JP2005345070A - 浴槽用循環具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 循環具本体の厚みを変えることなく、凹凸の係合関係による抜け防止手段の機能を十分に発揮することができる浴槽用循環具を提供する。
【解決手段】 浴槽用循環具11は、浴槽の側壁に固定されるスリーブ14と、側壁の外部に配設される後面ケース15と、スリーブ14に固定される循環具本体16と、循環具本体16の前面に取付けられるフィルターケース17とを備えている。スリーブ14の環状係合溝31には循環具本体16の抜け防止爪が係合されている。循環具本体16の前面に設けられた吸入部と吸入用通水路又は吐出用通水路との間には開閉弁が設けられ、吐出用開口部には逆止弁が設けられている。循環具本体16の前面には第1カバー63及び第2カバー71が装着されている。それらの第1カバー63及び第2カバー71の表面は循環具本体16の前面とほぼ面一になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴槽水を外部の加熱器を介して循環させる配管を浴槽に接続し、浴槽水を加熱するための浴槽用循環具に関するものである。
この種の浴槽用循環具としては、例えば特許文献1に記載されているような構成のものが知られている。すなわち浴槽用循環具は、浴槽の側壁に設けられた貫通孔に固定されるスリーブと、そのスリーブ内に挿入されて固定され、浴槽水の吸入用開口と吐出用開口とを有する循環具本体とを備えている。前記スリーブと循環具本体との間には凹凸による係合関係で循環具本体を位置決めするための位置決め手段と、同じく凹凸の係合関係により循環具本体の抜け出しを防止する抜け防止手段とが設けられている。しかし、この構成では、吐出用開口から吐出された浴槽水の一部が吸入用開口から吸入される場合があり、加熱効率が悪いという欠点があった。
そこで、このような欠点を解消するために、特許文献2には吸入用開口及び吐出用開口に開閉弁を設けた浴槽用循環具が開示されている。すなわち湯水循環用接続具は、往路用並びに復路用の各湯水通路を内部に区画形成した接続具本体に吐出口及び吸込口が設けられ、吐出口には開閉板が設けられ、吸込口には開閉可能な仕切板が設けられている。更に接続具本体の前面全体には本体キャップ部が被せられ、その上がフィルターキャップで覆われている。
特開平9−166357号公報(第2頁及び図1) 特開2001−194010号公報(第2頁及び図4)
ところが、前記本体キャップ部は接続具本体の前面全体に被せられていることから、接続具本体は本体キャップ部の分だけ厚くなり、延いては湯水循環用接続具が厚くなって浴槽内への突出量が大きくなり好ましくない。このため、本体キャップ部の厚みの分だけ接続具本体の厚みを薄くすることが考えられる。しかしながら、接続具本体に凹凸の係合関係による抜け防止手段を設けた場合、凹凸の係合関係が弱くなるおそれがある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、循環具本体の厚みを変えることなく、凹凸の係合関係による抜け防止手段の機能を十分に発揮することができる浴槽用循環具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の浴槽用循環具は、浴槽の側壁に貫通された状態で固定され、外部の加熱器と浴槽内との間で浴槽水の循環を行わせるための浴槽用循環具であって、浴槽の側壁に設けられた貫通孔に挿通された状態で側壁に固定されるスリーブと、そのスリーブに固定され、浴槽水の吸入用開口部及び吐出用開口部を有する循環具本体とを備え、スリーブと循環具本体との間には凹凸の係合関係により循環具本体の抜け出しを防止する抜け防止手段を設けると共に、循環具本体の前面には吸入用開口部及び吐出用開口部を開閉する開閉弁を設け、かつ循環具本体の前面には装着用凹部を設けて前記開閉弁を覆うカバーをその表面が循環具本体の前面とほぼ面一となるように装着したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明の浴槽用循環具は、請求項1に記載の発明において、前記循環具本体の装着用凹部は周縁部まで延びるように構成され、カバーはその装着用凹部に装着されるように構成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記吐出用開口部に設けられた開閉弁は弁体が容器内に収容され、付勢部材の付勢力によって開閉を行う逆止弁で構成されると共に、前記カバーは逆止弁を出し入れするために着脱可能に構成されているものである。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に記載の発明の浴槽用循環具においては、循環具本体の前面に吸入用開口部及び吐出用開口部を開閉する開閉弁が設けられ、かつ循環具本体の前面には装着用凹部が設けられ、開閉弁を覆うカバーはその表面が循環具本体の前面とほぼ面一となるように装着されている。このため、循環具本体の厚みを変えることなく、凹凸の係合関係による抜け防止手段の機能を十分に発揮することができる。
