段5は1つの空気拡散室71で形成される。下流通気手段6は2つの空気拡散室72、73で形成される。各閉塞空気拡散室71、72、73は、通気性のある多孔質の空気拡散材81、82、83の壁で覆われた、いわゆる空気拡散面7、8a、8bを有する。図32に詳細を示すとおり、各空気拡散室71、72、73は、供給面85、86、87と呼ばれる面をさらに有し、各々は、吸気口の接管部材91、92、93を有している空気拡散室73...の他方(他方側)の面53a/b/c/d...には、孔は無い。第2硬質通気手段6の空気拡散室72、73は、相対動作手段10とピボット19a/bにより、支持車台12および第1硬質通気手段5の空気拡散室71に対して可動である。
図32は、装置1cが、空気流的に独立した3つの物理的汚染除去手段21、22、23を備えていること示している。空気流式接続30は、空気流ライン101、102、103の3つの独立したネットワークを備えており、各ラインは1つの物理的汚染除去手段21、22、23と1つの可動通気手段5、6に接続している。
図33aは、装置1cが、物理的汚染除去手段21、22、23を、支持車台12に対して水平移動させる手段121を備えていることを示している。これら水平移動手段は、2つのスライドレール122、123で形成され、レールは車台12と水平で、一体となっており、可動フレーム124がその上をスライドする。物理的汚染除去手段21、22、23は可動フレーム124の上に配置され、固定される。
物理的汚染除去手段21、22、23を移動型支持車台12に対して水平移動させる手段121は、2つの最終位置を有する。図22、23、28c、28d、31、32、33に示す使用姿勢Uでは、物理的汚染除去手段21、22、23は、移動型隔離装置1cの重心CUに対して後退した位置にある。これとは反対に、図21、24、25、27a、28a30aに示す床移動姿勢Mでは、物理的汚染除去手段は、移動型隔離装置1cの重心CMの方向に前に移動している。この構成により、使用姿勢Uにおける装置1cの安定性を高めることが可能となる一方、床移動姿勢Mに必要な床スペース削を行うことが可能となる。また、図28a、28b、28c、28d、28e、28fは、空気流式接続手段30が、床移動姿勢Mと使用姿勢Uとの間で通気手段(5、6)が拡張する間、形状GU、GMが変形することを示している。
図30a、31、32に示したように、移動型支持車台12下部移動型移動台車125を備えており、且つ、該台車125はフォーク形状126を有している。台車125は、互いに離れた2つの水平且つ平行支持アーム127、128で構成されている。車台12の支持アーム127、128は、共に接続され且つ互いに可動である複数個の水平部材131、132、133、134、135、136で構成されている。図30a、31、32に示す、この発明の好適な態様では、分岐形状126の下部移動型移動台車125が、2つの支持アーム127、128を備え、その各々が複数個の水平部材131、132、133、134、135、136で構成され、これらの水平部材が互いに接続されており、水平軸xx’に沿って互いにスライドする。別の態様では、図示しないが、分岐形状126の下部移動型移動滑車125は、各々が、複数個の水平部材131、132、133、134、135、136で形成されており、それらは接続され垂直回転軸zz’に沿って互いに旋回する2つの支持アーム127、128を備えていてもよい。
図30a、31、32において、フォーク形状126の下部移動型移動滑車125は、2つの支持アーム127、128を備えており、その水平部材131、132、133、134、135、136の各々が、水平回転軸r、r’を有する少なくとも1つの車輪141、142、143、144、145、146、147、148を備えていることがわかる。これら車輪の回転軸r、r’は、床移動姿勢Mにおいて装置1cが床15上を容易に様々な方向に移動できるよう、水平に旋回することが好ましい。
図22、23、28d、28fを参照すると理解できるように、移動型空気流式隔離装置1cが、使用姿勢Uで空気を流すための、垂直流路手段150を備えている。この流路手段は、感染敏感領域2の四方を囲むカーテン151、152、153... ...156を備える。図示されたカーテン151、152、153....156は、使用姿勢Uと床移動姿勢Mとの間で変化する間、車台12に対して可動である。これは2つの通気手段5、6を支えている2つのフレーム部分31、32の端縁の周りにカーテンがその上部で固定されているためである。さらに、特に使用姿勢Uにおいてカーテンが通気手段5、6の端縁上に広げられているとき、カーテンは少なくとも可動通気手段5に対して可動である。図26a、26bに示す構成において、空気流用垂直流路形成手段150は、巻取機161、162、163、164、165、166を備えたカーテン151、152、152... ...156で形成されており、その巻取機の巻取機軸er1、er2、er3、er4、er5、er6は、空気拡散通気手段5、6下部167であって且つ周辺部Pに位置する部分に配置される。
別の態様(図示せず)では、空気流用垂直流路形成手段150は、空気拡散通気手段5、6の下部167であって且つ周辺部Pに位置する部分に配置された少なくとも2個のレールの上をスライドするカーテンで形成してもよい。これらのレールは、第1硬質通気手段5と一体の第1レール部および第2硬質通気手段6と一体の第2レール部309とで構成することができる。これによって、2つのレール部は、相対移動手段10を用いて互いに可動であるとともに、2つの硬質通気手段5、6の複合体用の絶対移動補助手段13を用いて可動支持車台12に対して両方とも可動にすることができる。
また、空気流用垂直流路形成手段150は、硬質通気手段5、6の下部167であって且つ拡散面7、8の周辺Pに位置する部分に配置された線形吊り下げ支持具310、311に固定されたカーテンで形成してもよい。これら線形吊り下げ支持具310、311は、第1硬質通気手段5と一体の第1線形支持具部分310および第2硬質通気手段6と一体の第2線形支持具部分311で少なくとも形成され、それによって2つの線形吊り下げ支持具310、311は、相対移動手段10を用いて互いに可動であるとともに、一群の2つの通気手段5、6用の絶対移動補助手段13を用いて可動支持車台12に対して両方とも可動にすることができる。
さらに別の態様(図示せず)では、これら流路用カーテンは、複数の隣接した平行ストリップを備えている。これらのストリップにより、システム1cで保護されたベッドに居る患者を世話する際の医療職員の手での取り扱いが容易になる。
他の態様(図示せず)では、空気流用垂直流路形成手段150は、さらに、検知手段(人の動きおよび/または汚染の増加に対する検知を行う)と、その検知手段による測定結果に応じたレベル(および/または通気手段に対する位置)に対して空気流用垂直流路形成手段150を起動する起動手段との組合せを備えている。これにより、訪問者がいるとき、あるいは病室内に汚染を増加させる危険性がある動きがあるときだけ、空気流用流路形成手段を起動させ、特に稼動位置へカーテンを下げるもしくはスライドさせることが可能となる。
