JP5266953B2 - 投写型表示装置および表示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、投写型表示装置および表示方法に関し、特に、投写型表示装置および表示方法において投写面上に表示される画像の台形歪みを補正する技術に関する。
プロジェクタを用いてスクリーンに画像を表示させるとき、プロジェクタとスクリーンとの相対的な角度によって、スクリーンに表示される画像(以下「表示画像」と呼ぶ)に台形歪みが生ずることがある。このような場合に、表示画像の台形歪みを補正するキーストーン補正を行う技術が知られている。
キーストーン補正は、例えば、CCDカメラ等の撮影部によりスクリーンを撮影し、撮影画像からスクリーンの枠辺の画像を検出し、検出したスクリーン枠辺の画像に基づいてプロジェクタの液晶パネル上に画像を台形状に縮小して形成することにより行なわれる(例えば特許文献1)。
特開2006−60447号公報
しかし、上記の従来技術では、撮影画像から実際にはスクリーンの枠辺の画像ではない画像(例えばスクリーンに映った蛍光灯の画像)を誤ってスクリーンの枠辺の画像として検出してしまう場合があり、そのような場合には適切なキーストーン補正が実行されないという問題があった。
なお、このような問題は、プロジェクタによってスクリーンに画像を表示する際のキーストーン補正に限らず、投写により投写面に画像を表示させる投写型表示装置一般による画像のキーストーン補正を行う場合に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。本発明の一形態は、投写により投写面に画像を表示させる投写型表示装置であって、撮影により撮影画像を生成する撮影部と、前記投写面と前記投写型表示装置との相対的な角度を算出する角度算出部と、前記角度に基づき、所定の基準平面に垂直な線に対応する前記撮影画像上の直線と、前記所定の基準平面に平行な線に対応する前記撮影画像上の直線と、を検出する直線検出部と、前記直線検出部による検出結果に基づき、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正するキーストーン補正部と、を備え、前記直線検出部は、前記角度に基づき、前記所定の基準平面に垂直な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき垂直消失点と、前記所定の基準平面に平行な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき水平消失点と、を算出する消失点算出部を含み、前記所定の基準平面に垂直な線は、前記投写面の枠の左辺および右辺であり、前記所定の基準平面に平行な線は、前記投写面の枠の上辺および下辺であり、前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の中から選択することにより前記左辺および前記右辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出すると共に、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の中から選択することにより前記上辺および前記下辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出し、前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記左辺および前記右辺に対応する直線として検出し、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記上辺および前記下辺に対応する直線として検出する。その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
[適用例1]投写により投写面に画像を表示させる投写型表示装置であって、
撮影により撮影画像を生成する撮影部と、
前記投写面と前記投写型表示装置との相対的な角度を算出する角度算出部と、
前記角度に基づき、所定の基準平面に垂直な線に対応する前記撮影画像上の直線と、前記所定の基準平面に平行な線に対応する前記撮影画像上の直線と、を検出する直線検出部と、
前記直線検出部による検出結果に基づき、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正するキーストーン補正部と、を備える、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写面と投写型表示装置との相対的な角度が算出され、角度に基づき所定の基準平面に垂直な線に対応する撮影画像上の直線と所定の基準平面に平行な線に対応する撮影画像上の直線とが検出され、検出結果に基づき投写面上に表示される画像の台形歪みが補正されるため、所望の直線の誤検出の可能性が抑制され、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の投写型表示装置であって、
前記直線検出部は、
前記角度に基づき、前記所定の基準平面に垂直な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき垂直消失点と、前記所定の基準平面に平行な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき水平消失点と、を算出する消失点算出部を含む、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写面と投写型表示装置との相対的な角度に基づき、所定の基準平面に垂直な任意の線に対応する撮影画像上の直線が通るべき垂直消失点と、所定の基準平面に平行な任意の線に対応する撮影画像上の直線が通るべき水平消失点と、が算出され、垂直消失点および水平消失点に基づき撮影画像上の直線の検出が可能であるため、所望の直線の誤検出の可能性が抑制され、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例3]適用例2に記載の投写型表示装置であって、
前記所定の基準平面に垂直な線は、前記投写面の枠の左辺および右辺であり、
前記所定の基準平面に平行な線は、前記投写面の枠の上辺および下辺であり、
前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の中から選択することにより前記左辺および前記右辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出すると共に、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の中から選択することにより前記上辺および前記下辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出する、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、撮影画像上の垂直消失点を通る直線の中から選択することにより左辺および右辺に対応する撮影画像上の直線が検出され、撮影画像上の水平消失点を通る直線の中から選択することにより上辺および下辺に対応する撮影画像上の直線が検出されるため、投写面の各辺の誤検出の可能性が抑制され、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例4]適用例3に記載の投写型表示装置であって、
