JPH0921661A - アンカー施工部の地中状況監視装置 - Google Patents
アンカー施工部の地中状況監視装置Info
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- JPH0921661A JPH0921661A JP7196059A JP19605995A JPH0921661A JP H0921661 A JPH0921661 A JP H0921661A JP 7196059 A JP7196059 A JP 7196059A JP 19605995 A JP19605995 A JP 19605995A JP H0921661 A JPH0921661 A JP H0921661A
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- fiber
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アンカー施工部の地中状態を監視する。
【構成】 アンカー構造のＰＣ鋼棒５にセンサファイバ
１（保護管に光ファイバを収納したもの）を布設し、こ
のセンサファイバ１を処理装置９（ＯＴＤＲ装置）に接
続して、光ファイバ沿いの歪みを測定し、これにより地
中の変動を検知する。
１（保護管に光ファイバを収納したもの）を布設し、こ
のセンサファイバ１を処理装置９（ＯＴＤＲ装置）に接
続して、光ファイバ沿いの歪みを測定し、これにより地
中の変動を検知する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アンカー施工部の地中
状況を監視する装置と方法に関するものである。
状況を監視する装置と方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】アンカーを施工した箇所の地中状況を監
視する技術として、次のものが知られている。 ロードセル（電気式，油圧式）をアンカーの頭部の背
後に設置しておき、それに加わる荷重の変動を測定する
ことにより観測する。 地表から地中に引張ワイヤを設置して、地中変位計に
て観測する。 地表から地中にインバー線を設置して、伸縮計にて観
測する。
視する技術として、次のものが知られている。 ロードセル（電気式，油圧式）をアンカーの頭部の背
後に設置しておき、それに加わる荷重の変動を測定する
ことにより観測する。 地表から地中に引張ワイヤを設置して、地中変位計に
て観測する。 地表から地中にインバー線を設置して、伸縮計にて観
測する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術に
は、次のような問題があった。 測定誤差が大きい上、測定に時間がかかる。 地中の状況を経時的に監視できない。 滑り面や地下水の位置が特定できない。 測定の際には、現地に出向く必要がある。 地中の変動と温度を同時に測定できず、両者の相関関
係を把握できない。
は、次のような問題があった。 測定誤差が大きい上、測定に時間がかかる。 地中の状況を経時的に監視できない。 滑り面や地下水の位置が特定できない。 測定の際には、現地に出向く必要がある。 地中の変動と温度を同時に測定できず、両者の相関関
係を把握できない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、光ファイバをセン
サとして利用し、光ファイバ沿いの歪みや温度を測定す
ることで、アンカー施工部の地中状況を監視するもので
ある。歪みを測定する構成としては、アンカー構造の緊
張部材（ＰＣ鋼材や鉄筋など）に光ファイバを布設し、
この光ファイバを歪み測定用のＯＴＤＲ装置に接続すれ
ばよい。このＯＴＤＲ（Optical time domain reflectm
eter）は、光ファイバの一端から光パルスを入射し、光
ファイバの途中から戻ってくる後方散乱光のうち、ブリ
ルアン散乱光の発生波長を測定するものである。また、
光パルスを入射してから後方散乱光が戻ってくるまでの
時間を測定して、歪み変化点までの距離を計測すること
ができる。地中内に変動が起こった場合、アンカー構造
に布設された光ファイバに応力が加わり、その応力に応
じたブリルアン散乱光が発生する。そのため、歪み測定
用のＯＴＤＲ装置により光ファイバ沿いのブリルアン散
乱光の発生波長を監視すれば、地中に変動があったこと
