JP2005345663A - 画像形成装置の省電力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置で、用紙後処理ユニットの消費電流が最大の時に省電力制御を行うこと。
【解決手段】 用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の一部の駆動部を、前記の期間に同期させ停止させる省電力方法。省電力対象の駆動部が用紙後処理装置の搬送上流で、もっとも搬送下流に位置している。
【選択図】 図1
【解決手段】 用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の一部の駆動部を、前記の期間に同期させ停止させる省電力方法。省電力対象の駆動部が用紙後処理装置の搬送上流で、もっとも搬送下流に位置している。
【選択図】 図1
Description
本発明は画像形成装置において、特にステープルスタッカなどのピーク電流の大きな用紙後処理装置を駆動させる際の画像形成装置における省電力方法に関するものである。
図3に示される様な画像形成装置はカラー化や高速化、あるいは両面オプション、給紙オプション、排紙オプション等といった複数のペーパーハンドリングオプションのサポートに伴う装置大型化、さらにはコピー機能(画像取込み機能及びそれに付随するADF機能)、FAXやメール送信機能を持たせたマルチファンクション化の流れがあり、これに伴って画像形成装置の電力消費量が増加する傾向が近年益々強まっている。こうした状況下では特に、コンセントやブレーカの定格を満足させることや、エナジースターなどの省電力規格を満足させることが難しくなりつつある。また一方で電源ユニットの出力負荷が増大することにより、電源ユニットの大型化、部品発熱の増大等の課題も生じている。
従来から、こうした課題を解決するため、様々な手法が取られている。具体的な方法をあげれば、電源ユニットに力率改善回路(PFC)を搭載する事で、コンデンサインプット式スイッチング電源に見られる様な歪んだ電流波形を正弦波に近づけ、皮相電力を押さえ電源の実効電流を低減する方法。あるいは装置の電源ユニットを複数に分け、各電源ユニットから別々にACプラグを設置する事で、コンセントへの負担や電源ユニットの発熱を分散させたり、また前記の複数の電源ユニットをリモート制御する事でスリープ時にはマスター電源のみを駆動させ、スレーブ電源を節電し省エネ制御を行う方法などの手段が知られている。しかしながら、こうした手段では、電源ユニットのコストを著しく上げてしまうため、実際には画像形成装置のプリントシーケンスにおいても様々な手段が取り入れられ、画像形成装置を動作させた際の最大消費電流を低減する改善がはかられている。
具体的な例をあげれば図3に示される画像形成装置におけるエンジン部100において特に起動電流の大きな、例えばトナーカートリッジ105BK、105M、105Y、105C内の感光ドラム103BK、103M、103Y、103Cにレーザを照射させるためのポリゴンミラー駆動用ブラシレスモータ(スキャナユニット110BK、110M、110Y、110C内部で不図示のモータ)や、搬送用ブラシレスモータ等の起動を時間差をもって制御する事で、画像形成装置における総合電流を押さる等の処理が知られている。
画像形成装置によく使用されている排紙側のオプションでは、用紙後処理装置であるステープルスタッカ300、あるいはソータ等があげられる。ここでは消費電流の大きな、ステープルスタッカ300の動作を説明する。ステープルスタッカ300の主な動作は、排紙用紙の整列処理、所定枚数の用紙束作製、用紙束排出動作である。ステープルスタッカ300は画像形成部であるエンジン部100が用紙の排紙をする紙間に排紙用紙の整列処理を用紙整列トレー302を不図示のアクチュエータで排紙用紙の整列処理駆動を毎回行い、所定枚数の用紙をエンジン100がステープルスタッカユニット300に排出し、更に整列処理動作をし終えると、ステープルスタッカ300は用紙整列トレー302に用紙を保持した状態で、ステープルユニット301を駆動しステープル動作を開始する。ステープル完了後は、用紙整列トレー302で保持していた用紙束を開放することで作製した用紙束を排紙トレー303へ排出するものである。ステープルスタッカユニット300の実際の駆動電流は、ステープルスタッカ内の紙搬送時、あるいは用紙整列処理時には例えば不図示のステッピングモータによる駆動電流で24Vで0.6A程度の電流であるものの、ステープル動作時にはステープルユニット301による駆動電流でステープル針の貫通、及びクリンチの際に、例えば最大坪量の最大用紙枚数時に24Vで3Amax程度という大きな電流が約1秒間流れる。
