JP2004293277A - 岩盤内の破壊進行面検出システム - Google Patents

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JP2004293277A JP2003127243A JP2003127243A JP2004293277A JP 2004293277 A JP2004293277 A JP 2004293277A JP 2003127243 A JP2003127243 A JP 2003127243A JP 2003127243 A JP2003127243 A JP 2003127243A JP 2004293277 A JP2004293277 A JP 2004293277A
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Teruaki Takahashi
輝明 高橋
Kazumasa Sasaki
一正 佐々木
Norifusa Oshima
紀房 大島
Yoshinori Nakamura
良則 中村
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征一 武藤
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Abstract

【課題】岩盤崩落危険箇所の適切な予測などが可能な岩盤内の破壊進行面検出システムを提供する。
【解決手段】検出対象の岩盤に少なくとも4本のボーリング孔4a〜4dを互いに近くに設けて、そのうちの少なくとも3本のボーリング孔4a〜4cに異なる検出方式の岩盤内変位計測装置6,19,30を設置して岩盤内の変位を検出し、その変位計測装置6,19,30のうちの一つでも変位計測装置の計測データが予め定められた基準値を超えていると判断すると、前記ボーリング孔4a〜4dのうちの空孔になっている残りのボーリング孔4dを使用して原位置で破壊面の確認試験を行なうことを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、岩盤の崩落予測などに適用できる岩盤内の潜在的破壊位置予測検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本は世界屈指の火山国であり、多数の活火山を有している。それと共に地震についても、日本列島の内部や周辺海域下で多発している。日本列島の地殻の厚さは大略28〜35Kmと想定されているが、この日本列島の下では太平洋プレートが休むことなく潜り続けているため、日本列島は「変動帯」と呼ばれる地球上の不安定部分に位置していることになる。そのため地殻の性状は複雑に変化し、小さな島国でありながら世界に類を見ないほど様々な岩石が複雑に分布している。
【0003】
また、変動帯の特徴として、新しい地質時代の地殻の構造的隆起や、火山活動による地殻変動が続くと同時に、海水面の変位に伴う侵食作用も相まって、全国的に急崖地形を生んできた。急崖地形は、岩盤崩落や落石を引き起こす地形的要因となっている。
【0004】
図16は急崖岩盤での風化による崩壊の進行状況を説明するための図で、図中の(a)は崩壊の初期段階、(b)は中期段階、(c)は最終段階を示している。初期段階では同図(a)に示すように、地球環境下における種々の物理的・化学的作用下で急崖頂部より亀裂の開口化が始まる。そして中期段階では同図(b)に示すように、長時間にわたり風化、応力腐食等による岩盤亀裂の進行、すなわち斜面後背部で次第に空隙が伸長する。最終段階では同図(c)に示すように、岩体が地山から分離して崩落が発生し、崩落後に崩壊新鮮面が露呈する。
【0005】
−このように岩体が地山から分離して落下する現象は、地滑りとは異なり、極めて高速であるだけに、防災を目的とした計測システムとしては崩壊の予兆となる現象をできるだけ早い段階で把握しなければならない。
【0006】
しかし、これまでに発生した大規模岩盤崩壊については、事例毎に詳細な調査が実施され、崩壊機構の究明と解析がなされてきたが、崩壊に関わる要因が多岐にわたること、岩盤内部に形成される潜在的破壊面の挙動の確認が極めて困難であることから、岩盤崩壊の予知・予測システムの確立が未だなされていないのが現状である。
【0007】
従来、斜面表層部の計測には、歪ゲージ式あるいは歪ワイヤ式の表面変位計を用いて表層部の亀裂幅の動きを計測する手段、歪ゲージ式の岩盤傾斜計を用いて傾斜面の傾きを計測する手段、GPSで衛生電波による傾斜面の動きを計測する手段、歪ワイヤ式の落石センサを用いて斜面からの落石を検出する手段などがある。
