JP2005509088A - スケール形成防止ポリマーを含む1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物 - Google Patents

スケール形成防止ポリマーを含む1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物 Download PDF

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Abstract

自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物であって、リン酸又は無リン酸洗浄性ビルダーと、スルホン化スケール形成防止ポリマーとを含む組成物。この組成物は、優れた輝き効果を提供する。

Description

本発明は、食器洗浄の分野にある。具体的には、本発明は、1回用量の形態の食器洗浄用組成物及び製品に関する。特に、本発明は、スケール形成防止ポリマーを含む1回用量の形態の食器洗浄用組成物及び製品に関する。この組成物及び製品は、優れた輝き効果を提供する。
ポリリン酸塩類は、自動食器洗浄用洗剤組成物において望ましい構成成分であり、非常に効果的なスケール阻害物質であるが、主要な欠点がある。ポリリン酸塩類は、時間が経つと加水分解されてオルトリン酸塩になる。オルトリン酸塩は、スケール阻害物質としては機能せず、実際にはカルシウムとのスケール(リン酸カルシウム)を形成する。洗浄溶液が高濃度のカルシウムを含有するとき、又は洗浄溶液の構築が不十分なときに、同様の問題が生じる。スケールが付着すると、皿/食器上だけでなく、食器洗浄機の内部、とりわけ加熱要素上(加水分解は高温で起こりやすい)にも被膜及び水滴跡が形成されて、食器洗浄プロセスの効率に悪影響を及ぼす。
炭酸塩類も、自動食器洗浄用洗剤組成物において一般的な構成成分であるが、やはりこれもスケールの問題を引き起こし、結果として、洗浄された物品上に被膜及び水滴跡を形成することがある。伝統的に、この被膜及び水滴跡形成の問題は、塩を用いて水を軟化させる(すなわち、陽イオン、特にCa2+及びMg2+の濃度を減少させる)ことによって改善され、また、水中に存在するイオンの硬度を制御し、食器洗浄溶液の表面張力を減少させるのにある程度役立ち、したがって液滴の形成を防ぎ、洗浄された台所用品を均一に乾燥させて被膜及び水滴跡形成の問題を改善する金属イオン封鎖剤、分散剤、及び界面活性剤を含有するすすぎ助剤の使用によって改善されてきた。
スルホン化ポリマーを使用して自動食器洗浄機におけるスケール形成を軽減させることは、当該技術分野で公知である。EP−A−851,022では、オレフィン系不飽和カルボン酸モノマーと、共重合可能なスルホン化モノマー、共重合可能な非イオン性モノマー、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのモノマー単位とを含むポリマーが、スケールを阻害するすすぎ組成物において使用されている。EP−A−1,111,037は、2つの別個の領域を有する洗剤の錠剤を記載しており、その領域の1つは溶解を遅らせる物質を含み、前記領域はスケール防止剤をさらに含むことができる。
PCT国際公開特許WO−A−01/72941は、洗浄性ビルダーと、カルボキシレート基及びスルホネート基を含む少なくとも1つのポリマーとを含む、自動食器洗浄用組成物を開示している。米国特許第6,191,088号は、スルホン酸基を含有するポリマーを含む、粉末状の自動食器洗浄用組成物を開示している。
伝統的に、機械による食器洗浄プロセスは、各洗浄の開始時にディスペンサーに洗剤を投入する工程と、必要な間隔で塩及びすすぎ助剤リザーバを充填する工程とを伴う。一部のユーザーは、これら全ての工程を行うのを不便に感じる場合があり、食器洗浄プロセスに必要な全ての機能を果たす単一製品を使用する、より簡便なプロセスを好む。単位用量の食器洗浄用洗剤は、一部の消費者にはより魅力的で便利なことがわかっており、さらに消費者が製品を計量する必要がなくなるので、投入用量がより精密になり、無駄な過剰投入又は過少投入が防止される。この理由から、錠剤形態の自動食器洗浄用洗剤製品が非常に普及した。またパウチ形態の洗剤製品も、当該技術分野において公知である。
食器洗浄用洗剤製品は、普通、ディスペンサー内に入れられ、食器洗浄プロセスの主洗浄サイクル中に放出される。しかし、一部の食器洗浄機のディスペンサーは完全水密性ではなく、これには主に2つの理由があり、すなわち、ディスペンサーに水を進入させるいくつかの孔があり、又はディスペンサーが食器洗浄プロセスの高温によって経時的に変形することのあるゴムバンドでシールされているからである。ディスペンサー内に水が進入すると、食器洗浄製品が過早に漏れ出て、予備すすぎの後に失われることがある。この問題は、低粘度の液体組成物の場合に特に深刻であり、かなりの量の製品が主洗浄サイクルの前に失われる可能性がある。固体組成物の場合にも、ディスペンサー内に水が漏れると、例えば組成物の固化をまねき、又は漂白剤のような何らかの成分の活性を失わせる問題となることがある。
本発明は、スルホン化スケール形成防止ポリマーと、スルホン化ポリマーを自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出する手段とを含む、1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物及び製品の構築に関する。特定の濃度のスルホン化スケール形成防止ポリマーを主洗浄溶液に送出するビルダー含有組成物が、リン酸カルシウム及び炭酸カルシウムスケールの形成を阻害するのに有効であり、その結果、洗浄された物品の被膜形成が軽減され、輝きが改善されることがわかった。
したがって、本発明の第一の態様によれば、自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物が提供され、この組成物は、リン酸又は無リン酸洗浄性ビルダーと、洗浄溶液の重量で少なくとも約80ppm、好ましくは少なくとも約100ppm、より好ましくは少なくとも約125ppm、さらに好ましくは少なくとも約140ppm、特に少なくとも約160ppmのポリマーを提供するのに十分な量のスルホン化スケール形成防止ポリマーとを含む。
本発明の他の態様によれば、スケール形成防止ポリマーと共に、最適な洗浄及び仕上げ効果をもたらすように規定された比率で炭酸塩源とアルカリケイ酸塩とを含む、1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物及び製品が提供される。好ましくは、炭酸塩源とアルカリケイ酸塩との重量比は少なくとも約3、好ましくは少なくとも約3.5、より好ましくは少なくとも約4、さらに好ましくは少なくとも約4.5である。他方では、炭酸塩源のスルホン化スケール形成防止ポリマーに対する重量比は、好ましくは少なくとも約4、より好ましくは少なくとも約6である。また1回用量の製品には、普通、スルホン化ポリマーを自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出する手段が含まれる。これらの配合は、優れた洗浄及び仕上げ効果をもたらすだけでなく、ガラス、陶器、及び磁器の優れた手入れも提供する。炭酸塩は、優れたビルダー、漂白剤源、かつアルカリ性源であり、汚れの良好な加水分解をもたらす。さらにコストの見地からも非常に魅力的な成分である。これら全ての特性が総合的な性能に貢献するが、皿/食器に炭酸塩の沈着が起こることがある。しかし、炭酸塩が高濃度の場合でも、規定された重量比のスルホン化ポリマーが炭酸塩付着物の形成を防ぎ、又は最小限に抑える働きをすることがわかった。食品固形物が加水分解されると、皿/食器上に付着し得る大きな汚れを生じることがあるが、これらの付着物もスルホン化ポリマーの存在によって最小限に抑えられ、又は防止される。
