JP2005351887A - バイポーラ型飛行時間質量分析計用のディテクター - Google Patents

バイポーラ型飛行時間質量分析計用のディテクター Download PDF

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Abstract

【課題】向上した感度を備え、取替え可能で電気的に絶縁されたマイクロチャネルプレート電子倍増管をベースとする分析計ディテクターカートリッジを提供する。
【解決手段】質量ディテクターを、荷電粒子を多数の電子に変換させるための電子倍増管とその多数の電子を多数の光量子に変換させるためのシンチレーターとでチャージコレクターから電気光学的に隔絶させた。複数の光量子を電子に変換させるために光センサーを設け、その電子を統合して電荷パルスにする。その光センサーは、多くの光応答性デバイスの内のいずれかによって実現する。
【選択図】なし

Description

従来の飛行時間質量分析法(TOFMS)は、電子衝撃(EI)イオン化法を用いる技術である。EIイオン化法は、未知の組成の気相分子に外部軌道電子と置き換わる電子ビームを照射することを含み、それにより、新たに生成されたイオン上に正味の正電荷(net positive charge)を作り出す。
TOFMSは、エレクトロスプレーイオン化法(ESI)とマトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)との二つの新たなイオン化法の産業的開発のために、再認識されている。低コストのパルス抽出エレクトロニクス,高速デジタルオシロスコープ及び超高速マイクロチャネルプレートの利用可能性によって従来のTOFMS技術の質量分解能は改善されてきている。
質量分析計は、(1)イオン化源と、(2)マスフィルター(mass filter)と、(3)ディテクターとの三つの主な構成要素を含んでいる。イオン化源は未知の組成をイオン化させる。マスフィルターは、軽いイオンが重いイオンより先にディテクターに到達するように、結果として生じたイオンを一時的に分離させる。ディテクターは、イオンを電荷パルスに変換させる。ディテクターは、イオンの質量に対応する電荷パルスの到着時間を確認する。イオンの質量を同定することによって未知組成を同定することが可能となる。
一般に、TOF質量分析計は、ディテクターに接続されて信号を処理するデジタル化装置を同様に有している。
MALDI技術においては、通常は、被分析試料を、過剰な光吸収マトリックス材料に混合溶解させる。試料混合物を質量分析計試料プレート上に置いて、パルスレーザからの光のパルスを照射する。マトリックス材料はレーザ光を吸収し、被分析試料の分子が試料表面から脱離して多くのイオン化機構の一つによってイオン化される。
ESI法においては、被分析試料を、酸性化された溶液に通常溶解させる。この溶液は、高ポテンシャルに保持された金属製毛細管の端部から汲み出される。このポテンシャルによって、高い正電荷(positive charge)を取得する非常に小さな液滴が蒸発させられる。多くの機構の一つを介して、これら小さな液滴は、個々の分子イオンが液滴表面から揮散して気相になるまで、蒸発し続ける。そして、これらのイオンは一組のイオン光学素子(ion optics)を介してTOFMSのソース領域へ抽入される。
マスフィルタは、±30Mまでの範囲のバイアス電圧でイオンを加速させることによりイオンを一時的に分離させる。これは、同様の電荷が負イオンを追い払い、例えば、反発力を発揮し、それ故、負ポテンシャルから正ポテンシャル又はより少ない負ポテンシャルへ向けて加速し易いからである。より高いバイアス電圧によって強い反発力が発生させられ、それ故イオンはより加速させられる。この反発力によって、軽い粒子は重い粒子よりも早く加速される。より低い電圧によってより好ましい一時的な分離を促進させるが、より高い電圧によってより高い検出効率を可能にする。
ディテクターは、一般に、イオンを、より簡単に認識することのできる電子雲を構成する多くの電子に変換させる。三つのタイプの従来のディテクター又は電子倍増管が一般に用いられている。第一タイプの電子倍増管は、単一チャネル型電子倍増管(SCEM)である。SCEMの電子倍増管は、限定されたダイナミックレンジと、半値全幅まで約20〜30ナノ秒(ns FWHM)の時間的分解能(temporal resolution)を発揮するので、モデムTOFMS器においては用いられていない。
第二のタイプの電子倍増管は、ディスクリートダイノード電子倍増管(DDEM)である。DDEMの電子倍増管は良好なダイナミックレンジを示すが、約6〜10 ns FWHM程の比較的好ましくないパルス幅であるので、普通の低い分解能適用に用いられている。
第三のタイプの電子倍増管は、マイクロチャネルプレート(MCP)電子増幅器である。MCPの電子倍増管は、能動領域(active area)の約20MHz/cm程の限定されたダイナミックレンジを有している。然しながら、MCP電子増幅管は、約650 ps FWHM程度の高い時間的分解能を発揮する。
理想のTOF電子倍増管は、飽和しにくい傾向に加えて、高質量イオンに対する高い時間的分解能と高い感度との双方を発揮するべきである。
本発明は、MCPタイプの電子倍増管から高い時間的分解能と高い感度との双方を得るものであるので、後述するところにより、MCPの一般的な作動特性について再検討することとする。