【0008】
また、岩盤内部の計測には、岩盤内に水圧や空気圧をかけて透水状態や透気状態を検出する透水試験や透気試験、歪ゲージ式あるいは地中伸縮ワイヤ式の地中亀裂変位計を用いて孔内亀裂幅の動きを計測する手段、歪ゲージ式の隙間水圧計を用いて地山水圧の動き計測する手段、歪ゲージ式の岩盤温度計を用いて地山温度の動き計測する手段、AE(Acoustic Emission :弾性波放出)センサを用いて岩盤内の微小歪や微小亀裂を検出する手段などがある。
【0009】
なお、岩盤崩壊に関する技術文献として、例えば下記の非特許文献1などを挙げることができる。
【0010】
【非特許文献1】
「岩盤崩壊の発生機構と計測技術」
社団法人 岩盤工学会 北海道支部 平成12年12月20日発行
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述の斜面表層部の計測手段は、岩盤内部での亀裂変動などは把握できない。また、斜面表層部の計測手段ならびに岩盤内部の計測手段においては、例えば寒暖、気温、風波力、雪害、凍害、振動などの外的環境要因によって特に表層部は測定誤差が生じ易く、その表面層誤差が、内層部の測定値に大きく上乗せされることが多く、従って岩盤崩落危険箇所の適切な予測はされていない。
【0012】
また、岩盤内部に水圧や空気圧をかけて透水状態や透気状態を検出する透水試験や透気試験では、岩盤内部に大きな水圧差あるいは気圧差を与えるため、その圧力によって岩盤内の破れ目が増進するなどの問題点を有している。
【0013】
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解決し、岩盤崩落危険箇所の適切な予測などが可能な岩盤内の破壊進行面検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の第1の手段は、検出対象の岩盤に少なくとも4本のボーリング孔を互いに近くに設けて、そのうちの少なくとも3本のボーリング孔に異なる検出方式の岩盤内変位計測装置を設置して岩盤内の変位を検出し、その変位計測装置のうちの一つでも変位計測装置の計測データが予め定められた基準値を超えていると判断すると、前記ボーリング孔のうちの空孔になっている残りのボーリング孔を使用して原位置で破壊面の確認試験を行なうことを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記異なる検出方式の3つの岩盤内変位計測装置が、ボーリング孔の孔長方向歪を計測する孔長方向歪計測装置と、ボーリングの孔径方向歪を計測する孔径方向歪計測装置と、ボーリング孔内での岩盤の亀裂音波を計測する亀裂予兆音波計測装置であることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の第3の手段は前記第1の手段または第2の手段において、前記原位置での破壊面の確認試験が透水試験あるいは(ならびに)透気試験あるいは(ならびに)ファイバースコープによる映像確認試験であることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の第4の手段は前記第2の手段において、前記孔長方向歪計測装置と孔径方向歪計測装置と亀裂予兆音波計測装置が共に計測用に光ファイバーを使用し、共用する1つの光スイッチ装置から各計測装置の光ファイバーに対して計測用の光信号を出力するように構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1ならびに図2は急崖岩盤に対するボーリング位置を説明するための図で、これらの図において(a)は共に急崖岩盤の断面図、(b)は共に急崖岩盤の正面図である。
【0018】
これらの図に示すように急崖岩盤1の頂部2と基部3の中間位置に、壁面から内部に向けて4本のボーリング孔4a,4b,4c,4dを穿設する。図1は、4本のボーリング孔4a〜4dをほぼ一列に水平に穿設した例を示している。図2は、急崖岩盤1の基部3に海食などによってノッチ5が形成された例を示しており、このような場合はボーリングの足場を幅広く設けることができない場合が多いため、ボーリング孔4a〜4dを2段に分けて穿設する。ノッチ5が形成されている岩盤1でも足場を十分に設けることができれば、図1に示すようにボーリング孔4a〜4dをほぼ一列に水平に穿設してもよい。
【0019】
各ボーリング孔4の間隔Lは例えば150cm〜300cmの範囲が適当で、各ボーリング孔4は余り離れない方がよい。ボーリング孔4の深さは少なくとも50m以上の範囲で選択されるのが好ましい。