前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記左辺および前記右辺に対応する直線として検出し、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記上辺および前記下辺に対応する直線として検出する、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写面の各辺に対応する直線の検出精度を向上させることができ、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
前記角度算出部は、
前記投写面上の3つ以上の所定の測定点について、前記投写型表示装置に対する相対的な位置を検出する測定点位置検出部と、
前記所定の測定点の位置に基づき、前記投写面を近似する近似平面を算出する平面算出部と、を含む、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写面を近似する近似平面に基づき、投写面と投写型表示装置との相対的な角度を簡便に算出することができる。
[適用例6]適用例5に記載の投写型表示装置であって、
前記角度算出部は、さらに、
3つ以上の基準点を含む所定のパターン画像を前記投写型表示装置に投写させるパターン投写部を含み、
前記所定の測定点は、前記投写面に表示された前記パターン画像の前記基準点である、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写面を近似する近似平面を簡便に算出することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
前記所定の基準平面は、前記投写型表示装置と所定の関係にある平面である、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写型表示装置と所定の関係にある平面に垂直および平行な線に対応する撮影画像上の直線が検出され、検出結果に基づき投写面上に表示される画像の台形歪みが補正されるため、投写型表示装置と所定の関係にある平面に垂直および平行な直線の誤検出の可能性が抑制され、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例8]適用例7に記載の投写型表示装置であって、
前記所定の基準平面は、前記投写型表示装置の設置面である、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、投写型表示装置の設置面に垂直および平行な線に対応する撮影画像上の直線が検出され、検出結果に基づき投写面上に表示される画像の台形歪みが補正されるため、投写型表示装置の設置面に垂直および平行な直線の誤検出の可能性が抑制され、投写による表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれかに記載の投写型表示装置であって、さらに、
光を発する光源部と、
前記光源部の発する光を画像を表す有効な画像光へと変調するための有効パネル画像を、パネル面の画像形成領域に形成する画像形成パネル部と、を備え、
前記キーストーン補正部は、前記直線検出部による検出結果に基づき、前記画像形成領域中の一部の領域である補正後画像形成領域を算出すると共に、前記有効パネル画像を前記画像形成領域中の前記補正後画像形成領域に形成させることによって、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正する、投写型表示装置。
この投写型表示装置では、直線検出部による検出結果に基づき、投写による表示画像のキーストーン補正を精度良く実行することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、投写型表示装置および表示方法、画像処理方法および装置、画像補正方法および装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
A−2.キーストーン補正処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、本発明の第1実施例における投写型表示装置としてのプロジェクタの構成を概略的に示すブロック図である。プロジェクタ100は、画像を表す画像光を投写して、スクリーンSCなどの投写面上に画像(以下「表示画像」と呼ぶ)を表示させる。本実施例では、スクリーンSCは、矩形形状であって、その外周に沿って黒色の枠を有しているものとする。
プロジェクタ100は、A/D変換部110と、内部メモリ120と、液晶パネル130と、液晶パネル駆動部132と、照明光学系140と、ズームレンズ152を有する投写光学系150と、ズームレンズ駆動部154と、CPU160と、リモコン制御部170と、リモコン172と、撮影部180と、撮影画像メモリ182と、を備えている。プロジェクタ100の各構成要素は、バス102を介して互いに接続されている。
A/D変換部110は、図示しないDVDプレーヤやPC(パーソナルコンピュータ)などからケーブル300を介して入力された入力画像信号に対して、必要によりA/D変換を行い、デジタル画像信号を出力する。
内部メモリ120には、画像処理部200として機能するコンピュータプログラムが格納されている。画像処理部200は、A/D変換部110から出力されたデジタル画像信号に対して画像の表示状態(例えば、輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色合い等)の調整を行った上で、デジタル画像信号を液晶パネル駆動部132へと出力する。また、画像処理部200は、モジュールとして、角度算出部210と、直線検出部220と、消失点算出部222と、キーストーン補正部230と、座標変換部240と、を含んでいる。角度算出部210は、パターン投写部212と、測定点位置検出部214と、平面算出部216と、を含んでいる。これら各部の機能は、後述のキーストーン補正処理の説明において詳述する。
液晶パネル駆動部132は、画像処理部200を経て入力されたデジタル画像信号に基づいて、液晶パネル130を駆動する。液晶パネル130は、照明光学系140から照射された照明光を画像を表す有効な画像光へと変調するための画像(以下「有効パネル画像PI」と呼ぶ)を、液晶パネル130の表面(以下「パネル面」と呼ぶ)の画像形成領域IFに形成する。
図2は、液晶パネル130と画像形成領域IFとの関係を概略的に示す説明図である。画像形成領域IFとは、液晶パネル駆動部132に入力されたデジタル画像信号に基づいて有効パネル画像PIを形成可能な液晶パネル130のパネル面上の領域を意味している。図2では、画像形成領域IFを破線で囲まれた領域として示している。図2(a)に示すように、本実施例の画像形成領域IFは、液晶パネル130のパネル面全面より4周それぞれ2ドット程度ずつ小さい領域に設定されている。なお、液晶パネル130のパネル面全面に対する画像形成領域IFの大きさは任意に設定可能である。
図2では、有効パネル画像PIが形成される領域をハッチングを付して示している。通常は、図2(a)に示すように、画像形成領域IFの全領域に有効パネル画像PIが形成される。しかし、後に詳述するキーストーン補正処理を実行する際には、図2(b)に示すように、液晶パネル130の画像形成領域IF中の一部の領域に有効パネル画像PIが形成され、画像形成領域IFの残りの領域には全黒の画像(図2(b)では白色で示す)が形成されることがある。このキーストーン補正時に有効パネル画像PIが形成される画像形成領域IF中の一部の領域を「補正後画像形成領域RIF」と呼ぶ。図2では、補正後画像形成領域RIFを一点鎖線で囲まれた領域として示している。