図1は、MCP10を示したものである。このMCP10は、固体酸食刻可能なコア(solid,acid−etchable core)で満たされた引き伸ばしガラスチューブの溶融したアレー(fused array)から通常構成されている。各チューブは、モノファイバー(mono−fiber)と呼ばれる単繊維を構成するための従来の繊維光学技術によって作られている。多くのこれらのモノファイバーをマルチと呼ばれる六角形のアレーに積重ねる。その組立体全体を再び引き伸ばししてマルチファイバーを形成する。次に、そのマルチファイバーを積み重ねて、高温で一体に溶融したブール(boule)即ちビレットを構成する。その溶融したビレットをウェーハソー(wafer saw)上でスライスして必要な傾斜角度にし、縁を整えて寸法付けし、次に、グラインド及びポリッシュして光学的に仕上げたガラスウェーハ15を形成する。そのガラスウェーハ15を、MCP10の表面30と32との間のイオンの通常飛行軌道に対して角度25を持って延びた穴又はチャネルとして知られている無数の孔から成るハニカム構造をそのままにして、固体コア材料を除去するために化学的処理を施す。
茲で、図2を参照すると、各チャネル20の内部表面35について続いて実施する処理により伝導性及び二次電子放射特性を持たせる。この二次電子放射特性によって、イオンのような粒子の吸収又は変換時に表面35に衝突する一つ又はそれ以上の電子をチャネル20に発生させる。その結果、各チャネル20は、周囲のチャネル20から相対的に独立して作動する連続したダイノード源を有するSCEMと同様に機能する。
最終的に、インコネル(Inconel(商標))又はニクロム(Nichrome(商標))から通常作られる薄い金属電極40をウェーハ15の表面30,32上に真空蒸着させて、全てのチャネル20を並列に電気的に接続する。電極40は、MCPを横切って電圧45を付加するのを可能にする。
MCP10は、イオン分離電圧によってMCP10に対して加速されるイオン50を受ける。イオン50は、チャネル20の入力端60に入って、ポイント62の所で内部表面35に衝突する。表面35への衝突によって、少なくとも一つの二次電子65が放出される。その二次電子65は、それが内部表面35の他のポイント(図示せず)に衝突するまで、チャネル20を横切る電圧45によって作り出される静電場によって加速される。二次電子がその静電場から十分なエネルギーを蓄積していると仮定すると、衝突する度により多くの二次電子70が放出される。このプロセスは、チャネルのデザイン及び使用に応じて、チャネル20内で通常10〜20回行われ、その結果、出力電子80の重大な信号利得(signal gain)又はカスケードに帰着する。例えば、チャネル20は各イオンについて50〜500個の電子を発生させるかも知れない。
利得は、分析計のイオン感知能力又は検出能力に影響を与える。高い利得を備えた分析計は、イオンに相当する電子雲中で多くの電子を発生させ、それ故、より大きな被検出ターゲットを提供する。
チャネル20の利得を増大させ、即ち、イオン衝撃毎により多くの電子を発生させるためには、チャネル20は、高められた二次放射率特性又は高められた変換効率を有するものでなければならない。二次放射率特性を高めることが、永遠の目的である。
チャネル20の利得は、同様に、チャネルの長さと直径との比(l/d)の関数である。これは、長さと直径の双方をかなり縮めることを可能にし、それによりMCP10内に非常に小さなチャネルアレー20を組み込むことを可能にする。
従来のTOF質量分析計においては、チャネル出力の所で発生させられる電子雲がアノード又はファラデーカップのような電荷コレクター(図示せず)に向かって駆動させられる。電荷コレクターが、電子電荷を合わせて即ち統合させて、電荷パルスにし、その電荷パルスはデジタル化装置によって分析される。軽いイオンは重いイオンよりは早く加速されるので、電圧パルスは各イオンの質量に相当する。電圧パルスの到着時間の総計は、イオンの質量スペクトルに対応する。イオンの質量スペクトルは、未知組成の成分を識別するのに役立つ。
非常に重いイオンの質量を検出するためには、イオン化源とMCPとの間に高い「ポスト加速(post acceleration)」ポテンシャルが必要とされる。高いポスト加速ポテンシャルは、非常に高い質量のイオン変換効率を向上させて、重いイオンの検出を可能にする。然しながら、MCPタイプの電子倍増管は、かなり劣化する可能性なしに、それを横切る過剰電圧に耐えることができない。従って、MCPをベースとする分析計の或るものは、「浮動」即ち、アノードを電荷コレクターから電気的に絶縁させている。このため、MCP電子倍増管の出力電圧は、分圧器を介してグランド電圧まで低下させられる。残念なことに、これは、その出力とアノードとの間にアーク又は短絡の大きなポテンシャルを作り出し、それによるエネルギーが感度のある高価なスペクトロメータを傷付け又は破壊させてしまう可能性がある。それ故、優れたダイナミック性能又は高い感度を有するMCPを基本とするスペクトロメータで優れた時間的レンジ(temporal range)を達成することは、非常に予測できないコストになる可能性がある。
MCPを基礎とするディテクターに伴う他の問題点は、MCPが長く使い古されて、取り替える必要がでてくるということである。或る質量分析計は、MCPの電界取替え(field replacement)ができないように構成されている。それ故、MCPを取り替える必要がある場合には、改造するためにスペクトロメータ全体を製造業者へ戻さなければならない。これは、コストと運転停止時間の点から観て好ましくない。
この不都合を解消するために、米国特許第5,770,858号は、電界内に取り付け又は取り外すことの可能なMCPを含んだカートリッジを開示している。然しながら、この特許カートリッジの電荷コレクターは、現在のカートリッジと同様に、MCP素子の高いポスト加速ポテンシャルから電気光学的に隔離させられていない。
