JP2005347138A - 識別情報付きケーブルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ICタグを容易に組み込むことができる識別情報付きケーブルの製造方法を提供する。
【解決手段】ケーブル本体12の外面の所定位置に、接着剤によりICチップ14を貼着し、ICチップ14の近傍に、ICチップ14のアンテナ16となる導電材料を付着し、ICチップ14の接続部と導電材料の一部とを一体に加圧して接合部18を形成し、接合部18の上に保護カバー20を貼付ける。ICチップ14とアンテナ16とはICタグ24を構成するものである。ICチップ14にケーブル本体12の製造履歴、出荷管理データ、リサイクルの方法等の情報が記録されている。ケーブル本体12とは、通信ケーブルや配電用ケーブル等の電気ケーブルであり、ICタグ24を除いた構造体である。
【選択図】図1
【解決手段】ケーブル本体12の外面の所定位置に、接着剤によりICチップ14を貼着し、ICチップ14の近傍に、ICチップ14のアンテナ16となる導電材料を付着し、ICチップ14の接続部と導電材料の一部とを一体に加圧して接合部18を形成し、接合部18の上に保護カバー20を貼付ける。ICチップ14とアンテナ16とはICタグ24を構成するものである。ICチップ14にケーブル本体12の製造履歴、出荷管理データ、リサイクルの方法等の情報が記録されている。ケーブル本体12とは、通信ケーブルや配電用ケーブル等の電気ケーブルであり、ICタグ24を除いた構造体である。
【選択図】図1
Description
本発明は、 ICタグを利用した識別情報付きケーブルの製造方法に関する。
従来、ケーブルの記号又は符号その他の識別標識等の情報は、ケーブルの外装又は内部の絶縁体や防食層等に印刷等により設けられていた。しかしながら、印刷では情報量が限られることから、印刷してある記号等について製造メーカに問い合せる手間が掛かっていた。また、長期間に亘って風雨に晒されると記号が読みずらくなる等の問題が生じていた。
近年、ケーブル絶縁体表面あるいは絶縁体中に、識別情報を記録できるICタグを配設した識別情報付きケーブルが案出されている。ICタグにはケーブル製造者、製造年月日、規格等の情報が記録され、ケーブルの保守管理に利用している(特許文献1参照)。
特開2003−203527号公報
ところで、上記の技術には、次のような解決すべき課題があった。
従来のICタグ付きケーブルは、ケーブル製造時に、ICタグをケーブル絶縁体やその上の保護被覆層に埋め込んだり、表面に貼付けたりして取り付けられているものである。しかしながら、このような識別情報付きケーブルの製造方法は、歴史が浅く実質的に確立されていない。
従来のICタグ付きケーブルは、ケーブル製造時に、ICタグをケーブル絶縁体やその上の保護被覆層に埋め込んだり、表面に貼付けたりして取り付けられているものである。しかしながら、このような識別情報付きケーブルの製造方法は、歴史が浅く実質的に確立されていない。
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、ICタグを容易に組み込むことができる識別情報付きケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
ケーブル本体の外面の所定位置に、接着剤によりICチップを貼着し、上記ICチップの近傍に、ICチップのアンテナとなる導電材料を付着し、上記ICチップの接続部と上記導電材料の一部とを一体に加圧して接合部を形成し、上記ICチップ及び上記アンテナの上に保護カバーを貼付けることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
〈構成1〉
ケーブル本体の外面の所定位置に、接着剤によりICチップを貼着し、上記ICチップの近傍に、ICチップのアンテナとなる導電材料を付着し、上記ICチップの接続部と上記導電材料の一部とを一体に加圧して接合部を形成し、上記ICチップ及び上記アンテナの上に保護カバーを貼付けることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
ICチップとアンテナとはICタグを構成するものである。ICチップにケーブル本体の製造履歴、出荷管理データ、リサイクルの方法等の情報が記録される。ケーブルの製造あるいは出荷時に、これらの情報を記録することにより、最終的なリサイクルの段階まで履歴が確認できる。また、材質の違いによるリサイクルの方法を読み取ることにより最適な処理の判断が瞬時に可能となる。
ケーブル本体とは、通信ケーブルや配電用ケーブル等の電気ケーブルであり、ICタグを除いた構造体を示すものである。ケーブルの外周面にICタグを固定しておくと、ケーブルの製品情報を記録して、いつでも確認できる。また、ケーブルの長手方向に任意の間隔で複数のICタグを固定しておくと、ケーブルが現場に布設された後でも、任意の場所でケーブルに関する情報を取得できる。
ケーブル本体とは、通信ケーブルや配電用ケーブル等の電気ケーブルであり、ICタグを除いた構造体を示すものである。ケーブルの外周面にICタグを固定しておくと、ケーブルの製品情報を記録して、いつでも確認できる。また、ケーブルの長手方向に任意の間隔で複数のICタグを固定しておくと、ケーブルが現場に布設された後でも、任意の場所でケーブルに関する情報を取得できる。