炭酸塩によってもたらされるアルカリ性は、皿/食器、とりわけガラス、陶器、及び磁器のようなケイ酸塩含有材料の腐食傾向を高めることがある。Si−O−Si結合の加水分解の結果としてシリカの格子が溶出することがあり、またガラス構造体から金属イオンが溶出することもある。腐食が起こると表面が不均一になり、その結果ガラスからの光の反射の仕方を変化させて、表面の輝きを失わせることがある。スケール形成防止ポリマーを、比率が少なくとも約3、好ましくは少なくとも約3.5、より好ましくは少なくとも約4、さらに好ましくは少なくとも約4.5の炭酸塩源とアルカリケイ酸塩とを組み合わせて使用し、洗剤組成物に添加すると、ガラス、陶器、及び磁器の腐食並びに退色が最小限に抑えられ、又は妨げられることがわかった。同時に、優れた仕上げ効果も得られる。
炭酸塩源は、炭酸塩を含有する化合物、又は洗浄条件下で炭酸塩を生じさせる化合物から選択することができる。好ましい炭酸塩源は、アルカリ金属炭酸塩類、重炭酸塩類、過炭酸塩類、及びこれらの混合物である。好ましい実施形態では、本発明の組成物及び製品は、組成物の約6〜約50重量%、好ましくは約10〜約40重量%の炭酸塩源を含む。
アルカリケイ酸塩は、好ましくはメタケイ酸塩を含まない。好ましいのは、SiO2のアルカリ金属酸化物(M2O、式中、Mはアルカリ金属)に対する比率が通常約1.8〜約3、好ましくは約2〜約2.4のケイ酸塩類である。本明細書に使用する組成物は、組成物の約2重量%〜約20重量%、好ましくは約3重量%〜約10重量%の濃度でアルカリケイ酸塩類を含み、メタケイ酸塩を含まないのが好ましい。
最適な洗浄効果及び被膜形成効果は、ビルダーとポリマーとの重量比が約5:1〜約15:1のときに得られる。本明細書で使用するとき、用語「ビルダー」には、金属イオン封鎖性ビルダー(例えば、リン酸塩類及びクエン酸塩類)及び沈殿性ビルダー(例えば、炭酸塩類)が含まれるが、主にアルカリ類の働きをする物質、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、及びSiO2のNa2Oに対する比率が1を超えるアルカリケイ酸塩類、例えばメタケイ酸ナトリウム及び非晶性ケイ酸塩類などは含まない。しかし前述のように、本発明の組成物は、金属の腐食を保護し、陶器及びガラス製品を含む皿類への破壊作用から保護するために、またpH調節のためにアルカリ金属ケイ酸塩類を含んでもよいが、組成物はメタケイ酸塩類を含まないことが好ましい。メタケイ酸塩類は、侵食性があり、腐食を生じ、皿/食器に破壊作用を及ぼすことのあるpHの高い組成物を生み出す。好ましくは、洗浄溶液中での組成物のpHは約9〜約11、好ましくは約10〜約10.8である。
本発明の組成物によって達成される洗浄及び仕上げ性能は、洗浄性酵素、好ましくはプロテアーゼ類を組み込むことによって高めることができる。これらは、タンパク質汚れ、とりわけ卵及びデンプン質の汚れの除去に大きな効果をもたらす。したがって、スルホネートポリマーによってもたらされる被膜形成に関する効果と、洗浄性酵素によってもたらされる水滴跡形成に関する効果とを相乗的に組み合わせると、並外れた輝き効果がもたらされる。したがって、本発明のもう1つの態様によれば、スルホン化スケール形成防止ポリマーと;洗浄性酵素と;スルホン化ポリマー及び洗浄性酵素を同時に又は順次に自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出する手段とを含む組成物が提供される。好ましい実施形態では、酵素はタンパク質分解酵素である。また、デンプン分解酵素も本明細書に用いるのに好ましい。
ポリマーの特性が優れているので、洗浄及び仕上げ性能を損なわずに、食器洗浄プロセスに使用される洗剤の絶対量を減少させることができる。したがって本発明の好ましい態様では、食器洗浄機の主洗浄サイクルに約10〜約40g、好ましくは約12〜約25g、特に約15〜約22gの食器洗浄用洗剤組成物を提供するように適合されている1回用量の形態が提供される。好ましくは、ポリマーは、食器洗浄用組成物中に組成物の約3重量%〜約6重量%の濃度で存在する。
自動食器洗浄操作は、通常、3つ以上のサイクル、すなわち予備洗浄サイクル、主洗浄サイクル、及び1以上のすすぎサイクルを含む。欧州では、予備洗浄サイクルは、使用される場合、通常約6分又は7分間続く冷水サイクルである。主洗浄サイクルでは、水は冷たい状態で入ってきて、約55℃又は65℃まで加熱され、サイクルが約20分間続く。すすぎは、普通、主洗浄に続いて2つ以上の別個のサイクルを含んでおり、第一のサイクルは冷水で約2〜5分間続き、第二のサイクルは冷水から開始されて、約65℃又は70℃に加熱され、約20分間続く。食器洗浄機は、各サイクル開始時に冷水で満たされ、それが各サイクルの終わりにフィルタを通して空にされる。食器洗浄用洗剤のほとんどの成分は、サイクルの温度及び持続時間により、主洗浄サイクル中により効果的に働くように配合されている。主洗浄用の洗剤は、主洗浄の開始時に自動的に開くディスペンサー内に入れられる。しかし、ディスペンサーの設計によっては、水を進入させる孔がいくつか含まれているものもあり、消耗によって水密性が低下するものもある。ディスペンサーが水密性でないという事実が、異なる問題を引き起こすことがある。第一に、主洗浄サイクルの前に洗剤が漏れ出ることがあり、第二に、洗浄溶液に送出される前に洗剤成分の一部が活性を失うことがあり、第三に、とりわけ固体組成物の場合に、粘着及び固化の問題が生じることがある。前述の問題を考えると、以下で詳述するように、少なくとも主洗浄サイクルまで食器洗浄用洗剤を保護することが望ましい。
本明細書に用いるのに好適な1回用量の形態には、単一区画パウチ及び多区画パウチ、カプセル、並びにアンプルが含まれる。本明細書に用いるのに好ましいのは、単一区画パウチ及び多区画パウチの両方である。洗剤活性物質の段階的又は順次送出を達成する目的では、多区画パウチの少なくとも2つの区画が使用条件下で異なる分解速度又は溶解特性を有することが好ましい。フィルム溶解度は、例えば、pH、温度、イオン強度、又は他のいずれかの手段によって制御することができる。
本明細書に用いるのに好適であるのは、予備洗浄サイクル中に洗剤を保護し、主洗浄サイクル中にそれを放出するために、冷水に実質的に不溶性で温水に可溶性の1回用量の形態の製品である。この1回用量の形態は、食器洗浄機のディスペンサーに入れるように設計することができ、あるいは食器洗浄機のディスペンサーの外部、例えば食器洗浄機のカトラリーバスケット内、ネット内、ドア上、又は底面上に置くように設計することもできる。好ましい実施形態では、食器洗浄用洗剤の保護は、冷水(すなわち、約20℃以下)に実質的に不溶性で温水(すなわち、約30℃以上、好ましくは約40℃以上)に可溶性のフィルム材料で、1以上のパウチ区画を作製することによって達成される。好ましい実施形態では、洗剤活性物質の段階的又は順次送出の見地から、区画の少なくとも1つが、約20℃以下の冷水に実質的に不溶性で約30℃以上の温水に可溶性の材料で作製され、他の少なくとも1つの区画が、20℃以下の冷水に可溶性の材料で作製される。あるいは、パウチ全部を、冷水に実質的に不溶性で温水に可溶性の材料で作製することもできる。
好ましくは、以下で定義する試験によるフィルム材料の水溶解度は、冷水条件下(20℃以下)で水に少なくとも10分間、好ましくは少なくとも15分間曝したときに、約50%未満、より好ましくは約20%未満、特に約5%未満であり、温水条件下(30℃以上、好ましくは40℃以上)で水に約5分間、好ましくは約3分間曝したときに、少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約75%、特に少なくとも約95%である。本明細書ではこのようなフィルム材料を、冷水に実質的に不溶性で温水に可溶性であると呼ぶ。時には、これを単に「温水可溶性」と略す。段階的な放出をもたらすのとは別に、この種の材料はまた、濡れた手で取り扱うときのパウチ材料のゲル化の問題も解決する。