米国特許第5,770,858号
理想的には、TOF電子倍増管は両極式(bipolar)のもの、即ち、化学組成に共通の負イオン及び正イオンの双方を検出できるものであるべきである。それ故、そのTOF電子倍増管は、負イオン及び正イオン加速電圧に適応できるものであるべきである。
必要とされているのは、向上した感度を備え、取替え可能で電気的に隔絶されたMCPをベースとするスペクトロメーター・ディテクター・カートリッジである。
本発明は、向上した感度を備えた、取替え可能で電気的に隔絶されたMCPベースのスペクトロメーター・ディテクター・カートリッジによって、上述した問題点を解決することを課題とする。
本発明は、電流ソース,真空又はその他の不具合に起因する高電圧パワーサージから高価なスペクトロメーターが破壊する可能性を、ディテクター組立体を横切る高いポスト加速ポテンシャルから電荷コレクターを電気光学的に隔絶することにより取り除くものである。
本発明は、簡単に取替え可能で電気光学的に隔絶されたMCPカートリッジを提供することにより、TOP質量スペクトロメーターの使用可能時間を長くさせるものである。
本発明は、酸化マグネシウム(MgO),酸化スズ(SnO),クォーツ(SiO),フッ化バリウム(BaF),ルビジウムスズ(RbSn),酸化ベリリウム(BeO),ダイヤモンド及びこれらの組合せから成るグループより選択された材料のコーティングをMCP上に提供してMCPの二次電子放射率特性を向上させることにより、MCPベースのスペクトロスコープの感度を向上させるものである。
本発明は、電圧を備えた粒子を加速させる工程と、その粒子を多くの電子に変換させる工程と、その多くの電子を多数の光量子に変換させる工程とを含む粒子検出方法で、ディテクターをスペクトロメーターから電気光学的に隔絶させるものである。その光量子をその後に電子に変換させて、集めて電荷パルスとする。
本発明は、粒子を複数の電子に変換する電子倍増管と複数の電子を複数の光量子に変換するシンチレーターとを有する構造のスペクトロメータをディテクターから電気光学的に隔絶するものである。
本発明のその他の特徴及び利点は、後述する説明及び図面を参照することにより明確になるであろう。
図中で使用した同じ参照符号が全ての図面を通して同じ特徴のものであることを示している図面を参照して本発明について後述する。
本発明は、電子的に絶縁されて、感度が向上された、MCPベースのスペクトロメーター・ディテクター・カートリッジに関するものである。
図3及び図4は、TOFスペクトロメーター(図示せず)の修正された真空フランジ200と共に組み立てられたモデューラディテクター組立体(modular detector assembly)100を示している。図3は、同様に、ディテクター組立体100とフランジ200との間に挟まったシールド(shield)103を示している。イオン化源(図示せず)が、例えば、電子,イオン,光量子のような、荷電粒子又は中性粒子をディテクター組立体100の入力端105に向けて供給する。
ディテクター組立体100は、真空フランジ200の真空側210に複数のロッド215で固定されるようになっている。
複数のコネクター300がフランジ200を貫通している。コネクター300は、後述する如く、粒子を加速させるための電界をディテクター組立体内に発生させるための構成要素(図示せず)と接触しているポゴピン(pogo pin)に電気エネルギーを供給する。
シールド103は、ディテクター組立体100に留め金具107で接続されている。シールド103は、スペクトロメータの運転中にディテクター組立体100に向かう粒子からの電磁干渉からコネクター300を遮断する。
図5〜図7を参照すると、ディテクター組立体100は、ディテクターカートリッジ700と、シンチレーター800と、電荷コレクター900とを含んでいる。ディテクターカートリッジ700は、イオン化源(図示せず)からインプット端部105に入るイオンを受けて、上述したように間隔をおいてイオンの各質量に対応した電子を発生させる。シンチレーター800は、ディテクターカートリッジ700から出力電子を受けて、吸収された電子毎に約400個の出力光量子を発生させる。コレクター900は、出力光量子を受けて、その出力光量子を10×10までの電子に変換し、その電子を合わせて電荷パルスにする。上述したように、そのパルスのタイミングは、イオンの質量に対応し、それにより未知組成の同定に役立つ。
ディテクター組立体100は、ベース110と、キャップ115と、コレクター取り付けプレート120とを有し、これらは、協働して、ディテクターカートリッジ700とシンチレーター800とコレクター900とを受けて、それらの間に間隔を持たせて支持している。
ベース110は、カートリッジ700を受けるための段付き且つテーパー付き中央開口112を有している。ベース110は、更に、コレクター900を受けるための第二の段付き且つテーパー付き中央開口125を有している。コレクター取り付けプレート120はねじ部122を有し、このねじ部がキャップ115のねじ部124と螺合して、カートリッジ700とシンチレーター800とコレクター900とがディテクター組立体100内に組み立てられる。
ベース110は肩部135を有し、この肩部135は、カートリッジ700を受けて、カートリッジ700をコレクター900との関係で離間維持させる。ベース110は、シンチレーター800を受ける第二の肩部140を更に有している。ベース110は、シンチレーター800をコレクター900との関係で離間維持させている。リング145が、シンチレーター800を肩部140に押し付け状態に維持させて、シンチレーター800とカートリッジ700とが離間された状態を確保している。