【0020】
この4本のボーリング孔4a〜4dのうち3本のボーリング孔4(本実施形態ではボーリング孔4a〜4c)には、
(1)ボーリング孔4の孔長方向歪を計測する孔長方向歪計測装置、
(2)ボーリング孔4の孔径方向歪を計測する孔径方向歪計測装置、
(3)ボーリング孔4内での可聴、非可聴領域の岩盤の亀裂音波を計測する亀裂予兆音波計測装置、
をそれぞれ個別に挿入、設置して、残りの1本のボーリング孔4は空孔としておく。前記3種類の計測装置は気温、風波力、雪害、凍害、振動などの外的環境要因による測定誤差を最小限にするため、各計測装置はそれぞれ計測部の地中化を図っている。本実施形態では冬季の岩盤凍結及び夏季の炎天下の岩盤表面膨脹の影響を回避するため、測定基点を岩盤表面7より本実施形態では2m奥とした。
図3は、本発明の実施形態に係る孔長方向歪計測装置6の概略構成図である。この図は、孔長方向歪計測装置6を前記ボーリング孔4aに挿入した例を示している。図4は、その孔長方向歪計測装置6に用いるセンサ付光ファイバー12の説明図である。
【0021】
ボーリング孔4aの孔径は約60mm〜90mm、その孔深は少なくとも50m以上で、その岩盤表面7側の開口部には奥行2mの大径凹部8が連設され、この大径凹部8を介してボーリング孔4aの全域にかけて孔長方向歪計測装置6が挿入、設置されている。
【0022】
孔長方向歪計測装置6の軸方向に沿って少なくとも6つ以上の水圧式アンカー環9が用意され、例えば図3のように6環方式であればアンカー環9a〜9fが等間隔に設けられ、各水圧式アンカー環9a〜9fは水圧用管10で繋がれている。孔長方向歪計測装置6をボーリング孔4a内に挿入し、前記水圧用管10を通して外部から水圧をかけることにより、各水圧式アンカー環9a〜9fの環径を膨らませて、岩盤孔壁に各水圧式アンカー環9a〜9fを食い込ませて圧着、固定する。水圧は約30kgf/cm であり、アンカー環9内の高圧状態は、水圧用管10の入口端部に付設した逆止弁11によって維持される。
【0023】
図に示すように1本のセンサ付光ファイバー12を孔長方向にピンと張って、各水圧式アンカー環9a〜9fの内径部の一点で固定する。13a〜13fは、その固定点を示している。固定点13fで水圧式アンカー環9fと連結した光ファイバー12はUターンして、各水圧式アンカー環9a〜9fを通り大径凹部8を介して岩盤表面7の外側に引き出される。14は光ファイバー保護管、15は発泡断熱カバー、17は前記大径凹部8に充填された発泡断熱材封入部、18はモルタル仕上げ部、29は岩盤1内に潜在的に存在している亀裂である。
【0024】
前記センサ付光ファイバー12は、例えば6環方式であれば図4に示すように、光ファイバー12の固定点13となる水圧式アンカー環9同志の中間部に、FBGセンサ16a〜16eを光ファイバー12内に一体に埋め込んだものである。
【0025】
このFBGセンサ16a〜16eは、光ファイバー12の内部(コア部内)に屈折率の高い格子板を所定枚数、定間隔に配置したグレーディング成形部から構成されている。この格子板により特定の波長の光だけが反射(Bragg波長) し、残りの光は透過する。格子板部分が伸び縮むすると、格子板の間隔および屈折率の変化に応じてブラッグ波長が変化する。
【0026】
例えば水圧式アンカー環9の間隔が1mあって、その1mで両端固定されているセンサ付光ファイバー12に1mmの伸び(0.1%の歪)が生じたとすると、前記FBGセンサ16(グレーディング成形部)も同材質で同様に0.1%伸びるように製作されている。そのためこの光ファイバー12に波長1.55μmの入射光を投入すると、反射光としてのブラッグ波長も0.1%、つまり1.55nmだけ長波長側にシフトする性質があり、このシフト量を測定することで水圧式アンカー環9同志間の変位はブラッグ波長シフト量に1000倍を乗じることで、ボーリング孔4a内における孔長方向の歪としての計測値を得ることができる。
【0027】
センサ付光ファイバー12に歪が発生すると、反射光としてのブラッグ波長のシフト量が比例的に変化するが、ブラッグ波長のシフト量は同時に温度の変化を受け易い。この光ファイバーの張力による歪と温度による歪とを正確に分離する手段は特開2002−257520号公報に記載されており、1本の光ファイバー12上に設けられている複数のFBGセンサ16a〜16eの差動検出量について、前記公報の手段により、ブラッグ波長のシフト量を予め温度補正することができている。このセンサ付光ファイバー12の計測時間は0.02秒で、ほぼリアルタイムに計測することが可能である。