パウチ材料50グラム±0.1グラムを予め計量した400mlビーカーに加え、蒸留水245ml±1mlを加える。これを、水浴を用いて所望の温度に保持し、600rpmに設定された磁性攪拌器上で所望の時間激しく攪拌する。次いで、この混合物を、最大孔径20μmの組み立て式定性焼き付けガラスフィルターに通して濾過する。従来のいずれかの方法によって回収された濾液から水を乾燥させ、残っている物質の重量を測定する(これが溶解又は分散部分である)。その後、溶解度%又は分散度%を計算することができる。
本明細書に用いるのに好適なパウチは、単一区画パウチの形態にすることができ、その場合パウチの内容物は、液体、ゲル化可能な液体、ペースト、ゲル、液体−固体懸濁液、固められていない粉末、高密度化粉末、圧密化粉末(例えば、球体、麺状など)、錠剤、又はこれらの組み合わせの形態にすることができる。単一区画のパウチは、プロセスの単純さの見地から非常に魅力的である。
あるいは、本発明のパウチを多区画パウチにすることもできる。このようなパウチは、成分を様々な物理形態で送出し、遅延放出又は順次放出効果を実現し、貯蔵時又は食器洗浄プロセス中に適合性のない洗剤組成物を隔てておくのに特に有用である。本明細書に用いるのに好ましい実施形態は、異なる分解速度又は分解特性を示す少なくとも2つの区画を有する多区画パウチである。好ましい実施形態では、液体組成物を含む第1区画と固体組成物を含む第2区画とを備える多区画パウチが提供される。好ましくは、液体区画は前述の温水可溶性の材料で作製され、固体区画は冷水可溶性の材料、すなわち、冷水条件下(20℃以下)で水に約5分間、好ましくは約3分間曝したときに少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも75重量%、より好ましくは少なくとも95重量%まで溶解する材料で作製される。欧州の食器洗浄機の動作方式(冷水で満たされ、その冷水が加熱器を用いて加熱される)のために、温水可溶性の材料で作製された区画は、冷水可溶性の材料で作製された区画よりも溶解に長い時間がかかる。この種のパウチは、液体組成物を遅延放出できるので、洗剤組成物の最適化された使用がもたらされる。本明細書に用いるのに好ましいのは、液体洗剤組成物と固体洗剤組成物との重量比が約1:30〜約30:1、好ましくは約1:1〜1:25、より好ましくは約1:15〜約1:20のパウチである。好ましい実施形態では、液体組成物はスケール形成防止ポリマーを含んでおり、ポリマーの遅延放出が被膜形成防止効果を向上させるのに有益である。粉末形態のスケール形成防止ポリマーは、極めて吸湿性が高く、したがって環境及び配合の他の構成成分から水を取り込むことができる。ポリマーが水を取り込むと、結晶化して溶解速度が低下し、さらに、水の取り込みがパウチ及び組成物の安定性の問題を引き起こすことがある。これらの問題は、液体形態のポリマーを液体含有区画に導入することによって克服することができる。また、洗浄性酵素を含む液体組成物も好ましく、このことは、酵素が固体組成物に含有される漂白剤及び高アルカリ性物質から隔てられるので、酵素の貯蔵安定性の見地から有利である。さらに、液体含有区画(実質的に冷水不溶性で温水可溶性)は、固体含有区画(冷水可溶性)よりも溶解又は分解に時間がかかるので、洗浄溶液中の漂白剤と酵素との間及び界面活性剤と酵素との間の好ましくない相互作用が最小限に抑えられ、食器洗浄プロセスの終わりの方の段階で、改善されたタンパク質汚れの除去及び水滴跡に関する効果がもたらされる。
負に荷電したポリマーと、界面活性剤、とりわけ正に荷電した又は半極性の界面活性剤、例えばアミンオキシド類などが相互作用すると、活性を低減させ、したがって両方の物質によってもたらされる洗浄及び仕上げ性能を低下させるコアセルベート類の形成を引き起こすことがあるので、界面活性剤とポリマーとを異なる区画に入れることが望ましい。固体組成物、とりわけ酸素漂白剤を含む組成物が入ったパウチ区画には、普通、生成される酸素を逃がすためにピンで穴があけられている。しかし、ピンを刺して形成された穴は、香料又は悪臭も漏出させる。例えば、界面活性剤は、不快な匂いを伴うことが多く、そのようなパウチが二次包装内に包装されているときには、不快な界面活性剤臭が包装のヘッドスペース内で濃縮され、ユーザーが包装を開けるたびに放出される可能性がある。液体含有区画はピンホールなしで作製しなければならないので、この問題は、界面活性剤を液体組成物に含むことによって回避することができる。故に、もう1つの実施形態によれば、液体組成物が界面活性剤を含む。界面活性剤を液相に含むことのもう1つの利点とは、界面活性剤を固体物質に組み込む問題が回避されることである。さらなる利点は、界面活性剤が固体組成物よりもいくらか遅れて放出されることであり、これが、界面活性剤と食器/皿の表面との間の相互作用による悪影響を受けることのある、漂白剤及び酵素の性能をより良好なものにする。
好ましくは固体組成物に香料が導入され、ピンで穴をあけることによって、製品を食器洗浄機で使用する前に香料を緩やかに放出させることができる。
もう1つの好ましい実施形態では、自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される多区画パウチ、カプセル、又はアンプルの形態の自動食器洗浄用製品であって、リン酸又は無リン酸洗浄性ビルダーと、スルホン化スケール形成防止ポリマーとを含む1回用量の自動食器洗浄用組成物を含んでおり、該食器洗浄用製品には、使用条件下で異なる分解速度又は溶解特性を有する少なくとも2つの区画が含まれており、分解又は溶解速度のより遅い前記区画にスケール形成防止ポリマーが組み込まれている自動食器洗浄用製品が提供される。好ましくは、この製品は洗浄性酵素、好ましくはタンパク質分解酵素をさらに含んでおり、その少なくとも一部分には、分解又は溶解速度のより遅い区画内にスケール形成防止ポリマーが組み込まれている。また、スケール形成防止ポリマーが、洗浄溶液中に少なくとも約80ppm、好ましくは少なくとも約100ppm、より好ましくは少なくとも約125ppm、さらに好ましくは少なくとも約140ppm、特に少なくとも約160ppmの濃度を提供するのに十分な量で存在することが好ましい。好ましくは、ポリマーは組成物の約3重量%〜約6重量%の濃度で存在し、ポリマーとビルダーとの重量比は5:1〜約15:1であり、洗浄溶液中での製品のpHは約9〜約11、好ましくは約10〜約10.8である。
本発明の組成物及び製品によってスケール形成防止特性がもたらされるので、塩を使用する必要がなく、輝き効果がもたらされるので、すすぎ助剤を使用する必要もない。したがって、本発明のもう1つの態様によれば、すすぎ助剤及び塩を使用しない、自動食器洗浄機における食器/調理器具の洗浄のための組成物又は製品の使用が提供される。本発明の組成物は、洗浄された食器/調理器具上の輝きを改善するだけでなく、食器洗浄機の部品上、とりわけ、高温がリン酸塩及び炭酸塩のスケールを形成しやすいという事実からスケールが形成されやすい傾向にある加熱要素上のスケールの付着を妨げる。加熱器上にスケールが付着する問題とは、見た目の影響だけでなく、加熱要素と水との間の熱伝達率が減少し、その結果水の加熱及び食器洗浄プロセスの効率も低下するという事実である。
本発明のもう1つの態様によれば、本発明の組成物又は製品で食器/調理器具を処理することから成る、自動食器洗浄機における食器/調理器具の洗浄方法が提供される。好ましい実施形態では、本発明の組成物を含むパウチ又は他の1回用量が、食器洗浄機のディスペンサーを介して主洗浄サイクルに送出される。
本発明は、主洗浄サイクルに送出される、スルホン化スケール形成防止ポリマーを含む1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物及び製品を想定している。この組成物及び製品は、輝き効果をもたらし、塩及びすすぎ助剤の使用を回避する。また本発明は、組成物及び製品の方法並びに使用も提供する。
(スルホン化スケール形成防止ポリマー)
