JP2021093604A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚目の原稿の読取開始タイミングを前倒しできる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、ピックアップローラ1、分離ローラ2、引抜ローラ3、及びリードローラ4により原稿を読取ユニット210の読取位置に搬送する。画像読取装置は、読取ユニット210の状態が読取不可である場合に、原稿の搬送を停止する。1枚目の原稿の停止位置は、2枚目以降の原稿の停止位置よりも読取ユニット210の読取位置に近くに設定される。【選択図】図1

Description

本発明は、原稿から画像を読み取る画像読取装置に関する。
複写機等に用いられる画像読取装置は、自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えることが一般的である。ADFは、原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ給送する。画像読取装置は、ADFによって搬送路上を搬送される原稿に対して光を照射し、原稿面で反射された光を反射ミラーやレンズといった光学部品を介して読取センサで受光することで、原稿に印刷された画像を読み取り画像データを生成する。
特許文献1は、ADFに設けられている複数の搬送ローラを1つのモータによって駆動し、原稿の給送を行う駆動系にクラッチを備えるADFを開示する。特許文献1では、フィードローラと当該フィードローラの下流の第一搬送ローラとの間に設けられた突き当てセンサが原稿を検知すると、画像データを格納するメモリの空き容量が確認される。メモリの空き容量が1枚分の原稿の画像データを格納するための容量よりも小さい場合、原稿はフィードローラと第一搬送ローラとの間で停止され、読み取り中の原稿は機外へ排出される。原稿を読み取るジョブにおける1枚目の原稿は、メモリの空き容量が1枚分の原稿の画像データを格納するための容量よりも大きいことに起因して、フィードローラと第一搬送ローラとの間で停止されることなく搬送される。
また、近年、画像読取装置の生産性を向上させるために、読取センサのシェーディング処理が完了すると推測されるタイミングに合わせて、シェーディング処理が完了する前に原稿の給送を開始する構成が知られている。
特開2019−41158号公報
シェーディング処理が完了する前に原稿の給送を開始する構成が特許文献1に適用される場合、以下の問題が生じる可能性がある。例えば、シェーディング処理のエラーが発生してリトライ動作が行われると、シェーディング処理が完了する前に原稿が読取位置に到達してしまう。特許文献1の構成では、1枚目の原稿は停止されないため、当該原稿は、読み取りが行われることなく機外へ排出されてしまう。また、原稿の読み取りが行われないことを防止するためにシェーディング処理が完了した後に原稿の給送を開始すると、画像読取装置の生産性が低下してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑み、搬送されている原稿が読み取られないことを抑制することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿が載置される原稿トレイと、前記原稿トレイに載置された前記原稿を搬送路に搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段により搬送されてきた前記原稿を前記搬送路に搬送する第2搬送手段と、前記第2搬送手段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段による駆動力を前記第1搬送手段に伝達する駆動力伝達手段と、前記第2搬送手段より前記搬送路を搬送される前記原稿から画像を読み取る読取手段と、前記読取手段の状態に応じて前記駆動手段と前記駆動力伝達手段との動作を制御することで、前記原稿を前記搬送路で停止させる制御手段と、を備えており、前記駆動手段により前記原稿を停止させる第2位置は、前記駆動力伝達手段により前記原稿を停止させる第1位置よりも前記読取手段による画像の読取位置に近いことを特徴とする。
本発明によれば、搬送されている原稿が読み取られないことを抑制することが可能となる。
画像読取装置の構成図。 コントロールシステムの構成図。 画像読取装置の変形例の構成図。 原稿搬送機構の説明図。 シェーディング制御処理を表すフローチャート。 原稿の斜行時に読み取られる画像の説明図。 読取位置における原稿の状態の説明図。 (a)、(b)は、斜行補正の説明図。 原稿読取時の原稿の位置の説明図。 (a)、(b)は、搬送停止制御の説明図。 搬送停止制御の説明図。 搬送再開時の動作の説明図。 搬送再開時の動作の説明図。 搬送再開時の動作の説明図。 画像読取処理を表すフローチャート。 画像読取処理を表すフローチャート。 画像読取処理を表すフローチャート。 画像読取処理を表すフローチャート。 画像読取処理を表すフローチャート。 ページ管理情報の説明図。 マルチタスク処理の説明図。 原稿の搬送処理を表すフローチャート。 原稿の搬送処理を表すフローチャート。 給紙クラッチの接続タイミングの決定処理の説明図。 搬送モータによる一旦停止位置の例示図。 画像読取処理を表すフローチャート。 原稿の搬送処理を表すフローチャート。 原稿の搬送処理を表すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の形状及びそれらの相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置1000は、読取装置(リーダ200)と、自動原稿搬送装置(ADF100)と、を備える。画像読取装置1000は、後述するコントローラにより動作が制御される。ADF100は、不図示のヒンジによって、リーダ200の筐体に取り付けられる。リーダ200の筐体は、原稿台ガラス209及び流し読みガラス201を支持する。ADF100は、不図示のヒンジによって回動することで、原稿台ガラス209及び流し読みガラス201に対して開閉可能である。なお、リーダ200の筐体内には、原稿台ガラス209と流し読みガラス201との間にシェーディング白板202が設けられる。
本実施形態では、リーダ200は、筐体内に読取ユニット210を有する。読取ユニット210は、原稿の一方の面に形成された画像を読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成する。ADF100は、読取ユニット110を有する。読取ユニット110は、原稿の他方の面に形成された画像を読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成する。
ADF100は、1枚以上のシート状の原稿による原稿束Sを積載することができる原稿トレイ30と、原稿を搬送する搬送路と、読み取り後の原稿が排出される排出トレイ10と、を備える。
原稿トレイ30には、原稿の搬送方向に直交する方向(幅方向)に移動可能な原稿ガイド板31が設けられる。原稿ガイド板31は、幅方向における原稿の端部に当接し、原稿の幅方向の位置を規制する。本実施形態では、原稿の幅方向の両端部を規制するために、2つの原稿ガイド板31を設ける構成について説明するが、原稿ガイド板31は、1つ設けられて原稿の幅方向の一方の端部のみを規制する構成であってもよい。原稿ガイド板31が1つの場合、原稿の幅方向の他方の端部は、固定されている規制板により規制される。
2つの原稿ガイド板31は、原稿トレイ30の内部に設けられる不図示の連動機構により、一方が移動することで連動して他方が移動する。本実施形態では、原稿の搬送中心は幅方向の中央である。2つの原稿ガイド板31は、幅方向の中央に接近或いは離間するように構成される。そのために、原稿の搬送中心が、原稿のサイズによらず幅方向の中心と同じ位置となる。
原稿トレイ30には、原稿の搬送方向(長さ方向)の異なる位置に原稿長センサ17、18が設けられる。原稿長センサ17、18は、原稿の有無を検知する。原稿長センサ17、18が搬送方向の異なる位置に設けられることにより、原稿長センサ17、18のそれぞれの原稿の有無の検知結果に基づいて原稿の搬送方向のおおよその長さ(原稿長)が検出可能である。例えば、原稿長センサ17が原稿を検知し且つ原稿長センサ18が原稿を検知しない場合、原稿長は、原稿トレイ30の基端から原稿長センサ17の位置までの長さ以上且つ原稿トレイ30の基端から原稿長センサ18の位置までの長さ未満と判断される。
原稿トレイ30には、原稿の有無を検知するための原稿有無検知センサ11が設けられる。原稿有無検知センサ11の検知結果により、原稿トレイ30に原稿が載置されているか否かが判断される。原稿有無検知センサ11は、どのようなサイズの原稿であっても検知できるように原稿トレイ30の基端部分に配置される。
ADF100は、搬送路に、原稿の搬送方向の上流側から順に、ピックアップローラ1、分離ローラ2、分離パッド21、引抜ローラ3、搬送ローラ4、リードローラ5、リードローラ7及び排紙ローラ9を備える。
ピックアップローラ1は、分離ローラ2の回転軸に揺動自在に設けられており、原稿を原稿トレイ30から給紙する際に、原稿束Sの最上位の原稿の面上に落下して回転する。給紙を行わない場合、ピックアップローラ1は、原稿の原稿トレイ30への載置を妨げないように、上方に退避する。ピックアップローラ1は、原稿の面上に落下して回転することで、原稿トレイ30に載置された原稿束Sの最上位の原稿を取り込んで、分離ローラ2へ搬送する。分離ローラ2は、分離パッド21との間に形成される分離ニップ部により、原稿を1枚に分離する。原稿の分離は、公知の分離技術である。
分離ローラ2と分離パッド21とにより1枚に分離された原稿は、引抜ローラ3により搬送ローラ4へ搬送される。リードローラ5は、搬送ローラ4により搬送されてきた原稿を、読取ユニット210の読取位置(流し読みガラス201の上部)へ搬送する。
流し読みガラス201は、ADF100によって搬送される原稿の画像を読み取る場合の読取ユニット210の読取位置に位置する。流し読みガラス201を挟んで読取ユニット210に対向する位置には、白色の対向部材6が設けられる。対向部材6の上流側には表面読取上流ローラ51が設けられ、下流側には表面読取下流ローラ52が設けられる。原稿は、表面読取上流ローラ51によって流し読みガラス201と対向部材6との間を搬送される。読取ユニット210は、流し読みガラス201と対向部材6との間を通過中の原稿から、流し読みガラス201を介して原稿の第1面(表面)の画像を1ラインずつ読み取る。
読取ユニット210の読取位置を通過した原稿は、表面読取下流ローラ52によりリードローラ7へ搬送される。原稿は、リードローラ7により読取ユニット210の読取位置から読取ユニット110の読取位置へ搬送される。読取ユニット110の読取位置には、流し読みガラス101が設けられる。流し読みガラス101には、シェーディング白板102が設けられる。流し読みガラス101を挟んで読取ユニット110に対向する位置には、白色の対向部材8が設けられる。対向部材8の上流側には裏面読取上流ローラ53が設けられ、下流側には裏面読取下流ローラ54が設けられる。原稿は、裏面読取上流ローラ53によって搬送されて、流し読みガラス101と対向部材8との間を搬送される。読取ユニット110は、流し読みガラス101と対向部材8との間を通過中の原稿から第2面(裏面)の画像を読み取る。