また、例えば、液晶パネル駆動部132に入力されたデジタル画像信号の解像度が液晶パネル130の解像度と比較して小さいときであって、入力されたデジタル画像を拡大することなくそのまま液晶パネル130上に形成する場合には、図2(c)に示すように、画像形成領域IFは、上記両解像度の比に対応して、液晶パネル130のパネル面全面よりさらに小さい領域に設定されることとなる。
投写光学系150(図1)は、プロジェクタ100の筐体の前面に取り付けられており、液晶パネル130によって画像光へと変調された光を拡大投写する。ズームレンズ駆動部154は、投写光学系150が備えるズームレンズ152を駆動して、ズーム状態を変化させることができる。ここで、ズーム状態とは、投写光学系150において、液晶パネル130を透過した光を投写する際の拡大の程度(倍率)を意味している。すなわち、ズームレンズ駆動部154は、ズームレンズ152を駆動してスクリーンSC上に表示させる表示画像の大きさを変化させることができる。
リモコン制御部170は、リモコン172を通じたユーザからの指示を受信し、バス102を介してその指示をCPU160に伝える。なお、本実施例では、プロジェクタ100は、ユーザからの指示を、リモコン172およびリモコン制御部170を通じて受け取るものとしているが、ユーザからの指示を例えば操作パネルなどの他の構成を通じて受け取るものとすることも可能である。
CPU160は、内部メモリ120から画像処理部200としてのコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、スクリーンSCに向けて画像を投写したり、後述のキーストーン補正処理などの画像処理を行ったりする。また、CPU160は、プロジェクタ100全体の制御を行う。
撮影部180は、CCDカメラを有しており、撮影によって撮影画像を生成する。撮影部180は、液晶パネル130の最大の画像形成領域IF(図2(a)参照)に対応する画像が投写される領域すべてを撮影できるように、その設置位置や画角が設定されている。撮影部180により生成された撮影画像は、撮影画像メモリ182内に格納される。なお、撮影部180は、CCDカメラの代わりに他の撮影デバイスを有していてもよい。
A−2.キーストーン補正処理
図3は、第1実施例のプロジェクタ100によるキーストーン補正処理の流れを示すフローチャートである。キーストーン補正処理は、スクリーンSC上の表示画像の外周線の各辺がスクリーンSCの枠の各辺と平行となるように、表示画像の台形歪みを補正する処理である。キーストーン補正処理は、ユーザからのリモコン172を通じた指示に応じて実行される。なお、キーストーン補正処理は、例えば電源オンや画像信号の入力に応じて自動的に実行されるものとしてもよい。
ステップS110では、パターン投写部212(図1)が、測定用パターン画像PTを液晶パネル130に形成させ、照明光学系140および投写光学系150にスクリーンSCに向けて画像光を投写させる。測定用パターン画像PTの画像データは、内部メモリ120の所定の領域に格納されている。図4は、測定用パターン画像PTの例を示す説明図である。測定用パターン画像PTは、複数の基準点RPを含んでいる。図4(a)に示す測定用パターン画像PTは、黒色の背景に格子状に配列された複数の白色のドットを含む画像であり、各ドットが基準点RPに設定されている。図4(b)に示す測定用パターン画像PTは、黒色の背景に白色の升目模様が配置された画像であり、升目の縦線と横線との各交点が基準点RPに設定されている。図4(c)に示す測定用パターン画像PTは、黒色エリアと白色エリアとが交互に配置された市松模様の画像であり、各エリアの各頂点が基準点RPに設定されている。図4(d)に示す測定用パターン画像PTは、黒色の背景に白色の小さい矩形と当該矩形を包含する白色の大きい矩形とを含む画像であり、各矩形の各頂点が基準点RPに設定されている。なお、測定用パターン画像PTは、3つ以上の基準点RPを含む画像(ただしすべての基準点RPが1つの直線上に位置する画像は除く)であれば、図4に示した画像以外の画像を採用することも可能である。ただし、測定用パターン画像PTに含まれる基準点RPの数は、後述するスクリーンSCの近似平面の式の算出精度向上の点からは、多いほど良い。
ステップS120(図3)では、撮影部180(図1)が、測定用パターン画像PTが投写されたスクリーンSCを撮影して、撮影画像CIを生成する。生成された撮影画像CIは、撮影画像メモリ182に格納される。
ステップS130(図3)では、測定点位置検出部214(図1)が、撮影画像CIに基づいて、所定の測定点の三次元座標を検出する。所定の測定点の三次元座標の検出は、スクリーンSCの近似平面の三次元座標(スクリーンSCの近似平面の式)を算出するために行われる。
図5は、所定の測定点の三次元座標の検出の概要を示す説明図である。本実施例では、ズームレンズ152の主点を原点とし、ズームレンズ152の光軸をz軸(zl軸)とする三次元座標(以下、「レンズ座標系」とも呼ぶ)における、各測定点の三次元座標の検出が行われる。すなわち、各測定点のプロジェクタ100に対する相対的な位置の検出が行われる。
図5には、レンズ座標系における測定用パターン画像PT(図4(a)参照)が投写されたスクリーンSCを示している。三次元座標の検出対象としての測定点は、スクリーンSCまたはスクリーンSCの背後の物体(例えば壁面)に表示された測定用パターン画像PTに含まれる基準点RPである。なお、図5に示した状態では、基準点RPの内の一部はスクリーンSC上に映し出され、他の一部はスクリーンSCからはみ出してスクリーンSCの背後の壁面に映し出されている。
測定点位置検出部214は、撮影画像CIを解析して撮影画像CIにおける基準点RPの位置を検出し、検出された基準点RPのレンズ座標系における三次元座標を検出する。測定点の三次元座標の検出は、ズームレンズ152と撮影部180との視差を利用し、三角測量の原理により三次元座標を検出する能動型のアクティブステレオ法を用いて行う。なお、測定点の三次元座標の検出に用いられる方法は、アクティブステレオ法以外の三次元座標検出方法(例えば複数のカメラを用いた受動型のステレオ法)であるとしてもよい。また、測定点の三次元座標の検出に用いられる座標系は、レンズ座標系以外の座標系(例えば後述のカメラ画像系)であるとしてもよい。
ステップS140(図3)では、平面算出部216(図1)が、検出された各測定点の三次元座標に基づき、スクリーンSCの近似平面の式を算出する。具体的には、平面算出部216は、測定用パターン画像PTの中央部分に位置する基準点RP(図5において破線で囲んで示す)の三次元座標を用いた最小二乗法により、スクリーンSCの近似平面の式を算出する。測定用パターン画像PTの中央部分に位置する基準点RPのみを利用するのは、スクリーンSC上に位置しない点を極力除外するためである。スクリーンSCの近似平面の式は、図5に示すように、ax+by+cz+d=0の形で表される。このとき、ベクトル(a,b,c)は、スクリーンSCの近似平面の法線ベクトルとなる。
なお、スクリーンSCの近似平面の式は、すべての点が1つの直線上に位置しないような少なくとも3つ以上の基準点RPの三次元座標が検出されていれば算出することができる。従って、スクリーンSCの近似平面の式の算出に用いる基準点RPの数は、3つ以上の任意の数に設定可能である。このことから、測定点の三次元座標の検出(図3のステップS130)において、測定用パターン画像PTに含まれるすべての基準点RPの三次元座標を検出する必要はなく、スクリーンSCの近似平面の式の算出に用いられる基準点RP(例えば測定用パターン画像PTの中央部分に位置する基準点RP)についてのみ三次元座標を検出するようにすればよい。あるいは、測定用パターン画像PTに含まれるすべての基準点RPについて三次元座標を検出し、三次元座標に基づきそれぞれの基準点RPがスクリーンSC上に映し出された点であるか否かを判定し、スクリーンSC上に映し出された点であると判定された基準点RPを用いてスクリーンSCの近似平面の式が算出されるものとしてもよい。