と、その位置を検知することができる。
題を解決するためになされたもので、光ファイバをセン
サとして利用し、光ファイバ沿いの歪みや温度を測定す
ることで、アンカー施工部の地中状況を監視するもので
ある。歪みを測定する構成としては、アンカー構造の緊
張部材（ＰＣ鋼材や鉄筋など）に光ファイバを布設し、
この光ファイバを歪み測定用のＯＴＤＲ装置に接続すれ
ばよい。このＯＴＤＲ（Optical time domain reflectm
eter）は、光ファイバの一端から光パルスを入射し、光
ファイバの途中から戻ってくる後方散乱光のうち、ブリ
ルアン散乱光の発生波長を測定するものである。また、
光パルスを入射してから後方散乱光が戻ってくるまでの
時間を測定して、歪み変化点までの距離を計測すること
ができる。地中内に変動が起こった場合、アンカー構造
に布設された光ファイバに応力が加わり、その応力に応
じたブリルアン散乱光が発生する。そのため、歪み測定
用のＯＴＤＲ装置により光ファイバ沿いのブリルアン散
乱光の発生波長を監視すれば、地中に変動があったこと
と、その位置を検知することができる。
【０００５】また、光ファイバ沿いの温度を測定するに
は、アンカー構造に布設した光ファイバをＤＴＳ装置に
接続すればよい。ＤＴＳ（Distributed Temperature Se
nsor System ）は、光ファイバの端部から光パルスを入
射し、光ファイバの途中から戻ってくるラマン散乱光の
強度を測定するものである。ラマン散乱光の強度は、温
度と相関関係があるため、これにより光ファイバ沿いの
温度分布を測定することができる。また、光パルスを入
射してからラマン散乱光が戻ってくるまでの時間を計測
することで温度変化点を特定することができる。
は、アンカー構造に布設した光ファイバをＤＴＳ装置に
接続すればよい。ＤＴＳ（Distributed Temperature Se
nsor System ）は、光ファイバの端部から光パルスを入
射し、光ファイバの途中から戻ってくるラマン散乱光の
強度を測定するものである。ラマン散乱光の強度は、温
度と相関関係があるため、これにより光ファイバ沿いの
温度分布を測定することができる。また、光パルスを入
射してからラマン散乱光が戻ってくるまでの時間を計測
することで温度変化点を特定することができる。
【０００６】アンカー構造に布設された光ファイバ沿い
の温度分布を監視することで、地中内で起こった温度変
化と、その位置を検知することができる。特に、ＯＴＤ
Ｒ装置とＤＴＳ装置を併用することで、凍上など、地中
の温度と地中状態の変動の相関関係を把握することがで
きる。両装置を併用する場合、３本の光ファイバを１本
の保護管（例えば、SUS 管）に収納したセンサファイバ
｛２芯はシングルモード光ファイバ（ＳＭ）、１芯はマ
ルチモード光ファイバ（ＭＭ）｝を使用することが挙げ
られる。２芯のＳＭ光ファイバは歪み測定用ＯＴＤＲ装
置に、１芯のＭＭ光ファイバはＤＴＳ装置に接続し、こ
のセンサファイバをアンカー構造に布設するとよい。
の温度分布を監視することで、地中内で起こった温度変
化と、その位置を検知することができる。特に、ＯＴＤ
Ｒ装置とＤＴＳ装置を併用することで、凍上など、地中
の温度と地中状態の変動の相関関係を把握することがで
きる。両装置を併用する場合、３本の光ファイバを１本
の保護管（例えば、SUS 管）に収納したセンサファイバ
｛２芯はシングルモード光ファイバ（ＳＭ）、１芯はマ
ルチモード光ファイバ（ＭＭ）｝を使用することが挙げ
られる。２芯のＳＭ光ファイバは歪み測定用ＯＴＤＲ装
置に、１芯のＭＭ光ファイバはＤＴＳ装置に接続し、こ
のセンサファイバをアンカー構造に布設するとよい。
【０００７】センサファイバの布設の仕方としては、緊
張部材沿いにセンサファイバを添わせることの他、緊張
部材に巻回することが挙げられる。センサファイバを緊
張部材に巻回すれば、緊張部材の伸び量が光ファイバの
限界伸び量を上回る場合でも歪みの測定が可能になる。
センサファイバを巻回する際、緊張部材に直接巻回する
のではなく、緊張部材にパイプを外嵌し、それにセンサ
ファイバを巻回してもよい。緊張部材に直接センサファ
イバを巻回した際に最低曲げ径が確保できなければ、光
ファイバが降伏する恐れがあるためである。
張部材沿いにセンサファイバを添わせることの他、緊張
部材に巻回することが挙げられる。センサファイバを緊
