JP2005351680A - 磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング - Google Patents
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Abstract
【課題】積み重ねた時にパルサー本体2がホルダ1により損傷を受けることのないパルサーリング10を提供する。
【解決手段】回転体30に装着される筒部11及びその一端から展開した円盤部12を有する環状のホルダ1と、円盤部12に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体2とを備え、筒部11における円盤部12と反対側を向いた端部に、鍔14が屈曲形成される。この鍔14は、パルサーリング10をその軸心が略鉛直となるように積み重ねた時の支持面又は被支持面となるものであり、その面積を任意に大きくすることができる。また、回転体30への装着の際には、筒部11と鍔14との間の屈曲部13によって、回転体30の挿入が案内される。
【選択図】図1
【解決手段】回転体30に装着される筒部11及びその一端から展開した円盤部12を有する環状のホルダ1と、円盤部12に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体2とを備え、筒部11における円盤部12と反対側を向いた端部に、鍔14が屈曲形成される。この鍔14は、パルサーリング10をその軸心が略鉛直となるように積み重ねた時の支持面又は被支持面となるものであり、その面積を任意に大きくすることができる。また、回転体30への装着の際には、筒部11と鍔14との間の屈曲部13によって、回転体30の挿入が案内される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車や産業機械等において、回転体の回転角や回転数を検出する磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングに関するものである。
例えば自動車のアンチロックブレーキシステム(ABS)における前後輪の回転検出手段として、例えば下記の特許文献1に開示されたような磁気式ロータリエンコーダ、あるいは特許文献2に開示されたような、密封装置と一体の磁気式ロータリエンコーダが用いられる。
特開2002−131082
特開2004−28855
図11は、特許文献1のような従来の磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングを、軸心を通る平面で切断して示す半断面図、図12は、図11のパルサーリングを積み重ねた状態を示す説明図である。すなわちこのパルサーリング100は、図11に示されるように、回転計測対象の回転体300の外周面に圧入嵌着される筒部111及びその軸方向一端から円盤状に展開した円盤部112からなる金属製のホルダ110と、このホルダ110の円盤部112における筒部111と反対側の面に一体的に接合されたパルサー本体120からなる。パルサー本体120は、磁性粉体を混入したゴム状弾性材料で平たい円盤状に成形されたものであって、N極とS極が円周方向交互に着磁されている。
パルサーリング100のパルサー本体120に近接対向して、磁気センサ200が非回転状態に配置されている。パルサーリング100と磁気センサ200は磁気式ロータリエンコーダを構成するものであり、回転体300の回転によってパルサーリング100が回転すると、磁気センサ200は、その検出面の正面をパルサー本体120のN極とS極が交互に通過することによって、これに対応したパルス信号を出力するので、このパルスのカウントによって、回転角や回転速度を計測することができる。
この種のパルサーリング100は、例えば回転体300に装着する前、あるいは特許文献2のように密封装置と組み合わせる前のストック状態では、図12に示されるように積み重ねられるが、図11のような従来のパルサーリング100は、ホルダ110における筒部111の端面111aが切断面となっており、しかも、通常、回転体300への圧入装着時の組付け性を考慮して、筒部111の端部内周に面取り111bを形成しているため、図12の積み重ね状態においてパルサー本体120の内周部に当接する端面111aの面積が小さく、したがって、ゴム状弾性材料からなるパルサー本体120を損傷するおそれがあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、積み重ねた時にパルサー本体がホルダにより損傷を受けることのないパルサーリングを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングは、回転体に装着される筒部及びその一端から展開した円盤部を有する環状のホルダと、前記円盤部に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体とを備え、前記筒部における前記円盤部と反対側を向いた端部に、鍔が外周側への屈曲部を介して形成されたものである。