ステップS150(図3)では、角度算出部210(図1)が、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度を算出する。図6は、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度の概念を示す説明図である。図6には、ズームレンズ152の主点を原点とし、スクリーンSCの近似平面に垂直な方向をz軸(zs軸)とする三次元座標(以下、「スクリーン座標系」とも呼ぶ)におけるスクリーンSCとプロジェクタ100との関係を示している。図6においては、プロジェクタ100は、y軸(ys軸)に垂直な平面である設置面SS上に載置されている。本実施例における設置面SSは、本発明における「基準平面」に相当する。
スクリーンSCとプロジェクタ100(プロジェクタ100のズームレンズ152の光軸)との相対的な角度は、x軸(xs軸)廻りのプロジェクタ100の回転角度であるピッチθと、y軸(ys軸)廻りのプロジェクタ100の回転角度であるヨーφと、z軸(zs軸)廻りのプロジェクタ100の回転角度であるロールΨと、の組み合わせにより表される。角度算出部210は、レンズ座標系におけるズームレンズ152の光軸とスクリーンSCの近似平面との関係(図5参照)から、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度(すなわちピッチθとヨーφとロールΨの値)を一義的に算出する。
ステップS160(図3)では、消失点算出部222(図1)が、スクリーンSCの枠辺(スクリーンSCの枠を構成する各辺)の撮影画像CIにおける消失点を算出する。図7は、スクリーンSCの枠辺の消失点算出の概要を示す説明図である。図7(a)には、レンズ座標系(図5参照)におけるスクリーンSCの近似平面と、z軸に垂直な平面(平面z=1)と、を示している。また、図7(b)には、スクリーンSCの枠辺の平面z=1への射影(スクリーンSCの各枠辺と原点Oとを通る平面と平面z=1との交線)を示している。なお、図7(b)に示した座標系をレンズ座標系の標準座標系と呼ぶ。標準座標系の単位は、プラス45度およびマイナス45度の方向が、それぞれプラス1およびマイナス1となる。
三次元空間(例えばレンズ座標系)における互いに平行な任意の直線の平面(例えば平面z=1)への射影は、1点で交わる。この交点を消失点と呼ぶ。レンズ座標系においてスクリーンSCの枠辺の右辺SF(r)と左辺SF(l)とは互いに平行であるため、標準座標系における右辺SF(r)および左辺SF(l)の射影は消失点(以下、「垂直消失点DPv」と呼ぶ)で交わる。同様に、レンズ座標系においてスクリーンSCの枠辺の上辺SF(t)と下辺SF(b)とは互いに平行であるため、標準座標系における上辺SF(t)および下辺SF(b)の射影は消失点(以下、「水平消失点DPh」と呼ぶ)で交わる。なお、以下の説明では、垂直消失点DPvおよび水平消失点DPhを、まとめて単に「消失点DP」とも呼ぶものとする。
消失点DP(垂直消失点DPvおよび水平消失点DPh)の位置(座標)は、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度(ピッチθ、ヨーφ、ロールΨ)により一義的に定まる。消失点DPのレンズ座標系の標準座標系における座標は、下記の式(1)および式(2)のように表される。
Figure 0005266953
Figure 0005266953
なお、ロールΨがゼロの場合には、消失点DPのレンズ座標系の標準座標系における座標は、下記の式(3)および式(4)のようになる。
Figure 0005266953
Figure 0005266953
上記式(1)〜(4)により算出される座標は、レンズ座標系の標準座標系における消失点DPの座標である。後述のスクリーンSCの枠辺の検出(図3のステップS170)はカメラ座標系の標準座標系において実行されるため、座標変換部240(図1)は、レンズ座標系の標準座標系(図7(b)参照)からカメラ座標系の標準座標系への座標変換を射影変換により実行する。図8は、カメラ座標系を示す説明図である。カメラ座標系は、撮影部180のCCDの中心点を原点Oとし、撮影部180のレンズの光軸をz軸(zc軸)とする三次元座標である。また、カメラ座標系の標準座標系は、カメラ座標系における点や線や面を、z軸に垂直な平面(平面z=1)への射影で表す座標系である。標準座標系の単位は、プラス45度およびマイナス45度の方向が、それぞれプラス1およびマイナス1となる。
この座標変換は、プロジェクタ100におけるズームレンズ152の光軸と撮影部180のレンズの光軸との相違を補償するために行われる。すなわち、上述した消失点DP(垂直消失点DPvおよび水平消失点DPh)の座標はレンズ座標系の標準座標系における座標であり、座標変換によって、撮影画像CIにおける消失点DPの座標が求められる。
座標変換部240は、行列Mを用いて座標変換(射影変換)を行う。行列Mは、ズームレンズ152と撮影部180との相対的な回転量を表す3次元の回転行列をRとし、ズームレンズ152と撮影部180との相対的な並進量を表す3次元の列ベクトルをtとし、スクリーンSCの近似平面の方程式をax+by+cz=1と表したときの3次元の行ベクトルをn=(a,b,c)とし、3次元の単位行列をEとしたときに、M=R(E+tn)と表される。なお、本実施例では、座標変換部240による座標変換(射影変換)はズームレンズ152と撮影部180との相対的な関係に基づき算出される行列Mを用いて行われるとしているが、基準点RPのレンズ座標系での座標とカメラ座標系での座標との対応関係から最小二乗法により最適な射影変換を算出して射影変換を実行するものとしてもよい。
ステップS170(図3)では、直線検出部220(図1)が、撮影画像CIに写し出されたスクリーンSCの枠辺(右辺SF(r)、左辺SF(l)、上辺SF(t)、下辺SF(b))を検出する。図9は、撮影画像CIからのスクリーンSCの枠辺の検出方法を示す説明図である。図9には、カメラ座標系の標準座標系における撮影画像CIと消失点DP(垂直消失点DPvおよび水平消失点DPh)とを示している。
直線検出部220は、スクリーンSCの枠辺の検出のために、まず、消失点DPを通る直線(以下、「消失点通過直線PL」とも呼ぶ)を複数設定する。具体的には、垂直消失点DPvおよび水平消失点DPhのそれぞれについて、消失点DPを通過し、傾きが所定のピッチ角度ずつ異なる複数の直線が消失点通過直線PLとして設定される。なお、消失点通過直線PLの設定方法はこれに限られず、例えば所定の直線(例えば撮影画像CIの各辺)上において所定の画素数ずつ間隔を開けた複数の参照画素が設定され、各参照画素と消失点DPとを結ぶ複数の直線が消失点通過直線PLとして設定されるものとしてもよい。