図22に示したように、空気流で汚染を除去する病院ベッド190は、病院ベッド本体191と上述のような移動型空気流式隔離装置1cとを組合せることによって構成されている。2つの硬質空気拡散通気手段5、6は、機械的に相互接続され、かつ互いに可動であることがわかる。各々の通気手段は、固定されて開かれた使用姿勢Uでは、平坦な通気多孔質空気拡散面7、8を有する。空気拡散面7、8は、同一平面上にあり、水平で、ベッド191の上方部に対面しつつそれから離れて配置されており、それによって、その空気拡散面を通過する空気流Fを、ベッド191のマットレス192にほぼ直角の空気方向zz’に沿って拡散させる。上述のように、空気流で汚染除去された病院ベッド190は、その硬質通気手段5、6が独立側面51a/b/c/d、52a/b/c/d、53a/b/c/dで区切られており(直接連通していない)、よって少なくとも2つの内部分離通気手段容量68、69を区切っており、その点で注目に値する。
この発明の好適な構成において、図22と33aに見られるように、物理的空気汚染除去手段20、21、22、23は、ベッド191の足元197とその下部198とに配置した空気取り入れ口194、195、196を有することがわかる。この構成は、空気移動による空気流を改善し、乱気流を減少させる。空気はベッド上を垂直に移動し、ベッドの2つの側面を通って垂直にその下に入り、ベッドの下で空気取り入れ口194、195、196の方向に流路を形成する。移動型空気流式隔離装置1cの移動型車台12と、その汚染除去手段20、21、22、23は、ベッド191の足元197に配列される。車台12から最も離れたときの第2可動硬質下流通気手段は、ベッド191の頭部199に配置される。
図33bは、物理的汚染除去手段20の好適な構成例の概略図である。これらは金属平行六面体外囲容器200の内部に含まれる。ベッド191の足元197から得られる空気は、使い捨ての粗目予備フィルター201を装着した空気取り入れ口194を経由して進入する。粗目予備フィルター201は、「綿毛」、繊維ごみ等ベッド191の下にあるかもしれない大きな粒子を遮ることを意図している。それから空気は入口消音器202を通過し、そしてファン25、出口消音器203、そして最後に空気滅菌反応装置204を通過し、通気手段の1つに供給する空気流ライン101の1つに接続された出口の接管部材205に到達する。
好ましくは、この発明は、米国特許第5 474 600号明細書「空気の生物的浄化および濾過用装置」に記載のタイプの滅菌反応装置を使用することが望ましい。仏国特許出願公開第99 14899号明細書に記載されているようなタイプの静電気分野に拡大した装置と、仏国特許出願公開第00 16607号明細書に記載されているようなタイプのイオン排出装置を使用すると好ましい。
図28a〜28fは、装置1cの、床移動姿勢Mから固定使用姿勢Uへの開放手順を示している。図28aは、装置1cがベッド191に近接した床移動姿勢Mにある状態を示す。図28bは、車台12の2つの支持アーム127、128が水平部分131... ...136の軸x、x’に沿って開き通気手段5、6の車台12に対する折りたたみ姿勢を維持したまま手段171を解除し、2つのスライドレール14a、14bを介して両通気手段5、6が前進水平移動した状態を示している。図28cは、通気手段の折りたたみ姿勢を維持したまま手段172を解除し、上流通気手段5をピボット19a、19bの軸11bに沿って停止位置まで回転し、車台12に対して手段18を固定し、最後に汚染除去手段21、22、23を後部に配置した状態を示している。図28dはヒンジ9a、9bの軸11aに沿って下流通気手段6が回転し、フードが操作手段175を操作するため上げられ、上流通気手段5に対し手段17によって位置に固定されるまで回転された状態を示している。図28eでは、通気手段5、6は、目釘226を使用して直立材221a、221bの垂直平行移動を解除して使用高さUに到達し、車台操作手段176は、必要な高さ調節を容易にし、穴225に付けた目釘226は、使用中姿勢を確実に維持する。最後に、図28fは、空気流により汚染除去されたベッド190の上に空気流用垂直チャネリング手段150を設けて使用姿勢Uとなった状態の装置1cを示す。
上述したこの発明に基づき、本願出願人は、免疫低下および/または虚弱な人用の移動型保護隔離装置、名称「イミュネア」(ImmunAIR)(商標)を開発した。この装置は、4つの上述のタイプの物理的汚染除去手段を装備している。使用姿勢Uにあるとき、長さ2.4m、幅1.05mのサイズの病院ベッドを、毎時640m3 の低速で均一滅菌垂直空気流供給する手段によって覆うことにより、保護できる。すなわち、ベッドを覆う隔離装置の3m3 内において、毎時約210回、滅菌空気が交換される。免疫低下患者が入院している病室では、毎時640m3 の垂直空気流を生成し、病室内で毎時25回の滅菌空気交換を確保することが可能である。この装置は、10分未満で設置または解体可能な「移動型滅菌室」を構成する。
折りたたまれた状態の床移動姿勢Mでは、垂直断面寸法は、幅0.760m、および高さ1.98mである。したがって、この装置は、幅0.8m、および高さ2m未満の標準サイズの出入り口を容易に通ることができる。
上述のいわゆる「プラズマ」(PLASMER)(商標)滅菌技術手段により、空気流充填損失(load loss)は約250パスカルで、騒音レベルは43デシベルである。この装置は、室内の真菌、細菌、胞子、ウイルスを確実に駆除する。
最初は大量の汚染物質(バクテリア:>300cfu/m3 、および真菌:>285cfu/m3 )を有する病室におけるテストでは、空気流下において20分未満内で総合叢(バクテリア)と真菌に対する完全な汚染除去を示した。数時間の間、空気流下において繰り返し測定した結果、絶対汚染除去の長時間にわたる安定値は、1cfu/m3 未満を示した。平均的汚染物質(総合叢:29cfu/m3 および真菌:>38cfu/m3 )を有する室内での室内汚染除去は、(空気流外で)20分未満内で、総合叢:4cfu/m3 未満、および真菌:2cfu/m3 未満の安定化汚染値に達した。
病院環境では、衰弱したあるいは免疫抑制された患者の保護管理用層流室として代用可能である。また、約4分の1の投資と5〜10分の1の稼動コストで、地域の病院、診療所、および機能回復センターにおける免疫抑制患者のために保護隔離設備を提供する層流室として代用可能である。最後に、免疫抑制患者あるいは形成不全患者の早期退院のためにも使用可能である。
この発明の保護隔離装置は、第1に、血液部門に関連した、骨髄移植を受ける患者および重い好中球減少症を引き起こす血液疾患症の患者の空気的保護に使用される。癌科では、特に非応答性の患者であって、積極的化学療法または長期間高用量副腎皮質ステロイド剤療法を必要とする固形腫瘍の患者に推奨される。特に、重症火傷治療部門においても使用される。最後に、特に、臓器移植のために免疫抑制治療中の患者、および治療上の形成不全を伴う血液疾患に続いて一時的集中治療を必要とする患者にための集中治療室にも推奨される。
上述した説明全体において、特に免疫抑制患者の無菌隔離に配慮した。この場合の空気流は、拡散器からベッドの上の領域に向けられる。この発明は、また、空気流の方向を逆にすることで、伝染病患者の伝染隔離にも適用することは容易に理解されるであろう。
この発明の範囲は、上述の実施例よりも、請求項および法的同等物に関して優先して考慮されるものとする。
図1〜10aは、この発明の可動空圧式装置(1a)で、
− 抽斗式に互いに滑らせる通気手段用相対移動手段と、
− 可動支持車台と通気手段の1つを結合する、独立移動用水平回転軸タイプの、一群の2つの硬式通気手段の補助手段と、
を設けた可動空気流式装置(1a)の実施態様の第1実施例を示す図である。
図1は、出入り口を通過する閉じた姿勢(床移動)にある、可動空気流式隔離装置1aの左側面図である。
