JP7277267B2 - 計測装置、撮像装置、計測システム及びプログラム - Google Patents

計測装置、撮像装置、計測システム及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、計測装置、撮像装置、計測システム及びプログラムに関し、特に撮像画像に基づく被写体に係る各種計測を行う技術に関する。
寸法計測手法の1つに、計測対象である被写体を撮像し、撮像画像上における被写体像の大きさに基づいて寸法を導出するものがある。例えば工業用途では、部品や製品が仕様通りに加工・組み付けされているかを判断する外観検査に、このような寸法計測手法が採用されている。この他、近年ではスマートフォン等の通信端末では、家具や魚等の被写体を撮像した撮像画像上に、所定の点間の現実空間における距離や、距離把握の基準となる物差しを重畳する機能を備えるものもある。
このような撮像画像に基づく寸法計測では、撮像時の撮像倍率や撮像画角に加え、被写体までの距離(被写体距離、深度情報)が結果導出に必要になる。被写体距離を導出する1つの手法として、撮像光学系と異なる位置から既知のパターンの像を被写体に投影し、撮像画像において投影態様を解析することで被写体距離や被写体の表面形状を導出する手法がある。特許文献1では、既知の間隔の平行光を投光し、それを撮像することで測距を行っている。
特開2017-191024号公報
ところで、上述したような撮像画像に基づく寸法計測を行う対象が、撮像光学系の光軸に対してヨー方向やピッチ方向に傾斜している状況では、奥行き位置の違いによる撮像倍率の変化により、計測精度が低下し得る。これは、手前の測定位置と奥の測定位置とで撮影倍率の差が生じ、撮像画像における空間分解能(解像度)が異なるため、撮像画像において手前の被写体に比べて奥の被写体に割り当てられる単位長さあたりの画素数が少なくなることに起因する。
一方、特許文献1の照射装置では、撮像時に被写体に予め定められた関係の3種類の基準光点を照射し、撮像画像に現れたこれらの交点の位置関係に応じて、計測対象の傾斜状態を取得し、計測結果を補正している。しかしながら、特許文献1の手法は撮像後に奥行き方向での撮像倍率の変化を補正するものであるため、寸法を導出したとしても画素数低下による精度低下を根本的に解決できない可能性があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、撮像画像に基づく計測に際し、計測対象が好適な状態の撮像画像を取得する計測装置、撮像装置、計測システム及びプログラムを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の計測装置は、所定のパターンが投影された、計測対象の平面を有する被写体を撮像した撮像画像、該所定のパターンの情報、及び所定のパターンを投影した投影光学系と撮像光学系の相対位置関係の情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された撮像画像、所定のパターンの情報、及び相対位置関係の情報に基づき、該撮像画像の撮像方向を判断する判断手段と、判断手段により判断される撮像方向に応じた通知を行う第1の通知手段と、を有することを特徴とする。
このような構成により本発明によれば、撮像画像に基づく計測に際し、計測対象が好適な状態の撮像画像を取得することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る計測装置100を示した外観図 本発明の実施形態1に係る計測装置100の機能構成を説明するための図 本発明の実施形態1に係る計測装置100で実行される計測処理を例示したフローチャート 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測項目に係る計測点の入力を説明するための図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測項目に係る計測点の入力を説明するための別の図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測項目に係る計測点の入力を説明するためのさらに別の図 本発明の実施形態及び変形例に係る対象被写体の平面の法線と撮像方向との関係を説明するための図 本発明の実施形態及び変形例に係る対象被写体の平面の法線と撮像方向との関係を説明するための別の図 本発明の実施形態1に係る対象被写体へのパターン投影態様を説明するための図 本発明の実施形態1に係る計測装置100と対象被写体の平面とが正対している状態を説明するための図 本発明の実施形態1に係る投影角と像ずれ量の関係を説明するための図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、対象被写体の平面と正対していない状態の通知態様を例示した図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測結果の提示態様を例示した図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測精度を向上させるためのガイド表示の提示態様を説明するための図 本発明の実施形態1に係る計測装置100における、計測精度を向上させるためのガイド表示の提示態様を説明するための別の図 本発明の変形例に係る計測装置100を示した外観図 本発明の変形例に係る対象被写体へのパターン投影態様を説明するための図 本発明の実施形態2に係る計測装置100で実行される計測処理を例示したフローチャート 本発明の実施形態2における、計測項目に係る計測点の分布状態を例示した図 本発明の実施形態2に係る計測装置100における、寸法導出用に格納される撮像画像を例示した図 本発明の実施形態2に係る計測装置100における、寸法導出用の展開画像を例示した図
[実施形態1]
