JP2002114653A - 染毛用前処理剤 - Google Patents

染毛用前処理剤

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JP2002114653A
JP2002114653A JP2000301877A JP2000301877A JP2002114653A JP 2002114653 A JP2002114653 A JP 2002114653A JP 2000301877 A JP2000301877 A JP 2000301877A JP 2000301877 A JP2000301877 A JP 2000301877A JP 2002114653 A JP2002114653 A JP 2002114653A
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Masakatsu Hata
正勝 秦
Naoki Kanda
尚希 神田
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Hoyu Co Ltd
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Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛操作の前に用いることにより、染毛剤の
染毛力や均染性、色持ちなどを改良し、また保湿性にも
優れた染毛用前処理剤を提供する。 【解決手段】 (A)γ−ケラトース及び/又はその誘
導体および(B)シリル化蛋白質加水分解物を含有する
ことを特徴とする染毛用前処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛操作の前に用
いることにより、染毛剤の染毛力や均染性、色持ちなど
を改良し、また保湿性にも優れた染毛用前処理剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にヘアカラーやブリーチ、
パーマネントウエーブなどが行われているため、その毛
髪は損傷している場合がある。しかし、染毛する際に毛
髪が損傷していると、その発色性、色調、色持ちおよび
保湿性に影響を及ぼし、また化学処理を受けた損傷部分
と新生毛の健康部分との間の染め上がりや色持ちの差が
大きく、期待通りの仕上がりが得られない問題があっ
た。
【0003】そこでコラーゲンやケラチンなどの蛋白質
加水分解物を用いることが提案されてきた。これらは平
均分子量が400〜1200程度の低分子量のポリペプ
チドであるため、毛髪内部に浸透しやすく、ある程度の
効果は得られるが、毛髪から流出し易いため、その効果
の持続性に問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、染毛前に損
傷した毛髪を処理することによりダメージ部分を補修
し、良好な均染性や期待通りの色調が得られ、かつその
色持ちを改善させることができる染毛用前処理剤を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】染毛用前処理剤として
(A)γ−ケラトース及び/又はその誘導体および
(B)シリル化蛋白質加水分解物を含有することによ
り、良好な均染性や期待通りの色調が得られ、かつその
色持ちを改善させることができることを見出し、本発明
を完成するに至った。以下、本発明の構成について詳細
に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
γ−ケラトース及び/又はその誘導体としては、平均分
子量20000〜30000のγ−ケラトース、および
それのN−第4級アンモニウム誘導体が挙げられる。
【0007】平均分子量20000〜30000のγ−
ケラトースは、ケラチンを過ギ酸、過酢酸又は過酸化水
素水で加水分解し、前記加水分解生成物を水で洗浄し、
前記被洗浄物をアルカリ水溶液に溶解して不溶物である
β−ケラトースを溶液から分離し、前記残液をpH4ま
で酸性化して生じた上澄液を分離し、前記上澄液を濃縮
して濃縮物を透析・乾燥することにより生成される。
【0008】γ−ケラトースのN−第4級アンモニウム
誘導体は、アルカリ条件下でカチオン化剤である3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアン
モニウムクロリド、グリシジルステアリルジメチルアン
モニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルラウリルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジル
ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピルヤシ油アルキルジメチルアンモ
ニウムクロリド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルア
ンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルラウリルジエチルアンモニウムクロリド、或いはグ
リシジルラウリルジエチルアンモニウムクロリドと反応
させ、γ−ケラトースの末端アミノ基、末端カルボキシ
ル基、構成アミノ酸であるリジンの側鎖アミノ基、ヒス
チジンの側鎖イミダゾール基及びチロシンの側鎖フェノ
ール性水酸基にこれを付加させ、N−第4級アンモニウ
ム誘導γ−ケラトースを得る。
【0009】これらの中でも、γ−ケラトースのN−第
4級アンモニウム誘導体が色持ちや均染性の点で好まし
い。その配合量は0.1〜5重量%であり、0.1重量
%よりも少ないと十分な色持ちが得られずムラ染めにな
る恐れがあり、5重量%よりも多くてもそれ以上の効果
は期待できない。
【0010】本発明で用いられる成分(B)のシリル化
蛋白質加水分解物としては、アミノ酸側鎖のアミノ基を
含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官
能基が共有結合したもので、例えば、下記の一般式
(I)
【化1】 〔式中、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基
または水酸基を示し、これらのR、R、Rはすべ
