JP2016182739A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】後処理装置を有する画像形成装置において、プリント時間、特に省電力状態からの復帰時におけるファーストプリントアウト時間を効果的に短縮すること。
【解決手段】プリントジョブを取得し、その中から画像形成コマンドと後処理コマンドとを抽出する制御部と、画像形成コマンドに基づき印刷する画像形成部と、複数の後処理ユニットを有して後処理コマンドに基づき後処理を実行する後処理装置とを有し、制御部は、後処理コマンドの内容に基づき、初期化処理を実行すべき後処理ユニットと保留すべき後処理ユニットとを判断し、画像形成の開始前に、初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行し、かつ、初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行しないことにより、ファーストプリントアウト時間を効果的に短縮する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に係り、特に、集積処理やステープル処理等の後処理を実行可能な後処理装置を有する画像形成装置等に関する。
電子写真記録方式を利用する画像形成装置において、画像形成後の記録紙に対して種々の後処理を実行する後処理装置を有するもの、又は後処理装置をオプションとして取付可能なものがある。後処理の一例としては、ステープル処理がある。ステープル処理を実行するために、後処理装置は、例えば記録紙を集積するステープルトレイ、集積された記録紙を揃える整合板、記録紙に対してステープル留めを行うステープラ、ステープル留めが行われた記録紙を積載するスタックトレイを有している。
画像形成装置では、電源投入時や省電力モードからの復帰時に初期化処理(イニシャライズ処理)が実行される。後処理装置を有する画像形成装置では、感光ドラム、帯電装置、露光装置、転写装置等を有する画像形成部における初期化処理に加え、後処理装置でも初期化処理が実行される。プリントジョブ受信による省電力モードからの復帰時等において、画像形成部よりも後処理装置の方が初期化処理の時間が長い場合がある。この場合、画像処理部の初期化処理が完了した後、後処理装置での初期化処理が完了するまで、画像形成部は画像形成プロセスの開始を待機することとなる。画像処理部の初期化処理が完了した後に画像形成プロセスの開始までに待機時間があると、その時間分ファーストプリントアウト時間が長くなってしまう。
特許文献1には、先行後処理と後続後処理とが同一モードであるか否かを比較し、同一モードである場合に画像形成制御部が後処理装置での初期化の必要なしとの情報を給紙情報としてセットする構成が開示されている。一方、先行後処理と後続後処理とが非同一モードであれば、後続後処理についての初期化動作が必要と判断し、画像形成制御部が初期化必要ありの情報と初期化時間情報とを給紙情報としてセットする構成も開示されている。
特開2004−2496381号公報
しかし、特許文献1に開示の構成は、先行する後処理と後続する後処理とを比較することが前提であり、両者を比較する判断アルゴリズムが必要となる。また、後続する後処理に後処理装置の初期化が必要か否かを判断するに際して、先行する後処理の情報も必要である。
したがって、複数の異なる後処理に対応できるように、後処理装置が複数の異なる後処理ユニットを有する場合に特許文献1に開示の発明を適用すると、以下の通りとなる。すなわち、先行する後処理と後続する後処理とが異なるモードの場合は、たとえ後続する後処理において使用しない後処理ユニットであっても初期化が実行されてしまうこととなる。
例えば、先行する後処理がステープル処理を必要とするもので、後続する後処理がステープル処理を必要としないものであっても、両者の後処理のモードが異なるので、後続する後処理においてすべての後処理ユニットの初期化が実行されてしまう。後続する後処理ではすべての後処理ユニットの初期化が必要ない場合でも、モードが異なると初期化が実行されてしまい、プリント時間(特に、ファーストプリントアウト時間)の短縮が困難である。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、後処理装置を有する画像形成装置において、ファーストプリントアウト時間を効果的に短縮することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)入力された印刷指令信号を取得し、当該印刷指令信号の中から画像形成に関連する第一指令信号と後処理に関連する第二指令信号とを抽出する制御部と、前記制御部によって抽出された前記第一指令信号に基づき記録紙の上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された記録紙に対し、前記制御部によって抽出された前記第二指令信号に基づき後処理を実行する後処理装置と、を有する画像形成装置であって、前記後処理装置は、前記記録紙に対して実行可能な複数の異なる後処理に対応して複数の異なる後処理ユニットを有しており、前記制御部は、前記第二指令信号の内容に基づき、前記複数の異なる後処理ユニットのうち初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する第一工程と、前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の開始前に、前記初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行し、かつ、前記初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行しない第二工程と、を実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、後処理装置を有する画像形成装置において、ファーストプリントアウト時間を効果的に短縮することができる。
実施例1、2のレーザビームプリンタの全体構成図 実施例1、2のジョガーユニット及びその周辺構造の外観斜視図 実施例1、2のジョガーユニットの動作説明図 実施例1、2の制御部の機能ブロック図 実施例1、2の第二制御部の内部構造図 実施例1の動作制御を説明するフローチャート 従来技術と実施例1との比較図 実施例2の動作制御を説明するフローチャート 実施例2のレーザプリンタの処理時間と電力使用状況を示した図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[画像形成装置S]
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。図1は、実施例1の画像形成装置としてのレーザプリンタPの全体構成図である。画像形成装置としては、電子写真方式を用いたレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等を例示できるが、本実施例1では、印刷指令信号としてのプリントジョブP1に基づき記録紙Sに印刷を行うレーザプリンタPについて説明する。また、本実施例1では、レーザプリンタPでの後処理の一例として、後処理装置200(後述)へのストレート排紙について説明する。レーザプリンタPは、本体部100、後処理装置200、制御部320(図4参照)を有して大略構成される。
[本体部100]
