JP3382346B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3382346B2
JP3382346B2 JP09802594A JP9802594A JP3382346B2 JP 3382346 B2 JP3382346 B2 JP 3382346B2 JP 09802594 A JP09802594 A JP 09802594A JP 9802594 A JP9802594 A JP 9802594A JP 3382346 B2 JP3382346 B2 JP 3382346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像画面を電子的に拡
大する拡大機能を有する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル処理可能な撮像装置にお
いて、光学ズームのように被写体をズームアップする機
能を電子的に行う、いわゆる電子ズーム機能や、撮像素
子から得られた撮像画像の一部を瞬時に予め決められて
いる倍率に拡大する電子クローズアップ機能などの電子
式像倍率拡大手段が考案されている。
【0003】図11は、電子式像倍率拡大手段を説明す
るためのブロック図であり、以下図面を参照して、線形
補間による画像の拡大処理の一例について説明する。
【0004】図12(a)の斜線部を拡大して図12
(b)のように表示する場合、図12(a)の原画像と
図12(b)の拡大画像との走査線は、それぞれ図13
(a)、図13(b)のようになる。図12(b)の拡
大画像を標準テレビジョン信号に変換するために、図1
3(a)の実線の走査線“A”〜“F”から図13
(b)の破線の走査線“1”〜“7”を作成しなければ
ならない。この場合、実線の走査線をその距離に応じた
重みを乗じて加算することにより破線の走査線を求める
ことが出来る。このような線形補間処理を垂直方向及び
水平方向に行うことにより原画像を任意の拡大率で拡大
することができる。
【0005】このように、線形補間処理を施すことによ
り、拡大した映像信号を得ることができる。そして、こ
の電子式像倍率拡大手段を用いて、図14に示したよう
に、画面上の任意の位置を中心にして、或る像倍率で画
面いっぱいに拡大表示することが可能となる。
【0006】図15は、この電子式像倍率拡大手段を採
用したビデオカメラのブロック図であり、レンズ1から
の光はCCD撮像素子を含む撮像系2で電気信号に変換
され、A/D変換回路3でディジタル信号に変換され
る。そして第1カメラ信号処理回路4を通り、図10に
その詳細を示す拡大処理回路5を経て第2カメラ信号処
理回路6に入り、D/A変換回路7でNTSCまたはP
AL方式の映像信号に変換されて出力される。
【0007】また、拡大処理回路5はマイクロコンピュ
ータ9によって制御され、このマイクロコンピュータ9
には拡大動作の実行スイッチ10と拡大位置入力装置8
(画像拡大の中心位置データをマイコンに入力)が接続
される。そして、マイクロコンピュータ9は拡大処理回
路5へ画面上の拡大位置と拡大倍率の情報を伝達する。
【0008】また、一方で、拡大位置表示回路11に同
様の情報を伝達し、拡大位置表示回路11はその情報を
電子式ビューファインダー(EVF)12に表示する。
このEVF12は同時に映像出力情報も表示し、撮影者
はEVF12を通して撮像している画像のどこを中心に
どの範囲がどれだけ拡大されるかを確認することが出来
る。
【0009】図16は、上述した図15におけるマイク
ロコンピュータ9の動作概要を示すフローチャートであ
り、マイクロコンピュータ9は、拡大実行スイッチ10
が押されると、拡大動作を開始し(ステップS10
1)、拡大位置入力装置8により拡大中心位置データが
入力されると、その拡大中心位置データを読取り(ステ
ップS162)、拡大中心位置を中心として所定倍率で
拡大動作を実行して(ステップS163)、終了する
(ステップS164)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、像倍率
拡大手段(拡大処理回路5)を用いて画面上の或る位置
を中心に拡大表示を行う場合に、図17のように、拡大
の中心として画面の中心から離れた位置に選択すると、
拡大表示範囲が画面の外にはみ出てしまい、その部分が
黒く表示されて見苦しくなることがあった。
【0011】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、電子的処理により撮像画面上の或
る位置を中心にして拡大表示する際に、画像情報の無い