次に、直線検出部220は、撮影画像CI上に設定された消失点通過直線PLに沿って微分フィルタやラプラシアンフィルタといった輪郭抽出フィルタをかけてエッジ量を積算し、ヒストグラムを作成する。図10は、エッジ量積算値のヒストグラムの例を示す説明図である。図10には、垂直消失点DPvを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムを示している。直線検出部220は、エッジ量積算値のヒストグラムにおいて、閾値Tを超える最も大きい2つのピーク値(極大値)を示す位置を、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの2つの枠辺の位置として検出する。図10の例では、閾値Tを超えるピーク値が2つ存在するため、右側のピーク値の位置が右辺SF(r)の位置として検出され、左側のピーク値の位置が左辺SF(l)の位置として検出される。図10に示すエッジ量積算値のヒストグラムにおいて、閾値Tを超えるピーク値が例えば3つ存在する場合には、値の大きい2つのピーク値の位置が2つの枠辺の位置とされる。同様に、直線検出部220は、水平消失点DPhを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムを用いて、撮影画像CIにおける上辺SF(t)および下辺SF(b)の位置を検出する。これにより、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠の各辺が検出される。なお、垂直消失点DPvを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量を積算する際には、撮影画像CIの左右方向(水平方向)の輪郭に強く反応する輪郭抽出フィルタを用いるのが好ましく、水平消失点DPhを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量を積算する際には、撮影画像CIの上下方向(垂直方向)の輪郭に強く反応する輪郭抽出フィルタを用いるのが好ましい。
ステップS180(図3)では、キーストーン補正部230(図1)が、撮影画像CIにおいて検出されたスクリーンSCの枠辺の位置を参照して、キーストーン補正を実行する。キーストーン補正は、公知の方法(例えば特開2006−60447号公報に記載の方法)を用いて実行可能である。すなわち、図9に示したカメラ座標系の標準座標系におけるスクリーンSCの枠辺の座標値が、射影変換によりレンズ座標系の標準座標系に変換される。この座標変換は、上述したレンズ座標系の標準座標系からカメラ座標系の標準座標系への座標変換に用いられた射影変換の逆変換を利用して実行される。座標変換により算出されたレンズ座標系の標準座標系におけるスクリーンSCの枠辺の座標値から、液晶パネル130上におけるスクリーンSCに対応する領域が補正後画像形成領域RIF(図2参照)として算出される。その後、必要によりズーム状態の調整が行われた上で、液晶パネル130上の補正後画像形成領域RIFに有効パネル画像PIが形成されることにより、スクリーンSC上の表示画像の台形歪みが補正される。
以上説明したように、第1実施例のプロジェクタ100では、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度が算出され、算出された角度に基づき撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺が検出され、枠辺の検出結果に基づき画像の台形歪みが補正される。そのため、第1実施例のプロジェクタ100では、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺ではない直線が誤ってスクリーンSCの枠辺として検出される可能性が低減されるため、表示画像のキーストーン補正の精度を向上させることができる。すなわち、第1実施例のプロジェクタ100では、スクリーンSCの枠辺が通るべき消失点DPが算出され、消失点DPを通る直線(消失点通過直線PL)の中から選択することにより撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺が検出されるため、例えば撮影画像CIにおけるスクリーンSCに映った蛍光灯の画像が誤ってスクリーンSCの枠辺として検出される可能性を低減することができる。
B.第2実施例:
図11は、本発明の第2実施例における投写型表示装置としてのプロジェクタの構成を概略的に示すブロック図である。第2実施例におけるプロジェクタ100aは、画像処理部200aが不足辺補完部250を含んでいる点が、図1に示した第1実施例のプロジェクタ100とは異なっている。不足辺補完部250の機能は、後述のキーストーン補正処理の説明において詳述する。第2実施例におけるプロジェクタ100aのその他の構成は、図1に示した第1実施例のプロジェクタ100と同じである。不足辺補完部250は、本発明における線分補完部に相当する。
図12は、第2実施例のプロジェクタ100aによるキーストーン補正処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例のキーストーン補正処理のステップS110からS170までの処理内容は、図3に示した第1実施例におけるステップS110からS170までの処理内容と同じである。
ステップS172(図12)では、画像処理部200a(図11)が、ステップS170におけるスクリーンSCの枠辺の検出において、検出されなかった枠辺(以下、「不足辺」とも呼ぶ)があるか否かを判定する。図10に示すように、垂直消失点DPvおよび水平消失点DPhのそれぞれについて、消失点DPを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムにおいて、閾値Tを超える2つのピーク値が存在すれば、スクリーンSCの枠辺のすべて(右辺SF(r)、左辺SF(l)、上辺SF(t)、下辺SF(b))が検出される。この場合には、不足片は無いと判定され(ステップS172:No)、第1実施例と同様に、検出されたスクリーンSCの枠辺の位置に基づき、キーストーン補正が実行される(ステップS180)。なお、撮影画像CIにおいて検出された枠辺は、本発明における基準線分に相当する。
一方、消失点DPを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムにおいて、閾値Tを超えるピーク値が2つ存在せず、スクリーンSCの枠辺の一部が検出されない場合がある。図13は、不足辺がある場合のエッジ量積算値のヒストグラムの例を示す説明図である。図13には、垂直消失点DPvを通過する消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムを示している。図13に示すように、エッジ量積算値のヒストグラムにおいて閾値Tを超えるピーク値が2つは存在しない場合には、スクリーンSCの右辺SF(r)と左辺SF(l)との少なくとも一方の位置が検出されない。図13の例では、左辺SF(l)の位置は検出されているが、右辺SF(r)の位置が検出されていない。
スクリーンSCの枠辺の検出において不足辺がある場合には、不足辺は撮影画像CIに写っていない、すなわちスクリーンSCの不足辺は撮影部180の画角の範囲外に位置しているか、あるいはスクリーンSCの不足辺は撮影画像CIに写ってはいるものの、何らかの理由でエッジ量が小さくなり、検出されなかったものと考えられる。このように、不足辺がある場合(ステップS172:Yes)には、そのままでは補正後画像形成領域RIF(図2参照)を算出することができないため、不足辺補完部250(図11)による不足辺を補完する補完辺の算出が行われる(図12のステップS174)。
図14は、補完辺の算出方法の一例を示す説明図である。図14には、カメラ座標系の標準座標系における撮影画像CIと消失点DP(垂直消失点DPvおよび水平消失点DPh)とを示している。図14の例では、撮影画像CIにおいて、スクリーンSCの左辺SF(l)および上辺SF(t)は検出されているが、右辺SF(r)および下辺SF(b)は検出されず、不足辺となっている。この場合には、右辺SF(r)を補完する補完辺CS(r)と下辺SF(b)を補完する補完辺CS(b)との算出が行われる。