請求項2に記載の発明の浴槽用循環具では、循環具本体の装着用凹部が周縁部まで延びるように構成され、カバーがその装着用凹部に装着されるように構成されている。このため、請求項1に係る発明の効果に加え、装着用凹部及びカバーの成形や取付けを容易に行なうことができる。
請求項3に記載の発明の浴槽用循環具では、吐出用開口部に設けられた開閉弁は弁体が容器内に収容され、付勢部材の付勢力によって開閉を行う逆止弁で構成されると共に、前記カバーは逆止弁を出し入れするために着脱可能に構成されている。このため、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加え、カバーを取り外すことによって逆止弁を簡単に清掃等することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の浴槽用循環具11は、浴槽の側壁12に設けられた貫通孔13に内側から挿入されるスリーブ14と、側壁12の外側に配置される後面ケース15と、前記スリーブ14に挿入固定される循環具本体16と、該循環具本体16に取付けられるフィルターケース17とを備えている。
前記後面ケース15は金属からなり、その後端部(図1及び図2の右端部)には、浴槽外の加熱器の強制循環配管の往き管18及び戻り管19とに接続される2本の配管接続部20、21が設けられており、その一方の配管接続部20は中心部の内室22に、他方の配管接続部21は外周部の外室23に接続されている。この場合、配管接続部20が外室23に接続され、配管接続部21が内室22に接続されても差し支えない。内室22の開口側内周には、Oリング24が嵌め込まれている。後面ケース15の開口端部内周面には雌ねじ部25が螺刻されている。後面ケース15の開口端部にはフランジ部26が設けられると共に、そのフランジ部26にはシール材27が被せられ、側壁12の外側面との間の水密が確保されている。
スリーブ14はポリアセタール等の合成樹脂により円筒状に形成され、その一端にはフランジ28が突設されている。スリーブ14の外周面には雄ねじ部29が螺刻され、その雄ねじ部29が浴槽の側壁12の外側に配置される前記後面ケース15の雌ねじ部25に螺合され、スリーブ14と後面ケース15とが浴槽の側壁12を挟んで連結固定されている。スリーブ14の内周面には軸線方向に延びる複数(実施形態では一対)の位置決め突起30が設けられている。フランジ28の外周面には環状係合溝31が凹設されている。フランジ28と側壁12の内側面との間にはパッキン32が挟着され、両者間の水密を確保している。
循環具本体16はポリアセタール等の合成樹脂により円柱状に形成され、その内端部の内周面には抜け防止爪33が突設され、前記スリーブ14の環状係合溝31に係合されるようになっている。これら循環具本体16の抜け防止爪33と、スリーブ14の環状係合溝31とで循環具本体16の抜け出しを防止する抜け防止手段が構成されている。図3(a)に示すように、循環具本体16の中心部には、前記後面ケース15の中心部に設けられた内室22に接続される吸入用開口部としての吸入用通水路34が設けられ、その周囲には後面ケース15の外室23に接続される吐出用開口部としての吐出用通水路35が設けられている。これらの吸入用通水路34と吐出用通水路35との間には、水の流れを仕切る仕切壁36が設けられている。また、循環具本体16の後部には位置決め用の係合部が設けられ、前記スリーブ14の位置決め突起30に係合して循環具本体16の周方向への回転が規制されている。
更に、図3(a)の右下部分には、前記吸入用通水路34又は吐出用通水路35に連なる一対の吐出用開口部37、38が設けられている。図3(c)に示すように、吐出用開口部37、38は各底部が円弧状に形成されると共に、それらの中央部には仕切り用突条39が形成されている。吐出用開口部37,38の開口端部側には循環具本体16の前面と平行に延びるガイド部としてのガイド凹条40が形成されている。