本体部100は、記録紙Sを搬送し、記録紙Sの表面に印刷すべき画像を形成するためのものである。本体部100は、画像形成部101、給紙部102、定着部103、排紙部104を有している。画像形成部101は、制御部320によってプリントジョブP1の中から抽出された第一指令信号としての画像形成コマンドP2に基づき、記録紙Sの上に画像を形成するものである。画像形成部101は、感光ドラム111、帯電ローラ112、露光装置113、現像装置114、転写ローラ115を有している。感光ドラム111は、記録紙Sの表面に形成する画像を担持するための像担持体であり、搬送されてきた記録紙Sと接触しつつ図1中で時計回り方向(図中矢印方向)に回転する略円筒形状又は略円柱形状のドラムである。感光ドラム111の表面には、帯電ローラ112によって帯電された後に露光装置113によって静電潜像が形成され、現像装置114によってトナーが付着されて静電潜像が顕像化される。帯電ローラ112は、感光ドラム111の表面を帯電させるためのものである。露光装置113は、感光ドラム111の表面に光を照射して感光ドラム111の表面に静電潜像を形成するものである。現像装置114は、静電潜像が形成された感光ドラム111の表面にトナーを付着させて感光ドラム111の表面にトナー画像を形成するものである。転写ローラ115は、感光ドラム111と協働して記録紙Sを挟持し、感光ドラム111の表面に形成されたトナー画像を記録紙Sの表面に転写するものである。
給紙部102は、記録紙Sを画像形成部101に向けて搬送するためのものである。給紙部102は、カセット105、給紙ローラ107、搬送ガイド109、レジストローラ110を有している。カセット105は、例えば図1に示すように画像形成部101の下方に配置されて、複数枚の記録紙Sを積層状態で収容するものである。給紙ローラ107は、カセット105内に収容された記録紙Sをレジストローラ110に向けて送り出すためのものである。給紙ローラ107は、カセット105から記録紙Sを1枚ずつ分離して搬送するためのものである。搬送ガイド109は、記録紙Sを、搬送経路内で給紙ローラ107からレジストローラ110まで案内する案内ガイドであり、記録紙Sの幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図1中の紙面に垂直な方向)の移動を規制する不図示の幅ガイドを備える。レジストローラ110は、記録紙Sの斜行又は蛇行を防止するためのもので、画像形成部101の手前(上流側)に配置されている。レジストローラ110の回転軸は、記録紙Sの搬送方向(すなわち、搬送ガイド109の延長方向)に直交する方向に対して若干傾けて配置されている。それにより、レジストローラ110は、搬送中の記録紙Sを一方の幅ガイドに対して押し付けて幅ガイドに沿って搬送させることができる。
定着部103は、記録紙Sの表面に形成されたトナー画像を記録紙S上に定着させるものである。定着部103は、定着ローラ116、加圧ローラ117、排紙ローラ118を有している。表面にトナー画像が形成された記録紙Sを、定着ローラ116と加圧ローラ117とで挟持しつつ加圧・加熱して搬送することで、未定着のトナー画像を記録紙Sの表面に定着させるようになっている。排紙ローラ118は、定着部103によってトナー画像が定着した記録紙Sを排紙部104に向けて搬送するためのものである。
排紙部104は、印刷済みの記録紙Sを本体部100の外側、すなわち排紙トレイ124の上に排出するためのものである。排紙部104は、搬送ローラ119、切替部120、排紙ローラ123、排紙トレイ124を有している。搬送ローラ119は、定着部103から送られてきた記録紙Sを切替部120又は後述する再給紙経路126へと搬送するためのものである。切替部120へと搬送する搬送方向と再給紙経路126へと搬送する搬送方向とが逆方向であるため、搬送ローラ119は正逆転可能とされている。切替部120は、搬送ローラ119と排紙ローラ123との間の搬送経路途中であって、排紙ローラ123へと向かう搬送経路121と後処理装置200へと向かう搬送経路122との分岐点に位置する。切替部120は、不図示のアクチュエータによって切替動作が可能なガイド部材であって、搬送ローラ119からの搬送経路を搬送経路121又は搬送経路122のいずれかに接続する。切替部120が搬送ローラ119からの搬送経路を搬送経路121に接続した状態(図1中の実線で示した状態)では、定着部103を経由した記録紙Sが排紙ローラ123及び排紙トレイ124へと案内される。切替部120が搬送ローラ119からの搬送経路を搬送経路122に接続した状態(図1中の破線で示した状態)では、定着部103を経由した記録紙Sが後処理装置200へと案内される。
排紙ローラ123は、切替部120によって案内された記録紙Sを本体部100の内部から外部へと搬送し、排紙トレイ124上へと排紙するためのものである。排紙トレイ124は、排紙ローラ123から排紙された記録紙Sを積載するためのものである。図1に示すように、例えば本体部100の外郭であって本体部100の上面が排紙トレイ124として機能するものであってもよい。
なお、排紙部104が満載検知部125を有してもよい。満載検知部125は、例えば、排紙トレイ124の上方位置に配置された検知レバーとセンサとを有して構成されてもよい。所定枚数の記録紙Sが排紙トレイ124上に積載されると、記録紙Sによって検知レバーが動作し、その検知レバーの動作をセンサが検知することによって、排紙トレイ124上の記録紙Sが満載であることを検知するように構成されていてもよい。満載検知部125が排紙トレイ124上の記録紙Sの満載を検知すると、画像形成部101による画像形成(印刷)が保留される(実行されない)ようになっていてもよい。
また、本体部100内に、再給紙経路126が形成されていてもよい。再給紙経路126は、記録紙Sの表裏両面に画像を形成する両面印刷の際に、一方の面に印刷した後の記録紙Sを通過させるための搬送経路であって、画像形成部101や定着部103を通過する搬送経路とは別に設けられてもよい。再給紙経路126は、定着部103を通過した記録紙Sを再び画像形成部101へと戻すために、排紙ローラ118の下流側位置とレジストローラ110の上流側位置とを接続してもよい。
[後処理装置200]
後処理装置200は、画像形成部101により画像が形成された後の記録紙Sに対し、制御部320によってプリントジョブP1の中から抽出された第二指令信号としての後処理コマンドP3に基づき記録紙Sに対する後処理を実行するものである。後処理装置200は、図1に示すように、本体部100の上方に配置され、定着部103を経由した記録紙Sに対して後処理が実行可能となっている。後処理としては、例えば、記録紙Sに対するステープル処理、丁合い処理、ストレート排紙処理等がある。記録紙Sに対して実行可能な複数の異なる後処理に対応して、後処理装置200は複数の異なる後処理ユニットを有している。本実施例1のレーザプリンタPは、複数の後処理ユニットとして、後述するジョガーユニット206とステープラユニット208とを有している。
後処理装置200は、更に導入ローラ201、搬送経路202、中間排出ローラ203、パドル部材204、排出ローラ205を有している。導入ローラ201は、定着部103を経由した記録紙Sを排紙部104から受け取り、後処理装置200内に受け入れるためのローラである。搬送経路202は、後処理装置200内部で記録紙Sを搬送するための経路であり、具体的には、導入ローラ201から中間排出ローラ203まで延びる案内ガイドによって構成される。中間排出ローラ203は、導入ローラ201によって搬送経路202内を搬送されてきた記録紙Sを中間積載部207上へと排出するためのものである。中間積載部207は、中間排出ローラ203によって排出された記録紙Sを積層状態で一時的に蓄積するためのものである。より具体的には、中間排出ローラ203から排出された記録紙Sは、中間積載部207からジョガーユニット206の一部へと跨るように積層される。
パドル部材204は、中間排出ローラ203によって排出された記録紙Sが中間積載部207に積層される際に、記録紙Sの端辺をその搬送方向において揃えるためのものである。以下、記録紙Sの端辺を揃えることを「整合させる」ともいうこととする。排出ローラ205は、中間排出ローラ203によって排出された記録紙Sをジョガーユニット206に向けて排出するローラ対である。排出ローラ205は、排出モータ403(図5参照)によって回転駆動されるようになっている。排出ローラ205では、排出モータ403による回転駆動の方向によって、対となる二つのローラがニップ状態(当接状態)と解除状態(離間状態)とに切替え可能である。
