JP2005351350A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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彦文 山本
Shingo Hatakeyama
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Abstract

【課題】 格子状の壁部に対する弾性仕切り膜の接触状態を安定化して、動的な特性のばらつきを抑制することができる液封入式防振装置を提供すること。
【解決手段】 弾性仕切り膜8は、オリフィス金具9の格子状の壁部94と、プレート金具10の格子状の壁部104との間に挟持されている。格子状の壁部94,104の略中心部には、上面視略正三角形の内周形状を有する受入穴95,105が穿設され、弾性仕切り膜8の上下両面には、断面略正三角形の位置決め突起85が突起されている。よって、仕切り体7の組み立てる場合には、位置決め突起85と受入穴95,105とが係合することで、弾性仕切り膜8を格子状の壁部94,104に対して位置決めすることができる。その結果、両者の接触状態を安定化して、動的な特性のばらつきを抑制することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
自動車のエンジンを支持固定しつつ、そのエンジン振動を車体フレームへ伝達させないようにする防振装置として、液封入式防振装置が知られている。
液封入式防振装置は、一般に、エンジン側に取り付けられる第1取付け具と、車体フレーム側に取り付けられる第2取付け具とがゴム状弾性材から構成される防振基体で連結される。そして、第2取付け具に取付けられたダイヤフラムと防振基体との間に液封入室が形成され、この液封入室は、仕切り手段によって主及び副液室に仕切られると共に、これら主及び副液室がオリフィスによって互いに連通される。
この液封入式防振装置によれば、オリフィスによる主及び副液室間の流体流動効果や防振基体の制振効果により、振動減衰機能と振動絶縁機能とを果すことができる。
このような液封入式防振装置としては、更に、弾性仕切り膜を主及び副液室の間を区画するように配置して、両液室間の液圧変動を弾性仕切り膜の往復動変形で吸収することで、小振幅入力時の低動ばね特性を得ると共に、その弾性仕切り膜の両側に変位規制部材を設け、その弾性仕切り膜の変位量を両側から規制して膜剛性を高めることで、大振幅入力時の減衰特性を向上し得るように構成したいわゆる可動膜構造なども知られている(特許文献1)。
特許第2875723号
しかしながら、可動膜構造では、弾性仕切り膜を変位規制部材に当接(衝突)させる構造であるため、その衝突音が車体フレームに伝達して、異音が発生するという問題点があった。上記特許文献1の液封入式防振装置では、変位規制部材にリブを設けることで、異音の低減を図っていたが、衝突音を避けることができず、異音を十分に低減するものではなかった。
そこで、本出願人は、この問題点について鋭意検討した結果、特願2003−103550号に開示するように、弾性仕切り膜の両面に複数本のリブ状突起を突設し、このリブ状突起を変位規制部材(格子状の壁部)の格子部に当接させることで、振動に伴って弾性仕切り膜が格子状の壁部へ向かって変位する場合には、格子部に当接したリブ状突起が抵抗となることで、弾性仕切り膜を格子部に緩やかに衝突させ、異音を十分に低減することができることを見出した。
しかしながら、この構成では、格子状の壁部(格子部と格子孔)と弾性仕切り膜との相対的な位置関係に応じて、格子状の壁部(格子部と格子孔)に対するリブ状突起の接触状態(即ち、格子部との接触位置や接触面積など)が変化するため、同じ振幅が入力された場合でも、弾性仕切り膜の膜剛性の上昇率が安定せず、その結果、減衰特性などの動的な特性にばらつきが生じるという問題点があった。
これに対し、より多数のリブ状突起を弾性仕切り膜の放射方向及び周方向に設けた場合には、弾性仕切り膜の相対位置が多少ずれても、格子部とリブ状突起との当たり方を安定化することができるので、上記動的な特性のばらつきを抑制することができるが、この場合には、弾性仕切り膜全体としての膜剛性が大きくなり過ぎて、低動ばね特性を得ることが困難になるという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、格子状の壁部に対する弾性仕切り膜の接触状態を安定化して、動的な特性のばらつきを抑制することができる液封入式防振装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の液封入式防振装置は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結し、ゴム状弾性材から構成される防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の主液室と前記ダイヤフラム側の副液室とに仕切る仕切り手段と、その仕切り手段の外周面と前記第2取付け具の内周面との間に形成され、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスとを備えると共に、ゴム状弾性材から構成されその表裏両面にリブ群が突設される弾性仕切り膜と、その弾性仕切り膜の変位を両面側から規制する一対の格子状の壁部とを前記仕切り手段が備えて構成されるものであり、前記弾性仕切り膜の表裏両面にそれぞれ突起される突起部と、その突起部を受け入れるために前記一対の格子状の壁部にそれぞれ開口される受入部とを備え、前記仕切り手段が組み立てられた場合には、前記突起部が前記受入部と係合することにより、前記弾性仕切り膜のリブ群が前記格子状の壁部に対して位置決めされる。
請求項2記載の液封入式防振装置は、請求項1記載の液封入式防振装置において、前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心を含む中心部から突起されると共に、前記受入部は、前記突起部に対応して、前記格子状の壁部の中心部に開口されている。
請求項3記載の液封入式防振装置は、請求項1又は2に記載の液封入式防振装置において、前記仕切り手段は、前記一対の格子状の壁部の内の一方が一体に形成されると共にオリフィス流路の一方の出入口が開口される筒状部材と、前記一対の格子状の壁部の内の他方が一体に形成されると共にオリフィス流路の他方の出入口が開口される仕切り膜変位規制部材とを備え、前記仕切り膜変位規制部材は、前記防振基体に形成される仕切り手段受け部と前記筒状部材との間に挟持固定されるものである。
請求項4記載の液封入式防振装置は、請求項3記載の液封入式防振装置において、前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心に対して回転対称となる多角形の断面形状を有して構成されると共に、前記受入部は、前記突起部の断面形状に対応して、前記筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転対称となる多角形の内周形状を有し、前記突起部を複数の回転方向位置で受け入れ可能に構成されている。