上記構成において、ホルダの筒部の端部に屈曲形成された鍔は、パルサーリングをその軸心が略鉛直となるように積み重ねた時の支持面又は被支持面となるものであり、その面積を任意に大きくすることができる。また、回転体への装着の際には、筒部と鍔との間の屈曲部によって、回転体の挿入が案内される。
請求項2の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングは、請求項1に記載の構成において、ホルダが金属板の打ち抜きプレス成形品からなり、このホルダの鍔が、円盤部と反対側となる面から円盤部側となる面へ向けて打ち抜かれたものである。
上記構成において、ホルダの鍔は、打ち抜きによるバリ又はカエリが円盤部側の縁に形成され、パルサーリングを積み重ねた時にパルサー本体と対向する側の縁には前記バリ又はカエリが形成されない。
請求項3の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングは、回転体に装着される筒部及びその一端から展開した円盤部を有する環状のホルダと、前記円盤部に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体とを備え、前記筒部は、この筒部と円盤部との間の屈曲部が前記パルサー本体と反対側へ凸の形状となる方向へ突出されたものである。
上記構成において、パルサーリングをその軸心が略鉛直となるように積み重ねた時には、ホルダ同士で支持され、ホルダとパルサー本体が接触しない。また、回転体への装着の際には、ホルダの筒部を押圧することができ、このとき、円盤部と筒部との間の屈曲部によって、回転体の挿入が案内される。
請求項1の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングによれば、製品積み重ね時の、パルサー本体の損傷を防止することができ、安定した磁束密度の確保と外観上での品質向上を図ることができる。また、回転体への装着の際には、筒部と鍔との間の屈曲部が、回転体の挿入を案内する作用を有するので、従来のような装着容易化のための面取りが不要となって、製造コストの低減化も図ることができる。
請求項2の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングによれば、請求項1の構成に加え、ホルダの鍔の打ち抜きによるバリ又はカエリが、円盤部側の縁に形成されているので、パルサー本体の損傷を、一層確実に防止することができる。
請求項3の発明に係る磁気式ロータリエンコーダのパルサーリングによれば、製品積み重ね時の製品同士の吸着が防げることから、作業性の改善を図ることができる。また、回転体への装着の際に、位置決め精度を向上することができ、しかも、円盤部と筒部との間の屈曲部が、回転体の挿入を案内する作用を有するため、従来のような装着容易化のための面取りが不要となって、製造コストの低減化も図ることができる。
以下、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず図1は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。この図1において、参照符号10はパルサーリング、20はパルサーリング10と共に磁気式ロータリエンコーダを構成する磁気センサ、30は回転計測対象の回転体である。パルサーリング10は、ホルダ1と、このホルダ1に一体的に接合されたパルサー本体2からなる。
パルサーリング10におけるホルダ1は、鋼板等の金属板を打ち抜きプレス加工することにより製作されたものであって、回転体3の外周面に所要の締め代をもって圧入嵌着される筒部11と、その軸方向一端から外周側へ軸心Oと略垂直に展開する円盤部12とを有する。
ホルダ1の筒部11の軸方向他端(円盤部12と反対側の端部)からは、円盤部12から遠ざかる方向へ漸次大径になる円錐筒部13が形成され、更にその大径側の端部からは、内周側へ延びる鍔14が屈曲形成されている。円錐筒部13は、請求項1に記載された屈曲部に相当するものである。鍔14は、軸心Oと略垂直な方向に屈曲されており、すなわち円盤部12と反対側を向いた面14aが、軸心Oと略垂直な面をなす。また、この鍔14における軸心Oと略垂直な部分の径方向幅wは、鍔14の肉厚tよりも大きなものとなっている。
ホルダ1の鍔14の内径は、筒部11の内径よりも適宜大径であり、すなわち図1の装着状態において、回転体30の外周面と非接触となっている。また、この鍔14の内周端は、当該ホルダ1を打ち抜きプレス成形した時の切断面14bとなっているが、この切断面14bは、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれることにより形成されたものである。
