JP4212624B2 - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液封入式防振装置に関するものである。
自動車のエンジンを支持固定しつつ、そのエンジン振動を車体フレームへ伝達させないようにする防振装置として、液封入式防振装置が知られている。
液封入式防振装置は、一般に、エンジン側に取り付けられる第1取付け具と、車体フレーム側に取り付けられる第2取付け具とがゴム状弾性体から構成される防振基体で連結され、第2取付け具に取付けられたダイヤフラムと防振基体との間には、液封入室が形成されている。この液封入室は、仕切り体によって主液室及び副液室に仕切られ、これら主液室と副液室とは、オリフィスによって互いに連通されている。
この液封入式防振装置によれば、オリフィスによる両液室間の流体流動効果や防振基体の制振効果によって、振動減衰機能と振動絶縁機能とを果すことができる。
ここで、流体流動効果に基づく動的な特性は、流体が流動する際の通路となるオリフィスの形状や寸法(断面積や長さ)、或いは、流体の特性(密度や粘度など)に基づいて変化する。これらに加えて、上記動的な特性は、入力される振動条件、特に、入力振幅にも大きく依存することが知られている(いわゆる振幅依存性)。
図13は、従来の液封入式防振装置における動的な特性の振幅依存性を示す図であり、破線が小振幅(例えば、±0.1mm)入力時の動的な特性を、実線が大振幅(例えば、±1mm)入力時の動的な特性を、それぞれ示している。
図13に示すように、動的な特性は、入力振幅が小さくなるに従って、ロスファクタIのピーク値が大きくなる傾向にある。これに伴って、貯蔵ばね定数Kdの変化量(傾き)が大きくなり、ロスファクタIのピークを過ぎた周波数領域で貯蔵ばね定数Kdの値が大きくなる傾向にある。
液封入式防振装置に要求される防振性能の種類によっては、上述のような動的な特性の振幅依存性が問題となる場合がある。
具体的には、例えば、アイドル振動の入力(一般的には、20Hz〜40Hzの周波数領域)には低動ばね特性が要求される一方、エンジンシェイク振動やクランキング振動の入力(一般的には、10Hz〜20Hzの周波数領域)には高減衰特性(即ち、ロスファクターIの値が大きいこと)が要求されるが、エンジンシェイク振動などにおける振幅(一般的には、±0.5mm〜±2mm振幅)に対して、アイドル振動における振幅(一般的には、±0.05mm〜±0.1mm振幅)は小さい。
そのため、例えば、エンジンシェイク振動などの低周波大振幅入力時に高減衰特性が得られるように、オリフィスの寸法などをチューニングした場合には、アイドル振動の高周波小振幅入力時において、不必要に大きな減衰特性が発揮されると共に、これに伴って、動ばね特性値が著しく大きくなり、防振性能の低下を招くという問題点があった。同様に、アイドル振動に対して低動ばね特性が得られるようにチューニングすれば、エンジンシェイク振動などにおいて、減衰特性が著しく低下して、満足な防振性能が得られない。
そこで、このような問題点を解決するために、例えば、特公平02−29896号には、受圧室(主液室)と平衡室(副液室)とをオリフィスで接続すると共に、そのオリフィス内に作動部材を移動可能に配設し、電磁石手段で作動部材を2位置(即ち、オリフィス断面積を大または小とする位置)に択一的に駆動する技術が開示されている。
この技術によれば、動ばね特性および減衰特性を2段階に切り換えることができるので、例えば、低周波領域では高減衰特性を、高周波領域では低動ばね特性を、それぞれ発揮させることができる。
しかしながら、上述の技術では、作動手段、電磁石手段、電源供給手段や制御手段などが必要となり、また、作動手段が移動可能な構成とする必要もあるため、構造が複雑化して、装置全体としての製造コストが嵩むと共に、部品点数や可動部などの増加に伴って、装置の信頼性や耐久性の低下を招くという問題点があった。また、オリフィスの断面積の正確な制御が困難で、安定した防振性能が発揮され難いという問題点もあった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、構造を簡素化して、製造コストの増加を抑制すると共に、信頼性や耐久性、特性安定性を十分に確保しつつ、振幅依存性の大幅な低減を図ることができる液封入式防振装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために第1発明の液封入式防振装置は、第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の主液室と前記ダイヤフラム側の副液室とに仕切る仕切り体と、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスとを備えるものであり、前記オリフィスの経路中には、その経路の2点間を前記オリフィスの断面積より小さく、かつ、前記オリフィスの長さよりも短い経路で接続する短絡経路が形成され、前記仕切り体は、オリフィス形成壁が半径方向へ張り出して形成される筒部材と、その筒部材の軸方向一端側に外嵌される外嵌筒部が周縁部に立設される仕切板部材とを備え、前記オリフィス形成壁は、少なくともその一部が前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設されるものであり、前記仕切板部材の外嵌筒部を前記筒部材の軸方向一端側に外嵌した場合には、前記オリフィス形成壁の一部であって前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設された部位と前記嵌合筒部との間に空隙が形成され、その空隙によって前記短絡経路が形成されるように構成され、前記オリフィス形成壁は、前記オリフィスを筒部材の軸方向一端側及び他端側の2本の流路に区画すると共にそれら2本の流路を連通するための切り欠き部を有するオリフィス中間壁と、そのオリフィス中間壁の切り欠き部の一側から前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設される第1縦壁と、前記オリフィス中間壁の切り欠き部の他側から前記筒部材の軸方向他端側へ向けて延設される第2縦壁とを備え、前記オリフィスの流路長さが前記筒部材の外周に沿って略1周以上となるように構成されると共に、前記仕切板部材の外嵌筒部を前記筒部材の軸方向一端側に外嵌した場合には、前記仕切板部材の外嵌筒部と前記第1縦壁との間に空隙が形成され、その空隙によって前記短絡経路が形成されるように構成されている。