部分が拡大表示されるのを防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明による撮像装置は、撮像された画像
を電子的に拡大して表示する拡大表示手段と、拡大中心
位置を入力する入力手段と、撮像された画像の領域外を
拡大対象としないために画面のうちの一定範囲を拡大中
心位置の選択可能領域として記憶する記憶手段と、前記
入力手段により入力された拡大中心位置が前記記憶手段
に記憶された選択可能領域内であるか否かを判別する判
別手段と、入力された拡大中心位置が前記判別手段によ
り選択可能領域内であると判別されたときは、当該入力
された拡大中心位置を中心として前記拡大表示手段に拡
大表示処理を実行させ、入力された拡大中心位置が前記
判別手段により選択可能領域外であると判別されたとき
は、当該入力された拡大中心位置に最も近い選択可能領
域の位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理
を実行させる制御手段とを備えている。
【0013】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、請求項1の発明における前記入力手段が、マウス装
置により構成されている。
【0014】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、請求項1の発明における前記入力手段が、トラック
ボールにより構成されている。
【0015】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、請求項1の発明における前記入力手段が、ジョイス
ティックにより構成されている。
【0016】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、請求項1の発明における前記入力手段が、タッチパ
ネルにより構成されている。
【0017】上記目的を達成するため、請求項6の発明
は、請求項1の発明における前記入力手段が、視線検出
手段により構成されている。
【0018】上記目的を達成するため、請求項7の発明
は、撮像された画像を電子的に拡大して表示する拡大表
示手段と、拡大中心位置を入力する入力手段と、撮像さ
れた画像の領域外を拡大対象としないために画面のうち
の一定範囲を拡大中心位置の選択可能領域として記憶す
る記憶手段と、前記入力手段により入力された拡大中心
位置が前記記憶手段に記憶された選択可能領域内である
か否かを判別する判別手段と、入力された拡大中心位置
が前記判別手段により選択可能領域内であると判別され
たときは、当該入力された拡大中心位置を中心として前
記拡大表示手段に拡大表示処理を実行させ、入力された
拡大中心位置が前記判別手段により選択可能領域外であ
ると判別されたときは、拡大中心位置を前記選択可能領
域内の所定の位置に制限し、該所定の位置を中心として
前記拡大表示手段に拡大表示処理を実行させる制御手段
とを備えている。
【0019】上記目的を達成するため、請求項8の発明
は、請求項7の発明における前記入力手段が、マウス装
置、トラックボール、ジョイスティック、またはタッチ
パネル等の操作手段により構成されている。
【0020】上記目的を達成するため、請求項9の発明
は、請求項7の発明における前記入力手段が、視線検出
手段により構成されている。
【0021】
【作用】請求項1の発明の前記制御手段は、前記入力手
段により入力された拡大中心位置が前記記憶手段に記憶
された選択可能領域内であると前記判別手段により判別
されたときは、当該入力された拡大中心位置を中心とし
て前記拡大表示手段に拡大表示処理を実行させ、入力さ
れた拡大中心位置が選択可能領域外であると判別された
ときは、当該入力された拡大中心位置に最も近い選択可
能領域の位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示
処理を実行させることにより、画像情報の無い部分が拡
大表示されるのを防止する。
【0022】請求項7の発明の前記制御手段は、入力さ
れた拡大中心位置が前記判別手段により選択可能領域内
であると判別されたときは、当該入力された拡大中心位
置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理を実行
させ、入力された拡大中心位置が前記判別手段により選
択可能領域外であると判別されたときは、拡大中心位置
を前記選択可能領域内の所定の位置に制限し、該所定の
位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理を実
