JP2005502602A - ウイルス感染の治療用の医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の草本からの有効成分を含む草本組成物でウイルス感染を治療し;抽出物を医薬上許容される処方物に処方し;および該処方物をウイルス感染に罹った哺乳動物に投与する方法を提供する。また、本発明は草本組成物でウイルス感染を治療する方法を提供し、ここに、当該処方物は粉末、シロップ、煎じ汁、チンキ、注射液、局所溶液、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、錠剤、噴霧剤、坐薬またはマイクロカプセルの形態である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願は、2001年6月15日に出願された米国シリアル番号60/298,077号、および2002年6月13日に出願された米国シリアル番号未知の優先権を主張し、その内容をここに引用して本出願に一体化させる。
【0002】
本出願を通じ、種々の文献を引用する。それらの刊行物のその全体の開示をここに引用することにより本出願に一体化させて、本発明が属する分野の状態をより十分に記載する。
【0003】
本発明は、草本医薬処方の分野に関する。特に、本発明の草本医薬組成物は、属Isatisおよび属Baphicacanthusからの抽出された草本の投与を通じてのインフルエンザウイルスの治療に関する。
【0004】
【従来の技術】
天然に由来する活性組成物は、ますます増大する数の病気および疾患の予防および治療で普通に用いられる。天然に由来する活性化合物に興味をもち、世界は伝統的な東洋の治療薬に注目している。この分野においてまず重要なのは中国およびその草本からとり出す組成物の豊富なことである。これらの治療薬の多くは、伝統的な西洋の合成により製造した医薬と同程度に効果的であることが示されているが、通常、合成生成物で通常に経験する有害な副作用はない。伝統的には非常に多数の天然治療薬によって治療されてきた1つの病気は、インフルエンザウイルスでの感染によってもたらされるインフルエンザである。
【0005】
インフルエンザは呼吸器官のウイルスであり、急性気管支炎、肺炎、喉頭炎およびインフルエンザの病因である。インフルエンザウイルスは、20世紀初期の間に、歴史上最悪な流行病の1つを引き起こした。インフルエンザは、可溶性核たんぱく質抗原を含有するラセン対称のコアを有する大きなRNAウイルスである。ビリオンは、2つのウイルス糖蛋白質(1つは血球凝集活性(HA)を有し、1つはノイラミニダーゼ活性を有する)を含むスパイクを持つ膜エンベロープを有する。インフルエンザウイルスは、細胞膜への血球凝集のために特異的糖蛋白質受容体に付着する。該ウイルスはRNAセグメントの異常な幾何学的構造を有し、それは、感染の各サイクルに際して再編される。この編成は非常に素早く起こり、治療するのを極端に困難とする。そのような迅速な変化のため、ヒト免疫系はそれに対して作用するのが困難である。現在の療法は医薬アマンタジンの使用を含み、これは、食欲不振、船酔い、頭痛、眩暈、不眠症および運動失調を含めた種々の望ましくない副作用を有する。
【0006】
通常の風邪およびインフルエンザは、病気の主な原因であり、世界中で生産性の喪失を招く。The National Center for Health Statisticsは、1992年に、米国における通常の風邪の6200万ケースは医療的注意を必要とし、風邪は1億5700万日の制限された活動、1500万日の失われた仕事を引き起こしたと推定する。ほぼ成人の風邪の75ないし80%が、インフルエンザAおよびBを含めたウイルスによって引き起こされる。ウイルス誘導の風邪の症状はヒト集団に対する主な不便の原因のみならず、全体として世界に対する巨大な経済的損失の原因でもある。
【0007】
インフルエザおよびその症状の治療において、天然草本化合物を配合しようとする試みがなされてきた。例えば、「Pharmaceutical Composition For Inhibiting Viruses And Increasing Immune Function」と題された米国特許第4,886,666号は、4つの有効成分:1)Astragalus membranaceus BgeまたはAstragalusの他の種から抽出されたWang Qiの多糖;2)Isatis tinctoria L, Isatis indigotica FortまたはBaphicacanthus cusia Bremekの中でのBanlankesu抽出形態;3)Crysanthemum indicum Lから抽出されたYejuhua−フラボノイド;および4)Dryopteris crassirhizoma Nakai, Osmunda Japonica Thunb, Lunathyrium acrostichoides chingまたはMatteuccia stuthiopteris Todaroから抽出されたGuanahonhsu、の医薬組成物を開示する。該組成物は、ウイルスによって引き起こされた感染の治療および予防で用いられ、免疫機能を増大させる。そのような処方はウイルスによって引き起こされた感染の治療を助けることができるが、それは、この効果を達成するのに多数の成分の使用を必要とする。哺乳動物に投与される処方中の多数成分はいくつかの欠点をもっている。まず、もし各成分の機能が理解されなければ、それらの個々の効果を決定するのは不可能である。成分の組合せは一緒になって効果が低く働くのみならず、いくつかのものの活性は特定の患者では示すことができない。そのような処方の多くの使用者は他の疾患に悩んでおり、例えば、免疫機能のブースティングにおいて機能する組成物の成分の投与は、有害効果を有するかもしれない。
【0008】
また、天然草本化合物を用いて、肝炎およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)を含めた他のウイルス病を治療してきた。肝炎はヒト肝臓の病気である。それは肝臓の炎症で現れ、通常、ウイルス感染によって、時々は、毒性剤から引き起こされる。肝炎は肝硬変、肝臓癌および結局は死亡まで進行し得る。肝炎A、B、C、D、EおよびGのごときいくつかのウイルスが種々のタイプのウイルス性肝炎を引き起こすことが知られている。それらの内、HBVおよびHCVが最も深刻である。HBVは42nmのビリオンサイズを持つDNAウイルスである。HCVは30ないし60nmのビリオンサイズを持つRNAウイルスである。現在用いられている医薬はインターフェロン、アシクロビール(ACV)およびインターロイキンを含む。インターフェロンの副作用は発熱、寒気、筋肉痛、頭痛、造血機能障害および恐らくはIFN抗体である。アシクロビールの使用は、腎臓毒性および神経系障害のような副作用の欠点を持つ。インターロイキンは発熱、寒気、低血圧をもたらしかねない。