なお、前記筒部材の他端側に挟時部材を配設すると共に、前記筒部材の他端部の外径を前記挟持部材の外径よりも小径とすることで、前記挟持部材の周縁部に前記筒部材の他端部から張り出す張出部を形成して、その張出部がオリフィス形成壁を兼用するように構成しても良い。これにより、従来の液封入式防振装置と比較して、オリフィスの断面積が減少することを回避でき、断面積を減少させることなく長さを長くすることができる。その結果、オリフィスの流体流動効果を確保して、十分な振動減衰機能を得ることができる。また、前記挟時部材の嵌合筒部が前記筒部材の他端側内周部に内嵌されるように構成しても良い。これにより、前記挟時部材を前記筒部材に強固に固定して、その位置ずれを防止することができる。
発明の液封入式防振装置は、第発明の液封入式防振装置において、前記外嵌筒部の端部と前記縦壁の端部との間の空隙は、前記筒部材の軸芯方向の長さが略0.5mm以上、かつ、略1mm以下の範囲とされている。
第1発明の液封入式防振装置によれば、オリフィスの経路中に、その経路の2点間を接続する短絡経路を形成すると共に、その短絡経路を、オリフィスの断面積よりも小さく、かつ、オリフィスの長さよりも短くなるように構成した。これにより、比較的大きな振幅の入力時には、オリフィスの流通量を確保して、流体流動効果を発揮させつつ、比較的小さな振幅の入力時には、より短い経路(短絡経路)を流体が通過しようとすることで、オリフィスの流通量を少なくして、その分、流体流動効果を抑制することができる。その結果、動的な特性が入力振幅に依存すること(振幅依存性)を低減することができるという効果がある。
同時に、本発明の液封入式防振装置によれば、従来の液封入式防振装置のように、作動手段や電磁石手段などを設ける必要や、作動手段を移動可能に配設する必要がない。よって、構造を簡素化することができるので、部品コストや組み立てコストを低減して、その分、液封入式防振装置全体としての製品コストの低減を図ることができるという効果がある。また、部品点数の低減や可動部を不要とすることで、信頼性や耐久性の向上を図ることができると共に、安定した防振性能を発揮することができるという効果がある。
更に、筒部材の軸方向一端側に仕切板部材を外嵌することで、オリフィス形成壁の一部と外嵌筒部との間に短絡経路としての空隙部を形成することができる。即ち、2部材(筒部材と仕切板部材)を組み立てるだけで、短絡経路を形成することができ、切削加工などの機械加工を別途行う必要がないので、加工コストを低減して、その分、液封入式防振装置全体としての製品コストの低減を図ることができるという効果がある。
また、筒部材にオリフィス中間壁と第1及び第2縦壁とを設け、オリフィスの流路長さが筒部材の外周に沿って略1周以上となるように構成したので、かかる流路長さを長くすることができるという効果がある。その結果、オリフィスの流体流動効果を確保して、十分な振動減衰機能を得ることができるという効果がある。
発明の液封入式防振装置によれば、第発明の液封入式防振装置の奏する効果に加え、外嵌筒部の端部と縦壁の端部との間の空隙は、筒部材の軸芯方向の長さが略0.5mm以上とされているので、筒部材および仕切板部材の寸法ばらつきが筒部材の軸芯方向に重なった場合でも、短絡経路を確実に形成して、振幅依存性の低減を安定して発揮させることができるという効果がある。即ち、上記長さを略0.5mmよりも短くすると、空隙部(短絡経路)の寸法に対する各部材の寸法ばらつきの影響が過大となり、適切な断面積の短絡経路を形成できない。
一方、上記空隙は、筒部材の軸芯方向の長さが略1mm以下とされているので、筒部材と仕切板部材とを組み立てた場合に仕切り体の高さが高くなり過ぎることを抑制して、その分、液封入式防芯装置全体としての小型化を図ることができるという効果がある。
また、短絡経路はその断面積を所定の大きさに設定する必要があるところ、上記長さ(短絡経路の高さ)が略1mm以下とされていれば、それに比例して、短絡経路の幅(即ち、筒部材の軸芯に垂直な方向の幅)を広くすることができるので、短絡経路の幅方向の加工や寸法管理などのコストが嵩むことを抑制することができるという効果がある。即ち、上記長さ(短絡経路の高さ)が1mmを超えると、短絡経路の幅が小さくなり過ぎて、その加工や寸法管理が困難となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施の形態における液封入式防振装置100の断面図である。
この液封入式防振装置100は、自動車のエンジンを支持固定しつつ、そのエンジン振動を車体フレームへ伝達させないようにするための防振装置であり、図1に示すように、エンジン側に取り付けられる第1取付け金具1と、エンジン下方の車体フレーム側に取付けられる筒状の第2取付け金具2と、これらを連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体3とを主に備えている。
第1取付け金具1は、鉄鋼材料などから略平板状に形成され、図1に示すように、その略中央部には、取付けボルト4が上方へ向けて突設されている。また、取付けボルト4の側方には、後述するスタビライザー金具8を位置決めするための位置決めピン5が突設されている。
第2取付け金具2は、防振基体3が加硫成形される筒状金具6と、その筒状金具6の下方に取着される底金具7とを備えて構成されている。図1に示すように、筒状金具6は上広がりの開口を有する筒状に、底金具7はカップ状に、それぞれ鉄鋼材料などから形成されている。なお、底金具7の底部には、取付けボルト4が突設されると共に、位置決め凸部7aが凸状にプレス成形されている。
防振基体3は、図1に示すように、ゴム状弾性体から断面略円錐台形状に形成され、第1取付け金具1の下面側と筒状金具6の上端開口部との間に加硫接着されている。また、防振基体3の下端部には、筒状金具6の内周面を覆うゴム膜3aが連なっており、このゴム膜3aには、後述するオリフィス金具16のオリフィス中間壁22、第1及び第2縦壁23a,23b、及び、仕切板部材17の外嵌筒部31が密着されている。
防振基体3の一端部(図1右側)には、図1に示すように、突出部3bが形成されており、この突出部3bがスタビライザー金具8に当接することで、大変位時のストッパ作用が得られるように構成されている。なお、この突出部3bには、その剛性強度を確保するべく、筒状金具6の一部が埋設されている。