て同じでもよく、また異なっていてもよい。Rは側鎖
の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ
基を除く残基を示し、RはR以外のアミノ酸側鎖を
示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0〜2
00、m+nは1〜200である(ただし、mおよびn
はアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示
すものではない)〕で表されるシリル化蛋白質加水分解
物、または下記の一般式(II)
【化2】 〔式中、R、R、Rは炭素数1〜3のアルキル基
または水酸基を示し、これらのR、R、Rはすべ
て同じでもよく、また異なっていてもよい。Rは側鎖
の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の末端アミノ
基を除く残基を示し、RはR以外のアミノ酸側鎖を
示し、aは1または3で、mは0〜200、nは0〜2
00、m+nは1〜200である(ただし、mおよびn
はアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示
すものではない)〕で表されるシリル化蛋白質加水分解
物が代表的なものとして挙げられる。
【0011】これらの中でもケラチン、コラーゲン、大
豆の加水分解物のシリル化誘導体が色持ち及び均染性の
点で好ましい。その配合量は0.1〜5重量%であり、
0.1重量%よりも少ないと十分な染毛力が得られずム
ラ染めになる恐れがあり、5重量%よりも多くてもそれ
以上の効果は期待できない。
【0012】(B)シリル化蛋白質加水分解物は毛髪の
損傷部分への吸着性に優れるため、優れた染毛力や均染
性が得られるが、(A)平均分子量が20000〜30
000のケラチン加水分解物はそれらの効果をより高め
ることができる。そのためには、重量比でA/B=1/
10〜10/1の範囲で配合することが好ましく、さら
に1/5〜5/1の範囲が特に好ましい。
【0013】さらに本発明の染毛用前処理剤の染毛力や
均染性などの効果を高める目的で、(C)アミノ酸およ
び/またはその塩を配合することができる。アミノ酸と
しては、グリシン、小麦アミノ酸、アラニン、バリン、
ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、プロリ
ン、セリン、スレオニン、チロシン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、アルギニン、リジン、ヒスチジン、トリ
プトファン、シスチン、メチオニン等が挙げられる。塩
としては、塩酸、ナトリウム、カリウム、リチウム、カ
ルシウム、マグネシウム等が挙げられる。これらの中で
も、グリシン、小麦アミノ酸、アラニン、リジン塩酸
塩、アルギニン塩酸塩が好ましい。その配合量は0.1
〜5重量%である。
【0014】さらに本発明の染毛用前処理剤の均染性や
色持ち等の効果を高める目的で、(D)カチオン化ポリ
マーを配合することができる。本発明で用いられるカチ
オン化ポリマーとは、カチオン化セルロース誘導体、カ
チオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導
体、ジアリル第4級化アンモニウム塩重合物誘導体等に
代表されるカチオン性誘導体である。これらの中でも含
窒素カチオン性高分子、例えばヒドロキシエチルセルロ
ースジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体、
ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン・ジメチ
ルアミノエチルメタクリル酸共重合体のカチオン化物、
ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマ
ー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル
アミド共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリ
ド・アクリル酸共重合体、カチオン化グアーガム等が指
通りの良さ等の効果の点で好ましい。更にポリマーJR
−125、ポリマーJR−400、ポリマーLR−40
0(ユニオンカーバイド社製)等で市販されているヒド
ロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムクロリド、セルコートL−200、セルコ
ートH−60(ナショナルスターチ社製)等で市販され
ているヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルア
ンモニウムクロリド共重合体等のセルロース誘導体のカ
チオン化物、およびカチオン化グアーガムが、上記の効
果の点から特に好ましい。この配合量は0.05〜2重
量%であり、特に0.1〜1重量%が好ましい。
【0015】さらに(A)〜(C)成分の毛髪への浸透
性を高め、染着性や均染性を高める目的で、非イオン性
界面活性剤を用いることができる。例えば、ポリオキシ
エチレン(以下、POEと略す。)セチルエーテル、P
OEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、P
OEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、PO
Eオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエ
ーテル、POEイソステアリルエーテルなどのPOEア
ルキルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、PO
EオクチルフェニルエーテルなどのPOEアルキルアリ
ルエーテル、モノオレイン酸POEソルビタン、モノス
テアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POE
ソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオ
レイン酸POEソルビタンなどのPOEソルビタン脂肪
酸エステル、モノステアリン酸POEグリセリン、モノ
