JP2005347790A - 台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ - Google Patents

台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】映像の歪補正のためにプロジェクタの投射光軸に対する投射面の水平方向および垂直方向の傾斜角度を、投射面の壁面とそれに交差する面との交差線の撮像画像を基に単純な機構で測定できる台形歪み補正装置を備えたプロジェクタを提供する。
【解決手段】画像取込部31がイメージセンサ50から画像情報を取り込み、傾斜検出部で画像の正面の壁の映像と天井の映像との交差線を取得して左右の基準線との交点を取得して座標を付与し、垂直方向の2交点間の距離、撮像範囲限界線の位置、撮像範囲の開き角度から2交点の光軸に平行な方向の距離を算出し、2交点の水平方向の距離と撮像範囲の水平方向の開き角度から水平方向の傾斜角度を算出し、垂直方向傾斜センサ54の垂直方向傾斜角度と併せて画像歪み補正回路33で画像の台形歪みを補正する。
【選択図】図14

Description

本発明はプロジェクタに関し、特に撮像した投射面となる壁面とその壁面と交差する面との交差線から投影装置の投射光軸と投射面との傾斜角度とを算定するための傾斜角度測定装置を有するプロジェクタに関する。
固定画素型の表示デバイス技術の急速な進展に伴うプロジェクタの小型化・高性能化により、映像投射を目的とするプロジェクタの用途も拡大し、家庭内でのディスプレイ型テレビに代わる大型の表示装置としても注目されている。
しかし、プロジェクタはディスプレイ型テレビと違って映像面がスクリーンであったり壁であったりするためにプロジェクタの投射光軸と投射面との相対関係によって映像に歪を生ずるという問題点がある。特許文献1には液晶プロジェクタの据付角度の検出手段と液晶プロジェクタと投射対象との間の距離を検出する距離検出手段を有し、両検出結果から算出された角度によって液晶表示ユニットの角度を調整する方法が開示されている(特許文献1参照)。この場合液晶表示ユニットの角度を機械的に調整する必要がある。また、特許文献2には角度制御可能なレーザポインタの光点を曲面のスクリーンに投影し、一方、計測用点画像を生成してプロジェクタからスクリーンに投影し、カメラで撮影して光点と点画像との位置計測を行って点画像を移動しながら両点が一致したときに点画像のフレームメモリ上の画素座標を光点の入力画像上の座標に置換して座標変換パラメータメモリに設定する歪補正方法が開示されている(特許文献2参照)。この場合レーザポインタの角度を制御する必要があり、構造が複雑となる。
また、投射レンズからスクリーンまでの距離を検出し、この検出結果から傾斜角を算出し、歪み補正を自動的に行うことが可能なプロジェクタ装置も開示されている(特許文献3、4および5参照)。
また、特に歪みの原因となりやすい垂直方向の傾斜を測定するために、スクリーンが垂直に設置されているという前提でプロジェクタの垂直の傾きを重力センサで検知し、その傾きに見合った歪み補正を行うプロジェクタは既に開示されて発売されている(特許文献6参照)。
一方、スクリーンのプロジェクタの投射光軸に対する垂直方向および水平方向の傾斜がわかればプロジェクタのフレームメモリの座標を変換したりすることによって歪みのない映像をスクリーンに投影する技術は実用化されている。
特開平9−281597号公報 特開2001−169211号公報 特開平4−355740号公報 特開2000−81593号公報 特開2000−122617号公報 特開2003−5278号公報
しかし、スクリーンまでの距離を検出する方法では測距装置をプロジェクタ本来の機能とは独立に備えており、投射映像などを利用するなどの方法は取られていない。スクリーンのすぐ外側に枠などが存在し手前方向に飛び出している場合や、スクリーン自身が奥まっている場合など、測距装置の測定位置とスクリーン位置とが必ずしも一致するとは限らないという問題がある。
特許文献6に記載の方法はスクリーンが垂直に設置されているという前提であり、スクリーンが垂直に設置されていない場合やプロジェクタの投射光軸に対し水平方向に傾斜している場合には正確な歪み補正を行うことができないという問題がある。映像の歪補正のためにスクリーンの液晶プロジェクタの投射光軸に対する垂直方向および水平方向の傾斜角度をレーザポインタと撮像素子を有するデジタルカメラを用いて正確に測定できる傾斜角度測定装置を有する液晶プロジェクタも検討されており、スクリーンに対するプロジェクタの角度を正確に取得する手段としては非常に優れているが、その構成機器としてレーザポインタと二次元配列撮像素子を有するデジタルカメラを用いる必要がある。
本発明の目的は、映像の歪補正のためにプロジェクタの投射光軸に対する投射面の水平方向および垂直方向の傾斜角度を、投射面の壁面とそれに交差する面との交差線の撮像画像を基に単純な機構で測定できる台形歪み補正装置を備えたプロジェクタを提供することにある。
本発明の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタは、
プロジェクタの投射方向の投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得する交差線位置情報取得手段と、取得された交差線の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出手段と、その傾斜検出手段が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正手段とを有する。
交差線位置情報取得手段が、プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する撮像素子および撮像レンズを有するイメージセンサであり、傾斜検出手段が、撮像素子における撮像画像から、投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線を検出し、その交差線と撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出部であり、画像歪み補正手段が、傾斜検出部が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路であってもよい。
投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線は、プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線であり、投影装置の光軸と正面の壁との水平方向の傾斜角度が算定されてもよく、プロジェクタの正面の壁と横壁の如き鉛直方向の平面との交差線であり、投影装置の光軸と正面の壁との垂直方向の傾斜角度が算定されてもよく、プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線、およびプロジェクタの正面の壁と横壁の如き鉛直方向の平面との交差線であり、投影装置の光軸と正面の壁との水平方向および鉛直方向の傾斜角度が算定されてもよい。