ダイヤフラム9は、ゴム状弾性体から部分球状を有するゴム膜状に形成されるものであり、図1に示すように、第2取付け金具2(筒状金具6と底金具7との間)に取着されている。その結果、このダイヤフラム9の上面側と防振基体3の下面側との間には、液体封入室11が形成されている。
この液体封入室11には、エチレングリコールなどの不凍性の液体(図示せず)が封入される。図1に示すように、液体封入室11は、後述する仕切り体12によって、防振基体3側(図1上側)の主液室11Aと、ダイヤフラム9側(図1下側)の副液室11Bとの2室に仕切られている。
なお、ダイヤフラム9は、上面視ドーナツ状の取付け板10に加硫接着されており、図1に示すように、その取付け板10が筒状金具6と底金具7との間でかしめ固定されることにより、第2取付け金具2に取着されている。
仕切り体12は、図1に示すように、ゴム状弾性体から略円板状のゴム膜状に構成される弾性仕切り膜15と、この弾性仕切り膜15を収容して内周面側の格子状の壁部16aで受け止めるオリフィス金具16と、このオリフィス金具16の軸方向一端側(図1上側)の開口部を覆う円板状の仕切板部材17とを備えて構成されている。
なお、仕切板部材17は、後述するように、格子状の壁部17aを備える。弾性仕切り膜15は、仕切板部材17の壁部17aとオリフィス金具16の壁部16aとの対向面間に収容され、その変位が両側から規制されている。この変位規制により、大振幅入力時には、膜剛性を高めて、減衰特性の向上を図ることができる。
また、弾性仕切り膜15は、壁部16a,17a等との間に若干の隙間を有した状態で収納されており、微振幅入力時には、その隙間を介して、液体封入室11内の液体を主液室11Aから副液室11B(又は、その逆)へリーク(漏出)させる。このリークにより、微振幅入力時の低動ばね化を図ることができる。
このように、本実施の形態における液封入式防振装置100によれば、比較的小さな振幅の入力時には、主及び副液室11A,11B間の液圧差を緩和して、流体流動効果を抑制しつつ、比較的大きな振幅時には、弾性仕切り膜15の変位量を両側から規制することで膜剛性を高くして、流体流動効果を確保することができる。その結果、後述する短絡経路SCの作用と相まって、動的な特性が振幅に依存することを効果的に低減することができる。
オリフィス金具16の外周面側には、第2取付け金具2(筒状金具6)の内周面を覆うゴム膜3aとの間に、図1に示すように、オリフィス25が形成されている。このオリフィス25は、主液室11Aと副液室11Bとを連通させるオリフィス流路である。
なお、図1は、オリフィス金具16の軸芯O(図2参照)を含む断面形(即ち、軸芯Oを含む平面で液封入式防振装置100を切断した形状)を図示する。
よって、図1に符号25(R1)又は符号25(R2)で示す略矩形状の領域(図1では3カ所)の各面積は、それぞれオリフィス25の断面積を表しており、この断面積が請求の範囲第1又は第6項に記載した「オリフィスの断面積」に対応する。
ここで、オリフィス25は、後述するように、オリフィス中間壁22により区画される上下2本のオリフィス流路R1,R2(図3参照)を有するが、これら各オリフィス流路R1,R2の断面積は、略同一に構成されている。よって、オリフィス25の断面積は、流路方向に沿って略一定である。
なお、上述した符号25(R1)で示した領域とは、オリフィス金具16の外周面と、ゴム膜3aの内周面と、オリフィス中間壁22の上面(図1上側面)と、嵌合壁21及び外嵌筒部31との下面(図1下側面)との4面で囲まれる領域をいう。一方、上述した符号25(R2)で示した領域とは、オリフィス金具16の外周面と、ゴム膜3aの内周面と、オリフィス中間壁22の下面(図1下側面)と、中間部側平板部43の上面(図1上側面)との4面で囲まれる領域をいう。
このオリフィス25の経路中には、その経路の2点間を接続する短絡経路SCが形成されており、動的な特性の振幅依存性を低減することができるように構成されている。この短絡経路SCの詳細構成については、後述する。
なお、オリフィス25と同様に、図1に符号SCで示す領域の面積が短絡経路SCの断面積を表しており、この断面積が請求の範囲第1又は第6、7項に記載した「短絡経路の断面積」に対応する。但し、図1では、理解を容易とするために、短絡経路SCの縮尺が実際よりも大きな状態で図示されている。
仕切り体12は、図1に示すように、防振基体3に設けた仕切り体受け部3cと挟持部材18とによって、第2取付け金具2の軸芯方向(図1上下方向)に挟持固定されている。挟持部材18は、後述する第2筒部44がオリフィス金具16の軸方向他端側(図1下側)内周部に内嵌圧入され、また、その外周部側平板部41が第2取付け金具2(筒状金具6と底金具7)にかしめ固定されている。
ここで、仕切り体受け部3cは、防振基体3の下面側の全周にわたる段部として形成され、図1に示すように、その段部で仕切り体12の上端面を係止する。液封入式防振装置100の組み立て状態においては、仕切り体受け部3cが圧縮変形されており、この仕切り体受け部3cの弾性復元力が仕切り体12に保持力として作用している。これにより、仕切り体12を強固かつ安定的に挟持固定することができる。
なお、図1に示すように、挟持部材18の第2筒部44がオリフィス金具16の下端側内周部に内嵌圧入されると共に、挟持部材18の外周部側平板部41が第2取付け金具2(筒状金具6と底金具7)にかしめ固定されているので、挟持部材18及び仕切り体12を強固に保持することができる。その結果、大振幅や高周波数の振幅が入力された場合などでも、各部材のびびりを抑制することができるので、各部材の位置ずれや共振などに起因する動特性への影響を回避することができる。
次いで、図2及び図3を参照して、仕切り体12を構成するオリフィス金具16について説明する。図2(a)は、オリフィス金具16の上面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるオリフィス金具16の断面図である。また、図3は、オリフィス金具16の側面図である。
オリフィス金具16は、上述したように、図2及び図3に示すように、例えば、アルミニウムなどの金属材料から軸芯Oを有すると共に内周側が空洞の略円筒状に形成されている。このオリフィス金具16の軸方向一端側(例えば、図2(b)または図3の上側)の外周には、図2及び図3に示すように、嵌合壁21が半径方向(軸芯Oに略直交する方向をいう。例えば、図2(b)左右方向)に張り出して(即ち、オリフィス金具16の外周面から外方へ突出して)形成されている。嵌合壁21には、仕切板部材17の外嵌筒部31が外嵌圧入される(図1参照)。