図2は、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドをカバーしている、可動空気流式隔離装置1aの左側面図である。
図3aは、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドを覆う可動空気流式隔離装置1A(標準通気手段幅タイプ)の上後方斜視図である。
図3bは、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドを覆う可動空気流式隔離装置1a(広幅通気手段幅タイプ)の上後方斜視図である。
図4は、閉鎖姿勢(床移動用)の可動空気流式隔離装置1aの正面斜視図である。
図5は、閉鎖姿勢(床移動用)の可動空気流式隔離装置1aの背面斜視図である。
図6aおよび6bは、開いた姿勢(固定使用中)の散気装置と可動空気流式隔離装置1aの左上(頭上)後方斜視図である。
図7は、開いた姿勢(固定使用中)の可動空気流式隔離装置1aの下前方斜視図である。
図8は、開いた姿勢(固定使用中)の可動空気流式隔離装置1aの後方分解斜視図である。
図9a〜9hは、可動空気流式隔離装置1aを、閉じた姿勢(床移動用)から開いた姿勢(固定使用中)へ設定していく別々の段階の上後方斜視図である。
図9aは、床移動姿勢で、全体的に縮小した垂直状態の通気手段で、下流通気手段は上流通気手段の内部に引き出し式に収められ、台座脚が上げられている図である。
図9bは、全体的に引っ込めた状態で、下流通気手段は収められた、台座脚を下ろした図である。
図9cは、全体的に縮小した状態で、下流通気手段は収められたまま、台座脚を下ろし、固定脚具を据えた図である。
図9dは、下流通気手段は収められたまま、全体的途中姿勢で、2つの通気手段群が部分的に回転している図である。
図9eは、下流通気手段は収められたまま、通気手段が全体的に水平に前方に延びた状態の図である。
図9fは、全体的に水平で前方に延びた状態で、下流通気手段が半分開いている図である。
図9gは、通気手段が全体的に水平で前方に延びた状態で、下流通気手段は開いてベッドをカバーしている図である。
図9hは、カーテンをつけベッドを覆っている使用中の状態の図である。
図10は、重力影響補正手段(ジャッキ)の通気手段への装着を示す、可動空気流式隔離装置1aの左側面詳細図である。
図11〜20は、この発明による空気流式隔離用可動装置1bで、
− 両方の通気手段に接続された相対移動用可動水平軸の周囲を回転する通気手段の相対移動手段と、
− 独立移動用に可動支持車台と通気手段の1つに接続された固定水平回転軸タイプの、一群の2つの硬式通気手段用の絶対移動用補助手段と
を設けた空気流式隔離用可動装置1bの実施態様の第2実施例を示す図である。
図11は、出入り口を通過するとき閉じた姿勢(床移動用)にある可動空気流式隔離装置1bの左側面図である。
図12は、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドを覆っている可動空気流式隔離装置1bの左側面図である。
図13は、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドを覆っている可動空気流式隔離装置1bの上後方斜視図である。
図14は、閉じた姿勢(床移動用)の可動空気流式隔離装置1bの正面斜視図である。
図15は、閉じた姿勢(床移動用)の可動空気流式隔離装置1bの背面斜視図である。
図16aおよび16bは、開いた姿勢(固定使用中)の散気装置と可動空気流式隔離装置1bの上後方から見た左側面図である。
図17は、開いた姿勢(固定使用中)の可動空気流式隔離装置1bの下前方斜視図である。
図18は、開いた姿勢(固定使用中)の可動空気流式隔離装置1bの後方分解斜視図である。
図19a〜19hは、可動空気流式隔離装置1bを、閉じた姿勢(床移動用)から開いた姿勢(固定使用中)へ設定していく別々の段階の上後方斜視図である。
図19aは、床移動状態で、通気手段は全体的に垂直方向に縮小した姿勢で、下流通気手段は上流通気手段に対して折りたたまれ、台座脚が上げられている図である。
図19bは、全体的に縮小した状態で、下流通気手段は折りたたまれたまま、台座脚を下ろした図である。
図19cは、全体的に縮小した状態で、下流通気手段は折りたたまれたまま、台座脚を下ろし、固定脚具を据えた図である。
図19dは、下流通気手段は折りたたまれたままで全体として途中姿勢にあり、2つの通気手段群が部分的に回転している図である。
図19eは、下流通気手段は折りたたまれたまま、通気手段が全体的に水平に前方に延びた状態の図である。
図19fは、全体的に水平で前方に延びた状態で、下流通気手段が半分開いている図である。
図19gは、通気手段が全体的に水平で前方に延びた状態で、下流通気手段は開いてベッドを覆っている図である。
図19hは、この発明による可動空気流式隔離装置1bの通気手段の相対回転軸の詳細図である。
図20は、この発明による可動空気流式隔離装置1bの通気手段の相対回転軸の詳細図である。
図21〜33aは、この発明による空気流式隔離用可動装置1cで、
− 両方の通気手段に接続された相対移動用可動水平軸の周囲を回転する通気手段の相対移動手段と、
− 相対移動用可動水平軸で水平平行移動をするタイプの、一群の2つの硬式通気手段用の絶対移動用補助手段と
を設けた空気流式隔離用可動装置1cの実施態様の第3変化形態を示す図である。
図21は、出入り口を通過するとき閉じた姿勢(床移動用)にある可動空気流式隔離装置1cの左側面図である。
図22は、開いた姿勢(固定使用中)で病院ベッドを覆っている可動空気流式隔離装置1cの左側面図である。
図23は、開いた姿勢で病院ベッドを覆っている可動空気流式隔離装置1cの後方斜視図である。
図24は、閉じた姿勢の可動空気流式隔離装置1cの正面斜視図である。
図25は、閉じた姿勢の可動空気流式隔離装置1cの後方斜視図である。
図26aおよび26bは、開いた姿勢でフードを取り外した散気装置と可動空気流式隔離装置1cの上前方から見た左側面図である。
図27aは、閉じた姿勢でフードを取り除いた、可動空気流式隔離装置1cの前方斜視図である。
図27bは、閉じた姿勢の可動空気流式隔離装置1cのフードの前方斜視図である。
図28a〜28fは、閉じた姿勢(床移動姿勢と呼ぶ)から開いた姿勢(固定使用中姿勢と呼ぶ)へ、可動空気流式隔離装置1cを設定していく別々の段階を示す。
図28aは、病院ベッドに隣接した閉じた姿勢の左側面図である。
図28bは、通気手段の回転軸を前方に動かした半ば閉じた姿勢の、前方斜視図である。
図28cは、通気手段の回転軸を前方に動かし、前部通気手段を持ち上げ固定した、半ば閉じた姿勢の前方斜視図である。
図28dは、開いた姿勢で、通気手段回転軸を前方に移動し、前部と後部の通気手段を持ち上げて固定し、フードを部分的に開いた、最低位置の前方斜視図である。
図28eは、開いた姿勢で、通気手段回転軸を前方に移動し、前部と後部の通気手段を持ち上げて固定し、フードを閉鎖した、最高位置の前方斜視図である。
図28fは、病院ベッドの上に、開いた姿勢で、最高位置にある後方斜視図である。
図29aは、可動通気手段の回転軸用スライド手段と、車台に対する前部通気手段の固定手段の、上前方斜視詳細図である。
図29bは、可動通気手段の可動かつ開くことが可能な連結手段の後方斜視詳細図である。
図30aおよび30bは、閉じた姿勢の車台のみの前方斜視部分左側面図である。
図31は、開いた姿勢の車台のみの前方斜視図である。
図32は、通気手段、物理的汚染除去手段、空気流式接続手段を装備した、開いた姿勢の車台の前方斜視図である。