行させることにより、画像情報の無い部分が拡大表示さ
れるのを防止する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図10を用い
て説明する。
【0024】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例による撮像装置を適用したビデオカメラの概略構成を
示すブロック図である。
【0025】図1において、レンズ1からの光はCCD
撮像素子を含む撮像系2で電気信号に変換され、A/D
変換回路3でディジタル信号に変換される。そして第1
カメラ信号処理回路4を通り、前述の図11にその詳細
を示した拡大処理回路5を経て第2カメラ信号処理回路
6に入り、D/A変換回路7でNTSCまたはPAL方
式の映像信号に変換されて出力される。
【0026】また、拡大処理回路5は、マイクロコンピ
ュータ9によって制御される。このマイクロコンピュー
タ9には、拡大処理回路5の他に、拡大動作の実行スイ
ッチ10と、画像拡大の中心位置座標データを入力する
ための拡大位置入力装置8と、画像拡大動作実行制限座
標メモリ13と、拡大位置表示回路11とが接続されて
いる。
【0027】そして、マイクロコンピュータ9は、実行
スイッチ10がオンされると、拡大位置入力装置8から
入力された画像拡大の中心位置座標データと、画像拡大
動作実行制限座標メモリ13から読み込んだ画像拡大動
作実行制限座標データとに基づいて、拡大中心座標を決
定し、拡大処理回路5へ画面上の拡大中心位置と拡大倍
率の情報を伝達する。
【0028】また、マイクロコンピュータ9は、拡大位
置表示回路11に同様の情報を伝達し、拡大位置表示回
路11はその情報を電子式ビューファインダー(EV
F)12に表示する。このEVF12は同時に映像出力
情報も表示し、撮影者はEVF12を通して撮像してい
る画像のどこを中心にどの範囲がどれだけ拡大されるか
を確認することができる。
【0029】次に、本発明における拡大処理の動作原理
を説明する。図2は、拡大中心位置と拡大範囲の説明図
であり、画面の縦方向については、図2におけるL2が
拡大範囲の縦方向で、その中心(拡大中心位置)は、図
2においては画面の一番下からL2/2に位置する。ま
た、横方向についても同様に考えられ、原理的に図17
(b)のように拡大時に黒い無信号部分を画面に出さな
いようにするためには、拡大範囲が画面からはみ出ない
ように拡大中心位置の移動範囲を制限すればよいことが
判る。
【0030】次に、図3において、この図3での説明上
の座標原点を画面の左下と仮定すると、上記図2で説明
したように、拡大範囲が画面からはみ出ないようにする
ためには、拡大中心位置を図の中心の白の領域(拡大中
心移動可能領域)EDに制限する必要があるが、この領
域の外に画像拡大中心が選択されたときは、実際の拡大
時と画面中心ズレを出来る限り目立たないようにする必
要がある。そのため、画像拡大中心としてEAで示す範
囲が選択されたときは、拡大時にはその点に最も近い拡
大中心移動可能領域EDの上限または下限の座標を中心
として拡大動作を行う。
【0031】次に、画像拡大中心位置としてEBで示す
範囲が選択されたときは、横方向(X座標)について
は、拡大中心位置座標を横方向の拡大範囲の最小又は最
大の座標に固定する。一方、縦方向(Y座標)について
は、実行座標の変更は行わない。すなわち、拡大中心位
置座標は変更しない。
【0032】更に、画像拡大中心位置としてECで示す
範囲が選択されたときは、縦方向については、拡大中心
位置さ秒を縦方向の拡大範囲の最小又は最大の座標に固
定する。一方、横方向については、実行座標の変更は行
わない、すなわち、拡大中心位置座標は変更しない。
【0033】要するに、拡大中心移動可能領域ED以外
の領域が画像拡大中心として選択された場合は、その選
択された画像拡大中心から最短距離の拡大中心移動可能
領域EDの位置が画像拡大中心として選択されたものと
して、拡大処理を行うようにする。
【0034】以上の動作により、画像拡大中心を画面上
のいかなる場所に設定した場合にも、拡大実行時に拡大
中心の移動は最小に抑えられ、スムーズな通常画面と無
信号部分の無い拡大画面の切換えが実現可能となる。
【0035】上記の動作を図4のフローチャートで説明
すると、拡大実行スイッチ10が操作されると、マイク
ロコンピュータ9は、拡大動作を開始し(ステップS4
01)、拡大位置入力装置8により拡大中心位置が指定
されると、その拡大中心位置の座標データを読取る(ス
テップS402)。
【0036】そして、画像拡大動作実行制限座標メモリ