なお、嵌合壁21の周方向の一部には、図2及び図3に示すように、切り欠き部21aが形成されており、この切り欠き部21aと後述する仕切板部材17の開口部32(図4参照)とを介して、オリフィス25(オリフィス流路R1)の一端が主液室11A(図1参照)に連通される。
オリフィス金具16の軸方向中間部(正確には、嵌合壁21の下面(図2b下側面)とオリフィス金具16の他端面(図2(b)下側面)との間の中間部)には、図2及び図3に示すように、オリフィス中間壁22が半径方向(軸芯Oに略直交する方向をいう。例えば、図2(b)左右方向)に張り出して(即ち、オリフィス金具16の外周面から外方へ突出して)形成されている。
このオリフィス中間壁22によって区画されることで、オリフィス25には、上側(オリフィス金具16の軸方向一端側)略1周分のオリフィス流路R1と、下側(オリフィス金具16の軸方向他端側)略1周分のオリフィス流路R2とが形成されている。なお、オリフィス流路R2は、後述するように、そのオリフィス形成壁の一部が挟持部材18(中間部側平板部43)により形成される(図1参照)。
また、オリフィス中間壁22は、図2及び図3に示すように、その周方向の一部が切り欠かれており、この切り欠き部の両端(即ち、オリフィス中間壁22の周方向一端及び他端部)には、オリフィス金具16の軸心O方向(例えば、図3上下方向)へ延びる第1及び第2縦壁23a,23bが連結されている。
これら第1及び第2縦壁23a,23bは、オリフィス金具16の半径方向(軸芯Oに略直交する方向をいう。例えば、図2(b)左右方向)へ張り出して(即ち、オリフィス金具16の外周面から外方へ突出して)形成されると共に、図3に示すように、第1縦壁23aは、嵌合壁21まで延設され、第2縦壁23bは、オリフィス金具16の下端面部まで延設されている。オリフィス25には、これら第1及び第2縦壁23a,23b間に、オリフィス流路R1,R2の進路変更部が形成されている(図9参照)。
その結果、本実施例の液封入式防振装置100によれば、オリフィス金具16の外周側には、その外周に沿って略1周以上の流路長さを有するオリフィス25を形成することができる。よって、オリフィス25の長さを長くして、流体流動効果を確保することで、十分な振動減衰機能を得ることができる。
なお、この流路長さは、後述するように、挟持部材18の圧入位置を変更して、開口部46の周方向位置を調整することで、略1周弱から略2周弱の間の任意の長さ(本実施例では、略5/8周から略13/8周の間)に設定することができる。
また、後述するように、挟持部材18の中間部側平板部43がオリフィス形成壁を兼用するように構成したので(図1参照)、液封入式防振装置100の全高が同じであれば、従来の液封入式防振装置と比較して、オリフィス25の流路断面積が減少することを回避でき、流路断面積を減少させることなく流路長さを長くすることができる。
ここで、図3に示すように、第1縦壁23bの端部には、径方向への張り出しが低くされた凹欠部24が形成されており、この凹欠部24が嵌合壁21に連結されている。なお、凹欠部24は、その径方向への張り出し高さが嵌合壁21と略同等とされ、嵌合壁21の外周面と略面一状に構成されている。
その結果、オリフィス金具16の外嵌壁21に仕切板部材17の外嵌筒部31が外嵌されると、その外嵌筒部31の下端面と第1縦壁23aの端面部23a1との間に空隙が形成され、この空隙部よって短絡経路SCが形成される(図1又は図7参照)。
オリフィス金具16の内周側には、図2に示すように、壁部16aが一体に形成され、その壁部16aには、複数の開口部(中心側の格子孔24aと、壁部16aの周方向に2列に並ぶ格子孔24b,24c)が板厚方向に穿設されている。これにより、壁部16aは、略格子状に形成されている。
なお、本実施例では、図2に示すように、格子孔24aの形状は、オリフィス金具16の軸心Oに同心の略円状に、格子孔24b,24cの形状は、周方向に沿う環状の孔を放射状に分断した形状に、それぞれ形成されている。
また、4個の格子孔24b及び8個の格子孔24cは、それぞれ周方向へ略等間隔(略90度および略45度ごと)に配設され、内側の列の格子孔24bは、外側の列の45度ごとの格子孔24cと周方向における位置が一致するように配設されている。
次いで、図4を参照して、仕切り体12を構成する仕切板部材17について説明する。図4(a)は仕切板部材17の上面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における仕切板部材17の断面図である。
仕切板部材17は、図4に示すように、鉄鋼材料などから軸心Pを有する略円板状に形成されている。仕切板部材17の内周側(板面部)には、複数の開口部(中心側の格子孔34aと周方向に2列に並ぶ格子孔34b,34c)が板厚方向に穿設されており、これにより、略格子状の壁部17aが一体に形成されている。
なお、これら壁部17a及び格子孔34a〜34cは、上述したオリフィス金具16の壁部16a及び格子孔24a〜24cと同一のパターン(位置、大きさ、範囲など)で構成されるものであるので、その説明は省略する。
仕切板部材17の外周部には、図4に示すように、外嵌筒部31が全周にわたって略同一の高さ(図4(b)上下方向高さ)で立設されている。仕切板部材17は、この外嵌筒部31を上述したオリフィス金具16の軸方向一端側の外周に、即ち、オリフィス金具16の嵌合壁21に外嵌することで、オリフィス金具16に組み付けられる。
また、この場合、外嵌筒部31は、その下端面(図4(b)下側面)がオリフィス金具16の第1縦壁23aの端面部23a1(図2、図3又は図7参照)から離れて位置する高さに設定されており、かかる離間(空隙部)によって、外嵌筒部31の下端面と第1縦壁23a(端面部23a1)との間には、短絡経路SCとしての空隙部が形成される(図1又は図7参照)。
仕切板部材17の壁部17aであって、格子孔34cの外側には、図4に示すように、開口部32が板厚方向に穿設されている。この開口部32は、上述したように、オリフィス金具16の切り欠き部21a(図2及び図3参照)を介して、オリフィス25(オリフィス流路R1)と主液室11Aとを連通させる開口である。