【0009】
ヒト免疫不全ウイルス、およびその結果としての病気である後天性免疫不全症候群(AIDS)は最初1981年に報告され、その病原体であるHIVは1983年に発見された。今日、AIDSは1993年には世界中で1300万人のヒトが感染し、1996年には2100万人が感染した世界的な流行病となり、その数は警戒すべき速度で上昇しているように見える。AIDS患者を治療するのに用いられる最も普通の医薬は、通常AZTとして知られるアジドブジンである。他の医薬も存在し、通常、AZTと組み合わされて薬物カクテルを生じさせる。これらの医薬は過剰な出血障害、肝臓毒性および髄質機能緊張を引き起こすのみならず、それらの高い価格は開発途上国の住人がそれにアクセスするのを妨げる。
【0010】
[Chinese Herbal Extracts In the Treatment Of HIV Related Disease In Vitro]と題された米国特許第5,178,865号は、HIVに感染したTリンパ球細胞および単核食作用系列細胞においてイン・ビトロHIV感染を阻害するための種々の草本の使用を開示する。提案されている草本の1つは、Isatis tictoriaからの抽出物よりなり、T細胞毒性テストのための標準実験室的方法によって抗−HIV活性につきテストされた。提案された草本の全ては抽出物形態で中国から得られ、非経口使用のためアンプルにパッキングされていたが、有機抽出手法に従って抽出することができる。
【0011】
【発明が解決する課題】
ウイルス病の治療のために天然草本産物を生産しようとする試みがあるが、これらは、それらの天然源からの有効成分の不適切な抽出のため、余り成功していない。従って、本発明の目的は、インフルエンザウイルス、HIV、肝炎および他のウイルス感染の治療のための草本治療薬を提供することにある。本発明のさらなる目的は、合成により生産された医薬が利用される場合に通常経験する副作用がないウイルス感染の治療を提供することにある。
【0012】
本発明のさらにもう1つの目的は、ウイルス感染の治療でより効果的な天然草本産物を抽出するための改良された方法を利用することによって、前記目的を達成することにある。
【0013】
本発明の前記目的および利点は、本発明によって達成するものの例示であって、実現可能な利点を排除または限定するものではない。かくして、本発明のこれらおよび他の目的および利点は、共にここに具体化され、当業者に明らかな観点で修正されるので、本明細書中の記載から明らかであり、また、本発明を実施することから学ぶことができる。従って、本発明は、本明細書中に示し記載された新規な方法、配置、組合せおよび改良にある。
【0014】
【課題を解決する手段】
本発明のこれらおよび他の目的に従い、本発明の簡単な概要を提示する。いくつかの単純化および省略を以下の概要でなすことができ、概要は本発明のいくつかの態様を強調し、それを紹介する意図であるが、本発明の範囲を限定するものではない。当業者が発明概念を創造し使用するのを可能とするのに適した好ましい例示的具体例の詳細な記載を後のセクションに掲げる。
【0015】
本発明の広い態様に従うと、草本組成物でウイルス感染を治療する方法が開示される。該方法は、属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の草本から有効成分を抽出することを含む。
【0016】
本発明のもう1つの広い態様に従うと、次いで、抽出物を医薬上許容される処方物に処方し、ウイルス感染に罹った哺乳動物に投与する。
【0017】
【発明の実施の態様】
本発明は、属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の草本から有効成分を抽出し;該抽出物を医薬上許容される処方物に処方し;次いで、該処方物をウイルス感染に罹った哺乳動物に投与することから成る草本組成物でウイルス感染を治療する方法を提供する。
【0018】
具体例において、該種はIsatis tinctoria LおよびIsatis indigotica Fortを含めた属Isatisから選択される。もう1つの具体例において、該種はBaphicacanthus cusia Bremekを含めた属Baphicacanthusから選択される。
【0019】
別の具体例において、ウイルス感染は、限定されるものではないが、インフルエンザウイルス感染、肝炎ウイルス感染およびヒト免疫不全ウイルスを含む。エンテロウイルス感染のごとき他のウイルス感染も適用できる。
【0020】
前記方法の具体例において、抽出は有機溶媒の存在下で行われることを特徴とする。該有機溶媒は、限定されるものではないが、エタノール、エーテルまたはアセトンを含む。
【0021】
異なる具体例において、抽出は水の存在下で行うことを特徴とする。
【0022】
もう1つの具体例において、処方物は粉末、シロップ、煎じ薬、チンキ、注射剤、局所溶液、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、錠剤、噴霧剤、坐薬またはマイクロカプセル剤の形態である。他の医薬上適当な担体も使用することもできる。
【0023】
前記具体例において、該処方物は1日当たり1ないし50,000ミリグラムの投与量範囲で投与される。もう1つの具体例において、該範囲は1日当たり1ないし10,000ミリグラムである。さらにもう1つの具体例において、該範囲は10ないし10,000である。さらなる具体例において、該範囲は10ないし1,000である。
【0024】
もう1つの具体例において、抽出工程は、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを得;該固体組合せを粉砕し;還流下で該固体組合せを40%ないし90%のアルコールで抽出し;該アルコールおよび抽出物組合せを蒸発させて液体が得られ;水およびマクロ分子沈殿剤を該液体に添加し;次いで、ロジンクロマトグラフィーカラムを通して該液体混合物を精製することによって行う。
【0025】
具体例において、該精製は、ロジンカラム(rosin column)を蒸留水で溶出させ;溶出物から蒸留水を蒸発させ、第1の抽出物が得られ;ロジンカラムを70%ないし98%アルコールで溶出させて第2の抽出物が得られ;次いで、第1および第2の抽出物を合わせることによって行う。
【0026】
