JP2011195326A - シート搬送機構、自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送機構、自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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岳士 石田
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隆浩 辻本
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Abstract

【課題】連続して搬送される複数のシートに対してスキュー補正を実行する場合に、アシスト制御の実行回数が多いことによる給紙モータの温度上昇を抑制する。
【解決手段】中間搬送ローラ21cによってレジストローラ21jに搬送される原稿のスキュー量をスキュー量センサー33によって検出し、レジストローラ21jによるスキュー補正に際して、中間搬送ローラ21cを回転させるアシスト制御の要否を判断して、アシスト制御を選択的に実行する。連続して原稿が搬送される場合に、実行されたアシスト制御の回数に基づいて中間搬送ローラ21cを回転させる給紙モータ24の温度を推定し、推定された温度Kが所定の制御温度K1よりも高くなると、アシスト制御の終了時に給紙モータ24の回転を所定時間T6にわたって停止させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、原稿、記録シート等のシートを搬送するシート搬送機構、当該シート搬送機構が設けられた自動原稿搬送装置、当該自動原稿搬送装置が設けられた画像読取装置、当該画像読取装置が設けられた画像形成装置、並びに、前記シート搬送機構によって搬送される記録シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置には、自動原稿搬送ユニット(ADFユニット)を備えた画像読取装置が設けられる場合がある。このような画像読取装置では、画像読取ユニット上にADFユニットが設けられており、画像読取ユニットの上面に、ADFユニットにて搬送される原稿が通過する帯板状のプラテンガラスが設けられている。画像読取ユニットは、このプラテンガラス上を通過する原稿の下面(第1面)の画像を読み取るようになっている。
ADFユニットには、複数枚の原稿が載置される原稿給紙トレイが設けられており、原稿給紙トレイ上に載置された複数枚の原稿が、送り出しローラと、上下一対のさばきローラとによって、画像読取ユニットの画像読取位置であるプラテンガラスに通じる搬送経路内へと供給される。搬送経路には、通常、レジストモータによって回転駆動される一対のレジストローラが設けられており、搬送される原稿は、レジストローラによってスキュー補正される。
また、画像読取ユニットにて読み取られる原稿の第1面とは反対面(第2面)の画像を読み取る裏面読取ユニットが設けられたADFユニットも開発されている。裏面読取ユニットが設けられたADFユニットでは、裏面読取ユニットを配置するスペースを確保するために、さばきローラとレジストローラとの間隔が広くなることがあり、この場合には、さばきローラとレジストローラとの間に中間搬送ローラが設けられる。
中間搬送ローラは、送り出しローラおよびさばきローラを回転させる給紙モータによって回転されるようになっており、レジストローラにまで確実に原稿を搬送するために搬送力が大きくなっている。
中間搬送ローラが設けられたADFユニットでは、スキュー補正を実行する場合に、レジストモータによってレジストローラの回転が停止された状態で、給紙モータによって回転されている中間搬送ローラにより原稿が搬送されて、原稿の先端がレジストローラに突き当てられる。レジストローラに突き当てられた原稿はループ状に撓んだ状態とされて、原稿の先端縁はレジストローラに沿った状態とされる。その後、レジストモータによってレジストローラが回転されると、原稿はレジストローラを通ってプラテンガラスに搬送される。
この場合、さばきローラとレジストローラとの間に設けられる中間搬送ローラは、回転が停止した状態になっていると、搬送力が大きくなった中間搬送ローラによって、搬送される原稿に対して大きな負荷抵抗が加わることになる。これにより、レジストローラの回転によって原稿が搬送される際に、中間搬送ローラによる大きな負荷抵抗が原稿に加わることになる。
レジストローラに突き当てられた原稿の傾き量(スキュー量)が大きくなっていると、原稿は搬送方向と直交する幅方向の両側における撓み量が大きく異なるために、レジストローラによる原稿の搬送時に、中間搬送ローラによる負荷抵抗によって、撓み量が小さな原稿の側部での撓みが解消されるとともに、その後も、当該側部における搬送が円滑に行われないために、レジストローラによって搬送される原稿は、スキュー補正されないことになる。
このことから、レジストローラに突き当てられた原稿のスキュー量が大きくなっている場合には、レジストローラの回転によって原稿を搬送する際に、原稿の撓みが解消されないように、中間搬送ローラも回転させる制御(アシスト制御)が行われる。この場合には、搬送される原稿は、レジストローラによって搬送される際にも、ループ状に撓んだ状態が維持されるために、確実にスキュー補正されることになる。
なお、特許文献1には、画像形成装置に設けられたシート搬送装置において、給送ローラから一対のグリップ搬送部に搬送されるシートの搬送時間が所定時間を超えた場合に、給送ローラの回転を継続することによって、後段のグリップ搬送部で発生する搬送力の低下によるシートの搬送速度の低下を、給送ローラで補助(アシスト)しながら用紙の給送を行う構成が開示されている。このような構成により、記録シートとして厚紙等の特殊紙が搬送される場合にも、搬送遅れが生じないようにすることが可能である。
特開2008−30937号公報
ADFユニットにおける搬送経路でのスキュー補正に際して、レジストローラとともに中間搬送ローラを回転させるアシスト制御を実行する場合には、レジストローラを回転させるレジストモータとともに中間搬送ローラを回転させる給紙モータも回転させる必要がある。この場合、中間搬送ローラは、搬送される原稿がループ状態を維持するような搬送力としなければならないために、給紙モータに対して高電力を供給する必要がある。
さらに、給紙モータは、原稿給紙トレイから搬送経路内に原稿を繰り出す際に、送り出しローラおよびさばきローラを回転させるために駆動されており、従って、給紙モータは、アシスト制御が実行される場合には、給紙開始によって駆動が開始されると、原稿がレジストローラに突き当てられた後に短時間だけ停止した後に再起動されることになる。
原稿給紙トレイ上に載置された複数枚の原稿を連続して繰り出す場合には、先行の原稿のスキュー補正に際してアシスト制御が実行されることによって、後続の原稿を原稿給紙トレイから繰り出すために、給紙モータは停止することなく、連続して駆動されることになる。従って、複数枚の原稿が連続給紙される場合に、スキュー補正に際してのアシスト制御の実行回数が多くなると、給紙モータの駆動時間が長くなり、給紙モータの温度が継続的に上昇することになる。これにより、給紙モータが上限温度に達するおそれがあり、給紙モータの故障等が生じるおそれがある。