13から画像拡大動作実行制限座標データを読込み、実
行拡大中心位置レジスタ(図示省略)に設定する(ステ
ップS403)。そして、指定された拡大中心位置のX
座標データが画像拡大動作実行制限座標の範囲(規定
値)内であるか否かを判別する(ステップS404)。
その結果、規定値以内であれば、ステップS407に進
む。
【0037】一方、規定値より大きければ、実行拡大中
心位置レジスタのX座標データを、画像拡大動作実行制
限座標のXデータの上限値に変更して(ステップS40
5)、ステップS407に進む。また、規定値より小さ
ければ、実行拡大中心位置レジスタのX座標を、画像拡
大動作実行制限座標のXデータの下限値に変更して(ス
テップS406)、ステップS407に進む。
【0038】ステップS407では、指定された拡大中
心位置のY座標データが画像拡大動作実行制限座標の範
囲(規定値)内であるか否かを判別する。その結果、規
定値以内であれば、ステップS410に進む。
【0039】一方、規定値より大きければ、実行拡大中
心位置レジスタのY座標データを、画像拡大動作実行制
限座標のYデータの上限値に変更して(ステップS40
8)、ステップS410に進む。また、規定値より小さ
ければ、実行拡大中心位置レジスタのY座標データを、
画像拡大動作実行制限座標のYデータの下限値に変更し
て(ステップS409)、ステップS410に進む。
【0040】ステップS410では、実行拡大中心位置
レジスタの実行拡大中心位置座標データを拡大処理回路
5に出力して、拡大処理を実行させる。この場合、拡大
処理回路5は、実行拡大中心位置データで示される実行
拡大中心位置を中心として、所定の倍率で拡大処理を実
行することとなる。
【0041】このような処理により、図5(a)のE1
に示したように、拡大範囲が画面からはみ出すような拡
大中心位置が指定されたとしても、図5(a)のE2に
示したように、指定された拡大中心位置に最も近い画像
拡大動作実行制限座標を拡大中心位置として拡大処理が
実行されるので、図5(b)に示したように、無信号部
分が黒く表示されるのを防止することができる。
【0042】なお、拡大位置入力装置8は、撮影者が2
次元上の位置を指定できるものなら何でも適用できるこ
とは言うまでもなく、良く知られたマウス、トラックボ
ール、ジョイスティック、タッチパネル等がこの中に含
まれることは明らかである。
【0043】[第2実施例]図6は、本発明の第2実施
例による撮像装置を適用したビデオカメラの概略構成を
示すブロック図である。この第2実施例は、拡大位置入
力装置8として、撮影者がEVF12を観察するときの
注視点を検出する注視点検出装置8aを使用し、この注
視点検出装置8aにて検出された注視点を拡大中心位置
情報として入力するものである。
【0044】この注視点検出装置8aは、光源からの平
行光束を観察者の眼球の前眼部へ投射し、角膜からの反
射光による角膜反射像と瞳孔の結像位置を利用して視軸
を求めている。
【0045】以下、図7、図8を用いて注視点検出の一
方法を説明する。図7は、注視点検出装置8aの視線検
出光学系の概略図であり、14はハーフミラー、15は
投光レンズ、16は受光レンズ、17は投光レンズ15
の焦点面に配置されている光源であって、観察者に対し
て不感の赤外光を放射する発光ダイオードなどにより構
成されている。18は光電素子列、20は中心点位置処
理回路、21は眼球、22は角膜、23は虹彩である。
図8は光電素子列18からの出力信号の強度図である。
【0046】図7において、光源17より発光した赤外
光は、発光レンズ15により平行光となり、ハーフミラ
ー14で反射し、眼球21の角膜22を照明する。この
時、角膜22の表面で反射した赤外光の一部による角膜
反射像dは、ハーフミラー14、受光レンズ16を介し
て光電素子列18上の位置Za′,Zb′に虹彩23端
部a,bの像を結像する。受光レンズ16の光軸(光軸
ア)に対する眼球21の光軸(光軸イ)の回転角θが小
さい場合、虹彩23の端部a,bのZ座標をZa,Zb
とすると、虹彩23の中心位置cの座標Zcは
【数1】Zc=(Za+ZB)/2 と表される。
【0047】また、角膜反射像の発生位置DのZ座標を
Zd、角膜22の曲率中心Oから虹彩23の中心Cまで
の距離をOCとすると、眼球21の光軸イの回転角θ
は、
【数2】OC×sinθ=Zc−Zd の関係式を略満足する。
【0048】ここで、角膜反射像の位置dのZ座標Zd
と、角膜22の曲率中心OのZ座標Zとは一致してい
る。このため、注視点位置処理回路20において、図8
の如く、光電素子列18面上に投影された各特異点(角
