JP2005509658A - 有機ケイ素処理化粧粉末、その製造及び使用 - Google Patents

有機ケイ素処理化粧粉末、その製造及び使用 Download PDF

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Abstract

新規有機ケイ素処理化粧粉末、例えば、顔料、体質顔料又は充填剤は残留水素を含まず、感触が滑らかで、皮膚への付着が良く、色及び展性並びに酸及びアルカリに対する耐性が良い。この処理された粉末は、粉末配合物、水中油型及び油注水型エマルション、無水メーキャップ及び口紅などの化粧品に有用である。処理は、分子の主鎖の繰り返し単位において陽イオン基及び陰イオン基の両方(例えばアミノエチルアミノプロピル及びアルコキシ基)で置換された直鎖反応性アルキルポリシロキサンを用いて実施することができる。有機ケイ素化合物は、加熱処理によって粉末の表面に吸着させたり、化学的に結合させたりすることができる。このアルキルポリシロキサン化合物の重合度は5から100まで、好ましくは10〜15である。化粧品は処理された顔料を用いてつくられるため、処理された顔料を製造するための方法も開示する。本発明の処理は、無機顔料、有機レーキ及び雲母系粉末、多孔質シリカなどのコーティングの難しい粉末を含む広範囲の化粧粉末に有効である。

Description

発明の背景
本発明は、新規有機ケイ素処理粉末、有機ケイ素処理粉末の製造のための方法、及びコーティング配合物、特に有機ケイ素処理化粧粉末を含む化粧品に関する。本発明の有機ケイ素処理粉末粒子は、撥水性又は「疎水性」であり、優れた分散特性を備えている。
不溶性粉末材料、例えば色彩に富んだ顔料、日焼け止め、タルクなどは、化粧品産業及びその他の産業、例えば、塗料、コーティング及びプラスチック産業で様々な目的に資するために普通に使用されている。適切な粉末は、色、不透明度又は特別な視覚効果(例えば真珠光沢)という品質、又はその他の特性(例えば体積、感触及び油吸収性)を、広い範囲の消費者及び産業製品に付与することができる。このような粉末は、一般に水性溶媒、有機溶媒のいずれかに不溶性である。本明細書では本発明を化粧粉末に適用するものとして説明するが、それは、本発明によって提供される新規材料、方法及び物の組成物が、本開示から当業者に明らかになるとおり、このような粉末を利用できるその他の産業において有用であり得るとの理解に立った上でのことである。
本発明で関心のある化粧粉末は、最終製品に均一に分散することを企図している微粒子である。粒径の細かいこと及び分散が均一であることは、望ましい特性であり、最終製品の品質及び粉末の有効な利用に寄与する。粉末粒子が細かければ細かいほど、最終製品における粒子材料の曝露される表面は広く、粒子の色又はその他の特性を、より効果的に最終製品に付与することを可能とする。液体において、又は粉末賦形剤においても、粒子を均一に分散することは、変色、沈殿又はその他の欠点のない貯蔵寿命の良好な安定した商品を提供するために望ましく、又は必須ですらある。
本発明の処理粉末を使用できる化粧品のいくつかの例には、メーキャップ、口紅、頬紅、アイシャドー、マスカラが含まれる。その他の多くの製品が当業者には公知である。本発明の粉末は、粒子材料を慣例的に使用し、疎水特性が有益である塗料及びプラスチックなどの他の産業製品にも使用することができる。
若干の問題点が、均一に分散する粉末、特に微粉末に生じる可能性がある。未処理の多くの粉末、例えば、酸化鉄、二酸化チタン及び酸化亜鉛などの金属酸化物は、表面反応性が著しいが、これは共有結合性若しくはイオン性いずれかの化学反応性、又は吸着性若しくは表面電荷の蓄積などのより物理的な現象に起因するのかもしれない。このような表面反応性は、粉末の初期分散の均一性を妨害したり、最終製品の長期安定性に悪影響を及ぼし得る。この粉末粒子は、配合物中のその他の成分と共有結合的或いは電気化学的に結合する傾向、又は凝集する傾向があり、つまり凝塊又は集塊において互いに粘着する傾向がある。その結果、色の不均一性若しくはその他の特性、凝集、低劣な、ざらざらした若しくは砂のような感触、沈殿などのために、劣悪な若しくは許容できない最終製品又は貯蔵寿命が制限された製品となる可能性がある。
これらの問題を克服するために、化粧品及びその他の粉末を表面処理して疎水性とし、最終製品中の粉末の性能を高めることが長い間の慣習になってきた。典型的なコーティングは、粉末粒子の表面活性を減少させること、水又はその他の水性媒体をはじくこと、凝集を阻害すること及び最終製品の配合に使用する水性又は油性媒体中への粉末粒子の分散性を高めることによって作用する。満足のいくコーティングは、粒子それぞれを完全に、かつほぼ均一に被覆しなければならない。
これらの目的のために、多くの疎水性コーティング剤及び処理剤が市販されており、文献、特に特許文献で提案されてきた。多くは、1種類又は少数の化粧粉末のいくつかの目的に有効であるが、全範囲の化粧粉末に効果的な処理を出願人は知らない。
不溶性化粧粉末には、当業界で周知なように、金属酸化物、金属ケイ酸塩、その他の無機塩、顔料増量剤又はタルク及びシリカなどの充填剤、並びに金属塩に固定された有機色素であるレーキなどの有機材料、及びその他の材料などの多くの非常に様々な材料が含まれる。これらの材料は、様々な表面特性を備えており、単一の配合物に、多くの異なるコーティングを有するような多くの異なる粉末成分を使用することができる。しかし、異なるコーティング剤は、互いに望ましくない相互作用する可能性がある。したがって、相互作用を回避するためと簡便のため、所与の配合におけるすべての粒子に同一の処理を行うことが望ましい。最も頻繁に使用される化粧粉末に効果的な単一の疎水性処理を行うことが更に望ましいであろう。
シリコーン化合物は疎水性で有名で、したがって化粧粉末及びその他の粉末のコーティング材料として使用されてきた。化粧粉末、特に無機及び有機顔料及び充填剤の公知の疎水性処理には、多くの有機ケイ素化合物、例えば繰り返し−MeSiO−単位(「Me」はメチル、CH)の主鎖を有するジメチルポリシロキサン、繰り返し−MeHSiO−単位の主鎖を有するメチル水素ポリシロキサン及び式ROSiH(4−n)のアルコキシシロキサン(式中、「R」はアルキルで、「n」は整数の1、2又は3である)が含まれる。得られる有機ケイ素処理顔料又は充填剤は、長期間長持ちする液体メーキャップ及びその他の2相、水中油又は油中水化粧品などの化粧用品に有用である。
良好な疎水性を得るために、従来技術では、化学的に結合させること、さもなければ、強力な疎水性で、専ら炭素、水素及びケイ素原子で形成された飽和基から本質的になる外側表面を呈する分子層で各粉末粒子を被覆することが示唆されている。例示的化合物は、繰り返し−Si−O−単位のシロキシ主鎖に結合した水素、メチル、エチル及び/又はより長いアルキル鎖を含む。窒素、酸素又は塩素などのその他の原子が存在すると、コーティングに不適切な化学反応性又は水親和性「親水性」がもたらされるであろうことは明らかである。有機ケイ素分子は、適当な出発物質に備わった末端反応基の残基、例えばヒドロキシ又はアルコキシ官能基由来の酸素原子又は加水分解されたクロロ基を介して粉末基質に結合することができる。
