JP2005345179A - 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム - Google Patents

光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005345179A
JP2005345179A JP2004163025A JP2004163025A JP2005345179A JP 2005345179 A JP2005345179 A JP 2005345179A JP 2004163025 A JP2004163025 A JP 2004163025A JP 2004163025 A JP2004163025 A JP 2004163025A JP 2005345179 A JP2005345179 A JP 2005345179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
displacement
deformation
fiber cable
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004163025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4105123B2 (ja
Inventor
Hiroshi Chikahisa
博志 近久
Kaoru Kobayashi
薫 小林
Kazunobu Matsumoto
和伸 松元
Masayuki Tsutsui
雅行 筒井
Koju Kumagai
幸樹 熊谷
Tomomoto Shiotani
智基 塩谷
Toshiro Abo
寿郎 阿保
Hiroo Matsuda
浩朗 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tobishima Corp
Original Assignee
Tobishima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tobishima Corp filed Critical Tobishima Corp
Priority to JP2004163025A priority Critical patent/JP4105123B2/ja
Publication of JP2005345179A publication Critical patent/JP2005345179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105123B2 publication Critical patent/JP4105123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 本発明は、通線状護岸構造物に一般に出回っている信用の光ファイバセンサを汎用して、護岸構造物の相対変位・変状発生の有無とその発生位置を検知し、その相対変位を測定しうると共に、その変位量をも精度よく検知することが出来、また、測定装置が安価に提供でき、かつその取り付けも簡単に行える光ファイバケーブルを使用した構造物変位・変状検知システムを提供することを目的とするものである。
【解決手段】 本発明は、光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システムであり、検知対象物に敷設された光ファイバケーブルと変位・変状センシング装置と変位・変状管理装置とを備え、変位・変状センシング装置は、少なくとも2以上の係止部とループ部を形成したセンシング部とケーブル案内部と検出信号とを有し、変位・変状管理装置は、光強度測定装置又はOTDR測定装置を有する、ことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光強度測定装置40又はOTDRすなわちOptical
Time Domain Reflectometer方法に基づいて光ファイバケーブルの損失を検出するOTDR装置を使用し、建築土木工事等に関連して光ファイバセンサを敷設した例えば線状構造物の不等沈下及び施工継ぎ目などにおける変位・変状を測定検知する光ファイバセンサを使用した構造物変位・変状検知システムに関するものである。
ここで、前記センシング箇所が1箇所の場合は光強度測定装置が、センシング箇所が複数箇所の場合はOTDR装置が使用できる。
従来、例えば線状構造物の不等沈下測定や変位・変状検知手段としては、目視による構造物の変位・変状観察、水準器による水準測量、また電気式変位計などによる相対変位計測等の方法が知られている。
しかしながら、前記従来の検知、計測方法ではそのほとんどが直接現地に赴く必要があり、しかも波浪・塩水等悪環境下において、安定した検知、計測を長期的に行うことはきわめて困難なことであった。