このような問題は、ADFユニットにおける原稿の搬送時に限らず、特許文献1に記載されているように、画像形成装置のシート搬送装置において記録シートを搬送する際にアシスト制御が連続して実行されることによっても生じるおそれがある。すなわち、アシスト制御が連続して実行されると、アシスト制御のために駆動される給送モータの温度が上昇して上限温度に達するおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート搬送時にアシスト制御が実行されることによって、アシスト制御時に駆動されるモータの温度上昇を抑制することができるシート搬送機構を提供することにある。本発明の他の目的は、そのようなシート搬送機構を有する自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート搬送機構は、搬送経路内にシートを搬送する第1ローラと、当該第1ローラを駆動する第1モータと、前記第1ローラによって搬送されるシートを、当該第1ローラによるシートの搬送が可能な状態でさらに下流側に搬送する第2ローラと、当該第2ローラを駆動する第2モータと、前記第1ローラによって前記第2ローラにまで搬送されたシートを当該第2ローラによってシートを搬送する際に、前記第1ローラを駆動しない第1の制御と、前記第2ローラによる当該シートの搬送を前記第1ローラの駆動によって補助する第2の制御と、を選択的に実行するように、前記第1モータおよび前記第2モータを制御するとともに、複数のシートが連続して搬送される場合に、前記第2の制御が実行された回数に基づいて前記第1モータの温度上昇の抑制制御の要否を判断し、当該判断に基づいて前記第1モータの温度上昇を抑制する第3の制御を実行する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る自動原稿搬送装置は、前記シート搬送機構を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像読取装置は、前記自動原稿搬送装置と、当該自動原稿搬送装置にて搬送される原稿の画像を読み取る画像読取ユニットと、を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、前記画像読取装置と、当該画像読取装置にて読み取られた原稿の画像を記録シート上に形成する画像形成本体部と、を有することを特徴とする
また、本発明に係る画像形成装置は、前記シート搬送機構にて搬送されるシートにトナー画像を形成することを特徴とする。
本発明のシート搬送機構では、複数枚のシートが連続して搬送される際に、第1モータによるシートの搬送を補助する第2の制御の実行回数が増加すると、第2の制御の実行時に駆動される第1モータの温度上昇を抑制する第3の制御が実行されるために、第2の制御の実行による第1モータの温度が上昇することを抑制することができる。これにより、第1モータが上限温度に達して破損等が生じることを防止できる。
好ましくは、前記制御部は、前記第1の制御または前記第2の制御の実行に際して、前記第1ローラによって搬送されるシートが、回転停止状態の前記第2ローラに突き当てられてループ状に撓んだ状態とされた後に、当該第2ローラによってシートを搬送するスキュー補正を実行することを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記第2ローラに搬送されるシートの先端のスキュー量に基づいて前記第1の制御または前記第2の制御のいずれを実行するかを判断することを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記第3の制御の要否を、前記第2の制御が実行された回数に基づいて推定される前記第1モータの温度によって判断することを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、予め設定された第1の制御温度以上になった段階で、前記第3の制御として、前記アシスト制御の終了時に前記第1モータを所定時間にわたって停止させること特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、前記第1制御温度よりも高い第2制御温度以上になった段階で、その後の前記第2の制御の終了時に、前記第1モータを、前記所定時間よりも長い時間にわたって停止させることを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、前記第1制御温度よりも高くなった段階で、前記第3の制御として、その後の前記第2の制御の実行時に前記第1モータに供給する電力を、それ以前の前記第2の制御時の電力よりも低下させることを特徴とする。
好ましくは、前記第1モータに対して送風するファンをさらに備え、前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、予め設定された制御温度よりも高くなった段階で、前記第3の制御として前記ファンを駆動することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る多機能複写機であるMFP装置の構成を説明するための模式図である。 その画像形成装置に設けられた画像読取装置の構成を説明するための断面模式図である。 その画像読取装置に設けられたスキュー量センサーの構成を説明するための平面模式図である。 そのADFユニットにおいて原稿の搬送を制御する制御系の主要部の構成を示すブロック図である。 その制御系の原稿搬送制御部による原稿の搬送制御を説明するフローチャートである。 図5のフローチャートに連続する制御を説明するフローチャートである。 図6のフローチャートに連続する制御を説明するフローチャートである。 (a)は、スキュー補正時におけるアシスト制御が実行されて給紙モータの温度上昇の抑制制御が実行されない場合の給紙モータおよびレジストモータの回転速度のタイムチャート、(b)は、スキュー補正時におけるアシスト制御が実行されて給紙モータの温度上昇抑制制御が実行される場合の給紙モータの回転速度のタイムチャートである。 (a)は、ADFユニットにおいて、スキュー補正に際してアシスト制御が実行されない場合における給紙モータの温度変化を示すグラフ、(b)は、ADFユニットにおいて、スキュー補正に際してアシスト制御が実行される場合であって、給紙モータの温度上昇抑制制御が実行されないときの給紙モータの温度変化を示すグラフである。 実施形態1のADFユニットにおいて、スキュー補正に際してアシスト制御が実行されて給紙モータの温度上昇の抑制制御が実行される場合の給紙モータの温度変化を示すグラフである。 実施形態2のADFユニットにおいて原稿の搬送制御が実施された場合の給紙モータおよびレジストモータの回転速度のタイムチャートである。 実施形態2のADFユニットにおける原稿の搬送制御を説明するためのフローチャートである。 実施形態2のADFユニットにおいて、スキュー補正に際してアシスト制御が実行されて給紙モータの温度上昇の抑制制御が実行される場合における給紙モータの温度変化を示すグラフである。 実施形態3のADFユニットにおける背面側の内部構成を示す模式図である。 実施形態3のADFユニットにおいて実施される原稿の搬送制御を説明するためのフローチャートである。 実施形態3のADFユニットにおいて、スキュー補正に際してアシスト制御が実行されて給紙モータの温度上昇の抑制制御が実行される場合における給紙モータの温度変化を示すグラフである。
<実施形態1>
以下に本発明のシート搬送装置を有するADFユニット(自動原稿給紙装置)が設けられた画像形成装置について、説明する。
<画像形成装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る多機能複写機であるMFP装置の構成を説明するための模式図である。図1に示すように、MFP装置は、記録用紙等の記録シート上にトナー画像を形成する画像形成装置本体Aと、画像形成装置本体A上に設けられた本発明の実施形態に係る画像読取装置Bとを備えている。画像読取装置Bは、原稿画像を読み取る画像読取ユニット10と、画像読取ユニット10上に設けられたADF(自動原稿給紙)ユニット20とを備えている。
画像読取装置Bを構成するADFユニット20は、画像読取ユニット10に対して、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられており、画像読取ユニット10の上面を閉鎖した状態で、画像を読み取るための原稿を画像読取ユニット10に自動的に供給する。画像読取ユニット10は、ADFユニット20によって供給される原稿の画像、または、操作者によって画像読取ユニット10における第1プラテンガラス16上の所定位置に手置きセットされた原稿の画像を光学的に読み取ることによって画像データを生成する。