パルサーリング10におけるパルサー本体2は、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料にフェライト等の磁性粉末を混合した材料によって、平たい円盤状に成形されており、ホルダ1の円盤部12における筒部11の突出方向と反対側を向いた面12aに、成形と同時に一体的に加硫接着したものである。このパルサー本体2には、N極とS極が円周方向交互に着磁されている。
磁気センサ20の検出面は、パルサーリング10におけるパルサー本体2に、軸方向に近接対向しており、このパルサーリング10と磁気センサ20によって、磁気式ロータリエンコーダが構成される。
以上の構成において、回転体30へのパルサーリング10の組付けに際しては、ホルダ1における鍔14を先頭にして回転体30の外周へ圧入する。そしてその過程では、回転体30の先端が、円錐筒部13の内周面13aによって筒部11の内周へ案内されるので、組付け作業を容易に行うことができる。またこのため、先に説明した図11に示される従来のパルサーリング100において設けていた面取り111bの切削加工が不要となるので、製品自体のコスト低減も図ることができる。
そして、図1の装着状態において、回転体30がその軸心Oの周りに回転すると、これに圧入嵌着されたパルサーリング10が一体に回転するので、磁気センサ20の検出面の前方を、パルサー本体2に円周方向交互に着磁されたN極とS極が円周方向へ順次通過する。このため、磁気センサ20は、これを横切る磁束の変化に対応した波形のパルス信号を出力し、その周波数は、回転体30の回転数に比例するため、これによって回転体30の回転速度や回転角を検出し、各種の制御に供することができる。
このパルサーリング10は、回転体30に装着したり、不図示の密封装置と組み合わせたりする前は、積み重ねた状態でストックされる。図2は、図1のパルサーリング10を積み重ねた状態の一例を示す説明図で、すなわち図2に示されるように、パルサーリング10をその軸心Oが略鉛直となるように積み重ねた状態では、相対的に上側に位置するパルサーリング10は、そのホルダ1における鍔14が、相対的に下側に位置するパルサーリング10のパルサー本体2に載置される。
ここで、鍔14の径方向幅wは、その肉厚tよりも大きいため、パルサー本体2に対するホルダ1(鍔14)の接触面積が大きなものとなっており、しかも、この鍔14は、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれたことによって、これによるバリやカエリ14dは、内径の切断面14bにおける円盤部12側の縁に形成され、パルサーリング10を積み重ねた時にパルサー本体2との接触面となる側の縁には形成されない。したがって、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるパルサー本体2が、ホルダ1によって損傷を受けることがない。
また、鍔14は、ホルダ1の筒部11から円錐状に開いた円錐筒部13を介して形成されているので、筒部11よりも大径であり、したがって安定的に積み重ねることができる。
次に、図3は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。この形態において、図1と異なる点は、鍔14が、円錐筒部13の大径側の端部から外周側へ屈曲形成されていることにある。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成されている。
したがって、この形態においても、鍔14は、円盤部12と反対側を向いた面14aが軸心Oと略垂直な面をなし、軸心Oと略垂直な部分の径方向幅wは、鍔14の肉厚tよりも大きなものとなっている。また、鍔14の外周端は、当該ホルダ1を打ち抜きプレス成形した時の切断面14bとなっており、この切断面14bは、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれることにより形成されたものである。
以上の構成を備えるパルサーリング10も、回転体30に装着したり、不図示の密封装置と組み合わせたりする前は、積み重ねた状態でストックされる。図4は、図3のパルサーリング10を積み重ねた状態の一例を示す説明図で、すなわち図4に示されるように、パルサーリング10をその軸心Oが略鉛直となるように積み重ねた状態では、相対的に上側に位置するパルサーリング10は、そのホルダ1における鍔14が、相対的に下側に位置するパルサーリング10のパルサー本体2に載置される。
そして、鍔14の径方向幅wは、その肉厚tよりも大きいため、パルサー本体2に対するホルダ1(鍔14)の接触面積が大きなものとなっており、しかも、この鍔14は、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれたことによって、これによるバリやカエリ14dは、内径の切断面14bにおける円盤部12側の縁に形成されるため、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるパルサー本体2が、ホルダ1によって損傷を受けることがない。しかも、鍔14は、ホルダ1の筒部11から円錐状に開いた円錐筒部13の大径端部から更に外周側へ展開して形成されているので、一層安定的に積み重ねることができる。