張部材に巻回すれば、緊張部材の伸び量が光ファイバの
限界伸び量を上回る場合でも歪みの測定が可能になる。
センサファイバを巻回する際、緊張部材に直接巻回する
のではなく、緊張部材にパイプを外嵌し、それにセンサ
ファイバを巻回してもよい。緊張部材に直接センサファ
イバを巻回した際に最低曲げ径が確保できなければ、光
ファイバが降伏する恐れがあるためである。
【０００８】また、緊張部材に固定装置を複数個取り付
け、この固定装置にセンサファイバを巻回すれば、固定
装置間の歪みや温度を測定することで、地中の部分的な
伸びを検知し、滑り面や地下水の位置特定が行い易い。
例えば、緊張部材として図４に示す総ねじ鋼棒40を用い
る場合、固定装置８は、径方向または軸方向にネジ孔50
を形成した円筒部材を用いる（図５および図６参照）。
この固定装置を総ねじ鋼棒に螺合して、センサファイバ
を巻き付ければよい。固定装置にセンサファイバを巻き
付けるのは、保護管と内部の光ファイバとの間の摩擦を
大きくし滑らないようにするためで、鋼棒の伸びが直接
光ファイバに伝わることを目的としている。固定装置の
径は、センサファイバを巻き付けた際、光ファイバに伝
送損失が生じないような値にする。地中の変動により総
ねじ鋼棒に伸びが発生すれば、光ファイバにも伸びが発
生するため、歪み測定用ＯＴＤＲ装置ではブリルアン散
乱光の発生波長変化が観測される。この波長を観測すれ
ば、総ねじ鋼棒長手方向の伸縮を検知することができ
る。その際、ＤＴＳ装置により温度分布も観測すること
で、温度変化に伴う光ファイバの伸び分を補正して、よ
り正確な地中状況の変動を検知することができる。
け、この固定装置にセンサファイバを巻回すれば、固定
装置間の歪みや温度を測定することで、地中の部分的な
伸びを検知し、滑り面や地下水の位置特定が行い易い。
例えば、緊張部材として図４に示す総ねじ鋼棒40を用い
る場合、固定装置８は、径方向または軸方向にネジ孔50
を形成した円筒部材を用いる（図５および図６参照）。
この固定装置を総ねじ鋼棒に螺合して、センサファイバ
を巻き付ければよい。固定装置にセンサファイバを巻き
付けるのは、保護管と内部の光ファイバとの間の摩擦を
大きくし滑らないようにするためで、鋼棒の伸びが直接
光ファイバに伝わることを目的としている。固定装置の
径は、センサファイバを巻き付けた際、光ファイバに伝
送損失が生じないような値にする。地中の変動により総
ねじ鋼棒に伸びが発生すれば、光ファイバにも伸びが発
生するため、歪み測定用ＯＴＤＲ装置ではブリルアン散
乱光の発生波長変化が観測される。この波長を観測すれ
ば、総ねじ鋼棒長手方向の伸縮を検知することができ
る。その際、ＤＴＳ装置により温度分布も観測すること
で、温度変化に伴う光ファイバの伸び分を補正して、よ
り正確な地中状況の変動を検知することができる。
【０００９】複数のアンカー構造にセンサファイバを布
設した場合、各アンカー構造ごとにＯＴＤＲやＤＴＳ装
置を接続するのではなく、各アンカー構造のセンサファ
イバを一連に接続し、この光ファイバをＯＴＤＲやＤＴ
Ｓ装置に接続することが好ましい。この構成において、
ＯＴＤＲやＤＴＳ装置をアンカー施工現場から離れた監
視施設内に設置すれば、そこで集中的に監視することが
でき、監視に際して現場に出向く必要はない。
設した場合、各アンカー構造ごとにＯＴＤＲやＤＴＳ装
置を接続するのではなく、各アンカー構造のセンサファ
イバを一連に接続し、この光ファイバをＯＴＤＲやＤＴ
Ｓ装置に接続することが好ましい。この構成において、
ＯＴＤＲやＤＴＳ装置をアンカー施工現場から離れた監
視施設内に設置すれば、そこで集中的に監視することが
でき、監視に際して現場に出向く必要はない。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
アンカー構造の自由長部にセンサファイバ１を布設した
状態を図１に示す。アンカー構造は、キャップ２が被せ
られた頭部のプレート３により定着装置４が保持され、
この定着装置４にＰＣ鋼材５が螺合されている。ＰＣ鋼
材５の頭部側半分がシース６に覆われた自由長部で、そ
の先がグラウト７が充填された定着長部となっている。
ＰＣ鋼材５の所定の位置には固定装置８を装着した。固
定装置８は、図５および６で説明したものを用い、その
外周にセンサファイバ１が巻回されている。そして、こ
のアンカー構造の頭部からセンサファイバ１を挿入して