他の態様では、プロジェクタの投射方向の投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得する交差線位置情報取得手段と、プロジェクタの投射光軸を含む垂直面上における投射光軸の傾斜角度を検出する垂直方向傾斜角度取得手段と、取得された水平方向の交差線の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との水平方向の傾斜角度を算定する傾斜検出手段と、その傾斜検出手段が算定した水平方向傾斜角度と垂直方向傾斜角度取得手段が取得した垂直方向傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正手段とを有する。
交差線位置情報取得手段は、プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する撮像素子および撮像レンズを有するイメージセンサであり、垂直方向傾斜角度取得手段は、プロジェクタの投射光軸を含む垂直面上における投射光軸の傾斜角度を検出する垂直方向傾斜センサであり、傾斜検出手段は、撮像素子における撮像画像から、プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線を検出し、その交差線と撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との水平方向の傾斜角度を算定し、垂直方向傾斜センサから投影装置の光軸と投射面との垂直方向の傾斜角度を取得する傾斜検出部であり、画像歪み補正手段は、傾斜検出部が算定した水平方向および垂直方向の傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路であってもよい。
交差線と撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいて行なわれる傾斜検出部におけるプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との水平方向の傾斜角度の算定は、垂直方向の2交点間の距離と、イメージセンサの光軸とそのイメージセンサの撮像範囲限界線との垂直方向の距離と、撮像範囲の垂直方向の開き角度とから2交点の光軸に平行な方向の距離を三角関数を用いて算出し、2交点の光軸に平行な方向の距離と、2交点の水平方向の距離と、撮像範囲の水平方向の開き角度とから三角関数を用いて算出されてもよく、予め光軸と投射面との水平方向の傾斜角度と位置情報から得られる変数との関係について設定されたテーブルに基づいて算定されてもよい。
撮像素子における撮像画像からの投射面となる平面とその平面と交差する面との交差線の検出が、撮像画像に入射した外部光線の照度の変化する位置を検出することによって行なわれてもよく、投影装置より投射された垂直方向および水平方向のいずれかの2本以上の直線のテストパターンの反射光の撮像画像上に現れる屈折点を取得して、その屈折点を結んだ直線を算出し、その直線を投射面となる平面とその平面と交差する面との交差線としてもよい。
交差線位置情報取得手段が、プロジェクタによる投射画像を含む所定の範囲の任意の位置にレーザ光を投射可能であって指定した位置の仮想画面上の位置情報を取得可能なレーザ測位装置であり、傾斜検出手段が、レーザ測位装置によって指定された仮想画面上の位置情報から、投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線を検出し、その交差線と仮想画面上に設定された所定の基準線との交点の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出部であり、画像歪み補正手段が、傾斜検出部が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路であってもよい。
本発明のプロジェクタの台形歪み補正方法は、
プロジェクタの投射方向の投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得するステップと、取得された交差線の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定するステップと、その傾斜検出手段が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正するステップとを有する。
他の態様では、プロジェクタの投射方向の投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得するステップと、垂直方向傾斜角度取得手段がプロジェクタの投射光軸を含む垂直面上における投射光軸の傾斜角度を検出するステップと、傾斜検出手段が取得された水平方向の交差線の位置情報に基づいてプロジェクタの投影装置の光軸と投射面との水平方向の傾斜角度を算定するステップと、傾斜検出手段が算定した水平方向傾斜角度と垂直方向傾斜角度取得手段が取得した垂直方向傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより投射面の画像における台形の歪みを補正するステップとを有する。
本発明は、基本的に鉛直に配置されている投射面の壁面とそれに交差する面との交差線の位置情報を基に、プロジェクタの投射光軸に対する投射面の水平方向および垂直方向の傾斜角度を算定できるので、簡単な機構で映像の台形歪を補正することができるという効果がある。
垂直方向傾斜センサと組み合わせた場合は、イメージセンサの撮像範囲に入りやすい正面の壁と天井との交差線から水平方向の傾斜角度が取得すればよいので適用範囲が広くなり、容易にプロジェクタの水平および垂直方向の傾斜に起因する台形歪みを補正できるという効果がある。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図であり、図2は本発明の第1の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式図であり(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。
プロジェクタ10は、投射レンズ21と表示部22とを有する投影装置20と、表示部22の映像を制御する画像制御部23と、台形歪み補正装置30と、全体の動作を制御する中央処理装置60とを備える。台形歪み補正装置30では投射面70である正面の壁とプロジェクタ10の傾斜角度を算定して入力した映像の画像歪みを補正し、画像制御部23が表示部22の出力映像を制御することにより投射面70の映像の歪みが補正される。映像の歪みの補正は中央処理装置60によって所定の手順で自動的に行われる。
第1の実施の形態では、台形歪み補正装置30は、プロジェクタ10の前面に設けられて所定の方向の光軸と撮像範囲を有する撮像レンズ51と、撮像レンズ51を透過する光を受光して撮像画像の所望の位置情報を出力するように撮像レンズ51の光軸と垂直になるように設けられて撮像面が撮像レンズの撮像範囲に対応した受像範囲となる撮像素子53とを有するイメージセンサ50、撮像素子53の画像を情報として取り込む画像取込部31、取り込んだ画像の位置情報の解析から正面壁とプロジェクタ10の傾斜角度を算定する傾斜検出部32、投影装置20で投射するための映像情報が入力する映像入力部41、傾斜検出部32で算定された傾斜角度に基づいて映像入力部41の映像の台形歪みの補正を行って画像制御部23へ出力する画像歪み補正回路33とを備えている。撮像素子53は画像を画素として出力できる撮像管やCCDなどの2次元固体撮像素子である。