前記具体例から、抽出工程は、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを粉砕し;水で少なくとも2回該固体を沸騰させ、沸騰した水を濾過して濾液が得られ;マクロ分子沈殿剤を濾液に添加し;濾液を第2回目の濾過をし;次いで、濾液を真空下において溶媒を蒸発させることによって行う。
【0027】
本発明は草本抽出物の製造方法を提供し、ここに、該抽出工程は、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを得;該固体組合せを粉砕し;還流下で該固体を40%ないし90%アルコールで抽出し;該アルコールおよび抽出物組合せを蒸発させて液体が得られ;水およびマクロ分子沈殿剤を液体に添加し;次いで、さらに、ロジンクロマトグラフィーカラムを通じて液体混合物を精製することによって行う。
【0028】
もう1つの具体例から、精製工程は、ロジンカラムを蒸留水で連続的に溶出させ;溶出物から蒸留水を蒸発させて第1の抽出物が得られ;ロジンカラムを70%ないし98%エタノールで溶出させて第2の抽出物が得られ;次いで、第1および第2の抽出物を合わせることによって行う。
【0029】
本発明は草本抽出物の製造方法を提供し、ここに、抽出工程は、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを粉砕し;水で少なくとも2回該組合せを沸騰させ、該水を濾過して濾液が得られ;マクロ分子沈殿剤を濾液に添加し;濾液を2回目に濾過し;次いで、濾液を真空下において溶媒を蒸発させることによって行う。
【0030】
草本抽出物生成物は前記方法によって製造する。本発明は、有効量の、属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の抽出物および医薬上許容される処方物を含む医薬組成物を提供する。
【0031】
本発明は、感染した細胞においてウイルス複製を阻害し、またはウイルスを非感染性とするにおいて有効な量の、属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の抽出物、および医薬上許容される処方物を含む医薬組成物を提供する。
【0032】
別の具体例において、ウイルス感染は、限定されるものではないが、インフルエンザウイルス感染、肝炎ウイルス感染またはヒト免疫不全ウイルス感染を含む。
【0033】
前記の具体例において、ウイルス感染は感染ウイルスでの感染を含む。
【0034】
さらなる具体例において、ウイルス感染はヒト免疫不全ウイルスでの感染を含む。
【0035】
a.水中のある量のIsatis種を適当な時間煎じ;b.残渣から水性相を分離し;c.適当な凝集剤溶液を該溶液に添加し;d.透明な溶液および沈殿を分離し;次いで、e.分離された透明な溶液を真空乾燥してIsatis抽出物を得る工程を含むIsatisから抽出物を製造する方法。
【0036】
具体例において、該凝集剤はキトサンである。また、本発明は前記方法から製造された抽出物を提供する。本発明は、前記抽出物を含む組成物を提供する。最後に、本発明は前記抽出物を含む抗−ウイルス組成物を提供する。
【0037】
実験の第1のシリーズ
属Isatisからの草本はアブラナ科に属し、それらの起源は2000年以上遡ることができる。世界のある地域においては、該植物は青色色素の源として用いるために栽培されてきた。Isatis tinctoriaは、例えば、アレロパシー化合物を含有する大量の種子を生産し、無性的に再生する能力を有する。I. tinctoriaの根系は、土壌深く進入する(1.5mまで)大きな直根よりなる。Itinctoriaの葉は2つのタイプ;基部性および茎生のものである。基部性座葉は有柄であり、3.5ないし15cmの長さであり、0.8ないし4cmの幅であり、倒披針形ないし楕円形である。基部性座葉は直径が3.5ないし18cmの範囲である。茎生葉は無柄であり、交互に配置し、披針形である。該葉は通常青色ないし緑色で、クリーム色の中央葉脈をもち、細かな毛で覆われている。ほぼ20の大きな木質の紫色の茎が抽薹の後に生じるが、典型的には、7より少数しか成熟するまで成長しない。これらの茎は高さが1Mまで成長し、無毛であるが、基部には少数の長い単純な毛を有し得る。
【0038】
Isatis Indigotica Fort
I. tinctoriaの花部は、約3mm長さまで成長する個々の花を持つ傘形状の繖房花であり、色は明るい黄色である。開花は春終盤に起こり、開花の正確なタイミングは海抜に依存する。各々が1つの種子を含有する数百の短角果(裂開果)が、開花開始後4ないし6週間で至るところに生じる。I.tinctoriaの種子は黄色であり、長さは3ないし3.5mmであり、フックとして働く小花柄を有し、動物の毛、衣類、または機械およびタイヤでの輸送を可能とする。また、それらは、風および水での分散を助ける平らな翼を有する。
【0039】
属Isatisについての草本は医薬特性を保有することが知られており、特に、中国において数世紀の間用いられてきた。本発明によると、有効成分を抽出する改良された方法が開発され、これは、ウイルス感染の治療および予防においてIsatis抽出物のより大きな効率を可能とする。属Baphicacanthusからの草本は、浅く鋸状の縁をもつ楕円形の葉を有し、通常、長さは5および12cmの間の範囲である。属Isatisからの草本と同様に、Baphicacanthusは、癌を含めた多くの治療の病気において中国で長い間用いられてきた。
【0040】
実施において、本発明は、IsatisおよびBaphicacanthus植物の有効成分を濃縮するために単一の抽出プロセスを用いる。このプロセスは、適当な時間、例えば、2時間および4時間の間、属Isatisおよび/またはBaphicacanthusからの草本のほぼ2キログラムを40%ないし90%エタノールと還流することによって行うことができる。より詳しくは、1900グラムのIsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せが得られ、粉砕または破砕する。次いで、還流下で該固体を40%ないし90%エタノール、好ましくは50%ないし85%エタノールで抽出する。得られた溶液を、好ましくは、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を蒸発させるのに十分な時間真空下において、シロップ−様液体が得られる。蒸留水およびマクロ分子沈殿剤をシロップに添加する。次いで、抽出物を濾過し、ロジンクロマトグラフィーカラムを通じてさらに精製する。溶出物がほぼ無色になるまで蒸留水でロジンカラムを溶出させる。溶媒を溶出物から蒸発させ、抽出物A(350グラム)が得られる。次いで、溶出物がほとんど無色となるまでロジンカラムを70%ないし98%エタノールで溶出させる。エタノール溶媒を第二の溶出物から蒸発させ、抽出物B(23.5グラム)が得られる。抽出物A(20ないし80重量%)およびB(80ないし20重量%)を合わせて、抽出物Cが得られる。