読取ユニット110の読取位置を通過した原稿は、裏面読取下流ローラ54により、下流側に設けられる排紙ローラ9へ搬送される。排紙ローラ9は、原稿を排出トレイ10へ排出する。原稿の片面の原稿画像を読み取る場合、読取ユニット210は原稿の第1面の原稿画像を読み取り、読取ユニット110は動作しない。原稿の両面の原稿画像を読み取る場合、読取ユニット210は原稿の第1面の原稿画像を読み取り、読取ユニット110は原稿の第2面の原稿画像を1ラインずつ読み取る。
以上のようにADF100により搬送中の原稿から画像を読み取る方式は「流し読み」と呼ばれる。
リーダ200の原稿台ガラス209には、原稿が画像の形成面を原稿台ガラス209側に向けて載置される。この場合、読取ユニット210は、矢印A方向に一定速度で移動しながら、原稿台ガラス209に載置された原稿の画像を1ラインずつ読み取る。原稿台ガラス209上の原稿の画像を読み取る処理は、「固定読み」と呼ばれる。
読取ユニット210は、光源であるLED(Light Emitting Diode)203a、203b、反射ミラー204a〜204c、及び読取センサ211を備える。LED203a、203bは、流し読みガラス201上を通過する原稿に光を照射する。照射された光の原稿による照射光は、反射ミラー204a〜204cにより反射されて、読取センサ211に受光される。読取センサ211は、複数の光電変換素子が矢印A方向に直交する方向(幅方向)に並んで構成される。読取センサ211は、複数の光電変換素子により受光した反射光を光電変換した電気信号に所定の処理を行うことで画像データを生成する。この画像データは、原稿の第1面の画像を表す。画像データは、画像を1ラインずつ読み取るたびに生成される。なお、光電変換素子が並べられる方向が主走査方向となる。矢印A方向が副走査方向になる。主走査方向は幅方向に対応する。副走査方向は長さ方向に対応する。
読取ユニット110は、読取ユニット210と同様の構成であり、同様の動作で原稿の第2面の原稿画像を読み取る。即ち、読取ユニット110は、光源であるLED103a、103b、反射ミラー104a〜104c、及び読取センサ111を備える。LED103a、103bは、流し読みガラス101と対向部材8との間を通過する原稿に光を照射する。照射された光の原稿による照射光は、反射ミラー104a〜104cにより反射されて、読取センサ111に受光される。読取センサ111は、複数の光電変換素子により受光した反射光を光電変換した電気信号に所定の処理を行うことで画像データを生成する。画像データは、画像を1ラインずつ読み取るたびに生成される。この画像データは、原稿の第2面の画像を表す。
シェーディング白板102、202は、シェーディング処理時に用いられ、白色の基準となる部材である。シェーディング白板102を用いたシェーディング処理は、画像の読み取りを開始する前に行われる。シェーディング白板102は、シェーディング処理時に流し読みガラス101が移動することで読取ユニット110の読取位置に位置し、流し読み時に流し読みガラス101が移動することで読取ユニット110の読取位置から外れる。シェーディング白板202を用いたシェーディング処理は、固定読み及び流し読みのいずれの場合であっても、画像の読み取りを開始する前に行われる。
搬送路には、原稿の搬送方向の上流側から順に、分離センサ12、引抜センサ13、レジセンサ14、リードセンサ15、及び排紙センサ16が設けられる。分離センサ12、引抜センサ13、レジセンサ14の検知結果に応じて、原稿の搬送が制御される。リードセンサ15の検知結果に応じて、読取ユニット210及び読取ユニット110による読取動作の開始タイミングが決定される。排紙センサ16の検知結果に応じて、原稿の排出が検出される。
(コントロールシステム)
図2は、画像読取装置1000の動作を制御するコントロールシステムの構成図である。コントロールシステムは、ADF100及びリーダ200の動作を制御するリーダコントローラ2001及びコントローラ400を備える。リーダコントローラ2001は、リーダ200に設けられる。コントローラ400は、リーダ200に設けられてもよいが、例えば画像読取装置1000が画像形成装置と組み合わされて複写機等を構成する場合には、画像形成装置に設けられてもよい。
リーダコントローラ2001は、CPU(Central Processing Unit)321、ROM(Read Only Memory)322、及びRAM(Random Access Memory)323を備える。CPU321は、ROM322に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、ADF100及びリーダ200の動作を制御する。RAM323は、その際のワークエリアを提供する。CPU321、ROM322、及びRAM323は、バスB1を介して相互に通信可能に接続される。
バスB1には、紙間補正部324、光学系モータ326、LED203a、203b、リーダセンサ327、バックアップ部330、及び画像処理部325が接続される。リーダセンサ327は、ADF100の開閉を検知する圧板開閉検知センサや、原稿台ガラス209に載置された原稿の長さを検知するための圧板サイズ検知センサ等である。画像処理部325には、画像メモリ329及び読取センサ211が接続される。バックアップ部330は、画像読取装置1000の制御に用いる作業用データの一部や機体毎の設定値等のバックアップを行う。光学系モータ326は、読取ユニット210を矢印A方向に移動させるための駆動源である。紙間補正部324は、先行する原稿の後端と当該原稿の次の原稿の先端との間の距離(紙間)の補正を行う。
画像処理部325は、シェーディングRAM331、シェーディング補正部332、斜行検知部333、及び斜行補正部334を備える。画像処理部325は、読取ユニット210や読取ユニット110から取得する画像データに対して、シェーディング処理、画像データ上のスジ画像等のゴミ画像の検知及び補正処理、原稿の傾き量の検知及び補正処理等の各種画像処理を行う。画像メモリ329は、画像処理時の作業領域を提供する。画像処理後の画像データは、順次、画像転送用クロック信号線を含むコントローラインターフェース画像通信線353を介してコントローラ400へ送信される。なお、CPU321は、画像データの先端の基準となる画先信号を、コントローラインターフェース制御通信線352を介して、タイミングを調整してコントローラ400へ送信する。
LED203a、203bは、CPU321の制御により発光して原稿に光を照射する。原稿に照射された光の反射光は、読取センサ211により受光されて画像データに変換される。読取センサ211は、受光センサ及び受光センサの制御部を有する。本実施形態では、受光センサとしてCCD(Charge Coupled Device)センサ212が用いられる。CCD制御部213は、受光センサの制御部であり、CCDセンサ212を駆動制御する。CCDセンサ212は、反射光を画像データに変換し、CCD制御部213の制御により画像データ通信線354を介して画像処理部325へ画像データを送信する。
バスB1には、ADF100の構成部品も接続される。具体的には、バスB1には、原稿有無検知センサ11、搬送系センサ120、搬送モータ121、ガラスモータ122、給紙クラッチ123、LED103a、103b、サイズ検知用センサ130、及び読取センサ111が接続される。
搬送系センサ120には、ADF100の搬送路に設けられる分離センサ12、引抜センサ13、レジセンサ14、リードセンサ15、及び排紙センサ16が含まれる。搬送モータ121は、搬送路に設けられる原稿給送用の各ローラを駆動する駆動源である。ガラスモータ122は、流し読みガラス101を移動させる駆動源である。給紙クラッチ123は、ピックアップローラ1と搬送モータ121との間に設けられ、搬送モータ121からピックアップローラ1への駆動力の伝達及び遮断を行う。サイズ検知用センサ130は、原稿トレイ30に載置された原稿のサイズを検知するためのセンサであり、原稿長センサ17、18及び2つの原稿ガイド板31の間隔を検知する不図示のセンサを含む。
CPU321は、搬送系センサ120による原稿の検知タイミングに応じて搬送モータ121及び給紙クラッチ123を制御することで、原稿の搬送制御を行う。CPU321は、原稿有無検知センサ11の検知結果により原稿トレイ30上の原稿も有無を検知し、サイズ検知用センサ130の検知結果により原稿トレイ30上に載置された原稿のサイズ(原稿幅、原稿長)を検知することができる。CPU321は、読取ユニット110により原稿を読み取る際に、ガラスモータ122により流し読みガラス101を読取領域に移動させ、LED103a、103bを発光させる。
読取センサ111は、受光センサ及び受光センサの制御部を有する。本実施形態では、受光センサとしてCCDセンサ112が用いられる。CCD制御部113は、受光センサの制御部であり、CCDセンサ112を駆動制御する。CCDセンサ112は、反射光を画像データに変換し、CCD制御部113の制御により画像データ通信線355及びバスB1を介して画像処理部325へ画像データを送信する。
コントローラ400は、制御部401、画像制御部402、補正部403、及び画像メモリ404を備える。制御部401、画像制御部402、補正部403、及び画像メモリ404は、バスB2を介して相互に通信可能に接続される。バスB2には、操作部405も接続される。コントローラ400は、画像読取装置1000全体の動作を制御する。制御部401は、所定のコンピュータプログラムを実行することで、画像読取装置1000の各部の動作を制御する。画像制御部402は、リーダコントローラ2001から取得する画像データに対して変倍、回転等の画像を行う。補正部403は、画像制御部402で処理された画像データに対して色味補正等を行い、補正後の画像データを画像メモリ404に格納する。このように、読取ユニット110、210により読み取られた原稿の画像を表す画像データは、画像処理部325、画像制御部402、及び補正部403により各種の処理が行われて画像メモリ404に格納されることになる。
操作部405は、入力インタフェース及び出力インタフェースを有するユーザインターフェースである。入力インタフェースは、各種キーボタンやタッチパネル等である。出力インタフェースは、ディスプレイやスピーカ等である。ユーザは、入力インタフェースにより画像読取の指示や画像読取時の各種の設定を入力することができる。ユーザは、出力インタフェースにより、各種の入力時の画面の確認等を行うことができる。
(画像読取装置の変形例)
図3は、画像読取装置の変形例の構成図である。図3の画像読取装置は、図1のADF100を圧板230に変更した例を示す。圧板230を備えた構成では、固定読みのみが行われ、流し読みが行われない。
(流し読み時の処理)
図4は、ADF100による原稿の搬送制御に用いられる原稿搬送機構の説明図である。原稿は、ピックアップローラ1、分離ローラ2、引抜ローラ3、搬送ローラ4、リードローラ5、表面読取上流ローラ51、表面読取下流ローラ52、リードローラ7、裏面読取上流ローラ53、裏面読取下流ローラ54、及び排紙ローラ9により搬送される(図1)。図2で説明したように、各ローラは、搬送モータ121により回転駆動される。搬送モータ121は、すべてのローラの駆動源となる。ピックアップローラ1、分離ローラ2、及び引抜ローラ3は、給紙クラッチ123を介して搬送モータ121に接続される。そのためにピックアップローラ1、分離ローラ2、及び引抜ローラ3は、給紙クラッチ123が接続されることで駆動力が伝達されるようになっている。このように原稿搬送機構は、1つの駆動源である搬送モータ121と、1つの駆動力伝達部である給紙クラッチ123とにより、原稿の搬送制御を行う。