また、測定装置、すなわちいわゆるBOTDRやFBG方式の様に光ファイバセンサを用いた測定装置もすでに提案されているが、これらの装置では、センシングに温度依存性があり、温度変化による変動を補正しなければ正確な測定結果が得られないとの課題があった。
さらに、前記の測定装置あるいはセンサはそれら自体も非常に高価なものであり、かつ装置自体の構造も複雑になっており、それによりセンサの取り付けも面倒であるとの課題があった。
一方で、海洋軟弱地盤上の埋め立て護岸工事などでは、護岸建設中及び埋め立て途中段階の荷重増加に伴う基礎地盤の不等沈下やすべり面の発生が原因となり、護岸構造物の不等沈下や施工継ぎ目の目開きなど護岸機能を損なう変位・変状が発生する場合がある。
従って海洋護岸構造物などの線状構造物を軟弱地盤上に構築し埋め立てや盛土を行う場合には、構築が完成した護岸構造物の不等沈下や施工継ぎ目の変動変状をリアルタイムに検知、計測し、その原因に対し迅速かつ効果的な対策を講じる必要がある。
また、従来では光ファイバケーブルをドラムなどに巻き付け、該ドラムを上方から押圧して、ドラムの変形に伴って変形する光ファイバケーブルの損失を検出し、変位量を測定する装置も提案されているが、ドラムの変形が必ず一定の変形になるとは限らず、もって精度よく測定することが困難との課題があった。
特開平11−37717号公報
本発明は、前記従来の課題に鑑みて創案されたものであり、例えば線状護岸構造物に一般に出回っている通信用の光ファイバセンサを汎用してあらかじめ敷設しておき、埋め立て途中及び埋め立て完了後における護岸構造物の相対変位・変状発生の有無とその発生位置を、長距離にわたって連続的に検知し、その相対変位を測定しうると共に、その変位量をも精度よく検知することが出来る光ファイバケーブルを使用した構造物変位・変状検知システムを提供することを目的とするものである。
また、測定装置が安価に提供でき、かつその取り付けも簡単に行える光ファイバケーブルを使用した構造物変位・変状検知システムを提供することを目的とするものである。
本発明による光ファイバケーブルを使用した構造物変位・変状検知システムは、
検知対象物に敷設された光ファイバケーブルと、
前記敷設された光ファイバケーブル間で、検知対象物の検知すべき箇所に対応して設けられた変位・変状センシング装置と、
前記変位・変状センシング装置からの検知内容を受信し、管理保持する変位・変状管理装置と、
を備え、
前記変位・変状センシング装置は、
検知対象物につき予想される変位・変状箇所を境にして、該検知対象物の両面側に設けられた少なくとも2以上の係止部と、
前記係止部間に設置され、24mm以下で円状のループ部形成を保持できる剛性の光ファイバケーブルを使用し、24mm以下の径としたループ部を形成したセンシング部と、
前記ループ部を形成する光ファイバケーブル交差部に設けられ、該光ファイバケーブルの軸方向進退摺動を可能として円状ループ部径の大きさを変更自在としうるよう設けられたケーブル案内部と、
前記光ファイバケーブル内を伝播する検出信号と、
を有し、
前記変位・変状管理装置は、
前記検出信号を測定する光強度測定装置又はOTDR測定装置を有する、
ことを特徴とし、
または、
前記ケーブル案内部は、係止部間に架設された光ファイバーケーブル保持部材と、該光ファイバケーブル保持部材に光ファイバケーブルを保持させるループ状保持具と、前記ループ部を形成する光ファイバケーブル交差部に設けられ、該光ファイバケーブルの軸方向進退摺動を可能として円状ループ部径の大きさを変更自在としうるよう設けられたループ案内具と、を備えたことを特徴とし、
または、
前記光ファイバケーブルはコア、コアを被覆するクラッド及びクラッドを被覆するプラスチック材からなる保護層とを有する光ファイバ心線と該光ファイバ心線を被覆する高抗張力プラスチック繊維からなるテンションメンバとテンションメンバを被覆するポリ塩化ビニルからなるシースとを備え、断面円状に形成されてなることを特徴とし、
または、
検知対象物に敷設された光ファイバケーブルと、
前記敷設された光ファイバケーブル間で、検知対象物の検知すべき箇所に対応して設けられた変位・変状センシング装置と、
前記変位・変状センシング装置からの検知内容を受信し、管理保持する変位・変状管理装置と、
を備え、
前記変位・変状センシング装置は、
検知対象物につき予想される変位・変状箇所を境にして、該検知対象物の一面側に設けられた固定突起部と、
検知対象物の他面側に設けられ、径が24mm以下の円柱状巻き付け部を外側面に有する回転型突起部と、
固定突起部には光ファイバケーブルの一端が係止固定され、他端側は予想される変位・変状箇所を跨いで前記円柱状巻き付け部に複数回以上巻き付けて形成されたセンシング部と、
前記回転型突起部に常時回転力を付加し、突起部間に架設された光ファイバケーブルに引張力を与える回転力付加部と、
前記光ファイバケーブル内を伝播する検出信号と、
を有し、
前記変位・変状管理装置は、
前記検出信号を測定する光強度測定装置又はOTDR測定装置を有する、
ことを特徴とし、