不足辺補完部250は、まず、下辺SF(b)を補完する補完辺CS(b)を算出する。具体的には、水平消失点DPhと左辺SF(l)の下端の点とを結ぶ消失点通過直線PLの内の撮影画像CIの領域内に位置する部分(線分)が補完辺CS(b)として設定される。不足辺補完部250は、次に、右辺SF(r)を補完する補完辺CS(r)を算出する。具体的には、垂直消失点DPvと補完辺CS(b)の右端とを結ぶ消失点通過直線PLの内の上辺SF(t)と補完辺CS(b)とに挟まれた部分(線分)が補完辺CS(r)として設定される。
このように補完辺CS(b)およびCS(r)が設定されれば、補完辺CS(b)に相当する現実のスクリーンSC上の線分は、スクリーンSCの下辺SF(b)および上辺SF(t)と平行となり、補完辺CS(r)に相当する現実のスクリーンSC上の線分は、スクリーンSCの右辺SF(r)および左辺SF(l)と平行となる。従って、検出辺(上辺SF(t)および左辺SF(l))と補完辺CS(補完辺CS(b)およびCS(r))とで囲まれた領域(以下、「目標領域TA」とも呼ぶ)(図14においてハッチングを付して示す)に相当する現実のスクリーンSC上の領域は矩形の領域となり、当該領域に画像を表示させるようにキーストーン補正を行えば、表示画像の台形歪みを補正することができる。補完辺算出(図12のステップS174)の後のステップS180では、このようなキーストーン補正が実行される。
なお、図14の例では、最初に下辺SF(b)を補完する補完辺CS(b)が算出され、その後、右辺SF(r)を補完する補完辺CS(r)が算出されているが、不足辺を補完する補完辺CSの算出の順番は任意に設定可能である。例えば図14の例で、まず右辺SF(r)を補完する補完辺CS(r)が算出され、その後、下辺SF(b)を補完する補完辺CS(b)が算出されるものとしてもよい。また、図14の例では、上述したように、下辺SF(b)を補完する補完辺CS(b)が左辺SF(l)の下端を通るように算出されており、右辺SF(r)を補完する補完辺CS(r)が補完辺CS(b)の右端を通るように算出されているが、必ずしもこのように補完辺CSが算出される必要はない。ただし、このような方法によって補完辺CSが算出されることにより、目標領域TAを最大限大きく設定することができ、キーストーン補正処理後のスクリーンSC上の表示画像をできるだけ大きくすることができる。
また、図14の例では、スクリーンSCの枠辺の内の下辺SF(b)および右辺SF(r)の2辺が不足辺である場合を示したが、他の辺が不足辺である場合の補完辺CSの算出も同様に実行可能である。すなわち、下辺SF(b)および上辺SF(t)を補完する補完辺CSは、水平消失点DPhを通る消失点通過直線PL上の線分として設定可能であり、左辺SF(l)および右辺SF(r)を補完する補完辺CSは、垂直消失点DPvを通る消失点通過直線PL上の線分として設定可能である。従って、本実施例のプロジェクタ100aは、撮影画像CIからスクリーンSCの枠辺が1つのみ検出され、残りの3つの辺がすべて不足辺となった場合であっても、3つの不足辺のそれぞれを補完する補完辺CSを算出することにより、キーストーン補正を行うことができる。さらに、本実施例のプロジェクタ100aは、撮影画像CIからスクリーンSCの枠辺が1つも検出されず、4つの辺がすべて不足辺となった場合であっても、4つの不足辺のそれぞれを補完する補完辺CSを算出することにより、キーストーン補正を行うことができる。
なお、第2実施例では、補完辺CSの設定の仕方に応じて目標領域TAのアスペクト比が変化する。そのため、キーストーン補正(図12のステップS180)が実行される前に、目標領域TAに対応する現実のスクリーンSC上の領域のアスペクト比が所定の値になるように、アスペクト比の調整が実行されるものとしてもよい。これにより、補完辺CSの設定の仕方に関わらず、キーストーン補正後の表示画像のアスペクト比を所定の値(例えば3:4)に固定することができる。
以上説明したように、第2実施例のプロジェクタ100aでは、撮影画像CIにおいてスクリーンSCの枠辺が検出され、スクリーンSCとプロジェクタ100aとの相対的な角度が算出され、算出された角度に基づき、補完辺CSと検出辺により規定される領域に対応するスクリーンSC上の領域が矩形となるように撮影画像CIにおける補完辺CSが設定され、検出辺と補完辺CSとに基づきスクリーンSC上に表示される画像の台形歪みが補正される。そのため、第2実施例のプロジェクタ100aでは、撮影画像CIにおいてスクリーンSCの枠辺の一部または全部が検出されない場合であっても、検出されなかった枠辺を補完する補完辺が設定されるため、表示画像のキーストーン補正を実行することができる。従って、投写による表示画像のキーストーン補正の汎用性が向上する。例えばプロジェクタ100aとスクリーンSCとの位置関係が、撮影画像CIにスクリーンSCの枠辺の一部が写らないようなものとなっている場合であっても、表示画像のキーストーン補正を適切に実行することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C−1.変形例1:
上記第2実施例では、撮影画像CIにおいて検出されたスクリーンSCの枠辺および検出されなかった枠辺を補完する補完辺CSにより囲まれた領域を目標領域TAとし、目標領域TAに相当する現実のスクリーンSC上の領域に画像を表示させるようなキーストーン補正が実行されるが、キーストーン補正の方法はこれに限られない。図15は、変形例におけるキーストーン補正方法を示す説明図である。図15に示す変形例では、撮影画像CIにおいて検出もしくは設定された1つの線分(以下、「基準線分RL」とも呼ぶ)に対応するスクリーンSC上の線分を1辺とする矩形領域に画像を表示させるようなキーストーン補正が実行される。ここで、基準線分RLは、任意に検出もしくは設定され、基準線分RLに対応するスクリーンSC上の線分はスクリーンSCの枠辺に垂直または平行とは限らない。従って、キーストーン補正後に画像が表示される矩形領域の各辺もスクリーンSCの枠辺に垂直または平行とは限らない。
図15に示した変形例においても、第2実施例と同様に、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの右辺SF(r)と左辺SF(l)とが交差する垂直消失点DPvの座標と、スクリーンSCの上辺SF(t)と下辺SF(b)とが交差する水平消失点DPhの座標と、が算出される。
ここで、標準座標系においては、すべての消失点は同一直線上に位置することが知られている。従って、垂直消失点DPvと水平消失点DPhとを結ぶ直線を直線L1と呼ぶものとすると、基準線分RLの延長線と直線L1との交点が、基準線分RLに関する消失点(以下、「第1の消失点DP1」と呼ぶ)となる。すなわち、撮影画像CIにおいて第1の消失点DP1を通る直線に対応する現実のスクリーンSC上の直線は、基準線分RLに対応するスクリーンSC上の直線と平行となる。従って、例えば図15に示すように、第1の消失点DP1を通る直線の一部(線分)が補完辺CS(1)として設定される。