【0041】
100グラムのIsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを粉砕または破砕することによって、より少量の抽出物を得ることができる。次いで、固体を水で3回沸騰させ、濾過する。マクロ分子沈殿剤を濾液に添加する。得られた溶液を再度濾過し、溶媒を蒸発させるのに十分な時間真空下に置き、乾燥した残渣(抽出物D)が得られる。次いで、そのような抽出を、粉末、シロップ、煎じ薬、チンキ、注射剤、局所溶液、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、錠剤、噴霧物、坐薬およびマイクロカプセル剤処方物のごとき種々の投与可能な組成物に処方することができる。また、該処方物を、草本および栄養補給物の処方で通常用いられる賦形剤、バインダーおよびアジュバントと組み合わせることができる。
【0042】
本発明をその好ましい具体例を特に参照して詳細に記載してきたが、本発明は他の異なる具体例も可能であり、その詳細は種々の明白な点で修正することができるのは理解されるべきである。当業者に容易に明らかなごとく、本発明の精神および範囲内に留まりつつ、変形および修正を行うことができる。従って、前記開示、記載および図面は単に例示的目的であり、請求の範囲によってのみ定義される本発明を断じて制限するものではない。
【0043】
実験の第2シリーズ
試料HR3についての抽出プロセス
中国特許薬物の非常に多くは、Isatis indigotica Fortの根からのBanlangenに由来する。それを用いて、体内熱を軽減し、解毒し、血液を冷却する。臨床的実行において、それは抗−ウイルス性、抗−エンドトキシンおよび抗菌活性であることが示されている。本研究の目的は、良質の生草本からの抽出が抗−ウイルスに効果的である、有用な抽出プロセスを見出すことである。産業分野における適用の可能性に基づき、該プロセスは単純であるべきであり、必要なユニット器具は入手できるべきである。最も重要なファクターは、最終抽出が臨床的実践で十分効果的であるべきことである。
【0044】
文献のデータおよび我々の分析によると、Isatis indigotica Fort中の有効成分は水に可溶性である。有効成分についてのフルスケールの比較研究では、7つの異なる抽出プロセスがデザインされており;かくして、7試料が抗−ウイルス−効率−スクリーニングのためにChen教授(北京)に提供される。実験結果は試料HR3の満足すべき効果を示す。
【0045】
考察
通常、エタノール沈殿の技術を用いて、水およびエタノールへのTCMのある有効部分の異なる溶解度に基づいて漢方薬製剤を精製する。しかしながら、以下に記載するように、この技術についてはいくつかの欠点がある。
【0046】
水抽出溶液中の溶質または標的成分の濃度は、エタノール沈殿プロセスの間にかなり低下した。かくして、製剤の質を維持するのは困難である。溶解度が小さい物質は完全に失われる。コストがより高くなる。エタノールの回収のために特殊な器具を用いなければならず、エタノールの廃棄量は約20%となろう。
【0047】
生成物の質の安定性は不良である。親水性成分の回収は液体製剤を容易に沈殿させ、容器の壁へ付着させる。長時間の製造時間は経済的利益を改良するのに反する。
【0048】
コスミック膜、凝集沈殿などを用いる限外濾過のごとき、新しい分離および精製技術に関する多量の研究報告が文献中に見出すことができる。凝集沈殿は、以下のごとく、水抽出溶液の精製で多くの利点を有する。
【0049】
少量の凝集剤の消費および簡単な設備が必要である。短い製造時間。凝集剤ユニットは3ないし6時間を要し、以前の製造時間の約半分である。生成物の良好な品質が達成できる。有効成分のパーセンテージを向上させて、治癒効果が確認できる。液体製剤の安定性は良好である。沈殿は生じない。
【0050】
凝集プロセスは、凝集剤を用いて伝統的漢方薬を精製することである。凝集剤であるキトサンを水抽出溶液中に添加し;蛋白質、粘質のごときコロイドペレットを吸収物質から除去する。次いで、濾過してそれを精製する。その原理は:伝統的漢方薬の水抽出溶液は粘液、蛋白質、澱粉等のごとき多くの成分ポリマーを有する。それは不安定な系であり、高い表面エネルギーを有する。キトサンを添加すると、吸収ブリッジおよび電気的中和の機能によって、大きなペレットが除去される。
【0051】
Isatis indigotica Fort.の根はBanlalgenとして用いられ、これは熱水で溶ける澱粉を大量に含有する。通常、エタノール沈殿技術を用いて、漢方薬製剤を精製する。この実験において、凝集技術はHR3調製で適用した。試料HR3抗−ウイルスの効果は、Chen Hongshanによって行われた治癒実験によって確認される。
【0052】
RADIX ISATIDISについての抽出プロセスの文献
[1].Zhang Runzhen, Zhang Yuwen.”Research development on Radix Isatidis”, 2000, 31(6), 474
[2]. Liu Sheng, Chen Wansheng, Qiao Chuanzhuo, Zhen Shuiqing, Zeng Ming, Zhang Hanming, Song Zhaojun. “Antiviral Action of Radix Isatidis and Folium Isatidis from Different Germplasm Against Influenza A Virus”, Academic Journal of the Second Military Medicine University, 2000, 21(3), 204
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[6] Zang Tong, Xu Lianying, Cai Zhenzhen. “Effects of clarificant chitosan on contents of Zinc, Manganese, Calcium and heavy metal lead in water−extraction liquid of Chinese Herbal Medicines”, Chinese Traditional Patent Medicine, 2001, 23(4), 243