画像形成装置本体Aには、プリンタ部40と、プリンタ部40の下側に設けられた給紙部50とが設けられており、給紙部50の記録シートがプリンタ部40に供給される。プリンタ部40では、画像読取ユニット10にて生成された画像データ、あるいは、ネットワークを介して端末装置等から送られる画像データに基づいて、周知の電子写真方式によって、記録シート上にカラーのトナー画像をプリントする。プリンタ部40によってトナー画像がプリントされた記録シートは、画像読取ユニット10の下側に設けられた記録シート用トレイ40a上に排出される。
プリンタ部40は、矢印Xで示す方向に周回移動するようにほぼ水平状態で配置された中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42における下側の周回移動域に対向して、周回移動方向に沿って順番に配置された画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kとを備えている。画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kは、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成する。画像形成ユニット43Y〜43Kは、何れも同様の構成を備えているので、K色のトナー画像を形成する画像形成ユニット43Kについてのみ説明し、他の画像形成ユニット43Y、43M、43Cの構成の説明は省略する。
画像形成ユニット43Kは、感光体ドラム44K、帯電器45K、露光器46K、現像器47K及び1次転写ローラ48Kを備えている。帯電器45Kは、感光体ドラム44Kの外周面を一様に帯電する。露光器46Kは、帯電された感光体ドラム44Kの表面を露光走査することにより、感光体ドラム44K上に静電潜像を形成する。露光器46Kの露光走査は、例えば、画像読取ユニット10にて読み取られた原稿の画像データ等に基づく駆動信号により、感光体ドラム44Kに向って光ビームを発することによって行われる。
感光体ドラム44Kの表面に形成された静電潜像は現像器47Kにてトナーで現像される。これにより、感光体ドラム44Kの表面上にトナー画像が形成される。感光体ドラム44K上のトナー画像は、中間転写ベルト42を挟んで感光体ドラム44Kに対向して配置された1次転写ローラ48Kによって、中間転写ベルト42上に静電転写される。
カラー画像を形成する場合には、各画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kにて形成されたY、M、C、Kの各色のトナー画像が、中間転写ベルト42上に重ねて転写される。
中間転写ベルト42には、K色のトナー画像を形成する画像形成ユニット43Kに近接した一方の端部において、2次転写ローラ41が圧接されており、2次転写ローラ41と中間転写ベルト42との間に、記録シートが通過する2次転写ニップが形成されている。
プリンタ部40の下側に設けられた給紙部50には、複数の給紙カセット51およびシート搬送機構が設けられており、いずれかの給紙カセット51からは、各画像形成ユニット43Y、43M、43C、43Kにおける各色のトナー画像の形成と並行して、シート搬送機構によって、複数の給紙カセット51のいずれか一つから記録シートSが1枚ずつ繰り出されて、上記の2次転写ニップへ搬送される。
2次転写ローラ41は、中間転写ベルト42上のトナー画像を、2次転写ニップを通過する記録シートS上に静電転写する。トナー画像が転写された記録シートSは、2次転写ニップの上方の定着装置49へと搬送される。定着装置49は、搬送される記録シートSを加熱および加圧することにより、記録シートS上のトナー画像を記録シートSに定着させる。
トナー画像が定着された記録シートSは、記録シート用トレイ40a上に排出される。
なお、中間転写ベルト42には、Y色のトナー画像を形成する画像形成ユニット43Yに近接した他方の端部において、クリーナ40bが圧接されており、記録シートSに転写されることなく中間転写ベルト42上に残った残留トナーは、クリーナ40bによって、中間転写ベルト42から除去される。
<画像読取装置の構成>
図2は、MFP装置に設けられた画像読取装置Bの構成を説明するための断面模式図である。画像読取ユニット10の上面には、所定サイズの原稿が載置される大きさの第1プラテンガラス16が設けられている。第1プラテンガラス16は、画像形成装置本体Aの正面に向って左側(以下、単に「左側」とし、反対側を「右側」とする)の側部を除く画像読取ユニット10の上面のほぼ全域を覆う長方形状になっている。第1プラテンガラス16の左側の側方には、第1プラテンガラス16とは適当な間隔をあけて、帯板状の第2プラテンガラス13が設けられている。
帯板状の第2プラテンガラス13は、画像形成装置本体Aの左右方向(副走査方向)とは直交する方向(主走査方向)に長く延びており、第2プラテンガラス13上を、ADFユニット20にて搬送される原稿が通過するようになっている。
画像読取ユニット10に設けられた帯板状の第2プラテンガラス13の下方には、光源11が設けられている。光源11は、主走査方向に沿った状態で、第1スライダー18に搭載されている。第1スライダー18は、第1プラテンガラス16の下面に沿って、図2に矢印Yで示す方向および反対方向にスライドするように構成されている。
第1スライダー18は、ADFユニット20によって搬送される原稿の画像を読み取る場合には、図2に示すように、光源11が第2プラテンガラス13の下方における所定のシートスルーポジション(画像読み取り位置)に位置した状態で停止される。また、第1プラテンガラス16上に載置された原稿の画像を読み取る場合には、第1スライダー18が第1プラテンガラス16の下面に沿って矢印Y方向にスライドされる。
光源11は、第2プラテンガラス13の下方において、帯板状の第2プラテンガラス13上を通過する原稿に光を照射するか、または、原稿が載置された第1プラテンガラス16の下面に沿って移動する間に、第1プラテンガラス16上に載置された原稿に光を照射する。光源11としては、通常、キセノンランプのような希ガス蛍光灯、外面電極蛍光灯、LED等が使用される。第1スライダー18には、光源11から照射されて原稿にて反射された光を、矢印Yで示す方向とは反対方向に略直角に反射する第1ミラー15bが搭載されている。
第1スライダー18に対して左側の側方には、第2スライダー19が配置されている。第2スライダー19には、第1ミラー15bにて反射された光を、矢印Y方向に反転させる一対の第2ミラー15cおよび第3ミラー15dが搭載されている。第2スライダー19は、第1スライダー18が、第1プラテンガラス16の下面に沿ってスライドすると、第1スライダー18のスライド速度の1/2の速度で、第1スライダー18と同方向にスライドするようになっている。
画像読取ユニット10の内部における右側の側部には、第3ミラー15dにて反射された光を、縮小レンズ15eを介して受光するラインセンサー12が設けられている。このラインセンサー12は、主走査方向に沿って配列された複数の光電変換素子を有するCCD(Charge Coupled Device)が基板上に実装された構成になっている。ラインセンサー12は、主走査方向に沿った光源11から照射されて原稿にて反射された光が、第1ミラー15b、第2ミラー15c、第3ミラー15dによって順次反射されて、縮小レンズ15eを介して照射される。
画像読取ユニット10上に設けられたADFユニット20は、通常、画像読取ユニット10の上面を全体にわたって覆った状態になっており、このような状態で、ADFユニット20の正面側部分が上方に回動されると、画像読取ユニット10の上面が開放されて、画像読取ユニット10の第1プラテンガラス16上に原稿を載置することが可能になる。
ADFユニット20は、画像形成装置本体Aの正面に向って左側の側部において、内部を原稿が搬送されるように設けられたADFユニット本体21と、ADFユニット本体21の上部から右斜め上方に延出した原稿給紙トレイ22とを有している。原稿給紙トレイ22上に載置された原稿Dは、図2に示すように、原稿給紙トレイ22における左側の側縁部に設けられた位置決め部22xによって位置決めされて、ADFユニット本体21の内部へと搬送される。
