JP2005503464A - 改良された性質の組み合わせを有するabs組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、優れた靱性、良好な加工性、光沢度が調整可能なこと、良好な固有の色及び不透明性が低減されていることを兼ね備えていることを特徴とする、ABS組成物に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、靱性が非常に良好であり、加工性が良好であり、表面光沢が調節可能であり、固有色が良好であり、そして不透明度が低減されている、ABS組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ABS成形用組成物は、多年に亘って、多量に、全ての種類の成形された部品の製造のために使用されてきた。これらの熱可塑性樹脂の特性スペクトルは、比較的脆い樹脂から極度に強靱な樹脂までの範囲にわたっている。
【0003】
ABS成形用組成物が使用される特別な分野は、例えば自動車分野における又は住宅用部品の製造のための、衝撃靱性並びに表面光沢の目標(強い光沢と艶消しの間の複数の段階)に合わせた調節の可能性に関する厳しい要求基準に合致しなければならない成形された部品の製造である。
【0004】
高い靱性と比較的高い表面光沢を有するABS製品は、通常の乳化ABSを使用しそして多量のゴムを用いて製造することができる。しかしながら、この製法には、他の特性、例えば弾性率、熱安定性及び熱可塑流動性に関する欠点を伴う。
【0005】
表面光沢が比較的低いABS製品は、例えば溶液重合又はバルク重合法で得ることができる。しかし、低温強度が高い製品は、この方法では得ることができない。
【0006】
通常の乳化−ABSタイプを、溶液−ABS又はバルク−ABSタイプと混合することによってある程度の改良を達成することができる(例えば特許文献1参照)ことは事実であるけれども、これらの材料は、バルク−ABSに特徴的な低い表面光沢を維持しながら同時に強靱さと流動性に関する厳しい要求基準に合致することはできない。
【0007】
また、バルク重合によって製造されたABSポリマーを、乳化重合によって製造された小さい粒子サイズ及び大きい粒子サイズを有する各種のグラフトゴムポリマーと混合することも知られている(特許文献1、2、3、4、5、及びこれらに引用されている文献参照)が、得られた製品は、低温靱性が改良されていない。
【0008】
特許文献6は、バルク又は懸濁重合によって得られたABSポリマーと、2種のゴム成分を使用した乳化重合によって得られた特別なグラフトゴムとの混合物について記載している。しかし、それから製造される成型用組成物の靱性は、非常に強い応力がかかる成形部品の製造には不十分である場合が多い。
【0009】
上記のABSポリマーは、すべて、上に述べた機械的な欠点以外に、高すぎる不透明さと不十分な固有の色のために着色性が良好ではなく、その結果、成型用組成物を着色するのに必要な着色剤の量が増加し、更にそれによって靱性が悪影響を受けることになる。
【特許文献1】
US−A4430478
【特許文献2】
US−A4713420
【特許文献3】
EP−A190884
【特許文献4】
EP−A390781
【特許文献5】
EP−A436381
【特許文献6】
EP−A845497
【特許文献7】
EP−A0029613
【特許文献8】
EP−A0007810
【特許文献9】
DD−A144415
【特許文献10】
DE−A1233131
【特許文献11】
DE−A1258076
【特許文献12】
DE−A2101650
【特許文献13】
US−A1379391
【特許文献14】
JP−A55−125102
【特許文献15】
DE−A1300241
【特許文献16】
DE−A2659175
【特許文献17】
EP−A67536
【特許文献18】
EP−A103657
【特許文献19】
EP−A412801
【特許文献20】
EP−A505798
【特許文献21】
US−A4252911
【特許文献22】
US−A4362850
【特許文献23】
US−A5286792
【特許文献24】
DE−A2420358
【特許文献25】
DE−A2724360
【特許文献26】
DE−A1495626
【特許文献27】
DE−A2232877
【特許文献28】
DE−A2703376
【特許文献29】
DE−A2714544
【特許文献30】
DE−A3000610
【特許文献31】
DE−A3832396
【特許文献32】
DE−A3077934
【特許文献33】
DE−A2842005
【特許文献34】
DE−A3506472
【特許文献35】
DE−A2407647
【特許文献36】
DE−A2407776
【特許文献37】
DE−A2715932
【特許文献38】
DE−A1900270
【特許文献39】
US−A3692744
【非特許文献1】
Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Makromolekulare Stoffe,Part I,p.674(1961),Thieme Verlag Stuttgart
【非特許文献2】
Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Makromolekulare Stoffe,Part I,p.339(1961),Thieme Verlag Stuttgart
【非特許文献3】
W.Scholtan,H.Lange;Kolloid Z.u.Z.Polymere250,pp.782to796(1972)
【非特許文献4】
Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie,Makromolekulare Stoffe,Part I,p.307(1961),Thieme Verlag Stuttgart
【非特許文献5】
Kunstoff−Handbuch,Vol.VIII,p.695 ff,Carl Hanser Verlag,Munich 1973
【非特許文献6】
Anders et al.,Kunststoffe 81(1991),4,pp.336〜340
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここに、乳化重合によって特定の方法で製造された少なくとも2種のグラフトゴムと、溶液、バルク又は懸濁重合によって製造された少なくとも1種のグラフトポリマーとの組み合わせによって、靱性が非常に良好であり、加工性が良好であり、表面光沢が調節可能であり、固有色が良好であり、そして不透明度が低減されている、製品を得ることができることが見出された。
【課題を解決するための手段】
【0011】
従って、本発明は、
A)少なくとも1種のビニルモノマーを、好ましくはスチレンとアクリロニトリル(この
スチレン及び/又はアクリロニトリルは全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、
メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる)