[ジョガーユニット206]
図2は、後処理ユニットの一つとしてのジョガーユニット206及びその周辺構造の外観斜視図である。ジョガーユニット206は、排出ローラ205によって排出され積層された複数の記録紙Sをその幅方向(記録紙Sの搬送方向に直交する方向)において整合させるためのものである。本実施例1では、ジョガーユニット206は、中間積載部207の更に下流側に配置されている。ジョガーユニット206は、ジョガー206a、206b、ジョガー206a及び206bを駆動する整合モータ402を有している。ジョガー206a、206bは、断面が略コ字状のガイド部材であって、そのコ字状とされた凹部に搬送方向に沿った記録紙Sの両端辺を各々収容可能である。整合モータ402は、ジョガー206a、206bを駆動して幅方向にスライド移動させるものである。
なお、ジョガーユニット206の下流側に記録紙積載部209が配置されている。記録紙積載部209は、ジョガーユニット206を経由した記録紙Sを積載するためのものである。記録紙積載部209は、積載トレイモータ406(図5参照)によって上下移動(図1中両矢印方向)、すなわち、ジョガー206a、206bに近接及び離間する方向に移動可能である。排出ローラ205の下流側であって記録紙積載部209の上方位置には、記録紙積載部209における記録紙Sの積載枚数(具体的には積載高さ)を検知するためのセンサ210が配置されている。
[ステープラユニット208]
中間積載部207の近傍には、ステープラユニット208が配置されている。ステープラユニット208は、中間積載部207に積層され、搬送方向及び幅方向において整合した記録紙Sの束に対し、ステープルを打ち込んで記録紙Sを綴じるステープル処理(綴じ処理)を行うものである。ステープル処理が行われた記録紙Sは、排出ローラ205によって排出されて記録紙積載部209上へと搬送されるようになっている。もちろん、後処理装置200へと送られた記録紙Sは、ステープル処理がされないものであっても記録紙積載部209上へと送られる。
[ジョガーユニットの動作状態]
図3は、ジョガーユニット206による後処理の動作の一例を説明する図である。図3(a)〜(c)は、いずれも記録紙Sの搬送方向下流側からジョガー206a、206bを矢視している。図3に示すように、ジョガー206a、206bは整合モータ402の駆動によって記録紙Sの幅方向に移動可能であり、複数の位置で停止した状態をとることができる。図3(a)は、ジョガーユニット206が中間排出ローラ203によって送られてきた記録紙Sを受け入れる受入状態を示す模式図である。この受入状態は、二つのジョガー206a、206b間の距離が記録紙Sの幅方向寸法よりも若干幅広となる位置である。より具体的には、二つのジョガー206a、206bの凹部の内寸距離(図3(a)中の距離L1)が記録紙Sの幅方向寸法L5よりも大きい。そして、二つのジョガー206a、206bの内側の端縁間の距離(図3(a)中の距離L2)が記録紙Sの幅方向寸法よりも小さい。したがって、この受入状態では、ジョガー206a、206bは記録紙Sを円滑に受け入れ、かつ落下させずに保持することができる。
図3(b)は、受け入れた記録紙Sをジョガーユニット206が幅方向において整合させる整合状態を示す模式図である。この整合状態は、二つのジョガー206a、206b間の距離が記録紙Sの幅方向寸法と略一致する位置である。より具体的には、二つのジョガー206a、206bの凹部の内寸距離(図3(a)中の距離L1)が記録紙Sの幅方向寸法L5よりも大きいが、受入状態での距離L1よりも小さい。整合状態での距離L1は幅方向寸法L5と略同じ長さであって、ジョガー206a、206aの凹部の内壁は、記録紙Sの端辺に接触している。この場合において略同じというのは、厳密に距離L1=幅方向寸法L5の場合のみならず、僅かながら距離L1<幅方向寸法L5の場合も、距離L1>幅方向寸法L5の場合も含む。したがって、この整合状態では、ジョガー206a、206bは記録紙Sを幅方向において整合させることができる。
図3(c)は、整合済みの記録紙Sを記録紙積載部209へと排出する排出状態を示す模式図である。この排出状態は、二つのジョガー206a、206b間の距離が記録紙Sの幅方向寸法よりも大幅に幅広となる位置である。より具体的には、二つのジョガー206a、206bの内側の端縁間の距離L2が記録紙Sの幅方向寸法L5よりも大きい。したがって、この排紙状態では、ジョガー206a、206bは記録紙Sを記録紙積載部209へと落下させることができる。なお、この排出状態におけるジョガー206a、206bの位置は、ジョガー206a、206bの原点位置と兼用されていてもよい。その場合、ジョガーユニット206の初期化処理においてジョガー206a、206bがこの原点位置に移動して初期化動作が行われる。なお、ジョガー206a、206bがこの排出状態にあるときに記録紙Sが中間排出ローラ203によって搬送され、そのときに排出ローラ205がニップ状態であれば、記録紙Sは中間積載部207に一時的に積載されずに記録紙積載部209へと排出される。
[制御部320]
図4は、制御部320の機能ブロック図である。制御部320は、外部機器300から入力されたプリントジョブP1を取得し、プリントジョブP1の中から画像形成に関連する画像形成コマンドP2と後処理に関連する後処理コマンドP3とを抽出するものである。制御部320は、メインコントローラ301、第一制御部302、第二制御部303を備える。メインコントローラ301は、ホストコンピュータ等の外部機器300と通信を行ってプリントジョブP1を受信する。
プリントジョブP1は、記録紙Sの給紙枚数の情報、画像形成された記録紙Sの排出先が排紙トレイ124であるか後処理装置200であるかの情報、印刷する画像濃度の情報等を含む。また、プリントジョブP1は、記録紙Sの排出先が後処理装置200である場合は、後処理条件としてオフセット処理、ステープル処理、単純積載処理等に関する情報も含む。
メインコントローラ301は、プリントジョブP1内のデータを解析してその中から画像形成コマンドP2と後処理コマンドP3とを抽出する。画像形成コマンドP2は、上記に列挙したプリントジョブP1内の情報のうち、例えば画像濃度の情報などの画像形成に関連する処理条件である。後処理コマンドP3は、上記に列挙したプリントジョブP1内の情報のうち、例えばステープル処理の情報などの後処理に関連する処理条件である。メインコントローラ301が画像形成コマンドP2や後処理コマンドP3をプリントジョブP1内から抽出することは、プリントジョブP1内の情報を用いて画像形成コマンドP2や後処理コマンドP3を作成することを含む。
第一制御部302は、画像形成部101の制御を行うものであり、画像形成部101、給紙部102、定着部103、排紙部104と接続されている。第一制御部302は、シリアルI/Fを介してメインコントローラ301より画像形成コマンドP2を受信する。第一制御部302は、メインコントローラ301から受信した画像形成コマンドP2に基づいて、画像形成部101を含む本体部100の動作を制御する。具体的には、画像形成部101と定着部103とを制御して記録紙Sに画像を形成・定着し、給紙部102と排紙部104とを制御して記録紙Sの供給や排出を行う。