または、
前記検出信号は、検知対象物の変位・変状箇所を検知する信号である、ことを特徴とし、
または、
前記検出信号は、検知対象物の変位・変状箇所における変位量を検知する信号である、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、例えば線状護岸構造物に一般に出回っている通信用の光ファイバセンサを汎用してあらかじめ敷設しておき、埋め立て途中及び埋め立て完了後における護岸構造物の相対変位・変状発生の有無とその発生位置を、長距離にわたって連続的に検知し、その相対変位を測定しうると共に、その変位量をも精度よく検知出来、測定装置も安価に提供でき、かつその取り付けも簡単に行えるとの優れた効果を奏する。
以下、本発明を図に示す実施の形態に基づいて説明する。
まず、光ファイバケーブルの曲率と曲率に伴う曲げ損失の関係について説明する。
光ファイバケーブルの曲率と光損失の関係につき、以下のような関係が認識された。
すなわち、光ファイバケーブルで形成したループ部が、内径D(D=2×r、r:半径)の円形の輪を形成していると仮定すると、該内径Dと光損失の間には式(1.1)、(1.2)の関係が認められる。

D≧D0 の場合、ここで、D0 を24mm以下とする。
Lb=0.0 式(1.1)
D<D0 の場合、
Lb=f(D0−D)=f(ΔD) 式(1.2)
ここで、D:光ファイバループの内径
0:曲げによる光損失が発生しはじめる内径
Lb:曲げによる光損失
f(ΔD):実験データから得られるループ内径と光損失の関係を表す関数。
上記の式から理解されるように、Dが24mmを超えるものであると、曲げによる光損失は生じない。しかし、Dが24mm以下であると、曲げによる光損失が生じ、上記の式(1.2)が得られた。
尚、式(1.2)は実験結果から得られる実験式であり、理論式ではない。

一方、光ファイバケーブルで形成されるループ部が円形の輪状をなすと仮定したので、継ぎ目(変位・変状箇所)で発生する変位Yと内径Dには以下の関係が成り立つ。
ΔD=D0−D 式(2.1)
Y=πD0−πD =π(D0−D)
式(2.2)
= π・ΔD 式(2.3)
ここで、D:継ぎ目に変位が発生した時点でのループ内径
ΔD:初期状態D0からのループ内径の変化量
ところで、図6はSM型石英ファイバケーブル(日立電線製、高抗張力プラスチック繊維補強、仕上がり外径:2.8mm)での光損失Lbと継ぎ目変位量Yとの関係について実験したデータを示したものであり、このデータから以下の関係式(3.1)が求められる。

Lb=0.0645Y2 +1.7754Y 式(3.1)

さらに、継ぎ目変位量Yとループ内径Dの変化量ΔDには、式(2.3)の関係があるため、式(3.1)に代入して次式が得られるものとなる。

Lb=0.0645(πΔD)2 +1.7754πΔD =f(ΔD) 式(3.2)
ただし、D<D0 の場合 ここで、D0は24mm以下とする。

このように、ループ部の内径が24mm以下であると、曲げによる光損失はほぼ継ぎ目の変位量の二次関数で近似できることが確認されたのである。
しかして、本発明はこの光ファイバケーブルを円形の輪状にループ部を形成したとき、その径が24mm以下のときに生ずる変位量と光損失の関係に着目したものである。
ところで、図5には、埋め立て土1を囲むようにして護岸構造物2が立設され、該護岸構造物2に光ファイバケーブル3が閉路状態に設置されている状態が示されている。
そして、本発明による変位・変状センシング装置4が所定間隔をおいて数十カ所に設置されている。
すなわち、図5はいわゆる擁壁状のコンクリート構造物が線状に構築されている海洋護岸構造物2における設置状況と地盤変形に伴う変位・変状の発生概念図を示したものである。
この状態から光ファイバケーブル3に光パルス発信装置5より発信された光パルスが光ファイバケーブル3に入射され、その反射光(レーリー散乱光)の状態を検知して護岸構造物2の継ぎ目の状態などがセンシングされ、モニタリングされる。
ここで、図5に示すように、所定の箇所Zで光ファイバケーブル3が切断したときにおいても敷設してある光ファイバケーブル3の全長にわたってセンシング及びモニタリングすることが出来る。
すなわち2カ所の光チャンネルセレクタ6に接続されている双方の光ファイバケーブル3から光パルスを入射してその反射光(レーリー散乱光)を検出すれば前記切断箇所までの状態が双方の反射光によって検知することが出来ることとなる。
尚、図5において符号7は制御用及び監視用パソコンを示し、前述した光チャンネルセレクタ6、光パルス発信装置5及びOTDR測定装置8と共に変位・変状管理装置9が形成されている。
前記変位・変状センシング装置4で検知された検出信号は例えば遠隔の管理事務所内に存する変位・変状管理装置9に送出され、該変位・変状管理装置9内のOTDR測定装置8により前記検出信号が解析されて護岸構造物躯体の変位・変状の発生有無とその発生位置が検出される。