を、好ましくはスチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、
ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴム
a)の存在下で、好ましくはラテックスの形態で存在するブタジエンゴム、特に好ま
しくはポリブタジエンの存在下で、少なくとも1種のペルオキソ二硫酸塩化合物を開
始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少な
くとも1種のグラフトゴム、
B)少なくとも1種のビニルモノマーを、好ましくはスチレンとアクリロニトリル(この
スチレン及び/又はアクリロニトリルは全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、
メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる)
を、好ましくはスチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、
ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴム
b)の存在下で、好ましくはラテックスの形態で存在するブタジエンゴム、特に好ま
しくはポリブタジエンの存在下で、少なくとも1種の適切なアゾ化合物を開始剤とし
て使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少なくとも1
種のグラフトゴム、並びに
C)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ゴムの存在下で
、溶液、バルク又は懸濁重合させることによって得ることができる少なくとも1種の
グラフトポリマーであって、スチレン及び/又はアクリロニトリルは全面的に又は部
分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによっ
て置き換えることができ、ゴムは0〜50重量%の追加のビニルモノマーを共重合体
の形態で含有し、そして使用されたグラフトモノマーの使用されたゴムに対する比が
50:50〜97:3、好ましくは70:30〜95:5である、グラフトポリマー
を含む組成物を提供する。
【0012】
本発明による好ましい組成物は、フリーラジカル乳化重合により製造されたグラフトゴムA)およびB)を1〜50重量部、好ましくは2.5〜45重量部、特に好ましくは5〜40重量部、及びグラフトポリマーC)を50〜99重量部、好ましくは55〜97.5重量部、特に好ましくは60〜95重量部含有する。
【0013】
フリーラジカル乳化重合により製造されたグラフトゴムA)およびB)は、I)中に任意の重量比で含まれることができるが、通常はA)が5〜95重量部でB)が95〜5重量部の範囲であり、好ましい量はA)が20〜90重量部でB)が10〜80重量部であり、特に好ましくはA)が30〜80重量部でB)が20〜70重量部、最も特に好ましくはA)が40〜75重量部でB)が25〜60重量部(各場合において、A+Bを100重量部として)である。
【0014】
グラフトゴムA)およびB)のゴム含量は、50重量%以上、特に好ましくは55重量%以上、最も特に好ましくは58重量%以上であり、グラフトポリマーC)のゴム含量は、3〜50重量%、特に好ましくは5〜30重量%、最も特に好ましくは6〜25重量%である。
【0015】
本発明による成形用組成物は、さらにD)成分として、少なくとも1種の、樹脂を生成するビニルモノマーの重合によって、好ましくは重量比が90:10〜50:50のスチレンとアクリロニトリルの重合によって得られる、少なくとも1種の、ゴムを含んでいない熱可塑性ポリマーを含有する。このスチレン及び/又はアクリロニトリルは全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタアクリル酸メチル、又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる。
【0016】
成分D)によるポリマーが、追加的に使用される場合には、その量は100重量部まで、好ましくは80重量部まで、特に好ましくは60重量部まで(各場合において、A+B+Cを100重量として)である。
【0017】
また、本発明による組成物は、更にビニルモノマーを原料としない、ゴムを含んでいない熱可塑性樹脂を含有することができ、これらの、場合によっては使用される熱可塑性樹脂は、1000重量部まで、好ましくは700重量部まで、特に好ましくは500重量部まで(各場合において、A+B+C+Dを100重量部として)の量で用いられる。
【0018】
ラテックスの形態で存在し、グラフトゴムA)の製造に用いられるゴムa)、ならびにラテックスの形態で存在し、グラフトゴムB)の製造に用いられるゴムb)は、1峰型、2峰型、3峰型、または多峰型の粒子サイズ分布を有するラテックスの形態で存在することができる。
【0019】
グラフトゴムA)およびB)の組み合わせに関して、その製造に用いられるゴムラテックスa)およびb)の少なくとも1つが2峰型または3峰型の粒子サイズ分布を有する、組み合わせが好ましい。
【0020】
グラフトゴムA)およびB)の組み合わせの中で特に好ましいのは、製造に用いられるゴムラテックスa)が1峰型の粒子サイズ分布を有していて、製造に用いられるゴムラッテックスb)が2峰型の粒子サイズ分布を有している場合、又は、製造に用いられるゴムラテックスa)が1峰型の粒子サイズ分布を有していて、製造に用いられるゴムラテックスb)が3峰型の粒子サイズ分布を有している場合、又は製造に用いられるゴムラテックスa)が2峰型の粒子サイズ分布を有していて、製造に用いられるゴムラテックスb)が2峰型の粒子サイズ分布を有している場合、又は製造に用いられるゴムラテックスa)が2峰型の分布サイズ分布を有していて、製造に用いられるゴムラテックスb)が3峰型の粒子サイズ分布を有している場合、又は製造に用いられるゴムラテックスa)が2峰型の粒子サイズ分布を有していて、製造に用いられるゴムラテックスb)が1峰型の粒子サイズ分布を有している場合である。
【0021】
最も特に好ましいのは、製造に用いられるゴムラッテックスa)が1峰型の粒子サイズ分布を有しており、製造に用いられるゴムラッテクスb)が2峰型の粒子サイズ分布を有している場合、又は製造に用いられるゴムラッテクスa)が2峰型の粒子サイズ分布を有しており、製造に用いられるゴムラッテクスb)が2峰型の粒子サイズ分布を有している場合であるグラフトゴムA)およびB)の組み合わせである。
【0022】
グラフトゴムA)およびB)の製造用に用いられる1峰型、2峰型、3峰型、又は多峰型のゴムラッテックスa)およびb)の平均粒子径(d50値)は、広い範囲で変化することができる。適切な粒子径は、例えば50〜600nmの間、好ましくは80〜550nmの間で、特に好ましくは100〜500nmの間である。
【0023】
使用されるゴムラテックスa)の平均粒子径(d50)は、使用されるゴムラテックスb)の平均粒子径(d50)より小さいのが好ましく、そして使用されるゴムラッテクスa)とb)の平均粒子径の間に少なくとも40nmの、特に好ましくは少なくとも80nmの差があるのが特に好ましい。