Wituckiは「シランプライマー:アルコキシシランの化学と応用(A silane primer:Chemistry and Applications of Alkoxy Silanes)」Journal of Coatings Technology 65;822 57〜60頁(1993年7月)で、とりわけ粒子顔料及び充填剤の表面処理のためのアルコキシ官能基シランの使用について論じている。記載されている反応機構には、表面水酸基に対する水素結合と、その後の水の脱離を伴う乾燥又は硬化によって、アルコキシを有する各ケイ素原子から粒子基質への共有結合を形成することが含まれる。
この流れで、Hollenbergらは、米国特許第5143722号で、架橋結合生成物を含む、ジメチルポリシロキサン材料を含む疎水性材料で化粧顔料をコーティングすることを記載している。このコーティングは、ヒドロキシル又はアルコキシ基などの反応性末端基を有する液体の重合可能なシリコーン出発物質から、この出発物質と混合した顔料粒子のスラリーを加熱することによって製造される。
公開された日本特許出願、特開平7−196946(三好化成)は、顔料を処理するための、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ又はイミノ基などの反応性末端基を有する直鎖アルキルポリシロキサンの使用を開示している。化粧粉末をコーティングするための同様のアプローチが、Hasegawaの米国特許第5458681号に開示されており、そこでは、特定の狭い分子量分布、すなわち、数平均分子量に対する重量平均分量の比が1.0から1.3であるアルキルポリシロキサンが使用されている。
表面コーティング反応を触媒するために有機金属を使用することは望ましくないのは、人体に適用する化粧用品中に重金属を含有する材料が存在することは許容されず、多くの場合、違法だからである。
多くの特許、例えば、前記のHollenbergらの第3欄43〜48行目には、メチル水素ポリシロキサンで顔料をコーティングする方法及びそのように処理された顔料を含む油中水型エマルションについても記載されている。得られる処理顔料は、良好な撥水性を有するが、時間が経つと徐々に水素を放出する傾向があるという欠点を有する。
メチル水素ポリシロキサンは、顔料表面上の水酸基と反応することができるSi−H基を有する。コーティング操作中、メチル水素ポリシロキサンは重合化を受け、粒子を被覆する架橋結合樹脂を形成し得るが、顔料の粘着性のある凝集をも引き起こし得る。この方法では、メチル水素ポリシロキサンにおけるSi−H基は、立体配座的エネルギー障壁のために完全に反応することができない。その後、残存するSi−H基は時間が経つと徐々に顔料と、又は最終製品中でその他の成分と反応して水素を放出し、製品の無傷の状態を損なう可能性がある。
メチル水素ポリシロキサンを使用する他の顔料コーティング方法は、Horinoらの米国特許第6200580号に記載されている。Horinoらは、とりわけ、セリサイトを含む粉末状基礎材料をコーティングするアミノ基(第6欄60〜65行目)であり得る単一の末端反応基を有する反応性アルキルポリシロキサンの使用を開示している。同じく、最終製品に残存Si−H基が存在すると、最終製品に有害な水素ガスの放出を引き起こす潜在的可能性があり、望ましくない。
化粧粉末用コーティング材料として、Dow Corning(商標)製品番号1107などのメチル水素ポリシロキサンを使用する更なる欠点は、コーティングできる材料の範囲が限定されることである。例えば、メチル水素ポリシロキサンは、D&C Red No.6 バリウムレーキなどの有機顔料のレーキに良好に結合せず、得られる撥水性は低劣である。このように、メチル水素ポリシロキサンは、化粧粉末には満足のいかないコーティング材料である。
化粧粉末の表面処理における出発物質として使用される、若干の追加的な廉価な有機ケイ素化合物は、アルコキシシラン、例えば、アルキルトリエトキシ又はアルキルトリメトキシシラン、例えば、OSI Specialitiesから入手可能なSILQUEST(商標)A−137シラン又はPCRから入手可能なPROSIL 9202である。製造者によれば、SILQUEST A−137シランは、水分に曝露すると、コンクリート、石材及びその他の基材中の無機物と反応して、基質粒子に浸透し、保護被膜を作るモノマー性アルキルアルコキシシランである。
前記のHollenbergらはまた、第3欄32〜35行目及び52〜57行目で、トリアルコキシシランを使用した無水顔料コーティング方法をも教示している。Mitchellらは、米国特許第5486631号、第5562897号及び第5756788号で、トリ(アルコキシポリシロキシ)シランを使用して、酸化亜鉛及び二酸化チタンなどの粒状金属酸化物をコーティングするための無水方法を記載している。しかし、アルコキシシランは、本発明の目的には望ましくないコーティング剤である。具体的には、アルコキシシランは、水分の存在下で加熱すると加水分解してシラノール基を生じ、それは縮合し、架橋し粉末基材表面上の水酸基に結合する。良好な疎水性は実現できるが、架橋結合は被覆された顔料粒子の凝集の原因と成り得る。また、無水コーティング方法を使用する場合でも、アルコキシシランがコーティング加工中に完全に加水分解されなければ、残存物は時間が経つとゆっくり反応して、顔料表面への結合に悪影響を及ぼし、問題となり得る。
前記又は有機ケイ素化合物又は出願人の知るその他の任意の化合物のいずれも、有用な化粧粉末の全範囲には有効ではなく、コーティングの難しい材料を効果的にコーティングすることができるのは、もしあるとしても、わずかである。例えば、これらの化合物はいずれも、前記で参照したKobo製品などの高度に多孔質のシリカを効率よくコーティングして、多孔質シリカを十分に疎水性とし、凝集することなく耐水性とすることができない。多孔質シリカは、油の吸収性が高く、油を制御するため、又は香水などの活性成分の担体として使用することができる。
コーティングが困難な他の種類の材料は、真珠光沢のために化粧品に好まれるセリサイトなどの雲母系材料である。より反応性のあるシリコーン出発物質の1つであるアルコキシシラン(例えばOSI Specialities、Greenwich CT製のSILQUEST(商標)A−137シリカ)であっても、セリサイトとは良好には反応せず、得られた疎水性は不満足である。
Glauschらの米国特許第6176918号は、オリゴマーシラン系を使用した雲母系改良真珠光沢顔料のコーティング方法を開示している。本発明の目的とは対照的に、Glauschらのコーティングは水性ではなく、水性を提供することを企図している。この目的のために、Glauschらはシランを顔料表面の水酸基に結合させるケイ素官能水酸基を有するオリゴマーを使用している。また、有機官能基は、シラン系を水系コーティング系のポリマー、すなわち、インク、塗料、化粧品などの中に存在するポリマーに結合させるために提供される。有機官能基は、ポリウレタンなどのポリマーに結合させるためのアミノ基を含むことができる。(第5欄9〜20行目参照のこと)。オリゴマーシラン系には、4個以下のシロキシ単位が含まれる(第4欄59行目から第5欄8行目、式IX、第5欄5行目、a+b+c+d≦4であることに注意)。