・原稿の片面の画像を流し読みで読み取る(片面流し読み)場合
上記の通り原稿トレイ30には、1枚以上の原稿で構成される原稿束Sが積載される。給紙時には、搬送モータ121が回転し、給紙クラッチ123が接続される。給紙クラッチ123を介して駆動力が伝達されると、ピックアップローラ1は、原稿トレイ30に積載された原稿束Sの最上面の原稿の原稿面に落下して回転する。これにより原稿束Sの最上面の原稿が給紙される。給紙された原稿は、分離ローラ2及び分離パッド21によって1枚に分離される。
1枚に分離された原稿は、引抜ローラ3により、搬送ローラ4へ搬送される。レジセンサ14が原稿の先端を検知してから所定時間が経過した時点で、原稿の先端が搬送ローラ4に到達したと判断される。原稿の先端が搬送ローラ4に到達してから所定のマージン時間が経過した時点で、給紙クラッチ123が遮断され、原稿トレイ30上にあるピックアップローラ1の回転が停止される。これにより次の原稿の給紙が制限される。分離ローラ2及び引抜ローラ3もピックアップローラ1と同じタイミングで停止するために、給紙された原稿は、しばらくの間、搬送ローラ4だけで搬送されることになる。
搬送ローラ4の下流側には、搬送ローラ4を通過した原稿を流し読みガラス201方向へ搬送する搬送路が設けられている。搬送路を搬送された原稿は、リードローラ5及び表面読取上流ローラ51によって読取ユニット210による第1面(表面)の読取位置に搬送される。原稿は、流し読みガラス201と対向部材6との間を通過する際に読取ユニット210により第1面(表面)の画像が1ラインずつ読み取られる。
第1面(表面)の読取位置を通過した原稿は、表面読取下流ローラ52によりリードローラ7へ搬送される。原稿は、リードローラ7、裏面読取上流ローラ53、及び裏面読取下流ローラ54によってさらに搬送された後、排紙ローラ9によって排紙トレイ10へ排出される。このように1枚の原稿の片面流し読みが行われる。原稿が原稿トレイ30上に複数枚有る場合、最終原稿の片面流し読みが終了するまで、以上のような動作が繰り返し行われる。
・原稿の両面の画像を流し読みで読み取る(両面流し読み)場合
第1面(表面)の読取処理までは、片面流し読み時と同じである。表面読取下流ローラ52によりリードローラ7へ搬送された原稿は、リードローラ5及び表面読取上流ローラ51によって読取ユニット110による第2面(裏面)の読取位置に搬送される。原稿が第2面(裏面)の読取位置に達するより前に、ガラスモータ122により流し読みガラス101が図1に示される位置に移動する。原稿は、流し読みガラス101と対向部材8との間を通過する際に読取ユニット110により第2面(裏面)の画像が1ラインずつ読み取られる。
第2面(裏面)の読取位置を通過した原稿は、裏面読取下流ローラ54により搬送された後、排紙ローラ9によって排紙トレイ10へ排出される。このように1枚の原稿の両面流し読みが行われる。原稿が原稿トレイ30上に複数枚有る場合、最終原稿の両面流し読みが終了するまで、以上のような動作が繰り返し行われる。
(原稿の搬送制御)
上記の通り、原稿の搬送に用いられるローラは、搬送モータ121を駆動源として回転駆動される。そのうち、ピックアップローラ1、分離ローラ2、及び引抜ローラ3は、搬送モータ121の回転だけではなく、給紙クラッチ123が接続されることで回転を開始する。原稿の給紙、分離、搬送、読み取り、及び排紙の各処理は、搬送系センサ120による原稿の有無或いは搬送路上の原稿の位置の検知結果に応じて行われる。
特に、リードセンサ15による搬送中の原稿の先端の検知タイミングと、リードセンサ15から第1面(表面)の読取位置までの距離とに基づいて、読取ユニット210による第1面の読取処理の開始タイミングが決定される。同様に、リードセンサ15による原稿の先端の検知タイミングと、リードセンサ15から第2面(裏面)の読取位置までの距離とに基づいて、読取ユニット110による第2面の読取処理の開始タイミングが決定される。
なお、ADF100による原稿の給送動作では、CPU321が周期的に分離センサ12、引抜センサ13、レジセンサ14、リードセンサ15、排紙センサ16の検知結果(検知信号)を監視する。原稿の給送動作中に、各センサの検知信号が所定の時間以上継続して変化しない場合、CPU321は、原稿の搬送異常としてのジャム発生を判断する。ジャムが発生した場合、CPU321は、操作部405によりユーザにジャムの発生及びジャムの発生箇所を通知する。ジャムの発生箇所は、検知信号が変化しないセンサの位置により判断される。
(シェーディング制御)
シェーディング白板202、102は、シェーディング制御による白レベルの基準データを作成するための白色板である。シェーディング制御は、原稿の読み取り前に行われる。シェーディング制御では、読取ユニット210によりシェーディング白板202が読み取られ、読取ユニット110によりシェーディング白板102が読み取られる。各読取ユニット202、102によるシェーディング白板202、102の読取結果に基づいて、読取ユニット210、110のそれぞれのシェーディング補正に用いられる基準データが生成される。図5は、読取ユニット210のシェーディング制御処理を表すフローチャートである。
読取ユニット210のシェーディング制御処理を行う場合、CPU321は、光学系モータ326により読取ユニット210をシェーディング白板202の直下に移動させる(S501)。CPU321は、読取センサ211に電力を供給して、読取センサ211を読み取り可能な状態にする(S502)。CPU321は、黒シェーディングを行う。黒シェーディングでは、CPU321は、LED203a、203bを消灯したまま読取センサ211によるシェーディング白板202の読取結果を取得する(S503)。CPU321は、取得した読取結果(輝度値)のレベルが黒シェーディングが正常に行われたか否かの判断基準となる第1の所定範囲内にあるか否かを確認する(S504)。
読取結果のレベルが第1の所定範囲内にない場合(S505:N)、CPU321は、読取ユニット210が故障している可能性がある或いは読取ユニット210の位置が不適切であると判断する。この場合、CPU321は、読取センサ211への電力の供給を遮断して(S512)、黒シェーディングの回数が2回未満であれば(S513:N)、読取ユニット210の移動から処理を再度行う(S501)。これは、電気的なノイズや読取ユニット210の移動時の引っかかり等の突発的なトラブルにより、読取ユニット210がシェーディング白板202を正確に読み取れなかった場合に、すぐに装置故障として使えなくなることを避けるためである。一方で、実際に故障している場合に何度も黒シェーディングをやり直すことを防止するため、黒シェーディングを2回失敗すると(S513:Y)、CPU321は、読取ユニット210が故障していると判断して(S514)、シェーディング制御処理を終了する。
読取結果のレベルが第1の所定範囲内にある場合(S505:Y)、CPU321は、LED203a、203bを点灯させる(S506)。CPU321は、光学系モータ326により、シェーディング白板202の直下から、画像を読み取るため位置(読取位置)である流し読みガラス201の直下への読取ユニット210の移動を開始する(S507)。CPU321は、読取ユニット210の移動中に白シェーディングを行う。白シェーディングでは、CPU321は、LED203a、203bを点灯した状態で読取センサ211によるシェーディング白板202の読取結果を取得する(S508)。CPU321は、取得した読取結果(輝度値)のレベルが白シェーディングが正常に行われたか否かの判断基準となる第2の所定範囲内にあるか否かを確認する(S509)。
CPU321は、読取ユニット210の読取位置の直下への移動が完了したか否かを確認する(S510)。読取ユニット210の移動が完了すると(S510:Y)、CPU321は、白シェーディングの読取結果が正常であるか否かを判断する(S511)。読取結果のレベルが第2の所定範囲内にある場合(S511:Y)、白シェーディングが正常に行われているために、CPU321は、LED203a、203bを点灯させたまま、シェーディング制御処理を終了する。
白シェーディングが正常に行われた場合、CPU321は白シェーディングの読取結果に基づいて基準データを生成し、シェーディングRAM331に基準データを保存する。シェーディング補正部332は、シェーディングRAM331に保存された基準データに基づいて、読取ユニット210により原稿の第1面から生成された画像データに対してシェーディング補正を行う。
読取結果のレベルが第2の所定範囲内にない場合(S511:N)、白シェーディングが正常に行われていないために、CPU321は、黒シェーディングから処理をやり直す。そのためにCPU321は、LED203a、203bを消灯し(S515)、読取センサ211への電力の供給を遮断する(S512)。CPU321は、白シェーディングの回数が2回未満であれば(S513:N)、読取ユニット210の移動から処理を再度行う(S501)。白シェーディングを2回失敗すると(S513:Y)、CPU321は、読取ユニット210が故障していると判断(S514)して、シェーディング制御処理を終了する。
読取ユニット210のシェーディング制御処理は、以上のように行われる。読取ユニット110のシェーディング制御処理は、黒シェーディング及び白シェーディングを行い、いずれも正常に行われた場合に基準データを生成することについては同様の処理である。ただし、シェーディング白板102は、ガラスモータ122により移動可能に構成された流し読みガラス101に貼り付けてある。CPU321は、シェーディング制御処理が開始されると、読取ユニット110の対向面に裏面シェーディング白板102が位置するように、ガラスモータ122により流し読みガラス101を移動させる。これにより読取ユニット110はシェーディング白板102を読み取り可能になる。シェーディング白板102の読取結果(輝度値)に基づいて黒シェーディング及び白シェーディングが行われる。CPU321は、シェーディング白板102の読み取り後に、ガラスモータ122により流し読みガラス101を読取ユニット110の対向面に移動させて、原稿の読み取りを行う。
(斜行検知)
画像読取装置1000は、リードセンサ15による原稿の先端の検知タイミングを基準にして、読取ユニット210、110による原稿の読み取りを開始する。読取ユニット210は、原稿の先端が流し読みガラス201上の読取位置へ到達するよりも所定時間前のタイミングから、画像の読み取りを開始している。これは、ADF100としての斜行の許容範囲の上限で原稿が搬送される場合であっても、原稿の斜行による画像欠けを防止するためである。
図6は、原稿の斜行時に読み取られる画像の説明図である。原稿が斜行している場合(図6の右図)には、原稿の画像の背景として対向部材6も読み取られる。そのために読取ユニット210の読取結果には、原稿の画像と背景の画像とが含まれる。画像処理部325の斜行検知部333は、読み取られたこのような画像(図6の右図)から、原稿の画像と対向部材6による背景の画像との境界を抽出する。