ミリスチン酸POEグリセリンなどのPOEグリセリル
モノ脂肪酸エステル、テトラオレイン酸POEソルビッ
ト、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリ
ン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウなど
のPOEソルビトール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマ
シ油、POEヒマシ油などのヒマシ油、硬化ヒマシ油誘
導体、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノス
テアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポ
リエチレングリコールなどのPOE脂肪酸エステル、親
油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン
酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン
などの高級脂肪酸グリセリンエステル、モノオレイン酸
ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイ
ン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパ
ルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタンなど
のソルビタン脂肪酸エステル、POEラノリン、POE
ラノリンアルコール、POEソルビトールラノリンなど
のラノリン誘導体、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミ
ド、POEステアリン酸アミドなどのPOE脂肪酸アミ
ド、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルラウリルアミンオ
キシドなどのアルキルアミンオキシドが挙げられる。そ
の配合量は0.1〜10重量%が好ましい。
【0016】また、本発明の染毛用前処理剤には、平均
分子量が400〜2000の蛋白質加水分解物またはそ
の誘導体を染毛力を更に向上させるために配合すること
ができる。蛋白質加水分解物としては、たとえばケラチ
ン、コラーゲン、フィブロイン、セリシン、カゼイン、
コンキオリン、エラスチン、卵黄タンパク、卵白タンパ
ク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロコシタンパ
ク、米タンパク、ジャガイモタンパクなどの動植物由来
のタンパク、あるいは、サッカロミセス属、カンディダ
属、エンドミコプシス属の酵母菌や、いわゆるビール酵
母、清酒酵母といわれる酵母菌より分離した酵母タンパ
ク、キノコ類(担子類)より抽出したタンパク、クロレ
ラより分離したタンパクなどの微生物由来のタンパクを
酸、アルカリ、酵素またはそれらの併用により部分的に
加水分解して得られるペプチドが挙げられ、それらの誘
導体としては、蛋白質加水分解物のエステル、第4級ア
ンモニウム誘導体、アシル化誘導体またはその塩などが
挙げられる。その配合量は0.1〜5重量%である。
【0017】その他、本発明の染毛用前処理剤には、必
要に応じて一般に用いられている成分を配合することが
できる。例えば、高級アルコール、炭化水素、脂肪酸、
ロウ類、油脂類、溶剤、酸、pH調整剤、香料、液化石
油ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等の噴射剤
などを挙げることができる。また、本発明の染毛用前処
理剤は、水溶液、エマルション、クリーム、ゲル、エア
ゾール、フォームなどの形態とすることができる。
【0018】本発明の染毛用前処理剤の使用方法は、染
毛前に毛髪に塗布しドライヤーで乾燥した後、染毛剤を
塗布する。なお、ドライヤー乾燥の代わりに加温機によ
り1〜10分間、加温してもよい。染毛剤として、酸化
染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有
する第2剤よりなる二剤型の酸化染毛剤を使用した場
合、本発明の染毛用前処理剤の効果が顕著に得られる。
【0019】この酸化染毛剤に使用される酸化染料は、
酸化により発色する主要中間体と、主要中間体と組み合
わせて種々の色調を作るカップラーがある。主要中間体
としては、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5
−ジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルアミン、p−アミノフェ
ノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェ
ノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−
フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェ
ニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミ
ン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒ
ドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフ
ェノール及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上
が用いられる。その配合量は0.01〜10重量%であ
る。カップラーとしては、レゾルシン、カテコール、ピ
ロガロール、フロログルシン、没食子酸、ハイドロキノ
ン、5−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノー
ル、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチル
フェノール、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミ
ノフェノキシエタノール、トルエン−3,4−ジアミ
