JP2005509101A - 終位置確保装置付き分岐器クロッシング - Google Patents

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ライトナー、ジョセフ
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Abstract

本発明は、レール分岐器用のクロッシング1に係わり、このクロッシングは可動の鼻端を有し、この鼻端は、ベースフレーム2内を案内され、翼レール6,7に対し移動可能であり、且つベースフレーム2に固定された加圧部材10により横方向に加圧され接触位置に保持されるようになっている。本発明によれば、終位置確保装置12が、クロッシング鼻端5を前記翼レール6,7および加圧部材10に対して、その接触位置で弾性的に押圧するために設けられる。この終位置確保装置12はベースフレーム2により制限された空間内に配置され、また、ベースフレーム2または加圧部材10と、クロッシング鼻端5とに結合される。

Description

本発明は、ベースフレーム内を滑り案内される可動の鼻端(ノーズ)を有する軌道分岐器のクロッシング(フロッグ)、それもこの鼻端が翼レール(ウィングレール)に接触するように可動であり、且つ接触位置において、ベースフレームに固定された支持部材により側部を支持される形式のものに関する。
可動鼻端を有するクロッシングの場合、鼻端は、一方では拘束箇所に、他方では駆動平面または閉鎖平面内に拘留され、且つまた翼レールへの接触位置では、鼻端の側部支持用に設けられた支持部材にその都度接触する。しかし実際には鼻端の曲げ特性のため、ベースフレームに結合された支持部材への正確な接触は保証されず、したがって高い走行荷重により発生する負荷を考慮に入れた鼻端支持は得られない。したがって鼻端が接触位置で十分に固定されるクロッシングを得ることが望ましい。
押しずらされて基本レールと接触可能な転轍器トングレールに関連して、既に転換位置または終位置確保装置が公知であり、この装置は、トングレールを基本レールに弾性的に押圧固定する。この公知の装置の場合、転換力が、予め定めた転換距離を越えると、付加的な力により助成される。その際、転轍器部材の調節時に、まず蓄力器が蓄力され、その後、死点位置を越えた後、蓄力器から新たに力が放出されることでトングレールが終位置へ押し付けられる。蓄力器は圧縮ばねにより形成され、しかもこの圧縮ばねは、例えばアングルレバーを介して各被駆動部材または駆動部材に結合されている。これについては、例えばAT 379624から知ることができる。この種のアングルレバーは相応の位置に正確にヒンジ結合され、一連のヒンジ結合部を介して蓄力器の力を、引き続いて被調節部材へと伝達しなければならない。この種の転換装置または終位置確保装置は、ばねロッカーとも呼ばれる。既にFR−A−2523537により液圧駆動装置が組み込まれた転換補助装置が公知であり、その場合、ばねロッカーは2個の圧縮ばねの形式に構成されて、この圧縮ばねが接地箱(Erdkasten)のハウジングに支えられ、相応の死点位置を越えた後に働くようになっている。最後に、DE 295 10 718 U1およびWO 00/73120 A1により、基本レールと基本レールに配属されたトングレールとを有する転轍器用の調節装置が公知となっており、この転轍器の場合、少なくとも1つのばね部材が、2つの終位置の一方の終位置に固定可能である。これらの公知の構成の場合、トングレールの底部が連結部材によって掴まれており、この連結部材が、基本レールのところに固定された固定板に配置されたばねロッカーと協働する。加えて、終位置への配置の助成および点検のため、トングレールの連結部材の中間部材としてレバー部材を使用することができる。
本発明の目的は、次のようなクロッシングを提供することにある。すなわち、クロッシングの鼻端が、接触位置で側部をより良く支持され、且つその終位置で相応に固定され、支持部材に対し押圧可能であり、それにより安全な分岐器通過が可能になるようなクロッシングである。
この目的のために、本発明によるクロッシングは、実質的に次の点を特徴としている。すなわち、クロッシングの鼻端を、翼レールおよび支持部材との接触位置で弾性的に押圧する終位置確保装置が提供され、この装置が、ベースフレームにより制限された空間内に配置され、且つベースフレームまたは支持部材とクロッシング鼻端とに結合されている点である。
クロッシングの鼻端を、翼レールおよび支持部材との接触位置で弾性的に押圧する終位置確保装置を設けることにより、鼻端は、フレームに固定された支持部材に鼻端側部を押圧されることで、著しく支持が改善される。こうしなければ十分な支持は得られないであろう。なぜならクロッシングの鼻端は、その曲げ特性と弾性変形のため、その全長にわたって精密には接触位置に保持されないからである。この終位置確保装置は、本発明により、ベースフレームによって制限された空間内に配置され、ベースフレームまたは支持部材とクロッシング鼻端とに結合されることにより、鼻端区域の極めて乏しいスペース事情が最適に考慮された特にコンパクトな構成が可能になっている。終位置確保装置を本発明により配置することにより、この装置およびその部材が、ベースフレームにより制限された空間から逸脱することが阻止され、それによって、従来技術でトングレールおよび基本レールに関連して知られているように、終位置確保装置の部材をレール底部の下に配置された抑え部材に固定する必要はなくなる。このため全体として、クロッシング鼻端の区域での最適配置が得られ、しかも、特に終位置確保装置は、ベースフレームまたは支持部材への組み付けが簡単なので、後からクロッシング内へ組み付け可能である。
終位置確保装置は、2つの隣接支持部材を連結する担持部材に固定することが好ましい。この構成では、終位置確保装置の後からの組み付けが、さらに簡単化される。これは、終位置確保装置を前もって担持部材に固定することができ、それによって予め終位置確保装置の正確な位置決めが可能になるからである。続いて担持部材を、実質的に2つの隣接支持部材の間隔に対応してレール長手方向に延びるように、これら隣接支持部材に結合するだけでよいが、その際、支持部材に既に取り付けられているねじによって結合されることが好ましい。レール側における終位置確保装置の取り付けは、この装置が、主鼻端のレール底部と副鼻端のレール底部とを掴む抑え部材に結合されるようにすることが好ましい。主鼻端を副鼻端と結合するこの種の抑え部材は、通常は既に存在しているので、レール側においても、終位置確保装置のヒンジ結合は、最小限の追加部材で実現可能である。主鼻端のレール基部と副鼻端のレール基部とを掴む抑え部材は、通常それ自体公知である主鼻端または副鼻端のレールウエブを鼻端重心平面区域で貫通するボルトによって、クロッシングの鼻端に結合されるが、その場合に考慮する必要があるのは、副鼻端に対する主鼻端の長手方向での相対変位だけである。この好ましい構成の場合、力が、クロッシング鼻端の重心平面へ、したがって中立軸区域へ、すなわちほぼレールウエブ中央へ導入される結果、傾斜モーメントの発生が大幅に防止される。さらに、これと関連して、終位置確保装置のレール側ヒンジ結合部を、鼻端の重心平面区域に位置せしめるように構成することが好ましい。したがって、総じて、全終位置確保装置をクロッシングの鼻端の重心平面区域に配置して、すべての有効な力が一平面内に作用するようになっている。
終位置確保装置は、ばねロッカーとして構成することが好ましく、それによって、特にコンパクトな構造形式が可能になり、1個だけの装置でクロッシング鼻端を左右の終位置に確実に拘留することが可能になる。
以下、図面に略示した一実施例を参照して本発明をさらに詳説する。
図1には、クロッシング1が示され、そのベースフレームが符号2で示されている。主鼻端3と副鼻端4とから成るクロッシング鼻端5は、選択的に固定翼レール6または固定翼レール7に接触するように変位または旋回せしめられる。クロッシングの可動鼻端5は、一方では、拘束箇所8に、他方では、駆動平面または閉鎖平面9内に拘留される。各終位置で可動鼻端5を正確に位置決めするため、ベースフレーム2に固定された支持部材10が設けられている。さらに、抑え部材11が、主鼻端のレール底部と副鼻端のレール底部とを掴むと同時に、主鼻端に対する副鼻端の必要な長手方向変位を保証している。
図2には、クロッシング1の平面図が示されており、終位置確保装置12が抑え部材11の区域に配置され、この装置は、2つの隣接支持部材10を連結する担持部材13に取り付けられている。図3の断面図から、終位置確保装置12が、ベースフレーム2によって制限された空間内に配置されていることが分かる。終位置確保装置12は、この場合2個の圧縮ばね14から成るばねロッカーとして構成されており、この圧縮ばねは、ベースフレーム側で担持部材13と結合される一方、レール側では、共通の軸線15を中心として旋回可能に支承され、且つ連結部16とヒンジ部17とを介して旋回可能に抑え部材11のところでヒンジ結合されている。抑え部材11は、副鼻端4のレールウエブを副鼻端重心平面の区域で貫通するボルト18によって結合されている。総じて、終位置確保装置12のすべてのヒンジ結合箇所は、クロッシング鼻端の重心平面区域に存在するため、傾倒モーメンントの発生を大幅に防止できる。最後に図4には、ばねロッカーの詳細図が示されているが、この場合、ばね14の付勢力はU字形部材19の回動(Verdrehen)により相応に調節可能である。
可動鼻端と鋳造または溶接ベースフレームとを有するクロッシングの部分平面図。 図1の拡大詳細図。 図2のIII−IIIに沿って切断した断面図。 ばねロッカーの部分詳細図。
符号の説明
1 クロッシング
2 ベースフレーム
3 主鼻端
4 副鼻端
5 クロッシングの鼻端
6,7 固定翼レール
8 拘束箇所
9 駆動平面または閉鎖平面
10 支持部材
11 抑え部材
12 終位置確保装置
13 担持部材
14 圧縮ばね
15 軸線
16 連結部材
17 抑え部材
18 ボルト
19 U字形部材