〈構成2〉
構成1記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記ICチップを、ケーブル本体の外面に接触しながら転動するロールの外周面に仮止めし、上記ICチップを、上記ロールの回転に伴って上記ケーブル本体の外面に転着させることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成1記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記ICチップを、ケーブル本体の外面に接触しながら転動するロールの外周面に仮止めし、上記ICチップを、上記ロールの回転に伴って上記ケーブル本体の外面に転着させることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
ケーブル本体の外面に転着されたICチップの近傍に、構成1に示したようにアンテナとなる導電材料を付着し、ICチップの接続部と導電材料の一部とを一体に加圧して接合部を形成する。そして、ICチップ及びアンテナの上に保護カバーを貼付ける。
このようにすれば、ICチップが所定位置に取り付けられるので、ICチップに対するアンテナ及び保護カバーの位置合わせが容易である。
このようにすれば、ICチップが所定位置に取り付けられるので、ICチップに対するアンテナ及び保護カバーの位置合わせが容易である。
〈構成3〉
ケーブル本体の被覆層表面の所定の位置に、接着剤を塗布してICチップを所定方向に貼付け、次にアンテナの材料となる導電性インクを、上記ICチップのアンテナ接続部と密着する位置に印刷し、上記ICチップのアンテナ接続部と印刷された上記アンテナ本体とを上部より加圧し、上記ICチップ及び上記アンテナの上部に保護カバーを貼着することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
ケーブル本体の被覆層表面の所定の位置に、接着剤を塗布してICチップを所定方向に貼付け、次にアンテナの材料となる導電性インクを、上記ICチップのアンテナ接続部と密着する位置に印刷し、上記ICチップのアンテナ接続部と印刷された上記アンテナ本体とを上部より加圧し、上記ICチップ及び上記アンテナの上部に保護カバーを貼着することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
ICチップのアンテナ接続部と印刷されたアンテナ本体とが確実に接続される。ICチップ又はアンテナが摩擦等により破損するのが防止される。
〈構成4〉
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記導電性インクの印刷には、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、レーザ蒸着から選択された手段が用いられ、上記導電性インクの材料は、銅、銀、アルミニウム、カーボンから選択された導電性無機材料と、この導電性無機材料を溶剤、バインダーとを混合した導電性ペースト又は導電性樹脂が用いられていることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記導電性インクの印刷には、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、レーザ蒸着から選択された手段が用いられ、上記導電性インクの材料は、銅、銀、アルミニウム、カーボンから選択された導電性無機材料と、この導電性無機材料を溶剤、バインダーとを混合した導電性ペースト又は導電性樹脂が用いられていることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
状況に応じた識別情報付きケーブルの製造を行うことができる。
〈構成5〉
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記導電性インクの印刷を、ケーブル本体の周囲を囲うように行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記導電性インクの印刷を、ケーブル本体の周囲を囲うように行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
アンテナの機能が向上する。
〈構成6〉
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記ICチップの加圧は、ICチップに損傷を与えない圧力で、上記導電性インクの印刷及びICチップの貼付けと同時に行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記ICチップの加圧は、ICチップに損傷を与えない圧力で、上記導電性インクの印刷及びICチップの貼付けと同時に行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
ICチップの加圧は、ロール等で押さえ付けるようにして行うことが好ましい。
〈構成7〉