第二制御部303は、後処理装置200の制御を行うものであり、判断部306、初期化制御部305、搬送制御部304を有している。判断部306は、後処理装置200内の後処理ユニットの内、初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する。初期化制御部305は、搬送モータ制御部307、排出モータ制御部308、整合モータ制御部309、パドルモータ制御部310、積載トレイモータ制御部311、ステープラモータ制御部313と接続されている。初期化制御部305は、上述の各制御部307〜311、313に向けて初期化処理のための動作指令信号を送信する。搬送モータ制御部307は、導入ローラ201や中間排出ローラ203を含む搬送機構314と接続されている。排出モータ制御部308は、排出ローラ205を含む排出機構315と接続されている。整合モータ制御部309及びパドルモータ制御部310は、整合機構316と接続されている。整合機構316は、整合モータ402を有するジョガーユニット206とパドル部材204を駆動するパドルモータ404(図5参照)とを含む。積載トレイモータ制御部311は、記録紙積載部209と接続されている。ステープラモータ制御部313は、ステープラユニット208と接続されている。搬送制御部304も、搬送モータ制御部307、排出モータ制御部308、整合モータ制御部309、パドルモータ制御部310、積載トレイモータ制御部311、ステープラモータ制御部313と接続されている。搬送制御部304は、後述するように、上述の各制御部307〜311、313に向けて動作制御のための動作指令信号を送信する。
第二制御部303は、第一制御部302のものとは別のシリアルI/F416を介してメインコントローラ301より後処理コマンドP3を受信する。第二制御部303は、メインコントローラ301から受信した後処理コマンドP3に基づいて、後処理装置200の動作を制御する。
具体的には、メインコントローラ301からの後処理コマンドP3に基づいて、判断部306が初期化処理を実行すべき後処理ユニットを判断し、初期化制御部305に対して初期化コマンドを送信する。初期化制御部305は、受信した初期化コマンドの内容に基づいて、各制御部307〜311、313のうち初期化処理が実行されるべき制御部に向けて初期化処理のための動作信号を送信する。
例えば、搬送機構314の初期化処理の際には、搬送モータ制御部307が搬送機構314に対して、後処理装置200内に記録紙Sが残留していないかを確認するための初期化動作を実行させる。例えば、排出機構315の初期化処理の際には、排出モータ制御部308が排出機構315に対して、後処理装置200内に記録紙Sが残留していないかを確認するための初期化動作を実行させる。例えば、整合機構316の初期化処理の際には、整合モータ制御部309とパドルモータ制御部310とが整合機構316に対して、ホームポジション(原点位置)に移動する初期化動作を実行させる。例えば、ステープラユニット208の初期化処理の際には、ステープラモータ制御部313がステープラユニット208に対して、ステープル可能な準備状態とするための初期化動作を実行させる。
搬送制御部304は、上述の各制御部307〜311、313のうち初期化処理が終了した制御部に対し、動作制御のための動作指令信号を送信する。搬送モータ制御部307は、搬送制御部304から動作指令信号を受信すると、搬送機構314の動作を制御して記録紙Sを搬送する。整合モータ制御部309やパドルモータ制御部310が搬送制御部304から動作指令信号を受信すると、整合機構316の動作を制御して記録紙Sを整合する。後処理コマンドP3がステープル処理の情報を含む場合は、ステープラモータ制御部313が搬送制御部304から動作指令信号を受信し、ステープラユニット208が動作制御されて記録紙Sに対するステープル処理が実行される。記録紙Sに対する整合処理やステープル処理等が終了した後に、搬送制御部304から排出モータ制御部308に対して動作指令信号が送信される。排出モータ制御部308は、受信した動作指令信号に基づいて、排出機構315の動作を制御して記録紙Sを記録紙積載部209へと排出する。積載トレイモータ制御部311は、搬送制御部304から動作指令信号を受信すると、記録紙積載部209の動作を制御する。具体的には、記録紙Sが排出機構315によって排出された後、記録紙積載部209上の記録紙Sの積載高さをセンサ210によって検知可能とするべく記録紙積載部209を上下移動させる。
[省電力モード]
メインコントローラ301は、第一制御部302と第二制御部303に対し、省電力モード(第二状態)から通常モード(第一状態)への復帰(状態の遷移)を指示する復帰指令信号P4(図5参照)を送信する。ここで、通常モードとは、少なくとも画像形成部101に電力が供給されており、画像形成部101による画像形成コマンドP2に基づく印刷が可能な状態である。省電力モードとは、画像形成部101へ供給される電力が通常モードよりも低電力とされるか又は遮断されている状態である。
省電力モードでは、レーザプリンタP全体での使用電力が省電力とされている。レーザプリンタPが省電力モードのときに、メインコントローラ301が外部機器300からプリントジョブP1を取得すると、メインコントローラ301は復帰指令信号P4を生成し、第一制御部302と第二制御部303とに送信する。第一制御部302が復帰指令信号P4を受信することに基づき、画像形成部101が省電力モードから通常モードへと復帰する。そして、プリントジョブP1が後処理コマンドP3を含む場合には、すなわちプリントジョブP1が後処理を必要とする印刷指示である場合には、第二制御部303が第一工程と第二工程とを実行する。
第一工程は、後処理コマンドP3の内容に基づき、複数の異なる後処理ユニットのうち初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを第二制御部303が判断する工程である。この第一工程は、主として第二制御部303の判断部306が実行する。第二工程は、画像形成部101による画像形成コマンドP2に基づく画像形成の開始前に、初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行し、初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行しない工程である。この第二工程は、主として第二制御部303の初期化制御部305が実行する。
[使用電力量の取得]
メインコントローラ301は、画像形成部101の使用電力量(第一電力量V(図5参照))の情報を第一制御部302から取得し、第二制御部303に対して通知する第三工程を実行する機能を有する。画像形成部101の使用電力量に加え、本体部100側の他の構造部(例えば、給紙部102、定着部103、排紙部104)での使用電力量の情報が第一制御部302から第二制御部303へと通知可能であってもよい。本体部100側の構造部ごとに各々の使用電力量の情報が、予め不図示のメモリ内にテーブル情報として格納され、動作中の構造部の使用電力量の合計値が第二制御部303に通知されるようになっていてもよい。
判断部306は、第二制御部303が受け取った使用電力量の情報に基づき、一旦初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行すべきか否かを判断する第四工程を実行可能である。例えば、判断部306は、一旦初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理に必要な電力量(第二電力量)と第一電力量Vとの合計が所定の電力量以下か否かに基づきその後処理ユニットの初期化処理の実行の可否を判断する(第四工程)。判断部306による判断に基づき、初期化制御部305は、初期化処理を実行すべき後処理ユニットの初期化動作を制御する。
[第二制御部303]
図5は、第二制御部303の内部構造図である。第二制御部303はCPU400を有しており、シリアルI/F416を介してメインコントローラ301と通信可能である。以下に、後処理装置200に記録紙Sを搬送し、後処理を実行する場合の制御について説明する。外部機器300からプリントジョブP1がメインコントローラ301に通知されると、メインコントローラ301はプリントジョブP1を分析する。メインコントローラ301がプリントジョブP1の中から後処理コマンドP3を抽出し、シリアルI/F416を介して、後処理コマンドP3をCPU400に通知する。CPU400は通知された後処理コマンドP3に基づいて、後述する各アクチュエータを制御することにより記録紙Sに対し後処理を実行する。