本発明の組成物の必須成分は、スルホン化スケール形成防止ポリマーである。本発明の組成物は、組成物の約3〜6重量%、好ましくは約3.5〜約5重量%のポリマーを含む。ポリマーは、一般に約0.1重量%〜約90重量%、好ましくは約1重量%〜約30重量%のスルホン酸含有モノマーを含む。スルホネートモノマーの例には、アリルヒドロキシプロパニルスルホネートエーテル類、アリルスルホン酸類、メタリルスルホン酸類、スチレンスルホン酸類、ビニルトルエンスルホン酸類、アクリルアミドアルカンスルホン酸類、アリルオキシベンゼンスルホン酸類、2−アルキルアリルオキシベンゼンスルホン酸類、例えば4−スルホフェノールメタリルエーテル、及びこれらのアルカリ金属塩類又はアルカリ土類金属塩類又はアンモニウム塩類が挙げられるが、これらに限定されない。
スケール阻害コポリマーの好適な例には、4−スルホフェノールメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、及びメチルメタクリレートのテトラポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。モノマー単位であるスルホフェノールメタリルエーテルは、次式を有しており:
CH2=C(CH3)CH2OC64SO3
式中、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、又はアンモニウムイオンを表す。
スケール阻害コポリマーの他の好適な例には、アクリル酸及び4−スルホフェノールメタリルエーテルのコポリマー;アクリル酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネートのコポリマー;アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホネート、及びスチレンスルホン酸ナトリウムのターポリマー;アクリル酸及びビニルピロリドンのコポリマー;アクリル酸及びアクリルアミドのコポリマー;並びに、スルホフェニルメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、メチルメタクリレート、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、ポリマーは、4−スルホフェノールメタリルエーテル、メタリルスルホン酸ナトリウム、アクリル酸、及びメチルメタクリレートのテトラポリマーである。本明細書に用いるのに好ましいのは、ポリアクリル酸、メチルメタクリレート、スルホフェノールメタリルエーテル、及びメタリルスルホン酸ナトリウムを含むコポリマーである。
好ましい市販のコポリマーには、アルコ・ケミカル(Alco Chemical)から供給される、アルコスパース(Alcosperse)240、アクアトリート(Aquatreat)AR540、及びアクアトリートMPS;ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)から供給される、アクメル(Acumer)3100、及びアクメル2000;BFグッドリッチ(BF Goodrich)から供給される、グッドリッチ(Goodrich)K−798、K−775、及びK−797;ISPテクノロジーズ社(ISP technologies Inc.)から供給されるACP1042;並びにアルドリッチ(Aldrich)から供給されるポリアクリル酸/アクリルアミドが挙げられる。特に好ましいコポリマーは、アルコ・ケミカルから供給されるアルコスパース240である。
(温水可溶性パウチ材料)
パウチ材料は、主洗浄サイクルにスルホン化ポリマーを送出できるようなものであり、例えば、前述したような、約20℃以下の水に不溶性で約30℃以上の水に可溶性又は分散性の材料である。熱力学的溶解特質に加えて、フィルムの溶解速度及びその機械的安定性も、本発明に重要な役割を果たす。本明細書に用いるのに好ましいのは、ポリビニルアセテート類の加水分解によって得られる市販のポリビニルアルコール類(PVA)である。このようなフィルムの溶解度は、PVAの加水分解の程度によって、又は架橋剤を用いることによって選択的に調節することができる。本明細書に用いるのに好適な市販のPVAの例は、アイセロ(Aicello)から入手可能なBP26、アクアフィルム(Aquafilm)から入手可能なL10及びL15、クラレ(Kuraray)から入手可能なVF−M及びVM−S、並びにモノゾル(Monosol)から入手可能なE−2060であり、本明細書に用いるのに特に好ましいのは、アイセロから入手可能なBP26である。フィルムの厚さが、溶解速度に影響を及ぼすことがあり、本明細書に用いるのに好ましいのは約10μm〜約100μmの厚さを有するフィルムである。
本明細書に用いるのに好ましい他の材料は、デンプン、デンプン誘導体、セルロース、及びセルロース誘導体、特にメチルセルロース、及びこれらの混合物である。本明細書に用いるのに特に好ましいのは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むポリマーである。
(界面活性剤)
本発明の組成物及び方法では、洗剤界面活性剤は、好ましくは、単独で、又は他の構成成分(すなわち、石鹸泡抑制剤)との組み合わせで、低発泡性のものである。本明細書に好適な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、例えば、アルキルサルフェート類、アルキルエーテルサルフェート類、アルキルベンゼンスルホネート類、アルキルグリセリルスルホネート類、アルキル及びアルケニルスルホネート類、アルキルエトキシカルボキシレート類、N−アシルサルコシネート類、N−アシルタウレート類、及びアルキルサクシネート類及びスルホサクシネート類であって、アルキル、アルケニル、又はアシル部分がC5〜C20、好ましくはC10〜C18直鎖又は分枝鎖であるものなど;陽イオン性界面活性剤、例えば、クロリンエステル類(米国特許第4228042号、第4239660号、及び第4260529号)及びモノC6〜C16N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤であって、残りのN位がメチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基で置換されているものなど;低曇点及び高曇点の非イオン性界面活性剤及びこれらの混合物、例えば、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特にC6〜C18の第一級アルコール類から誘導されるエトキシレート類)、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、BASFのポリ・タージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)、エポキシ末端処理されたポリ(オキシアルキル化)アルコール類(例えば、BASFのポリ・タージェント(登録商標)SLF18B、PCT国際公開特許WO94/22800を参照のこと)、エーテル末端処理されたポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、並びにBASF−ワイアンドット社(BASF-Wyandotte Corp.)(ミシガン州ワイアンドット)からのPLURONIC(登録商標)、REVERSED PLURONIC(登録商標)、及びTETRONIC(登録商標)のようなブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン高分子化合物を含むもの;両性イオン性界面活性剤、例えば、C12〜C20アルキルアミンオキシド類(本明細書に用いるのに好ましいアミンオキシド類には、C12ラウリルジメチルアミンオキシド、C14及びC16ヘキサデシルジメチルアミンオキシドが挙げられる)、及びミラノール(Miranol)(商標)C2Mのようなアルキル両性カルボン酸界面活性剤など;並びにベタイン類及びスルタイン類のような双イオン性界面活性剤;並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書に好適な界面活性剤は、例えば、米国特許第3,929,678号、第4,259,217号、EP−A−0414549、PCT国際公開特許WO93/08876、及びWO93/08874に開示されている。界面活性剤は、通常、組成物の約0.2重量%〜約30重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で存在する。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は、低発泡性であり、これには、低曇点非イオン性界面活性剤、及び高発泡性界面活性剤と、その石鹸泡抑制剤の働きをする低曇点非イオン性界面活性剤との混合物が挙げられる。