図8〜図10を参照すると、カートリッジ700はインプット705を有していて、このインプット705を介して、図3に示したように、イオンがキャップ115の開口130からカートリッジ700内に入る。カートリッジ700は内部チャンバー715を有する絶縁カートリッジ本体710を含んでいる。カートリッジ本体710は、伝導性出力プレート725を支持する内側肩部720を有している。出力プレート725はほぼ円形で、カートリッジ本体710の開口767との間に隙間を提供するために除去された縁部765を有している。中央開口735を有する絶縁性センターリングリング730が出力プレート725上に載置されている。センターリングリング730はMCP740を受けてセンタリングし、そのMCP740は出力プレート725の内側環状縁745上に載置されている。伝導性入力プレート750がセンターリングリング730を出力プレート725との間に挟んでいる。入力プレート750の内側環状縁755がMCP740を内側環状縁745との間に挟んでいる。絶縁されたスペーサ775が入力プレート750上に載置されている。
伝導性グリッド又はメッシュ780が絶縁されたスペーサ775上に載置されている。グリッド780は、MCP740のための設置面を区画する交差ワイヤーを有している。グリッド780とMCP740のインプットとの間の電圧によって、イオンをMCP740方向へ向けて、MCP740内に入らせるための「ポスト加速」ポテンシャルが決定される。
リング785がグリッド780上に載置されている。絶縁リングリテーナー790がカートリッジ本体710と螺合して、図8に示したように、リング785,グリッド780,スペーサ775,入力プレート750,MCP740及び出力プレート725を肩部720に押し付けている。リング785は、絶縁性リングリテーナー790が過剰に螺合されてグリッド780に直接に当たった時に受けるかも知れない損傷からグリッド780を保護する。
図8に示したように、カートリッジ本体710は出力プレート725の接触面727とぴったりと合わさっている第一の接触開口712を有している。入力プレート750から延びた接触部材760が、カートリッジ本体710の第二の接触開口770を貫通している。図5に示したように、ポゴ・ピン組立体150,155は、夫々、接触面727と接触部材760とに接触していて、入力プレート750と出力プレート725とを横切る、従って、MCP740を横切る電圧を生じさせる。
同様に図9を参照すると、ディテクター組立体100のベース110は、カートリッジ本体710に形成された穴716と嵌り合ってポゴ・ピン組立体150,155が接触面727又は接触部材760と適切に接触できることを可能にするための直立の位置合わせピン160を有している。これにより、カートリッジ700の交換時に、適切な電圧極性(voltage poralirty)を確実にする。カートリッジ700は簡単に取り換えることができ、それにより、従属する質量分析装置の休止時間を低減させることができる。
高いポスト加速ポテンシャルと、電圧サージから保護された質量分析装置とを提供するために、本発明は、コレクター900をアップストリーム電圧から電子光学的に隔絶するためのシンチレーター800を採用している。シンチレーター800は、MCP740から受けた電子を電子毎に約400の光量子に変換する。その光量子は中性界(neutral field)を越えてコレクター900に達し、コレクター900はその光量子を電子に変換して、その電子は電荷パルスに纏められる。
図5を再び参照すると、シンチレーター800は、特別に作られたプラスチック・シンチレーター材料にて構成されている。好ましいシンチレーター材料としては、セイント−ゴバイン クリスタルズ アンド ディテクター,インコーポレイテッド(Saint−Gobain Crystals & Detector,Inc.)によって製造販売されているBC−418プラスチック・シンチレーター材料とBC−422プラスチック・シンチレーター材料がある。これらの材料は、非常に大きい質量のイオンの質量分析中に遭遇する一般的な周波数範囲内で、MCP740によって生み出される電子雲を変換するために必要な帯域性能を発揮する。この帯域は約3GHzまで延びている。
シンチレーター800は、リング145によって区画された入力作動領域810を有している。シンチレーター800のアップストリーム、即ち、MCP740は、チャネルアレーによって区画された作動領域746を有している。その作動領域746,810は、ほぼ同じ広がりを有している。更に、MCP740とシンチレーター800の入力との間の電圧によって、電子はMCP740からシンチレーター800に向かって加速させられる。
図7を参照すると、ポゴ・ピン165が、MCP740から電子を引っ張るための均一な電界を提供しているシンチレーター800の入力側に電圧を付加する。シンチレーター800の出力はアースされている。それ故、コレクター900はシンチレーター800から電気的に絶縁されて、ディテクター組立体100に結合された高価な装置にアーク又はサージが伝達されることを阻止している。
シンチレーター800の入力側は、その上に蒸着された約1000Åのアルミニューム層805を有している。その層805は、クロムであってもよい。金属層805は、電子をシンチレーター800に引き付けるためのフィールド平面を提供している。その金属層805は、それの表面直下の電子を光量子へ変換させるのにも役立つ。