図7は、読取ユニット210の読取位置における原稿の状態の説明図である。図7に示すように、原稿の先端が対向部材6に到達したときに、原稿の先端は挟持されていない。そのために、読み取る際に、LED203a、203から照射される光により、原稿と対向部材6との間に影が生じる。この影が、読み取られた画像に含まれる。斜行検知部333は、影の画像によりエッジ抽出処理を行い、抽出したエッジから、読み取った画像中の原稿の位置、幅、及び斜行角度を検出することができる。
読取ユニット210が読み取った画像(画像データ)は、原稿の画像が斜行したまま画像メモリ329に格納される。画像データは、コントローラ400へ送信される際に、斜行検知部333で検知された原稿の位置、幅、及び斜行角度に基づいて、斜行補正部334により原稿の画像部分(図6の左図)だけ抜き出して、斜行が補正される。
図8は、斜行補正の説明図である。斜行検知処理により検知した原稿の幅と斜行角度に基づいて、コントローラ400への画像データの送信時に、画像データに含まれる各画素のデータ(画素データ)の送信順を変更することで斜行が補正される。図8(a)は、読み取られた画像(図6の右図)を表しており、一つの四角の領域が一画素である。この画像中の原稿の端部(点線部)の影を検出した結果、画素単位の原稿の端部は斜線の画素領域となる。原稿の4隅(原稿先端と原稿左端との交点、原稿先端と原稿右端との交点、原稿後端と原稿左端との交点、原稿後端と原稿右端との交点)に囲まれた矩形の領域が、有効領域にある原稿の画像(図6の左図)として扱われる。
原稿先端と原稿左端との交点と、原稿先端と原稿右端との交点と、を結ぶ線が、原稿先端に相当する。斜行補正部334は、コントローラ400に画像データを送信する際に、まず、1ページの先頭を示す副走査基準信号であるVsync信号及び主走査方向の先頭を示す信号であるHsync信号を送信する。その後、斜行補正部334は、原稿左端側から1ライン分の画像データを、1画素分の画素データ毎に順番に送信する。斜行補正部334は、先頭の1ライン分の画像データの転送が完了すると、再びHsync信号を送信した後に、次の1ライン分の画像データを転送する。
図8(a)中の画素領域1−1、1−2、1−3、…のそれぞれがコントローラ400に転送される1画素分の画素データである。画素領域m−n(m、nは整数)は、先頭からm番目のラインで左端からn番目の画素データを示す。なお、この例では、画素領域1−1の画素データを送信した後、画素領域1−1の画素データの右隣が影或いは既に転送済みであることから、画素領域1−1の真下にある画素領域1−2の画素データがコントローラ400へ転送される。画素領域1−2の画素データの次は、右隣が影でもなく、既に転送済みでもないことから、そのまま画素領域1−3の画素データが送信される。
コントローラ400は、送られてきた画素データをそのままライン毎に順番に並べる。これにより、図8(b)に示すように、元の原稿の画像(図6の左図)が再現される。このように斜行補正部334は、画像メモリ329に格納された画像データに含まれる各画素データのコントローラ400への送信順を制御することで、斜行を補正する。
ここで、画像データに対して、原稿画像の斜行を補正した後の原稿先端位置に対して、主走査方向の原稿の先端と左端との交点及び先端と右端との交点から、原稿読取時の原稿の位置を検出することができる。図9は、原稿読取時の原稿の位置の説明図である。原稿の搬送方向が図9の上下方向である場合、主走査方向は図9の左右方向となる。点線で囲まれた領域が斜行補正前の原稿画像である。実線で囲まれた領域が斜行補正後の原稿画像である。上側が原稿の搬送方向の先端側になり、実際に読み取りを行った領域の端部からの距離が得られる。読取ユニット210は、原稿が斜行しても原稿画像が主走査方向に欠けないように、主走査方向の全幅で原稿の読み取りを行う。
(原稿の搬送停止制御)
原稿の片面を読み取る場合(片面流し読み)の搬送停止制御について説明する。図10、図11は、原稿の搬送停止制御の説明図である。
シェーディング制御が完了する前は、原稿は、読取位置に到達しても読み取られない。そのために、1枚目の原稿の読み取り前は、シェーディング制御が完了するまで該原稿を読取ユニット210の読取位置に搬送することはできない。さらに、シェーディング制御による調整が成功するという保証がないために、調整が完了すると予測されるタイミングに基づいて原稿を読取位置へ搬送することもできない。本実施形態では、原稿トレイ30から給紙された1枚目の原稿は、搬送路上の所定位置まで搬送されて待機し、シェーディング制御が完了後に読取位置に搬送される。
2枚目以降の原稿は、シェーディング制御がすでに完了しているが、別の理由で停止させられることがある。例えば、コントローラ400が他の処理中で原稿の画像データを受け付けられない状態にある場合、既に搬送され読取位置に到達していない原稿が一旦停止され、読取位置を通過している原稿は排出される。この場合、図10(a)に示すように搬送モータ121がすでに駆動しているため、給紙クラッチ123を遮断することで、ピックアップローラ1、分離ローラ2、及び引抜ローラ3の回転を停止する。これにより、搬送ローラ4まで到達していない原稿の搬送を停止することはできる。これに対して、図10(b)にあるように先端が搬送ローラ4まで到達している原稿は、給紙クラッチ123を遮断しても先行する原稿を排出することに起因して搬送ローラ4によって継続して搬送される。そのために、搬送ローラ4の停止には搬送モータ121を停止する必要がある。しかし、搬送モータ121を停止するとリードローラ5から排紙ローラ9までのすべての原稿搬送用のローラも停止するため、先行して搬送される原稿の搬送も停止してしまう。
ここで、読み取り中の原稿の搬送が停止すると、搬送停止に伴うショックが発生して読み取られた画像に異常が生じる可能性がある。そのため、先行して搬送されている原稿が読み取り中の場合は、搬送モータ121による停止はできない。この場合、読み取り前の原稿だけ搬送停止をさせるために、原稿先端が搬送ローラ4に到達する前に給紙クラッチ123を遮断しなければならない。
一方、1枚目の原稿には先行する原稿が無い。そのことから、図11にあるように給紙クラッチ123の遮断だけではなく搬送モータ121を停止することで、原稿の搬送を停止することができる。原稿の停止位置に対する制約は、搬送再開時に原稿が安定して読取位置に搬送されるだけの距離を確保するだけであり、2枚目以降の原稿について説明した給紙クラッチ123で接続されたローラとの関係は不要になる。よって、シェーディング制御が完了するまでの待機位置は、原稿の読取位置の近くに設定することが可能となる。具体的には、1枚目の原稿は、搬送ローラ4よりも下流且つリードローラ5よりも上流の位置に停止される。
図12〜図14は、原稿の搬送再開時の動作の説明図である。シェーディング制御が完了するまでの待機位置を読取位置の近くに設定することができる。そのために、シェーディング制御の完了後に搬送を再開して原稿を読取位置へ搬送するまでの搬送時間が短縮される。
図12は、給紙クラッチ123による搬送停止と搬送モータ121による搬送停止との2パターンにおける、原稿搬送にかかる時間と、読み取りの準備にかかる時間とを示している。図12の例で示される具体的な時間は、原稿が原稿トレイ30から給紙されて、給紙クラッチ123による停止位置までの移動にかかる時間が0.6秒、搬送モータ121による停止位置までの移動にかかる時間が0.9秒である。図13は、給紙クラッチ123による停止位置を示し、図14は、搬送モータ121による停止位置を示す。搬送モータ121による停止位置の方が給紙クラッチ123による停止位置よりも読取位置に近い位置になる。それぞれの停止位置から読取位置に到達するまでの移動時間は、給紙クラッチ123による停止位置からでは0.7秒、搬送モータ121による停止位置からでは0.4秒である。原稿の停止位置から読取位置に到達するまでの時間は、原稿の停止位置が読取位置に近いほど短くなる。
読取ユニット210が読取準備に必要な時間は、最初に読取センサ211に電力を供給するまでが0.2秒、黒シェーディングが0.1秒、白シェーディングを行いながら読取領域へ移動するまでが1.0秒である。そのために、読取準備が完了するまでの一連のシェーディング制御が1回で成功した場合にかかる時間は、読取ジョブの開始から「0.2+0.1+1.0=1.3秒」となる。よって、原稿の給紙開始から1.3秒経過するまでは、原稿の停止位置が給紙クラッチ123の遮断或いは搬送モータ121の停止のどちらの場合であっても、読取位置への原稿の移動が再開できないことになる。ここで具体的に挙げた時間は本実施形態の読取ジョブの指定によって変更される値である。読取ユニット210の読取準備に必要な時間が、原稿トレイ30から給紙された原稿が停止位置まで搬送されるまでの時間よりも長い分だけ、原稿は停止位置で待機する必要がある。
読取ユニット210の読取準備が完了した時点で原稿が停止位置から読取位置へ移動を開始する。図14に示す搬送モータ121の停止による停止位置からの再搬送の方が、図13の場合よりも1枚目の読取開始のタイミングを早くすることができる。この制御により、コントローラ400からの読取指示を受け付けてから1枚目の原稿の読み取りを開始するまでの時間が短縮される。
(原稿の画像読取処理)
ADF100の原稿トレイ30上に複数枚の原稿が載置された状態で画像読取(読取ジョブ)が指示されると、画像読取装置1000は、原稿の画像読取処理を開始する。その際、2枚目以降の原稿の搬送は、搬送モータ121を停止せずに給紙クラッチ123の遮断で停止され、1枚目の原稿の搬送は、読取位置の直前で搬送モータ121を停止することで停止される。
図15〜図19は、画像読取処理を表すフローチャートである。本実施形態の読取ジョブでは、ADF100は、内部の搬送路に同時に複数枚の原稿を搬送可能であり、必要に応じて搬送の一旦停止処理に関する制御が行われる。
・画像読取処理の全体動作
図15は、画像読取処理時の画像読取装置1000全体の動作を表す。ここでは、読取ユニット210による画像読取処理について説明する。
リーダコントローラ2001のCPU321は、コントローラ400から原稿トレイ30に載置された原稿束Sの1枚目の原稿の読取要求を受信するまで待機する(S1501:N)。CPU321は、読取要求を受信すると(S1501:Y)と、1枚目の原稿を読み取るためのページ管理情報を生成する(S1502)。ページ管理情報は、RAM323に保存される。図20は、ページ管理情報の説明図である。ページ管理情報は、読取対象の原稿の識別のためのページ番号、カラー/白黒の選択等の各種読取モードの設定、及び原稿の読取状態を示す情報を含む。ページ管理情報は、1枚の原稿に対して1つ生成される。CPU321は、ページ管理情報を参照しながら、原稿の読取制御及び搬送制御を行うことになる。CPU321は、画像読取装置1000の状態を「読取待ち」に設定する(S1503)。CPU321は、読取ユニット210に対するシェーディング制御を含む読取動作準備を行う(S1504)。S1503及びS1504の処理により、画像読取装置1000全体の読取準備が行われる。
その後、CPU321は、1枚毎の原稿の画像読取処理を行う。まず、CPU321は、読取終了要求を受信しているか否かを定期的に確認する(S1505)。ユーザが操作部405等から画像読取の中止を指示すると、コントローラ400からCPU321へ読取終了要求が通知される。読取終了要求を受信する場合(S1505:Y)、CPU321は、既に生成済の読取ページ管理情報に基づいて読取ユニット210に画像読取を指示し、ADF100に原稿の搬送開始を指示する(S1508、S1509)。この場合、新たな読取ページ管理情報は生成されない。