図33aは、物理的汚染除去手段の空気取り入れ口と車台ベースを示す詳細後方斜視図である。
図33bは、物理的汚染除去手段の内部構成の原理の外略図である。

Claims (41)

  1. ベッド等の感染過敏領域(2)を汚染空中エアロゾル(3)から保護するための、形状可変の空気拡散チャンバ(4)を複数ブロック備えるとともに、以下の構成[A]〜[F]を備える可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)において、
    第1、第2硬質通気手段(5、6)の複合体を可動支持車台(12)に対して絶対的に移動させる絶対的移動補助手段(13)を少なくとも1つ備えており、該絶対的移動補助手段(13)によって前記第1、第2拡散硬質通気手段(5)(6)を相互に可動にするとともに、前記可動支持車台(12)に対しても可動にしたことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [A]前記空気拡散チャンバ(4)が、
    互いに可動となるよう機械的に共に接続された少なくとも2つの硬質拡散通気手段(5、6)で形成され、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)は各々、外側の外囲容器(5a、6a)によって区切られており、
    該外囲容器は、長方形断面(5b、6b)を持つほぼ平行六面体形状であり、
    ほぼ平坦で通気性のある多孔質の拡散下面(7、8)を有し、それを通して空気を拡散させ、且つ
    少なくとも1つの第1接触端部(5c、6c)に、対応する前記拡散面(7、8)に対しほぼ直角の第1自由端接触面(5e、6e)が設けられていて、該第1自由端接触面は、双方の前記硬質通気手段(5、6)に寸法と形状がほぼ同一の中間環状結合平面(5d、6d)と呼ばれる面で取り囲まれている。
    [B]少なくとも1つの第1可動通気手段(5)を、もう一方の第2可動通気手段(6)に対して相対的に動かすための相対動作手段(10)であって、該第1、第2可動通気手段を少なくとも2つの異なる相対的姿勢にすることができ、該姿勢が、
    相対的に開いた姿勢(OP)であって、前記第1可動通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が、前記第2可動通気手段(6)の前記第2拡散面(8)とほぼ同一平面上にあるとともに、実質的に延長上で隣接し、且つ、前記可動通気手段(5、6)の中間結合平面(5d、6d)を直結させることにより前記可動通気手段(5、6)を密閉連結させた状態と、
    相対的に閉じた姿勢(CL)であって、前記第1可動通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が、前記第2可動通気手段(6)の前記第2拡散面(8)の延長上にはないとともに、前記可動通気手段の前記中間環状結合平面(5d、6d)が互いに離れていて連結されていない状態と、
    を含む。
    [C]移動する空気を通過させるための少なくとも1つの物理的汚染除去手段(20、21、22、23)。
    [D]少なくとも1つの空気加圧手段(25)。
    [E]前記空気加圧手段(25)を、物理的空気汚染除去手段(20、21、22、23)と、前記空気拡散チャンバ(4)の2つの前記硬質通気手段(5、6)とのうち少なくとも1つの第2自由吸気面(5f)に空気流的に接続し、該硬質通気手段(5、6)が相対的に開いた姿勢(OP)にあって密閉連結されているとき、空気流(F)を強制的にそれらの多孔質拡散面(7、8)を通過させる空気流的接続(30)および空気循環手段。
    [F]前記可動支持車台(12)が、前記空気拡散チャンバ(4)の前記2つの硬質通気手段(5、6)と、物理的空気汚染除去手段(20、21、22、23)と、空気加圧手段(25)と、空気流式接続手段(30)とに機械的に接続され、且つ、床に対する前記車台の水平移動用手段(40)を装備している。
  2. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)であって、
    前記可動支持車台(12)に対して可動な2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    前記相対移動手段(10)と絶対移動補助手段(13)とを用いた前記第1、第2硬質通気手段(5、6)の複合移動により、該第1、第2硬質通気手段(5、6)が前記車台(12)に向き合った少なくとも2つの姿勢[G]、[H]を取ることができるように構成されたことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [G]前記感染過敏領域(2)に対して固定状態で使用される姿勢(U)であって、
    2つの前記第1、第2硬質通気手段(5、6)の複合体が前記相対移動手段(10)を介して相対的に開いた姿勢(OP)にされ、それによって前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)とほぼ同一平面上になるとともに、実質的に延長上で隣接し、さらに、前記可動通気手段の前記中間結合平面(105、106)を直結させることにより前記可動通気手段(5、6)を密閉連結させ、且つ、
    相対的に開いた姿勢(OP)にある2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体が、前記絶対移動補助手段(13)によって、前記可動支持車台(12)に対する絶対的に離れた位置(AV)に移動され、それによって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1可動拡散面(8)と前記第2硬質通気手段(6)の前記第2可動拡散面(7)とが、水平となり且つ床(15)に対面して離間して配置され、前記感染過敏領域(2)をカバーするほぼ垂直の空気方向(zz’)に沿って該拡散面を通過する空気流(F)を拡散させ、且つ前記第1可動拡散面の、床(15)を覆う投影面(PU1)と前記第2可動拡散面(8)の、床(15)を覆う投影面(PU2)とが、最大寸法(LU2、LU1)となっている。
    [H]前記床(15)を移動する姿勢(M)であって、
    −2つの前記通気手段(5、6)の複合体が、相対移動手段(10)によって相対的に閉じた姿勢(CL)にされ、それによって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)は第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)の延長上になく、また、前記第1、第2硬質通気手段の前記中間結合平面(105、106)は互いに離れていて連結されておらず、且つ、
    −相対的に閉じた姿勢(CL)にある2つの前記硬質通気手段の複合体は、前記絶対移動補助手段(13)によって前記可動支持車台(12)に対して絶対的に引っ込んだ位置(RE)に移動し、それによって、前記第1可動通気手段(5)の前記第1可動拡散面(7)の床投影面(PM1)と前記第2可動通気手段(6)の前記第2可動拡散面(8)の床投影面(PM2)は、双方とも、最大寸法LU2、LU1よりはるかに小さい最小寸法(LM1、LM2)となっている。
  3. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)であって、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)の複合体を備え、且つ、以下の特徴[I]、[J]の両方をさらに備える可動空気流式隔離装置。