原稿給紙トレイ22における位置決め部22xに近接した幅方向の中央部には、原稿給紙トレイ22上に載置された原稿を検出する原稿セットセンサー22hが設けられている。
ADFユニット本体21の下面は、画像読取ユニット10の上面をほぼ全域にわたって覆う平坦面に形成されている。ADFユニット本体21の下部は、原稿給紙トレイ22の下方に延出しており、その延出部分の上面が、ADFユニット本体21にて搬送された原稿が載置される原稿排紙トレイ21yになっている。
原稿給紙トレイ22における左側の側縁部の位置決め部22xは、ADFユニット本体21の内部に位置している。ADFユニット本体21の内部には、原稿給紙トレイ22における位置決め部22xの上方に、送り出しローラ21aが設けられており、原稿給紙トレイ22上に載置された原稿が、送り出しローラ21aによって、ADFユニット本体21の内部に給紙される。
送り出しローラ21aによって給紙される原稿は、ADFユニット本体21の内部に設けられた上下一対のさばきローラ21bへと搬送される。さばきローラ21bは、送り出しローラ21aによって原稿給紙トレイ22から給紙された最上側の1枚の原稿のみを、ADFユニット本体21の内部に概略水平状態で設けられた導入経路21rに供給する。
送り出しローラ21aおよびさばきローラ21bには、給紙モータ24の回転が、給紙クラッチ25を介して伝達されて回転されるようになっている。給紙モータ24としてはステッピングモータが使用されている。
導入経路21rは、原稿が搬送される空間が形成されるように上下に適当な間隔をあけて配置された一対のガイド板によって形成されており、導入経路21r内に搬送された原稿は、導入経路21rによって、さばきローラ21bの下流側に所定の間隔をあけて配置された上下一対の中間搬送ローラ21cにまで案内される。
中間搬送ローラ21cには、送り出しローラ21aおよびさばきローラ21bを駆動する給紙モータ24の回転が、クラッチを介することなく伝達されて、回転されるようになっている。
搬入経路21dは、原稿が搬送される空間が形成されるように上下に適当な間隔をあけて配置された一対のガイド板によって、導入経路21rに連続した概略水平状態に形成されている。搬入経路21dは、導入経路21rよりも長くなっており、ADFユニット本体21内における左側上部に設けられた一対のレジストローラ21jまで原稿を案内する。
レジストローラ21jは、ステッピングモータによって構成されたレジストモータ26の回転が伝達されて回転されるようになっている。搬入経路21dを搬送される原稿は、回転停止状態になったレジストローラ21jに突き当てられることによって、ループ状に撓んだ状態とされる。これにより、原稿の先端縁が、レジストローラ21jに沿った所定の姿勢とされる。
搬入経路21dを形成する上側のガイド板には、レジストローラ21jに突き当てられた原稿がループ状に撓んだ際に、その屈曲部分が収容されるように、ループ収容部21zが、レジストローラ21jに近接して設けられている。
レジストローラ21jに対して原稿の搬送方向上流側には、レジストローラ21jに向って搬送される原稿の先端縁のスキュー量を検出するスキュー量センサー33が、レジストローラ21jに近接して設けられている。図3は、スキュー量センサー33の構成を説明するための平面模式図である。スキュー量センサー33は、搬送される原稿Dの先端縁を検出するために、レジストローラ21jに沿って設けられた3つの第1検知部33a、第2検知部33bおよび第3検知部33cを有している。
第1検知部33aは、原稿の搬送方向と直交する幅方向の中央部に配置されており、第2検知部33bおよび第3検知部33cは、それぞれ、第1検知部33aに対して幅方向の両側に所定の間隔をあけて配置されている。第1検知部33a、第2検知部33bおよび第3検知部33cのそれぞれは、例えば、原稿の先端縁を検出してオン状態になる非接触型のセンサーによって構成されている。
レジストローラ21jは、スキュー量センサー33の第1検知部33aによって原稿の先端縁が検出されてから所定時間が経過することによって回転される。これにより、レジストローラ21jに突き当てられてループ状に撓んだ状態の原稿は、連結経路21eへと供給される。
この場合、後述するように、スキュー量センサー33の検出結果に基づいて、給紙モータ24を回転駆動して中間搬送ローラ21cを回転させることによって、レジストローラ21jによって搬送される原稿をアシストするアシスト制御が実行されるようになっている。
連結経路21eは、レジストローラ21jの下流側に配置された一対の第1読取搬送ローラ21fにまで原稿を案内する。連結経路21eは、レジストローラ21jと第1読取搬送ローラ21fとの間にて左側に突出するように半円周形状に湾曲している。連結経路21eにて第1読取搬送ローラ21fに案内された原稿は、第1読取経路21mに供給される。
第1読取経路21mは、画像読取ユニット10の上面に設けられた第2プラテンガラス13の上方を通過しており、第2プラテンガラス13の右側の側方に設けられた一対の第2読取搬送ローラ21gにまで原稿を案内する。第1読取経路21m内を搬送される原稿は、第2プラテンガラス13の画像読取面上を通過する際に、第2プラテンガラス13に対向する下面(第1面)の画像が、画像読取ユニット10に設けられたラインセンサー12にて読み取られる。
第1読取経路21mの上方には、第2プラテンガラス13を清掃する第1清掃部材29が設けられている。第1清掃部材29は、第2プラテンガラス13の長手方向の略全長にわたって配置されており、第2プラテンガラス13に略平行な回転中心軸を中心として回転されることによって、第2プラテンガラス13の表面を清掃するブラシが設けられている。
第1読取経路21mを通過した原稿は、一対の第2読取搬送ローラ21gによって、第2読取経路21nに供給されて、第2読取経路21nを通って、一対の第3読取搬送ローラ21hへと搬送される。第2読取経路21nの中程の上方には、第2読取経路21nに沿って搬送される原稿の上面(第2面:裏面)の画像を読み取る裏面読取ユニット23が設けられている。
裏面読取ユニット23は、第2読取経路21nを通過する原稿の上方に向けられた第2面に光を照射する一対の線状光源と、原稿の第2面にて反射された各線状光源からの光を受光する密着型ラインセンサー(CIS:Contact Image Sensor)とを備えている。
裏面読取ユニット23は、各線状光源および密着型ラインセンサーが、原稿の搬送方向と直交する主走査方向に沿った状態で、各線状光源から照射される光が、第2読取経路21nに対向する平坦な裏面読取面から照射される。裏面読取面から照射される光は、第2読取経路21nを通過する原稿の第2面にて反射されて、裏面読取面を介して密着型ラインセンサーにて受光されるようになっている。
第2読取経路21nの下方には、裏面読取ユニット23の裏面読取面を清掃する第2清掃部材32が設けられている。第2清掃部材32は、裏面読取面の長手方向の略全長にわたって配置されており、裏面読取面に略平行な回転中心軸を中心として回転されることによって、裏面読取ユニット23の裏面読取面を清掃するブラシが設けられている。
第2読取経路21nを通過した原稿は、一対の第3読取搬送ローラ21hによって、排出経路21tに供給される。排出経路21tは、第2読取経路21nから右側の側方に略水平状態に延出している。排出経路21tは、原稿給紙トレイ22における左側の側部の下方に配置された一対の排紙ローラ21pにまで原稿を案内する。排出経路21tを搬送される原稿は、排紙ローラ21pによって排紙トレイ21y上に排出される。
第1読取搬送ローラ21f、第2読取搬送ローラ21g、第3読取搬送ローラ21hは、それぞれによる原稿の搬送速度が等しくなるように、1つの読取モータ27によって一括して回転されるようになっている。読取モータ27としては、ステッピングモータが使用されている。排紙ローラ21pは、排紙モータ28によって回転駆動されるようになっている。
<ADFユニット20における制御系の構成>