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
以下に説明する一実施形態は、計測システムの一例としての、距離計測用のパターンを投影する投影光学系と、計測用の撮像光学系とを有する計測装置に、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、既知の位置関係で配置された投影装置及び撮像装置と通信接続されて情報の送受信が可能に構成され、計測対象の撮像態様を解析可能な任意の機器またはこれらの機器で構成されるシステムに適用可能である。
《計測装置100の構成》
図1は、本実施形態に係る計測装置100の外観を示した図である。図示されるように、本実施形態の計測装置100は、撮像用の撮像部102とパターン投影用の投影部101とが計測装置100の筐体に備えられており、1台でパターン投影を行いながらの撮像及び被写体距離の導出が可能に構成されている。本実施形態では、このように計測装置100が撮像部102及び投影部101を備えるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。計測装置100は、撮像部102から取得した撮像画像について、被写体に投影部101が投影したパターンの情報を把握し、撮像画像中の該パターンの状態を解析することで撮像部102の撮像方向を特定可能であればよく、一体となっている必要はない。
次に、図2のブロック図を用いて、本実施形態の計測装置100の機能構成について説明する。
演算部104は、例えばCPUやマイクロプロセッサ、及びワークメモリで構成された制御装置であり、計測装置100が備える各ブロックの動作を制御する。演算部104は、例えば記憶部105に格納されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、不図示のワークメモリに展開して実行することで各ブロックの動作を制御する。また演算部104は、撮像時において、オートフォーカス(AF:自動焦点合わせ)、フォーカス位置の変更、F値(絞り)の変更等の撮像部102の制御処理も行う。また本実施形態の演算部104は、撮像部102によって撮像された画像信号に対する各種の画像処理も行うものとして説明する。
記憶部105は、例えば不揮発性メモリ等の計測装置100が備える記録装置である。記憶部105は、計測装置100が有する各ブロックの動作プログラム等、恒久的な記録が必要となる情報の格納に用いられる。一方、先に述べたワークメモリは、例えば揮発性メモリ等の記憶装置であり、動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力された中間データを一時的に記憶する記憶領域として機能する。
ディスプレイ103は、例えばLCD等の表示装置であり、計測装置100における各種の情報提示を行う。ディスプレイ103は、撮像部102により撮像が行われている際、A/D変換された画像データを表示(スルー表示)することで、デジタルビューファインダとして機能する。また本実施形態ではディスプレイ103は、好適な撮像方向を通知する際のGUIの表示や、計測結果の表示にも用いられる。
操作入力部106は、例えばレリーズスイッチ、設定ボタン、モード設定ダイアル等の計測装置100が備えるユーザ入力インタフェースである。操作入力部106は、各種ユーザ入力インタフェースに対してなされた操作入力を検出すると、該操作入力に対応する制御信号を演算部104に出力する。またディスプレイ103がタッチパネルセンサを備えている態様においては、操作入力部106は、ディスプレイ103に対してなされたタッチ操作を検出するインタフェースとしても機能する。
投影部101は、計測対象の被写体に対して所定のパターンを投影する。投影部101は、投影光学系111、パターン表示部112及び投光部113で構成され、後述の計測処理の必要なタイミングにおいて駆動するよう制御される。
投光部113は、例えば光源や照明等を有した投光機能を実現する。投光部113により照射された光束は、パターン表示部112と投影光学系111を介して計測対象の被写体に対して投影される。パターン表示部112は、例えば液晶パネル、DLP等の像形成装置であり、被写体に対して投影するパターンを形成する。即ち、投光部113によってパターン表示部112が照射されると、パターン表示部112に形成されたパターンが、投影光学系111を介して被写体に対して投影される。なお、本実施形態では投影するパターンを可変とするために、パターン表示部112は液晶素子であるものとして説明するが、空間変調器等のその他の素子が採用されるものであってもよい。
撮像部102は、計測対象の被写体を含む撮像範囲を撮像し、撮像画像に係る画像信号を出力する。撮像部102は、例えばCCDやCMOSセンサ等であってよい撮像素子122を有する。撮像素子122は、撮像光学系121を介して入射した光束によって撮像素子122の撮像面に形成された光学像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。本実施形態では撮像により取得されたアナログ画像信号は、例えば演算部104によりA/D変換処理や調整処理、現像処理等、各種の画像処理を行い、デジタルデータの撮像画像に変換されるものとして説明する。
しかしながら、本発明の実施はこれに限られるものではない。例えば、このような画像処理や変換処理は、撮像部102に備えられた不図示の機能構成により実現され、撮像画像が撮像部102から出力される構成としてもよいし、演算部104とは異なる専用の機能構成により実現されるものであってもよい。換言すれば、本実施形態ではこれらの機能を実現するプログラムを演算部104が実行することによって、該機能が実現されるものとして説明するが、該機能を実現するハードウェアが設けられていてもよい。
《計測処理》