    [I]第1に、該可動空気流式隔離装置前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の前記相対移動手段(10)が、以下の、少なくとも2つの全く異なる姿勢間の変化を保証すること。
    相対的に開いた姿勢(OP)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)とほぼ同一平面上に隣接する姿勢。
    相対的に閉じた姿勢(CL)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2可動通気手段(6)の前記第2拡散面(8)のほぼ向かい側になる姿勢。
    [J]第2に、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の前記相対移動手段(10)が、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を用いることにより、前記可動支持車台(12)に対して可動であること。
  4. 請求項3に記載の可動空気流式隔離装置(1b、1c)であって、2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、以下の特徴[K]、[L]の両方をさらに備える可動空気流式隔離装置。
    [K]第1に、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の相対移動手段(10)は、以下の、少なくとも2つの全く異なる姿勢間の変化を保証すること。
    −相対的に開いた姿勢(OP)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)とほぼ同一平面上に隣接する姿勢。
    −相対的に閉じた姿勢(CL)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)の外側表面(7a)と、前記第2可動通気手段(6)の前記第2拡散面(8)の外側表面(8a)とが向かい合っている姿勢。
    [L]第2に、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の前記相対移動手段(10)が、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を用いることにより、前記可動支持車台(12)に対して可動であること。
  5. 請求項3に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、以下の特徴[M]、[N]の両方をさらに備える可動空気流式隔離装置。
    [M]第1に、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の相対移動手段(10)は、以下の、少なくとも2つの全く異なる姿勢間の変化を保証すること。
    相対的に開いた姿勢(OP)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)とほぼ同一平面上に隣接する姿勢。
    相対的に閉じた姿勢(CL)であって、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)の外側(7a)および内側(7b)の表面と、前記第2可動通気手段(6)の前記第2拡散面(8)の外側(8a)および内側(8b)の表面とが重なり合っている姿勢。
    [N]第2に、前記第1、第2硬質通気手段(5、6)用の前記相対移動手段(10)が、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を用いることにより、前記可動支持車台(12)に対して可動であること。
  6. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1b)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、
    該硬質通気手段(5、6)用の相対移動手段(10)が、相対回転軸(11a)によって形成されており、且つ、
    該硬質通気手段(5、6)の該相対回転軸(11a)自体が、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を介して、可動支持車台(12)に対して、可動である、
    ことを特徴とすることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  7. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    該硬質通気手段(5、6)用の前記相対移動手段(10)が、前記第1硬質通気手段(5)の前記外囲容器(5a)内部で前記第2可動通気手段(6)の外囲容器(5b)をスライドさせるための引き出し状スライド手段(11c)によって形成されている、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  8. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    両方の前記硬質通気手段(5、6)が、相対的に閉じた姿勢(CL)、すなわち、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1拡散面(7)が前記第2硬質通気手段(6)の前記第2拡散面(8)の延長上にはなく、可動通気手段(5、6)の前記中間結合平面(5d、6d)が互いに離れていて連結されていない姿勢のときに、前記第1硬質通気手段(5)の前記第1接触端(5c)に位置する前記第1自由接触面(5e)を密閉するための密閉補助手段(300)を備える、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  9. 請求項7および8に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    前記第1硬質通気手段(5)の前記第1接触端(5c)に位置する前記第1自由接触面(5e)の密閉補助手段(300)が、
    前記2つの前記硬質通気手段(5、6)が、前記第2硬質通気手段(6)を前記第1硬質通気手段(5)の本体内部に引き出し式に装着していて該2つの硬質通気手段の前記中間結合平面(105、106)が互いに離れていて連結されていない、相対的に閉じた姿勢(CL)にあるときに、
    前記第2可動通気手段(6)の第2閉鎖端面(6f)を囲む第2閉鎖環状結合平面(6g)が、
    前記第1硬質通気手段(5)の外囲容器(5a)の前記第1接触端(5c)に位置する前記第1自由端接触面(5e)を囲む第2閉鎖環状結合平面(5g)を密閉して留めるように構成されたこと、
    を特徴とする可動空気流式隔離装置。
  10. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    2つの前記通気手段(5、6)の複合体を前記可動支持車台(12)に対して移動させる絶対移動補助手段(13)が、硬質通気手段(5、6)のフレーム(12)に対する前記相対回転軸(11a)をスライドさせる水平スライド手段(13、14a、14b、19a、19b)を備える、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  11. 請求項10に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、且つ、