図4は、ADFユニット20において原稿の搬送を制御する制御系の主要部の構成を示すブロック図である。原稿給紙トレイ22上に載置された原稿の搬送は、原稿搬送制御部30によって制御されるようになっている。原稿搬送制御部30には、原稿画像の読取を開始する際に操作されるスタートスイッチ34の出力、原稿給紙トレイ22に設けられた原稿セットセンサー22hの出力、スキュー補正量センサー33の第1検知部33a、第2検知部33bおよび第3検知部33cの出力が、それぞれ与えられている。スタートスイッチ34は、例えば、画像読取ユニット10における正面側の側面に設けられた操作パネル31に配置されている。
原稿搬送制御部30は、ステッピングモータによって構成された給紙モータ24および給紙クラッチ25を制御して、送り出しローラ21a、さばきローラ21b、中間搬送ローラ21cの回転を制御するとともに、ステッピングモータによって構成されたレジストモータ26を制御して、レジストローラ21jの回転を制御する。給紙モータ24およびレジストモータ26は、原稿搬送制御部30から出力されるパルス信号に基づいて、それぞれの駆動(オン)、停止(オフ)、回転数がそれぞれ制御されるとともに、原稿搬送制御部30から供給される電流量に基づいて、それぞれのトルクが制御される。
<ADFユニットにおける原稿の搬送動作>
このような構成のADFユニット20における原稿の搬送動作について説明する。原稿搬送制御部30は、原稿給紙トレイ22上に載置された原稿を、送り出しローラ21aおよびさばきローラ21bによって導入経路21rに供給し、中間搬送ローラ21cによって搬入経路21d内に搬送する。搬入経路21d内を搬送される原稿は、レジストローラ21jに達すると、スキュー補正される。
この場合、スキュー量センサー33によって検出される原稿のスキュー量に基づいて、アシスト制御の実行の要否について判断する。すなわち、原稿のスキュー量が予め設定された閾値以下の場合にはアシスト制御の実行が不要であると判断して、レジストモータ26のみの制御による原稿のスキュー補正を実行する。これに対して、原稿のスキュー量が閾値よりも大きい場合には、アシスト制御の実行が必要であると判断して、レジストモータ26の制御とともに給紙モータ24も制御するアシスト制御を実行して、原稿のスキュー補正を行う。スキュー補正が行われた原稿は、連結経路21eへと搬送される。
図5〜図7は、それぞれ、原稿給紙トレイ22上に載置された原稿が給紙されてスキュー補正されるまでの原稿搬送制御部30による原稿の搬送制御を説明するためのフローチャートである。図8(a)は、スキュー補正時にアシスト制御を実行する給紙モータの温度上昇を抑制する制御が実行されない場合の給紙モータ24およびレジストモータ26の回転速度の変化を示すタイムチャート、図8(b)は、スキュー補正時にアシスト制御を実行する給紙モータの温度上昇を抑制する制御が実行される場合の給紙モータ24の回転速度の変化を示すタイムチャートである。
図5に示すように、スタートスイッチ34がオンすることによって、原稿の給紙制御が開始され、まず、原稿給紙トレイ22上に載置された複数枚の原稿を連続して搬送する際に、アシスト制御が実行された回数をカウントするアシストカウンタCYおよびアシスト制御が実行されなかった回数をカウントする非アシストカウンタCNを、それぞれリセット状態(CY=0、CN=0)とする(図5のステップS11)。
次いで、給紙モータ24の立ち上げ制御を開始するとともに、給紙クラッチ25をオン状態とする(ステップS12)。給紙モータ24の立ち上げ制御は、図8(a)に示すように、ステッピングモータである給紙モータ24を高トルク状態とするために、高電流の加速電流を給紙モータ24に供給して、給紙モータ24の回転速度を、高加速度状態で所定の給紙速度STにまで増加させる。その後、給紙モータ24の回転速度が給紙速度STになると、給紙モータ24に対して、加速電流よりも低い電流を供給して、給紙モータ24のトルクを低下させた状態で、所定の給紙速度STで回転させる。
このような給紙モータ24の立ち上げ制御によって、送り出しローラ21a、さばきローラ21bおよび中間搬送ローラ21cは、それぞれ、所定の給紙速度STで回転される。これにより、原稿給紙トレイ22上に載置された原稿は、送り出しローラ21aによってさばきローラ21bへと給紙された後に、さばきローラ21bによって最上位の1枚の原稿のみが中間搬送ローラ21cへと搬送される。
給紙モータ24は、図8(a)に示すように、立ち上げ制御が開始されてから予め設定された所定の時間T1が経過するまで、駆動状態とされる(ステップS13)。この所定時間T1は、送り出しローラ21aによって送り出された原稿が、レジストローラ21jに突き当てられてループ状に撓んだ状態になるまでに要する時間として、予め設定されている。
原稿は、所定時間T1が経過するまでの間に、搬入経路21d内を搬送されて、スキュー量センサー33の検知領域内に達した後に、レジストローラ21jに突き当てられる。このために、所定時間T1が経過するまでの間に(ステップS13において「NO」)、スキュー量センサー33における第1検知部33a、第2検知部33bおよび第3検知部33cのいずれかがオン状態になる(ステップS14において「YES」)。これにより、原稿搬送制御部30は、第1検知部33a、第2検知部33bおよび第3検知部33cそれぞれがオン状態になるタイミングに基づいて、スキュー量Qを算出して、スキュー量算出フラグFSをセット状態(FS=1)とする(ステップS15)。
この場合、スキュー量Qは、例えば、第2検知部33bと第3検知部33cとのそれぞれのオンしたタイミングに基づいて算出される。すなわち、第2検知部33bおよび第3検知部33cのいずれか一方がオンしてから、他方がオンするまでの時間差に基づいてスキュー量Qが算出される。従って、その時間差が大きいほど、原稿が、搬送方向とは直交する方向に対して大きく傾いており、スキュー量Qが大きくなる。
搬入経路21d内を搬送される原稿は、所定時間T1が経過するまでの間に、回転が停止された状態のレジストローラ21jに先端縁が突き当てられることによって、ループ状に撓んだ状態になる。これにより、原稿の先端縁は、レジストローラ21jに沿った状態とされる。
その後、所定時間T1が経過すると(ステップS13において「YES」)、スキュー量算出フラグFSをセット状態(FS=1)であることを確認して(ステップS16)、給紙クラッチ25がオフ状態とされるとともに、給紙モータ24の停止制御が開始される(ステップS17)。給紙モータ24の停止制御は、給紙モータ24の回転が短時間で減速されるように、例えば、前述した加速電流におけるトルクに等しいトルクとされる。これにより、給紙モータ24は比較的短い時間が経過することによって停止状態になる。なお、所定時間T1が経過しても、スキュー量算出フラグFSがセット状態(FS=1)でない場合には、異常が発生したものとして、原稿の搬送制御を終了する。
原稿搬送制御部30は、給紙モータ24の停止制御が開始されてから所定時間T2が経過するまで待機状態になる(ステップS18)。これにより、給紙モータ24は、所定の時間にわたって回転が停止した状態を維持する。そして、所定時間T2が経過すると(ステップS18において「YES」)、図6のステップS21へと進む。
ステップS21では、ステップS15にて演算されたスキュー量Qが、予め設定された閾値Q0よりも大きくなっているかを判断する。演算されたスキュー量Qが閾値Q0よりも大きくなっていない場合(ステップS21において「NO」)には、原稿のスキュー量Qが小さいためにアシスト制御をする必要がないと判断して、ステップS22に進んで、通常のスキュー補正が実行される。このために、アシスト制御が実行されない回数をカウントする非アシストカウンタCNのカウント数を、1だけカウントアップする(ステップS22)。
次いで、レジストモータ26の立ち上げ制御が開始される(ステップS23)。この場合、アシスト制御を実行しないために、給紙モータ24は回転駆動されることなく停止状態を維持する。なお、この場合の給紙モータ24の停止状態を、図8(a)において一点鎖線で示している。