【0028】
従来、センサ付光ファイバー12の替わりに各水圧式アンカー環に連結した変位鋼線を用い、その変位鋼線の伸縮量を電気信号として検出し、多芯ケーブルを介して計測データ演算装置に送信する孔長方向歪計測装置が用いられていた。しかしこの孔長方向歪計測装置は、変位鋼線が金属製であり温度の影響を受け易く、これを排除する手段に適正なものがないため、岩盤内部の微妙な挙動を正確に観察することは難しく、信頼性に問題がある。
【0029】
図5は本発明の実施形態に係る孔径方向歪計測装置19のうちの岩盤内でのセンサ付光ファイバー設置状態を示す一部断面図、図6はその孔径方向歪計測装置19の軸方向と直交する方向での拡大断面図、図7は図6のA部の拡大図である。
【0030】
図5に示すように細長い孔径方向歪計測装置19は岩盤1に穿孔されたボーリング孔4bに挿入され、発泡断熱材封入部17ならびにモルタル仕上部18などによって保護されている。
【0031】
径方向歪計測装置19は図6に示すように、耐衝撃性の塩化ビニル樹脂などからなる外管20の内側に塩化ビニル樹脂などからなる内管21が挿入された二重管構造になっている。外管20と内管21のクリアランスは1mm程度の僅かなもので、外管20と内管21はほぼ全周にわたって接近している。
【0032】
内管21の内面には等間隔に4つの縦溝22が軸方向に連続して形成され、合成樹脂あるいは金属からなる十字板27を各縦溝22の案内により内管21の内側に挿入する。内管21と十字板27によって形成される4つの室のうち下側の2つの室に丸鋼などからなる回転防止用ウェイト24をそれぞれ挿入する。
【0033】
内管21の外周面には等間隔に4つの保持溝25が軸方向に連続して形成され、図7に示すように各保持溝25内には光ファイバー26a〜26dがエポキシ系接着剤などの樹脂層27によってそれぞれ固定されている。内管21の外周面とりわけ樹脂層27の外表部は、合成樹脂製のテープあるいはフィルムからなる被覆材28によって覆われている。
【0034】
光ファイバー26aは往路線、光ファイバー26bは光ファイバー26aの復路線で、相前後する同一心線である。同様に光ファイバー26cは往路線、光ファイバー26dは光ファイバー26cの復路線で、相前後する同一心線である。従って光ファイバー26は2本使用されていることになる。本実施形態では2本の光ファイバーを使用したが、使用本数をそれ以上増やすことも可能である。
【0035】
各光ファイバー26a〜26dは、保持溝25と樹脂層27と被覆材28によってシールされ保持溝25内に確実に保持され、光ファイバー26の圧迫損傷を回避するこ
とができる。
【0036】
従来、内管の外周面にその内管の軸方向に沿って検出用光ファイバーを、往路線と復路線で合計4本、樹脂テープやアルミテープで溝無しの内管外表面に固定し、その内管を外管内に挿入した孔径方向歪計測装置が用いられていた。
【0037】
しかしこの孔径方向歪計測装置は、各検出用光ファイバーが内管の外周面からそれぞれ突出しているため、内管を外管内に挿入する途中で引っ掛かり、巻き付けたテープが部分的にめくれたりして、挿入作業が煩雑である。また、検出用光ファイバーが内管の外周テープ面から突出したとき、圧力を集中して受け易い構造になるため、外管を介して受ける岩盤内部の圧力により検出用光ファイバーが局部的に圧迫損傷を受け易いなどの問題を有している。
【0038】
この点本実施形態に係る孔径方向歪計測装置は前述のような構造になっているため、外管20に対する内管21の挿入が容易で、しかも光ファイバー26を保持溝25内に収納するための圧迫損傷を回避することができる。
【0039】
前記十字板27の機能は、内管21同志の長手方向の接続を確実にする機能
と、内管21内の所定の位置にウェイト24を保持する機能と、光ファイバー26を保持している内管21の力学的補強機能を有している。ウェイト24は、その重力を利用して光ファイバー26付きの内管21が地震などの運動力によって回転変位しないように止めておく機能を有している。
【0040】
岩盤1内において計測装置19の軸方向と直角の方向にかかつた力は、外管20を介して内管21に保持されている光ファイバー26に作用し、そのため光ファイバー26も連動して部分的に歪む(伸縮)。
【0041】
