JP2005350481A - 染毛用後処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 染毛処理した毛髪に適用することにより、染毛によるダメージを補修し、かつダメージの蓄積を未然に防ぐとともに、手触りおよび色持ちを改善させることができる染毛用後処理剤を提供する。
【解決手段】 (A)有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤からなるpH緩衝剤、および(B)両性ポリマーからなることを特徴とする染毛用後処理剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染毛処理した毛髪に適用することにより、染毛によるダメージを補修し、かつダメージの蓄積を未然に防ぐとともに、手触りおよび色持ちを改善させることができる染毛用後処理剤に関する。
現在、白髪を隠すための白髪染めから、黒髪を明るくするブリーチカラーなど、酸化染料を用いた種々のヘアカラーが広く使用されている。しかし、染毛処理により毛髪が損傷する場合があり、毛髪の手触りが悪くなったり、染料の脱離により色調が変化してしまうという問題があった。また染毛操作を繰り返す内に、毛髪の損傷が蓄積され、容易に元の状態に戻らないため、毛髪の感触が悪くなり、色調の変化も大きくなるという問題もあった。
そこで、染毛後に酸処理することにより、アリカリ性から中性付近にpHを戻す処理剤が提案されているが、急激にpHを下げるため、毛髪の収斂や染料の分解を引き起こし、毛髪がゴワついたり、色調が変化し、前記問題を解決するには至っていなかった。
本発明は、毛髪の収斂や染料分解による変色を生じることなく、染毛による毛髪の損傷を修復し、そのダメージの蓄積を防ぐとともに、染毛後の色持ちを改良し、毛髪の感触などの仕上がりを良くすることができる染毛用後処理剤を提供することを目的とする。
本発明者らは(A)有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤からなるpH緩衝剤、および(B)両性ポリマーからなる染毛用後処理剤が、前記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。以下、本発明の構成について詳細に説明する。
本発明で用いられる成分(A)の有機酸としては、例えばクエン酸、酢酸、グリコール酸、ギ酸、レブリン酸、シュウ酸、乳酸、酒石酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、L−グルタミン酸、L−アスパラギン酸、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。その塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。アルカリ剤としては、無機アルカリ、有機アルカリが挙げられ、例えば、無機物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物及び炭酸塩、強アンモニア水が挙げられる。また有機物としては、モルフォリン等の揮発性アルカリ剤、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなどのアルカノールアミン類、L−アルギニン、リジンなどのアミノ酸類、および炭酸グアニジンが挙げられる。これらの中でも、酸としては、酒石酸、乳酸、クエン酸、レブリン酸、グリコール酸、ピロリドンカルボン酸、アルカリ剤としてはL−アルギニン、アンモニア、アミノメチルプロパノールが毛髪に悪影響を及ぼさずpHをコントロールできる点から好ましい。さらに有機酸塩としては、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アルカリ剤としては、L−アルギニンが色調変化を防ぎ、色持ちを向上させる点から最も好ましい。
また本発明の染毛用後処理剤は、有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤からなるpH緩衝剤を含み、pHが3〜5.5であることが好ましい。なお、pHは10%水溶液で測定したものである。有機酸だけでは毛髪の収斂や変色の問題があるが、本発明ではアルカリ剤を併用することにより、毛髪に悪影響を及ぼさずにpHをコントロールすることができる。すなわち、有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤を併用することにより、アルカリ性に傾いた毛髪を中性付近に戻し、ヘアカラーが毛髪に及ぼす悪影響を素早く取り除き、毛髪への負担を軽減することができる。pHは3よりも低くなると、アルカリを取り除く効果は高いが、染料の分解を引き起こし、色調が変化する恐れがある。pH5.5よりも高いとアルカリ除去効果が低下する。
さらに本発明の染毛用後処理剤の10%水溶液の緩衝能が0.001グラム当量/l以上、0.05グラム当量/l以下であることが好ましい。、pHが3.0〜5.5であっても緩衝能が0.05グラム当量/lより多いと、アルカリを取り除く効果は高いが、染料の分解が始まってしまい、色調への影響が大きくなる。また、0.001グラム当量/lよりも少ないとアルカリ除去効果が低下してしまう。ここで本発明における緩衝能とは25℃における染毛用後処理剤の10%水溶液のpHを初期の値から1上昇させるのに要する塩基の濃度を尺度として次式により求められる値である。
緩衝能=|dCB/dpH| [式中、CBは塩基のイオン濃度(グラム当量/l)を示す]
本発明で用いられる成分(B)の両性ポリマーは、毛髪への損傷部分への吸着性に優れかつ、染料の保持効果が高く、また毛髪の感触を良くすることができる。その配合量は0.1〜20重量%であり、0.1重量%よりも少ないと十分な色持ちが得られず、20重量%よりも多くてもそれ以上の効果は期待できない。両性ポリマーとしては、例えばカルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素を有するモノマーとの共重合体、カルボキシベタイン型モノマーの重合体又は共重合体、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を陽イオン性ポリマーに導入したもの、塩基性窒素含有基を陰イオン性ポリマーに導入したもの、アクリルアミド基などの非イオン性基を有するモノマーと陰イオン性基を有するモノマー及び塩基性窒素含有基を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。例えばアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、ポリメタクリロイルエチルジメチルベタイン液、メタクリロイルエチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体液、メタクリロイルエチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体液、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体等が挙げられる。市販のものとしては、例えばプラサイズL401、同L440、同450(互応化学社製)、ユカフォーマーAM75(三菱化学社製)、マーコートプラス3330、同3331(CALGON社製)、アンフォマー(ナショナルスターチ社製)などが使用できる。これらの中でもアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体であるマーコートプラス3330、同3331が特に好ましい。