また、循環具本体16の前面にはフィルターケース17を介して浴槽内の浴槽水を吸い込むための吸入用開口部としての一対の吸入部41、42が凹設されている。これらの吸入部41、42と前記吸入用通水路34及び吐出用通水路35との間には図6(a),(b)に示すような開閉弁43、44(逆止弁)が各々配設され、浴槽水を吸入部41から吸入用通水路34へ導くように構成されている。
図3(a)及び図6(a)、(b)に示すように、開閉弁43、44は循環具本体16の前面に形成された支持凹部45に支持される開閉弁本体46と、その下面から後方へ延びる弁板47とより構成されている。これらの開閉弁43、44はエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等のゴムにより形成されている。開閉弁本体46の弁板47の付け根部分には、断面半円状の切欠き部48が設けられ、弁板47が容易に開くようになっていると共に、弁板47の先端部には厚肉部49が設けられ、弁板47の先端部を補強するようになっている。また、弁板47の反対側は平坦面となり、その先端部が循環具本体16のストッパ面50に当接し、弁板47の先端部が図中反時計方向へ回動するのを許容し、時計方向へ回動するのを防止するようになっている。そして、図6(b)に示すように、吸入部41,42から浴槽水が吸入されたとき、弁板47の反時計方向への回動を許容している。
図7(d)に示すように、前記吐出用開口部37,38には図7(a)〜(c)に示すような開閉弁としての逆止弁51a、51bが収容されている。この逆止弁51a、51bについて説明すると、容器としての円筒状をなす収容ケース52の一端内周面には係合段部53が設けられると共に、外周面には環状溝54が周設されシールリング55が嵌着されている。一方、収容ケース52の他端には円弧状をなす複数の流通孔56が透設されたキャップ57が取付固定されている。収容ケース52内には弁体58が配設され、該弁体58とキャップ57内面との間には付勢部材としてのコイルスプリング59が介装され、弁体58が収容ケース52の係合段部53に係合するように付勢されている。弁体58の外周面には円環状の収容溝60が設けられ、シール材61が嵌着されて弁体58と収容ケース52との間がシールされている。そして、図7(b)に示すように、図中の左から右への水流によりコイルスプリング59の付勢力に抗して弁体58が左から右へ移動し、左から右への水の流れが許容される。逆に、図7(a)に示すように、図中の右から左への水流により弁体58が収容ケース52の係合段部53に係合され、シール材61によって右から左への水の流れが遮断される。
図8(b)に示すように、循環具本体16の前面中心部には円弧状の第1装着用凹部62が設けられ、該第1装着用凹部62には前記循環具本体16の吸入部41、42、開閉弁43、44、吸入用通水路34及び吐出用通水路35を覆うように第1カバー63が被せられるようになっている。図4(a)に示すように、第1カバー63は円板の周囲の一部が直線状に切り欠かれたD型形状をなし、その周縁部の3箇所にはビスを挿通するためのビス挿通孔64が透設されている。そして、図8(c)に示すように、第1カバー63を循環具本体16の前面中心部に置いてビス挿通孔64にビスを挿通して締付けることにより、第1カバー63が循環具本体16に固定される。この状態で、第1カバー63が循環具本体16の前面と面一になっている。
第1カバー63の円弧部側には一対の吸入孔65,66がくの字状に透設されている。図4(a),(c)に示すように、第1カバー63の表面の直線部近傍には規制用凹部67が設けられている。図4(b)に示すように、第1カバー63裏面の直線部側には、該直線部と直交方向に延びる区画突起68が設けられると共に、その両側には円弧部69が形成され、前記一対の逆止弁51a、51bの基端部を上から押えるようになっている。尚、図4(b)は図4(a)の4bで示す矢印方向から見た図である。
図1及び図8(b)に示すように、前記循環具本体16の吐出用開口部37、38には第2装着用凹部70が設けられ、吐出用開口部37、38に収容された逆止弁51a、51bを覆うように第2カバー71が装着される。図5(a)〜(d)に示すように、第2カバー71は略四角板状をなし、その両側にガイド部としてのガイド突条72が突設され、前記吐出用開口部37,38のガイド凹条40に嵌め込まれてスライドできるようになっている。第2カバー71の基端部中央には突出部73が設けられ、その裏面には規制突起74が突設され、第2カバー71を閉めたときに第1カバー63の規制用凹部67に係合されて第2カバー71の抜け出しが規制されている。第2カバー71の裏面中央には前記一対の逆止弁51a、51bを区画保持するための保持突条75が設けられると共に、その先端部には保持突条75と直交する方向へ延び、両逆止弁51a、51bが当接される当接面76が設けられている。また、第2カバー71表面の先端側には、指を掛けて第2カバー71をスライドさせるための指掛け用凹部77が設けられている。尚、図5(c)は図5(b)の5cで示す矢印方向から見た図である。