Glauschらの方法には、水性溶媒中での反応によってオリゴマーシラン系を用いて金属酸化物を既に一度コーティング済みの顔料の処理が含まれる(第4欄11〜17行目)。このように修飾された顔料をその後乾燥し(第4欄24〜26行目)、本質的に有機溶媒を含有しない(第4欄51行目)。得られる処理顔料は、水で希釈できるコーティング系、例えば、印刷用インク、プラスチック、化粧品及び自動車塗料系に適すると報告されている(第7欄36〜40行目)。油分散性及び耐水性については教示も示唆もされておらず、それらは水による希釈に適するというGlauschらの目的には不利である。
したがって、広範囲の化粧粉末材料をコーティングするための疎水性処理方法であって、好ましくはコーティングの難しい化粧粉末を効果的に処理するためにも使用できる方法の必要性がある。更に、最終化粧用品及びその他の配合物における、このような処理粉末の必要性がある。
本発明の簡単な概要
本発明の目的は、広範囲の化粧粉末及びその他の粉末(例えば有機着色剤のレーキ並びに無機顔料及び充填剤)のコーティングに適した汎用コーティング方法であって、所望の疎水性を有する粉末を提供する方法を提供するという問題を解決することである。
本発明の他の目的は、基質粒子、無機、有機、顔料、有機着色剤のレーキ、充填剤などに関しては異なるが、それでもなお、必ずしも同一ではないが、共通の化学特性を有する同様の疎水性コーティングを一般的に有する、一定範囲の新規な疎水性被覆(コーティング)された化粧粉末及びその他の粉末を提供することである。
更なる目的は、化粧及びその他の最終製品配合物に配合するのに適当な疎水性を有する、そのような範囲の被覆(コーティングされた)粉末であって、油に容易に分散することができ、最終製品の良好な貯蔵寿命に寄与し、ガス生成を誘導することなく、最終製品の良好な美的品質を与える被覆(コーティングされた)粉末を提供することである。
更に他の目的は、広範囲のpH、例えばpH4からpH9で安定なコーティングを1種又は複数のこのような被覆(コーティングされた)粉末に与えることである。
本発明の更に他の目的は、普通に使用されるコーティングの難しい化粧粉末、例えば、セリサイト及び多孔質シリカを効果的に処理する(この処理は、優れた疎水性を有する製品を生成し、水素を放出しない)ことができる製品及び方法を提供することである。
前記の問題を解決し、前記の目的及びその他の目的を達成するため、本発明は、粉末、任意選択的には化粧粉末を疎水性にする方法であって、該粉末を有効量の有機ケイ素コーティング剤で処理することを含む方法を提供する。この有機ケイ素コーティング剤は、アルコキシ基及び比率を制御した塩基性基で置換されたジアルキルポリシロキサンである塩基性有機ケイ素化合物を含む。この有機ケイ素は、存在すると最終製品において水素の発生を引き起こす可能性があるケイ素−水素結合を有さないことが非常に好ましい。アルコキシ基及び塩基性基は、同一のシロキシ単位(単数又は複数)に置換されていることもまた好ましい。
有利には、有機ケイ素コーティング剤は、塩基性有機ケイ素化合物に加えて、ジアルキルポリシロキサンでもあり得る、好ましくはその主鎖に置換されたアルコキシ基をも有する非塩基性有機ケイ素化合物を含むことができる。
特に好ましい実施態様では、塩基性基は、アミノ基、例えばアミノアルキルアミノアルキル基を含み、ジアルキルポリシロキサンはジメチルポリシロキサンであり、有機ケイ素コーティング剤は、更に塩基性有機ケイ素化合物と類似であるが、塩基性基を欠いた非塩基性有機ケイ素化合物を含む。
セリサイト及び多孔質シリカなどのコーティングの難しい材料を含む無機及び有機顔料及び充填剤などの有機ケイ素被覆(コーティング)粉末は、本発明によって調製したとき、望ましい最終製品配合物において、水素を遊離することなく、良好な撥水性を与える優れた疎水性を発揮する。好ましい実施態様では、最終製品化粧用品に滑らかな肌触りを与える。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
発明の詳細な説明
本発明、本発明の製造及び使用の若干の実施態様、並びに本発明の実施を企図する最良の実施形態を以下に詳細に説明する。以下の本発明のより詳細な説明は、前記の概要及び背景の説明を考慮して、又は前後関係を考慮して読まれることを意図するものである。
本発明のいくつかの目的には、前述のように、共通のコーティングを、顔料であれ、充填剤であれ、有機物であれ無物であれ、所与の化粧品で使用される粒子の全て又は過半に使用することができるように、被覆した化粧粉末及びその他の粉末、特にコーティングの難しい粉末、及び一定範囲の異なるタイプの粉末に、良好な又は増強された疎水性を与えることが含まれる。
他の目的は、良好な撥水性を有し、最終製品化粧品において滑らかな感触及び皮膚に対する良好な付着性を有する、疎水性に被覆された粉末を提供することである。
概して、本発明は、良好な疎水性を発揮する新規な被覆化粧粉末及びその他の粉末、及び当該粉末を被覆するためのコーティング方法を提供する。この方法では、好ましくは第1及び第2有機ケイ素化合物を含むが、第1有機ケイ素化合物のみを含んでもよい有機ケイ素コーティング剤を使用する。第1の有機ケイ素化合物は、それ自体限られた数の疎水性の繰り返しシロキサン単位を含む主鎖を有するポリマーである。このシロキサンポリマー又はポリシロキサンは、主鎖単位若しくは構成末端基、又はその両方に、陰イオン性又は電気陰性の反応基を有する。反応基はアルコキシ基であることが好ましいが、ヒドロキシル、エーテル、ケト、カルボキシル、エチレン又はクロロ基などのその他の適切な反応基とすることができる。
反応基は被覆すべき粉末粒子の表面に結合し、コーティング反応条件下で、制限された範囲で、有機ケイ素化合物のその他の分子に結合してそれを重合化することもできる。コーティング方法の目的は、例えば、最終製品賦形剤との望ましくない反応部位となり得る粒子表面に曝露領域を本質的に残さない均一なコーティングで、各粉末粒子を均一かつ完全に被覆することである。反応基の数、又は比率、及び反応条件を制御して、凝集、被覆粉末粒子同士の固着、又は粒子上でのコーティング材料層の望ましくない過剰累積の原因となり得る不適切な架橋反応性を回避する。
更に、第1の有機ケイ素化合物は、適切な数の塩基性基、例えばアミノ含有基を有しており、この塩基性基は主鎖の繰り返し単位内において置換されていることが好ましい。この置換はまた、陰イオン性反応基を有する繰り返し単位中にあることも好ましい。後者の場合、有機ケイ素化合物及び関連単位は、「両性」と記載することができ、酸性と塩基性の両方の特性を有する化合物又は単位である。
第2の有機ケイ素化合物は、塩基性反応基がないが、第1の有機ケイ素化合物と類似の構造特性を有しており、コーティング方法で使用することも好ましい。
第1及び第2の有機ケイ素化合物はいずれも、液体であることが好ましく、有機ケイ素コーティング剤は2種類の液体のブレンドを含むことができる。
第1の有機ケイ素化合物のアミノ基又はその他の塩基性基は、本発明の実施に関係する粉末に対して親和性が高く、この親和性によって有機ケイ素コーティング剤の基質粉末粒子表面上での吸着及び拡散が促進される。アミノ基又はその他の塩基性基がアルカリ性であるために、当該基をして、第1又は第2の有機ケイ素化合物のいずれかにおけるアルコキシ基又はその他の陰イオン性反応基の加水分解を触媒せしめることが可能である。