その層805は、コレクター900に向かう後方の不定の軌道を有する光量子を反射させるミラーとしても機能する。層805のその反射特性は、シンチレーター800の電子から光量子への変換能力をほぼ倍に高め、それ故、ディテクター組立体100を横切る高いポスト加速電圧を電子光学的にコレクター900から絶縁させ、大きい質量のイオンに対する高い感度を増大させる。
図5を再び参照すると、コレクター900は、光電子増倍管905に衝突する各光電量子について、シンチレーター800の出力光量子に応答して約10×10の電子を発生させる光感知装置905を有している。コレクター900は、光センサーが収容されるソケット910を更に有している。光センサー905とソケット910は、光センサー905から延びて公知の態様でソケット910の電気接点(図示せず)に受け入れられているピン(図示せず)と電気的に接続されている。
光センサー905の一例は光電子増倍管であり、好ましくは、「高速」光電子増倍管である。茲で、用語「高速」とは、光量子がダイノードに衝突した時からその結果の電子が光電子増倍管に衝突する時までの反応時間に関連するものである。例えば、好ましい高速光電子増倍管の反応時間は、約3.2 ns FWHMである。ディテクターは、イオンの群れよりはむしろ個々のイオンを同定するので、より高速な反応時間によってディテクターのダイナミックレンジが向上される。
光電子増倍管は、「段階的スキッピング(stage skipping)」で動作させることができる。標準的には、光電陰極からの放出によって始まる電子カスケードが、アノードで終了して応答信号を発生する前に、ダイノード・ケージ(dynode cage)内の一連のダイノードを介して連続して中継される(relay)。段階的なスキッピングにおいては、ダイノードのいくつかが迂回され、その結果、利得は低減するが、周波数応答特性は変更される。そのような段階的スキッピングによって、光電子増倍管の高速な反応時間を齎すことができる。
ダイノード・ケージ光電子増倍管の代わりとして、マイクロチャネルプレートタイプの光電子増倍管を用いることができる。マイクロチャネルプレート装置においては、エネルギー粒子の吸収に応答して電子放出に資する表面を備えた多数のマイクロチャネルにて成る電圧バイアスマイクロチャネルプレート(MCP)によってダイノード増倍が実施される。チャネルに入った電子は、マイクロチャネルの側壁に衝突して、アノードで終了して応答電流を発生させる電子カスケードを起こし、それ故、増倍作用とシグナル利得が実現される。
本発明によるディテクターは、光電子増倍管の代わりに、種々のソリッド・ステート光検出器又は真空管光検出器又はイメージ増強管を光感知変換手段として用いることができる。より詳述すると、光センサー/コンバーターは、アバランシェダイオード,電荷結合素子,光起電力素子,CdS光導電セル,PN又はPINホトダイオード,ホトトランジスター,真空ホトダイオード又はそのような素子のアレーによって実現することができる。更に、光センサー/コンバーターは、発光燐光体スクリーンが一つの又は複数の金属アノードによって置き換えられたイメージ増強管として実現させることができる。
二つの電気接点をCdSの片に組み付けることにより作られるような光導電セルを光検出器として用いることができる。CdSは、或るスペクトル範囲の光に照らされた時に伝導率がかなり変化する感光性半導体である。それ故、CdSフォトセル上に形成された二つの電気接点が一定の電圧差によってバイアスされた場合に、その電気接点を通る電流は、CdS素子上の入射光の強さに従って変化する。同様に、一定の電流が二つの電気接点の間に付加された場合に、その電気接点間の電圧は光の強度に従って変化する。
PNホトダイオードは、PN接合と二つの電気接点とから成る半導体光検出素子である。ホトダイオードは、一般に珪素,ゲルマニウム,種々の半導体化合物及びヒ化ガリウム(GaAs),窒化ガリウム(GaN),インジウムヒ素(InAs)及びインジウムガリウムヒ素(InGaAs)のような合金から作られている。半導体材料の選択によって、素子の分光感度範囲が決定される。ダイオードは、独特な電気特性を備えた二つの材料間の接合又は界面に基づいている。PN接合に基づいているダイオードは、電荷伝導(charge conduction)が「ホール(hole)」と呼ばれる正荷電粒子のためにプライマリリー(primarily)であって且つ伝導が負荷電電子のためにプライマリリーであるn型半導体領域と接触しているp型ドープト半導体領域(p−type doped semiconductor region)にて構成されている。ホトダイオードは、実質的に、PN接合近くでの光量子の吸収及び発生を向上させるために設計された大領域ダイオードである。ホトダイオードは、逆電圧バイアスで作動し、その場合においては、照明がない状態で、非常に小さい熱発生逆バイアス又は漏れ電流が素子中に存続する。対照的に、照明がある状態では、ホトダイオードの逆電流が光の強度に応じて増加する。こうして、逆電流の増加によって入射光の強度の測定単位が提供される。
PINホトダイオードは、アンドープ領域即ち真性(I)領域が素子構造のp型領域とn型領域の間に挟まれている点を除いては、上述したPNホトダイオードと類似している。これは、光の吸収及び電荷キャリアの発生を増大させる効果を有し、それ故、PINダイオードは、より簡単なPNホトダイオードよりも一般により感度が高い。そのPINデザインは、シリコンのような比較弱い光吸収度を有する半導体において作られるホトダイオードに有益であるが、GaAsのような強い光吸収度を有する半導体を用いる場合には、比較的利点はない。とにかく、全ての半導体が、真性のものに作られているわけではなく、それ故、PINホトダイオードに適用させ易いものではない。