請求項5記載の液封入式防振装置は、請求項4記載の液封入式防振装置において、前記弾性仕切り膜のリブ群は、その弾性仕切り膜の軸心に対して放射状に配設される複数本の放射状リブを備え、前記突起部は、その多角形状の各頂部が前記放射状リブの延設方向に一致するように配設されている。
ここで、複数本の放射状リブは、周方向略等間隔(例えば、略60度毎)に配設されることが好ましい。弾性仕切り膜の膜剛性を均一化することで、変形が一部に集中して、耐久性が低下することを抑制すると共に、弾性仕切り膜の突起部を受入部に複数の回転位置で受け入れ可能に構成された場合には、弾性仕切り膜を回転(例えば、略120度)しても、リブ群と格子状の壁部との接触状態を一定に保つことができる。
請求項6記載の液封入式防振装置は、請求項3記載の液封入式防振装置において、前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心に対して回転方向に非対称の断面形状を有して構成されると共に、前記受入部は、前記突起部の断面形状に対応して、前記筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転方向に非対称の内周形状を有し、前記突起部を1の回転方向位置でのみ受け入れ可能に構成されている。
請求項7記載の液封入式防振装置は、請求項1から6のいずれかに記載の液封入式防振装置において、前記突起部およびリブ群は、前記弾性仕切り膜の表裏両面に同じパターンで形成されており、前記弾性仕切り膜が表裏の方向性を有さないように構成されている。
請求項8記載の液封入式防振装置は、請求項3から7のいずれかに記載の液封入式防振装置において、前記格子状の壁部およびオリフィス流路の出入口は、前記仕切り膜変位規制部材の表裏両面に同じパターンで形成されており、前記仕切り膜変位規制部材が表裏の方向性を有さないように構成されている。
請求項1記載の液封入式防振装置によれば、弾性仕切り膜の表裏両面から突起部が突起されると共に、その突起部を受け入れて係合する受入部が格子状の壁部に開口されているので、仕切り手段を組み立てる場合には、突起部を受入部に挿入することで、弾性仕切り膜のリブ群を格子状の壁部に対して極めて容易に位置決めすることができるという効果がある。その結果、組み立てコストを低減して、その分、液封入式防振装置全体としての製品コストを低減することができるという効果がある。
また、このように、突起部と受入部との係合により、弾性仕切り膜のリブ群を格子状の壁部に対して位置決めすることができるので、弾性仕切り膜(リブ群)と格子状の壁部との相対的な位置関係を一定とすることができる。よって、格子状の壁部に対するリブ群の接触状態を安定化して、その分、減衰特性などの動的な特性のばらつきを抑制することができるという効果がある。
更に、従来の液封入式防振装置のように、減衰特性等の動的な特性のばらつきを抑制するべく、弾性仕切り膜に突設するリブの数を増加させる必要がないので、その分、弾性仕切り膜全体としての膜剛性が上昇することを抑制することができうる。よって、主及び副液室間の液圧差を往復動変位によって効果的に緩和させることができ、その結果、十分な低動ばね特性を得ることができるという効果がある。
請求項2記載の液封入式防振装置によれば、請求項1記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、突起部は、弾性仕切り膜の軸心を含む中心部から突起されているので、この突起部を受入部に係合した場合、弾性仕切り膜の変位が拘束されるのはその中心部のみである。よって、小振幅入力時には、中心部を除く非拘束部によって、弾性仕切り膜の往復動変位を十分に確保して、液圧差を効果的に緩和することができる。その結果、弾性仕切り膜の位置決め効果により、動的な特性のばらつきを抑制しつつも、膜剛性が上昇することを抑制して、十分な低動ばね特性を得ることができるという効果がある。
請求項3記載の液封入式防振装置によれば、請求項1又は2に記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、一対の格子状の壁部は、筒状部材および仕切り膜変位規制部材のそれぞれに一体に形成されているので、これら格子状の壁部を筒状部材等とは別部材に構成する場合と比較すると、筒状部材等に対する格子状の壁部の位置関係(例えば、筒状部材の軸心に対する直角度)をより正確に設定することができる。更に、一対の格子状の壁部の対向面間隔も正確に設定できるので、弾性仕切り膜と格子状の壁部との隙間もより正確に設定することができる。その結果、動的な特性のばらつきのより一層の低減を図ることができるという効果がある。
また、筒状部材および仕切り膜変位規制部材を格子状の壁部とそれぞれ一体に形成したので、突起部を受入部に係合することで、上述のように弾性仕切り膜を格子状の壁部に対して位置決めすることができるだけでなく、その格子状の壁部を介して、筒状部材と仕切り膜変位規制部材とを位置決めしつつ、これら両部材の回転方向の固定を行うこともできるという効果がある。
その結果、従来の液封入式防振装置では、筒状部材と仕切り膜変位規制部材とを圧入することで、両部材の周方向の固定を行っていたところ、本発明では、仕切り膜変位規制部材を防振基体と筒状部材との間に挟持固定するだけで良いので、圧入部を加工する加工コストや圧入作業に要する作業コストの低減を図ることができ、その分、液封入式防振装置全体としての製品コストの低減を図ることができるという効果がある。
また、この場合、筒状部材に対して仕切り膜変位規制部材の回転方向位置が相対的に位置決めされるので、オリフィス流路の一方の出入口を他方の出入口に対して位置決めして、オリフィスの流路長さのばらつきを抑制することができるので、その分、動的な特性のばらつきを抑制することができるという効果もある。
請求項4記載の液封入式防振装置によれば、請求項3記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、突起部は、弾性仕切り膜の軸心に対して回転対称となる多角形の断面形状を有して構成されると共に、受入部は、突起部の断面形状に対応して、筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転対称となる多角形の内周形状を有し、突起部を複数の回転方向位置で受け入れ可能に構成されている。
よって、突起部を受入部に受け入れさせる場合には、その突起部の回転方向位置を変更することで、筒状部材(オリフィス流路の一方の出入口)に対する仕切り膜変位規制部材(オリフィス流路の他方の出入口)の回転方向位置を変更して、オリフィスの流路長さを複数種類に調整することができる。その結果、流路長さの異なる複数種類の液封入式防振装置を製造する場合には、仕切り手段(筒状部材や仕切り膜変位規制部材など)を流用することができるので、その分、部品コストの低減を図ることができるという効果がある。