画像形成部内で使用されるアクチュエータで比較的大きな電流を消費するものは、例えば搬送用の感光ドラム103BK、103M、103Y、103C駆動用に其々に不図示のブラシレスモータが4個配置され、前記ブラシレスモータの起動電流等が、具体的には感光ドラムの負荷トルクが最大となる条件で電流最大となり、例えば24Vで約2Aという様な起動電流が流れるが、画像形成装置が連続プリント動作に入るとモータの起動時に起動電流が流れた後、間欠プリントの様にモータの起動を繰り返す場合を除くと、モータ消費電流は起動電流よりも小さい定常電流へと切り替わる。感光ドラム103BK、103M、103Y、103C駆動用のモータでは例えば24V、約1.1Aといった定常電流が流れる。一方前述のステープルスタッカ300は、連続プリント中に所定枚数の排紙用紙が積載した時点で動作するため、ステープル動作が指定されると、ステープルスタッカ300によるピーク電流が、連続プリント中に頻繁に発生してしまう。前述の様にステープルスタッカ300の駆動電流は画像形成部であるエンジン内部100で使用されている搬送用のステッピングモータやブラシレスモータ等と比較し、大きく、かつ連続プリント中に定期的にする。ステープルスタッカ300等の様な駆動電流の大きな用紙後処理装置を備えた画像形成装置の省電力化にはこうしたピーク電流を押さえる事が課題となっている。従来例では図4(A)(B)に示す様に、ステープルスタッカの動作タイミングで何ら節電制御を行っていない。本願実施例1で後述する中間搬送ユニット200の搬送モータを含めた全てのアクチュエータが連続稼動中であり、ステープルスタッカの動作中にはステープルスタッカ300の大きなピーク電流が画像形成装置の稼動中の全てのアクチュエータの稼働電流に加算され、この期間における画像形成装置の電流消費量は著しく上昇していた。
ステープルスタッカ等の排紙オプションの電力に着目した技術では、例えば特許文献1に記載されたような方法も考えられる。これは、ステープルスタッカ等の用紙後処理装置が装着された画像形成装置においても、用紙後処理装置を使用しない印刷を試み様とする場合が多く、こうした使用条件では、用紙後処理装置への給電が無駄になってしまう。しかし用紙後処理装置を使用しない印刷時に、仮に用紙後処理装置への給電を全て停止してしまうと、用紙後処理装置に搭載されたコントロール基板の電源まで落ちてしまう。この方法では用紙後処理装置を再度使用しようとした次の印刷の際に、用紙後処理装置への給電を再開する必要があるため、残留紙検出や排出などの目的で行われるイニシャライズ処理が毎回必要になってしまう問題がある。これによるスループットダウンを防ぐため、特許文献1では、用紙後処理装置を使用しない印刷時には用紙後処理装置への給電を一部だけ切り、例えば用紙後処理装置におけるコントロール基板への給電は切らずに、用紙後処理装置における搬送モータなどのアクチュエータ等の給電のみ停止させるという方法を提案している。この方法であれば、用紙後処理装置のコントロール基板のCPUは節電中も電源オフしないため、イニシャライズによるスループット低下を招かずに、未使用の用紙後処理装置の節電を行えるものである。しかしながら、特許文献1ではエンジンが用紙後処理を指定し、用紙後処理装置を稼動させた際に発生する、画像形成装置の最大消費電流低減に着目した提案ではない。
一方でステープルスタッカのステープルユニット301に電流規制をかける事でピーク電流を押さえる方法が可能である。この方法ではステープルユニット301のピーク電流を押さえる事ができる反面、ステープル動作の稼動速度が低下してしまうため、高速でステープル動作ができなくなってしまう。一般的にステープル動作は画像形成装置のエンジン部100から排出される用紙の紙間において、ステープル動作とステープルされた用紙束の排出を行う必要があり、また通常紙間は最大のスループットを実現するため極力詰めている事もあり、ステープル動作をさせる際に、通常の紙間隔よりも広い間隔を設定する必要が生じる。つまり画像形成装置のエンジン部100から排紙の紙間隔を通常のままでステープル動作に入ると、ステープルスタッカの動作が終了しないうちに、次の用紙がステープルスタッカ100に排出されるため、用紙ジャムが発生してしまう。これを回避するため、画像形成装置における不図示のエンジンコントローラは、例えば20枚束でステープルを連続で行う場合、20枚目と21枚目の給紙間隔をあらかじめ所定間隔だけあけて給紙する必要がある。