ホトダイオードは、金属半導体(ショットキー障害タイプ)接合,金属酸化膜半導体(MOS)接合及び二つの異なった半導体材料間のヘテロ接合によって製造することもできる。
アバランシェホトダイオード(APD)は、十分な逆電圧バイアスで作動してなだれ増倍効果を誘導するホトダイオードであって、そのなだれ倍増効果においては、発生させられた電荷キャリアが、更に電荷キャリアを作り出しつつ格子原子のイオン化を誘導する。アバランシェ・イオン化作用によって、光吸収に応答して発生するキャリアの数を増倍させ、それにより効果的な利得と向上したホトダイオード感度とが得られる。アバランシェホトダイオードは、アバランシェイオン化キャリア増倍効果を向上させるために、ドーピング及び層厚みで設計されている。
光起電力ディテクターは、PNホトダイオードと構造上類似している。実際に、光起電力ディテクターは、ホトダイオード,PINホトダイオード又はアバランシェホトダイオードと一緒に用いられる通常の逆電圧バイアスの代わりの順方向バイアスにおいてPNダイオードを作動させることにより実現することができる。実際問題として、光吸収のために光電流として光起電力ディテクターに外部バイアスを付加する必要のないことによって、バイアス入射光の強さを示すものとして機能する電流及び電圧の双方を発生させるために素子を自己バイアスする。
ホトトランジスタは、それのベース領域で光を吸収するよう設計されたバイポーラトランジスタである。光の吸収によって、トランジスタのベース領域において、所謂少数キャリアを発生させる。即ち、p型材料では電子が、n型材料では正孔が発生する。少数キャリアの過剰な集中によって、トランジスタの固有の利得によって増幅される光電流が構成される。
ホトダイオード,アバランシェホトダイオード及びフォトトランジスタを、一体にして一次元(ライナー)又は二次元配列し、空間分解能及び光ソースのイメージングを提供する。その配列は、ディスクリート受光素子から回路ボード上に組立て又は半導体ウェーハからダイカット(die cut)上に一体的に組み立てることができ、その場合には受光素子は、単一のチップ上に一体化される。その配列の各受光素子エレメントの作動は、受光素子が個別にアドレスされ及び読み取られるように相互に連結されているという付加的な特徴を備えたディスクリート部品の動作と基本的に同じである。
電荷結合デバイス(CCD)は、マイクロエレクトロニクス組立技術を用いて半導体ウェーハ中に作られる金属半導体キャパシタ又は金属−酸化膜−半導体キャパシタの一次元又は二次元レイアウトより成るモノリシック集積回路である。それらのキャパシタは殆どが一般にシリコンで作られる。各キャパシタ素子は、CCDがイメージャー(imager)として用いられる場合には、ピクセル(pixel)として機能する。キャパシタの電極は、集積回路上に形成された導体ラインによって相互に接続されている。イメージング応用のために、CCDは、入射光量子がキャパシタ素子上に過剰電荷を作り出すように構成されている。相互接続ラインに特定の電圧波形を付加することによって、各キャパシタ素子下で作られるチャージを隣接したキャパシタに伝達させることができる。こうして、CCD配列上に投じる光量子のイメージを形成するために、各ピクセルに関する光発生チャージ(photogenerated charge)を測定することができるように光発生チャージは、外部標本化回路(external sampling circuit)に中継させることができる。
最も簡単な真空管ディテクターは、真空(管)ホトダイオードである。それは、エジソンによって初めて観察された作用に基づき、フレミングによって有益な電子部品に開発された由緒ある真空管ダイオード程度に機能する。その真空ダイオードは、シールされた真空管内に配置されたカソード電極及びアノード電極を有している。カソードがアノードとの関係で、電圧バイアスされた陰極である場合に、(加熱された)カソードによって放出される電子がアノードとカソードとを分けている小さなギャップを横切って、伝導電流を構成する。真空ダイオードは、半導体ダイオードの真空管均等物である。真空管ホトダイオードにおいては、光量子の吸収によってカソードエミッションが高められる。それ故、カソードからの光電子放射のための結果的な付加的電流は、カソードに投じる光度の測定基準(measure)である。
イメージ増強管は光電子増倍管の特徴に類似した特徴を有している。イメージ増強管は、一端が透明なフェースプレートでシールされ且つ他端が発光(例えば、燐光体)スクリーンでシールされた真空チューブから成っている。その真空囲いに配置されたフェースプレートの側面は光電子放出性材料で被覆され、それ故、光電陰極として機能する。光がフェースプレートに投射され、或るスペクトル特性を有する光量子が、光電陰極からの電子の放出を刺激する。管の軸線に沿って付加される電圧によって、光電陰極から発光スクリーンへ放出される電子を加速させ、発光スクリーンに対する電子の衝突によって光量子が発生させられて、フェースプレートに投じる発光によって作られるパターンを模写するイメージを作り出す。こうして、光電陰極フェースプレート上に投影されたイメージが発光スクリーン上で増強される。質量分析の適用に係る本発明に関しては、シンチレーターの光のイメージングは、元来役に立たない。従って、本発明による質量分析計に関しては、発光スクリーンが一つの金属アノード又は金属アノードのアレーによって置き換えられており、光電陰極から放出される電子は、アノードに向かって加速され、アノードに衝突した時に、フェースプレート光電陰極に投じる発光を表示するものとして役立つ電流を誘導する。