請求項5記載の液封入式防振装置によれば、請求項4記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、突起部は、その多角形状の頂部が放射状リブの延設方向に一致するように配設されているので、かかる突起部の頂部が弾性仕切り膜の膜面部(即ち、放射状リブが設けられていない部位)へ突出する突出量を最小限に抑制することができる。即ち、弾性仕切り膜に突起部を突起させた場合でも、かかる突起部によって弾性仕切り膜の膜面部の面積が減少されることを抑制して、膜面部の面積を確保することができるので、弾性仕切り膜全体としての膜剛性の上昇を抑制して、低動ばね特性を得ることができるという効果がある。
請求項6記載の液封入式防振装置によれば、請求項3記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、突起部は、弾性仕切り膜の軸心に対して回転方向に非対称の断面形状を有して構成されると共に、受入部は、突起部の断面形状に対応して、筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転方向に非対称の内周形状を有し、突起部を1の回転方向位置でのみ受け入れ可能に構成されている。
よって、仕切り手段を組み立てる場合には、突起部を受入部と係合させることで、弾性仕切り膜のリブ群を格子状の壁部に対して位置決めすることができるだけでなく、筒状部材(オリフィス流路の一方の出入口)に対する仕切り膜変位規制部材(オリフィス流路の他方の出入口)の回転方向位置を1の回転方向位置に位置決めすることができるので、組み立て作業ミスなどに起因して、間違ったオリフィスの流路長さが設定されることを確実に回避することができるという効果がある。
請求項7記載の液封入式防振装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、突起部およびリブ群は、弾性仕切り膜の表裏両面に同じパターンで形成されており、その弾性仕切り膜が表裏の方向性を有さないように構成されている。よって、仕切り手段の組み立て工程において、弾性仕切り膜を仕切り手段に組み込む場合には、かかる弾性仕切り膜の表裏を識別する必要がないので、組み込み作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。
請求項8記載の液封入式防振装置によれば、請求項3から7のいずれかに記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、格子状の壁部およびオリフィス流路の出入口は、仕切り膜変位規制部材の表裏両面に同じパターンで形成されており、その仕切り膜変位規制部材が表裏の方向性を有さないように構成されている。よって、仕切り手段の組み立て工程において、弾性仕切り膜を仕切り手段に組み込む場合には、仕切り膜変位規制部材の表裏を識別する必要がないので、その作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例における液封入式防振装置100の断面図である。
この液封入式防振装置100は、自動車のエンジンを支持固定しつつ、そのエンジン振動を車体フレームへ伝達させないようにするための防振装置であり、図1に示すように、エンジン側に取り付けられる第1取付け金具1と、筒状の第2取付け金具2と、これら両金具1,2を連結すると共にゴム状弾性材から構成される防振基体3とを主に備えて構成されている。
第1取付け金具1は、図1に示すように、アルミニウム合金から略円柱状に構成され、その上端面(図1上側面)には、めねじ部11が下方(図1下方)へ向けて凹設されている。また、第1取付け金具1の長手方向(図1上下方向)の略中間部には、フランジ状の被ストッパ部12が径方向に張り出して形成されている。
第2取付け金具2は、図1に示すように、鉄鋼材料から上下端(図1上側及び下側)が開口した筒状に構成されている。なお、第2取付け金具2は、段差を有して構成されており、その段差の上側(図1上側)が大径筒部2aとされ、段差の下側(図1下側)が小径筒部2bとされている。
防振基体3は、ゴム状弾性材から断面略円錐台形状に形成され、第1取付け金具1の下端側(図1下側)と第2取付け金具2の上端(図1上側)内周部との間に加硫接着されている。
図1に示すように、防振基体3の上端部(図1上側)には、上記した第1取付け金具1の被ストッパ部12を覆うストッパゴム部31が連なっており、このストッパゴム部31が後述するストッパ金具4に当接することで、大変位時のストッパ作用が得られるように構成されている。
一方、防振基体3の下端部(図1下側)には、第2取付け金具2の内周面を覆うゴム膜32が連なっており、このゴム膜32には、後述するオリフィス金具9のオリフィス形成壁91、プレート金具10、及び、ダイヤフラム5の取付け金具51がそれぞれ密着されている。
第2取付け金具2の上端部(大径筒部2a)には、図1に示すように、ストッパ金具4が外嵌圧入されている。ストッパ金具4は、上記したように、ストッパゴム部31の変位を規制して、ストッパ作用を得るための部材であり、鉄鋼材料からカップ状に構成されている。
なお、ストッパ金具4の側面には、液抜き孔41が穿設されている。この液抜き孔41は、ストッパ金具4の内周側空間に貯留された液体を排出するための排出孔であり、第2取付け金具2の上側(図1上側)端縁部と略一致する高さに開口されている。液封入式防振装置100の組み立て工程や走行時などにおいて、ストッパ金具4の内周側空間に液体等が貯留された場合には、その液体等が液抜き孔41を介して外部へ排出される。
ダイヤフラム5は、図1に示すように、ゴム状弾性材から部分球状を有するゴム膜状に構成されるものであり、第2取付け金具2(小径筒部2b)の下端部(図1下側)に取着されている。その結果、このダイヤフラム5の上面側と防振基体3の下面側との間には、液体封入室6が形成されている。
この液体封入室6には、エチレングリコールなどの不凍性の液体(図示せず)が封入されている。また、液体封入室6は、図1に示すように、後述する仕切り体7によって、防振基体3側(図1上側)の主液室6Aと、ダイヤフラム5側(図1下側)の副液室6Bとの2室に仕切られている。
なお、ダイヤフラム5は、上面視ドーナツ状の取付け金具51に加硫接着されており、図1に示すように、その取付け金具51を介して、第2取付け金具2の下端部(図1下側)に取着されている。
仕切り体7は、図1に示すように、ゴム状弾性材から略円板状に構成される弾性仕切り膜8と、この弾性仕切り膜8を収容して内周面側の格子状の壁部94で受け止めるオリフィス金具9と、このオリフィス金具9の軸方向一端側(図1上側)に同心状に重合される円板状のプレート金具10とを備えて構成されている。
その結果、比較的小さな振幅が入力される場合には、弾性仕切り膜8が往復動変位することで、液体封入室6(主及び副液室6A,6B)間の液圧差を緩和して、低動ばね特性を得ることができる。一方、比較的大きな振幅が入力される場合には、弾性仕切り膜8の変位をオリフィス金具9及びプレート金具10で規制することにより、膜剛性を高めて、減衰特性の向上を図ることができる。