本発明の第1の実施の形態では、イメージセンサ50の撮像素子53で取得された投射面70となる壁面とその壁面と交差する天井あるいは床面との水平方向の交差線、または投射面70となる壁面とその壁面と交差する横の壁面との垂直方向の交差線の画面上の位置情報に基づいて、プロジェクタ10の投影装置20の投射光軸27と投射面70との水平方向および/または垂直方向の傾斜角度を算定することを特徴とする。
交差線の位置情報の取得には色々な方法があるが、撮像素子53を用いた画像上の交差線の位置情報の取得には2つの方法がある。第1の方法では、プロジェクタ10の正面側の投射面70を含む反射面から、撮像レンズ51を通過して撮像素子53に入力した全反射光の撮像画像上の照度の変化線を境界線として取得する。この場合交差線はイメージセンサ50の撮像範囲に含まれている必要がある。撮像レンズ51と撮像素子53との組合せはデジタルカメラなので通常境界線は照度の変化点として認識でき、相応の照度の差があれば画素の解析により位置情報を得ることができる。投射面70となる壁面とその壁面と交差する壁面、天井、床面の撮像レンズの光軸となす角度は交差線を境界として変化するので通常は撮像素子53での交差線の確認は反射光の照度の変化によって可能である。明確な境界線を取得するために適宜フイルタ処理を行うなどの操作を行ってもよい。
第2の方法は投影装置20の投射範囲を十分に大きく天井や床あるいは横壁にかかるように拡大できる場合の方法であり、投影装置20より投射面70を含む前方の面に垂直方向または水平方向の2本以上の直線のテストパターンを投射し、テストパターンからの反射光の撮像画面上に現れる屈折点を取得して、その屈折点を結んだ直線を算出し、その直線を投射面となる平面とその平面と交差する面との交差線とする、
例えば、投射面70となる壁面とその壁面と交差する天井に、複数の鉛直方向のテストパターンを投射すると、壁面が投影装置20の投射光軸27に対して傾斜しているので、壁面から天井にかけ屈折したテストパターンの映像が生じ、その反射光がプロジェクタ10の撮像レンズ51を透過して撮像素子53の撮像画面にテストパターン画像として入射する。従ってテストパターン画像は交差線の位置に対応する交点を有する2本の直線から構成される。交差する2本の直線のそれぞれに2点の検出点の座標を設定して直線方程式によりそれぞれの直線を求め、その交点として直線の交点を求めることができる。2本のテストパターンから直線の交点が2点得られると、それぞれの座標から交差線を直線方程式で求めることができる。プロジェクタ10は固定画像型の表示デバイスであれば本発明は適用できる。
次に、本発明の第1の実施の形態のプロジェクタの台形歪み補正装置における投射光軸と投射面との傾斜角度の算定方法について説明する。ここでは投射レンズ21の投射光軸27と撮像レンズ51の光軸とは平行であるとして説明するが、投射レンズ21の投射光軸27と撮像レンズ51の光軸とが平行でない場合は、既知である投射レンズ21の投射光軸27と撮像レンズ51の光軸との関係に基づいて投射レンズ21の投射光軸27と投射面70との傾斜角度を算定する。
図3はイメージセンサの撮像範囲が正面の壁を含み隣接する壁、天井、床面まで広がるようにプロジェクタを設置した場合の投射映像範囲とイメージセンサ撮像範囲を示す断面模式図であり、(a)は上から見た上面断面模式図、(b)は横から見た側面断面模式図であり、図4は図3におけるイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。
ここで投射映像範囲71は投射レンズ21から投射された映像が表示される範囲であり、イメージセンサ撮像範囲72はイメージセンサ50の映像撮像範囲である。プロジェクタ10は正面の壁61に対して水平方向ではほぼ中央に正対して配置されて映像の投射が行われており、鉛直方向では、通常プロジェクタが、若干の打ち上げ角度をもって設計されているため、プロジェクタ10の前後方向の水平線よりも、投射映像が若干上方向を向いている。イメージセンサ50の映像の撮像範囲は、プロジェクタの投射映像範囲よりも広く取られており、図3、図4の設置状態では、正面の壁61、右の横壁62、左の横壁63、天井64、床面65などが撮像範囲に含まれている。
一方、水平方向にプロジェクタ10を傾斜させて、正面の壁61に対してプロジェクタ10の投射光軸27が傾斜するようにして映像を投射することは、昨今ではよく行われている。これは、垂直方向のみならず、水平方向の台形歪みを補正する機能がプロジェクタ10に備わったことによる。図5は正面の壁に対してプロジェクタの投射光軸が水平に傾斜するように映像を投射した場合の投射映像範囲とイメージセンサ撮像範囲を示す断面模式図であり、(a)は上から見た上面断面模式図、(b)は横から見た側面断面模式図であり、図6は図5におけるイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。
しかしながら、これまでの水平方向の台形歪みを補正するための調整は、調整用のバーや、投射する位置をポインタにて指定する方法などによって手動で調整を行う必要があった。別の方法として、スクリーンが壁に設置されている場合は、スクリーンの枠などを検出して、自動的に補正する方法もあったが、スクリーンが設置されていない壁に投射表示する場合は、相変わらず手動による調整が必要となっていた。
さて、図5に示すような、水平方向のみに傾斜を設けた投射形態の場合、イメージセンサ50の撮像素子53の撮像画像は図6のようになる。正面の壁61と天井64、正面の壁61と床面65が交差する交差線の映像は、図4に示される撮像画像と異なって、傾斜をもった状態で撮像されている。
台形歪測定装置30の傾斜検出部32は、画像取込部31が取り込んだイメージセンサ50の撮像素子53の画像から上述の方法でこの交差線を検出し、画像補正のためのパラメータを生成して画像歪み補正回路33に出力する。
傾斜検出部32の動作について説明する。図7は、図4の撮像画像から正面の壁と天井との交差線を検出した状態を示す模式図であり、図8は、図6の撮像画像から正面の壁と天井との交差線を検出した状態を示す模式図であり、(a)は画像の模式図、(b)は撮像画像における交差線の位置情報を特定するために、撮像画像の中心点を原点として水平方向および鉛直方向の所定の位置に基準線を仮想線として設けた状態を示す模式図である。ここで検出された正面の壁と天井とで形成された交差線は太い線によって示されている。
図7、図8を比較して明らかなように、プロジェクタ10本体が水平方向に傾斜をもって正面の壁61に投射表示されるときは、投射レンズ21の近傍に設置されたイメージセンサ50もそれに伴って正面の壁61に対して水平方向の傾斜を持ち、その結果交差線は撮像画面上で傾斜をもった状態で認識される。
このとき、プロジェクタ10本体が正面の壁61に対して水平方向のみに傾いていると仮定すると、図8における正面の壁の映像61bと天井の映像64bとの交差線66bの撮像画像上の傾斜角度を、イメージセンサ50に認識された位置情報によって特定することにより、正面の壁61とプロジェクタ10本体との傾斜角度を特定することができる。