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記アンテナと上記ICチップとの接続には、導電性接着剤を使用することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記アンテナと上記ICチップとの接続には、導電性接着剤を使用することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
接着後の加圧及び保護カバーの貼付け圧力により、所定の導電性を確保できる。
〈構成8〉
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記保護カバーは、片面に接着機能を有するものであることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
構成3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、上記保護カバーは、片面に接着機能を有するものであることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
外部よりの摩擦、例えばICタグ取付け後のケーブルをドラムに巻き付けるときの擦れ等によってもICチップ及びアンテナが損傷を受けない。適宜材質、厚さの保護カバーが使用される。
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1の識別情報付きケーブルの製造方法の説明図、(b)は(a)の一部を拡大して示す概念図である。
実施例1の識別情報付きケーブルは、次のようにして製造される。すなわち、図示するように、常法により製造したケーブル本体12の被覆層外面の所定位置に、接着剤によりICチップ14を貼着する。このICチップ14の周囲近傍に、ICチップ14のアンテナ16となる導電材料を帯状に付着し、ICチップ14の接続部とアンテナ16の一部とを一体に加圧して接合部18を形成する。この接合部18を含むICチップ14とアンテナ16の上に、電気絶縁材料からなる保護カバー20を貼付ける。
実施例1の識別情報付きケーブルは、次のようにして製造される。すなわち、図示するように、常法により製造したケーブル本体12の被覆層外面の所定位置に、接着剤によりICチップ14を貼着する。このICチップ14の周囲近傍に、ICチップ14のアンテナ16となる導電材料を帯状に付着し、ICチップ14の接続部とアンテナ16の一部とを一体に加圧して接合部18を形成する。この接合部18を含むICチップ14とアンテナ16の上に、電気絶縁材料からなる保護カバー20を貼付ける。
ICチップ14とアンテナ16により、ICタグ24を構成している。ICチップ14にケーブル本体12の製造履歴、出荷管理データ、リサイクルの方法等の情報が記録されている。ここで、ケーブル本体12は、通信ケーブルや配電用ケーブル等の常法により製造される電気ケーブルであり、ICタグ24、保護カバー20を除いた構造体を示すものである。
アンテナ16とICチップ14との接続には、導電性接着剤を使用することが好ましい。また、保護カバー20は、アンテナ16とICチップ14とを外界から保護するもので、内側となる片面に接着機能を有していることが好ましい。
図2は、ケーブル本体12にICチップ14を取付ける場合の一例を示している。
図2(a)に示すように、ケーブル本体12を上下から挟む一対のロール40、41を配設する。これらのロール40、41は、ケーブル本体12の走行に従ってその外面に接触しながら転動する。上側のロール40の外周面には粘着剤が塗布されている。
ICチップ14は、図2(b)に示すように、予め、複数個が直列に配置されると共に、保持体43により直線状に保持された状態とされている。
図2(a)に示すように、ケーブル本体12を上下から挟む一対のロール40、41を配設する。これらのロール40、41は、ケーブル本体12の走行に従ってその外面に接触しながら転動する。上側のロール40の外周面には粘着剤が塗布されている。
ICチップ14は、図2(b)に示すように、予め、複数個が直列に配置されると共に、保持体43により直線状に保持された状態とされている。
このようにされたICチップ14は、図2(a)に示すように、上側のロール40の外周面上に順次送り込まれ、1個ずつ押圧機構42により押し出されてロール40の外周上の粘着面に仮止めされる。仮止めされたICチップ14は、ロール40の半回転後にケーブル本体12の外面に転着される。
この後、ケーブル本体12の外面に転着されたICチップ14の近傍に、図1に示したように、アンテナ12となる導電材料を付着し、ICチップの接続部と導電材料の一部とを一体に加圧して接合部18を形成する。そして、ICチップ及びアンテナの上に保護カバー20を貼付ける。
次に、アンテナ16となる導電材料として導電性インクを使用する場合について説明する。
導電性インクを、図2(b)に示す、ICチップ14のアンテナ接続部と密着する位置に印刷し、ICチップ14の接続部とアンテナ16の一部とを一体に加圧して接合部18を形成する。この後、ICチップ14とアンテナ16の上に、保護カバー20を貼着する。