【0024】
成分A)と成分B)によるグラフトゴムの製造のためにラテックス形態で存在する、適切なゴムa)とb)は、原則的には、ガラス転移温度が0℃未満であるゴムポリマー全てである。このようなゴムポリマーの例として、例えばポリブタジエン及びポリイソプレンのようなポリジエン、例えばポリアクリル酸n−ブチルのような1〜8個の炭素原子を持つアルキル基を有するアクリル酸アルキルをベースとしたアクリル酸アルキルゴム、及び例えばポリジメチルシロキサンをベースとした製品のようなポリシロキサンゴムが挙げられる。
【0025】
グラフトゴムA)及びB)の製造のための好ましいゴムa)及びb)は、ブタジエンの乳化重合で製造され得るブタジエンポリマーラテックスである。この重合工程は公知で、例えば非特許文献1に記載されている。コモノマーとして、ブタジエンと共重合可能な1種以上のモノマーを50重量%まで、好ましくは30重量%まで(ブタジエンポリマー製造に用いられるモノマーの総量に対して)使用することができる。
【0026】
そのようなモノマーの好ましい例は、イソプレン、クロロプレン、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、1〜4個の炭素原子を持つアルキル基を有するアルキルスチレン類、1〜8個の炭素原子を持つアルキル基を有するアクリル酸アルキル類、1〜8個の炭素原子を持つアルキル基を有するメタクリル酸アルキル類、アルキレングリコールジアクリレート類、アルキレングリコールジメタクリレート類及びジビニルベンゼンであるが、ブタジエンを単独で使用するのが好ましい。a)及びb)の製造においては、まず第一に微粒子状のブタジエン重合体を公知の方法で製造し、次いでこの重合体を公知の方法で凝集させて必要な粒子サイズに調節することも可能である。関連した技術が記載されている(特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13を参照)。
【0027】
原則的には、ゴムラテックスa)及びb)は、微粒子状のゴム重合体を水性媒体中で乳化することによっても製造することができる(特許文献14参照)。
【0028】
2峰型、3峰型又は多峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスa)及び/又はb)の製造のためには、平均粒子サイズが異なった狭い粒子サイズ分布を持つ1峰型のゴムラテックスを互いに混合するのが好ましい。
【0029】
狭い粒子サイズ分布を持つ1峰型のゴムラテックスとは、本発明においては、粒子サイズ分布幅(積分粒子サイズ分布からd90−d10として測定された)が30〜150nm、好ましくは35〜100nm、特に好ましくは40〜80nmであるラテックスを意味している。
【0030】
2峰型、3峰型又は多峰型の粒子サイズ分布の好ましい製造における混合物用に用いられるゴムラテックスの平均粒子径(積分粒子サイズ分布からのd50)の差は、少なくとも30nmであることが好ましく、特に好ましくは少なくとも60nm、最も特に好ましくは少なくとも80nmである。
【0031】
狭い粒子サイズ分布を有する1峰型のゴムラテックスは、適切なモノマー、好ましくはブタジエン含有モノマー混合物、特に好ましくはブタジエンの、いわゆるシード重合技術、即ち、先ず最初に微細な粒子状のポリマー、好ましくはゴムポリマー、特に好ましくはブタジエンポリマーをシードラテックスとして製造し、次に、ゴム形成用モノマー、好ましくはブタジエン含有モノマーとの反応により更に重合させてより大きい粒子にする技術(例えば非特許文献2を参照)を用いて乳化重合によって製造するのが好ましい。
【0032】
この関連で、重合は、シードバッチ法(seed batch process)又はシードフィード法(seed feed process)を用いて行うのが好ましい。
【0033】
グラフトゴムA)及びB)の製造に使用されるゴムラテックスa)及びb)のゲル含量は、原則として、臨界的ではなく広い範囲で変えることができる。通常値は約30重量%と98重量%の間であり、好ましくは40重量%と95重量%の間である。
【0034】
使用されるゴムラテックスa)のゲル含量は、使用されるゴムラテックスb)のゲル含量より高いのが好ましく、使用されるゴムラテックスa)及びb)のゲル含量は、少なくとも5%の差があるのが特に好ましく、少なくとも10%の差があるのが最も特に好ましい。
【0035】
ゴムラテックスa)及びb)のゲル含量は、原則的には、適切な反応条件(例えば高ゲル含量を得るための、高い反応温度及び/又は高転化率までの重合、ならびにもし必要なら架橋剤の添加、あるいは低ゲル含量を得るための、例えば低い反応温度及び/又は過剰に高い架橋が行われる前の重合反応停止、ならびにもし必要ならば例えばn−ドデシルメルカプタン又はt−ドデシルメルカプタンのような分子量調節剤の添加)を用いることによって公知の方法で調節することができる。乳化剤としては、硫酸アルキル(alkyl sulfate)、スルホン酸アルキル(alkyl sulfonate)、スルホン酸アラルキル(alalkyl sulfonate)、飽和または不飽和の脂肪酸並びにアルカリ不均化又は水素化アビエチン酸又はタロレイック酸(talloleic acid)の石鹸のような通常のアニオン乳化剤を用いることができ、カルボキシル基を有する乳化剤(例えば10〜18個の炭素原子を有する脂肪酸及び不均化アビエチン酸の塩)が好ましく用いられる。
【0036】
平均粒子径(d50)は、d10及びd90値と同様に、超遠心分離測定法(非特許文献3を参照)により測定することができる。ゲル含量の値は、トルエン中での金網法(非特許文献4を参照)に従って測定する。
【0037】
グラフトゴムA)およびB)の製造のためのグラフト重合は、モノマー混合物をゴムラテックスa)及び/又はゴムラテックスb)に間歇的に又は連続的に添加して重合させる方法で行うことができる。
【0038】
これに関しては、特定のモノマー:ゴムの比率を維持することが好ましい。
【0039】
本発明によるグラフトゴムA)を製造するためには、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム及びこれらの混合物から選ばれた無機過塩を使用するものとする。
【0040】
本発明によるグラフトゴムA)の製造での反応温度は、広い範囲で変えることが出来る。この温度は、一般的に25℃〜160℃、好ましくは40℃〜100℃で、特に好ましくは50℃〜90℃であり、反応開始時と終了時の間の温度差は少なくとも10℃、好ましくは少なくとも15℃で特に好ましくは少なくとも20℃である。
【0041】
本発明のグラフトゴムB)を製造するためには、少なくとも1種の適切なアゾ化合物を開始剤として使用しなければならない。
【0042】
本発明の好ましいアゾ化合物は、例えば、式(I)の化合物、式(II)の化合物、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物:
【0043】
【化1】
Figure 2005503464
【0044】