一方でステープルユニット301に電流規制をかける処理を行うと、前記の20枚目と21枚目の給紙間隔が、ステープルスタッカのステープル処理の電流規制による駆動遅延分を見越した更に長い紙間隔を必要とする。この結果、ステープル動作にあわせて、給紙紙間隔が極端に広げてしまうため画像形成装置のスループットを著しく落としてしまう弊害がある。これは特に、少ない枚数でステープル設定を行う場合程深刻となる。例えば、用紙束2枚のステープルを指定すると、2枚排紙する度にステープル動作に必要な紙間隔をあける必要が生じる為、紙枚数の少ない束をステープルさせる際に特にスループット低下を招いてしまうというという問題が生じる。
ステープルスタッカの電流規制をかけずに、画像形成装置の最大消費電流の低減をはかる場合、例えばステープルと、給紙部の給紙動作は同期しない制御をしているため、ステープルと給紙のピックアップタイミングがたまたま重なるタイミングが生じるが、この際、この給紙動作を一旦待たせる様な方法も考えられる。ステープルスタッカ300に用紙枚数が所定枚数溜まると、ステープルスタッカ300はエンジン100にステープルスタッカ動作予告のステータスを報知する。エンジンはステープルスタッカのステープル動作予告フラグを常にモニタしていて、ステープル動作予告フラグがオンになると、例えば給紙動作を一定期間禁止し、ステープルスタッカ300のステープル動作タイミングと、給紙オプション400、500または給紙部150による給紙動作が重ならない様な制御を行い、ステープル動作終了後のステープル動作予告フラグがオフになるまで給紙動作を再開しない処理を行う事ができる。これによりステープルスタッカ動作時のピーク電流が、給紙部の搬送モータ等の電流と重ならない様なシーケンスが可能となり、画像形成装置トータルの総合電流を低減させる事ができる。しかしながらこの場合においても、ステープル動作時には画像形成装置のエンジンの給紙部の動作を一旦停止させてしまうため、結果、同様なスループットダウンの問題が生じてしまう。
特開2001-242760号公報
本発明では、画像形成装置においてステープルスタッカなどの用紙後処理装置が消費する大きなピーク電流時にも、画像形成装置の最大消費電流を低減する手法を、画像形成装置のスループット低下を招く事無く実現することにある。
請求項1記載の画像形成装置の省電力方法において、ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の一部のオプションユニット、もしくは画像形成装置のオプションユニットの一部の駆動部、もしくは画像形成装置のエンジンの一部の駆動部を、前記の期間に同期し停止させる省電力制御を行う事を特徴とする。
請求項2記載の画像形成装置の省電力方法において、特許請求項1記載の画像形成装置の省電力方法であって、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間に同期し、停止させる駆動部が、用紙後処理装置の搬送上流で、もっとも搬送下流に位置している事を特徴とする。
請求項3記載の画像形成装置の省電力方法において、ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、画像形成装置のエンジン部から排出された用紙を用紙後処理ユニットに搬送する中間搬送ユニットとを備え、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、前記の中間搬送ユニットまたは、中間搬送ユニットの一部の駆動部を、前記の期間に同期し停止させる省電力制御を行う事を特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置の省電力方法において、冷却FANを備えた画像形成装置であって、画像形成装置におけるアクチュエータの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、前記冷却FANの駆動を、前記の期間に同期させて停止あるいは減速させる省電力制御を行う事を特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置の省電力方法において、ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、用紙後処理ユニットを作動させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の冷却FANの駆動を、前記の期間に同期し停止、または減速制御などの省電力制御を行う事を特徴とする。