レジストモータ26の立ち上げ制御では、図8(a)に示すように、まず、レジストモータ26に対して高電流である加速電流を供給して、レジストモータ26における回転軸の回転を、高加速度状態で、所定の通過速度SHにまで増加させる。次いで、レジストモータ26の回転が、高速状態である通過速度SHになると、給紙モータ24に対して加速電流よりも低い電流を供給する。これにより、レジストモータ26の回転速度は、画像読取位置での原稿搬送速度に等しい読取速度SYにまで低下する。
レジストモータ26が回転駆動されることによってレジストローラ21jは回転し、レジストローラ21jに突き当てられた原稿は、連結経路21eへと搬送される。この場合、給紙モータ24が停止されているために中間搬送ローラ21cは回転停止状態になっているが、レジストローラ21jに突き当てられた原稿のスキュー量Qが閾値Q0よりも小さいことから、原稿の幅方向の両側の側部に対して、中間搬送ローラ21cによって加わる負荷抵抗に大きな差がない。従って、原稿は、レジストローラ21jによってスキュー補正された状態を維持して、レジストローラ21jによって連結経路21eへと搬送される。
このように、アシスト制御が実行されない場合には、給紙モータ24が停止状態になっているために給紙モータ24は発熱しない。これにより、給紙モータ24の温度上昇が抑制されることになる。しかも、この停止状態の間に給紙モータ24が放熱されるために、給紙モータ24の温度が低下する。
レジストモータ26の立ち上げ制御が開始されると、所定時間T3が経過するまで、レジストモータ26の回転が継続される(ステップS24)。そして、所定時間T3が経過すると(ステップS24において「YES」)、原稿給紙トレイ22上に原稿が載置されているかを、原稿セットセンサー22hの出力に基づいて判断する(ステップS25)。原稿セットセンサー22hがオン状態であって、次に搬送される原稿が存在する場合には(ステップS25において「YES」)、停止状態になっている給紙モータ24の立ち上げ制御が実行されるとともに、給紙クラッチ25がオンされて、次の原稿の給紙が開始されることになる(ステップS26)。
原稿セットセンサー22hの出力に基づいて次に搬送される原稿があることが確認されてから所定時間T4が経過すると(ステップS27において「YES」)、レジストモータ26の停止制御が開始される(ステップS28)。レジストモータ26の停止制御は、図8(a)に示すように、レジストモータ26における回転が短時間で減速されるように、高電流(例えば、前述した加速電流に等しい電流)が供給される。これにより、レジストモータ26は比較的短い時間が経過することによって停止状態になる。
レジストモータ26の停止制御が開始されてから所定の時間T5が経過すると(ステップS29において「YES))、図5のステップS17に戻り、給紙モータ24の停止制御が開始されるとともに、給紙クラッチ25がオフされる。その後、ステップS18以降の各ステップが順番に実行されることによって、次の原稿のスキュー補正が実行されることになる。
ステップS25において、原稿セットセンサー22hがオフ状態であって、次に搬送される原稿が存在しない場合には(ステップS25において「NO」)、給紙モータ24の停止制御が実行される(ステップS31)。給紙モータ24の停止制御は、給紙モータ24における回転が短時間で減速されるように、高トルク状態とされる(図8(a)の二点鎖線参照)。これにより、給紙モータ24は比較的短い時間が経過することによって停止状態になる。
その後、原稿セットセンサー22hによる原稿の有無が判断されてから所定時間T4が経過すると(ステップS32において「YES」)、レジストモータ26の停止制御が開始される(ステップS33)。この停止制御は、ステップS28におけるレジストモータ26の停止制御と同様である。これにより、原稿のスキュー補正の制御は終了する。
ステップS21において、演算されたスキュー量Qが、予め設定された閾値Q0よりも大きくなっている場合(ステップS21において「YES」)には、図7のステップS41に進んで、スキュー補正の実行に際してアシスト制御が実行される。このために、アシスト制御が実行された回数をカウントするアシストカウンタCYのカウント数を、1だけカウントアップする(図7のステップS41)。
次いで、給紙モータ24のアシスト制御およびレジストモータ26のそれぞれの立ち上げ制御が開始される(ステップS42)。
給紙モータ24のアシスト制御では、まず、給紙モータ24に対して、給紙開始当初における加速電流よりもさらに高電流を供給して、給紙モータ24の回転速度を、さらに高加速度状態で、所定のレジスト通過速度SRにまで増加させている(図8(a)における所定時間T2経過後の実線参照)。給紙モータ24の回転速度がレジスト通過速度SRになると、給紙速度STよりも低い読取速度SYになるように、給紙モータ24に対して低電流を供給する。これにより、給紙モータ24は、レジストモータ26の読取速度SYに等しい読取速度SYとされる。
レジストモータ26の立ち上げ制御は、ステップS23において説明した場合の立ち上げ制御と同様であり、レジストモータ26を、高加速度状態で通過速度SHにまで増加させた後に、読取速度SYにまで低下させている。
給紙モータ24およびレジストモータ26が回転駆動されることによって、中間搬送ローラ21cおよびレジストローラ21jは回転し、レジストローラ21jに突き当てられた原稿は、連結経路21eへと搬送される。給紙モータ24は、アシスト制御が開始されると、レジストモータ26と同様の回転状態になっているために、レジストローラ21jによって搬送される原稿は、中間搬送ローラ21cによって、ループ状に撓んだ状態を維持して搬送される。その結果、レジストローラ21jに突き当てられる直前のスキュー量Qが閾値Q0よりも大きくなっていても、中間搬送ローラ21cによる負荷抵抗の影響を受けるおそれがなく、原稿は、スキュー補正された状態を維持して、連結経路21eへと搬送される。
その後、給紙モータ24のアシスト制御およびレジストモータ26の立ち上げ制御が開始されてから所定時間T3が経過するまで、レジストモータ26および給紙モータ24の回転が継続される(ステップS43)。そして、所定時間T3が経過するまでの間に、給紙モータ24の温度Kを、アシストカウンタCYおよび非アシストカウンタCNのそれぞれのカウント値に基づいて推定する(ステップS44)。
給紙モータ24の温度の推定は、次のようにして行われる。通常、複数枚の原稿が連続して搬送される際にアシスト制御を実行すると、給紙モータ24は、所定の時間T2よりも短い停止時間を挟んで断続的に駆動される。このため、給紙モータ24はほとんど放熱されず、給紙モータ24の温度が上昇する。従って、アシスト制御の実行回数が増加すると、給紙モータ24の温度は比例的に上昇することになる。
これに対して、アシスト制御を実行しない場合には、給紙モータ24は、先行の原稿が搬送された後に、時間T2よりも長い所定の時間T3にわたって駆動が停止され、時間T3が経過することによって再起動される。従って、給紙モータ24は、この時間T3にわたって駆動停止されている間に放熱されるために、給紙モータ24の温度上昇が抑制されることになる。
このことから、1回のジョブにおいて複数枚の原稿を連続搬送する場合に、1回のアシスト制御の実行により給紙モータ24における上昇温度を、実験等によって予め求めるとともに、1回のアシスト制御を実行しないことにより、給紙モータ24における下降温度を実験等によって予め求めておくことにより、アシスト制御が実行された回数CYと、アシスト制御が実行されない回数CNとに基づいて、給紙モータ24の温度を推定することができる。
具体的には、1回のアシスト制御の実行による給紙モータ24の上昇温度をΔt1とし、1回のアシスト制御を実行しないことによる給紙モータ24の下降温度をΔt2とすると、給紙モータ24の上昇温度ΔKを、ΔK=Δt1×CY−Δt2×CNによって推定し、この上昇温度ΔKに基づいて給紙モータ24の温度Kを推定することができる。