次に、現実のスクリーンSC上において基準線分RLに対応する線分に垂直な任意の直線に対応する撮影画像CI上の直線が通るべき消失点(以下、「第2の消失点DP2」と呼ぶ)が算出される。第2の消失点DP2は、第1の消失点DP1と同じく直線L1上に位置する。また、第1の消失点DP1の三次元座標を(a,b,1)とし、第2の消失点DP2の三次元座標を(c,d,1)とすると、以下の式(5)が成り立つ。従って、撮影画像CIにおける3つの消失点(垂直消失点DPv、水平消失点DPh、第1の消失点DP1)の座標から、第2の消失点DP2の座標を一義的に算出することができる。そして、第2の消失点DP2を通る直線の一部(線分)が補完辺CS(2)およびCS(3)として設定される。
a・c+b・d+1=0・・・(5)
図15に示すように、基準線分RLと3つの補完辺CSとにより囲まれた領域が目標領域TAとして設定される。このように設定された目標領域TAに相当する現実のスクリーンSC上の領域は矩形形状となる。従って、図15に示す方法によって目標領域TAを設定しても、設定された目標領域TAに相当する現実のスクリーンSC上の領域に画像を表示させるようなキーストーン補正を実行することにより、スクリーンSCに表示される画像の台形歪みを補正することができる。
C−2.変形例2:
上記各実施例では、表示された測定用パターン画像PTに含まれる基準点RPを測定点として三次元座標の検出が行われ、検出された基準点RPの三次元座標に基づきスクリーンSCの近似平面の式が算出されるものとしているが、三次元座標の検出対象である測定点は基準点RPである必要はない。例えばスクリーンSCの外周枠の各頂点に印が付されている場合等、スクリーンSC自身が測定点となりうる点を有している場合には、当該点の三次元座標の検出を行い、検出結果に基づきスクリーンSCの近似平面の式が算出されるものとしてもよい。この場合には、測定用パターン画像PTの投写が行われる必要はない。
また、上記各実施例では、測定点の三次元座標の検出が、撮影部180を用いた三角測量の原理を利用して実行されているが、距離センサーを利用して実行されるものとしてもよい。
また、上記各実施例では、スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度の算出のためにスクリーンSCの近似平面の式の算出が行われているが、水平方向の投写角度(ヨーφ)は距離センサーを用いてスクリーンSC上の2つ以上の測定点の距離を算出することにより算定し、垂直方向の投写角度(ピッチθ)は加速度センサーを用いて算定するものとしてもよい。
C−3.変形例3:
上記各実施例では、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺の検出が、消失点通過直線PLに沿ったエッジ量積算値のヒストグラムにおけるピーク値を検出することにより実行されているが、他の方法によってスクリーンSCの枠辺の検出が行われるとしてもよい。例えば、撮影画像CIにおけるコントラスト比が大きい画素を抽出することによってスクリーンSCの枠辺の候補を抽出し、スクリーンSCの枠辺の候補が消失点通過直線PL上に位置するか否かを判定することにより、スクリーンSCの枠辺を検出するものとしてもよい。また、ハフ変換を用いて撮影画像CIにおける直線を抽出し、抽出された直線が消失点DPを通過するか否かを判定することにより、スクリーンSCの枠辺の検出するものとしてもよい。
C−4.変形例4:
上記各実施例において、測定点の三次元座標の検出やスクリーンSCの枠辺の消失点の算出の際に用いられている座標系はあくまで一例であり、これらの処理に用いる座標系は任意に設定可能であり、例えば、測定点の三次元座標の検出にレンズ座標系ではなくカメラ座標系が用いられるとしてもよい。また、上記各実施例では、プロジェクタ100におけるズームレンズ152の光軸と撮影部180のレンズの光軸との相違を補償するために、レンズ座標系の標準座標系とカメラ座標系の標準座標系との間の座標変換が実行されているが、光軸の相違はわずかなものであるとして座標変換を省略することも可能である。
C−5.変形例5:
上記各実施例では、投写面としてスクリーンSCが用いられているが、投写面としてスクリーンSC以外のものが用いられてもよい。例えば、部屋の壁が白色である場合に、その壁にテープや塗装などにより黒色のラインで矩形の枠を描き、その壁を投写面としてもよい。あるいは、ホワイトボードに、黒色のラインマーカで矩形の枠を描き、そのホワイトボードを投写面としてもよい。
また、投写面の色としては、枠が黒色、枠の内側及び外側の領域が白色に限定されるものでもなく、枠が白色、枠の内側及び外側の領域が黒色であってもよい。例えば、黒板に、白色のチョークで矩形の枠を描き、その黒板を投写面としてもよい。また、投写面の色は白色と黒色とに限らず、枠の色と枠の内側及び外側の領域の色とは、所望のコントラスト比がある色であれば、どのような色の組み合わせであっても構わない。
また上記各実施例では、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺が検出され、検出されたスクリーンSCの枠辺に基づきキーストーン補正が実行されているが、撮影画像CIにおけるスクリーンSCの枠辺以外の直線であって、設置面SS(図6参照)に垂直または水平な直線が検出され、検出された直線に基づきキーストーン補正が実行されるものとしてもよい。例えば、スクリーンSCの枠辺の内側に、矩形領域を特定する輪郭線が設けられた場合に、撮影画像CIにおける当該輪郭線が検出され、当該輪郭線に基づきキーストーン補正が実行されるものとしてもよい。
また、上記各実施例では、設置面SSが基準平面とされ、基準平面に垂直または平行な直線であるスクリーンSCの枠辺の検出が実行されているが、設置面SS以外の平面が基準平面とされてもよい。例えば、プロジェクタ100と所定の関係にある他の平面(例えばプロジェクタ100の筐体の底面や上面)が基準平面とされてもよい。この場合にも、基準平面に垂直または平行な直線の画像が撮影画像CIから検出され、検出された直線に基づきキーストーン補正が実行される。
C−6.変形例6:
上記各実施例では、プロジェクタ100が液晶パネル130を1つしか有していないが、プロジェクタ100が複数の色成分に対応する複数の液晶パネル130を有するものとしてもよい。また、プロジェクタ100は、液晶パネル以外の電気光学装置(例えばDMD(テキサス・インスツルメンツ社の商標))を有するものとしてもよい。また、プロジェクタ100は、CRTプロジェクタであるとしてもよい。また、本発明は、プロジェクタ100に限らず、投写により投写面に画像を表示させる投写型表示装置一般に適用可能である。
C−7.変形例7:
上記各実施例では、撮影部180がCCDカメラを有しているとしているが、撮影部180は、撮影により撮影画像を生成することが可能であればよく、例えばCMOSカメラ等の他の撮影装置を有しているとしてもよい。
C−8.変形例8:
上記各実施例では、プロジェクタ100がズームレンズ152とズームレンズ駆動部154とを備えているとしているが、必ずしもプロジェクタ100がズーム機能を有するレンズを備えていなくてもよく、プロジェクタ100が焦点距離が固定された単焦点レンズを備えるとしてもよい。
C−9.変形例9:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
本発明の第1実施例における投写型表示装置としてのプロジェクタの構成を概略的に示すブロック図である。 液晶パネル130と画像形成領域IFとの関係を概略的に示す説明図である。 第1実施例のプロジェクタ100によるキーストーン補正処理の流れを示すフローチャートである。 測定用パターン画像PTの例を示す説明図である。 所定の測定点の三次元座標の検出の概要を示す説明図である。 スクリーンSCとプロジェクタ100との相対的な角度の概念を示す説明図である。 スクリーンSCの枠辺の消失点算出の概要を示す説明図である。 カメラ座標系を示す説明図である。 撮影画像CIからのスクリーンSCの枠辺の検出方法を示す説明図である。 エッジ量積算値のヒストグラムの例を示す説明図である。 本発明の第2実施例における投写型表示装置としてのプロジェクタの構成を概略的に示すブロック図である。 第2実施例のプロジェクタ100aによるキーストーン補正処理の流れを示すフローチャートである。 不足辺がある場合のエッジ量積算値のヒストグラムの例を示す説明図である。 補完辺の算出方法の一例を示す説明図である。 変形例におけるキーストーン補正方法を示す説明図である。