読取終了要求を受信しない場合(S1505:N)、CPU321は、コントローラ400から1枚の原稿の読取指示を取得したか否かを判断する(S1506)。後述するように、リーダコントローラ2001のCPU321は、原稿を1枚読み取るごとに原稿トレイ30上に載置された原稿の有無をコントローラ400に通知する。そのためにコントローラ400も原稿トレイ30上に原稿が残っているか否かを判断することができる。コントローラ400は、原稿トレイ30上に原稿が残っていると判断した場合に1枚の原稿の読取指示をCPU321へ送信し、原稿トレイ30上に原稿が残っていないと判断した場合に1枚の原稿の読取指示をCPU321へ送信しない。
1枚の原稿の読取指示を取得した場合(S1506:Y)、CPU321は、新たな読取ページ管理情報を生成する(S1507)。CPU321は、新たに生成した読取ページ管理情報に基づいて読取ユニット210に画像読取を指示し、ADF100に原稿の搬送開始を指示する(S1508、S1509)。1枚の原稿の読取指示を取得していない場合(S1506:N)、CPU321は、既に生成済の読取ページ管理情報に基づいて読取ユニット210に画像読取を指示し、ADF100に原稿の搬送開始を指示する(S1508、S1509)。
読取ユニット210は、CPU321からの画像読取の指示に応じて画像読取処理を開始する。画像読取処理の詳細は、図16を参照して後述する。ADF100は、CPU321からの原稿の搬送開始の指示に応じて搬送処理を開始する。搬送処理の詳細は、図17〜図19を参照して後述する。いずれの処理も読取ページ管理情報が生成された数だけ行われる。CPU321は、時分割でこれらの処理を制御する。
CPU321は、例えばマルチタスク処理が可能であり、各フローチャートの処理をそれぞれタスクとして、各タスクの時分割処理を実行することができる。具体的には、CPU321は、各処理のタスクを時分割で監視する。CPU321は、原稿搬送に関する搬送処理又は読取ユニット210に対する画像読取処理等の各タスクの中で所定時間待機する処理が必要になった場合に、処理を他の処理(搬送処理、画像読取処理、全体制御)に切り替える。これによりCPU321は、複数枚の原稿に対する両面読み取りで必要な処理を並列処理することを可能にしている。
図21は、CPU321によるマルチタスク処理の説明図である。CPU321は、ページA(1枚目の原稿)に対する処理、ページB(2枚目の原稿)に対する処理、読取ユニット210に対する処理、及び画像読取装置1000全体の処理を、時分割で並列に行う。
全体処理では、S1505の読取終了要求の確認処理、S1506の1枚の原稿の読取指示の確認処理、S1507〜S1510の処理が繰り返し行われる。この間に、CPU321は、時分割処理で存在している各タスクを監視及び実行しており、各タスクに含まれる所定の待機時間が経過することで、実行するタスクを切り替えている。
CPU321は、各タスクの処理が終了すると、待機しているタスクの処理順に従って次のタスクに対する処理を実行する。他のすべてのタスクが待機状態の場合、CPU321は、全体処理を行うタスクが単純なループ処理(S1514:N、S1515:N)を繰り返して行う。この間、CPU321は、いずれかのタスクが処理すべき内容が発生するか(S1515:Y)、全体処理としてS1505、S1506、S1510の判断を行うべき周期になるのを待つ(S1514:Y)。
一例として、ページA(1枚目の原稿)に対する処理として処理A−1を実行し、次いで待機処理A−2を実行すると、CPU321は、他のページも待機状態であるために全体処理を実行する。所定時間の待機処理A−2が終了すると、CPU321は、全体処理を停止してページB(2枚目の原稿)に対する処理B−1を実行する。同様にページBの待機処理B−3を実行すると、CPU321は、再度全体処理を実行し、待機処理B−3が終了した時点で読取ユニット210に対する処理C−1を行う。このようにCPU321は、ページA、Bの原稿の搬送処理と読取ユニット210の画像読取処理と読取ジョブの全体処理を並列に実行する。
CPU321は、生成した読取ページ管理情報に従って各原稿に対する処理の指示を行った後、ページ管理情報がまだ残っている場合(S1510:Y)、再度、S1505の処理を行う。CPU321は、この繰り返し処理を、原稿トレイ30上にある全原稿の画像を読み取るか、読取終了要求を取得して既に給送している原稿の画像を読み取り終わるまで行う。CPU321は、読取ページ管理情報がすべて無くなった時点で(S1510:N)、搬送モータの停止指示(S1511)と読取ユニット210の処理の終了指示(S1512)とを出力する。CPU321は、コントローラ400に通知する装置の状態を「待機中」に設定し(S1513)、一連の原稿読取ジョブを終了する。
・画像読取処理
画像読取処理を、図16を参照して説明する。この処理は、S1508の処理により読取ユニット210がCPU321から画像読取の指示を受け付けることで実行される。また、この処理は、読取ユニット210が、S1504の読取動作準備処理や、S1512の終了指示、後述するS1760の読取指示を受け付けることで実行される。
CPU321は、コントローラ400から読取要求を受信した時点では読取ユニット210の状態が読取可能ではないために、読取ユニット210の読取準備を行うための処理を開始する(S1601:読取不可)。CPU321は、S1502の処理で生成した1枚目目の原稿の読取ページ管理情報に基づいて、読取ユニット210へ読取動作準備を指示する(S1602:Y)。CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取準備中」に設定する(S1603)。CPU321は、シェーディング制御の繰返し回数を「0」にリセットする(S1604)。CPU321は、シェーディング制御のために、光学系モータ326により、シェーディング白板202直下への読取ユニット210の移動を開始する(S1605)。正常動作時であれば読取ユニット210はシェーディング白板202の直下に位置するためにこの移動は不要であるが、位置の初期化のために移動処理が行われる。
読取ユニット210の移動が完了すると(S1606:Y)、CPU321は、読取センサ211へ電力を供給し(S1607)、黒シェーディングを行う(S1608)。CPU321は、黒シェーディングにより取得した読取結果(輝度値)のレベルが正常な値であるか否かを判断する(S1609)。レベルが正常な値である場合(S1609:Y)、CPU321は、読取ユニット210のLED203a、203bを点灯させる(S1610)。CPU321は、光学系モータ326により、流し読みガラス201直下の読取位置への読取ユニット210の移動を開始する(S1611)。CPU321は、読取ユニット210の移動中に白シェーディングを行う(S1612)。CPU321は、白シェーディングにより取得した読取結果(輝度値)のレベルが正常な値であるか否かを判断する(S1613、S1614)。
読取ユニット210が読取位置に到達すると(S1615:Y)、CPU321は、白シェーディングにより取得した読取結果(輝度値)のレベルが正常な値であれば(S1616:Y)、読取ユニット210の状態を「読取可能」に変更する(S1617)。これにより読取ユニット210は、次のS1601の処理で読取可能状態の処理を行うことができるようになる。
図5のシェーディング制御で説明したように、黒シェーディングや白シェーディングで取得した輝度値が正常な値にならない場合もある。白シェーディングで取得した輝度値が正常な値ではない場合(S1616:N)、CPU321は、読取ユニット210のLED203a、203bを消灯し(S1618)、読取センサ211への電力の供給を遮断する(S1619)。その後、CPU321は、再びシェーディング制御を行う。黒シェーディングで取得した輝度値が正常な値ではない場合(S1609:N)、CPU321は、読取センサ211への電力の供給が遮断される(S1619)。その後、CPU321は、再びシェーディング制御を行う。再シェーディング制御を行う際に、CPU321は、シェーディング白板202の直下への読取ユニット210の移動を開始する(S1605)。
なお、再シェーディング制御を行う場合、CPU321は、繰返し回数を確認する(S1620)。繰返し回数が2回未満であれば(S1620:N)、CPU321は、繰返し回数に1加算してから(S1612)、シェーディング制御を行う。繰返し回数が2回であれば(S1620:Y)、CPU321は、画像読取装置1000の故障と判断する。この場合、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取不可」に設定して(S1645)、処理を終了する。
読取ユニット210が読取可能状態である場合(S1601:読取可能)、CPU321は、コントローラ400から読取終了要求が通知されたか否かを確認する(S1630)。読取終了要求が通知されていない場合(S1630:N)、CPU321は、後述するS1760の読取指示を受け付けたか否かを確認する(S1631)。読取指示を受け付けた場合(S1631:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取中」に変更する(S1632)。CPU321は、読取ユニット210により読み取った原稿の画像を表す画像データの画像メモリ329への格納を開始する(S1633)。
CPU321は、読取ユニット210により、要求されたサイズの分だけの画像の読み取りが完了したか否かを判断する(S1634)。読み取りが完了した場合(S1634:Y)、CPU321は、画像メモリ329に格納された画像データをコントローラ400へ転送する(S1635)。転送が完了すると(S1635:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取可能」に設定して(S1636)、S1630の処理に戻る。
読取終了要求が通知されている場合(S1630:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取終了中」に設定する(S1640)。読取ユニット210のLED203a、203bを消灯し(S1641)、読取センサ211への電力の供給を遮断する(S1642)。CPU321は、光学系モータ326により、シェーディング白板202直下への読取ユニット210の移動を開始する(S1643)。読取ユニット210の移動が完了すると(S1644:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取不可」に設定して(S1645)、処理を終了する。
・1枚の原稿の搬送処理
原稿の搬送処理を、図17〜図19を参照して説明する。この処理は、S1508の処理によりADF100が原稿の搬送開始の指示を受け付けることで実行される。この処理は、S1502或いはS1507の処理で読取ページ管理情報が生成された後に実行される。