    硬質通気手段(5、6)の前記可動支持車台(12)に対する前記相対回転軸(11a、11b)の水平スライド手段(13、14a、14b、19a、19b)は、前記使用される姿勢(U)および前記床(15)を移動する姿勢(M)の2つの最終スライド姿勢をとり、
    前記使用される姿勢では、
    前記第1通気手段(5)の前記第1可動拡散面(7)と前記第2通気手段(6)の第2可動拡散面(8)とが水平であり、
    硬質通気手段(5、6)の前記相対回転軸(11a、11b)は、前記可動支持車台(12)のいわゆる後部(16)から離れていて前記感染過敏領域(2)の中心に最も近い前進位置と呼ばれる位置にあり、且つ、
    前記床(15)を移動する姿勢(M)では、
    前記第1通気手段(5)の前記第1可動拡散面(7)が、前記第2通気手段(6)の第2可動拡散面(8)に逆側から対面しており、且つ
    硬質通気手段の前記回転軸(11a、11b)は、可動支持車台(12)のいわゆる後部(16)に接近した位置すなわち後退位置にある、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  12. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、
    該硬質通気手段(5、6)を相対移動させるために使用される、移動可能且つ解除可能な相対連結手段(17、305、306)を備え、
    該硬質通気手段(5、6)と一体に形成され、相対的に開かれた姿勢(OP)における固定を保証して前記硬質通気手段(5、6)を堅固に密閉連結するとともにその第1および第2拡散面(7、8)を同一平面にし、且つ、該連結手段を解除して閉鎖位置(CL)に配置可能にする、前記相対連結手段(17、305、306)の連結要素(305a、305b、306a、306b)を備え、且つ、
    前記硬質通気手段(5、6)と一体にされており、相対移動手段(10)と絶対移動補助手段(13)とを用いて可動支持車台(12)に対して完全に可動である、、前記移動可能且つ解除可能な相対連結手段(17)の他の連結要素(305a、305b、306a、306b)を備える、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  13. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)を備え、
    前記可動支持車台に対して移動する際に前記硬質通気手段の重量を相殺するための重力影響補正手段(301)を備え、
    これら重力影響補正手段(301)は、前記2つの前記硬質通気手段(5)の1つと前記可動支持車台(12)との両方に接続されている、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  14. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置であって、以下の特徴[O]〜[R]のすべてをさらに備える可動空気流式隔離装置。
    [O]前記第1、第2硬質通気手段(5)(6)が、各々、空気分配のための閉塞された空気拡散チャンバ(71、72、73)の少なくとも1つのグループ(G1、G2)で構成されていること。
    [P]閉塞された空気拡散チャンバ(71、72、73)が、以下の構成を有していること。
    多孔質で通気性のある拡散材(81、82、83)の壁で塞がれた拡散面(SD0、SD1、SD2)。
    通気路として少なくとも1つのノズル(91、92、93)を設けた供給面(SA0、SA1、SA2)。
    密で隙間がない、他の面(側面)(SL0、SL1、SL2)。
    [Q]前記第1硬質通気手段(5)の前記空気拡散チャンバ(71)が、
    絶対移動手段(13)を用いて、前記支持車台(12)に対して可動であり、且つ、
    相対移動手段(10)を用いて、第2硬質通気手段(6)の空気拡散チャンバ(71、72)に対して可動であること。
    [R]前記第2硬質通気手段の前記空気拡散チャンバ(72、73)が、
    絶対移動手段(13)を用いて、支持車台(12)に対して可動であり、且つ、
    相対移動手段(10)を用いて、前記第1硬質通気手段(5)の空気拡散チャンバ(71)に対して可動であること。
  15. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、さらに、
    2つの前記硬質通気手段(5、6)のうちの少なくとも1つの硬質通気手段(5)の第2自由吸気面(5f)と対向して配置された物理的汚染除去手段(20、21、22、23)を備えていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  16. 請求項15に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、さらに、
    前記物理的汚染除去手段(20、21、22、23)が、汚染除去手段(302)内に前記第1硬質通気手段(5)の第2自由吸気面(5f)と対向するように配置されているとともに、該第1硬質通気手段(5)の外囲容器(5a)の前記第2対応自由端と機械的に一体化されて密閉接続され、これにより該物理的汚染除去手段(20、21、22、23)が、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を用いて前記可動支持車台(12)に対して可動となっていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  17. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    1つ以上の物理的汚染除去手段(20、21、22、23)を支持車台(12)に対し移動させるための水平移動手段(121)を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  18. 請求項17に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    少なくとも1つのスライドレール(122、123)で形成された、1つ以上の物理的汚染除去手段(20、21、22、23)を前記可動支持車台(12)に対して水平に移動させる手段(121)を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  19. 請求項17に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    1つ以上の物理的汚染除去手段(20、21、22、23)を前記可動支持車台(12)に対して水平に移動させる手段(121)を備えており、且つ、該水平移動手段(121)が以下の基本姿勢[S]、[T]を有することを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [S]前記物理的汚染除去手段(20、21、22、23)が前記可動隔離装置(1c)の重心(CU)よりも後退した位置にある使用配置姿勢(U)。
    [T]前記物理的汚染除去手段(20、21、22、23)が前記可動隔離装置(1c)の重心(CM)の方に向かって移動した前進位置にある移動配置姿勢(M)。