ここで、仕切り体7には、後述するように、弾性仕切り膜8を位置決めするための位置決め手段が設けられており、この位置決め手段によって、弾性仕切り膜8とオリフィス金具9及びプレート金具10との当たり方(接触位置や接触面積)を一定とすることができる。よって、動的な特性のばらつきを低減することができる。なお、かかる位置決め手段の詳細構成については、後述する。
オリフィス金具9の外周面側と第2取付け金具2の内周面側(ゴム膜32)との間には、図1に示すように、オリフィス20が形成されている。このオリフィス20は、主液室6Aと副液室6Bとを連通させるオリフィス流路である。オリフィス20は、プレート金具10の切欠き部101(図4参照)を介して、主液室6Aに連通され、オリフィス金具9の貫通孔93(図3参照)を介して、副液室6Bに連通されている。
なお、オリフィス金具9は、図1に示すように、その上端部(図1上側)の外径寸法がプレート金具10の外径寸法よりも小径とされており、その結果、プレート金具10は、オリフィス金具9の上端部から半径方向へ張り出す張出部として、オリフィス20のオリフィス形成壁を兼用している。
ここで、液封入式防振装置100の組み立ては、まず、第2取付け金具2の下端側(図1下側)開口部から仕切り体7及びダイヤフラム5を順に嵌め込み、次いで、第2取付け金具2(小径筒部2a)の下端部(図1下側)を縮径加工(かしめ加工)することにより行われる。
その結果、仕切り体7は、図1に示すように、防振基体3に設けた仕切り体受け部33とダイヤフラム5とによって、液封入式防振装置100の軸芯方向(図1上下方向)に挟持固定される。なお、仕切り体受け部33は、防振基体3の下面側の複数箇所に段部として形成されており、その段部によって仕切り体7の上端面(図1上側面)を受け止めている。
ここで、この組み立て状態においては、仕切り体受け部33が圧縮変形されており、この仕切り体受け部33の弾性復元力が仕切り体7の保持力としてその仕切り体7の上端面に作用されている。これにより、大振幅や高周波数の振幅が入力された場合などでも、仕切り体7を強固かつ安定的に挟持固定して、各部材の位置ずれや共振などに起因する動的な特性への影響を回避することができる。
次に、図2及び図3を参照して、オリフィス金具9について説明する。図2(a)は、オリフィス金具9の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるオリフィス金具9の断面図である。また、図3は、図2(a)の矢印A方向から見たオリフィス金具9の側面図である。
オリフィス金具9は、図2及び図3に示すように、アルミニウム合金から軸芯Oを有する略円筒状に形成されている。オリフィス金具9の軸方向下端(図2(b)及び図3下側)には、略フランジ状のオリフィス形成壁91が径方向に張り出して形成されている。このオリフィス形成壁91とプレート金具10との対向面間に上述したオリフィス20が形成される(図1参照)。
また、オリフィス金具9の周方向1カ所には、図2及び図3に示すように、そのオリフィス金具9の軸心O方向(図2(b)及び図3上下方向)に沿って延びる縦壁92が径方向に張り出して形成されている。この縦壁92によって、オリフィス20(図1参照)が周方向に区画される。なお、縦壁92の張り出し寸法は、オリフィス形成壁91と略同等とされている。
オリフィス金具9の外周面であって、縦壁92の側方には、図2及び図3に示すように、貫通孔93がオリフィス金具9の胴部を貫通して形成されている。この貫通孔93は、オリフィス出入口として機能する開口部であり、上述したように、オリフィス20は、この貫通孔93を介して、副液室6Bに連通される(図1及び図6参照)。
オリフィス金具9の内周側には、図2に示すように、格子状の壁部94が一体に形成されている。この格子状の壁部94は、複数(本実施の形態では6個)の開口部94aと、それら各開口部94a間に略直線状に形成される複数本(本実施の形態では6本)の変位規制リブ94bと、これら開口部94a及び変位規制リブ94bの外周部に略円環状に形成される周縁壁94cとを備えて構成されている。
開口部94aは、液体封入室6内の液圧変動を弾性仕切り膜8へ伝達すると共に(図1参照)、その液圧変動により変位する弾性仕切り膜8との衝突を回避するための逃げ部として設けられた開口であり、円を径方向に等分割(本実施例では、6等分)した形状に開口されている。
変位規制リブ94bは、弾性仕切り膜8の後述する変位規制突起81(図5参照)に当接して、弾性仕切り膜8の変位を拘束するためのリブであり、図2に示すように、オリフィス金具9の軸芯Oに対して放射直線状に形成されている。
なお、周縁壁94cも、変位規制リブ94bと同様に、弾性仕切り膜8の変位を規制する変位規制部としての機能を有する。また、各変位規制リブ94bは、周方向略等間隔(60度間隔)に配置され、各変位規制リブ94bのリブ幅およびリブ厚みはそれぞれ略同一である。
格子状の壁部94の中心部、即ち、各変位規制リブ94bの交差部には、図2に示すように、受入穴95が板厚方向(軸心O方向)に貫通形成されている。この受入穴95は、弾性仕切り膜8の後述する位置決め突起85(図5参照)を受け入れて係合するための開口部であり、その位置決め突起85の断面形状に対応して、軸心Oに対して回転対称となる略正三角形の内周形状を有して構成されている。
なお、回転対称とは、1の図形を一定軸のまわりに一定の角度だけ回転移動しても変わらない性質をいう。本実施例では、受入穴95の内周形状が軸心O(一定軸)の回りに略120度(一定の角度)だけ回転した場合に、その回転後の受入穴95の内周形状が軸方向視において回転前の受入穴95の内周形状と一致することをいう。
この定義は、請求項4に記載した「回転対称」なる用語を説明するものであり、また、以下(プレート金具10の受入穴105及び弾性仕切り膜8の位置決め突起85)の説明においても同様であり、その説明は省略する。
ここで、格子状の壁部94は、オリフィス金具9に一体に形成されているので、格子状の壁部94をオリフィス金具9とは別部材に構成する場合と比較すると、オリフィス金具9に対する格子状の壁部94の位置関係(例えば、オリフィス金具9の軸心Oに対する直角度など)をより正確に設定することができる。
また、後述するように、プレート金具10にも格子状の壁部104が一体に形成されているので(図4参照)、仕切り体7の組み立て状態においては、それら一対の格子状の壁部94,104の対向面間隔も正確に設定できる(図6参照)。その結果、弾性仕切り膜8と格子状の壁部94,104との間の隙間もより正確に設定することができ、動的な特性のばらつきをより一層低減することができる。
次に、図4を参照して、プレート金具10について説明する。図4(a)は、プレート金具10の上面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線におけるプレート金具10の断面図である。
プレート金具10は、上述したように、弾性仕切り膜8の変位を規制すると共に、オリフィス20を形成するための部材であり(図1参照)、図4に示すように、軸芯Pを有する略円板状に形成されている。