また、パルサーリング10の組付けの過程でも、図1の形態と同様、円錐筒部13の内周面13aによって回転体30の先端が筒部11の内周へ案内されるので、組付け作業を容易に行うことができ、従来のような面取りの形成が不要となって、製造コストを削減することもできる。
次に、図5は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの第三の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。この形態において、図1と異なる点は、鍔14が、ホルダ1の筒部11における円盤部12と反対側の端部から、外周側へ屈曲形成されていることにある。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成されている。
したがって、この形態においても、鍔14は、円盤部12と反対側を向いた面14aが軸心Oと略垂直な面をなし、軸心Oと略垂直な部分の径方向幅wは、鍔14の肉厚tよりも大きなものとなっている。また、鍔14の外周端は、当該ホルダ1を打ち抜きプレス成形した時の切断面14bとなっており、この切断面14bは、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれることにより形成されたものである。また、筒部11と鍔14との間は、R状の屈曲部15となっている。
以上の構成を備えるパルサーリング10も、回転体30に装着したり、不図示の密封装置と組み合わせたりする前は、積み重ねた状態でストックされる。図6は、図5のパルサーリング10を積み重ねた状態の一例を示す説明図で、すなわち図6に示されるように、パルサーリング10をその軸心Oが略鉛直となるように積み重ねた状態では、相対的に上側に位置するパルサーリング10は、そのホルダ1における鍔14が、相対的に下側に位置するパルサーリング10のパルサー本体2に載置される。
鍔14の径方向幅wは、その肉厚tよりも大きいため、パルサー本体2に対するホルダ1(鍔14)の接触面積が大きなものとなっており、しかも、この鍔14は、円盤部12と反対側となる面14aから、円盤部12側となる面14cへ向けて打ち抜かれたことによって、これによるバリやカエリ14dは、内径の切断面14bにおける円盤部12側の縁に形成されるため、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるパルサー本体2が、ホルダ1によって損傷を受けることがない。そして、鍔14は、ホルダ1の筒部11から外周側へ展開して形成されているので、安定的に積み重ねることができる。
また、回転体30へのパルサーリング10の組付けに際しては、ホルダ1における鍔14を先頭にして回転体30の外周へ圧入する。そしてその過程では、回転体30の先端が、筒部11と鍔14との間の屈曲部15によるR面15aによって、筒部11の内周へ案内されるので、組付け作業を容易に行うことができる。またこのため、先に説明した図11に示される従来のパルサーリング100において設けていた面取り111bの切削加工が不要となるので、製品自体のコスト低減も図ることができる。
次に、図7は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの第四の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図である。この形態において、図1と異なる点は、ホルダ1の筒部11が、円盤部12に対して、パルサー本体2が接着された面12a側から突出するように延び、すなわち、筒部11と円盤部12との間の屈曲部16が、パルサー本体2が接着された面12aと反対側が凸面16aとなる方向へ屈曲している点にある。その他の部分は、基本的に図1と同様に構成されている。
以上の構成を備えるパルサーリング10も、回転体30に装着したり、不図示の密封装置と組み合わせたりする前は、積み重ねた状態でストックされる。図8は、図7のパルサーリング10を積み重ねた状態の一例を示す説明図で、すなわち図8に示されるように、パルサーリング10は、その軸心Oが略鉛直となるように積み重ねた状態では、ホルダ1の筒部11が上を向いており、相対的に上側に位置するパルサーリング10は、そのホルダ1における円盤部12が、相対的に下側に位置するパルサーリング10のホルダ1の筒部11上に載置される。このため、ゴム状弾性材料又は合成樹脂材料からなるパルサー本体2は、ホルダ1には接触せず、損傷を受けない。
また、図8の積み重ね状態においては、着磁されたパルサー本体2が、その上側に位置するパルサーリング10のホルダ1と接触しないので、磁力により吸着して取り扱い性が悪化するのを防止することができる。