符号の説明
100…プロジェクタ
102…バス
120…内部メモリ
130…液晶パネル
132…液晶パネル駆動部
140…照明光学系
150…投写光学系
152…ズームレンズ
154…ズームレンズ駆動部
160…CPU
170…リモコン制御部
172…リモコン
180…撮影部
182…撮影画像メモリ
200…画像処理部
210…角度算出部
212…パターン投写部
214…測定点位置検出部
216…平面算出部
220…直線検出部
222…消失点算出部
230…キーストーン補正部
240…座標変換部
250…不足辺補完部
300…ケーブル

Claims (7)

  1. 投写により投写面に画像を表示させる投写型表示装置であって、
    撮影により撮影画像を生成する撮影部と、
    前記投写面と前記投写型表示装置との相対的な角度を算出する角度算出部と、
    前記角度に基づき、所定の基準平面に垂直な線に対応する前記撮影画像上の直線と、前記所定の基準平面に平行な線に対応する前記撮影画像上の直線と、を検出する直線検出部と、
    前記直線検出部による検出結果に基づき、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正するキーストーン補正部と、を備え
    前記直線検出部は、
    前記角度に基づき、前記所定の基準平面に垂直な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき垂直消失点と、前記所定の基準平面に平行な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき水平消失点と、を算出する消失点算出部を含み、
    前記所定の基準平面に垂直な線は、前記投写面の枠の左辺および右辺であり、
    前記所定の基準平面に平行な線は、前記投写面の枠の上辺および下辺であり、
    前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の中から選択することにより前記左辺および前記右辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出すると共に、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の中から選択することにより前記上辺および前記下辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出し、
    前記直線検出部は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記左辺および前記右辺に対応する直線として検出し、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記上辺および前記下辺に対応する直線として検出する、投写型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投写型表示装置であって、
    前記角度算出部は、
    前記投写面上の3つ以上の所定の測定点について、前記投写型表示装置に対する相対的な位置を検出する測定点位置検出部と、
    前記所定の測定点の位置に基づき、前記投写面を近似する近似平面を算出する平面算出部と、を含む、投写型表示装置。
  3. 請求項に記載の投写型表示装置であって、
    前記角度算出部は、さらに、
    3つ以上の基準点を含む所定のパターン画像を前記投写型表示装置に投写させるパターン投写部を含み、
    前記所定の測定点は、前記投写面に表示された前記パターン画像の前記基準点である、投写型表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の投写型表示装置であって、
    前記所定の基準平面は、前記投写型表示装置と所定の関係にある平面である、投写型表示装置。
  5. 請求項に記載の投写型表示装置であって、
    前記所定の基準平面は、前記投写型表示装置の設置面である、投写型表示装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の投写型表示装置であって、さらに、
    光を発する光源部と、
    前記光源部の発する光を画像を表す有効な画像光へと変調するための有効パネル画像を、パネル面の画像形成領域に形成する画像形成パネル部と、を備え、
    前記キーストーン補正部は、前記直線検出部による検出結果に基づき、前記画像形成領域中の一部の領域である補正後画像形成領域を算出すると共に、前記有効パネル画像を前記画像形成領域中の前記補正後画像形成領域に形成させることによって、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正する、投写型表示装置。
  7. 投写により投写面に画像を表示させる表示方法であって、
    (a)撮影により撮影画像を生成する工程と、
    (b)前記投写面と前記投写の光軸との相対的な角度を算出する工程と、
    (c)前記角度に基づき、所定の基準平面に垂直な線に対応する前記撮影画像上の直線と、前記所定の基準平面に平行な線に対応する前記撮影画像上の直線と、を検出する工程と、
    (d)前記直線の検出結果に基づき、前記投写面上に表示される画像の台形歪みを補正する工程と、を備え
    前記直線を検出する工程は、
    前記角度に基づき、前記所定の基準平面に垂直な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき垂直消失点と、前記所定の基準平面に平行な任意の線に対応する前記撮影画像上の直線が通るべき水平消失点と、を算出する工程を含み、
    前記所定の基準平面に垂直な線は、前記投写面の枠の左辺および右辺であり、
    前記所定の基準平面に平行な線は、前記投写面の枠の上辺および下辺であり、
    前記直線を検出する工程は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の中から選択することにより前記左辺および前記右辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出すると共に、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の中から選択することにより前記上辺および前記下辺に対応する前記撮影画像上の直線を検出する工程であり、
    前記直線を検出する工程は、前記撮影画像上の前記垂直消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記左辺および前記右辺に対応する直線として検出し、前記撮影画像上の前記水平消失点を通る直線の内、直線に沿ったエッジ量に相関する値の積算値が最も大きい2つの直線を、前記上辺および前記下辺に対応する直線として検出する工程である、表示方法。
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