触媒反応は有機ケイ素化合物又は硬化の速い化合物で迅速に進行し、架橋結合した弾力性のある耐久性フィルムを形成する。塩基性基によって促進される迅速な硬化は、粒子の凝集及び粉末粒子上でのコーティングの望ましくない形成又は累積を阻害することができる。迅速な硬化によって、本発明の被覆された粒子の更に望ましい特性であるコーティングの堅さをも増強することができる。
第1の、塩基性有機ケイ素化合物は、所望ならば、単独で使用することができ、迅速かつ効率的に固いフィルムに硬化する。しかし、第1に加えて第2の非塩基性化合物を使用することが、粉末粒子上での有機ケイ素化合物の展延と各粒子を覆う効果を高めるため、流動学的な理由から好ましい。
塩基性基は、被覆粉末の疎水性を妨害しない任意の適切な塩基性基とすることができる。好ましい塩基性基は、アミン官能基である。塩基性基は、シリコーン化合物の各分子において同一又は異なるものとすることができ、窒素含有アルキル基又は異項窒素−炭素鎖を含むことが好ましい。塩基性基は、アルキル鎖の末端にあることができる1級アミノ基を含むことができ、そのアルキル鎖は、末端1級アミノ基以外に、任意選択的に、鎖内に1個又は複数の2級アミノ基を含むこともできる。或いは、塩基性基は、低級アルキル置換基を有する2級又は3級アミンを含むことができる。4級アンモニウム基は、塩基性有機ケイ素化合物において塩基性置換基として使用される場合には、4級アンモニウム基の強力な陽イオン性を考慮して、比較的低濃度で存在することが好ましい。有機ケイ素化合物はまた、完全に飽和されており、末端がアルコキシ基又はアルキル基であることが好ましい。
有機ケイ素化合物内に使用されるアルキル基は、炭素原子10個以下の低級アルキル基であることが好ましい。有機ケイ素化合物の非塩基性置換基については、アルキル基は炭素原子5個以下であることがより好ましく、メチル又はエチル基であることがより一層好ましい。
有機ケイ素化合物は、本明細書で特定したもの以外の反応性基を含まないこともまた好ましい。例えば、有機ケイ素化合物がヒドロキシル基、チオ基、カルボキシル基、クロロ基、ニトロ基及び不飽和を持たないことが好ましい。したがって、有機ケイ素化合物がジアルキルシロキシ基、アルコキシ基及び塩基性基から本質的になることが好ましい。シロキシ基のアルキル置換基はそれぞれ他のものと同一であることが好ましく、メチル基又は可能的にはエチル基又はその他の基であることが最も好ましいが、異なるアルキル基、例えば、メチル基、エチル基及びブチル基が同一分子内に存在し得ることは理解されよう。
ジアルキルポリシロキサンのアルコキシ基及び塩基性基の置換は、主鎖のケイ素原子に直接なされるが、得られる有機ケイ素化合物が本明細書に記載の本発明の指針及び目的と合致するならば、1個又は両方のジアルキル基が置換されていることも可能であることが理解される。
有機ケイ素化合物における塩基性基を含まないシロキシ基対塩基性基を有するシロキシ基の割合は大きく変化させることができ、例えば約5:1から約1:5であるが、約2:1から約1:2が好ましく、約1:1がより好ましい。
有機ケイ素化合物におけるシロキシ基の数は大きく変化させることができ、例えば約2から約200であるが、約5から約100が好ましく、約5から約30がより好ましく、約10から約15がより一層好ましい。
化粧粉末の処理は、前記したような単一の同種塩基性有機ケイ素化合物、又は本発明の教示に従って選択される、様々な構造を有する、2種以上のこのような塩基性有機ケイ素化合物の異種混合物を用いて実施することができる。
本発明のコーティング方法で使用するために好ましい塩基性有機ケイ素化合物の種類には、以下の式1を満たす化合物
Figure 2005509658
[式中、R、R及びRは独立に水素又は低級アルキルであり、好ましくはメチル又はエチルであり、
及びRは低級アルキルであり、好ましくはメチル又はエチルであり、
は式−C2n−を有する2価の低級アルキル基であって、式中、「n」は1から10、好ましくは2から4の整数であり、より好ましくはプロピレンであり、
は水素又は低級アルキルであり、好ましくは水素であり、
は水素、低級アルキル又はアミノ低級アルキルであり、
(x+y)は5から100であり、好ましくは10から15であり、
x:yは約5:1から約1:5であり、好ましくは約2:1から約1:2であり、より好ましくは約1:1であり、任意選択的には1.2:1から1:1.2である]が含まれる。
本明細書では、「低級アルキル」は、1個から10個までの炭素原子、好ましくは1個から5個までの炭素原子を有するアルキル基、より好ましくはメチル又はエチルをいうのに使用する。(x+y)の値は、ポリシロキサンにおける重合度及び単位数を示す。
特に好ましい式1の化合物は、R、R、R、R及びRがメチルであり、Rが水素である化合物である。
好ましいコーティング組成物には、有機ケイ素コーティング剤として、以下の式(2)及び(3)の有機ケイ素化合物
Figure 2005509658

Figure 2005509658
[式中、Meはメチルであり、Rはメチル又はエチルであり、R’はメチル又はエチルであり、(x+y)は5から100まで、好ましくは10から15までであり、
x:yは約2:1から約1:2まで、より好ましくは約1:1であり、任意選択的には約1.2:1から約1:1.2までである]のブレンドが含まれる。
ブレンド中の式(2)の化合物対式(3)の化合物の割合は、任意の有効な割合とすることができるが、重量基準で約0.2:1から約5:1の範囲が好ましく、約1:1が好ましく、例えば約1.2:1から約1:1.2である。このような好ましい1ブレンドは、GE Silicones、Waterford、NYから製品コードSF 1706として入手可能なアミン官能性シリコーン流体である。そのデータシートによれば、この製品の粘度は25℃で10〜50センチストークであり、比重は25℃で0.986であり、密閉式引火点は95℃であり、アミン当量は塩基0.48ミリ当量/グラムである。この製品はシリコーン含量100パーセントであり、ほとんどの芳香族炭化水素に可溶である。
式(2)及び(3)による化合物のブレンド、例えばGE Silicones SF 1706製品は、様々な化粧粉末を疎水性にするために特に有効な有機ケイ素コーティング剤である。例えば、このようなブレンドされた有機ケイ素コーティング剤を使用したコーティングによって、二酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化鉄の表面活性を低下させ、油、エステル及びシリコーン中での粒子の分散を促進し、顔料を湿潤したとき着色顔料で典型的に生じる色のシフトを制御することができる。
有機ケイ素コーティング剤の好ましい実施態様は、塩基性及び非塩基性有機ケイ素化合物のブレンドを含むものとして記載し、その分子構造を図示したが、その表示された構造が表現的ではあるが若干理想的なモデルであり得ること、使用された化合物の実際の構造が変動したり、表示された構造から一定範囲の変更を含み得ること、その変更の程度は材料の製造方法に左右されることは理解されよう。また、ブレンドされた材料はいずれも、当業界では公知なように、別々に製造してその後ブレンドするより、むしろ単一の方法で製造することができる。