正面の壁61とプロジェクタ10本体との傾斜角度を特定する方法の一例を説明する。正面の壁61は鉛直方向に設けられており、天井64は水平方向に設けられており、従って正面の壁61と天井64とは互いに垂直に接しており、接した部分によって構成される交差線は重力方向に直交しているとしたときに、プロジェクタ10が正面の壁61に対して水平方向のみに傾斜している場合は、図8に示すような交差線66bが上述の方法によってイメージセンサ50の撮像画像から検出される。ここで交差線66bは太い線で示されている。
図8(b)では、中心点Cより左右に所定の間隔で左鉛直基準線V1、右鉛直基準線V2が設けられ、交差線66bと左鉛直基準線V1、右鉛直基準線V2との交点をそれぞれa0、a1とし、中心点Cを通る中央鉛直基準線V0と交差線66bの交点を通る水平線を第1水平基準線H1としたものである。ここで交点a0、a1の位置情報は中心点Cを原点とするx、yの2次元座標で表すことができる。ここでは交差線66bの交点a0−a1間が太い線で示されている。
プロジェクタ10の投射光軸27が正面の壁61に対して水平方向のみの傾斜であれば、イメージセンサ50の撮像素子53上に撮像された正面の壁の映像61bと右の横壁の映像62bとで構成される交差線67bについては、画像上でも垂直な線を維持する。交差線66bのa0−a1のラインは、イメージセンサ50における撮像画像上では水平に見えないが、実際の正面の壁61と天井64の交差線の物理的な位置は、水平な状態を維持しているのは明らかである。
図9は、図5における実際の正面の壁と天井との交差線とプロジェクタの撮像素子の画像における交差線の映像との関係を説明するための模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。図9において符号Vで示される破線はプロジェクタの撮像素子の画像面を説明するための仮想面であり、仮想面Vは撮像素子53の画像面の中心点Cと撮像レンズ51の中心52を結ぶ光軸55に垂直な面であり、この仮想面Vと平行な撮像素子53の画像面にはこの仮想面Vが縮小されて表示される。
図9において図8(b)の交差線66bと左鉛直基準線V1、右鉛直基準線V2との交点a0、a1は、仮想面Vを交点a0を通る面と仮定すると、交点a1は仮想面V上ではa1’となる。ここでa1と仮想面Vとの距離をL、仮想面Vと撮像レンズ中心52との光軸55に平行な距離をL0、a1とa1’の光軸55に平行な水平面上で光軸55に垂直方向の距離をWC、仮想面V上での交点a0とa1’との水平方向の距離をWT、水平面上での撮像レンズ中心52と交点a1とを結ぶ線と光軸55とのなす角度をβ、水平面上でのイメージセンサ撮像範囲72の限界線と光軸55とのなす角度をβ0、水平面上での交差線66bと仮想線Vとのなす角度をφ、光軸55を含む水平面から交点a0までの垂直距離をHa0、光軸55を含む水平面から交点a1’までの垂直距離をHa1、光軸55を含む水平面からイメージセンサ撮像範囲72の限界線と仮想面Vとの交点までの垂直距離をH0、垂直面上での撮像レンズ中心52と交点a1とを結ぶ線と光軸55とのなす角度をθ、垂直面上でのイメージセンサ撮像範囲74の限界線と光軸55とのなす角度をθ0とする。
側面図である図9(b)において、横方向から交差線66bのa0−a1のラインを観察すると、実際の交点は水平に並んだa0、a1となるが、イメージセンサ50の撮像画像は、3次元的に放射状の撮像範囲72を持っており、具体的には、イメージセンサ50の撮像範囲の角度θ0×2に対して、a1の点はθで表せる角度で撮像される。イメージセンサ50の2次元撮像画像は、例えば図9(b)において、仮想面Vにそれぞれの点を投影したものと相似となる。従って、交点a1についても、仮想面V上の点a1’に投影された形で見えることになる。
イメージセンサ50の光軸55とイメージセンサ撮像範囲72の限界線との角度をθ0、撮像レンズの中心52と点a1’を結ぶ線と光軸55との間の角度をθとすると、a1と仮想面Vとの距離Lは次の式で求められる。
tanθ0=H0/L0 L0=H0/tanθ0
tanθ=Ha1/L0 L0=Ha1/tanθ
H0/tanθ0=Ha1/tanθ tanθ=tanθ0×Hal/H0
ここで、tanθ0は既知であり、Hal、H0の位置情報は撮像素子53の撮像画面より求められるので、tanθ、従って、θを求めることができる。三角形a0、a1、a1’において、
L=(Ha0−Ha1)/(tan-1θ)
が成り立つのでLを求めることができる。
また、上面図である図9(a)において、上方向から交差線66bのa0−a1のラインを観察すると、交差線66b上のa0−a1のラインは仮想面Vに対して傾斜していることが分かる。図9(b)で説明したのと同様に、イメージセンサ50の撮像画像は、3次元的に放射状の撮像範囲72を持っており、実際の点a1は、仮想面Vにおいてa1’の点に位置するように見える。この時、本来求めたいイメージセンサ50の光軸55に垂直な面に対する正面の壁61の傾斜角度は、図中φで表された角度である。本図において、イメージセンサ撮像範囲72の広がり角β0は既知であり、また、仮想的に定めたa0、a1の位置情報も図8に示す撮像素子53の撮像画像から求められるので以下の式によって、角度φを求めることが可能である。
tanβ0=W0/2L0 L0=W0/2tanβ0
tanβ=WT/2L0 L0=WT/2tanβ
W0/2tanβ0=WT/2tanβ tanβ=tanβ0×WT/W0
ここで、tanβ0は既知であり、WT、W0の位置情報は図8に示す撮像素子53の撮像画面より求められるので、tanβを求めることができる。また、
WC=Ltanβ
である。従って、
φ=tan-1[L/(WC+WT)]
であり、L、WC、WTは算出できるので、傾斜角φを求めることができる。
この演算は上述の通り三角関数を扱う演算であるため、プロジェクタに搭載されているCPUでは非常に重い処理となる。従って高能力のCPUを必要とするので、予め光軸27と投射面70との水平方向の傾斜角度と位置情報から得られる変数との関係のテーブルを設定して、そのテーブルを参照して求めてもよいが、高能力のCPUで演算してもよい。なお、tanθ/tanθ0 はθ/θ0 と近似しているので、
θ=θ0×Hal/H0
と近似計算してLを求めても大きな違いはない。
さらに、CPUによる計算を省略するための手段として、上述の三角関数値を予めメモリなどにデータとして記憶して読み出すことは一般に行なわれている。また、例えば図8におけるa0,a1両点をイメージセンサ上のxy座標にて表し、その座標をそれぞれ(xa0、ya0)、(xa1、ya1)とし、それらの座標そのものを入力数値として、角度、または最終的な画像変換のための必要データを予めメモリに記憶しておくなどすれば、大幅に計算量を削減できる。
また、イメージセンサのレンズは、通常歪みを持っており、本発明において、正確な位置情報を算出するためにもこの歪みを考慮することが必要な場合が多い。各種演算を開始する以前に、イメージセンサからの位置情報を、例えばレンズの歪み補正情報を考慮するために、入力画像の位置情報(x0、y0)を歪み補正を適用した(x0’、y0’)に変換するテーブルなどを適用することで補正が可能となる。