(式中、R=CH、C、C、Cであり、異性体ラジカルn−C
、i−C、n−C、i−C、t−Cが含まれる)
である。
【0045】
本発明の好ましい適したアゾ化合物は、式(I)を有する化合物、特に好ましくはR=CH、C、Cである式(I)の化合物である。
【0046】
本発明のグラフトゴムB)の製造における反応温度は、広い限界内で変えることが出来る。この温度は、一般的に25℃〜120℃、好ましくは35℃〜100℃で特に好ましくは40℃〜85℃で、反応の開始時と終了時の温度差は、少なくとも10℃、好ましくは少なくとも15℃で、特に好ましくは少なくとも20℃である。
【0047】
本発明によるグラフトゴムA)を製造するためには、好ましくは20〜60重量部、特に好ましくは25〜50重量部の少なくとも1種のビニルモノマー、好ましくはスチレンとアクリロニトリルとの混合物を、好ましくは40〜80重量部、特に好ましくは50〜75重量部(各々の場合において、固形分に対して)のゴムラテックスa)の存在下で重合させる。この場合、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタアクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで置換することができる。
【0048】
本発明によるグラフトゴムB)を製造するためには、好ましくは25〜70重量部、特に好ましくは30〜60重量部の少なくとも1種のビニルモノマー、好ましくはスチレンとアクリロニトリルとの混合物を、好ましくは30〜75重量部、特に好ましくは40〜70重量部(各々の場合において、固形分に対して)のゴムラテックスb)の存在下で重合させる。この場合、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタアクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドで置換することができる。
【0049】
これらのグラフト重合で使用されるモノマーは、好ましくは、スチレンとアクリロニトリルの、重量比90:10〜50:50特に好ましくは重量比80:20〜65:35の混合物である。
【0050】
更に、上記のグラフト重合において、好ましくは0.05〜2重量%、特に好ましくは0.1〜1重量%(各々の場合において、グラフト重合段階での総モノマー量に対して)の分子量調節剤を用いることができる。
【0051】
適した分子量調節剤は、例えばn−ドデシルメルカプタン及びt−ドデシルメルカプタンのようなアルキルメルカプタン、α−メチルスチレン二量体並びにテルピノーレンである。
【0052】
グラフトポリマーC)の製造は公知である(例えば特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21、特許文献22、特許文献23並びにこれらの刊行物で引用された文献を参照)。
【0053】
例えば、スチレンとアクリロニトリルは、重量比90:10〜50:50、好ましくは重量比65:35〜75:25で、可溶性ゴムの存在下で、公知の、溶液、バルク又は懸濁重合法によって重合することができる。この場合、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的に、共重合可能モノマー、好ましくはα−メチルスチレン、メタアクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドにより置き換えることができる。
【0054】
10℃以下のガラス転移温度を有するゴム、好ましくはポリブタジエン、スチレン/ブタジエン共重合体(例えばランダム共重合体(statistical copolymer)、ブロック共重合体、スター共重合体)、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体及びポリイソプレン、が使用される。
【0055】
グラフトポリマーC)の製造に特に好ましいゴムは、ポリブタジエン及びブタジエン/スチレン共重合体である。
【0056】
本発明によるグラフトポリマーC)のゴム含量は、3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%そして特に好ましくは6〜25重量%である。
【0057】
ゴムは、グラフトポリマーC)中に、平均粒子径が約100nmから10000nmを超えるまでのゴム相の形態で存在し、好ましくは、平均粒子径が、好ましくは200nm〜5000nm、特に好ましくは400nm〜2000nm、特別には500〜1500nm、のゴム相を有するABSポリマーが使用される。
【0058】
ゴムを含有しない熱可塑性樹脂D)としては、スチレンとアクリロニトリルとの、重量比95:5〜50:50の共重合体が使用されるのが好ましく、このスチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタアクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドにより置き換えることができる。
【0059】
特に好ましいのは、包含されるアクリロニトリル単位の比率が30重量%未満である共重合体D)である。
【0060】
これらの共重合体は、好ましくは、重量平均分子量Mwが20000〜200000であり、そして/又は固有粘度[η]が20〜110ml/g(ジメチルホルムアミド中25℃で測定)である。
【0061】
これらの樹脂の製造に関する詳細は、例えば特許文献24及び特許文献25に記載されている。バルク又は溶液重合で製造されたビニル樹脂が、特に適していることが分かった。その共重合体を、単独で又は任意の混合物の状態で加えることができる。
【0062】
本発明による組成物中のゴムを含有しない共重合体として、ビニルモノマーから形成される熱可塑性樹脂の外に、例えば芳香族ポリカーボネート類、芳香族ポリエステルカーボネート類、ポリエステル類又はポリアミド類のような重縮合生成物を用いることも可能である。
【0063】
適切な熱可塑性ポリカーボネート類及びポリエステルカーボネート類は公知(特許文献26、特許文献27、特許文献28、特許文献29、特許文献30、特許文献31、特許文献32を参照)であり、例えば式(V)及び(VI):
【0064】
【化2】
Figure 2005503464
【0065】
(式中、
Aは、単結合、C〜Cアルキレン、C〜Cアルキリデン、C〜Cシクロアルキリデン、−O−、−S−、−SO−、SO−又は−CO−を表わし、
及びRは、互いに独立して、水素、メチル又はハロゲン、特に水素、メチル、塩素又は臭素を表わし、
及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン好ましくは塩素又は臭素、C〜Cアルキル好ましくはメチル、エチル、C〜Cシクロアルキル好ましくはシクロヘキシル、C〜C10アリール好ましくはフェニル、又はC〜C12アラルキル
好ましくはフェニル−C〜C−アルキル、特にベンジルを表わし、
mは、4〜7の整数で、好ましくは4又は5であり、
nは、0又は1であり、
及びRは、各Xに対して個別に選択することができ、互いに独立して、水素又は C〜Cアルキルを表し、