このような構成をもつ本実施形態の計測装置100において、計測対象の被写体(対象被写体について種々の計測を行う計測処理について、図3のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、演算部104が、例えば記憶部105に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、ワークメモリに展開して実行することにより実現することができる。本計測処理は、例えば計測装置100が計測を行うモードに設定されて動作を開始した際に開始されるものとして説明する。
S301で、演算部104は、計測を行う項目を決定する。本実施形態の計測装置100では、撮像範囲に存在する被写体について、撮像画像上で設定された、任意の1つの平面上の2点を結ぶ直線または曲線の空間距離、または平面上の3点以上で囲まれた領域の面積が、計測可能な項目として設けられているものとする。該計測を行う項目の決定は、ユーザによる選択操作に係る操作入力の検出に基づいて行われるものであってもよいし、モード毎に予め設定されている、あるいは、被写体の状態に基づいて決定されるものであってもよい。なお、以下の説明では、2点間の空間距離を寸法として導出する態様について説明する。
S302で、演算部104は、寸法計測を行う2つの計測点を決定する。該決定に際し、撮像部102により撮像された撮像画像がディスプレイ103にスルー表示され、ユーザは撮像画像中の任意の計測点を指定する操作入力を行うことが可能に構成される。このとき、例えば図4に示されるように、スルー表示された、対象被写体401が含まれる撮像画像に対し、寸法計測を行う2つの計測点の選択を促す通知402が重畳表示されて提示されるものとする。演算部104は、該指定に係る操作入力に基づき計測対象の計測点の情報を取得すると、ワークメモリにこれを格納する。
ここで、計測点の入力がなされた際には、ディスプレイ103上では撮像画像に対して、該計測点及び2つの計測点の指定後はその計測点間を結ぶ直線を重畳表示することで、入力がなされた旨を知らしめる構成としてよい。図4の例では、計測点403と計測点404が指定された後、該点間を結んだ直線405が寸法導出の対象であることが明示されている。
上述したように、本実施形態の計測処理では主だって2つの計測点間の直線距離を寸法として導出するものとして説明するが、曲線の距離が計測項目として選択される態様においては、例えば図5のような提示がディスプレイ103になされればよい。図示されるように、ディスプレイ103上では撮像画像に対し、寸法計測を行う曲線の入力を促す通知501が重畳表示され、ユーザによる計測対象とする曲線502の軌跡入力をもって、その始点と終点が計測点として格納されるものとする。この場合、該軌跡の情報も格納される。また面積が計測項目として選択される態様においては、例えば図6のような提示がディスプレイ103になされればよい。図示されるように、ディスプレイ103上では撮像画像に対し、面積導出を行う多角形領域の各頂点の入力を促す通知601が重畳表示され、ユーザにより3点以上の頂点が計測点として入力されると、これらを結んだ領域602が面積導出対象として提示される。
S303で、演算部104は、S302において決定した2つの計測点の位置に基づいて、投影部101に投影させる像(投影像)を決定する。本実施形態の計測装置100では、対象被写体のうちの実際に計測点が存在する平面について正対しているか否かを判断すべく、投影像は、計測点が分布する領域に所定のパターンが配置されるよう構成される。換言すれば、投影像において所定のパターンは、計測点が分布する領域を包含するように配置されている。
S304で、投影部101は演算部104の制御の下、S303で決定された投影像を投影する。より詳しくは、パターン表示部112が投影像を形成し、形成された投影像が投光部113によって照射されることで、投影光学系111を介して対象被写体に正対判断用のパターンが投影される。
S305で、撮像部102は演算部104の制御の下、投影像が投影された対象被写体を撮像し、撮像画像を出力する。なお、撮像により得られた撮像画像において、計測点が分布する領域をカバーするようにパターンが投影されていない場合には、演算部104が投影光学系111に適した焦点距離を導出し、該焦点距離を変更する調整等した上で再度投影及び撮像を行えばよい。この場合、撮像部102が被写体距離を導出可能な態様では、該被写体距離の情報に基づいて投影光学系111の焦点距離調整を行ってもよい。
S306で、演算部104は、S305において撮像された撮像画像において、S303において決定した投影像のうちのパターンに該当する領域を抽出する。ここで、パターンに該当する領域の抽出は、該パターンそのものを抽出することに限定されるものではなく、該パターンと所定値以上の類似度が導出される領域を抽出することを含むものとする。即ち、本ステップの抽出は、計測対象である計測点の分布する平面と正対しているか否かを判断するために行われるものであるため、該平面の撮像部102の光軸に対する向きによっては撮像画像中にパターンが変形して現れ得る。故に、本ステップにおいて演算部104は、撮像画像のうちから決定したパターンと類似する投影像が現れている領域を、正対判断用に抽出する。
S307で、演算部104は、S306において抽出した領域の画像に基づき、現在の計測装置100の撮像方向が対象被写体と正対しているとみなせる範囲にあるか否かを判断する。正対しているとみなせる範囲とは、撮像方向に係る撮像部102の光軸と、計測点の存在する対象被写体の平面の法線とがなす角度が所定の閾値に収まる範囲として、予め定められているものとする。