上述したイメージセンサxy座標そのものを用いて角度、または最終的な画像変換のための必要データをメモリに記憶しておく方法において、イメージセンサのレンズの歪み補正を予め適用したデータとして用意しておけば、別なステップとしてイメージセンサのレンズの歪み補正を行う必要がなくなる。
これにより特定された傾斜角度より、画像歪み補正回路33が公知の方法で画像台形歪み補正の補正パラメータを生成して、入力した映像に適用することで入力した映像の自動台形歪み補正が可能となる。
同様に、プロジェクタ10本体を正面の壁61に対して垂直方向のみに傾斜させた場合は、図10の様な映像がイメージセンサ50によって撮影される。図10はプロジェクタ本体を正面の壁に対して垂直方向のみに傾斜させた場合のイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。この場合も水平方向に傾斜させた場合と同様に、正面壁の映像61cと右横壁の映像62cとで構成される交差線67cの傾斜の計算を上述の方法と同様に行えば、プロジェクタ10本体の正面の壁61に対する垂直方向の傾斜角度が算定でき自動台形歪み補正が可能となる。
次に、プロジェクタ10本体が正面の壁61に対して水平および垂直方向に傾いたと仮定したときについての傾斜角度の算定方法について説明する。正面の壁61に対してプロジェクタ10が水平および垂直方向に同時に傾いている時は、図11に示されるような画像が、イメージセンサによって撮影できる。図11はプロジェクタ本体を正面の壁に対して水平および垂直方向に傾斜させた場合のイメージセンサの撮像素子の画像であり(a)は画像の模式図、(b)は交差線のみを強調して表示した画像の模式図である。図11において、正面の壁の映像61dと天井の映像64dとの交差線66dおよび正面の壁の映像61dと右の横壁の映像62dとの交差線67dとを抽出し、交差線66dと交差線67dとの交点をe0、交差線66dの映像内の左側の終点をe1、交差線67dの撮像範囲の限界線との交点をe2とし、画像中心点Cを原点として中央鉛直基準線V0、中央水平基準線H0、交点e0を通る右側鉛直基準線V3、第2水平基準線H2を想定し、交点e0、終点e1、交点e2のx、y、z座標を算出する。
線分e0−e1および線分e0−e2は、交点e0のイメージセンサ撮像画像上の座標(x、y、z)と、それぞれの線分がイメージセンサ撮像画像上の水平線、垂直線となす角度φh、φv、並びにそれぞれの線分がなす角度φcによって、固有な状態を表すことができる。
図12は、プロジェクタに対して正面の壁が正対しているときと傾斜した場合のプロジェクタと正面の壁との関係を説明するための模式図であり、(a)はプロジェクタを固定とした場合の正面の壁の回転を示す模式図、(b)はイメージセンサ撮像範囲内で線分が回転したときの状態を説明するための模式図である。(b)には壁に対応する線分Sが支点Cr0を中心としてイメージセンサ50から見て、前後方向に回転している様子を上方向より観察した状態が示されている。この時、重力に対して鉛直な壁を示すS面の端にあたる注目点d0はCr0を中心に回転することによってd1ならびにd2の様に位置が変化する。
イメージセンサ撮像画像上で注目点d0の変化する位置を特定できるのは、イメージセンサ50から見て、d2の様に支点Cr0と同じ位置になった場合(この場合は、イメージセンサ50から見て、壁が同一方向に見えるまで回転していることを意味し、通常それはあり得ない)から、イメージセンサ50から引いた放射状の仮想線とSとが直角の角度となるd1点に位置する場合(この場合、イメージセンサから見て、壁の右側が手前方向に回転していることを意味する)までの間である角度ψの範囲である。このように仮想面Vを回転させることにより交差線の映像に対応する注目点の位置は移動する。プロジェクタ10の正面の壁に対する傾斜角度が0となれば図4に示されるように交差線は水平あるいは鉛直となるので、仮想面Vをx軸周りとy軸周りに回転させて交点e0、e1、e2の座標回転を行い、線分e0−e1、線分e0−e2がそれぞれ水平ならびに垂直となる回転角度を求めることによりプロジェクタ10の正面の壁に対する傾斜角度を求めることができる。
また、イメージセンサ50から観察して上記図11(b)のe0(x、y、z)、φh、φv、φcを特定することにより、プロジェクタが映像を投射表示すべき正面壁の傾斜が特定できる。同時に、イメージセンサそのものの回転角度も特定が可能である。このことから、プロジェクタ10本体の重力方向などに対する傾斜角度についても検出が可能となる。上記の方法によって、検出されたプロジェクタ10本体の壁面に対する回転に伴う傾斜角度に基づいて、台形歪み補正装置30の傾斜検出部32によって、画像を表示すべき位置、形状などを示すパラメータを算出し、画像歪み補正回路33に適用することで、自動的に壁面に対して適切な形状に画像を表示することが可能となる。
また、この時、同時に交差線の位置をも検出できることになる。通常、投射表示される画像は、正面壁のみに投射表示され、天井や横の壁には投写されないよう設置する。本検出の結果得られた交差線の位置に対して、正面壁のみに映像を投射表示するよう、画像形状を設定することも可能となる。
これまで、正面の壁とそれに接する面と間の交差線を利用してプロジェクタと正面の壁との傾斜角度を取得することとしていたが、正面の壁とそれに接する水平な机との接触面なども交差線として利用することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態のプロジェクタの台形歪み補正装置における投射光軸と投射面との傾斜角度の算定方法について説明する。図13は本発明の第2の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。第2の実施の形態では台形歪み補正装置30に、機械の据付の心出しなどにも利用されている加速度検出素子を用いた傾斜センサ(Gセンサ)であって、重力の方向に対する傾斜角度を精密に測定し数値データとして出力する垂直方向傾斜センサ54が設けられている以外は第1の実施の形態と構成も動作も同じなので、同じ構成要素には同じ符号を付し同一の部分についての説明を省略する。
第1の実施の形態では、イメージセンサ50の撮像画像からの情報のみで、画像の台形歪み補正を行ってきたが、プロジェクタ10の正面の壁61に対する水平方向および垂直方向の傾斜角度を取得するためには、正面の壁61と天井64との交差線66のような水平方向の交差線と、正面の壁61と右側の横壁62との交差線67のような鉛直方向の交差線とがイメージセンサ撮像範囲に含まれている必要がある。映像は一般に壁の上の方に投射されることが多いので正面の壁61と天井64との交差線66はイメージセンサ撮像範囲72に含まれることが多いが、映像は一般に壁の中央部の上の方に投射されることが多いので、正面の壁61と横壁62、63との交差線67はイメージセンサ撮像範囲72に含まれないことが多い。
この場合正面の壁61と天井64とで構成される交差線66一つのみで画像補正を行おうとすると、垂直方向の傾斜に対する補正が行われないのでプロジェクタ10本体が水平におかれている必要があり、垂直方向の傾斜がある場合は良好な歪み補正を行うことができなかった。