ＰＣ鋼材５に沿わせ、自由長部端部の固定装置８に隣接
した半円筒部材20で折り返して、アンカー頭部からセン
サファイバ端部を引き出した。半円筒部材20は、折り返
しにより光ファイバが降伏しないような湾曲面を具えて
いる。センサファイバ１の一端は処理装置９（ＯＴＤＲ
とＤＴＳ）に接続され、さらにこの処理装置は表示装置
10に接続されている。センサファイバ１の他端は、ドラ
ム型スペーサ11に巻き付けた。
アンカー構造の自由長部にセンサファイバ１を布設した
状態を図１に示す。アンカー構造は、キャップ２が被せ
られた頭部のプレート３により定着装置４が保持され、
この定着装置４にＰＣ鋼材５が螺合されている。ＰＣ鋼
材５の頭部側半分がシース６に覆われた自由長部で、そ
の先がグラウト７が充填された定着長部となっている。
ＰＣ鋼材５の所定の位置には固定装置８を装着した。固
定装置８は、図５および６で説明したものを用い、その
外周にセンサファイバ１が巻回されている。そして、こ
のアンカー構造の頭部からセンサファイバ１を挿入して
ＰＣ鋼材５に沿わせ、自由長部端部の固定装置８に隣接
した半円筒部材20で折り返して、アンカー頭部からセン
サファイバ端部を引き出した。半円筒部材20は、折り返
しにより光ファイバが降伏しないような湾曲面を具えて
いる。センサファイバ１の一端は処理装置９（ＯＴＤＲ
とＤＴＳ）に接続され、さらにこの処理装置は表示装置
10に接続されている。センサファイバ１の他端は、ドラ
ム型スペーサ11に巻き付けた。
【００１１】用いるセンサファイバの具体例としては、 歪み測定用として、保護管に２本のシングルモード光
ファイバを収納したもの、 温度測定用として、保護管に１本のマルチモード光フ
ァイバを収納したもの、 歪み・温度測定用として、保護管に２本のシングルモ
ード光ファイバと１本のマルチモード光ファイバとを収
納したもの、が挙げられる。本例では、歪み・温度測定
用のセンサファイバを用いた。スペーサに巻き付けられ
たセンサファイバの他端は、歪み測定用の２本の光ファ
イバが接続され、温度測定用の１本はそのままとなって
いる。
ファイバを収納したもの、 温度測定用として、保護管に１本のマルチモード光フ
ァイバを収納したもの、 歪み・温度測定用として、保護管に２本のシングルモ
ード光ファイバと１本のマルチモード光ファイバとを収
納したもの、が挙げられる。本例では、歪み・温度測定
用のセンサファイバを用いた。スペーサに巻き付けられ
たセンサファイバの他端は、歪み測定用の２本の光ファ
イバが接続され、温度測定用の１本はそのままとなって
いる。
【００１２】ＰＣ鋼材にセンサファイバを布設する具体
例として、図７に示すものが挙げられる。（Ａ）は、図
６に示す固定装置８を用い、ＰＣ鋼材５にセンサファイ
バ１を巻回すると共に、固定装置８にもセンサファイバ
１を巻回したものである。（Ｂ）は、図５に示す固定装
置８を用い、ＰＣ鋼材５にセンサファイバ１を沿わせ
て、固定装置８にもセンサファイバ１を巻回したもので
ある。（Ｃ）は、自由長部のみにセンサファイバ１を布
設したもので、ＰＣ鋼材５にパイプ12を外嵌し、その外
周にセンサファイバ１を巻回したものである。固定装置
８には図６に示すものを用いた。（Ｄ）は、自由長部と
定着長部の双方にセンサファイバ１を布設したものであ
る。自由長部では、ＰＣ鋼材５にパイプ12を外嵌して、
その外周にセンサファイバ１を巻回し、定着長部ではＰ
Ｃ鋼材５に沿わせるだけとした。固定装置８には図６に
示すものを用いた。
例として、図７に示すものが挙げられる。（Ａ）は、図
６に示す固定装置８を用い、ＰＣ鋼材５にセンサファイ
バ１を巻回すると共に、固定装置８にもセンサファイバ
１を巻回したものである。（Ｂ）は、図５に示す固定装
置８を用い、ＰＣ鋼材５にセンサファイバ１を沿わせ
て、固定装置８にもセンサファイバ１を巻回したもので
ある。（Ｃ）は、自由長部のみにセンサファイバ１を布
設したもので、ＰＣ鋼材５にパイプ12を外嵌し、その外
周にセンサファイバ１を巻回したものである。固定装置
８には図６に示すものを用いた。（Ｄ）は、自由長部と
定着長部の双方にセンサファイバ１を布設したものであ
る。自由長部では、ＰＣ鋼材５にパイプ12を外嵌して、
その外周にセンサファイバ１を巻回し、定着長部ではＰ
Ｃ鋼材５に沿わせるだけとした。固定装置８には図６に
示すものを用いた。
【００１３】このようなアンカー構造が複数ある場合、