好適な粉末材料
本発明の実施での使用に適した粉末材料には、広範囲の無機顔料及び有機顔料、顔料増量剤及び充填剤、及び特に、全てとはいえないがほとんどの化粧品業界で使用される不溶性粉末材料が含まれる。好ましくは、使用される粉末材料の平均粒径は約0.01mmから約100mmであり、好ましくは約0.01mm〜20mmである。平均粒径約0.1mmから約10mmの粉末材料は、特に有用である。
本発明の実施に使用するためのいくつかの好適な無機顔料には、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリン及び1種の金属酸化物と他の金属酸化物又は無機塩との金属酸化物複合体が含まれる。
当業者には知られているとおりの、その他の無機顔料を使用することができる。例えば、リトポン、硫化亜鉛、酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、パティンソン白、マンガン白、タングステン白、酸化マグネシウムなどを含む白顔料、
カーボンブラック、チタン黒、シリカ黒、グラファイトなどを含む黒顔料、
亜鉛末、炭化亜鉛などを含む灰色顔料、
コバルトレッド、モリブデンレッド、コバルトマグネシアレッド、酸化銅、フェロシアン化銅などを含む赤顔料、
オーカー、酸化鉄黄、チタン黄、バリウム黄、ストロンチウム黄、クロムチタン黄、オーレオリン(コバルト黄)、タングステン黄、バナジウム黄、ニッケル黄などの黄色顔料、
クロム緑、酸化クロム、水酸化クロム、亜鉛緑、コバルト緑、コバルト−クロム緑、エジプシャングリーン、マンガン緑、ブレーメン緑、チタン緑などの緑顔料、
ウルトラマリン、プルシアンブルー、コバルト青、タングステン青、モリブデン青、エジプシャンブルー、ブレーメンブルー、ホウ酸銅、ライムブルーなどの青顔料、及び
マースバイオレット、マンガン紫、コバルト紫、コバルト紫、塩化クロム、銅紫、ウルトラマリン紫などの紫顔料、
アンバー、茶酸化鉄粉末、バンダイクブラウン、プルシアンブラウン、マンガン茶、銅茶、コバルト茶などの茶色顔料、及び
アルミニウム粉末、銅粉末、青銅粉末、ステンレス鋼粉末、ニッケル粉末、銀粉末、金粉末などの金属粉末顔料である。
本発明の実施に使用するためのいくつかの好適な有機顔料には、赤6番、赤7番、赤21番、赤27番及び黄色5番のFD&C及びD&C等級のアルミニウム、バリウム、カルシウム及びジルコニウムレーキが含まれる。
当業者に知られているとおりの、その他の好適な有機顔料を使用することができる。例えば、当業界で知られているとおりの、アゾ、インジゴイド、トリフェニルメタン、アントラキノン、ヒドロキノン及びキサンチン染料などの様々な芳香族染料を配合した顔料、及びその他のD&C及びFD&C着色料並びにこれらの色のレーキである。
好適なパール顔料には、雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、酸化鉄で処理した雲母チタン、プルシアンブルーで処理した雲母チタン、カーボンブラックで処理した雲母チタン、カルミンで処理した雲母チタンなどが含まれる。
好適な充填剤には、タルク、雲母、セリサイト、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、ヒドロキシアパタイト及びポリマー粉末が含まれる。シリカは、球状、楕円形、棒状、不規則な形状及び当業者に知られているとおりのその他の形状を含む、様々な形状の多孔質又は非多孔質シリカとすることができる。好適なポリマー粉末には、ポリメタクリル酸メチル、セルロース及び、例えばSchlossman米国特許第5356617号及び第5314683号に記載され、権利請求されているような、任意選択的には微孔性であり、かつ/又はその他の粒子に結合して殻状の複合体を形成することが可能なナイロン粉末が含まれる。
その他の好適な充填剤又は顔料増量剤には、シリカ白、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、沈殿硫酸バリウム、バライト、アルミナホワイト、石膏、粘土、繻子白、ベントナイト、マグネシア、消石灰、ストロンチウム白などが含まれる。
本発明は、本発明に従って被覆された複数の様々な粉末を単一の配合物、例えば化粧品で使用するとき、特に有益である。この方法で、異なるコーティングの間の不適合性の問題が回避される。複数の異なる粉末は、配合に必要な粉末の任意の所望の組み合わせ、例えば1種又は複数の無機顔料と一緒に1種又は複数の有機顔料を含むことができる。或いは、配合物はまた、1種又は複数の各パール顔料若しくは顔料増量剤、又は両方を含むことができる。特に関心が持たれるのは、無機又は有機顔料、及びセリサイト、多孔質シリカ、又は両方などの雲母系顔料などのコーティングの難しい(hard−to−coat)顔料、又は前記の分類の1つに含まれないならばパール顔料を任意選択的に伴う無機顔料、有機顔料及びコーティングの難しい(hard−to−coat)顔料の両者を含む複数の粉末である。特定の無機、有機又はコーティングの難しい顔料又は顔料増量剤又は充填剤は、本明細書で説明した生成物又は当業者に知られているか、又は発見されたその他のこのような生成物とすることができる。
粉末に対するコーティング剤の割合
本発明を実施するときコーティングすべき粉末を処理するために使用される有機ケイ素コーティング剤の割合は、基質の性質に左右され、撥水性、滑らかな感触及び皮膚への良好な付着などの所望の特性を呈するのに十分であるが、顔料が湿潤しすぎたり、凝集を生じやすくなったりするほどではないようにするべきである。被覆された顔料の重量を基準とする充填剤又はその他の粉末又は被覆されるべき粒状材料の適切な割合は、約0.1から約30パーセントであり、好ましくは約1から約10パーセントであり、より好ましくは約2から約5パーセントである。
コーティング方法
任意の適切な方法を、有機ケイ素コーティング剤を用いて化粧粉末をコーティングするために使用することができる。しかし、好ましい疎水化方法には、以下の方法要素が含まれる。
a)前記有機ケイ素コーティング剤をコーティングすべき前記粒子粉末材料と、好ましくは液体分散溶媒中で、完全に混合する工程、
b)得られたスラリーを濾過して過剰な液体を除去しペーストを得る工程、
c)前記ペーストを加熱して残留する液体成分を除去し、前記コーティングを硬化させ、乾燥被覆粉末材料を得る工程、及び
d)前記乾燥粉末を粉砕して所望の粒径とする工程。
当業者によって理解されるであろうように、混合工程a)は様々な方法で実施することができる。例えば、水性分散溶媒を使用して、この分散溶媒中で液体有機ケイ素コーティング剤をコーティングすべき粉末の水性スラリーに添加することができる。