開口部32は、図4(a)に示すように、周方向に沿って湾曲した略楕円状に形成されている。開口部32は、その周方向長さがオリフィス金具16の切り欠き部21aよりも長くなるように設定されている(図7参照)。よって、仕切板部材17をオリフィス金具16に組み付ける場合には、その組み付け位置が周方向へ多少ずれても、オリフィス25の流路断面積が減少することを防止することができる。
次いで、図5を参照して、仕切り体12を構成する弾性仕切り膜15について説明する。図5(a)は、弾性仕切り膜15の上面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線における弾性仕切膜15の断面図である。なお、図5(a)では、図面を簡素化して、理解を容易とするために、リブ群(環状および放射状リブ15a,15b)が一点鎖線を用いて図示されている。
弾性仕切り膜15は、上述したように、仕切り体12内(オリフィス金具16の壁部16aと仕切板部材17の壁部17aとの対向面間)に収容され、主及び副液室11A,11B間の液圧差を緩和する作用を奏するものであり、ゴム状弾性体から略円板状に構成されている。この弾性仕切り膜15の上下両面には、図5に示すように、リブ群が突設されている。なお、上面側のリブ群のパターンは、下面側のリブ群のパターンと同一に形成されている。
リブ群は、図5に示すように、環状の突条として構成される環状リブ15aと、放射状の突条として構成される放射状リブ15bとを備えている。環状リブ15aは、仕切り体12の組み立て状態において、その頂部が壁部16a,17aから離れて位置するように高さ寸法が設定されている。一方、放射状リブ15bは、仕切り体12の組み立て状態において、その頂部が壁部16a,17aに当接するように高さ寸法が設定され、かつ、環状リブ15aよりも小幅のリブ幅に設定されている。
これにより、大振幅入力時には、放射状リブ15bが抵抗となって、環状リブ15aの頂部を壁部16a,17aに緩やかに衝突させることができるので、大振幅入力時の異音の発生を低減することができる。また、放射状リブ15aのリブ幅を小幅にして剛性を弱くしてあるから、弾性仕切り膜15が往復動しにくくなるのを回避して、微振幅入力時の動ばね定数の増大を抑制することができる。
次いで、図6を参照して、挟持部材18について説明する。図6(a)は、挟持部材18の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における挟持部材18の断面図である。
挟持部材18は、防振基体3との間で仕切り体12を挟持して保持するための部材であり(図1参照)、図6に示すように、鉄鋼材料などから軸心Qを有する略円板状に形成されている。
この挟持部材18は、図6に示すように、外周部側平板部41と、ゴム膜3aの下端部に密着してシールする第1筒部42と、オリフィス金具16の下端部に押圧作用する中間部側平板部43と、オリフィス金具16の軸方向他端側(例えば、図7(b)下側)内周部に内嵌される第2筒部44とを備えて構成されている。また、挟持部材18の中心部には、ダイヤフラム9との干渉を回避するための開口部が形成されている。
外周部側平板部41には、図6に示すように、第1及び第2切り欠き部45a,45bが形成されている。第1及び第2切り欠き部45a,45bは、挟持部材18の回転方向位置を識別するための識別手段であり、外周部側平板部41の外周端をそれぞれ異なる切り欠き形状で切り欠いた切り欠き部として構成されている。
このように、第1及び第2切り欠き部45a,45bをそれぞれ異なる切り欠き形状で構成することで、圧入基準位置(各切り欠き部45a,45bの位置)を誤認識するなどの作業ミスを防止して、かかる作業ミスに起因する圧入位置不良の発生を回避することができる。また、圧入作業後には、各切り欠き部45a,45bの形状に基づいて、圧入位置不良などの検査を効率的に行うことができる。
なお、第1及び第2切り欠き部45a,45bの具体的な形状は、図6(a)に示すように、それぞれ外周部側平板部41の外周端を半径方向に凹欠した形状であり、第1切り欠き部45aが一つの凹欠部から構成されるのに対し、第2切り欠き部45bは、2つの凹欠部から構成されている。本実施の形態では、一方の切り欠き部45a,45bが他方の切り欠き部45b,45aから外周部側平板部41の円弧に沿って略170°離間する箇所に配置されている。
このように、第1及び第2切り欠き部45a,45bは、挟持部材18(外周部側平板部41)の外周端を切り欠いた切り欠き部として構成されているので、その形成コストを低減することができる。
即ち、挟持部材18は、平板状の素材を所定の外形形状に打ち抜いて、その打ち抜いた素材にプレス成形を施して形成されるところ、第1及び第2切り欠き部45a,45bを切り欠き部として構成したので、平板状の素材を打ち抜く行程において、第1及び第2切り欠き部45a,45bも同時に打ち抜いて形成することができる。その結果、第1及び第2切り欠き部45a,45bを形成するために別工程を不要として、その分、成形コストを低減することができる。
ここで、例えば、識別手段を外周部側平板部41の外周端から半径方向へ凸設する凸設片として構成した場合には、挟持部材18を第2取り付け金具2(筒状金具6)内へ挿入する際に、突設片が筒状金具6の下端(図1下方端)に干渉して、挿入作業性が阻害されたり、挿入後にはその凸設片の凸設分だけ挟持部材18が半径方向へ偏ったりする不具合があるところ(図1参照)、識別手段を切り欠き部(第1及び第2切り欠き部45a,45b)として構成すれば、前記作業性が阻害されたり、挟持部材18の位置が半径方向へ偏ったりする不具合を回避することができる。
中間部側平板部43は、オリフィス形成壁を兼用するように構成されている(図1参照)。即ち、上述したオリフィス金具16は、その下端部の外径寸法が中間部側平板部43の外径寸法よりも小径とされており(図1参照)、その結果、中間部平板部43は、オリフィス金具16の下端部から半径方向へ張り出す張出部として、オリフィス25(オリフィス流路R2)のオリフィス形成壁を兼用する。
中間部側平板部43、即ち、オリフィス形成壁には、図6(a)に示すように、周方向に沿って延びる略楕円状の開口部46が板厚方向(図6(a)紙面垂直方向)に穿設されている。オリフィス25(オリフィス流路R2)は、この開口部46を介して、副液室11Bに連通される(図1参照)。
なお、第2筒部44の外周部は、軸芯Qに垂直な断面形が略円状に形成され、上述したオリフィス金具16(図2(b)参照)の軸方向他端側(図2(b)下側)内周部も、軸芯Oに垂直な断面形が略円状に形成されている。よって、挟持部材18は、その第2筒部44を、オリフィス金具16の下端側内周部に、任意の圧入位置(回転方向位置)で内嵌圧入することができる。