光ファイバー26にパルス光を入射している際、前述のように光ファイバー26の長手方向に物理的歪(伸縮)が起きれば、反射光としては入射光周波数がシフトされたブリルアン散乱を生じ、この光周波数のシフト量が歪発生量に比例していることを利用して、孔径方向の歪量を計測する。図6を例にとるなら孔径のどの方向の歪も検出できるように、周方向に沿って等分割に複数本の光ファイバー26a〜26dが設置されている。このブリルアン散乱光方式の場合も光周波数のシフト量が温度に影響され易いから、光周波数のシフト量を光ファイバー26の特性を用いて予め温度補正するとより正確な歪発生量を把握することができる。
【0042】
図8は本発明の実施形態に係る亀裂予兆音波計測装置30の岩盤内での断面図、図9はその亀裂予兆音波計測装置30に用いる支持プレートの拡大正面図、図10はその亀裂予兆音波計測装置30におけるAE波捕捉部の拡大断面図、図11は図10B−B線上の断面図である。
【0043】
亀裂予兆音波計測装置30は図8に示すように、亀裂音が管内に入り易いように周壁に多数の孔31を形成した耐衝撃性硬質塩化ビニルなどからなる非金属製の多孔管32の内側に、小径の硬質塩化ビニルなどからなる非金属製の支持管33が挿入されている。
【0044】
支持管33は、それの軸方向に所定の間隔をおいて配置された複数枚の保持プレート34によって多孔管32の中心部に固定されている。保持プレート34は硬質塩化ビニルなどからなり、図9に示すように中央部に支持管挿通孔35と固定リング36が設けられている。固定リング36の近くにファイバー挿通孔37が形成され、所定の位置に通気孔38が設けられている。
【0045】
多孔管32と支持管33の間に1本のAE波捕捉用光ファイバー39が挿入され、光ファイバー39の中間部が多孔管32の先端部で折り返され、その後戻り線が支持管33の内側を通って亀裂予兆音波計測装置30から大径凹部8を介して外側に引き出される。そして多孔管32の軸方向(長手方向)に沿って複数のAE波捕捉部40が形成されている。
【0046】
AE波捕捉部40は図10に示すように、炭素ファイバーなどからなる支持ファイバー41を円弧状に折り曲げ、その複数本(本実施形態では図11に示すように8本)を支持管33の外周部に外側が凸になるようにほぼ等間隔に配置する。各支持ファイバー41の両端部は接着剤42と締付リング43で固定されて、全体的に外形がフットボール状のファイバー巻付部44が形成される。このファイバー巻付部44にAE波捕捉用光ファイバー39を螺旋状に巻付けて、AE波捕捉部40が構成される。
【0047】
ファイバー巻付部44を金属線で構成すると、音波がその金属線に吸収されて大きく減衰してしまうから、本実施形態では炭素ファイバーを使用してファイバー巻付部44を構成した。ボーリング孔4内の亀裂予兆音波計測装置30の各部材についても、同様の理由で金属を用いていない。
【0048】
従ってAE波捕捉用光ファイバー39のファイバー巻付部44に巻付けられる部分が検知部分となり、この検知部分の長さは、ファイバー巻付部44の外形寸法とAE波捕捉用光ファイバー39の巻付け数によって十分に長く確保できる。巻付けられたAE波捕捉用光ファイバー39の支持ファイバー41と支持ファイバー41との間は、等間隔で設置され互いに干渉を及ぼさないフリーな状態となっている。AE波捕捉部40の軸方向の長さは、約100mm〜200mmが適当である。
【0049】
図8に示すように、1つのファイバー巻付部44に巻付けられたAE波捕捉用光ファイバー39は支持プレート34のファイバー挿通孔37を通って次のファイバー巻付部44側に延びている。このようにして1本のAE波捕捉用光ファイバー39で、複数個のAE波捕捉部40が定間隔を保ちながら連続して形成される。
【0050】
図12はAE波捕捉部40の変形例を示すAE波捕捉部40の拡大断面図、図13はそのAE波捕捉部40に用いるファイバープレート45の拡大正面図である。
【0051】
図12に示すように支持管33の外周部に、2枚のファイバープレート45が約100mm〜200mmの間隔をおいて固定されている。ファイバープレート45は硬質塩化ビニルなどからなり、図13に示すように中央部に支持管挿通孔46と固定リング47が設けられている。ファイバープレート45の外周部には4個以上(本実施形態では4個)の切欠状の支持ファイバー係止部48が形成されている。このファイバープレート45の適所にファイバー挿通孔37と通気孔38が形成されている。
【0052】
図12に示すように一方のファイバープレート45から他方のファイバープレート45に向けて炭素ファイバーなどからなる支持ファイバー41を掛け渡して固定することにより、ファイバー巻付部44が形成される。このファイバー巻付部44にAE波捕捉用光ファイバー39を巻付けて、AE波捕捉部40が構成される。