膜反射像d及び虹彩の端部a,b)の位置を検出するこ
とにより、眼球21の光軸イの回転角θを求めることが
できる。
【0049】このとき、数式1は、
【数3】 β×OC×sinθ=(Za′−Zb′)/2−Zd′ と書き換えられる。ただし、βは角膜反射像の発生位置
dと受光レンズ16との距離L1と、受光レンズ16と
光電素子列18との距離L0とで決まる倍率で、通常ほ
ぼ一定の値となっている。
【0050】次に、注視点算出処理について説明する。
図9は本方法における注視点検出処理を示すフローチャ
ート、図10は光電素子列18面上の眼球反射像を示す
図である。図10において、Za′,Zb′,Zd′は
前述した通りであり、C′は瞳孔中心位置、Yb′,Y
a′は瞳孔円上の上下端の座標、Yd′は角膜反射像の
Y座標である。
【0051】図9において、注視点位置処理回路20
は、まず、図10における角膜反射像座標Zd′を検出
する(ステップS901)。次に、次に虹彩23と瞳孔
との境界点座標Zb′,Za′,Yb′,Ya′を検出
する(ステップS902)。そして、境界点座標Z
b′,Za′,Yb′,Ya′に基づいて瞳孔中心C′
を算出する(ステップS903)。
【0052】次に、以上のデータをもとに、上記数式3
に基づいて、眼球の回転角を算出する(ステップS90
4)。ここでは、Z−Y平面内(水平方向)とX−Y平
面内(垂直方向)の2種類を算出する。そして、算出し
た眼球の回転角より注視点を算出する(ステップS90
5)。
【0053】図6に示した注視点検出装置8aは、以上
説明した中心点検出方法を利用して注視点を検出するも
のであり、図6に示したように、図7に示した注視点検
出光学系の構成要素の他に、接眼レンズ25、赤外光投
光用ハーフミラー14、ファインダー画面26を有して
いる。
【0054】図6において、光源17から投光された赤
外光は、投光レンズ15を通り、ハーフミラー14,2
4によって反射され、眼球21に到達する。そして、眼
球21の反射光は、ハーフミラー24にて反射され、受
光レンズ16を介して光電素子列18に到達する。一
方、ファインダー画面26に映された撮影画面は、ハー
フミラー24、眼球レンズ25を介して眼球21に到達
する。
【0055】これによって、撮影者がビューファインダ
ー12の画像を確認しているとき、一方では、注視点位
置の検出が行われる。注視点位置処理回路20は、光電
素子列18からの出力信号を上述した注視点検出方法を
用い演算することにより注視点を算出し、撮影者の所望
する拡大中心位置入力信号として、マイクロコンピュー
タ9に出力する。このマイクロコンピュータ9が、第1
実施例で説明した処理を行うことにより、撮影者の所望
する画面上の任意の領域を所定倍率で拡大することがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
拡大表示動作の中心位置を画像(画面)の一定範囲に制
限することにより、画像情報が無い部分が黒く拡大表示
されるのを防止でき、さらに通常表示状態から拡大表示
状態へ移行する際の不自然な画面中心の移動を最小限に
抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による撮像装置を適用した
ビデオカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像拡大中心位置と拡大範囲を説明するための
説明図である。
【図3】画像拡大中心位置の決定の仕方を説明するため
の説明図である。
【図4】画像拡大中心位置の決定処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】拡大範囲が画面からはみ出すような拡大中心位
置が指定された場合の画像拡大中心位置の決定例、およ
び拡大結果を示す図である。
【図6】本発明の第2実施例による撮像装置を適用した
ビデオカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例の注視点検出光学系の概略
図である。
【図8】本発明の第2実施例の光電素子列の出力信号の
強度図である。
【図9】本発明の第2実施例の注視点算出処理を示すフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例の光電素子列面上の眼球
反射像を示す図である。
【図11】電子式像倍率拡大手段の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図12】像倍率拡大処理の概念を説明するための説明
図である。