その結果、本実施の形態における液封入式防振装置100によれば、オリフィス金具16に対する挟持部材18の圧入位置を変更することで、開口部46の回転方向位置を変更して、オリフィス25の流路長さを略5/8周から略13/8周の間で任意に設定することができる(図9参照)。
また、このように、挟持部材18の第2筒部44をオリフィス金具16の下端側内周部に内嵌圧入する構成とすることで、挟持部材18とオリフィス金具16との位置ずれを防止することができる。即ち、内嵌圧入部の弾性復元力や摩擦力などの保持力により、挟持部材18の圧入位置を強固に維持することができる。その結果、オリフィス25の流路長さが増減することを防止して、液封入式防振装置100の特性変化を確実に防止することができる。
更に、挟持部材18の第2筒部44をオリフィス金具16の軸方向他端側(例えば、図7(b)下側)内周部に圧入する構成とすることで、これら両部材16,18を一体化することができる(図7又は図8参照)。よって、これら両部材12,18の搬送や第2取り付け金具2(筒状金具6)内への装着作業などを一度に行うことができるので、それら各作業を効率化して、その分、液封入式防振部材100の組み立てコストの低減を図ることができる。
次いで、図7を参照して、仕切り体12及び挟持部材18の組み立て状態について説明する。
図7(a)は、仕切り体12及び挟持部材18の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における仕切り体12及び挟持部材18の断面図である。
なお、図7に図示した矢印Xは、仕切り体12(オリフィス金具16)に対する挟持部材18の圧入基準位置Xを意味する。挟持部材18は、その外周側が保持具(図示せず)によって保持されてオリフィス金具16に圧入されるが、この保持具の保持面には、第1又は第2切り欠き部45a,45bに係合して、挟持部材18の圧入位置(回転方向位置)を位置決めする位置決め突部が突設されている。この位置決め突部の周方向位置が圧入基準位置Xに対応する。
仕切り体12の組み立ては、まず、弾性仕切り膜15をオリフィス金具16の壁部16a上に載置し、次いで、そのオリフィス金具16の嵌合壁21に仕切板部材17の外嵌筒部31を外嵌することにより行われる。なお、仕切板部材17の開口部32は、図7(a)に示すように、オリフィス金具16の切り欠き部21aと一致する位置に配置される。
仕切り体12が組み立てられると、図7に示すように、弾性仕切り膜15が一対の壁部16a,17aの対向面間に収納され、その弾性仕切り膜15の変位量が両側(図7(b)上下)から規制される。また、仕切板部材17の外嵌筒部31の下端面(図7(b)下側面)とオリフィス金具16の第1縦壁23aの端面部23a1との間には、短絡経路SC(図1又は図8参照)としての空隙部が形成される。
このように、本実施の形態における液封入式防振装置100によれば、2部材(即ち、オリフィス金具16と仕切板部材17)を組み立てるだけで、短絡経路SCとしての空隙部を形成することができる。よって、短絡経路SCを形成するために、切削加工などの機械加工を別途行う必要がなく、加工コストを低減することができるので、その分、液封入式防振装置100全体としての製品コストの低減を図ることができる。
また、壁部16a,17aをオリフィス金具16及び仕切板部材17のそれぞれに一体に配設したので、オリフィス金具16の一端側へ仕切板部材17を外嵌するという1の作業を行えば、短絡経路SCを形成する第1の行程と、壁部16a,17aで弾性仕切り膜15の変位量をその両側から規制する第2の行程とを同時に行うことができる。その結果、作業行程を効率化することができるので、作業コストを低減して、その分、液封入式防振装置100全体としての製品コストの低減を図ることができる。
ここで、本実施の形態では、外嵌筒部31の下端面(図7(b)下側面)と第1縦壁23aの端面部23a1との間の空隙は、軸芯方向(図7(b)上下方向)の長さが略0.5mm以上となるように構成した。これにより、オリフィス金具16と仕切板部材17との寸法ばらつきが軸芯方向に最大に重なった場合でも(オリフィス金具16を鋳造加工により、仕切板金具17をプレス加工により、それぞれ形成した場合には、一般的には、最大略0.2mm程度の寸法ばらつきとなる)、短絡経路SCを確実に形成することができる。
また、本実施の形態では、上記空隙の軸芯方向の長さが略1mm以下となるように構成した。これにより、オリフィス金具16と仕切板部材17とを組み立てた場合に、仕切り体12の高さが高くなり過ぎることを抑制して、その分、液封入式防芯装置100全体としての小型化を図ることができる。
また、短絡経路SC(空隙部)は、後述するように、所定の断面積に形成する必要がある。この場合に、上記軸芯方向の長さ(短絡経路SCの高さ)が略1mm以下とされていれば、それに比例して、短絡経路の幅(即ち、軸芯に垂直な方向の幅)を広くすることができる。言い換えれば、短絡経路の幅が、少なくとも、極端に小さくなることを回避することができる。
これにより、第1縦壁23a(凹欠部24)や外嵌筒部31に関し、精密な加工を比較的不要とすることができ、加工や寸法管理などが容易となるので、その分、加工コストや管理コストが嵩むことを抑制することができる。
仕切り体12を組み立てた後は、挟持部材18を圧入する。この場合には、第1又は第2切り欠き部45a,45bを圧入基準として利用する(即ち、第1又は第2切欠き部45a,45bを圧入基準位置Xに合わせる)。これにより、圧入位置精度の向上を図ることができると共に、作業ミスなどに起因する圧入位置不良の発生を抑制することができる。
本実施の形態では、図7(a)に示すように、第1切り欠き部45aを基準として(圧入基準位置Xに合わせて)、挟持部材18の圧入を行った。この場合には、挟持部材18の開口部46が仕切板部材17の開口部32位置に一致されるので、後述するように、オリフィス25の流路長さは、オリフィス金具16の軸芯周りに略1周の長さに設定される(図8参照)。
なお、第2切り欠き部45bを基準として、仕切り体12に挟持部材18を圧入することは当然可能である。この場合には、挟持部材18の開口部46が仕切板部材17の開口部32から周方向に離間した位置に配置され、オリフィス25の流路長さは、最長(略13/8周)に設定される。
次に、図8を参照して、オリフィス25の流路(経路)について説明する。