【0053】
この場合もAE波捕捉用光ファイバー39の検知部分の長さは、ファイバー巻付部44の外形寸法とAE波捕捉用光ファイバー39の巻付け数により適当な長さに確保できる。巻付けられたAE波捕捉用光ファイバー39の支持ファイバー41と支持ファイバー41との間は、等間隔に設置され互いに干渉を及ぼさないフリーな状態となっている。
【0054】
岩盤に塑性変形、亀裂が生じる際、まず非可聴域、つまり20KHz以上の超音波(AE波もこの一種)が発生し、次に物理的破壊とともに可聴域の亀裂音が発生する。AE波捕捉用光ファイバー39にパルス光を入射している際、前述のようにAE波をAE波捕捉部40で捕捉すると、AE波捕捉用光ファイバー39から得られるパルスの波形が変化する。このパルス波形の変化を亀裂予兆音波計測装置30で計測する。
【0055】
岩盤の亀裂に伴って発生するAE波を圧電素子で電気的に捕捉する方法があるが、圧電素子から変換して得られる電気信号が極めて微弱であり、そのためにAE波なのかノイズなのか識別が困難で、計測の信頼性に問題がある。
【0056】
本発明に係る亀裂予兆音波計測装置30は、検知部であるAE波捕捉部40でのAE波捕捉用光ファイバー39の巻付け長さを十分に確保することができ、岩盤内部での塑性変形や割れが生じる前に発生する極く微弱な超音波、ならびにその後の塑性変形や初期段階の割れによって発生する音波を容易かつ高感度で収集することができる。
【0057】
図14は潜在的破壊位置予測検出システムの系統図、図15はそのシステム中の各計測装置6,19,30と光スイッチ装置50との接続関係を示す説明図である。
【0058】
監視すべき岩盤1のボーリング孔4a〜4c内には図15に示すように孔長方向歪計測装置6,孔径方向歪計測装置19,亀裂予兆音波計測装置30がそれぞれ設置されている。各計測装置6,19,30に共用あるいは個別の光スイッチ装置50が接続され、光スイッチ装置50から各計測装置6,19,30の光ファイバー12,26,39に向けて時経列的にパルス状の光信号が出力される。このパルス状光信号は、各計測装置6,19,30によって異なる。各計測装置6,19,30からの戻りの光信号は光スイッチ装置50でそれぞれ受光され、電気信号に変換処理される。
【0059】
光スイッチ装置50からの各電気信号はデータ化装置51に送られてデータ化処理され、その計測データは環境要因分離装置52に送られる。この環境要因分離装置52には外気温計53,風向風速計54,雨雪量計55,地震計56からの現地の環境データが入力され、その環境データに基づく環境に関わる要因が前記計測データから分離処理される。
【0060】
そして岩盤内の微小変位に関する計測データのみが計測用パソコン57に入力され、また計測用パソコン57には現地の岩盤1付近に設置したテレビカメラ装置54からの映像データ(岩盤斜面からの落石、地表の変化、雨水の流れ、積雪状態などの映像データ)も入力される。計測用パソコン57では、前記環境要因分離装置52からの計測データ、予め記憶されている孔長方向歪基準値,孔径方向歪基準値,亀裂音波基準値をベースにテレビカメラ装置54からの映像データを収録しながら、計測データの解析および記録がリアルタイムになされる。
【0061】
前記光スイッチ装置50,データ化装置51,環境要因分離装置52,計測用パソコン57は、制御用パソコン60によりシーケンシャルに制御されている。図に示すように環境要因分離装置52,計測用パソコン57,制御用パソコン60は観測局舎61内に設置されている。
【0062】
計測用パソコン57で得られた解析データや画像などは、中央局監視室の監視用パソコン59に送信される。中央局には各現地からの解析データが送り込まれ、広い地域にわたってトータル的な監視がなされる。観察員はこの中央局舎内に居て、監視用パソコン59の画面あるいは監視用パソコン59から出力される記録紙を通して、岩盤1内で潜在的破壊面の発生と進行など、その挙動が監視される。
【0063】
前記孔長方向歪データ、孔径方向歪データ、亀裂音波データの異なる3種類のデータに基づく監視により、岩盤内の特定部の動き(変位)を総合的にかつ動的に捉えることができ、岩盤崩壊に繋がる潜在的破壊面(破壊位置)の予知が確実である。
【0064】
そして解析データの結果、計測データが予め定められている孔長方向歪基準値,孔径方向歪基準値,亀裂音波基準値のいずれかが基準値を超えたと判断されると、監視用パソコン59のディスプレイあるいは別個の警報装置を介して、報知信号が現地の位置データとともに出力される。観察員はこの報知を確認して現地に赴き、今まで空孔となっていたボーリング孔4dを用いて原位置確認試験を行なう。