CPU321は、原稿有無検知センサ11の検知結果により、原稿トレイ30上に原稿が載置されているか否かを確認する(S1701)。原稿が載置されている場合(S1701:Y)、CPU321は、原稿が1枚目であるか否かを確認する(S1702)。1枚目である場合(S1702:Y)、CPU321は、搬送路上に先行する原稿が搬送されていないと判断し、搬送モータ121を駆動開始する(S1703)。CPU321は、給紙を開始するために給紙クラッチ123を接続する(S1705)。
原稿が2枚目以降である場合(S1702:N)、CPU321は、先行して搬送される原稿との紙間が、給紙のために適切な距離を確保されるまで待機する(S1704:N)。紙間が適切な距離を確保されると(S1704:Y)、CPU321は、給紙を開始するために給紙クラッチ123を接続する(S1705)。適切な紙間の距離は、例えば原稿の搬送開始位置から引抜センサ13の検知位置までの距離である。CPU321は、引抜センサ13の検知結果が原稿を検知した状態から検知しない状態に変化することで、原稿の後端が引抜センサ13の検知位置を通過して、適切な距離の紙間が確保されたと判断することができる。CPU321は、原稿の後端が引抜センサ13の検知位置を通過したタイミングから所定時間待機することで、先行する原稿の後端が引抜ローラ3の位置を通過したと判断する。紙間が適切な距離を確保されることで、給紙クラッチ123の接続が先行する原稿へ及ぼす影響を抑制することができる。
給紙クラッチ123の接続により原稿の給送が開始される。搬送路を搬送される原稿は、搬送系センサ120により順次検知される。CPU321は、原稿を検知したセンサにより、搬送中の原稿の搬送路上の位置を検出することができる。分離センサ12を例にして説明する。給送開始後にCPU321は、分離センサ12が原稿を検知するまで所定時間待機する(S1707:N、S1708:N)。所定時間の経過前に分離センサ12が原稿を検知すると(S1707:Y)、CPU321は、次に原稿を検知する引抜センサ13が原稿を検知するまで所定時間待機する(S1709:N、S1710:N)。所定時間が経過しても分離センサ12が原稿を検知しない場合(S1707:N、S1708:Y)、CPU321は、原稿の搬送が正常に行われていないと判断して、原稿の搬送を停止する(S1766)。同様に、所定時間が経過しても引抜センサ13が原稿を検知しない場合(S1709:N、S1710:Y)、CPU321は、原稿の搬送が正常に行われていないと判断して、原稿の搬送を停止する(S1766)。具体的には、CPU321は、搬送モータ121を停止し、且つ給紙クラッチ123を遮断することで、原稿の搬送を停止する。
所定時間の経過前に引抜センサ13が原稿を検知すると(S1709:Y)、CPU321は、原稿が1枚目であるか否かを確認する(S1711)。2枚目以降である場合(S1711:N)、CPU321は、原稿が給紙クラッチ123による原稿の一旦停止位置に到達するまで待機する(S1712:N)。給紙クラッチ123による原稿の一旦停止位置は、引抜ローラ3と搬送ローラ4との間である。原稿が給紙クラッチ123による原稿の一旦停止位置に到達した場合(S1712:Y)、CPU321は、読取ユニット210による画像読取が可能であるか否かを判断する(S1713)。CPU321は、この判断を、例えば画像メモリ329に画像データが保存可能であるか否かにより行う。画像メモリ329は、例えば空き容量が無い場合に画像データが保存不可能であると判断される。
画像読取が可能である場合(S1713:Y)、CPU321は、原稿の搬送を継続して、レジセンサ14が原稿を検知したか否かを判断する(S1717)。画像読取が不可である場合(S1713:N)、CPU321は、給紙クラッチ123を遮断して原稿の給送を停止する(S1714)。CPU321は、給送を停止した状態で、画像読取が可能になるまで待機する(S1715:N)。画像読取が可能になると(S1715:Y)、CPU321は、給紙クラッチ123を接続して原稿の給送を再開する(S1716)。給送の再開後にCPU321は、レジセンサ14が原稿を検知したか否かを判断する(S1717)。
なお、原稿が1枚目の場合(S1711:Y)、CPU321は、読取可能であるかの判断を行わずに原稿の搬送を継続し、レジセンサ14が原稿を検知したか否かを判断する(S1717)。1枚目の原稿の搬送は、給紙クラッチ123により停止させなくとも搬送モータ121により停止させることができる。搬送モータ121による一旦停止位置は、搬送ローラ4とリードローラ5との間に設定される。
原稿長が短い原稿の場合、原稿の先端がレジセンサ14の検知位置に到達するタイミングで原稿の後端が引抜センサ13の検知位置を通過する可能性がある。この場合、原稿の先端がレジセンサ14の検知位置に到達するタイミングで、引抜センサ13の検知結果が、原稿を検知した状態から検知しない状態に変化する。そのために、CPU321は、レジセンサ14が原稿の先端を検知するまでの所定時間の待機中に、次の原稿の有無を原稿有無検知センサ11の検知結果により検知する(S1717:N、S1718:N、S1719)。
図19は、次の原稿の有無の検知処理を表す。CPU321は、既に次の原稿の有無の検知結果をコントローラ400に通知済みであればこの処理を行わない(S1901:Y)。コントローラ400に通知していな場合(S1901:N)、CPU321は、分離センサ12の検知結果が、原稿を検知した状態から検知しない状態に変化したタイミングで(S1902:Y)、原稿トレイ30上の原稿の有無を確認する(S1903)。CPU321は、原稿有無検知センサ11の検知結果により原稿トレイ30上の原稿の有無を確認する。原稿が有る場合(S1903:Y)、CPU321は、コントローラ400に次の原稿が有ることを通知する(S1904)。原稿が無い場合(S1903:N)、CPU321は、コントローラ400に次の原稿が無いことを通知する(S1905)。コントローラ400は、S1904或いはS1905の処理による通知に応じて、S1506の処理における原稿の読取指示を出力するか否かを判断する。次の原稿の有無検知処理は、1枚の原稿の搬送中で複数回行われる。2回目以降は、S1901の処理により以降の処理が行われない。なお、分離センサ12の検知結果が変化しない場合(S1902:N)、CPU321は、この処理を終了する。
レジセンサ14が原稿を検知してから所定時間が経過すると(S1717:Y、S1720:Y)、CPU321は、原稿が搬送ローラ4により十分な距離を搬送されていると判断する。この場合、CPU321は、給紙クラッチ123を遮断する(S1721)。これによりピックアップローラ1が回転を停止する。次の原稿は、原稿トレイ30上で待機することになる。なお、所定時間が経過してもレジセンサ14が原稿を検知しない場合(S1717:N、S1718:Y)、CPU321は、原稿の搬送が正常に行われていないと判断して、原稿の搬送を停止する(S1766)。
給紙クラッチ123の遮断後にCPU321は、原稿が1枚目であるか否かを確認する(S1750)。上記の通り、搬送モータ121による一旦停止位置は、搬送ローラ4とリードローラ5との間に設定される。そのためにCPU321は、原稿が1枚目である場合に(S1750:Y)、原稿を一旦停止位置で停止させる必要があるか否かを判断する。原稿が一旦停止位置に到達するまでの間に(S1751:N)、CPU321は、S1719と同様の処理により、次の原稿の有無を検知する(S1752)。
原稿が一旦停止位置に到達すると(S1751:Y)、CPU321は、S1713の処理と同様に、画像読取が可能であるか否かを判断する(S1753)。原稿が読取ジョブの1枚目であるために、画像メモリ329は、画像データを格納する領域を確保されている。しかし、図16の処理で説明した読取ユニット210の読取準備が終了していない可能性がある。具体的には、S1753の処理のタイミングで読取ユニット210がS1617の処理により「読取可能」の状態に設定されていない場合に、読取ユニット210の読取準備が終了していないと判断される。画像読取が不可である場合(S1753:N)、CPU321は、原稿搬送を停止させるために搬送モータ121を停止する(S1754)。原稿は一旦停止位置に停止する。CPU321は、画像読取が可能になるまで待機する(S1755:N)。画像読取が可能になると(S1755:Y)、CPU321は、再び搬送モータ121を駆動して原稿の搬送を再開する(S1756)。
画像読取が可能である場合(S1753:Y)、搬送停止後に画像読取が可能となった場合、或いは原稿が2枚目以降の場合(S1750:N)、CPU321は、リードセンサ15が原稿を検知するまで所定時間待機する(S1715:N、S1758:N)。この際にもCPU321は、S1719と同様の処理により、次の原稿の有無を検知する(S1759)。なお、S1719、S1752の処理で次原稿の有無を通知した場合は、S1901処理により、次原稿の有無の判断は行われない。リードセンサ15が原稿の先端を検知すると(S1757:Y)、CPU321は、読取ユニット210に対して画像の読取開始を指示する(S1760)。読取ユニット210は、この指示により、原稿から画像を読み取る(図16のS1631:Y、S1632)。なお、所定時間が経過してもリードセンサ15が原稿を検知しない場合(S1757:N、S1758:Y)、CPU321は、原稿の搬送が正常に行われていないと判断して、原稿の搬送を停止する(S1766)。
CPU321は、読取開始の指示の送信後にも原稿を搬送しており、排紙センサ16が原稿を検知するまで所定時間待機する(S1761:N、S1762:N)。この際にもCPU321は、S1719と同様の処理により、次の原稿の有無を検知する(S1763)。所定時間が経過しても排紙センサ16が原稿を検知しない場合(S1761:N、S1762:Y)、CPU321は、原稿の搬送が正常に行われていないと判断して、原稿の搬送を停止する(S1766)。
排紙センサ16が原稿の先端を検知すると(S1761:Y)、CPU321は、原稿の後端が排紙センサ16の検知位置を通過して原稿の排出が完了するまで待機する(S1764:N)。この際にもCPU321は、S1719と同様の処理により、次の原稿の有無を検知する(S1765)。原稿の排出が完了すると(S1764:Y)、CPU321は、ページ管理情報を削除して、1枚の原稿の搬送処理を終了する(S1767)。
以上のような処理により、1枚目の原稿は、搬送モータ121により停止されることで、給紙クラッチ123により停止される位置よりも読取ユニット210の読取位置に近い位置で一時停止することが可能となる。これにより、画像の読取開始を前倒しすることができる。2枚目以降の原稿は、先行する原稿との紙間を保ちつつ、搬送モータ121による停止位置よりも原稿トレイ30側の位置で給紙クラッチ123が遮断されることで搬送を一時停止される。
このように本実施形態の画像読取装置1000は、クラッチやモータを追加することなく原稿が一旦停止される待機位置を読取位置の直前に設定することが可能である。そのために、コストを抑えつつ1枚目の原稿の読取開始タイミングを前倒しすることが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態の画像読取装置1000の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態の画像読取装置1000は、画像の読取周期を一定にするための制御を行う。具体的には、先端が引抜ローラ3まで到達して停止している原稿を、給紙クラッチ123を接続することで搬送再開するタイミングが、紙間だけではなく、先行する原稿の先端がリードセンサ15に検知されたタイミングも用いて決定される。