Xは、炭素を表わす)
を有するジフェノール類を、炭酸ハライド類、好ましくはホスゲンと、及び/又は芳香族ジカルボン酸ジハライド類、好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハライド類と界面重縮合によって反応させるか、又はホスゲンと均一相重縮合(いわゆるピリジン法)によって反応させることにより製造することができ、上記の場合、分子量は適量の公知の連鎖停止剤によって公知の方法で調節できる。
【0066】
式(V)を有する適切なジフェノール類及び(VI)を有する適切なジフェノール類は、例えば、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキサン又は1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2,4,4−トリメチルシクロペンタンである。
【0067】
式(V)を有する好ましいジフェノール類は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン及び1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンで、式(VI)を有する好ましいフェノールは、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンである。
【0068】
ジフェノール類の混合物を用いることもできる。
【0069】
適切な連鎖停止剤は、例えば、フェノール、p−t−ブチルフェノール、特許文献33に記載されている4−(1,3−テトラメチルブチル)−フェノールのような長鎖のアルキルフェノール、及び特許文献34に記載されている、p−ノニルフェノール、2,5−ジ−t−ブチルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノール 及び4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フェノールのような、置換基全体で8〜20個の炭素原子を有するモノアルキルフェノール及びジアルキルフェノールである。連鎖停止剤の必要量は、通常、ジフェノール(V)及び(VI)の合計に対して0.5〜10モル%である。
【0070】
適切なポリカーボネート及びポリエステルカーボネートは、直鎖であっても分岐していてもよい。分岐した生成物は、3基以上の官能基を有する化合物、例えば3基以上のフェノール性OH基を有する化合物を、使用したジフェノールの合計を基準として0.05〜2.0モル%組み入れることによって得るのが好ましい。
【0071】
適切なポリカーボネート及びポリエステルカーボネートは、芳香族に結合したハロゲン、好ましくは臭素及び/又は塩素を含んでいてもよいが、しかしながらハロゲンを含まないのが好ましい。
【0072】
ポリカーボネート及びポリエステルカーボネートは、例えば超遠心分離法又は光散乱測定法によって測定した平均分子量(Mw、重量平均)が、10000〜200000、好ましくは20000〜80000である。
【0073】
適切な熱可塑性ポリエステルは、好ましくはポリアルキレンテレフタレート、即ち、芳香族ジカルボン酸又はそれらの反応性誘導体(例えばジメチルエステル又は無水物)と脂肪族、環状脂肪族又はアリール基置換脂肪族の各ジオールとの反応生成物、及びそのような反応生成物の混合物である。
【0074】
好ましいポリアルキレンンテレフタレートは、テレフタル酸(又はそれらの反応性誘導体)及び2〜10個の炭素原子を有する脂肪族又は環状脂肪族ジオールから、公知の方法(非特許文献4)に従って製造することが出来る。
【0075】
好ましいポリアルキレンテレフタレートにおいては、ジカルボン酸基の80〜100モル%好ましくは90〜100モル%がテレフタル酸基であり、そしてジオール基の80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%がエチレングリコール及び/又はブタンジオール−1,4基である。
【0076】
好ましいポリアルキレンテレフタレートは、エチレングリコール又はブタンジオール−1,4基の他に、3〜12個の炭素原子を有するその他の脂肪族ジオール基又は6〜12個の炭素原子を有する 環状脂肪族ジオール基、例えば、プロパンジオール−1,3基、2−エチルプロパンジオール−1,3基、ネオペンチルグリコール基、ペンタンジオール−1,5基、ヘキサンジオール−1,6基、シクロヘキサンジメタノール−1,4基、3−メチルペンタンジオール−1,3及び 3−メチルペンタンジオール−1,6基、2−エチルへキサンジオール−1,3基、2,2−ジエチルプロパンジオール−1,3基、ヘキサンジオール−2,5基、1,4−ジ(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン基、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン基、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチルシクロブタン基、2,2−ビス−(3−βーヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン基及び2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン基(特許文献35、36、37)、0〜20モル%を含んでいてもよい。
【0077】
ポリアルキレンテレフタレートは、比較的少量の、特許文献38及び39に記載された3価又は4価アルコール、又は3価又は4価カルボン酸を組み入れることによって分岐化してもよい。好ましい分岐化剤の例は、トリメシン酸、トリメリト酸 、トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパン及びペンタエリスリトールである。酸成分に対して1モル%以下の分岐化剤を使用することが推奨される。
【0078】
テレフタル酸及びその反応性誘導体(例えばそのジアルキルエステル)とエチレングリコール及び/又はブタンジオール−1,4だけを使用して製造されたポリアルキレンテレフタレート並びにこれらのポリアルキレンテレフタレートの混合物が、特に好ましい。
【0079】
少なくとも2種の前記のアルコール成分から製造された共重合エステルもまた好ましいポリアルキレンテレフタレートであり、特に好ましい共重合エステルはポリ−(エチレングリコール・ブタンジオール−1,4)−テレフタレート である。
【0080】
好ましく適切なポリアルキレンテレフタレートは、一般に、固有粘度が、それぞれフェノール/o−ジクロロベンゼン(1:1重量部)中で25℃で測定して、0.4〜1.5dl/g、好ましくは0.5〜1.3dl/g、特には0.6〜1.2dl/gである。
【0081】
適切なポリアミドは、公知の、単独重合ポリアミド、共重合ポリアミド及びこれらのポリアミドの混合物である。これらは、部分的に結晶性の及び/又は無定形のポリアミドであることができる。
【0082】