或いは、そして好ましくは、有機ケイ素コーティング剤は、適切な有機溶媒中、例えばアイソパー、特にアイソパーCに溶解して、この溶液を粉末に噴霧して十分に混合する。アイソパーは、イソパラフィン酸の部分的に中和された混合物であり、アイソパーCにはC7〜C8溶媒が含まれる。有機ケイ素コーティング剤用のその他の適切な溶媒を、当業者に知られているとおり、使用することができる。例えば、異なる等級のアイソパー、例えばアイソパーE又はアイソパーG、イソヘプタン、イソオクタン、イソノナン、及び石油蒸留物、例えばPhillips Chemicalから商標名又は商標Soltrol 130、Soltrol 150及びSoltrol 170として入手可能なものなどである。
当業界で十分理解されているように、混合物が十分に混合され、滑らかで均一になるまで混合を継続すべきである。
ペーストの加熱は任意の適切な温度、好ましくは約60℃と約130℃との間で、真空下に、約2時間から約10時間、乾燥するまで実施する。所望ならば、重量損失測定によって決定できるとおりである。
乾燥粉末の粉砕は、慣用の方法で、例えば、ジェットミル、ハンマーミルなどの粉砕機を使用して実施する。
被覆粉末
本発明によって被覆された粉末は、粒状基質に共有結合した有機ケイ素コーティング剤の薄い、密着した均一なフィルムを含むことが好ましい。被覆された粒子は、本明細書に記載したようなコーティング方法、又は当業者に知られている方法、又は将来当業者に知られる方法、及び本明細書に記載した材料に使用するために適したその他の方法によって形成することができる。このコーティングは疎水性であり、完全に各粒子を被覆することが好ましく、反応性化学薬剤、水性媒体、湿潤剤、賦形剤又はその他の周囲材料が、被覆粉末の環境においてコーティングの下の基質粒子材料に進入するのを防御する。
本発明は、特定の理論によってではなく、添付した請求の範囲によってのみ制限されるが、被覆粒子の分子構造が架橋結合した有機ケイ素剤残基網を含むこと、その残基のほとんど、又は好ましくは全てが基質にも共有結合していることが理解されよう。隣接する残基と基質との間の結合は、大部分、又は完全に有機ケイ素剤分子の1個又は複数のアルコキシ基、RO−、RO−、RO−、RO−、又はR’O−由来の酸素原子によって実施される。隣接残基の間に得られる結合はSi−O−Si結合であってよく、残基と粒子基質との間の結合はSi−O−P基であり、ここでPは有効な原子価を有する基質の原子、例えば無機粉末の場合は金属である。或いは、有機又は有機性の粉末、例えばレーキの場合、Pは炭素原子とすることができる。
更に、可能性は低く、頻度も低いが、ケイ素原子と金属又は炭素原子との間の結合部分はペルオキシ−O−O−基であってよく、追加の酸素原子は粉末上の表面水分中で利用可能なOH−基から又は有機性ヒドロキシル基から誘導される。
例えば、式(2)及び(3)に示される化合物を参照し、その他の有機ケイ素化合物が同等に関与し得るとの理解に立つと、フィルム構造は、2種以上の末端に結合した有機ケイ素剤残基、それぞれの繰り返し単位アルコキシ基酸素原子を介して主鎖−主鎖に結合した2種以上の有機ケイ素剤残基、及び1残基の末端から他の残基の主鎖に結合した2種以上の有機ケイ素剤残基の組み合わせを含むことができる。これらの複合残基は、1種又は複数の使用していないアルコキシ基酸素原子を介して粉末基質に結合することができる。
有機ケイ素剤出発物質の塩基性基又はアミノ基は、隣接する有機ケイ素剤又は粉末基質に対する結合、例えば−N−C−、又は可能的には−N−O−C−結合を提供することもできる。しかし、塩基性基又はアミノ基は多くの場合、未反応か、又は可能的には水和されることを企図されている。この塩基性基又はアミノ基は、局所的な緩衝剤として働くか、又は緩衝作用を促進し、被覆された粉末生成物のpH安定性を高めることができることもまた企図されている。
本発明は、化粧目的に安定性の優れた粉末を提供することができる。本発明の被覆粉末の好ましい実施態様は、周囲温度及び湿度の日常的な極限において良好な貯蔵寿命を有する様々な化粧品を許容することができる。特に、比較的極端な酸性又はアルカリ性に耐性であることができる。例えば、pH4のように低いpH、若しくはpH2のように低いpHに対してすら、又はpH9のように高いpH、若しくはpH10のように高いpHに対してすら耐性で、又はこのような高低両方のpHレベルに対して耐性であることができる。このようなpHの両極端に対する許容性は、ある種の化粧用品において特に有益である。例えば、アルファヒドロキシ酸を含有するスキンケア製品は相当に酸性とすることができ、いくつかの他の製品、例えばマスカラは著しくアルカリ性とすることができる。
本発明の有機ケイ素被覆粉末は、それらの独特の特性のため、当業者に知られている割合で広範囲の化粧品に配合するのに適しており、例えば、製品により、化粧粉末は最終製品配合物の0.1から99重量パーセントまでを占めることができ、液体及びクリームでは約0.1から25重量パーセントのより低い割合が好ましく、より好ましくは約1から約10重量パーセントである。
本発明の有機ケイ素被覆粉末の優れた疎水性のため、これらの粉末は、疎水性に被覆された顔料は油相に対して強い親和性を有するが、水相に望ましくなく移動する傾向のないクリーム及びローションなどの水中油型又は油中水型エマルションに特に適している。
本発明の被覆粉末を配合することができる化粧用品には特に制限はない。このような製品には、スキンケア組成物、スキンパック、日焼け止め、ボディローション、ボディパウダー組成物、メーキャップ、おしろい、ファンデーション、アイシャドー、頬紅、口紅、アイライナー及びアイブローなどを含む組成物が含まれる。
本発明による複数の有機ケイ素被覆粉末は、所与の化粧品に使用することができる。複数のこのような粉末を使用する場合、有機ケイ素剤で別々に、又は一緒にコーティングすることができる。様々な範囲の被覆粉末を提供することに本発明が適合していることにより、2種類、3種類、4種類又はそれ以上の異なる粉末を同時に同一の方法で非常に効果的な仕方でコーティングすることが可能になる。したがって、例えば1種類又は複数の無機顔料、1種類又は複数の有機顔料、1種類又は複数のパーレスント(pearlescent)又はその他のコーティングの難しい顔料及び1種類又は複数の充填剤、又は前記の粉末それぞれを2種類以上含む組み合わせを、有機ケイ素剤に曝露する前に、一緒にこれらの粉末を混合することによって、同時にコーティングすることができる。粉末粒子は全て同一のコーティングを有するので、コーティングが最終製品中で相互作用することはない。
本発明による、有機ケイ素被覆粉末調製の若干の非限定的例をここで説明し、先行技術の処理と比較する。
例1:多孔質シリカ
Kobo Products Inc.製の粉末状多孔質シリカ95gを配合器に添加する。アイソパーに溶かしたアミン官能性シリコーン液(GE Silicones SF1706)の20% wt/wt溶液25gを撹拌しながら多孔質シリカ粉末に噴霧する。その混合物を十分にブレンドして、トレイに移し、110℃で4時間乾燥させる。次に室温まで冷却して粉砕する。得られる粉末は優れた疎水性を示す。
比較例A
例1の方法を、アミン官能性シリコーン液の代わりに同量のメチル水素ポリシロキサン(Dow Corning DC1107)を使用して実施する。得られる粉末の疎水性は劣悪で、軽く振盪した後で水に浮遊することはできず、粒子表面が湿潤していることを示す。
例2:セリサイト