導電性インクを、図2(b)に示す、ICチップ14のアンテナ接続部と密着する位置に印刷し、ICチップ14の接続部とアンテナ16の一部とを一体に加圧して接合部18を形成する。この後、ICチップ14とアンテナ16の上に、保護カバー20を貼着する。
ICチップ14の加圧は、ICチップ14に損傷を与えない圧力で、導電性インクの印刷及びICチップ14の貼付けと同時に行う。ICチップ14の加圧は、一対のロール40、41で押さえ付けるようにして行うことが好ましい。
上記した導電性インクの印刷には、周知のオフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、レーザ蒸着から選択された手段が用いられる。また、導電性インクの材料は、銅、銀、アルミニウム、カーボンから選択された導電性無機材料と、この導電性無機材料を溶剤、バインダーとを混合した導電性ペースト又は導電性樹脂が用いられる。導電性インクの印刷は、ケーブル本体12の周囲を囲うように行ってもよい。
アンテナを、導電性インクを印刷することで形成した場合には、識別情報付きケーブルを効率よく製造することができる。
12 ケーブル本体
14 ICチップ
16 アンテナ
18 接合部
20 保護カバー
14 ICチップ
16 アンテナ
18 接合部
20 保護カバー
Claims (8)
- ケーブル本体の外面の所定位置に、接着剤によりICチップを貼着し、前記ICチップの近傍に、ICチップのアンテナとなる導電材料を付着し、前記ICチップの接続部と前記導電材料の一部とを一体に加圧して接合部を形成し、前記ICチップ及び前記アンテナの上に保護カバーを貼付けることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
- 請求項1記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記ICチップを、ケーブル本体の外面に接触しながら転動するロールの外周面に仮止めし、
前記ICチップを、前記ロールの回転に伴って前記ケーブル本体の外面に転着させることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - ケーブル本体の被覆層表面の所定の位置に、接着剤を塗布してICチップを所定方向に貼付け、
次にアンテナの材料となる導電性インクを、前記ICチップのアンテナ接続部と密着する位置に印刷し、
前記ICチップのアンテナ接続部と印刷された前記アンテナ本体とを上部より加圧し、
前記ICチップ及び前記アンテナの上部に保護カバーを貼着することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - 請求項3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記導電性インクの印刷には、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、レーザ蒸着から選択された手段が用いられ、
前記導電性インクの材料は、銅、銀、アルミニウム、カーボンから選択された導電性無機材料と、この導電性無機材料を溶剤、バインダーとを混合した導電性ペースト又は導電性樹脂が用いられていることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - 請求項3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記導電性インクの印刷を、ケーブル本体の周囲を囲うように行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - 請求項3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記ICチップの加圧は、ICチップに損傷を与えない圧力で、前記導電性インクの印刷及びICチップの貼付けと同時に行うことを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - 請求項3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記アンテナと前記ICチップとの接続には、導電性接着剤を使用することを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。 - 請求項3記載の識別情報付きケーブルの製造方法において、
前記保護カバーは、片面に接着機能を有するものであることを特徴とする識別情報付きケーブルの製造方法。
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CN104078168A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-10-01 | 安徽工程大学 | 一种电缆用植入rfid装置 |
EP3716294A1 (fr) * | 2019-03-26 | 2020-09-30 | Nexans | Câble électrique équipé d'au moins un capteur sans fil |
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