前記(A)有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤からなるpH緩衝剤、および(B)両性ポリマーの効果を高めるために、(C)非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤および両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。その配合量は、0.01〜10重量%であるのが好ましい。
ここで親油性非イオン界面活性剤としては、例えばソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールスルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ジイソステアリン酸ジグリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類;硬化ヒマシ油誘体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下POEと略す)ソルビタンモノオレート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンテトラオレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POEモノオレート、POEモノオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類;POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POEオクチルフェニルエーテル類、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類;プルロニック(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール)等のプルロニック型類;POE・POPセチルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPアルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド;POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキサイド、トリオレイルリン酸等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸型界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液等が挙げられる。
前記(B)両性ポリマーの効果を更に高めるために、小麦蛋白加水分解物及び/又はシリル化蛋白質加水分解物を用いることが好ましい。小麦蛋白加水分解物及び/又はシリル化蛋白質加水分解物も(B)両性ポリマーと同様に、毛髪への損傷部分への吸着性に優れかつ、染料の保持効果が高く、また毛髪の感触を良くすることができる。その配合量は0.1〜20重量%であり、0.1重量%よりも少ないと十分な色持ちが得られず、20重量%よりも多くてもそれ以上の効果は期待できない。
小麦蛋白加水分解物は、小麦蛋白を酸、アルカリ、酵素またはそれらの併用により部分的に加水分解して得られたペプチド、およびそのペプチドの第4級アンモニウム塩であり、たとえば、小麦蛋白質加水分解物のアミノ基にグリシジルアンモニウム塩、3−ハロゲン−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、または3−ハロゲンプロピルアンモニウム塩のいずれかを反応させることによって得られるものが挙げられる。この内、色持ちや毛髪の仕上がりの点からカチオン化小麦蛋白加水分解物が好ましい。
シリル化蛋白質加水分解物は、ケラチン、コラーゲン、フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリン、エラスチン、卵黄タンパク、卵白タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコシタンパク、米タンパク、ジャガイモタンパクなどの動植物由来のタンパク、あるいは、サッカロミセス属、カンディダ属、エンドミコプシス属の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母といわれる酵母菌より分離した酵母タンパク、キノコ類(担子類)より抽出したタンパク、クロレラより分離したタンパクなどの微生物由来のタンパクを酸、アルカリ、酵素またはそれらの併用により部分的に加水分解して得られるペプチドのシリル化誘導体であり、アミノ酸側鎖のアミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が共有結合したもので、例えば、下記の一般式(I)
Figure 2005350481
〔式中、R1、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基または水酸基を示し、これらのR1、R2、R3はすべて同じでもよく、また異なっていてもよい。R4は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R5はR4以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0〜200、m+nは1〜200である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではない)〕で表されるシリル化蛋白質加水分解物、または下記の一般式(II)
Figure 2005350481
〔式中、R1、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基または水酸基を示し、これらのR1、R2、R3はすべて同じでもよく、また異なっていてもよい。R4は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R5はR4以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0〜200、m+nは1〜200である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではない)〕で表されるシリル化蛋白質加水分解物が代表的なものとして挙げられる。
これらの中でもケラチン、コラーゲン、大豆タンパクおよびセリシンの加水分解物のシリル化誘導体が色持ち及び毛髪の感触の点で好ましい。