次に、後処理装置200が初期化処理を実行する場合の制御について説明する。後処理装置200が省電力モードのときにメインコントローラ301が外部機器300からのプリントジョブP1を受信すると、メインコントローラ301はシリアルI/F416を介して、復帰指令信号P4を生成する。そして、メインコントローラ301は、復帰指令信号P4と後処理コマンドP3とをCPU400に通知する。CPU400は、各アクチュエータへの電力供給を行った後に後処理コマンドP3の内容に応じて、各アクチュエータを制御して所定の初期化処理を実行する。
このように、後処理装置200が省電力モードから通常モードへ復帰する際に、特定の後処理ユニットについて初期化処理を実行する理由について説明する。例えば、整合機構316の初期化処理の際には、ジョガーユニット206をホームポジション(原点位置)へ移動させる。後処理装置200にはジョガーユニット206の位置を検知するセンサ(不図示)が配置されており、このセンサによってジョガーユニット206の原点位置への移動を検知することができる。一方、省電力モードにおいてはこのセンサの機能をオフにして、消費電力を削減することが多い。そうすると、省電力モードの間に意図せずジョガーユニット206が動いてしまったとしても、第二制御部303はジョガーユニット206の位置の変化を検知することができない。したがって、省電力モードから通常モードへと復帰したときに、第二制御部303が、ジョガーユニット206が原点位置とは異なる位置にあることを把握できない場合がある。以上より、後処理装置200が省電力モードから通常モードに復帰する場合は、安定して後処理動作を実行するためにも初期化処理が必要となる。ここで、後処理ユニットの初期化処理が必要とは、必ずしもすべての後処理ユニットについて初期化処理が必要という意味ではない。後処理コマンドP3に従って、少なくとも今回使用する後処理ユニットについて初期化処理が必要という意味である。
CPU400に接続される各アクチュエータについて説明する。CPU400の出力端子には、モータドライバ408、409、410、411、412、413が接続されている。モータドライバ408は、搬送モータ401を駆動する。搬送モータ401が回転することにより導入ローラ201や中間排出ローラ203が回転して記録紙Sが後処理装置200内に搬送される。モータドライバ409は整合モータ402を駆動する。整合モータ402が正逆回転することにより、ジョガー206a、206bが受入状態(図3(a))、整合状態(図3(b))、排出状態(図3(c))の複数の状態をとりうる。モータドライバ410は、排出モータ403を駆動する。排出モータ403が回転することにより、排出ローラ205が回転し、中間積載部207にある記録紙Sが排出される。モータドライバ411はパドルモータ404を駆動する。パドルモータ404が回転することによりパドル部材204が回転し、記録紙Sの搬送方向における整合が行われる。モータドライバ412はステープラモータ405を駆動する。ステープラモータ405が回転することによりステープラユニット208が駆動され、記録紙Sに対してステープル処理が行われる。モータドライバ413は積載トレイモータ406を駆動する。積載トレイモータ406が正逆回転することにより、記録紙積載部209が上下移動し、センサ210に近づいたり遠ざかったりする。
センサ210は、記録紙積載部209が上方へ移動した際に、記録紙積載部209上に積載された記録紙Sの上面(記録紙Sが積載されていないときは、記録紙積載部209自体の上面)を検知する。通常状態(記録紙積載部209が下方位置にあり、センサ210が記録紙Sの上面を検知していない状態)と、センサ210が記録紙Sの上面を検知した検知状態とで、センサ210は異なる検知信号をCPU400へと出力する。例えば、センサ210は、通常状態でローレベル信号(オフ信号)を出力し、検知状態でハイレベル信号(オン信号)をCPU400へと出力する。もちろん、ローレベル信号とハイレベル信号とが逆であっても構わない。バッファ回路は、センサ210からの検知信号を論理値(ハイレベル信号の論理値=「1」、ローレベル信号の論理値=「0」)として確実にCPU400へと伝達させるためのものである。バッファ回路は、例えば配線抵抗により出力電圧が降下したり、外部ノイズの影響により、検知信号の論理値が変化してしまうのを防止する機能を有する。プルアップ回路は、センサ210からの出力値のデフォルト値(規定値)を確定するためのものである。本実施例1では、センサ210からの出力値のデフォルト値をVccとしている。これにより、例えば、センサ210に電源が供給されていない状態での検知信号のレベルをVcc(=ハイレベル信号)とすることができる。
なお、CPU400は、ROM501aに記憶された各種プログラムに従って、RAM501bを作業領域として使用しながら、上述した各部を制御する。また、CPU400は、不揮発性メモリ(不図示)に種々の情報を記憶できる構成となっている。更に、CPU400は、タイマ機能を有しており、時間を計測することもできる。これは、第二制御部303のCPU400に限定される構成でなく、第一制御部302が有するCPU、メインコントローラ301が有するCPU等も同様の構成を採用することが可能である。
[後処理装置200の動作]
本実施例1のレーザプリンタPにおける後処理装置200の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。ここでは、レーザプリンタPがプリントジョブP1を受信することにより省電力モードから通常モードに復帰する場合について説明する。また、プリントジョブP1は、ストレート排紙ジョブの後処理コマンドP3を含んでいる。
ステップ(以下、Sとする)10で、メインコントローラ301は、外部機器300からプリントジョブP1を取得する。S11で、メインコントローラ301は、レーザプリンタPが省電力モードであるため、プリントジョブP1を取得すると復帰指令信号P4を生成し、第一制御部302と第二制御部303とに送信する。S100で、第二制御部303は、メインコントローラ301から復帰指令信号P4を受信すると、各アクチュエータへの電源供給を開始する。
S101で、判断部306は、プリントジョブP1の中から後処理コマンドP3を抽出する。S102で、判断部306は、後処理コマンドP3に基づいて初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する(第一工程)。S102で判断部306が記録紙積載部209のみの初期化処理を実行すべきと判断した場合は、S103で、初期化制御部305が記録紙積載部209の初期化処理を実行する(第二工程)。S102で判断部306が初期化処理を保留すべきと判断した整合機構316については、S104で、初期化制御部305が初期化処理を保留する(第二工程)。S102で判断部306が初期化処理を保留すべきと判断したステープラユニット208については、S105で、初期化制御部305が初期化処理を保留する(第二工程)。S102で判断部306が初期化処理を実行すべきと判断した記録紙積載部209の初期化処理が完了したら、S109で、判断部306は、メインコントローラ301へ必要な初期化処理が終了したことを通知する。例えば、プリントジョブP1がストレート排紙ジョブである場合に、判断部306は記録紙積載部209のみの初期化処理を実行させ、その他の初期化処理を保留すべきと判断する。