ン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、ジフ
ェニルアミン、2−メチルレゾルシン、N,N−ジエチ
ル−m−アミノフェノール、フェニルメチルピラゾロ
ン、3,3’−イミノジフェノール、1,5−ジヒドロ
キシナフタレン、タンニン酸及びそれらの塩から選ばれ
る1種又は2種以上が用いられる。その配合量は0.0
1〜10重量%である。
【0020】また、アルカリ剤としては、アンモニア、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタ
ノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、L−アルギニン、リジン、炭酸アンモニウム、炭
酸水素アンモニウム、ケイ酸ナトリウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、水酸
化ナトリウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、炭酸ナトリウム及び硝酸アンモ
ニウムから選ばれる1種又は2種以上が用いられる。第
1剤のpHはpH8〜11に調整される。
【0021】第2剤に用いられる酸化剤は、過酸化水
素、過酸化尿素、過炭酸塩、過ホウ酸塩及び臭素酸塩
(塩はナトリウム塩、アンモニウム塩など)を含み、そ
の配合量は0.1〜10重量%である。第2剤は酸によ
りpH2〜5に調整される。この染毛剤を使用する場合
は、染毛処理の直前に第1剤と第2剤を3:1〜1:3
の割合で混合して毛髪に塗布する。使用時のpHは8〜
10程度である。
【0022】また、本発明の染毛用前処理剤は、ヘアカ
ラー、ブリーチあるいはパーマネントウエーブなどの処
理をしたことのある毛髪、あるいはこれらの化学処理を
していなくても、シャンプーやドライヤーなどで毛先付
近が損傷しやすいロングヘアなど、損傷した部分と新生
毛の健康部分が存在する毛髪において、特に顕著な効果
が得られる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
表1に示す実施例1〜5及び比較例1〜4の染毛用前処
理剤を常法により調製した。なお、表中の数字は特に記
載がない限り重量%を表す。
【0024】
【表1】
【0025】<比較試験>表1の実施例1〜5及び比較
例1〜4の染毛用前処理剤を、ヘアカラー、ブリーチあ
るいはパーマネントウエーブを3ヶ月以内に行ったこと
のあるパネラー(各10名)に塗布し、ドライヤーで乾
燥した後、下記ヘアカラーを用いて染毛操作を行い、通
常のシャンプーにて洗浄、乾燥させた。そして染毛力及
び均染性について、目視により下記評価基準で評価し
た。さらに、染毛後、毛髪を一部切り取り、これを標準
として14日間経過後の退色の程度を調べ、下記評価基
準により色持ちを評価した。また保水性については、毛
束を用いて水分の保持効果の持続性を下記の方法で測定
し評価した。これらの結果を表1に示した。
【0026】<評価基準> (1)染毛力 ◎:染毛力が非常に優れている ○:染毛力が優れている △:染毛力が劣る ×:染毛力がかなり劣る (2)均染性 ◎:全体に均一に染色されている ○:わずかに染めムラがあるが全体的には均一に染色さ
れている △:全体的に染色されてはいるが染めムラが目立つ ×:染めムラがかなり目立ち、全体的にも均一に染色さ
れていない。 (3)色落ち ◎:ほとんど退色していない ○:退色が少ない △:退色が認められる ×:かなり退色している (4)保水性(水分保持効果の持続性) 毛束(4g)に試料(2g)を塗布し、温湯ですすぎ洗
いし、1分間乾燥した後一定湿度下に保存した。直後と
3時間後の含水率を測定し、変化率を求めて効果の持続
性を評価した。評価は以下の3段階評価で行った。 ○:変化率50%未満 △:変化率50%以上、70%未満 ×:変化率70%以上
【0027】 <ヘアカラー処方> 第1剤 重量% p−トルイレンジアミン 3.0 レゾルシン 1.0 p−アミノフェノール 0.5 m−アミノフェノール 0.6 イソステアリン酸 8.0 ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 5.0 ポリオキシエチレン(10)ヘキシルデシルエーテル 10.0 エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム 5.0 オクチルドデカノール 2.0 イソプロパノール 10.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 チオグリコール酸ナトリウム 0.5 アンモニア水 pH10.0とする量 精製水で100%にする。 第2剤 重量% 過酸化水素水(35%) 15.0 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 フェナセチン 0.1 エデト酸2ナトリウム 0.5 精製水で100%にする。上記ヘアカラーの第1剤と第
2剤を同量混合し、毛髪に適量塗布した後、室温(25
℃)にて20分間放置することをヘアカラー処理とし
た。
【0028】表1の結果より、実施例1〜5の染毛用前
処理剤は、染毛操作の前に用いることにより、染毛剤の
染毛力や均染性、色持ちなどを改良し、また保湿性にも
優れた結果が得られた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、染毛操作の前に用いる
ことにより、染毛剤の染毛力や均染性、色持ちなどを改
良し、また保湿性にも優れた染毛用前処理剤を提供する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)γ−ケラトース及び/又はその誘
    導体および(B)シリル化蛋白質加水分解物を含有する
    ことを特徴とする染毛用前処理剤。
  2. 【請求項2】 さらに(C)アミノ酸を含有することを
    特徴とする請求項1記載の染毛用前処理剤。
  3. 【請求項3】 さらに(D)カチオン化ポリマーを含有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の染毛用前処
    理剤。
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