プレート金具10の周縁部には、図4(a)に示すように、上面視略コ字状の切欠き部101が切欠き形成されている。この切欠き部101は、オリフィス出入口として機能する開口部であり、上述したように、オリフィス20は、この切欠き部101を介して、主液室6Aに連通される(図1及び図6参照)。
また、プレート金具10には、図4に示すように、格子状の壁部104が一体に形成されている。この格子状の壁部104は、複数(本実施の形態では6個)の開口部104aと、それら各開口部104a間に略直線状に形成される複数本(本実施の形態では6本)の変位規制リブ104bと、これら開口部104a及び変位規制リブ104bの外周部に略円環状に形成される周縁壁104cとを備えて構成されている。
更に、格子状の壁部104の中心部、即ち、各変位規制リブ104bの交差部には、図4に示すように、受入穴105が板厚方向(軸心P方向)に貫通形成されている。この受入穴105は、軸心Pに対して回転対称となる略正三角形の内周形状を有して構成されている。
ここで、格子状の壁部104及び切欠き部101は、図4に示すように、プレート金具10の表裏両面に同じパターンで形成されており、プレート金具10は、表裏の方向性を有さないように構成されている。よって、仕切り体7の組み立て工程において、プレート金具10をオリフィス金具9(弾性仕切り膜8の位置決め突起85)に組み付ける場合には(図6参照)、かかるプレート金具10の表裏を識別する必要がないので、その組み付け作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
また、これら格子状の壁部104(開口部104a、変位規制リブ104b及び周縁壁104c)及び受入穴105は、上述したオリフィス金具9の格子状の壁部94(開口部94a、変位規制リブ94b及び周縁壁94c)及び受入穴95と同一のパターンで(即ち、各部位の大きさや位置関係などが全て同一に)構成されている。
このように、格子状の壁部94,104及び受入穴95,105をオリフィス金具9とプレート金具10とで同一のパターンとすることで、仕切り体7の組み立て工程において、弾性仕切り膜8を組み込む際には(図6参照)、その弾性仕切り膜8の表裏の識別を不要とすることができるので、組み込み作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
次いで、図5を参照して、弾性仕切り膜8について説明する。図5(a)は、弾性仕切り膜8の上面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における弾性仕切り膜8の断面図である。
弾性仕切り膜8は、図5に示すように、ゴム状弾性材から軸心Qを有する略円板状に構成されるゴム膜であり、上述したように、仕切り体7内(一対の格子状の壁部94,104の対向面間)に収容され(図1又は図6参照)、主及び副液室6A,6B間の液圧差を緩和する作用を奏するものである。この弾性仕切り膜8の表裏両面(図5(a)紙面手前側面および紙面奥側面)には、変位規制突起81が突設されている。
変位規制突起81は、オリフィス金具9及びプレート金具10の格子状の壁部94,104に当接されるリブ状突起であり、そのリブ状突起の頂部を格子状の壁部94,104の変位規制リブ94b,104b及び周縁壁94c,104cに当接可能な位置に配設されている(図2から図4参照)。
具体的には、変位規制突起81は、図5に示すように、弾性仕切り膜8の軸芯Qに対して放射直線状に配置される複数本(本実施の形態では6本)の放射状突起81aと、弾性仕切り膜8の周縁部に沿って(即ち、軸心Qを中心として)円環状に配置される円環状突起81bとを備え、これら両突起81a,81bは、互いに略同一の突起高さに構成されている。
放射状突起81aは、図5(a)に示すように、周方向略等間隔(60度間隔)に配置され、格子状の壁部94,104の変位規制リブ94b,104b(図2から図4参照)に当接可能な配置とされている。また、円環状突起81bは、軸心Qに同心の円環状に配置され、格子状の壁部94,104の周縁壁94c,104cに当接可能な配置とされている。
なお、このように、放射状突起81a及び円環状突起81bは、周方向等間隔および同心状に配置されているので、後述するように弾性仕切り膜8が略120度だけ回転された場合でも(図6及び図7参照)、格子状の壁部94,104の変位規制リブ94b,104b及び周縁壁94c,104cとそれぞれ当接可能に構成されている。
弾性仕切り膜8の軸心Qを含む略中心部には、図5(b)に示すように、その弾性仕切り膜8の表裏両面から一対の位置決め突起85が突起されており、この位置決め突起85は、弾性仕切り膜8の軸心Qに対して回転対称となる略正三角形の断面形状を有して構成されている。この断面形状は、上述した格子状の壁部94,104の受入穴95,105(図2から図4参照)の内周形状に略一致する。
よって、仕切り体7(図1又は図6参照)を組み立てる場合には、弾性仕切り膜8の位置決め突起85が格子状の壁部94,104の受入穴95,105(図2から図4参照)と係合することで、弾性仕切り膜8(変位規制突起突起81)を格子状の壁部94,104(変位規制リブ94b,104b、周縁壁94c,104c)に対して確実に位置決めすることができる。
ここで、従来の液封入式防振装置では、弾性仕切り膜が周方向や径方向などに位置ずれして、格子状の壁部との接触状態が変化することで、動的な特性にばらつきが発生するという問題点があった。一方、弾性仕切り膜が位置ずれしても、格子状の壁部との接触状態の変化が少なくなるように、多数の変位規制突起を設けた場合には、その分、弾性膜全体としての膜剛性が上昇して、低動ばね特性が得られないという問題点があった。
これに対して、本実施例の液封入式防振装置100によれば、変位規制突起81を格子状の壁部94,104に対して位置決めすることができるので、かかる変位規制突起81の形成本数(配設面積)を最小として、その分、弾性仕切り膜8全体としての膜剛性が上昇することを抑制することができる。よって、液体封入室6間の液圧差を往復動変位によって効果的に緩和して、十分な低動ばね特性を得ることができる。
位置決め突起85の基部には、図5に示すように、挟持部86が形成されている。この挟持部86は、図5(a)に示す上面視において、位置決め突起85よりも若干大きな略正三角形状に形成され、挟持部86の高さは、図5(b)に示すように、変位規制突起81(放射状突起81a及び円環状突起81b)の突起高さよりも高くされている。
その結果、仕切り体7の組み立て状態においては(図6参照)、挟持部86の頂部が変位規制リブ94b,104b間に圧縮された状態で挟持される。一方、各変位規制突起81(放射状突起81a及び円環状突起81b)の頂部と変位規制リブ94b,104bとの間には、若干の隙間が形成される(図6参照)。また、弾性仕切り膜8の外周面とオリフィス金具9の内周面との間にも若干の隙間が形成される(図6参照)。
よって、微振幅入力時には、その隙間を介して、液体封入室6内の液体を主液室6Aから副液室6B(又は、その逆)へリーク(漏出)させることができ(図1参照)、このリークにより、微振幅入力時の低動ばね化を図ることができる。