原稿と原稿を搬送する各ローラとの摩擦状態による給紙間隔の変動や、1枚毎に原稿長がばらついた原稿から画像を読み取ることにより、コントローラ400への画像データの転送タイミングが変動することがある。これは、コントローラ400が画像データを画像形成処理や外部装置へ送信する際の最小処理時間の制限に影響する。コントローラ400で必要な最小処理時間を確保するために、紙間の距離に制約が設けられる。
原稿の先端がリードセンサ15の検知位置に到達してから画像の読み取りが開始されるまでの時間は、読取ジョブを開始するときに決定される読取モードにより決定される。そのために、原稿の先端がリードセンサ15の検知位置に到達するタイミングを一定にすることで、画像の読取周期を一定にすることができる。画像メモリ329が画像データを格納する領域が確保できない場合、給紙クラッチ123が接続されないために、画像の読み取りが開始されない。このような状態は、コントローラ400が読み取り以外の処理負荷が多く、画像メモリ329から画像データの転送を受け付けることができない場合に発生する。
先行する原稿の先端がリードセンサ15の検知されたタイミングも用いて給紙クラッチ123を接続する第2実施形態の処理は、画像読取装置1000の全体制御が図15の第1実施形態の処理と同じである。また、読取ユニット210の制御も図16の第1実施形態の処理と同じである。原稿の搬送処理は、図17、図18の第1実施形態の処理と一部相違する。相違部分について説明する。図22、図23は、原稿の搬送処理を表すフローチャートである。
原稿トレイ30上の原稿の有無を検知して引抜センサ13が原稿を検知するまでの処理は(S2201〜S2209:Y)、図17のS1701〜S1709までの処理と同様である。所定時間の経過前に引抜センサ13が原稿を検知すると(S2209:Y)、CPU321は、原稿が1枚目であるか否かを確認する(S2211)。
原稿が1枚目の場合(S2211:Y)、先行する原稿が無いために、CPU321は、レジセンサ14の検知位置まで継続して原稿を搬送する(S2219)。レジセンサ14が原稿を検知すると(S2219:Y)、CPU321は、以降、リードセンサ15が原稿を検知するまで図17、図18のS1720〜S1757と同様の処理を行う(S2222〜S2257)。リードセンサ15が原稿の先端を検知したタイミングで、CPU321は、次の原稿を給紙するための給紙クラッチ123の接続タイミングを決定する(S2260)。
図24は、給紙クラッチ123の接続タイミングの決定処理の説明図である。画像読取装置1000は、読取ジョブの内容がA4サイズの縦送り原稿(搬送長297[mm])をカラーで読み取る場合に、生産性が50枚/分である。この場合、搬送速度が340[mm/s]であり、搬送中に給紙クラッチ123を遮断して一旦停止を行う場合の停止位置は、リードセンサ15の検知位置から上流側に70[mm]の位置である。
原稿がリードセンサ15の検知位置に到達する周期は1.2秒(=60(秒)/50(枚))=1200ミリ秒である。給紙クラッチ123の接続により原稿が一旦停止位置からリードセンサ15の検知位置に到達するまでの時間は、206ミリ秒(=70[mm]/340[mm/s」)である。そのために、一旦停止している次の原稿の搬送再開のために給紙クラッチ123を接続するタイミングが、リードセンサ15の検知位置に原稿の先端が到達してから994ミリ秒後(=1200ミリ秒−206ミリ秒)であれば、50枚/分の生産性が確保できる。実際には、給紙クラッチ123の接続時の連結待ちや遮断時の断続待ち、50枚/分を保証するために様々な要因による遅延を考慮した上のマージンを確保して、給紙クラッチ123の接続タイミングが決定される。
給紙クラッチ123の接続タイミングを決定したCPU321は、図18のS1760〜S1767の処理と同様に、読取ユニット210に対して画像の読取開始を指示し、読取後の原稿が排出されるとページ管理情報を削除する(S2262〜S2268)。
CPU321は、S2260の処理で決定した給紙クラッチ123の接続タイミングに基づいて、S2212の処理以降で、2枚目以降の原稿に対する搬送の再開タイミングを制御する。引抜センサ13が原稿を検知し(S2209:Y)、原稿が2枚目以降である場合(S2211:N)、CPU321は、給紙クラッチ123による一旦停止位置に原稿が到達するまで待機する(S2212)。原稿が一旦停止位置に到達した時点(S2212:Y)で、CPU321は、先行する原稿がリードセンサ15に検知されることでS2260の処理で決定した給紙クラッチ123の接続タイミングに達しているか否かを判断する(S2213)。
先行する原稿との間で決定される給紙クラッチ123の接続タイミングは、画像読取装置1000の安定した生産性のために決定される。S2213の処理の時点で給紙クラッチ123の接続タイミングに達していなければ(S2213:N)、CPU321は、必要な紙間が確保されていないと判断して、給紙クラッチ123を遮断する(S2215)。CPU321は、給紙クラッチ123を遮断した状態で引き続き給紙クラッチ123の接続タイミングに達しているかを判断する(S2216)。給紙クラッチ123の接続タイミングに達すると(S2216:Y)、CPU321は、読取ユニット210による画像読取が可能であるか否かを判断する(S2217)。この処理は、図17のS1713と同様の処理である。画像読取が可能になると(S2217:Y)、CPU321は、給紙クラッチ123を接続する(S2218)。その後、CPU321は、S2219の処理を行う。上記の具体的な数値により説明すると、先行の原稿でのS2260のタイミングから994ミリ秒経過した以降に、後続の原稿の一旦停止からの搬送が可能になる。
以上のように第2実施形態の画像読取装置1000は、リードセンサ15が原稿を検知したタイミングから給紙クラッチ123による一旦停止位置からの搬送の再開のタイミングを決定する。これにより、原稿の搬送状態のばらつきにより原稿の間隔(紙間)が狭くなることを防止することができる。よって、画像の読取周期が安定して、コントローラ400への画像データの転送周期も安定する。そのために、コントローラ400も含めたシステム全体としての生産性も安定する。
(第3実施形態)
第3実施形態の画像読取装置1000の構成は、第1実施形態と同様である。第3実施形態の画像読取装置1000は、画像の読取動作を長時間連続して行うことで、読取ユニット210の構成部品の温度特性の変化が画質に影響する可能性がある。そのため、読取ジョブ中の原稿の枚数が所定数を超えた場合に、シェーディング制御を再度行う必要がある。この処理は、例えば給紙中に原稿束Sの一番下に原稿を新たに追加するなどで、原稿トレイ30の最大積載枚数を越えた枚数の原稿から画像を読み取る際に必要となる。具体的には、原稿トレイ30の最大積載枚数100枚に対して、連続して読み取った原稿の枚数が100枚を越えた時点で、シェーディング制御を再度行う必要がある。以降、200枚、300枚…と100の倍数毎にシェーディング制御が行われる。100枚毎に行われるシェーディング制御を「再シェーディング」と呼ぶ。
原稿の連続読み取り中には読取ユニット210は、流し読みガラス201直下の読取位置にある。再シェーディングを行うために、読取ユニット210は、シェーディング白板202の直下に移動する必要がある。原稿の搬送についても、再シェーディングが完了するまでは画像読取ができないために、搬送路に原稿を停止させておく必要がある。そこで原稿は、一律に給紙クラッチ123による停止ではなく、搬送モータ121の停止により適切な位置に停止できる場合には、搬送モータ121により搬送が停止される。
第1実施形態のように1枚目の原稿に対しては、図13で説明したように、比較的自由に停止位置が設定される。しかし再シェーディング時には、先行する原稿が存在するために、先行する原稿の画像が読取中であれば搬送を停止することができない。図25は、搬送モータ121による一旦停止位置を例示する。このような停止位置では、片面から画像を読み取る場合であれば問題ないが、両面から画像を読み取る場合に第2面の読取時に原稿の搬送が停止される。よって、両面読取ジョブ中での再シェーディングを行う場合、原稿の間隔が狭ければ、第2面の画像を読み取る場合の搬送停止を回避するために、給紙クラッチ123による搬送の停止を行う必要がある。
第3実施形態の処理は、画像読取装置1000の全体制御が図15の第1実施形態の処理と同じである。読取ユニット210の制御は、再シェーディングを行う部分で、図16の第1実施形態の処理と一部相違する。原稿の搬送処理は、再シェーディングを行う部分で、図17、図18の第1実施形態の処理と一部相違する。相違部分について説明する。
図26は、読取ユニット210による画像読取処理を表すフローチャートである。読取準備の処理から読取ユニット210の状態を「読取可能」に設定するまでの処理は(S2601〜S2617)、図16のS1601〜S1617の処理と同様である。
CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取可能」に設定すると(S2617)、今回実行したシェーディング制御が再シェーディングであるか否かを判断する(S2618)。再シェーディングである場合(S2618:Y)、CPU321は、再シェーディングの実行可否を判断するための再シェーディングカウンタを「0」にクリアして(S2619)、S2633の処理を行う。再シェーディングではない場合(S2618:N)、CPU321は、S2601の処理に戻る。
読取ユニット210の状態が「読取可能」である場合(S2601:Y)、CPU321は、ジョブ開始時のシェーディング制御が正常に終了したと判断する。この場合、CPU321は、再シェーディングカウンタを「0」にクリアする(S2630)。CPU321は、コントローラ400から読取終了要求が通知されたか否かを確認する(S2631)。読取終了要求が通知されていない場合(S2631:N)、CPU321は、読取準備要求を読取ユニット210へ送信したか否かを確認する(S2632)。読取準備要求を送信した場合(S2632:Y)、CPU321は、再シェーディングのためにS2603以降の処理を行う。
読取準備要求を送信していない場合(S2632:N)、CPU321は、S1760の読取指示を受け付けたか否かを確認する(S2633)。読取指示を受け付けた場合(S2633:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取中」に変更する(S2634)。CPU321は、再シェーディングカウンタに1加算する(S2635)。再シェーディングカウンタは、シェーディング制御後に読み取った原稿の枚数を表す。
CPU321は、読取ユニット210により読み取った原稿の画像を表す画像データの画像メモリ329への格納を開始する(S2636)。CPU321は、読取ユニット210により、要求されたサイズの分だけの画像の読み取りが完了したか否かを判断する(S2637)。読み取りが完了した場合(S2637:Y)、CPU321は、画像メモリ329に格納された画像データをコントローラ400へ転送する(S2638)。転送が完了すると(S2638:Y)、CPU321は、再シェーディングカウンタの値により、再シェーディングを行うか否かを確認する(S2639)。再シェーディングを行う場合(S2639:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取準備予約中」に設定して(S2641)、S2631の処理に戻る。CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取可能」に設定して(S2640)、S2631の処理に戻る。