このようにして、給紙モータ24の上昇温度Kが推定されて所定時間T3が経過すると(ステップS43において「YES」)、原稿給紙トレイ22上に原稿が載置されているかを、原稿セットセンサー22hの出力に基づいて判断する(ステップS45)。原稿給紙トレイ22上に原稿が載置されていない状態であれば、図6のステップS31に進み、給紙モータ24の停止制御が実行された後に、所定時間T4が経過することによって、レジストモータ26の停止制御が実行される。これにより、原稿のスキュー補正の制御は終了する。
原稿セットセンサー22hがオン状態であって、次に搬送される原稿が存在する場合には(ステップS45において「YES」)、ステップS44において推定された給紙モータ24の温度Kを、予め設定された第1制御温度K1と比較する(ステップS46)。この第1制御温度K1は、給紙モータ24が継続して駆動されることによって比較的短時間で給紙モータ24の上限温度に達するような高温に設定される。給紙モータ24の温度Kが第1制御温度K1に達していない場合には(ステップS46において「NO」)、図6のステップS26に進んで、所定の遅延時間の後に、読取速度SYで回転されている給紙モータ24の加速制御が実行され、給紙モータ24が読取速度SYよりも高速の給紙速度STにされるとともに(図8(a)参照)、給紙クラッチ25がオンされて、次の原稿の給紙が開始されることになる。
ステップS46において、給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1以上になっている場合には(ステップS46において「YES」)、図8(b)に示すように、給紙モータ24を停止(オフ)状態とする(ステップS47)。このような状態で、給紙モータ24の推定温度Kを、第1制御温度K1よりも高温である第2制御温度K2と比較する(ステップS48)。第2制御温度K2は、給紙モータ24の駆動が継続されることにより、比較的短時間で上限温度に達するような温度である。
給紙モータ24の推定温度Kが第2制御温度K2に達していない場合には(ステップS48において「NO」)、予め設定された所定の第1停止時間T6にわたって、給紙モータ24を停止させる(ステップS49)。
ステップS48において、給紙モータ24の推定温度Kが第2制御温度K2以上になっている場合には(ステップS48において「YES」)、前記第1停止時間T6よりも長い所定の第2停止時間T7にわたって、給紙モータ24を停止させる(ステップS50)。そして、所定の第1停止時間T6またはT7が経過すると、図5のステップS17に戻り、次の原稿のスキュー補正が実行されることになる。
このように、給紙モータ24の推定温度Kが、予め設定された第1制御温度K1以上になると、給紙モータ24が所定の第1停止時間T6以上にわたって停止されることになるために、その停止の間の放熱によって、給紙モータ24の温度上昇を低下させることができる。また、給紙モータ24の推定温度Kが、第1制御温度K1よりも高温の第2制御温度K2以上になると、第1停止時間T6よりも長い第2停止時間T7にわたって、給紙モータ24が停止されるために、給紙モータ24の温度を、さらに低下させることができる。
ADFユニット20では、原稿が連続搬送される場合のスキュー補正に際してアシスト制御が実行されないと、レジストモータ26の回転駆動時に給紙モータ24が回転駆動されないために、給紙モータ24は、原稿を原稿給紙トレイ22上からレジストローラ21jにまで搬送する給紙時にのみ回転駆動され、その後は、次の原稿の搬送時まで停止状態になる。その結果、図9(a)に示すように、給紙モータ24の温度上昇は緩やかであり、給紙モータ24が上限温度に達するおそれがない。
また、ADFユニット20において、スキュー補正に際してアシスト制御が連続して実行される場合に、給紙モータの温度上昇抑制制御が実行されないと、給紙モータ24は、レジストローラ21jに原稿の先端縁が突き当てられることによって、一旦、停止状態とされるものの、短い停止時間の後に再起動される。しかも、この場合には、給紙モータの回転速度が給紙開始時よりも高くなっているために、図9(b)に示すように、給紙モータ24の温度は、アシスト制御を連続して実行することにより、給紙モータ24の温度は急激に上昇し、上限温度を越えてしまうおそれがある。
本実施形態では、スキュー補正に際してのアシスト制御の回数が多くなると、図10に示すように、給紙モータ24の温度が第1制御温度K1以上になった段階で、アシスト制御の直後に、給紙モータ24が所定の第1停止時間T6にわたって停止させているために、給紙モータ24は第1停止時間T6にわたって放熱されることになる。これにより、給紙モータ24の温度は低下されることになる。
その後、スキュー補正に際してのアシスト制御の回数が多く、給紙モータ24の放熱が十分に行われないことによって、給紙モータ24の温度が第2制御温度K2にまで上昇した場合には、その段階で、アシスト制御の直後に、給紙モータが、第1停止時間T6よりも長い第2停止時間T7にわたって停止される。これにより、給紙モータ24の放熱時間がさらに長くなり、給紙モータ24の温度をより確実に低下させることができる。その結果、給紙モータ24は、上限温度に達することを防止することができる。
<実施形態2>
上記の実施形態1では、給紙モータ24の推定温度Kが、第1制御温度K1以上になった段階で、アシスト制御の直後に、給紙モータ24の駆動を所定時間T6にわたって停止する構成であったが、本実施形態2では、このように、給紙モータ24の駆動を停止する構成に代えて、図11のタイムチャートに示すように、給紙モータ24の推定温度Kが、第1制御温度K1以上になった段階で、その後のアシスト制御を実行する際に、給紙モータ24の回転速度を、通常のアシスト制御時のようにレジスト通過速度SRにまで上昇させることなく(図11の点線参照)、給紙速度STよりもさらに低い読取速度SYとする構成(図11の実線参照)としている。
すなわち、本実施形態では、スキュー補正に際してのアシスト制御の実行回数が多くなることによって、図12のフローチャートに示すように、給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1以上になると(ステップS46(図7のステップS46に相当)において「YES」)、給紙モータ24を停止させることなく、所定時間T5が経過するまで、給紙モータ24の回転を、読取速度SYの状態で維持する。そして、所定時間T5が経過すると(ステップS51において「YES」)、図5のステップS17に進み、給紙モータの停止制御が開始される。その後、所定時間T2が経過すると(ステップS18において「YES」)、ステップS12に戻って、次の原稿のスキュー補正が実行される。
このような構成により、図13のグラフに示すように、アシスト制御のために給紙モータ24が駆動されても、給紙モータ24の温度上昇を抑制することができる。これにより、給紙モータ24が上限温度に達することを防止することができる。
<実施形態3>
本実施形態3では、給紙モータ24をファンによって冷却する構成になっている。図14は、ADFユニット20における背面側の内部構成を示す平面模式図である。ADFユニット20における背面側の内部には、給紙モータ24、レジストモータ26、読取モータ27等が配置されている。また、給紙モータ24の側方には、給紙モータ24に対して送風するファン35が設けられている。ファン35は、原稿搬送制御部30によってオン、オフ制御されるようになっている。
原稿搬送制御部30は、スキュー補正に際してのアシスト制御の回数が多くなって、図15のフローチャートに示すように、給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1以上になると(ステップS46(図7のステップS46に相当)において「YES」)、ファン35を回転させる(ステップS61)。これにより、ファン35による送風によって給紙モータ24が冷却され、給紙モータ24の温度を低下させることができる。
ファン35の回転は、給紙モータ24の温度が給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1よりも低下するまで継続される(ステップS62)。給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1よりも低下すると(ステップS62おいて「YES」)、ファン35は停止される(ステップS63)。その後、図6のステップS26に進んで、所定の遅延時間の後に、給紙モータ24の加速制御が実行されるとともに、給紙クラッチ25がオンされて、次の原稿の給紙が開始されることになる。