ピーク電流の大きなアクチュエータを動作させた際に発生する、画像形成装置におけるピーク消費電流を低減する事がきる。
(実施の形態1)
本発明の第一の実施例を説明する。
本発明の第一の実施例を説明する。
排紙オプションとしてステープルスタッカ300等を装着する画像形成装置の場合、排紙オプションと画像形成装置間に中間搬送ユニット200を設置することが多い。中間搬送ユニット200を設置する目的は次の様な理由による。排紙オプションとしてステープルスタッカ等を装着する画像形成装置の場合、画像形成装置はオフィスユース向けが多いため、パーソナルユース向けの画像形成装置と比較すると生産台数が少なく、しかもユーザオプション設定される排紙オプション類の生産台数は装着率と画像形成装置本体の生産台数を乗じた数となり、画像形成装置本体よりも生産台数が更に見込めず、ステープルスタッカも例外では無い。生産台数が少ないという、生産者側事情により複数の機種間で別々の排紙オプションを開発せず、同一の排紙オプションを各機種間で共通使用する場合がある。しかしながら排紙オプションの勘合形状が、エンジン側の排紙口形状に物理的に勘合する設計対応ができない等のケースもある。新しい画像形成装置が開発される度に排紙オプションであるステープルスタッカの勘合形状を変更することは容易でなく、後者の様に排紙オプションの搬送上流側に、中間搬送ユニット200を設置する手段が設計対応は容易である。個々の機種で別々な中間搬送ユニット200を用意して、共通の排紙オプションを使用するケースがよく行われている。本願においては、こうした排紙オプションを設置するために中間搬送ユニット200を備えた画像形成装置の実施形を元に実施例を説明する。
図3に示す様に中間搬送ユニット200は画像形成装置のエンジン部100と排紙オプション(図3ではステープルスタッカ300)の間に設置され、本願第一の実施例においては、この中間搬送ユニットをステープルスタッカ300のステープル動作に合わせて節電制御を行うものである。
ステープルスタッカのピーク電流時に画像形成装置全体の省電力を、動作シーケンスで改善しようとする場合には、ステープルスタッカの搬送上流で、もっとも搬送最下流側にあるアクチェエータを止め節電する方法が最も効率がよく、本願実施例では中間搬送ユニットがこの場所にあたり、本願特許はこの点に着目したものである。
駆動部の場所によって節電制御が効率よく行える理由は以下によるものである。前述の様に、もともとステープルスタッカ300の動作時にはステープル針の貫通、クリンチと、ステープルされた用紙束の排出動作を行うために、ステープル動作に充分な紙間隔が必要である。ステープルユニット301は、用紙坪量が規定内で、規定枚数の用紙をステープルする際には前述の様に、ステープル針の貫通及びクリンチに約1秒を所要する。一方で誤って、規定外の紙厚や、規定内の紙厚でも規定外の枚数をステープル動作を行おうとすると、ステープル針の貫通不良やクリンチ異常などのステープル動作不良を引き起こす。この際、ステープルスタッカ300内の不図示の異常検知回路が働き、ステープル動作が異常と判断し動作を停止させるまで、前述の約1秒よりも長い時間、具体的には約3秒程を所要する。ステープル動作に必要な紙間隔を、ステープルが異常なしに完了するや1秒にやや余裕をみた時間だけで設定すると、ステープル異常が発生した際に、ステープルスタッカが異常を検知する前に次の搬送紙が搬送され、更に用紙ジャムを悪化させてしまう為、ステープル動作に必要な紙間隔は、ステープル異常をあらかじめ見越した時間設定にしておく必要がある。この様にステープル動作時には充分な紙間隔が必要となる。本願実施例の様にステープル異常検知に3秒間必要とするステープルスタッカの場合、例えば3.5秒の紙間を空ける必要が生じ、プロセススピードが100mm/Sの画像形成装置の場合、紙間は100mm/S×3.5S=350mmになる。この様にステープルスタッカを動作させる際には長い搬送紙間が必要になり、この距離は実質的に、中間搬送ユニット200の搬送長より長いため、ステープルスタッカ300がステープル動作に入ると、画像形成装置のエンジンコントロールがあらかじめ設定した350mmの紙間隔により、中間搬送ユニット200内部には搬送用紙が無くなる。このため中間搬送ユニット200内の不図示の搬送用のステッピングモータの停止制御をしても、搬送に差し支えないため、モータ停止による節電が可能である。この様にステープルスタッカの搬送上流で、最も下流のアクチュエータに着目すると、節電の為に新たに紙間を広げる事なしに、すなわち節電のためにスループット低下を招かずに省電力制御が可能である。また本願実施例1においては、特別なトランジスタなどの節電スイッチを必要としない。後述するタイミングにおいて、すなわち、ステープルスタッカ300がステープル予告S605を画像形成部のエンジンコントローラに報知し、これに同期しエンジンコントローラは中間搬送ユニットに停止コマンドを報知する、ファームウエアのみの対応で可能である。