OTDR測定装置8による検知につき簡単に説明すると、OTDR測定装置8とは、光ファイバケーブル3の片端から光パルスを入射して、光ファイバケーブル3の長さ方向の各位置で発生した散乱光のうちで入射端側に戻ってくる反射光(レーリー散乱光)の特性を解析するための測定装置である。
OTDR測定装置8は、敷設された光ファイバケーブル3にかかる張力とその張力の発生している位置を、光ファイバケーブル3の一方の端から計測し、断線や過度の屈曲による事故を防止するために使用されてきた経緯があるが、本発明では該OTDR測定装置8を使用し、敷設した光ファイバケーブル3の過度屈曲、断線を検知し、その検知位置から建造物等の歪み等変位・変状箇所の検出を行うのである。
実施手順は、まず検知対象物である護岸構造物躯体に光ファイバケーブル3を閉路状態にして敷設する。
次に、一定の間隔あるいは任意の間隔で護岸構造物躯体の施工継ぎ目11等に変位・変状センシング装置4を設置し、その変位・変状センシング装置4内に光ファイバケーブル3をいわゆる一筆書き状に配置する。
尚、護岸構造物躯体等検知対象物10が複数ある場合には、変位・変状センシング装置4をその個数に応じて敷設すればよい。
光ファイバケーブル3及び変位センシング装置4の設置完了後、遠隔地に設けられた場所での変位・変状管理装置9により光ファイバケーブル3からの検出信号の検知を行う。
しかして、前記管理事務所内の変位・変状管理装置9では、対象領域内の構造物の不等沈下やはらみ出しなどの変状発生位置とその変位の増減を一元的にモニタリングすることも出来るものとなる。
ここで、本発明の第1実施例では、検知対象物10である護岸構造物の躯体に敷設された光ファイバケーブル3と、前記敷設された光ファイバケーブル3の間で、護岸構造物の躯体間の検知すべき箇所である継ぎ目11に対応して設けられた変位・変状センシング装置4と、前記変位・変状センシング装置4からの検知内容を受信し、管理保持する変位・変状管理装置9とを備えて構成されている。
次に本発明による変位・変状センシング装置4の構成を図1を参照して説明する。
図1から理解されるように、検知対象物10の継ぎ目11すなわち、予想される変位・変状箇所を境にして、当該検知対象物10の両面側に係止部12、13が形成されている。この係止部12、13の構成については何ら限定されず、検知対象物10にねじ等で固定するタイプのものであってもいいし、接着剤により接着させたものであっても構わない。
また、両係止部12、13共に、円柱状に形成されたもので、その径が30mm以上のものが好ましいものである。係止部12、13に係止される光ファイバケーブル3の光損失がこの箇所で生じさせたくないためである。
しかして、両係止部12、13間には24mm以下の正円リング状にしたループ部14が1本の光ファイバケーブル3によって形成されている。
すなわち、一方側の係止部12から延出された光ファイバケーブル3は継ぎ目11を通過し、他方側の係止部13が取り付けられている他面側の検知対象物10まで延び、その箇所で折り返して24mm以下の正円リング状にしたループ部14を形成すると共に、該ループ部14の基部15、すなわち検知対象物10の表面側で1本の光ファイバケーブル3を交差させ、他方側の係止部13に係止されている。
そして、1本の光ファイバケーブル3が交差する交差部には光ファイバケーブル3の軸方向進退摺動を可能としてループ部径自体の大きさを24mm前後で変更自在としうるケーブル案内部16が設けられている。
従って、継ぎ目11が大きくなれば係止部12、13間の幅が広がるために、光ファイバケーブル3が各々両係止部12、13側に引っ張られ、その結果これによりループ部の径が24mmよりさらに小径となる。
すると、前記の式や実験データに示したように、光損失の値が大きくなる。
ここで、光ファイバケーブル3は、図6から理解されるように、その断面をみると内部の構造は多種多様となっている。しかして本発明で使用される光ファイバケーブル3は24mm以下のループ部形成を保持できる剛性を有することが必要とされている。
そのため、図6に示してあるもののうち、断面形状が円形のものを使用するのが好ましいものとされる。
ここで、前記光ファイバケーブル3はコア30、コア30を被覆するクラッド31及びクラッド31を被覆するプラスチック材からなる保護層33とを有する光ファイバ心線34と該光ファイバ心線34を被覆する高抗張力プラスチック繊維からなるテンションメンバ35とテンションメンバ35を被覆するポリ塩化ビニルからなるシース36とを備え、断面円状に形成されている。
このような光ファイバケーブル3であれば、24mm以下の正円リング状にしたループ部14を形成すると共に、長時間保持できる剛性を有する。
図2及び図3に実施例2を示す。
この実施例においても、検知対象物10の継ぎ目11すなわち、予想される変位・変状箇所を境にして、当該検知対象物10の両面側に係止部12、13を形成する。
そして、この係止部12、13の構成についても何ら限定されず、検知対象物10にねじ等で固定するタイプのものであってもいいし、接着剤により接着させたものであっても構わない。