[7]. Liu Sizhen, Zhu Xixian, Shao Yugin, Ma Tianbo. “Screening of effective part against Influenza in Radix Isatidis”, Chinese Traditional and Herbal Drugs, 1999, 30(9), 650
【0053】
実験の第3シリーズ
Institute of Medicinal biotechnology, Chinese academy of medical sciences, 北京、中国による、インフルエンザに対する中国草本Isatis Indigotica Fort.のイン・ビトロおよびイン・ビボ抗−ウイルス活性
Isatis Indigotica Fortは広く分布したある種類の中国草本であり、中国においてはインフルエンザに対する民間療法として用いられ、その通常の名称は「Ban Lan Gen」である。その薬理学的機能は、明らかな「除熱および解毒」として中国の伝統的な医療書籍に記録されている。Ban Lan Gen製剤:経口液体、丸剤および顆粒剤が市販されており、中国においては主として診療所で用いられる。いくつかの論文は、BLGがインフルエンザの予防および治療で効果的であったと報告している(1,2,3,4)。Shengzhen, Guangdong中国における999医薬会社はそれを抗−インフルエンザ草本薬剤として開発することを意図し、その抗−インフルエンザ活性成分を研究し、その抗ウイルス活性を確認するプロジェクトをデザインした。
【0054】
Isatis ingigotica Fort.はCruciferaeに属し、その水煎じ汁は感染したニワトリ胚においてインフルエンザウイルスA/86−1を阻害したと報告されている(5,6,7)。この報告は、該草本の3つの抽出物が、MDCK細胞培養においてインフルエンザウイルスAおよびB型を阻害したことを示した(8)。
【0055】
この研究においては、National Engineering Research Center for Traditional Chinese Medicine, 上海、中国によって、Ban Lan Gen(BLG)草本が収集され、同定され、抽出され、BLG抽出試料がイン・ビトロおよびイン・ビボ抗インフルエンザウイルス実験に供された。
【0056】
抗−インフルエンザ薬物リバビリン(9,10)およびアマンタジン(11,12)が、各々、イン・ビトロおよびイン・ビボテストで陽性対照として用いられた。
【0057】
材料および方法
1.材料:
1.1 Ban Lan Gen(BLG)抽出物:水抽出物:HR1、HR2、HR3、HR4、アルコールおよび水抽出物MW2、AT1およびAA2、全ては凍結乾燥して乾燥した粉末とされ、室温で保存された。National Engineering Research Center for Traditional Chinese Medicine, 上海、中国によって調製された。
【0058】
1.2 ウイルス:インフルエンザウイルス株:型A/90−15株、型B/97−13および型A/FM1−マウス肺適合株。ニワトリ胚に接種し、感染したニワトリ胚尿膜液を収集し、冷蔵庫中にて80℃にて貯蔵した。
【0059】
1.3 細胞培養:MDCK細胞は96穴プレートで培養し、インキュベーター中、37℃にて5%COでインキュベートした。
【0060】
1.4 マウス:KM種、SPF3グレード、雌、体重:14−16グラム。Center for Laboratory Animals, National Institute of Drug and Biological Standardizationから購入した。
【0061】
1.5 抗−インフルエンザ薬物: リバビリン(1−β−D−リバフラノシル−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシアミド)およびアマンタジン。Zhejiang州のYukang製薬会社から購入した。
【0062】
2.方法:
2.1 ウイルスストックの調製
細胞培養実験では:インキュベーション尿膜液を収集した後、インフルエンザウイルスA型(H、N)株Jifeng A/90−15、インフルエンザウイルスB型株Jifeng B/97−13をニワトリ胚ないし尿膜包を感染させた。インフルエンザウイルスAおよびBをMDCK細胞培養に接種し、ウイルス細胞感染性につきTCID50を滴定した。
【0063】
マウス実験では:インフルエンザウイルスA型(H,N)FMマウス肺適用株感染マウス肺を粉砕し、懸濁液をニワトリ胚に接種し、尿膜液を収集し、麻酔下でマウス外鼻腔に摂取して、マウスにおいてウイルス感染性につきND50を滴定した。
【0064】
2.2 試料の調製
MDCK細胞培養では:抽出物HR1、HR2、HR3、HR4、MW2およびAT1を培養基に溶解させて、10mg/mlの溶液を作成し、AA2をDMSOに溶解させ、培養基で希釈して、0.2mg/mlの30%DMSO懸濁液を作成した。
マウスについては:抽出物HR1、HR2、HR3、HR4、MW2およびAT1を0.3%オキシ−メチル−セルロースで調製して、均質懸濁液を作成した。抽出物AA2をDMSOに溶解させ、次いで、水で希釈して、30%DMSO均質懸濁液を作成した。
【0065】
2.3 イン・ビトロ:細胞培養における抗−インフルエンザウイルスアッセイ
2.3.1
細胞培養における薬物毒性:96穴プレート中24時間MDCK細胞培養、薬物試料を6濃度の二倍希釈にて添加した(濃度当たり3穴)。COインキュベーター中、37℃にて72時間培養した。細胞病理効果(CPE)の程度を記録し:グレード評価は「0」:CPE無し:、「0.5」:5ないし10%CPE:、「1」:10ないし25%CPE:、「2」:25ないし50%CPE:、「3」:50ないし75%CPE、「4」:75ないし100%CPE:50%毒性濃度(TC50)および最大非毒性濃度(TC)を計算した。
【0066】
2.3.2
感染したMDCK細胞培養におけるインフルエンザウイルスAおよびB型についての薬物阻害アッセイ:
初期処理アッセイ:細胞培養を10−3ないし10−4濃度のインフルエンザウイルスAおよびB型で感染させ、2時間後、ウイルス液を洗い流し、培地で洗浄した。TC濃度の薬物試料の2倍希釈を感染した細胞プレートに添加した(濃度当たり3穴)。インキュベートし、72時間後にCPEを記録した。ウイルス対照、溶媒対照および陽性薬物対照としての異なる濃度のリバビリンを設定した。溶媒対照と比較して、薬物試料のウイルスCPEの阻害%を計算した。阻害%>50%は効果的と考えられた。
【0067】
予防アッセイ:異なる濃度の試料溶液で細胞培養プレートを24時間予備処理し、薬物で洗い流し、次いで、ウイルスで感染させ、インキュベートし、洗浄し、観察し、前記したごとき阻害%を計算した。