セリサイト(Kinsei Matec Co.Ltd.製のGMS 4C)95gを配合器に添加する。アイソパーに溶かしたアミン官能性シリコーン液(GE Silicones SF1706)の30%wt/wt溶液13.3gを撹拌しながら粉末に噴霧する。その混合物を十分にブレンドして、トレイに移し、110℃で4時間乾燥させる。次に室温まで冷却して粉砕する。得られる粉末は優れた疎水性を示す。水と混合して振盪した後、この処理した粉末は良好に浮遊し、水はすぐに透明になる。
比較例B
例2の方法を、アミン官能性シリコーン液の代わりに同量のメチル水素ポリシロキサン(Dow Corning DC1107)を使用して実施する。得られる粉末の疎水性は劣悪で、軽く振盪した後で水に浮遊することはできず、粒子表面が湿潤していることを示す。
例3:二酸化チタン
Whittaker,Clark&Daniels,Inc.製の二酸化チタン328を98g、配合器に添加する。アイソパーに溶かしたアミン官能性シリコーン液(GE Silicones SF1706)の30%wt/wt溶液6.67gを撹拌しながら粉末に噴霧する。その混合物を十分にブレンドして、トレイに移し、110℃で4時間乾燥させる。次に室温まで冷却して粉砕する。得られる粉末は優れた疎水性を示す。水と混合して振盪した後、この処理した粉末は良好に浮遊し、水はすぐに透明になる。
例4:バリウムレーキ
Les Colorants Wackherr製のK7096 D&C Red 6バリウムレーキ粉末95gを配合器に添加する。アミン官能性シリコーン溶液(GE Silicones SF1706)の30%wt/wt溶液16.67gを撹拌しながら顔料粉末に噴霧する。その混合物を十分にブレンドして、トレイに移し、110℃で4時間乾燥させる。次に室温まで冷却して粉砕する。得られる粉末は優れた疎水性を示す。水と混合して振盪した後、この処理した粉末は良好に浮遊し、水はすぐに透明になる。
本発明によって被覆された顔料を使用した化粧最終製品配合物の若干の例を以下に記載する。ここで、成分のパーセンテージは、組成物の重量を基準とした重量%である。
PH安定性試験
例1〜4及び比較例A〜Bの被覆粉末製品のそれぞれの試料1gを2つの50g水性アリコットと共に別々に振盪する。一方の水性アリコットは、pHを2に調節するために十分な酸を含む水溶液を含み、他方のアリコットは、pHを10に調節するために十分な塩基を含む水溶液を含む。被覆粉末が水性アリコットに浮遊する能力は、疎水性コーティングの品質を示すものである。比較例A〜Bの製品はそれぞれ、半時間以内に粒子の若干の沈下又は沈降を示し、2日後には実質的な沈降を示す。対照的に、例1〜4の本発明の製品は、2週間後にあるかないかの沈降を示し、酸性及びアルカリ性のpH値両方に対して優れた安定性を示す。
例5:水中油型液体メーキャップ

A部 %
ラノリンアルコール及び鉱油 11.50
セチルエステル 3.20
ステアリン酸 3.50
モノステアリン酸グリセリル 1.80
タルク 2.00
二酸化チタン 4.00
黄酸化鉄 1.00
赤酸化鉄 0.40
黒酸化鉄 0.15

B部
プロピレングリコール 12.00
トリエタノールアミン 1.00
PE 20 ソルビタン・モノラウレート 0.65
ケイ酸マグネシウムアルミニウム 1.00
カルボキシメチルセルロース 0.30
脱イオン水 57.20
保存剤及び香料 十分量
二酸化チタン及び酸化鉄は、色が完全に発現するまで例1で説明したように有機ケイ素剤で表面をコーティングする。A部の成分は、前記に挙げた順序で一度に一成分、次の成分を添加する前に混合物が均一になるまで各成分を十分に混合しながら、調合する。A部成分の完全な混合物を60℃まで加熱する。別の容器で、B部の成分を調合する。よく混合しながらB部をA部にゆっくり添加する。生成物を適切な容器に注ぐ。
例6:液体コンパクトファンデーション(熱いまま注ぐ)

A部 %
二酸化チタン 26.76
赤酸化鉄 0.54
黄酸化鉄 0.54
黒酸化鉄 0.16
雲母 10.00
シリカ(球状) 2.00

B部
スクアラン 10.00
ジメチコン(5cst) 17.00
ヒドロキシステアリン酸オクチル 7.00
ポリグリセリル−3ジイソステアレート 3.00
微晶性ワックス 7.00
パルミチン酸オクチル 7.00
カルナウバ蝋 1.00

C部
ナイロン−12 8.00
二酸化チタン及び酸化鉄は、色が完全に発現するまで例1で説明したように有機ケイ素剤で表面をコーティングする。次に、A部の成分を微粉にして、すなわち、粉砕し、かつ/又は磨砕して、例えば、400と800U.S.メッシュの間の適切な細かい粒径にする。B部の成分を撹拌しながら約90〜93℃に加熱する。約1時間半撹拌を継続する。A部をB部に添加して、均一になるまで混合し、約82℃まで冷却する。C部を添加して、その完全な混合物を均一になるまで混合し、約74〜77℃で皿に注ぐ。
例7:口紅

成分 %
カンデリラ蝋 6.00
カルナウバ蝋 3.00
オゾケライト 4.00
パラフィン蝋 2.00
黄蜜蝋 6.00
ラノリンアルコール 6.00
オレイルアルコール 10.00
BHA 0.20
ひまし油 43.25
D&C 赤6番 バリウムレーキ 2.50
D&C 赤7番 カルシウムレーキ 2.50
酸化鉄 1.00
FD&C 青1番 0.80
香料 0.75
パール顔料(二酸化チタン及び雲母) 10.00
バリウム及びカルシウムレーキ及び酸化鉄は全て、色が完全に発現するまで例1で説明したように有機ケイ素剤で別々に表面をコーティングする。ひまし油を主混合器に入れて、蒸気釜を使用して80℃まで加熱する。その処理した顔料及び染料は、高速のLightnin’混合器を使用して30〜60分間ひまし油にゆっくり混合する。カンデリラ蝋、カルナウバ蝋、蜜蝋、オゾケライト、パラフィン蝋、オレイルアルコール及びラノリンアルコールは全て、蒸気釜を使用して予備加熱し、一緒に80〜85℃で溶解させる。溶解した蝋混合物をひまし油、顔料及び染料混合物に添加する。混合はこれらの成分を添加する間ずっと継続する。
香料を、混合物が均一になるまで更に混合しながら添加する。次に、二酸化チタン及び予めチタン結合剤、例えばトリイソステアリン酸イソプロピルチタン(Kobo Products Inc.、S.Plainfield、NJ)で処理済みの雲母を含むパール顔料を添加し、生成物が均一になるまで混合を継続する。次に、口紅を冷却して、通例どおりの形状とする。
例5、6及び7に記載した方法により製造された液体メーキャップ、ファンデーション及び口紅はそれぞれ、沈下、条痕又は変色のない均一な外観、滑らかな感触及び良好な皮膚付着を有している。顔料コーティングにはケイ素−水素結合がないので、貯蔵中の水素ガスの発現は問題にならない。
前記開示から理解できるように、本発明は新規な化粧粉末処理方法及び新規な疎水性処理化粧粉末を提供する。本発明の好ましい実施態様を使用して、広範囲の有用かつ商業的に顕著な化粧粉末に効果的な疎水性コーティングを製造することができる。優れた、又は卓越した撥水性、良好な貯蔵性を有する安定性及び気体の非放出性、滑らかな感触及び良好な皮膚への付着は、本発明の好ましい実施態様を使用した化粧品で得られる。
産業上の利用可能性