イメージ増強管は、ナイトビジョンデバイス(night vision device)の基本部品として50年以上開発されてきており、ソフィスティケーション(sophistication)の程度は、一般にジェネレーション(generation)0,ジェネレーション1,ジェネレーション2等に区分される。ジェネレーション0のイメージ増強管においては、スクリーンを外部光源で照らさなければならない。ジェネレーション1のイメージ増強管は、十分に感光性があるので、ナイトビジョンの応用のために外部イルミネーション源を省略することができる。ジェネレーション2のイメージ増強管は、マイクロチャネルプレートを用いて、光電陰極から放出する電子を増強させて、従って、ゲインを提供する。そういうものとして及び発光スクリーンに代えてアノードと共に用いられる場合には、そのデバイスは、従来のマイクロチャネルプレート光電子増倍管に似ている。ジェネレーション3のイメージ増強管は、改善された分解能と感度とを提供するガリウムヒ素ベースの光電陰極(gallium arsenide based photocathode)を用いている。
図10Aを参照すると、本発明によれば、MCP740の表面744をコーティング742で被覆することによりMCPの感度を向上させることができる。コーティング742は、MCP740の各チャネル20内に延びている。コーティング742は、MCPの第一ストライク変換能力即ちイオンを電子へ変換させる能力を向上させる。典型的なコーティングは、酸化マグネシウム(MgO)である。酸化マグネシウムは、酸化アルミニウムのような他のコーティングに勝って、優れた二次電子放射率特性を発揮するものであることが知られている。また、コーティング742は、酸化スズ(SnO),クォーツ(SiO),フッ化バリウム(BaF),ルビジウムスズ(RbSn),酸化ベリリウム(BeO)又はダイヤモンドであってもよい。
図11を参照すると、運転中に、ディテクター組立体100を例えば大きい負イオンを検出するために用いてもよい。イオン化源Sは、複合プレート(multiple plates)(図示せず)を有し、それを横切って電圧が負イオン−iだけをフィールドフリードリフトチューブ(field freedrift tube)内へ追い払う。イオン化源SとMCP740との間及びグランド(ground)にあるイオン化源出力SoとMCP入力電圧Pmiとの間のギャップを横切って正味+10kVの電圧が存在する。イオン−iは、MCP740に関する正味正電圧バイアスによってMCP740に引き付けられる。イオン化源SとMCP740との間の電圧は、質量によって負イオン−iを一時的に分離させる。イオン−iは、高電圧でポスト加速させて、全体のイオン検出効率を増大させるようにしてもよい。
MCP740を横切る、即ち、MCP入力(Pmi=+10kV)とMCP出力(Pmo=+11kV)との間の+1kVのような正味正ポテンシャルが、MCP740を介して、上述したようにイオン−iから変換された電子−eを加速させる。MCP740とシンチレーター800との間、即ち、MCP出力(Pmo=+11kV)とシンチレーター入力(Psi=+13kV)との間の+2kVのような正味正電圧が、電子−eをMCP740からシンチレーター800に向けて加速させる。
シンチレーター800は、電子−eを光量子Pに変換させる。光量子Pは、電界の影響を受けないので、シンチレーター800を横切る電圧は低下してグランド電圧になるかも知れない。光量子Pはコレクター900に衝突する。
(図11に示されていないが、図5に示されている)コレクター900の光センサーは、光量子Pを電子(図示せず)に変換させる。コレクター入力(Pco=−600kV)からアースされた出力へコレクター900を横切る+600kVのような正味正電圧が、コレクター900を通して電子を駆り立てる。その電子は結合されて出力Cにおいて電荷パルスとなる。
図12を参照すると、ディテクター組立体100は、負イオンに加えて大きな正イオンを検出するよう作動するバイポーラタイプのものである。上述したのと同様に、イオン化源Sは、正イオン+iだけをMCP740に向けさせる。イオン化源SとMCP740との間、即ち、イオン化源出力SoとMCP入力電圧Pmiとの間に正味−10kVの電圧が存在する。イオン+iは、MCP740に関する正味負電圧バイアスによってMCP740に引き付けられる。
MCP740を横切る、即ち、MCP入力電圧Pmi(例えば、−10kV)とMCP出力電圧Pmo(例えば、−9kV)との間の+1kVのような正味正ポテンシャルが、同様にMCP740を通じて電子−eを加速させる。
MCP740からの電子−eは、MCP740とシンチレーター800との間、即ち、MCP出力(Pmo=−9kV)とシンチレーター入力(Psi=−6kV)との間の+3kVのような正味正電圧によって駆動されるシンチレーター800に向けて走行する。
シンチレーター800は、電子−eを光量子Pに変換させる。シンチレーター800の出力はアースされている。
(図12に示されていないが、図5に示されている)コレクター900の光センサーが、光量子Pを電子(図示せず)に変換させ、その電子は正味+600kVの電圧で駆り立てられ、出力Cにおいて電荷パルスに統合される。
上述した内容は、本発明の一例と看做されるものであって、本発明から逸脱することなく、本発明の特徴の様々な変更及び修正を加えることができる。特許請求の範囲は、本発明の趣旨及び範囲内に入るような変更及び修正をカバーしている。