図1及び図2に示すように、フィルターケース17は有底円筒状に形成され、その底壁には金網により略台形状に形成された多数の吸入用ネット78が円環状に並んで配置され、そこから浴槽水を吸入するようになっている。フィルターケース17の周壁79には金網により吐出用ネット80が設けられ、加熱された湯が吐出されるようになっている。循環具本体16の外周には平面L字状をなす複数(本実施形態では3箇所)の係合凹所81が設けられている。一方、図2に示すように、フィルターケース17の内周面には係合突起82が設けられ、循環具本体16の係合凹所81に係合されてフィルターケース17が循環具本体16に取付固定されるようになっている。
さて、上記のように構成された浴槽用循環具11を浴槽の側壁12に取付固定する場合には、図1及び図2に示すように、浴槽の側壁12に設けられた貫通孔13に内側からスリーブ14を挿通し、その雄ねじ部29を側壁12の外側に配設された後面ケース15の雌ねじ部25に螺合して締付け固定する。そして、後面ケース15の配管接続部20を往き管18に、配管接続部21を戻り管19に、それぞれ接続する。次いで、循環具本体16の吸入用通水路34をスリーブ14内に挿入するようにして循環具本体16の抜け防止爪33をスリーブ14の環状係合溝31に係合させる。このとき、循環具本体16を手でスリーブ14側へ押圧するだけで簡単に係合させることができる。そして、吸入用通水路34が後面ケース15の内室22に接続されると共に、吐出用通水路35が後面ケース15の外室23に接続される。
次に、循環具本体16に開閉弁43、44、吐出用開口部37、38の逆止弁51a、51b、第1カバー63及び第2カバー71を取付ける方法について説明する。図8(a)に示すように、循環具本体16前面の一対の吸入部41、42と吸入用通水路34及び吐出用通水路35との間に開閉弁43、44を装着すると共に、吐出用開口部37、38に一対の逆止弁51a、51bを装着する。
その後、図8(b)に示すように、吸入部41、42、吸入用通水路34、吐出用通水路35及び開閉弁43、44を覆うように第1カバー63を第1装着用凹部62に嵌め込み、ビス挿通孔64にビスを挿通して締付けることによって循環具本体16に固定する。続いて、図8(c)に示すように、第2カバー71を循環具本体16の第2装着用凹部70に嵌め込み、第2カバー71のガイド突条72を第2装着用凹部70のガイド凹条40に係合させてスライドさせ、第2カバー71の規制突起74を第1カバー63の規制用凹部67に係合させる。このようにして、図8(d)に示すように、第1カバー63及び第2カバー71を循環具本体16に固定することができる。このとき、第1カバー63及び第2カバー71の前面は循環具本体16の前面と面一になる。
次に、浴槽の側壁12に取付固定された浴槽用循環具11を使用する場合には、例えば、配管接続部20を往き管18に、配管接続部21を戻り管19に、それぞれ接続させる。そして、浴槽外の加熱器で浴槽水を循環させると、浴槽水はフィルターケース17前面の吸入用ネット78から吸い込まれ、第1カバー63の吸入孔65を通って循環具本体16の吸入部41に到る。浴槽水はその吸入部41から開閉弁43を通って吸入用通水路34に流れ、更に往き管18を経て加熱器へと流れる。加熱器で加熱された湯は戻り管19から吐出用通水路35を介して循環具本体16の前面に出て、更に逆止弁51aを通り、吐出用開口部37からフィルターケース17の吐出用ネット80を経て浴槽内へ吐出される。その結果、浴槽水の温度が上昇する。
この場合、浴槽用循環具11を浴槽の側壁12に取付ける際に、上記とは逆に配管接続部20を戻り管19に接続し、配管接続部21を往き管18に接続させたときには、浴槽水はフィルターケース17前面の吸入用ネット78から吸い込まれ、第1カバー63の吸入孔66を通って循環具本体16の吸入部42に到る。浴槽水はその吸入部42から開閉弁44を通って吐出用通水路35に流れ、更に往き管18を経て加熱器へと流れる。加熱器で加熱された湯は戻り管19から他方の吸入用通水路34を介して循環具本体16の前面に出て、更に逆止弁51bを通り、吐出用開口部38からフィルターケース17の吐出用ネット80を経て浴槽内へ吐出される。