しかして、両係止部12、13間には24mm以下の正円リング状にしたループ部14が1本の光ファイバケーブル3によって形成されている。
すなわち、一方側の係止部12から延出された光ファイバケーブル3は継ぎ目11を通過し、他方側の係止部13が取り付けられている他面側の検知対象物10まで延び、その箇所で折り返して24mm以下の正円リング状にしたループ部14を形成すると共に、該ループ部14の基部15、すなわち検知対象物10の表面側で1本の光ファイバケーブル3を交差させ、他方側の係止部13に係止されている。
そして、この光ファイバケーブル3は係止部12、13間に架設された光ファイバケーブル保持部材37によって下側に垂れないよう保持される。
すなわち、例えば高延性を有するピアノ線等の線材で形成された光ファイバケーブル保持部材37にループ状の保持具38・・・を用いて光ファイバケーブル3を直線状に沿わせているのである。
さらに、1本の光ファイバケーブル3が交差する交差部(基部15)に光ファイバケーブル3の軸方向進退摺動を可能としてループ部径自体の大きさを24mm前後で変更自在とすると共に、光ファイバケーブル保持部37に光ファイバケーブル3を保持させるループ案内具39が設けられている。
これにより、光ファイバケーブル3の軸方向進退摺動をスムーズに行え、しかもループ部の円を正円状にしうる。
このループ部が正円に近ければ近いほど正確な光損失データが得られる。
そして、継ぎ目11が大きくなれば係止部12、13間の幅が広がるために、光ファイバケーブル3が各々両係止部12、13側に引っ張られ、その結果これによりループ部の径が24mmよりさらに小径となる。
すると、前記の式や実験データに示したように、光損失の値が大きくなる。
ここで、光ファイバケーブル3は、図6から理解されるように、その断面をみると内部の構造は多種多様となっている。しかして本発明で使用される光ファイバケーブル3は24mm以下のループ部形成を保持できる剛性を有することが必要とされている。
図4に本発明による第3実施例を示す。当該第3実施例では径が24mm以下をなす円柱状巻き付け部17に光ファイバケーブル3を少なくとも2巻き以上巻き付けて光損失の測定精度を向上させ、ひいては継ぎ目11などの変位量の測定精度をも向上させたものである。
検知対象物10の継ぎ目11すなわち、予想される変位・変状箇所を境にして、当該検知対象物10の両面側に固定突起部18及び回転型突起部19が形成されている。
しかして、この固定突起部18及び回転型突起部19の構成について本発明では何ら限定されておらず、検知対象物10にねじなどで固定するタイプのものであってもいいし、接着剤により接着させたものであっても構わない。
しかして、光ファイバケーブル3の一端をこの固定突起部18に係止
させ、この固定突起部18から延出された光ファイバケーブル3は継ぎ目11を通過し、回転型突起部19が取り付けられている他面側の検知対象物10まで延び、24mm以下の径からなる回転型突起部19の円柱状巻き付け部17に3回巻き付けられている。
そしてその巻き付け後の光ファイバケーブル延長部分は回転型突起部19の先端側に設けられた約30mm程度の径をなし、光り損失が起こらない箇所で固定される。
尚、この回転型突起部19は検知対象物10から突出させて形成された回転軸部20に回転型突起部本体21基部に設けた凹部が被嵌し、回転型突起部本体21が自在に回転できるように構成されている。
さらに、固定突起部18と回転型突起部20間の光ファイバケーブル3が弛まないように回転型突起部本体21には図2に示す矢印Aの方向へ付勢力が回転力付加部22によって付加されている。
この回転力付加部22の具体的な構成については何ら限定されるものではないが、図2に示すように、バネ材を利用したものでも、内部にゼンマイ式バネを取り付けたものでも、電気的なモータを使用したものでも構わない。
しかして、本件発明者らは24mm以下の直径を有する巻き付け棒状体に光ファイバケーブル3を1巻き、2巻き・・・7巻きまで巻きつけ、それぞれの光損失を測定した。そして、巻き付け棒状体の直径は、19.3mmと15mmの2ケースとした。その実験装置を図9に示す。
この実験結果を図8に示す。この図8の実験結果から理解されるように、巻きつけ回数が増加すれば増加するほど、光損失は大きくなることがわかる。
従って、2回巻きから4回巻き等複数巻き光ファイバケーブル3を巻き付ければ光損失精度を向上させた測定値を得ることが出来る。
そして、図6に示してあるものも含めていかなる断面形の光ファイバケーブル3が使用できるという利点もある。
尚、実施例1及び実施例2で説明した変位・変状センシング装置4を用いて図10及び図11に示すように本発明の構造物変位・変状検知システムが適用される。
図10は光ファイバケーブル3の曲げ損失を利用した本発明での構造物変位・変状検知システムによる構造物や地盤などの変状モニタリングの適用例を示したものである。