このように、画像読取装置1000は、再シェーディングカウンタを追加し、読取準備要求を送信した時点で一連の黒シェーディング及び白シェーディングを再度行うことで、再シェーディングを行っている。再シェーディングカウンタにより読み取った原稿の枚数が確認される。再シェーディングカウンタが所定値(例えば100)を超えると再シェーディングが行われる。
読取終了要求が通知されている場合(S2631:Y)、CPU321は、読取ユニット210の状態を「読取終了中」に設定し、LED203a、203bを消灯し、読取ユニット210への電力の供給を遮断する(S2650〜S2655)。また、CPU321は、シェーディング白板202直下へ読取ユニット210を移動させ、読取ユニット210の状態を「読取不可」に設定して(S2653〜S2655)、処理を終了する。S2650〜S2655の処理は、図16のS1640〜S1642の処理と同様である。
原稿の搬送処理の第1実施形態の処理との相違部分について説明する。図27、図28は、原稿の搬送処理を表すフローチャートである。第3実施形態では、再シェーディングカウンタを参照して読取準備要求を送信する。
原稿トレイ30上の原稿の有無を検知して引抜センサ13が原稿を検知するまでの処理は(S2701〜S2709:Y)、図17のS1701〜S1709までの処理と同様である。所定時間の経過前に引抜センサ13が原稿を検知すると(S2709:Y)、CPU321は、原稿が1枚目であるか否かを確認する(S2711)。
原稿が1枚目の場合(S2711:Y)、CPU321は、先行する原稿がないために、レジセンサ14が原稿を検知するまで搬送を継続する(S2720)。原稿が2枚目以降である場合(S2711:N)、CPU321は、原稿が給紙クラッチ123の一旦停止位置に到達するまで待機する(S2712)。原稿が給紙クラッチ123による原稿の一旦停止位置に到達した場合(S2712:Y)、S2639と同様に、再シェーディングカウンタの値により再シェーディングを行うか否かを確認する(S2713)。
再シェーディングを行う場合(S2713:Y)、CPU321は、停止方法が給紙クラッチ123による搬送停止であるかを確認する(S2714)。図25で説明したように、先行する原稿の位置が搬送モータ121による停止が可能な位置であるか否かの判断と、先行する原稿との紙間が十分であるか否かにより、停止方法が決定される。先行する原稿の位置が搬送モータ121による停止が可能な位置であり且つ先行する原稿との紙間が十分である場合には、停止方法が搬送モータ121による搬送停止となる。先行する原稿との紙間が十分ではない場合には、停止方法が給紙クラッチ123による搬送停止となる。
搬送モータ121による搬送停止の場合(S2714:N)、CPU321は、給紙クラッチ123による搬送停止を行わないために、S2720の処理を行う。給紙クラッチ123による搬送停止の場合(S2714:Y)、CPU321は、すぐに給紙クラッチ123を遮断し(S2715)、読取ユニット210に対して読取準備要求を指示する(S2716)。
CPU321は、読取ユニット210の状態が「読取可能」になるまで待機する(S2717)。S2617の処理で再シェーディングが完了した時点で、読取ユニット210の状態が「読取可能」になる。先行する原稿の画像を表す画像データのコントローラ400への転送が完了して画像メモリ329の空き容量の確保も可能であれば(S2717:Y)、CPU321は、給紙クラッチ123が再度接続する(S2718)。
再シェーディングを行わない場合(S2713:N)、CPU321は、S1713の処理と同様に、読取可能であるか否かを判断する(S2719)。読取可能ではない場合(S2719:N)、CPU321は、給紙クラッチ123を遮断して(S2715)、S2716以降の処理を行う。読取可能ではない場合(S2719:N)、CPU321は、S2720の処理を行う。
レジセンサ14による原稿の検知から給紙クラッチの遮断までの処理(S2720〜S2724)は、図17のS1717〜S1721の処理と同様である。その後、CPU321は、原稿が1枚目であるか否かを判断する(S2750)。1枚目の場合(S2750:Y)、CPU321は、図17のS1751〜S1756までと同様の処理を行う(S2751〜S2756)。
2枚目以降の場合(S2750:N)、CPU321は、再シェーディングカウンタの値に基づいて、再シェーディングを行うか否かを確認する(S2757)。再シェーディングを行う場合(S2757:Y)、CPU321は、原稿が一旦停止位置に到達すると(S2758:Y)、搬送モータ121を停止し(S2760)、読取ユニット210へ読取準備要求を指示する(S2761)。ここで、すでに給紙クラッチ123による停止で再シェーディングが実行済みの場合、再シェーディング完了時のS2619の処理により再シェーディングカウンタがクリアされている。そのために、この場合、CPU321は、再シェーディングを行わないと判断する(S2757:N)。
読取ユニット210へ読取準備要求を指示した後に、CPU321は、読取ユニット210の状態が読取可能になるまで待機する(S2762)。S2761の処理により読取準備要求に応じて実行された再シェーディングが完了した時点で、読取ユニット210の状態は読取可能になる。読取ユニット210の状態が読取可能になると(S2762:Y)、CPU321は、搬送モータ121を再駆動する(S2763)。
この後、CPU321は、リードセンサ15による原稿の検知から原稿の排出、ページ管理情報の削除までの処理(S2764〜S2774)を、図17のS1757〜S1767の処理と同様に行う。以上により、原稿の搬送処理が終了する。
このような処理により、再シェーディングを行う場合であっても、原稿の停止位置を読取位置の近傍とすることができる。そのために、再シェーディングのような時間がかかる処理を行う場合であっても、その後の画像読取結果の出力開始タイミングを改善することができる。
以上の第1〜第3実施形態では、読取ユニット210により画像を読み取る場合について説明したが、読取ユニット110についても同様の処理を行うことで同様の効果を奏することができる。このように画像読取装置1000は、原稿の搬送の一旦停止を、読取ジョブの1枚目の原稿は搬送モータ121の駆動停止により行い、2枚目以降の原稿は給紙クラッチ123の遮断により行う。これによりクラッチの追加を行わずに、原稿の待機位置を読取位置の直前に確保することが可能となる。そのために、コストを抑制しつつ、1枚目の原稿の読取開始のタイミングを前倒しすることが可能となる。

Claims (10)

  1. 原稿が載置される原稿トレイと、
    前記原稿トレイに載置された前記原稿を搬送路に搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段により搬送されてきた前記原稿を前記搬送路に搬送する第2搬送手段と、
    前記第2搬送手段を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段による駆動力を前記第1搬送手段に伝達する駆動力伝達手段と、
    前記第2搬送手段より前記搬送路を搬送される前記原稿から画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段の状態に応じて前記駆動手段と前記駆動力伝達手段との動作を制御することで、前記原稿を前記搬送路で停止させる制御手段と、を備えており、
    前記駆動手段により前記原稿を停止させる第2位置は、前記駆動力伝達手段により前記原稿を停止させる第1位置よりも前記読取手段による画像の読取位置に近いことを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記制御手段は、1枚目の原稿については前記第2位置に停止させ、2枚目以降の原稿については前記第1位置に停止させることを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、2枚目以降の原稿が前記第1位置に到達したときに前記読取手段の状態を確認して該原稿を前記第1位置に停止させるか否かを決定し、1枚目の原稿が前記第2位置に到達したときに前記読取手段の状態を確認して該原稿を前記第2位置に停止させるか否かを決定することを特徴とする、
    請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記駆動力伝達手段により前記第1搬送手段への駆動力の伝達を遮断することで、前記第1搬送手段による前記原稿の搬送を停止させ、前記駆動手段の動作を停止することで、前記第2搬送手段による前記原稿の搬送を停止させることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記読取手段の状態が画像を読取不可であれば前記原稿を前記第1位置あるいは前記第2位置に停止させ、前記読取手段の状態が画像を読取可能になると、前記駆動手段と前記駆動力伝達手段とに、停止させた前記原稿の搬送を再開させることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、前記読取手段のシェーディング制御を行う間に前記読取手段の状態を前記読取不可に設定し、前記シェーディング制御が終了すると前記読取手段の状態を前記読取可能に設定することを特徴とする、
    請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記読取手段が所定数を超えた枚数の原稿から連続して画像を読み取った場合に、原稿を前記第1位置に停止させて前記シェーディング制御を行うことを特徴とする、
    請求項6記載の画像読取装置。
  8. 前記制御手段は、2枚目以降の原稿の前記原稿トレイからの給紙を、先行する原稿が前記第1搬送手段を通過するまで待機してから開始することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1項記載の画像読取装置。
  9. 前記第1位置よりも前記読取手段による画像の読取位置に近い位置に、前記原稿を検知する検知手段が設けられており、
    前記制御手段は、前記検知手段が前記原稿を検知したことに基づいて、前記読取手段に画像の読み取りを開始させるとともに、前記駆動力伝達手段に、前記第1位置に停止させた前記原稿の搬送を再開させることを特徴とする、
    請求項8記載の画像読取装置。
  10. 前記第1搬送手段は、前記原稿トレイから前記原稿を前記搬送路に給紙して前記第2搬送手段へ搬送し、
    前記第2搬送手段は、前記第1搬送手段により搬送されてきた前記原稿を前記読取手段による画像の読取位置を通過させることを特徴とする、
    請求項1〜9のいずれか1項記載の画像読取装置。
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