S102で、判断部306が、記録紙積載部209、整合機構316、ステープラユニット208の初期化処理を実行すべきと判断した場合は(第一工程)、S106で、初期化制御部305が記録紙積載部209の初期化処理を実行する(第二工程)。続いて、S107で、初期化制御部305が整合機構316の初期化処理を実行する(第二工程)。続いて、S108で、初期化制御部305がステープラユニット208の初期化処理を実行する(第二工程)。S109で、判断部306は、メインコントローラ301へ必要な初期化処理が終了したことを通知する。例えば、プリントジョブP1がステープル排紙ジョブである場合に、判断部306は記録紙積載部209、整合機構316、ステープラユニット208の初期化処理を実行させるべきと判断する。
続いて、S102で初期化処理を保留すべきと判断された後処理ユニットの初期化処理を実行するタイミングについて説明する。初期化処理が終了したことの通知を受信したメインコントローラ301は、S110で、第一制御部302に画像形成部101による画像形成を開始させる。S111で、メインコントローラ301が、第一制御部302から画像形成部101の使用電力量(第一電力量V)の情報を取得し、第二制御部303に通知する(第三工程)。S112で、判断部306は、初期化処理を保留した後処理ユニットの初期化処理に必要な電力量(第二電力量)と第一電力量Vとの合計が所定の電力量以下であるか否かを判断する(第四工程)。
S112で判断部306が、第一電力量Vと第二電力量との合計が所定の電力量より大きいと判断した場合は、S111で、再びメインコントローラ301が第一電力量Vの情報を取得し、第二制御部303へと通知する。S112で判断部306が、第一電力量Vと第二電力量との合計が所定の電力量以下であると判断した場合は、S113で、判断部306は、整合機構316の初期化処理が保留されているか否かを確認する。整合機構316の初期化処理が保留されている場合は、S114で、初期化制御部305が、整合機構316の初期化処理を実行する。S113で、判断部306が、整合機構316の初期化処理が保留されていないと判断した場合は、初期化制御部305は整合機構316の初期化処理を実行することなく、S115の処理に進む。判断部306が、整合機構316の初期化処理が保留されていないと判断する場合として、整合機構316の初期化処理が既に完了している場合が例示できる。また、何らかの理由、例えば、整合機構316を取り外した等の理由により、整合機構316の初期化処理を不要と判断した場合等がある。なお、S113のステップは、省略可能である。
続いて、S115で、判断部306は、ステープラユニット208の初期化処理が保留されているか否かを確認する。S115でステープラユニット208の初期化処理が保留されている場合は、S116で、初期化制御部305が、ステープラユニット208の初期化処理を実行し、処理を終了する。S115で、判断部306が、ステープラユニット208の初期化処理が保留されていないと判断した場合は、初期化制御部305はステープラユニット208の初期化処理を実行することなく、処理を終了する。判断部306が、ステープラユニット208の初期化処理が保留されていないと判断する場合として、ステープラユニット208の初期化処理が既に完了している場合が例示できる。また、何らかの理由、例えば、ステープラユニット208を取り外した等の理由により、ステープラユニット208の初期化処理を不要と判断した場合等がある。なお、S115のステップは、省略可能である。
[従来技術との比較]
図7は、従来技術と実施例1との比較図である。図7では、省電力モードのレーザプリンタにおけるプリントジョブP1の取得から印刷完了までの処理時間と電力使用状況を従来技術と実施例1とで比較している。また、図7ではプリントジョブP1がストレート排紙ジョブである場合を示している。従来技術における構成についても、実施例1と同様のものについては、同様の符号を用いて説明する。図7(a)、(b)において、横軸は処理時間であり、図7(b)は、縦軸が使用電力量である。記録紙積載部209の初期化処理に1秒、整合機構316の初期化処理に4秒、ステープラユニット208の初期化処理に6秒の時間が必要であることを前提とする。
図7(a)を参照すると、従来技術では、画像形成部101による画像形成開始までの後処理装置200の初期化処理に11秒の処理時間が必要である。これはプリントジョブP1がストレート排紙ジョブであるにも関わらず、整合機構316及びステープラユニット208の初期化処理を実行させているからである。一方、実施例1では、整合機構316及びステープラユニット208の初期化処理を保留することにより、画像形成部101による画像形成開始までの後処理装置200の初期化処理に必要な処理時間は1秒である。
図7(b)で、画像形成部101の使用電力量(第一電力量)はV、記録紙積載部209の初期化処理時の使用電力量はW、整合機構316の初期化処理時の使用電力量はX(第二電力量)、ステープラユニット208の初期化処理時の使用電力量はYである。レーザプリンタ全体での上限電力量はZであり、ここでは、この上限電力量Zが所定の電力量に相当する。実施例1では、第一電力量Vと第二電力量(X又はY)との合計が上限電力量Z以下となるように、後処理ユニットの初期化処理が実行される。したがって、実施例1においては、上限電力量Zを超えない範囲で、画像形成部101による印刷と並行して後処理装置200の初期化処理を実行することができる。本実施例1では、画像形成部101による印刷が終了した後に第四工程を実行しない。換言すれば、本実施例1では、画像形成部101による印刷が終了するまでに第四工程による判断(S112)を実行し、そして、第四工程による判断に基づく後処理ユニットの初期化処理を実行する(S114、S116)。このため、画像形成部101による印刷が終了した後、待機することなく迅速に後処理装置200による後処理を実行することができる。
例えば、特開平11−52634号公報では、プリント待ち時間を短くするために、排紙オプションの初期化処理の完了を待たずに画像形成処理を実行する方法が提案されている。しかし、この公報に開示のものでは、プリント待ち時間を短縮することができても、画像形成装置と排紙オプションとで駆動電流ピークが重なった場合に必要電力量が過大となってしまい、コンセントやブレーカの定格を超えてしまう可能性がある。
また、特開2005−345663号公報では、画像形成装置と排紙オプションとの駆動電流ピークが重ならないような工夫がされている。すなわち、この公報に開示のものは、排紙オプションにおいて駆動電流が大きなユニットが動作するときは、画像形成装置の駆動部の減速制御等を実施して省電力制御を行っている。しかし、この公報に開示のものは、画像形成装置が省電力制御を実行するためにプリント時間が長くなってしまう可能性がある。
レーザプリンタ等の画像形成装置では、排紙オプションの具備、装置の大型化、多機能化の流れがあり、使用電力量が増大する傾向にあり、コンセントやブレーカの定格を満足させることが難しくなりつつある。しかし、上記に説明したように、本実施例1では、省電力モードから通常モードに復帰したときのファーストプリントアウト時間の短縮を実現しつつ、レーザプリンタ全体の使用電力量を所定の電力量以下とすることができる。
本実施例では、後処理装置200において記録紙積載部209のみの初期化処理を必要とするストレート排紙ジョブを実行する場合について説明した。しかし、記録紙積載部209及び整合機構316の両方の初期化処理が必要なオフセット排紙ジョブにも、記録紙積載部209及びステープラユニット208の両方の初期化処理が必要なステープル排出ジョブにも本発明を適用することができる。
以上、本実施例によれば、後処理装置を有する画像形成装置において、プリント時間、特に省電力状態からの復帰時におけるファーストプリントアウト時間を効果的に短縮することができる。