【0065】
この原位置確認試験には透水試験、透気試験、ファイバースコープによる映像確認試験、ステップドブレード法、トータルプレッシーヤセル法、ジオセル法などがある。透水試験はボーリング孔4dを利用しての岩盤1の局所的な透水係数を算出するもので、ボーリング孔4d内に注水して、孔内水位を一時的に低下または上昇させて、その水位変化を経時的に測定する非定常法と、注水を行なって孔内の水位が一定になったときの水量を測定する定常法があり、対象岩盤の状況により両者のうちのいずれかが選択される。
【0066】
前記透気試験は、ボーリング孔4d内に空気を送り込んで岩盤1の局所的な透気係数を算出するもので、Darcy 則により、送気による圧力勾配と定常送気量によって透気係数を求める。
【0067】
前記ファイバースコープによる映像確認試験は、ボーリング孔4d内にファイバースコープの検知端を挿入して、亀裂などの岩盤内部の状態を映像で確認する方法である。
【0068】
前記ステップドブレード法は、先端部が階段状になって、各段の中央部に土圧計が埋設されたステップドブレードをボーリング孔4dから差し込んで、水平方向での静止土圧を測定する方法である。
【0069】
前記トータルプレッシーヤセル法は、薄型のダイアフラムを有する土圧計をボーリング孔4dから差し込んで、水平方向での全土圧を測定する方法である。
【0070】
前記ジオセル法は、円筒状の可とう性ゴム膜を受圧部とする測定管をボーリング孔4dから差し込んで、土圧を測定する方法である。
【0071】
原位置確認試験として前記透水試験、透気試験、ステップドブレード法、トータルプレッシーヤセル法、ジオセル法のいずれかを選択するかは、岩盤の性状や原位置の条件などによって適宜選択できる。この原位置試験の中でも透水試験と透気試験は、解析手法などが確立しているため賞用できる。
【0072】
この原位置確認試験により、潜在的破壊面が予知された部分のひび割れの発達状況、空隙、空洞の大きさを確実に把握することができる。この原位置試験の計測データに基づいて、岩盤亀裂の有無と発達規模の最終的な判断がなされる。
【0073】
前記実施形態では4本のボーリング孔を穿設して、そのうちの3本のボーリング孔に計測装置を挿入し、残り1本のボーリング孔で原位置確認試験を行なったが、ボーリング孔を5本穿設して、そのうちの3本のボーリング孔に計測装置を挿入し、残り2本のボーリング孔で透水試験と透気試験の原位置確認試験を行なったり、ボーリング孔を6本穿設して、そのうちの5本のボーリング孔に計測装置を挿入し、残り1本のボーリング孔で原位置確認試験を行なうなど、ボーリング孔の数と計測装置や原位置確認試験の数を適宜変更することもできる。
【0074】
なお、本発明においてボーリング孔を垂直方向に深く穿孔して各種計測装置等を設置することにより、地震予知の助けにもなる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1記載の第1の手段は前述のように、異なる検出方式の岩盤内変位計測装置で同じ対象岩盤内の変位を検出するから、変位の検出を総合的に捉えることができ、変位の検出が確実で信頼性が高い。さらにいずれかの変位計測装置が基準値を超えている場合には原位置試験を行なうための検討を行なうが、異なる検出方式の変位計測値を掌握することで、原位置確認試験を実施することによる亀裂などの増進を最小限度に抑える手法の選択ができ、また観察員が現地に出向く回数が少なくなる。
【0076】
請求項2記載の第2の手段は前述のように、異なる検出方式の3つの岩盤内変位計測装置が、孔長方向歪計測装置と孔径方向歪計測装置と亀裂予兆音波計測装置であるから、岩盤内の変位の検出がより確実である。
【0077】
請求項3記載の第3の手段は前述のように、原位置確認試験として解析手法が確立している透水試験あるいは(ならびに)透気試験を用いるから、原位置確認試験の信頼性が高い。
【0078】
請求項4記載の第4の手段は前述のように、各計測装置が共に光ファイバーを使用し、共用する1つの光スイッチ装置から光信号を出力するため、システムの構成が簡単になるなどの特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において急崖岩盤に対するボーリング位置を説明するための図で、(a)は急崖岩盤の断面図、(b)は急崖岩盤の正面図である。