図8は、仕切り体12(オリフィス金具16)の外周面を平面に展開して示した展開模式図であり、図7に示す状態(第1切り欠き部45aを圧入基準とした状態)に対応する。
なお、図8では、仕切板部材17及び挟持部材18の図示が省略される一方、それら各部材17,18の開口部32,46位置が2点鎖線を用いて仮想的に図示されている。
本実施の形態では、上述したように、第1切欠き部45aを圧入基準としたので(図7参照)、図8に示すように、挟持部材18の開口部46が仕切板部材17の開口部32の下方(即ち、周方向に略一致する位置)に配置される。
その結果、オリフィス25は、図8に示すように、主液室11Aから、開口部32(切欠き部21a)を介して、上側のオリフィス流路R1に流入し、そのオリフィス流路R1を始端から終端まで通過すると共に、第1及び第2縦壁23a,23b間で下側のオリフィス流路R2へ進路変更し、そのオリフィス流路R2を所定距離だけ通過した後、開口部46を介して、副液室11Bへ流出するという、オリフィス金具16の外周に沿って略1周の長さを有する経路Cを備えて構成されている。
また、上述したように、オリフィス金具16の第1縦壁23a(端面部23a1)と仕切板部材17の外嵌筒部31(図示せず)の下端面との間には、空隙部が形成されている(図1又は図7参照)。
その結果、オリフィス25の経路C中には、図8に示すように、その経路Cの2点間(P1,P2間)を経路Cの断面積よりも小さく、かつ、経路Cの長さよりも短い経路で接続する短絡経路SCが形成されている。
即ち、経路Cは、図8に示すように、開口部32(切り欠き部21a)から上側のオリフィス流路R1へ流入した直後の第1位置P1と、その第1位置P1から上側のオリフィス流路R1を終端まで通過した後、下側のオリフィス流路R2へ進路変更する際の第2位置P2との2点間が短絡経路SCにより接続されている。
なお、第1縦壁23aの横幅は、オリフィス金具16の外周径(オリフィス流路R1,R2の内周径)に対して、略15%以下の幅とすることが好ましく、略10%以下の幅とすることが更に好ましい。短絡経路RCの経路の長さを十分に短くして、オリフィス流路として機能することを回避することで、液柱共振の発生を抑制しつつ、動的な特性の振幅依存性を確実に低減するためである。
以上のように構成された液封入式防振装置100の構造と動的な特性とについて説明する。図9は、液封入式防振装置100の力学的モデルを模式的に示した模式図である。また、図10は、液封入式防振装置100の動的な特性(貯蔵ばね定数Kd、ロスファクターI)を示した図である。
なお、図10における加振条件は、プリロード(図9のエンジンE/Gの重量):1000N、入力振幅:±1mm(図10中の破線)及び±0.1mm(図10中の実線)である。
液封入式防振装置100は、図9に示すように、拡張弾性K1の主液室11Aと拡張弾性K2の副液室11Bとがオリフィス25(経路C)により連通されている。このオリフィス25の経路Cは、上述したように、その経路C中の2点間が経路Cよりも断面積が小さく、かつ、経路Cよりも長さが短い短絡経路SCにより接続されている。
また、主液室11Aと副液室11Bとの間には、上述したように、弾性仕切り膜15が格子孔24a〜24c,34a〜34cを有する壁部16a,17a間に収納されており、入力振幅の大きさに応じて、主及び副液室11A,11B間の流体の流動を流通・遮断するように構成されている。
なお、図9では、弾性基体3(図示せず)の支持弾性が符号Kを用いて表されている。
この液封入式防振装置100によれば、比較的大きな振幅の入力時には、オリフィス25(経路C)の流通量を確保して、流体流動効果を発揮させつつ、比較的小さな振幅の入力時には、より短い経路(即ち、短絡経路SC)を流体が通過しようとすることで、オリフィス25(経路C)の流通量を少なくして、その分、流体流動効果を抑制することができる。その結果、図10に示すように、動的な特性(貯蔵ばね定数Kd、ロスファクターI)が入力振幅に依存すること(振幅依存性)を大幅に低減することができる。
更に、図9に示すように、弾性仕切り膜15を一対の壁部16a,17aの対向面間に収納したので、比較的小さな振幅の入力時には、主及び副液室11A,11B間の液圧差を緩和して、流体流動効果を抑制しつつ、比較的大きな振幅時には、弾性仕切り膜15の変位量を壁部16a,17bで両側から規制することで膜剛性を高くして、流体流動効果を確保することができる。その結果、上述した短絡経路SCによる作用と相まって、動的な特性が振幅に依存すること(振幅依存性)をより一層低減することができる。
ここで、本実施の形態では、短絡経路SC(空隙部)の断面積、オリフィス25の断面積、壁部16a,17aの格子孔24a〜24c,34a〜34cの総断面積、防振基体3のピストン有効面積が、それぞれ略1平方ミリメートル、略60平方ミリメートル、略1100平方ミリメートル、略3000平方ミリメートルに設定されている(即ち、各面積の比率が略1:略60:略1100:略3000とされている)。
これにより、オリフィス25による流体流動効果を確保して、減衰特性が低下することを抑制しつつ、短絡経路SCと弾性仕切り膜15との相乗効果をより効果的に発揮させることができる。その結果、動的な特性が入力振幅に依存することを確実に低減することができる。特に、上記した断面積で構成することで、略5Hz〜略40Hzの周波数領域において、略0.05mm〜略2mmの範囲の入力振幅に対する動的な特性の振幅依存性を効果的に低減することができる。
なお、上記各面積の比率は、目標値(中心値)であり、いずれか1の面積、或いは、全ての面積が、±20%程度のばらつきの範囲内にあることを許容する趣旨である。このばらつきの範囲内であれば、振幅依存性を十分に低減することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される物ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、仕切板部材17の外嵌筒部31の下端(図4(b)下側)を外側へ向けて折り曲げて構成する場合を説明したが(図1、図4及び図7参照)、必ずしもこれに限られるわけではなく、外嵌筒部31の先端部を他の形状で構成することは当然可能である。
例えば、図11(b)に示すように、外嵌筒部31の先端部(下端面)を平坦面状に構成しても良い。これにより、第1縦壁23aの端面部23a1との間に形成される空隙の寸法ばらつきをより小さくすることができるので、短絡経路SCの断面積を一定化して、その分、動的な特性を安定して発揮させることができる。