図10から理解されるように、コンクリートや石積擁壁23に発生しているひび割れ24などの変状をモニタリングする場合の適用例である。
発生しているひび割れ24に沿って、そのひび割れ24を跨ぐよう本発明による変位・変状センシング装置4を配置し、ひび割れ24の進展をモニタリングできる。図10ではひび割れ24の長手方向に所定の間隔を開けて3箇所に本発明による変位・変状センシング装置4を配置した。
次に、図11では切土法面や自然斜面25で発生している地すべりの変状に対し、段差やすべり面26を跨ぐようにして杭27などを立設する。
そして、この杭27、27間に本発明による変位・変状センシング装置4を配置するのである。
これによって、段差やすべり面26の地形に発生する変状を定量的に検知するこができるものとなる。

本発明による第1実施例の概略構成を説明する概略説明図である。
本発明による第2実施例の概略構成を説明する概略説明図(その1)である。
本発明による第2実施例の概略構成を説明する概略説明図(その2)である。
本発明による第3実施例の概略構成を説明する概略説明図である。
本発明による装置を擁壁状のコンクリート構造物が線状に構築されている海洋護岸構造物における設置状況と地盤変形に伴う変位・変状の発生検知のために設置した状態を説明する説明図である。
光ファイバケーブルの種類を説明する説明図である。
第1実施例の変位・変状センシング装置での光損失Lbと継ぎ目変位量Yとの関係について実験し得られたデータを説明する説明図である。
第3実施例の変位・変状センシング装置での光損失Lbと巻きつけ回数との関係について実験し得られたデータを説明する説明図である。
第3実施例の変位・変状センシング装置の実験装置の構成を説明する説明図である。
本構造物変位・変状検知システムによる線状擁壁等構造物の変状モニタリングの適用例を説明した説明図である。
本構造物変位・変状検知システムによる切土法面や自然斜面で発生している地すべりの変状モニタリングの適用例を説明した説明図である。
符号の説明
1 埋め立て地
2 護岸構造物
3 光ファイバケーブル
4 変位・変状センシング装置
5 光パルス発信装置
6 チャンネルコレクター
7 パソコン
8 OTDR測定装置
9 変位・変状管理装置
10 検知対象物
11 継ぎ目
12 係止部
13 係止部
14 ループ部
15 基部
16 ケーブル案内部
17 円柱状巻き付け部
18 固定突起部
19 回転型突起部
20 回転軸部
21 回転型突起部本体
22 回転力付加部
23 コンクリートや石積擁壁
24 ひび割れ
25 切り土法面や自然斜面
26 段差や地すべり面
30 コア
31 クラッド
32 プラスチック材
33 保護層
34 光ファイバ心線
35 テンションメンバ
36 シース
37 光ファイバケーブル保持部材
38 ループ状の保持具
39 ループ案内具
40 光強度測定装置

Claims (6)

  1. 検知対象物に敷設された光ファイバケーブルと、
    前記敷設された光ファイバケーブル間で、検知対象物の検知すべき箇所に対応して設けられた変位・変状センシング装置と、
    前記変位・変状センシング装置からの検知内容を受信し、管理保持する変位・変状管理装置と、
    を備え、
    前記変位・変状センシング装置は、
    検知対象物につき予想される変位・変状箇所を境にして、該検知対象物の両面側に設けられた少なくとも2以上の係止部と、
    前記係止部間に設置され、24mm以下で円状のループ部形成を保持できる剛性の光ファイバケーブルを使用し、24mm以下の径としたループ部を形成したセンシング部と、
    前記ループ部を形成する光ファイバケーブル交差部に設けられ、該光ファイバケーブルの軸方向進退摺動を可能として円状ループ部径の大きさを変更自在としうるよう設けられたケーブル案内部と、
    前記光ファイバケーブル内を伝播する検出信号と、
    を有し、
    前記変位・変状管理装置は、
    前記検出信号を測定する光強度測定装置又はOTDR測定装置を有する、
    ことを特徴とする光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
  2. 前記ケーブル案内部は、係止部間に架設された光ファイバーケーブル保持部材と、該光ファイバケーブル保持部材に光ファイバケーブルを保持させるループ状保持具と、前記ループ部を形成する光ファイバケーブル交差部に設けられ、該光ファイバケーブルの軸方向進退摺動を可能として円状ループ部径の大きさを変更自在としうるよう設けられたループ案内具と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
  3. 前記光ファイバケーブルはコア、コアを被覆するクラッド及びクラッドを被覆するプラスチック材からなる保護層とを有する光ファイバ心線と該光ファイバ心線を被覆する高抗張力プラスチック繊維からなるテンションメンバとテンションメンバを被覆するポリ塩化ビニルからなるシースとを備え、断面円状に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