Claims (6)

  1. ベースフレーム(2)内を滑り案内される可動鼻端を有する、レール分岐器のクロッシングであって、該鼻端が翼レール(6,7)に接触するように可動であり、接触位置において、前記ベースフレーム(2)に固定された支持部材(10)により側部を支持されるクロッシングにおいて、
    前記クロッシングの鼻端(5)を、前記翼レール(6,7)および前記支持部材(10)との接触位置において、弾性的に押圧する終位置確保装置(12)を備え、該終位置確保装置が、前記ベースフレーム(2)によって制限された空間内に配置されており、且つ前記ベースフレーム(2)または前記支持部材(10)と、前記クロッシング鼻端(5)とに結合されていることを特徴とするクロッシング。
  2. 前記終位置確保装置(12)が、2つの隣接する支持部材(10)を連結する担持部材に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載のクロッシング。
  3. 前記終位置確保装置(12)が、レール側において、主鼻端(3)のレール底部と副鼻端(4)のレール底部とを掴む抑え部材(11)に結合されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のクロッシング。
  4. 前記主鼻端(3)の底部と前記副鼻端(4)の底部とを掴む前記抑え部材(11)が、主鼻端または副鼻端(3,4)のレールウエブを、その重心区域で貫通するボルト(18)によって前記クロッシング鼻端(5)に結合されていることを特徴とする、請求項3に記載のクロッシング。
  5. 前記終位置確保装置(12)のレール側ヒンジ結合箇所が、前記クロッシング鼻端(5)の重心平面の区域に位置することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のクロッシング。
  6. 前記終位置確保装置(12)が、ばねロッカーとして構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のクロッシング。
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