前記循環具本体16の前面に装着される第1カバー63は吸入部41,42、開閉弁43、44、吸入用通水路34及び吐出用通水路35の部分のみを覆うように構成され、第2カバー71は吐出用開口部37、38のみを覆うように構成されている。つまり、第1カバー63は循環具本体16の前面に設けた第1装着用凹部62に装着され、第2カバー71は循環具本体16前面の第2装着用凹部70に装着されるように構成されている。そして、第1カバー63及び第2カバー71の前面と循環具本体16の前面とは面一に形成される。従って、第1カバー63及び第2カバー71の厚み付加することなく、循環具本体16のみの厚みと同じ厚みにすることができる。そして、ねじやビス等の取付け用部品を使用することなく、スリーブ14の環状係合溝31に対して循環具本体16の抜け防止爪33を凹凸の係合関係によってワンタッチで循環具本体16をスリーブ14に係合させることにより、簡単に循環具本体16の抜け防止を行うことができる。
また、循環具本体16の吐出用開口部37、38が循環具本体16の周縁部まで切り欠かれており、そこに第2カバー71が装着されているため、循環具本体16及び第2カバー71の成形を容易に行うことができると共に、第2カバー71の組付け及び取外しを簡単に行うことができる。更に、吐出用開口部37,38に装着される逆止弁51a、51bは、弁体58が収容ケース52内に収容された構造を有していることから、第2カバー71をスライドさせて取り出すことができ、取り出された逆止弁51a、51bはその状態で分解して清掃等を行うことができる。その後、循環具本体16の吐出用開口部37、38に再び収容して使用することができ、取扱いを良好にすることができる。
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態における浴槽用循環具11は、循環具本体16の前面に吸入用通水路34及び吐出用通水路35を開閉する開閉弁43、44を設け、かつ循環具本体16の前面に第1装着用凹部62及び第2装着用凹部70を設けて開閉弁43、44を覆う第1カバー63及び第2カバー71が装着されている。そして、これら第1カバー63及び第2カバー71の表面が循環具本体16の前面とほぼ面一となるように形成されている。このため、循環具本体16の厚みを変えることなく、凹凸の係合関係による抜け防止手段の機能を十分に発揮することができる。抜け防止手段として、ねじやビス等の取付け用部品を使用しないので、部品点数が少なくなると共に、部品紛失にともなう不都合を未然に防止でき、製品コストを低減できる。
・ また、循環具本体16の第2装着用凹部70が周縁部まで延びるように構成され、第2カバー71がその第2装着用凹部70に装着されるように構成されている。このため、第2装着用凹部70及び第2カバー71の成形や取付けを容易に行なうことができる。
・ 更に、吐出用開口部37、38に設けられた逆止弁51a、51bは弁体58が収容ケース52内に収容され、付勢部材としてのコイルスプリング59の付勢力によって開閉を行うように構成されると共に、第2カバー71は逆止弁51a、51bを出し入れするために着脱可能に構成されている。このため、第2カバー71を取り外すことによって逆止弁51a、51bを独立した部品として取り出し、分解して点検、清掃等を簡単に行うことができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記循環具本体16の吸入部41及び吸入部42、吸入用通水路34及び吐出用通水路35、吐出用開口部37及び吐出用開口部38を各々1つずつ設けることもできる。この場合、循環具本体16の吸入用通水路34、後面ケース15の配管接続部20及び強制循環配管の往き管18を接続すると共に、循環具本体16の吐出用通水路35、後面ケース15の配管接続部21及び強制循環配管の戻り管19を接続する必要がある。
・ 前記後面ケース15の配管接続部20、21を省略し、それらをスリーブ14や循環具本体16に設け、加熱器の強制循環配管の往き管18及び戻り管19に接続するように構成することも可能である。
・ 前記フィルターケース17を省略することも可能である。この場合、第1カバー63の吸入孔65にはフィルターを設けることが好ましい。
・ 前記実施形態では吸入部41、42を循環具本体16の前面に設けて浴槽水を前面から吸入するように構成したが、吸入部41、42を循環具本体16の側部に設けて浴槽水を側方から吸入するように構成することもできる。また、吐出用開口部37,38を循環具本体16の下部に設けて加熱された湯を下方へ吐出することもできる。