ポリアミド−6、ポリアミド−6,6並びにこれらの成分の混合物及び対応するコポリマーが、部分的に結晶性のポリアミドとして適切である。また、部分的に結晶性のポリアミドであって、それらの酸成分が、全体的に又は部分的に、テレフタル酸及び/又はイソフタール酸及び/又はスベリン酸及び/又はセバシン酸及び/又はアゼライン酸及び/又はアジピン酸及び/又はシクロへキサンジカルボン酸からなり、そして、それらのジアミン成分が、全体的に又は部分的に、m−キシリレンジアミン及び/又はp−キシリレンジアミン及び/又はヘキサメチレンジアミン及び/又は2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又はイソフォロンジアミンから成り、そして、それらの組成が基本的に公知であるポリアミドもまた適切である。
【0083】
環中に7〜12個の炭素原子を有するラクタムから、場合によっては1種以上の前述の出発成分を共に使用して、全体的又は部分的に、製造されるポリアミドもまた挙げることができる。
【0084】
特に好ましい部分的に結晶性のポリアミドは、ポリアミド−6及びポリアミド−6,6及びそれらの混合物である。公知の生成物を無定形のポリアミドとして使用することができる。これらは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又は 2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−キシレンジアミン及び/又は p−キシレンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、ビス−(4ュアミノシクロヘキシル)−プロパン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3−アミノメチル−3,5,5,−トリメチルシクロへキシルアミン、2,5−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナン及び/又は2,6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルナン及び/又は1,4−ジアミノメチルシクロヘキサンのようなジアミンと、シュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、へプタデカンジカルボン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸、及び/又は2,4,4−トリメチルアジピン酸、イソフタル酸及びテレフタル酸のようなジカルボン酸との重縮合によって得られる。
【0085】
数種の単量体の重縮合によって得られる共重合体、並びに、εュアミノカプロン酸、εュアミノウンデカン酸又はωュアミノラウリン酸のようなアミノカルボン酸又はそれらのラクタムを添加しながら製造される共重合体もまた適切である。
【0086】
特に適切な無定形のポリアミドは、イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミン、及び追加の、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフォロンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,5−ビス−(アミノメチル)−ノルボルネン及び/又は2,6−ビス−(アミノメチル)−ノルボルネンのようなジアミンから、又はイソフタル酸、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン及びε−カプロラクタムから、又はイソフタル酸、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン及びラウロラクタムから、又は、テレフタル酸及び2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン及び/又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物から製造されるポリアミドである。
【0087】
純粋の4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンの代わりに、
4,4’−ジアミノ異性体70〜99モル%
2,4’−ジアミノ異性体1〜30モル%
2,2’−ジアミノ異性体0〜2モル%、及び
場合によっては、テクニカルグレードのジアミノジフェニルメタンの水素化によって得られる、対応する高縮合ジアミンから成るジアミノジシクロヘキシルメタンの位置異性体の混合物を使用することもできる。イソフタル酸は、テレフタル酸で30%の量まで置換することができる。
【0088】
ポリアミドは、相対粘度(25℃でm−クレゾール中1重量%溶液で測定)が2.0〜5.0であるのが好ましく、特に好ましくは、相対粘度が2.5〜4.0である。
【0089】
ビニールモノマーから製造されない、ゴムを含まない熱可塑性樹脂を追加して使用する場合には、それらの量は、1000重量部まで、好ましくは700重量部まで、特には500重量部まで(それぞれ、A)+B)+C)+D)の100重量部に対して)である。
【0090】
本発明による組成物に対しては、その製造中、加工中、2次加工中、そして最終成形中に、必要な又は有利な添加剤を、例えば、酸化防止剤、UV安定剤、過酸化物除去剤、静電気防止剤、潤滑剤、離型剤、難燃剤、充填剤、又は強化剤(ガラス繊維、カーボン繊維その他)及び着色剤を添加することができる。
【0091】
本発明の組成物の製造は、通常の混合機器中で(好ましくは、多段式ロールミル、混合押出し機又は密閉式混練機中で)、A)+B)+C)及び場合によっては追加の構成成分を混合することによって行なう。
【0092】
従って、本発明は、更に、本発明による組成物の製造方法であって、成分A)+B)+C)及び場合によっては追加の構成成分を混合し次いで高温で、一般的には150〜300℃の温度で、配合しそして押し出す方法を提供する。
【0093】
最終成形は、通常の加工装置中で行うことができ、その成形加工法の例として、射出成型加工、シート押出し後多分熱間成形を行う方法、冷間成形、パイプや異形断面の押し出し、及びカレンダー加工を挙げることができる。
【実施例】
【0094】
以下の実施例においては、特に記載のない限り記載した部は重量部であり、記載した%は重量%である。
使用成分
A)開始剤としてペルオキソ二硫酸塩化合物を使用して製造されたグラフトゴム
A1)平均粒子径d50が244nm(196nm及び291nmに粒子サイズのピーク)であり、ゲル含量が66重量%である、2峯型のポリブタジエンラテックス70重量部(固形物として計算)を、水で、約20重量%の固形物含量に調整する。次いでラテックスを59℃ に加熱して、K(水に溶解)0.45重量部を加える。次いで、単量体の混合物(スチレン:アクリロニトリルの重量比=73:27)30重量部、tュドデシルメルカプタン0.08重量部及びアルカリ性に調整した水に溶解した樹脂酸混合物のナトリウム塩 (Dresinate(登録商標)731,Abieta Chemie GmbH,Gersthofen)1.0重量部を、6時間以内の時間をかけて、平行して計量添加する。