本発明の染毛用後処理剤では、小麦蛋白質加水分解物及びシリル化蛋白質加水分解物の少なくとも一種を用いればよいが、前記効果の点から両者を用いることがより好ましい。その配合比は重量比で1/10〜10/1の範囲で配合することが好ましく、さらに1/5〜5/1の範囲が特に好ましい。
本発明の染毛用後処理剤には、必要に応じて一般に用いられている成分を配合することができる。
例えば、高級アルコール、炭化水素、脂肪酸、ロウ類、油脂類、溶剤、香料、液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等の噴射剤などを挙げることができる。また、本発明の染毛用後処理剤は、水溶液、エマルション、クリーム、ゲル、エアゾール、フォームなどの形態とすることができる。
本発明の染毛用後処理剤の使用方法は、染毛操作を行い、シャンプーで洗浄した後、毛髪に塗布し1〜10分間放置し、その後、水洗する。染毛剤として、酸化染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型の酸化染毛剤を使用した場合、本発明の染毛用後処理剤の効果が顕著に得られる。
この酸化染毛剤に使用される酸化染料は、酸化により発色する主要中間体と、主要中間体と組み合わせて種々の色調を作るカップラーがある。主要中間体としては、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が用いられる。その配合量は0.01〜10重量%である。カップラーとしては、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、ジフェニルアミン、2−メチルレゾルシン、N,N−ジエチル−m−アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロン、3,3’−イミノジフェノール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、タンニン酸及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が用いられる。その配合量は0.01〜10重量%である。
また、アルカリ剤としては、アンモニア、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、L−アルギニン、リジン、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、ケイ酸ナトリウム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、塩化アンモニウム、炭酸ナトリウム及び硝酸アンモニウムから選ばれる1種又は2種以上が用いられる。第1剤のpHはpH8〜11に調整される。
第2剤に用いられる酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び臭素酸塩(塩はナトリウム塩、アンモニウム塩など)を含み、その配合量は0.1〜10重量%である。第2剤は酸によりpH2〜5に調整される。
この染毛剤を使用する場合は、染毛処理の直前に第1剤と第2剤を3:1〜1:3の割合で混合して毛髪に塗布する。使用時のpHは8〜10程度である。
本発明によれば、染毛処理した毛髪に適用することにより、染毛によるダメージを補修し、かつダメージの蓄積を未然に防ぐとともに、手触りおよび色持ちを改善させることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
表1に示す実施例1〜6及び比較例1〜5の染毛用後処理剤を常法により調製した。なお、表中の数字は特に記載がない限り重量%を表す。また比較例4〜5の緩衝能は0.001未満であることを示している。
Figure 2005350481
<比較試験>
下記ヘアカラーを用いて染毛操作を行い、通常のシャンプーにて洗浄した後、表1の実施例1〜6及び比較例1〜5の染毛用後処理剤をパネラー(各10名)に塗布し、室温で3分放置した後、水洗し乾燥させた。(1)変色度合いに関しては、下記ヘアカラーを用いて染毛操作を行い、通常のシャンプーにて洗浄した後、頭髪を頭頂部から左右半分に分け、一方を実施例1〜6及び比較例1〜5の染毛用後処理剤で処理し、もう一方を精製水のみで処理したもの(未処理)を基準として、下記評価基準により変色度合いを評価した。また、(2)色落ちに関しては、染毛直後の色調を基準として、染毛後14日間経過後の退色の程度を調べ、下記評価基準により色持ちを評価した。また(3)毛髪の仕上がりについて下記の基準により評価した。これらの結果を表1に示した。
<評価基準>
(1)変色度合い
◎:ほとんど変色していない
○:変色が少ない
△:変色が認められる
×:かなり変色している
(2)色落ち
◎:ほとんど退色していない
○:退色が少ない
△:退色が認められる
×:かなり退色している
(3)毛髪の仕上がり
◎:非常になめらかであり、指通りが良い
○:なめらかで指通りが良い
△:髪がすべらず、ややざらつく
×:きしみがあり、かなりざらつく
<ヘアカラー処方>
第1剤 重量%
p−トルイレンジアミン 3.0
レゾルシン 1.0
p−アミノフェノール 0.5
m−アミノフェノール 0.6
イソステアリン酸 8.0
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 5.0
ポリオキシエチレン(10)ヘキシルデシルエーテル 10.0
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム 5.0
オクチルドデカノール 2.0
イソプロパノール 10.0
ポリエチレングリコール 20.0
亜硫酸ナトリウム 0.5
チオグリコール酸ナトリウム 0.5
アンモニア水 pH10.0とする量
精製水で100%にする。
第2剤 重量%
過酸化水素水(35%) 15.0
セタノール 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
フェナセチン 0.1
エデト酸2ナトリウム 0.5
精製水で100%にする。
上記ヘアカラーの第1剤と第2剤を同量混合し、毛髪に適量塗布した後、室温(25℃)にて20分間放置することをヘアカラー処理とした。
表1の結果より、実施例1〜6の染毛用後処理剤は、染毛後の毛髪の色調変化を防ぎ、色持ちを改良し、また毛髪の仕上がりにも優れた結果が得られた。

Claims (4)

  1. (A)有機酸及び/又は有機酸塩、およびアルカリ剤からなるpH緩衝剤、および(B)両性ポリマーからなることを特徴とする染毛用後処理剤。
  2. アルカリ剤がL−アルギニンであることを特徴とする請求項1記載の染毛用後処理剤。
  3. 有機酸塩がピロリドンカルボン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1又は2記載の染毛用後処理剤。
  4. さらに(C)カチオン界面活性剤、両性界面活性剤および非イオン界面活性剤から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛用後処理剤。
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