本願特許においては、中間搬送ユニットを設置された画像形成装置において、中間搬送ユニットの搬送モータをステープル処理に同期させて停止させる事で、最も効率よく画像形成装置の省電力を実現できる方法を提案するものである。
図1は本発明の実施例のタイミング図である。図2は本発明の実施例のステープルスタッカのフローチャートである。図1(A)はステープルスタッカが用紙整列処理中、(B)はステープル処理中の節電例1を示し、(C)はステープル処理中の節電例2である。(C)は本発明の第二の実施例であるため後述する。
図1(A)に示される様に、画像形成装置のエンジン部100が連続印刷に入ると、ステープルスタッカ300に一定間隔で用紙が紙搬送される。次の用紙がステープルスタッカに搬送されるまでの通常紙間隔t1(参考のため、ステープルスタッカのトップセンサ304による信号を載せておく)に、ステープルスタッカは用紙整列トレー302による用紙整列処理を行う。すなわち、用紙整列処理時間はt1より短い時間で終了する様制御するが、画像形成装置の通常紙間隔は最大スループットを得るために最小間隔に詰めており、この間に用紙整列処理を行うのは実質的に困難である。そのため、ステープルスタッカ300が中間搬送ユニット200から用紙を受け取ると、通常のスループットから加速し、画像形成装置のエンジン部の通常紙間より広い紙間隔を確保している。(A)に示される通常紙間t1はステープルスタッカ300内部で整列処理動作の時間を稼ぐ為に、加速動作により広げられた紙間隔を示している。
図2に示されるフローチャートの様に、ステープルスタッカに所定枚数を搬送S601,S602し、整列処理S603を行った後は、ステープルスタッカは排紙用紙が所定枚数に達したか否かを判断S604し、所定枚数の整列を終了しステープル可能と判断S604した場合、ステープルスタッカは画像形成装置のエンジン部100の不図示のコントローラへステープル予告S605を通知する。この時、紙間隔はエンジンのコントローラ及び、ステープルスタッカ内の用紙加速処理によってはあらかじめt2の紙間が開けられている。本願実施例においては、ステープル異常検知時間が3秒のため、t2を3.5秒と設定している。
S605でステープルスタッカ300がエンジンコントロール部へステープル予告S605を報知した後、エンジンは中間搬送ユニット200へ搬送モータの停止コマンドを報知し、中間搬送ユニットの駆動部を停止させる。その後、ステープルスタッカはステープル処理S606、用紙束排出処理S607を行い、ステープル処理が終了する。
一連のステープルタスクが終了すると、次のステープルタスクに入り、エンジンよりステープルスタッカはステープル枚数の報知S600を受け、S601で次の用紙が搬送され始めると、ステープルスタッカはステープル予告の報知をオフし、これによりエンジンコントロールは中間搬送ユニット200の搬送用のパルスモータの搬送を再開する。
以上の手段により、ステープルスタッカ300の駆動に同期させ、中間搬送ユニットの搬送用のステッピングモータを停止させ、節電制御を行うものである。
(実施の形態2)
本発明の第二の実施例について説明する。本発明の第二の実施例は排紙オプションのステープルスタッカ300を動作させる際の省電力方法として、搬送用のアクチュエータ等ではなく、冷却FANによる制御を用いた例である。本願第一の実施例では節電対象が搬送モータであるのに対し、冷却FANを節電制御対象とした点で異なっている。
本発明の第二の実施例について説明する。本発明の第二の実施例は排紙オプションのステープルスタッカ300を動作させる際の省電力方法として、搬送用のアクチュエータ等ではなく、冷却FANによる制御を用いた例である。本願第一の実施例では節電対象が搬送モータであるのに対し、冷却FANを節電制御対象とした点で異なっている。