【図13】線形補間処理を説明するための説明図であ
る。
【図14】像倍率拡大処理例を示す図である。
【図15】従来の撮像装置を適用したビデオカメラの概
略構成を示すブロック図である。
【図16】従来の画像拡大処理を示すフローチャートで
ある。
【図17】従来の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1…レンズ 2…撮像系 3…A/D変換器 4…第1カメラ信号処理回路 5…拡大処理回路 6…第1カメラ信号処理回路 7…D/A変換器 8…拡大位置入力装置 9…マイクロコンピュータ 10…拡大実行スイッチ 11…拡大位置表示回路 12…EVE(電子ビューファインダ) 13…画像拡大動作実行制限座標メモリ 14…ハーフミラ 15…投光レンズ 16…受光レンズ 17…光源 18…光電素子列 20…注視点位置処理回路 21…眼球 22…角膜 23…虹彩

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像された画像を電子的に拡大して表示
    する拡大表示手段と、 拡大中心位置を入力する入力手段と、 撮像された画像の領域外を拡大対象としないために画面
    のうちの一定範囲を拡大中心位置の選択可能領域として
    記憶する記憶手段と、 前記入力手段により入力された拡大中心位置が前記記憶
    手段に記憶された選択可能領域内であるか否かを判別す
    る判別手段と、 入力された拡大中心位置が前記判別手段により選択可能
    領域内であると判別されたときは、当該入力された拡大
    中心位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理
    を実行させ、入力された拡大中心位置が前記判別手段に
    より選択可能領域外であると判別されたときは、当該入
    力された拡大中心位置に最も近い選択可能領域の位置を
    中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理を実行させ
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記入力手段は、マウス装置であること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、トラックボールである
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は、ジョイスティックであ
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、タッチパネルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記入力手段は、視線検出手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 撮像された画像を電子的に拡大して表示
    する拡大表示手段と、 拡大中心位置を入力する入力手段と、 撮像された画像の領域外を拡大対象としないために画面
    のうちの一定範囲を拡大中心位置の選択可能領域として
    記憶する記憶手段と、 前記入力手段により入力された拡大中心位置が前記記憶
    手段に記憶された選択可能領域内であるか否かを判別す
    る判別手段と、 入力された拡大中心位置が前記判別手段により選択可能
    領域内であると判別されたときは、当該入力された拡大
    中心位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処理
    を実行させ、入力された拡大中心位置が前記判別手段に
    より選択可能領域外であると判別されたときは、拡大中
    心位置を前記選択可能領域内の所定の位置に制限し、該
    所定の位置を中心として前記拡大表示手段に拡大表示処
    理を実行させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段は、マウス装置、トラック
    ボール、ジョイスティック、またはタッチパネル等の操
    作手段であることを特徴とする請求項7記載の撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記入力手段は、視線検出手段であるこ
    とを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
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