図8のフローチャートを用いて、実施例2について説明する。実施例2では、レーザプリンタPが2回のプリントジョブP11、P12を外部機器300から取得する場合について説明する。最初のプリントジョブP11は、レーザプリンタPが省電力モードのときに取得されるもので、後処理コマンドP3を含まない。すなわち、印刷後の記録紙Sに対して後処理が行われず、記録紙Sは排紙トレイ124に排出される。2回目のプリントジョブP12は、レーザプリンタPが通常モードのときに取得されるもので、後処理コマンドP3を含んでいる。すなわち、印刷後の記録紙Sに対して後処理が行われる。なお、レーザプリンタPの本体部100や後処理装置200の構成は、実施例1と同様であり、説明を省略する。レーザプリンタPが省電力モードから通常モードへと復帰する際は、画像形成部101と後処理装置200との両方に電力供給がなされる。
図8(A)は省電力モードのレーザプリンタPが最初のプリントジョブP11を取得した場合の動作を説明するものである。図8(B)は、図8(A)の動作に引き続き、通常モードのレーザプリンタPが2回目のプリントジョブP12を取得した場合の動作を説明するものである。
図8(A)のS200で、メインコントローラ301は、外部機器300からプリントジョブP11を取得する。S201で、メインコントローラ301は、レーザプリンタPが省電力モードであるため、プリントジョブP11を取得すると復帰指令信号P4を生成し、第一制御部302と第二制御部303とに送信する。S202で、第二制御部303は、メインコントローラ301から復帰指令信号P4を受信すると、各アクチュエータへの電源供給を開始する。
S300で、判断部306は、プリントジョブP11の中から後処理コマンドP3を抽出する。しかしながら、プリントジョブP11は後処理コマンドP3を含まないので、判断部306は、後処理コマンドP3を抽出できない。したがって、S301で、判断部306は、初期化処理を実行すべき後処理ユニットがなく後処理装置200の初期化処理不要(すべての後処理ユニットの初期化処理を保留)を判断する。S302で、判断部306は、メインコントローラ301へ必要な初期化処理が終了したこと(初期化処理が不要であったこと)を通知する。
図8(B)のS250で、メインコントローラ301は、外部機器300からプリントジョブP12を取得する。S251で、メインコントローラ301は、レーザプリンタPが通常モードであるため復帰指令信号P4を生成することなく、プリントジョブP12を取得すると第一制御部302と第二制御部303とに送信する。
S303で、判断部306は、プリントジョブP12の中から後処理コマンドP3を抽出する。S304で、判断部306は、後処理コマンドP3に基づいて初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する(第一工程)。S304で判断部306が初期化処理を実行すべき後処理ユニットがないと判断した場合、S311の処理に進む。S304で判断部306が初期化処理を実行すべき後処理ユニットがあると判断した場合、S305で、判断部306は、メインコントローラ301に対して印刷(画像形成)の開始の待機を要求する待機信号(印刷開始待機信号)を通知する。実施例2では、プリントジョブP12を取得する前に画像形成部101のウォームアップ等の処理が既に完了しており、プリントジョブP12に基づく印刷開始がプリントジョブP11に基づく印刷開始よりも早く開始される場合がある。そのため、判断部306がメインコントローラ301に対して印刷開始待機信号を通知して、後処理ユニットの初期化処理に必要な時間を確保することが有効である。
S306で、メインコントローラ301が、画像形成部101の動作状態を確認する。S307で、メインコントローラ301が、画像形成部101の動作状態が「印刷開始が待機された状態」であることを確認したら、S308で、初期化制御部305が、初期化処理を実行すべき後処理ユニットの初期化処理を実行する(第二工程)。S307で、メインコントローラ301が、画像形成部101の動作状態が「印刷開始が待機された状態」でないことを確認したら、再びS306に戻ってメインコントローラ301が画像形成部101の動作状態を確認する。ここで、「印刷開始が待機された状態である」ことは、「画像形成部101での電力消費が比較的小さい状態である」ことを意味し、「印刷開始が待機された状態でない」ことは、「画像形成部101での電力消費が比較的大きい状態である」ことを意味する。
なお、S306が、メインコントローラ301が第一制御部302から画像形成部101の使用電力量(第一電力量V)の情報を取得して、第一電力量Vを第二制御部303に通知するステップであってもよい。この場合、S307は、第一電力量Vと第三電力量との合計電力量が所定の電力量以下か否かを確認するステップとなる。ここで、第三電力量は、S304で判断部306が初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理に必要な電力量である。
S309で、判断部306は、初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットに対し、初期化処理を保留させる(初期化処理の保留処理、(第二工程))。S310で、判断部306は、メインコントローラ301に対して印刷(画像形成)の開始を要求する印刷開始信号を通知する。S311で、判断部306は、メインコントローラ301へ必要な初期化処理が終了したことを通知する。
初期化処理が終了したことの通知を受信したメインコントローラ301は、S312で、第一制御部302に画像形成部101による画像形成を開始させる。S313で、メインコントローラ301が、第一制御部302から画像形成部101の使用電力量(第一電力量V)の情報を取得し、第二制御部303に通知する(第三工程)。S314で、判断部306は、初期化処理を保留した後処理ユニットの初期化処理に必要な電力量(第二電力量)と第一電力量Vとの合計が所定の電力量以下であるか否かを判断する(第四工程)。
S314で判断部306が、第一電力量Vと第二電力量との合計が所定の電力量より大きいと判断した場合は、S313で、再びメインコントローラ301が第一電力量Vの情報を取得し、第二制御部303へと通知する。S314で判断部306が、第一電力量Vと第二電力量との合計が所定の電力量以下であると判断した場合は、S315で、判断部306は、初期化処理が保留されている後処理ユニットの有無を確認する。S315で判断部306が、初期化処理が保留されている後処理ユニットがないと判断した場合、処理を終了する。S315で判断部306が、初期化処理が保留されている後処理ユニットがあると判断した場合、S316で、初期化制御部305が、保留されていた後処理ユニットの初期化処理を実行する。
図9は、実施例2のレーザプリンタにプリントジョブP11、続いてプリントジョブP12が入力され、印刷が完了するまでの処理時間と電力使用状況を示したものである。プリントジョブP11は省電力モード中に入力され、プリントジョブP12は通常モード中に入力される。プリントジョブP11は後処理コマンドP3を含まず、プリントジョブP12は、記録紙積載部209によるストレート排紙ジョブに関する後処理コマンドP3を含んでいる。図9(a)、(b)において、横軸は処理時間であり、図9(b)は、縦軸が使用電力量である。記録紙積載部209、整合機構316、ステープラユニット208の初期化処理に必要な時間は、各々実施例1と同様である。
図9(a)を参照すると、プリントジョブP11の入力により、後処理装置200の初期化処理を行わずに、すぐに印刷が開始されている。そのため、後処理装置200の初期化処理のためのプリント待ち時間は略0である。続いて、プリントジョブP12の入力により、記録紙積載部209の初期化処理のみが実行され、その初期化処理の実行時間は1秒である。その後すぐに印刷が開始され、印刷開始の後に整合機構316やステープラユニット208の初期化処理が実行される。したがって、省電力モードからの復帰時におけるファーストプリントアウト時間も短縮可能であるし、通常モードでのプリントジョブに対するファーストプリントアウト時間も短縮可能である。