搬送用のアクチュエータのシーケンスを制御する節電方法の場合に比べ、冷却FANの制御による節電方法は、1個の冷却FANによる節電電流の効果は少なく、例えば80角+24V駆動FANの通電を止めても約0.15Aの節電効果しか期待できない。しかし画像形成装置が大きくなるに伴い、冷却FAN数が増えており、全ての冷却FANを、本願第二の実施例のごとく節電制御できる場合には、節電効果は大きなものになる。画像形成装置が連続プリント中で、排紙オプションであるステーブルスタッカ300の動作期間、具体的には約1秒から3秒間、冷却FANを節電制御しても、冷却効果の著しい劣化はない上、搬送にも影響を与えるアクチュエータの停止を伴なわない節電であるため、制御が比較的容易である。本願第二の実施例においては、ステープルスタッカ等の排紙オプションが動作中に、スループットの低下を伴なう様なアクチュエータの節電ではなく、冷却FANの節電制御を施す方法を提案するものである。本願第一の実施例と第二の実施例は、節電制御対象が異なり、両実施例を同時に施す事も可能であり、その場合には、よりいっそうの節電効果が期待できることは言うまでもない。
図5に冷却FANの駆動回路を示す。画像形成装置における冷却FAN701の駆動回路は、複数の定電圧回路を備えその定電圧値回路をエンジンのコントローラが画像形成装置の状態に応じ、切り替える事で制御する方法、或いは冷却FAN駆動用のトランジスタをオン/オフさせるPWM駆動回路を備え、PWMのデューティを切り替える事で、冷却FANの風量を制御する等の方法が一般的である。図5は後者による代表的な回路である。画像形成装置におけるエンジンコントローラからFAN駆動信号710(PWM駆動するためのパルス信号)を受け、トランジスタ704、708でPWM駆動を行う。図5に示すダイオード705、インダクタ703により駆動電圧をパルスから整流し冷却FAN701の回転を安定させている。冷却FAN701の制御では、連続プリント時にはFAN駆動信号710をHとし、最大冷却効率を得られる様に最大電圧約+24Vで冷却FAN701を駆動し、画像形成装置がスタンバイ状態の時には、冷却FAN701による外装ルーバー部で発生する風切り音が耳障りになる問題があるため、FAN駆動信号710をオンデューテイ10%などの減速化運転を行い、画像形成装置がスリープ状態にある時には、低消費電力化の目的でFAN駆動信号710をLとし冷却FAN701をオフさせる等の処理が一般的に行われている。この様に従来の冷却FAN701の制御では、主にスリープかスタンバイ時にのみ節電制御が行われていなかった。
図1(C)のタイミング図に示される様に本願第二の実施例においても第一の実施例と節電対象が異なるだけで、制御タイミングは基本的には同じである。すなわち画像形成装置のエンジン100がステープルスタッカユニット300より、ステープル動作予告の報知S605を受けると、エンジンは画像形成部及び、給紙、排紙オプションに設置された冷却FAN701に停止、あるいは減速信号を送り節電状態に入る。またステープルスタッカユニット300が、ステープル動作予告を報知のオフS601すると、エンジンは画像形成部及び、給紙、排紙オプションに設置された冷却FAN701に停止、あるいは減速信号を解除し節電状態より復帰し、全速制御に入る。これによりステープルスタッカのステープル動作に同期させて、冷却FAN701を、停止、あるいは減速による節電制御を行うものである。
冷却FAN701は例えば、80角のDC-FANモータの場合に全速駆動時に約0.15Aの電流消費があり、ステープル動作に合わせて、4個の冷却FANの駆動を停止できる場合、0.15A×4=0.6A分だけ節電でき、画像形成装置における最大電流を抑制できる事になる。画像形成装置の全ての冷却FANを冷却の関係で短期間の節電制御もできない場合には、冷却FANごとに駆動信号710を独立させ、個別に制御することも可能である。
本願第二の実施例では排紙オプションにステープルスタッカを取付けた画像形成装置を元に、ステープルスタッカ動作時のピーク電流に同期させて、冷却FAN701の節電制御について説明を行った。第一の実施例では、ステープルスタッカ等の用紙後処理装置を駆動させる際の節電方法に特化した制御方法であり、また画像形成装置のスループットを落とさずに節電制御可能な制御対象は排紙オプションの搬送上流で画像形成装置における搬送下流に位置する一部の稼働部のみであった。しかし本願第二の実施例では、画像形成装置における他のアクチュエータの動作タイミング、例えばエンジン及び給紙オプション400、500におけるピックアップローラ151、451、551をトリガ駆動するソレノイドなどのタイミングに同期させても同様な節電効果が得られる。すなわち冷却FANによる空冷に影響を与えない範囲で他のアクチュエータに同期させた節電制御が可能である。