第2の実施の形態では、垂直方向傾斜センサ54が検出した垂直方向の傾斜角度は傾斜検出部32に入力され、傾斜検出部32では撮像素子53の画像を取り込んだ画像取込部31の正面の壁61と天井64との交差線66の位置情報により水平方向の傾斜角度を算出するとともに、垂直方向傾斜センサ54が検出した垂直方向の傾斜角度と合わせて画像歪み補正回路33に出力し、画像歪み補正回路33はLSI制御パラメータを生成して映像入力部41から入力する映像の垂直方向と水平方向の台形歪み補正を行って画像制御部23へ出力する。
ここでは垂直方向傾斜センサ54は、重力の方向を利用した加速度センサ/重力センサで説明したがこれに限定されるものではなく、例えばプロジェクタ10本体のチルト機構の角度を知る手段であってもよい。
図14は第2の実施の形態においてイメージセンサの撮像画像の壁面と天井との交差線の位置情報から水平方向の傾斜角を取得し、垂直方向傾斜センサより垂直方向の傾斜角を取得して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。画像取込部31がイメージセンサ50の撮像素子53から画像情報を取得し(ステップS1)、傾斜検出部32が、画像情報から正面の壁の映像61bと天井の映像64bとの交差線66bを取得し(ステップS2)、画像の左右の基準線V1、V2と交差線66bとの交点a0、a1を取得し(ステップS3)、交点a0、a1に座標を付与し(ステップS4)、垂直方向の2交点間の距離と、光軸55と画像の撮像範囲限界線との垂直方向の距離と、撮像範囲の垂直方向の開き角度θ0から2交点の光軸に平行方向の距離を算出し(ステップS5)、2交点の光軸に平行方向の距離と、2交点の水平方向の距離と、撮像範囲の水平方向の開き角度β0からプロジェクタの水平方向の傾斜角度を算出し(ステップS6)、垂直方向傾斜センサ54からプロジェクタの垂直方向の傾斜角度を取得して(ステップS7)、画像歪み補正回路33に出力し、画像歪み補正回路33ではLSI制御パラメータを生成し(ステップS8)、プロジェクタ用画像処理LSIを制御することにより(ステップS9)、入力映像24が修正されて表示部22で出力映像25となる(ステップS10)。この出力映像25は投射面70に投射されると入力映像24と相似の映像となる。
次に、本発明の第3の実施の形態のプロジェクタの台形歪み補正装置における投射光軸と投射面との傾斜角度の算定方法について説明する。図15は本発明の第3の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。
第1と第2の実施の形態では、イメージセンサ50と画像取込部31とによって投射面となる平面とその平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得していたが、第3の実施の形態では、プロジェクタによる投射画像を含む所定の範囲の任意の位置に、レーザ光を投射可能なレーザポインタ151を用いて所望の位置を指定できるレーザ測位装置150と、所望の位置を投射面である平面と他の平面と交差線上の2箇所以上の点であるとしたときに仮想画面上の位置情報を取得可能な位置取得部131を用いて交差線の仮想画面上の交差線の位置情報を取得して傾斜検出部32に出力する。傾斜検出部32は第1、第2の実施の形態では画像取込部31から取得した位置情報と同様にこの位置情報を処理することによりプロジェクタ10の投影装置20の投射光軸27と投射面70との傾斜角度を算出する。
イメージセンサ50と画像取込部31がレーザ測位装置150と位置取得部131に代わった以外は第1の実施の形態と構成も動作も同じなので同じ符号を付して説明を省略する。レーザ測位装置150による交差線の位置情報の入力方法は色々あるが、ここではレーザ光の投射方向が任意に制御でき入光位置が投射面である平面と交差する平面との交差線と一致したときに入力された信号によって仮想画面上での位置が設定できるレーザ測位装置150を例として説明する。
図16はレーザ測位装置の構成と動作を説明するための模式図であり、(a)はレーザポインタの動作を示す模式図、(b)はレーザポインタの動作規制方法の模式図、(c)はレーザ測位装置の取り付け状態を示す模式図である。例えば、図16(a)に示すような支点152を中心に上下左右に可動であるレーザポインタ151を有するレーザ測位装置150を用意し、図16(b)に示すようなH型の孔を持ったH孔プレート154などにこのレーザポインタ151の筒部分を通すことによりレーザポインタ151から投射されるレーザ光が孔に沿った方向に移動可能となる。ここで支点152には垂直方向ならびに水平方向についての移動量(角度)を測定する不図示の移動量取得部を設けておき、レーザポインタ151は手動にて移動させるものとする。
レーザ測位装置150はプロジェクタ10の投射レンズ21の近傍に図16(c)に示すように設置され、図17(a)のようにレーザポインタ151を上下左右に移動させてレーザ光153を壁と壁との交差線にポイントさせ、識別のためにボタンを押すなどによってその位置を位置取得部131の仮想画面に位置情報として出力できる。図17(b)に示すように位置取得部131の仮想画面上にa0、a1の2点が取得できると、図8、図9を参照して第1の実施の形態で説明した方法でプロジェクタ10の投射光軸27の投射面70に対する傾斜角度が取得できる。図17は投射面である正面の壁と上部で接する天井との交差線を取得する方法を説明する模式図であり、(a)は室内を側面から見た側面断面模式図、(b)は位置取得部の仮想画面上にa0、a1の2点が取得できた状態である。
本発明の第1の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式図である。(a)は正面図である。(b)は側面図である。(c)は上面図である。 イメージセンサの撮像範囲が正面の壁を含み隣接する壁、天井、床面まで広がるようにプロジェクタを設置した場合の投射映像範囲とイメージセンサ撮像範囲を示す断面模式図である。(a)は上から見た上面断面模式図である。(b)は横から見た側面断面模式図である。 図3におけるイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。 正面の壁に対してプロジェクタの投射光軸が水平に傾斜するように映像を投射した場合の投射映像範囲とイメージセンサ撮像範囲を示す断面模式図である。(a)は上から見た上面断面模式図である。(b)は横から見た側面断面模式図である。 図5におけるイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。 図4の撮像画像から正面の壁と天井との交差線を検出した状態を示す模式図である。 図6の撮像画像から正面の壁と天井との交差線を検出した状態を示す模式図である。(a)は画像の模式図である。(b)は撮像画像における交差線の位置情報を特定するために、撮像画像の中心点を原点として水平方向および鉛直方向の所定の位置に基準線を仮想線として設けた状態を示す模式図である。 図5における実際の正面の壁と天井との交差線とプロジェクタの撮像素子の画像における交差線の映像との関係を説明するための模式図である。(a)は上面図である。(b)は側面図である。 