本発明を、新規な疎水性化粧粉末及びこのような化粧粉末を使用した化粧品に応用するものとして具体的に説明してきたが、当業者には、本発明がその他の産業、例えば、化粧粉末に類似した粉末を使用する、印刷及びコーティング産業及びプラスチック産業に有益に応用できることが理解されるであろう。
本発明の例示的実施態様を前述したが、もちろん、当業者には様々な変更が明らかであろうことが理解される。このような多くの変更が本発明の精神及び範囲内にあることが企図されている。

Claims (22)

  1. 塩基性基を含有する有効量のジアルキルポリシロキサン有機ケイ素剤で粉末を処理することを含む、前記粉末を疎水性にするための前記粉末、任意選択的には化粧粉末を処理するための方法であって、前記塩基性基がジアルキルポリシロキサンの繰り返し主鎖単位内に置換されており、前記ジアルキルポリシロキサンがその分子の主鎖内において置換された電気陰性官能基を有することを特徴とする方法。
  2. 前記有機ケイ素剤の塩基性基を含まないシロキシ基対塩基性基を有するシロキシ基の比が約5:1から約1:5、任意選択的には約2:1から約1:2であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ジアルキルポリシロキサンがアルキレン基を含み、各塩基性基が前記アルキレン基の1つによって前記ジアルキルポリシロキサン主鎖に結合することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 有機ケイ素剤中の塩基性基を含まないシロキシ基対塩基性基を有するシロキシ基の割合が約5:1から約1:5であり、前記ジアルキルポリシロキサンがアルキレン基を含み、各塩基性基が前記アルキレン基の1つによって前記ジアルキルポリシロキサン主鎖に結合することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記塩基性基がアミノ基を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記塩基性基がアミノアルキルアミノアルキル基を含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記電気陰性官能基がアルコキシ基を含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  8. 前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサンであることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  9. 前記ジアルキルポリシロキサンが繰り返し両性シロキシ単位を含み、各両性単位が電気陰性基の1つ及び塩基性基の1つを有し、アルキレン基を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法であって、前記塩基性基はアルキレン基を介してシロキシ単位のケイ素原子に結合しており、前記有機ケイ素剤の塩基性基を含まないシロキシ基対塩基性基を有するシロキシ基の割合が約5:1から約1:5である、上記方法。
  10. 前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサンを含み、前記電気陰性基がエトキシ又はメトキシ基であり、前記アルキレン基がメチレン基であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記粉末が水性及び有機溶媒に不溶性であり、前記有機ケイ素剤がケイ素−水素結合を有していないことを特徴とする、請求項1、4、5、7、8又は9に記載の方法。
  12. 前記有機ケイ素剤が、前記アルコキシ基の1つ及び前記塩基性基で置換された繰り返しシロキシ単位を含むことを特徴とする、請求項1、2、5、7又は8に記載の方法。
  13. 前記有機ケイ素コーティング剤が非塩基性有機ケイ素剤を含み、任意選択的にはその主鎖に置換されたアルコキシ基を有するジアルキルポリシロキサンであることを特徴とする、請求項1、4、5、7、8又は9に記載の方法。
  14. 前記塩基性基がアミノ基、任意選択的にはアミノアルキルアミノアルキル基を含み、前記ジアルキルポリシロキサンがジメチルポリシロキサンであり、前記有機ケイ素コーティング剤が更に非塩基性有機ケイ素剤を含み、前記非塩基性有機ケイ素剤が前記塩基性有機ケイ素剤と類似であるが前記塩基性基を欠いていることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  15. 前記有機ケイ素剤が、本明細書の式(1)を満たす化合物、本明細書の式(2)を満たす化合物、前記塩基性基を欠いた類似の化合物を伴う本明細書の式(1)を満たす化合物、前記塩基性基を欠いた類似の化合物を伴う本明細書の式(2)を満たす化合物、及び本明細書の式(3)を満たす化合物を伴う式(2)を満たす化合物からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  16. 前記粉末が、無機顔料、有機顔料、パール顔料、雲母系顔料、コーティングの難しい(hard−to−coat)顔料、顔料増量剤及び充填剤からなる群より選択される1種又は複数の粉末を含むことを特徴とする、請求項1、4、5、7、8、9又は15に記載の方法。
  17. 前記粉末が、少なくとも1種の無機顔料、少なくとも1種の有機顔料及びコーティングの難しい顔料を含み、そのコーティングの難しい顔料が任意選択的にセリサイト、パーレスント(pearlescent)、多孔質シリカ及び雲母系顔料からなる群より選択されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 以下の方法要素、
    a)前記有機ケイ素コーティング剤をコーティングすべき前記粒子粉末材料と、任意選択的に液体分散溶媒中で、完全に混合する工程、
    b)得られたスラリーを濾過して過剰な液体を除去しペーストを得る工程、
    c)前記ペーストを加熱して残留する液体成分を除去し、前記コーティングを硬化させ、乾燥被覆粉末材料を得る工程、及び
    d)前記乾燥粉末を粉砕して所望の粒径とする工程
    を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  19. 請求項16の方法によって生成したことを特徴とする被覆粉末。
  20. フィルムで被覆された不溶性粉末粒子を含む被覆粉末であって、前記フィルムが、それぞれ塩基性基を有するジアルキルシロキシ基及びケイ素ジオキシ基の架橋結合網を含み、前記フィルム成分群が酸素原子によって互いに共有結合され、前記フィルムが酸素原子によって前記粉末にも結合されていることを特徴とする、上記粉末。
  21. 前記粉末がpH約4の酸性水溶液及びpH約9のアルカリ性水溶液による湿潤に耐性であることを特徴とする、請求項20に記載の被覆粉末。
  22. 化粧成分を混合することを含む、化粧組成物を調製する方法であって、有効量の請求項11に記載の被覆粉末を添加することを特徴とする、上記方法。
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