例えば、2つの計測点701a及びbで構成される寸法計測線分702と計測装置100とが図7のように分布している場合について考える。ここで、計測装置100が位置705に存在する場合は、寸法計測線分702を含み、計測点701aから計測点701bに向かうベクトルと撮像部102の光軸に沿ったベクトルとで定義される平面703を基準に、上記なす角度が定められる。即ち、撮像部102の光軸と対象被写体の平面の法線とがなく角度θは、図示されるように寸法計測線分702を有する対象被写体の面法線と、平面703とがなす角度となっている。また同様に、計測装置100が位置706に存在する場合には平面704を基準に、なす角θが定められる。
ここで、θ≠0である場合には、上述したように計測点間で計測装置100との被写体距離が異なるため、計測精度が低下し得る。一方で、θ=0であれば、このような精度低下に係る要因は生じないため、計測精度は担保され易い。故に、本実施形態の計測装置100では、計測点が存在する対象被写体の平面と計測装置100とが正対している状態(θ=0)で得られた撮像画像に基づいて計測が行われるよう、本ステップにおいて正対しているとみなせる範囲に収まるか否かを判断する。
なお、計測装置100が平面703上にある場合と平面704上にある場合とで、寸法計測線分702との関係は変化しないため、計測装置100がいずれの平面上にあるかは問題ではない。よって、以下の説明では撮像方向は、寸法計測線分702を含み、計測点701aから計測点701bに向かうベクトルと、撮像部102の光軸に沿ったベクトルとで定義される平面であるものとして、適宜読み替えて説明する。
〈正対している方向からのずれの導出〉
以下、現在の撮像方向が、正対している方向からのずれを導出する原理について、図面を用いて説明する。
図8に例示されるように、投影部101及び撮像部102(計測装置100)と、計測点を有する対象被写体の平面801とが配置されている場合について説明する。図では、平面801が計測装置100に対して相対的に傾いている状態にある態様を、理解を容易ならしめるため、平面801の傾き、寸法計測線分702が延びる方向、パターン投影位置が全てxz断面内にあるものとして示している。図の例では、計測装置100はz方向に向けられており、撮像部102の位置が、座標系の原点となっている。投影部101と撮像部102とは、x軸方向に距離dだけ離間して配置され、かつ、投影光学系111の光軸と撮像光学系121の光軸は平行になるよう構成されている。これらの投影部101と撮像部102の相対的な配置関係(相対位置関係)の情報は、予め記憶部105に記憶されているものとする。
図8において、像面802は撮像部102の像面を模式的に表しており、z=-fの位置に分布する。ここで、fは、撮像部102の撮像光学系121に設定されている焦点距離である。また平面801は、x=0でz=zobを通過しているため、対象被写体の被写体距離はzobとして表現する。このとき、平面801がz=zobの平面上に分布している場合には、平面801と計測装置100とは正対している状態となる。ここでは、平面801は、y軸周りに角度αyだけ回転した方向に傾斜しているものとし、平面801の法線803は、(sinαy, 0 ,cosαyTで表される。また図8において寸法計測線分702は、xz断面内にあるため、θ=αyとなる。
また投影部101は、平面801上の投影位置804には少なくともパターンを投影している。仮に、平面801が計測装置100と正対している場合であれば、投影位置804に投影されたパターンは位置805に投影されることになる。故に、平面801が計測装置100と正対しているのであれば、投影されたパターンの像は撮像によって、像面802上の投影位置804に対応する位置806に形成される。このとき、位置806の座標(X0,Y0,Z0)は、投影位置804の撮像光学系121の光軸に対する投影角(x方向:y軸周り)をωxとすると、次の数1で表すことができる。
Figure 0007277267000001
一方、実際には平面801は傾斜しているため、撮像によって同パターンの像は、像面802上の位置805に対応する位置に形成されることになる。このとき、位置807の座標(X,Y,Z)は次の数2で表すことができる。
Figure 0007277267000002
数2から分かるように、平面801がy軸周りで傾斜するのであれば、該傾きは、パターンの像の結像位置のx成分にしか影響を与えない。これは、投影部101と撮像部102がx方向にずれていることにも起因する。故に、撮像部102により取得された撮像画像に基づいて少なくとも2箇所のパターンについてx成分のずれ量を導出することで、αyが逆算可能となる。つまり、正対している方向からのずれ(角度)を導出することができる。
より詳しくは、例えば図9に示されるように、寸法計測線分702に対して直交するような直線が等間隔に配置されたパターン901を投影して、正対している方向からのずれを導出すればよい。なお、本実施形態では投影像が投影された被写体を撮像した場合に、パターンを容易に検出可能ならしめるために直線群のパターンを投影するものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、撮像画像においてパターンを検出可能であればいずれのパターンを投影するものであってもよい。ここで、数2によれば、f、d、z、ωxが既知であるなら、パターンとして投影される直線は1本あればαyを導出できる。しかしながら、本実施形態の計測装置100のように1つの直線パターンでは被写体距離zを導出できない構成である場合には、少なくとも2本の直線がパターンに必要であるため、S303において形成する投影像も、パターンとして2本以上の直線を含む。
従って、2つの直線パターンについての投影角ωx,1及びωx,2についてそのずれ量X1及びX2は、
Figure 0007277267000003
となるため、これらの式からzを除外することで、正対している方向からのずれ角αyを導出できる。
なお、パターン検出誤差等の影響を低減するべく、2つの直線パターンに限られるものではなく、3以上の直線パターンについて複数のαyを導出した平均値を最終的なαyとするものであってもよい。あるいは、