ここで、位置決め突起85(及び、挟持部86)は、図5(a)に示すように、断面正三角形の各頂部が放射状突起81aの延設方向に一致するように配設されているので、かかる各頂部が弾性仕切り膜8の膜面部(即ち、放射状突起81aが設けられていない部位)へ突出する突出量を最小限に抑制することができる。
即ち、弾性仕切り膜8に位置決め突起85を突起させた場合でも、かかる位置決め突起85の配設により弾性仕切り膜8の膜面部の面積が減少されることを最小に抑制して、膜面部の面積を確保することができる。よって、弾性仕切り膜8全体としての膜剛性の上昇を回避して、低動ばね特性を得ることができる。
また、位置決め突起85は、弾性仕切り膜8の軸心Qを含む中心部から突起されているので、仕切り体7の組み立て状態においては(図6参照)、弾性仕切り膜8の中心部のみの変位が拘束される。よって、比較的小振幅の入力時には、中心部を除く非拘束部によって、弾性仕切り膜8全体を効率的に往復動変位させることができ、液圧差を効果的に緩和することができる。その結果、弾性仕切り膜8を位置決めして、動的な特性のばらつきを抑制しつつも、十分な低動ばね特性を得ることができる。
なお、変位規制突起81、位置決め突起85及び挟持部86は、図5に示すように、弾性仕切り膜8の表裏両面(図5紙面手前側面及び紙面奥側面)に同じパターンで形成されており、その弾性仕切り膜8が表裏の方向性を有さないように構成されている。よって、仕切り体7の組み立て工程において、弾性仕切り膜8をオリフィス金具9等に組み込む場合には(図6参照)、かかる弾性仕切り膜8の表裏を識別する必要がないので、組み込み作業を簡素化して、その分、作業コストの低減を図ることができる。
次いで、図6を参照して、仕切り体7について説明する。図6(a)は、仕切り体7の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における仕切り体7の断面図である。なお、図6(a)では、仕切り体7の軸心回りに略1周弱の長さで形成されるオリフィス流路C1が2点鎖線を用いて模式的に図示されている。
上述したように、本実施例における液封入式防振装置100によれば、弾性仕切り膜8の表裏両面には、位置決め突起85が突起されると共に、オリフィス金具9及びプレート金具10の格子状の壁部94,104には、位置決め突起85を受け入れて係合する受入穴95,105が開口されている。
よって、仕切り7を組み立てる場合には、図6に示すように、位置決め突起85を受入穴95,105に挿入することで、弾性仕切り膜8の変位規制突起81(放射状突起81a及び円環状突起81b)を格子状の壁部94,104(変位規制リブ94b,104b及び周縁壁94c,104c)に容易に位置決めすることができる。その結果、組み立て作業を簡素化して、その作業コストを低減することができるので、その分、液封入式防振装置100全体としての製品コストを低減することができる。
また、このように、位置決め突起85と受入穴95,105との係合により、弾性仕切り膜8の変位規制突起81(放射状突起81a及び円環状突起81b)を格子状の壁部94,104(変位規制リブ94b,104b及び周縁壁94c,104c)に対して位置決めすることで、変位規制突起81と格子状の壁部94,104との相対的な位置関係を一定として、その接触状態(接触面積や接触位置)を安定化する、即ち、接触状態のばらつきを抑制することができる。
その結果、比較的小振幅の入力時には、弾性仕切り膜8の往復動変位の状態を一定化して、液体封入室6内の液圧差を安定的に緩和することで、動ばね定数などの動的な特性のばらつきを抑制することができ、また、比較的大振幅の入力時には、弾性仕切り膜8の変位規制の状態を一定化して、その膜剛性を安定的に上昇させることで、減衰特性などの動的な特性のばらつきを抑制することができる。
また、オリフィス金具9及びプレート金具10には、図6に示すように、格子状の壁部94,104が一体に形成されているので、位置決め突起85を受入穴95,105に係合した場合には、上述のように弾性仕切り膜8を格子状の壁部94,104に対して位置決めすることができるだけでなく、その格子状の壁部94,104を介して、オリフィス金具9に対するプレート金具10の位置決めを行うことができると共に、その位置決めされた状態において、これら両部材9,10を回転方向に固定することもできる。
その結果、従来の液封入式防振装置では、オリフィス金具相当部材に対してプレート金具相当部材を圧入することで、両部材の回転方向の固定を行っていたところ、本発明では、プレート金具10をオリフィス金具9へ圧入固定する必要がなく、防振基体3とオリフィス金具9との間に挟持固定するだけで良いので(図1参照)、圧入部を加工する加工コストや圧入作業に要する作業コストの低減を図ることができ、その分、液封入式防振装置100全体としての製品コストの低減を図ることができる。
また、このように、オリフィス金具9に対してプレート金具10の相対的な回転方向位置を位置決めすることができれば、オリフィス流路の一方の出入口(オリフィス金具9の貫通孔93又はプレート金具10の切欠き部101)を他方の出入口(プレート金具10の切欠き部101又はオリフィス金具9の貫通孔93)に対して位置決めして、オリフィス流路C1の長さばらつきを抑制することができるので、その分、動的な特性のばらつきを抑制することができる。
次いで、図7を参照して、オリフィスの流路長さを変更する方法について説明する。図7(a)及び図7(b)は、仕切り体7の上面図である。
なお、なお、図7(a)及び図7(b)では、仕切り体7の軸心回りに略2/3周弱および略1/3周弱の長さで形成されるオリフィス流路C2,C3がそれぞれ2点鎖線を用いて模式的に図示されている。
上述したように、本実施例における液封入式防振装置100によれば、弾性仕切り膜8の位置決め突起85は、その弾性仕切り膜8の軸心Qに対して回転対称となる略正三角形の断面形状を有し、受入穴95,105は、位置決め突起85の断面形状に対応して、オリフィス金具9及びプレート金具10の軸心O,Pに対してそれぞれ回転対称となる略正三角形の内周形状を有する。そのため、受入穴95,105は、位置決め突起85を3通りの回転方向位置で受け入れ可能に構成されている。
よって、仕切り体7を組み立てる場合には、プレート金具10の回転方向位置を変更することで、そのプレート金具10の受入穴105と位置決め突起85との係合位置を調整して、オリフィス金具9(貫通孔93)に対するプレート金具10(切欠き部101)の回転方向位置、即ち、オリフィスの流路長さを複数種類に設定することができる。
例えば、プレート金具10の回転方向位置を第1の位置に設定した場合には、上述したように、オリフィス流路C1の長さが仕切り体7の軸心回りに略1周弱とされたのに対し(図6(a)参照)、プレート金具10の回転方向位置を第2又は第3の位置に設定した場合には、図7(a)又は図7(b)に示すように、オリフィス流路C2,C3の長さを仕切り体7の軸心回りに略2/3周弱または略1/3周弱とすることができる。