【0068】
2.2.4
イン・ビボ:マウスにおける抗−インフルエンザウイルス実験
2.2.4.1
マウスにおける急性経口毒性:異なる容量のBLG試料をマウスに経口的に与え、観察し、7日間、毒性反応および死亡率を記録した。
【0069】
2.2.4.2
インフルエンザウイルス感染マウスにおける肺病巣の阻害。インフルエンザウイルスA型FM1マウス適合株でマウスを鼻腔内感染させ、2時間後、BLG試料を、経口経路によって、2ないし3の異なる非毒性用量で感染したマウスの群に与え、4日間放置した。ウイルス対照、ビヒクル対照および陽性薬物:アマンタジン対照を設定した。第4日に、全てのマウスを殺し、全肺を摘出した。各群において肺病巣を記録した。溶媒群におけるそれと比較して、薬物処理群のマウスにおける肺病巣の阻害%を計算した。阻害%>50%を効果的と考えた。
【0070】
2.2.4.3
インフルエンザウイルス感染マウスにおけるBLG試料による死亡率の保護および生存日数の延長
マウスを感染させ、BLG試料を与えた。しかしながら、処理は14日まで延長され、死亡率および死亡日数を記録した。前記したごとく対照を設定した。ビヒクル対照と比較して、平均死亡率の保護の%およびBLG試料の平均生存日数の延長を計算した。効果的な%は>50%であった。
【0071】
結果
1.イン・ビトロ実験
1.1 MKCD細胞培養における7種類のBLG試料の毒性
7BLG試料を細胞毒性につきまずMDCK細胞培養においてテストして、50%毒性濃度(TC50)および最大許容濃度(TC)を見出した。結果を表1に示す。
【0072】
1.2 MDCK細胞培養における7種類のBLG試料のインフルエンザウイルスCPEの阻害
MKCD細胞培養をインフルエンザウイルスA/90−15およびB/97−13で感染させ、2時間後、最大許容濃度から開始したこれらの7試料の6濃度の2倍希釈物を添加した。
【0073】
ウイルス感染ビヒクル対照と比較し、HR3、HR4およびMW2はウイルスCPEを阻害すると判明し、50%阻害濃度(IC50)およびHR3の選択指数(SI)を表1に示す。結果は以下のごとくまとめられた:
HR3:インフルエンザウイルスA/90−15について:IC50:0.94±0.11、SI:4.93
インフルエンザウイルスB/97−13について:IC50:1.13±0.13、SI:4.10
HR4:インフルエンザウイルスA/90−15について:IC50:>1.21±0.25、SI:<3.94
インフルエンザウイルスB/97−13について:IC50:>1.35±0.25、SI:<3.90
MW2:インフルエンザウイルスA/90−15について:IC50:0.20±0.04、SI:3.98
インフルエンザウイルスB/97−13について:IC50:>0.20±0.04、SI<3.90
HR4 IC50はその最大許容濃度に近かった。全ての他の4つの試料は、それらの最大許容濃度に対する阻害を示さなかった。
【0074】
抗−インフルエンザウイルス薬物リバビリン:
インフルエンザウイルスA/90−15について:IC50:0.07±0.04、SI:>14.29
インフルエンザウイルスB/97−13について:IC50:0.06±0.03、SI:>16.67
HR3はより高いSIを持つ最良の抽出物であり、MW2は2番目であった。全ての他の5つの抽出物は弱いかまたは全くない抗−インフルエンザウイルス活性を示した。
【表1】インフルエンザウイルス感染MDCK細胞培養のCPEの細胞毒性および阻害
Figure 2005502602
*: 最大許容濃度TC効果なし
【0075】
1.3 新しいバッチの試料でのHR3、HR4およびMW2の反復抗−インフルエンザウイルス活性
抗−インフルエンザウイルス活性を確認するために、3バッチのHR3および2バッチのMW2を、再度、異なる用量のウイルスで感染させたMDCK細胞培養中でテストした。結果を表2および3に示した。
【0076】
結果は、抗−ウイルス実験の規則的ルールを示し;ウイルス−感染濃度は抗−ウイルス活性に逆比例した。ウイルス−感染投与量が減少すると、IC50値は減少し、SI値は増加した。
【0077】
10ないし20TCID50インフルエンザウイルス感染につき、
HR3:バッチ1および2はA型に対してより高い抗−ウイルス活性を示し、B型に対してはより低い活性を示した。
【0078】
A/90−15につき:IC50:0.69±0mg/ml、SI:6.93
B/97−13:IC50:1.19±0mg/ml、SI:3.89
バッチ3はより低い抗−ウイルス活性を示した。
【0079】
MW2:バッチ1および2は、インフルエンザウイルスAおよびB型に対して同一の抗−ウイルス活性を示した。
A/90−15およびB/97−13双方については:IC50:0.18mg/ml、SI:4.43
【表2】MDCK細胞培養におけるインフルエンザウイルスAおよびBに対する3バッチのHR3の阻害
Figure 2005502602
*: 最大許容濃度TC効果なし
【表3】MDCK細胞培養におけるインフルエンザウイルスAおよびBに対する2バッチのMW2の阻害
Figure 2005502602
*: 最大許容濃度TC効果なし
【0080】
2.イン・ビボ実験:
2.1 経口投与によるマウスにおける7種類のBLG抽出物の急性毒性
経口投与によって、1回、異なるソージの7BLG試料懸濁液をマウスの群に与え、毒性反応およびマウスの死亡を第7日に観察した。結果は以下の通りであった:
Figure 2005502602
【0081】
2.2 感染したマウスにおけるインフルエンザウイルス肺病巣に対する7BLG抽出物の阻害
インフルエンザウイルスA/FM1マウス適合株で鼻腔内経路によってマウスを感染させ、全ての7BLG抽出物を、2ないし3の異なる非毒性用量にて、経口によって感染マウスに与え、4日間放置した。マウスを犠牲にし、肺を取り出し、病巣をスコア取りした。
【0082】
処理したマウスの平均病巣スコアをビヒクル対照のそれと比較し、阻害%を計算した。50%を超える阻害は効果的であると考えられた。
【0083】
HR3、HR4およびMW2のみが約50%以上マウス肺病巣を阻害した。結果を表4に示した。インフルエンザ肺病巣に対するHR3、HR4およびMW2の阻害%は以下のごとくまとめられた:
Figure 2005502602
他の5つのBLG抽出物の全ての許容投与量はインフルエンザ肺病巣に対して低い阻害%を示すかまたは示さず、効果的でないと考えられる。
【表4】A型/FM1マウス適合インフルエンザウイルス感染マウスにおける肺病巣に対する7種類のBLG試料の初期治療効果
Figure 2005502602
【0084】