【0095】
反応温度を6時間以内に80℃に上げ、その後この温度で2時間、反応混合物の後反応を行う。フェノール系酸化防止剤を約1重量部添加した後、反応混合物を硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝固させ、そして得られた粉体を水で洗浄し次いで70℃で乾燥する。
A2)A1)で記載した手法を繰り返すが、ただし、A1)記載のポリブタジエンラテックス60重量部(固形物として計算)、単量体の混合物(スチレン:アクリロニトリルの重量比=73:27)40重量部及びt− ドデシルメルカプタン0.12重量部を使用する。他の量(K、樹脂酸混合物のナトリウム塩 )並びに反応及び加工条件は同一のままである。
B)アゾ開始剤を使用して製造されたグラフトゴム
B1)平均粒子径d50が355nm(291nm及び415nmに粒子サイズのピーク)であり、ゲル含量が65重量%である、2峯型のポリブタジエンラテックス60重量部(固形物として計算)を、水で、約20重量%の固形物含量に調整する。次いでラテックスを59℃ に加熱して、R=Cである化合物(I)(Vazo67,DuPont Germany GmbH,Bad Homburg、製造者から入手可能)1重量部を、単量体混合物の10%に溶解して添加する。単量体の混合物(スチレン:アクリロニトリルの重量比=73:27)40重量部及びt− ドデシルメルカプタン0.12重量部を6時間以内の時間をかけて平行して計量添加する。この間に温度は80℃に上昇する。
【0096】
樹脂酸混合物のナトリウム塩 (Dresinate(登録商標)731,Abieta Chemie GmbH, Gersthofen)1.38重量部(固形物として計算)を、モノマーに、6時間かけて、平行して計量添加する。
【0097】
後反応を、反応温度80℃で2時間行った後、フェノール系酸化防止剤を約1重量部添加し、混合物を硫酸マグネシウム/酢酸混合物で凝固させ、得られた粉体を水で洗浄して70℃で乾燥する。
B2)B1)で記載した手順を繰り返すが、ただし、平均粒子径d50が298nm(粒子サイズのピークは196nm、291nm及び415nm)でありゲル含量が66重量%である3峯型ポリブタジエンラテックス60重量部(固形物として計算)を使用する。他の量(モノマー、開始剤、乳化剤 )並びに反応及び加工条件は同一のままである。
C)溶液、バルク又は懸濁重合で製造されたグラフトゴム
C1)バルクABS Magnum3504(Dow Chemical Europe S.A. Horgen, Switzerland)。
【0098】
成形用組成物の試験
上記のポリマー成分を、密閉式混練機中で、表1に規定した割合で、エチレンジアミンビスステアリルアミド2重量部、及びシリコーンオイル0.1重量部と共に混合し、粒状化して試験片を作成した後、平坦なシート(表面及び隠蔽率(contrast ratio)の評価のため、寸法:60×40×2mm)に加工する。
以下のデータを測定する。
ISO180/1Aに記載された、ノッチ付試験片の室温での 衝撃強度(a(RT))(単位:kj/m)、
反射角20°における、DIN67530に記載された表面光沢(反射計値)、
ASTM Norm D 1925 (光の種類:C、オブザーバー:2°、測定孔:大面積値(large area value))に記載された、式:YI=(128X−106Z)/Y(式中、X,Y,Zは、DIN5033による色座標を表す)による黄色度(YI)、
ある試料を黒色を背景とした場合と白色を背景とした場合で測定することによって得られ、そして次の式:
CR=Y(黒色の背景に対する)/Y(白色の背景に対する)×100
[式中、Yは、CIElab色空間から、光の種類D65及び10°のオブザーバー(DIN5033、Ulbricht球(sphere)参照)を用いて得られる標準色値(normal color value)を表す])で表現される、材料の不透明性の尺度としての隠蔽度(CR)。測定は、Dataflash SF 600 プラス CT 分光光度計を使用して行った。
【0099】
成形組成物の加工性は、240℃における必要充填圧力を測定して評価した(単位:bar)(非特許文献6及びその中で引用された文献参照)。
結果の概要を表2に示す。
この表から、本発明による成形用組成物は、不透明性の値及び黄色度(YI)値が有意に低減していることは明らかである。一方、例えばノッチ付試験片の衝撃強度又は熱可塑的加工性のような他の重要な物性は、同様に改良されているか、又は悪影響を受けていない。
【0100】
【表1】
Figure 2005503464
【0101】
【表2】
Figure 2005503464

Claims (22)

  1. A)少なくとも1種のビニルモノマーを、ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴムa)の存在下で、少なくとも1種のペルオキソ二硫酸塩化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少なくとも1種のグラフトゴム、
    B)少なくとも1種のビニルモノマーを、ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴムb)の存在下で、少なくとも1種のアゾ化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少なくとも1種のグラフトゴム、
    C)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ゴムの存在下で、溶液、バルク又は懸濁重合させることによって得ることができる少なくとも1種のグラフトポリマーであって、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができ、ゴムは0〜50重量%の追加のビニルモノマーを共重合体の形態で含有し、そして使用されたグラフトモノマーの使用されたゴムに対する重量比が50:50〜97:3である、グラフトポリマー
    を含む組成物。
  2. ゴムを含有しない、熱可塑性ビニルポリマー及び/又はビニルモノマーから形成されていない熱可塑性樹脂を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  3. ビニルモノマーから形成されていない熱可塑性樹脂として、芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステルカーボネート、ポリエステル、ポリアミド又はそれらの混合物から選ばれる樹脂を含む、請求項2に記載の組成物。
  4. 1〜50重量部のA)とB)及び50〜99重量部のC)を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 2.5〜45重量部のA)とB)及び55〜97.5重量部のC)を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. A)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ラテックスの形態で存在する少なくとも1種のブタジエンゴムの存在下で、少なくとも1種のペルオキソ二硫酸塩化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造され、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる、少なくとも1種のグラフトゴム、