(ビルダー)
本明細書の洗剤及び洗浄性組成物に用いるのに好適なビルダーには、クエン酸塩類及びポリリン酸塩類、例えばトリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウム六水和物、トリポリリン酸カリウム、及びトリポリリン酸ナトリウムとトリポリリン酸カリウムとの混合塩のような、水溶性の硬度イオン錯体を形成するビルダー(金属イオン封鎖性ビルダー)、並びに、炭酸塩類、例えば炭酸ナトリウムのような硬度沈殿物を形成するビルダー(沈殿性ビルダー)が挙げられる。ビルダーは、通常、組成物の約30〜約80重量%、好ましくは約40〜約70重量%の濃度で存在する。また、金属イオン封鎖性ビルダーと沈殿性ビルダーとの比率が、約10:1〜約1:1、好ましくは約8:1〜2:1であることも好ましい。
(ケイ酸塩類)
本明細書に用いるのに好適なケイ酸塩類には、ある程度まで水溶性又は不溶性のビルダー、例えば、結晶性の層状ケイ酸塩類(EP−A−0164514及びEP−A−0293640)、並びにゼオライトA、B、P、X、HS、及びMAPを含むアルミノケイ酸塩類などが挙げられる。
また、SiO2:Na2O比が1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0の非晶性ケイ酸ナトリウムも本明細書に使用できるが、長期保存安定性の観点から極めて好ましいのは、全ケイ酸塩(非晶性及び結晶性)を約22%未満、好ましくは約15%未満含有する組成物である。
(酵素)
本明細書に用いるのに好ましい酵素は、タンパク質分解酵素、例えば、エスペラーゼ(Esperase)(登録商標)、アルカラーゼ(Alcalase)(登録商標)、デュラザイム(Durazym)(登録商標)、及びサビナーゼ(Savinase)(登録商標)(ノボ(Novo))、並びにマキサターゼ(Maxatase)(登録商標)、マキサカル(Maxacal)(登録商標)、プロペラーゼ(Properase)(登録商標)、及びマキサペム(Maxapem)(登録商標)(ヒスト・ブロカデス(Gist-Brocades))などである。本明細書に用いるのに好適な他の酵素には、細菌性及び真菌性セルラーゼ類、例えばケアザイム(Carezyme)及びセルザイム(Celluzyme)(ノボノルディスクA/S(Novo Nordisk A/S));ペルオキシダーゼ類;リパーゼ類、例えばアマノ−P(Amano-P)(天野製薬(Amano Pharmaceutical Co.))、M1リパーゼ(M1 Lipase)(登録商標)及びリポマックス(Lipomax)(登録商標)(ヒスト・ブロカデス)、並びにリポラーゼ(Lipolase)(登録商標)及びリポラーゼ・ウルトラ(Lipolase Ultra)(登録商標)(ノボ);クチナーゼ類;α及びβアミラーゼ類、例えばピュラフェクトOxAm(Purafect Ox Am)(登録商標)(ジェネンコア(Genencor))、並びにターマミル(Termamyl)(登録商標)、バン(Ban)(登録商標)、フンガミル(Fungamyl)(登録商標)、デュラミル(Duramyl)(登録商標)、及びナタラーゼ(Natalase)(登録商標)(ノボ);ペクチナーゼ類;及びこれらの混合物が挙げられる。酵素は、好ましくは、小球状、粒状、又は共粒状で、通常は組成物の約0.0001重量%〜約2重量%の範囲の純酵素濃度で本明細書に加えられる。
(漂白剤)
本明細書に好適な漂白剤には、塩素漂白剤及び酸素漂白剤が挙げられ、とりわけ無機過水和物塩、例えば、過ホウ酸ナトリウム一水和物及び四水和物、並びに放出速度を制御するために任意選択的にコーティングされた過炭酸ナトリウム(例えば、硫酸塩/炭酸塩コーティングに関してはGB−A−1466799を参照のこと)、有機過オキソ酸漂白剤前駆体及び/又は遷移金属コーティング漂白触媒(とりわけマンガン又はコバルト)を有する前形成有機過オキソ酸及びこれらの混合物が挙げられる。無機過水和物塩は、通常、組成物の約1重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、より好ましくは約5重量%〜約25重量%の範囲の濃度で組み込まれる。炭酸塩源の一部として本明細書に用いるのに好ましいのは、過炭酸ナトリウムである。本明細書に用いるのに好ましい過オキソ酸漂白剤前駆体には、過安息香酸及び置換型過安息香酸の前駆体;陽イオン性過オキソ酸前駆体;過酢酸前駆体、例えば、TAED、アセトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びペンタアセチルグルコース;過ノナン酸前駆体、例えば、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(イソ−NOBS)及びノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS);アミド置換型アルキル過オキソ酸前駆体(EP−A−0170386);並びにベンゾオキサジン過オキソ酸前駆体(EP−A−0332294及びEP−A−0482807)が挙げられる。漂白剤前駆体は、通常、組成物の約0.5重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲の濃度で組み込まれ、前形成有機過オキソ酸自体は、通常、組成物の0.5重量%〜25重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の範囲の濃度で組み込まれる。本明細書に用いるのに好ましい漂白触媒には、トリアザシクロノナンマンガン及び関連錯体(米国特許第4246612号、第5227084号);ビスピリジルアミンコバルト、ビスピリジルアミン銅、ビスピリジルアミンマンガン、ビスピリジルアミン鉄、及び関連錯体(米国特許第5114611号);並びにペンタミンアセテートコバルト(III)及び関連錯体(米国特許第4810410号)が挙げられる。
(低曇点非イオン性界面活性剤及び石鹸泡抑制剤)
本明細書に用いるのに好適な石鹸泡抑制剤には、低曇点を有する非イオン性界面活性剤が挙げられる。本明細書で使用するとき、「曇点」とは、温度が増加するにつれて溶解性が低下する界面活性剤で生じる、非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、第2相の出現が観察できる温度を「曇点」と呼ぶ(カーク・オスマー(Kirk Othmer)、360〜362頁参照)。本明細書で使用するとき、「低曇点」非イオン性界面活性剤とは、30℃未満、好ましくは約20℃未満、さらに好ましくは約10℃未満、最も好ましくは約7.5℃未満の曇点を有する非イオン性界面活性剤系成分として定義される。典型的な低曇点非イオン性界面活性剤には、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特に一級アルコールから誘導されるエトキシレート類、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられる。また、このような低曇点の非イオン性界面活性剤には、例えば、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、BASFのポリ・タージェント(登録商標)SLF18)及びエポキシ末端処理されたポリ(オキシアルキル化)アルコール類(例えば、米国特許第5,576,281号に記載のようなBASFの非イオン性のポリ・タージェント(登録商標)SLF18Bシリーズ)も挙げられる。