  20. 請求項2に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    通気手段(5、6)を移動配置姿勢(M)から使用配置姿勢(U)へと拡張させるとき、空気流式接続手段(30)の形状(GU、GM)が変化することを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  21. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置であって、
    前記可動支持車台(12)が、互いに隔てて設けられた水平且つ平行な支持アーム(127、128)を少なくとも2本用いてフォーク形状(126)に構成された下部移動用台車(125)を備え、さらに、該可動支持車台(12)の該支持アーム(127、128)が互いに接続され且つ互いに可動な複数個の水平部材(131、132、133、134、135、136)を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  22. 請求項21に記載の可動空気流式隔離装置であって、さらに、
    前記フォーク形状(126)の前記下部移動用台車(125)が備える前記支持アーム(127、128)の複数個の前記水平部材(131、132、133、134、135、136)が、互いに接続され、且つ、水平軸(Ag1、Ag2)に沿って互いにスライドすることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  23. 請求項21に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    前記フォーク形状(126)の前記下部移動用台車(125)が備える2本の前記支持アーム(127、128)の複数個の前記水平部材(131、132、133、134、135、136)が、互いに接続され、且つ、垂直回転軸(Ah1、Ah2)に沿って互いに旋回することを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  24. 請求項21に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)であって、さらに、
    前記フォーク形状(126)の前記下部移動用台車(125)が備える2本の前記支持アーム(127、128)の複数個の前記水平部材(131、132、133、134、135、136)が、互いに接続され、且つ、水平回転軸(aj1、aj2)に沿って互いに旋回することを特徴とする可動保護空気流式隔離装置。
  25. 請求項21に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)であって、さらに、
    前記フォーク形状(126)の前記下部移動用台車(125)が備える前記支持アーム(127、128)の、相互に可動な前記水平部材(131、132、133、134、135、136)が、それぞれ、水平回転軸(Ir)を持つ少なくとも1つの車輪(141、142、143、144、145、146)を有することを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  26. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)であって、
    前記硬質通気手段(5、6)の前記拡散面(7、8)の基台を囲むためのカーテン(151、152、153、154、155、156)を用いて前記使用姿勢(U)時に空気流を形成し、且つ、以下の特徴[U]、[V]を有する垂直流路形成手段(150)を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [U]それぞれの前記カーテン(151、152、153、154、155、156)は、前記硬質通気手段(5、6)の複合体が引込み姿勢(RE)と離れた姿勢(AV)との間を前記可動支持車台(12)に対して絶対移動する間、該可動支持車台(12)に対して可動であること。
    [V]それぞれの前記カーテン(151、152、153、154、155、156)は、前記硬質通気手段(5、6)が閉じた姿勢(CL)と開いた姿勢(OP)との間を相対移動する間は、相対する可動通気手段(5、6)に対して可動であること。
  27. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置であって、
    前記使用姿勢(U)時に空気流を形成する前記垂直流路形成手段(150)が、カーテン(151、152、153、154、155、156)の少なくとも1つで形成され、該カーテンは巻取機(161、162、163、164、165、166)を備え、該巻取機軸(er1、er2、er3、er4、er5、er6)が前記硬質通気手段(5、6)の下部(167)であって且つ拡散面(7、8)の周辺部(P)に位置する部分に配置されていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  28. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置であって、
    前記使用姿勢(U)時に空気流を形成する前記垂直流路形成手段(150)が、少なくとも2つのカーテン(151、152)で形成され、該カーテンは、前記硬質通気手段(5、6)の下部(167)であって且つ拡散面(7、8)の周辺(P)に位置する部分に配置された少なくとも2つのレール(308、309)をスライドし、これらのレール(308、309)は、前記第1硬質通気手段(5)と一体の第1レール部(308)および前記第2硬質通気手段(6)と一体の第2レール部(309)を少なくとも備え、それによって2つのレール部(308、309)は相対移動手段(10)を用いて互いに可動であるとともに、2つの前記硬質通気手段(5、6)の複合体用の絶対移動補助手段(13)を用いて前記可動支持車台(12)に対して両方とも可動であることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  29. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置であって、
    前記使用姿勢(U)時に空気流を形成する前記垂直流路形成手段(150)が、少なくとも2つのカーテン(151、152)で形成され、該カーテンは、前記硬質通気手段(5、6)の下部(167)であって且つ拡散面(7、8)の周辺(P)に位置する部分に配置された線形吊り下げ支持具(310、311)に固定され、これら線形吊り下げ支持具(310、311)は、前記第1硬質通気手段(5)と一体の第1線形支持具部分(310)および前記第2硬質通気手段(6)と一体の第2線形支持具部分(311)で少なくとも形成され、それによって2つの線形吊り下げ支持具(310、311)は、相対移動手段(10)を用いて互いに可動であるとともに、一群の2つの前記通気手段(5、6)用の絶対移動補助手段(13)を用いて前記可動支持車台(12)に対して両方とも可動であることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  30. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、さらに、