このように、本実施形態3においても、スキュー補正に際してのアシスト制御の実行回数が多くなることによって、給紙モータ24の推定温度Kが第1制御温度K1以上に上昇すると、ファン35が駆動されるために、給紙モータ24がファン35からの送風によって冷却される。これにより、図16のグラフに示すように、給紙モータ24が上限温度に達することを防止することができる。
<変形例>
なお、上記の各実施形態では、搬送される原稿(シート)のスキュー量に基づいてアシスト制御の実行の要否を判断する構成であったが、スキュー補正を実行しない場合には、搬送される原稿等のシートの厚さに基づいて、アシスト制御の実行の要否を判断する構成としてもよい。
また、給紙モータの温度上昇抑制制御を、アシスト制御の実行回数とアシスト制御が実行されない回数とに基づいて得られた給紙モータの推定温度に基づいて実行する構成であったが、このような構成に限らず、アシスト制御の実行回数のみに基づいて温度上昇抑制制御を実行する構成としてもよい。
さらには、ADFユニットにおけるスキュー補正に際して、給紙モータを駆動するアシスト制御を実行する構成に限らず、例えば、画像形成装置の本体給紙部に設けられたシート搬送機構による記録シートの搬送時にアシスト制御を実行する構成にも、本発明を適用することができる。
例えば、画像形成装置の本体給紙部に設けられた給紙ローラ等の第1ローラによって給紙される記録シートを、レジストローラ等の一対の第2ローラに突き当てて停止させた後に、第2ローラによって記録シートを搬送させる際に、例えば、記録シートの厚さに基づいて、第1ローラを回転させるアシスト制御する構成として、アシスト制御の回数に基づいて、第1ローラを回転駆動するモータの温度上昇を抑制する制御を実行する構成としてもよい。
本発明は、第1ローラによって第2ローラにまで搬送された複数のシートを、第2ローラによってさらに搬送する際に、第1ローラによるシートの搬送をアシストするアシスト制御の回数が多い場合に、第1ローラを回転させる第1モータの温度上昇を抑制する技術として有用である。
A 画像形成装置本体
B 画像読取装置
10 画像読取ユニット
12 ラインセンサー
13 第2プラテンガラス
16 第1プラテンガラス
18 第1スライダー
19 第2スライダー
20 ADFユニット
21 ADFユニット本体
21b さばきローラ
21c 中間搬送ローラ
21d 搬入経路
21j レジストローラ
21r 導入経路
21m 第1読取経路
21y 排紙トレイ
22 原稿給紙トレイ
23 裏面読取ユニット
24 給紙モータ
25 給紙クラッチ
26 レジストモータ
30 原稿搬送制御部
33 スキュー量センサー
35 ファン

Claims (12)

  1. 搬送経路内にシートを搬送する第1ローラと、
    当該第1ローラを駆動する第1モータと、
    前記第1ローラによって搬送されるシートを、当該第1ローラによるシートの搬送が可能な状態でさらに下流側に搬送する第2ローラと、
    当該第2ローラを駆動する第2モータと、
    前記第1ローラによって前記第2ローラにまで搬送されたシートを当該第2ローラによってシートを搬送する際に、前記第1ローラを駆動しない第1の制御と、前記第2ローラによる当該シートの搬送を前記第1ローラの駆動によって補助する第2の制御と、を選択的に実行するように、前記第1モータおよび前記第2モータを制御するとともに、複数のシートが連続して搬送される場合に、前記第2の制御が実行された回数に基づいて前記第1モータの温度上昇の抑制制御の要否を判断し、当該判断に基づいて前記第1モータの温度上昇を抑制する第3の制御を実行する制御部と、
    を備えることを特徴とするシート搬送機構。
  2. 前記制御部は、前記第1の制御または前記第2の制御の実行に際して、前記第1ローラによって搬送されるシートが、回転停止状態の前記第2ローラに突き当てられてループ状に撓んだ状態とされた後に、当該第2ローラによってシートを搬送するスキュー補正を実行することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送機構。
  3. 前記制御部は、前記第2ローラに搬送されるシートの先端のスキュー量に基づいて前記第1の制御または前記第2の制御のいずれを実行するかを判断することを特徴とする請求項2に記載のシート搬送機構。
  4. 前記制御部は、前記第3の制御の要否を、前記第2の制御が実行された回数に基づいて推定される前記第1モータの温度によって判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート搬送機構。
  5. 前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、予め設定された第1の制御温度以上になった段階で、前記第3の制御として、前記アシスト制御の終了時に前記第1モータを所定時間にわたって停止させること特徴とする請求項4に記載のシート搬送機構。
  6. 前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、前記第1制御温度よりも高い第2制御温度以上になった段階で、その後の前記第2の制御の終了時に、前記第1モータを、前記所定時間よりも長い時間にわたって停止させることを特徴とする請求項5に記載のシート搬送機構。
  7. 前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、前記第1制御温度よりも高くなった段階で、前記第3の制御として、その後の前記第2の制御の実行時に前記第1モータに供給する電力を、それ以前の前記第2の制御時の電力よりも低下させることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送機構。
  8. 前記第1モータに対して送風するファンをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1モータの推定温度が、予め設定された制御温度よりも高くなった段階で、前記第3の制御として前記ファンを駆動することを特徴とする請求項4に記載のシート搬送機構。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート搬送機構によって原稿を搬送することを特徴とする自動原稿搬送装置。
  10. 請求項9に記載の自動原稿搬送装置と、
    当該自動原稿搬送装置にて搬送される原稿の画像を読み取る画像読取ユニットと、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項10に記載の画像読取装置と、当該画像読取装置にて読み取られた原稿の画像を記録シート上に形成する画像形成本体部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート搬送機構と、当該シート搬送機構にて搬送される記録シートに画像を形成する画像形成機構と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015303A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Brother Ind Ltd シート搬送装置、及び、画像読取装置
JP2015061149A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 セイコーエプソン株式会社 スキャナー
JP2016179890A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置、及び画像読取装置

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