    B)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ラテックスの形態で存在する少なくとも1種のブタジエンゴムの存在下で、少なくとも1種のアゾ化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造され、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる、少なくとも1種のグラフトゴム、
    C)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ゴムの存在下で、溶液、バルク又は懸濁重合させることによって得ることができる少なくとも1種のグラフトポリマーであって、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができ、ゴムは0〜50重量%の追加のビニルモノマーを共重合体の形態で含有し、そして使用されたグラフトモノマーの使用されたゴムに対する重量比が70:30〜95:5である、グラフトポリマー、及び、場合によっては、
    D)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、重合させることによって得られる、少なくとも1種の熱可塑性でありゴムを含有しないポリマーであって、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができる、ポリマー
    を含む請求項1に記載の組成物。
  7. 成分Bが、式(I)、(II)、(III)及び(IV):
    Figure 2005503464
    (式中、R=CH、C、n−C、i−C、n−C、i−C
    、t−C)、
    Figure 2005503464
    を有する化合物又はそれらの混合物の群から選ばれるアゾ化合物を用いた開始反応によって製造される、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. グラフトゴムA)及びB)の各々の製造に対して、1峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. グラフトゴムA)及びB)の各々の製造に対して、2峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  10. グラフトゴムA)の製造に対しては、1峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用され、そしてグラフトゴムB)の製造に対しては、2峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  11. グラフトゴムA)の製造に対しては、1峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用され、そしてグラフトゴムB)の製造に対しては、3峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  12. グラフトゴムA)の製造に対しては、2峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用され、そしてグラフトゴムB)の製造に対しては、3峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  13. グラフトゴムA)の製造に対しては、2峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用され、そしてグラフトゴムB)の製造に対しては、1峰型の粒子サイズ分布を有するゴムラテックスが使用される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  14. グラフトゴムA)及びB)の製造に対して、平均粒子径(d50)が50〜600nmであるゴムラテックスが使用されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. グラフトゴムA)及びB)の製造に対して、平均粒子径(d50)が100〜500nmであるゴムラテックスが使用されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物。
  16. グラフトゴムA)の製造に対して使用されるゴムラテックスの平均粒子径(d50)が、グラフトゴムB)の製造に対して使用されるゴムラテックスの平均粒子径(d50)より小さいことを特徴とする、請求項14又は15に記載の組成物。
  17. 成分C)のゴムは、平均粒子径が100nm〜10,000nmである、請求項1〜16のいずれかに記載の組成物。
  18. 成分C)のゴムは、平均粒子径が200nm〜5,000nmである、請求項1〜17のいずれかに記載の組成物。
  19. 成分C)のゴムは、平均粒子径が400nm〜2,000nmである、請求項1〜18のいずれかに記載の組成物。
  20. A)少なくとも1種のビニルモノマーを、ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴムa)の存在下で、少なくとも1種のペルオキソ二硫酸塩化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少なくとも1種のグラフトゴム、
    B)少なくとも1種のビニルモノマーを、ラテックスの形態で存在しガラス転移温度が0℃未満である少なくとも1種のゴムb)の存在下で、少なくとも1種のアゾ化合物を開始剤として使用して、フリーラジカル乳化重合させることによって製造される、少なくとも1種のグラフトゴム、
    C)スチレンとアクリロニトリルを、重量比90:10〜50:50で、ゴムの存在下で、溶液、バルク又は懸濁重合させることによって得ることができる少なくとも1種のグラフトポリマーであって、スチレン及び/又はアクリロニトリルは、全面的に又は部分的にα−メチルスチレン、メタクリル酸メチル又はN−フェニルマレイミドによって置き換えることができ、ゴムは0〜50重量%の追加のビニルモノマーを共重合体の形態で含有し、そして使用されたグラフトモノマーの使用されたゴムに対する重量比が50:50〜97:3である、グラフトポリマー、及び、場合によっては、追加の構成成分
    を混合し配合することを特徴とする、組成物の製造方法。
  21. 請求項1〜19のいずれかに記載の組成物の、成形された部品の製造のための使用。
  22. 請求項1〜19のいずれかに記載の組成物から得ることができる成形された部品。
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