Figure 0007277267000004
を最小にするαyを最小二乗法や数値演算的に導出するものとしてもよい。ここで、ωx,iはi番目のパターンの投影角、Xiはi番目のパターンの像の位置、Npはパターンに含まれる直線の総数である。
演算部104は、このように導出された正対している方向からのずれ角αyに基づいて、本ステップの判断を行えばよい。即ち、演算部104は、例えばずれ角αyの絶対値が正対しているものとみなす閾値を上回らない場合には、対象被写体の平面に対して計測装置100が正対しているものとして判断する。一方、演算部104は、ずれ角αyの絶対値が正対しているものとみなす閾値を上回る場合には、対象被写体の平面に対して計測装置100が正対していないものとして判断する。演算部104は、対象被写体の平面に対して計測装置100が正対していると判断した場合は、図10に示されるように正対していることを示す通知1001をディスプレイ103に表示させて処理をS309に移す。また演算部104は、対象被写体の平面に対して計測装置100が正対していないと判断した場合は処理をS308に移す。
S308で、演算部104は、正対する方向からずれている旨の通知を、ディスプレイ103を介して提示する。正対する方向からずれている旨の通知は、好適な撮像位置に移動させることを容易ならしめるべく、本実施形態の計測処理ではx方向の像ずれ量ΔXに基づいて行われる。像ずれ量ΔXは、図8において像面802上に示した像ずれ量808であり、数1と数2との差に該当する。故に、図示した態様ではx成分だけがゼロでない値となり、像ずれ量ΔXは数3で表すことができる。
Figure 0007277267000005
なお、パターンの位置Xから高精度にαyを導出するためには|ΔX|が可能な限り大きい値として現れることが好ましい。また、上記では簡単のため、平面801がy軸周りにだけ傾斜しているとし、パターンの投影位置についてもx方向の投影角ωxだけであるものとして説明した。このような限定的な態様ではなく、平面801がx軸周りにも角度αxだけ傾斜し、投影位置もy方向の投影角ωyを含む態様では、上記数3は数4のように展開できる。
Figure 0007277267000006
図11は、数4のωx及びωyの変化に対するΔXの変化をプロットしたグラフである。パラメータの値は、z=2[m]、d=10[cm]、αx=5[deg]、αy=5[deg]、f=20[mm]、となっている。また、ωxを変化させたときには、ωy=0、ωyを変化させたときには、ωx=0としている。ωyの変化に対して|ΔX|の変動は緩やかであるが、これに対して、ωxの変化に対しては、|ωx|に応じて|ΔX|は大きく変動する。よって、計測時には、投影部101と撮像部102の配列方向に、なるべく大きな画角を持ったパターンを投影することが好ましい。特に、|ωx|≒25[deg]では、|ΔX|はおよそ40[μm]の像ずれ量が観測される。従って、40[μm]の像ずれ量を検出可能なよう、投影部101や撮像部102のパラメータが構成されていることが計測には好適である。ここでパラメータとは、例えば投影部101の投影光学系111のF値、撮像部102の撮像光学系121のF値、撮像素子122の画素ピッチ等を含む。
このような像ずれ量ΔXに基づく通知は、例えば図12に示されるように、ディスプレイ103において、撮像画像に重畳させて、対象被写体を正対した方向から撮像した場合の像1201を表示することにより行われるものであってよい。像1201は、例えば計測装置100の現在の正対している方向からのずれ角θを用いて、撮像画像を射影変換することで生成されるものであってよい。重畳表示は、例えばディスプレイ103において撮像画像と像1201を1画素おきに表示する等によって実現されるものであってもよい。図12では、図の識別性を考慮して平面801上の像のみを重畳表示しているが、像1201は撮像画像を変換して生成するものであるため、パターンを正対位置から撮像した状態と等価な像も本来は提示されることは容易に理解されよう。なお、ユーザに対して撮像位置の移動を促す通知1202を、ディスプレイ103に表示させるものとしてもよい。
この他、像ずれ量ΔXに基づく通知は、例えば像ずれ量ΔXやずれ角θ(αy)のような定量的な情報を提示するものであってもよい。あるいは、正対する方向へのユーザの移動方向や移動量を通知に含むものであってもよい。
このように通知を行った後、異なる撮像位置への移動完了の操作入力がなされるまで演算部104は処理を待機する。そして、移動完了指示がなされた際には、演算部104は撮像部102に予備撮像を行わせて得られた撮像画像にて計測点を特定した上で、処理をS303に戻す。このようにすることで、同様の計測点について、新たな撮像位置で正対判断用の投影像を構成して投影させることが可能となる。
一方、S307において対象被写体の平面に対して計測装置100が正対していると判断された場合、撮像部102は演算部104の制御の下、S309で、計測点間の寸法導出用の撮像画像に係る撮像を行う。該撮像は、寸法導出用の撮像を促す通知を行い、ユーザが該通知に基づいて行われるものであってもよいし、正対している状態にあると判断したことを受けて、演算部104が撮像部102に行わせるものであってもよい。
S310で、演算部104は、S309で撮像された撮像画像に基づいて、計測点間の寸法を導出し、ディスプレイ103を介して提示する。計測点間の寸法導出は、撮像画像における計測点間のサイズと、撮像光学系121の撮影倍率の関係から、数4を用いて
Figure 0007277267000007
で導出することができる。
ここで、Lは計測点間の寸法(現実世界における空間距離)、lは寸法導出用の撮像画像における計測点間のサイズ、zは計測点が存在する対象被写体の平面の被写体距離、fは撮像光学系121の焦点距離である。lは撮像画像上の画素数と撮像素子122の画素ピッチから導出することができる。また、zは計測装置100が被写体距離の検出構成を具備している場合には該構成から取得すればよいが、具備していない場合には数4からαx及びαyを除去することで導出できる。