【図2】本発明の実施形態において急崖岩盤に対するボーリング位置の他の例を説明するための図で、(a)は急崖岩盤の断面図、(b)は急崖岩盤の正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る孔長方向歪計測装置の概略構成図である。
【図4】その孔長方向歪計測装置に用いるセンサ付光ファイバーの説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る孔径方向歪計測装置の岩盤内での設置状態を示す一部断面図である。
【図6】その孔径方向歪計測装置の軸方向と直交する方向での拡大断面図である。
【図7】図6のA部の拡大図である。
【図8】本発明の実施形態に係る亀裂予兆音波計測装置の岩盤内での断面図である。
【図9】その亀裂予兆音波計測装置に用いる支持プレートの拡大正面図である。
【図10】その亀裂予兆音波計測装置におけるAE波捕捉部の拡大断面図である。
【図11】図10B−B線上の断面図である。
【図12】AE波捕捉部の変形例を示す拡大断面図である。
【図13】そのAE波捕捉部に用いられるファイバープレートの拡大正面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る岩盤内の潜在的破壊位置予測検出システムの系統図である。
【図15】その検出システム中の各計測装置と光スイッチ装置との関係を示す説明図である。
【図16】急崖岩盤での風化による崩壊の進行状況を説明するための図である。
【符号の説明】
1:急崖岩盤、2:頂部、3:基部、4a〜4d:ボーリング孔、5:ノッチ、6:孔長方向歪計測装置、7:岩盤表面、8:大径凹部、9a〜9f:水圧式アンカー環、10:水圧用管、11:逆止弁、12:センサ付光ファイバー、13a〜13f:光ファイバー固定点、14:光ファイバー保護管、15:発泡断熱カバー、16a〜16f:FBGセンサ、17:発泡断熱材封入部、18:モルタル仕上部、19:孔径方向歪計測装置、20:外管、21:内管、22:縦溝、23:十字板、24:回転防止用ウエイト、25:保持溝、26:光ファイバー、27:樹脂層、28:被覆材、29:亀裂、30:亀裂予兆音波計測装置、31:孔、32:多孔管、33:支持管、34:保持プレート、35:支持管挿通孔、36:固定リング、37:ファイバー挿通孔、38:通気孔、39:AE波捕捉用光ファイバー、40:AE波捕捉部、41:支持ファイバー、42:接着剤、43:締付リング、44:ファイバー巻付部、45:ファイバープレート、46:支持管挿通孔、47:固定リング、48:支持ファイバー係止部、50:光スイッチ装置、51:データ化装置、52:環境要因分離装置、53:外気温計、54:風向風速計、55:雨雪量計、56:地震計、57::計測用パソコン、58:テレビカメラ装置、59:監視用パソコン、60:制御用パソコン、61:観測局、L:ボーリング孔の間隔

Claims (4)

  1. 検出対象の岩盤に少なくとも4本のボーリング孔を互いに近くに設けて、そのうちの少なくとも3本のボーリング孔に異なる検出方式の岩盤内変位計測装置を設置して岩盤内の変位を検出し、
    その変位計測装置のうちの一つでも変位計測装置の計測データが予め定められた基準値を超えていると判断すると、
    前記ボーリング孔のうちの空孔になっている残りのボーリング孔を使用して原位置で破壊面の確認試験を行なうことを特徴とする岩盤内の破壊進行面検出システム。
  2. 請求項1記載の岩盤内の破壊進行面検出システムにおいて、前記異なる検出方式の3つの岩盤内変位計測装置が、ボーリング孔の孔長方向歪を計測する孔長方向歪計測装置と、ボーリングの孔径方向歪を計測する孔径方向歪計測装置と、ボーリング孔内での岩盤の亀裂音波を計測する亀裂予兆音波計測装置であることを特徴とする岩盤内の破壊進行面検出システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の岩盤内の破壊進行面検出システムにおいて、前記原位置での破壊面の確認試験が透水試験あるいは(ならびに)透気試験あるいは(ならびに)ファイバースコープによる映像確認試験であることを特徴とする岩盤内の破壊進行面検出システム。
  4. 請求項2記載の岩盤内の破壊進行面検出システムにおいて、前記孔長方向歪計測装置と孔径方向歪計測装置と亀裂予兆音波計測装置が共に計測用に光ファイバーを使用し、共用する1つの光スイッチ装置から各計測装置の光ファイバーに対して計測用の光信号を出力するように構成されていることを特徴とする岩盤内の破壊進行面検出システム。
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