プロジェクタ本体を正面の壁に対して垂直方向のみに傾斜させた場合のイメージセンサの撮像素子の画像の模式図である。 プロジェクタ本体を正面の壁に対して水平および垂直方向に傾斜させた場合のイメージセンサの撮像素子の画像である。(a)は画像の模式図である。(b)は交差線のみを強調して表示した画像の模式図である。 プロジェクタに対して正面の壁が正対しているときと傾斜した場合のプロジェクタと正面の壁との関係を説明するための模式図である。(a)はプロジェクタを固定とした場合の正面の壁の回転を示す模式図である。(b)はイメージセンサ撮像範囲内で線分が回転したときの状態を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。 第2の実施の形態においてイメージセンサの撮像画像の壁面と天井との交差線の位置情報から水平方向の傾斜角を取得し、垂直方向傾斜センサより垂直方向の傾斜角を取得して表示部の出力映像を修正する過程を示す模式的流れ図である。 本発明の第3の実施の形態の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタの模式的ブロック構成図である。 レーザ測位装置の構成と動作を説明するための模式図である。(a)はレーザポインタの動作を示す模式図である。(b)はレーザポインタの動作規制方法の模式図である。(c)はレーザ測位装置の取り付け状態を示す模式図である。 投射面である正面の壁と上部で接する天井との交差線を取得する方法を説明する模式図である。(a)は室内を側面から見た側面断面模式図である。(b)は位置取得部の仮想画面上にa0、a1の2点が取得できた状態である。
符号の説明
10 プロジェクタ
20 投影装置
21 投射レンズ
22 表示部
23 画像制御部
24 入力映像
25 出力映像
27 投射光軸
30 台形歪み補正装置
31 画像取込部
32 傾斜検出部
33 画像歪み補正回路
41 映像入力部
50 イメージセンサ
51 撮像レンズ
52 撮像レンズ中心
53 撮像素子
54 垂直方向傾斜センサ
55 光軸
60 中央処理装置
61 正面の壁
61a、61b、61c、61d、61f、61g 正面の壁の映像
62 右の横壁
62a、62b、62c、62d 右の横壁の映像
63 左の横壁
63a、63c、63d 左の横壁の映像
64 天井
64a、64b、64c、64d 天井の映像
65 床面
65a、65b 床面の映像
66a、66b、66d、67b、67d 交差線
70 投射面
71、71a、71b、71c、71d 投射映像範囲
72 イメージセンサ撮像範囲
131 位置取得部
150 レーザ測位装置
151 レーザポインタ
152 支点
153 レーザ光
154 H孔プレート
161 正面の壁の部分
162 右の壁の部分
164 天井の部分
165 床の壁の部分
C 中心点
H0 中央水平基準線
H1 第1水平基準線
H2 第2水平基準線
V 仮想面
V0 中央鉛直基準線
V1 左鉛直基準線
V2 右鉛直基準線
S1〜S10 ステップ

Claims (14)

  1. プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定して該投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する台形歪み補正装置を備えたプロジェクタであって、
    前記プロジェクタの投射方向の投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得する交差線位置情報取得手段と、
    取得された交差線の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出手段と、
    該傾斜検出手段が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正手段とを有する、台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  2. 前記交差線位置情報取得手段が、前記プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する撮像素子および撮像レンズを有するイメージセンサであり、
    前記傾斜検出手段が、前記撮像素子における撮像画像から、前記投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線を検出し、該交差線と前記撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出部であり、
    前記画像歪み補正手段が、前記傾斜検出部が算定した傾斜角度に従って前記投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路である、請求項1に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  3. 前記投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線は、前記プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線であり、前記投影装置の光軸と前記正面の壁との水平方向の傾斜角度が算定される、請求項1または請求項2に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  4. 前記投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線は、前記プロジェクタの正面の壁と横壁の如き鉛直方向の平面との交差線であり、前記投影装置の光軸と前記正面の壁との垂直方向の傾斜角度が算定される、請求項1または請求項2に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  5. 前記投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線は、前記プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線、および前記プロジェクタの正面の壁と横壁の如き鉛直方向の平面との交差線であり、前記投影装置の光軸と前記正面の壁との水平方向および鉛直方向の傾斜角度が算定される、請求項1または請求項2に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  6. プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定して該投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する台形歪み補正装置を備えたプロジェクタであって、
    前記プロジェクタの投射方向の投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得する交差線位置情報取得手段と、
    前記プロジェクタの前記投射光軸を含む垂直面上における前記投射光軸の傾斜角度を検出する垂直方向傾斜角度取得手段と、