マイクロチャネルプレートの一部破断斜視図である。 マイクロチャネルプレートの一つのチャネルを示した概略図である。 質量分析計の真空フランジと挿入されたシールドと共に組立てられた、本発明の原理よって構成されたディテクター組立体の側面図である。 挿入シールドを備えていない、図3に示した実施形態の周囲斜視図である。 図3に示したディテクター組立体の図6中のV−V線矢視の部分側断面図である。 図3に示したディテクター組立体の正面図である。 図3に示したディテクター組立体の背面図である。 図5に示したディテクターカートリッジの図9中のVIII−VIII線矢視の部分側断面図である。 図8に示したディテクターカートリッジの正面図である。 図8に示したディテクターカートリッジの展開・軸線方向断面図である。 本発明による、コーティングを有するチャネル入力の部分的概略図である。 図3に示したディテクター組立体を組み込んだ質量分析計を横切る、選択可能な電圧の概略図である。 図3に示したディテクター組立体を組み込んだ質量分析計を横切る、更に選択可能な電圧の概略図である。

Claims (20)

  1. 荷電粒子を複数の電子に変換するための電子増倍管と、
    複数の電子を複数の光量子に変換するためのシンチレーターと、
    複数の光量子を受けるために配置されて、光量子を第二の複数の電子に再変換させて、その第二の複数の電子を荷電粒子の質量に対応した電荷パルスに統合させるためのコレクターとを有し、
    前記コレクターが、アバランシェホトダイオード,アバランシェホトダイオードのアレー,電荷結合素子,光起電力素子,CdS光導電セル,PNホトダイオード,PINホトダイオード,ホトトランジスター,真空ホトダイオード,発光スクリーンの代わりに金属アノードを有するイメージ増強管,マイクロチャネルプレートタイプの光電子増倍管及び段階的スキッピングを組み込んだ光電子増倍管より成るグループから選択された光センサーを有している、飛行時間質量分析計用のディテクター。
  2. 電子増倍管が、その表面に形成されたコーティングを有し、そのコーティングが、酸化アルミニウム(Al),酸化マグネシウム(MgO),酸化スズ(SnO),クォーツ(SiO),フッ化バリウム(BaF),ルビジウムスズ(RbSn),酸化ベリリウム(BeO),ダイヤモンド及びこれらの組合せより成るグループから選択された材料にて構成されている、請求項1に記載のディテクター。
  3. 電子増倍管が、マイクロチャネルプレートを含んでいる、請求項1に記載のディテクター。
  4. マイクロチャネルプレートを収容するよう構成されたカートリッジを有し、そのカートリッジがディテクターに簡単に取り付け及び取り外しが可能になっている、請求項1に記載のディテクター。
  5. シンチレーターが、複数の電子の到達時間に順応する周波数バンド幅を提供するよう構成されている、請求項1に記載のディテクター。
  6. シンチレーターが、プラスチック・シンチレーター材料にて構成されている、請求項1に記載のディテクター。
  7. シンチレーター上に形成され、発生した光量子を内部で反射させるように構成された導電性コーティングを更に有している、請求項1に記載のディテクター。
  8. シンチレーター上に形成された導電性コーティングが、アルミニウム,クロム及びそれらの組合せより成るグループから選択された材料ンにて構成されている、請求項7に記載のインディケーター。
  9. 光センサーがアバランシェホトダイオードである、請求項1に記載のディテクター。
  10. 光センサーがアバランシェホトダイオードのアレーである、請求項1に記載のディテクター。
  11. 光センサーが電荷結合素子である、請求項1に記載のディテクター。
  12. 光センサーが光起電力素子である、請求項1に記載のディテクター。
  13. 光センサーがCdS光導電セルである、請求項1に記載のディテクター。
  14. 光センサーがPINホトダイオードである、請求項1に記載のディテクター。
  15. 光センサーがホトトランジスターである、請求項1に記載のディテクター。
  16. 光センサーが真空ホトダイオードである、請求項1に記載のディテクター。
  17. 光センサーが、発光スクリーンの代わりに金属アノードを有するイメージ増強管である、請求項1に記載のディテクター。
  18. 光センサーが、マイクロチャネルプレートタイプの光電子増倍管である、請求項1に記載のディテクター。
  19. 光センサーが、段階的スキッピングを組み込んだ光電子増倍管である、請求項1に記載のディテクター。
  20. 荷電粒子を受けるために配置されて、荷電粒子を複数の電子に変換するよう構成されたマイクロチャネルプレートと、
    マイクロチャネルから複数の電子を受けて、その複数の電子を複数の光量子に変換するためのシンチレーターと、
    複数の光量子を受けるために配置されて、複数の光量子を第二の複数の電子に再変換させて、その第二の複数の電子を荷電粒子の質量に対応した電荷パルスに統合させるためのコレクターとを有し、
    前記コレクターが、アバランシェホトダイオード,アバランシェホトダイオードのアレー,電荷結合素子,光起電力素子,CdS光導電セル,PNホトダイオード,PINホトダイオード,ホトトランジスター,真空ホトダイオード,発光スクリーンの代わりに金属アノードを有するイメージ増強管,マイクロチャネルプレートタイプの光電子増倍管及び段階的スキッピングを組み込んだ光電子増倍管より成るグループから選択された光センサーを有している、飛行時間質量分析計用のディテクター。
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