    流路形成用の前記カーテン(155、156)の少なくとも一部が、複数の平行接合ストリップ(171、172、173)を備えていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  31. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、さらに、
    流路形成用の前記カーテン(155、156)の少なくとも一部、特に開いた姿勢(OP)において前記可動支持車台(12)から離れた前記第2硬質通気手段上に配置された流路形成用の前記カーテンが、付帯設備を通す入り口穴(312)を少なくとも1つ備えていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  32. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    前記空気加圧手段(25)と前記空気流式接続および空気循環手段(30)とが、前記可動支持車台(12)の垂直支柱(331)の内部に配置されており、それらは、車台(12)の空気流式接続支柱(331)の下部(198)の真下で、感染過敏領域(2)の面(特に床15)と対向して、ほぼ水平に配置された吸気口を備えていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  33. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    前記空気加圧手段(25)と前記空気流式接続および空気循環手段(30)とが、前記可動支持車台(12)の垂直ポスト(341)の内部に配置されており、
    空気加圧手段(25)によって生成され且つ空気により伝達される騒音を消音する手段(313)を備え、
    該騒音消音手段(313)が前記可動支持車台(12)の垂直ポスト(314)の内部に配置されている、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  34. 請求項33に記載の可動空気流式隔離装置であって、
    空気により伝達される騒音に対する消音手段(313)が、車台(12)の垂直ポスト(314)の内部に配置された2群の緩衝要素(313a、313b)で形成され、
    一方の前記緩衝要素(313a)は、前記空気加圧手段(25)の上流に配置され、且つ、
    他方の緩衝要素(313b)は、該空気加圧手段(25)の下流に配置されている、
    ことを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  35. 請求項33に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    前記空気により伝達される騒音の消音手段(313)が、吸音材製のパネル(316)で形成されていることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
  36. 請求項34または35に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    前記空気により伝達される騒音に対する消音手段(313)が、以下の構成[W]および[X]を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [W]空気加圧手段(25)の前方に配置され且つ水平に配列された少なくとも1つの吸音材製パネル(316a)で形成された消音要素ヘッド部(313a)。
    [X]空気加圧手段(25)の下に配置され、複数の吸音材製パネル(316a)で形成され、且つ、車台(12)の垂直ポスト(314)の内部に垂直に互いに間隔を置いて配列されている消音要素テール部(313b)。
  37. 請求項26に記載の可動空気流式隔離装置(1c)であって、
    前記空気流用の垂直流路形成手段(150)を備えており、さらに、以下の構成[Y]および[Z]の両方を備えることを特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [Y]検知手段(人の動きおよび/または汚染の増加を検知する)。
    [Z]前記検知手段による計測に係る空気流を形成する物理的垂直流路形成手段(150)のレベルを起動する手段。
  38. 請求項1に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    前記可動支持車台(12)に関連する各硬質通気手段(5、6)のほぼ平面で通気性のある多孔質の前記拡散下面(7、8)が、均一に分布した円柱状の複数の穴が開けられたプラスチック材(特にエポキシガラス)で形成された複数のパネル(318)(ほぼ長方形)によって構成されていることを特徴とする可動空気流式隔離装置(1a)。
  39. 請求項38に記載の可動空気流式隔離装置(1a)であって、
    両方の前記硬質通気手段(5、6)のプラスチック材の拡散下面(7、8)が、以下の構成[α]、[β]の両方を備えること特徴とする可動空気流式隔離装置。
    [α]2つのフレーム(319a、319b)であって、前記可動支持車台(12)に対して可動であり、前記2つの通気手段(5、6)の外囲容器(5a、6a)にほぼ直角に接続され、且つ、多数の交差筋交い(320a、320b)が設けられているフレーム。
    [β]プラスチック材(特にエポキシガラス)の複数のパネル(318)(ほぼ長方形)で、均一に分布した複数の円柱状の穴が開けられ、端から端まで設置され、且つ、その周辺を交差筋交い(320a、320b)にねじで留められているパネル。
  40. 請求項1〜39のいずれか一項に記載の可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)と、ベッド本体(191)とを有する空気流式汚染除去ベッド(190)であって、
    可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)が、
    前記可動支持車台(12)に取り付けられて、機械的に共に接続された、少なくとも2つの可動硬質拡散通気手段(5、6)を有する前記拡散装置(4)を備え、
    水平方向に相対的に開いた姿勢(OP)において、第1可動通気手段(5)の第1拡散面(7)が第2可動通気手段(6)の第2拡散面(8)とほぼ同一平面上にあるとともに、実質的に延長上で隣接し、且つ、一群の通気手段(5、6)が絶対移動手段(13)を介して前記可動支持車台(12)に対して絶対的位置が離れた姿勢(AV)であり、これによって、2つの前記硬質通気手段の前記投影面がベッドの表面をほぼ覆い、且つ、
    前記硬質通気手段(5、6)が、相互に可動であるとともに、双方とも前記可動空気流式隔離装置(1a、1b、1c)の前記可動支持車台(12)に対して可動である、
    ことを特徴とする空気流式汚染除去ベッド。
  41. 請求項40に記載の空気流式汚染除去ベッド(190)であって、
    前記可動空気流式隔離装置(1)の前記可動支持車台(12)とその汚染除去手段(20、21、22、23)とがベッドの足元に設置され、且つ、
    前記可動支持車台(12)から最も遠い前記第2可動硬質拡散通気手段(6)が、ベッド本体(191)の頭部側に設置される、
    ことを特徴とする空気流式汚染除去ベッド。
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