2.3 マウスにおけるMR3およびMW2の抗−インフルエンザウイルス活性の確認。マウスにおけるHR3およびMW2のイン・ビボ抗−インフルエンザウイルス活性を確認するために、二種類の実験を行った。
【0085】
2.3.1
マウスにおけるインフルエンザマウス肺病巣の阻害:効果を評価するために前記実験を反復
【0086】
2.3.2
死亡率の保護の%および寿命の延長を計算するための、インフルエンザウイルス肺炎マウスにおける死亡の保護。
【0087】
結果は以下のごとくまとめられた:
HR3について(表5)
肺病巣の阻害%:
10g/kg:実験1:55.36%、実験2:30.63%;
平均:43.00±17.49%
5g/kg:実験1:50.00%、実験2:60.86%;
平均55.43±7.68%
2.5g・kg:実験1:28.57%
死亡の保護および寿命の延長:
10g/kg:実験1:50.00%および51.85%
5g/kg:実験1:50.00%および55.56%、実験2:50.00%および55.83%
平均:50.00±0%および55.70±0.19%
【0088】
MW2について(表6)
肺病巣の阻害%:
5g/kg:実験1:49.09%、実験2:51.35%;
平均:50.23±1.61%
2.5g/kg:実験1:34.55%、実験2:36.58%;
平均:35.57±1.44%
1.25g/kg:実験1:56.36%
死亡の保護および寿命の延長:
10g/kg:実験1:0、および12.96%
5g/kg:実験1:37.50%および40.74%、実験2:12.50%および13.46%
平均:25.00±17.68%および27.10±19.29%
2.5g/kg:実験2:0、−1.92%
【0089】
アマンタジンについて:(表5,6)
肺病巣の阻害%:
0.1g/kg:実験1:100.00%、実験2:74.54%;
実験4:95.14%
平均:89.89%13.53%
0.05g/kg:実験1:85.71%
0.025g/kg:実験1:78.57%
死亡の保護および寿命の延長
0.1g/kg:実験1:85.71%および76.67%、実験2:75.00%および72.75%、実験3:37.50%および63.46%
平均:0.1g/kg:死亡の保護:66.07±25.32%、寿命の延長:70.96±6.78%
【表5】マウス適合インフルエンザウイルスA/FM1感染マウスにおける肺病巣に対するHR3の阻害、死亡率の保護および寿命の延長
Figure 2005502602
【表6】マウス適合インフルエンザウイルスA/FM1感染マウスの肺における肺病巣に対するMW2の阻害、死亡率の保護および寿命の延長
Figure 2005502602
【0090】
結論
Isatis indigotica Fort.は中国においては「Ban Lab Gen」と呼ばれる中国の草本であり、インフルエンザに対する民間療法として用いられる。
【0091】
7種類のBan Lab Gen(BLG)抽出物:HR1、HR2、HR3、HR4、MW2、AT1およびAA2は、上海、中国のNational Engineering Research Center for Traditional Chinese Medicine によって調製された。
【0092】
インフルエンザウイルスA型/90−15およびB型/97−13のMDCK細胞培養を、7つのBLG抽出物の抗−インフルエンザウイルス活性のイン・ビトロ実験で用いた。3バッチのHR3および2バッチのMW2は、感染2時間後に薬物を添加した場合、AおよびB型インフルエンザウイルスを共に阻害するが、24時間の予備処理では活性でないことが証明された。
【0093】
HR3については:インフルエンザウイルスA/90−15につき:IC50は0.69±0mg/mlであり、SIは6.93であった。
インフルエンザウイルスB/97−13につき:IC50は1.19±0mg/mlであり、SIは3.89であった。
MW2については:インフルエンザウイルスA/90−15およびB/97−13につき:双方のIC50は0.18±0mg/mlであり、SIは4.43であった。
【0094】
マウスモデルをインフルエンザウイルスA型/FM1マウス適合株で鼻腔内感染させ、ビヒクル対照と比較した、BLG試料の肺病巣の阻害の%、死亡率の保護および寿命の延長を評価基準として用いて、イン・ビボでの抗−インフルエンザウイルス活性を評価した。BLG抽出物試料HI3およびMW2を許容投与量にて感染2時間後に経口的に与え、4ないし14日間放置し、効果的であることが判明した。
【0095】
HR3については:5ないし10g/kgが効果的であった。
10g/kg:肺病巣の阻害%(4日間の処置):43.00±17.49%
死亡率の保護(14日間の処置):50.00%
寿命の延長(14日間の処置):51.85%
5g/kg:肺病巣の阻害%(4日間の処置):55.43±7.68%
死亡率の保護(14日間の処置):50.00±0%
寿命の延長(14日間の処置):50.70±0.19%
【0096】
MW2については:10g/kgは毒性であって効果はなく、5g/kgは肺病巣を阻害したが、死亡率は保護しなかった。
5g/kg:肺病巣の阻害%4日間の処置):50.23±1.61%
死亡率の保護(14日間の処置):25.00±17.68%
寿命の延長(14日間の処置):27.10±19.29%
【0097】
5.公知の抗ウイルス薬物:インフルエンザウイルスAおよびB型用のリバビリンをMDCK細胞培養における陽性対照として用いた。
抗−インフルエンザA型薬物:アマンタジンをマウスにおけるA型インフルエンザウイルス感染において陽性対照として用いた。
【0098】
結果は以下を明らかにした:
リバビールは、感染24時間前または2時間後に細胞培養に添加することによって、AおよびB型インフルエンザウイルス双方に対して効果的であった。
【0099】
感染2時間後に経口による4ないし14日間放置したアマンタジン0.025ないし0.1g/kgは効果的であった。
【0100】
文献
[1].Wentian Xie, Yiyi Xu, BLG Oral liquid preparation and effect on influenza in children.China modern Application of Medicine.2000, 6.28; 17(3):251
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[13]. Hongshan Chen, Li Teng, Amantading Hydrochloride and Rimantadine anti influenza virus effect in cell cultivation and mice (internal material.)