100 画像形成装置におけるエンジン部
101 転写ベルト
102BK、102M、102Y、102C 転写装置
103BK、103M、103Y、103C 感光体ドラム
105BK、105M、105Y、105C トナーカートリッジ
110BK、110M、110Y、110C スキャナユニット
150、450、550 給紙部
151、451、551 ピックアップローラ
160 定着ユニット
200 中間搬送ユニット
300 ステープルスタッカ
301 ステープルユニット
302 用紙整列トレー
303 排紙トレー
304 ステープルスタッカトップセンサ
400 給紙オプション1
500 給紙オプション2
151、451、551 給紙部ピックアップローラ
601 冷却FAN
602 コンデンサ
603 インダクタ
604、608 トランジスタ
605 ダイオード
606、608 抵抗
610 FAN駆動信号
101 転写ベルト
102BK、102M、102Y、102C 転写装置
103BK、103M、103Y、103C 感光体ドラム
105BK、105M、105Y、105C トナーカートリッジ
110BK、110M、110Y、110C スキャナユニット
150、450、550 給紙部
151、451、551 ピックアップローラ
160 定着ユニット
200 中間搬送ユニット
300 ステープルスタッカ
301 ステープルユニット
302 用紙整列トレー
303 排紙トレー
304 ステープルスタッカトップセンサ
400 給紙オプション1
500 給紙オプション2
151、451、551 給紙部ピックアップローラ
601 冷却FAN
602 コンデンサ
603 インダクタ
604、608 トランジスタ
605 ダイオード
606、608 抵抗
610 FAN駆動信号
Claims (5)
- ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の一部のオプションユニット、もしくは画像形成装置のオプションユニットの一部の駆動部、もしくは画像形成装置のエンジンの一部の駆動部を、前記の期間に同期し停止させる省電力制御を行う事を特徴とする画像形成装置の省電力方法。
- 請求項1記載の画像形成装置の省電力方法であって、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間に同期し、停止させる駆動部が、用紙後処理装置の搬送上流で、もっとも搬送下流に位置している事を特徴とする画像形成装置の省電力方法。
- ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、画像形成装置のエンジン部から排出された用紙を用紙後処理ユニットに搬送する中間搬送ユニットとを備え、用紙後処理ユニットを動作させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、前記の中間搬送ユニットまたは、中間搬送ユニットの一部の駆動部を、前記の期間に同期し停止させる省電力制御を行う事を特徴とする特許請求項1、2記載の画像形成装置の省電力方法。
- 冷却FANを備えた画像形成装置であって、画像形成装置におけるアクチュエータの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、前記冷却FANの駆動を、前記の期間に同期させて停止あるいは減速させる省電力制御を行う事を特徴とする画像形成装置の省電力方法。
- ステープルスタッカなどの用紙後処理ユニットを備えた画像形成装置において、用紙後処理ユニットを作動させる際、用紙後処理ユニットの消費電流が最大となる瞬間を含む期間、画像形成装置の冷却FANの駆動を、前記の期間に同期し停止、または減速制御などの省電力制御を行う事を特徴とする特許請求項1、2、3、4記載の画像形成装置の省電力方法。
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JP2004164105A JP2005345663A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | 画像形成装置の省電力方法 |
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