好ましい低曇点界面活性剤は、次式を有するエーテル末端処理されたポリ(オキシアルキル化)石鹸泡抑制剤であり:
Figure 2005509088
式中、R1は平均約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R2は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R3は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、xは約1〜約6の整数であり、yは約4〜約15の整数であり、zは約4〜約25の整数である。
その他の低曇点非イオン性界面活性剤は、次式を有するエーテル末端処理されたポリ(オキシアルキル化)であり:
IO(RIIO)nCH(CH3)ORIII
式中、RIは、約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換型又は非置換型、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカルから成る群から選択され;RIIは同じものでも異なるものでもよく、任意の所与の分子における分枝鎖又は直鎖C2〜C7アルキレンから成る群から独立して選択され;nは1〜約30の数であり;RIIIは以下のものから成る群から選択される:
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜8員環の置換型又は非置換型複素環、及び
(ii)約1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換型又は非置換型、環式又は非環式の脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカル;
(b)ただし、R2が(ii)の場合、(A)R1の少なくとも1つがC2〜C3アルキレン以外のものであるか、又は(B)R2が6〜30個の炭素原子を有することを条件とし、さらにR2が8〜18個の炭素原子を有する場合、RがC1〜C5アルキル以外のものであることを条件とする。
本明細書に好適なその他の構成成分には、組成物の約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%の濃度の、分散性、再付着防止性、汚れ放出性、又はその他の洗浄特性を有する有機ポリマーが挙げられる。本明細書に好ましい再付着防止ポリマーには、アクリル酸含有ポリマー、例えば、ソカラン(Sokalan)PA30、PA20、PA15、PA10、及びソカランCP10(BASF社)、アクゾル(Acusol)45N、480N、460N(ローム・アンド・ハース)、アクリル酸/マレイン酸コポリマー、例えばソカランCP5、並びにアクリル/メタクリルコポリマーが挙げられる。本明細書に好ましい汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロース類(米国特許第4,000,093号)、ポリオキシエチレン類、ポリオキシプロピレン類及びそのコポリマー、並びに、エチレングリコール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物のテレフタレートエステル類を主体とする、非イオン性及び陰イオン性ポリマーが挙げられる。
重金属イオン封鎖剤及び結晶成長阻害剤、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシ−エチレン−1,1−ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン−N,N’−ジサクシネートの塩及び遊離酸の形態は、一般に組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で本明細書に用いられるのに好適である。
本明細書の組成物は、腐食防止剤を含有することができ、これには、例えば、組成物の約0.05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の濃度の有機銀コーティング剤(とりわけ、ウィンターシャル(Wintershall)(ドイツ、ザルツベルゲン)から販売されているウィノン(Winog)70のようなパラフィン類)、窒素含有腐食防止化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンズイマダゾール、GB−A−1137741参照)、並びに組成物の約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約0.4重量%の濃度のマンガン(II)化合物、特に有機配位子のマンガン(II)塩などがある。
本明細書に好適なその他の構成成分には、着色剤、約0.01%〜約5%の濃度の水溶性ビスマス化合物、例えば、酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマス、約0.01%〜約6%の濃度の酵素安定剤、例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール及び塩素漂白剤スカベンジャー、石灰石鹸分散剤(PCT国際公開特許WO93/08877参照)、石鹸泡抑制剤(PCT国際公開特許WO93/08876及びEP−A−0705324参照)、ポリマー転染阻害剤、光学的光沢剤、香料、充填剤、並びに粘土が挙げられる。
液体洗剤組成物は、メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールのような少量の低分子量一級又は二級アルコールを含有でき、本発明の液体洗剤に使用することができる。少量で用いられるその他の好適なキャリア溶媒には、グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ソルビトール、及びこれらの混合物が挙げられる。
(パウチ)
本明細書に用いるのに特に有用な単位用量形態は、パウチである。本明細書のパウチは、通常、好ましくは本明細書に記載の材料で作製された2つ以上の区画を含む、密閉構造体である。ディスペンサーに適合するという制約を条件に、パウチは、組成物を保持するのに好適な、例えばパウチが水と接触する前にパウチから組成物が放出されることのないような、いかなる形態、形状、及び材料でもよい。厳密な手法は、例えば、パウチ内の組成物の種類及び量、パウチ内の区画の数、組成物及び/又はその構成成分を保持、保護及び送出、又は放出するのにパウチに必要な特質に左右される。
組成物又はその構成成分は、パウチ内部の容積空間に入れられ、通常は水溶性材料の防壁によって外部環境から隔てられている。通常、パウチの異なる区画に入っている組成物の異なる構成成分は、水溶性材料の防壁によって互いに隔てられている。
多区画パウチの場合、区画をそれぞれ異なる色にすることができ、例えば第一区画を緑色又は青色にして、第二区画を白色又は黄色にすることができる。パウチの1つの区画は、不透明又はほぼ不透明にして、パウチの第二区画を、半透明、透明、又はほぼ透明にすることができる。パウチの区画は、同一の内容積を有する同一のサイズであってもよく、又は異なる内容積を有する異なるサイズであってもよい。
圧縮力下での変形性及びディスペンサーとの適合性の理由から、液体構成成分が入ったパウチ又はパウチの区画は、普通、前記区画の容積空間の約50%まで、好ましくは約40%まで、より好ましくは約30%まで、さらに好ましくは約20%まで、さらに好ましくは約10%までの体積を有する空泡を含有する。
パウチは、好ましくは温水条件下で水に可溶性又は分散性のパウチ材料で作製され、好ましくは本明細書で前述した方法によって測定したときに少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又はさらに少なくとも95%の水溶性を有する。