  4. 検知対象物に敷設された光ファイバケーブルと、
    前記敷設された光ファイバケーブル間で、検知対象物の検知すべき箇所に対応して設けられた変位・変状センシング装置と、
    前記変位・変状センシング装置からの検知内容を受信し、管理保持する変位・変状管理装置と、
    を備え、
    前記変位・変状センシング装置は、
    検知対象物につき予想される変位・変状箇所を境にして、該検知対象物の一面側に設けられた固定突起部と、
    検知対象物の他面側に設けられ、径が24mm以下の円柱状巻き付け部を外側面に有する回転型突起部と、
    固定突起部には光ファイバケーブルの一端が係止固定され、他端側は予想される変位・変状箇所を跨いで前記円柱状巻き付け部に複数回以上巻き付けて形成されたセンシング部と、
    前記回転型突起部に常時回転力を付加し、突起部間に架設された光ファイバケーブルに引張力を与える回転力付加部と、
    前記光ファイバケーブル内を伝播する検出信号と、
    を有し、
    前記変位・変状管理装置は、
    前記検出信号を測定する光強度測定装置又はOTDR測定装置を有する、
    ことを特徴とする光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
  5. 前記検出信号は、検知対象物の変位・変状箇所を検知する信号である、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
  6. 前記検出信号は、検知対象物の変位・変状箇所における変位量を検知する信号である、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム。
JP2004163025A 2004-06-01 2004-06-01 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム Active JP4105123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163025A JP4105123B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163025A JP4105123B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005345179A true JP2005345179A (ja) 2005-12-15
JP4105123B2 JP4105123B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=35497715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163025A Active JP4105123B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105123B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015108240A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社ホック 構造物及び相対移動検知方法
JP2016080759A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 西日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル端末具及び光ファイバケーブル接続方法
KR101698835B1 (ko) * 2016-10-04 2017-01-23 화이버트론 주식회사 광섬유 변위 계측 시스템
CN106949987A (zh) * 2017-04-06 2017-07-14 中冶南方城市建设工程技术有限公司 综合管廊电力舱室线路更换预警的智能监控系统及方法
CN108180841A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 河北工业大学 一种基于光纤光栅的滑坡内部位移监测方法
CN108918057A (zh) * 2018-06-13 2018-11-30 武汉知行建科工程技术有限公司 挠度检测装置及检测方法
JP2021131386A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 株式会社技研製作所 計測装置および計測方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015108240A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社ホック 構造物及び相対移動検知方法