回転体30へのパルサーリング10の組付けに際しては、ホルダ1における筒部11を回転体30の相対的な進入方向を向くようにして、回転体30の外周へ圧入する。そしてその過程では、回転体30の先端が円錐筒部13の内周面によって筒部11の内周へ案内されるので、組付け作業を容易に行うことができる。またこのため、先に説明した図11に示される従来のパルサーリング100において設けていた面取り111bの切削加工が不要となるので、製品自体のコスト低減も図ることができる。
また、圧入のための治具をパルサー本体2に押し当てる場合は、圧入の荷重によってゴム状弾性材料からなるパルサー本体2が圧縮変形を受けるが、図7の形態によれば、前記治具を、ホルダ1の筒部11の端面11aに押し当てて圧入することができるので、軸方向の位置決めが容易であり、しかもパルサー本体2に圧縮負荷がかかるのを防止することができる。
次に、図9は、本発明に係る磁気式ロータリエンコーダ用パルサーリングの第五の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す装着状態の半断面図、図10は、図9のパルサーリング10を積み重ねた状態の一例を示す説明図である。
図9に示されるパルサーリング10は、上述した図7の形態におけるホルダ1の筒部11の先端に、内周側へ屈曲した位置決め鍔17を形成したものである。その他の部分は、基本的に図7と同様に構成されている。
したがって、この形態においても、図7の形態と同様の効果を奏することができる。すなわち図10に示されるように、パルサーリング10は、その軸心Oが略鉛直となるように積み重ねた状態では、相対的に上側に位置するパルサーリング10は、そのホルダ1における円盤部12が、相対的に下側に位置するパルサーリング10のホルダ1の筒部11上に載置されるので、パルサー本体2はホルダ1による損傷を受けない。
また、回転体30へのパルサーリング10の組付けに際しても、先の第四の形態と同様、ホルダ1における筒部11を回転体30の相対的な進入方向を向くようにして、回転体30の外周へ圧入する過程で、回転体30の先端が円錐筒部13の内周面によって筒部11の内周へ案内されるので、組付け作業を容易に行うことができる。しかも、圧入のための治具をホルダ1の位置決め鍔17に押し当てて圧入することができるので、パルサー本体2に圧縮負荷がかかるのを防止することができ、位置決め鍔17を回転体30の端面に当接させることによって、軸方向の位置決めを容易に行うことができる。
1 ホルダ
2 パルサー本体
10 パルサーリング
11 筒部
11a 端面
12 円盤部
13 円錐筒部(屈曲部)
14 鍔
14a 円盤部と反対側となる面
14b 切断面
14c 円盤部側となる面
14d バリ又はカエリ
15,16 屈曲部
16a 凸面
17 位置決め鍔
20 磁気センサ
30 回転体
O 軸心
2 パルサー本体
10 パルサーリング
11 筒部
11a 端面
12 円盤部
13 円錐筒部(屈曲部)
14 鍔
14a 円盤部と反対側となる面
14b 切断面
14c 円盤部側となる面
14d バリ又はカエリ
15,16 屈曲部
16a 凸面
17 位置決め鍔
20 磁気センサ
30 回転体
O 軸心
Claims (3)
- 回転体(30)に装着される筒部(11)及びその一端から展開した円盤部(12)を有する環状のホルダ(1)と、前記円盤部(12)に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体(2)とを備え、前記筒部(11)における前記円盤部(12)と反対側を向いた端部に、鍔(14)が外周側への屈曲部(13,15)を介して形成されたことを特徴とする磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング。
- ホルダ(1)が金属板の打ち抜きプレス成形品からなり、このホルダ(1)の鍔(14)が、円盤部(12)と反対側となる面(14a)から円盤部(12)側となる面(14c)へ向けて打ち抜かれたことを特徴とする請求項1に記載の磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング。
- 回転体(30)に装着される筒部(11)及びその一端から展開した円盤部(12)を有する環状のホルダ(1)と、前記円盤部(12)に一体的に設けられて多極着磁されたパルサー本体(2)とを備え、前記筒部(11)は、この筒部(11)と円盤部(12)との間の屈曲部(16)が前記パルサー本体(2)と反対側へ凸の形状となる方向へ突出されたことを特徴とする磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング。
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KR100866595B1 (ko) * | 2006-09-29 | 2008-11-04 | 두성에스비텍 주식회사 | 에이비에스브레이크 시스템용 펄스링 및 그 제조방법 |
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