図８に示すように、各アンカー構造13に布設したセンサ
ファイバ１を接続箱14を介して連結し、これをアンカー
の施工部から離れた監視設備15内に導入する。処理装置
９や表示装置10は監視施設15内に設置しておき、センサ
ファイバ１をこの処理装置９に接続する。このような構
成により、アンカーの施工現場に出向くことなくアンカ
ー施工部の地中状況を監視することができる。例えば、
図９に示すように、アンカー構造60の周辺の地中に滑り
面61がある場合や、図１０に示すように地下水62がある
場合、歪みと温度の双方を監視することで、これらの存
在を検知することができる。
図８に示すように、各アンカー構造13に布設したセンサ
ファイバ１を接続箱14を介して連結し、これをアンカー
の施工部から離れた監視設備15内に導入する。処理装置
９や表示装置10は監視施設15内に設置しておき、センサ
ファイバ１をこの処理装置９に接続する。このような構
成により、アンカーの施工現場に出向くことなくアンカ
ー施工部の地中状況を監視することができる。例えば、
図９に示すように、アンカー構造60の周辺の地中に滑り
面61がある場合や、図１０に示すように地下水62がある
場合、歪みと温度の双方を監視することで、これらの存
在を検知することができる。
【００１４】図１では、アンカー構造の自由長部にのみ
センサファイバを布設したが、定着長部にまで布設長を
伸ばしてもよい（図２参照）。この例でも、定着長部に
固定装置８が取り付けられ、センサファイバ１が巻回さ
れている。さらに、ロックボルトにセンサファイバを布
設した例を図３に示す。この場合も鉄筋25に固定装置28
を装着し、鉄筋沿いにセンサファイバ21を添わせた。固
定装置28にはセンサファイバ21を巻回している。ロック
ボルト70が地中に埋め込まれた状態は図１１に示す通り
である。
センサファイバを布設したが、定着長部にまで布設長を
伸ばしてもよい（図２参照）。この例でも、定着長部に
固定装置８が取り付けられ、センサファイバ１が巻回さ
れている。さらに、ロックボルトにセンサファイバを布
設した例を図３に示す。この場合も鉄筋25に固定装置28
を装着し、鉄筋沿いにセンサファイバ21を添わせた。固
定装置28にはセンサファイバ21を巻回している。ロック
ボルト70が地中に埋め込まれた状態は図１１に示す通り
である。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンカー施工部の地中状況を経時的に監視することがで
きる。特に、歪みと温度の双方を検知することで、地中
の変動の他、凍上、凍結などの状況変化や、地下水の位
置なども判断することができる。また、施工現場に出向
くことなく、監視施設内で集中的に監視できるため便利
である。従って、道路やダムなどを建設する際の切り土
斜面、地滑りの発生し易い場所、構造物の基礎部など、
土木建築分野で災害を予測するシステムとして利用する
と効果的である。
アンカー施工部の地中状況を経時的に監視することがで
きる。特に、歪みと温度の双方を検知することで、地中
の変動の他、凍上、凍結などの状況変化や、地下水の位
置なども判断することができる。また、施工現場に出向
くことなく、監視施設内で集中的に監視できるため便利
である。従って、道路やダムなどを建設する際の切り土
斜面、地滑りの発生し易い場所、構造物の基礎部など、
土木建築分野で災害を予測するシステムとして利用する
と効果的である。
【図１】本発明装置をアンカーへの適用例を示す説明図
である。
である。
【図２】本発明装置をアンカーへの適用例を示す説明図
である。
である。
【図３】本発明装置のロックボルトへの適用例を示す説
明図である。
明図である。
【図４】総ねじ鋼棒を示すもので、（Ａ）は側面図、
（Ｂ）はＡ−Ａ断面図である。
（Ｂ）はＡ−Ａ断面図である。
【図５】径方向にネジ孔を具えた固定装置を示す斜視図
である。
である。
【図６】軸方向にネジ孔を具えた固定装置を示す斜視図
である。
である。
【図７】センサファイバをＰＣ鋼材に布設した具体例を
示す説明図で、（Ａ）は図６の固定装置を用い、センサ
ファイバを巻回したもの、（Ｂ）は図５の固定装置を用
い、センサファイバを添わせたもの、（Ｃ）は自由長部
のＰＣ鋼材にパイプを外嵌し、その外周にセンサファイ
バを巻回したもの、（Ｄ）はＣの構成に加え、定着長部
にまでセンサファイバを添わせたものを示す。