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は抽出手法を示し、
1.ある量のIsatis indigotica Fort.を秤量し、8倍容量の水(V/W)を秤量した草本に添加し、次いで、それを2時間煎じ、濾過後に溶液Iを得た;
2.濾過の固体残渣を6倍の水(V/W)で1時間煎じ、同濾過後にIIを得た。
3.溶液IおよびIIを合わせ、それを、比重が1.01から1.10に変化するまで真空条件下で濃縮した;
4.凝集剤溶液(1ないし5%W/W)の調製:ある量のキトサンを秤量し、水を設定した容量まで添加し、適当な容量の氷酢酸を添加し、水バッチ中で温度を60℃に維持し、溶液が透明で懸濁物質を含まなくなるまで溶液を間歇的に攪拌した。
5.凝集剤溶液(20ないし80%容量の濃い溶液)を添加し、同時に、溶液を攪拌し、2時間放置した後、遠心器を用いて懸濁溶液を分離し、透明な上層溶液が得られ、沈殿が沈積した。
6.透明な上層溶液を真空条件下で濃縮し、真空乾燥機にて60℃で濃縮された溶液を乾燥し、最後に、乾燥粉末が得られた。収率は15ないし25%と予測された。

Claims (30)

  1. 属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の草本から有効成分を抽出し;前期抽出物を医薬上許容される処方に処方し;次いで、前期処方をウイルス感染に罹った哺乳動物に投与することを含む草本組成物でウイルス感染を治療する方法。
  2. 属Isatisから選択される種がIsatis tinctoria LおよびIsatis indigotica Fortを含む請求項1記載の方法。
  3. 属Baphicacanthusから選択される種がBaphicacanthus cusia Bremekを含む請求項1記載の方法。
  4. ウイルス感染がインフルエンザウイルスでの感染を含む請求項1記載の方法。
  5. ウイルス感染が肝炎ウイルスでの感染を含む請求項1記載の方法。
  6. ウイルス感染がヒト免疫不全ウイルスでの感染を含む請求項1記載の方法。
  7. さらに、抽出を有機溶媒の存在下で行うことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. さらに、抽出をエタノールエーテルまたはアセトンの存在下で行うことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. さらに、抽出を水の存在下で行うことを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 前期処方が粉末、シロップ、煎じ汁、チンキ、注射剤、局所溶液、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、錠剤、噴霧剤、坐薬またはマイクロカプセルの形態である請求項1記載の方法。
  11. 前期処方が、1日当たり50ないし50,000ミリグラムの投与量範囲で投与される請求項10記載の方法。
  12. 前期抽出工程が、IsatisおよびBsphicacanthusの固体組合せを得;前期固体組合せを粉砕し;還流下で40%ないし90%のアルコールで前期固体組合せを抽出し;前期アルコールおよび抽出物組合せを蒸発させて液体を生じさせ;水およびマクロ分子沈殿剤を前期液体に添加し;次いで、ロジンクロマトグラフィーカラムを通して前期液体混合物を精製することによって行う請求項1記載の方法。
  13. 前期精製が、ロジンカラムを蒸留水で溶出させ;溶出剤から蒸留水を蒸発させて、第1の抽出物が得られ;ロジンカラムを70%ないし98%アルコールで溶出させて、第2の抽出物が得られ;次いで、第1および第2の抽出物を合わせることによって行われる請求項12記載の方法。
  14. 前期抽出工程が、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを粉砕し;前期固体を水で少なくとも2回沸騰させ、沸騰した水を濾過して濾液が得られ;マクロ分子沈殿剤を濾液に添加し;濾液を2回目の濾過をし;次いで、濾液を真空下において溶媒を蒸発させることによって行われる請求項1記載の方法。
  15. 前期抽出工程が、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを得;前期固体組合せを粉砕し;還流下で前期固体組合せを40%ないし90%アルコールで抽出し;前期アルコールおよび抽出物組合せを蒸発させて液体が得られ;水およびマクロ分子沈殿剤を液体に添加し;次いで、さらに、ロジンクロマトグラフィーカラムを通して液体混合物を精製することによって行われる草本抽出物の製法。
  16. 前期精製工程が、蒸留水でロジンカラムを連続的に溶出させ;溶出物から蒸留水を蒸発させて、第1の抽出物が得られ;ロジンカラムを70%ないし98%エタノールで溶出させ、第2の抽出物が得られ;次いで、第1および第2の抽出物を合わせることによって行われる請求項15記載の方法。
  17. 前期抽出工程が、IsatisおよびBaphicacanthusの固体組合せを粉砕し;前期組合せを水で少なくとも2回沸騰させ、前期水を濾過して濾液が得られ;マクロ分子沈殿剤を濾液に添加し;濾液を2回目に濾過し;次いで、濾液を真空下に置いて溶媒を蒸発させることによって行われる草本抽出物の製法。
  18. 請求項15から17の方法による草本抽出物生成物。
  19. 属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択された少なくとも1つの種の有効量の抽出物および医薬上許容される処方を含む医薬組成物。
  20. 感染した細胞中でウイルス複製を阻害するにおける、またはウイルス非感染にするにおける有効量の属Isatisおよび属Baphicacanthusから選択される少なくとも1つの種の抽出物および医薬上許容される処方を含む医薬組成物。
  21. 属Isatisから選択される種がIsatis tinctoris LおよびIsatis indigotica Fortを含む請求項20記載の医薬組成物。
  22. 属Baphicacanthusから選択される種がBaphicacanthus cusia Bremekを含む請求項20記載の医薬組成物。
  23. ウイルス感染がインフルエンザウイルスでの感染を含む請求項20記載の医薬組成物。
  24. ウイルス感染が肝炎ウイルスでの感染を含む請求項20記載の医薬組成物。
  25. ウイルス感染が、ヒト免疫不全ウイルスでの感染を含む請求項20記載の医薬組成物。
  26. a.水中である量のIsatis種を適当な時間煎じ;
    b.残渣から水性相を分離し;
    c.適当な凝集剤溶液を前期溶液に添加し;
    d.透明な溶液および沈殿を分離し;次いで
    e:分離された透明な溶液を真空乾燥してIsatis抽出物を得る;
    工程を含むIsatisから抽出物を製造する方法。
  27. 前期凝集剤がキトサンである請求項26記載の方法。
  28. 請求項26または27によって製造された抽出物
  29. 請求項28の抽出物を含む組成物。
  30. 請求項28記載の有効量の抽出物を含む抗―ウイルス組成物。
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