その結果、オリフィス流路の長さが異なる複数種類の液封入式防振装置100を製造する場合には、仕切り7(弾性仕切り膜8、オリフィス金具9及びプレート金具10の一部又は全部)を流用して、部品コストの低減を図ることができるので、その分、液封入式防振装置100全体としての製品コストの低減を図ることができる。
次いで、図8を参照して、第2実施例について説明する。第1実施例では、位置決め突起85(受入穴95,105)が略正三角形の断面形状(内周形状)を有して構成されたが、第2実施例では、突起部185(受入穴205)が略正六角形の断面形状(内周形状)を有して構成されている。なお、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8(a)及び図8(b)は、第2実施例におけるプレート金具10及び弾性仕切り膜8の上面図である。
プレート金具10の格子状の壁部104の中心部、即ち、各変位規制リブ104bの交差部には、図8(a)に示すように、受入穴205が板厚方向(図8紙面垂直方向)に貫通形成されている。この受入穴205は、プレート金具10の軸心Pに対して回転対称となる略正六角形の内周形状を有して構成されている。
一方、弾性仕切り膜8の軸心Qを含む略中心部には、図8(b)に示すように、位置決め突起285が突起されている。この位置決め突起285は、受入穴205の内周形状に対応して、その弾性仕切り膜8の軸心Qに対して回転対称となる略正六角形の断面形状を有して構成されている。
その結果、第2実施例では、受入穴205が位置決め突起285を6通りの回転方向位置で受け入れ可能に構成されている。よって、オリフィス流路の長さが異なる複数種類の液封入式防振装置100を製造する場合には、上述した第一実施例の場合と比較して、オリフィス流路の長さを要求特性等に応じてより詳細に設定することができる。
次いで、図9を参照して、第3実施例について説明する。第1実施例では、受入穴95,105が位置決め突起285を複数の回転方向位置で受け入れ可能に構成されたが、第3実施例では、受入穴305が位置決め突起385を1の回転方向位置でのみ受け入れ可能に構成されている。なお、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9(a)及び図9(b)は、第3実施例におけるプレート金具10及び弾性仕切り膜8の上面図である。
プレート金具10の格子状の壁部104の中心部、即ち、各変位規制リブ104bの交差部には、図9(a)に示すように、受入穴305が板厚方向(図9紙面垂直方向)に貫通形成されている。この受入穴305は、プレート金具10の軸心Pに対して回転方向に非対称となる内周形状を有して構成されている。
一方、弾性仕切り膜8の軸心Qを含む略中心部には、図9(b)に示すように、位置決め突起385が突起されている。この位置決め突起385は、受入穴305の内周形状に対応して、その弾性仕切り膜8の軸心Qに対して回転方向に非対称となる断面形状を有して構成されている。
ここで、軸心Qに対して回転方向に非対称とは、1の図形を一定軸のまわりに一定の角度(最大360度)だけ回転移動しても、その回転後の図形と回転前の図形とが一致しない性質をいう。例えば、本実施例では、受入穴305を軸心O(一定軸)の回りに回転(最大360度)させても、その回転後の受入穴305の内周形状が軸方向視において回転前の受入穴305の内周形状と一致しないことをいう。位置決め突起385についても同様であるので、その説明は省略する。
なお、第3実施例では、位置決め突起385(受入穴305)の断面形状(内周形状)は、図9に示すように、正面視略円形の一部を直線で接続した略半円形状で構成されることで、軸心Q(軸心P)に対して回転方向に非対称の形状とされている。その結果、受入穴305は、位置決め突起385を1の回転方向位置でのみ受け入れ可能に構成されている。
よって、仕切り体7(図6参照)を組み立てる場合には、位置決め突起385を受入穴305と係合させることで、弾性仕切り膜8の変位規制突起81を格子状の壁部94,104に対して位置決めすることができるだけでなく、オリフィス金具9(オリフィス流路の一方の出入口となる貫通孔93)に対するプレート金具10(オリフィス流路の他方の出入口となる切欠き部101)の回転方向位置を1の回転方向位置にのみ位置決めすることができるので、組み立て作業ミスなどに起因して、オリフィス流路が間違った流路長さに設定されることを確実に回避することができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、弾性仕切り膜8の表裏両面が同一のパターンで形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、表面側と裏面側とを異なるパターンで形成することは当然に可能である。
例えば、放射状突起81aの配設位置を表面側と裏面側とで周方向にずらして配設しても良く、放射状突起81a及び円環状突起81bの配設本数を表面側と裏面側とで異ならせても良い。また、位置決め突起85,285,385の断面形状を表面側と裏面側とで異なるものとしても良い。
上記第1及び第2実施例では、位置決め突起85,285の断面形状を略正三角形または正六角形とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、例えば、かかる断面形状を正方形や正五角形、或いは、正七角形以上の多角形とすることは当然に可能である。
但し、かかる位置決め突起85,285の断面形状は、好ましくは正方形または正三角形とすることが良く、正三角形とすることが最も好ましい。
多角形の角数を少なくするほど、位置決め突起85,285自体を回転方向へ撓ませ難くすることができ、その結果、弾性仕切り膜8の位置決めに加え、オリフィス金具9に対するプレート金具10の位置決め(即ち、オリフィス20の流路長さの設定)も高精度に行い得るからである。また、正三角形の断面形状であれば、弾性仕切り膜8全体としての膜剛性が上昇することをより抑制しつつ、プレート金具10等の回転方向の保持を安定して行うことができるからである。
上記第3実施例では、位置決め突起385の断面形状が弾性仕切り膜8の軸心に対して回転方向に非対称の断面形状を有し、その断面形状が上面視円形の一部を直線で切断した形状とされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、弾性仕切り膜8の軸心Qに対して一定の角度だけ回転移動しても断面形状が一致しなければ、どのような断面形状で構成しても良い。例えば、二等辺三角形の断面形状や台形状の断面形状などが例示される。
上記各実施例では、弾性仕切り膜8に6本の放射状突起81aと1本の円環状突起81bとを設ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、要求特性等に応じて、これら各突起81a,81bの本数を適宜変更することは当然可能である。
なお、この場合には、放射状突起81aは、周方向等間隔に配設されると共に、その放射状突起81aの本数は、位置決め突起85の断面形状を構成する多角形の角数と同数または整数倍とされることが好ましい。位置決め突起85の多角形の頂部を放射状突起81aの延設方向に一致させることで、弾性仕切り膜8全体としての膜剛性の上昇を抑制することができるからである。