また、実施例1と同様に第一電力量Vと第二電力量(X又はY)との合計が上限電力量Z以下となるように、後処理ユニットの初期化処理が実行される。したがって、実施例2においても、上限電力量Zを超えない範囲で、後処理装置の初期化処理を実行することができる。
以上、説明したように本実施例2によれば、省電力モードから復帰する場合に画像形成部101と後処理装置200の両方に給電される構成のレーザプリンタにおいて、使用電力量を所定の電力以下としつつプリント時間を短縮することができる。なお、上記の実施例2では、プリントジョブの取得に基づいてメインコントローラ301が復帰指令信号を生成する場合について説明したが、別の構成であってもよい。例えば、プリントジョブと共に復帰指令信号が外部機器300からメインコントローラ301に入力されるものであってもよいし、プリントジョブ内に復帰指令信号が含まれているものであってもよい。
また、上記の実施例においては、レーザプリンタPにプリントジョブが通知されたことに応じて、レーザプリンタPが省電力モードから通常モードへ復帰する場合について説明した。しかし、これに限定されない。例えば、このレーザプリンタPが、オペレーションパネル(不図示)を備えており、ユーザがそのパネルを操作することによって、レーザプリンタPが省電力モードから通常モードへ復帰するものであってもよい。つまり、レーザプリンタPが省電力モードから通常モードへ復帰するためのトリガーは、プリントジョブの入力によるものに限られず、各種の状況が省電力モードから通常モードへの復帰のトリガーとなり得る。
また、上記の実施例においては、レーザプリンタPが省電力モードから通常モードへ復帰する場合に、後処理ユニットの初期化処理を実行する構成について説明した。しかし、これに限定されない。通常モードにおいて、後処理動作を実行する度に後処理ユニットの初期化動作を実行する構成にも本発明を適用することができる。また、通常モードにおいて、後処理ユニット(例えばジョガーユニット206)の位置が変化したこと等を検知し、その検知結果に応じて、初期化処理を実行する構成にも本発明を適用することができる。
初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとは、上記で説明したものに限定されない。また、後処理装置200や後処理ユニットの構成についても、上記で説明したものに限定されない。また、実施例1、2においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
以上、本実施例によれば、後処理装置を有する画像形成装置において、プリント時間、特に省電力状態からの復帰時におけるファーストプリントアウト時間を効果的に短縮することができる。
P:レーザプリンタ(画像形成装置)
101:画像形成部
200:後処理装置
320:制御部

Claims (7)

  1. 入力された印刷指令信号を取得し、当該印刷指令信号の中から画像形成に関連する第一指令信号と後処理に関連する第二指令信号とを抽出する制御部と、
    前記制御部によって抽出された前記第一指令信号に基づき記録紙の上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された記録紙に対し、前記制御部によって抽出された前記第二指令信号に基づき後処理を実行する後処理装置と、を有する画像形成装置であって、
    前記後処理装置は、前記記録紙に対して実行可能な複数の異なる後処理に対応して複数の異なる後処理ユニットを有しており、
    前記制御部は、
    前記第二指令信号の内容に基づき、前記複数の異なる後処理ユニットのうち初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する第一工程と、
    前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の開始前に、前記初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行し、かつ、前記初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行しない第二工程と、を実行する、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも前記画像形成部に電力が供給されて前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の開始が可能な状態である第一状態と、
    前記画像形成部への電力の供給が前記第一状態のときより低電力とされるか又は遮断されている第二状態と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第二状態のときに前記印刷指令信号を取得した場合に、当該印刷指令信号の取得に基づき前記画像形成部を前記第二状態から前記第一状態へと遷移させると共に、当該印刷指令信号が前記第二指令信号を含む場合に前記第一工程と前記第二工程とを実行する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷指令信号が前記第二指令信号を含まない場合に、前記第一工程と前記第二工程とを実行しない、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一工程において初期化処理を保留すべきと判断された後処理ユニットの初期化処理を、前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の開始の後に実行する、ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成に必要な第一電力量と、前記第一工程において初期化処理を保留すべきと判断された後処理ユニットの初期化処理に必要な第二電力量と、を取得する第三工程と、
    前記第一電力量と前記第二電力量との合計値が、所定の電力量以下となるか否かに基づき、前記第一工程において初期化処理を保留すべきと判断された後処理ユニットの初期化処理を実行するか否かを判断する第四工程と、を実行する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の終了の後に前記第四工程を実行しない、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 入力された印刷指令信号を取得し、当該印刷指令信号の中から画像形成に関連する第一指令信号と後処理に関連する第二指令信号とを抽出する制御部と、
    前記制御部によって抽出された前記第一指令信号に基づき記録紙の上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された記録紙に対し、前記制御部によって抽出された前記第二指令信号に基づき後処理を実行する後処理装置と、を有し、かつ、
    前記後処理装置は、前記記録紙に対して実行可能な複数の異なる後処理に対応して複数の異なる後処理ユニットを有する画像形成装置における制御方法であって、
    前記制御部に、
    前記第二指令信号の内容に基づき、前記複数の異なる後処理ユニットのうち初期化処理を実行すべき後処理ユニットと初期化処理を保留すべき後処理ユニットとを判断する第一工程と、
    前記画像形成部による前記第一指令信号に基づく画像形成の開始前に、前記初期化処理を実行すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行し、かつ、前記初期化処理を保留すべきと判断した後処理ユニットの初期化処理を実行しない第二工程と、を実行させる、ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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