好ましいパウチ材料は、ポリマー材料、好ましくはフィルム又はシートに成形されるポリマーである。パウチ材料は、例えば、当該技術分野において公知のように、ポリマー材料のキャスティング、吹込成形、押出成形、又はインフレーションによって得ることができる。
パウチ材料として用いるのに好適な好ましいポリマー、コポリマー、又はそれらの誘導体は、ポリビニルアルコール類、部分的に加水分解されたポリビニルアセテート類、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド類、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル類、セルロースエステル類、セルロースアミド類、ポリビニルアセテート類、ポリカルボン酸類及び塩類、ポリアミノ酸類又はペプチド類、ポリアミド類、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー類、デンプン及びゼラチンを含めた多糖類、キサンタン及びカラゴムのような天然ゴム類から選択される。より好ましいポリマーは、ポリアクリレート類及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート類から選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール類、ポリビニルアルコールコポリマー、部分的に加水分解されたポリビニルアセテート類及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシブチルメチルセルロース(HBMC)、並びにこれらの組み合わせから選択される。好ましくは、パウチ材料中のポリマー、例えばPVAポリマーの濃度は、少なくとも60%である。
ポリマーは、いかなる重量平均分子量を有することもできるが、好ましくは約1,000〜1,000,000、より好ましくは約10,000〜300,000、さらに好ましくは約20,000〜150,000である。
ポリマーの混合物も、パウチ材料として使用することができる。これは、その用途及び必要とされるニーズに応じて区画又はパウチの機械的特性及び/又は溶解特性を制御するのに有益であり得る。好適な混合物には、例えば、一方のポリマーが他方のポリマーよりも高い水溶解度を有し、及び/又は一方のポリマーが他方のポリマーよりも高い機械強度を有する混合物が挙げられる。また、異なる重量平均分子量を有するポリマーの混合物、例えば、重量平均分子量が約10,000〜40,000、好ましくは20,000前後のPVA又はそのコポリマーと、重量平均分子量が約100,000〜300,000、好ましくは150,000前後のPVA又はそのコポリマーとの混合物も好適である。
また本明細書で好適なのは、例えば、ポリラクチドとポリビニルアルコールとを混合することによって得られるポリラクチド及びポリビニルアルコール(通常は約1〜35重量%のポリラクチドと約65%〜99重量%のポリビニルアルコールとを含む)のような、加水分解によって分解可能な水溶性ポリマーブレンドを含むポリマーブレンド組成物である。
本明細書に用いるのに好ましいのは、材料の溶解特質を改善するために約60%〜約98%加水分解された、好ましくは約80%〜約90%加水分解されたポリビニルアセテートを含むポリマーである。
最も好ましい冷水可溶性パウチ材料は、米国インディアナ州ゲーリー(Gary)のクリス−クラフト・インダストリアル・プロダクツ(Chris-Craft Industrial Products)から販売される商品照会名モノゾルM8630として知られているPVAフィルム、及び同様の溶解特質及び変形特質を有するPVAフィルムである。本明細書で使用するのに好適な他のフィルムには、アイセロから供給される商品照会名PTフィルム若しくはK−シリーズフィルム、又はクラレから供給されるVF−HPフィルムとして知られているフィルムが挙げられる。
また、本明細書のパウチ材料は、1以上の添加剤成分を含むことができる。例えば、可塑剤、例えばグリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、及びそれらの混合物を添加するのが有益であり得る。他の添加剤には、洗浄水に送出される機能的洗剤添加剤、例えば有機ポリマー分散剤などが挙げられる。
パウチは、当該技術分野において公知の方法によって調製することができる。パウチは、通常、初めに適切なサイズのパウチ材料片を、好ましくはパウチ材料を切断することによって調製される。次いで、パウチ材料を必要な数及びサイズの区画を形成するように折り曲げることができ、いずれかの好適な技術、例えばヒートシール、ウェットシール、又は圧力シールを用いて縁部がシールされる。好ましくは、シール原料をパウチ材料と接触させ、熱又は圧力を適用し、パウチ材料をシールする。
パウチ材料は通常、型に導入され、真空を適用してパウチ材料を型の内表面にぴったり重ならせることによって、前記パウチ材料に真空形成された刻み目や凹みが形成される。これは、真空成形と呼ばれる。
もう1つの好適な方法は、熱成形である。熱成形は、通常、熱を加えて型の中で開いたパウチを形成する工程を伴うものであり、これでパウチ材料を型の形状にすることができる。
通常、多区画パウチを作製するために、2片以上のパウチ材料片が用いられる。例えば、第1パウチ材料片を、真空を用いて型に引き込んで、前記パウチ材料を型の内壁にぴったり重ねることができる。次いで、第2パウチ材料片を、第1パウチ材料片と少なくとも部分的に重なり合うように、好ましくは完全に重なり合うように位置決めすることができる。第1パウチ材料片と第2パウチ材料片とを合わせてシールする。第1パウチ材料片及び第2パウチ材料片は、同一の種類の材料で作製することもでき、又は異なる種類の材料にすることもできる。
好ましいプロセスでは、1片のパウチ材料を少なくとも2回折り曲げ、又は少なくとも3片のパウチ材料が使用され、又は少なくとも2片のパウチ材料が使用され、その際少なくとも1片のパウチ材料が少なくとも1回折り曲げられる。第3パウチ材料片、又は折り曲げられたパウチ材料片は、小袋をシールしたときに前記小袋の内容積を少なくとも2つ以上の区画に分割する防壁層を形成する。
またパウチは、第1パウチ材料片を型に嵌め込むことによって調製することもでき、例えば、第1フィルム片を真空を用いて型に引き込んで、前記フィルムを型の内壁にぴったり重ねてもよい。組成物又はその構成成分が、通常、型に注入される。次いで、パウチ材料で作製された予備シール区画、例えば液体組成物が入った区画を、組成物、例えば固体組成物又はその構成成分が入った型にかぶせて置く。予備シール区画には、好ましくは組成物又はその構成成分が入っている。予備シール区画及び前記第1パウチ材料片を合わせてシールして、パウチを形成することができる。
(実施例で使用する略語)
実施例では、省略された成分識別表示は、次の意味を有する。
炭酸塩:無水炭酸ナトリウム
STPP:トリポリリン酸ナトリウム無水物
ケイ酸塩:非晶性ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O=2:1〜4:1)
アルコスパース240:アルコ・ケミカルから入手可能なスルホン化ポリマー、固体分40〜45%
アルコスパース240−D:アルコ・ケミカルから入手可能なスルホン化ポリマー、固体分95%
過炭酸塩:公称式2Na2CO3.3H22の過炭酸ナトリウム
TAED:テトラアセチルエチレンジアミン
アミラーゼ:ノボノルディスクA/Sから入手可能なα−アミラーゼ
プロテアーゼ:ノボノルディスクA/Sから入手可能なプロテアーゼ
SLF18:BASFから入手可能な低起泡性界面活性剤
LF404:BASFから入手可能な低起泡性界面活性剤
14AO:テトラデシルジメチルアミンオキシド
16AO:ヘキサデシルジメチルアミンオキシド
DPG:ジプロピレングリコール
以下の実施例では、濃度は全てグラムで提示する。
(実施例1〜3)
実施例1〜3の組成物は、実質的に冷水不溶性で温水可溶性のフィルムである、アイセロから供給されるBP26で作製された単一区画のPVAパウチ内に入れられている。