JP2016080759A (ja) * 2014-10-10 2016-05-16 西日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル端末具及び光ファイバケーブル接続方法
KR101698835B1 (ko) * 2016-10-04 2017-01-23 화이버트론 주식회사 광섬유 변위 계측 시스템
CN106949987A (zh) * 2017-04-06 2017-07-14 中冶南方城市建设工程技术有限公司 综合管廊电力舱室线路更换预警的智能监控系统及方法
CN106949987B (zh) * 2017-04-06 2023-06-16 中冶南方城市建设工程技术有限公司 综合管廊电力舱室线路更换预警的智能监控系统及方法
CN108180841A (zh) * 2018-01-08 2018-06-19 河北工业大学 一种基于光纤光栅的滑坡内部位移监测方法
CN108180841B (zh) * 2018-01-08 2019-10-15 河北工业大学 一种基于光纤光栅的滑坡内部位移监测方法
CN108918057A (zh) * 2018-06-13 2018-11-30 武汉知行建科工程技术有限公司 挠度检测装置及检测方法
JP2021131386A (ja) * 2020-02-18 2021-09-09 株式会社技研製作所 計測装置および計測方法
JP2022082759A (ja) * 2020-02-18 2022-06-02 株式会社技研製作所 計測装置および計測方法
JP7186811B2 (ja) 2020-02-18 2022-12-09 株式会社技研製作所 計測装置および計測方法
JP7303922B2 (ja) 2020-02-18 2023-07-05 株式会社技研製作所 錆進行厚さの推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4105123B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7245791B2 (en) Compaction monitoring system
KR100943166B1 (ko) 광섬유 변위계 및 이를 이용한 사면 안전 감시 시스템
Iten et al. Landslide monitoring using a road-embedded optical fiber sensor
JPH0921661A (ja) アンカー施工部の地中状況監視装置
CN103988089A (zh) 用光纤分布式声感测(das)组合检测横向声信号
JP3668199B2 (ja) トンネルの変形測定方法
KR101529901B1 (ko) 지반 및 터널 변형량 측정장치
CN110319862B (zh) 一种用于土木工程中分布式光纤传感的螺旋结构装置
JP4105123B2 (ja) 光ファイバセンサ使用の構造物変位・変状検知システム
JP3829180B2 (ja) 光ファイバセンサによる地盤変形測定システム
JP2009020016A (ja) 光ファイバセンサケーブル
JP5348728B2 (ja) 光ファイバ式洗掘検出装置及びシステム
JP2008115643A (ja) 歪み検出機能付きジオテキスタイル/ジオグリッド、歪み検知システム
JP2002156215A (ja) 光ファイバセンサの敷設方法
CN105004314A (zh) 基于mems阵列的大坝变形连续观测方法与装置
JP2006266992A (ja) 地すべり計測装置および方式
JP3725513B2 (ja) 光ファイバケーブル使用の構造物変位・変状検知装置
JP2005257602A (ja) 孔径変化測定器
JP2004061112A (ja) 光ファイバ歪みセンサによる変位測定方法
Inaudi et al. Geostructural monitoring with long-gage interferometric sensors
KR101043354B1 (ko) 측정지역의 변위차 측정장치 및 방법
JP2006003197A (ja) Fbgセンサ用光ケーブル
JP3224762B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP2004293277A (ja) 岩盤内の破壊進行面検出システム
Yeskoo Distributed Fiber Optic Sensing for Deep Foundation and Soil Vertical Strain Monitoring

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4105123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350