そして演算部104は、計測点間の寸法を導出するとディスプレイ103を介してこれを提示する。このとき、演算部104は、例えば図13に示されるように、撮像画像に計測点及び導出した寸法を重畳させることで、寸法が導出されたことを提示するものであってよい。
ところで、数4から明らかなようにαy=0である場合にはΔX=0となり、αxの導出ができない。即ち、このような態様において寸法計測線分702が延びる方向がy成分やz成分を有している場合には、正対する方向を導出できない。よって、寸法計測線分702が延びる方向は、x軸方向である必要がある。換言すれば、寸法計測線分702が延びる方向と、投影部101と撮像部102の配列方向(投影光学系111と撮像光学系121の光軸を結ぶ方向)とは、同一平面内にある必要がある。故に、このような関係となるよう、ユーザに計測装置100の姿勢を変更ならしめるよう促す通知を行ってもよい。
該通知は、例えば図14に示されるような、計測点を結ぶ直線を合わせるべき水平線を示したガイド表示1401と、計測装置100の姿勢変更を促す通知1402とを、撮像画像に重畳することで行われるものであってよい。ここで、ガイド表示1401は、投影部101と撮像部102の配列方向に合致しているものとする。このようにすることで、撮像方向を正しく導出する状態での撮像を促すことが可能となる。そして、計測装置100の姿勢が適切な状態となった場合には、図15に示されるように、上述したように正対している方向からの撮像とするための情報提示がディスプレイ103を介して行われればよい。
また、本実施形態では計測処理のS307において、現在の計測装置100の撮像方向が対象被写体と正対していないと判断した場合にのみ、正対していない旨を示す通知を行うものとして説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。現在の計測装置100の撮像方向に応じた通知については、正対していない状態であるか否かに依らず通知がなされるものであってもよい。即ち、例えば、正対している場合には、撮像方向を変更する必要がない旨の通知を行うものとしてもよい。また、正対位置から何度の方向、など単に現在の撮像方向を通知する形態であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の計測装置100によれば、撮像画像に基づく計測に際し、計測対象が好適な状態の撮像画像を取得することができる。より詳しくは、計測対象の被写体の平面に対して、撮像方向が正対しているか否かを判断した上で計測を行うか否かを判断するため、精度の低い計測結果が導出される状況を好適に回避することができる。
[変形例]
ところで、計測項目として面積が選択された場合には、対象被写体の面に対して正対していなければならない。そこで、例えば図16に示されるように、異なる2方向に投影部101と撮像部102が配置されている必要がある。図16の例では、実施形態1の計測装置100に加えて投影部101と同様の構成であってよい新たな投影部1601が追加されており、撮像部102と投影部101の配列方向に対して撮像部102と投影部1601の配列方向が直交するように配置されている。計測対象が領域である態様では、汎用的に対応可能なよう、図示されるように両配列方向が直交する構成が好適であるが、本変形例に係る発明の実施において、両配列方向は異なっていればよい。
このような構成を有する本変形例の計測装置100により、投影部101及び投影部1601で正対判断用の投影像を投影した場合、図17のようになる。図17において、対象被写体の平面には、投影部101により投影されたパターン901に加えて、投影部1601により投影されたパターン1701が結像している。このようにすることで、異なる2種類の方向について撮像方向を導出して正対しているか否かの判断を拡張して行うことができるため、結果、2次元の領域についての計測精度も向上させることが可能となる。
なお、本変形例では、計測装置100が図16に示したように、1つの撮像部102と投影部101及び投影部1601とを備える構成例について説明したが、本発明の実施はこれに限られるものではない。即ち、投影光学系と撮像光学系の光軸を結ぶ方向について、少なくとも2つの異なる組み合わせでパターン投影に基づく解析が可能であればよく、1つの投影部101と、2つの撮像部とを備える構成例としても同様の効果が得られることは容易に理解されよう。
[実施形態2]
上述した実施形態及び変形例では、同一の平面に存在する計測点群や領域について、撮像画像に基づく精度の高い計測を実現すべく、該平面と正対する方向から撮像されるように通知を行う態様について説明した。本実施形態ではさらに、複数の平面に渡って計測対象が分布する態様においても、好適な精度での計測を実現する態様について説明する。なお、本実施形態の説明において計測装置100の構成は上述した変形例と同様に、平面に対する正対方向を把握できる構成であるものとし、説明は省略する。
《計測処理》
以下、本実施形態の計測装置100の計測処理について、図18のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、演算部104が、例えば記憶部105に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、ワークメモリに展開して実行することにより実現することができる。本計測処理は、例えば計測装置100が計測を行うモードに設定されて動作を開始した際に開始されるものとして説明する。なお、本実施形態の計測処理の説明において、実施形態1と同様の処理を行うステップについては同一の参照番号を付して説明を省略し、以下では本実施形態の計測処理に特徴的な処理を行うステップについてのみ説明する。