Figure 2005509088
8個のリビー(Libby)グラスと、以下に記載する汚れ50gが入ったビーカーとを、洗浄水容量5lのボッシュ・シーメンス(Bosch Siemens)6032食器洗浄機内に入れる。使用される水は、カルシウム18〜22gpgの硬度を有する。例示した各パウチのうちの1つを主洗浄へ送出用のディスペンサー内に入れ、食器洗浄機をその通常の65℃プログラムで運転する。洗浄されたグラスは、優れた輝きを示す。
(汚れ):
Figure 2005509088
上記成分を合わせて10分間ブレンドすることによって汚れを調製する。
(実施例4〜8)
実施例4〜8の組成物は、2区画PVAパウチの形態に作製される。液体組成物を含む第1区画は、実質的に冷水不溶性かつ温水可溶性であり、アイセロから供給されるBP26フィルムから作製されており、固体組成物を含む第2区画は冷水可溶性であり、クリス−クラフト・インダストリアル・プロダクツから供給されるモノゾルM8630フィルムから作製されている。
Figure 2005509088
実施例1〜3の食器洗浄プロセスを繰り返す。洗浄されたグラスは、優れた輝きを示す。
(実施例9〜13)
実質的に冷水不溶性かつ温水可溶性の2区画パウチを、実施例4〜8の組成物を含むBP26フィルムから作製する(両区画)。このパウチを使用して、実施例1〜3に記載の洗浄物を洗浄する。このパウチをカトラリーバスケット内に入れて実施例1〜3の食器洗浄プロセスを繰り返す。洗浄されたグラスは、優れた輝きを示す。

Claims (29)

  1. 自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物であって、リン酸又は無リン酸洗浄性ビルダーと、洗浄溶液の重量で少なくとも約125ppmのポリマーを提供するのに十分な量のスルホン化スケール形成防止ポリマーとを含む組成物。
  2. 該ポリマーの量が、洗浄溶液の重量で少なくとも約140ppmのポリマーを提供するのに十分である、請求項1に記載の自動食器洗浄用組成物。
  3. 該ポリマーの量が、洗浄溶液の重量で少なくとも約160ppmのポリマーを提供するのに十分である、請求項1又は2に記載の自動食器洗浄用組成物。
  4. 自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される1回用量の形態の自動食器洗浄用組成物であって、重量比が少なくとも約3.5の炭酸塩源とアルカリケイ酸塩、及びポリマーに対する炭酸塩源の重量比が少なくとも約4のスルホン化スケール形成防止ポリマーを含む組成物。
  5. 該炭酸塩源が、炭酸塩、重炭酸塩、過炭酸塩、及びこれらの混合物から選択され、該ケイ酸塩がメタケイ酸塩を含まない、請求項4に記載の自動食器洗浄用組成物。
  6. 該ポリマーが組成物の約3重量%〜約6重量%の濃度で存在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  7. 該ビルダーと該ポリマーとの重量比が約5:1〜約15:1である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  8. 該洗浄溶液中で約9〜約11のpHを有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  9. 洗浄性酵素をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  10. 該洗浄性酵素がタンパク質分解酵素である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  11. 該1回用量の形態が、食器洗浄機の主洗浄サイクルに約10〜約40g、好ましくは約15〜約22gの食器洗浄用洗剤組成物を提供するように適合されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物。
  12. パウチ、カプセル、又はアンプルの形態の自動食器洗浄用製品であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物の1回用量を含む製品。
  13. 多区画パウチ、カプセル、又はアンプルの形態の、請求項12に記載の自動食器洗浄用製品。
  14. 該区画の少なくとも2つが、使用条件下で異なる分解速度又は溶解特性を有する、請求項13に記載の自動食器洗浄用製品。
  15. 該区画の少なくとも1つが、約20℃以下の冷水に実質的に不溶性で約30℃以上の温水に可溶性の材料で作製されており、好ましくは他の区画の少なくとも1つが、20℃以下の冷水に可溶性の材料で作製されている、請求項14に記載の自動食器洗浄用製品。
  16. 液体組成物が入った第1区画と、固体組成物が入った第2区画とを備え、前記第1区画が好ましくは温水可溶性の材料で作製され、前記第2区画が好ましくは冷水可溶性の材料で作製されている、請求項14又は15に記載の自動食器洗浄用製品。
  17. 該液体組成物と該固体組成物との重量比が約1:30〜約30:1である、請求項12〜16のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用製品。
  18. 該液体組成物がスケール形成防止ポリマーを含む、請求項16又は17に記載の自動食器洗浄用製品。
  19. 該液体組成物が洗浄性酵素をさらに含む、請求項18に記載の自動食器洗浄用製品。
  20. 該液体組成物が界面活性剤を含む、請求項16〜19のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用製品。
  21. 自動食器洗浄機の主洗浄サイクルに送出される多区画パウチ、カプセル、又はアンプルの形態の自動食器洗浄用製品であって、リン酸又は無リン酸洗浄性ビルダーと、スルホン化スケール形成防止ポリマーとを含む1回用量の自動食器洗浄用組成物を含んでおり、該食器洗浄用製品には、使用条件下で異なる分解速度又は溶解特性を有する少なくとも2つの区画が含まれており、分解又は溶解速度のより遅い前記区画にスケール形成防止ポリマーが組み込まれている自動食器洗浄用製品。
  22. 洗浄性酵素、好ましくはタンパク質分解酵素をさらに含む、請求項21に記載の自動食器洗浄用製品。
  23. 該スケール形成防止ポリマーが、洗浄溶液中で少なくとも125ppm、好ましくは少なくとも140ppm、より好ましくは少なくとも160ppmの濃度を提供するのに十分な量で存在する、請求項21又は22に記載の自動食器洗浄用製品。
  24. 該自動食器洗浄用組成物が、請求項4〜8、15〜18、又は20のいずれか一項の特徴をさらに有する、請求項21〜23のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用製品。
  25. すすぎ助剤及び塩を使用しない食器/調理器具の洗浄のための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物又は製品の使用。
  26. 食器/調理器具上の輝きを改善するための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物又は製品の使用。
  27. 食器洗浄機の部品、とりわけ加熱要素上のスケールを軽減するための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物又は製品の使用。
  28. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の自動食器洗浄用組成物又は製品で食器/調理器具を処理することを含む、自動食器洗浄機における食器/調理器具の洗浄方法。
  29. 該1回用量が、自動食器洗浄機のディスペンサーを介して主洗浄サイクルに送出される、請求項28に記載の食器/調理器具の洗浄方法。
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