    取得された水平方向の交差線の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との水平方向の傾斜角度を算定する傾斜検出手段と、
    該傾斜検出手段が算定した水平方向傾斜角度と前記垂直方向傾斜角度取得手段が取得した垂直方向傾斜角度に従って前記投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正手段とを有する、台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  7. 前記交差線位置情報取得手段は、前記プロジェクタによる投射画像を含む所定の撮像範囲の撮像面を有する撮像素子および撮像レンズを有するイメージセンサであり、
    前記垂直方向傾斜角度取得手段は、前記プロジェクタの前記投射光軸を含む垂直面上における前記投射光軸の傾斜角度を検出する垂直方向傾斜センサであり、
    前記傾斜検出手段は、前記撮像素子における撮像画像から、前記プロジェクタの正面の壁と天井および床面の如き水平方向の平面との交差線を検出し、該交差線と前記撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との水平方向の傾斜角度を算定し、前記垂直方向傾斜センサから前記投影装置の光軸と前記投射面との垂直方向の傾斜角度を取得する傾斜検出部であり、
    前記画像歪み補正手段は、前記傾斜検出部が算定した水平方向および垂直方向の傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路である、請求項6に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  8. 前記交差線と前記撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいて行なわれる前記傾斜検出部における前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との水平方向の傾斜角度の算定は、
    垂直方向の前記2交点間の距離と、前記イメージセンサの光軸と該イメージセンサの撮像範囲限界線との垂直方向の距離と、撮像範囲の垂直方向の開き角度とから前記2交点の前記光軸に平行な方向の距離を三角関数を用いて算出し、
    前記2交点の前記光軸に平行な方向の距離と、前記2交点の水平方向の距離と、撮像範囲の水平方向の開き角度とから三角関数を用いて算出される、請求項3または請求項7に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  9. 前記交差線と前記撮像範囲内に設定した基準線との交点の位置情報に基づいて行なわれる前記傾斜検出部における前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との水平方向の傾斜角度の算定は、予め光軸と投射面との水平方向の傾斜角度と前記位置情報から得られる変数との関係について設定されたテーブルに基づいて算定される、請求項3または請求項7に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  10. 前記撮像素子における撮像画像からの前記投射面となる平面と該平面と交差する面との交差線の検出が、撮像画像に入射した外部光線の照度の変化する位置を検出することによって行なわれる、請求項2から請求項5および請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  11. 前記撮像素子における撮像画像から前記投射面となる平面と該平面と交差する面との交差線の検出が、前記投影装置より投射された垂直方向および水平方向のいずれかの2本以上の直線のテストパターンの反射光の撮像画像上に現れる屈折点を取得して、該屈折点を結んだ直線を算出し、該直線を前記投射面となる平面と該平面と交差する面との交差線とする、請求項2から請求項5および請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  12. 前記交差線位置情報取得手段が、前記プロジェクタによる投射画像を含む所定の範囲の任意の位置にレーザ光を投射可能であって指定した位置の仮想画面上の位置情報を取得可能なレーザ測位装置であり、
    前記傾斜検出手段が、前記レーザ測位装置によって指定された仮想画面上の位置情報から、前記投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線を検出し、該交差線と前記仮想画面上に設定された所定の基準線との交点の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との傾斜角度を算定する傾斜検出部であり、
    前記画像歪み補正手段が、前記傾斜検出部が算定した傾斜角度に従って前記投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する画像歪み補正回路である、請求項1に記載の台形歪み補正装置を備えたプロジェクタ。
  13. プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定して該投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正する、プロジェクタの台形歪み補正方法であって、
    前記プロジェクタの投射方向の投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得するステップと、
    取得された交差線の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との傾斜角度を算定するステップと、
    該傾斜検出手段が算定した傾斜角度に従って投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正するステップとを有する、プロジェクタの台形歪み補正方法。
  14. プロジェクタの投影装置の光軸と投射面との傾斜角度を算定して該投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正するプロジェクタの台形歪み補正方法であって、
    前記プロジェクタの投射方向の投射面となる平面と該平面と交差する平面との交差線の位置情報を取得するステップと、
    垂直方向傾斜角度取得手段によって前記プロジェクタの前記投射光軸を含む垂直面上における前記投射光軸の傾斜角度を検出するステップと、
    傾斜検出手段によって、取得された水平方向の交差線の位置情報に基づいて前記プロジェクタの前記投影装置の光軸と前記投射面との水平方向の傾斜角度を算定するステップと、
    前記傾斜検出手段が算定した水平方向傾斜角度と前記垂直方向傾斜角度取得手段が取得した垂直方向傾斜角度に従って前記投影装置の表示部の出力映像を制御することにより前記投射面の画像における台形の歪みを補正するステップとを有する、プロジェクタの台形歪み補正方法。
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