ここで、本実施形態の計測処理では、図19に示されるように寸法計測の基準となる計測点1901a及びbが、互いに法線方向が異なる、隣接した2つの平面1903及び1904に存在しているものとする。また計測により導出する該計測点間の寸法計測線分1902の寸法は、3次元空間を直線的に結んだ空間距離として導出されるのではなく、該平面群に沿った最短距離として導出されるものとする。
S306において撮像画像から投影像のうちのパターンに該当する領域を抽出すると、演算部104はS1801で、該抽出した領域に現れているパターンの変化に基づき、計測点がそれぞれ異なる平面に存在するか否かを判断する。本ステップの判断は、例えばS307と同様の処理を一部含んで行われてよく、領域中の平面の法線と撮像方向とがなす角を複数点についてサンプリングし、なす角の分布から計測点間にいくつの面が存在するかを判断すればよい。例えば図19の例では、計測点1901a及びbの間の寸法計測線分1902に投影されたパターンからは、平面1903に係るθ1と平面1904に係るθ2が導出される。演算部104は、計測点がそれぞれ異なる平面に存在すると判断した場合は処理をS1802に移し、1つの平面に存在すると判断した場合は処理をS307に移す。
S1802で、演算部104は、計測点間に存在する平面群のうちの、正対する方向からの撮像が行われていない平面を、対象平面として選択する。図19に示したように計測点が異なる平面に分布して存在している場合、演算部104は、S306において抽出された領域の画像を同一平面と判断できる領域ごとに分割し、本ステップでは分割した領域の各々を対象平面として扱って処理を行う。
S1803で、演算部104は、S1802において選択した対象平面について、投影部101に投影させる投影像を決定する。そしてS1804で、投影部101は演算部104の制御の下該投影像を投影し、S1805で、撮像部102が、投影像が投影された対象平面に係る対象被写体を撮像して撮像画像を出力する。そしてS1806で、演算部104は撮像画像に含まれるパターンに該当する領域を抽出し、S1807で計測装置100の撮像方向が対象平面と正対しているとみなせる範囲にあるか否かを判断する。S1803~S1807の処理は、S303~S307と同様の処理内容となるが、対象平面を基準に行われることになる。演算部104は、撮像方向が対象平面と正対していると判断した場合は正対していることを示す通知を表示させて、処理をS1808に移す。また演算部104は、撮像方向が対象平面と正対していないと判断した場合は処理をS1809に移し、正対する方向からずれている旨の通知を提示した後、異なる撮像位置への移動完了の操作入力に応じて処理をS1803に戻す。
一方、S1807において対象平面に対して計測装置100が正対していると判断された場合、撮像部102は演算部104の制御の下、S1809で、対象平面に係る寸法導出用の撮像画像に係る撮像を行う。撮像した撮像画像は、対象平面を識別する情報に関連付けて例えばワークメモリに格納される。
S1810で、演算部104は、計測点間に存在する平面群に、まだ対象平面として選択されていない平面が存在するか否かを判断する。演算部104は、まだ対象平面として選択されていない平面が存在すると判断した場合は処理をS1802に戻し、存在しないと判断した場合はS1811に移す。
S1811で、演算部104は、計測点間に存在する各平面について格納した撮像画像を結合し、計測点間の平面群を展開した画像(展開画像)を生成する。図19に示した態様では、本ステップに至った時点で、ワークメモリには図20に示されるように平面1903及び1904を正対する方向から撮像した画像2001及び2002が格納されている。本ステップで演算部104は、このように格納された画像のうちの各平面に係る領域2003及び2004を抽出し、平面の境界部の連続性が担保されるよう調整して結合することで、図21に示されるような展開画像を生成する。ここで、展開画像に係る結合は、領域2003及び2004の境界部付近の像のテクスチャを用いて位置合わせすることにより行われればよい。なお、画像2001と画像2002の撮像倍率が異なる場合には、結合時にいずれかの画像を拡縮する処理等を含むものとする。
S1812で、演算部104は、S1811で生成された展開画像に基づいて、計測点間の寸法を導出し、ディスプレイ103を介して提示する。
このようにすることで、計測点間を結ぶ寸法計測線分の間に、傾きの異なる平面が含まれていたとしても、本実施形態の計測装置100によれば該平面に沿った寸法計測線分の長さを導出可能なように、好適な撮像方向を提示することができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:計測装置、101:投影部、102:撮像部、103:ディスプレイ、104:演算部、105:記憶部、106:操作入力部、111:投影光学系、112:パターン表示部、113:投光部、121:撮像光学系、122:撮像素子

Claims (18)

  1. 所定のパターンが投影された、計測対象の平面を有する被写体を撮像した撮像画像、該所定のパターンの情報、及び前記所定のパターンを投影した投影光学系と前記被写体を撮像した撮像光学系の相対位置関係の情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記撮像画像、前記所定のパターンの情報、及び前記相対位置関係の情報に基づき、該撮像画像の撮像方向を判断する判断手段と、
    前記判断手段により判断される前記撮像方向に応じた通知を行う第1の通知手段と、
    を有することを特徴とする計測装置。