上記各実施例では、仕切り体7の組み立て状態において、格子状の壁部94,104と弾性仕切り膜8の変位規制突起81との間に隙間が形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、弾性仕切り膜8の変位規制突起81と格子状の壁部94,104とが仕切り体7の組み立て状態において当接しているように構成することは当然可能である。
本発明の第1実施例における液封入式防振装置の断面図である。 (a)は、オリフィス金具の上面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるオリフィス金具の断面図である。 図2(a)の矢印A方向から見たオリフィス金具の側面図である。 (a)はプレート金具の上面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線におけるプレート金具の断面図である。 (a)は、弾性仕切り膜の上面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線における弾性仕切膜の断面図である。 (a)は、仕切り体の上面図であり、(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における仕切り体の断面図である。 仕切り体の上面図であり、オリフィスの流路長さを変更した状態を示す。 (a)及び(b)は、それぞれ第2実施例におけるプレート金具及び弾性仕切り膜の上面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ第3実施例におけるプレート金具及び弾性仕切り膜の上面図である。
符号の説明
100 液封入式防振装置
1 第1取付け金具(第1取付け具)
2 第2取付け金具(第2取付け具)
3 防振基体
33 仕切り体受け部(仕切り手段受け部)
5 ダイヤフラム
6 液体封入室
6A 主液室
6B 副液室
7 仕切り体(仕切り手段)
8 弾性仕切り膜
81 変位規制突起(リブ群)
81a 放射状突起(リブ群の一部)
81b 円環状突起(リブ群の一部)
85,285,385 位置決め突起(突起部)
9 オリフィス金具(筒状部材)
93 貫通孔(オリフィス流路の出入口)
94 格子状の壁部
94b 変位規制リブ(格子部の一部)
94c 周縁壁(格子部の一部)
95 受入穴(受入部)
10 プレート金具(仕切り膜変位規制部材)
101 切欠き部(オリフィス流路の出入口)
104 格子状の壁部
104b 変位規制リブ(格子部の一部)
104c 周縁壁(格子部の一部)
105,205,305 受入穴(受入部)
20 オリフィス
C1〜C3 オリフィス流路

Claims (8)

  1. 第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結し、ゴム状弾性材から構成される防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の主液室と前記ダイヤフラム側の副液室とに仕切る仕切り手段と、その仕切り手段の外周面と前記第2取付け具の内周面との間に形成され、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスとを備えると共に、
    ゴム状弾性材から構成されその表裏両面にリブ群が突設される弾性仕切り膜と、その弾性仕切り膜の変位を両面側から規制する一対の格子状の壁部とを前記仕切り手段が備えて構成される液封入式防振装置において、
    前記弾性仕切り膜の表裏両面にそれぞれ突起される突起部と、その突起部を受け入れるために前記一対の格子状の壁部にそれぞれ開口される受入部とを備え、
    前記仕切り手段が組み立てられた場合には、前記突起部が前記受入部と係合することにより、前記弾性仕切り膜のリブ群が前記格子状の壁部に対して位置決めされることを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心を含む中心部から突起されると共に、前記受入部は、前記突起部に対応して、前記格子状の壁部の中心部に開口されていることを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記仕切り手段は、前記一対の格子状の壁部の内の一方が一体に形成されると共にオリフィス流路の一方の出入口が開口される筒状部材と、前記一対の格子状の壁部の内の他方が一体に形成されると共にオリフィス流路の他方の出入口が開口される仕切り膜変位規制部材とを備え、
    前記仕切り膜変位規制部材は、前記防振基体に形成される仕切り手段受け部と前記筒状部材との間に挟持固定されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液封入式防振装置。
  4. 前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心に対して回転対称となる多角形の断面形状を有して構成されると共に、
    前記受入部は、前記突起部の断面形状に対応して、前記筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転対称となる多角形の内周形状を有し、前記突起部を複数の回転方向位置で受け入れ可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載の液封入式防振装置。
  5. 前記弾性仕切り膜のリブ群は、その弾性仕切り膜の軸心に対して放射状に配設される複数本の放射状リブを備え、
    前記突起部は、その多角形状の各頂部が前記放射状リブの延設方向に一致するように配設されていることを特徴とする請求項4記載の液封入式防振装置。
  6. 前記突起部は、前記弾性仕切り膜の軸心に対して回転方向に非対称の断面形状を有して構成されると共に、
    前記受入部は、前記突起部の断面形状に対応して、前記筒状部材および仕切り膜変位規制部材の軸心に対して回転方向に非対称の内周形状を有し、前記突起部を1の回転方向位置でのみ受け入れ可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載の液封入式防振装置。
  7. 前記突起部およびリブ群は、前記弾性仕切り膜の表裏両面に同じパターンで形成されており、前記弾性仕切り膜が表裏の方向性を有さないように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液封入式防振装置。
  8. 前記格子状の壁部およびオリフィス流路の他方の出入口は、前記仕切り膜変位規制部材の表裏両面に同じパターンで形成されており、前記仕切り膜変位規制部材が表裏の方向性を有さないように構成されていることを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の液封入式防振装置。
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