更に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1) 前記カバーは、循環具本体の前面中央部に設けられる第1カバーと、該第1カバーより循環具本体の周縁部に到る第2カバーとから構成されている請求項2又は請求項3に記載の浴槽用循環具。このように構成した場合、カバーの成形を容易に行うことができると共に、第2カバーのみを着脱容易な構造にしたり等して取り扱いを容易にすることができる。
(2) 前記第2カバーと循環具本体には凹凸関係により係合するガイド部を設け、第2カバーがスライド可能に構成されている上記技術思想(1)に記載の浴槽用循環具。このように構成した場合、第2カバーの着脱を容易に行うことができる。
(3) 前記吸入用開口部、吐出用開口部及び開閉弁は各一対ずつ設けられ、各一対の吸入用開口部と吐出用開口部とが加熱器の循環配管の往き管又は戻り管に接続され、各一対の吸入用開口部と吐出用開口部とがそれぞれ吸入側及び吐出側のいずれであっても使用可能に構成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の浴槽用循環具。このように構成した場合、浴槽用循環具を浴槽の側壁に取付けるとき、各一対の吸入用開口部と吐出用開口部とを吸入側及び吐出側のいずれに接続しても使用することができ、取付け作業を容易にすることができる。
実施形態における浴槽用循環具を示す分解斜視図。 浴槽用循環具を分解して示す断面図。 (a)循環具本体を前面から見た状態を示す正面図、(b)は(a)の3b−3b線における断面図、(c)は(a)の3c−3c線における断面図。 (a)第1カバーを示す正面図、(b)は(a)の4b方向から見た側面図、(c)は(a)の4c−4c線における断面図。 (a)は第2カバーを示す正面図、(b)は第2カバーを示す背面図、(c)は(b)の5c方向から見た側面図、(d)は(b)の5d−5d線における断面図。 (a)は吸入側の開閉弁を循環具本体に配設した状態を示す断面図、(b)は開閉弁の作用を示す断面図。 (a)は吐出側の逆止弁を示す断面図、(b)は逆止弁の作用を示す断面図、(c)は逆止弁の右側面図、(d)は逆止弁を循環具本体の吐出部に装着した状態を示す断面図。 (a)は循環具本体の前面に吸入側の開閉弁及び吐出側の逆止弁を装着する状態を分解して示す正面図、(b)は第1カバー及び第2カバーを循環具本体に装着する状態を分解して示す正面図、(c)は第2カバーを循環具本体に装着する状態を分解して示す正面図、(d)は循環具本体の前面に吸入側の開閉弁、吐出側の逆止弁、第1カバー及び第2カバーを装着した状態を示す正面図。
符号の説明
11…浴槽用循環具、12…側壁、13…貫通孔、14…スリーブ、16…循環具本体、31…抜け防止手段を構成する環状係合溝、33…抜け防止手段を構成する抜け防止爪、34…吸入用通水路、35…吐出用通水路、37、38…吐出用開口部、41、42…吸入用開口部としての吸入部、43、44…開閉弁、51a、51b…逆止弁、52…容器としての収容ケース、58…弁体、59…付勢部材としてのコイルスプリング、62…第1装着用凹部、63…第1カバー、70…第2装着用凹部、71…第2カバー。

Claims (3)

  1. 浴槽の側壁に貫通された状態で固定され、外部の加熱器と浴槽内との間で浴槽水の循環を行わせるための浴槽用循環具であって、
    浴槽の側壁に設けられた貫通孔に挿通された状態で側壁に固定されるスリーブと、そのスリーブに固定され、浴槽水の吸入用開口部及び吐出用開口部を有する循環具本体とを備え、スリーブと循環具本体との間には凹凸の係合関係により循環具本体の抜け出しを防止する抜け防止手段を設けると共に、循環具本体の前面には吸入用開口部及び吐出用開口部を開閉する開閉弁を設け、かつ循環具本体の前面には装着用凹部を設けて前記開閉弁を覆うカバーをその表面が循環具本体の前面とほぼ面一となるように装着したことを特徴とする浴槽用循環具。
  2. 前記循環具本体の装着用凹部は周縁部まで延びるように構成され、カバーはその装着用凹部に装着されるように構成されている請求項1に記載の浴槽用循環具。
  3. 前記吐出用開口部に設けられた開閉弁は弁体が容器内に収容され、付勢部材の付勢力によって開閉を行う逆止弁で構成されると共に、前記カバーは逆止弁を出し入れするために着脱可能に構成されている請求項1又は請求項2に記載の浴槽用循環具。
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