  2. 前記判断手段は、前記撮像画像における前記所定のパターンが投影された領域における該パターンの状態に基づいて、前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対しているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記判断手段は、前記撮像画像における前記所定のパターンが投影された領域における該パターンの状態に基づいて導出された前記計測対象の平面の法線と前記撮像方向とがなす角度により、前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対しているか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記判断手段は、前記計測対象の平面の法線と前記撮像方向とがなす角度が、正対しているとみなすとして予め定められた角度の閾値を上回らない場合に、前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対しているものと判断することを特徴とする請求項3に記載の計測装置。
  5. 前記第1の通知手段は、前記判断手段による前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対しているか否かの判断の結果を通知することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の計測装置。
  6. 前記第1の通知手段は、前記判断手段により前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対していないと判断された場合に、正対していない旨の通知を行うことを特徴とする請求項5に記載の計測装置。
  7. 前記第1の通知手段による前記正対していない旨の通知は、前記撮像方向と前記計測対象の平面とが正対している場合の被写体の像と撮像画像とを提示することを含むことを特徴とする請求項6に記載の計測装置。
  8. 前記判断手段により前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対していると判断された場合に、該正対している状態で撮像された撮像画像に基づいて前記計測対象の平面に係る計測を行う計測手段をさらに有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の計測装置。
  9. 前記計測手段により計測結果を提示する提示手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の計測装置。
  10. 前記判断手段により前記撮像方向が前記計測対象の平面と正対していると判断された場合に、正対している旨の通知を行う第2の通知手段をさらに有することを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の計測装置。
  11. 計測項目を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された計測項目に応じて、該計測項目に係る計測点であって、前記計測対象の平面に分布した計測点を指定する入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段により受け付けられた入力に基づいて、前記計測対象の平面に投影される前記所定のパターンを調整する調整手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の計測装置。
  12. 前記計測項目は、平面上の、2つの前記計測点間を結ぶ直線または曲線の長さ、または少なくとも3つの前記計測点で構成される領域の面積を含み、
    前記調整手段は、指定された前記計測点が分布する領域を包含するように前記所定のパターンを調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載の計測装置。
  13. 前記調整手段は、前記選択手段により2つの前記計測点間を結ぶ直線が前記計測項目として選択された場合に、該直線に直交する複数の直線を含むよう前記所定のパターンを調整することを特徴とする請求項12に記載の計測装置。
  14. 前記選択手段により2つの前記計測点間を結ぶ直線が前記計測項目として選択された場合に、前記撮像画像において該直線が前記投影光学系と前記撮像光学系の配列方向に延びるように撮像を促す通知を行う第3の通知手段をさらに有することを特徴とする請求項12または13に記載の計測装置。
  15. 指定された複数の前記計測点が異なる平面に分布している場合に、
    前記調整手段は、複数の前記計測点間に存在する平面の各々について前記所定のパターンを調整し、
    前記判断手段は、複数の前記計測点間に存在する平面の各々について、前記撮像方向が該平面と正対しているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の計測装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の計測装置と、
    前記投影光学系を介して前記所定のパターンを前記被写体に投影する投影手段と、
    前記撮像光学系を介して前記被写体を撮像し、前記撮像画像を出力する撮像手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の計測装置と、
    前記投影光学系を介して前記所定のパターンを前記被写体に投影する投影装置と、
    前記撮像光学系を介して前記被写体を撮像し、前記撮像画像を出力する撮像装置と、
    を有することを特徴とする計測システム。
  18. コンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の計測装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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