示す説明図で、（Ａ）は図６の固定装置を用い、センサ
ファイバを巻回したもの、（Ｂ）は図５の固定装置を用
い、センサファイバを添わせたもの、（Ｃ）は自由長部
のＰＣ鋼材にパイプを外嵌し、その外周にセンサファイ
バを巻回したもの、（Ｄ）はＣの構成に加え、定着長部
にまでセンサファイバを添わせたものを示す。
【図８】複数のアンカー構造にセンサファイバを布設し
た場合の装置の全体構成を示す概略図である。
た場合の装置の全体構成を示す概略図である。
【図９】滑り面のある地中にアンカーを打ち込んだ状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図１０】地下水のある地中にアンカーを打ち込んだ状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図１１】ロックボルトを地中に打ち込んだ状態を示す
概略図である。
概略図である。
１,21 センサファイバ ２ キャップ ３ プレート
４ 定着装置 ５ ＰＣ鋼棒 ６ シース ７ グラウト ８,28 固
定装置 ９,29 処理装置 10,30 表示装置 11,31 スペー
サ 12 パイプ 13 アンカー構造 14 接続箱 15 監視設備 20 半
円筒状部材 40 総ねじ鋼棒 50 ネジ孔 60 アンカー構造 61
滑り面 62 地下水 70 ロックボルト 71 滑り面
４ 定着装置 ５ ＰＣ鋼棒 ６ シース ７ グラウト ８,28 固
定装置 ９,29 処理装置 10,30 表示装置 11,31 スペー
サ 12 パイプ 13 アンカー構造 14 接続箱 15 監視設備 20 半
円筒状部材 40 総ねじ鋼棒 50 ネジ孔 60 アンカー構造 61
滑り面 62 地下水 70 ロックボルト 71 滑り面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０１Ｌ 5/00 Ｇ０１Ｌ 5/00 Ａ Ｇ０２Ｂ 6/00 Ｇ０２Ｂ 6/00 Ｂ
Claims (6)
- 【請求項１】 アンカー構造における緊張部材の少なく
とも一部に光ファイバを布設し、この光ファイバをＯＴ
ＤＲ装置に接続したことを特徴とするアンカー施工部の
地中状況監視装置。 - 【請求項２】 アンカー構造における緊張部材の少なく
とも一部に光ファイバを布設し、この光ファイバをＤＴ
Ｓ装置に接続したことを特徴とするアンカー施工部の地
中状況監視装置。 - 【請求項３】 光ファイバを緊張部材に巻回することを
特徴とする請求項１または２記載のアンカー施工部の地
中状況監視装置。 - 【請求項４】 アンカーに固定装置を複数個取り付け、
この固定装置に光ファイバを巻回したことを特徴とする
請求項１または２記載のアンカー施工部の地中状況監視
装置。 - 【請求項５】 複数のアンカー構造に布設された光ファ
イバを接続し、この光ファイバを監視施設内のＯＴＤＲ
装置および／またはＤＴＳ装置に接続したことを特徴と
するアンカー施工部の地中状況監視装置。 - 【請求項６】 アンカー構造における緊張部材の少なく
とも一部に光ファイバを布設し、光ファイバ沿いの歪み
および／または温度分布を測定してアンカー施工部の地
中状況を監視する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7196059A JPH0921661A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | アンカー施工部の地中状況監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7196059A JPH0921661A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | アンカー施工部の地中状況監視装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0921661A true JPH0921661A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16351521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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