また、上記実施の形態では、オリフィス金具16の軸方向略中間部にオリフィス中間壁22を形成して、オリフィス25の流路長さがオリフィス金具16の外周に沿って略1周以上となるように構成したが、必ずしもこれに限られるわけではなく、図12に示すように、オリフィス中間壁22を設けずに構成することは当然可能である。
この場合の具体的な構成について説明する。図12は、オリフィス金具16の変形例を示す図であり、図12(a)は、仕切り体12の側面図であり、図12(b)は、仕切り体12(オリフィス金具116)の外周面を平面に展開して示した展開模式図である。なお、上記した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
オリフィス金具116には、図12に示すように、縦壁123aが軸芯方向に延びつつ、径方向に張り出して形成されている。これにより、オリフィス125には、その外周に沿ってオリフィス流路R3が形成されている。また、縦壁123aの端部には、上記した実施の形態と同様に、径方向への張り出しが低くされた凹欠部24と、端面部23a1とが形成されている。
その結果、オリフィス125の経路C中には、その2点間(P1,P2間)を経路Cよりも断面積が小さく、かつ、経路Cよりも長さが短い経路で接続する短絡経路Cが形成される。これにより、上記した実施の形態の場合と同様に、動的な特性が入力振幅の大きさに依存すること(振幅依存性)を低減することができる。
本発明の1実施の形態における液封入式防振装置の断面図である。 (a)は、オリフィス金具の上面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるオリフィス金具の断面図である。 オリフィス金具の側面図である。 (a)は仕切板部材の上面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における仕切板部材の断面図である。 (a)は、弾性仕切り膜の上面図であり、(b)は、図5(a)のVb−Vb線における弾性仕切膜の断面図である。 (a)は、挟持部材の上面図であり、(b)は、図6(a)のVIb−VIb線における挟持部材の断面図である。 (a)は、仕切り体および挟持部材の上面図であり、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における仕切り体および挟持部材の断面図である。 仕切り体(オリフィス金具)の外周面を平面に展開して示した展開模式図である。 液封入式防振装置の力学的モデルを模式的に示した模式図である。 液封入式防振装置の動的な特性を示した図である。 仕切板部材の変形例を示す図である。 オリフィス金具の変形例を示す図である。 従来の液封入式防振装置の動的な特性を示した図である
符号の説明
100 液封入式防振装置
1 第1取付け金具(第1取付け具)
2 第2取付け金具(第2取付け具)
3 防振基体
9 ダイヤフラム
11 液体封入室
11A 主液室
11B 副液室
12

仕切り体
15 弾性仕切り膜
16 オリフィス金具(筒部材)
16a 壁部(格子部材)
17 仕切板部材
17a 壁部(格子部材)
18 挟持部材
21 嵌合壁(オリフィス形成壁の一部)
22 オリフィス中間壁(オリフィス形成壁の一部)
23a 第1縦壁(オリフィス形成壁の一部)
23a1 端面部(第1縦壁の一部)
23b 第2縦壁(オリフィス形成壁の一部)
24 凹欠部(第1縦壁の一部)
24a〜24c 格子孔(開口部)
25 オリフィス
31 外嵌筒部
34a〜34c 格子孔(開口部)
123a 縦壁(オリフィス形成壁の一部)
C オリフィスの経路
SC 短絡経路
O,P,Q 軸芯

Claims (2)

  1. 第1取付け具と、筒状の第2取付け具と、その第2取付け具と前記第1取付け具とを連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液体封入室を形成するダイヤフラムと、前記液体封入室を前記防振基体側の主液室と前記ダイヤフラム側の副液室とに仕切る仕切り体と、前記主液室と副液室とを連通させるオリフィスとを備える液封入式防振装置において、
    前記オリフィスの経路中には、その経路の2点間を前記オリフィスの断面積より小さく、かつ、前記オリフィスの長さよりも短い経路で接続する短絡経路が形成され、
    前記仕切り体は、オリフィス形成壁が半径方向へ張り出して形成される筒部材と、その筒部材の軸方向一端側に外嵌される外嵌筒部が周縁部に立設される仕切板部材とを備え、
    前記オリフィス形成壁は、少なくともその一部が前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設されるものであり、
    前記仕切板部材の外嵌筒部を前記筒部材の軸方向一端側に外嵌した場合には、前記オリフィス形成壁の一部であって前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設された部位と前記嵌合筒部との間に空隙が形成され、その空隙によって前記短絡経路が形成されるように構成され
    前記オリフィス形成壁は、前記オリフィスを筒部材の軸方向一端側及び他端側の2本の流路に区画すると共にそれら2本の流路を連通するための切り欠き部を有するオリフィス中間壁と、そのオリフィス中間壁の切り欠き部の一側から前記筒部材の軸方向一端側へ向けて延設される第1縦壁と、前記オリフィス中間壁の切り欠き部の他側から前記筒部材の軸方向他端側へ向けて延設される第2縦壁とを備え、前記オリフィスの流路長さが前記筒部材の外周に沿って略1周以上となるように構成されると共に、
    前記仕切板部材の外嵌筒部を前記筒部材の軸方向一端側に外嵌した場合には、前記仕切板部材の外嵌筒部と前記第1縦壁との間に空隙が形成され、その空隙によって前記短絡経路が形成されるように構成されていることを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記外嵌筒部の端部と前記縦壁の端部との間の空隙は、前記筒部材の軸芯方向の長さが略0.5mm以上、かつ、略1mm以下の範囲とされていることを特徴とする請求の範囲第項記載の液封入式防振装置。
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